JP5522700B2 - 失禁患者における便排出物を収集するための装置 - Google Patents

失禁患者における便排出物を収集するための装置 Download PDF

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Description

本発明は、便排出物を収集するための装置、ならびに、該装置の配置のための装置および方法に関する。
本発明は、便排出の抑制または管理のための解決策に関する。当該技術分野において知られる便排出の抑制または管理のための選択肢としては、おむつあるいは生理用ナプキンの形態を成す吸収パッド、肛門プラグ、収集バッグまたはポーチの形態を成す便収集器、および、留置カテーテルが挙げられる。
様々な利用可能な解決策のうち、留置カテーテルは、便失禁を管理するための有望な解決策を与える。留置カテーテルが直腸の内側に配置され、また、カテーテルを直腸の内側に保持するために弾性リングまたは膨張可能なバルーンあるいはカフを備える保持部材が使用される。保持部材は、肛門開口を通じて直腸内へ圧縮状態で供給され、直腸内で拡張することができあるいは拡張させられる。保持部材は、その拡張状態で、肛門直腸接合部によってもたらされる棚状部(直腸の広い方の通路と狭い方の肛門管との間の接合部に棚を形成する)に当接して、直腸から肛門開口を通じて意図せずに引き抜かれることが防止される。また、保持部材は、排泄物の通過を可能にするための環状ルーメンを備える。保持部材は便用の収集バッグに接続される。
既存の留置カテーテルは幾つかの欠点を有する。
従来技術の装置の主な欠点は、保持部材が直腸内でその拡張状態をとって保持するように構成され、それにより、弾性リングまたは膨張可能な構造体が径方向外側に向けられる連続した力を直腸の壁に対して加え、その結果、直腸組織悪化、粘膜損傷、直腸狭窄、内部神経または外部神経の変性、および、上直腸血管の破裂が引き起こされるという点である。
また、自然状態で、便物質は、結腸壁および直腸壁の波状の筋肉収縮(蠕動)と括約筋の対応する弛緩とによって結腸および直腸から放出される。蠕動収縮により、直腸壁が拡張および収縮して、便物質が肛門開口の方へ移動される。従来技術の留置カテーテルが直腸内に挿入された場合、保持部材によって及ぼされる径方向外側に向けられる力は、保持部材が直腸内で配置されたポイントで蠕動収縮を妨げる。弾性部材によって及ぼされる連続的な圧力も直腸壁および内外括約筋に対して損傷を引き起こし、それにより、永久的な機能障害がもたらされる。
特定の場合には、蠕動収縮中に弾性部材によって直腸壁に与えられる抵抗により、弾性部材自体は、それが肛門直腸接合部と当接させられるまで肛門開口の方へ吐き出され、あるいは、幾つかのケースでは肛門管から完全に吐き出される。
また、従来技術の装置は、直腸および肛門管の生理機能を考慮に入れていない。肛門直腸接合部(直腸と肛門管との共通の境界)は、特定のタイプの神経のための制限的境界を与える。内臓神経が肛門直腸接合部の上側に見出され、一方、体性神経が接合部の下側に見出される。体性神経は痛みを感じることができるが、内臓神経は圧力のみを感じて痛みを感じない。体性神経のおかげにより、肛門直腸接合部およびその下側の部分は、極めて敏感であり、肛門管内に異物が配置される場合に高いレベルの不快感を引き起こす。
多くの従来技術の装置は、肛門直腸接合部によってもたらされる棚状部に配置されて該棚状部に当接する保持部材に依存する。他の従来技術の装置では、蠕動収縮に対する保持部材の抵抗の結果として、装置が、それらが肛門直腸接合部によってもたらされる棚状部に当接するまで、蠕動収縮によって肛門開口へ移動される。保持部材が肛門直腸接合部に存在する結果として、患者は絶えず異物感を感じ、それに伴って不快感を感じる。このため、従来技術の装置は、集中治療の患者以外の患者において特にうまくいかなかった。
有効性に関して、従来技術の装置は、今までのところ、非固体状の便物質においてはうまくいってきた。有効性の限界は複数の原因を有する。第一に、肛門管および肛門直腸接合部は、便物質の通過のための制限されたルーメン直径を有する通路を与える。弾性材料から成る途切れのないリング(または円筒体)あるいは膨張カフまたはバルーンのいずれかを備える保持部材を直腸内に配置すると、ルーメン直径がかなりの程度まで更に減少し、それにより、便物質の通過のために利用できる容積が減少する。利用できるルーメン直径の減少は、任意のかなりの量の固形便廃物の通過を妨げる。
従来技術の装置が直面する他の制約は、押しのけられる可能性である。保持部材が弾性リングを備えていようと膨張可能カフを備えていようとにかかわらず、そのような弾性リングまたはカフの上縁(肛門開口から最も離れている縁部)は、降下する便廃物が必然的に当接する当接面を有する。降下する固形便廃物によって当接面に対して及ぼされる圧力により保持部材が押しのけられ、それにより、保持部材はもはや排泄物通過用の完全な環状ルーメンを与えず、その結果、弾性部材の外壁に沿う漏れあるいは漏出が引き起こされる。また、弾性部材は、押しのけられると、固形便廃物によって圧力が及ぼされ続ける当接面の表面積を増大させ、最終的に、装置全体が肛門開口から吐き出される。
固形便排出物を扱う際の制限に起因して、従来技術の装置の実用性は、一般に集中治療の患者のみにおいて観察される液状便排出物を扱うことに制限される。
また、従来技術の装置は、蠕動収縮によって引き起こされる漏れ/漏出に関する深刻な欠点に直面する。図16〜図17Aは、従来技術の装置の保持部材および直腸壁による蠕動収縮の結果の平断面図を示している。これらの図の教示内容は、保持部材が弾性リングである場合および保持部材が膨張可能カフである場合にも同様に適用できる。いずれの場合にも、保持部材は、直腸壁に当接する途切れのない連続した環状面を有する。
図16において、従来技術の装置において見られる類の保持部材10は、完全に拡張された状態にあり、一様に円形(または、略円形)の形状をとる。図16Aは、保持部材10の外周上の特定のポイントに沿う径方向内側に向けられる力Fの効果を示しており、この場合、内向きの力Fが向けられる弾性部材の部分が内側に変形し、一方、他の部分がそれに対応して外側に変形する。保持部材10のこの部分の対応する外側への変形は、保持部材10の途切れのない連続した環状構造の結果である。保持部材10が弾性リングである場合、外側への変形は、構成材料の弾性特性の結果である。保持部材10が膨張されたカフまたはバルーンである場合、外側への変形は、対応する圧力を弾性部材の他の部分に加えるカフまたはバルーン内の空気の相対的な非圧縮性の結果である。
図17は、直腸内に配置されたときのその完全拡張状態の保持部材10を示している。隣接する直腸壁94は、内側に向けられる力が保持部材10に加えられない弛緩状態で示されている。図17Aには、蠕動収縮を受ける直腸壁94が示されており、この場合、径方向内側に向けられる力Fが保持部材10の外周上の様々なポイントに加えられる。内側に向けられる圧縮力Fが保持部材10の外周にわたって加えられるため、部材10は、直腸壁94に隣接する保持部材10によって与えられる外周表面積を減らす目的で、内側に折り畳まれて一連の略U形状に変形させられる。U形状変形は、保持部材を通じた便物質の通過のために利用できるルーメンと干渉して該ルーメンの容積を減少させる。同時に、そのようなU形状変形は、直腸壁94と保持部材10の外周との間に便物質が通過できる隙間を形成し、そのため、装置の外側に沿う漏出または漏れが生ずる。
前述した欠点に加えて、一般に分かるように、従来技術の装置は、装置を処方し、挿入し、維持し、および、除去するために訓練を受けた介護者を必要とする。
出願人は、上記欠点の全てに対処する便排出物用の収集装置の必要性を認識した。その実施形態を本明細書中で説明する。
本発明は、従来技術の欠点に対処する装置に関する。本発明の特徴を有する便排出物用の収集器は、自己拡張弾性収集部品と、ハウジングシースと、移送部品とを備える。
収集部品は、開口基端と、開口先端と、部品の長手方向軸線に沿うルーメンとを有する。ルーメンは、開口基端と開口先端とを接続する通路を与える。収集部品は複数の相互に接続される弾性アームから構成され、アームはそれらの間に空間を形成する。アームは、収集部品の輪郭を画定する。収集部品内の隣接するアームは、径方向外側に向けられる圧力を及ぼすために、互いに離れるように弾性的に付勢される。径方向外側に向けられる圧力は、収集部品を直腸内に配置する際に拡張させて直腸壁に固定する役目を果たす。収集部品は、蠕動収縮中に隣接する直腸壁によって及ぼされる圧力よりも小さい径方向圧力を及ぼすように構成される。
ハウジングシースは、部品の開口基端および開口先端を妨げるあるいは塞ぐことなく、また、開口端を接続するルーメンを妨げるあるいは塞ぐことなく、収集部品の内側輪郭または外側輪郭のうちの一方または両方の輪郭上にわたって覆う可撓性を有する弾性材料を有する。
移送部品は、便排出物が収集部品から容器へ移動するための導管を形成する可撓性を有する略管状のシースである。移送部品は、第1の開口端と、第2の開口端と、2つの開口端を接続するルーメンとを有する。移送部品の第1の開口端は収集部品の基端と係合する。
収集部品のアームはx軸線、y軸線、および、z軸線に沿って柔軟であってもよい。本発明の特定の態様によれば、収集部品のアームが形状記憶を有してもよい。
収集部品のアームは、収集部品のための円形、略円形、円筒、略円筒、半球、円錐、円錐台、カップ形状、または、漏斗形状の輪郭のうちのいずれか1つを画定してもよい。
特定の態様によれば、相互に接続されるアームは、波状の一連の対を成すアームを形成してもよい。それぞれのアーム対は、2つの側方に隣接するアーム対に結合されてもよく、また、収集部品の輪郭を完成するために最初および最後の対を成すアーム組が互いに結合されてもよい。
相互に接続されるアームは、収集部品の輪郭を画定するように波状形態で配置される単一の連続する一連の弾性ワイヤ材料を備えてもよい。この態様では、輪郭を完成するためにワイヤ材料の自由端が結合される。特定の態様によれば、連続する一連の弾性ワイヤ材料は、波状ワイヤ材料の山と谷とによって形成される頂点のうちの1つ以上で1つ以上のねじれループを成して配置されてもよい。
本発明の他の態様では、収集部品の相互に接続されるアームが別個であってもよく、その場合、隣接するアームはコネクタによって互いに結合される。更に特定の態様では、収集部品の隣接するアームは、結合されるアームを互いに離すように付勢する弾性コネクタにより結合される。
本発明の一実施形態において、収集部品のアームは、収集部品の輪郭を画定するように配置される一連の交差するアーム対を成して配置されてもよい。各対中の交差アームはそれらのそれぞれの長手方向の中間点で枢支ピンにより結合される。各交差アーム対の自由上端および自由下端は、側方に隣接する交差アーム対の隣接する自由上端および自由下端にそれぞれ枢支ピンにより結合される。輪郭を完成させるために、最初の交差アーム対の自由上端および自由下端と最後の交差アーム対の自由上端および自由下端とが互いに結合される。
収集部品の輪郭を画定するアームの配列が複数の環状要素として構成されてもよい。収集部品の環状要素は、略同一の輪郭を有するとともに、収集部品の長手方向軸線に沿って同軸に位置合わせされる。収集部品の輪郭を得るために、環状要素のそれぞれが少なくとも1つの隣接する環状要素に結合されてもよい。一実施形態において、要素は、互いに結合されず、その代わりに、ハウジングシースにより、互いに対して長手方向に位置合わせされた状態に保たれる。
他の実施形態では、収集部品の輪郭が円錐台であり、この場合、収集部品の基端と先端とを接続する外側壁は、法線から10°〜30°の角度で外側に向けられる。収集部品が直腸壁に付着するためのファスナ(締結手段)を有してもよい。
本発明の一態様では、拡張された収集部品が20mm〜60mmの外径を有してもよい。他の態様において、収集部品は、その折り畳まれた状態で、6mm〜21mmの外径を有してもよい。更なる態様において、拡張された収集部品は、開口基端で20mm〜40mmの内径を有し、開口先端で20mm〜60mmの内径を有してもよい。更に特に、拡張された収集部品は、開口基端で33mm〜35mmの内径を有し、開口先端で53mm〜55mmの内径を有してもよい。
一実施形態では、収集部品の長さが10mm〜50mmであってもよい。
本発明の特定の実施形態では、収集部品によって及ぼされる径方向外側に向けられる圧力が1〜106cmHOであってもよい。更に特定の実施形態では、収集部品によって及ぼされる径方向外側に向けられる圧力が1〜48cmHOであってもよい。他の実施形態では、収集部品によって及ぼされる径方向外側に向けられる圧力が10〜30cmHOであってもよく、他の実施形態では27.19cmHOであってもよい。
収集部品には1本以上の糸状体(filament)が取り付けられてもよい。1本以上の糸状体の自由端は、収集部品の基端の後方に延びるように配置される。一実施形態では、1本以上の糸状体の自由端が異なる度合の弛みを有するように配置されてもよい。
特定の実施形態では、1本以上の糸状体が収集部品を通り抜けて引きひも配置で編み込まれてもよい。更に特定の実施形態では、糸状体が相互に接続されたアームの頂点を通り抜けて編み込まれてもよく、頂点は収集部品の基端および先端の一方または両方に配置される。
糸状体の各後端は、対応する硬質または半硬質の長手方向導管内に収容された後にハンドルに接続される。各導管は、その長手方向軸線の方向に沿う内在糸状体の自由な移動を許容する。各導管の一端は収集部品の基端に隣接して配置される。
一実施形態では、ハウジングシースの形状が収集部品の形状に対応する。他の実施形態では、ハウジングシースのための材料が高分子材料である。
移送部品の第2の端部は、コネクタが設けられる開口端であってもよい。コネクタは便排出物用の容器と係合する。あるいは、移動部品の第2の端部が閉じられてもよく、この閉塞端は便排出物用の容器としての機能を果たす。一実施形態では、移送部品の可撓性且つ弾性の管状シースのための材料が高分子材料である。
これらのおよび他の実施形態、特徴、ならびに、利点は、詳細な説明および添付図面に関連して読まれると当業者に明らかになる。
拡張状態の収集部品を示している。 圧縮状態の収集部品を示している。 対応するx軸線、y軸線、および、z軸線が重ね合わされた拡張状態の収集部品を示している。 x軸線およびy軸線に沿って方向付けられた径方向内側に向けられる力に応じた収集部品の圧縮を示している。 対応するx軸線およびz軸線が重ね合わされた拡張状態の収集部品を示している。 z軸線に沿う長手方向に向けられた力に応じた収集部品の圧縮を示している。 その頂点を後端が通り抜けて編み込まれる糸状体または糸を有する拡張状態の収集部品を示している。 圧縮状態の収集部品を示しており、部品よりも先端の方向で糸状体または糸の後端に加えられる軸力と、屈しない表面に対する部品の頂点の同時当接とによって、圧縮のための径方向内側に向けられる力が生み出される。 図2の拡張された収集部品を示しており、糸状体または糸の後端がパイプまたはチャンネルに通された後にハンドルに接続される。 図2Aの圧縮された収集部品を示しており、糸状体または糸の後端に加えられる先端軸力がハンドルを引っ張ることによって生み出され、部品の頂点が当接する屈しない表面が部品よりも基端側のパイプまたはチャンネルの端部によって与えられる。 収集部品のアームを弾性的に接続するために使用されるワイヤのコイル状またはループ状配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するために使用されるワイヤのコイル状またはループ状配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するために使用されるワイヤのコイル状またはループ状配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するための他の配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するための他の配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するための他の配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するための他の配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するための他の配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するための他の配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するための他の配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するための他の配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するための他の配置を示している。 収集部品のアームを弾性的に接続するための他の配置を示している。 シース内に収容される収集部品と、シースの端部に取り付けられる移送部品とを有する組立内部部品を示している。 図5の組立内部部品を示しており、収集部品がその頂点を通り抜けて編み込まれる糸状体または糸を有し、糸状体または糸の後端がパイプまたはチャンネルを通過し、パイプまたはチャンネルが移送部品内に収容される。 図5Aの組立内部部品を示しており、糸状体または糸の後端がコネクタおよびハンドルに取り付けられる。 図5Bの組立内部部品を示しており、ハンドルを引っ張ることにより糸状体または糸の後端に加えられる先端方向に向けられる軸力の印加と、収集部品よりも基端側のパイプまたはチャンネルの屈しない端部に対する収集部品の下端頂点の同時当接とによって収集部品が圧縮される。 挿入装置のためのプランジャを示している。 図5Cの組立内部部品の内部軸方向導管内に収容される図6のプランジャを示している。 図5Cの組立内部部品の内部軸方向導管内に収容される図6のプランジャの断面を示している。 挿入スリーブが配置された図6のプランジャを示している。 完全に組み立てられた状態の挿入装置を示しており、収集部品と移送部品の少なくとも一部とが図7のプランジャと挿入スリーブとのアセンブリ内に収容されている。 挿入装置のためのプランジャの代わりの実施形態を示している。 代わりの実施形態の挿入スリーブが配置された図9のプランジャを示している。 完全に組み立てられた状態の挿入装置の代わりの実施形態を示しており、収集部品と移送部品の少なくとも一部とが図10のプランジャと挿入スリーブとのアセンブリ内に収容されている。 挿入スリーブの第1の実施形態を示している。 選択的に脆弱化された壁部を有する挿入スリーブの代わりの実施形態を示している。 図13の挿入スリーブの実施形態を示しており、脆弱壁部に沿って反対方向の力を加えることによりスリーブが2つのセグメントに分けられている。 直腸内に配置できる状態にある図8の完全に組み立てられた挿入装置を示している。 所定の深さまたは位置まで直腸内に挿入された図8の挿入装置を示している。 収集部品へ向かう方向で図8のプランジャに対して軸方向に向けられる力を加えることによる組立内部部品の配置を示している。 図8のプランジャおよび挿入スリーブが引き抜かれた状態で直腸内の所望の位置に配置される組立内部部品を示している。 直腸内に配置できる状態にある図11の完全に組み立てられた挿入装置を示している。 所定の深さまたは位置まで直腸内に挿入された図11の挿入装置を示している。 直腸内への挿入後の図11の挿入装置を示しており、ロック機構が外され、挿入スリーブの引抜きが開始される。 収集部品から離れる方向での図11の挿入スリーブの引抜きによる収集部品の配置を示している。 図11のプランジャおよび挿入スリーブが引き抜かれた状態で直腸内の所望の位置に配置される移送チューブおよび収集部品を示している。 完全に拡張された状態の従来技術の留置カテーテルの保持部材の平断面図を示している。 径方向内側に向けられる力がその外周の特定のポイントに加えられるときの従来技術の留置カテーテルの保持部材の平断面図を示している。 直腸内に配置されたときの完全拡張状態の従来技術の留置カテーテルの保持部材の平断面図を示している。 直腸が蠕動収縮を受けている状態で直腸内に配置される際の従来技術の留置カテーテルの保持部材の平断面図を示している。 直腸の内部生理機能を示している。
本発明の詳細な説明は、添付図面を参照して読むことができる。必ずしも一定の倍率ではない図面は、特定の実施形態を描いており、本発明の範囲を限定しようとするものではない。詳細な説明は、本発明を一例として例示しており、限定的に示すものではない。本明細書および図面は、当業者が本発明を作り出して使用できるようにする。
本発明は、直腸内に配置するための便排出物の収集器を提供し、装置は、収集部品と、収集装置のためのシースと、輸送部品と、任意選択で別個の容器とを備え、収集器は直腸内に配置されるように構成される。また、収集器は、直腸から除去するための引抜き機構を有する。また、本発明は、便排出物の収集器を配置するためのシステムおよび器具を更に提供する。また、本発明は、収集器を配置して引き抜くための方法も扱う。
本発明の収集部品は、それが直腸壁に固定して蠕動収縮中に隣接する生体構造の動きに対応して折り畳まれおよび拡張するように選択される伸展性を伴って直腸の壁に付着する柔軟な自己拡張構造である。
図1〜図4Lは収集部品の特別な実施形態を示している。
図1および図1Aは、拡張状態および圧縮状態をそれぞれ成す自己拡張収集部品1の実施形態を描いている。
収集部品1の所望の自己拡張特性および柔軟特性は、形状記憶合金、バネ鋼、ステンレス鋼、熱可塑性高分子、および、弾性特性または弾力性を有する天然材料または合成材料のうちの1つ以上を使用して部品を構成することにより達成されてもよい。また、柔軟性および弾力性は、収集部品1の様々な要素間のコネクタ(弾性および非弾性)によって達成されてもよく、ここではその実施形態について説明する。
図1および図1Aでは、収集部品1が形状記憶を有するワイヤ材料11から構成される。収集部品1は、直腸内に配置される際に上面16(「先端」)が肛門開口部よりも先端側に配置されて下面17(「基端」)が肛門開口部よりも基端側に配置される方向で示されている。この明細書の目的のため、収集部品1の様々な要素の基端および先端とは、この方向に対応することを前提とする。
収集部品1は、円形または略円形、円筒または略円筒、半球、円錐、円錐台、カップ形状、あるいは、漏斗形状の輪郭、または、直腸の形状に対応するように選択されてもよい他の輪郭のうちのいずれか1つを成していてもよい。当業者であれば分かるように、収集部品1の形状および形態は、患者の不快感を最小限に抑えかつ直腸壊死の危険を回避することを目的として、最小で均一に分布される径方向圧力を隣接する直腸生体構造に及ぼすように選択されてもよい。また、部品1の形状および形態は、部品1が非弾性的な変形または非弾性的な潰れを被らないようにすることを視野に入れて選択されてもよい。
収集部品1は、所望の輪郭を画定する(したがって、所望の輪郭を有する構造部材を形成する)アーム11Aの配列によって構成される。収集部品1の輪郭に沿うアーム11Aの形態は、隣り合うアーム11A間に空間(「隙間」)を形成する。収集部品1の所望の輪郭を画定するためのアーム11Aの配列は、開口基端および開口先端と、収集部品1を長手方向軸線に沿って貫通して開口基端と開口先端とを接続するルーメンとを形成する。径方向内側に向けられる力を収集部品1に加えると、アーム11Aが互いに近づけられ、それにより、アーム間に形成される隙間が減少されるとともに、収集部品1の外側輪郭の周長および全表面積が減少される。したがって、アーム11Aの配列によって形成される隙間は、収集部品1の隣り合う部分に作用することなくかつ収集部品1のルーメンを塞ぐ働きをなすu形状変形を生じさせることなく収集部品1の任意の部分(あるいは全体)を内側に圧縮できるようにする。また、アームの配列は、収集部品1の外側輪郭の一部を隣接する生体構造から離間させることなく収集部品1の全体または一部の内側への圧縮を許容する。
したがって、収集部品1のアーム11A−隙間配列は、蠕動収縮によって留置部品のルーメンがu形状変形により塞がれると同時に留置部品の外周と隣接する直腸壁との間に生じる隙間を通じて便排出物の漏れが引き起こされるという従来技術の装置の2つの重大な欠点に対処する。
図1および図1Aにおいて、アーム11Aは、収集部品1の長手方向軸線に対して斜めに配置されるとともに、波状の一連の対を成すアームを形成するように互いに接続される。任意の対の中のアーム11Aは、基端または先端のうちの一方で互いに接続されてもよく、それにより、頂点状の形状を形成する。図示の実施形態では、各対中のアーム11Aが残りの対における場合と同じ端部で接続される。また、各アーム対は、一連の波状部を形成するために2つの側方に隣接するアーム対に接続される。収集部品1にとって好ましい構造に応じて、波状部は、正弦波、ジグザグ、または、不規則な一連の交互の山および谷であってもよい。対を成すアームは、構造体に加えられて、収集部品1の所望の輪郭を画定するように配列される。この場合、収集部品1の構造体を完成するために、最初の対を成すアームの組の単一の自由端と、最後の対を成すアームの組の単一の自由端とが接続される。
収集部品1の長手方向軸線および収集部品1の波状構造体に対するアーム11Aの傾きは、圧縮および拡張を可能にするために各アーム11A間に隙間を形成する。アーム11Aおよびアーム間の相互接続のために選択される材料の形態、形状記憶特性、および、弾力性は、収集部品1の柔軟性、弾力性、径方向強度、および、自己拡張特性を決定する。
収集部品1のアーム11Aは、3つの全ての軸線に沿って独立して柔軟で弾力があってもよい。図1Bおよび図1Cは、完全に拡張された状態および圧縮された状態をそれぞれ成す収集部品1を示しており、この場合、図1Cでは、径方向内側に向けられた力Fがアーム11Aおよび収集部品1をx軸線およびy軸線に沿って圧縮させる。図1Dおよび図1Eは、完全に拡張された状態および圧縮された状態をそれぞれ成す収集部品1を示しており、この場合、図1Eでは、長手方向内側に向けられた力F’が収集部品1のアーム11Aをz軸線に沿って圧縮させる。力Fまたは力F’を解除すると、アーム11Aおよびアーム間のコネクタの弾力性および形状記憶特性により、アーム11Aおよび収集部品1が図1Bまたは図1Dの拡張形状へ戻る。言うまでもなく、図1B〜図1Dは収集部品1の最大の任意の2つの軸に沿って加えられる圧縮力を示すが、力が3つの全ての軸線に沿って同時に加えられてもよく、その場合でもやはり、個々のアーム11Aおよび収集部品1は図示の方法で圧縮および拡張する。
x軸線およびy軸線に沿う径方向内側に向けられた力Fに応じた収集部品1およびその構造アーム11Aの圧縮特性および拡張特性により、部品1は、隣接する直腸壁の拡張および収縮に応じて拡張および収縮でき、それにより、収集部品1は直腸壁に確実に付着する。
長手方向内側に向けられた力F’に応じた収集部品1の圧縮特性および拡張特性により、部品1は、収集部品1の一部(特に、収集部品の頂点部)が当接する直腸壁の内面上の皺および組織の襞によって及ぼされる圧力に応じて拡張および圧縮でき、この場合、そのような動きが部品1を直腸に対するその位置から押しのけることはできない。
図18は直腸93の特定の部分を示している。一般に、収集部品1の基端または先端の一部または全ての部分は、直腸内への挿入時、組織の襞および/または直腸壁94の内面上に見い出される皺と当接する場合がある。特定のケースでは、そのような当接は、直腸の第1の横襞95および第2の横襞97に抗する場合がある。蠕動収縮または他の筋肉運動により、襞または皺が収集部品1と当接する場合があり、それにより、部品1に抗する長手方向内側に向けられる力が加えられ、それに応じて、部品1は、直腸に対して押しのけられることなくその長手方向軸線に沿って圧縮する。力の印加を解除すると、収集部品1は、そのアーム11Aの弾力性および形状記憶特性の結果として、その当初の形状を回復する。
言うまでもなく、前述した収集容器1の形態は多くの異なる方法で達成することができる。図1および図1Aに示される実施形態において、収集部品1、アーム11A、および、アーム11A間の相互接続の形態は、形状記憶特性を有する連続的な一連のワイヤ材料11を波状形態で配列するとともに、ワイヤ材料11の端部を結合して略円筒状あるいは円錐台状の輪郭をワイヤ配列に対して与えることによって達成される。波状ワイヤ配列の頂点のうちの1つ以上では、ワイヤ材料11が少なくとも1つのループまたはコイル12を有するように構成されてもよく、該ループまたはコイル12は、更なる形状記憶または柔軟性を収集部品1に対して与えるためのトーションバネとして機能する。
単一ループコイル配置の正面図、側面図、および、斜視図が図4、図4A、および、図4Bにそれぞれ与えられている。図4、図4A、および、図4Bに示される実施形態は各頂点に1つのループまたはコイルだけを示しているが、複数のループまたはコイルを設けることができる。各頂点におけるループまたはコイル12の数は所望のねじれ弾性に基づいて選択される。
収集部品1は、ループまたはコイル12を何ら伴うことなく構成されてもよく、また、部品1がその拡張状態で隣接する直腸壁に付着するようにするのに望ましい弾力性および柔軟性に関してアーム11Aの基礎材料の形状記憶特性および弾性特性に完全に依存してもよい。一実施形態において、収集部品1の一部または全ての部分には、緩衝作用および付着性を高めるために、高分子材料がコーティングされあるいはさもなければ貼り付けられてもよい。
好ましい実施形態では、収集部品1のアーム11Aを構成するために0.3〜2.0mm医療グレードのステンレス鋼が使用され、このステンレス鋼は、かなりの径方向強度を与えるとともに、負傷、外傷、および、部品1の非自発的な移動の可能性を最小限に抑えつつ直腸壁に対する部品1の付着力を高めることが分かった。特に好ましい実施形態では、アーム11Aを構成するために0.7mm医療グレードのステンレス鋼ワイヤが使用されてもよい。更に好ましい実施形態では、ワイヤ材料が医療グレード316ステンレス鋼ワイヤである。
アーム11Aのための基礎材料の端部は、当業者に直ちに明らかな様々な方法を使用して互いに結合されてもよい。好ましい実施形態では、突合せ結合または重ね合せ結合が使用されてもよい。
他の実施形態において、収集部品1のアーム11Aは、形状記憶特性を有してコネクタにより波状形態で互いに接続される別個のアームである。
アーム11Aは、円形または略円形、円筒または略円筒、半球、円錐、円錐台、カップ形状、あるいは、漏斗形状の輪郭、または、直腸壁の形状に適合するのに適するような他の輪郭のうちのいずれか1つを画定するように接続されてもよい。
別個のアーム11Aを接続するために使用されるコネクタは、収集部品1の柔軟性および弾力性を確保する目的で、当業者に直ちに明らかな様々な機構のうちのいずれか1つを備えてもよい。様々なコネクタの実施形態が図4C〜図4Jに示されている。
図4Cおよび図4Dは、隣り合うアーム11AがC形状ループ12Aと接続される実施形態の正面図および斜視図を示しており、この実施形態において、ループ12Aおよび2つの隣り合うアーム11Aは、連続体として単一材料から形成されてもよく、あるいは、互いに結合される複数の要素から形成されてもよく、その場合、複数の要素は、同じ基礎材料または異なる材料を使用して製造されてもよい。C形状ループ12Aのための材料は、所望の形状記憶、弾力性、径方向強度、および、柔軟性に基づいて選択されてもよい。
図4Eおよび図4Fは、隣り合うアーム11Aが略u形状または略v形状接続部12Bにより頂点で接続される実施形態の正面図および斜視図を示している。接続部12Bおよび2つの隣り合うアーム11Aは、連続体として単一材料から形成されてもよく、あるいは、互いに結合される複数の要素から形成されてもよく、その場合、要素は、同じ基礎材料または異なる材料を使用して製造されてもよい。接続部12Bのための材料は、所望の形状記憶、弾力性、径方向強度、および、柔軟性に基づいて選択されてもよい。
図4G〜図4Jは、隣り合うアーム11Aが円柱ピンまたは枢支ピン配設体12Cと2つのアーム11A間に介挿される弾性コネクタ12D、12Eとにより接続される実施形態を示している。弾性コネクタはアーム11Aを互いに押し離す役目を果たし、それにより、収集部品1が自己拡張特性を有する。
図4Gおよび図4Hは、弾性コネクタ12Dがc形状ループを有するアームを備える実施形態の正面図および斜視図を示しており、コネクタ12Dの各アームは2つの隣り合うアーム11Aの一方に接続される。
図4Iおよび図4Jは、弾性コネクタ12Eが圧縮バネを備える実施形態の正面図および斜視図を示しており、バネ12Eのそれぞれの端部が隣り合うアーム11Aの一方に接続される。
言うまでもなく、本明細書中で説明される弾性コネクタ12D、12Eの特定の実施形態に加えて、形状記憶特性または弾力性を有する任意の他の物体を使用して、隣り合うアーム11Aを互いに離間するように移動させ、それにより、収集部品1を拡張させてもよい。
図4Kおよび図4Lは、アーム11A’が折り畳み可能なハサミ配列で互いに接続される収集部品1の特定の実施形態における形態を示している。
図4Kでは、アーム11A’が一連の交差対を成して配置されており、それぞれの対の中の交差アーム11A’は、回転移動を許容するコネクタを使用してそれらのそれぞれの長手方向の中間点(または、それらの長手方向のほぼ中間点)で接続される。好ましい実施形態では、コネクタが円柱ピンまたは枢支ピン12Gを備える。交差対の両側の交差アーム11A’の自由上端および自由下端は、隣の交差対の交差アーム11A’の隣接する自由上端および自由下端にそれぞれ接続される。自由上端および自由下端は、回転移動を許容するコネクタを使用して互いに接続される。好ましい実施形態において、コネクタは円柱ピンまたは枢支ピン12C’を備える。
アーム11A’の交差対は、構造体に加えられて、収集部品1の所望の輪郭を画定するように配置され、その場合、収集部品1の構造を完成するために、アーム11A’の最初の交差対の自由上端および自由下端とアーム11A’の最後の交差対の自由上端および自由下端とが接続される。
アーム11A’の交差対の配列は、交差アーム間にダイヤモンド形状の三角形の隙間が形成される交差アームの網目構造をもたらす。配列は、収集部品1の圧縮および拡張を可能にする折り畳み可能なハサミ形態をもたらす。アーム11A’のために選択される材料の形態、形状記憶特性、および、弾力性は、収集部品1の柔軟性、弾力性、および、自己拡張特性を決定する。
図4Kおよび図4Lは、拡張状態および折畳み状態をそれぞれ成す折り畳み可能なハサミ配列の部分を示している。好ましい実施形態において、アーム11A’の隣接して配置される交差対の各組の相互に接続される上端および下端は、弾性コネクタによって互いに接続される。好ましい実施形態では、弾性コネクタ12Fが張力バネまたは引張りバネである。図4Lに示されるように、径方向内側に向けられる力を加えると、アームの隣接する交差対が互いに近づくように横方向に移動し、それに対応して、交差対の上端と下端とが互いに離れる。上端と下端との間の距離の増大は、弾性コネクタ12Fに対して軸方向の負荷を与える。径方向内側に向けられる圧縮の印加を解除すると、弾性コネクタ12Fがその弛緩位置を回復し、それにより、アーム11A’の隣接する交差対の上端と下端とが互いに近づき、それに対応して、隣り合う交差対間に形成される隙間が増大する。この動きにより、収集部品1がその拡張状態へ向かって拡張状態を得る。
先の実施形態と同様、収集部品1のアーム11A’間に形成される隙間により、アームは、径方向内側に向けられる力の印加時に互いに近づくことができる。動作は、収集部品1の外側輪郭の周長および全表面積を減少させる。周長の減少は、収集部品1の隣り合う部分に作用することなくかつ収集部品1のルーメンを塞ぐ働きをなすu形状変形を生じさせることなく収集部品1の任意の部分(あるいは全体)を内側に圧縮できるようにする。また、これにより、収集部品1の外側輪郭と隣接する直腸壁との間に対応して空間が形成されることが回避され、その結果として、漏れの問題が回避される。
本発明の一実施形態において、収集部品1の輪郭を画定するアームの配列は、それぞれが円筒状、略円筒状、または、円錐台状の輪郭を有する複数の環状要素として構成されてもよい。複数の環状要素の輪郭は略同一であり、また、要素は収集部品の長手方向軸線に沿って位置合わせされる。それぞれの環状要素は、収集部品1の所望のサイズおよび輪郭を得るために、直ぐ隣の環状要素に対して弾性的にあるいは別の方法で結合されてもよい。言うまでもなく、各環状要素は、任意のアーム−全体として収集部品と関連して開示される隙間配置に形成されてもよい。他の実施形態において、環状要素は、互いに結合されず、その代わり、ハウジングシースにより互いに対して長手方向に位置合わせされた状態に保持される。
言うまでもなく、本明細書中で説明されるアーム、コネクタ、および、弾性コネクタに関する特定の実施形態および形態に加えて、収集部品1を効率的な方法で拡張および収縮させるために、所望の形状記憶特性および弾力性を有する任意の他の要素または部品が使用されてもよい。自己拡張特性を与えるために使用されてもよい他の機構としては、液圧作動機構、空気圧作動機構、および、磁気作動機構が挙げられる。
収集部品1は、その柔軟特性および自己拡張特性に依存してその外周が隣接する直腸壁に付着するようになっており、それにより、直腸が弛緩されるときおよび蠕動収縮中においても収集部品1が直腸壁に固定される。円形、略円形、円筒、略円筒、半球、円錐、円錐台、カップ形状、あるいは、漏斗形状の輪郭により、収集部品1の外側輪郭が直腸の隣接する生体構造により良く対応する。また、選択された形態によって与えられかつリング状のリテーナ装置と比べて増大する表面積は、より良い固定特性を確保する。
同時に、収集部品1の構造アーム11A、11A’の配列間に形成される隙間を備えると、収集部品を貫通するルーメンの閉塞を伴うことなくかつ外側輪郭を隣接する直腸壁から離間させることなく部品1の収縮を行なうことができる。
前述したことに加えて、3つの全ての軸線に沿う各アーム11A、11A’および収集部品1全体の独立した柔軟性により、失禁装置は、蠕動収縮を妨げないとともに、便排出プロセスの対応する実効性を妨げない。また、隣接する生体構造の動きに対応して拡張できかつ折り畳まれることができる収集部品の能力は、組織襞および直腸壁の蠕動収縮が収集部品を所望の場所から押しのけてそれを肛門開口へ向けて強制的に吐き出すのを防止する。
隣接する生体構造の動きに対応して拡張しかつ折り畳まれる収集部品を有する他の利点は、最終的には直腸組織悪化、粘膜損傷、直腸狭窄、内部神経または外部神経の変性、上直腸血管の破裂、および、括約筋の永久的な機能障害をもたらす内括約筋または外括約筋の損傷のうちの1つ以上を引き起こす可能性がある径方向外側に向けられる連続的な力が直腸組織に作用するのを回避できる点である。また、柔軟な収集部品1は、異物感および患者の不快感をかなり減少させる。
好ましい実施形態では、収集部品1が円錐台輪郭を有し、その場合、基端と先端とを接続する外側壁は、法線から10°〜30°の角度で外側に向けられる。この形態は、収集部品1が所望の位置で直腸壁に付着するのに最適な形状を与え、非自発的な内側移動の危険を排除するとともに、外傷のない引抜きに寄与する。特定の実施形態において、収集部品1は、とりわけ接着剤、フック、クリップ、キャッチ、および、留め金を含む、直腸の生体構造に付着するのを助けるためのファスナを有してもよい。
一実施形態の拡張状態では、収集部品1が30mm〜60mmの外径を有してもよい。完全に折り畳まれた実施形態における収集部品の外径は6mm〜21mmであってもよい。
一実施形態では、収集部品1が円錐台形態を有し、その場合、基端17の内径が30mm〜40mであり、先端16の内径が50mm〜60mmである。他の実施形態では、収集部品1が円錐台形態を有し、その場合、基端17の内径が33mm〜35mであり、先端16の内径が53mm〜55mmである。
言うまでもなく、収集部品1の長手方向寸法は、患者の生理機能、所望の弾力性、および、直腸壁の状態に基づいて選択されてもよい。しかしながら、好ましい実施形態において、収集部品1は、軸方向に沿う長さが2cm〜5cmであり、そのため、部品1を肛門直腸接合部96に当接させることなく直腸壁に対する十分な固定がなされる。
臨床研究により、失禁者の空の直腸圧が0〜14cmHOであることが実証された。人が最初に直腸充填の感覚を感じる圧力範囲は6〜48cmHOである。人が便排出を可能にするために抑え難い痛みを伴う刺激を感じる前に我慢できそうな最大許容圧力は106cmHOである。
これらの研究に基づき、隣接する直腸壁に対して収集部品1により及ぼされ得る径方向外側圧力の全範囲は1〜106cmHOであることが分かってきた。好ましい実施形態において、隣接する直腸壁に対して収集部品1により及ぼされ得る径方向外側圧力は1〜48cmHOである。より好ましい実施形態において、隣接する直腸壁に対して収集部品1により及ぼされ得る径方向外側圧力は27.19cmHOである。径方向圧力は、収集部品1が直腸壁に対して留まることができかつ蠕動収縮に応じて拡張および収縮できるようにしつつ患者の不快感および異物感を最小限に抑えることを視野に入れて選択されてきた。
収集部品1は、最適な径方向強度および装置仕上りをもたらす最適化されたパラメータを使用して焼鈍しされてもよい。
本発明は、留置カテーテル型の従来技術の装置が肛門直腸接合部96(図18)によってもたらされる棚状部に当接するように配置され(あるいは、蠕動収縮による力を受け)、その当接によって装置が直腸から完全に吐き出されることが防止されるという点において、そのような従来技術の装置を超えるかなりの改善を与える。その領域の体性神経に起因して、肛門直腸接合部96に当接する装置は、ひどい異物感および患者の不快感を引き起こす。また、そのような装置が直腸内に保持されるようにすることは、個人の括約筋の調子に依存する。個人の括約筋が弱い場合には、従来技術の装置を所定の位置に維持するために肛門直腸接合部96が適した当接面を与えることができず、そのため、直腸からの装置の非自発的な放出がもたらされる。
しかしながら、本発明の収集部品1は、その形態および柔軟性の結果として直腸壁に固定できる。したがって、部品1は、直腸に対するその位置を維持するために肛門直腸接合部96の棚状部に依存しない。結果として、直腸内のより高い位置に、好ましくは肛門直腸接合部96よりも上側でかつ直腸内の第1の横襞95または第2の横襞97よりも下側に収集部品1を配置して保持することができる。一実施形態では、収集部品1が第3の横襞98よりも下側に配置されてもよい。この領域の神経は内臓神経であって体性神経ではないため、患者は、圧力の感覚に気付くだけであり、収集部品1の存在に関連する痛覚に気付かない。また、収集部品1は隣接する直腸生体構造の収縮に追従するように構成されるため、圧力感覚でさえも殆どなく、そのため、異物感がかなり減少し、装置における患者の耐容性が高まる。
図2および図2Aは、少なくとも1本の糸状体または糸13がその基端17および先端16に編み込まれあるいは頂点を通過するとともに糸状体または糸13の自由端が基端17の後方へ延びる収集部品1の一実施形態を示している。一実施形態において、糸状体または糸13は引きひも配置で収集部品1の周囲に編み込まれてもよい。この場合、同時に、糸状体または糸の自由端を引っ張ると、先端16および基端17が収縮し、部品1が折り畳まれる。図2および図2Aに示される実施形態では、糸状体または糸13が収集部品1の各頂点12を少なくとも1回通過するように編み込まれる。しかしながら、適切な引きひも形態を確保するための他の構成も当業者に直ちに明らかである。
図2は、例えば収集部品が付着する直腸壁が弛緩状態にあるときの径方向内側に向けられる力が作用していないその完全拡張状態で収集部品1を示している。
図2Aは、肛門管を通じて直腸から引き抜くための折畳み状態で収集部品1を示している。この場合、圧縮のために必要とされる径方向内側の力は、部品1の先端16から基端17へ移動する方向(「基端方向」)で糸状体または糸の後端に軸力を加えると同時に部品1の基端17に配置される頂点12を屈しない表面9(この屈しない表面は、介護者の手が基端17を把持することによって与えられてもよい)に当接させることによってもたらされる。屈しない表面9に対する基端頂点12の当接は、収集部品1の基端方向の早すぎる移動を防止し、一方、糸または糸状体13に基端方向で加えられる軸力は、収集部品1の先端16および基端17を収縮させて、最終的に部品1を完全に折り畳む。
一実施形態において、収集部品1の形態および糸または糸状体13の引きひも配置は、収集部品1が順次的に折り畳まれるようにするべく選択される。特定の実施形態において、収集部品1および糸または糸状体13の引きひも配置は、一連の折畳みが先端17のほぼ70%の閉塞を確保し、その後に、基端16のほぼ100%の閉塞を確保し、更にその後に、先端17の残りのほぼ30%の折畳みがなされるように構成される。順次的な折畳みは、折畳みによって生じる想定し得る外傷(組織挟み)を減らすのに役立つとともに、収集部品1が引き抜かれる際の不測の便汚染を防止する。収集部品1の順次的な折畳みは、糸または糸状体13のそれぞれの後端に異なる度合の弛みを設けることにより達成されてもよい。糸または糸状体13の後端に基端方向に向けられる軸力を加えると、弛みが少ない後端に結合される収集部品1の部分が最初に折り畳まれ、一方、弛みが多い後端に結合される部品1の部分は、基端方向の軸力によって更なる弛みが完全に排除された後にのみ折り畳まれる。
図3および図3Aにおいて、糸状体または糸13の後端は、硬質または半硬質のパイプまたは導管14に通された後、ハンドル15に接続される。パイプまたは導管14は、その内部に存在する糸状体または糸13の自由な移動を許容する内径を伴って選択される。パイプまたは導管14における形状、形態、および、構成材料を選択するための他の基準は、とりわけ、異物感および括約筋機能障害を最小限に抑えることを含む。
図3は収集部品1をその拡張状態で示している。図3Aにおいて、収集部品1は、基端方向の軸力をハンドル15に加えることによって折り畳まれ、この軸力はハンドル15を介して糸状体または糸13に伝えられる。硬質または半硬質のパイプまたは導管14は、それらを同時に手で把持することにより、基端方向に移動することが防止される。屈しない表面9に対する収集部品1の基端頂点12の当接(パイプまたは導管14の隣接する端部によって与えられる)は、収集部品1の基端方向の移動を防止し、一方、糸または糸状体13に加えられる張力は、部品1の先端16および基端17を収縮させ、それにより、最終的に部品1が完全に折り畳まれる。
好ましい実施形態において、糸または糸状体13は、収集部品1が完全に折り畳まれた際に視覚的な表示を与えてもよい。他の実施形態において、糸または糸状体13およびハンドル15は、収集部品1が完全に折り畳まれた際に可聴フィードバックまたは触覚フィードバックを与えるように構成されてもよい。また、糸または糸状体13およびハンドル15には、糸または糸状体13が導管14内へ引き込まれるのを防止することにより収集部品1がその拡張状態を回復するのを妨げるためのロック機構またはラチェット機構が設けられてもよい。
図5〜図5Cは、シースおよび移送部品21が取り付けられて成る収集部品1の実施形態を示している。
図5は、薄くて皮膚または組織に優しいハウジングシース22内に収容される収集部品1を備えるとともに、移送部品21がその基端に取り付けられて成る組立内部部品2を示している。ハウジングシース22内に収容される収集部品1は直腸壁に弾性的に付着する。収集部品1の先端16は、部品1を貫くルーメン内へ便排出物を送り込んで該排出物を移送部品21を通じて前方へ向かわせるための開口25を備える。
収集部品1のためのハウジングシース22は、部品1の開口する基端および先端と開口端を接続するルーメンの開通性とを維持しつつ、部品1の内側輪郭または外側輪郭うちの少なくとも一方の輪郭上にわたって覆う。ハウジングシース22は、ホスティング、クッショニング、部品1の付着、シール、および、テーパリングの鈍い衝撃を助ける。ハウジングシース22は、とりわけ、生体適合性、異物感を最小にする効果、組織刺激および損傷の低減、直腸壁との付着性および柔軟性、構造的強度、流れ、結合、および、漏れ止め漏出抵抗特性のために選択される様々な材料のうちの任意の1つ以上から構成されてもよい。特定の実施形態では、ハウジングシース22が高分子シースであってもよい。好ましい実施形態では、ハウジングシース22が半結晶性ポリマーを備える。高分子材料は、架橋結合されてもされなくてもよく、また、引裂き特性を向上させる配向性をもって選択されてもよい。
ハウジングシース22は、収集部品1の先端16におけるその形状が収集部品1の先端16の形状にほぼ対応するように構成されてもよい。図1および図1Aに示される収集部品1の実施形態において、ハウジングシース22の形状は、先端16における収集部品1の波状外周形態にほぼ対応して付着するように作られてもよい。図4Kおよび図4Lに示される収集部品1の実施形態において、ハウジングシース22の形状は、ハサミ形態の先端16の形状にほぼ対応して付着するように作られてもよい。
図4Kおよび図4Lに示される収集部品1の他の実施形態では、ハウジングシース22が弾性特性を有する材料から成ってもよく、この弾性特性は、弾性コネクタ12Fと同じ方法で収集部品をその拡張状態へ付勢する。
ハウジングシース22の形態は、収集部品の拡張状態および折畳み状態のいずれにおいても収集部品1の縁部からの便物質の漏出を最小にして低減するとともに、シースが先端16で円形の外周を与える構成と比べて便物質の衝撃を減少させる。また、ハウジングシース22の構造および形態は、連続的に円形の外周構成に抗する排泄物衝撃の結果としての収集部品1の非自発的な前方移動または不測の抜け出しの可能性も減少させる。
収集部品1の縁部からの便物質の漏出を減らすためおよび移送部品21を通じた収集部品1からの固形排泄物の移送を向上させるために組み込まれてもよい他の機構は、とりわけ、真空吸引および粉砕を含む。
一実施形態において、ハウジングシース22は、コーティングされておらず、表面添加物を何ら伴わない。他の実施形態では、ハウジングシース22の外面および内面のうちの少なくとも一方がコーティングされてもよい。ハウジングシース22のためのコーティングは、親水性コーティング、疎水性コーティング、摩擦増強コーティング、摩擦低減コーティング、抗菌コーティング、麻酔コーティング、および、抗炎症コーティングの群から選択されてもよい。ハウジングシース22の外面および内面は、所望の挙動および特性を促進させるために、単一または複数の位置に、同じあるいは異なるコーティング、単一または複数のコーティングを有してもよい。
また、移送部品21は、薄くて皮膚に優しい略管状シースを備え、該シースは、少なくとも1つの開口端を有するとともに、少なくとも1つの開口端を他端に接続するルーメンが貫通して成る。ハウジングシース22の場合と同様に、直腸内および肛門管内に存在する移送部品21のための圧縮可能なシースの使用により、肛門括約筋は通常の仕方で機能することができ、それにより、肛門括約筋機能障害の兆候が減少されあるいは打ち消される。また、薄いシースを移送部品21として使用すると、直腸壁、肛門管、および、肛門開口の収縮によって移送部品21を圧縮させることができ、それにより、患者の不快感、組織壊死、および、括約筋機能障害をもたらす筋緊張の悪化が防止される。
移送部品21にとって適したシース材料の選択は、患者が経験し得る異物感およびそれに伴う不快感の度合を減らすことにより、装置の「患者への優しさ」を向上させる。移送部品21のためのシース材料の選択が基づく特性としては、生体適合性、異物感を最小にする効果、組織刺激および損傷の減少、直腸壁との付着性および柔軟性、構造的強度、流れ、結合、および、漏れ止め漏出抵抗特性が挙げられる。
特定の実施形態では、移送部品21のためのシースが高分子シースであってもよい。好ましい実施形態では、移送部品21のためのシースが半結晶性ポリマーを備える。高分子材料は、架橋結合されてもされなくてもよく、また、引裂き特性を向上させる配向性をもって選択されてもよい。好ましい実施形態では、高分子材料の選択のための特性として、とりわけ、半結晶性ポリマーの配向性、その押出しプロセス、潤滑特性、抗菌特性、親水特性、および、麻酔特性などの表面特性が挙げられ、これらの特性は、患者の不快感と事故または好ましくない結果の機会とを減らすようにかつ医療介護者が患者を効率的な方法で介護できるように選択される。
一実施形態において、移送部品21は、コーティングされておらず、表面添加物を何ら伴わない。他の実施形態では、移送部品21の外面および内面のうちの少なくとも一方がコーティングされてもよい。移送部品21のためのコーティングは、親水性コーティング、疎水性コーティング、摩擦増強コーティング、摩擦低減コーティング、抗菌コーティング、麻酔コーティング、および、抗炎症コーティングの群から選択されてもよい。移送部品21の外面および内面は、所望の挙動および特性を促進させるために、単一または複数の位置に、同じあるいは異なるコーティング、単一または複数のコーティングを有してもよい。移送部品21上のコーティングは、ハウジングシース22上のコーティングと同じであっても異なっていてもよい。
移送部品21の構造は、異なる幾何学的形状、寸法、および、形態をとってもよい。移送部品21は、収集部品1の引抜きに関与する他の部品を収容する天然または非天然の導管を有してもよい。また、移送部品21は、内容物を追い出すあるいは排出するための内部作動機構またはトリガ機構を有してもよい。
移送部品21の少なくとも1つの開口端26は、収集部品1の基端17でハウジングシース22に取り付けられ、それにより、収集部品1の開口25へ送り込まれる便排出物が移送部品21を通過する。一実施形態では、移送部品の他端24も開放して、レセプタクル、容器、または、区画室内への便排出のための出口を与える。他の実施形態では、移送部品21が他端24で閉じられており、それにより、便排出物のための管状レセプタクルが形成される。
図5Aは収集部品1を備える組立内部部品2を示しており、収集部品1は、ハウジングシース22内に収容され、その基端17に移送部品21の一端26が取り付けられるとともに、その上端および下端の頂点に糸状体または糸13が引きひも配置で編み込まれる。この場合、糸状体または糸13の後端がパイプまたは導管14を通過し、パイプまたは導管14が移送部品21内に収容される。
図5Bは組立内部部品2の一実施形態を示しており、本実施形態において、移送部品21は、レセプタクル、格納装置、または、区画室へのインタフェースとしての役目を果たすリングまたはコネクタ23を端部24に有する。また、この実施形態は、糸状体または糸13の後端が取り付けられるハンドル15を有する。
図5Cは、ハンドル15に基端方向で加えられる軸力の印加による組立内部部品2における収集部品1の自発的な折畳みを示しており、そのための機構については前述した。
本発明の一実施形態において、収集部品1および移送部品21の少なくとも一方は、直腸からの排出物のための臭気中和物を含んでおり、これは、そのような排出物をとりわけアンモニアガス、挽いたコーヒー豆、ショウノウ、ライムクォーツ、および、炭などの1つ以上の臭気中和物質と接触させあるいは該中和物質に通すことを含む。臭気中和物質は、ハウジングシース22または移送部品21の内面上のコーティングによって与えられてもよい。
一実施形態において、組立内部部品2は、図示のコネクタまたはインタフェースを介して適切なバルブ配列および収集装置に取り付けられてもよい。
図6、図6A、図6B、図7、図8、および、図12は、直腸内への組立内部部品2の挿入のための装置の部品および該装置の実施形態を示している。
図6は挿入装置のためのプランジャ3を示している。プランジャ3は、ベース33およびヘッド32を有する硬質または半硬質の挿入ロッド31を備える。ベース33は、プランジャ3を押し進めるための圧力を印加するためあるいはプランジャを引き抜くために把持するための平坦面を形成する。図示の実施形態において、ヘッド32は、円筒状であり、ベース33に対して近位側に開口端35を有しかつベース33に対して遠位側にキャップ付き端部34を有する。キャップ付き端部34は、突出、引掻き傷、巻込み、または、任意の他の様態の組織または皮膚の外傷を伴うことなく肛門開口を通じた直腸内への挿入を容易にするために鈍的な丸みを帯びたチップを有してもよい。開口端35は、ヘッド32内のキャビティー36にアクセスできるようにする。キャビティー36は、ヘッド32を部分的に貫通してあるいはほぼ貫通して延びてもよい。
ヘッド32は、とりわけ柔軟で皮膚組織に優しい材料を含む様々な不活性材料または生体適合性材料から構成されてもよい。また、ヘッド32は、滑らかで外傷がない挿入および除去を容易にするように形成されてもよい。ヘッド32は、1つ以上のコーティング、二次的な1または複数の基材をその外面に有してもよく、それにより、組織外傷および患者の不快感を減少させつつ潤滑性が向上する。
好ましい実施形態において、ヘッド32の断面形状は、小さいとともに、外傷および異物感を減らすことを視野に入れて選択される。
図6Aおよび図6Bは、組立内部部品2の内部軸方向導管内に収容されるプランジャ3を示している。プランジャ3のヘッド32は組立内部部品2の開口25から突出する。ベース33は組立内部部品2の開口24から突出する。挿入ロッド31が組立内部部品2の軸方向導管内に収容されあるいはほぼ収容される。
収集部品1の柔軟特性および移送部品21の材料特性に起因して、収集部品1および移送部品21は、径方向内側に向けられる力の印加によって圧縮されて、ヘッド32のキャビティー36内に部分的にあるいは全体的に収容されてもよい。プランジャ3の挿入ロッド31が組立内部部品2の軸方向導管内に収容される状態で、収集部品1および移送部品21の一方または両方の少なくとも一部がプランジャ3のヘッド32内に収容されてもよい。
図12は、挿入中に収集部品1および移送部品21を部分的にあるいは完全に収容する挿入スリーブ7を示している。挿入スリーブ7は、両端が開口する中空円筒状または略円筒状のチューブ71を備え、該チューブは両端を接続する導管73を有する。導管73の内半径は、挿入ロッド31の半径よりも大きくなるように選択される。
挿入スリーブ7の断面形状は、小さいとともに、外傷および異物感を減らすことを視野に入れて選択される。
一実施形態において、挿入スリーブ7の一端のチップ75は、挿入スリーブ7の残りの部分の断面と比べて小さい断面を有し、該チップ75は、ヘッド32の円筒状キャビティー36の内壁と締まり嵌めを成すように寸法付けられる。挿入スリーブ7の外壁は、挿入装置の外壁上に当接面を与えるための積極的不連続部72を有してもよい。積極的不連続部72は、ループ、フランジ、リップ、または、適切な当接面を与える任意の他の形態の突出部を備えてもよい。積極的不連続部72は、挿入スリーブのどの深さまで挿入装置が直腸内に配置されるのかの物理的な視覚的表示を与え、幾つかのケースでは、肛門開口(患者の臀部)に隣接する生体構造の部分に当接することにより過度の挿入を防止するための積極的ストッパとして作用してもよい。また、積極的不連続部72は、患者の臀部に対して挿入装置を固定するためにてこの作用も成し、それにより、挿入装置の片手操作が容易になる。
挿入スリーブの他の実施形態において、可視または放射線不透過性のマーカーバンドまたはカラーコーディングによる深さあるいは挿入の所要の物理的または視覚的表示は、介護者が収集部品1を直腸内に配置するのを助ける。
図12に示される実施形態において、挿入スリーブ7は、収集部品1および移送部品21を挿入スリーブ内に配置できるようにしかつ挿入スリーブから引き抜くことができるようにするサイドスロット74を有する。
図7は、挿入スリーブ7が配置された状態のプランジャロッドアセンブリ3を示しており、この場合、挿入ロッド31が導管73を通過する。図示の実施形態において、挿入スリーブ7のチップ75は、ヘッド32内のキャビティー36と必要な締まり嵌めを行ない、それにより、挿入スリーブ7は、2つの部品を引き離すための力を積極的に加えなければヘッド32から外れないようにされる。
図8は挿入装置4を完全組立状態で示している。組立内部部品2が図6Aに示される仕方でプランジャ3の挿入ロッド31を収容し、また、収集部品1および移送部品2の一方または両方の少なくとも一部がプラジャ3のヘッド32のキャビティー36内に収容される。
図8に示される実施形態において、収集部品1および移送部品21の一方または両方の少なくとも一部は、図7のプランジャと挿入スリーブとのアセンブリによって形成される導管内に収容される。特に、導管は、ヘッド32内のキャビティー36と挿入スリーブ7内の導管とを備える組合せ導管である。他の実施形態において、組立内部部品2を収容するための導管は、導管73のみを備える。
収集部品1の柔軟特性により、部品1を圧縮しあるいは折り畳んで図7のプランジャと挿入スリーブとのアセンブリの少なくとも1つにより与えられる導管内に収容することができる。同様に、移送部品21の特性により、移送部品を圧縮して導管内に収容することができる。
収集部品1および移送部品21の両方は、それらの内部に収容される挿入ロッド31の周囲で圧縮されあるいは折り畳まれる。したがって、プランジャロッド31も収集部品1および移送部品21が収容される同じ導管内に少なくとも部分的に収容される。プランジャと挿入スリーブとのアセンブリの少なくとも1つによって与えられる導管の内壁は、収集部品1および移送部品21を折り畳まれた状態に保持して、それらが拡張するのを防止する。
当業者であれば分かるように、挿入スリーブ7内の導管73およびプランジャ3のヘッド32内のキャビティー36の内径は、これらの内部に収容される部品のそれぞれの寸法に基づいて選択される必要がある。
図8に示される実施形態では、収集部品1がヘッド32のキャビティー36内に収容され、移送部品21が挿入スリーブ7の導管73内に部分的に収容される。移送部品21の残りの部分は挿入スリーブ7の外側に突き出て延びることが許容される。
図14〜図14Cは、図8の挿入装置4を使用して組立内部部品2を直腸内に挿入して配置する方法を示している。
図14では、完全に組み立てられた挿入装置4がいつでも配置できる状態にある。挿入装置と対向しているのは肛門開口91を備える所定輪郭の直腸生体構造であり、隣接する生体構造は、臀部92と、直腸93と、直腸93のための直腸壁94とを備える。
図14Aは直腸内に挿入された挿入装置4を示しており、この場合、キャップ付き端部34が肛門開口91に最初に入る。装置は、介護者によって決定される適切な深さまで直腸93内に挿入される。図示の好ましい実施形態において、挿入スリーブ7の積極的不連続部72は、隣接する生体構造92と係合する当接面を備え、それにより、装置の更なる挿入を防止する。
当業者であれば分かるように、挿入スリーブ7の積極的不連続部72の位置は、挿入装置4が直腸93内に配置されるのに望ましい深さによって決まる。
図14Bは、直腸93内における組立内部部品2の配置を示している。挿入装置4を直腸93内に望ましい深さまに配置すると、収集部品1の方向でプランジャ3のベース33に向けられる力により、挿入ロッド31が挿入スリーブ7に対して軸方向に移動し、それにより、ヘッド32が同じ方向に移動すると同時に挿入スリーブ7から外れる。しかしながら、組立内部部品2は、組立内部部品2のシースと導管73の内壁との間の干渉および摩擦の結果として、挿入スリーブ7に対して同じ位置を保つ。組立内部部品2は移動しないため、プランジャ3の動きは、ヘッド32のキャビティー36内に収容される収集部品1に対することを含めて、組立内部部品2に対するヘッド32の移動を引き起こす。収集部品1に対するヘッド32の十分な移動により、部品1がキャビティー36から完全に抜け出る。
キャビティー36の内壁によって与えられる拡張障壁がないため、収集部品1が拡張して直腸93の直腸壁94に望ましい仕方で付着する。その後、挿入スリーブ内に収容されたままの移送部品21および挿入ロッド31の部分を解放することにより挿入スリーブ7が除去されてもよい。図7に示される実施形態では、移送部品21の残りの部分がサイドスロット74を介して除去されてもよい。挿入スリーブ7が除去されると、基端方向の力をベース33に加えることによってプランジャ3が引き抜かれてもよい。この引抜き力により、プランジャ3が組立内部部品2の内部軸方向導管を通じて引き抜かれ、それにより、プランジャを完全に除去できる。
図14Cは、直腸93内の所望の位置に配置される収集部品1および移送チューブ21を示しており、この場合、図8のプランジャ3および挿入スリーブ7は引き抜かれてしまっている。
図9、図10、図11、図13、および、図13Aは、組立内部部品2を直腸内に挿入するための完全に組み立てられた装置のための部品および該装置の他の実施形態を示している。
図9は挿入装置のためのプランジャ5を示している。プランジャ5は、ヘッド51を有する硬質または半硬質の挿入ロッド52と、ループ状ベース55と、ハンドル54とを備え、ベース55およびハンドル54は、生体構造と干渉しないが、直腸内への組立内部部品2の安全な挿入および配置において大きな支援を行なう。ヘッド51は、略球状、円柱状、または、円錐状のチップ、または、直腸93内へのプランジャの進入を容易にする任意の他の形状のチップを有してもよい。
好ましい実施形態において、ヘッド51の前端部は、外傷または不快感を伴うことなく挿入を容易にするための鈍的な丸みを帯びたチップを有する。ループ状ベース55およびハンドル54は、プランジャ5を押し進めるべく圧力を加えるためのあるいはプランジャ5を引き抜くために把持するための手段を与える。一実施形態において、ヘッド51の後端部58は、ヘッド51の残りの部分の断面と比べて小さい断面を有する。後述するように、小さい断面は、挿入スリーブ8の導管84内で締まり嵌めをもたらすのに役立つ。
ヘッド51は、とりわけソフトで皮膚組織に優しい材料を含む様々な不活性材料または生体適合性材料から構成されてもよい。また、ヘッド51は、滑らかで外傷がない挿入および除去を容易にするように形成されてもよい。ヘッド51は、1つ以上のコーティング、二次的な1または複数の基材をその外面に有してもよく、それにより、組織外傷および患者の不快感を減少させつつ潤滑性が向上する。
好ましい実施形態において、ヘッド51の断面形状は、小さいとともに、外傷および異物感を減らすことを視野に入れて選択される。
ハンドル54は、肛門開口91に隣接する生体構造92の部分と当接するための当接面56を与える。当接面56は、棚状部、フランジ、リップ、あるいは、適切な当接面を与える任意の他の障壁構造または突出部を備えてもよいが、これらに限定されない。当接面56は、挿入装置が直腸93内に配置された深さの物理的な視覚的表示を与え、また、幾つかのケースでは、肛門開口91に隣接する生体構造92の部分に当接することにより過度の挿入を防止するための積極的ストッパとして機能する。プランジャ5の特定の実施形態では、深さまたは挿入の所要の物理的または視覚的表示が、可視または放射線不透過性のマーカーバンドまたはカラーコーディングによって与えられてもよい。
また、当接面56はロック機構57も備え、該ロック機構の目的および構成については後述する。
一実施形態において、挿入ロッド52は、ループ状ベース55とヘッド51との間に配置される積極的不連続部53を有する。積極的不連続部53は挿入ロッド52上に当接面を設ける。積極的不連続部53は、ビーズ、ループ、フランジ、リップ、または、適切な当接面を与える任意の他の突出部を備えてもよい。積極的不連続部53の断面形状は、挿入スリーブ8内での挿入ロッド52の自由な移動を許容するように選択される。
図6Aに示される実施形態と同様に、挿入装置の組立中、プランジャ5の挿入ロッド52は、組立内部部品2の内部軸方向導管内に収容される。プランジャ5のヘッド51は組立内部部品2の開口25から突出する。ベース55は組立内部部品2の開口24から突出する。挿入ロッド52は、組立内部部品2の軸方向導管内に収容されあるいはほぼ収容される。
図13および図13Aは、挿入中に組立内部部品2を部分的にあるいは完全に収容するための挿入スリーブ8を示している。挿入スリーブ8は、両端が開口する中空円筒状または略円筒状のチューブ71を備え、該チューブは両端を接続する導管84を有する。導管73の内半径は、対応するプランジャ5における挿入ロッド52の半径よりも大きくなるように寸法付けられる。
挿入スリーブ8の少なくとも一端には、挿入スリーブ8の操作のための対向するフランジまたはハンドル82が設けられる。
導管84の内径はヘッド51の後端部58の断面に対応するように選択され、それにより、後端部58が導管84の内壁と締まり嵌めを成し、その結果、ヘッド51と挿入スリーブ8との間の係合が行なわれる。
好ましい実施形態において、挿入スリーブ8の断面形状は、小さいとともに、外傷および異物感を減らすことを視野に入れて選択される。
図13に示される実施形態では、挿入スリーブ8が少なくとも1つの脆弱壁部83を有する。壁部83は、挿入スリーブ8の一端から他端まで軸方向で脆弱化される。対向するフランジまたはハンドル82に対して径方向外側に向けられる力を同時に加えると、挿入スリーブ8が脆弱壁部83に沿って裂け、それにより、スリーブ内に収容される任意の部品を除去するためのサイドスロットが形成される。図13Aに示される実施形態において、挿入スリーブ8は、スリーブ外周の両側に少なくとも2つの脆弱壁部83を有する。フランジまたはハンドル82に対して反対方向の力を加えると、挿入スリーブ8が両方の脆弱壁部83に沿って裂け、それにより、挿入スリーブが2つのセグメント81Aおよび81Bへ分かれ、挿入スリーブ内に収容される任意の部品の周囲からの挿入スリーブ8の除去が容易になる。
挿入スリーブ8の壁部は、とりわけ、穿孔、脆弱な構造材料、材料のプレストレス付与、および、所望の脆弱壁部に沿う挿入スリーブの事前分離および適切な接着剤を使用したその後の再取り付けを使用することを含め、挿入スリーブのための特定の構成材料を考慮して当業者に明らかな様々な方法で脆弱化されてもよい。他の実施形態では、とりわけ、接着剤、スナップフィット機構、収縮チューブ、または、機械的なクリップ、ステープル、ピン、取り外し可能なバンドのうちの1つ以上を使用して、壊れやすい挿入スリーブ8が組み付けられて取り付けられてもよい。
挿入スリーブは、金属、合金、熱可塑性ポリマー、天然または合成の弾性材料または柔軟材料を含む様々な材料から形成されてもよい。挿入スリーブは、内側および外側のいずれもがコーティングされてもされなくてもよい。コーティングは、親水性コーティング、疎水性コーティング、摩擦増強コーティング、摩擦低減コーティング、抗菌コーティング、麻酔コーティング、および、抗炎症コーティングの群から選択されてもよい。挿入スリーブの外面および内面は、所望の挙動および特性を促進させるために、単一または複数の位置に、同じあるいは異なるコーティング、単一または複数のコーティングを有してもよい。
図10は、挿入スリーブ8が配置された状態のプランジャ5を示している。この場合、挿入ロッド52が導管84を通過する。図示の実施形態では、ヘッド51の後端58が導管84の内壁と締まり嵌めを成し、それにより、締まり嵌めが行なわれて、引き離すための力を積極的に加えなければ挿入スリーブ8がヘッド51から外れないようにされる。また、図10の実施形態は、プランジャ5に設けられるロック機構を示している。当接面56は、フランジ、切欠、リップ、干渉リンク、クラッチ、ラチェット、または、巻付け部品およびシール部品のうちのいずれか1つを備えるロック57を与える。ロック57は、挿入スリーブ8の基端と係合して、挿入ロッド52に対する挿入スリーブ8の基端方向の軸方向移動を防止する。ロック57は、肛門開口91でのあるいは直腸93の直腸壁94からの抵抗の結果として挿入スリーブ8が直腸93内への挿入中に基端方向に軸方向で移動されないようにする。
挿入スリーブ8が基端方向に引き抜かれる必要がある場合には、ロックを挿入スリーブ8のリップから離間させることによりロック57が最初に外される。ループ状ベース55およびハンドル54の構成は、例えばそのような動きを可能にする十分な柔軟性を与えるようになっている。その後、挿入スリーブ8が基端方向に引き抜かれてもよい。
図11は、挿入装置4を完全に組み立てられた状態で示している。組立内部部品2は、プランジャ5の挿入ロッド52を前述した仕方で収容する。
図11に示される実施形態では、収集部品1と移送部品2の少なくとも一部とが挿入スリーブ8の導管84内に収容される。
収集部品1の柔軟特性により、部品1を圧縮しあるいは折り畳んで導管84内に収容することができる。同様に、移送部品21の特性により、移送部品を圧縮して導管84内に少なくとも部分的に収容することができる。なお、収集部品1および移送部品21の両方は、それらの内部に収容される挿入ロッド52の周囲で圧縮されあるいは折り畳まれる。したがって、プランジャロッド52も導管84内に少なくとも部分的に収容される。収集部品1は、挿入ロッド52の積極的不連続部53によって設けられる当接面と基端17が係合する仕方でプランジャロッド52の周囲で折り畳まれる。
挿入スリーブ8の導管84の内径は、スリーブ内に収容するようになっている部品のそれぞれの寸法に基づいて選択されてもよい。
図15〜図15Dは、図11の挿入装置6を使用して直腸93内に組立内部部品2を挿入して配置する方法を示している。
図15では、完全に組み立てられた挿入装置6がいつでも配置できる状態にある。挿入装置6と対向しているのは肛門開口91を備える所定輪郭の直腸生体構造であり、隣接する生体構造は、臀部92と、直腸93と、直腸93のための直腸壁94とを備える。
図15Aは直腸93内に挿入された挿入装置6を示しており、この場合、ヘッド51が肛門開口91に最初に入る。挿入装置6は、介護者によって決定される適切な深さまで直腸93内に挿入される。図示の実施形態では、プランジャ5の当接面56が隣接する生体構造92と係合し、それにより、装置6の更なる挿入が防止される。
当業者であれば分かるように、ハンドル54の当接面56の位置は、挿入装置6が直腸93内に配置されるのに望ましい深さによって決まる。
図15Bは、直腸93内における組立内部部品2の配置を示している。挿入装置6を直腸93内に望ましい深さまで配置すると、ロック57が外され、挿入スリーブ8がプランジャ5およびその部品に対して軸方向基端側に引き抜かれる。プランジャ5は固定されたままであるため、挿入スリーブ8の引抜きにより、スリーブ8がヘッド51から外れる。組立内部部品2は、基端17と挿入ロッド52の積極的不連続部53との間の係合によって基端方向に同時に移動することが防止される。
図15Cに示されるように、組立内部部品2およびプランジャ5のいずれも基端方向に移動できない。したがって、挿入スリーブ8の基端方向の動きは、スリーブ8に対して収集部品1を移動させる。収集部品1に対する挿入スリーブ8の十分な移動により、部品1がスリーブ8から完全に抜け出る。
挿入スリーブ8の導管84の内壁によって予め与えられる拡張障壁がないため、収集部品1が拡張して直腸93の直腸壁94に望ましい仕方で付着する。その後、挿入スリーブ8は、その脆弱壁部に沿って破壊してあるいは引き裂いてそれを完全に除去することにより、直腸93から、その後に組立内部部品2の周囲から完全に除去されてもよい。挿入スリーブ8が除去されると、基端方向の力をハンドル54またはループ状ベース55に加えることによってプランジャ5が引き抜かれてもよい。この引抜き力により、プランジャ5が組立内部部品2の内部軸方向導管を通じて引き抜かれ、それにより、プランジャが完全に除去され得る。
図15Dは、直腸93内の所望の位置に配置される収集部品1および移送チューブ21を示しており、この場合、図11のプランジャ5および挿入スリーブ8は完全に引き抜かれてしまっている。
本発明の他の実施形態において、引抜き機構は、機械的に、液圧的に、あるいは、空気圧的に作動されて補助されてもよい。引抜き機構は、時間ベースのトリガまたは材料特性(例えば、生分解性高分子)などの内部トリガまたは外部トリガに基づいて自発的に作動されてもよい。また、引抜き機構が内蔵型の二次部品を有してもよく、その場合、そのような部品は、引抜きストロークの長さを視覚的にあるいは直観的に決定し、挿入装置を直腸内のその最適な位置に固定し、あるいは、挿入装置を直腸93から最適に引き抜くことができる位置を決定する際にユーザを助ける。
特定の実施形態において、挿入アセンブリ4および6は、使い捨てできるように形成され、また、環境に優しい生分解性材料から構成されてもよい。

Claims (31)

  1. 開口基端、開口先端及び長手方向軸線に沿うルーメンを有する自己拡張弾性の収集部品と、
    ハウジングシースと、
    移送部品と
    を備える、便排出物用の収集器であって、
    前記収集部品は、前記ルーメンが前記開口基端と前記開口先端とを接続する通路を与え、前記収集部品は、相互に接続されてそれらの間に隙間を形成するとともに前記収集部品の輪郭を画定する複数の弾性アームを備え、前記収集部品の隣接するアームは、前記収集部品を直腸内に配置する際に拡張させて直腸壁に固定するために、互いに離れるように弾性的に付勢されて径方向外側に向けられる圧力を及ぼし、前記径方向の圧力は蠕動収縮中に隣接する直腸壁によって及ぼされる圧力よりも小さいものであり、
    前記ハウジングシースは、前記収集部品の前記開口基端および前記開口先端を維持しかつ前記開口端を接続する前記ルーメンの開通性を維持しつつ、前記収集部品の内側輪郭または外側輪郭のうちの少なくとも一方の輪郭上にわたって位置する可撓性を有する弾性材料を備え、
    前記移送部品は、便排出物が前記収集部品から便排出物用の容器へ移動するための導管を形成し、第1の開口端と、第2の開口端と、ルーメンとを有する可撓性の略管状のシースを備え、前記移送部品のルーメンは前記第1の開口端と前記第2の開口端とを接続し、前記移送部品の前記第1の開口端は前記収集部品の前記基端と係合する、便排出物用の収集器。
  2. 前記収集部品の前記アームがx軸線、y軸線、および、z軸線に沿って柔軟である、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  3. 前記収集部品の前記アームが形状記憶を有する、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  4. 前記収集部品の前記アームが、円形、略円形、円筒、略円筒、半球、円錐、円錐台、カップ形状、または、漏斗形状のいずれか1つを輪郭として画定する、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  5. 前記収集部品の輪郭を画定する前記アームが、波状の一連の対を成すアームを形成するために相互に接続され、それぞれのアーム対が2つの側方に隣接するアーム対に結合され、前記輪郭を完成するために最初および最後の対を成すアーム組が結合される、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  6. 相互に接続される前記アームが、前記収集部品の輪郭を画定するように波状形態で配置される単一の連続する一連の弾性ワイヤ材料を備え、前記輪郭を完成するために前記ワイヤ材料の自由端が結合される、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  7. 前記連続する一連の弾性ワイヤ材料が、波状ワイヤ材料の山と谷とによって形成される頂点のうちの少なくとも1つで少なくとも1つのねじれループを成して配置される、請求項6に記載の便排出物用の収集器。
  8. 前記収集部品の相互に接続される前記アームが別個のものであり、隣接するアームがコネクタによって結合される、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  9. 前記収集部品の前記隣接するアームが、前記隣接するアームを互いに離すように付勢するための弾性コネクタにより結合される、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  10. 前記収集部品の前記アームが、前記収集部品の輪郭を画定するように配置される一連の交差するアーム対を成して配置され、各対中の前記交差アームがそれらのそれぞれの長手方向の中間点で枢支ピンにより結合され、各交差アーム対の自由上端および自由下端が、側方に隣接する交差アーム対の隣接する自由上端および自由下端にそれぞれ枢支ピンにより結合され、前記輪郭を完成させるために、最初の交差アーム対の自由上端および自由下端と最後の交差アーム対の自由上端および自由下端とが結合される、請求項9に記載の便排出物用の収集器。
  11. 前記収集部品の輪郭を画定する前記アームの配列が複数の環状要素を備え、前記環状要素が、略同一の輪郭を有するとともに、前記収集部品の長手方向軸線に沿って同軸に位置合わせされ、前記収集部品の輪郭を得るために、前記環状要素のそれぞれが少なくとも1つの隣接する環状要素に結合される、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  12. 前記収集部品の輪郭を画定する前記アームの配列が複数の環状要素を備え、前記環状要素が、略同一の輪郭を有するとともに、前記収集部品の長手方向軸線に沿って同軸に位置合わせされ、前記環状要素が、前記ハウジングシースにより、互いに対して長手方向に位置合わせされた状態に保たれる、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  13. 前記収集部品の輪郭が円錐台であり、前記収集部品の前記基端と前記先端とを接続する外側壁が法線から10°〜30°の角度で外側に向けられる、請求項4に記載の便排出物用の収集器。
  14. 前記収集部品が直腸壁に付着するためのファスナを有する、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  15. 拡張された前記収集部品が、その最も幅広いポイントで、20mm〜60mmの外径を有する、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  16. 前記収集部品が、その折り畳まれた状態で、6mm〜21mmの外径を有する、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  17. 拡張された前記収集部品が、前記開口基端で20mm〜40mmの内径を有し、前記開口先端で20mm〜60mmの内径を有する、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  18. 前記収集部品の長さが10mm〜50mmである、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  19. 前記収集部品によって及ぼされる径方向外側に向けられる前記圧力が1〜106cmHOである、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  20. 前記収集部品によって及ぼされる径方向外側に向けられる前記圧力が1〜48cmHOである、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  21. 前記収集部品によって及ぼされる径方向外側に向けられる前記圧力が10〜30cmHOである、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  22. 前記収集部品には少なくとも1本の糸状体が取り付けられ、前記少なくとも1本の糸状体の自由端が前記収集部品の基端の後方に延びる、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  23. 前記少なくとも1本の糸状体の複数の自由端が異なる弛みを有する、請求項22に記載の便排出物用の収集器。
  24. 前記少なくとも1本の糸状体が前記収集部品を通り抜けて引きひも配置で編み込まれる、請求項22に記載の便排出物用の収集器。
  25. 前記少なくとも1本の糸状体が相互に接続された前記アームの頂点を通り抜けて編み込まれ、前記頂点が前記収集部品の前記基端および前記先端の一方または両方に配置される請求項24に記載の便排出物用の収集器。
  26. 前記少なくとも1本の糸状体の各後端が対応する硬質または半硬質の長手方向導管内に収容された後にハンドルに接続され、各導管がその内部に存在する糸状体のその長手方向軸線の方向に沿う自由な移動を許容し、各導管の一端が前記収集部品の前記基端に隣接して配置される請求項22に記載の便排出物用の収集器。
  27. 前記ハウジングシースの形状が前記収集部品の形状に対応する、請求項5または10に記載の便排出物用の収集器。
  28. 前記ハウジングシースのための材料が高分子材料である、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  29. 前記移送部品の第2の端部は、便排出物用の容器と係合するためのコネクタが設けられる開口端である、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  30. 前記移動部品の第2の端部が閉塞端であり、前記閉塞端が便排出物用の容器を形成する、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
  31. 前記移送部品の柔軟な弾性の前記管状シースのための材料が高分子材料である、請求項1に記載の便排出物用の収集器。
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