JP5532045B2 - 通信システム - Google Patents

通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP5532045B2
JP5532045B2 JP2011505823A JP2011505823A JP5532045B2 JP 5532045 B2 JP5532045 B2 JP 5532045B2 JP 2011505823 A JP2011505823 A JP 2011505823A JP 2011505823 A JP2011505823 A JP 2011505823A JP 5532045 B2 JP5532045 B2 JP 5532045B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
model
behavior
packet
transmitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011505823A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010109752A1 (ja
Inventor
耕介 野上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2011505823A priority Critical patent/JP5532045B2/ja
Publication of JPWO2010109752A1 publication Critical patent/JPWO2010109752A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5532045B2 publication Critical patent/JP5532045B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/28Flow control; Congestion control in relation to timing considerations
    • H04L47/283Flow control; Congestion control in relation to timing considerations in response to processing delays, e.g. caused by jitter or round trip time [RTT]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/25Flow control; Congestion control with rate being modified by the source upon detecting a change of network conditions

Description

本発明は、パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含む通信システムに関する。
パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含む通信システムが知られている。この種の通信システムにおいては、送信装置が受信装置へ単位時間あたりに送信するパケットの量(通信負荷)が過大となると、遅延時間が過大となったり、パケットが受信装置に到達しなかったり(即ち、パケットが消失したり)する。ここで、遅延時間は、パケットが送信装置から受信装置へ到達するまでに要する時間である。
そこで、非特許文献1又は非特許文献2に記載の通信システムは、送信装置から受信装置へ到達するまでのパケットの挙動を表す数理モデルを推定し、推定した数理モデルに基づいて、送信装置が送信するパケットの量(例えば、パケットの基となるデータのビットレート)を調整する。このため、上記通信システムにおいて、送信装置は、パケットの挙動を表す挙動情報を取得し、取得した挙動情報に基づいて数理モデルを推定する必要がある。
ところで、非特許文献3に記載の通信システムにおいて、受信装置は、パケットを受信する毎にそのパケットを受信した時刻(受信時刻)を取得し、取得した受信時刻を送信装置へ送信する。
M. Kalman、B. Girod、「MODELING THE DELAYS OF SUCCESSIVELY-TRANSMITTED INTERNET PACKETS」、2004IEEE International Conference on Multimedia and Expo(ICME)、IEEE-Press、2004年6月、第3巻、p.2015-2018 Z. Liu、外3名、「Traffic modeling with gamma mixtures and dynamical bandwidthprovisioning」、Proceedings of the 4th Annual Communication Networks and ServicesResearch Conference、IEEE-Press、2006年、p.123-130 T. Friedman、外2名、「RTP Control Protocol Extended Reports(RTCP XR)」、RFC3611、IETF(InternetEngineering Task Force)、2003年11月
従って、送信装置は、受信時刻と、送信装置がパケットを送信した時刻(送信時刻)と、に基づいて遅延時間を表す挙動情報を取得することができる。これにより、送信装置は、取得した挙動情報に基づいて上記数理モデルを推定することができる。しかしながら、上記通信システムにおいては、受信装置が送信装置へパケット毎に挙動情報を送信するので、通信負荷が過大となってしまうという問題があった。即ち、送信装置が複数のパケットの挙動を表す情報を取得する際の通信負荷が過大となってしまうという問題があった。
このため、本発明の目的は、上述した課題である「送信装置が複数のパケットの挙動を表す情報を取得する際の通信負荷が過大となること」を解決することが可能な通信システムを提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である通信システムは、パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含むシステムである。
更に、上記受信装置は、
上記受信されたパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
複数のパケットのそれぞれに対して取得された上記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの上記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
上記取得されたモデル特定情報を上記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
を備える。
加えて、上記送信装置は、上記受信装置により送信されたモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を備える。
また、本発明の他の形態である通信方法は、パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含む通信システムに適用される方法である。
更に、上記通信方法は、
上記受信装置によって上記受信されたパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を当該受信装置が取得し、
上記受信装置が、複数のパケットのそれぞれに対して取得された上記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの上記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得し、
上記受信装置が、上記取得されたモデル特定情報を上記送信装置へ送信し、
上記送信装置が、上記受信装置により送信されたモデル特定情報を受信する、方法である。
また、本発明の他の形態である受信装置は、送信装置により送信されたパケットを受信する装置である。
更に、この受信装置は、
上記受信されたパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
複数のパケットのそれぞれに対して取得された上記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの上記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
上記取得されたモデル特定情報を上記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
を備える。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
送信装置により送信されたパケットを受信する受信装置に、
上記受信されたパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
複数のパケットのそれぞれに対して取得された上記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの上記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
上記取得されたモデル特定情報を上記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
を実現させるためのプログラムである。
また、本発明の他の形態である送信装置は、パケットを受信装置へ送信する装置である。
更に、この送信装置は、
上記受信装置により送信された情報であり且つ複数のパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該複数のパケットの挙動を表す数理モデルを特定するための情報であるモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を備える。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
パケットを受信装置へ送信する送信装置に、
上記受信装置により送信された情報であり且つ複数のパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該複数のパケットの挙動を表す数理モデルを特定するための情報であるモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を実現させるためのプログラムである。
本発明は、以上のように構成されることにより、送信装置が複数のパケットの挙動を表す情報を取得する際の通信負荷を軽減することができる。
本発明の第1実施形態に係るコンテンツ配信システムの概略構成を表す図である。 本発明の第1実施形態に係るコンテンツ配信システムの機能の概略を表すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る受信装置のCPUが実行するモデル推定処理プログラムを示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る送信装置のCPUが実行するビットレート調整処理プログラムを示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るコンテンツ配信システムの機能の概略を表すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る受信装置のCPUが実行するモデル推定処理プログラムを示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る送信装置のCPUが実行するビットレート調整処理プログラムを示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るコンテンツ配信システムの機能の概略を表すブロック図である。
本発明の一形態である通信システムは、パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含むシステムである。
更に、上記受信装置は、
上記受信されたパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
複数のパケットのそれぞれに対して取得された上記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの上記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
上記取得されたモデル特定情報を上記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
を備える。
加えて、上記送信装置は、上記受信装置により送信されたモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を備える。
これによれば、送信装置が複数のパケットの挙動を表す情報を取得するために受信装置が送信装置へ送信する情報の情報量を、受信装置が各パケットの挙動情報を送信する場合よりも少なくすることができる。即ち、送信装置が複数のパケットの挙動を表す情報を取得する際の通信負荷を軽減することができる。更に、上記構成によれば、送信装置が挙動情報に基づいてモデル特定情報を取得する場合と比較して、送信装置の処理負荷を軽減することができる。
この場合、上記モデル特定情報は、上記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有することが好適である。
この場合、上記送信装置は、
上記受信されたモデル特定情報により特定される数理モデルに基づいて、上記受信装置へ送信するパケットの基となるデータのビットレートを調整するビットレート調整手段を備えることが好適である。
これによれば、送信装置は、数理モデルが表すパケットの挙動に応じたビットレートにてデータを送信することができる。この結果、例えば、パケットが送信装置から受信装置へ到達するまでに要する時間(遅延時間)が比較的大きい場合には、ビットレートを減少させることにより送信装置から受信装置へ確実にパケットを伝達することができる。また、例えば、遅延時間が比較的小さい場合には、ビットレートを増加させることにより比較的高い品質(画質又は音質等)のデータを配信することができる。
また、上記通信システムの他の態様において、
上記送信装置は、
同一のパケットを複数送信するように構成されている場合において、上記受信されたモデル特定情報により特定される数理モデルに基づいて、当該送信装置が送信する同一のパケットの数である冗長数を調整するパケット冗長数調整手段を備えることが好適である。
ところで、送信装置が送信したパケットが受信装置に到達しない場合に備えて、送信装置が同一のパケットを複数送信するように構成されている場合がある。この場合、上記構成によれば、送信装置は、数理モデルが表すパケットの挙動に応じた冗長数の同一のパケットを送信することができる。
この結果、例えば、パケットが送信装置から受信装置へ到達するまでに要する時間(遅延時間)が比較的大きい場合には、冗長数を増加させることにより送信装置から受信装置へ確実にパケットを伝達することができる。また、例えば、遅延時間が比較的小さい場合には、冗長数を減少させることにより通信負荷を軽減することができる。
この場合、上記受信装置は、
上記取得されたモデル特定情報を記憶するモデル特定情報記憶手段と、
過去に取得され且つ上記記憶されているモデル特定情報と、現時点にて取得されたモデル特定情報と、の差を表す差分情報を上記送信装置へ送信する差分情報送信手段と、
を備え、
上記送信装置は、
上記受信装置により送信された差分情報を受信する差分情報受信手段を備えることが好適である。
これによれば、送信装置は、受信した差分情報に基づいて、将来の数理モデルを推定することができる。これにより、送信装置は、数理モデルが表すパケットの挙動に応じた処理(例えば、ビットレートを調整する処理)をより早期に行うことができる。
この場合、上記数理モデルは、少なくとも1つのモデルパラメータを用いた関数により表されるモデルであり、
上記モデル特定情報は、上記モデルパラメータを表す情報であることが好適である。
この場合、上記数理モデルは、上記挙動情報を確率変数とする確率密度関数により表されるモデルであることが好適である。
この場合、上記確率密度関数は、正規分布を表す確率密度関数であり、
上記モデル特定情報は、上記正規分布の平均及び分散を表す情報であることが好適である。
また、上記通信システムの他の態様において、
上記確率密度関数は、ガンマ分布を表す確率密度関数であり、
上記モデル特定情報は、上記ガンマ分布の形状母数及び尺度母数を表す情報であることが好適である。
また、上記通信システムの他の態様において、
上記数理モデルは、上記挙動情報をシンボルとする隠れマルコフモデルであることが好適である。
この場合、上記挙動情報は、上記パケットが上記送信装置から上記受信装置へ到達するまでに要する時間である遅延時間を表す情報を含むことが好適である。
また、上記通信システムの他の態様において、
上記挙動情報は、上記受信装置によって連続して受信された2つのパケットのうちの一方のパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでに要する第1の遅延時間と、当該2つのパケットのうちの他方のパケットが当該送信装置から当該受信装置へ到達するまでに要する第2の遅延時間と、の差を表す情報を含むことが好適である。
また、本発明の他の形態である通信方法は、パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含む通信システムに適用される方法である。
更に、上記通信方法は、
上記受信装置によって上記受信されたパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を当該受信装置が取得し、
上記受信装置が、複数のパケットのそれぞれに対して取得された上記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの上記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得し、
上記受信装置が、上記取得されたモデル特定情報を上記送信装置へ送信し、
上記送信装置が、上記受信装置により送信されたモデル特定情報を受信する、方法である。
この場合、上記モデル特定情報は、上記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有することが好適である。
また、本発明の他の形態である受信装置は、送信装置により送信されたパケットを受信する装置である。
更に、この受信装置は、
上記受信されたパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
複数のパケットのそれぞれに対して取得された上記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの上記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
上記取得されたモデル特定情報を上記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
を備える。
この場合、上記モデル特定情報は、上記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有することが好適である。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
送信装置により送信されたパケットを受信する受信装置に、
上記受信されたパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
複数のパケットのそれぞれに対して取得された上記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの上記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
上記取得されたモデル特定情報を上記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
を実現させるためのプログラムである。
この場合、上記モデル特定情報は、上記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有することが好適である。
また、本発明の他の形態である送信装置は、パケットを受信装置へ送信する装置である。
更に、この送信装置は、
上記受信装置により送信された情報であり且つ複数のパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該複数のパケットの挙動を表す数理モデルを特定するための情報であるモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を備える。
この場合、上記モデル特定情報は、上記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有することが好適である。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
パケットを受信装置へ送信する送信装置に、
上記受信装置により送信された情報であり且つ複数のパケットが上記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該複数のパケットの挙動を表す数理モデルを特定するための情報であるモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を実現させるためのプログラムである。
この場合、上記モデル特定情報は、上記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有することが好適である。
上述した構成を有する、通信方法、受信装置、プログラム、又は、送信装置、の発明であっても、上記通信システムと同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
以下、本発明に係る、通信システム、通信方法、受信装置、プログラム、及び、送信装置、の各実施形態について図1〜図8を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1に示したように、第1実施形態に係るコンテンツ配信システム(通信システム)1は、送信装置10と、受信装置20と、を含む。送信装置10及び受信装置20は、通信回線(本例では、インターネット)NWを介して、互いに通信可能に接続されている。
送信装置10は、サーバ装置としての情報処理装置である。送信装置10は、図示しない中央処理装置(CPU;Central Processing Unit)、及び、記憶装置(メモリ及びハードディスク駆動装置(HDD;Hard Disk Drive))を備える。送信装置10は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
受信装置20は、クライアント装置としての情報処理装置である。本例では、受信装置20は、パーソナル・コンピュータである。なお、受信装置20は、携帯電話装置、カーナビゲーション装置、又は、ゲーム装置等であってもよい。
受信装置20は、図示しない中央処理装置、記憶装置、入力装置(本例では、キーボード及びマウス等)及び出力装置(本例では、スピーカ及びディスプレイ等)を備える。受信装置20は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
図2は、上記のように構成されたコンテンツ配信システム1の機能を表すブロック図である。この機能は、受信装置20のCPUが後述する図3に示したフローチャートにより表されるプログラム等を実行するとともに、送信装置10のCPUが後述する図4に示したフローチャートにより表されるプログラム等を実行することにより、実現される。
この送信装置10の機能は、コンテンツデータ記憶部31と、パケット送信部32と、モデル特定情報受信部(モデル特定情報受信手段)33と、ビットレート調整部(ビットレート調整手段)34と、を含む。また、受信装置20の機能は、パケット受信部41と、コンテンツ出力部42と、挙動情報取得部(挙動情報取得手段)43と、モデル特定情報取得部(モデル特定情報取得手段)44と、モデル特定情報送信部(モデル特定情報送信手段)45と、を含む。
コンテンツデータ記憶部31は、コンテンツ(例えば、映像及び音声等)を表すコンテンツデータを予め記憶している。なお、コンテンツデータ記憶部31は、1つのコンテンツを複数の異なるビットレートのそれぞれにて符号化した複数のコンテンツデータを記憶している。
パケット送信部32は、コンテンツデータ記憶部31に記憶されているコンテンツデータのうちの、ビットレート調整部34により決定されたビットレートにて符号化されたコンテンツデータを取得する。パケット送信部32は、取得したコンテンツデータを、予め設定されたデータサイズ毎に分割する。
パケット送信部32は、分割された複数のデータのそれぞれに対して、当該データと、シーケンス番号と、を含むパケットを生成する。ここで、シーケンス番号は、パケットに含まれるデータの基となったコンテンツデータにおける、そのデータの位置を表す情報である。シーケンス番号は、データが先頭側に位置しているほど小さくなる値である。パケット送信部32は、生成したパケットを、最小のシーケンス番号を有するパケットからシーケンス番号が大きくなる順に1つずつ受信装置20へ送信する。
パケット受信部41は、送信装置10により送信されたパケットを受信する。
コンテンツ出力部42は、パケット受信部41により受信されたパケットに含まれるデータ(コンテンツデータの一部)を記憶装置に記憶させる。コンテンツ出力部42は、記憶装置に記憶されているコンテンツデータの一部が表すコンテンツを再生する(即ち、ストリーミング再生を行う)。
挙動情報取得部43は、パケット受信部41により受信されたパケットが送信装置10から受信装置20へ到達するまでの当該パケットの挙動(振る舞い)を表す挙動情報を取得する。本例では、挙動情報は、パケットが送信装置10から受信装置20へ到達するまでに要する時間である遅延時間を表す情報である。挙動情報取得部43は、パケット受信部41によりパケットが受信された時刻(受信時刻)と、当該パケットに含まれるシーケンス番号と、に基づいて遅延時間を取得(推定)する。
モデル特定情報取得部44は、複数のパケットのそれぞれに対して挙動情報取得部43により取得された挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得する。本例では、数理モデルは、下記式(1)に表されるように、挙動情報(本例では、遅延時間)を確率変数xとする複数(本例では、M個)の確率密度関数の線形和からなる確率密度関数f(x)により表されるモデルである。
Figure 0005532045
ここで、πは、重み付けを表す係数(確率密度関数の混合比率)であり、gは、確率密度関数であり、Θは、確率密度関数gを特定するための関数特定情報である。
確率密度関数gは、正規分布を表す確率密度関数、及び、ガンマ分布を表す確率密度関数等である。正規分布を表す確率密度関数gを特定するための関数特定情報Θは、正規分布の平均及び分散を表す情報である。ガンマ分布を表す確率密度関数gを特定するための関数特定情報Θは、ガンマ分布の形状母数及び尺度母数を表す情報である。本例では、モデル特定情報は、係数π、及び、関数特定情報Θである。なお、本明細書において、係数π、及び、関数特定情報Θは、モデルパラメータとも呼ばれる。
従って、確率密度関数gの数(即ち、M)に対して、挙動情報を取得する基となったパケットの数が相対的に多い場合には、モデル特定情報が有する情報量は、上記複数のパケットのそれぞれに対して取得された挙動情報が有する情報量よりも少なくなる。
モデル特定情報送信部45は、モデル特定情報取得部44により取得されたモデル特定情報を送信装置10へ送信する。
モデル特定情報受信部33は、受信装置20により送信されたモデル特定情報を受信する。
ビットレート調整部34は、モデル特定情報受信部33により受信されたモデル特定情報により特定される数理モデルに基づいて、ビットレートを調整(決定)する。ビットレート調整部34が数理モデルに基づいてビットレートを決定するための具体的な方法については、上記非特許文献2、及び、下記非特許文献4等の公知の文献に記載されているので、本明細書においては詳細な説明を省略する。
M. Handley、外3名、「TCP Friendly Rate Control (TFRC): Protocol Specification」、RFC3448、IETF(InternetEngineering Task Force)、2003年1月
例えば、非特許文献2においては、ガンマ分布による混合分布のパラメータに基づいてビットレートを決定する方法が記載されている。また、非特許文献4においては、遅延時間、又は、パケットロス率に基づいてビットレートを決定する方法が記載されている。パケットロス率は、送信装置から送信されたすべてのパケットの数に対する、受信装置に到達しなかったパケットの数の割合である。
次に、上述したコンテンツ配信システム1の作動について具体的に述べる。
受信装置20のCPUは、図3にフローチャートにより示したモデル推定処理プログラムを、予め設定された実行周期が経過する毎に実行するようになっている。なお、受信装置20は、通信負荷を検出し、検出した通信負荷に応じたタイミングにて上記モデル推定処理プログラムを実行するように構成されていてもよい。
具体的に述べると、受信装置20のCPUは、モデル推定処理プログラムの処理を開始すると、ステップ305にて、このプログラムを前回実行してから現時点までの間に受信装置20が受信したパケットのそれぞれに対して、挙動情報を取得する(挙動情報取得工程)。
そして、CPUは、取得した挙動情報に基づいてモデル特定情報を取得する(ステップ310、モデル特定情報取得工程)。本例では、CPUは、最尤法を用いてモデル特定情報を推定することによりモデル特定情報を取得する。
次いで、CPUは、取得したモデル特定情報を送信装置10へ送信する(ステップ315、モデル特定情報送信工程)。そして、CPUは、このモデル推定処理プログラムの実行を終了する。
一方、送信装置10のCPUは、図4にフローチャートにより示したビットレート調整処理プログラムを、送信装置10が起動された時に実行するようになっている。
具体的に述べると、送信装置10のCPUは、ビットレート調整処理プログラムの処理を開始すると、ステップ405にて、モデル特定情報を受信するまで待機する。そして、受信装置20により送信されたモデル特定情報を送信装置10が受信する(モデル特定情報受信工程)と、送信装置10のCPUは、「Yes」と判定してステップ410に進む。
CPUは、ステップ410にて、受信されたモデル特定情報により特定される数理モデルに基づいて、ビットレートを調整(決定)する。以降において、送信装置10は、記憶装置に記憶されているコンテンツデータのうちの、上記決定されたビットレートにて符号化されたコンテンツデータを、受信装置20へ送信する。
そして、CPUは、ステップ405へ戻り、ステップ405〜ステップ410の処理を繰り返し実行する。
以上、説明したように、本発明によるコンテンツ配信システム(通信システム)の第1実施形態によれば、送信装置10が複数のパケットの挙動を表す情報を取得するために受信装置20が送信装置10へ送信する情報の情報量を、受信装置20が各パケットの挙動情報を送信する場合よりも少なくすることができる。即ち、送信装置10が複数のパケットの挙動を表す情報を取得する際の通信負荷を軽減することができる。更に、上記構成によれば、送信装置10が挙動情報に基づいてモデル特定情報を取得する場合と比較して、送信装置10の処理負荷を軽減することができる。
更に、上記第1実施形態において、送信装置10は、数理モデルが表すパケットの挙動に応じたビットレートにてデータを送信することができる。この結果、パケットが送信装置10から受信装置20へ到達するまでに要する時間(遅延時間)が比較的大きい場合には、ビットレートを減少させることにより送信装置10から受信装置20へ確実にパケットを伝達することができる。また、遅延時間が比較的小さい場合には、ビットレートを増加させることにより比較的高い品質(画質又は音質等)のデータを配信することができる。
なお、上記第1実施形態の変形例において、送信装置10は、送信装置10から受信装置20へパケットが到達しない場合に備えて、同一のパケットを複数送信するように構成されていてもよい。この場合、送信装置10の機能は、数理モデルに基づいて冗長数を調整するパケット冗長数調整部(パケット冗長数調整手段)を含むことが好適である。ここで、冗長数は、送信装置10が送信する同一のパケットの数である。
また、この場合、数理モデルは、挙動情報をシンボルとする隠れマルコフモデルであってもよい。隠れマルコフモデルは、マルコフ過程(将来の挙動が現在の挙動だけで決定され、過去の挙動と無関係とする確率過程)に従って遷移する状態と、各状態にてシンボルと呼ばれる値が出現する確率を表す確率分布と、から構成される確率モデルである。
即ち、この変形例においては、モデル特定情報は、各状態間の遷移確率(状態数は状態遷移確率に含まれる)を表す情報、及び、各状態にてシンボルが出現する確率を表す確率分布を特定するための情報(例えば、確率分布が正規分布である場合、正規分布の平均及び分散を表す情報)である。
この変形例に係る送信装置10が数理モデルに基づいて冗長数を決定するための具体的な方法については、下記非特許文献5及び非特許文献6等の公知の文献に記載されているので、本明細書においては詳細な説明を省略する。
C. A. Rodbro、外3名、「Hidden Markov model-based packet loss concealment for voice over IP」、IEEE Transactionson Audio, Speech & Language Processing、米国電気電子学会、2006年、第14巻、第5号、p.1609-1623 F. Silveira、他1名、「Predicting packet loss statistics with hidden Markov models」、ACM SIGMETRICSPerformance Evaluation Review、2007年、第35巻、p.19-21
例えば、上記非特許文献5及び非特許文献6においては、隠れマルコフモデルを用いてパケットロスの発生パターンを確率的に求め、最もパケットロスの影響を小さくするように冗長数を決定する方法が記載されている。ここで、パケットロスは、パケットが受信装置20に到達しない現象を表す。
例えば、上記方法によれば、隠れマルコフモデルに基づいて、連続してパケットロスが発生する確率(複数(例えば、2つ又は3つ等)のパケットが連続して受信装置20に到達しない確率)を求めることができる。
従って、その求められた確率が所定の上限閾値よりも大きくなった場合、送信装置10が冗長数を増加させるように送信装置10を構成することが好適である。この結果、送信装置10から受信装置20へ確実にパケットを伝達することができる。また、求められた確率が所定の下限閾値よりも小さくなった場合、送信装置10が冗長数を減少させるように送信装置10を構成することが好適である。この結果、通信負荷を軽減することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ配信システムについて説明する。第2実施形態に係るコンテンツ配信システムは、上記第1実施形態に係るコンテンツ配信システムに対して、受信装置20が送信装置10へ差分情報を送信する点において相違している。ここで、差分情報は、過去に取得されたモデル特定情報と、現時点にて取得されたモデル特定情報と、の差を表す情報である。
従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
この第2実施形態に係る送信装置10の機能は、図5に示したように、上記第1実施形態に係るコンテンツデータ記憶部31〜ビットレート調整部34に加えて、差分情報受信部(差分情報受信手段)35を含む。また、受信装置20の機能は、上記第1実施形態に係るパケット受信部41〜モデル特定情報送信部45に加えて、モデル特定情報記憶部(モデル特定情報記憶手段)46と、差分情報送信部(差分情報送信手段)47と、を含む。
モデル特定情報記憶部46は、モデル特定情報取得部44により取得されたモデル特定情報を記憶する。
差分情報送信部47は、モデル特定情報記憶部46に記憶されているモデル特定情報のうちの過去に取得されたモデル特定情報と、現時点にてモデル特定情報取得部44により取得されたモデル特定情報と、の差を表す差分情報を取得する。
本例では、差分情報は、係数π、及び、関数特定情報Θのそれぞれの差を表す情報である。なお、差分情報は、モデル特定情報により特定される数理モデルの変化を表す情報であれば、他の情報であってもよい。
差分情報送信部47は、取得した差分情報を送信装置10へ送信する。
差分情報受信部35は、受信装置20により送信された差分情報を受信する。
ビットレート調整部34は、モデル特定情報受信部33により受信されたモデル特定情報により特定される数理モデルと、差分情報受信部35により受信された差分情報と、に基づいて、将来の数理モデルを推定する。そして、ビットレート調整部34は、推定された将来の数理モデルに基づいてビットレートを調整(決定)する。
次に、上述したコンテンツ配信システム1の作動について具体的に述べる。
受信装置20のCPUは、図3のモデル推定処理プログラムに代えて、図6にフローチャートにより示したモデル推定処理プログラムを、予め設定された実行周期が経過する毎に実行するようになっている。なお、受信装置20は、通信負荷を検出し、検出した通信負荷に応じたタイミングにて上記モデル推定処理プログラムを実行するように構成されていてもよい。
具体的に述べると、受信装置20のCPUは、モデル推定処理プログラムの処理を開始すると、ステップ605にて、このプログラムを前回実行してから現時点までの間に受信装置20が受信したパケットのそれぞれに対して、挙動情報を取得する。
そして、CPUは、取得した挙動情報に基づいてモデル特定情報を取得する(ステップ610)。本例では、CPUは、最尤法を用いてモデル特定情報を推定することによりモデル特定情報を取得する。
次いで、CPUは、取得したモデル特定情報と、記憶装置に記憶されている最新のモデル特定情報と、の差を表す差分情報を取得する(ステップ615)。そして、CPUは、上記ステップ610にて取得された現時点のモデル特定情報を記憶装置に記憶させる(ステップ620)。
そして、CPUは、上記ステップ610にて取得したモデル特定情報と、上記ステップ615にて取得した差分情報と、を送信装置10へ送信する(ステップ625)。そして、CPUは、このモデル推定処理プログラムの実行を終了する。
一方、送信装置10のCPUは、図4のビットレート調整処理プログラムに代えて、図7にフローチャートにより示したビットレート調整処理プログラムを、送信装置10が起動された時に実行するようになっている。
具体的に述べると、送信装置10のCPUは、ビットレート調整処理プログラムの処理を開始すると、ステップ705にて、モデル特定情報及び差分情報を受信するまで待機する。そして、受信装置20により送信されたモデル特定情報及び差分情報を送信装置10が受信すると、送信装置10のCPUは、「Yes」と判定してステップ710に進む。
CPUは、ステップ710にて、受信されたモデル特定情報により特定される数理モデルと、受信された差分情報と、に基づいて、将来の数理モデルを推定する。そして、CPUは、推定された将来の数理モデルに基づいて、ビットレートを調整(決定)する(ステップ715)。以降において、送信装置10は、記憶装置に記憶されているコンテンツデータのうちの、上記決定されたビットレートにて符号化されたコンテンツデータを、受信装置20へ送信する。
そして、CPUは、ステップ705へ戻り、ステップ705〜ステップ715の処理を繰り返し実行する。
以上、説明したように、本発明によるコンテンツ配信システム(通信システム)の第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
更に、上記第2実施形態によれば、送信装置10は、受信した差分情報に基づいて、将来の数理モデルを推定することができる。これにより、送信装置10は、数理モデルが表すパケットの挙動に応じた処理(本例では、ビットレートを調整する処理)をより早期に行うことができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る通信システムについて図8を参照しながら説明する。
第3実施形態に係る通信システム100は、パケットを送信する送信装置110と、当該パケットを受信する受信装置120と、を含む。
受信装置120の機能は、挙動情報取得部(挙動情報取得手段)121と、モデル特定情報取得部(モデル特定情報取得手段)122と、モデル特定情報送信部(モデル特定情報送信手段)123と、を含む。
挙動情報取得部121は、受信されたパケットが送信装置110から受信装置120へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する。
モデル特定情報取得部122は、複数のパケットのそれぞれに対して、挙動情報取得部121により取得された挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得する。
モデル特定情報送信部123は、モデル特定情報取得部122により取得されたモデル特定情報を送信装置110へ送信する。
送信装置110の機能は、モデル特定情報受信部(モデル特定情報受信手段)111を含む。
モデル特定情報受信部111は、受信装置120により送信されたモデル特定情報を受信する。
これによれば、送信装置110が複数のパケットの挙動を表す情報を取得するために受信装置120が送信装置110へ送信する情報の情報量を、受信装置120が各パケットの挙動情報を送信する場合よりも少なくすることができる。即ち、送信装置110が複数のパケットの挙動を表す情報を取得する際の通信負荷を軽減することができる。更に、上記構成によれば、送信装置110が挙動情報に基づいてモデル特定情報を取得する場合と比較して、送信装置110の処理負荷を軽減することができる。
以上、上記各実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細に、本願発明の範囲内において当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、上記各実施形態の変形例において、数理モデルは、確率密度関数により表されるモデル、及び、隠れマルコフモデル以外のモデル(例えば、時系列モデル等)であってもよい。
また、上記各実施形態の変形例において、挙動情報は、受信装置20によって連続して受信された2つのパケットのうちの一方のパケットが送信装置10から受信装置20へ到達するまでに要する第1の遅延時間と、当該2つのパケットのうちの他方のパケットが送信装置10から受信装置20へ到達するまでに要する第2の遅延時間と、の差(即ち、ジッタ)を表す情報であってもよい。
なお、上記実施形態においてコンテンツ配信システム1の各機能は、CPUがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現されていたが、回路等のハードウェアにより実現されていてもよい。
また、上記実施形態においてプログラムは、記憶装置に記憶されていたが、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
また、上記実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
なお、本発明は、日本国にて2009年3月25日に出願された特願2009−073756の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願にて開示された内容のすべてが本明細書に含まれるものとする。
本発明は、コンテンツを表すコンテンツデータを配信するサーバ装置と、コンテンツデータを受信するクライアント装置と、を含むコンテンツ配信システム等に適用可能である。
1 コンテンツ配信システム(通信システム)
10 送信装置
20 受信装置
31 コンテンツデータ記憶部
32 パケット送信部
33 モデル特定情報受信部
34 ビットレート調整部
35 差分情報受信部
41 パケット受信部
42 コンテンツ出力部
43 挙動情報取得部
44 モデル特定情報取得部
45 モデル特定情報送信部
46 モデル特定情報記憶部
47 差分情報送信部
100 通信システム
110 送信装置
111 モデル特定情報受信部
120 受信装置
121 挙動情報取得部
122 モデル特定情報取得部
123 モデル特定情報送信部

Claims (21)

  1. パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含む通信システムであって、
    前記受信装置は、
    前記受信されたパケットが前記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
    複数のパケットのそれぞれに対して取得された前記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの前記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
    前記取得されたモデル特定情報を前記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
    を備え、
    前記送信装置は、
    前記受信装置により送信されたモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を備え、
    前記受信装置は、
    前記取得されたモデル特定情報を記憶するモデル特定情報記憶手段と、
    過去に取得され且つ前記記憶されているモデル特定情報と、現時点にて取得されたモデル特定情報と、の差を表す差分情報を前記送信装置へ送信する差分情報送信手段と、
    を備え、
    前記送信装置は、
    前記受信装置により送信された差分情報を受信する差分情報受信手段を備える、
    通信システム。
  2. パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含む通信システムであって、
    前記受信装置は、
    前記受信されたパケットが前記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
    複数のパケットのそれぞれに対して取得された前記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの前記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
    前記取得されたモデル特定情報を前記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
    を備え、
    前記送信装置は、
    前記受信装置により送信されたモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を備え、
    前記数理モデルは、前記挙動情報を確率変数とする確率密度関数により表されるモデルである、
    通信システム。
  3. 請求項2に記載の通信システムであって、
    前記確率密度関数は、正規分布を表す確率密度関数であり、
    前記モデル特定情報は、前記正規分布の平均及び分散を表す情報である通信システム。
  4. 請求項2に記載の通信システムであって、
    前記確率密度関数は、ガンマ分布を表す確率密度関数であり、
    前記モデル特定情報は、前記ガンマ分布の形状母数及び尺度母数を表す情報である通信システム。
  5. パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含む通信システムであって、
    前記受信装置は、
    前記受信されたパケットが前記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
    複数のパケットのそれぞれに対して取得された前記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの前記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
    前記取得されたモデル特定情報を前記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
    を備え、
    前記送信装置は、
    前記受信装置により送信されたモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を備え、
    前記数理モデルは、前記挙動情報をシンボルとする隠れマルコフモデルである、
    通信システム。
  6. パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含む通信システムであって、
    前記受信装置は、
    前記受信されたパケットが前記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
    複数のパケットのそれぞれに対して取得された前記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの前記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
    前記取得されたモデル特定情報を前記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
    を備え、
    前記送信装置は、
    前記受信装置により送信されたモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を備え、
    前記挙動情報は、前記パケットが前記送信装置から前記受信装置へ到達するまでに要する時間である遅延時間を表す情報を含む、
    通信システム。
  7. パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含む通信システムであって、
    前記受信装置は、
    前記受信されたパケットが前記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
    複数のパケットのそれぞれに対して取得された前記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの前記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
    前記取得されたモデル特定情報を前記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
    を備え、
    前記送信装置は、
    前記受信装置により送信されたモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を備え、
    前記挙動情報は、前記受信装置によって連続して受信された2つのパケットのうちの一方のパケットが前記送信装置から当該受信装置へ到達するまでに要する第1の遅延時間と、当該2つのパケットのうちの他方のパケットが当該送信装置から当該受信装置へ到達するまでに要する第2の遅延時間と、の差を表す情報を含む、
    通信システム。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記モデル特定情報は、前記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有する通信システム。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記送信装置は、
    前記受信されたモデル特定情報により特定される数理モデルに基づいて、前記受信装置へ送信するパケットの基となるデータのビットレートを調整するビットレート調整手段を備える通信システム。
  10. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記送信装置は、
    同一のパケットを複数送信するように構成されている場合において、前記受信されたモデル特定情報により特定される数理モデルに基づいて、当該送信装置が送信する同一のパケットの数である冗長数を調整するパケット冗長数調整手段を備える通信システム。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記数理モデルは、少なくとも1つのモデルパラメータを用いた関数により表されるモデルであり、
    前記モデル特定情報は、前記モデルパラメータを表す情報である通信システム。
  12. パケットを送信する送信装置と、当該パケットを受信する受信装置と、を含む通信システムに適用され、
    前記受信装置によって前記受信されたパケットが前記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を当該受信装置が取得し、
    前記受信装置が、複数のパケットのそれぞれに対して取得された前記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの前記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得し、
    前記受信装置が、前記取得されたモデル特定情報を前記送信装置へ送信し、
    前記送信装置が、前記受信装置により送信されたモデル特定情報を受信する、通信方法であり、
    前記数理モデルは、前記挙動情報を確率変数とする確率密度関数により表されるモデルである、通信方法。
  13. 請求項12に記載の通信方法であって、
    前記モデル特定情報は、前記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有する通信方法。
  14. 送信装置により送信されたパケットを受信する受信装置であって、
    前記受信されたパケットが前記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
    複数のパケットのそれぞれに対して取得された前記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの前記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
    前記取得されたモデル特定情報を前記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
    を備え、
    前記数理モデルは、前記挙動情報を確率変数とする確率密度関数により表されるモデルである、
    受信装置。
  15. 請求項14に記載の受信装置であって、
    前記モデル特定情報は、前記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有する受信装置。
  16. 送信装置により送信されたパケットを受信する受信装置に、
    前記受信されたパケットが前記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該パケットの挙動を表す挙動情報を取得する挙動情報取得手段と、
    複数のパケットのそれぞれに対して取得された前記挙動情報に基づいて、当該複数のパケットの前記挙動を表す数理モデルを特定するためのモデル特定情報を取得するモデル特定情報取得手段と、
    前記取得されたモデル特定情報を前記送信装置へ送信するモデル特定情報送信手段と、
    を実現させるためのプログラムであり、
    前記数理モデルは、前記挙動情報を確率変数とする確率密度関数により表されるモデルである、
    プログラム。
  17. 請求項16に記載のプログラムであって、
    前記モデル特定情報は、前記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有するプログラム。
  18. パケットを受信装置へ送信する送信装置であって、
    前記受信装置により送信された情報であり、複数のパケットが前記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該複数のパケットのそれぞれの挙動を表す挙動情報に基づいて取得された当該複数のパケットの前記挙動を表す数理モデルを特定するための情報であるモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を備え、
    前記数理モデルは、前記挙動情報を確率変数とする確率密度関数により表されるモデルである、
    送信装置。
  19. 請求項18に記載の送信装置であって、
    前記モデル特定情報は、前記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有する送信装置。
  20. パケットを受信装置へ送信する送信装置に、
    前記受信装置により送信された情報であり、複数のパケットが前記送信装置から当該受信装置へ到達するまでの当該複数のパケットのそれぞれの挙動を表す挙動情報に基づいて取得された当該複数のパケットの前記挙動を表す数理モデルを特定するための情報であるモデル特定情報を受信するモデル特定情報受信手段を実現させるためのプログラムであり、
    前記数理モデルは、前記挙動情報を確率変数とする確率密度関数により表されるモデルである、
    プログラム。
  21. 請求項20に記載のプログラムであって、
    前記モデル特定情報は、前記複数の挙動情報が有する情報量よりも少ない情報量を有するプログラム。
JP2011505823A 2009-03-25 2010-02-10 通信システム Expired - Fee Related JP5532045B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011505823A JP5532045B2 (ja) 2009-03-25 2010-02-10 通信システム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009073756 2009-03-25
JP2009073756 2009-03-25
PCT/JP2010/000805 WO2010109752A1 (ja) 2009-03-25 2010-02-10 通信システム
JP2011505823A JP5532045B2 (ja) 2009-03-25 2010-02-10 通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010109752A1 JPWO2010109752A1 (ja) 2012-09-27
JP5532045B2 true JP5532045B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=42780452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011505823A Expired - Fee Related JP5532045B2 (ja) 2009-03-25 2010-02-10 通信システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8675495B2 (ja)
JP (1) JP5532045B2 (ja)
WO (1) WO2010109752A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5533177B2 (ja) * 2010-04-16 2014-06-25 日本電気株式会社 パケットロス率推定装置、パケットロス率推定方法、パケットロス率推定プログラム、及び、通信システム
US8997160B2 (en) * 2010-12-06 2015-03-31 Netflix, Inc. Variable bit video streams for adaptive streaming
JP5665188B2 (ja) * 2011-03-31 2015-02-04 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation ソフトウエア更新を適用した情報処理装置を検査するシステム
WO2013039120A1 (ja) * 2011-09-12 2013-03-21 株式会社ニコン 交換レンズ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003304180A (ja) * 2002-03-29 2003-10-24 Lucent Technol Inc 通信システムの通信チャネルに対しチャネル品質フィードバック情報を生成する方法。
JP2009504084A (ja) * 2005-08-04 2009-01-29 トムソン ライセンシング 適応的ビデオ配信のためのフィードバックコントロール

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3585700B2 (ja) 1997-05-30 2004-11-04 日本電信電話株式会社 アプリケーションによるip品質保証サービスのパラメータ決定方法及びip品質保証サービスのパラメータ決定プログラムを記録した記録媒体
US8503299B2 (en) * 2005-05-12 2013-08-06 Apple, Inc. Method and system for packet scheduling
JP2007060345A (ja) 2005-08-25 2007-03-08 Kazunori Nakamura ネットワークシステム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003304180A (ja) * 2002-03-29 2003-10-24 Lucent Technol Inc 通信システムの通信チャネルに対しチャネル品質フィードバック情報を生成する方法。
JP2009504084A (ja) * 2005-08-04 2009-01-29 トムソン ライセンシング 適応的ビデオ配信のためのフィードバックコントロール

Also Published As

Publication number Publication date
US8675495B2 (en) 2014-03-18
JPWO2010109752A1 (ja) 2012-09-27
WO2010109752A1 (ja) 2010-09-30
US20120014259A1 (en) 2012-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Tsai et al. Multi-path transmission control scheme combining bandwidth aggregation and packet scheduling for real-time streaming in multi-path environment
KR101399509B1 (ko) 시-변화 전송 미디어를 통한 데이터 스트리밍
JP5673538B2 (ja) 配信システム
WO2014133745A2 (en) Multi-stream optimization
US9660767B2 (en) Communication control apparatus, communication control method, and computer-readable non-transitory recording medium
JP2003318966A (ja) リアルタイム通信のためのビットレート制御方法および装置
US11064228B2 (en) Audio playback timing adjustment
JP5532045B2 (ja) 通信システム
JP5804060B2 (ja) パラメータ推定装置、パラメータ推定方法、及び、パラメータ推定プログラム
Wang et al. A hybrid receiver-side congestion control scheme for web real-time communication
KR102037413B1 (ko) 스트리밍 서비스를 제공하기 위한 동적 버퍼링 방법 및 그 장치
US20070177625A1 (en) Packet communication system, packet communication method, transmission apparatus, and storage medium having stored therein computer program
Pozueco et al. Adaptable system based on scalable video coding for high-quality video service
JP5533177B2 (ja) パケットロス率推定装置、パケットロス率推定方法、パケットロス率推定プログラム、及び、通信システム
JP2007281640A (ja) 受信装置、送信装置およびその通信方法
JP2015104075A (ja) メディア再生制御装置、メディア再生制御方法、及びプログラム
JP2009124362A (ja) 通信システム、通信装置、制御パラメータ決定方法、及び、プログラム
CN115037416A (zh) 数据前向纠错处理方法、装置、电子设备和存储介质
US10911804B2 (en) Bitrate instruction device, bitrate instruction method, and non-transitory recording medium
JP2015033095A (ja) 情報処理システム、情報処理装置及びプログラム
Dräxler et al. Anticipatory download scheduling in wireless video streaming with uncertain data rate prediction
Bouras et al. Evaluation of single rate multicast congestion control schemes for MPEG-4 video transmission
JP6555853B2 (ja) 送信装置、送信制御方法及びプログラム
JP2009194454A (ja) 送信装置、データ送信方法及びプログラム
WO2017145781A1 (ja) ペーシング制御装置、ペーシング制御方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20120723

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5532045

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees