JP5529662B2 - 円板体選別装置および円板体通過判別方法 - Google Patents

円板体選別装置および円板体通過判別方法 Download PDF

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Description

この発明は、遊技用メダル等の円板体の真偽を判別し、それを選別する円板体選別装置および円板体通過判別方法に関する。
従来から、スロットルマシンなどのゲーム機内には、投入された円板体(遊技用のメダル等)を受け入れて、これをその外径や厚さに基づいて真偽を判別し、それを選別して枚数を計数する円板体選別装置(メダルセレクタ)が搭載されている。
この従来の円板体選別装置は、円板体受入口から投入された円板体を下方に案内する第1の通路と前記第1の通路に連通し円板体を転動させる第2の通路とを組み合わせたものであって、円板体受入口で正規メダルよりも大きな外径の円板体が装置内部に入らないようにし、装置内部に受入可能な外径の円板体は、その円板体が落下している最中に前記第1の通路に設けられたレバーで円板体を押して、円板体が前記第2の通路下面に設けられたレールに到達する時および前記レール上を転動している時に、正規メダルよりも小さな外径の円板体を前記レールから脱落させ下方に落下させるようにして、外径による円板体の選別を行い、正規メダルのみを前記レール上に転動させて、前記第2の通路の終端部近辺に配設されたセンサーで計数するようにしているものである。なお、複数の円板体が連なって転動する場合でも円板体を1枚ずつ計数するために、前記センサーを2個の反射型センサーとしている。(特開2001−155207号公報)
また、近年、上記のような従来の円板体選別装置を対象に、専用道具を用いて不正にゲームを実行される危険性を鑑み、これを防止する技術が開発されている。
上記専用道具とは、例えば、先端に発光手段と発光制御部とを設け、ゲーム機外側の円板体投入口からゲーム機内に搭載された前記従来の円板体選別装置の2個の反射型センサーにまで挿入して、前記発光手段から光を照射し、照射された光によって前記センサーの出力があたかも円板体がセンサー部を通過したようにするというもの等が考えられる。
このような専用道具による不正使用を未然に防止する技術として、以下の技術が開示されている。
特開2009−157627号公報には、円板体を計数するための2個のセンサーとは別に、これらのセンサーよりも上流に円板体の通過を検知するセンサーを追加した円板体選別装置が開示されている。
また、特開2009−28163号公報には、円板体を転動させるレールの角度を随時ランダムに変更し、変更した角度に対応した速度の時間差で2個のセンサーが出力しなければエラーにするメダルセレクタ装置が開示されている。
さらに、特開2009−28164号公報には、円板体を転動させるレールを傾けるために、メダルセレクタ本体の角度を随時ランダムに変更し、変更した角度に対応した速度の時間差で2個のセンサーが出力しなければエラーにするメダルセレクタ装置が開示されている。
そして、特開2009−28165号公報には、不正使用のための専用道具の到達を阻害するため、メダルセレクタ本体の設置位置を随時ランダムに変更する技術が開示されている。
特開2001−155207号公報 特開2009−157627号公報 特開2009−28163号公報 特開2009−28164号公報 特開2009−28165号公報
ところで、この専用器具による不正使用を防止するには、この専用道具が円板体選別装置に挿入されたことを検出することが必要であり、この検出には、専用道具の侵入なのか正規メダルが連なって転動しているのかを区別することが必要になる。
しかしながら、上述した従来の技術のでは、実現に膨大な費用を要するばかりか、完璧な異物検出ができない虞がある。
本発明は、内部に挿入された異物なのか連なって転動する正規メダルなのかを区別することにより、異物侵入による不正使用を防止することができ、かつ、それを低コストで実現することができる円板体選別装置および円板体通過判別方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の円板体選別装置では、円板体通路を構成する通路壁に、前記通路全域を塞ぐように前記通路内に付勢され、転動する円板体によって前記通路内から退出する第1の物検出手段と、転動する円板体の上部によって前記通路内を揺動する第2の物検出手段と、さらに、前記第1の物検出手段の動作を検出する第1の動作検出手段と、前記第2の物検出手段の動作を検出する第2の動作検出手段とを具え、前記第1の物検出手段と前記第2の物検出手段とが、円板体の転動方向に沿って配置され、かつ各々別々に動作可能であって、前記第1の動作検出手段の出力と前記第2の動作検出手段の出力との組み合わせに基づいて円板体の通過を判別することができるようにしている。
また、本発明の円板体通過判別方法では、円板体通路を構成する通路壁に円板体の進行方向に沿って配置され、別々に動作可能である第1の物検出手段および第2の物検出手段の各々の動作を検出する別々の動作検出手段の出力のうち、前記第1の物検出手段が円板体の通過に伴って通路から退出していることを示す前記第1の物検出手段側の前記動作検出手段の出力が継続している間に、前記第2の物検出手段が前記第1の物検出手段を通路から退出させた前記円板体の通過に伴って待機状態から動作して再度待機状態に戻ったことを示す前記第2の物検出手段側の前記動作検出手段の出力があった時、円板体の通過を判別するようにしている。
この発明の円板体選別装置および円板体通過判別方法では、正規メダルが通過した際と、異物が侵入した際との、第1の物検出手段および第2の物検出手段の動作の差異によって、内部に挿入された異物なのか連なって転動する正規メダルなのかを区別することができるとともに、1枚の正規メダルが通過する毎に前記第2の動作検出手段がONとOFFを1回繰り返すことによって、通過する円板体の枚数を計数することができるようにしたので、異物侵入による不正使用を防止することができる。
また、さらに、前記円板体通路の終端部近辺に従来の2個の反射型センサーを配設し、これと併用して、円板体の検出および計数をすることによって、より高いセキュリティーが期待できる。
本発明に係わる円板体選別装置の一実施例を示す正面図。 待機状態を示す図1のX部の拡大図。 円板体通過時を示す図1のX部の拡大図。 図2Aをレール8の垂直上方から視た斜上面図。 図3Bをレール8の垂直上方から視た斜上面図。 図2Aを装置裏側から視た拡大図。 不正使用のための専用道具が侵入した状態を示す図1のX部を装置裏側から視た拡大図。 円板体1枚の通過時における各出力信号と判別信号との関係を示すタイムチャート。 近接しない円板体2枚の通過時における各出力信号と判別信号との関係を示すタイムチャート。 近接する円板体2枚の通過時における各出力信号と判別信号との関係を示すタイムチャート。 正規メダルの外径より小さい幅である異物侵入時における各出力信号と判別信号との関係を示すタイムチャート。 正規メダルの外径と同等の幅である異物侵入時における各出力信号と判別信号との関係を示すタイムチャート。 正規メダルの外径より非常に小さい幅である異物侵入時における各出力信号と判別信号との関係を示すタイムチャート。
以下、本発明に係わる円板体選別装置および円板体通過判別方法の一実施例を示して詳細に説明する。
図1に示す円板体選別装置1は、円板体受入口2と、円板体受入口2から投入された円板体を下方に案内する第1の通路3と、第1の通路3に連通し円板体を転動させる第2の通路4とを具えている。
そして、第1の通路3および第2の通路4の通路壁は、プラスチック等の合成樹脂等で形成された矩形状の装置本体と、この装置本体正面の略全面を開閉自在に覆い、かつ装置外部の図示せぬ返却レバー等の操作等によって拡開するこれもプラスチック等の合成樹脂等で形成されたゲート5とから構成されている。
この第1の通路3の途中にある円板体外径規制部2aの通路幅Wは適正メダルの外径より若干大きいものになっていて、適正メダルの外径よりも大きな径の円板体の内部への侵入を阻止するようにしている。
なお、本実施例においては、第1の通路3を1回だけ湾曲した通路とし、円板体受入口2の一端と第1の通路3の一端との水方向距離W’が、適正メダルの外径以下(80%程度)となるように設けており、これにより、不正使用のための専用道具の上方からの挿入を防止するようにしている。さらに不正行為を阻止するために、円板体受入口2に連通する図示せぬゲーム機側の円板体通路と組み合わせて、略ジグザグの通路にすることも可能である。
第1の通路3のゲート5側には、図中矢印A方向に揺動可能に支承されるスウィングレバー6が設けられている。
このスウィングレバー6の先端部には、ピン6aが形成されており、このピン6aは、円板体受入口2から投入された円板体に当接し、その落下速度を緩和して連投された円板体をそれぞれ個別に下流に案内するとともに、円板体を図面左側の通路壁3aに寄せ、ピン6aと通路壁3aとによって円板体の外径を規制し、正規メダルよりも大きな外径の円板体をピン6aと通路壁3aとの間に停止させるようにしている。
なお、この際、円板体選別装置1内に停止した正規メダルよりも大きな外径の円板体は、前記装置外部の図示せぬ返却レバー等からの操作等により、ゲート5を拡開させることによって、下方に落下する。
他方、第1の通路3の装置本体側には、ゲート5側へ付勢され、第1の通路3内に進退可能であるリヤレバー7が設けられており、このリヤレバー7の付勢力によって、通過する円板体をゲート5側へ押圧ようにしている。
また、第2の通路4のゲート5側には、第2の通路4の下面を構成して円板体がその上を転動するレール8が配置される。
さらに、このレール8の円板体が転動する面から正規メダルの外径よりも若干小さい値だけ離れた位置4aまで第2の通路4をゲート5側に拡げる方向に凹部が設けられている。
上述のとおり、リヤレバー7は、第1の通路3を通過してくる円板体をゲート5側に押圧しているので、円板体がレール8上を転動する際に、正規メダルの外径よりも小さい外径の円板体の上部を、凹部の方へ姿勢を傾かせてレール8から逸脱させる。
なお、ゲート5の材質によっては、凹部を形成するのではなく、特開2001−155207号公報に記載されるような切り欠を形成しても良い。また、レール8は、特開2001−155207号公報に記載される傾斜転送レールのように断面L字状のものに限らず、ステンレス等の金属等で形成された一本の円柱状のもの等で形成してもよい。
このように、第1の通路3での円板体外形選別により正規メダルよりも大きい外形の円板体を排除し、第2の通路4での円板体外径選別により正規メダルよりも小さい外径の円板体を排除して、正規メダルのみを下流に通過させるようにしている。
すなわち、本実施例における円板体選別装置1には、従来からあるレール方式のメダル外径選別手段が構成されており、基本的な構成は従来の円板体選別装置と同様である。
さらに、上記2つの円板体外形選別手段の下流で、第2の通路4の装置本体側には、本発明の特徴である第1の物検出手段9および第2の物検出手段10と、第2の通路4内を転送する円板体を強制的に離脱させるためのクレームソレノイド11とが設けられ、第2の通路4の終端部近辺には、従来と同様に、正規メダルと判断された円板体を計数するための図示せぬ2個の反射型センサーが設けられている。
なお、クレームソレノイド11は、第1の物検出手段9および第2の物検出手段10のさらに下流に配設され、特開2001−155207号公報に記載される円板体排除手段等のように、常時は第2の通路4内に突出して円板体をレール8上から脱落させる図示せぬレバーを有し、円板体を受け入れる場合にのみ、ソレノイドがONして前記図示せぬレバーを第2の通路4から退出させるものである。
次に、本発明の特徴である第1の物検出手段9および第2の物検出手段10の働きを説明するとともに、その構成を詳述する。
図2Aおよび図2Bは図1のX部を拡大した図であり、図3Aおよび図3Bは、ぞれぞれ図2Aおよび図2Bの斜上面図である。また、図4は、図2Aを装置裏側から視た図である。
本実施例において、第1の物検出手段9(以降、ゲートレバー9と称す)は、正規メダルの外径と略同一の高さであり、図3Aおよび図3Bに示すように、常時は第2の通路4の通路幅全域を塞ぐように付勢されるゲート形状のものであり、転動する円板体20によって図中矢印C方向に揺動して第2の通路4から退出し、円板体20が通過すると進出するようにしている。
このゲートレバー9の下流に配設される第2の物検出手段10(以降、ゲートピン10と称す)は、本実施例において、図2Aおよび図2Bに示すように、常時はレール8のメダル転動面から正規メダル外径よりも若干小さい距離離れた位置までレール8の方向に付勢されるピン形状のものであり、レール8の上を転動する円板体20の上部と当接することで図中矢印B方向に揺動して第2の通路4から退出し、円板体20が通過すると進出するようにしている。
また、ゲートレバー9とゲートピン10とは、それぞれ別々に動作可能であって、これらの動作をそれぞれ検出する動作検出手段を有する。
ゲートレバー9側の第1の動作検出手段は、ゲートレバー9の動作に追従する突起9aと、ゲートレバー9の装置裏側に設けられた第1のセンサー12(以降、レバーセンサー12と称す)とからなり、ゲートレバー9の動きによって突起9aがレバーセンサー12をON,OFFさせるものである。
他方、ゲートピン10側の第2の動作検出手段は、ゲートピン10の動作に追従する突起10aと、ゲートピン10の装置裏側に設けられた第2のセンサー13(以降、ピンセンサー13と称す)とからなり、ゲートピン10の動きによって突起10aがピンセンサー13をON,OFFさせるものである。
そして、レバーセンサー12およびピンセンサー13の出力信号に基づいて生成した判別信号が、装置外部の図示せぬ制御装置に伝達されるようにしている。
なお、本実施例においては、各動作検出手段のセンサーとして、インターラプタースイッチを使用しているが、上記センサー以外の既存の様々な種類のセンサーを使用することが可能であることは言うまでもない。
上記構成によれば、円板体20がレール8上を転動してくると、円板体20によってゲートレバー9が通路から退出して突起9aがレバーセンサー12をONし(図3Aおよび図3B等参照)、続いてゲートピン10が上方へ移動して突起10aがピンセンサー13をONする(図4および図5等参照)。
そして、円板体20が通過するとゲートピン10が待機位置に戻ってピンセンサー13がOFFし、続いてゲートレバー9が待機位置に戻ってレバーセンサー12がOFFする。
また、複数の円板体が連続してレール8上を転動してくる場合、1枚目の円板体20によってゲートレバー9が第2の通路4から退出して突起9aがレバーセンサー12をONし、続いてゲートピン10を上方へ移動して突起10aがピンセンサー13をONする。
1枚目の円板体20が通過するとゲートピン10は待機位置に戻ってピンセンサー13がOFFするが、2枚目の円板体20が続いて転動してくるのでゲートレバー9は待機位置には戻れない。
そして、2枚目の円板体はゲートピン10を上方へ移動させて、再び突起10aがピンセンサー13をONする。
3枚目以降は、2枚目の繰り返しとなり、最後の円板体20が通過するとゲートピン10が待機位置に戻ってピンセンサー13がOFFし、続いてゲートレバー9が待機位置に戻ってレバーセンサー12がOFFする。
このように、複数の円板体20が連続してレール8上を転動してくる場合、ゲートレバー9は、最初の円板体20が通過し始めてから最後の円板体20が通過するまで、第2の通路4から退出したままとなり、レバーセンサー12はON状態のままである一方、ゲートピン10は各円板体20の通過ごとに待機位置に戻るので、ゲートレバー9およびゲートピン10を通過する円板体20の枚数と同じ回数だけピンセンサー13はONとOFFを繰り返すようにしている。
そして、ゲートレバー9が第2の通路4内から退出している間において、ゲートピン10が待機状態から動作して再度待機状態に戻った時に、円板体20の通過を判別して通過枚数を計数するようにしている。
図5は、不正使用のための専用道具30が装置内部に侵入した状態を示す図2を装置裏側から視た図である。
この際、ゲートレバー9は専用道具30によって通路から退出し、レバーセンサー12はON状態になり、ゲートピン10は専用道具30によって上方へ移動し、ピンセンサー13もON状態のままとなる。
上述の通り、ゲートピン10が待機状態に戻り、ピンセンサー13がOFFした時に、円板体の通過を判別するので、専用道具30が侵入した状態では、円板体が通過したとして円板体を計数することはないようにしている。
したがって、レバーセンサー12およびピンセンサー13の出力によって、円板体以外の異物の侵入を検出できるようにしている。
また、上述の通り、ゲートピン10が待機状態から動作して再度待機状態に戻った時、すなわち、ピンセンサー13がOFF状態からONして再びOFFした時に、円板体の通過を判別するので、専用道具30がゲートピン10に当たらない幅のものであれば、ピンセンサー13がONせず、同様に、レバーセンサー12およびピンセンサー13の出力によって、円板体以外の異物の侵入を検出することは可能である。
なお、ゲートレバー9は、装置外部の図示せぬ返却レバー等にリンク等を介して機械的に連結し、前記装置外部の図示せぬ返却レバー等からの操作等によってゲート5(図1参照)が拡開する際の力を利用して、ゲート5が拡開するのに連動してゲートレバー9が第2の通路4から退出するようにし、これによってレバーセンサー12がONし、ゲート5が解放したことを検出するようにしてもよい。すなわち、上記構成を用いて、ゲート5が解放したことを外部に伝達する信号を出力することが可能である。
さらに、本発明の特徴であるゲートレバー9とレバーセンサー12、およびゲートピン10とピンセンサー13を用いた円板体通過と異物検出との判別方法を詳細に説明する。
図6乃至図11は、レバーセンサー12とピンセンサー13の出力信号、およびこれらの出力に基づいて生成した判別信号のタイムチャートである。
まず、円板体1枚の通過であることの判別を、図6によって説明する。
円板体がゲートレバー9に達してレバーセンサー12がONし(時刻a)、続いて円板体がゲートピン10に達してピンセンサー13がONすると同時に判別信号がONする(時刻b)。
さらに円板体が進行すると、ゲートピン10が待機位置に戻ってピンセンサー13がOFFすると同時に判別信号がOFFし(時刻c)、円板体がゲートレバー9を完全に通過すると、ゲートレバー9が待機位置に戻ってレバーセンサー12がOFFする(時刻d)。
したがって、円板体1枚の通過では、レバーセンサー12のON(時刻a)からOFF(時刻d)までの間にピンセンサー13がON(時刻b)からOFF(時刻c)を1回だけ行うことになる。
よって、判別信号の出力をピンセンサー13のONからOFFまでとし、この判別信号がレバーセンサー12のONからOFFまでの間に出力されたことが検出できた場合に、円板体1枚の通過であると判別することができる。
次に、近接しない円板体2枚以上の通過であることの判別を、図7によって説明する。
この場合には、上述した円板体1枚の通過の組み合わせになる。すなわち、先の円板体の通過で判別信号をピンセンサー13のON(時刻b1)からOFF(時刻c1)までとし、この判別信号がレバーセンサー12のON(時刻a1)からOFF(時刻d1)までの間に出力されたことが検出できた場合に円板体1枚目の通過であると判別し、次の円板体の通過で判別信号をピンセンサー13のON(時刻b2)からOFF(時刻c2)までとし、この判別信号がレバーセンサー12のON(時刻a2)からOFF(時刻d2)までの間に出力されたことが検出できた場合に円板体2枚目の通過であると判別することができる。
3枚目以降はこの繰り返しになる。
さらに、近接する円板体2枚以上の通過であることの判別を、図8によって説明する。なお、各円板体は、先の円板体が通過した後、ゲートレバー9が第2の通路4に進出する前に、後続の円板体が続いて通過する程度に近接または当接しているものとし、これによって、最後の円板体が通過するまでゲートレバー9が待機状態に戻らないままであるものとする。
この場合には、1枚目の円板体がゲートレバー9に達してレバーセンサー12がONし(時刻a)、続いて円板体がゲートピン10に達してピンセンサー13がONすると同時に判別信号がONする(時刻b1)。
さらに円板体が進行すると、ゲートピン10が待機状態に戻ってピンセンサー13がOFFすると同時に判別信号がOFFする(時刻c1)。
この1枚目の円板体がゲートレバー9を完全に通過する前に、2枚目の円板体がゲートレバー9に達しているので、ゲートレバー9は待機状態に戻ることなく、レバーセンサー12はONのままとなる。
そして2枚目の円板体が、1枚目の円板体の通過で待機状態に戻ったゲートピン10に達してピンセンサー13がONすると同時に判別信号がONし(時刻b2)、さらに2枚目の円板体が進行すると、ゲートピン10が待機状態に戻ってピンセンサー13がOFFすると同時に判別信号がOFFする(時刻c2)。
さらに後続し近接する円板体があれば、この繰り返しになり、近接する最後の円板体がゲートレバー9を完全に通過すると、ゲートレバー9が待機状態に戻ってレバーセンサー12がOFFする(時刻d)。
したがって、レバーセンサー12のONからOFFまでの間に、ピンセンサー13のONおよびOFFが数回繰り返されることで、近接する円板体2枚以上の通過であると判別することができる。
判別信号をこのようにONおよびOFFとすることで、通過する円板体の枚数も計数することができる。
次に、円板体以外の異物が入ってきたことの判別を説明する。
まず、円板体以外の異物であって正規メダルの外径より小さい幅の異物が侵入したことの判別を、図9によって説明する。なお、この異物は正規メダルの外径より小さい幅なので、ゲートピン10には達しないものとする。
異物がゲートレバー9に達すると、ゲートセンサー12がONするが(時刻a)、異物はゲートピン10に達しないので、ゲートセンサー13はOFFのままとなる。
この時、レバーセンサー12がONしてからあらかじめ決められた時間以上(図6の時間t1+α以上;αは任意の設計的事項)経っても、ピンセンサー13がONしないことで異物が挿入されたと判別することができる。
この場合の判別信号は、前記あらかじめ決められた時間以上経過後(時刻e)に出力するようにしている。
次に、正規メダルの外径と同等の幅の異物が侵入したことの判別を、図10によって説明する。
異物がゲートレバー9に達してレバーセンサー12がONし(時刻a)、続いて異物がゲートピン10に達してピンセンサー13がONすると同時に判別信号がONするが(時刻b)、異物はゲートピン10を押し上げたままなので、ピンセンサー13はONのままとなる。
この時、ピンセンサー13がONしてからあらかじめ決められた時間以上(図6の時間t2+β以上;βは任意の設計的事項)経っても、ピンセンサー13がOFFしないことで異物が挿入されたと判別できる。
この場合の判別信号は、図10においては前記あらかじめ決められた時間以上経過後(時刻f)もONのままであるが、前記あらかじめ決められた時間以上経過後(時刻f)にOFFするようにしてもよい。
さらに、正規メダルの外径より非常に小さい幅の異物が侵入したことの判別を、図11によって説明する。なお、この異物は正規メダルの外径より非常に小さい幅なので、異物によってゲートレバー9が第2の通路4から退出する際、突起9aがレバーセンサー12をONするほど移動しない、あるいは突起9aがレバーセンサー12をONする前に、異物がゲートピン10に達するものとする。
異物がゲートレバー9に達すると、突起9aがレバーセンサー12をONするように移動し始めるが、レバーセンサー12がONする前に異物がゲートピン10に達してピンセンサー13がONすると同時に判別信号がONする(時刻g)
この時、レバーセンサー12がONしない状態で、ピンセンサー13がOFFすることで、異物が挿入されたと判別することができる。
なお、本実施例においては、判別信号のONおよびOFFは、ピンセンサー13のONおよびOFFと同時に出力しているが、この判別信号のONのタイミングは、レバーセンサー12のONと同時であってもよい。
また、ゲートピン10が揺動する等、外部からの振動に影響される場合には、判別信号のONのタイミングをレバーセンサー12またはピンセンサー13のONからあらかじめ決められた時間経過後に出力するようにしてもよい。
上記の他にも、判別信号のONおよびOFFのタイミングは多様に変更することができる。
また、判別信号の生成をせずに、レバーセンサー12の出力とピンセンサー13の出力から判別することも可能である。
なお、上記実施例における、第1の物検出手段9(ゲートレバー9)および第2の物検出手段10(ゲートピン10)は、上記形状に限定したものではなく、本発明の技術的な範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。
このように、本発明の円板体選別装置では、円板体通路を構成する通路壁に、転動する円板体によって前記通路内を進退する第1の物検出手段と、転動する円板体の上部によって前記通路内を揺動する第2の物検出手段と、さらに、前記第1の物検出手段の動作を検出する第1の動作検出手段と、前記第2の物検出手段の動作を検出する第2の物検出手段とを具え、前記第1の物検出手段と前記第2の物検出手段とが、円板体の転動方向に沿って配置し、各々別々に動作可能であって、前記第1の動作検出手段の出力と前記第2の動作検出手段の出力との組み合わせに基づいて円板体の通過を判別することができるようにしている。
そして、本発明の円板体通過判別方法では、前記第1の動作検出手段の出力が継続している間に、前記第2の物検出手段が待機状態から動作して再度待機状態に戻ったことを示す前記第2の動作検出手段の出力があった時、円板体の通過を判別するようにしている。
これによって、正規メダルが通過した際と、異物が侵入した際との、第1および第2の物検出手段の動作の差異によって、内部に挿入された異物なのか連なって転動する正規メダルなのかを区別することができるとともに、1枚の正規メダルが通過する毎に前記第2の動作検出手段がONとOFFを1回繰り返すことによって、通過する正規メダルの枚数を計数することができるようにしたので、異物侵入による不正使用を防止することができる。
さらに、前記第2の通路の終端部近辺に配設された従来の2個の反射型センサーと併用して、円板体の検出および計数をすることによって、より高いセキュリティーが期待できる。
1 円板体選別装置
2 円板体受入口
3 第1の通路
4 第2の通路
5 ゲート
6 スウィングレバー
7 リヤレバー
8 レール
9 第1の物検出手段(ゲートレバー)
10 第2の物検出手段(ゲートピン)
11 クレームソレノイド
12 第1のセンサー(レバーセンサー)
13 第2のセンサー(ピンセンサー)
20 円板体
30 不正使用のための専用道具

Claims (3)

  1. 円板体受入口と、
    該受入口に連通する通路と、
    該通路で円板体の外径を選別可能であって、
    該通路の終端部近辺にあって通過する円板体を計数する手段を具えた円板体選別装置において、
    前記通路を構成する通路壁に、
    前記通路全域を塞ぐように前記通路内に付勢され、転動する円板体によって前記通路内から退出する第1の物検出手段と、
    転動する円板体の上部によって前記通路内を揺動する第2の物検出手段と、
    さらに、前記第1の物検出手段の動作を検出する第1の動作検出手段と、前記第2の物検出手段の動作を検出する第2の動作検出手段とを具え、
    前記第1の物検出手段と前記第2の物検出手段とが、円板体の転動方向に沿って配置され、かつ各々別々に動作可能であって、
    前記第1の動作検出手段の出力と前記第2の動作検出手段の出力との組み合わせに基づいて円板体の通過を判別することができる円板体選別装置。
  2. 前記第1の物検出手段が前記通路内から退出している時に、前記第2の物検出手段が揺動して再び待機状態に戻り、その後、前記第1の物検出手段が待機状態に戻るように前記第1の物検出手段と前記第2の物検出手段を配設した前記請求項1記載の円板体選別装置。
  3. 円板体選別装置における円板体の通過を判別する判別手段の判別方法であって、
    円板体通路を構成する通路壁に円板体の進行方向に沿って配置され、別々に動作可能である第1の物検出手段および第2の物検出手段の各々の動作を検出する別々の動作検出手段の出力のうち、
    前記第1の物検出手段が円板体の通過に伴って通路から退出していることを示す前記第1の物検出手段側の前記動作検出手段の出力が継続している間に、
    前記第2の物検出手段が前記第1の物検出手段を通路から退出させた前記円板体の通過に伴って待機状態から動作して再度待機状態に戻ったことを示す前記第2の物検出手段側の前記動作検出手段の出力があった時、円板体の通過を判別する円板体通過判別方法。
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