JP5537302B2 - 電力貯蔵装置の制御装置 - Google Patents

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Description

太陽光発電装置等から発電される電力の電力貯蔵装置の制御装置に関する。
近年の環境問題への関心の高まりから太陽光発電装置などの自然エネルギー発電装置の導入が進んでおり、今後も導入量が増加する可能性が高い。太陽光発電装置は日射量の変化によって発電される電力が変動することから、配電系統の一定範囲に太陽光発電装置が集中した場合は電圧変動、特に日中の発電量増大に伴う配電線の逆潮流による電圧上昇が懸念される。この電圧上昇によって、太陽光発電装置の出力抑制や保護停止につながる。
配電系統において電力を安定供給するための方法として、電力貯蔵装置を配電系統に設置して親局で集中制御する方法がある(例えば、特許文献1)。
特開2007−159363号公報
特許文献1の電力貯蔵装置を配電系統に設置して親局で集中制御する方法では、電力貯蔵装置と親局を結ぶ大規模な伝送経路が必要となるという課題がある。また、太陽光発電装置ごとに電力貯蔵装置を設置する方法は出力変動抑制の手段として有効であるが、各装置の都合で有効電力出力が制御され、逆潮流が抑制されるとは限らず、電圧上昇要因を取り除く効果がない、または、小さい場合がある。また、個別にローカルな制御を行うため、発電した電力を他の負荷に融通した方が効率の良い場合でも出力を絞るなど、配電系統の状態に適した制御が行われることは期待しにくい。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、太陽光発電装置などによる逆潮流増加に伴う電圧上昇防止と配電系統の状態に適した潮流制御を実現する電力貯蔵装置の制御装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電力貯蔵装置の制御装置は、低圧配電線に設置された第1の電力検出器により検出された低圧配電線の電力値と、前記低圧配電線と電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電力値と、前記電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量とに基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、前記有効電力指令値と、前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基制御部に出力する無効電力制御部とを備え、前記有効電力制御部は、前記第1の電力検出器の電力値が低圧側接続点から負荷に向かう有力電力を示し、且つ、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値以上の場合又は上限値と下限値の間の場合に放電動作の指示を前記有効電力指令値として出力し、前記第1の電力検出器の電力値が負荷から低圧側接続点に向かう有力電力を示し、且つ、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が下限値以下の場合又は上限値と下限値の間の場合に充電動作の指示を前記有効電力指令値として出力し、前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御することを特徴とする。
また本発明の電力貯蔵装置の制御装置は、低圧配電線に設置された第1の電力検出器により検出された低圧配電線の電力値と、前記低圧配電線と電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電力値と、第1の変圧器の高圧側接続点と前記高圧側接続点の上流側にある第2の変圧器の高圧側接続点との間に設置された第3の電力検出器により検出された前記第1の変圧器の高圧側接続点と前記第2の変圧器の高圧側接続点との間の電力値と、前記電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量とに基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、前記有効電力指令値と、前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基制御部に出力する無効電力制御部とを備え、前記有効電力制御部は、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値と下限値の間にあり、且つ、前記第3の電力検出器の電力値が前記第2の変圧器の高圧側接続点から前記第1の変圧器の高圧側接続点に向かう有力電力を示し、且つ、前記第1の電力検出器の電力値が低圧側接続点から負荷に向かう有力電力を示す場合、又は、前記第1の電力検出器の電力値が低圧側接続点から負荷に向かう有力電力を示し、且つ、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値以上の場合に放電動作の指示を前記有効電力指令値として出力し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値と下限値の間にあり、且つ、前記第3の電力検出器の電力値が前記第1の変圧器の高圧側接続点から前記第2の変圧器の高圧側接続点に向かう有力電力を示す場合、又は、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が下限値以下の場合に充電動作の指示を前記有効電力指令値として出力し、前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御することを特徴とする。
また本発明の電力貯蔵装置の制御装置は、低圧配電線と変圧器との間に設置された第1の電力検出器により検出された前記低圧配電線と前記変圧器との間の電力値と、前記低圧配電線と電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電力値と、前記電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量に基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、前記有効電力指令値と、前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基制御部に出力する無効電力制御部とを備え、前記有効電力制御部は、前記第1の電力検出器により検出された前記変圧器から低圧側接続点に向かう有効電力から高周波成分を除去した値に基づいて制御目標値を算出し、当該制御目標値と前記電力値の差と前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値に基づいて前記有効電力指令値を算出し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値と下限値の間の場合は、充電動作又は放電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が下限値以下の場合は、充電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値以上の場合は、放電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御することを特徴とする。
また本発明の電力貯蔵装置の制御装置は、低圧配電線と変圧器の間に設置された第1の電力検出器により検出された前記低圧配電線と前記変圧器との間の電力値と、電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量とに基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、前記有効電力指令値と、前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値と、予め設定された単位時間ごとの蓄電残量を示すスケジュール残量と、予め設定された有効電力目標値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基制御部に出力する無効電力制御部とを備え、前記有効電力制御部は、前記変圧器の通過有効電力の有効電力目標値と、前記第1の電力検出器により検出された有効電力と、前記スケジュール残量と、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量に基づいて前記有効電力指令値を算出し、前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御することを特徴とする。
また本発明の電力貯蔵装置の制御装置は、第1の変圧器の高圧側接続点と上流側にある第2の変圧器の高圧側接続点との間に設置された第1の電力検出器により検出された前記第1の変圧器の高圧側接続点と前記第2の変圧器の高圧側接続点との間の電力値と、高圧配電線と電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された前記高圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電力値と、前記電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量とに基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、前記有効電力指令値と、前記高圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記高圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基本制御部に出力する無効電力制御部とを備え、前記有効電力制御部は、前記第1の電力検出器により検出された前記第2の変圧器の高圧側接続点から前記第1の変圧器の高圧側接続点に向かう有効電力から高周波成分を除去した値に基づいて制御目標値を算出し、当該制御目標値と前記電力値の差と前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値に基づいて前記有効電力指令値を算出し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値と下限値の間の場合は、充電動作又は放電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が下限値以下の場合は、充電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値以上の場合は、放電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御することを特徴とする。
また本発明の電力貯蔵装置の制御装置は、第1の変圧器の高圧側接続点と上流側にある第2の変圧器の高圧側接続点との間に設置された第1の電力検出器により検出された前記第1の変圧器の高圧側接続点と前記第2の変圧器の高圧側接続点との間の電力値と、前記電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量とに基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、前記有効電力指令値と、前記高圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記高圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値と、予め設定された単位時間ごとの蓄電残量を示すスケジュール残量と、予め設定された有効電力目標値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、前記第1の変圧器の高圧側接続点と前記電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基本制御部に出力する無効電力制御部とを備え、前記有効電力制御部は、前記変圧器の通過有効電力の有効電力目標値と、前記第1の電力検出器により検出された有効電力と、前記スケジュール残量と、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量に基づいて前記有効電力指令値を算出し、前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御することを特徴とする。
本発明によれば、太陽光発電装置などによる逆潮流増加に伴う電圧上昇防止と配電系統の状態に適した潮流制御を実現する電力貯蔵装置の制御が可能となる。
実施形態1における電力貯蔵装置の制御装置と周辺装置を示す構成図。 実施形態1におけるローパスフィルタの機能を示す特性図。 実施形態2における電力貯蔵装置の制御装置と周辺装置を示す構成図。 実施形態2における電力貯蔵装置の有効電力制御部各要素の出力例を示す図。 実施形態3における電力貯蔵装置の制御装置と周辺装置を示す構成図。 実施形態3における移動平均の機能を示す特性図。 実施形態4における電力貯蔵装置の制御装置と周辺装置を示す構成図。 実施形態5における電力貯蔵装置の制御装置と周辺装置を示す構成図。 実施形態6における電力貯蔵装置の制御装置と周辺装置を示す構成図。 実施形態7における電力貯蔵装置の制御装置と周辺装置を示す構成図。
以下、本発明にかかる電力貯蔵装置の制御を行う制御装置の実施形態について図面を用いて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1について図1〜図2を参照して説明する。
図1は本実施形態1の電力系統に設置される電力貯蔵装置の制御を行う制御装置とその周辺装置の構成図である。図1における高圧配電線1は変電所7に接続され、低圧配電線2は柱上変圧器3を介して高圧配電線1に接続され、電力を消費する住宅負荷4と太陽光によって発電を行う太陽光発電5は低圧配電線2に接続される。ここで、柱上変圧器3が、高圧配電線1に接続される点を高圧側接続点8、低圧配電線2に接続される点を低圧側接続点9とし、高圧側接続点8から変電所側を上流、変電所と逆側を下流とする。
電力が貯蔵される電力貯蔵装置6は、電流検出器12と電力検出器11aを介して低圧配電線2に接続される。電力検出器11bは電力貯蔵装置6と住宅負荷4の間に、電圧検出器13は電力貯蔵装置6の設置点に配置され、蓄電量を検出する蓄電量検出器14は電力貯蔵装置6に接続される。ここでの電力貯蔵装置6は、蓄電池、コンデンサ、フライホイール、SMES(Superconducting Magnetic Energy Storage)などが考えられる。
電力貯蔵装置6の蓄電及び放電は、基本制御部21によって制御され、この基本制御部21には、電流検出器12と電圧検出器13の検出値と、有効電力を制御する有効電力制御部23からの出力と無効電力を制御する無効電力制御部24からの出力が入力される。
有効電力制御部23は、電力検出器11bの有効電力検出値を入力とする正数通過要素54および負数通過要素55と、蓄電量検出器14の検出値を入力とする放電末判定器51および充電末判定器52と、放電末判定器51の判定値を入力とするNOT回路53aと、充電末判定器52の判定値を入力とするNOT回路53bと、正数通過要素54の出力とNOT回路53aの出力を入力とする乗算器56aと、負数通過要素55の出力とNOT回路53bの出力を入力とする乗算器56bと、乗算器56aの結果と乗算器56bの結果を入力とする加算器57aと、加算器57aの結果と電力検出器11aの有効電力検出値を入力とする減算器58aと、減算器58aの結果を入力とするPI制御器59aから構成され、PI制御器59により生成される有効電流指令値で電力貯蔵装置6の有効電力の入出力、すなわち充放電を制御する。
ここで、正数通過要素54は入力値が正数であればそのままの値を出力し、負数であれば0を出力するものであり、負数通過要素55は入力値が負数であればそのままの値を出力し、正数であれば0を出力するものである。
無効電力制御部24は、電力検出器11aの有効電力検出値を入力とするローパスフィルタ61と、ローパスフィルタ61の出力を入力とする非線形要素62と、非線形要素62の出力と定数1を入力とする減算器58fと、事前に設定された電圧設定値Vrefと電圧検出器13の検出値を入力とする減算器58bと、減算器58bの結果を入力とするゲイン60aと、事前に設定された無効電力設定値Qbrefと電力検出器11aの無効電力検出値を入力とする減算器58cと、減算器58cの結果を入力とするゲイン60bと、ゲイン60aの出力と非線形要素62の出力を入力とする乗算器56cと、ゲイン60bの出力と減算器58fの結果を入力とする乗算器56dと、乗算器56cの結果と乗算器56dの結果を入力とする加算器57bと、加算器57bの結果を入力とするPI制御器59bから構成され、PI制御器59bにより生成される無効電流指令値で無効電力が入出力される。
ここで、ローパスフィルタ61は入力信号のうち周波数の低いものを出力するものであり、高周波を除去して滑らかな信号を出力することができる。非線形要素62は入力値に応じて、非線形的な信号を出力するものである。
次に、上記のように構成された本実施形態1の有効電力制御部23の作用を説明する。
電力検出器11aは、電力貯蔵装置6から柱上変圧器3への向きに流れる電力を正として検出し、電力検出器11bは、柱上変圧器3から住宅負荷4への向きに流れる電力を正として検出するため、太陽光発電5の発電量が住宅負荷4の消費電力を上回る場合、太陽光発電5から柱上変圧器3へ有効電力が流れて電力検出器11bでは有効電力が負数として検出され、逆の場合は正数として検出される。
正数通過要素54は電力検出器11bの有効電力検出値が正数であれば有効電力検出値をそのまま出力し、負数であれば0を出力する。負数通過要素55は電力検出器11bの有効電力検出値が負数であれば有効電力検出値をそのまま出力し、正数であれば0を出力する。この処理により、電力検出器11bの有効電力検出値を正負に分離している。 一方、放電末判定器51は蓄電量検出器14の検出値が下限値以上であれば出力0、NOT回路53aの出力は1となり、下限値以下であれば放電末判定器51は出力1、NOT回路53aの出力は0となる。充電末判定器52は蓄電量検出器14の検出値が上限値以下であれば出力0、NOT回路53bの出力は1となり、上限値以上であれば充電末判定器52は出力1、NOT回路53bの出力は0となる。
従って、蓄電量が上下限の範囲内では乗算器56aの結果は正数通過要素54の出力と等しく、乗算器56bの結果は負数通過要素55の出力と等しくなるので、加算器57aの結果はもともとの電力検出器11bの有効電力検出値と等しくなる。故に、電力貯蔵装置6は電力検出器11bの有効電力検出値、即ち低圧配電線2の有効電力と等しい充放電動作となり、太陽光発電5から柱上変圧器3に向かって有効電力が流れる場合は充電し、柱上変圧器3から住宅負荷4に向かって有効電力が流れる場合は放電するので、柱上変圧器3を通過する有効電力が減少し、変電所7から柱上変圧器3までの高圧配電線1に流れる有効電力も減少する。
蓄電量が下限値以下の場合はNOT回路53aの出力が0となるので乗算器56aの結果は常に0となる。その結果、正数通過要素54の出力が反映されないため、加算器57aの結果は常に0または負数となる。故に、蓄電量が下限値以下では放電動作にならず、充電動作のみとなる。充電により蓄電量が下限値以上となれば放電動作が可能となる。
蓄電量が上限値以上の場合はNOT回路53bの出力が0となるので乗算器56bの結果は常に0となる。その結果、負数通過要素55の出力が反映されないため、加算器57aの結果は常に0または正数となる。故に、蓄電量が上限値以上では充電動作にならず、放電動作のみとなる。放電により蓄電量が上限値以下となれば充電動作が可能となる。
なお、放電末判定器51と充電末判定器52にはヒステリシスを設けており、蓄電量の増減によって放電または充電の可否が短時間で切り替わらないものとする。
次に、無効電力制御部24の作用を説明する。
減算器58bで算出される電圧検出器13の検出値と電圧設定値Vrefの差分にゲイン60aを乗じることで電力貯蔵装置6の設置点電圧を電圧設定値Vrefに制御するための制御偏差を得、減算器58cで算出される電力検出器11aの無効電力検出値と無効電力設定値Qbrefの差分にゲイン60bを乗じることで電力貯蔵装置6の無効電力出力を無効電力設定値Qbrefに制御するための制御偏差を得る。
一方、ローパスフィルタ61は電力検出器11aの有効電力検出値から高周波成分を除去して滑らかな信号とし、非線形要素62はローパスフィルタ61の出力が0付近では1を出力、大きくなるに従い出力を減少させる特性を持つ。減算器58fは1.0から非線形要素62の出力を減じており、ローパスフィルタ61の出力、すなわち電力貯蔵装置6の有効電力出力に対する非線形要素62と減算器58fの出力値は図2のように、電力貯蔵装置6の有効電力の絶対値が小さいときは非線形要素62の出力が大きく、逆に電力貯蔵装置6の有効電力の絶対値が大きいときは減算器58fの結果が大きくなる。
乗算器56cでゲイン60aの出力に非線形要素62の出力を乗じ、乗算器56dでゲイン60bの出力に減算器58fの結果を乗じ、加算器57bで乗算器56cの結果と乗算器56dの結果を加算してPI制御器59bを介して無効電流指令値を生成することで、電力貯蔵装置6の有効電力出力の絶対値が小さい領域では電圧制御の比率が高く、電力貯蔵装置6の有効電力出力の絶対値が大きい領域では無効電力制御の比率が高い制御動作となる。
無効電力設定値Qbrefを0に近い設定とすることで、電力貯蔵装置6の有効電力が大きく、容量に余裕がないときは無効電力の入出力を抑え、逆に有効電力が小さく、容量に余裕があるときは無効電力を入出力することで電圧が制御される。
本実施形態1によれば、変電所7から柱上変圧器3までの高圧配電線1に流れる有効電力を抑制することができるので、配電線の抵抗分と配電線を流れる電流の積で求められる電圧変動分が抑制でき、電圧上昇および電圧低下を抑制することができる。
また、電力貯蔵装置6の有効電力出力が小さく、変電所7から柱上変圧器3までの高圧配電線1に流れる有効電力が抑制できていない状況でも電力貯蔵装置6の設置点電圧と電圧設定値Vrefの差分に応じて電力貯蔵装置6の無効電力が入出力されるので、電圧上昇および電圧低下を抑制することができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2について図3を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図3は本実施形態2の電力系統に設置される電力貯蔵装置の制御を行う制御装置とその周辺装置の構成図である。実施形態1と異なる点は、柱上変圧器3の高圧側接続点8とその上流に設置された第2の高圧側接続点bとの間の高圧配電線1に電力検出器11cを設け、電力検出器11cの有効電力検出値を入力とする正数通過要素54bと負数通過要素55bを設け、正数通過要素54の出力と正数通過要素54bの出力を入力とする低値選択64を設け、乗算器56aの入力の一方を低値選択64の出力とし、負数通過要素55を廃して乗算器56bの入力の一方を負数通過要素55bとした点である。ここで、低値選択64は、複数の入力値のうち、値の低い方を出力するものである。
次に、上記のように構成された本実施形態2の作用について説明する。
電力検出器11cは変電所7から柱上変圧器3の向きに流れる有効電力を正として検出する。正数通過要素54bは電力検出器11cの有効電力検出値が正数であれば有効電力検出値をそのまま出力し、負数であれば0を出力する。負数通過要素55bは電力検出器11cの有効電力検出値が負数であれば有効電力検出値をそのまま出力し、正数であれば0を出力する。
低値選択64は正数通過要素54の出力と正数通過要素54bの出力の値の小さい方を出力するので、電力検出器11cの検出値が正数、即ち高圧配電線1の有効電力が順方向(変電所7から柱上変圧器3へ向かう方向)であり、電力検出器11bの検出値も正数、即ち低圧配電線2の有効電力も順方向(柱上変圧器3から住宅負荷4へ向かう方向)である場合は、高圧配電線1の有効電力と低圧配電線2の有効電力の小さいほうが出力される。
高圧配電線1の有効電力と低圧配電線2の有効電力の少なくとも一方が負数であれば、正数通過要素54または54bの出力が0となるので、低値選択64の出力は0となる。
蓄電量検出器14の検出値が上下限の範囲内であればNOT回路53aと53bはともに1となるので低値選択64の出力と負数通過要素55bの出力が加算器57aで加算されて電力貯蔵装置6の有効電力指令値となる。この場合の電力検出器11bと11cの検出値に応じた加算器57aの出力例を図4に示す。電力検出器11cの検出値が正数、即ち高圧配電線1の有効電力が順方向、かつ、電力検出器11bの検出値も正数、即ち低圧配電線2の有効電力も順方向の場合は電力検出器11bと11cの検出値のいずれか小さい方が有効電力指令値となるので電力貯蔵装置6は放電動作となり、高圧配電線1の有効電力は減少する。
高圧配電線1の有効電力が逆方向(負数)の場合は低圧配電線2の有効電力に関わらず、電力検出器11cの検出値(負数)が有効電力指令値となるので電力貯蔵装置6は充電動作となり、高圧配電線1の有効電力は減少する。高圧配電線1の有効電力が順方向、かつ、低圧配電線2の有効電力が逆方向の場合は有効電力指令値が0となるので電力貯蔵装置6は充放電を行わない。
蓄電量検出器14の検出値が下限値以下の場合は実施形態1と同様に乗算器56aの結果が0となり、加算器57aの結果は正数とならないことから電力貯蔵装置6は放電動作とならない。また、蓄電量検出器14の検出値が上限値以上の場合は実施形態1と同様に乗算器56bの結果が0となり、加算器57aの結果は負数とならないことから電力貯蔵装置6は充電動作とならない。
本実施形態2によれば、実施形態1の効果に加えて、低圧配電線2の逆潮流分を他の負荷に供給して有効利用できる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3について図5を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図5は本実施形態3の電力系統に設置される電力貯蔵装置の制御を行う制御装置とその周辺装置の構成図である。実施形態1と異なる点は、電力貯蔵装置6の設置点と住宅負荷4の間の低圧配電線2に設置された電力検出器11bを廃し、柱上変圧器3の低圧配電線2側に電力検出器11dを設け、電力検出器11dの有効電力検出値を入力とするローパスフィルタ67と、ローパスフィルタ67の出力を入力とする正数通過要素54cと、電力検出器11dの有効電力検出値と正数通過要素54cの出力を入力とする減算器58dと、減算器58dの結果と電力検出器11aの有効電力検出値を入力とする加算器57cを設け、加算器57cの結果を正数通過要素54および負数通過要素55の入力としている点である。
次に、上記のように構成された本実施形態3のローパスフィルタ67、正数通過要素54c、減算器58dの作用について図6を参照して説明する。
ローパスフィルタ67では高周波成分を除去して滑らかな信号とし、その結果は、柱上変圧器3から低圧配電線2へ流れる有効電力を正として検出する電力検出器11dの有効電力検出値、即ち柱上変圧器3の通過有効電力の時間変化が滑らかになったものとなる。ローパスフィルタ67の出力は柱上変圧器3を通過する有効電力の制御目標値に相当し、正数通過要素54bによって柱上変圧器3の通過有効電力の制御目標値を0以上の値とすることで逆方向の有効電力が流れない制御目標値とする。
電力検出器11dの有効電力検出値から正数通過要素54bの出力を減じる減算器58dの結果は柱上変圧器3の通過有効電力と制御目標値の差分である制御偏差に相当し、柱上変圧器3の通過有効電力を制御目標値と等しくするために必要な電力貯蔵装置6の充放電量の増減分に相当する。従って、減算器58dの結果に電力検出器11aの有効電力検出値、即ち電力貯蔵装置6の充放電量を加算した加算器57cの結果は電力貯蔵装置6の有効電力指令値となる。
正数通過要素54、負数通過要素55、乗算器56a、56b、加算器57aの作用は実施形態1と同様であり、蓄電量が上下限値の範囲内では加算器57aの結果は加算器57cの結果と等しく、充放電動作が可能であり、下限値以下の場合は加算器57aの結果が0以下となり、電力貯蔵装置6が放電動作とならないように働き、上限値以上の場合は加算器57aの結果が0以上となり、電力貯蔵装置6が充電動作とならないように働く。
加算器57aの結果を電力貯蔵装置6の有効電力指令値として動作することにより、蓄電量が上下限値の範囲内のときは柱上変圧器3の通過有効電力が正数通過要素54cの出力と等しくなるように制御される。
本実施形態3によれば、柱上変圧器3の通過有効電力を平滑化し、時間変化が緩やかで逆方向とならない目標値に柱上変圧器3の通過有効電力が制御されるので、高圧配電線1の逆潮流を抑制するとともに、高圧配電線1の有効電力変動が緩やかとなり、電圧上昇や電圧低下が抑制される。
また、実施形態1と同様に、電力貯蔵装置6の有効電力出力が小さく、変電所7から柱上変圧器3までの高圧配電線1に流れる有効電力が抑制できていない状況でも電力貯蔵装置6の設置点電圧と電圧設定値Vrefの差分に応じて電力貯蔵装置6の無効電力が入出力されるので、電圧上昇および電圧低下を抑制することができる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4について図7を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図7は本実施形態4の電力系統に設置される電力貯蔵装置の制御を行う制御装置とその周辺装置の構成図である。実施形態1と異なる点は、電力貯蔵装置6の設置点と住宅負荷4の間の低圧配電線2に設置された電力検出器11bを廃し、柱上変圧器3の低圧配電線2側に電力検出器11dを設け、電力検出器11dの有効電力検出値を入力とするローパスフィルタ67と、ローパスフィルタ67の出力を入力とする正数通過要素54cと、電力検出器11dの有効電力検出値と正数通過要素54cの出力を入力とする減算器58dと、減算器58dの結果と電力検出器11aの有効電力検出値を入力とする加算器57cを設け、加算器57cの結果を正数通過要素54および負数通過要素55の入力としている点である。ここで、スケジュール残量SSOCは柱上変圧器3の通過有効電力の履歴と有効電力目標値Pcoから求めた電力貯蔵装置6の単位時間ごとの蓄電残量を示すものであり、不感帯68は入力値が所定値を下回る場合は出力を0とするものである。
上記のように構成された本実施形態4の作用について説明する。有効電力制御部23の基本動作はPI制御器59cの出力が0の状態であり、加算器57cの結果が有効電力目標値Pcoと等しい状態である。このとき、減算器58eの結果は有効電力目標値Pcoから電力検出器11dの有効電力検出値、即ち柱上変圧器3の通過有効電力を減じたものであり、柱上変圧器3の通過有効電力を有効電力目標値Pcoと等しくするための制御偏差となる。PI制御器59aは減算器58gの結果である制御偏差を0とするための有効電流指令値を生成し、基本制御部21では有効電流指令値に応じて電力貯蔵装置6の有効電力出力が制御される。よって、柱上変圧器3の通過電力は有効電力目標値Pcoに制御される。なお、有効電力目標値Pcoは柱上変圧器の通過有効電力の履歴などから求めた制御目標値であり、時間とともに変化する目標値と一定の目標値のいずれでも良い。
柱上変圧器3の通過有効電力が想定通りであればリアルタイムで検出される蓄電量検出器14の値とSSOCは大きく乖離することはなく、不感帯68およびPI制御器59cの出力は0となる。しかし、柱上変圧器3の通過有効電力が想定から外れ、電力貯蔵装置6の充放電が想定通りでなくなると、蓄電量検出器14の値とSSOCの差は大きくなり、不感帯68およびPI制御器59cの出力は0でない状態となる。例えば、電力貯蔵装置6の蓄電量が想定よりも少なくなり、蓄電量検出器14の検出値がSSOCより小さくなった場合、減算器58eの結果は正数となる。減算器58cの結果が不感帯68の不感帯幅を超過すればPI制御器59cに正数が入力され、PI制御器59cの出力も正数となる。すると、加算器57cの結果は増加し、減算器58gの結果およびPI制御器59aの出力は減少するので、電力貯蔵装置6の放電量は減少して蓄電量がSSOCに近づくように作用する。逆に、電力貯蔵装置6の蓄電量が想定よりも多くなり、蓄電量検出器14の検出値がSSOCより大きくなった場合、減算器58eの結果は負数となる。減算器58eの結果が不感帯68の不感帯幅を超過すればPI制御器59cに負数が入力され、PI制御器59cの出力も負数となる。すると、加算器57cの結果は減少し、減算器58gの結果およびPI制御器59aの出力は増加するので、電力貯蔵装置6の放電量は増加して蓄電量がSSOCに近づくように作用する。電力貯蔵装置6の事前状態を放電として説明したが、充電状態をマイナスの放電と捉えれば内容は等価である。
本実施形態4によれば、柱上変圧器3の通過有効電力が予め定めた有効電力目標値Pcoとなるように電力貯蔵装置6の充放電が制御され、高圧配電線1の逆潮流が抑制されるとともに、通過有効電力の変動が抑制されるので、電圧上昇や電圧低下が抑制される。
また、実施形態1と同様に、電力貯蔵装置6の有効電力出力が小さく、変電所7から柱上変圧器3までの高圧配電線1に流れる有効電力が抑制できていない状況でも電力貯蔵装置6の設置点電圧と電圧設定値Vrefの差分に応じて電力貯蔵装置6の無効電力が入出力されるので、電圧上昇および電圧低下を抑制することができる。
(実施形態5)
本発明の実施形態5について、図8を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態1と異なる点は、電力貯蔵装置6を高圧側接続点8に設置している点であり、それに伴って、電力検出器11a及び11b、電流検出器12、電圧検出器13、蓄電量検出器14の設置点も変更している。ここでの電力検出器11bは、高圧側接続点8から高圧側接続点8aへ流れる電力の向きを正として検出している。
本実施形態5の作用と効果は実施形態1と同様であるため、説明は省略する。
(実施形態6)
本発明の実施形態6について、図9を参照して説明する。なお、実施形態3と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態3と異なる点は、電力貯蔵装置6を高圧側接続点8に設置している点であり、それに伴って、電力検出器11a及び11d、電流検出器12、電圧検出器13、蓄電量検出器14の設置点も変更している。ここでの電力検出器11dは、変電所7から柱上変圧器3へ流れる電力の向きを正として検出している。
本実施形態6の作用と効果は実施形態3と同様であるため、説明は省略する。
(実施形態7)
本発明の実施形態7について、図10を参照して説明する。なお、実施形態4と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態4と異なる点は、電力貯蔵装置6を高圧側接続点8に設置している点であり、それに伴って、電力検出器11a及び11d、電流検出器12、電圧検出器13、蓄電量検出器14の設置点も変更している。ここでの電力検出器11dは、変電所7から柱上変圧器3へ流れる電力の向きを正として検出している。
本実施形態7の作用と効果は実施形態4と同様であるため、説明は省略する。
本発明の実施形態1乃至7において、簡素化のため柱上変圧器と電力貯蔵装置は1組としたが、数量を限定するものではなく、柱上変圧器ごとに複数の電力貯蔵装置を設置することも可能である。
また、住宅負荷4と太陽光発電5は簡素化のため1組としたが、複数組あるいはどちらか一方が複数存在する場合でも本発明は適用可能であるため、例えば複数の太陽光発電装置を持つ集合住宅単位や商店街単位に電力貯蔵装置6を設置することでも同様の作用、効果が得られる。
1…高圧配電線
2…低圧配電線
3…柱上変圧器
4…住宅負荷
5…太陽光発電
6…電力貯蔵装置
7…変電所
8…高圧側接続点
9…低圧側接続点
21…基本制御部
23…有効電力制御部
24…無効電力制御部

Claims (6)

  1. 低圧配電線に設置された第1の電力検出器により検出された低圧配電線の電力値と、前記低圧配電線と電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電力値と、前記電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量とに基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、
    前記有効電力指令値と、前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、
    前記第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基制御部に出力する無効電力制御部とを備え、
    前記有効電力制御部は、前記第1の電力検出器の電力値が低圧側接続点から負荷に向かう有力電力を示し、且つ、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値以上の場合又は上限値と下限値の間の場合に放電動作の指示を前記有効電力指令値として出力し、前記第1の電力検出器の電力値が負荷から低圧側接続点に向かう有力電力を示し、且つ、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が下限値以下の場合又は上限値と下限値の間の場合に充電動作の指示を前記有効電力指令値として出力し、
    前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、
    前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御する
    ことを特徴とする電力貯蔵装置の制御装置。
  2. 低圧配電線に設置された第1の電力検出器により検出された低圧配電線の電力値と、前記低圧配電線と電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電力値と、第1の変圧器の高圧側接続点と前記高圧側接続点の上流側にある第2の変圧器の高圧側接続点との間に設置された第3の電力検出器により検出された前記第1の変圧器の高圧側接続点と前記第2の変圧器の高圧側接続点との間の電力値と、前記電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量とに基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、
    前記有効電力指令値と、前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、
    前記第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基制御部に出力する無効電力制御部とを備え、
    前記有効電力制御部は、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値と下限値の間にあり、且つ、前記第3の電力検出器の電力値が前記第2の変圧器の高圧側接続点から前記第1の変圧器の高圧側接続点に向かう有力電力を示し、且つ、前記第1の電力検出器の電力値が低圧側接続点から負荷に向かう有力電力を示す場合、又は、前記第1の電力検出器の電力値が低圧側接続点から負荷に向かう有力電力を示し、且つ、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値以上の場合に放電動作の指示を前記有効電力指令値として出力し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値と下限値の間にあり、且つ、前記第3の電力検出器の電力値が前記第1の変圧器の高圧側接続点から前記第2の変圧器の高圧側接続点に向かう有力電力を示す場合、又は、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が下限値以下の場合に充電動作の指示を前記有効電力指令値として出力し、
    前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、
    前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御する
    ことを特徴とする電力貯蔵装置の制御装置。
  3. 低圧配電線と変圧器との間に設置された第1の電力検出器により検出された前記低圧配電線と前記変圧器との間の電力値と、前記低圧配電線と電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電力値と、前記電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量に基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、
    前記有効電力指令値と、前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、
    前記第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基制御部に出力する無効電力制御部とを備え、
    前記有効電力制御部は、前記第1の電力検出器により検出された前記変圧器から低圧側接続点に向かう有効電力から高周波成分を除去した値に基づいて制御目標値を算出し、当該制御目標値と前記電力値の差と前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値に基づいて前記有効電力指令値を算出し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値と下限値の間の場合は、充電動作又は放電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が下限値以下の場合は、充電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値以上の場合は、放電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、
    前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、
    前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御する
    ことを特徴とする電力貯蔵装置の制御装置。
  4. 低圧配電線と変圧器の間に設置された第1の電力検出器により検出された前記低圧配電線と前記変圧器との間の電力値と、電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量とに基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、
    前記有効電力指令値と、前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値と、予め設定された単位時間ごとの蓄電残量を示すスケジュール残量と、予め設定された有効電力目標値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、
    前記低圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基制御部に出力する無効電力制御部とを備え、
    前記有効電力制御部は、前記変圧器の通過有効電力の有効電力目標値と、前記第1の電力検出器により検出された有効電力と、前記スケジュール残量と、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量に基づいて前記有効電力指令値を算出し、
    前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、
    前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御する
    ことを特徴とする電力貯蔵装置の制御装置。
  5. 第1の変圧器の高圧側接続点と上流側にある第2の変圧器の高圧側接続点との間に設置された第1の電力検出器により検出された前記第1の変圧器の高圧側接続点と前記第2の変圧器の高圧側接続点との間の電力値と、高圧配電線と電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された前記高圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電力値と、前記電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量とに基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、
    前記有効電力指令値と、前記高圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記高圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、
    前記第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基本制御部に出力する無効電力制御部とを備え、
    前記有効電力制御部は、前記第1の電力検出器により検出された前記第2の変圧器の高圧側接続点から前記第1の変圧器の高圧側接続点に向かう有効電力から高周波成分を除去した値に基づいて制御目標値を算出し、当該制御目標値と前記電力値の差と前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値に基づいて前記有効電力指令値を算出し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値と下限値の間の場合は、充電動作又は放電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が下限値以下の場合は、充電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量が上限値以上の場合は、放電動作の指示として算出した有効電力指令値を出力し、
    前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、
    前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御する
    ことを特徴とする電力貯蔵装置の制御装置。
  6. 第1の変圧器の高圧側接続点と上流側にある第2の変圧器の高圧側接続点との間に設置された第1の電力検出器により検出された前記第1の変圧器の高圧側接続点と前記第2の変圧器の高圧側接続点との間の電力値と、前記電力貯蔵装置に接続された蓄電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の蓄電量とに基づいて、有効電力指令値を算出し、前記有効電力指令値を基本制御部に出力する有効電力制御部と、
    前記有効電力指令値と、前記高圧配電線と前記電力貯蔵装置との間に設置された電流検出器により検出された前記高圧配電線と前記電力貯蔵装置との間の電流値と、前記電力貯蔵装置の設置点に接続された電圧検出器により検出された前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値と、予め設定された単位時間ごとの蓄電残量を示すスケジュール残量と、予め設定された有効電力目標値とに基づいて、前記電力貯蔵装置の有効電力出力を制御する基本制御部と、
    前記第1の変圧器の高圧側接続点と前記電力貯蔵装置との間に設置された第2の電力検出器により検出された有効電力および無効電力と、前記電圧検出器により検出された電圧値とに基づいて、無効電力指令値を算出し、前記無効電力指令値を前記基本制御部に出力する無効電力制御部とを備え、
    前記有効電力制御部は、前記変圧器の通過有効電力の有効電力目標値と、前記第1の電力検出器により検出された有効電力と、前記スケジュール残量と、前記畜電量検出器により検出された前記電力貯蔵装置の畜電量に基づいて前記有効電力指令値を算出し、
    前記無効電力制御部は、前記電力貯蔵装置の設置点での電圧値の電圧設定値と前記電圧検出器により検出された前記電圧値の差と、前記電力貯蔵装置の無効電力出力の無効電力設定値と前記第2の電力検出器により検出された無効電力検出値の差と、前記第2の電力検出器により検出された有効電力検出値とに基づき、前記電力貯蔵装置の有効電力出力の絶対値が大きくなるに従い無効電力制御の比率を高くした制御動作の指示を前記無効電力指示値として出力し、
    前記基本制御部は、前記電流検出器により検出された電流値と、前記電圧検出器により検出された電圧値と、前記無効電力指令値とに基づいて、電力貯蔵装置の無効電力出力を制御する
    ことを特徴とする電力貯蔵装置の制御装置。
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