JP5531423B2 - 摩擦トルク測定装置 - Google Patents

摩擦トルク測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5531423B2
JP5531423B2 JP2009052689A JP2009052689A JP5531423B2 JP 5531423 B2 JP5531423 B2 JP 5531423B2 JP 2009052689 A JP2009052689 A JP 2009052689A JP 2009052689 A JP2009052689 A JP 2009052689A JP 5531423 B2 JP5531423 B2 JP 5531423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
specimen
friction torque
mounting
shaft
supported
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009052689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010204053A (ja
Inventor
信彦 高坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009052689A priority Critical patent/JP5531423B2/ja
Publication of JP2010204053A publication Critical patent/JP2010204053A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5531423B2 publication Critical patent/JP5531423B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

本発明は、回転駆動する軸を支持するベアリングの摩擦トルクを測定する技術に関する。
所定の駆動源により回転駆動される軸(駆動軸)がベアリング(軸受け)により支持される構成においては、駆動軸の回転にともなうベアリングの摩擦トルクが発生する。摩擦トルクとしては、停止している状態の駆動軸が回転される際の摩擦トルクである起動摩擦トルクと、駆動軸が所定の回転数で回転している状態での摩擦トルクである定回転摩擦トルクとがある。
摩擦トルクが大きい場合には、駆動源からの動力伝達の効率が下がったり、例えば、エンジン等においては燃費が低下したりする等の問題が生じる可能性がある。そこで、駆動源からの動力伝達の効率の向上やCO2低減のための燃費向上のため、ベアリングの摩擦損失を高精度に評価し、低摩擦なベアリングを選択する必要性がある。
ベアリングの摩擦トルクを測定する装置として、例えば、特許文献1に開示されている装置がある。
特許文献1に記載の装置は、アームのバランス調節により摩擦トルクを測定する装置である。具体的には、モータにより駆動する駆動軸にベアリングが嵌装される。そして、ベアリングの外周には略長方形状のアームが懸架される。このとき、アームの略中央部にベアリングが嵌め込まれる。また、アームの両端部には同一の重量を有するウエイトが取り付けられる。すなわち、アームは、水平な状態でベアリングを支持する。
以上のように構成される装置において、モータを駆動させると、ベアリングには摩擦トルクが発生する。かかる摩擦トルクにより、アームのバランスが崩される。すなわち、アームは、その両端部のどちらかがウエイトの重量により重力に引っ張られる。このため、アームは、長手方向の辺が地面に傾斜された状態となる。傾斜された状態のアームに対して、長手方向の辺が水平となるまで調整ウエイトを用いてバランス調節を行う。
これによれば、取り付けられた調整ウエイトの重量および調整ウエイトとベアリングとの間の距離に基づいてベアリングの摩擦トルクを算出することができる。
しかし、調整ウエイトを用いたバランス調節では、正確に調整ウエイトの重量を求め難く、ひいては、高精度にベアリングの摩擦トルクの測定が行い難いという点で不利であった。また、構成部品として組み立てられたもの(以下、「供試体」とする。)に備えられるベアリングの測定を行う際にはアームを取り付け難い。つまり、摩擦トルクの測定が行い難く、汎用性が低いという点で不利であった。
供試体の摩擦トルクを測定する手段として、例えば、図3に示すように、荷重値を測定するためのプッシュプルゲージ107がある。
ここで、供試体101は、自動車等が備えるディファレンシャル装置である。また、供試体101の測定対象となるベアリングは、デフ入力軸102を支持するドライブピニオンベアリング103・103である。つまり、プッシュプルゲージ107が用いられ、ドライブピニオンベアリング103・103の摩擦トルクが測定される。
プッシュプルゲージ107は、ワイヤ106を介してデフ入力軸102に連結される。ワイヤ106は、デフ入力軸102に固定されるコンパニオンフランジ104に巻き付けられることで、デフ入力軸102に連結される。そして、ワイヤ106をプッシュプルゲージ107で引っ張ると、ワイヤ106を介してコンパニオンフランジ104が引っ張られる。すなわち、供試体101のデフ入力軸102が回転される。
これによれば、プッシュプルゲージ107により、デフ入力軸102を回転させるための荷重値が測定できる。かかる荷重値をトルク換算することで、供試体101においてデフ入力軸102を支持するドライブピニオンベアリング103・103の摩擦トルクが測定される。
しかし、プッシュプルゲージ107を引っ張る動作を手動で行うため、引っ張るスピードやコンパニオンフランジ104にかかる荷重値が安定しない。つまり、高精度にベアリングの摩擦トルクの測定ができないという点で不利であった。
実開昭59−138746号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、高精度に供試体の摩擦トルクを測定できる摩擦トルク測定装置を提供するものである。
請求項1においては、所定の供試体が有する回転軸を支持するベアリングの摩擦トルクを測定する摩擦トルク測定装置であって、
所定の姿勢で支持された状態で前記供試体の前記回転軸に直列に連結される駆動軸を有し、該駆動軸を回転駆動することで前記回転軸を回転させる駆動手段と、
前記回転軸と同軸上に設けられ、前記駆動手段による前記回転軸の回転に要するトルクを計測するトルク計測手段と、
前記駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
を備え、
前記供試体該供試体を載置した状態で支持する載置面を有する載置部材によって、前記回転軸の軸方向が鉛直方向となる姿勢で支持されるものであり、
前記供試体の前記載置部材に支持される部分の寸法に応じた取付寸法を有し、前記載置部材と該載置部材に支持される前記供試体との間に介在した状態で、前記供試体を載置面上にて位置決めする取付手段を、さらに備え、
前記取付手段は、該取付手段の取付穴に前記載置部材の突起部分を挿入することにより、前記載置部材に対して位置決めされるものである。
請求項2においては、記駆動手段および前記載置部材の少なくともいずれかを前記回転軸の軸方向に移動させることで、前記駆動手段および前記載置部材を前記回転軸の軸方向に相対的に近接離間させる移動手段
らに備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、高精度に供試体の摩擦トルクを測定できる。
本実施形態における摩擦トルク測定装置の全体的な構成を示す側面図である。 同じくベースプレート供試体取付面板の構成を示す斜視図である。 従来の摩擦トルクの測定を示す側面図である。
以下に、本発明に係る摩擦トルク測定装置の実施の一形態である摩擦トルク測定装置10について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、摩擦トルク測定装置10は、回転軸を支持するベアリングの摩擦トルクを測定するものである。摩擦トルク測定装置10は、供試体1において生じるベアリングの摩擦トルクを測定する。本実施形態において供試体1は、自動車が備えるディファレンシャル装置である。
供試体1は、回転軸としてデフ入力軸2を有する。デフ入力軸2は、その軸方向(自動車の前後方向)に所定の間隔を隔てて設けられる二個のドライブピニオンベアリング3・3により支持される。供試体1においては、デフ入力軸2の回転にともなうドライブピニオンベアリング3・3の摩擦トルクが発生する。すなわち、本実施形態の摩擦トルク測定装置10は、供試体1が有するデフ入力軸2を支持するドライブピニオンベアリング3・3の摩擦トルクを測定する。そして、摩擦トルク測定装置10の測定対象となる摩擦トルクとしては、停止している状態のデフ入力軸2が回転される際の摩擦トルクである起動摩擦トルクと、デフ入力軸2が所定の回転数で回転している状態での摩擦トルクである定回転摩擦トルクとがある。
また、供試体1は、摩擦トルク測定装置10において、摩擦トルクを測定し易いような姿勢、例えば、デフ入力軸2の軸方向(図1における上下方向)が鉛直方向となるような姿勢で支持される。
摩擦トルク測定装置10は、駆動モータ21を備える。駆動モータ21は、デフ入力軸2を回転させるものである。駆動モータ21は、デフ入力軸2に連結される駆動軸21aを有する。駆動モータ21は、その駆動軸21aがデフ入力軸2に対して直列に(同軸線上にて)連結されるように配置される。駆動モータ21は、ケーブル等を介して制御盤22に接続される。駆動モータ21は、制御盤22から電源の供給を受けるとともに、制御盤22によって動作(駆動や停止)が制御される。駆動軸21aは、ソケット23を介してデフ入力軸2に連結される。
ソケット23は、駆動軸21aとデフ入力軸2とを相対回転不能に連結する。ソケット23は、例えば、駆動軸21aの端部とデフ入力軸2の端部に設けられるナット部2aとに嵌合される。
このように、駆動モータ21は、所定の姿勢で支持された状態で供試体1のデフ入力軸2に直列に連結される駆動軸21aを有し、駆動軸21aを回転駆動することでデフ入力軸2を回転させる駆動手段として機能する。
摩擦トルク測定装置10は、トルク計24を備える。トルク計24は、駆動モータ21の駆動軸21a上に取り付けられる。トルク計24は、回転エンコーダ付きのトルク計であり、駆動モータ21のトルクを測定するとともに、駆動軸21aの回転数を検出するものである。トルク計24としては、例えば、ねじりバネのねじれ角度を利用して計測する公知の装置等が用いられる。トルク計24は、ケーブル等を介して制御盤22と接続されて、制御盤22からの電源の供給を受ける。トルク計24は、配線等を介して表示器25と連結されて、計測したデータを検出信号として表示器25に出力する。
表示器25は、駆動モータ21のトルクおよび駆動軸21aの回転数を表示するものである。表示器25は、検出信号として入力されたデータを表示するための表示機能と、入力されたデータを出力するための出力機能とを有する。表示器25は、トルク計24の検出信号を受信すると駆動モータ21のトルクおよび駆動軸21aの回転数を表示する。また、表示器25は、トルク計24より受信したトルクおよび回転数を、配線等を介してパソコン26に送信する。
パソコン26は、供試体1が有するドライブピニオンベアリング3・3の摩擦トルクを算出するものである。パソコン26は、表示器25より受信したデータに対して所定の演算処理等を行い、供試体1のドライブピニオンベアリング3・3の摩擦トルクおよび回転数をリアルタイムに測定する。パソコン26において測定された摩擦トルクが表示されることにより、作業者は摩擦トルクの測定結果を確認できる。
このように構成される摩擦トルク測定装置10の動作態様について説明する。
制御盤22より駆動モータ21が駆動されると、駆動軸21aは回転し始める。駆動軸21aの回転は、ソケット23を介してデフ入力軸2に伝達される。このとき、ドライブピニオンベアリング3・3に起動摩擦トルクが発生する。
起動摩擦トルクは、前述のように、停止している状態のデフ入力軸2が回転される際の摩擦トルクである。つまり、起動摩擦トルクは、停止している状態のデフ入力軸2を回転させるために要する駆動モータ21のトルクである。かかる駆動モータ21のトルクは、トルク計24によって計測される。これにより、摩擦トルク測定装置10は、ドライブピニオンベアリング3・3の起動摩擦トルクを測定できる。
また、定回転摩擦トルクは、前述のように、デフ入力軸2が所定の回転数で回転している状態での摩擦トルクである。つまり、定回転摩擦トルクは、所定の回転数でデフ入力軸2を回転させるために要する駆動モータ21のトルクである。駆動軸21aの回転数は、トルク計24によって検出される。また、駆動モータ21のトルクは、トルク計24によって計測される。これにより、摩擦トルク測定装置10は、ドライブピニオンベアリング3・3の定回転摩擦トルクを測定できる。
このように、トルク計24は、デフ入力軸2と同軸上に設けられ、駆動モータ21によるデフ入力軸2の回転に要するトルクを計測するトルク計測手段として機能する。また、トルク計24は、駆動軸21aの回転数を検出する回転数検出手段として機能する。
このように、本実施形態における摩擦トルク測定装置10は、デフ入力軸2に対して、駆動モータ21の動力を伝達させて、ドライブピニオンベアリング3・3の摩擦トルクを測定できる。また、駆動モータ21のトルクの計測および駆動軸21aの回転数の検出を所定の機器を用いて行うことができる。このため、供試体1のデフ入力軸2に対して、安定した回転を与えることができるとともに、かかる回転に要するトルクの計測および回転数の検出を正確に行うことができる。つまり、摩擦トルク測定装置10は、高精度に供試体1の摩擦トルクを測定できる。
なお、本実施形態においてトルク計24は、トルク計測手段および回転数計測手段として機能する構成であるが、これに限定されるものでない。すなわち、トルク計測手段および回転数計測手段は、別々の機器として構成されてもよい。
次に、摩擦トルクの測定に際して、供試体1を所定の姿勢で支持するための構成について説明する。前述したように摩擦トルク測定装置10においてデフ入力軸2の軸方向が鉛直方向(上下方向)となるような姿勢で支持される供試体1は、摩擦トルク測定装置10が備えるベースプレート31上に支持される。
図1に示すように、ベースプレート31は、定盤11上に設けられるイケール12に支持される。イケール12は、板状の部材により構成される壁状の部分である。ベースプレート31は、イケール12の一側(図1において左側)の壁面に支持される。イケール12は、定盤11上において三角形状を有するリブ部12aにより補強された状態で設けられる。
ベースプレート31は、供試体1を支持するものである。ベースプレート31は、略板形状に形成される。ベースプレート31は、その板面が水平方向に沿うようにイケール12に対して支持される。ベースプレート31においては、イケール12に支持された状態で上側となる面により載置面31aが形成される。ベースプレート31は、イケール12に対して三角形状を有するリブ部31dにより補強された状態で設けられる。ベースプレート31は、供試体1が載置された際に供試体1の重量により形状が変化しない程度の強度を有するもの、例えば、鉄等の金属によって構成される。
また、載置面31aの略中央部には、ガイド孔31bが形成される。ガイド孔31bは、載置面31a上にて支持された状態の供試体1の下側の部分を上下方向に貫通させるための孔部である。供試体1は、ベースプレート31の載置面31aに対して取付面板32を介して支持される。
取付面板32は、ベースプレート31上にて供試体1を位置決めするものである。取付面板32は、略板形状に形成される。また、取付面板32は、ベースプレート31に載置可能な形状を有する。すなわち、取付面板32は、少なくともその外形がベースプレート31のガイド孔31bより大きくなるように形成される。取付面板32においては、ベースプレート31に載置された状態で上側となる面に載置面32aが形成される。取付面板32は、供試体1の重量により形状が変化しない程度の強度を有するもの、例えば、鉄等の金属によって構成される。
また、取付面板32の載置面32aの略中央部には、ガイド孔32bが形成される。ガイド孔32bは、取付面板32の載置面32a上にて支持された状態の供試体1の下側の部分を上下方向に貫通させるための孔部である。
図1および図2に示すように、取付面板32は、ベースプレート31の載置面31aに対して、ノックピン33により位置決めされる。すなわち、ノックピン33は、ベースプレート31の載置面31a上に設けられる突起部分31cであり、ガイド孔31bの周囲における所定の位置に複数設けられる。また、取付面板32には、ノックピン33に対応する配置で、ノックピン33が挿入される取付穴32cが形成される。そして、取付面板32の取付穴32cにベースプレート31のノックピン33が挿入されることにより、取付面板32がベースプレート31に位置決めされる。
図1に示すように、ベースプレート31に位置決めされた状態の取付面板32には、供試体1が載置固定される。供試体1は、取付面板32に対して位置決めされることで、ベースプレート31に対して位置決めされる。つまり、供試体1は、取付面板32を介して載置面31a上にて位置決めされる。
供試体1の取付面板32に対する位置決めには、供試体1が有する支持孔1aが用いられる。支持孔1aは、供試体1においてドライブピニオンベアリング3・3を介してデフ入力軸2を支持するハウジングのフランジ部に形成される孔部である。支持孔1aに挿入される位置決め部材としての位置決めピン34により、供試体1が取付面板32に対して位置決めされる。すなわち、取付面板32においては、位置決めピン34が挿入可能な位置決め穴32dが、供試体1の支持孔1aに対応する配置で形成される。そして、位置決め穴32dに重なった(連通した)状態の支持孔1aに位置決めピン34が挿入されることにより、供試体1が取付面板32に対して位置決めされる。
このように取付面板32を介してベースプレート31に位置決めされる供試体1は、取付面板32に対する位置決めに用いられる支持孔1aを有する位置の関係上、取付面板32に位置決めされた状態において取付面板32の部分よりも下側に存在する部分となる突出部5を有する場合がある(図1参照)。ベースプレート31のガイド孔31bおよび取付面板32のガイド孔32bは、取付面板32に支持された状態の供試体1の突出部5を貫通させるための孔部である。言い換えると、ベースプレート31のガイド孔31bおよび取付面板32のガイド孔32bは、供試体1のベースプレート31に対する支持位置から下側への突出部5の突出を許容するために形成される孔部である。
取付面板32は、供試体1の種類によって交換される交換部品である。すなわち、供試体1の形状が異なる場合、より詳細には、供試体1の支持孔1aの形状および配置が異なる場合や突出部5が取付面板32のガイド孔32bより大きい場合については、供試体1が支持される部分の取付寸法に応じた形状の取付面板32が用いられる。
このように、摩擦トルク測定装置10においては、供試体1は、供試体1を載置した状態で支持する載置面31aを有する載置部材としてのベースプレート31によって所定の姿勢で支持される。
そして、摩擦トルク測定装置10においては、取付面板32が、供試体1のベースプレート31に支持される部分の寸法に応じた取付寸法を有し、ベースプレート31とベースプレート31に支持される供試体1との間に介在した状態で、供試体1を載置面31a上にて位置決めする取付手段として機能する。
なお、本実施形態において、取付面板32は、略板形状に形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、取付面板32の形状は、供試体1を載置できる形状であればよく、例えば、平面視においてデフ入力軸2の軸方向にずれた支持孔1aを有する供試体1を載置する取付面板32の形状は、かかる支持孔1aのずれに沿って傾斜された形状であっても構わない。
また、摩擦トルク測定装置10は、スライド機構40を備える。スライド機構40は、供試体1を所定の姿勢で支持する際に、供試体1のデフ入力軸2とソケット23との取付位置を調節するものである。図1に示すように、スライド機構40は、駆動モータ21およびトルク計24を上下方向に移動させるものである。
スライド機構40は、ガイドレール41aとガイドブロック41bとを備える。ガイドレール41aは、上下方向にガイドブロック41bを摺動させるもので、イケール12に固定される。ガイドブロック41bは、台形ネジ42を貫通させた状態で、ガイドレール41a上を摺動可能な形状を有する部材である。ガイドブロック41bには螺孔が形成される。螺孔には、台形ネジ42が螺合される。また、ガイドブロック41bには、連結部材44・44を介して、駆動モータ21およびトルク計24が連結される。
台形ネジ42は、ガイドブロック41bを上下方向に移動させるものである。台形ネジ42が回転することによって、ガイドブロック41bはガイドレール41a上を摺動するとともに台形ネジ42に沿って移動する。また、台形ネジ42は、取付位置調節ハンドル43と連結される。
取付位置調節ハンドル43は、台形ネジ42を回転させるものである。取付位置調節ハンドル43を矢印A方向に回転させると、台形ネジ42は回転させられる。そして、ガイドブロック41bは、ガイドレール41a上を摺動させられるとともに台形ネジ42に沿って移動させられる。言い換えれば、ガイドブロック41bに連結される駆動モータ21とトルク計24とがガイドレール41a上を上下方向に移動させられる。
このように構成されるスライド機構40を備える摩擦トルク測定装置10において、供試体1を取り替える際の動作について説明する。
なお、以下において、供試体1は、供試体1の形状と比較してその形状が異なる供試体(以下「別の供試体」とする)に取り替えられるものとする。
ここで、別の供試体は、ディファレンシャル装置とする。別の供試体の形状は、供試体1と比較して、支持孔の形状と配置、およびデフ入力軸とソケット23とが連結される位置に差異があるものとする。
供試体1の取替えに際しては、まず、供試体1および取付面板32がベースプレート31より取り外される。そして、別の供試体が支持される部分の取付寸法に応じた形状である取付面板32がベースプレート31に載置される。そして、別の供試体は、別の供試体の支持孔と取付面板32の位置決め穴32dとが重なった状態で位置決めピン34が挿通されて、ベースプレート31に位置決めされる。
別の供試体が所定の姿勢で支持されると、取付位置調節ハンドル43は、ソケット23と別の供試体のデフ入力軸とが近接する方向に回転させられる。言い換えれば、別の供試体のデフ入力軸とソケット23とが連結される位置は、スライド機構40によって調節される。
このように、スライド機構40は、駆動モータ21をデフ入力軸2の軸方向である上下方向に移動させることで、駆動モータ21を上下方向に相対的に近接離間させる移動手段として機能する。なお、本実施形態において、スライド機構40は、駆動モータ21を移動させる構成としたが、ベースプレート31を上下方向に移動させる構成であっても構わない。つまり、スライド機構40は、駆動モータ21およびベースプレート31の少なくともいずれかを上下方向に移動させることで、駆動モータ21およびベースプレート31を上下方向に相対的に近接離間させる移動手段として機能する。
これによれば、ベースプレート31に載置される位置が異なる別の供試体に取り替える場合において、取付面板32によって別の供試体を所定の姿勢で支持できる。また、ソケット23と連結される位置が異なる別の供試体に取り替える場合おいて、スライド機構40によってソケット23と連結される位置を調節できる。つまり、摩擦トルク測定装置10は、別の供試体に対しても所定の姿勢で支持することができるとともに、駆動モータ21と連結することができる。言い換えれば、摩擦トルク測定装置10の汎用性を向上できる。
なお、供試体1は、回転軸を支持するベアリングを有するものであればよく、ディファレンシャル装置に限定されるものでない。
本実施形態において、台形ネジ42は、ガイドブロック41bを所定の位置まで移動可能なものであればよく、例えば、ボールネジであっても構わない。この場合、ガイドブロック41bの螺孔の形状は、ボールネジと螺合可能に形成される。ただし、スライド機構40は、ソケット23と供試体1とを連結可能な位置に移動させることができる程度の精度があればよい。このため、ボールネジと比較して、低コストである台形ネジ42を適用することが好ましい。
なお、ソケット23は、駆動モータ21と供試体1とを連結可能な形状であればよく、その形状は限定されるものではない。すなわち、供試体1を別の供試体に取り替える際に、別の供試体の連結側の端部形状に対応したソケット23に取り替えても構わない。
1 供試体
2 デフ入力軸(回転軸)
3 ドライブピニオンベアリング(ベアリング)
10 摩擦トルク測定装置
21 駆動モータ(駆動手段)
21a 駆動軸
23 ソケット
24 トルク計(トルク計測手段および回転数検出手段)
31 ベースプレート(載置部材)
32 取付面板(取付手段)
40 スライド機構(移動手段)

Claims (2)

  1. 所定の供試体が有する回転軸を支持するベアリングの摩擦トルクを測定する摩擦トルク測定装置であって、
    所定の姿勢で支持された状態で前記供試体の前記回転軸に直列に連結される駆動軸を有し、該駆動軸を回転駆動することで前記回転軸を回転させる駆動手段と、
    前記回転軸と同軸上に設けられ、前記駆動手段による前記回転軸の回転に要するトルクを計測するトルク計測手段と、
    前記駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
    を備え、
    前記供試体該供試体を載置した状態で支持する載置面を有する載置部材によって、前記回転軸の軸方向が鉛直方向となる姿勢で支持されるものであり、
    前記供試体の前記載置部材に支持される部分の寸法に応じた取付寸法を有し、前記載置部材と該載置部材に支持される前記供試体との間に介在した状態で、前記供試体を載置面上にて位置決めする取付手段を、さらに備え、
    前記取付手段は、該取付手段の取付穴に前記載置部材の突起部分を挿入することにより、前記載置部材に対して位置決めされる、
    ことを特徴とする摩擦トルク測定装置。
  2. 記駆動手段および前記載置部材の少なくともいずれかを前記回転軸の軸方向に移動させることで、前記駆動手段および前記載置部材を前記回転軸の軸方向に相対的に近接離間させる移動手段
    らに備えることを特徴とする請求項1に記載の摩擦トルク測定装置。
JP2009052689A 2009-03-05 2009-03-05 摩擦トルク測定装置 Expired - Fee Related JP5531423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009052689A JP5531423B2 (ja) 2009-03-05 2009-03-05 摩擦トルク測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009052689A JP5531423B2 (ja) 2009-03-05 2009-03-05 摩擦トルク測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010204053A JP2010204053A (ja) 2010-09-16
JP5531423B2 true JP5531423B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=42965666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009052689A Expired - Fee Related JP5531423B2 (ja) 2009-03-05 2009-03-05 摩擦トルク測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5531423B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106595925A (zh) * 2016-10-28 2017-04-26 北京新立机械有限责任公司 一种伺服机构轴承预紧力检测设备
CN108562438A (zh) * 2017-12-28 2018-09-21 洛阳轴承研究所有限公司 面对面配对轴承摩擦力矩测量装置及测量方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102419229B (zh) * 2011-12-09 2013-07-10 安徽巨一自动化装备有限公司 轴承座启动力矩测量装置
JP7147592B2 (ja) * 2019-01-28 2022-10-05 日本精工株式会社 自動車用トルク検出装置
CN114112289B (zh) * 2021-10-14 2024-02-06 西安航天动力试验技术研究所 一种叶片式旋转试验件转速测量装置及其测量系统、方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5997441U (ja) * 1982-12-20 1984-07-02 三菱重工業株式会社 摩擦トルク検出装置
JPS61116635A (ja) * 1984-11-12 1986-06-04 Honda Motor Co Ltd 差動装置の回転抵抗測定方法
JPH02194328A (ja) * 1989-01-24 1990-07-31 Atsugi Unisia Corp 回転体の動特性測定装置
JP3422705B2 (ja) * 1998-12-10 2003-06-30 財団法人鉄道総合技術研究所 回転接触抵抗測定装置及び軸受回転抵抗測定装置
JP2001074610A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Shikoku Res Inst Inc 高温超電導磁気軸受の回転動特性試験機
JP4367097B2 (ja) * 2003-11-13 2009-11-18 パナソニック株式会社 回転操作型電子部品の検査装置および検査方法
JP4803733B2 (ja) * 2006-08-03 2011-10-26 学校法人東海大学 溝付き動圧スラスト気体軸受およびその製造方法
JP2009008593A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Ntn Corp 円すいころ軸受のトルク測定装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106595925A (zh) * 2016-10-28 2017-04-26 北京新立机械有限责任公司 一种伺服机构轴承预紧力检测设备
CN108562438A (zh) * 2017-12-28 2018-09-21 洛阳轴承研究所有限公司 面对面配对轴承摩擦力矩测量装置及测量方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010204053A (ja) 2010-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100680347B1 (ko) 토크측정기 검사장치
JP5531423B2 (ja) 摩擦トルク測定装置
US10746756B2 (en) Dynamic testing device suitable for drilling tool attitude measurement module
CN103776584B (zh) 转矩转速标准机
KR102434644B1 (ko) 토션미터 교정장치 및 교정방법
CN102317799A (zh) 天线升降机及电磁波测量系统
CN202471532U (zh) 一种用于测定凝胶状食品硬度的装置
CN102243121A (zh) 电子装置旋转测试机
CN203069321U (zh) 扭矩扳手标准检定装置
CN103968983A (zh) 输出扭矩精确测量系统及其扭矩测量的方法
KR101602609B1 (ko) 항공기용 소형 구성품의 구조시험 장치
CN105571776A (zh) 电动-手动扭矩扳手校验平台机构
JP4310446B2 (ja) 回転軸振動試験装置
CN108593288B (zh) 齿轮模型光弹性试验用加载装置
CN202661225U (zh) 全自动标准测力杠杆检定装置
CN105953963A (zh) 一种笔记本360°平台双支撑转轴扭力测试机
KR20180052868A (ko) 교육용 전동 지렛대저울
KR101811960B1 (ko) 구동기의 백래쉬 측정 장치 및 이를 이용한 백래쉬 측정 방법
CN102692296B (zh) 全自动标准测力杠杆检定装置
CN202836871U (zh) 杠杆式加载机零点平衡装置
CN103245799B (zh) 多轴微型运动传感器的校准设备及校准方法
CN2462384Y (zh) 电机转子特性测试台
CN103091040A (zh) 转动惯量测量的辅助装置
CN208520579U (zh) 一种rv减速器检测装置
KR101082327B1 (ko) 토크센서 테스트 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130409

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140131

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140407

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5531423

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees