JP5530909B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙等の被画像形成媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
画像形成装置には、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部記憶部に記憶されたユーザデータを画像形成装置内の内部メモリ(記憶部)にコピーして、そのユーザデータを画像形成装置で利用することができるものがある。
このような画像形成装置には、記憶部に記憶されるユーザデータが外部記憶部からコピーされるユーザデータによって上書きされるのを防ぐために、記憶部に記憶されるユーザデータを待避メモリに待避させた後、外部記憶部から記憶部にユーザデータをコピーするものがある(特許文献1参照)。
特開2005−150875号公報
特許文献1に記載された発明においては、外部記憶部を画像形成装置に装着すれば何れのユーザでも外部記憶部に記憶されるユーザデータを記憶部にコピーすることができる。しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、ユーザデータが個人情報を含むデータであっても、何れのユーザでもユーザデータをコピーすることができるので、個人情報等の情報が漏洩するおそれがある。
また、特許文献1に記載された発明においては、ユーザデータをコピーするためには外部記憶部が必要であるため、外部記憶部を画像形成装置に着脱したり、外部記憶部を持ち歩いたりする手間がかかる。
本発明は、ユーザデータのインポート及びエクスポートに手間がかかることを抑える共に、ユーザデータの情報の漏洩の可能性を低くできる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、ユーザの識別情報を認証することに基づいてログイン処理を実行すると共に、ログアウト処理を実行するログイン/ログアウト処理部と、ユーザデータを記憶する記憶部と、ユーザデータを保存するメールアカウントを有するメールサーバに通信ネットワークを介して接続されるインターフェース部と、前記ログイン/ログアウト処理部によってログイン処理が行われた場合に、前記記憶部にユーザデータを書き込むことと、前記記憶部に記憶されるユーザデータを読み出すこととが可能になる書込読出部と、前記ログイン/ログアウト処理部によってログイン処理が行われた場合に、前記インターフェース部を介して前記メールアカウントにユーザデータを書き込むことと、前記インターフェース部を介して前記メールアカウントに保存されるユーザデータを読み込むこととが可能になる通信制御部と、を備える画像形成装置に関する。
また、前記通信制御部は、前記書込読出部によって前記記憶部から読み出されたユーザデータを、前記インターフェース部を介して前記メールアカウントに保存する場合に、前記ログイン/ログアウト処理部によって認証された識別情報を当該ユーザデータに対応させてメールアカウントに保存させることが好ましい。
また、画像形成装置は、前記ログイン/ログアウト処理部によって認証された識別情報と、前記インターフェース部を介して接続された前記メールアカウントに保存される識別情報とが一致しているか否かを判断する第1判断部を備え、前記第1判断部によってそれぞれの識別情報が一致していると判断された場合に、前記書込読出部は、ユーザデータの書き込み及びユーザデータの読み出しを行うことが可能になると共に、前記通信制御部は、ユーザデータの書き込み及び読み込みが可能になることが好ましい。
また、画像形成装置は、セキュリティ情報に含まれる識別情報の中に、前記ログイン/ログアウト処理部によって認証された識別情報に一致するものがあるか否かを判断する第2判断部と、前記通信制御部によって前記メールアカウントに保存されるユーザデータを読み込むために、前記メールアカウントに保存される複数のユーザデータの中からいずれかを選択する第1選択部と、前記書込読出部によって前記記憶部に記憶されるユーザデータを読み出すために、前記記憶部に記憶される複数のユーザデータの中からいずれかを選択する第2選択部と、セキュリティ情報に含まれる識別情報の中に前記ログイン/ログアウト処理部によって認証された識別情報に一致するものがあると前記第2判断部によって判断された場合に、一致する識別情報に対応するユーザデータの種別に一致するユーザデータのみを選択するように前記第1選択部及び前記第2選択部の処理を制限する制限部と、を備え、前記セキュリティ情報は、前記書込読出部によって書き込み及び読み出しが可能になると共に、前記通信制御部によって書き込み及び読み出しが可能になるユーザデータの種別と、ユーザの識別情報とを対応付けて設定されることが好ましい。
また、前記記憶部は、前記書込読出部によって書き込まれたユーザデータを一時的に記憶する一時記憶領域を有し、前記書込読出部は、前記ログイン/ログアウト処理部によってログアウト処理が実行された場合に、前記一時記憶領域に記憶されるユーザデータを削除することが好ましい。
本発明によれば、ユーザデータのインポート及びエクスポートに手間がかかることを抑える共に、ユーザデータの情報の漏洩の可能性を低くできる画像形成装置を提供することができる。
画像形成装置の一実施形態に係るコピー機の全体構成を説明するための図である。 コピー機の機能構成を示すブロック図である。 コピー機に接続されるメールサーバを説明するための図である。 コピー機のコピー通知の動作について説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の一実施形態に係るコピー機について説明する。まず、コピー機1の全体構成について説明する。図1は、画像形成装置の一実施形態に係るコピー機1の全体構成を説明するための図である。
コピー機1は、原稿搬送部10と、原稿読取部20と、用紙搬送部30と、画像形成部40と、転写部50と、定着部60とを備える。
原稿搬送部10は、ADF(Auto Document Feeder)であり、原稿載置部11と、第1送りローラ12と、ガイド13と、タイミングローラ対14と、原稿排出部15とを備える。第1送りローラ12は、原稿載置部11に載置された原稿Gを1枚ずつ順にタイミングローラ対14に供給する。タイミングローラ対14は、原稿読取部20が原稿Gの画像を読み取るタイミングと、原稿Gの画像が原稿読取部20によって読み取られる位置(ガイド13が配置されている位置)に原稿Gを供給するタイミングとを合わせるために、原稿Gの搬送又は原稿Gの搬送停止を行う。ガイド13は、搬送された原稿Gを後述する第1読取面21aに導く。原稿排出部15は、原稿読取部20によって画像が読み取られた(ガイド13を通過した)原稿Gをコピー機本体2の外部に排出する。
原稿排出部15におけるコピー機本体2の外側には、原稿集積部16が形成される。原稿集積部16には、原稿排出部15から排出された原稿Gが積層して集積される。
原稿読取部20は、第1読取面21aと、第2読取面22aとを備える。第1読取面21aは、ガイド13に対向して配置された第1コンタクトガラス21の上面に沿って形成され、原稿Gの画像を読み取る面となる。第2読取面22aは、第1読取面21aに隣接して(図1に示す場合では、第1読取面21aの右側の大部分に亘って)配置される。第2読取面22aは、原稿搬送部10を用いずに原稿Gの画像を読み取る場合に用いられる。第2読取面22aは、原稿Gが載置される第2コンタクトガラス22の上面に沿って形成され、原稿Gの画像を読み取る面となる。
また、原稿読取部20は、照明部23と、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27と、撮像部28とをコピー機本体2の内部に備える。照明部23と第1ミラー24とは、それぞれ副走査方向Xに移動する。第2ミラー25と第3ミラー26とは、図1において照明部23及び第1ミラー24の左側に配置される。さらに、第2ミラー25及び第3ミラー26は、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27とを介した第1読取面21a又は第2読取面22aから撮像部28までの距離(光路長)を一定に保ちつつ、それぞれ副走査方向Xに移動する。
照明部23は、原稿Gに光を照射する光源である。第1ミラー24、第2ミラー25及び第3ミラー26は、光路長を一定に保ちつつ、原稿Gによって反射された光を結像レンズ27に導くためのミラーである。結像レンズ27は、第3ミラー26から入射した光を撮像部28に結像させる。撮像部28は、入射された光を電気信号に変換することにより、結像された光像に基づいて画像データを得るための撮像素子であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。
用紙搬送部30は、第2送りローラ31と、第3送りローラ32と、レジストローラ対33と、用紙排出部34とを備える。第2送りローラ31は、給紙カセット36に収容される用紙T(被画像形成媒体)を転写部50に供給する。第3送りローラ32は、手差しトレイ37に載置される用紙T(被画像形成媒体)を転写部50に供給する。レジストローラ対33は、転写部50にトナー画像が形成されるタイミングと、転写部50に用紙Tを供給するタイミングとを合わせるために、用紙Tの搬送又は用紙Tの搬送停止を行う。また、レジストローラ対33は、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正を行う。用紙排出部34は、トナー画像が定着された用紙Tをコピー機本体2の外部に排出する。
用紙排出部34におけるコピー機本体2の外側には、排紙集積部35が形成される。排紙集積部35には、用紙排出部34から排出された用紙Tが積層して集積される。
画像形成部40は、感光体ドラム41と、帯電部42と、レーザスキャナユニット43と、現像器44と、クリーニング部45と、トナーカートリッジ46と、1次転写ローラ47と、中間転写ベルト48と、対向ローラ49とを備える。
感光体ドラム41(41a,41b,41c,41d)は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローそれぞれのトナー画像を形成するために、感光体又は像担持体として機能する。各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの周囲には、感光体ドラム41の回転方向に沿って上流側から下流側へ順に、帯電部42と、レーザスキャナユニット43と、現像器44と、クリーニング部45とが配置される。帯電部42は、感光体ドラム41の表面を帯電させる。レーザスキャナユニット43は、感光体ドラム41の表面から離れて配置され、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに関する画像データに基づいて感光体ドラム41の表面を走査露光する。これにより、感光体ドラム41の表面には、露光された部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。現像器44は、感光体ドラム41の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する。クリーニング部45は、除電器(図示せず)によって感光体ドラム41の表面が除電された後のその表面に残るトナー等を除去する。
トナーカートリッジ46は、現像器44に供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ46と現像器44とは、トナー供給路(図示せず)により接続されている。
1次転写ローラ47(47a,47b,47c,47d)は、中間転写ベルト48における各感光体ドラム41a,41b,41c,41dとは反対側にそれぞれ配置される。中間転写ベルト48は、画像形成部40及び転写部50を通過するベルトである。中間転写ベルト48の一部分は、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dと各1次転写ローラ47a,47b,47c,47dとの間に挟み込まれ、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの表面に形成されたトナー画像が1次転写される。対向ローラ49は、環状形状の中間転写ベルト48の内側に配置され、中間転写ベルト48を図1に示す矢印A方向に進行させるための駆動ローラである。
転写部50は、2次転写ローラ51を備える。2次転写ローラ51は、中間転写ベルト48における対向ローラ49とは反対側に配置され、中間転写ベルト48の一部分を対向ローラ49との間に挟みこむ。さらに、2次転写ローラ51は、中間転写ベルト48に1次転写されたトナー画像を用紙Tに2次転写させる。
定着部60は、加熱回転体61と、加圧回転体62とを備える。加熱回転体61と加圧回転体62とは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで、トナーを溶融及び加圧し、そのトナーを用紙Tに定着させる。
次に、コピー機1の機能構成について説明する。図2は、コピー機1の機能構成を示すブロック図である。図3は、コピー機に接続されるメールサーバを説明するための図である。
図2に示すように、コピー機1は、上述した構成要素(原稿搬送部10、原稿読取部20、用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60)を備える。用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60によりエンジン部3が構成される。なお、図1を用いて説明した構成要素については、その説明を省略する。
さらに、コピー機1は、上述した機能構成に加えて、操作部70と、記憶部80と、制御部90と、インターフェース部100とを備える。
操作部70は、テンキー(図示せず)、タッチパネル(図示せず)及びスタートキー(図示せず)等を備える。テンキーは、印刷部数等の数字を入力するために操作される。タッチパネルは、種々の機能(一例として、印刷倍率の設定機能や、複数のページを1枚の用紙Tに割り付ける機能(2in1等))が割り当てられた複数のキー等を表示する。タッチパネルに表示されたキーは、種々の機能のうちのいずれかをコピー機1に実行させるために操作される。スタートキーは、印刷を実行させるために操作される。操作部70は、いずれかのキーが操作されることにより、このキーが操作されたことを表す信号を制御部90に供給する。
記憶部80は、ハードディスクや半導体メモリ等から構成される。記憶部80は、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに基づく画像データを記憶する。また、記憶部80は、コピー機1において利用される制御プログラム、及びこの制御プログラムによって利用されるデータ等を記憶する。
また、記憶部80は、ユーザデータを記憶する。ユーザデータは、例えば、個人情報が記録されるデータである。より具体的には、ユーザデータは、例えば、アドレス帳データ等である。
さらに、記憶部80は、後述する書込読出部92によって書き込まれたユーザデータを一時的に記憶する一時記憶領域81を有することが可能である。
インターフェース部100には、ユーザデータを保存するメールアカウント301(図3参照)を有するメールサーバ300(図3参照)が通信ネットワークNW(図3参照)を介して接続される。メールアカウント301は、コピー機1毎に設定されてもよく、コピー機1を使用するユーザ毎に設定されてもよい。
制御部90は、原稿搬送部10、原稿読取部20、エンジン部3、操作部70等を制御する。
また、図2に示すように、制御部90は、ログイン/ログアウト処理部91と、書込読出部92と、通信制御部93と、第1判断部94と、第1選択部95と、第2判断部96と、第2選択部97と、制限部98とを備える。
ログイン/ログアウト処理部91は、ユーザの識別情報を認証することに基づいてログイン処理を実行すると共に、ログアウト処理を実行する。ログイン/ログアウト処理部91は、コピー機1に入力された識別情報と、記憶部80に予め記憶される識別情報とが一致する場合に、コピー機1へのログイン処理を実行する。また、ログイン/ログアウト処理部91は、ユーザの操作に基づいて、コピー機1からのログアウト処理を実行する。コピー機1に入力される識別情報は、例えば、IC(Integrated Circuit)カード読取装置によってICカードに記憶される識別情報を読み取ることにより入力される。
書込読出部92は、ログイン/ログアウト処理部91によってログイン処理が行われた場合に、記憶部80の一時記憶領域81にユーザデータを書き込むことと、記憶部80に記憶されるユーザデータを読み出すこと(或いは、一時記憶領域81に記憶されたユーザデータ、若しくは、記憶部80から一時記憶領域81に読み出されたユーザデータを読み出すこと)とが可能になる。すなわち、書込読出部92は、ログイン処理が行われた後からログアウト処理が行われるまでのユーザログイン中において、ユーザデータの書き込み及び読出しが可能になる。
また、書込読出部92は、ログイン/ログアウト処理部91によってログアウト処理が実行された場合に、記憶部80の一時記憶領域81に記憶されるユーザデータを削除する。この場合、制御部90は、ログアウト処理が行われる場合に、一時記憶領域81に記憶されるユーザデータを削除するか、一時記憶領域81に記憶されるユーザデータを削除して記憶部80に保存させるかをユーザに選択させるための通知を操作部70のタッチパネルに表示させることが可能である。ユーザによってユーザデータを削除することが選択された場合には、書込読出部92は、一時記憶領域81に記憶されるユーザデータを削除する。一方、ユーザによってユーザデータを記憶部80に保存させることが選択された場合には、書込読出部92は、一時記憶領域81に記憶されるユーザデータを記憶部80に保存する。
通信制御部93は、ログイン/ログアウト処理部91によってログイン処理が行われた場合に、インターフェース部100を介してメールアカウント301にユーザデータを書き込むことと、インターフェース部100を介してメールアカウント301に保存されるユーザデータを読み込むこととが可能になる。すなわち、通信制御部93は、ログイン処理が行われた後からログアウト処理が行われるまでのユーザログイン中において、ユーザデータの書き込み及び読み込みが可能になる。
通信制御部93は、インターフェース部100を介してメールアカウント301にアクセスして、ユーザデータを書き込む場合には、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を使用する。一方、通信制御部93は、インターフェース部100を介してメールアカウント301にアクセスして、ユーザデータを読み込む場合には、POP3を使用する。
また、通信制御部93は、書込読出部92によって記憶部80から読み出されたユーザデータを、インターフェース部100を介してメールアカウント301に保存する場合に、ログイン/ログアウト処理部91によって認証された識別情報を当該ユーザデータに対応させてメールアカウント301に保存させる。
具体例としては、通信制御部93は、書込読出部92によって記憶部80から読み出されたユーザデータを、インターフェース部100を介してメールアカウント301に保存する場合に、ログイン/ログアウト処理部91によって認証された識別情報をユーザデータに関連付けてメールアカウント301に保存する。または、通信制御部93は、書込読出部92によって記憶部80から読み出されたユーザデータを、インターフェース部100を介してメールアカウント301に保存する場合に、ログイン/ログアウト処理部91によって認証された識別情報を記憶部80から読み出されたユーザデータに付加して、当該ユーザデータをメールアカウント301に保存する。ここで、通信制御部93は、識別情報をユーザデータに付加する場合には、ユーザデータのヘッダ部分に識別情報を付加する。なお、識別情報をメールアカウント301に保存させるか、又は識別情報をユーザデータに付加してメールアカウント301に保存させるかの設定は、ユーザによる選択(所定の条件)に基づいて設定される。
第1判断部94は、ログイン/ログアウト処理部91によって認証された識別情報と、インターフェース部100を介して接続されたメールアカウント301に保存される識別情報とが一致しているか否かを判断する。すなわち、メールアカウント301に識別情報が記憶されている場合、又は識別情報が付加されたユーザデータがメールアカウント301に記憶されている場合に、第1判断部94は、ログイン/ログアウト処理部91によって認証された識別情報と、メールアカウント301に記憶される識別情報又はメールアカウント301に記憶されるユーザデータに付加された識別情報とが一致しているか否かを判断する。
ここで、第1判断部94によってそれぞれの識別情報が一致していると判断された場合に、書込読出部92は、ユーザデータの書き込み及びユーザデータの読み出しを行うことが可能になる。また、第1判断部94によってそれぞれの識別情報が一致していると判断された場合に、通信制御部93は、ユーザデータの書き込み及び読み込みが可能になる。すなわち、書込読出部92は、第1判断部94によって各識別情報が一致していると判断された場合に、通信制御部93によってインターフェース部100を介してメールアカウント301から読み込まれたユーザデータを記憶部80に記憶することが可能である。また、通信制御部93は、第1判断部94によって各識別情報が一致していると判断された場合に、書込読出部92によって記憶部80から読み出されたユーザデータを、インターフェース部100を介してメールアカウント301に書き込むことが可能である。
第1選択部95は、通信制御部93によってメールアカウント301に保存されるユーザデータを読み込むために、メールアカウント301に保存される複数のユーザデータの中からいずれかを選択する。すなわち、第1選択部95は、ユーザの操作に基づいて、メールアカウント301に記憶される複数のユーザデータの中から1以上のユーザデータを選択する。
第2判断部96は、セキュリティ情報に含まれる識別情報の中に、ログイン/ログアウト処理部91によって認証された識別情報に一致するものがあるか否かを判断する。セキュリティ情報は、書込読出部92によって書き込み及び読み出しが可能になると共に、通信制御部93によって書き込み及び読み出しが可能になるユーザデータの種別と、ユーザの識別情報とを対応付けて設定される。
ユーザデータは、記憶部80への書き込み及び記憶部80からの読み出しと、メールアカウント301への書き込み及びメールアカウント301からの読み込みとがユーザに応じて制限されている。例えば、ユーザAは、種別Aのユーザデータのみ書き込み及び読み出し(書き込み及び読み込み)ができるようになっている。また、ユーザBは、種別A及び種別Bのユーザデータのみ書き込み及び読み出し(書き込み及び読み込み)ができるようになっている。
このような、ユーザ(ユーザの識別情報)と、書き込み及び読み出し(書き込み及び読み込み)が可能になるユーザデータの種別とを対応づけたセキュリティ情報は、記憶部80に記憶されている。第2判断部96は、例えば、ログイン/ログアウト処理部91によってユーザの識別情報の認証が行われた場合には、記憶部80に記憶されるセキュリティ情報に含まれる1以上の識別情報の中に、ログイン/ログアウト処理部91によって認証された識別情報に一致するものがあるか否か判断する。
第2選択部97は、書込読出部92によって記憶部80に記憶されるユーザデータを読み出すために、記憶部80に記憶される複数のユーザデータの中からいずれかを選択する。すなわち、第2選択部97は、記憶部80に記憶される複数のユーザデータの中から1以上のユーザデータを選択する。
制限部98は、セキュリティ情報に含まれる識別情報の中にログイン/ログアウト処理部91によって認証された識別情報に一致するものがあると第2判断部96によって判断された場合に、一致する識別情報に対応するユーザデータの種別を記憶部80から読み出す。さらに、制限部98は、読み出されたユーザデータの種別に一致するユーザデータのみを選択するように第1選択部95及び第2選択部97の処理を制限する。
すなわち、制限部98は、ログイン/ログアウト処理部91によって認証された識別情報と一致する識別情報がセキュリティ情報の中に存在する場合には、セキュリティ情報を参照することにより、その一致する識別情報に対応するユーザデータの種別を記憶部80から読み出す。さらに、制限部98は、読み出された種別に一致するユーザデータのみを選択するように第1選択部95及び第2選択部97のそれぞれを制限(設定)する。例えば、上記の例の場合において、コピー機1にユーザAがログインしている場合には、制限部98は、種別Aのユーザデータのみを選択するように第1選択部95及び第2選択部97の処理を制限する。また、上記の例の場合において、コピー機1にユーザBがログインしている場合には、制限部98は、種別A及び種別Bのユーザデータのみを選択するように第1選択部95及び第2選択部97の処理を制限する。
次に、本実施形態におけるコピー機1の動作について説明する。図4は、コピー機1のコピー通知の動作について説明するためのフローチャートである。
ステップST11において、ログイン/ログアウト処理部91は、ユーザの識別情報を認証することに基づいてログイン処理を実行する。
ステップST12において、書込読出部92及び通信制御部93のそれぞれは、ユーザデータの書き込み及び読み出し(書き込み及び読み込み)を行えるようになるために有効化を実行する。
ステップST13において、第1選択部95及び第2選択部97は、ユーザの指示に基づいて行われる処理がユーザデータのインポートであるか又はユーザデータのエクスポートであるかを判断する。エクスポートの場合には、ステップST14に進む。インポートの場合には、ステップST16に進む。
ステップST14において、第1選択部95は、記憶部80に記憶されるユーザデータのうちエクスポートするユーザデータを選択する。
ステップST15において、制御部90は、エクスポートを実行する。すなわち、書込読出部92は、第1選択部95によって選択されたユーザデータを記憶部80から読み出す。さらに、通信制御部93は、書込読出部92によって読み出されたユーザデータを、インターフェース部100を介してメールアカウント301に書き込む。この場合、通信制御部93は、ステップST11のログイン処理時において認証されたユーザの識別情報をユーザデータに関連付けてメールアカウント301に書き込むか、又は、識別情報をユーザデータに付加して、そのユーザデータをメールアカウント301に書き込む。ステップST15の後、処理は、ステップST19に進む。
ステップST16において、第2選択部97は、メールアカウント301にログインユーザのユーザデータが存在するか否か判断する。すなわち、第2選択部97は、ログイン/ログアウト処理部91によって認証されたユーザ(ログインユーザ)の識別情報に対応するユーザデータの種別が制限部98によって記憶部80から読み出されて、その種別に対応するユーザデータのみを選択するように制限部98によって制限されている。第2選択部97は、制限部98により制限されることによって選択することが可能なユーザデータ(その種別に対応するユーザデータ)が存在するか否か判断する。ユーザデータが存在しない場合(No)には、処理は、ステップST19に進む。ユーザデータが存在する場合(Yes)には、処理は、ステップST17に進む。
ステップST17において、第2選択部97は、メールアカウント301に記憶されるユーザデータのうちインスポートするユーザデータを選択する。なお、第2選択部97は、制限部98によって制限されている場合には、ステップST11のログイン処理が行われるときに認証された識別情報に対応するユーザデータの種別のみを選択する。
ステップST18において、制御部90は、インポートを実行する。すなわち、通信記憶部制御部93は、第2選択部97によって選択されたユーザデータを、インターフェース部100を介してメールアカウント301から読み出す。さらに、書込読出部92は、通信制御部93によって読み出されたユーザデータを記憶部80に書き込む。
ステップST19において、制御部90は、ユーザが所望する全てのユーザデータをインポート又はエクスポートしたか否かを判断する。全てのユーザデータをインポート又はエクスポートしていない場合(No)には、処理は、ステップST13に戻る。全てのユーザデータをインポート又はエクスポートしている場合(Yes)には、処理は、終了する。
なお、上述した処理が終了した後、ユーザがコピー機1にログアウト処理を実行させる場合には、ログイン/ログアウト処理部91は、ログアウト処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態のコピー機1によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、本実施形態のコピー機1は、ログイン/ログアウト処理部91によってログイン処理が行われた場合に、書込読出部92によって、記憶部80にユーザデータを書き込み及び記憶部80に記憶されるユーザデータを読み出すことが可能になると共に、通信制御部93によって、インターフェース部100を介してメールアカウント301にユーザデータを書き込み及びインターフェース部100を介してメールアカウント301からユーザデータを読み込むことが可能になる。これにより、コピー機1は、コピー機1にログインすることが可能な識別情報を有するユーザのみの操作に基づいて、ユーザデータを記憶部80からメールアカウント301にエクスポートすることが可能になると共に、ユーザデータをメールアカウント301から記憶部80にインポートすることが可能になるので、情報の漏洩の可能性を低くすることができる。また、コピー機1は、ユーザデータのインポート及びエクスポートにメールアカウント301を用いるので、ユーザデータのインポート及びエクスポートに手間がかかることを抑えることができる。
また、コピー機1は、書込読出部92によって記憶部80から読み出されたユーザデータを、インターフェース部100を介してメールアカウント301に記憶する場合に、ログイン/ログアウト処理部91によって認証された識別情報を通信制御部93によって記憶させる。これにより、コピー機1は、メールアカウント301に記憶されるユーザデータを記憶部80にコピーする際に、識別情報の認証を行うことができる。
また、コピー機1は、第1判断部94によってそれぞれの識別情報が一致していると判断された場合に、書込読出部92及び通信制御部93のそれぞれがユーザデータの書き込み及びユーザデータの読み出し(読み込み)を行うことが可能になる。これにより、コピー機1は、情報の漏洩の可能性を低くすることができる。
また、コピー機1は、セキュリティ情報に含まれる識別情報の中にログイン/ログアウト処理部91によって認証された識別情報に一致するものがあると第2判断部96によって判断された場合に、一致する識別情報に対応するユーザデータの種別を記憶部80から読み出して、読み出されたユーザデータの種別に一致するユーザデータのみを選択するように制限部98によって第1選択部95及び第2選択部97の処理を制限する。これにより、コピー機1は、ユーザに応じて、記憶部80とメールアカウント301との間を相互に移動させることが可能なユーザデータが制限されるので、情報の漏洩の可能性を低くすることができる。
また、コピー機1は、ログイン/ログアウト処理部91によってログアウト処理が実行された場合に、書込読出部92が一時記憶領域81に記憶されるユーザデータを削除する。これにより、コピー機1は、一時記憶領域81に記憶されたユーザデータを削除することにより、一時記憶領域81に記憶されるユーザデータが他のユーザによって読み出されることを防ぐことができる。よって、コピー機1は、情報の漏洩の可能性を低くすることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態のコピー機1は、カラーコピー機であるが、この形態に限定されることはなく、モノクロコピー機であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト48を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙Tに転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの片面を印刷する構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の両面を印刷する構成であってもよい。
また、本発明の画像形成装置は、上述したコピー機1に限定されることはない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能及びスキャナ機能を備える複合機であってもよく、ファクシミリやプリンタであってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被画像形成媒体は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバヘッドプロジェクタ)シート等のフィルムシートであってもよい。
1…コピー機(画像形成装置)、80…記憶部、81…一時記憶領域、91…ログイン/ログアウト処理部、92…書込読出部、93…通信制御部、94…第1判断部、95…第1選択部、96…第2判断部、97…第2選択部、98…制限部、100…インターフェース部、301…メールアカウント

Claims (4)

  1. ユーザの識別情報を認証することに基づいてログイン処理を実行すると共に、ログアウト処理を実行するログイン/ログアウト処理部と、
    ユーザデータを記憶する記憶部と、
    ユーザデータを保存するメールアカウントを有するメールサーバに通信ネットワークを介して接続されるインターフェース部と、
    前記ログイン/ログアウト処理部によってログイン処理が行われた場合に、前記記憶部にユーザデータを書き込むことと、前記記憶部に記憶されるユーザデータを読み出すこととが可能になる書込読出部と、
    前記ログイン/ログアウト処理部によってログイン処理が行われた場合に、前記インターフェース部を介して前記メールアカウントにユーザデータを書き込むことと、前記インターフェース部を介して前記メールアカウントに保存されるユーザデータを読み込むこととが可能になる通信制御部と、
    操作部と、
    前記ログイン/ログアウト処理部と、前記書込読出部と、前記通信制御部と、を有する制御部と、を備え
    前記記憶部は、前記書込読出部によって書き込まれたユーザデータを一時的に記憶する一時記憶領域を有し、
    前記制御部は、前記ログイン/ログアウト処理部によってログアウト処理が実行される場合に、前記一時記憶領域に記憶されるユーザデータを削除するか、又は、前記一時記憶領域に記憶されるユーザデータを前記記憶部に保存させるかの選択を行わせるための通知を前記操作部に表示させ、
    前記書込読出部は、
    前記一時記憶領域に記憶されるユーザデータを削除することが選択された場合に、前記ログイン/ログアウト処理部によってログアウト処理が実行されたときに、前記一時記憶領域に記憶されるユーザデータを削除し、
    前記一時記憶領域に記憶されるユーザデータを前記記憶部に保存させることが選択された場合に、前記ログイン/ログアウト処理部によってログアウト処理が実行されたときに、前記一時記憶領域に記憶されるユーザデータを前記記憶部に保存する
    画像形成装置。
  2. 前記通信制御部は、前記書込読出部によって前記記憶部から読み出されたユーザデータを、前記インターフェース部を介して前記メールアカウントに保存する場合に、前記ログイン/ログアウト処理部によって認証された識別情報を当該ユーザデータに対応させてメールアカウントに保存させる
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ログイン/ログアウト処理部によって認証された識別情報と、前記インターフェース部を介して接続された前記メールアカウントに保存される識別情報とが一致しているか否かを判断する第1判断部を備え、
    前記第1判断部によってそれぞれの識別情報が一致していると判断された場合に、前記書込読出部は、ユーザデータの書き込み及びユーザデータの読み出しを行うことが可能になると共に、前記通信制御部は、ユーザデータの書き込み及び読み込みが可能になる
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. セキュリティ情報に含まれる識別情報の中に、前記ログイン/ログアウト処理部によって認証された識別情報に一致するものがあるか否かを判断する第2判断部と、
    前記通信制御部によって前記メールアカウントに保存されるユーザデータを読み込むために、前記メールアカウントに保存される複数のユーザデータの中からいずれかを選択する第1選択部と、
    前記書込読出部によって前記記憶部に記憶されるユーザデータを読み出すために、前記記憶部に記憶される複数のユーザデータの中からいずれかを選択する第2選択部と、
    セキュリティ情報に含まれる識別情報の中に前記ログイン/ログアウト処理部によって認証された識別情報に一致するものがあると前記第2判断部によって判断された場合に、一致する識別情報に対応するユーザデータの種別に一致するユーザデータのみを選択するように前記第1選択部及び前記第2選択部の処理を制限する制限部と、を備え、
    前記セキュリティ情報は、前記書込読出部によって書き込み及び読み出しが可能になると共に、前記通信制御部によって書き込み及び読み出しが可能になるユーザデータの種別と、ユーザの識別情報とを対応付けて設定される
    請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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