JP5536580B2 - 物干し装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1では、側壁に凹部を設け、この凹部に取り付けられたケース内の下端部に掛止竿の基端部を回動可能に連結し、該掛止竿を出し入れ可能とした掛止竿の収納構造が提案されている。また、このものでは、ケースの一側部に蝶番を介して該ケースの開口部を開閉自在に覆うカバーを取り付けた構造とされている。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る物干し装置は、上下に長尺に形成され、壁に設置される物干し本体と、前記物干し本体の上端部に基端部が連結され、先端側を前記物干し本体から突出させた物干し位置で保持される上段竿体と、板状とされるとともに、前記物干し本体の下端部に基端部が回動自在に連結され、前記物干し本体の前面側を覆う位置と先端側を前記物干し本体から突出させた物干し位置とに保持される下段竿体と、前記物干し位置とされた前記下段竿体の先端側と前記物干し本体とを連結するように配設される中段竿体と、を備えていることを特徴とする。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、物干し装置が壁に設置された状態において、壁面側を後方、壁面に向く側を背面(後面)とし、その逆をそれぞれ前方、前面として説明する。
本実施形態に係る物干し装置1は、図1及び図3に示すように、住居等の内壁を構成する壁材等からなる壁9に設置された状態で上下に長尺の物干し本体としての本体部10を備えている。
この本体部10の上端部には、上段扉部20及び上段竿体30を有した上段ユニット2が回動自在に連結され、また、この本体部10の下端部には、下段竿体となる下段扉部40及びテーブル50を有した下段ユニット4が回動自在に連結されている。
なお、以下では、図1(a)及び図3(a)に示すように、上下段ユニット2,4が本体部10に沿うように折り畳まれた状態を、これらの閉位置、各扉部20,40の閉位置、並びに上段竿体30及びテーブル50の収納位置として説明する。また、図1(d)及び図3(b)に示すように、上下段ユニット2,4が本体部10の前面から前方に突出した状態を、これらの開放位置、各扉部20,40の開放位置、上段竿体30の物干し位置、及びテーブル50の使用位置として説明する。
これら左右の側壁部13,13の前端縁には、図4に示すように、内方側(当該本体部10の幅方向中心側)に向けて突出するガイド片13a,13aが上下の概ね全長に亘ってそれぞれに形成されている。背板部11の左右両側端部、左右の側壁部13,13及び各ガイド片13a,13aによって、内方側に向けて開口する断面略コ字状(略U字状)のガイド溝が当該本体部10の左右両側部において上下方向に沿ってそれぞれに形成される。このガイド溝には、上段ユニット2の後記する支持アーム35の一端部37(図4(b)及び図5参照)が係合し、このガイド溝が支持アーム35の一端部37の上下方向に沿う移動をガイドする案内部を構成する。
この保持金具15は、図5に示すように、側面視して上方に向けて開口する略L字状の部位を有した金具とされている。図例では、この保持金具15は、本体部10の背板部11に固着される固定片部15aと、この固定片部15aから前方に屈曲されて側壁部13の内側面に沿うように連成された連結片部15bとを備えている。また、この連結片部15bの前端に上記ガイド溝を前後に略二分するように略垂直に設けられた垂直片部15cと、この垂直片部15cの下端に連成された傾斜片部15dとを備え、これらによって上方に向けて開口するアーム保持部を形成している。また、この傾斜片部15dの下端には、ガイド片13aの後面に沿うように当接するガイド当接片部15eが連成されている。傾斜片部15dは、このガイド当接片部15eの上端、つまりは、ガイド片13aの後面から斜め後上方に傾斜した形状とされている。
図例では、これら固定部は、本体部10の上端部近傍部位(上端側)に設けられた位置決め孔11aと、略中間部位(下端側)に設けられた止具挿通孔11bとされている。
位置決め孔11aは、下部側が木ねじ等の固定止具の頭部の挿通が可能な大径部とされ、上部側が固定止具の締め付けが可能な小径部とされたダルマ孔状とされている。
止具挿通孔11bは、固定止具の締め付けが可能な丸孔状または幅方向(当該本体部10の幅方向)に長径の長孔状とされている。
また、図例では、背板部11の上端部近傍部位及び下端部近傍部位のそれぞれに上記鉛直線を挟んで左右のそれぞれ略対象部位に上記同様の止具挿通孔11bを設けている(図2(a)及び図7(b)も参照)。
なお、上記のように当該物干し装置1を壁9に取り付ける際には、必要に応じて後記する上下段ユニット2,4を開放位置として作業するようにしてもよい。
また、上記木軸等が壁材の背面側に配されていない箇所において、壁9に当該物干し装置1を施工する際には、ボルト等の締め付けに伴いパラシュート状に壁材の背面側において拡開するアンカーを有したボードアンカーなどの固定止具を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、上下方向に沿って複数箇所に設けられた固定部のうちの最上段のものを、ダルマ孔状の位置決め孔11aとしている。従って、位置決め用の最上段の固定止具を仮止めし、この位置決め用の固定止具を位置決め孔11aに挿通させて物干し装置1を仮保持させることができるので、本体部10の位置決めが容易となり、より施工性を向上させることができる。
この係止部16は、図9(c)、(d)に示すように、本実施形態では、背板部11を切り起こし加工等することで形成されており、前方に向けて突出するように形成されている。図例では、係止部16は、背板部11に連成された略水平状の支持片部16aと、この支持片部16aの前端から上方に向けて突出し、上端が後方に向けて屈曲された係止爪片部16bとを有している。なお、係止部16を切り起こし加工等によって背板部11に一体的に形成する態様に代えて、上記したような形状の金具を背板部11に固定して係止部としてもよい。
本体部10の左右の側壁部13,13の各上端部には、上段ユニット2の回動支点となる上段回動軸3が挿通される軸挿通孔13b,13bがそれぞれに設けられている(図4(a)参照)。
本体部10の下端部には、下段ユニット4の下段扉部40の回動支点となる下段回動軸5を支持する軸受金具17が設けられている(図7も参照)。この軸受金具17の詳細については後述する。
また、図1(c)、(d)及び図2(b)において、符号11cは、当該物干し装置1の使用説明や注意書き等を記載したシールで、このシールは、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂シールとされている。このシール11cが貼着された部位に後記するマグネットラッチ48の出没部(ロッド部)48a(図7(a)参照)が当接する。このような態様とすることで、マグネットラッチ48との接触による背板部11の傷付きや塗装の剥離等を、違和感を与えることなく防止することができる。
上段竿体30は、本体部10の上端部に基端部が連結されるとともに、本体部10に沿うように収納される収納位置とこの収納位置から基端部を回動支点として回動されて前方に突出した状態で保持される物干し位置とに変位自在とされている。
この上段竿体30は、収納位置では、図3(b)に示すように、上段竿体30の長手方向が本体部10の上下方向に沿うように基端部から垂れ下がるように収納され、その先端部が本体部10の下端部近傍に位置する。一方、物干し位置では、本体部10の上端部から前方に向けて突出し、その基端部及び先端部が略同高さに位置し、当該上段竿体30が略水平に保持される。図例では、上段竿体30は、物干し位置において、当該上段竿体30の先端部が基端部よりも僅かに上方に位置するように斜め前上方に向けて傾斜した状態で保持される構造とされている。この上段竿体30の物干し位置における傾斜角度は、無負荷の状態(洗濯物等が掛けられていない状態)で、水平面に対して1度〜5度程度としてもよい。また、この傾斜角度は、上段竿体30の撓みを考慮して洗濯物等が掛けられた際に前後に洗濯物等が滑らない程度としてもよい。
また、本実施形態では、上段竿体30は、図4(a)に示すように、中空とされており、断面略矩形状とされている。このように、上段竿体30を中空のものとすることで、軽量化を図ることができる。
なお、この上段竿体30は、金属系材料から形成されたものに限られず、硬質の合成樹脂系材料から形成するようにしてもよい。
また、この上段竿体30の物干し位置における上面側部に、長手方向に沿って合成樹脂系材料やゴム等のエラストマー系材料、または布材等で形成された滑り止め部を設けるようにしてもよい。
さらに、この上段竿体30の断面形状は、図例のように断面略矩形状とされたものに限られず、上記上面側部が多面形状とされたものや凸湾曲形状とされたもの、半円形状とされたものとしてもよい。つまり、洗濯物等が掛けられるハンガー等のフック部の形状に合わせて、上面側部が上方(物干し位置における上方)に盛り上がる山形状の断面形状としてもよい。
これら一対の上段竿体30,30は、図2(c)及び図3(b)に示すように、これら及び後記する下段ユニット4が開放位置(物干し位置)において、下段ユニット4の先端部(下段扉部40の先端部42)よりも前方に向けて突出するように形成されている。これら一対の上段竿体30,30における下段ユニット4の先端部よりも前方に突出した部位が先端側物干し部となる。つまり、これら上下段ユニット2,4が開放位置において、これら一対の上段竿体30,30の本体部10からの突出寸法は、下段ユニット4の本体部10からの突出寸法よりも大きく、下段ユニット4の突出寸法に、先端側物干し部の長さ寸法を加えた寸法とされている。
なお、各上段竿体30の寸法は、例えば幅寸法を10mm〜30mm程度、厚さ寸法を10mm〜30mm程度、長さ寸法を700mm〜900mm程度としてもよい。また、上記先端側物干し部の長さ寸法は、350mm〜450mm程度としてもよい。つまり、上下段ユニット2,4が開放位置において、下段ユニット4の本体部10からの突出寸法を、上段ユニット2の本体部10からの突出寸法の半分程度としてもよい。
上段扉部20は、上段ユニット2が閉位置とされた状態において、一対の上段竿体30,30の基端側部位の前面及び本体部10の前面側上部を覆うように形成されており、図2(a)に示すように、正面視して略方形状とされている。この上段扉部20によって覆われた基端側部位の先側が一対の上段竿体30,30の実質的な物干し部(竿体)となる。
また、この上段扉部20の閉位置における前面(開放位置における上面)は、鏡21とされている。つまり、この上段扉部20は、閉位置とされた状態で、前面に鏡21を有するとともに、本体部10の前面側上部に配設される。
図例では、上段扉部20は、上記前面の略全面に亘って鏡21を設けた例としている。
この上段扉部20の左右の側片部23,23の上端部(閉位置における上端部)には、上段回動軸3が挿通される軸挿通孔23a,23aがそれぞれに形成されている。
また、上段扉部20の上記上片部及び下片部には、鏡21の上下端部をそれぞれに固定支持し、当該上段扉部20の上端及び下端となる鏡取付金具22,24がボルト等の固定止具によって固定されている。なお、このような固定に加えて、鏡21を、上段扉部20の上記前板部に接着剤や粘着テープなどの粘着材によって固定するようにしてもよい。
このような上段扉部20を設けることで、例えば、本体部10の上下の全長に亘ってその前面側を下段扉部40によって開閉自在に覆う態様とする場合と比べて、下段扉部40の上下の長さ(閉状態における上下の長さ)寸法を短くすることができ、使い勝手が良い。
上段扉部20をこのような構造とすることで、閉位置とされた状態では、手前側から見た際に当該物干し装置1の上段部の厚さ寸法を薄く見せることができ、見栄えが良い。
なお、上段扉部20の高さ寸法(上段竿体30の長手方向に沿う寸法)は、図2(c)及び図3(b)に示すように、開放位置とされた状態で、その先端(下端24)が、開放位置とされた状態の下段ユニット4の先端部42よりも後方に位置するようにしてもよい。例えば、上段竿体30が上記程度の長さ寸法とされたものでは、その基端側部位の前面を覆うように、上段扉部20の高さ寸法を、250mm〜350mm程度としてもよい。
また、図例では、上段竿体30の基端部を上段回動軸3に回動自在に連結した例を示しているが、このような態様に限られず、例えば、上段扉部20の高さ方向の途中部位や先端部(下端24)近傍部位に上段竿体30の基端部を連結固定する態様としてもよい。つまりは、上段竿体の基端部を、上段扉部を介して本体部に対して回動自在に連結する態様としてもよい。
この支持アーム35の長手方向の一端部37には、図4(b)及び図5(b)に示すように、外方側(本体部10の幅方向外方側)に向けて突出する突起37aが設けられている。この突起37aには、ローラー38がこの突起37a廻りに回動自在に取り付けられている。この支持アーム35のローラー38が係合突起となり、これが本体部10の上記ガイド溝に設けられた保持金具15に係合保持される。なお、このローラー38は、回動性や本体部10の上記ガイド溝との摺動性を高めるために、POM(ポリアセタール)などの合成樹脂系材料に油を含有させた含油POMなどの含油プラスチックから形成されたものとしてもよい。
これら各支持アーム35は、収納位置とされた上段竿体30の物干し位置への変位動作に連動して、当該支持アーム35の一端部37のローラー38が本体部10の上記ガイド溝に沿って上方に移動し、保持金具15に係合保持される構成とされている。
この支持アーム35の一端部37のローラー38が、本体部10の保持金具15に保持されて、上段竿体30が物干し位置とされた状態において、当該支持アーム35と上段竿体30とのなす連結角は、25度〜60度程度の所定角度となるようにしてもよい。この連結角は、支持アーム35によって上段竿体30を斜め後下方から支持可能なようなものとすればよい。また、この連結角に対応させて、当該支持アーム35の長さ寸法、並びに上段竿体30の回動支点(上段回動軸3)から、上段竿体30と支持アーム35との連結部(支持アーム回動軸36)までの長さ寸法及び保持金具15までの高さ寸法を設定するようにしてもよい。図例では、上段扉部20によって前面が覆われた上段竿体30の基端側部位に上段竿体30と支持アーム35との連結部を設けている。これにより、上記連結部が目立ち難くなり、見栄えを向上させることができる。
なお、この支持アーム35は、アルミニウム等の金属系材料から例えば、鋳造成型(ダイキャスト)されたものとしてもよい。または、硬質の合成樹脂系材料から形成されたものとしてもよい。また、図5(a)に示すように、低コスト化や軽量化を図る観点から適宜、肉盗み状の凹部を内方側の面に設けたものとしてもよい。
このアーム連結部材39は、本体部10の幅方向に長尺の平板状とされている。なお、このアーム連結部材39は、上記同様の金属系材料や硬質の合成樹脂系材料で形成されたものとしてもよい。
また、この閉位置では、一対の支持アーム35,35は、一対の上段竿体30,30と同様、その側部において、垂れ下がるように本体部10に収納される(図4(b)参照)。
また、本実施形態では、上段竿体30を複数本とし、これら複数本の上段竿体30,30の基端部側部位を上段扉部20によって連結している。従って、いずれかの上段竿体30を物干し位置(または収納位置)に向けて回動させれば、その他の上段竿体も連動して、物干し位置(または収納位置)へと回動されるので、使い勝手が良い。また、各上段竿体30,30に掛けられた洗濯物等の荷重にバラつきがあるような場合や、いずれかの上段竿体30を把持して昇降させる場合にも、上段竿体30,30同士が捩れるようなことを防止することもできる。
さらに、上段扉部20によって連結された基端部側部位の先側は、互いに非連結とされているので、物干し位置では、本体部10から前方に向けて複数本の上段竿体30,30が、言わばフォーク状に突出したような状態となる。これにより、複数のハンガー等を各上段竿体30,30に掛けた場合にも、手前側に向けて抜き取るようにして一度の動作で洗濯物等を取り込むことができ、使い勝手が良い。
また、上段竿体30の途中部位と本体部10の途中部位とに、長手方向の各端部がそれぞれに配設されて物干し位置とされた上段竿体30を支持する支持アーム35としては、図例のような構造に限られない。例えば、支持アームの一端部がガイドされるガイド溝に代えて、長孔状の案内部を本体部に設けるようにしてもよい。この場合、保持金具を設ける態様に代えて、長孔の上端部を屈曲させるようにして保持部を形成するようにしてもよい。
さらに、上記した例では、支持アームを手前側に付勢する付勢部材として、支持アームと上段竿体との連結部にばね部材を設けた例を示しているが、本体部の案内部の保持部に向けて支持アームの一端部を吸着する磁石を付勢部材として設けるようにしてもよい。この場合、支持アームを後方側に付勢するばね部材を支持アームと上段竿体との連結部に設けるようにしてもよい。これによれば、支持アームの一端部を保持部から脱離させる際に、手動によらず、ばね部材の付勢によって脱離させることができる。または、支持アームを手前側に付勢する付勢部材を設けずに、後方側に付勢する付勢部材を設ける態様としてもよい。この場合は、物干し位置とする際に、手動により支持アームの一端部を本体部の案内部の保持部に係合させるようにしてもよい。若しくは、上記のような磁石を保持部に設け、支持アームの一端部を吸着し、係合させる態様としてもよい。
また、上段竿体の変位動作に連動して支持アームの一端部が本体部の案内部に沿って上下に移動し、支持アームの他端部が上段竿体に対して回動する構造とされたものに限られない。例えば、これとは逆に、支持アームの一端部を本体部に回動自在に連結し、支持アームの他端部が上段竿体の長手方向に沿ってスライド移動する構造とされたものとしてもよい。または、支持アームの長手方向の一端部を、一方のみに回動自在に連結し、他方には、他端部を係止する係止部を設ける態様としてもよい。さらには、このような支持アームを設けずに、上段竿体の物干し位置を支持する他の支持手段を設けるようにしてもよい。
この下段扉部40は、本体部10の前面側下部を覆う閉位置とこの前面側下部を開放させる開放位置とに保持される。
また、下段扉部40は、本実施形態では、本体部10の前面側下部を開閉自在に覆う扉として機能するとともに、後記するように物干し部を有しており、上段竿体30,30の下方に配設される下段竿体としても機能する。このように、一対の上段竿体30,30の下方に下段竿体としての下段扉部40を設けることで、一対の上段竿体30,30に加えて、下段扉部40を利用して洗濯物等を干すことができるので、比較的に多くの洗濯物等を干すことができる。
このように、下段扉部40は、本体部10の下端部に基端部が回動自在に連結されているので、その下端部を回動支点として、手前側に向けて倒すようにして開放させることができ、使い勝手が良い。また、例えば、幅方向一側部を回動支点として開放されるものや幅方向へスライドさせることで開放されるものと比べて、上段竿体30,30を物干し位置として利用する際に当該下段扉部40が正面側から目立ち難くなり、見栄えを向上させることができる。
下段扉部40をこのような構造とすることで、閉位置とされた状態では、手前側から見た際に当該物干し装置1の下段部の厚さ寸法を薄く見せることができ、見栄えが良い。
また、下段扉部40の幅寸法は、図1(a)及び図2(a)に示すように、上段扉部20の幅寸法と略同寸法とされており、これら上段扉部20及び下段扉部40が閉位置では、これらが上下で連なるような印象となり、見栄えを向上させることができる。このように、本実施形態では、閉位置とされた各扉部20,40によって前面側がすっきりとした印象となり、当該物干し装置1をリビングやダイニング、洗面所、脱衣室等の屋内空間に設置した場合にも違和感なく見栄え良く設置することができる。
また、この下段扉部40は、本実施形態では、下端の基端部を回動支点として、本体部10の下端部から斜め前上方に傾斜した状態で保持されて開放位置(物干し位置)とされ、その先端部42と本体部10とを連結するようにテーブル50が略水平に保持される。本実施形態では、このテーブル50によって物干し位置とされた下段扉部40の先端側の保持がなされる。つまり、下段ユニット4の開放位置では、本体部10、下段扉部40及びテーブル50によってトラス状構造となり、下段扉部40及びテーブル50をそれぞれ安定して物干し位置及び使用位置に保持することができる。なお、物干し位置における下段扉部40と本体部10とのなす角は、例えば、40度〜60度程度としてもよい。
換言すれば、当該下段扉部40の幅方向両側部のそれぞれに突出片部45,45を設け、これら突出片部45,45の各外方側に当該下段扉部40の側面化粧面となるカバー片部43,43を更に設けている。
突出片部45,45は、下段扉部40の物干し部を構成し、これら突出片部45,45には、ハンガーやピンチハンガーなどの物干し具が引っ掛けられる引掛凹所45aが設けられている。このような引掛凹所45aを下段扉部40に設けることで、引掛凹所45aにハンガーやピンチハンガーなどの物干し具を引っ掛けることができる。
この引掛凹所45aは、閉位置における後方側(開放位置における上方側)に向けて開口するように突出片部45,45のそれぞれに設けられている。図例では、各突出片部45,45に、上記高さ方向(当該下段扉部40の基端側から先端側に向かう方向)に沿って間隔を空けて複数(図例では、各5個)の引掛凹所45a,45aを設けた例を示している。
また、この引掛凹所45aは、図7(a)に示すように、下段扉部40が物干し位置とされた傾斜状態で、その傾斜面に対して鈍角となるように手前側(下段扉部40の先端側)の凹縁が形成されている。つまり、突出片部45の突出方向に対して、引掛凹所45aの手前側の凹縁が下段扉部40の先端側に向けて傾斜するように引掛凹所45aが形成されている。このような構成とすることで、引掛凹所45aに引っ掛けられた物干し具を手前側に抜き取るようにして洗濯物等を取り込む際に、抜き取り易くなり、複数の引掛凹所45aに引っ掛けられた物干し具を、一度の動作で抜き取ることもでき、使い勝手が良い。
上記のように、引掛凹所45aを有した突出片部45の外方側に、カバー片部43を設けることで、下段扉部40が閉位置とされた状態において、引掛凹所45aが手前側から目立ち難くなり、見栄えを向上させることができる。
また、図例では、各突出片部45,45に複数の引掛凹所45a,45aをそれぞれに設けた例を示しているが、単一の引掛凹所をそれぞれに設けるようにしてもよい。
さらに、図例では、各突出片部45,45の外方側にカバー片部43,43を設けた例を示しているが、このようなカバー片部を設けずに、突出片部を下段扉部の側片部としてもよい。
さらにまた、上記のような引掛凹所を物干し部として設ける態様に代えて、下段扉部の前板部の閉位置における後面に後方側に向けて突出するリブを幅方向に設け、このリブに物干し具等を引っ掛けるようにしてもよい。
軸受金具17は、本体部10の背板部11の下端部近傍に固着されており、図8(a)、(b)に示すように、前方に向けて開口するような箱形状とされ、その左右側壁部から斜め前下方に向けて突出された片部に下段回動軸5が回動自在に支持されている。このような構造により、下段扉部40及びこれに連結固定された下段回動軸5は、図7(a)に示すように、本体部10に対して回動自在に連結されている。
ダンパー19としては、例えば、軸受金具17の側壁部の軸孔に挿通されるとともに、下段回動軸5が内装される円筒軸の外周にコイルばねを設け、この円筒軸の一端部にナットが螺合する雄ねじ部を設けたものとしてもよい。そして、この円筒軸の外周におけるナットと軸受金具17の上記側壁部との間に、座金を介して下段回動軸5に逆トルクを付与するシリコンリングとPOMリングとからなる押付部材を設けた構造としてもよい。このようなものでは、ナットの締め付けを調整することで、コイルばねの弾性変形を伴い、押付部材による上記側壁部への押付抵抗を調整でき、下段回動軸5に付与される逆トルクの強弱を調整することができる。なお、ダンパー19としてはこのようなものに限られず、オイル等の粘性抵抗を利用したオイルダンパーとしてもよく、また、いわゆるロータリーダンパーやディスクダンパー等の公知のものが採用可能である。
なお、下段回動軸5と下段扉部40とを連結固定し、軸受金具17に対してこれらが回動自在とされた態様に限られず、下段回動軸5に対して、下段扉部40が回動自在とされた態様としてもよい。この場合は、下段扉部40の回動方向に対して適度な逆トルクを付与するダンパーを採用するようにすればよい。
制振ゴム18は、例えば、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等からなり、図例では、ブロック状とされており、また、本体部10の幅方向に沿って間隔を空けて軸受金具17の下面に複数の制振ゴム18を設けた例を示している。この制振ゴム18に、図8(b)に示すように、下段扉部40の下片部44の閉位置における後端部が弾性的に接触し、この制振ゴム18の弾性変形を伴い、下段扉部40が所定の開放位置に保持される。この所定の開放位置は、図3(b)の二点鎖線で示すように、収納位置から物干し位置に変位する一対の上段竿体30,30に接触しない位置で、かつ本体部10から突出させた開放位置とされている。なお、図例では、側面視において上段竿体30の先端部と下段扉部40とが上段竿体30の移動軌跡の一部において重合するように示されているが、下段扉部40の上記収納空間内を上段竿体30の先端部が下段扉部40に接触することなく移動する構成とされている。
また、上記所定の開放位置で下段扉部40が保持されるので、例えば、閉位置における下端部を回動支点として、本体部10に対して略180度開くようなものと比べて、操作性が良く、開放状態における下段扉部40が目立ち難くなり、見栄えを向上させることができる。
なお、本体部10の下片部14は、図3及び図8(a)、(b)に示すように、上記のように開閉される下段扉部40の下片部44との隙間が、例えば、4mm以下程度となるように、下段扉部40の下片部44を覆うような形状とされている。これにより、下段扉部40の開閉等がなされる際において、その下端部における指詰め等を防止することができる。
また、制振ゴム18を設けずに、軸受金具17の下面を、下段扉部40の下片部44の上記後端部が当接されて下段扉部40を上記所定の開放位置に保持する保持部としてもよい。
この収納ポケット46の下方側には、下段ユニット4を閉位置に保持するプッシュオープン式ラッチとしてのマグネットラッチ48が設けられている。このマグネットラッチ48は、公知のものが採用可能であり、ラッチ本体部から出没する磁石を設けた出没部(ロッド部)48aを有し、押し込みにより突出と没入とがなされるものとされている。このようなプッシュオープン式ラッチを設けることで、閉位置とされた下段扉部40の前面を後方に向けて押すことで容易に開放させることができ、使い勝手が良い。
テーブル50は、板状体とされており、図6及び図9(a)に示すように、使用位置における前端(収納位置における上端)の左右両側に、使用位置における前方(収納位置における上方)に向けて延びるように設けられた一端部としての連結部51,51を有している。この連結部51は、使用位置における下方側に向けて開口する凹所を有しており、この凹所を幅方向に貫通するようにテーブル回動軸52が設けられている。このテーブル回動軸52の軸受部47が下段扉部40の先端部42に設けられている。
下段扉部40の軸受部47は、本実施形態では、前板部41の閉位置における後面から後方側に向けて突出するように形成されており、突出方向先端にテーブル回動軸52を係止する係止爪47aを有した構造とされている。この係止爪47aは、上記突出方向先端から閉位置における上方側(開放位置における斜め前上方側)に向けて屈曲されるようにして形成されている。テーブル50の連結部51は、下段扉部40の前板部41の後面と軸受部47とに規制されて、下段扉部40の先端部42に対して回動自在に連結されている。また、テーブル50の連結部51は、詳細については後記するが、下段扉部40の軸受部47の弾性変形を伴い、下段扉部40に対して着脱自在とされている。
また、下段扉部40は、ポリカーボネート(PC)などの硬質の合成樹脂系材料から射出成型等によって上記形状とされたものとしてもよく、または、金属系材料から形成されたものとしてもよい。
また、下段扉部40の閉位置とされた状態における手前側に露出する部位等を、塗装や表面化粧シートの貼着により、化粧面としてもよい。または、下段扉部40の閉位置における前面に、上記同様の鏡を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、図3(b)に示すように、テーブル50は、上述のように下端部を回動支点として回動される下段扉部40の先端部42と、本体部10の高さ方向略中間部位との間で略水平に保持可能とされている。これによれば、例えば、壁面から起倒可能に片持ち状に支持されるようなものと比べて、下段扉部40と本体部10とによってテーブル50を安定して支持することができる。
また、このテーブル50の長さ寸法は、350mm〜450mm程度としてもよい。これによれば、使用位置において、手前側に大きく突出せず、当該テーブル50を小物置きとして、また、鏡台として有効に利用することができる。
また、このテーブル50は、図4(b)に示すように、上記のように幅方向に間隔を空けて設けられた一対の上段竿体30,30の間の幅寸法よりも小さい幅寸法とされており、この幅寸法は、例えば、100mm〜200mm程度としてもよい。このような幅寸法とすることで、収納位置では、テーブル50を一対の上段竿体30,30の間に収納することができ、壁9に設置される当該物干し装置1のコンパクト化(薄型化)を効率的に図ることができる。
本実施形態では、収納凹所54は、使用位置における後方側に設けられた比較的に浅い後方側の収納凹所54と、手前側に設けられた比較的に深い手前側の収納凹所54とを有している。例えば、後方側の収納凹所54に落下し難い化粧ポーチ等を載置したり、手前側の収納凹所54に落下し易いものや使用頻度の高いリップやアイラインペンシル、ボトルなどを載置したりすることができ、状況に応じた使用をすることができ、使い勝手が良い。
なお、図6及び図7(a)において示す符号54aは、手前側の収納凹所54の隅部に設けられた水抜き開口である。
また、図例では、テーブル50の長さ方向(使用位置における前後方向)の略全長に亘って収納凹所を設けた例を示しているが、手前側及び後方側のうちいずれか一方のみに設けるようにしてもよく、このような収納凹所を設けないようにしてもよい。
テーブル50の他端部には、図9(c)、(d)に示すように、本体部10の係止部16に係止する係止孔53が設けられている。この係止孔53は、使用位置における後端部の幅方向略中央部において厚さ方向(上下方向)に貫通して形成されており、この係止孔53に本体部10の係止部16の係止爪片部16bが挿通されて係止し、使用位置とされたテーブル50の他端部が支持される。
なお、テーブル50は、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)などの硬質の合成樹脂系材料から射出成型等によって上記形状とされたものとしてもよい。または、金属系材料から形成されたものとしてもよい。また、使用位置における下面側に適宜のリブやハニカム形状の凹部を設けるようにしてもよい。
これにより、下段ユニット4が開放位置となり、その下段扉部40が物干し位置、テーブル50が使用位置となる。
これにより、下段ユニット4が閉位置となり、その下段扉部40が閉位置、テーブル50が収納位置となる。
このように、本実施形態では、テーブル50を下段扉部40に対して着脱自在としているので、テーブル50を下段扉部40から取り外すことで、テーブル50を容易に、かつ隅々まで清掃することができる。
なお、下段扉部40の軸受部47の形状は、図例のものに限られず、開放位置における斜め前上方に向けて開口するような係止凹所を有したものとしてもよい。また、下段扉部40とテーブル50の連結部51とを着脱自在とする構造は、軸受部47の弾性変形を伴うようなものに限られない。例えば、下段扉部の軸受部を幅方向に貫通する孔状のものとし、これにテーブルのテーブル回動軸が抜き差し自在とされたようなものとしてもよい。
図10は、第2実施形態に係る物干し装置について説明するための説明図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
テーブル50Aは、上記した手前側の収納凹所54の両側縁部に、幅方向内方側かつ凹所の底面に向けて傾斜する方向に切欠くように形成され、凹湾曲面形状とされた複数(図例では、各4個)の凹部55を有している。図例では、これら凹部55は、凹みの大きさが異なるものとしている。
このような凹部55を設けることで、例えばリップやアイラインペンシル等の棒状の物品をこの凹部55に引っ掛けるようにして手前側の収納凹所54に載置することができ、棒状の物品が前後に転がるようなことを防止することができる。
また、収納凹所54の両側縁部のうちの一方のみに設けるようにしてもよく、また、複数に限られず、一つの凹部のみを設ける態様としてもよい。
さらに、図例では、収納凹所54の両側縁部に、幅方向内方側かつ凹所の底面に向けて傾斜する方向に切欠くように凹部55を形成した例を示しているが、テーブル50Aの収納凹所54の両側部を幅方向に切り欠くように形成された溝状のものとしてもよい。
この小物掛部56は、テーブル50Aの両側片部を打ち抜くようにしてクリップ状に形成されており、使用位置における前後方向への弾性変形を伴い、ハンカチや靴下等の小物の洗濯物の挟持が可能とされている。
このような小物掛部56を設けることで、テーブル50Aの下方側の下段扉部40までのスペースを洗濯物等の物干しスペースとして有効に利用することができる。
なお、小物掛部56の形状は、図例のものに限られず、小物の洗濯物等の挟持が可能な形状とすればよい。
保持アーム58は、テーブル50Aの幅方向両側に設けられており、その一端部には、内方側に向けて屈曲されるように形成されたテーブル50Aとの連結軸58a,58aが設けられている。また、この保持アーム58の他端部には、他端部同士を幅方向に連結すするようにして形成された本体部10Aとの連結軸58bが設けられている。
本体部10Aの背板部11の前面には、保持アーム58の他端部に設けられた連結軸58bが挿通されるとともに、この連結軸58bの上下方向に沿う移動をガイドするガイド部材59が設けられている。このガイド部材59は、背板部11の前面において、係止部16の下方側に設けられている。
まず、テーブル50Aの他端部の係止孔53と本体部10Aの係止部16との係止状態を解除させ、テーブル50Aを前方へ移動させるとともに、下段扉部40を開放方向へ回動させる。この動作に伴い、保持アーム58は、その一端部の連結軸58aがテーブル50Aに対して相対的に回動しながら、斜め前下方に向けて回動する。また、その他端部の連結軸58bが本体部10Aに対して回動するとともに、本体部10Aのガイド部材59にガイドされながら下方に向けて移動する。これにより、テーブル50Aと保持アーム58とが略直線状に連なるような状態となり、これらによって、下段扉部40の先端部42が斜め後上方から支持され、下段扉部40が上記所定の開放位置で支持される。
この所定の開放位置では、上記第1実施形態と同様、上段ユニット2の一対の上段竿体30,30を、下段ユニット4に接触させることなく、収納位置と物干し位置とに変位させることができる。
また、本実施形態に係る物干し装置1Aが備えるテーブル50Aを取り外す際には、保持アーム58を幅方向外方側に撓ませるようにして拡開させることで、その一端部に設けられた連結軸58a,58aを、テーブル50Aの軸受部57,57から脱離させる。そして、上記同様にしてテーブル50Aを下段扉部40から取り外すことができる。また、取り付ける際も同様にして、保持アーム58の一端部の連結軸58a,58aをテーブル50Aの軸受部57,57に差し込むことで取り付けることができる。
また、本実施形態では、下段扉部40の上記所定の開放位置が本体部10Aに連結されたテーブル50A及び保持アーム58によって斜め後上方から支持されるようにして保持されるので、下段扉部40をより安定して上記所定の開放位置に保持することができる。
さらに、上記所定の開放位置では、テーブル50Aの後方側が下段扉部40から浮いた状態で保持アーム58によって保持された状態となるので、テーブル50Aを使用位置とする際、つまり、他端部を本体部10Aの係止部16に係止させる際の操作性が良い。
さらに、上段竿体の基端側に、カバー部としての上段扉部を設ける態様に代えて、下段扉部によって、収納位置における上段竿体の前面側及び本体部の前面側を開閉自在に覆う態様としてもよい。この場合は、下段扉部の長さ寸法を適宜の長さ寸法とすればよい。また、この場合は、複数本の竿体の基端側部位を互いに連結する連結部材を別途、設けるようにしてもよい。
さらにまた、上記した例では、上段竿体を、物干し位置と物干し本体としての本体部に沿うように収納される収納位置とに変位自在としたものを例示しているが、物干し位置において、常時、保持されるものとしてもよい。この場合は、この上段竿体に干渉しないようにこの上段竿体の下方側において下段扉部を閉位置で保持可能なものとしてもよい。
さらに、上記した例では、下段扉部の先端部と本体部とをテーブルによって連結し、下段扉部の物干し位置を保持する構造とした例を示しているが、このようなテーブル(中段竿体)を設けずに、上記所定の開放位置に下段扉部が保持されるものとしてもよい。この場合は、この所定の開放位置を物干し位置としてもよく、または、上段竿体と同様、略水平に保持されるものとし、この状態を物干し位置としてもよい。
10,10A 本体部(物干し本体)
30 上段竿体
40 下段扉部(下段竿体)
43 カバー片部
45 突出片部
45a 引掛凹所
50,50A テーブル(中段竿体)
9 壁
Claims (3)
- 上下に長尺に形成され、壁に設置される物干し本体と、
前記物干し本体の上端部に基端部が連結され、先端側を前記物干し本体から突出させた物干し位置で保持される上段竿体と、
板状とされるとともに、前記物干し本体の下端部に基端部が回動自在に連結され、前記物干し本体の前面側を覆う位置と先端側を前記物干し本体から突出させた物干し位置とに保持される下段竿体と、を備えており、
前記下段竿体は、前記物干し位置において上方に向けて突出するように形成され、物干し具が引っ掛けられる引掛凹所がそれぞれに形成された突出片部を両側部に有し、かつ、これら突出片部の各外方側に、前記物干し本体の前面側を覆う位置において該物干し本体の両側壁部の一部を覆うように形成されたカバー片部を備えていることを特徴とする物干し装置。 - 上下に長尺に形成され、壁に設置される物干し本体と、
前記物干し本体の上端部に基端部が連結され、先端側を前記物干し本体から突出させた物干し位置で保持される上段竿体と、
板状とされるとともに、前記物干し本体の下端部に基端部が回動自在に連結され、前記物干し本体の前面側を覆う位置と先端側を前記物干し本体から突出させた物干し位置とに保持される下段竿体と、を備えており、
前記下段竿体は、前記物干し位置において上方に向けて突出するように形成された突出片部を両側部に有しており、これら突出片部には、物干し具が引っ掛けられる引掛凹所がそれぞれに形成されており、
前記引掛凹所は、各突出片部において、当該下段竿体の基端側から先端側に向かう方向で互いに異なる位置となるように形成されていることを特徴とする物干し装置。 - 上下に長尺に形成され、壁に設置される物干し本体と、
前記物干し本体の上端部に基端部が連結され、先端側を前記物干し本体から突出させた物干し位置で保持される上段竿体と、
板状とされるとともに、前記物干し本体の下端部に基端部が回動自在に連結され、前記物干し本体の前面側を覆う位置と先端側を前記物干し本体から突出させた物干し位置とに保持される下段竿体と、
前記物干し位置とされた前記下段竿体の先端側と前記物干し本体とを連結するように配設される中段竿体と、
を備えていることを特徴とする物干し装置。
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