JP5528358B2 - 広帯域信号処理の方法、システムおよび装置 - Google Patents

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Description

関連出願
本願は、2007年3月10日付で出願された米国特許仮出願番号第61/068,720号および61/068,802号の利益を主張するものであり、上記出願の全教示は参照により本明細書に引用したものとする。
信号帯域幅およびデータ転送速度が大きくなってきていることより、広帯域信号に関連する課題を解決するための新たな信号処理技術の発展が促進されてきた。また、信号帯域幅が大きくなることで、異種環境における超広帯域(UWB(ultrawideband))技術に基づいた能動的無線周波数(RF)識別(ID)を含む、新たな用途も可能になってきている。さらに、信号帯域幅が大きくなることで、測距精度が高まり、レーダおよび画像処理などの用途に対しては、広帯域技術を特に魅力的にしている。
残念なことに、クロック速度、スイッチ動作、熱放散についての本質的なスケーリング限界(倍率変更の根本的な限界)、および故障回復の難しさがあるため、デジタル論理は広帯域信号処理に不適切である。例えば、今日のDSP(デジタル信号プロセッサ)技術は、高解像度TV、ソフトウェア無線、コグニティブ無線、4Gハンドヘルドサービス、ホワイトスペース(未使用帯域の利用)、UWB使用のサービス、実時間のGHz/THz医療画像化などの新しい用途に必要な広帯域信号を処理することができない。速度と帯域幅の処理能力の増大に対する必要性にも増して、電力消費の低減方法も、多くの信号処理用途で大きな魅力と有用性を有する。例えば、モバイル機器では電力消費がかなり重視される。高速DSPは、携帯電話およびPDAのバッテリーの消費を増やして寿命の消耗を早めている。
広帯域用途(アプリケーション)に対しては、ナイキスト速度が広範囲のGsps(ギガサンプル毎秒)内であるため、比較的簡単な信号処理のみが実行され、高度パイプラインおよび並列処理アーキテクチャを必要とすることが多い。DSP技術は、これから先、これらの用途に必要な能力に到達しそうにない。その理由は、CMOSを使用するデジタル信号処理構造の限界がムーアの法則に従って拡大していないからである。実際、ディープサブミクロンのCMOSゲートは、分子レベルで測定される幅を有する。これは、トランジスタ寸法(およびスイッチング速度)が本質的な限界に近づいていることを示している。言い換えると、トランジスタ寸法に反比例するトランジスタのスイッチング速度がこれ以上速くならないので、DSP技術の帯域幅処理能力を向上させる余地がほとんどない。
同様に、アナログ論理にもその限界がある。アナログ回路は、完全な独立ブロックで形成されてはいないため、アナログ論理のうち1つのブロックを変更すると、回路内の他の全てのブロックを変更しなければならない。さらに、プロセス技術の進歩が極めて速いため、アプリケーション特有の設計が、製造前に、時代遅れになることが多い。さらに、アナログ回路は、完全に再構成可能なわけでも、完全にプログラム可能なわけでもない。
本発明の実施形態は、広帯域入力に対して並列に作用するように構成されたm次状態可変フィルタおよびn次状態可変フィルタ(但し、mおよびnは、正の整数値)と、m次およびn次状態可変フィルタからの出力を結合して(組み合わせて)、処理済み出力を生成するように構成された加算器とを用いて、広帯域信号を処理する方法および装置を含む。いくつかの実施形態では、mとnは等しくてもよい。他の実施形態では、mは1に等しく、nは2に等しくてもよい。様々な実施形態では、複数のm次フィルタ、複数のn次フィルタ、または複数のm次およびn次フィルタの組み合わせが含まれてもよい。
さらなる実施形態では、処理済み出力をデジタル化するように構成されたアナログ−デジタル変換器(ADC)と、デジタル化された処理済み出力に基づいて、m次およびn次状態可変フィルタを制御するように構成されたデジタル信号プロセッサ(DSP)とを含んでもよい。DSPは、タップ重み、フラクショナル利得(fractional gain)、極、留数および可変利得を含むフィルタパラメータを変更することによって、フィルタの中心周波数、フィルタの通過帯域形状およびフィルタの通過帯域幅を変えてもよい。例えば、DSPは、積分器および他のフィルタ構成部品の非理想性(理想通りでない特性)を補償するために状態可変フィルタを調整してもよい。
さらなる実施形態は、留数ブロック、加算器、積分器、可変利得ブロックおよび極ブロックを備えた1次状態可変フィルタを含む。前記留数ブロックは、広帯域入力の留数を加算器に提供するように構成されてもよい。前記加算器は、留数ブロックからの留数を極ブロックからの極と結合する(組み合わせる)。前記積分器は、加算器からの結合信号を積分し、その積分済み信号を可変利得ブロックに送る。次に、可変利得ブロックは、積分済み信号を増幅して、フィルタ処理済み出力を提供する。極ブロックは、フィルタ処理済み出力の極を加算器に提供して、フィードバックループを閉じる。フィルタの中心周波数は、可変利得ブロックの利得を変更することによって制御されることができる。
さらなる実施形態は、2つの積分/利得段階を備えた、2次状態可変フィルタを含む。これら2次状態可変フィルタは、可変利得ブロックに動作可能に結合された積分器を有する。第1の加算器が、広帯域入力に基づいた結合信号を第1の積分/利得段階に送り、第1の積分/利得段階は、次に、第2の積分/利得段階に入力を供給して、出力信号を提供する。例示的な2次状態可変フィルタは、フラクショナル利得ブロックおよび追加の加算器を含んでもよい。第1および第2の可変利得ブロックの利得を変更することによって、この実施形態の2次状態可変フィルタの中心周波数が変化する。
さらに別の実施形態は、フィルタ処理済み信号の極を広帯域入力に結合して(組み合わせて)結合信号を提供し、その結合信号を積分して積分済み信号を提供し、その積分済み信号を利得Gで増幅して(その場合、フィルタの中心周波数がこの利得Gによって拡大縮小(倍率変更)される)、フィルタ処理済み信号を提供することによって、広帯域信号をフィルタ処理する方法を含む。
方法はまた、入力、出力および中間信号の留数および極を決定することを含んでもよい。さらに、方法は、フィルタ処理済み信号を積分して別の積分済み信号を提供することと、その他の積分済み信号を増幅して、別のフィルタ処理済み信号を提供することと、結合信号を積分する前に、その他の積分済み信号を結合信号と結合することと、その他のフィルタ処理済み信号を差信号に加えて出力を提供することとを含んでもよい。特定の方法はまた、差信号を積分する際に、有限積分の帯域幅または有限積分の利得などの非理想性を補償するために、極、留数または利得を調節することを含んでもよい。
利得Gを変更すると、これに対応してフィルタ処理済み信号の中心周波数が変化する。フィルタの中心周波数は、利得Gを変更することによって周波数帯域全体にわたって掃引されてもよく、伝達される信号は、利得/フィルタ中心周波数の関数として測定されてもよい。この方法は、干渉信号を検出するのに用いられてもよい。干渉信号が検出された後は、利得および他のフィルタパラメータを調節することによって、干渉信号を除去することができる。
他の方法は、フィルタ処理済み信号を局所発振器と混合(ミキシング)して中間周波(IF)信号を生成することを含む。中間周波信号の調整(チューニング)は、利得Gを調節することによってなされてもよい。特定の実施形態は、トレーニング信号を処理し、次に、処理済みトレーニング信号の測定に基づいて等化係数を決定することを含む。利得Gを含むフィルタパラメータは、フィルタ処理済み信号を等化するために等化係数に基づいて調整されてもよい。
代わりに、信号は、タップ付遅延ライン構成で配置された直列接続のフィルタを通して縦続接続(カスケード接続)で伝送されてもよい。その場合、フィルタの利得、極および留数は、所望の遅延性能を達成するように調節される。各フィルタからの出力の大きさは、調節可能なタップ重みによって拡大縮小(倍率変更)されてもよい。各フィルタからの拡大縮小された出力を結合する(組み合わせる)ことによって、適切に選択されたタップ重みおよび入力を条件として、入力信号の相関または等化が提供される。
実施形態はまた、アンテナを介して超広帯域(UWB)信号を受信するように構成されたトランシーバを含む。スペクトル分析器が、UWB信号の特性決定を行う(特徴を提供する)。この特性を用いて、検出される干渉をゼロにするように、再構成可能な帯域阻止フィルタを設定してもよい。帯域阻止フィルタの利得を変更することによって、帯域阻止フィルタの中心周波数を調整する。
代替的な実施形態は、直列に配置された複数の状態可変フィルタ遅延要素を備えたタップ付遅延ラインを含む。各要素は、広帯域入力に対して並列に作用するように構成されたn次状態可変フィルタおよびm次状態可変フィルタと、n次およびm次状態可変フィルタからの出力を加算するように構成された加算器とを含む。
以上のことは、添付図面に示されているような、本発明の例示的な実施形態についての以下のより詳細な説明から明らかとなるであろう。なお、同一の参照符号は、異なる図面であっても同一の構成要素を指している。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、本発明の実施形態を説明することに重点が置かれている。
1次状態可変フィルタのブロック図である。 2次状態可変フィルタの制御器正準形のブロック図である。 2次状態可変フィルタの観測器正準形のブロック図である。 本発明の原理に基づいた信号のフィルタ処理を示したフローチャートである。 図1〜3の状態可変フィルタでの使用に適した積分器の回路図である。 理想形または非理想形の積分器の周波数応答のプロット図である。 フィルタの極に対する積分器の非理想性の効果のプロット図である。 並列の状態可変フィルタを採用している広帯域信号プロセッサのブロック図である。 並列の1次および2次状態可変フィルタ群を採用している広帯域信号プロセッサのブロック図である。 ストロボ信号処理が可能な広帯域信号プロセッサのブロック図である。 干渉検出フィルタのブロック図である。 図9Aの干渉検出フィルタを用いたスペクトル分析を図示したプロット図である。 干渉除去フィルタのブロック図である。 図10Aの干渉除去フィルタを用いたノッチフィルタ処理を示したプロット図である。 本発明の原理に基づく干渉検出および除去を示したフローチャートである。 帯域阻止フィルタおよびスペクトル分析器を採用しているトランシーバのブロック図である。 アジャイルフィルタ群を採用しているソフトウェア無線のブロック図である。 2次状態可変フィルタを採用しているタップ付遅延ラインのブロック図である。 図14のタップ付遅延ラインに基づいた相関器を採用している無線受信機のブロック図である。 本発明の原理に基づくチャネル等化を示したフローチャートである。
本発明の例示的な実施形態を以下に説明する。
広い周波数帯域(例えば、3.7〜10.0GHz)にわたって細かく信号エネルギを分散する広帯域および超広帯域(UWB)の通信システムが、多くの無線用途に有効であることは明らかである。広帯域通信の特質の多く(極限環境で作動する低電力システムにおいても、高精度の測距、材料透過、重畳(オーバーレイ)、および多重路フェージングに対する堅牢性)は、無線周波数識別(RFID)のような、難易度の高い軍用および商用用途に立ち向かう重大な課題に、まさに対処している。さらに、ベースバンドで作動する広帯域システムは、受信機においてダウンコンバートを必要とせず、必要とされる受信機を単純化している。
重畳要求を満たすために、極めて広い周波数帯域にわたってエネルギが細かく分散した広帯域システムの設計に関する課題は、通信システムの設計者には容易に明らかになる。具体的には、設計者は、一般に、オールデジタル(全帯域をデジタルにする)受信機、部分的または完全なレーキ(rake)受信機用のアナログ相関器、および基準送信受信機(transmitted reference receiver)の中から、極限の帯域幅(現在は7GHzだが将来的により広くなる可能性がある)に倍率変更可能な受信機の設計を選択する。
アナログ−デジタル(A/D)変換は、オールデジタル受信機の帯域幅およびダイナミックレンジ(分解能)を制限する。現在では、ベースバンドのUWB信号を適切にサンプリング可能な高忠実度のA/D変換器は、複雑すぎて、特にRFID用途に対してはかなりの電力を消費する。代替的なオールデジタルシステムは、低分解能のA/D変換器に依存しているが、良好に機能しない。アナログ相関器については、帯域幅が広くなるにつれて、効率的なエネルギ受信(エネルギ捕獲)に対するレーキフィンガの数が増えるため、チャネル推定の回路が複雑になり困難性も増す。基準送信受信機は、低速ないし中速度のデータ転送速度動作には好適であるが、これら動作は、UWB用途の受信機では広帯域幅の遅延ラインを必要とする。
ここで、本発明者らは、デジタル信号処理を強化し、このようなシステムの帯域幅処理能力を大幅に改善する、広帯域信号処理(WiSP)を開示する。この開示されたWiSPシステムおよび技術は、アナログ領域においてデジタル機能を実行して拡張することによって広帯域信号のための汎用的な信号処理を提供する。開示された本発明の実施形態は、いかなる所望のインパルス応答または伝達関数でも、区別できる程度の精度で実現するために、状態可変を使用したアーキテクチャを採用している。中心周波数を含む全てのフィルタパラメータは、低データ転送速度で動作するアルゴリズム、広帯域デジタル信号プロセッサ(DSP)、または、制御経路において動作する他の適切な制御要素を用いて制御および最適化できる。広帯域信号プロセッサは、帯域幅が10GHzを超える信号を含む、広帯域信号の処理を可能にするために、サブミクロンの相補型金属酸化物半導体(CMOS)構造で実現される。
開示されたWiSPシステムおよび装置の実施形態には、広帯域フィルタ、アジャイルフィルタ、適応フィルタ、等化器、直接中間周波(IF)送信機(direct intermediate-frequency transmitter)、ならびに単側波帯変調器および復調器として、またはこれらの内部において用いられる、動的および再構成可能なフィルタが含まれる。本発明の原理に従って作成されたフィルタ、プロセッサ、等化器およびタップ付遅延ラインは、能動的RFID、レーダ、画像処理、ソフトウェア無線、コグニティブ無線、ベースバンドプロセッサ、計測器および無線高解像度マルチメディアインタフェーシングを含むがこれらに限定されるわけではない多種多様な用途で用いられてもよい。構成部品および用途に関するこれらのリストは、全てを網羅したものではなく、むしろ、本発明の原理に基づいて製造または使用に適した構成部品および用途の代表例である。
[アナログ信号処理用のフィルタ]
典型的な信号処理システムは2平面上で動作する。信号平面(S平面)では、信号は、フィルタおよび他の処理操作を用いて操作される。制御平面(C平面)では、信号処理動作が供給されて操作される。例えば、適応等化システムでは、信号は、トランスバーサルフィルタを通過するが、フィルタの係数は、C平面によって制御される。今日では、これらの両方の機能はDSPによって実行される。デジタル信号処理の根底にある数学的基礎は、S平面理論、すなわち、サンプリング定理によって左右されるナイキストサンプリング速度における、またはそれを上回る、同期サンプリングに基づいている。言うまでもないが、このような機能を実行するシステムは、DSP、A/Dおよびデジタル−アナログ(D/A)技術の利用に依存している。
ここで開示される実施形態では、S平面は、10+ GHzの帯域幅を維持しながら、高度なアナログ信号処理(信号経路が全てアナログ)にかけられる。しかし、C平面は、従来のA/D、D/AおよびDSPアーキテクチャで実現される。本明細書で開示された実施形態は、これらのハイブリッドシステムに起因する少ないゲート数およびブロックアーキテクチャゆえに、今日の標準に比べて極めて低い電力消費となる。
フィルタは、アナログ信号プロセッサ用の組立ブロック構成部品である。これらフィルタは、周波数に対する信号の増幅および/または位相の特性を変更するため、S平面における信号処理が可能になる。フィルタは、特定の周波数範囲内の信号を通し、他の範囲内の信号を除去するために用いられる。帯域フィルタは、所与の帯域内にある周波数のみを通す。一方、ノッチフィルタまたは帯域阻止フィルタは、特定の周波数を除去するが、その他の全ての周波数を乱すことなく通過させる。低域フィルタはカットオフ周波数よりも高い周波数を除去し、高域フィルタはカットオフ周波数よりも低い周波数を除去する。全域通過フィルタは、信号を減衰させずに、入力信号を位相シフトさせる。
フィルタの周波数応答は伝達関数によって数学的に表すことができ、この伝達関数は、フィルタの出力信号と入力信号のラプラス変換の比である。理想的なフィルタは、矩形状の伝達関数、すなわち、通過帯域と阻止帯域との間における無限に急峻な境界と、通過帯域における一定の利得とを伴う伝達関数を有する。さらに、理想的なフィルタは、信号に位相ひずみを導入することを避けるために、線形位相応答を有する。実際のフィルタは、理想的な応答を単に近似するものである。
フィルタの次数は、フィルタの伝達関数の多項式展開の次数に等しい。従来のRFシステムでは、高次のフィルタが、低次のフィルタを縦列(カスケード)接続(すなわち、直列接続)することによって構成されている。例えば、1次フィルタの出力を2次フィルタの入力に接続することによって、3次フィルタが構成されることができる。高次のフィルタは、典型的には、低次のフィルタに比べて通過帯域性能が改善されており、ロールオフ(阻止帯域における減衰)をより高速に行う。
[フィルタの設計、実現および動作]
通常、フィルタを設計する場合、その目的は、特定の伝達関数またはインパルス応答を実現することである。有理関数による伝達関数は、以下の式になる。
Figure 0005528358
なお、s=jωであり、単位はrad・Hzである。分子の解は、フィルタの零点であり、分母の解はフィルタの極である。この式では部分分数展開がなされ、次に逆ラプラス変換され、時間的関数を複素正弦波の総和として表わすことができる。
Figure 0005528358
この近似は、総和に追加の項を加えることによって、任意の精度の正確さを得ることができる。
式(2)におけるように、複素正弦波の総和の形式のインパルス応答の式を展開するために、パデ近似、プロニー法または任意の他の適切な方法を採用して、ymn(t)のRiおよびpiの値を決定することができる。ymn(t)が分かると、状態可変技法を用いることができる。式(3)で表されるシステムは、式(2)からのymn(t)と同一形式の解、y(t)を有する。
Figure 0005528358
プロニー法またはパデ近似を適用することによって、Riおよびpiの値の一覧表が得られる。これらの値のうちいくつかは実数であり、いくつかは複素数である。複素極/留数のペアは、共役複素数のペアとして表され、以下のように組み合わされることができる。
Figure 0005528358
但し、全てのフィルタ係数(aおよびb)は実数である。これらの共役ペアは、以下に詳細に説明する、2次の制御器正準形および観測器正準形を用いてもたらされる。
図1は、式(2)および(3)に対する実数解を実現するために用いられる1次状態可変フィルタ100を示している。1次状態可変フィルタ100は、広帯域入力u(t)に作用して、フィルタ処理済み出力x1(t)を生成する。留数ブロック140がその入力の留数Riを決定し、この留数はフィルタ処理済み出力の極pと組み合わせる加算器110に送出される。加算器110は、留数と極の加算結果を積分器120に送る。従来の1次状態可変フィルタとは異なり、この1次状態可変フィルタ100は、積分器120の出力に作用する可変利得ブロック130を含む。可変利得ブロック130は、その利得設定Gに従って、積分済み信号を増幅または減衰して、フィルタ処理済み出力を生成する。可変利得ブロック130に結合された極ブロック150が、フィルタ処理済み出力の極piを生成し、これが、加算器110にフィードバックされる。極ブロック150と留数ブロック140のパラメータを変更することによって(すなわち、フィルタのタップ重みを変えることによって)、フィルタの中心周波数および通過帯域幅を含むフィルタの伝達特性を変化させる。
図1の1次状態可変フィルタ100を再検討すると、可変利得ブロック130の効果が極めて興味深いことがわかる。可変利得ブロック130は、積分器120が前段に存在する場合には、信号を増幅するのではなく、周波数スケールとして機能する(これは、ラプラス領域における1/sに等しい)。可変利得ブロック130は、フィルタ伝達関数T(s)をT(s/G)に変換する。但し、Gは、可変利得ブロック130の利得である。s=jω=j2πfであるため、1/Gによってsを拡大または縮小(倍率変更)することによって、係数GでT(s)の周波数が効果的に拡大または縮小される。Gを変えることで、フィルタの通過帯域の中心周波数をUWB帯域全体にわたって調整できる。
図2および図3は、それぞれ、式(2)および(3)に対して2次の解を具現化する、制御器正準形および観測器正準形における2次状態可変フィルタ200および300を示す。これら2つの正準形は、数学的には等価であるが、観測器形300は、追加の加算器を必要とし、異なる構成の入力および出力を有する。図1の1次状態可変フィルタ100と同様に、2次フィルタ200、300は、フィルタの通過帯域の中心周波数を変化させる可変利得ブロックを含む。2次フィルタ200、300はまた、式(4)の伝達関数の係数(すなわち、a0,a1,a2,b0,b1およびb2)を表す、タップ重みまたはフラクショナル利得(部分利得(fractional gain))ブロックも有する。可変利得ブロックと同様に、フラクショナル利得ブロックは、対応する係数に従って信号を減衰または増幅する。典型的には、可変利得ブロックとフラクショナル利得ブロックは、−1以上1以下の正規範囲内の値に信号を増加または減少させる。
図2の制御器2次状態可変フィルタ200は、広帯域入力u(t)に作用して、フィルタ処理済み出力x2(t)を生成する。加算器210が広帯域入力をフラクショナル利得ブロック240、241からの出力と結合する。加算器210は、広帯域入力とフラクショナル利得ブロックの2つの出力との差を第3のフラクショナル利得ブロック242に渡す。この第3のフラクショナル利得ブロック242は、加算器の出力を1/a2倍する。フラクショナル利得ブロック242は、この倍率変更された加算器の出力を積分器220とフラクショナル利得ブロック252に送る。フラクショナル利得ブロック252では、倍率変更された加算器の出力をb2倍する。
積分器220は、倍率変更された信号を積分して、その積分済み信号を可変利得ブロック230に送る。可変利得ブロック230は、その利得設定G1に従って、渡された信号周波数を調整する。可変利得ブロック230の出力が、第2の積分器221とフラクショナル利得ブロック241、251とに送られる。フラクショナル利得ブロック241は可変利得ブロック230からの出力をa1倍し、フラクショナル利得ブロック251は可変利得ブロック230からの出力をb1倍する。第2の積分器221が信号を再度積分して、その結果である第2の積分済み信号を可変利得ブロック231に送る。可変利得ブロック231の出力はフラクショナル利得ブロック240、250に送られ、フラクショナル利得ブロック240は可変利得ブロック231からの出力をa0倍し、フラクショナル利得ブロック250は可変利得ブロック231からの出力をb0倍する。加算器211がフラクショナル利得ブロック250,251および252の出力を結合して、フィルタ処理済み出力を提供する。
図3の観測器2次状態可変フィルタ300は、図2のフィルタ200とほぼ同一の方法で、広帯域入力u(t)に作用して、フィルタ処理済み出力x2(t)を生成する。しかし、ここでは、フラクショナル利得ブロック350、351、352が、それぞれ、広帯域入力をb0、b1およびb2倍し、これら倍率変更後の出力を、それぞれ加算器310、311、312に送る。加算器310は、フラクショナル利得ブロック340からの倍率変更された出力を、フラクショナル利得ブロック350の出力と結合して(350の出力から差し引いて)、結合信号を提供する。
積分器320は、加算器310からの信号を積分して、その積分器320からの積分済み信号を可変利得ブロック330に送る。可変利得ブロック330は、その利得設定に従って、渡された信号周波数を調整する。第2の加算器311が、可変利得ブロック330の出力を、フラクショナル利得ブロック341、351からの出力と結合して、第2の結合出力を提供する。
第2の積分器321が、第2の結合出力(第2の加算器311からの出力)を積分して、その第2の積分器321からの第2の積分済み信号を第2の可変利得ブロック331に送る。第3の加算器312が、第2の可変利得ブロックの出力をフラクショナル利得ブロック352の出力と結合して、第3の結合信号を提供する。フラクショナル利得ブロック342が第3の結合信号を1/a2倍して、フィルタ処理済み出力を提供する。フィルタ処理済み出力は、フラクショナル利得ブロック340、341に送られ、フラクショナル利得ブロック340はフィルタ処理済み出力をa0倍し、フラクショナル利得ブロック341はフィルタ処理済み出力をa1倍する。
図1〜3の1次および2次の状態可変フィルタは、追加の積分器および可変利得ブロックを適宜組み合わせまたは除去することによって、任意の次数に一般化できる。n次状態可変フィルタが、可変利得ブロックをn個の積分器の各出力に結合することによって構成されることができる。高次状態可変フィルタは、また、フィルタ全体の様々な箇所において、信号を倍率変更および結合するように構成された追加の関数ゲインブロックおよび加算器を有してもよい。関数ゲインブロックの倍率変更係数を0または1に設定する(フィルタの構成に応じて設定する)ことによって、関数ゲインブロックのフィルタ動作への影響が効果的に抑制される。
図4は、本発明の原理に従った基本的な信号フィルタ動作400を示したフローチャートである。最初に、広帯域入力402が極418と結合されて(404)、結合信号406を生成する。ここで、極418は、信号フィルタリング400を通して得られるフィルタ処理済み信号416から決定されるものである。高次のフィルタリングの場合、極418は、フィルタ処理済み信号416をフラクショナル利得係数によって倍率変更することによって得られてもよい。結合信号406は積分されて(408)、積分済み信号410を生成し、積分済み信号410は、可変利得414によって増幅されて(412)、フィルタ処理済み信号416を生成する。可変利得414を変更することで、フィルタ処理済み信号416の中心周波数が移動する。
[状態可変フィルタ用の積分器]
図5Aは、図1〜3の状態可変フィルタでの使用に適した、トランスコンダクタを使用している積分器500を示す。(当然ながら、図1〜3の状態可変フィルタは、図5Aの積分器500以外の他の適切な積分器を用いてもよい。)積分器は、第1および第2の電源端子520、522の間に直列に接続された4つの金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)510,511,512および513を有する。特定の実施形態では、MOSFET510,511,512および513は、65nmの相補型金属酸化物半導体(CMOS)プロセスを用いて製造されている。pチャネルのエンハンスメントモードMOSFET510のソースがpチャネルのエンハンスメントモードMOSFET511の第1の電源端子に接続され、同MOSFET510のドレインが同MOSFET511のソースに接続されている。図5Aに示すように、MOSFET510のゲートには1.35Vのバイアスが掛けられ、MOSFET511のゲートには0.9Vのバイアスが掛けられている。
MOSFET511のドレインは出力ノード541に接続されている。出力は、接地のキャパシタ531を用いてフィルタリングされてもよい。MOSFET511のドレインはまた、nチャネルのエンハンスメントモードMOSFET512のソースに接続され、このエンハンスメントモードMOSFET512のドレインは、nチャネルのエンハンスメントモードMOSFET513のソースに電気的に接続されている。MOSFET512のゲートには0.9Vのバイアスが掛けられているのに対して、MOSFET513のゲートは、キャパシタ530から構成された高域フィルタと、0.45V電位に接続された抵抗器550とを介して入力ノード540に接続されている。MOSFET513のドレインは接地されている。
図5Bは、実際の(すなわち、非理想的な)積分器に対する周波数応答のプロット図である。理想的な積分器は、例えば、図5Bの20dB/デケード応答のような角部のない直線的な周波数応答を有する。しかし、実際の積分器は、完全な直線ではない周波数応答を有する。図5Bに示すように、周波数応答は、第1の極ωa以下の周波数では一定である。第2の極ωb以上の周波数では、応答は、−20dB/デケード応答から−40dB/デケード応答に移る。このような有限の帯域幅と有限の利得効果は、フィルタ性能を低下させる。
図5Cは、9次フィルタの性能に関する、実際の(すなわち非理想的な)積分器の有限利得および有限帯域幅の効果についてのプロット図である。非理想的な状態においては、フィルタの極は、実軸に沿って線Re(s)=−(ωa+ωb)/2のまわりに(線Reを中心として)対称的に分布している。但し、ωaおよびωbは、フィルタ伝達関数の解である。有限帯域幅の効果によって、疑似極502が現れる。疑似極502は、所望の応答特性を劣化させる疑似時間信号を生成する。しかし、疑似極が所望の極から遠い場合は、疑似時間信号は十分に小さく、無視できる。
有限利得効果によって、所望の極504が周波数の異なる位置506に移動する。実際の極504が元々の所望の極位置506と一致するように、所望の極位置504をRe(s)軸に沿って右に移動させるためにフィルタのフラクショナル利得係数を調整することによって、このような有限利得効果が軽減される。言い換えると、実際の極504がs=−1.5にあり、所望の極506がs=−1にある場合には、所望の極をs=−0.5にシフトさせることにより、実際の極位置が−1にずれて、非理想性を補正する。
[状態可変フィルタを用いた広帯域処理]
上述の状態可変フィルタは縦列接続でき、これらの出力が、式(2)における、伝達関数Tmn(s)、すなわちymn(t)を実現するために合計される。例示のアーキテクチャでは、フィルタは、加算器、積分器、可変利得ブロック、および関数ゲインブロックを含む単位ブロックに分けられる。反復型のアーキテクチャでは、いくつかの単位ブロックを用いてCMOSチップを効果的に形成することができ、これら単位ブロックの係数を設定(プログラム)することにより、任意の有理関数を実現するか、または任意のインパルス応答に近似することができる。
図6は、例えば、m次状態可変フィルタ610およびn次状態可変フィルタ620を有する広帯域信号プロセッサ600を示しており、これらフィルタ610,620は、広帯域入力u(t)に並列に作用する。加算器630は、フィルタ610からの出力xm(t)とフィルタ620からの出力xn(t)を結合して、処理済み出力ymn(t)を生成する。全体のフィルタ次数n+mは、個々のフィルタ610、620の次数の合計である。但し、nおよびmは任意の正の整数である。個々のフィルタ610、620は、実施形態に応じて、同一次数であっても異なる次数であってもよい。さらに、プロセッサ600の伝達関数は、個々のフィルタ610、620のタップ重み(tap weight)またはフラクショナル利得(部分利得(fractional gain))を調整することによって調節できる。
代替的な広帯域信号プロセッサは、同一入力に並列に作用するより多数のフィルタを有する。これらの追加のフィルタは、共通の加算器(例えば、加算器630)に結合されて、処理済み出力を提供する。状態可変フィルタを3個以上用いた実施形態では、全体のフィルタ次数は、個々のフィルタ次数の次数合計である。
図7は、1次状態可変フィルタ710−1〜710−kの群と、2次状態可変フィルタ720−1〜720−lの群を適切に有する代替的な広帯域信号プロセッサ700を示す。これらフィルタ710−1〜710−kおよび720−1〜720−lは、図1〜3のフィルタと同一であってもよい。フィルタ710、720は、広帯域入力u(t)に並列に作用して、個々の出力x11(t)〜x1k(t)およびx21(t)〜x2l(t)をそれぞれ生成する。これら出力x11(t)〜x1k(t)およびx21(t)〜x2l(t)は、加算器730によって結合されて、処理済み出力y(t)を生成する。ADC(アナログ−デジタル変換器)732は、処理済み出力をデジタル化し、その結果のデジタル信号をDSP(デジタル信号プロセッサ)734に送る。DSP734は、実現されるプロセッサ機能に応じて、フィルタ710、720の可変利得ブロックとフラクショナル利得ブロックの利得係数を調節する。
例えば、スペクトル分析を実行するように構成されたプロセッサ700は、可変利得ブロックのスケーリング利得係数(倍率変更される利得係数)を−1から1に傾斜状に増加させる(のこぎり波状に増加させる)ために、DSP734を用いてフィルタの中心周波数を掃引してもよい。可変利得ブロックおよびフラクショナル利得ブロックの利得係数を再設定(再プログラミング)すると、フィルタの極および留数が変化し、各フィルタ710−1〜710−kおよび720−1〜720−lの通過帯域幅、通過帯域形状および通過帯域の中心周波数が変化する。DSP734によって、これらの調節は動的かつ適応的に実行されることができ、アジャイルフィルタリング、適応フィルタリングおよび他の同様の信号処理タスクを実行することができる。さらに、個々のフィルタは、可変利得ブロックおよびフラクショナル利得ブロックの係数を変更することによって完全にオフ(無効(turn off))されることができる。
図8は、ストロボ計測および制御を可能にする別の代替的な広帯域信号プロセッサ800を示す。プロセッサ800は、広帯域信号u(t)に並列に作用する10×(10倍)フィルタブロック801と1×(1倍)フィルタブロック802とを有する。各ブロック801、802は、処理済み出力を提供する加算器に並列に結合された1次フィルタおよび2次フィルタを有する。10×フィルタブロック801では、1次フィルタ810および2次フィルタ820は、−1〜1の範囲にわたる利得係数の可変利得ブロックおよびフラクショナル利得ブロックを有し、処理済み出力y(t) 871を提供するように動作する。
一方、1×フィルタブロック802では、1次フィルタ811および2次フィルタ821の利得係数は、わずか、−0.1〜0.1の範囲にあるにすぎない。その結果、1×フィルタブロック802の出力は、処理済み出力y(t)871の低域通過バージョン872となる(この場合、処理済み出力の1/10の周波数において低域通過する)。ADC(アナログ−デジタル変換器)832は、この低域通過信号872をデジタル化し、このデジタル化された信号はDSP(デジタル信号プロセッサ)834に結合される。図8に示すように、低域通過フィルタリングとデジタル化は、利得範囲の比に等しいストロボ周波数で全帯域出力871をストロボサンプリング(stroboscopically sampling)することと等価である。フィルタリングによってADC 832に必要なサンプルレートが遅くなり、比較的大きなビット深度(すなわち、広いダイナミックレンジ)の比較的遅いADC832を使用することが可能になる。DSP834はまた、低いサンプルレートで動作することができるため、そのサイズ、複雑性および電力消費を低減することができる。
上述のように、DSP 834は、1×フィルタブロック802内のフィルタ811、821に含まれる、利得ブロックの係数を動的にまたは適応的に変化させてもよい。2つのフィルタブロック801、802が結合されているので、10×フィルタブロック801の利得係数は、1×フィルタブロック802の係数に対する10:1の比率での変化に追随する。したがって、DSP834が低域通過信号871を調節するように変更を加えると、DSP834はまた、処理済み出力870に対して、同一変化の周波数拡大バージョンを生成する。
[再構成可能な状態可変フィルタを用いた干渉検出および除去]
早期の段階では、UWBシステムに対する関心事は、UWBシステムの信号が他のシステムに及ぼす影響についてであった。その後、UWBシステムの実現に向けての主な問題点は、広帯域幅受信機のフロントエンド(前端部)が多くの干渉信号を通過させるために受信機動作を困難にしていることであることが明らかになってきた。干渉の例には、レーダ、データリンク、空港着陸システムおよび他のRFシステム(例えば、IEEE802.16e規格の移動体通信システム)が含まれる。干渉は、特に、高出力レーダが帯域内にある軍用用途において問題となる。
超広帯域システムが干渉を除去できる信号処理技法が存在するが、このような干渉は、受信機のRF回路を非線形に駆動して、信号処理がなされる前に、情報を受信できなくする可能性がある。この問題に対処するには、受信機系全体を考慮する総合的な手法を必要とする。開示された本発明の実施形態では、以下に詳細に説明するように、スペクトル分析器および阻止フィルタとして動作するように構成された、動的に再構成可能な状態可変フィルタを用いて干渉を検出および除去できる。
例示的な干渉検出方式には、上述した状態可変技法を用いて、周波数アジャイル(直ちに周波数を移動させる)で高Q帯域通過のフィルタを形成することが含まれる。フィルタの中心周波数を、UWB帯域全体にわたって走査して、その帯域全体にわたる干渉パワーの特徴を決定することができる。
一般に、2次フィルタの伝達関数は以下の式で与えられる。
Figure 0005528358
ここで、ωrは所望の中心周波数であり、Qは品質係数である。角周波数を1/2πHz、すなわちωr=1 rad/sに正規化することによって、伝達関数の形が以下のように変わる。
Figure 0005528358
これは、図2および3の制御器正準形および観測器正準形の状態可変アーキテクチャを用いて実現できる。帯域通過フィルタの中心周波数は、利得ブロックGの値を調節することによって、UWB帯域全体にわたって掃引されることができる。この掃引がなされると、UWBチャネル全体にわたる干渉パワーの特徴が決定されることができる。
図9Aは、図2の制御2次状態可変フィルタ200のフラクショナル利得ブロック240,241および242ならびに250,251および252の値を操作することで形成される干渉検出フィルタ900を示す。具体的には、ブロック250、252のフラクショナル利得は0に設定され(b0=b2=0)、ブロック240、242、251のフラクショナル利得は1に設定され(a0=a2=b1=1)、ブロック241のフラクショナル利得は、品質係数の逆数に設定されている(a1=1/Q)。品質係数Qは、フィルタの通過帯域の形状および幅を制御する。上述のように、フィルタの利得Gは中心周波数を制御する。
図9Bは、図9Aの干渉検出フィルタ900によってなされるUWB周波数掃引を示したグラフである。二次利得Gを0.1に設定した状態で、kの利得を積分段階に導入することによって、掃引が1GHzで開始される。システムは、Gを0.1から1.0の最終値にまで徐々に増加させることによって、UWB帯域全体にわたって掃引する。周波数掃引フィルタから送出される信号を測定することによって、帯域内干渉およびノイズ発生源のスペクトル図表を作成する。
UWB帯域のノイズプロファイルの特徴が決定されると、上述の状態可変技法を適用して、制御可能な帯域幅および中心周波数を有する帯域阻止ノッチフィルタを構成する。これらの除去フィルタを干渉周波数およびノイズ発生源の周波数に配置することによって、干渉パワーを削減し、信号対雑音比(SNR)を最大にする。例えば、以下の形の伝達関数を有する2次帯域阻止ノッチフィルタを考えてみる。
Figure 0005528358
ここで、ωrは所望の中心周波数であり、Qは品質係数である。伝達関数/状態可変フィルタの係数および利得を操作することによって、ノッチフィルタのQおよび中心周波数を変更することができる。
図10Aは、図2の制御2次状態可変フィルタ200のフラクショナル利得ブロック240,241および242ならびに250,251および252の値を操作することで形成される干渉除去(帯域阻止)フィルタ1000を示す。具体的には、ブロック250、251のフラクショナル利得は0に設定され(b0=b1=0)、ブロック240、242、252のフラクショナル利得は1に設定され(a0=a2=b2=1)、ブロック241のフラクショナル利得は、品質係数の逆数に設定されている(a1=1/Q)。品質係数Qは、フィルタの阻止帯域の形状および幅を制御し、フィルタの利得Gは中心周波数を制御する。
図10Bは帯域阻止フィルタ1000の周波数応答を示しており、この周波数応答は、相対利得がそれぞれ0.36、0.58、0.92である、3.6GHz、5.8GHz、9.2GHzに中心を有する。フィルタの通過帯域は、Qの値を変えることによって変更される。干渉が、僅かに大きいが依然として比較的狭い帯域幅にわたって広がっている場合には、複数(多数)のオフセット帯域阻止ノッチフィルタが、干渉を抑制するために縦列接続される。
図11は、本発明の原理に基づいた干渉検出および除去を示したフローチャートである。まず、対象とする帯域(例えば、UWB帯域)が、広帯域入力1102に作用する状態可変フィルタの可変利得を傾斜状に増加させる(のこぎり波状に増加させる)ことによって走査されて(1104)、フィルタ処理済み信号1106を生成する。フィルタの中心周波数がその帯域全体にわたって走査されると、フィルタ処理済み信号1106を用いて、その帯域の特徴を決定できる(1108)。特徴決定(1108)、すなわち測定によって、帯域内干渉の周波数位置1110が明らかになる。次に、動的に調節可能な可変およびフラクショナル利得係数1114を用いて状態可変フィルタを再構成すること(1112)によって、帯域阻止フィルタすなわち除去フィルタが、干渉周波数1110に合致される。再構成された帯域阻止フィルタは、検出された干渉を除去して(1116)、フィルタ処理済み信号1118を生成する。
[FSR−UWBトランシーバを用いたRFID]
RFIDタグが、一般に、ロバストな(堅牢な)通信と極めて小さく超低電力のパッケージ内の正確な位置との両方を提供するために必要である。RFID通信はまた、様々な環境において、障害になるジャミング(妨害電波)および懇意になろうとするレーダの両方からの干渉の影響を受けないために必要である。超広帯域(UWB)無線は、このような用途に対する有望な解決策を提供するが、UWBシステムは、超広帯域幅の信号の受信機を実現する際の困難さが原因の実現性の問題によって、常に悩まされている。さらに、UWBシステムの本質的に広い受信機帯域幅によって、UWBシステムは、帯域内干渉およびジャミングの影響を特に受けやすくなっている。
周波数シフト基準(FSR(frequency-shifted reference))USBアーキテクチャは、超低電力で中速度のデータ転送速度用途(RFIDを含む)におけるこれらの実現性の問題の多くに対処できる。本発明の実施形態は、本発明者らのFSR−UWB解決法の低電力トランシーバを実現して、超広帯域システムにおける干渉軽減に対して新しい手法を適合させることによって、これらの問題に直接対処した。その結果、RFID用途に対して低電力の干渉除去システムが得られている。
開示されたRFID技法の実施形態には、低電力アーキテクチャと、適応干渉抑制回路と、変更されたパルス成形能力とを有する実時間で位置を特定するためのFSR−UWBシステムが含まれている。例えば、開示されたFSR−UWB技法によって、医師は、病院内で救命装備品の位置を迅速に特定することができる。デトロイト州のある工場では、FSR−UBW技法を用いて、シンガポールの仕入先からの製品を追跡可能にしている。配送会社または物流担当者は、カートンを開けずに内容物と発送の期限とを検査することができる。化学工場の安全管理者は、危険な区域内での作業員の動きを追跡し、事故が発生した場合には作業員の位置を特定できる。用途はほぼ無限に存在する。
競合するRFID技法は、開示したFSR−UWB技法のような位置推定精度を達成できず、また競合するRFID技法は、開示したFSR−UWB技法のような環境範囲(適用範囲)内で良好に機能することもできない。433MHzと2.4GHzで動作するRFIDタグは、金属または高い水分量を伴う表面上に取り付けられる場合には性能が低下する。RFIDタグはまた、3m〜10mの位置分解能を有する(但し、環境に依存する)。これは、多くの新しい用途には不十分である。これに対して、開示されたFSR−UWBシステムは、金属または水の影響を受けず、多重伝搬路の環境において良好に機能する。開示されたFSR−UWBシステムは、低電力消費性能を有し、30cmよりも良好な分解能で位置を特定することができる。
図12は、RFIDタグまたは読取器としての使用に適したトランシーバ1200のブロック図を示す。アンテナ1202は、低電力制御器1220によって制御されて、UWB信号を送受信する。アンテナ1202は、利得が6dBiのテーパ状(先細り形状)のスロットアンテナであってもよい。アンテナ1202は、薄片の可撓性誘電体に印刷されてもよい。可撓性誘電体は、偏波角を設定するために折り曲げられてもよく、機械的に支持するためにフォームブロック内に置かれてもよい。
アンテナ1202は、受信信号を、受信信号を増幅する低雑音増幅器(LNA)1204に結合する。LNA 1204は、増幅された受信信号を、上述の状態可変フィルタを用いて構成された、帯域阻止フィルタ1206およびスペクトル分析器1216に送る。帯域阻止フィルタ1206およびスペクトル分析器1216は、図9A、9B、10Aおよび10Bを参照して説明したように、干渉を検出および抑制するために用いることができる。フィルタ1206からの出力は、二乗ブロック1208で二乗され、混合器(ミキサ)1210およびシンセサイザ1222からの周波数シフト基準(FSR)を用いてダウンコンバート(低域変換)され、積分器1212で積分され、しきい値増幅器1214を用いてしきい値検出される。これにより、データ信号が低電力制御器1220に提供される。
同時に、スペクトル分析器1216は、制御器1220からの制御信号(SA CTRL)に基づいてUWB帯域全体にわたって掃引して、干渉およびノイズ発生源を検出する。制御器1220は、受信した妨害電波、干渉および他のノイズ発生源をゼロにするために、制御信号(FLTR CTRL)を用いて、帯域阻止フィルタ1206の中心周波数および品質係数を調節する。制御器1220はまた、伝達経路におけるLNA 1204および電力増幅器(PA)1234の利得を制御してもよい。
送信データは、混合器1226と、シンセサイザ1222からのFSRとを用いてアップコンバートされ、次に加算器1224を用いてDCオフセットに加算される。加算器1224は、このバイアスされてアップコンバートされた信号を別の混合器1230に結合する。別の混合器1230は、加算器1224からのこの信号を、波形発生器1232からの変調波形で変調する。変調波形は、以下のようにゲートとして作用する。波形がhigh(高)パルス(1)である場合には、混合器1230はPA 1234に出力を送る。アンテナ1202を用いてこの出力が送信されるよりも前に、PA 1234は信号を増幅する。波形がlow(低)パルス(0)である場合には、何も送信されない。多重チャンネルトランシーバは、2値変調の代わりに全振幅変調を用いる。
代替的な実施形態では、単一の2次状態可変フィルタブロック(例えば、図2のフィルタ200)が帯域阻止フィルタおよびスペクトル分析器の両方として作用してもよい。制御器は、図9Aの干渉検出フィルタ900を参照して説明した値に従ってフィルタのフラクショナル利得係数を設定し、次に、トランシーバ帯域全体にわたってフィルタの中心周波数を掃引して、干渉などを探し出す(検出する)。制御器がフィルタの掃引を完了すると、制御器は、図10Aの干渉除去フィルタ1000を参照して説明した値に従ってフラクショナル利得係数を再設定する。次に、制御器は、可変利得Gを設定して、検出された干渉をゼロにする。
[再構成可能な状態可変フィルタを用いたソフトウェア無線およびコグニティブ無線]
図13は、上述した状態可変技法に従って動作する一連のアジャイルRCフィルタ1310を用いたソフトウェア無線1300を示す。フィルタ1310は、それぞれ、混合器1320に接続されている。混合器1320は、一連の電圧制御発振器1330からの局部発振器にフィルタ処理済みRF入力を与えることによって、ベースバンド信号を提供する。ADC 1340がベースバンド信号をデジタル化して、このデジタル信号がDSP 1350によって処理される。DSP 1350は、RF入力、外部制御または内部プログラミングの変化に応答して、フィルタの中心周波数および通過帯域を変更してもよい。適切にプログラミングすることで、DSP 1350は、外部からの制御なしに動作できる。そのため、ソフトウェア無線1300をコグニティブ無線として機能させることができる。
[再構成可能な状態可変フィルタを用いた遅延ライン、相関器および等化器]
図14は、相関器または等化器として動作するように構成されることができるベッセルフィルタを使用する遅延ラインと類似のタップ付遅延ライン1400を示す。タップ付遅延ライン1400は、直列接続された一連のN個の遅延要素1410−1〜1410−Nを有する。各遅延要素は、図1のプロセッサ100と類似のプロセッサである。ここで、プロセッサの次数は、所望のフィルタのコーナー周波数と通過帯域リップルによって決定される。遅延ライン1400では、各遅延要素1410は、m次状態可変フィルタとn次状態可変フィルタ(例えば、フィルタ1411および1412)とを入力に並列に作用するように構成することによって形成されたm+n次フィルタである。加算器(例えば、加算器1413)は、フィルタの出力を結合して、入力が徐々に遅延した信号を生成する。各遅延要素の出力が、一連のタップ重み1420−1〜1420−Nで倍率変更される。
典型的には、遅延要素の次数は、所望の遅延特性に応じて選択される。例えば、n=m=2を選択すると、遅延要素の次数は4に決まり、これにより、遅延要素のコーナー周波数が約1 rad/nsに決まる。より多くの状態可変フィルタを追加するか、または状態可変フィルタの次数を変えることで遅延要素の次数を上げると、通過帯域リップルが低減し、コーナーが鋭くなり、コーナー周波数が高くなる。
タップ付遅延ライン1400は、無線ネットワークを用いて送信された信号に対する相関器または等化器において用いられてもよい。1961年にD.Slepianが導入した偏長球波動関数(prolate spheroidal wave function)が、無線ネットワークに対して特に魅力的な基底関数である。この理由は、周期的自己相関にサイドローブが実質的に存在しないからである。これらの式は、偏長球回転座標(prolate spheroidal)上で、ヘルムホルツの式による微分演算子の固有関数である。
Figure 0005528358
ここで、φ0,σ,τ(t)は、
Figure 0005528358
が最大となるような全エネルギの関数であり、Φ1,σ,τ(t)は、φ0,σ,τ(t)に直交する関数などの中から最大のエネルギ密度を有する関数である。偏長球波動関数は、σ帯域制限関数の空間の直交基底を構成し、見方によっては、区間[−τ,τ]に最大限に集中している。
図15は、UWBネットワークにおけるチャネル等化のために、再構成可能なフィルタおよびタップ付遅延ラインと共に偏長球(PS)波動関数を用いる無線受信機1500を示す。ここで、無線送信機(図示せず)が、例えば、ゴールド系列または適切な相互相関関係(cross-correlation quality)を備えた他の変調方式で符号化された偏長球波動関数などのトレーニング信号を伝送する。切替器1510が、受信したトレーニング信号を送信(Tx)フィルタ1520に導き、送信(Tx)フィルタ1520は信号をフィルタ処理して、その後、多重チャネル選択器1530に送る。加算器1540が、選択器1530からの出力を平均白色ガウス雑音(AWGN)と結合する。受信(Rx)フィルタ1521が、加算器の出力に作用し、フィルタ処理済みの加算器出力をゼロフォーシング等化器(ZFE)1550および相関器1570に送る。
相関器1570は、図14のタップ付遅延ライン1400を使用するものでもよく、受信した信号の自己相関を求め、その後、その自己相関結果をマイクロプロセッサ1590に送る。マイクロプロセッサ1590は、自己相関結果を、出力データまたはトレーニングシーケンス(いずれが選択されるかは、切替器1512の設定によって決定される)と比較することによって、チャネル(すなわち環境)特性を決定する。マイクロプロセッサ1590の内部の切替器1511は、自己相関結果を最小二乗平均(LMS)プロセッサ1592に、場合によりチャネル推定器1591を介して導く。
LMSプロセッサ1592は、エコーキャンセラ1580を制御する。エコーキャンセラ1580は、加算器1541と検出器1560の間のループ内で作用して、ZFE 1550からの出力におけるマルチパスエコーを低減する。ZFE1550はまた、適切に選択されたタップ重みで、図14のタップ付遅延ライン1400の実施形態を用いて構成されてもよい。マルチパスエコーを抑制するようにZFE設定値を設定する解にLMSプロセッサ1592が収束すると、受信機1500がトレーニングシーケンスの代わりに入力データを操作するように、トレーニング端(training end)ならびに切替器1510,1511および1512が設定される。このトレーニングシーケンスは、周期的に、または環境の変化などの必要に応じて再送信されてもよい。
図16は、本発明の原理に基づいたチャネル等化器1600を示したフローチャートである。最初に、ゴールド符号系列で符号化された偏長球波動形式のようなトレーニング信号が受信され(1602)、場合によってはアナログのフロントエンドでフィルタ処理される。受信したトレーニング信号について自己相関を求める(1604)ことによって、受信したエコー信号についての情報が生成され、自己相関において符号化された遅延情報が、マルチパス効果を表すパラメータを含むチャネルパラメータを推定する(1606)ために使用される。推定されたチャネルパラメータは、その後、可変利得係数およびフラクショナル利得係数1610を変更することによってフィルタパラメータを設定する(1608)ために、用いられる。いくつかの実施形態では、推定(1606)とフィルタリング設定(1608)は繰り返し(すなわち、フィードバックループで)行われてもよい。チャネルパスを等化するようにフィルタ係数が設定されると、トレーニング端およびデータ信号が受信され、等化される(1612)。チャネル等化(1600)は、信号環境内の変化を補償するために、周期的に、あるいは、必要に応じて繰り返されてもよい。
本発明の例示的な実施形態を参照して、本発明を具体的に示し、説明してきたが、当業者であれば、添付の特許請求項に包含される本発明の範囲から逸脱することなく、形態および細部において様々な変更が可能なことが理解されるであろう。

Claims (14)

  1. 少なくとも1つのフラクショナル利得を広帯域入力と結合する、加算器と、
    前記加算器の出力を積分する、第1積分器と、
    前記第1積分器の出力を増幅して、第1の増幅信号を提供する、第1の可変利得ブロックと、
    前記第1の増幅信号に対応した信号を積分する、第2積分器と、
    前記第2積分器の出力を増幅して、第2の増幅信号を提供する、第2の可変利得ブロックと、
    前記第2の増幅信号に基づいて、前記少なくとも1つのフラクショナル利得係数を提供する、少なくとも1つのフラクショナル利得ブロックとを備えた、状態可変フィルタ。
  2. 請求項1において、前記状態可変フィルタは制御器正準形である、状態可変フィルタ。
  3. 請求項1において、前記状態可変フィルタは観測器正準形である、状態可変フィルタ。
  4. 請求項1において、前記第1積分器または第2積分器に加える電圧を調節することによって、当該状態可変フィルタの帯域幅を変更する、状態可変フィルタ。
  5. 少なくとも1つのフラクショナル利得を広帯域入力と結合して、結合信号を提供する工程と、
    前記結合信号を積分して、積分済み信号を提供する工程と、
    前記積分済み信号を利得Gで増幅して、フィルタ処理済み信号を提供する工程であって、フィルタ中心周波数が前記利得Gで拡大または縮小される、工程と、
    前記フィルタ処理済み信号を積分して、別の積分済み信号を提供する工程と、
    前記別の積分済み信号を増幅して、別のフィルタ処理済み信号を提供する工程と、
    前記別のフィルタ処理済み信号に基づいて、前記少なくとも1つのフラクショナル利得を提供する工程とを備えた、広帯域信号のフィルタリング方法。
  6. 請求項において、さらに、
    前記広帯域入力がトレーニング信号である場合には、前記フィルタ処理済み信号を測定して等化係数を生成する工程と、
    前記等化係数に基づいて、前記積分済み信号の利得を調節して前記フィルタ処理済み信号を等化する工程とを備えた、広帯域信号のフィルタリング方法。
  7. 広帯域入力に対して並列に作用する、m次状態可変フィルタおよびn次状態可変フィルタと、
    前記m次状態可変フィルタおよび前記n次状態可変フィルタからの出力を加算して、処理済み出力を生成する、加算器とを備え、前記n次状態可変フィルタは、
    少なくとも1つのフラクショナル利得を広帯域入力と結合する、加算器と、
    前記加算器の出力を積分する、第1積分器と、
    前記第1積分器の出力を増幅して、第1の増幅信号を提供する、第1の可変利得ブロックと、
    前記第1の増幅信号に対応した信号を積分する、第2積分器と、
    前記第2積分器の出力を増幅して、第2の増幅信号を提供する、第2の可変利得ブロックと、
    前記第2の増幅信号に基づいて、前記少なくとも1つのフラクショナル利得係数を提供する、少なくとも1つのフラクショナル利得ブロックとを有する、広帯域信号処理装置。
  8. 請求項7において、前記m次状態可変フィルタおよび前記n次状態可変フィルタは、タップ重みを含み、このタップ重みは、当該広帯域信号処理装置の伝達関数を生成するように調節可能である、広帯域信号処理装置。
  9. 請求項7において、さらに、
    前記処理済み出力のデジタル表現を生成する、アナログ−デジタル変換器と、
    前記処理済み出力の前記デジタル表現に基づいて、前記m次状態可変フィルタおよび前記n次状態可変フィルタを制御する、デジタル信号プロセッサとを備えた、広帯域信号処理装置。
  10. 請求項9において、前記デジタル信号プロセッサは、前記m次状態可変フィルタおよび前記n次状態可変フィルタのタップ重みまたはDC電圧を変更することによって、前記m次状態可変フィルタおよび前記n次状態可変フィルタの中心周波数および伝達関数を制御する、広帯域信号処理装置。
  11. 請求項7において、前記m次状態可変フィルタは1次状態可変フィルタであり、
    この1次状態可変フィルタは、
    前記広帯域入力の留数を提供する、留数ブロックと、
    フィルタ処理済み出力の極と前記広帯域入力の前記留数とを結合する、加算器と、
    前記加算器の出力を積分する、積分器と、
    前記積分器の出力を増幅して、前記フィルタ処理済み出力を提供する、可変利得ブロックと、
    前記フィルタ処理済み出力の前記極を提供する、極ブロックとを有する、広帯域信号処理装置。
  12. 請求項7において、前記n次状態可変フィルタは2次状態可変フィルタであり、
    この2次状態可変フィルタは、
    少なくとも1つのフラクショナル利得を前記広帯域入力と結合する、加算器と、
    前記加算器の出力を積分する、第1積分器と、
    前記第1積分器の出力を増幅して、第1の増幅信号を提供する、第1の可変利得ブロックと、
    前記第1の増幅信号に対応した信号を積分する、第2積分器と、
    前記第2積分器の出力を増幅して、第2の増幅信号を提供する、第2の可変利得ブロックと、
    前記第2の増幅信号に基づいて、前記少なくとも1つのフラクショナル利得係数を提供する、少なくとも1つのフラクショナル利得ブロックとを有する、広帯域信号処理装置。
  13. 広帯域信号を受信する、アンテナと、
    前記広帯域信号の特徴を提供する、スペクトル分析器と、
    前記広帯域信号の前記特徴決定に基づいて、干渉をゼロにするように再構成可能な帯域阻止フィルタであって、当該帯域阻止フィルタの利得が当該帯域阻止フィルタの中心周波数を調節する、帯域阻止フィルタとを備え、この帯域阻止フィルタは状態可変フィルタであり、この状態可変フィルタは、
    少なくとも1つのフラクショナル利得を広帯域入力と結合する、加算器と、
    前記加算器の出力を積分する、第1積分器と、
    前記第1積分器の出力を増幅して、第1の増幅信号を提供する、第1の可変利得ブロックと、
    前記第1の増幅信号に対応した信号を積分する、第2積分器と、
    前記第2積分器の出力を増幅して、第2の増幅信号を提供する、第2の可変利得ブロックと、
    前記第2の増幅信号に基づいて、前記少なくとも1つのフラクショナル利得係数を提供する、少なくとも1つのフラクショナル利得ブロックとを有する、トランシーバ。
  14. タップ付遅延ライン構成で配置された状態可変フィルタ遅延要素を備えた、タップ付遅延ラインであって、
    前記遅延要素は、広帯域入力に並列に作用するn次状態可変フィルタおよびm次状態可変フィルタと、前記n次状態可変フィルタおよびm次状態可変フィルタからの出力を加える加算器とを備え、前記n次状態可変フィルタは、
    少なくとも1つのフラクショナル利得を広帯域入力と結合する、加算器と、
    前記加算器の出力を積分する、第1積分器と、
    前記第1積分器の出力を増幅して、第1の増幅信号を提供する、第1の可変利得ブロックと、
    前記第1の増幅信号に対応した信号を積分する、第2積分器と、
    前記第2積分器の出力を増幅して、第2の増幅信号を提供する、第2の可変利得ブロックと、
    前記第2の増幅信号に基づいて、前記少なくとも1つのフラクショナル利得係数を提供する、少なくとも1つのフラクショナル利得ブロックとを有する、タップ付遅延ライン。
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