JP5524773B2 - ボール把持具付きのボールマーカー設置具 - Google Patents

ボール把持具付きのボールマーカー設置具 Download PDF

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本発明は、グランドゴルフのプレー中の使用において好適な、ボール把持具付きのボールマーカー設置具に関する。
近年、ゴルフを簡易にアレンジした、主として高齢者の健康増進のためのスポーツであるグランドゴルフ(グラウンドゴルフ)が、高齢者の増加に伴いその愛好者も増加しており、各町村、或いは地域において広く普及している。ところで、このグランドゴルフにおいて、そのプレー開始時には、スタート位置で、地面に置かれたスタートマットといわれるマット上にボールを置くことになる。また、第1打後のボールが、他のプレーヤーの邪魔となるような場合には、当該ボールを打ったプレーヤーが、そのボール位置にボールマーカー(以下、単にマーカーともいう)を置いて、一時的にそのボールを把持(保持)して拾い上げる必要がある。そして、プレー再開時には、ボールをマーカー位置に置くと共に、そのマーカーを拾い上げる必要がある。さらに、ボールがホールポストに入った後(ホールイン後)は、プレーヤー自身においてそのボールを拾い上げなければならない。
このようにグランドゴルフにおいては、ボールをスタートマットや地面(以下、単に地面ともいう)の所定位置に置いたり、把持して拾い上げたり、さらには、マーカーを地面の所定位置に置いたり、拾い上げたりする動作がホールごとに何度も必要となる。すなわち、このような動作のたびに、その都度、プレーヤーは腰や脚(膝)を曲げて、手を下に延ばすことを強いられることになる。このような動作は、健常者でない腰痛者や、高齢者のように足腰が弱体化しいる者にとっては、相当の負担を伴う。それ故、これが健康の維持、増進を却って阻害したり、グランドゴルフの継続を断念する原因ともなっている。
こうした中、金属線からなり、ボールを弾性的に挟み込んで保持する一対のリング部などに構成してなる弾性狭持部(又はボール保持部)を備えたボール拾い上げ具(ボール保持部具)が提案されている(特許文献1、特許文献2)。また、マーカーを保持するマーカ保持部を備えた、ゴルフボール用ピックアップ補助具も提案されている(特許文献3)。
実用新案登録第3110281号公報 特開2008−307325号公報 特開2003−175132号公報
特許文献1、特許文献2に記載したボール拾い上げ具は、弾性狭持部(又はボール保持部)の弾性変形により、ボールを保持して拾い上げることはできるが、そのボールを分離して所望とする位置にこれを容易に置くことはできない。したがって、ボールを所望とする位置に置くには、腰や膝を曲げて手を下に伸ばして置くことを余儀なくされる。 また、これらの拾い上げ具では、マーカーを置いたり、拾い上げることはできない。
また、 特許文献3のマーカーを保持するマーカ保持部を備えた、ゴルフボール用ピックアップ補助具では、そのピックアップと共に、マーカーを設置可能とされている。しかし、マーカーについて適用対象となるものは突起付きのものに限られ、平板(円板)状のものには適用できないので、そのようなマーカーの設置、および拾い上げはできない。
本発明は、上記した問題点に鑑み、かつ、グランドゴルフに使用されるマーカーが、磁石に吸着される鉄製の円板形状等の板片からなるものであることが多いことに鑑みてなされたもので、プレーヤーが腰や脚を曲げて、手を下に延ばしたりすることなく、地面へのボールの配置及びその拾い上げ、さらには、マーカーの配置及びその拾い上げが簡易にできる、ボール把持具付きのボールマーカー設置具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載に記載の発明のボール把持具付きのボールマーカー設置具は、
パイプの先端又は先端寄り部位に、その後端に向けてボールが押込まれることで開き、その後、自身のバネ性によって閉じることで該ボールを把持するように形成されたボール把持部を備えており、
前記パイプの先端側内部には、該パイプの外周面より自身の外側が突出すると共に先端に向けて大径をなす傾斜部を有し、かつ先後にスライド可能に配置されたスライダを備えており、
このスライダは、前記傾斜部が、バネ性によって閉じる状態にある前記ボール把持部に押え付けられることによって前記パイプの先端又は先端寄り部位に位置する一方、前記パイプの後端に向けてスライドすることで、前記傾斜部が、前記ボール把持部をそのバネ性に抗して押し開いてボールの把持を解除するように設けられており、
該パイプ内には、前記スライダを後方にスライドさせる駆動機構を、前記スライダより後方に備えていると共に、この駆動機構を駆動させるための作動部を、該スライダより後方に前記パイプに備えており、
前記スライダの先端には、鉄を吸着する磁石が取付けられており、
しかも、前記パイプの先端には、前記スライダが先方へ移動するのを規制するストッパが取り付けられており、
前記スライダが前記パイプの先端又は先端寄り部位に位置しているとき、前記磁石の磁力により該ストッパを介して鉄製のボールマーカーを吸着し、前記スライダが前記パイプの後端に向けてスライドさせられることで、その吸着が解除されるよう構成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記作動部は、前記パイプの後端又は後端寄り部位に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボール把持具付きのボールマーカー設置具である。請求項3記載の発明は、前記ボール把持部は、一対の金属線からなる挟み付け部からなることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のボール把持具付きのボールマーカー設置具である。
請求項4記載の発明は、前記スライダは、その傾斜部が、前記パイプの外周面の両側において突出するように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のボール把持具付きのボールマーカー設置具である。請求項5記載の発明は、前記ストッパは、樹脂製の膜又は板であり、前記パイプの先端の開口を閉塞するように取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のボール把持具付きのボールマーカー設置具である。
本発明のボール把持具付きのボールマーカー設置具(以下、単に設置具ともいう)によれば、プレーヤー(使用者)が前記パイプを把持して、地面にあるボールに向けて、その先端又は先端寄り部位(以下、単に先端ともいう)の前記ボール把持部を押付けるように動かすことで、ボールを把持できる。したがって、パイプを適切長さにしておくことで、ボールを拾い上げるのに、腰や脚を曲げたり、さらには、手を地面に向けて伸ばすような、高齢者等にとって負担を伴う動作を要しない。また、そのボールを地面に置くときは、所定位置にボール把持部が位置するようにして、前記作動部を作動(操作)してスライダを後方にスライドさせることで、ボール把持部を開いてボールを開放できる。したがって、作動部をパイプの後方又は後端寄り部位の適所に設けておくことで、腰や脚を曲げたり、手を地面に向けて伸ばすような高齢者等にとって負担を伴う動作を要することなく、ボールを地面の所定位置における。
また、前記スライダが前記パイプの先端側にあるとき、その先端側にある磁石にて鉄製マーカー(以下、単にマーカー)を吸着させることができる。したがって、この鉄製マーカーを吸着させた状態で、これを地面の所定位置に位置するようにして、前記作動部を作動してスライダを後方にスライドし、鉄製マーカーを分離させることで、これを地面の所定位置に配置できる。そして、スライダがパイプの先端側にあるとき、その先端を鉄製マーカーに近接又は当接させることで、磁石により、ストッパを介して該マーカを吸着させることができる。したがって、前記と同様、腰や脚を曲げたり、手を地面に向けて伸ばすような高齢者等にとって負担を伴う動作を要することなく、マーカーの設置、及び拾い上げもできる。
上記したように、本発明のボール把持具付きのボールマーカー設置具によれば、パイプの長さを使用者(プレーヤー)の身長等にあわせて、普通に立っている状態でその後端寄り部位等を持つことができ、かつ、作動部を作動(操作)できるようにしておくことで、そのパイプの長さに相応して、腰や脚を曲げたりして下向きに手を伸ばすなど、腰痛者等にとって負担を伴う動作を要することなく、ボール及び鉄製マーカーを配置し、或いは、拾い上げることができる。これにより、こうした姿勢や体の動きをとり難いような腰痛者等であっても、無理なくグランドゴルフを楽しめるため、本発明の設置具によれば、それらの者にとって福音となる。なお、本発明において鉄製のマーカーというのは、磁石に吸着する素材からなるマーカーを意味し、その意味において鉄系合金からなるものも含まれる。
本発明を具体化したボール把持具付きのボールマーカー設置具の全体を示す斜視図、及びその先端又は先端寄り部位のボール把持部の拡大図。 図1のパイプの先端又は先端寄り部位のボール把持部を背面側(図1の矢印A1)から見た拡大斜視図。 図1の先端又は先端寄り部位のボール把持部を正面側(図1の矢印A2)から見た拡大図。 図3のA−A線断面図。 図4のB−B線断面図、及びボール把持部が開く状態の説明図。 図3の破断面図、及びスライダを後方にスライドさせた説明図。 図1のパイプの後端又は後端寄り部位の縦断面図。 図7において、グリップを外してパイプの後端側から見た図。
以下に、本発明を具体化した実施の形態例について、図1〜図8に基づいて詳細に説明する。図中101は、本例の把持具付きボールマーカー設置具であり、パイプ11と、その先端(図1の下端)又は先端寄り部位の正面(図1の右手前)に、パイプ11を挟んで左右に開閉する一対の挟み付け部20,20からなるボール把持部21を備えている。このボール把持部21は、パイプ11の後端(図1の上方)に向けてボール100が押込まれることで、一対の挟み付け部20,20が開き、その後、自身のバネ性によって閉じることで該ボール100を把持するように、パイプ11を挟んで左右に開閉する一対の挟み付け部20,20からなっている(図1〜図5参照)。パイプ11は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金製からなり、肉厚が2mmで外径が20mm程度で、長さが40〜50cmの円管である。
本例では、ボール把持部21をなす各側の挟み付け部20は、金属線(例えば、ステンレス鋼線)で折曲げ形成されている。この各挟み付け部20は、具体的にはパイプ11の先端(図1下端)寄り部位の正面側(図3の手前、図5の右側)において、パイプ11を挟むよう、その各側において、側面視(図4参照)、横方向に折り返し状に曲げられ、両挟み付け部20が閉じたときに、落下させることなくボール100を把持するように、ボール100の表面に沿うように曲げ形成されている(図1の拡大図等参照)。
すなわち、両挟み付け部20は、これをパイプ11の軸線方向から見たときに(図1〜5参照)、略対称配置をなし、各挟み付け部20のうち、パイプ11の先端(図1の下端)側に位置して、パイプ11の外側からパイプ11に向けて折り返している折り返し線部23は、内側にボール100を保持するよう、平面視(図5参照)、外側に膨らむ円弧状をなし、その折り返し線部23の基端側は、パイプ11の側部に当接する当接部25をなしている。
そして、この当接部25のうち、折り返し部23と反対のパイプ11の背面側(図4、図5左側)に位置する端部においては、図1〜図4に示したように、パイプ11の後端(図1の上端)側に向けて延びる直線部27をなし、その直線部27の後端(図1の上端)が、パイプ11に固定金具29を介して取着されている。また、各挟み付け部20のうち、パイプ11の後端(図1の上端)側に位置して、パイプ11の外側からパイプ11に向けて折り返している折り返し線部31は、内側にボール100を保持するよう、図4に示したように、パイプ11の後端(図1の上端)側に膨らむ円弧状をなし、その折り返し線部31の基端側は、パイプ11の側部に当接する当接部33をなし、この当接部33のうち、折り返し部31と反対のパイプ11の背面側に位置する端部において、図1、図2、図4に示したように、パイプ11に固定金具35を介して取着されている。
しかして、ボール把持部21をなす各側の挟み付け部20は、パイプ11の後端(図1の上端)に向けて、パイプ11の先端側からボール100が押込まれることで開き、その後、自身のバネ性によって閉じることで該ボール100を、パイプ11の正面(図4、図5の右側)において各側の挟み付け部20をなす折り返し線部23、31にて把持可能なように形成されている。すなわち、ボール把持部21をなす両挟み付け部20の間に、パイプ11の先端側から後端側に向けてボール100が押込まれると、その押込み力により、主として、その先端側に位置する折り返し線部23が開くように変形し、ボール100が両挟み付け部20の間に入り込み、後端側に位置する折り返し線部31にてボール100の後方への移動が規制されると同時に、両挟み付け部20が自身のバネ性により閉じ、各折り返し線部23、31等がボール100の表面になじむ形となってボール100を保持するように形成されている。なお、各側の挟み付け部20は、閉じた状態で、その先端側の折り返し線部23は、保持したボール100を落下させないようにボール100の下向き面(半球面)に係合する設定とされており、後端側の折り返し線部31は、ボール100が後端側へ飛び出ないようにされていると共に、両折り返し線部23、31にてボールを挟み付けて把持(拘束)するように曲げ形成されている。
一方、パイプ11の外周面のうち、挟み付け部20をなす、外側に膨らむ円弧状の折り返し線部23の基端側の当接部25に対向する位置には、パイプ11の径方向に対向する配置で、先後方向に延びるスリット13が設けられている(図1、図2、図5、図6参照)。そして、このパイプ11の先端側内部には、先後にスライド可能に配置されたスライダ41を備えている。このスライダ41は、矩形状の帯板部43と、帯板部43の先端寄り部位の両側において、両側のスリット13においてパイプ11の外周面から、自身の外側が突出し、先端に向けて大径をなす傾斜部45をなす翼状板部47を備えている。この各傾斜部45には、ボール把持部21をなす各側の挟み付け部20の、外方に膨らむ円弧状の折り返し線部23の当接部25が、ボール100を挟むように閉じる方向の自身のバネ性により押付けられている。しかして、この傾斜部45に対する当接部25による径方向の押さえつけ力による先端(図1の下)向き分力によって、このスライダ41は、パイプ11の先端に向けて付勢されており、パイプ11の先端又は先端寄り部位に位置するように保持されている。したがって、図6中、2点鎖線で示したように、このスライダ41をパイプ11の後端(図1の上)に向けてスライドするように移動することで、その傾斜部45にて、ボール把持部21をなす各側の挟み付け部20における当接部25が、逆に押し広げられ、外方に膨らむ円弧状の折り返し線部23を主体として、両側の挟み付け部20はバネ性に抗して開き、これにより、ボール100の把持を解除するように設定されている。
なお、パイプ11内には、このスライダ41を後方にスライドさせる駆動機構が設けられている。本例では、パイプ11内であって、スライダ41の後方に、その駆動機構をなすリンク用の帯板(細長い矩形板)51が、その先端部分を介し、スライダ41の後端部位(帯板部43の後端部)に、ピン止め(頭部付きのネジとナット締め)により、緩く連結されている(図4、図6参照)。ただし、本例では、このリンク用の帯板(細長い矩形板)51は、先後の中間部位で約90度ねじられている。
一方、パイプ11の後端又は後端寄り部位には、パイプ11の径方向を貫く配置で、そのパイプの一方の外側(図7の左側)に作動部61が突出する矩形板状部材からなるレバー63が、先後(図7の上下)に揺動可能に設けられている。本例では、パイプ11の他方の外側(図7の右側)においてパイプ11に固定された止め具15に、レバー63の先端がピン止めされている。そして、このレバー63のうちパイプ11内に位置する部位には、上記したリンク用の帯板(細長い矩形板)51における90度ひねられた後端寄り部位が重ねられ、ピン止め(頭部付きのネジとナット締め)により、揺動可能に連結されている。これにより、レバー63のうち、パイプ11の外側(図7の左側)に突出する作動部61の先端を、図7中、2点鎖線で示したように、パイプ11の後端側に所定角度θ、揺動することで、帯板51を後端側に引き寄せ、これによって、図6に示したように、スライダ41を後端側(図6上)に所定量L1、スライドさせ得るように構成されている。すなわち、ボール把持部21をなす各側の挟み付け部20の、外方に膨らむ円弧状の折り返し線部23の当接部25が、ボール100を挟むように閉じる方向の自身のバネ性により、スライダ41の各傾斜部45に押付けられているときは、スライダ41はパイプ11の先端側にある。一方、この状態において、レバー63のうち、パイプ11の外側に突出する作動部61を後端側に揺動すると、スライダ41は、帯板51を介して、上記バネ性に抗して、後端側にスライドさせられるように構成されている。
また、図4、図6に示したように、このようなスライダ41のうち、パイプ11内にあるその先端側には、鉄片を吸着可能の所定の磁力を有する磁石71が例えば、接着剤による接着で取付けられている。本例では、スライダ41の先端に凹部が切欠き形成され、この凹部に磁石(マグネット)71が嵌め込まれる形で、例えば、接着剤又は樹脂により接着されている。これにより、スライダ41が、パイプ11内における先端側に位置しているとき、磁石71は、パイプ11の先端に位置するように設定されている(図4、図6参照)。また、このスライダ41の先端、及び磁石71が、パイプ11の先端から先方に突出する(移動する)のを規制ないし防止するため、パイプ11の先端には、ストッパ81として、本例では例えば、樹脂製の膜(又は板)からなるキャップ(以下、ストッパ)が嵌着され、接着等により分離しないように固着されており、パイプ11の先端の開口を閉塞している。なお、磁石71は、スライダ41がパイプ11の先端又は先端寄り部位に位置しているとき、樹脂製の膜からなるストッパ81を介して、鉄製の円板片などからなるボールマーカー75を吸着して、そのまま持ち上げる磁力を有するものとされている。一方、磁石71は、この状態で、スライダ41が、上記したように、レバー63の操作でパイプ11の後端側に向けて、所定量L1、スライドさせられたとき、そのボールマーカー75の吸着が解除される磁力のものとされており、したがって、マーカー75が吸着された状態でスライダ41が所定量L1、引き上げられると、そのボールマーカー75は、パイプ11の先端から分離して落下するように構成されている。
なお、本例のボール把持具付きのボールマーカー設置具101においては、パイプ11の後端寄り部位のうち、レバー63の後方のグリップ部91にグリップ部材として、例えば、スポンジ材等からなるグリップ部材が巻装されており、使用者が本例の設置具101をその手で持ちやすいように構成されている。また、パイプ11の後端寄り部位の一側には、下向きフック(上下が逆のJ字形フック)95が固着されており、例えば、使用者が、自身のズボンの腰バンド等に、このフック95を引っ掛けることで、手を用いず本例の設置具101を運搬できるように構成されている。
しかして、上記した本例の設置具101によれば、次のような効果が得られる。すなわち、使用者がパイプ11をその後端寄り部位のグリップ部91を把持し、地面にあるボール100の上に、先端の一対の挟み付け部20、20の間が位置するようして、そのボール把持部21を押し付ける。こうすることで、バネ性により一対の挟み付け部20、20は開き、ボール100がボール把持部21内に挟まれるようになるとともに、バネ性により、それらが閉じることで、ボール100は把持される。また、逆にボールを地面に置くときは、ボール把持部21内にボールを挟んだ状態とした本例の設置具101を把持して、そのボールが地面の所定位置に位置するようにする。そして、レバー63の作動部61を、後端側に適宜(例えば所定角度θ)、揺動する。こうすることで、スライダ41は後端側にスライドし、その傾斜部45により一対の挟み付け部20、20は、その当接部25,25を基点として開く。これにより、ボール100はその自重により開放され、地面の所望とする位置に配置されることになる。
また、プレー途中で、ボールを拾い上げてその位置にマーカーをおく必要があるときは、鉄製(例えば鉄製円板)のマーカー75を用いる。すなわち、スライダ41がパイプ11の先端側にあるとき、その先端のストッパ81を介して、パイプ11の先端にそのマーカー75を近接又は当接する。こうして、マーカー75を、ストッパ81を介して磁石71にて吸着させ、そのマーカー75が地面の所定位置に位置するようにして、レーバー63の作動部61を作動し、上記したようにスライダ41を後方にスライドさせる。こうすることで、鉄製のマーカー75は、その磁石71による吸着から開放されるから、地面の所定位置に配置されることになる。また、逆に、そのマーカー75を拾い上げるときは、スライダ41がパイプ11の先端側にある状態とし、その先端を鉄製のマーカー75に近接又は当接させることで、そのマーカー75はストッパ81を介して磁石71に吸着される。したがって、以後は、その先端のマーカー75を手に取ることで、その拾い上げが終了する。
以上の説明から明らかなように、本例の設置具101を用いる場合には、パイプ11の先端側において、簡易な操作で、プレーの開始から終了までの間において、ボールを地面の所定位置に置いたり、地面から拾い上げるのに加えて、鉄製のボールマーカーを所定位置に置いたり、拾い上げたりすることができる。すなわち、本例の設置具101を用いる場合には、腰や脚を曲げて、手を下に延ばす動作を要することなく、ボールや鉄製のマーカーを地面に置いたり、地面から拾い上げることができるから、腰痛者や高齢者のように、腰や脚を曲げたり、そうした姿勢で手を下に延ばすような動作をするが容易でない者でも、支障なくグランドゴルフを楽しむことができる。
なお、上記したことから明らかなように、本例のボール把持具付きのボールマーカー設置具においては、使用者の身長や運動機能に応じて、上記動作が容易にできるように、そのパイプの長さ等を設定すればよい。すなわち、パイプの後端又は後端寄り部位をグリップ部としたとき、この部位を手で把持して、上記したようにボールやマーカーの設置や拾い上げを動作を行うに際して、腰や脚を曲げることなく、それらを行うことができるように、パイプの長さ等を設定すればよい。また、同様に、前記作動部についても、このグリップ部の近傍に設けると、グリップしている手で、その作動(操作)ができることから、この作動部についても、パイプの後端又は後端寄り部位に設けるのが好ましい。
また、上記形態では、ボール把持部は、金属線からなる一対の挟み付け部からなるものとした場合を例示したが、これは非対称構造の2つの挟み付け部からなるものとしてもよいし、3つの挟み付け部からなるものとしてもよい。これは、パイプの先端又は先端寄り部位に、その後端に向けてボールが押込まれることで開き、その後、自身のバネ性によって閉じることで該ボールを把持するように形成されたものであればよく、したがって、金属線からなるものに限定されるものではなく、適度のバネ性がある、樹脂製の線材(プラスチックの線材)や、金属薄板や樹脂製の板材から形成してもよい。
また、上記形態では前記スライダ41は、その傾斜部が、前記パイプ11の外周面の両側において突出するように設けられているものを例示したが、これは、片側において突出するように設けられているものでもよい。すなわち、その1つの傾斜部により、パイプ把持部の必要な押し広げができ、ボールの開放ができればよいためである。さらに、上記例では、ストッパとして、樹脂製の膜(又は板)を用いて、パイプの先端の開口を閉塞した場合を例示したが、これは、例えば、格子や網状のものであってもよい。スライダをパイプの後端に向けてスライドしたとき、スライダの先端側の磁石にストッパを介して吸着されていた鉄製のマーカーが、磁石の動きに追随することなく、分離できればよいためである。この意味でストッパは、非磁性体であれば金属でもよく、したがって、アルミニウムやアルミニウム合金製のものとしてもよい。なお、本発明のボール把持具付きのボールマーカー設置具は、グランドゴルフに限られるものではなく、所謂、ゲートボールや普通のゴルフなど、そのプレー過程で、ボール及び鉄製のマーカー(ボールマーカー)を置いたり拾い上げたりする動作を伴うスポーツや遊び(娯楽行為)に広く適用できる。
11 パイプ
20 挟み付け部
21 ボール把持部
41 スライダ
45 傾斜部
51 スライド駆動用の帯板
63 スライド駆動用の作動部
71 磁石
75 マーカー(鉄製のボールマーカー)
81 ストッパ
100 ボール
101 ボール把持具付きのボールマーカー設置具

Claims (5)

  1. パイプの先端又は先端寄り部位に、その後端に向けてボールが押込まれることで開き、その後、自身のバネ性によって閉じることで該ボールを把持するように形成されたボール把持部を備えており、
    前記パイプの先端側内部には、該パイプの外周面より自身の外側が突出すると共に先端に向けて大径をなす傾斜部を有し、かつ先後にスライド可能に配置されたスライダを備えており、
    このスライダは、前記傾斜部が、バネ性によって閉じる状態にある前記ボール把持部に押え付けられることによって前記パイプの先端又は先端寄り部位に位置する一方、前記パイプの後端に向けてスライドすることで、前記傾斜部が、前記ボール把持部をそのバネ性に抗して押し開いてボールの把持を解除するように設けられており、
    該パイプ内には、前記スライダを後方にスライドさせる駆動機構を、前記スライダより後方に備えていると共に、この駆動機構を駆動させるための作動部を、該スライダより後方に前記パイプに備えており、
    前記スライダの先端には、鉄を吸着する磁石が取付けられており、
    しかも、前記パイプの先端には、前記スライダが先方へ移動するのを規制するストッパが取り付けられており、
    前記スライダが前記パイプの先端又は先端寄り部位に位置しているとき、前記磁石の磁力により該ストッパを介して鉄製のボールマーカーを吸着し、前記スライダが前記パイプの後端に向けてスライドさせられることで、その吸着が解除されるよう構成されていることを特徴とするボール把持具付きのボールマーカー設置具。
  2. 前記作動部は、前記パイプの後端又は後端寄り部位に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボール把持具付きのボールマーカー設置具。
  3. 前記ボール把持部は、一対の金属線からなる挟み付け部からなることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のボール把持具付きのボールマーカー設置具。
  4. 前記スライダは、その傾斜部が、前記パイプの外周面の両側において突出するように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のボール把持具付きのボールマーカー設置具。
  5. 前記ストッパは、樹脂製の膜又は板であり、前記パイプの先端の開口を閉塞するように取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のボール把持具付きのボールマーカー設置具。
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