JP5529804B2 - トルクセンサ - Google Patents
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Description
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、単極磁石を用いるトルクセンサにおいて、体格を大きくすることなく、磁束伝達経路を構成するヨーク同士の対向面積を確保することにある。
また、請求項1に記載のトルクセンサと、請求項2に記載のトルクセンサとは、磁石、一組の磁石端ヨーク、及び一組の中間ヨークの相対位置に関する技術的特徴が、「軸方向」と「径方向」とで対応する関係にある。詳しくは、以下に説明する。
一組の磁石端ヨークは、磁石のN極に接続されるN極ヨーク、及び磁石のS極に接続されるS極ヨークからなる。N極ヨークおよびS極ヨークは径外方向に突出する複数の爪を周方向に等間隔に有する。N極ヨークの爪とS極ヨークの爪とは、周方向にずれて交互に配置される。
磁気センサは、磁気回路に発生する磁束密度を検出する。
具体的には、第1中間ヨークおよび第2中間ヨークは、リング部と、当該リング部から突出する複数の爪とから構成される。複数の爪は、リング部から直接径内方向に延びてもよく、或いは、リング部から一旦軸方向に延びてから径内方向に曲折してもよい。
一組の中間ヨークが一組の磁石端ヨークに対して所定位置から相対回転したとき、一組の磁石端ヨークの爪と一組の中間ヨークの爪とが「軸方向の投影において」重複する。
この構成により、トルクセンサの体格を大きくすることなく、磁束伝達経路を構成する一組の磁石端ヨークと一組の中間ヨークとの対向面積を有効に確保することができる。
このとき、N極ヨークの爪から第1中間ヨークの爪へ向かう磁束とN極ヨークの爪から第2中間ヨークの爪へ向かう磁束とは、ほぼキャンセルする。同様に、第1中間ヨークの爪からS極ヨークの爪へ向かう磁束と第2中間ヨークの爪からS極ヨークの爪へ向かう磁束とは、ほぼキャンセルする。
そこで、請求項1の構成により、中立点で磁気回路に発生する磁束がゼロとなるようにすれば、トーションバーの捩じれ変位に応じて検出される磁束密度がゼロを中心として変化するため、磁束密度の直線領域を延長することができる。
一組の磁石端ヨークは、磁石の径外側の磁極に接続される外極ヨーク、及び磁石の径内側の磁極に接続される内極ヨークからなる。外極ヨークおよび内極ヨークは軸方向の一方の側に突出する複数の爪を周方向に等間隔に有する。外極ヨークの爪と内極ヨークの爪とは、周方向にずれて交互に配置される。
磁気センサは、磁気回路に発生する磁束密度を検出する。
具体的には、第1中間ヨークおよび第2中間ヨークは、リング部と、当該リング部から突出する複数の爪とから構成される。複数の爪は、リング部から直接軸方向に延びてもよく、或いは、リング部から一旦径方向に延びてから軸方向に曲折してもよい。
一組の中間ヨークが一組の磁石端ヨークに対して所定位置から相対回転したとき、一組の磁石端ヨークの爪と一組の中間ヨークの爪とが「径方向の投影において」重複する。
この構成により、磁束伝達経路を構成する一組の磁石端ヨークと一組の中間ヨークとの対向面積を有効に確保することができる。
これにより、請求項1に記載の発明と同様に、トーションバーの捩じれ変位に応じて検出される磁束密度の直線領域を延長することができる。
磁石および磁石端ヨークを、例えば周方向に4分割〜8分割して形成することにより、部品の製造が容易となる。また、環状の磁石および磁石端ヨークにトーションバーを挿通する場合に比べ、分割した磁石および磁石端ヨークをトーションバーの径外方向から取り付けることができるため、組み付け性が向上する。
これにより、磁気回路の磁束を効率よく検出することができる。
(第1実施形態)
図2に示すように、本発明の第1実施形態によるトルクセンサ3は、例えば車両のステアリング操作をアシストするための電動パワーステアリング装置に適用される。
図1に示すように、トルクセンサ3は、トーションバー13および検出部201から構成される。トーションバー13は、一端側が「第1の軸」としての入力軸11に、他端側が「第2の軸」としての出力軸12に、それぞれ固定ピン15で固定され、入力軸11と出力軸12とを同軸上に連結する。トーションバー13は、棒状の弾性部材であり、ステアリングシャフト92に加わる操舵トルクを捩じれ変位に変換する。
磁石2Zは、入力軸11に固定され、「軸方向」にN極およびS極に着磁される単極磁石である。本実施形態では、入力軸11(上)側がN極に着磁され、出力軸12(下)側がS極に着磁されている。
N/S極ヨーク3A、3Bは、リング部30A、30Bから径外方向に突出する複数の爪31A、31Bを周方向に等間隔に有している。また、N極ヨークの爪31AとS極ヨークの爪31Bとは周方向にずれて交互に配置される。本実施形態では、N極ヨーク3AおよびS極ヨーク3Bは、それぞれ8個の爪31A、31Bを45°間隔で有しており、N極ヨークの爪31AとS極ヨークの爪31Bとは、互いに22.5°ずれて交互に配置される(図4参照)。
中間ヨーク4A、4Bは、リング部40A、40Bから径内方向に突出する複数の爪41A、41Bを周方向に等間隔に有している。また、第1中間ヨークの爪41Aと第2中間ヨークの爪41Bとは周方向にずれて交互に配置される。
磁気センサ6は、第1集磁ヨーク5Aおよび第2集磁ヨーク5Bの間に設けられ、集磁ヨーク5A、5Bによって集められた磁束密度を検出し、電圧信号に変換して出力する。磁気センサ6として具体的には、ホール素子、磁気抵抗素子等を使用することができる。
各図(a)では、中心軸Oの周囲に、N極ヨーク3Aの上面全体が示されている。磁石2ZおよびS極ヨーク3Bは、N極ヨーク3Aの下側(紙面向こう側)に重なっており、S極ヨーク3Bの爪31Bのみが見えている。また、N極ヨーク3Aの径外方向に、第1中間ヨーク4Aおよび第1集磁ヨーク5Aが示されている。第1中間ヨーク4Aのリング部40Aの紙面向こう側には第2中間ヨーク4Bのリング部40Bが重なっており、第2中間ヨーク4Bの爪41Bのみが見えている。
図4〜図6では、入力軸11側すなわち磁石2ZおよびN/S極ヨーク3A、3Bの回転方向の位置を固定し、出力軸12側すなわち中間ヨーク4A、4Bを磁石2ZおよびN/S極ヨーク3A、3Bに対して相対回転させた状態を示す。
図5に示す状態では、第2中間ヨークの爪41Bの位置S+は、基準位置S0に対し角度θ+だけ反時計回り方向に回転している。以下、この回転方向を「進み方向」という。このとき、軸方向の投影において、N極ヨークの爪31Aと第1中間ヨークの爪41Aとが重複し、S極ヨークの爪31Bと第2中間ヨークの爪41Bとが重複する。すると、第1中間ヨーク4AにNの極性を有する磁力線が増加し、第2中間ヨーク4BにSの極性を有する磁力線が増加する結果、磁気センサ6を図5(b)の上方から下方に向かう正の磁束密度Φ1が発生する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態の検出部202について、図7を参照して説明する。
図7は、検出部202においてトーションバー13の捩じれ変位がゼロである中立点の図である。図7に示すように、検出部202では、第1中間ヨークの爪41Aおよび第2中間ヨークの爪41Bは、中立点で、N極ヨーク3Aの爪31AとS極ヨーク3Bの爪31Bとの中間位置に対して図7の時計回り方向にずれて配置される。詳しく言うと、第2中間ヨークの爪41Bが基準位置S0に対し、角度αだけ戻り方向に配置される。したがって、第1実施形態の検出部201において、中間ヨーク4A、4BがN/S極ヨーク3A、3Bに対して「戻り方向」に相対回転した状態(図6)と類似する状態となる。
図8(a)の破線B1に示すように、第1実施形態の検出部201では、上述のとおり、中立点でベース磁束の磁束密度Φ0が発生し、中立点からの回転角度θに応じ、ベース磁束の磁束密度Φ0を中心として検出磁束密度Φが正負方向に変化する。すなわち、磁束密度Φは、ゼロを基準としてではなく、オフセットした磁束密度Φ0を基準として変化する。この場合、磁束密度Φの直線領域R1が十分に得られないおそれがある。
これにより、トーションバー13の捩じれ変位に応じて検出される磁束密度がゼロを中心として変化するため、磁束密度の直線領域R2を延長することができる。
次に、本発明の第3実施形態の検出部203について、図9を参照して説明する。
検出部203は、第2実施形態の検出部202(図7、及び第1実施形態を援用する図3参照)における環状の磁石2Z、N極ヨーク3AおよびS極ヨーク3Bがいずれも周方向に4分割して形成される。
図9には、周方向に4分割して形成されたN極ヨーク3AQが図示されている。N極ヨーク3AQの下側(紙面向こう側)には、同様に周方向に4分割して形成された磁石およびS極ヨークが設けられ、N極ヨーク3AQと共に4つの分割ユニットを構成する。
次に、本発明の第4実施形態の検出部204について、図10〜図13を参照して説明する。図10の上方向を「上」、図10の下方向を「下」として説明する。
第4実施形態は、第1実施形態に対し、磁石の着磁方向、「一組の磁石端ヨーク」の配置方向、「一組の磁石端ヨーク」と「一組の中間ヨーク」との爪の対向方向等を「軸方向」から「径方向」に変更した実施形態である。第4実施形態と第1実施形態とは、これらの方向が異なるのみであり、基本的な技術的思想は共通する。
磁石2Rは、入力軸11に固定され、「径方向」にN極およびS極に着磁される単極磁石である。本実施形態では、径方向の外側がN極に着磁され、内側がS極に着磁されている(図10、図11参照)。
外/内極ヨーク3C、3Dは、リング部30C、30Dから軸方向の一方の側(本実施形態では下側)に突出する複数の爪31C、31Dを周方向に等間隔に有している。また、外極ヨークの爪31Cと内極ヨークの爪31Dとは周方向にずれて交互に配置される。本実施形態では、外極ヨーク3Cおよび内極ヨーク3Dは、それぞれ8個の爪31C、31Dを45°間隔で有しており、外極ヨークの爪31Cと内極ヨークの爪31Dとは、互いに22.5°ずれて交互に配置される(図12参照)。
中間ヨーク4C、4Dは、リング部40C、40Dから磁石2Rに向かって軸方向(本実施形態では上方)に突出する複数の爪41C、41Dを周方向に等間隔に有している。また、第1中間ヨークの爪41Cと第2中間ヨークの爪41Dとは周方向にずれて交互に配置される。
磁気センサ6は、第1集磁ヨーク5Cおよび第2集磁ヨーク5Dの間に設けられ、集磁ヨーク5C、5Dによって集められた磁束密度を検出し、電圧信号に変換して出力する。磁気センサ6として具体的には、ホール素子、磁気抵抗素子等を使用することができる。
図12、図13では、入力軸11側すなわち磁石2Rおよび外/内極ヨーク3C、3Dの回転方向の位置を固定し、出力軸12側すなわち中間ヨーク4C、4Dを磁石2Rおよび外/内極ヨーク3C、3Dに対して相対回転させた状態を示す。図12、図13では、外/内極ヨークの爪31C、31Dと、中間ヨークの爪41C、41Dとの相対回転位置のみを示す。
ただし、第1実施形態で説明したとおり、ベース磁束が発生する。
図13(a)に示す状態では、第2中間ヨークの爪41Dの位置S+は、基準位置S0に対し角度θ+だけ反時計回り方向(進み方向)に回転している。このとき、径方向の投影において、外極ヨークの爪31Cと第1中間ヨークの爪41Cとが重複し、内極ヨークの爪31Dと第2中間ヨークの爪41Dとが重複する。すると、第1実施形態の図5に示す状態と同様の作用により、磁気センサ6に正の磁束密度が発生する。
第4実施形態では、中間ヨーク4C、4Cが外/内極ヨーク3C、3Dに対して中立点から相対回転したとき、中間ヨークの爪41C、41Dと外/内極ヨークの爪31C、31Dとが径方向の投影において重複する。これにより、第1実施形態と同様に、トルクセンサの体格を大きくすることなく、磁束伝達経路を構成するヨーク同士の対向面積を有効に確保することができる。
次に、本発明の第5、第6実施形態の検出部205、206について、図14を参照して説明する。
検出部205、206は、第4実施形態の検出部204(図11参照)における環状の磁石2R、および外/内極ヨーク3C、3Dがいずれも周方向に4分割して形成される。
図14(a)に示す検出部205では、「磁石および一組の磁石端ヨーク」は、磁石2RQ、内極ヨーク3CQおよび外極ヨーク3DQからなる分割ユニットを4つ合わせて構成される。互いに隣接する分割ユニット同士の隙間は、比較的狭く配置されている。
このように、「磁石および一組の磁石端ヨーク」を周方向に分割して形成することで、第3実施形態の検出部203と同様、部品の製造が容易となり、また、組み付け性が向上する。
(ア)「一組の磁石端ヨーク」の爪の数、「一組の中間ヨーク」の爪の数は、上記実施形態で例示する8個に限らない。また、各爪の形状は、上記実施形態の形状に限らない。
(イ)磁石は、第1〜第3実施形態に対し、N極およびS極が軸方向の逆向きに、すなわち下側がN極、上側がS極に着磁されてもよい。また、第4〜第6実施形態に対し、N極およびS極が径方向の逆向きに、すなわち径内側がN極、径外側がS極に着磁されてもよい。それに対応して、各相対回転位置における「一組の磁石端ヨーク」の極性も上記実施形態と逆になる。
(エ)上記実施形態では、「磁石および一組の磁石端ヨーク」がトーションバー13の入力軸11側に固定され、「一組の中間ヨーク」がトーションバー13の出力軸12に固定される。これと逆に、「磁石および一組の磁石端ヨーク」が出力軸12に、「一組の中間ヨーク」が入力軸11に固定されてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
11 ・・・入力軸(第1の軸)、
12 ・・・出力軸(第2の軸)、
13 ・・・トーションバー、
2Z、2R・・・磁石、
201、202、203、204、205、206・・・検出部、
3A ・・・N極ヨーク(磁石端ヨーク)、
3B ・・・S極ヨーク(磁石端ヨーク)、
3C ・・・外極ヨーク(磁石端ヨーク)、
3D ・・・内極ヨーク(磁石端ヨーク)、
30A、30B、30C、30D・・・リング部、
31A、31B、31C、31D・・・爪、
4A ・・・第1中間ヨーク(中間ヨーク)、
4B ・・・第2中間ヨーク(中間ヨーク)、
4C ・・・第1中間ヨーク(中間ヨーク)、
4D ・・・第2中間ヨーク(中間ヨーク)、
40A、40B、40C、40D・・・リング部、
41A、41B、41C、41D・・・爪、
5A ・・・第1集磁ヨーク(集磁ヨーク)、
5B ・・・第2集磁ヨーク(集磁ヨーク)、
5C ・・・第1集磁ヨーク(集磁ヨーク)、
5D ・・・第2集磁ヨーク(集磁ヨーク)、
6 ・・・磁気センサ。
Claims (4)
- 第1の軸と第2の軸とを同軸上に連結し、前記第1の軸と前記第2の軸との間に加わるトルクを捩じれ変位に変換するトーションバーと、
前記第1の軸または前記トーションバーの一端側に固定され、軸方向にN極およびS極に着磁された磁石と、
前記磁石のN極に接続されるN極ヨーク、及び前記磁石のS極に接続されるS極ヨークからなる一組の磁石端ヨークであって、前記N極ヨークおよび前記S極ヨークは径外方向に突出する複数の爪を周方向に等間隔に有し、前記N極ヨークの爪と前記S極ヨークの爪とが周方向にずれて交互に配置される一組の磁石端ヨークと、
前記一組の磁石端ヨークの径外側で前記第2の軸または前記トーションバーの他端側に固定され、互いに離間する第1中間ヨークおよび第2中間ヨークからなり、前記一組の磁石端ヨークと共に磁気回路を形成し、前記トーションバーの捩れに応じ前記一組の磁石端ヨークに対して相対回転したとき前記磁気回路に発生する磁束密度が変化する一組の中間ヨークと、
前記磁気回路に発生する磁束密度を検出する磁気センサと、
を備え、
前記第1中間ヨークおよび前記第2中間ヨークは、径内方向に突出する複数の爪を周方向に等間隔に有し、前記第1中間ヨークの爪と前記第2中間ヨークの爪とは周方向にずれて交互に配置され、
前記一組の磁石端ヨークと前記一組の中間ヨークとの相対回転の位置が所定位置のとき、前記N極ヨークまたは前記S極ヨークのうち一方の爪、前記第1中間ヨークの爪、前記N極ヨークまたは前記S極ヨークのうち他方の爪、及び前記第2中間ヨークの爪がこの順に周方向に交互に配置され、
前記一組の中間ヨークが前記一組の磁石端ヨークに対して前記所定位置から相対回転したとき、前記一組の磁石端ヨークの爪と前記一組の中間ヨークの爪とが軸方向の投影において重複し、
前記トーションバーの捩じれ変位がゼロである中立点において前記磁気回路に発生する磁束がゼロとなるように、前記中立点において、前記第1中間ヨークの爪および前記第2中間ヨークの爪は、前記N極ヨークの爪と前記S極ヨークの爪との中間位置に対してずらして配置されることを特徴とするトルクセンサ。 - 第1の軸と第2の軸とを同軸上に連結し、前記第1の軸と前記第2の軸との間に加わるトルクを捩じれ変位に変換するトーションバーと、
前記第1の軸または前記トーションバーの一端側に固定され、径方向にN極およびS極に着磁された磁石と、
前記磁石の径外側の磁極に接続される外極ヨーク、及び前記磁石の径内側の磁極に接続される内極ヨークからなる一組の磁石端ヨークであって、前記外極ヨークおよび前記内極ヨークは軸方向の一方の側に突出する複数の爪を周方向に等間隔に有し、前記外極ヨークの爪と前記内極ヨークの爪とが周方向にずれて交互に配置される一組の磁石端ヨークと、
軸方向の前記一組の磁石端ヨークの爪が突出する側で前記第2の軸または前記トーションバーの他端側に固定され、互いに離間する第1中間ヨークおよび第2中間ヨークからなり、前記一組の磁石端ヨークと共に磁気回路を形成し、前記トーションバーの捩れに応じ前記一組の磁石端ヨークに対して相対回転したとき前記磁気回路に発生する磁束密度が変化する一組の中間ヨークと、
前記磁気回路に発生する磁束密度を検出する磁気センサと、
を備え、
前記第1中間ヨークおよび前記第2中間ヨークは、前記磁石に向かって軸方向に突出する複数の爪を周方向に等間隔に有し、前記第1中間ヨークの爪と前記第2中間ヨークの爪とは周方向にずれて交互に配置され、
前記一組の磁石端ヨークと前記一組の中間ヨークとの相対回転の位置が所定位置のとき、前記外極ヨークまたは前記内極ヨークのうち一方の爪、前記第1中間ヨークの爪、前記外極ヨークまたは前記内極ヨークのうち他方の爪、及び前記第2中間ヨークの爪がこの順に周方向に交互に配置され、
前記一組の中間ヨークが前記一組の磁石端ヨークに対して前記所定位置から相対回転したとき、前記一組の磁石端ヨークの爪と前記一組の中間ヨークの爪とが径方向の投影において重複し、
前記トーションバーの捩じれ変位がゼロである中立点において前記磁気回路に発生する磁束がゼロとなるように、前記中立点において、前記第1中間ヨークの爪および前記第2中間ヨークの爪は、前記外極ヨークの爪と前記内極ヨークの爪との中間位置に対してずらして配置されることを特徴とするトルクセンサ。 - 前記磁石および前記磁石端ヨークは、周方向に分割して形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のトルクセンサ。
- 前記一組の中間ヨークに軸方向または径方向で対向し、前記一組の中間ヨークから磁束を集める一組の集磁ヨークを備え、
前記磁気センサは、前記一組の集磁ヨークの間に設けられ、前記一組の集磁ヨークによって集められた磁束の磁束密度を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のトルクセンサ。
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