JP5529558B2 - 可燃性ガス濃縮装置 - Google Patents
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- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
Description
これにより、原料ガスとしての炭鉱ガスから、吸着材を用いて空気を分離し、メタンガスを濃縮して、当該濃縮されたメタンガスを燃料等として利用することができるものとされている。
可燃性ガスを吸着する吸着材を充填した吸着塔を設け、
前記吸着塔に可燃性ガスおよび空気を含有する原料ガスを供給路を通じて供給するとともに、前記原料ガスのうち前記吸着材に吸着されなかった排ガスを放出路を通じて前記吸着塔の外部に放出する供給放出手段を設け、
前記吸着塔内を大気圧よりも減圧して前記吸着材に吸着された可燃性ガスを脱着させ、収集路を通じて収集する収集手段を設け、
前記供給放出手段により前記吸着塔へ前記原料ガスを供給するとともに、前記吸着塔から前記排ガスを放出する可燃性ガス吸着工程と、
前記収集手段により脱着される前記可燃性ガスを収集する可燃性ガス脱着工程とを
順次実行させる制御手段を設けた構成が想定される。
上記目的を達成するための本発明の特徴構成は、
可燃性ガスを吸着する吸着材を充填した吸着塔と、
前記吸着塔に可燃性ガスおよび空気を含有する原料ガスを供給路を通じて供給するとともに、前記原料ガスのうち前記吸着材に吸着されなかった排ガスを放出路を通じて前記吸着塔の外部に放出する供給放出手段と、
前記吸着塔内を大気圧よりも減圧して前記吸着材に吸着された可燃性ガスを脱着させ、収集路を通じて収集する収集手段と、
前記供給放出手段により前記吸着塔へ前記原料ガスを供給するとともに、前記吸着塔から前記排ガスを放出する可燃性ガス吸着工程と、
前記収集手段により脱着される前記可燃性ガスを収集する可燃性ガス脱着工程とを順次実行させる制御手段と、
を備える可燃性ガス濃縮装置であって、
前記吸着工程において、前記吸着塔から排出される可燃性ガス濃度を検出する検出手段を設け、
前記制御手段に、
前記検出手段からの出力に基づき可燃性ガス濃度を求めるガス濃度演算部と、
可燃性ガス吸着工程の経過時間を計時するタイマ部と、
各吸着塔の可燃性ガス吸着工程と可燃性ガス脱着工程との切替条件を設定する運転条件設定部と、
前記運転条件設定部により設定された切替条件に基づき切替制御する切替制御部と、
記憶部とを備え、
前記切替制御部は、前記ガス濃度演算部により演算される可燃性ガス濃度が設定されているガス濃度の閾値を越える、又は前記タイマ部により計時される経過時間が設定されている吸着時間の閾値を越える場合に、吸着工程が完了したとする構成で、
前記記憶部は、吸着完了時の排ガス中に含まれる可燃性ガス濃度に基づいて、前記吸着時間の閾値及び前記ガス濃度の閾値を現在の排ガス中の可燃性ガス濃度に対応した閾値に補正するための補正値を、前記吸着材の種類、前記原料ガスの設定流量毎に、各制御データとして記憶して構成され、
前記運転条件設定部は、前記各制御データに基づいて、現サイクルの吸着完了時の排ガス中に含まれる可燃性ガス濃度に対応した、前記吸着時間の閾値及び前記ガス濃度の閾値に対する補正値を求め、
前記切換制御部は、前記運転条件設定部により求められた前記補正値により新たに補正・設定される吸着時間の閾値、ガス濃度の閾値を用いて、次のサイクルの可燃性ガス吸着工程を実行する点にある。
つまり、本発明の構成は、上述の従来の可燃性ガス濃縮装置の吸着工程の基本構成を備えているので、前記吸着塔に可燃性ガスを吸着させるに、吸着工程と脱着工程とを順次行うことで可燃性ガスの濃縮が行える。
そして、 前記制御手段に、
前記検出手段からの出力に基づき可燃性ガス濃度を求めるガス濃度演算部と、
可燃性ガス吸着工程の経過時間を計時するタイマ部と、
各吸着塔の可燃性ガス吸着工程と可燃性ガス脱着工程との切替条件を設定する運転条件設定部と、
前記運転条件設定部により設定された切替条件に基づき切替制御する切替制御部と、
記憶部とを備え、
前記切替制御部は、前記ガス濃度演算部により演算される可燃性ガス濃度が設定されているガス濃度の閾値を越える、又は前記タイマ部により計時される経過時間が設定されている吸着時間の閾値を越える場合に、吸着工程が完了したとする構成で、
前記記憶部は、吸着完了時の排ガス中に含まれる可燃性ガス濃度に基づいて、前記吸着時間の閾値及び前記ガス濃度の閾値を現在の排ガス中の可燃性ガス濃度に対応した閾値に補正するための補正値を、前記吸着材の種類、前記原料ガスの設定流量毎に、各制御データとして記憶して構成され、
前記運転条件設定部は、前記各制御データに基づいて、現サイクルの吸着完了時の排ガス中に含まれる可燃性ガス濃度に対応した、前記吸着時間の閾値及び前記ガス濃度の閾値に対する補正値を求め、
前記切換制御部は、前記運転条件設定部により求められた前記補正値により新たに補正・設定される吸着時間の閾値、ガス濃度の閾値を用いて、次のサイクルの可燃性ガス吸着工程を実行する。これにより、吸着工程の次のサイクルでは、より適切な吸着完了時点を設定することができるようになり、原料ロスを最小限に抑え、効率的に可燃性ガスを高濃度に濃縮することができるようになった。
これにより、吸着完了時点を正確に設定することができるようになり、原料ロスを最小限に抑え、効率的に可燃性ガスを高濃度に濃縮することができるようになった。
[第1実施形態]
<本装置の構成>
図1は、本装置100の概略構成を示す図である。具体的には、本装置100は、図1に示すように吸着材21を充填した吸着塔2と、原料ガスGを供給するとともに排ガスOGを放出する供給部3及び放出部4と、濃縮後の可燃性ガスPGを収集する収集部5と、供給部3、放出部4、収集部5の運転を制御する制御手段6を設けて構成してある。また、吸着塔2内に供給される原料ガスG中の可燃性ガス濃度を検出する入口側検出手段(検出手段)33、及び、吸着塔2を通過したガスを検出するための出口側検出手段(検出手段)43を備える。
吸着塔2は、可燃性ガスを吸着することができる吸着材21が充填されており、吸着塔2に供給された原料ガスG内の可燃性ガスを選択的に吸着することができるよう構成されている。
ここで、原料ガスGは、可燃性ガスと空気とを含むガスであるが、例えばメタンガスと空気とを含む炭鉱ガスとすることもできる。また、可燃性ガスとしては、可燃性の気体であれば特に制限されないが、例えば炭鉱ガスに含まれるメタンガスとすることもできる。以下においては、原料ガスGを炭鉱ガスとし、原料ガスGには可燃性ガスとしてのメタンガスと空気とを含むものとして説明する。なお、炭鉱ガスとは炭鉱から発生するガスであり、条件により異なるが、炭鉱ガス中には、メタンガス20〜40Vol%程度、空気(主として窒素ガス、酸素ガスが含まれる)60〜80Vol%程度が含まれている。
吸着材21は、メタンガス等の可燃性ガスを選択的に吸着できれば、特に制限されないが、吸着材21として、MP法による平均細孔直径が4.5〜15Åで、かつ大気圧および298K下におけるメタンガス吸着量が20Nml/g以上である活性炭、ゼオライト、シリカゲルおよび有機金属錯体(フマル酸銅、テレフタル酸銅、シクロヘキサンジカルボン酸銅など)からなる群から選択される少なくとも一つであるメタンガス吸着材21aを用いるとよい。なお、上記平均細孔直径として好ましくは、4.5〜10Å、より好ましくは、5〜9.5Åがよく、また、上記メタンガス吸着量が好ましくは、25Nml/g以上がよい。例えば、このような活性炭は、椰子殻または椰子殻炭を窒素ガス中において600℃で完全に炭化した炭化物を粒径1〜3mmの大きさに破砕したものを炭素質材料とし、内径50mmのバッチ式流動賦活炉を用いて、水蒸気10〜15Vol%、二酸化炭素15〜20Vol%および残余が窒素である雰囲気下において、860℃で賦活することにより得られる。
また、MP法における平均細孔直径が4.5Åより小さいと、酸素ガス、窒素ガスの吸着量が増え、濃縮後におけるメタンガス中のメタンガス濃度が低下したり、平均細孔直径がメタンガス分子径に近くなり吸着速度が遅くなってメタンガス吸着性能が低下したり、吸着しなくなる。一方、MP法における平均細孔直径が15Åより大きいと、低圧(特に大気圧程度)でのメタンガス吸着性能が低下して、濃縮後のメタンガスのメタンガス濃度が低下するとともに、吸着性能を維持するには、メタンガス吸着材21aの増量が必要となり装置が大型化する。
したがって、MP法による平均細孔直径が4.5〜15Åで、かつ大気圧および298K下におけるメタンガス吸着量が20Nml/g以上である活性炭、ゼオライト、シリカゲルおよび有機金属錯体からなる群から選択される少なくとも一つであるメタンガス吸着材21aが良い。
吸着塔2には、原料ガスGを供給する供給部3を連設する。前記供給部3は原料ガスGを供給する供給路30、前記供給路30に原料ガスGを送り込む送風機(ブロアー)31aが設けられる。また、前記供給路30には、前記供給路30へ原料ガスGを供給、供給停止の切替、供給量の調整を行うための切替弁(供給路切替弁)32を設けるとともに、入口側検出手段33として、供給される原料ガスG中のメタンガス濃度を測定するためのメタンガス濃度検知手段33aを設けてある。
吸着塔2には供給部3から供給された原料ガスGのうち吸着材21に吸着されなかった排ガスOGを放出する放出部4を連設する。前記放出部4は、排ガスOG(メタンガス濃度の非常に低い、主に窒素ガス、酸素ガスからなるガス)を放出する放出路40が設けられる。また、前記放出路40には、前記放出路40に排ガスOGを放出、放出停止、放出量の調整を行うための切替弁(放出路切替弁)42を設けるとともに、出口側検出手段43として、放出される排ガスOG中のメタンガス濃度を測定するためのメタンガス濃度測定手段43aを設けてある。
すなわち、供給放出手段31は、原料ガスGを昇圧することなく大気圧付近で吸着塔2内に送り込み、原料ガスG中のメタンガスを吸着させつつ、排ガスOGを、放出路40を通じて放出することができる。
吸着塔2には供給部3から供給された原料ガスGのうち吸着材21に吸着され、濃縮後の高濃度のメタンガスPGを取出す収集部5を連設する。前記収集部5は、高濃度のメタンガスPGを取出す収集路50を設けるとともに、前記吸着塔2から前記収集路50に高濃度のメタンガスPGを取出す収集手段51を主に構成する真空ポンプ51aおよび、前記収集路50に取出された高濃度のメタンガスPGを貯蔵する貯蔵タンク54を設けて構成してある。収集路50には、濃縮後のメタンガスPGの通過を調整可能な切替弁(収集路切替弁)52が設けられ、後述する前記制御手段6の切替制御部64による制御により濃縮後のメタンガスPGの通過を調整することができる。
上述の供給路切替弁32、放出路切替弁42、収集路切替弁52の具体的な調整動作は、制御手段6の切替制御部64によって行われる。
各メタンガス濃度検知手段33a、43aからの出力に基づきメタンガス濃度を求めるガス濃度演算部61と、
各切替弁32,42,52を切替操作してからの経過時間を計時するタイマ部62と、
各切替弁32,42,52を切替操作する切替条件を設定する運転条件設定部63と、
前記運転条件設定部63により設定された各設定時間に基づき、各切替弁を切替制御する切替制御部64と、
原料ガスG中のメタンガス濃度と、吸着塔2に原料ガスGを供給する吸着時間との関係を示す入口側制御データ65aや、排ガスOG中のメタンガス濃度と、吸着塔に原料ガスGを供給する吸着時間の補正量を示す出口側制御データ65bをデータベースとして記憶する記憶部65と、
を備え、
それぞれ、メモリ等からなる記憶媒体、CPU、入出力部を備えたマイクロコンピュータ及び、そのコンピュータにより実行可能なプログラム、もしくはこれらの組み合わせより機能するように構成される。そして、このコンピュータが所定のプログラムを実行することにより、ガス濃度演算部61、タイマ部62、運転条件設定部63、切替制御部64が機能して、供給放出手段31、収集手段51、供給路切替弁32、放出路切替弁42、収集路切替弁52などを運転制御することができる。
次に、図3、4を用いて、具体的に、本装置100によりメタンガスを濃縮する動作について説明する。本装置100は、概略すると、メタンガスの吸着工程(#A)、脱着工程(#B)、昇圧工程(#C)を実行する。
図4に示すように、まず、切替制御部64は、供給路切替弁32、放出路切替弁42、収集路切替弁52を閉じておいた状態から、供給路切替弁32、放出路切替弁42を開く(#1)。
工程#4における吸着完了時点の設定は、たとえば、下記のように行われる。
T=−1.8935*C+143.61
となることが見出され、表1のように吸着時間がデータベース化されている。
そのため、前記入力側検出手段33の検出した濃度出力がメタンガス濃度換算で23%であったとすると、吸着完了時点は、吸着開始から100秒後に設定される。したがって、吸着工程は、この例では100秒を吸着完了時点として実行される。
材質:椰子殻活性炭
細孔直径、:8.5Å(MP法による平均細孔直径)
細孔容積、:0.45ml/g(HK法により測定した容積)
全細孔容積に対する平均細孔直径の10Å以下の細孔容積の割合:83%(相対圧0.013下での窒素吸着量割合は同じ)
比表面積:1025m2/g(BET法により測定した比表面積)
大気圧298Kにおけるメタンガス吸着容量:27Nml/g
工程#7における吸着完了時点の補正(次のサイクルに用いる吸着完了時点の設定)は、たとえば、下記のように行われる。
次に、図1に示すように、吸着塔2内への原料ガスGの供給を停止した後、前記制御手段6の切替制御部64は、供給路切替弁32および放出路切替弁42を閉じて、収集路切替弁52を開く。そして、真空ポンプ51aにより、吸着塔2内を大気圧よりも低く減圧して、吸着されたメタンガスを吸着材21aから脱着させつつ、この濃縮後の高濃度のメタンガスPGの収集路50を通じた収集を開始し、貯蔵タンク54に貯蔵する。吸着塔2内を所定の圧力まで減圧すると、濃縮後のメタンガスPGの収集を停止して、収集路切替弁52を閉じる。これらのステップがメタンガス脱着工程である。
すなわち、図6に示すように、メタンガス脱着工程の開始からメタンガス脱着工程の終了までにおいては、時間が経過するにつれ、濃縮後のメタンガスPG中のメタンガス濃度が上昇している。これと同様に、図7に示すように、上記時間が経過するにつれ、吸着塔2内の圧力が大気圧から徐々に真空付近まで減圧され、これに伴い濃縮後のメタンガスPG中のメタンガス濃度が上昇している。換言すると、メタンガス脱着工程において減圧を行い、ある程度時間が経過して吸着塔2内が真空に近づいていくと、これにつれて収集される濃縮後のメタンガスPGのメタンガス濃度は上昇していく事がわかる。したがって、濃縮後のメタンガスPG中のメタンガス濃度は、非常に濃い状態となり、爆発範囲内の濃度となることを防止できることとなる。なお、排ガスOGについても、上述のとおり、メタンガス濃度は低濃度に保たれており、爆発範囲内の濃度となることを防止できる。
次に、前記制御手段6の切替制御部64は、放出路切替弁42を開いて、吸着塔2内に放出路40を通じて空気を供給し、その後放出路切替弁42を閉じる。
先の実施の形態では、吸着工程を行う場合に、吸着完了時点を原料ガスG供給開始時に一度設定を行うのみとしたが、複数回繰り返し行うこともできる。つまり、供給される原料ガスG中のメタンガス濃度が大きく変化したような場合に、吸着完了時点がおおきくずれることが見込まれるので、工程#3および工程#4を複数回繰り返すことにより、そのずれをさらに補正して再設定することができる。
先の実施の形態では、吸着完了時点の排ガスOG中のメタンガス濃度出力に基づいて、その次のサイクルに用いる吸着完了時点を補正するものとしたが、排ガスOG中にメタンガスが破過し始めて所定時間後のメタンガス濃度出力に基づいて、そのサイクルにおける吸着完了時点を補正することも出来る。つまり、吸着材21が劣化するなどして吸着特性が低下したような場合に、吸着材21が破過し始めてから排ガスOG中にメタンガスが急速に放出し始められるような状況や、ブロアーの能力が低下してガス流量が低下したような場合に、吸着材の破過までに時間を要する状況が想定されるが、このような場合に、大量のメタンガスが放出されたり、運転効率が低下したりするおそれを是正することが出来る。
(1)上記第1〜第3実施形態において、供給される原料ガスG中の水分を除去して、吸着材21に可燃性ガスを適切に吸着できるようにするため、除湿機を設置することができる。具体的には、供給路30上に除湿機を設置することで、原料ガスG中の水分を除去することができる。また、吸着塔2内に水分を選択的に吸着可能な水分用吸着材を充填して、水分による可燃性ガスの吸着性能の低下を防止することもできる。
2 :吸着塔
21 :吸着材
21a:メタンガス吸着材
3 :供給部
30 :供給路
31 :供給放出手段
31a:ブロアー
32 :切替弁(供給路切替弁)
33 :入口側検出手段(検出手段)
33a:メタンガス濃度検知手段
4 :放出部
40 :放出路
42 :切替弁(放出路切替弁)
43 :出口側検出手段(検出手段)
43a:メタンガス濃度検知手段
5 :収集部
50 :収集路
51 :収集手段
51a:真空ポンプ
52 :切替弁(収集路切替弁)
54 :貯蔵タンク
6 :制御手段
61 :ガス濃度演算部
62 :タイマ部
63 :運転条件設定部
64 :切替制御部
65 :記憶部
65a:入口側制御データ
65b:出口側制御データ
G :原料ガス(炭鉱ガス、可燃性ガス)
PG :高濃度の可燃性ガス(製品ガス)
OG :排ガス
Claims (1)
- 可燃性ガスを吸着する吸着材を充填した吸着塔と、
前記吸着塔に可燃性ガスおよび空気を含有する原料ガスを供給路を通じて供給するとともに、前記原料ガスのうち前記吸着材に吸着されなかった排ガスを放出路を通じて前記吸着塔の外部に放出する供給放出手段と、
前記吸着塔内を大気圧よりも減圧して前記吸着材に吸着された可燃性ガスを脱着させ、収集路を通じて収集する収集手段と、
前記供給放出手段により前記吸着塔へ前記原料ガスを供給するとともに、前記吸着塔から前記排ガスを放出する可燃性ガス吸着工程と、
前記収集手段により脱着される前記可燃性ガスを収集する可燃性ガス脱着工程とを順次実行させる制御手段と、
を備える可燃性ガス濃縮装置であって、
前記吸着工程において、前記吸着塔から排出される可燃性ガス濃度を検出する検出手段を設け、
前記制御手段に、
前記検出手段からの出力に基づき可燃性ガス濃度を求めるガス濃度演算部と、
可燃性ガス吸着工程の経過時間を計時するタイマ部と、
各吸着塔の可燃性ガス吸着工程と可燃性ガス脱着工程との切替条件を設定する運転条件設定部と、
前記運転条件設定部により設定された切替条件に基づき切替制御する切替制御部と、
記憶部とを備え、
前記切替制御部は、前記ガス濃度演算部により演算される可燃性ガス濃度が設定されているガス濃度の閾値を越える、又は前記タイマ部により計時される経過時間が設定されている吸着時間の閾値を越える場合に、吸着工程が完了したとする構成で、
前記記憶部は、吸着完了時の排ガス中に含まれる可燃性ガス濃度に基づいて、前記吸着時間の閾値及び前記ガス濃度の閾値を現在の排ガス中の可燃性ガス濃度に対応した閾値に補正するための補正値を、前記吸着材の種類、前記原料ガスの設定流量毎に、各制御データとして記憶して構成され、
前記運転条件設定部は、前記各制御データに基づいて、現サイクルの吸着完了時の排ガス中に含まれる可燃性ガス濃度に対応した、前記吸着時間の閾値及び前記ガス濃度の閾値に対する補正値を求め、
前記切換制御部は、前記運転条件設定部により求められた前記補正値により新たに補正・設定される吸着時間の閾値、ガス濃度の閾値を用いて、次のサイクルの可燃性ガス吸着工程を実行する、
可燃性ガス濃縮装置。
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