JP5527754B2 - 打ち重ね工法のための打設計画法及び打設計画支援プログラム - Google Patents

打ち重ね工法のための打設計画法及び打設計画支援プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5527754B2
JP5527754B2 JP2009150166A JP2009150166A JP5527754B2 JP 5527754 B2 JP5527754 B2 JP 5527754B2 JP 2009150166 A JP2009150166 A JP 2009150166A JP 2009150166 A JP2009150166 A JP 2009150166A JP 5527754 B2 JP5527754 B2 JP 5527754B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
information
time
pipe
site
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009150166A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011006881A (ja
Inventor
大二郎 辻
繁喜 瀬古
健郎 三井
正隆 阿部
中 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP2009150166A priority Critical patent/JP5527754B2/ja
Publication of JP2011006881A publication Critical patent/JP2011006881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5527754B2 publication Critical patent/JP5527754B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、打ち重ね工法のための打設計画法、特に打ち重ね工法の打設時間を適正化するための打設計画法、及び打設計画支援プログラムに関する。なお、本明細書において打設時間の適正化というときには、少なくとも打ち重ね時間の許容範囲で打設時間を設定できるようにすることをいい、無駄な時間を省くことで作業時間を短縮できるようにすることを含むものとする。
構造物にコンクリート打設する場合には、コンクリートを搭載した車両(以下、コンクリート作業車という)を現場に向かわせ、このコンクリート作業車から、コンクリート打設場所に組み立てた型枠へコンクリートを流し込むという手順を踏む。しかしながら、コンクリート打設を予定している構造物の高さが或る程度以上(おおよそ2m以上)の場合に、その高さ方向全部に亘って一度に打設しようとすると、コンクリートの重量により型枠に大きな荷重がかかって好ましくない。そこでコンクリート打設場所を複数の区画に分け、各区画毎に一定の高さまで順次打設する。全ての区画を一巡した後に最初の区画から再度所定の高さ分だけコンクリートを打設する。こうした打ち重ねの工法が採られることが一般的である。しかしながら、この工法においては、高さ方向に重ねた各コンクリート部分の継ぎ目の強度に留意する必要がある。最初の区画への打ち込みを開始してから一連の区画を一巡して最初の区画に戻るまでの時間(打ち重ね時間)が長すぎると、順次打設していく間に各区画内に流し込まれたコンクリートは次第に硬化していくため継ぎ目の強度が弱くなってしまうからである。
特許文献1は、コンクリート施工管理システムであって、各区分毎に打ち重ね時間を管理して許容打ち重ね時間を超えたときには、警告を発するシステム、及び打ち重ね時間を打設順番や過去の施工実績などの情報から予測するシステムを提案している(特許文献1の段落0031、0081)。
また、特許文献2はコンクリート施工管理を合理的に行うために、一件の工事における多回数のコンクリートの打設に関する情報をデータベース化することも行われている。
特開2005−234664 特許3545718
特許文献1のシステムでは、打設の順序や区画分けが決定された後に打ち重ね時間を予測するだけであり、打設の順序及び区画分け自体は人が経験によって行っていた。このため、打ち重ね工法の品質を常に一定水準に確保することが困難であった。特許文献2の方法は、個々の打設作業で打ちこまれるコンクリートの質を事後に管理するものに過ぎなかった。
出願人が打ち重ね時間を適正にすることについて検討したところ、各区画の区切り方や各区画へのコンクリート供給管の設置経路などにより工事時間を改善する余地があることが判った。
本発明の第1の目的は、組み替えのシミュレーションを行い、その管路の組み替え時間を計算し当該作業区画のコンクリート打設時間を加算した時間と、予め設定されたコンクリート規格に基づいて計算した許容打ち重ね時間との比較により適否を評価する打設計画法支援するプログラムを提供することである。
本発明の第2の目的は、管の種類や長さ、接続部の数などの具体的な作業の内容を反映して打ち重ね時間を適正化することが可能な打設計画法支援するプログラムを提案することである。
本手段である打設計画法を支援するプログラムの発明を説明する前に、当該打設計画法を、参考例として説明する。
上記打設計画法である第1の参考例は、
構造物のコンクリート打設場所の略全体を占める一連の打設地点に対して、コンクリート供給源から継ぎ延ばしたコンクリート供給ラインの先部を巡回させ、一巡の過程で上記構造物を高さ方向の各段に分けた一段分のコンクリートを各打設地点に打設する打ち重ね工法の打設時間を適正化するための打設計画法であって、
構造物のコンクリート打設場所のうち一つのコンクリート供給源で打設する部分を作業区画として選定する第1の段階と、
一つのコンクリート供給源から延びて適数の打設地点と通ずる複数のコンクリート供給ラインを想定し、これらコンクリート供給ラインをそれぞれ一度ずつ組み立てるように供給ラインの管路を組み替えるというシミュレーションを行う第2の段階と、
上記第1の段階で選定された作業区画のコンクリート打設時間と上記第2の管路の組み替え時間を計算する第3の段階と、
上記第3の段階で求めた管路の組立て時間が次式を満たすときには“適”と、次式を満たさないときには“不適”と評価する第4の段階と、
を具備する。
〔数式1〕〔コンクリート打設時間〕+〔管路の組み替え時間〕≦〔許容打ち重ね時間〕
上記参考例では、構造物のコンクリート打設場所の全部又は一部を作業区画として、その作業区画内でコンクリート供給管の配管計画をシミュレーションし、配管計画に基づいて打ち重ね時間を計算している。コンクリートの打設行程では、さまざまな作業、例えば型枠の構築、供給管の運び込みや撤去などが必要である。しかしながら、型枠の構築や供給管の運び込みは打設前の準備作業であるし、供給管の撤去はコンクリートとの打ち込みと並行して行えばよい。従ってこれらの作業に要する時間は打ち重ね時間とは関係がない。関係がある作業は、コンクリートの打ち込みと同時に行うことのできない作業、例えばコンクリート供給管を組み替える作業である。本手段は、コンクリート打設作業のうち打ち重ね時間に影響する作業を抽出し、抽出された主要な作業時間(或いは作業以外の所用時間)を合算して打ち重ね時間を予想することをポイントとする。数式1では必須の時間として管路の組み換え時間及び打設時間を挙げている。より実用的な判定式として後述の数式2もあるが、一般には数式1で十分である。
「作業区画」とは、一つのコンクリート供給源からコンクリート打設作業で打設される一巡の範囲をいう。作業区画内には、この区画全体をカバーするように相互に隣接する打設地点を設定する。
「打設地点」とは、コンクリート供給ラインから(フレッシュ)コンクリートを打ち込む箇所である。作業現場である程度の自由度をもってコンクリートを打ち込むことができる地点を選べるように打設地点はある程度の広がりを有することが望ましい。コンクリート供給ラインの先部をフレキシブルホースとした、好適な図示例では、このフレキシブルホースの稼動円(図1に実線又は点線で描いた線)が打設地点となる。
「コンクリート供給ライン」は、複数のコンクリート供給管を着脱自在に継ぐことで構成されている。一般のコンクリート打設作業では、コンクリートポンプ車の規格や供給管の強度などのさまざまな制約から、コンクリート供給ラインとして、先端に一つのコンクリート供給口を有する一本のラインを使用する。そしてこのラインを構成する供給管を、図6(a)→(b)→(c)のように先部側から順次外していったり、或いは図6(d)→(e)→(f)のように先部よりさらに先方へ供給管を継いでいくことで、コンクリート供給ラインを構成する各供給管の先端付近でコンクリートを打ち込むことができるようにしている。コンクリート供給ラインの経路は、供給管の先端部が各打設地点内に位置するように、一連の打設地点を通過している。ある程度の広がりを有する作業区画では、1本のコンクリート供給ラインから他の1本又は2本以上のコンクリート供給ラインへ適宜管路を組み替えることで全ての打設地点をカバーするようにすることが有利である。
「コンクリート打設時間」とは、各打設地点へコンクリートを流し込む時間の総和をいう。
「管路の組み替え時間」とは、一本のコンクリート供給ラインの全部又は一部を組み替えて全ての打設地点にコンクリートを供給できるようにするための時間である。例えば図6の例では、コンクリート供給ラインの先部を1本のフレキシブルホースで、曲り箇所を1個のベンド管で、残りの部分を5本の直管で構成している。フレキシブルホースと直管との接続時間をth1、ベンド管と直管との接続時間をtb1、直管同士の接続時間をts1とし、またフレキシブルホースと直管との分離時間をth2、ベンド管と直管との分離時間をtb2、直管同士の分離時間をts2とすると、図6(a)から図6(d)の状態に至るまでにt=1×th2+3×ts2+2×tb2+th1という時間がかかる。また図6(d)から図6(f)の状態に至るまでにはt=th2+1×th1+2×ts1+2×tb1という時間がかかる。t+tが管路の組み替え時間である。但し、図6(a)→(d)の間及び図6(d)→(f)の途中の作業区画で打設作業を行うときには、各区画でのフレキシブルホースの着脱の時間([区画の数]×[th1+th2])が加算される。組み替え時間は、組み替えの手順やコンクリート供給ラインの経路次第で短縮などの適性化をはかることができる。
「シミュレーション」は、主として管路の組み替え時間を短縮するために行う。例えば前述のベンド管の向きを付け替えることは時間がかかるので、その付け替え回数を少なくするような手順が望ましい。図7を用いて作業区画がM行×N列(図示例では6行8列)に配列されたコンクリート打設場所にコンクリートを打ち込む場合について考える。この場合には、コンクリート供給ラインは、コンクリート供給源からコンクリート打設場所の端に沿って行方向又は列方向のうちの一方に延び、次に他方へ向きを変える“Γ”形とすることが望ましい。図7(b)のように一方向に延び、次に他方向の両側に分岐する“T”形とすることも可能であるが、このようにするとベンド管の付け替えの回数が多くなり、不利である。またM行×N列の作業区画に対して、コンクリート供給ラインをコンクリート供給源から行方向へ延ばして列方向に転向する場合には(図7(a)参照)、M回のベンド管の付け替えが、また列方向へ延ばして行方向に転向する場合(図7(c)参照)には、N回のベンド管の付け替えが必要となる。従ってコンクリート供給ラインの基半部の配向方向は、行方向及び列方向のうち行数M及び列数Nの小さい方とすることが好適である。ここで述べたことは基本的な考え方を述べただけであり、現場の状況次第で図7(b)や(c)のような経路をとることがないわけではない。コンクリート供給管の配管のシミュレーションを行うときには、予め用意した一定の配管パターンを用いることが有利である。
「許容打ち重ね時間」とは、打ち重ねた各コンクリート部分の継ぎ目の強度が基準値を満たすようにするために一巡の打設作業を完了すべき時間をいう。想定したコンクリート供給ラインの経路で許容打ち重ね時間を満たさない場合には、シミュレーションの段階に戻って同一の工程を繰り返す。また複数回のシミュレーションにおいて許容打ち重ね時間を満足したときには、その中で管路の組み替え時間が最も短いものを選択するようにすることが望ましい。
また第2の参考例は、第1の参考例の構成を有し、かつ
コンクリート供給ラインは、2つ以上の剛性管を継いで形成する固定ラインと、この固定ラインの先端部に対して回転可能に接続したフレキシブルホースで形成する可動ラインとからなり、この固定ラインの長さを、コンクリート供給源から遠い側から剛性管を一本づつ着脱することで調整する工法を前提とする、第1の手段の打設計画法であって、
上記固定ラインを、フレキシブルホースの稼動長さを半径とする稼動円が次のAからAの関係を満たすように稼動円の中心である剛性管の先端を配置することを特徴としている。
.隣接する稼動円の相互は互いに重なり合うか或いは接すること。
.建物の外周部に隣接する稼動円は、その円弧内を外周部が通過すること。
この参考例では、複数の剛性管からなる固定ラインとフレキシブルホースで形成する可動ラインとからなるコンクリート供給ラインを用いる場合の打設計画法を提案している。コンクリート供給ラインは予め作業区画のうちコンクリート供給源から遠方の場所まで予め配管し、作業効率を高めるため遠いところから近いところへ順次打設することが一般的である。
具体的には、固定ラインの先端部を最初の固定点としてフレキシブルホースを用いて稼動円内の適当な打設点にコンクリートを打ち込み、所定量のコンクリートを打ち込んだ後にまずフレキシブルホースを、次に固定ラインの先端側の1本の剛性管を外し、新たに固定ラインの先部となった剛性管の先端部にフレキシブルホースを接続するという一連の工程を繰り返す。従って、固定ラインを構成する各剛性管の先端全てがフレキシブルホースを稼動する中心点をなす固定点となる可能性がある。そこで各固定点を中心とするフレキシブルホースの稼動円が相互に少し重なるか、接するように設計する。つまり各剛性管の長さをフレキシブルホースの稼動長さの2倍以下とすればよい。こうすることで各固定点の間の範囲にコンクリートを十分行き渡らせることができる。また建物の主要な壁部と形成する個所、特に外壁を形成する外周部の付近では、当該壁形成個所が稼動円の周辺部を通過するようにすることが望ましい。そうすることで壁形成個所に直接コンクリートを打ち込むことができる。
第3の参考例は、第2の参考例を有し、かつ
剛性の直管・ベンド管・フレキシブルホースなどの複数の管種について、管同士を接続し或いは分離するために予想される時間の情報をデータベースに蓄積し、
さらに一つのコンクリート供給源から延びる一本の幹線から相互に重ならないように枝線が延長して作業領域全体を覆う仮想の管路網を想定し、
この管路網の幹線から各枝線に沿ってコンクリート供給ラインの固定ラインを構築するものとして、上記管路網を網羅するようにコンクリート供給ラインを組み替えるために要する時間を、関係する管相互の予想接続時間及び予想分離時間を加算することで計算し、この時間を管路の組み替え時間とすることを内容とする。
この例は、コンクリート供給管の種類ごとに接続・分離の時間を想定し、これを仮想の管路網に当てはめて管路の組み替え時間を計算することを提案している。
「管路網」とは、シミュレーションにおいて1本のコンクリート供給ラインをさまざまに組み替えた経路を同時に図面に表わした管路のパターンである。その形態は、根元から一本の幹線を経て複数の枝線に分岐するツリー状である。例えば矩形の平面形状を有する建物の隣接する2辺のうち一方の辺方向(例えば前後方向)に幹線が延び、この幹線から他方の辺方向(左右方向)へ枝線が延びるように構成するとよい。管路網は一定のパターンに従って構成するとよい。
の手段は、
一つのコンクリート供給源から延びて作業区画全体を覆う仮想の管路網に沿ってコンクリート供給ラインを構築して打ち重ねを行うための打設計画支援プログラムであって、
少なくとも構造物の設計情報及び建築用の資材・設備に関する情報を記録した記憶手段から、コンクリートを打ち込む作業区画情報及び配管パターン情報を取り出すステップと、
これらの情報を利用者に提示して利用者による管路網の設定を支援するステップと、
上記記憶手段からコンクリート供給管情報を取り出すステップと、
このコンクリート供給管情報から、上記管路網を網羅するようにコンクリート供給ラインを組み替えるために要する時間を、関係する管同士の予想接続時間及び予想分離時間を加算し、管路組み替え時間として出力するステップと、
上記記憶手段から、構造物の各区画毎の容積に関する情報と打設作業における標準的なコンクリートの注入速度情報とを取り出すステップと、
予め利用者又は機械が設定した作業区画に対して、上記構造物の容積及びコンクリート注入速度情報を適用して、コンクリート打設時間を計算するステップと、
上記記憶手段から、当該構造物に使用されるコンクリート規格に応じた許容打ち重ね時間情報を取り出すステップと、
上記管路組み替え時間とコンクリート打設時間とを加算して、両時間の合計が上記この許容打ち重ね時間よりも小さいときには上記シミュレーションの評価として「適」と、その合計時間が許容打ち重ね時間よりも大きいときには「不適」と出力するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴としている。
本手段は、打ち重ね工法における打設時間の適正化に適したプログラムを提案している。本発明は、管路の組み替え時間や打設時間を個々に計算し、それを合算するという手法を採用しているから、誰でも容易に実行できるが、計算量は多い。従って一定の手順でそれらの計算をコンピュータに行わせることが有利である。先の手段に関連して述べた用語の説明は、本手段の性質に反しない限り本手段の内容に援用する。
本手段においては、先の手段で述べた如く、“隣接する稼動円の相互は互いに重なり合うか或いは接すること”(A要件)及び“建物の外周部に隣接する稼動円については、その円弧内を外周部が通過すること”(A要件)を援用することができるものとする。これらの要件を満たすための手順については発明の実施形態において述べる。これらA及びAは型枠内に確実にコンクリートが打ち込まれるための条件である。これに追加して、作業効率や経済性の観点から、“管路の曲がり箇所で使用するベンド管の数が少ないこと”(B要件)、“供給管相互の接続箇所が少ないこと”(B要件)及び“管路全体の管路長が短いこと”(B要件)という要件を満たすようにすることができる。B〜B要件の評価は各項目毎の評価点を定めたテーブル表を用いて総合的に評価することができる。また、管路の保全の観点から“管路の各部の圧力が当該各部を構成する管部材の強度を超えないこと“(C要件)という条件を追加することもできる。この条件は、コンクリート作業車が送り込むコンクリートの圧力と管路の各部分の流体抵抗とから管路に沿った圧力を計算し、各管路部材の強度と対比することで評価することができる。
の手段は、第の手段を有し、かつ
上記記憶手段は、工事現場の敷地情報及び資材情報を含むとともに、コンクリート供給源をコンクリート作業車とし、
さらに、上記記憶手段から構造物の平面図情報及び敷地情報を取り出すステップと、
これら情報から得られる平面図及び敷地の図形に、予めシミュレーションされたコンクリート供給用の配管の配置情報から得た配管の図を重ねて、コンピュータ画面に描出するステップと、
上記記憶手段から、工事現場の敷地の形状及び広さの情報、敷地の出入口の位置情報、及びコンクリート作業車の規格情報を取り出すステップと、
工事現場の敷地のうち資材置き場などに利用するデッドスペースを除いた部分を、コンクリート作業車を停めることが可能な駐車位置候補として選出させるステップと、
出入口を含む敷地の図形情報に上記駐車位置の候補を重ねてコンピュータ画面などの視覚表示手段上に表示させるステップと、
表示された候補のうちから駐車位置を決定することを利用者に促すステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴としている。
本手段では、構造物平面図及び敷地の図形と配管とコンピュータ画面に表示できるようにするとともに、コンクリート供給源であるコンクリート作業車の位置を決定するためのプログラムを提案している。工事現場の敷地には資材置場などのデッドスペースがあり、そういう場所を駐車位置から除外する必要がある。デッドスペース以外の場所であって、コンクリート作業車を駐車するに十分な広さがあり、かつ、敷地の出入口との動線を確保できることが必要である。
「コンクリート作業車」とは、本明細書においてコンクリートポンプ車やミキサー車をいうものとする。
「デッドスペース」とは、資材置場に限らず、作業員滞在用の仮設施設なども含まれる。
なお、構造物のコンクリート打設場所が広い場合には、図示の通り複数(または複数組)のコンクリート作業車を使用することが可能である。この場合には、プログラムの機能として、コンクリートの打設量と、一つ(一組)のコンクリート作業車の打設能力とから必要とする台数を計算すること、及び、この台数に応じてコンクリート打設場所を複数の作業区画に分割すること(あるいは分割するように利用者に促すこと)を、コンピュータに実行させることが好適である。コンクリート打設場所を複数の作業区画に分割するステップにおいてときには分割した各部分の面積を計算し、各部分の面積がほぼ等しくなるように、自動的に分割し、或いは計算された面積を表示して、等分割することを利用者に促すようにしてもよい。
の手段に係る発明によれば、管路組立時間を集計して打ち重ね時間を計算し、適否を判断する計算をコンピュータに行わせるプログラムを提供するから、経験によらずに誰もが一定以上の品質のコンクリートの打設計画を行うことができる。
の手段に係る発明によれば、次の効果を奏する。
○構造物の平面図及び敷地の図形に、配管の図を重ねたから、視覚的にコンクリートの打設計画の内容を把握し易い。
○コンクリート作業車の設置場所に応じてコンクリート打設計画を立てるから、実用的な打設計画を立案することができる。
本発明の実施形態に係る打設計画法を適用する工事現場の平面図である。 同方法を適用するコンクリート供給ラインの要部拡大図である。 同方法を実施するための装置の概略図である。 同方法の手順を表すフローチャートである。 同方法においてデータ入力の手順を示す図である。 同方法において配管手順を示す図である。 図6とは異なる手順で配管する手法を示す図である。 打ち重ね時間の概念図である。 打ち重ね計画の説明図である。 打ち重ね計画でのシミュレーションの工程を表す図である。
図1から図10は、本発明の参考例として打ち重ね工法のための打設計画法の実施態様が記載されている。本発明の対象である打設計画法のプログラムは、打設計画法と密接不可分であるため、説明の便宜上まず打設計画法を解説し、その解説の一部として段落0059以降で当該プログラムを説明する。
図1は、上記打ち重ね工法を適用する工事現場の概略を示している。同図中の2は、工事現場の敷地である。敷地の一部には、打設作業を行うコンクリート打設場所2aに隣接して、資材置き場などのデッドスペース2cがある。敷地2の作業区画でもデッドスペースでもないフリーエリア2bには、コンクリート供給源6であるコンクリートポンプ車6a及びミキサー車6bが駐車している。フリーエリア2bと連続して敷地には出入口4を設けている。上記コンクリート打設場所2aのうち一台のコンクリートポンプ車6aから供給するコンクリートで打設する区画を、作業区画或いは大区画8といい、これに対して図1に破線で示すように大区画8を複数の部分に分けて、この部分毎に打ち回すときの各部分を小区画10という。一度の打ち回しで一台のコンクリートポンプ車が分担する区画を全てカバーすることができる場合には、大区画・小区画という概念を使い分ける必要がない。コンクリート打設場所2aには、実線で示すようにコンクリート型枠12を組み立てる。この型枠のうち2本の実線ではさまれた部分は壁形成部分12aであり、その内側はスラブ形成部分12bである。コンクリート型枠12の平面図形内には、図1に点線で示すように、コンクリートを打ち込むための複数の比較的狭いスポット、すなわち打設地点26を設定する。図示例の打設地点26は、後述の固定点a〜lからフレキシブルホースが届く範囲としている。各打設地点の間には図示のように隙間があってもよいが、少なくともこれらの打設地点を経由して型枠の全領域にコンクリートを打設することができる程度に各打設地点を隣接させるものとする。
本発明の打設計画法を説明する前に打ち重ね工法によるコンクリートの打ち込み作業とこの作業に使用される構造に関して簡単に解説する。コンクリートポンプ車6aからはコンクリートのコンクリート供給ライン14が延びている。このコンクリート供給ライン14は、固定ライン14aと可動ライン14bとで形成されている。固定ライン14aは複数の剛性管16からなり、直線部分は直管16Aで、曲り部分はベンド管16Bで形成している(図2参照)。可動ライン14bは図2に示す如く1本のフレキシブルホース15で形成する。可動ライン14bの先端Sからコンクリート型枠内へコンクリートが打ち込まれる。コンクリートの打ち込み作業においては、図1に太い実線で示すようにコンクリートポンプ車6aから大区画8の一番遠方の地点までコンクリート供給ライン14を構築する。固定ライン14aを構築する剛性管16の各先端を固定点a〜lというものとする。そして最初の固定点aを中心を、フレキシブルホースの稼動長さγを半径とする稼動円Cで動かし、固定点aの周囲にコンクリートを打ち込む。例えば外柱→外壁→床のように外回りを優先させて打設するが、型枠の高さ方向の途中まで打ち込んだら打ち込みを停止する。この図示例では稼動円が打設地点になっている。次に可動ライン14bであるフレキシブルホース及び点a〜b間の剛性管16を外して、b〜c間の剛性管の先端にフレキシブルホースを再接続し、固定点bの周りで打ち込みを行う。このようにして固定点a→b→c→d→e→fの順序で打設する。固定点a〜dまでは剛性管を外しながら打設を行い、点d〜fまでは剛性管を継ぎながら打設を行う。
次に本発明に係る打設計画法について説明する。なお、本発明では多数の演算処理を行うために、図3に示すような打設計画装置30を利用することが望ましい。この装置は、コンピュータなどの演算処理部32と、キーボード・マウスなどの入力手段34と、画像表示部36と、データベースなどの記憶手段38とで形成する。この記憶手段には、打設標準時間などを算出するために必要な過去の打設情報がデータベース化されている。詳しくは後述する。この装置を使用した具体的な手順は次の通りである(図4参照)。
(1)固定条件入力
ここでは打設計画装置に固定条件を入力する。固定条件とは、建築物を設計通りに構築するために必要な条件である。第1に、現場配地図や建物の設計情報(平立断図面、各部材寸法、仮設図)などをCADなどの図面データとして入力する。第2に、コンクリート情報、特に凝結速度因子入力(生コンプラント選定、生コン仕様、打設日の天候など)を入力する。第3に打設速度因子入力(部材寸法など)を入力する。
(2)可変条件入力
次に敷地内で打設を予定する範囲、すなわちコンクリート打設場所2aと、コンクリートポンプ車6aやミキサー車6bを駐車できないデッドスペース2bとを入力する。この入力操作は図5に示すように画像表示部36上で位置を確認しながら行うことが可能とすることが望ましい。またコンクリート供給ライン14の配管パターンを入力する。すなわち、図1に示すコンクリート打設場所2aの左半部のように梁の通り芯に対して平行のみに配管するのか、あるいは右半部のように斜めに配管するラインを含むのかを選択する。また可動ライン14bであるフレキシブルホースの長さL及び設定余裕長さγを入力する。ここで設定余裕長さというものは、フレキシブルホースを剛性管に接続するためにホースの動きが制限される程度を長さに換算したものである。図2に示す如くL−γがフレキシブルホースの稼動長さγである。さらに打ち重ね高さ及び打ち重ね時間上限値を入力する。打ち重ね時間の上限値は一定の巾を持たせて基準となる管理値Tに対して[T−α,T+β]とすることが望ましい。α、βの意味については後の実施例で述べる。
さらに必要により、全体回し打ち・部分回し打ち・平流し打ちなどの打設方式、開始時刻、優先打設部材、現場内での生コン車待ち時間の許容時間、昼休み時間などの拘束時間、打設終了希望時刻T)などを入力する。
(3)打設標準時間(T)の計算
上記(1)及び(2)によって入力された図面、打設量、打設方式、地域特性などにより、記憶手段38に蓄積された過去のデータベースから算出された打設標準時間(T)を設定する。
(4)コンクリート打設量計算及びコンクリートポンプ車必要台数の仮決定
入力(1)において入力したコンクリート打設場所2a内の各部材(柱・梁・スラブなど)の寸法からこれらを成形するために必要なコンクリート量を演算処理部32に自動計算させる。そしてコンクリート量に応じてコンクリートポンプ車の台数を仮設定する。例えば250m3で1台の如くである。
(5)作業区画(大区画)決め
作業区画(大区画)8の決定は、下記の順序によって行う。まず図5に示すように工事現場である敷地2内の仮設材、資材の設置場所(デッドスペース2c)状況と、空きスペース(フリーエリア2b)との状況に応じて、他の工事の邪魔にならないようなコンクリートポンプ車6a及びミキサー車6bの設置に十分なスペース(例えば30m2以上の空きスペースが確保できる場所)を調べる。そのスペースは出入口4からミキサー車までの動線(搬入経路)が可能な空間でなければならない。調べ方としては、例えば(2)の段階でデッドスペース2cの面積、座標、形状を打設計画装置30に入力し、それら情報に応じて演算処理部32が、敷地2内の対応する場所にデッドスペース2cを表す図形を配置させた画像を構成し、画像表示部36に表示させるようにすることができる。デッドスペースと同様にコンクリートポンプ車6aやミキサー車6bの形状・大きさも予め入力し、これらコンクリートポンプ車及びミキサー車を表す図形を敷地などと同じ縮尺で画面に表示させれば、利用者が目視により駐車可能なスペースを配置することができる。こうした機能は既存のCADシステムの延長として実現することができる。或いは敷地を表す画像をグリット(格子点)で区切り、デッドスペースとして占有されていないスペースを機械的に表示、検索できるようにしてもよい。
そして(4)で求めた仮のコンクリートポンプ車の必要台数に対し、1台当りの打設量がほぼ均等に割り当てられるように上記候補の中からコンクリートポンプ車の配置位置を選択、決定する。
そしてコンクリートポンプ車6a配置可能場所を必ず一つは含むように、コンクリート打設場所2aをほぼ均等に分割するように分割線Lを引く。或いは一つのスラブが一度に回し打ちできない程度に広い場合に、そのスラブをほぼ均等に分割するように分割線Lを引く。この場合において、分割線Lは、図1に示す如く、壁の通り芯Lcやスラブ面積のn等分割線(n=2,3…)から所定の回避距離(1m以上とするとよい)だけ離すことが望ましい。1つの壁が2つの大区画に跨って存在すると、両区画でのコンクリートの打設作業が錯綜し、不適当だからである。このようにして大区画が決まる。
(6)打設区画(小区画)、打設順序、コンクリートポンプ車の仕様及び配管仕様決め
第1に、図1に示す如く1台のコンクリートポンプ車6aの大区画8の中で、打設終了部位の近傍に対応する配管投入口18を仮定する。この場合において、コンクリートポンプ車6aの配置位置、向き、垂直管の稼動半径、他の工事状況から配管投入口の位置を検索し、大区画8の中で最も端に位置する梁または柱部材を選択する。
第2に、建築物の外周部Pの立ち上げのための配官口の境界線を表す補助線Laを設定する(図10(a)参照)。外周部を立ち上げるためには、一定以上の圧力で各剛性管の配管口からフレキシブルホースへコンクリートを圧送することが必要である。コンクリートの圧送可能な配管口(固定点a〜l)の位置の境界線は、建物の外周部Pからフレキシブルホースの稼動長さγだけ建物の内側へ引いた直線となる。
第3に、図6(a)の如く配管投入口18から最も遠い部位に向けてボーダーラインまで到達するようにコンクリート供給ライン14の配管経路を決定する。この経路を決定するときの手順、条件、及び留意点を説明する。
(イ)上記(2)で入力した配管パターンに従ってコンクリート供給ライン14を設定する。この配管パターンは、一本の幹線から複数の枝線が分かれているものであるが、コンクリート送圧の計算のため、まずは配管投入口18から最も遠方の固定点aに至る一本の固定ライン(図1で実太線で描かれているもの)の経路を設置する。この固定ラインを形成する管路を主管路20というものとする。
(ロ)上記主管路20において、配管長さを可能な範囲で短くする。配管の盛替回数を最小限にするためである。配管長さを短くするためには、図1の様に主管路20が建物外周部Pに沿って曲って延びている場合では、建築物の外周部Pに対して、フレキシブルホースの先端部が届く範囲で外周部と主管路との間に距離をとるようにするとよい。
(ハ)主管路20のうちの直線部分では、剛性直管は可能な限り長いものを使用して接続する。例えば15m×2本、10m×3本のどちらでも接続可能な場合には、前者を優先する。接続箇所が少なくなれば管路の組替時間が短くなるからである。もっともフレキシブルホースとの稼動長さとの関係で、各固定点を中心とする稼動円同士が重なる(或いは接する)範囲に限るという前提条件がある。
(ニ)ベント管(曲管)は最小限の数だけ使用する。曲り箇所では圧力損失が大きく、エネルギー効率の上でベンド管を多用することは不利なのである。
(ホ)コンクリートポンプ車及び配管径の仕様を決定する。コンクリートポンプ車の圧送能力及び管径による流体抵抗により固定ラインの先端部での圧力が決まるからである。
(ヘ)最も遠い部位に配置した主配管ラインにおいて、管内の圧力負荷を計算する。この計算結果に応じて、配管ラインで圧送可能に十分なスペックを有するコンクリートポンプ車の機種を選択し、また安全値を見込んだ配管径及び厚さなどの配管スペックを自動決定する。
第4に、主管路20から枝分かれする側管路及び側々側路を設ける。図1の例では主管路20の盛り替えポイント(固定点d、j)から2本の側管路22を分岐させる。固定点jから延びる側管路は、さらに分岐点z及びzから4本の側々管路24が延びている。
(イ)の配管の際には、側管路22、側々管路24の盛り替えポイントから全てのスラブ打設範囲をカバーできるように配置する。
(ロ)そして側管路22及び側々管路24の長さ合計が短くなるように配置する。
(ハ)隣り合う側管路22同士がフレキシブルホースの稼動長さ×2の距離を超えない範囲で当該距離に近くなるように配置する。
(ニ)ベント管(曲管)は最小限の数だけ使用する。主管路と同様の理由である。
第5に、定められた打ち重ねの時間上限値内で打設可能な範囲を計算し、その計算結果に応じてコンクリート打設場所を小区画に分割する。
(イ)この計算は、再遠方の固定点aから配管投入口18側へ向かってどの程度の範囲で許容打ち重ね時間T内での打ち回しが可能であるかを計算する方式とすることが望ましい。例えば図1の作業区画は(i)a−b−cという主管路部分と、(ii)d−e−fという部分(主管路から第1の側管路に分かれる部分)と、(iii)g−h−i−j−k−lという部分(主管路から第2の側管路に分かれる部分)とからなる。(i)の範囲での打設時間をt、(i)→(ii)の範囲での打設時間をt、(i)→(ii)→(iii)での打設時間をtとし、t<t<T<tであれば、図1に示す如く(i)及び(iii)を一つの小区画とする。仮にt<T<tであれば(i)が1つの小区画とし、a〜cの部分が1つの小区画となり、t<Tであれば作業区画全体を一度に打ち回すことができる。このようにして小区画に区切る。
(ロ)小区画に区切るときには、打ち重ねの制限時間内で全ての部材の打ち回しが可能となるようにする。
(ハ)具体的には、小区画内の全ての部材に対して部材打設時間(部材量(m3)/部材の打設速度(m3/時)で計算し、配管盛り替え時間を考慮して、柱壁1段目→柱壁梁2段目→スラブの順で小区画内全てを打設するのに必要な時間を計算する。
(ニ)柱壁梁2段目を打ち終えた時点で全ての立上り部材の打ち重ね時間が設定されたうち重ね下限値と上限値の間に入っていればよい。可能な限りにおいて1度の打ち回し作業での小区画10内の打設量を最大にする。
(ホ)小分けされた小区画の中で連続した打設順序を決定する。隣り合った部材を打ち継ぐ連続した打設流れの中で、配管盛り替え回数が少ないように部材打設順序を決定する。基本は下記の表1の如く外回りを優先した順序で行う。右回りでも左回りでもよい。隣り合った部材に連続して打つ。
Figure 0005527754
(へ)小区画内の全ての配管(垂直管、水平管、ベント管、テーパー管)において十分安全な管内圧力であるかを自動チェックする。
(ト)以上の作業を繰返し、大区画内に小区画を幾つか設定して打設順序を決定する。
(7)総打設時間(Ttotal)を計算する。
第1に、決定した打設順序に従い、総打設時間Ttotalを計算する。総打設時間Ttotalは次の数式2として与えられる。但し、優先順位が高いものから低いものへ(ta)−(tb)−(tc)−(t)の順序とし、時間軸上でオーバーラップする2つの時間のうち優先頻度が低いは切り捨てるものとする。ここでtaは、1〜n番までの各部材の打設時間総和であり、Σ(部材nのコンクリート量(m3)/部材nの打設速度(m3/秒))である。tbはポンプ配管盛り替え時間総和であり、Σ(1回の盛替平均時間(秒)×回数)である。tcは配車ロス時間であり、Σ(1回の配車ロス時間(秒)×回数)で与えられる。tは休息時間であり、Σ(1回の休息時間(秒)×回数)である。
[数式2]Ttotal=ta+tb+tc+td
第2に、決定した打設順序に従い打設終了予想時刻(Tend)を計算する。
第3に、生コンプラントへの出荷指示時刻を計算する。
(イ)生コンプラントへの出荷指示時刻は、次の数式3による。但し、TdはN台目の生コン車の出荷指示時刻であり、TpはN台目の生コン車の積載コンクリート量(m)が打設される時刻)であり、twaitは現場内での待ち時間(上記(2)の段階で入力にする)であり、ttransportはプラントから現場までの運搬時間(データベースより得る)である。
[数式3]Td=Tp−twait−ttransport
(8)打ち重ね時間を計算する。
部材nの打ち重ね時間(tn)を計算する。
[数式4]tn=(上の部材の打ち始め時刻−下の部材の打ち終わり時刻)
(9)ポンプ配管の圧力損失およびコンクリートポンプ車の圧送負荷計算
決定された打設順序に従って、ポンプ配管のルート毎の圧送距離(m)−圧力損失(kg/cm2/m)の関係グラフ、時刻(時分)−コンクリートポンプ車にかかる圧送負荷(kgf/cm2)の関係グラフを作成する。
(10)最小打設時間の判定
この判定は、以下のI.IIに従う。どちらか一方でも閾値以内でない場合は(6)(5)の処理に戻って処理を繰り返す。それでも判定がNGである場合は上記(2)の設定入力に戻って処理を繰り返す。
I.(7)の総打設時間(Ttotal)が(3)で計算された工事標準時間(T)内であるかを自動判定する。
II.(7)の打設終了予想時刻(Tend)が(2)で入力した打設終了希望時刻(T)以内であるかを自動判定する。
[打設計画法の実施例]
図8は部材Nについての打ち重ね時間の管理の概念図を表している。ある一つの部材、例えば壁や梁を高さ方向に複数段に分け、一段目の打設を完了した後には、コンクリート型枠がふくらまないようにしばらく時間をおいて2段目の打ち込みを行う。打ち重ねの間隔の下限値、すなわち次段の打ち込みを開始する時刻は、生コンクリートの凝結因子(生コンクリート使用材料・地域特性・気候・型枠の質・湿り具合・当日の生コンクリートのスランプ・スランプフローなど)を考慮して決定する。打ち重ね間隔の下限値を下回ってはならない。次段の打ち込みを開始してから打ち込みを完了するまでの時間は、コールドジョイントを生じない範囲で設定するものとする。この時間はJASS5で設定された管理目標時間を標準とするが、例えば外気温が高く凝結時間が短いと予測される場合には、[管理時間−α]という厳しい条件で打ち込みを行うことが必要となる。他方、コンクリート温度を低下させるなどして凝結を遅らせる措置をとった場合には、[管理時間+β]という緩めの条件で打ち込みを行うことが可能である。
図9は打設計画の一日のタイムフローを表している。図示の例では午前中には外壁1〜3を2回に分けて打ち重ねを行っている。各壁の打ち込み作業を行う時間帯を帯状のマークで示している。これら外壁1〜3の打ち重ね時間をt〜tで表している。
次に上記打設計画を支援する打設計画支援装置30について説明する。
この装置のうち記憶手段38は、少なくとも空間情報記憶部と、機器情報記憶部と、設計情報記憶部と、設計情報記憶部と、供給ライン情報記憶部とを有する。上記空間情報記憶部は、工事現場の敷地情報(広さ・形状・作業区画や資材置場などの座標情報)を記憶する。上記機器情報記憶部は、コンクリート供給ラインに使用する配管の情報(管の種類・長さ・耐圧性能)やコンクリートポンプ車の性能(圧送能力など)を記憶する。上記設計情報記憶部は、建物の各部材の数・容積などを記憶する。上記供給ライン情報記憶部はコンクリートの品質や凝結速度因子に関するコンクリート情報を記憶する。これら各記憶部は必要に応じて所要の情報を取り出しやすいようにデータベース化しておくことが望ましい。
演算処理部32は、コンピュータなどで構成されるものである。その重点は処理の手順であるので、その手順を実行させるプログラムとして技術内容を説明する。このプログラムは次の手順をコンピュータに行わせる。
(イ)上記記憶手段からコンクリートを打ち込む作業区画の情報及び配管パターンの情報を取り出すステップ
作業区画(あるいはコンクリート打設場所)の情報は、敷地全体に対する作業区画8の位置、形状、大きさなどをCADとして描図できる程度に取り込む(図10(a)参照)。このステップでは、必須ではないが、建物の外周部Pと隣接するコンクリート供給口の位置の境界線として補助線Laを画像表示部に引くことが望ましい。この補助線は、フレキシブルホースの稼動長さγを入力すること(あるいは所定の稼動長さのフレキシブルホースを選択すること)で自動的に、作業区画の外縁からγ内側の地点に自動的に描画されるように演算処理部を設計することができる。
また、コンクリート打設場所が広すぎるときには、図示のように分割線Lpを引くことで、分割された各エリア部分を作業区画として確定している。図示例では、画像表示部36の画面上に実際に分割線を表示させているが、作業区画を含む画像上での分割線の位置情報をデータ入力してもよい。演算処理部36は、分割線により区分された作業区画8を独立した図形として認識し、矩形の作業区画の隣接する二辺の長さをLx、Lyをデータとして記憶手段に記憶するようにするとよい。これらのことは既存のCADの機能として実現できる。
配管パターン40の情報は、記憶手段に予め登録されたさまざまなパターンを例えば図10(b)のようにコンピュータ画面上に表示させ、利用者が選択できるようにする。図示例では作業区画8が矩形なので、通り芯に平行な線のみからなる配管パターンを採用する。
壁などの通り芯に平行なパターン又斜めのパターンなど複数のパターンから利用者の選択により取り出す。
(ロ)これらの情報を利用者に提示して利用者による管路網の設定を支援するステップ
図10(c)の如く、管路網のシミュレーションを行う作業区画8を指定する。演算処理部32は、その作業区画のx方向の辺長l、l方向の辺長lyを画面に表示する。ここで利用者がフレキシブルホースの稼動長さγoを演算処理部32に与えると、演算処理部は、x方向及びy方向のそれぞれに対して次式を満たすn,nを計算する。作業区画をx方向にnで、y方向にnでそれぞれ分割すると、n×n個の同じ大きさの図形(単位図形)ができる。これらの図形中心を通るように図10(b)で選択した配管パターンを適用すると、作業区画8に適合した仮想の管路網42が決定される。同図中では管路網を実線で、上記図形中心を、実線上の点で表している。
〔数式5〕(n−1)×r<l≦n×r
〔数式6〕(n−1)×r<l≦n×r
管路網42は作業区画と同じ縮尺で画面上の対応する位置する位置に表示される。管路網のうち作業区画の外縁に沿うラインは、上記補助線Laよりも外側になければならない。そうなっていることを視覚で確認したら次のステップに移るとよい。
上記の手順によれば、上記図形中心をフレキシブルホースの稼動円の中心とすることで、隣接する稼動円相互は互いに重なり合うか或いは接すること(A)及び建物の外周部に隣接する稼動円については、その円弧内を外周部が通過すること(A)という条件が満たされる。上述の手順は、これらの条件を実現するための単なる一例であり、適宜変更して構わない。
(ハ)上記記憶手段からコンクリート供給管情報を取り出すステップ
このステップでは、入手可能なコンクリート供給管情報から、上記(ロ)で設定した管路網を構築するのに適当な長さのもの選択する。図10(c)での管路網の実線上の点と点の間の距離が凡そ剛性直管の長さに相当する。その距離と丁度合う長さの管が用意できなくても、上記及びの条件に適合する範囲であれば、上記(ロ)で想定した仮想管路網と、実在のコンクリート供給ラインとの間にずれがあっても構わない。
(ニ)このコンクリート供給管情報から、上記管路網を網羅するようにコンクリート供給ラインを組み替えるために要する時間を、関係する管同士の予想接続時間及び予想分離時間を加算して計算し、管路組み替え時間として出力するステップ
管路の組み換え時間の計算では、次のようなタイムテーブルを利用すればよい。前述の通りts1、tb1、th1はそれぞれ直管と直管・ベンド管・フレキシブルホースとの接続時間であり、ts2、tb2、th2は直管からの直管・ベンド管・フレキシブルホースの分離時間である。但し、表中の文字式の部分には対応する数値を入れるものとする。
Figure 0005527754
(ホ)記憶手段から、構造物の各区画毎の容積に関する情報と打設作業における標準的なコンクリートの注入速度の情報とを取り出すステップ
コンクリートの注入速度は、コンクリートを注入する箇所の型枠内部の流体抵抗に左右されるため、各部材ごとに計算する。
(ヘ)予め利用者又は機械が設定した作業区画に対して、上記構造物の容積及びコンクリート注入速度情報を適用して、コンクリート打設時間を計算するステップ。
前述の如く、各部材ごとに部材nのコンクリート量(m3)/部材nの打設速度(m3/秒)を計算し、その計算結果を合計すればよい。
(ト)記憶手段から、当該構造物に使用されるコンクリートにおける許容打ち重ね時間の情報を取り出すステップ。
前述の如くJISで定められた時間を基準として、+β、−αの調整を行う。
(チ)上記管路組み替え時間とコンクリート打設時間とを足し算して、両時間の合計が上記この許容打ち重ね時間よりも小さいときには上記シミュレーションの評価として「適」と、その合計時間が許容打ち重ね時間よりも大きいときには「不適」と出力するステップ。
結果が不適であるときには、一度に回し打つ範囲(小区画)を狭めて再度シミュレーションを行うとよい。
以上述べたことが基本的なステップであるが、それに加えて、視覚的にコンクリートポンプ車の駐車位置などを決めるようにしてもよい。
具体的には、最初に図5(a)のように工事現場の敷地と敷地の出入口と建物の平面図形をコンピュータに表示させる。次に資材の量に応じた広さの資材置場を図5(b)のようにコンピュータ画面上に表示させる。資材置場の位置は、敷地の出入口から離れた場所とすると、出入口からコンクリート作業車への動線を確保し易い。資材置場の位置の決定は、一定の条件(建物の平面図形に隣接すること、敷地の出入口から遠いこと、他のデッドスペースと重ならないことなど)の下にコンピュータが自動的に行うようにしてもよく、また、その位置を選択するように利用者を促すものでもよい。そして図5(c)のようにコンクリート作業車のサイズに応じた図形をコンピュータ画面上に表示させて、この図形を、デッドスペース以外の敷地部分であって、コンクリート作業車の駐車位置として選択する箇所に置くように利用者を促すようにすればよい。
さらに許容打ち重ね時間内に管路の組み換え及び打設作業を完了できるか否かという時間的に側面の他に、(イ)供給管相互の接続箇所を少なくする(或いは配管の長さをできるだけ短くする)、(ロ)ベンド管の数が少なくするなどの点で打設計画の適否を判定するようにしてもよい。こうした評価をコンピュータに実行させるためには、例えば接続箇所の数、配管長さ、ベンド管の個数毎に評価点を定め、各数に評価点を乗じたものを総合評価とすればよい。
2…敷地 2a…コンクリート打設場所 2b…フリーエリア 2c…デッドスペース
4…出入口 6…コンクリート供給源 6a…コンクリートポンプ車 6b…ミキサー車
8…大区画(作業区画) 10…小区画
12…コンクリート型枠 12a…壁形成部分 12b…スラブ形成部分
14…コンクリート供給ライン 14a…固定ライン 14b…可動ライン
15…フレキシブルホース
16…剛性管 16A…直管 16B…ベンド管 18…配管投入口
20…主管路 22…側管路 24…側々管路 26…打設地点
30…打設計画装置 32…演算処理部 34…入力手段 36…画像表示部
38…記憶手段
40…配管パターン 42…管路網 a〜l…固定点
…コンクリート供給ライン先端 γ…稼動長さ C…稼動円 P…外周部
…分割線 Lc…通り芯 La…補助線

Claims (2)

  1. 一つのコンクリート供給源から延びて作業区画全体を覆う仮想の管路網に沿ってコンクリート供給ラインを構築して打ち重ねを行うための打設計画支援プログラムであって、
    少なくとも構造物の設計情報及び建築用の資材・設備に関する情報を記録した記憶手段から、コンクリートを打ち込む作業区画情報及び配管パターン情報を取り出すステップと、
    これらの情報を利用者に提示して利用者による管路網の設定を支援するステップと、
    上記記憶手段からコンクリート供給管情報を取り出すステップと、
    このコンクリート供給管情報から、上記管路網を網羅するようにコンクリート供給ラインを組み替えるために要する時間を、関係する管同士の予想接続時間及び予想分離時間を加算し、管路組み替え時間として出力するステップと、
    上記記憶手段から、構造物の各区画毎の容積に関する情報と打設作業における標準的なコンクリートの注入速度情報とを取り出すステップと、
    予め利用者又は機械が設定した作業区画に対して、上記構造物の容積及びコンクリート注入速度情報を適用して、コンクリート打設時間を計算するステップと、
    上記記憶手段から、当該構造物に使用されるコンクリート規格に応じた許容打ち重ね時間の情報を取り出すステップと、
    上記管路組み替え時間とコンクリート打設時間とを加算して、両時間の合計が上記の予め設定されたコンクリート規格に基づいて計算した許容打ち重ね時間よりも小さいときには上記シミュレーションの評価として「適」と、その合計時間が許容打ち重ね時間よりも大きいときには「不適」と出力するステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする、打ち重ね工法のための打設計画支援用のプログラム。
  2. 上記記憶手段は、工事現場の敷地情報及び資材情報を含むとともに、コンクリート供給源をコンクリート作業車とし、
    さらに、上記記憶手段から構造物の平面図情報及び敷地情報を取り出すステップと、
    これら情報から得られる平面図及び敷地の図形に、予めシミュレーションされたコンクリート供給用の配管の配置情報から得た配管の図を重ねて、コンピュータ画面に描出するステップと、
    上記記憶手段から、工事現場の敷地の形状及び広さの情報、敷地の出入口の位置情報、及びコンクリート作業車の規格情報を取り出すステップと、
    工事現場の敷地のうち資材置き場などに利用するデッドスペースを除いた部分を、コンクリート作業車を停めることが可能な駐車位置候補として選出させるステップと、
    出入口を含む敷地の図形情報に上記駐車位置の候補を重ねてコンピュータ画面などの視覚表示手段上に表示させるステップと、
    表示された候補のうちから駐車位置を決定することを利用者に促すステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする、請求項記載の打設計画支援プログラム。
JP2009150166A 2009-06-24 2009-06-24 打ち重ね工法のための打設計画法及び打設計画支援プログラム Active JP5527754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009150166A JP5527754B2 (ja) 2009-06-24 2009-06-24 打ち重ね工法のための打設計画法及び打設計画支援プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009150166A JP5527754B2 (ja) 2009-06-24 2009-06-24 打ち重ね工法のための打設計画法及び打設計画支援プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011006881A JP2011006881A (ja) 2011-01-13
JP5527754B2 true JP5527754B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=43563826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009150166A Active JP5527754B2 (ja) 2009-06-24 2009-06-24 打ち重ね工法のための打設計画法及び打設計画支援プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5527754B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6209909B2 (ja) * 2013-09-06 2017-10-11 株式会社大林組 コンクリート打設計画支援装置、コンクリート打設計画支援方法およびプログラム
CN103942407B (zh) * 2014-02-17 2019-03-19 葛洲坝集团试验检测有限公司 一种基于浇筑块的混凝土温度场仿真计算方法
JP6694678B2 (ja) * 2015-08-11 2020-05-20 清水建設株式会社 コンクリート打重ね時間管理装置およびコンクリートの打重ね時間管理方法
JP7261368B2 (ja) * 2019-04-10 2023-04-20 株式会社竹中工務店 コンクリートの充填状況推定装置、及びコンクリート打設支援システム
CN114036611B (zh) * 2021-11-05 2024-02-02 武汉博雅宏科技有限公司 一种混凝土布料机及其混凝土浇筑路径规划方法
JP7312292B1 (ja) 2022-03-29 2023-07-20 株式会社奥村組 コンクリート打設管理装置、コンクリート打設管理方法およびコンクリート打設管理プログラム
CN116489308A (zh) * 2023-03-31 2023-07-25 山东高速建设管理集团有限公司 一种混凝土浇筑和安全监控方法、系统、计算机和介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57184160A (en) * 1981-05-08 1982-11-12 Fujita Corp Concrete distributing and supply apparatus
JPS58125528A (ja) * 1982-01-18 1983-07-26 Shimizu Constr Co Ltd コンクリートの高落差垂直・水平輸送装置
JPH0390777A (ja) * 1989-09-01 1991-04-16 Taisei Corp コンクリート打設方法及び装置
JP3250062B2 (ja) * 1993-12-27 2002-01-28 清水建設株式会社 コンクリート自動打設制御方法
JP4486375B2 (ja) * 2004-02-17 2010-06-23 株式会社竹中工務店 コンクリート施工管理支援装置、コンクリート施工管理支援システム及びコンクリート施工管理支援プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011006881A (ja) 2011-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5527754B2 (ja) 打ち重ね工法のための打設計画法及び打設計画支援プログラム
Kumar et al. A BIM-based automated site layout planning framework for congested construction sites
KR101607886B1 (ko) 3차원 모델을 이용한 건축물 배근시공도 자동생성 시스템
Hong et al. Algorithms for in-situ production layout of composite precast concrete members
CN106682266B (zh) 一种基于bim的十字钢骨柱梁节点处钢筋处理方法
JP2010108321A (ja) 建設状況可視化システム
Lee et al. Advanced planning model of formwork layout for productivity improvement in high-rise building construction
US20110301995A1 (en) System for supporting carry-in operation planning
JP2009169777A (ja) プラント建設向け作業シミュレーションシステム
Lee et al. Automated system for form layout to increase the proportion of standard forms and improve work efficiency
CN102877649A (zh) 装配式混凝土结构隔层浇筑施工方法
CN116910854A (zh) 一种基于数字建造的大跨度拱形混凝土结构施工方法
KR101163580B1 (ko) 철근 상세 도면 작성방법
Marx et al. Preparation of constraints for construction simulation
Park BIM-based simulator for rebar placement
JP2006330887A (ja) プラント機器配置設計システム
CN112726919A (zh) 一种基于bim的装配式整体框架结构叠合梁及叠合板设计及施工方法
Ray et al. Comparison between the tunnel form system formwork and the MIVAN formwork system in a multi-unit building project
Ghasemi et al. Automation of Multi-Tower Crane Location Optimization in Pre-Fabricated Construction Sites: An Application Programming Interface Approach
CN114266087A (zh) 基于bim技术的薄壳结构模架体系施工方法及管理系统
CA2577686A1 (en) Module evaluation method and system
JP2006277643A (ja) 屋上蓄熱架台計画支援プログラム
Pan et al. Full-span pre-cast launching method (FPLM) analysis with dynamic simulation—Case studies of Taiwan High-Speed Rail (THSR) Project
CN111274645A (zh) 基于工程线构造构件信息模型及其参数化断面施工图布局的方法
JP2008297760A (ja) 構造設計支援システム及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5527754

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150