JP5531282B2 - 多視点画像符号化方法,復号方法,符号化装置,復号装置,符号化プログラム,復号プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
まず,本発明の実施例を説明するための第1の参考例(以下,参考例1)について説明する。ここで説明する参考例1では,2つのカメラで撮影された多視点動画像を符号化する場合を想定し,カメラ1で撮影された映像を参照画像として,カメラ2で撮影された映像を符号化する方法について説明する。
次に,本発明の第1の実施例(以下,実施例1)について説明する,ここで説明する実施例1では,N個のカメラで撮影された多視点動画像を符号化する場合を想定し,カメラ1〜カメラN−1で撮影された映像を参照画像として,カメラNで撮影された映像を符号化する方法について説明を行う。なお,特別な説明がない限り,参考例1で用いた記号は本実施例においても同様の意味で用いる。
次に,本発明の実施例を説明するための第2の参考例(以下,参考例2)について説明する。ここで説明する参考例2では,2つのカメラで撮影された多視点動画像を符号化したデータを復号する場合を想定し,カメラ1で撮影された映像を参照画像として,カメラ2で撮影された映像を復号する方法について説明を行う。
次に,本発明の第2の実施例(以下,実施例2)について説明する。ここで説明する実施例2では,N個のカメラで撮影された多視点動画像の符号化データを復号する場合を想定し,カメラ1〜カメラN−1で撮影された映像を参照画像として,カメラNで撮影された映像を復号する方法について説明を行う。なお,本実施例において特別な説明がない限り,参考例2で用いた記号は同様の意味で用いる。
本実施の形態では,処理対象フレームに対する視差補償画像を生成して蓄積するのではなく,処理視点に対する距離情報(処理フレーム距離情報)を生成して蓄積する。一般に映像信号は蓄積に3チャンネルを使用するが,距離情報は1チャンネルで済む。したがって,視差補償に必要なメモリを約3分の1に削減できる。これは,例えば符号化時においては,図2に示す処理A2,A4の作用,復号時においては,図11に示す処理C2,C4の作用による。予測信号の生成では,処理フレーム距離情報における処理ブロックの距離情報から,視差ベクトルを計算し,参照フレームから1ブロック分の映像信号を複写することで実現する。
従来技術では,視差補償予測の予測信号の生成処理は処理対象フレーム全体に対して行われるため,処理ブロックごとに視差補償予測の必要性を判定して,その予測信号の生成処理を省略することはできない。これに対し,本実施の形態では,視差補償予測の予測信号の生成処理が処理ブロックごとに行われるようになっているため,必要な処理ブロックだけカメラ間予測の予測信号を生成することで,不必要な処理ブロックのカメラ間予測の予測信号を生成する処理を省略することができる。これは,例えば図12に示す処理C4102の判定処理によって,処理C4103を実行するか処理[C4104−C4109]を実行するかを切り分けることによって実現される。
本実施の形態では,予測信号にブロックノイズが発生するのを抑制することが可能になる。従来技術では,参照フレームの画素ごとに設定された視差ベクトルを用いて視差補償画像を生成するため,処理ブロックでいくつの視差ベクトルを使用するか制御することができない。処理ブロック内で複数の視差ベクトルを用いると,予測信号が不連続になるため,周波数領域での残差符号化効率が低下する。これに対し,本実施の形態では,例えば図2の処理A4,図11の処理C4において,処理ブロックごとに使用する視差ベクトルの数を制御することで,処理ブロック内での不連続性をなくすことができる。
101,201 符号化対象画像入力部
102,202 符号化対象画像メモリ
103,203,303,403 参照カメラ画像入力部
104,204,304,404 参照カメラ画像メモリ
105,205,305,405 参照カメラ距離情報入力部
106,206,306,406 距離情報逆投影部
107,207,307,407 距離情報再投影部
108,210,308,410 処理フレーム距離情報メモリ
109,211,309,411 視点合成画像生成部
110,212 画像符号化部
208,408 処理フレーム距離情報候補メモリ
209,409 距離情報統合部
213,413 参照カメラ距離情報メモリ
300,400 多視点映像復号装置
301,401 符号化データ入力部
302,402 符号化データメモリ
310,412 画像復号部
Claims (20)
- 多視点画像を符号化するにあたり,それぞれ異なるカメラで撮影された複数の参照画像に対するカメラから被写体までの距離を示す参照距離情報群を用いて,カメラ間の画像予測をしながら多視点画像を符号化する多視点画像符号化方法において,
符号化対象画像を符号化するにあたってカメラ間の画像信号の予測に用いる,既に符号化済みのカメラ画像を復号した参照カメラ画像を設定する参照カメラ画像設定ステップと,
前記参照距離情報から,符号化対象画像に対するカメラから被写体までの距離の候補を表す処理フレーム距離情報候補を前記参照画像ごとに生成する距離情報候補生成ステップと,
符号化対象画像の画素ごとに,その画素に対して前記参照画像ごとに得られた前記処理フレーム距離情報候補を用いて,その画素における符号化対象画像を撮影したカメラから被写体までの距離を表す処理フレーム距離情報を生成する距離情報統合ステップと,
符号化対象画像の画素ごとに,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素を同定し,その対応画素における画像信号を用いて,その画素における視点合成画像を生成する視点合成画像生成ステップと,
前記視点合成画像生成ステップで生成された視点合成画像を予測画像の候補として用いて,符号化対象画像を符号化する画像符号化ステップとを有し,
前記視点合成画像生成ステップでは,符号化対象画像のブロックごとに,そのブロックに含まれる画素に対する前記処理フレーム距離情報から1つの代表距離情報を生成し,その代表距離情報を用いて,そのブロックに対する参照カメラ画像上の対応領域を同定することで,符号化対象画像の画素に対する対応画素を同定すること
を特徴とする多視点画像符号化方法。 - 多視点画像を符号化するにあたり,それぞれ異なるカメラで撮影された複数の参照画像に対するカメラから被写体までの距離を示す参照距離情報群を用いて,カメラ間の画像予測をしながら多視点画像を符号化する多視点画像符号化方法において,
符号化対象画像を符号化するにあたってカメラ間の画像信号の予測に用いる,既に符号化済みのカメラ画像を復号した参照カメラ画像を設定する参照カメラ画像設定ステップと,
前記参照距離情報から,符号化対象画像に対するカメラから被写体までの距離の候補を表す処理フレーム距離情報候補を前記参照画像ごとに生成する距離情報候補生成ステップと,
符号化対象画像の画素ごとに,その画素に対して前記参照画像ごとに得られた前記処理フレーム距離情報候補を用いて,その画素における符号化対象画像を撮影したカメラから被写体までの距離を表す処理フレーム距離情報を生成する距離情報統合ステップと,
符号化対象画像の画素ごとに,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素を同定し,その対応画素における画像信号を用いて,その画素における視点合成画像を生成する視点合成画像生成ステップと,
前記視点合成画像生成ステップで生成された視点合成画像を予測画像の候補として用いて,符号化対象画像を符号化する画像符号化ステップとを有し,
前記視点合成画像生成ステップでは,符号化対象画像の画素ごとに,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素と,前記参照カメラ画像を撮影したカメラからその対応画素における被写体までの距離を表す復元距離情報とを同定し,復元距離情報とその対応画素に対して与えられた前記参照距離情報との差が,予め定められた範囲内の場合にのみ,その画素における視点合成画像を生成すること
を特徴とする多視点画像符号化方法。 - 請求項1または請求項2に記載の多視点画像符号化方法において,
前記処理フレーム距離情報を実空間での連続性を仮定した補正方法を用いて補正する距離情報補正ステップを有し,
前記視点合成画像生成ステップでは,前記距離情報補正ステップで補正された処理フレーム距離情報を用いること
を特徴とする多視点画像符号化方法。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の多視点画像符号化方法において,
前記視点合成画像生成ステップと前記画像符号化ステップとを,符号化単位ブロックごとに交互に行うことで,視点合成画像を同時には高々符号化単位ブロック分しか生成しないこと
を特徴とする多視点画像符号化方法。 - 多視点画像を符号化した符号化データを復号するにあたり,カメラ間予測に用いる参照画像を撮影したカメラから被写体までの距離を示す,複数の参照画像のそれぞれに対する参照距離情報を用いて,カメラ間の画像予測をしながら多視点画像を復号する多視点画像復号方法において,
復号対象画像を復号するにあたってカメラ間の画像信号の予測に用いる,既に復号済みの参照カメラ画像を設定する参照カメラ画像設定ステップと,
前記参照距離情報から,復号対象画像に対するカメラから被写体までの距離の候補を表す処理フレーム距離情報候補を前記参照画像ごとに生成する距離情報候補生成ステップと,
復号対象画像の画素ごとに,その画素に対して前記参照画像ごとに得られた前記処理フレーム距離情報候補を用いて,その画素における復号対象画像を撮影したカメラから被写体までの距離を表す処理フレーム距離情報を生成する距離情報統合ステップと,
復号対象画像の画素ごとに,その画素がカメラ間の画像予測を用いて符号化されている場合に限り,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素を同定し,その対応画素における画像信号を用いて,その画素における視点合成画像を生成する視点合成画像生成ステップと,
前記視点合成画像生成ステップで生成された視点合成画像を予測画像として用いて,復号対象画像を復号する画像復号ステップとを有し,
前記視点合成画像生成ステップでは,復号対象画像のブロックごとに,そのブロックがカメラ間の画像予測を用いて符号化されている場合に限り,そのブロックに含まれる画素に対する前記処理フレーム距離情報から1つの代表距離情報を生成し,その代表距離情報を用いて,そのブロックに対する参照カメラ画像上の対応領域を同定することで,復号対象画像の画素に対する対応画素を同定すること
を特徴とする多視点画像復号方法。 - 多視点画像を符号化した符号化データを復号するにあたり,カメラ間予測に用いる参照画像を撮影したカメラから被写体までの距離を示す,複数の参照画像のそれぞれに対する参照距離情報を用いて,カメラ間の画像予測をしながら多視点画像を復号する多視点画像復号方法において,
復号対象画像を復号するにあたってカメラ間の画像信号の予測に用いる,既に復号済みの参照カメラ画像を設定する参照カメラ画像設定ステップと,
前記参照距離情報から,復号対象画像に対するカメラから被写体までの距離の候補を表す処理フレーム距離情報候補を前記参照画像ごとに生成する距離情報候補生成ステップと,
復号対象画像の画素ごとに,その画素に対して前記参照画像ごとに得られた前記処理フレーム距離情報候補を用いて,その画素における復号対象画像を撮影したカメラから被写体までの距離を表す処理フレーム距離情報を生成する距離情報統合ステップと,
復号対象画像の画素ごとに,その画素がカメラ間の画像予測を用いて符号化されている場合に限り,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素を同定し,その対応画素における画像信号を用いて,その画素における視点合成画像を生成する視点合成画像生成ステップと,
前記視点合成画像生成ステップで生成された視点合成画像を予測画像として用いて,復号対象画像を復号する画像復号ステップとを有し,
前記視点合成画像生成ステップでは,復号対象画像の画素ごとに,その画素がカメラ間の画像予測を用いて符号化されている場合に限り,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素と,前記参照カメラ画像を撮影したカメラからその対応画素における被写体までの距離を表す復元距離情報とを同定し,復元距離情報とその対応画素に対して与えられた前記参照距離情報との差が,予め定められた範囲内の場合にのみ,その画素における視点合成画像を生成すること
を特徴とする多視点画像復号方法。 - 請求項5または請求項6に記載の多視点画像復号方法において,
前記処理フレーム距離情報を実空間での連続性を仮定した補正方法を用いて補正する距離情報補正ステップを有し,
前記視点合成画像生成ステップでは,前記距離情報補正ステップで補正された処理フレーム距離情報を用いること
を特徴とする多視点画像復号方法。 - 請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の多視点画像復号方法において,
前記視点合成画像生成ステップと前記画像復号ステップとを,復号単位ブロックごとに交互に行うことで,視点合成画像を同時には高々復号単位ブロック分しか生成しないこと
を特徴とする多視点画像復号方法。 - 多視点画像を符号化するにあたり,それぞれ異なるカメラで撮影された複数の参照画像に対するカメラから被写体までの距離を示す参照距離情報群を用いて,カメラ間の画像予測をしながら多視点画像を符号化する多視点画像符号化装置において,
符号化対象画像を符号化するにあたってカメラ間の画像信号の予測に用いる,既に符号化済みのカメラ画像を復号した参照カメラ画像を設定する参照カメラ画像設定手段と,
前記参照距離情報から,符号化対象画像に対するカメラから被写体までの距離の候補を表す処理フレーム距離情報候補を前記参照画像ごとに生成する距離情報候補生成手段と,
符号化対象画像の画素ごとに,その画素に対して前記参照画像ごとに得られた前記処理フレーム距離情報候補を用いて,その画素における符号化対象画像を撮影したカメラから被写体までの距離を表す処理フレーム距離情報を生成する距離情報統合手段と,
符号化対象画像の画素ごとに,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素を同定し,その対応画素における画像信号を用いて,その画素における視点合成画像を生成する視点合成画像生成手段と,
前記視点合成画像生成手段で生成された視点合成画像を予測画像の候補として用いて,符号化対象画像を符号化する画像符号化手段とを備え,
前記視点合成画像生成手段は,符号化対象画像のブロックごとに,そのブロックに含まれる画素に対する前記処理フレーム距離情報から1つの代表距離情報を生成し,その代表距離情報を用いて,そのブロックに対する参照カメラ画像上の対応領域を同定することで,符号化対象画像の画素に対する対応画素を同定すること
を特徴とする多視点画像符号化装置。 - 多視点画像を符号化するにあたり,それぞれ異なるカメラで撮影された複数の参照画像に対するカメラから被写体までの距離を示す参照距離情報群を用いて,カメラ間の画像予測をしながら多視点画像を符号化する多視点画像符号化装置において,
符号化対象画像を符号化するにあたってカメラ間の画像信号の予測に用いる,既に符号化済みのカメラ画像を復号した参照カメラ画像を設定する参照カメラ画像設定手段と,
前記参照距離情報から,符号化対象画像に対するカメラから被写体までの距離の候補を表す処理フレーム距離情報候補を前記参照画像ごとに生成する距離情報候補生成手段と,
符号化対象画像の画素ごとに,その画素に対して前記参照画像ごとに得られた前記処理フレーム距離情報候補を用いて,その画素における符号化対象画像を撮影したカメラから被写体までの距離を表す処理フレーム距離情報を生成する距離情報統合手段と,
符号化対象画像の画素ごとに,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素を同定し,その対応画素における画像信号を用いて,その画素における視点合成画像を生成する視点合成画像生成手段と,
前記視点合成画像生成手段で生成された視点合成画像を予測画像の候補として用いて,符号化対象画像を符号化する画像符号化手段とを備え,
前記視点合成画像生成手段は,符号化対象画像の画素ごとに,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素と,前記参照カメラ画像を撮影したカメラからその対応画素における被写体までの距離を表す復元距離情報とを同定し,復元距離情報とその対応画素に対して与えられた前記参照距離情報との差が,予め定められた範囲内の場合にのみ,その画素における視点合成画像を生成すること
を特徴とする多視点画像符号化装置。 - 請求項9または請求項10に記載の多視点画像符号化装置において,
前記処理フレーム距離情報を実空間での連続性を仮定した補正方法を用いて補正する距離情報補正手段を備え,
前記視点合成画像生成手段は,前記距離情報補正手段で補正された処理フレーム距離情報を用いること
を特徴とする多視点画像符号化装置。 - 請求項9から請求項11までのいずれか1項に記載の多視点画像符号化装置において,
前記視点合成画像生成手段と前記画像符号化手段とを,符号化単位ブロックごとに交互に動作させることで,視点合成画像を同時には高々符号化単位ブロック分しか生成しないこと
を特徴とする多視点画像符号化装置。 - 多視点画像を符号化した符号化データを復号するにあたり,カメラ間予測に用いる参照画像を撮影したカメラから被写体までの距離を示す,複数の参照画像のそれぞれに対する参照距離情報を用いて,カメラ間の画像予測をしながら多視点画像を復号する多視点画像復号装置において,
復号対象画像を復号するにあたってカメラ間の画像信号の予測に用いる,既に復号済みの参照カメラ画像を設定する参照カメラ画像設定手段と,
前記参照距離情報から,復号対象画像に対するカメラから被写体までの距離の候補を表す処理フレーム距離情報候補を前記参照画像ごとに生成する距離情報候補生成手段と,
復号対象画像の画素ごとに,その画素に対して前記参照画像ごとに得られた前記処理フレーム距離情報候補を用いて,その画素における復号対象画像を撮影したカメラから被写体までの距離を表す処理フレーム距離情報を生成する距離情報統合手段と,
復号対象画像の画素ごとに,その画素がカメラ間の画像予測を用いて符号化されている場合に限り,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素を同定し,その対応画素における画像信号を用いて,その画素における視点合成画像を生成する視点合成画像生成手段と,
前記視点合成画像生成手段で生成された視点合成画像を予測画像として用いて,復号対象画像を復号する画像復号手段とを備え,
前記視点合成画像生成手段は,復号対象画像のブロックごとに,そのブロックがカメラ間の画像予測を用いて符号化されている場合に限り,そのブロックに含まれる画素に対する前記処理フレーム距離情報から1つの代表距離情報を生成し,その代表距離情報を用いて,そのブロックに対する参照カメラ画像上の対応領域を同定することで,復号対象画像の画素に対する対応画素を同定すること
を特徴とする多視点画像復号装置。 - 多視点画像を符号化した符号化データを復号するにあたり,カメラ間予測に用いる参照画像を撮影したカメラから被写体までの距離を示す,複数の参照画像のそれぞれに対する参照距離情報を用いて,カメラ間の画像予測をしながら多視点画像を復号する多視点画像復号装置において,
復号対象画像を復号するにあたってカメラ間の画像信号の予測に用いる,既に復号済みの参照カメラ画像を設定する参照カメラ画像設定手段と,
前記参照距離情報から,復号対象画像に対するカメラから被写体までの距離の候補を表す処理フレーム距離情報候補を前記参照画像ごとに生成する距離情報候補生成手段と,
復号対象画像の画素ごとに,その画素に対して前記参照画像ごとに得られた前記処理フレーム距離情報候補を用いて,その画素における復号対象画像を撮影したカメラから被写体までの距離を表す処理フレーム距離情報を生成する距離情報統合手段と,
復号対象画像の画素ごとに,その画素がカメラ間の画像予測を用いて符号化されている場合に限り,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素を同定し,その対応画素における画像信号を用いて,その画素における視点合成画像を生成する視点合成画像生成手段と,
前記視点合成画像生成手段で生成された視点合成画像を予測画像として用いて,復号対象画像を復号する画像復号手段とを備え,
前記視点合成画像生成手段は,復号対象画像の画素ごとに,その画素がカメラ間の画像予測を用いて符号化されている場合に限り,その画素における前記処理フレーム距離情報を用いて,前記参照カメラ画像上の対応画素と,前記参照カメラ画像を撮影したカメラからその対応画素における被写体までの距離を表す復元距離情報とを同定し,復元距離情報とその対応画素に対して与えられた前記参照距離情報との差が,予め定められた範囲内の場合にのみ,その画素における視点合成画像を生成すること
を特徴とする多視点画像復号装置。 - 請求項13または請求項14に記載の多視点画像復号装置において,
前記処理フレーム距離情報を実空間での連続性を仮定した補正方法を用いて補正する距離情報補正手段を備え,
前記視点合成画像生成手段は,前記距離情報補正手段で補正された処理フレーム距離情報を用いること
を特徴とする多視点画像復号装置。 - 請求項13から請求項15までのいずれか1項に記載の多視点画像復号装置において,
前記視点合成画像生成手段と前記画像復号手段とを,復号単位ブロックごとに交互に動作させることで,視点合成画像を同時には高々復号単位ブロック分しか生成しないこと
を特徴とする多視点画像復号装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の多視点画像符号化方法をコンピュータに実行させるための多視点画像符号化プログラム。
- 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の多視点画像符号化方法をコンピュータに実行させるための多視点画像符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項5から請求項8までのいずれか1項に記載の多視点画像復号方法をコンピュータに実行させるための多視点画像復号プログラム。
- 請求項5から請求項8までのいずれか1項に記載の多視点画像復号方法をコンピュータに実行させるための多視点画像復号プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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