JP5522342B2 - モータの電力受給のためのモータ電源端子接続部品、ブラシホルダ、およびそれらを利用したモータ - Google Patents

モータの電力受給のためのモータ電源端子接続部品、ブラシホルダ、およびそれらを利用したモータ Download PDF

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Description

本発明は、モータの電源端子及びブラシのホルダの構造に関する。
ブラシを使用したモータには、回転子の回転軸に取り付けられた整流子に当接するようにブラシを保持して案内するブラシホルダが知られている。この既知のブラシホルダは、そのブラシの振動を抑えるために、例えばホルダの外周縁部を弾性体を介して溝に係合させるなどして、ハウジング内に保持させようとするものである(例えば、特許文献1乃至3を参照)。
実開昭62−107542号公報 特開2001−16817号公報 特開2001−268877号公報 特開2001−218428号公報
そのブラシホルダには、ブラシへの電力を供給するために、そのハウジング内から外部へと延びる比較的硬く剛性のある金属プレートからなるモータ側の外部電源接続端子(特許文献1の図7に記載の案内片51,52、特許文献2の図1のターミナル91、特許文献3のモータ側外部電源接続端子11)が取り付けられている。
また、自動車に使用されるブロアーモータのように、振動する環境においてもしっかりと保持され、かつ騒音等が極力抑えられるように、そのモータを内部に保持して固定するモータホルダが利用されることが少なくない(例えば、特許文献3)。このモータホルダには、モータから突出した接続端子が挿入可能な外部電源からの電源ケーブルに接続された電源電力供給端子であるホルダ側端子(端子受部)が設けられ、モータをホルダに収納すると同時にモータ側の接続端子とホルダ側の端子受部とがしっかりと接続され、外部電源から供給された電力を受給して、その接続した端子間を通してモータ内部のブラシへと供給されるようにしている。
モータ側の接続端子は、その設置作業のし易さやコスト的な観点、さらには端子が不用意にホルダ側端子受部から抜けないように、比較的硬い金属プレートをホルダ側端子受部まで長く延ばすことで、モータホルダにモータを組み込むと同時に、モータ側の接続端子がホルダ側端子受部にしっかりと挿入嵌合され、これによって、その電気的な接続が信頼性高く確保される。
一方、モータを製造して出荷するには、モータをテスト用のモータホルダに装着して、そのテスト用のモータホルダのホルダ側端子受部に挿入されたモータ側の接続端子を介して電力受給が行われてエージングテスト等の各種テストを行い、エージングテスト等での長期の慣らし運転により、整流子とブラシとの接触を安定させる。
しかし、慣らし運転が終わると、そのモータをモータホルダから取り外してモータ側の接続端子をモータホルダのホルダ側端子受部から抜くことが必要である。このときのモータ側接続端子とホルダ側端子受部とはしっかり嵌合しているために、抜く力の負荷は必ずしも軽いものではなく、さらに抜く方向によっては、モータ側接続端子に大きな力が加わることとなる。
従来の外部電源からのモータ内部への電力受給用のモータ側接続端子は、ブラシホルダに直接的に保持されているために、その接続端子が受けた力がそのままブラシホルダ自体に瞬時に加わり、ブラシの位置を変えてしまったりする。従って、慣らし運転で安定したブラシの接触が確保され、その状態で製品がパスしたにもかかわらず、その慣らし運転が全く無駄となり、製品の品質にも大きく影響することを本発明者は発見した。
また、たとえエージングテスト後の取り外しで問題が生じなくとも、そのモータを実際の製品に取り付けるときに同様に接続端子に大きな負荷が加わり、モータの初期状態を変えてしまうということもあることがわかった。
さらに、特許文献4で示すような電源受給用の可撓性を有するリード線がブラシホルダに直接接続されてモータハウジングの外部へと延出させたタイプのモータであっても、そのリード線の端子と外部電源からの電源供給用の端子との抜き差しにおいて不用意にリード線に力が加わると、ブラシホルダに力が伝わり、整流子とブラシとの接触状態を変化させ、特にリード線の長さも制限されるような狭い空間にモータを組み込む必要があるような製品で使用する場合には、その危険が増すことも明らかとなった。
本発明者は、上記問題に鑑み、外部の電源からの電力供給端子と連結する外部電源接続端子を支持して電源からの電力受給を図る部分としてモータ電源端子接続部品をモータのブラシホルダから物理的に分離して、その問題を解決した。
請求項1に係る発明は、モータのヨークハウジング等のハウジングに取り付けられて外部電源からの電力をモータ内部へ伝達するためのモータ電源端子接続部品であって、そのモータの外部電源からの電力を受けるための外部電源接続端子とその外部電源接続端子を保持する不導電性の端子保持体とからなり、外部電源接続端子は、ブラシホルダに収納されるブラシへの電力を伝達するための可撓性を有する導電体に接続されており、外部電源接続端子に加わる力がブラシに実質的に伝わらないように、ブラシホルダと物理的に別体で形成されてハウジングに係止されるようにしたモータ電源端子接続部品を提供するものである。
このように、ブラシホルダと、外部電源接続端子を保持する端子保持体を別体に形成してモータのハウジングに取り付けられるようにし、外部電源接続端子とブラシとの間は可撓性のある導電体によって接続したことによって、互いに加わる力が干渉せず、モータ電源端子接続部品の外部電源接続端子が受ける力によって不用意に整流子へのブラシの接触状態が変えられることを防止することが可能となった。
請求項2に係る発明は、上記外部電源接続端子がモータのハウジングの外部から内部へと延びる少なくとも2つの導電性プレートであるモータ電源端子接続部品を提供するものであり、一般的な電源である正/負又は接地電位によるモータ・ドライブ、あるいはそれ以上の極を有する電源用のモータ・ドライブ等に対して有効である。
請求項3に係る発明は、さらに、上記外部電源接続端子とブラシに接続された上記導電体との間に直列に接続されたチョークコイルを含むモータ電源端子接続部品を提供するものであり、これによって、ブラシに送る電圧をモータ電源端子接続部品で安定化させたりノイズの除去を行うことが可能となる。
請求項4に係る発明は、さらに外部電源接続端子の異なった電位間に接続されるコンデンサを含むモータ電源端子接続部品を提供し、これによって、不要なノイズの除去を行う。
請求項5に係る発明は、上記したいずれかに記載のモータ電源端子接続部品を有するモータを提供するものである。
さらに、請求項6に係る発明は、モータの整流子に電力を伝達するブラシを保持するためのモータ内部に配設されるブラシホルダに関する発明であって、整流子の方向にブラシを摺動して整流子とそのブラシとを摺接するためにブラシを収容して所定の方向に案内するためのブラシガイド部を有している。ブラシホルダは、その中心にモータの回転軸が貫通する開口部が形成されており、ハウジングにブラシホルダを固定するための係止部を有し、さらに、モータのハウジングに取り付けられて外部電源からの電力をモータ内部へ伝達するための外部電源接続端子を保持する不導電性の端子保持体から分離する空隙が形成されており、当該外部電源接続端子に加わる力がブラシに実質的に伝わらないように、ブラシホルダと端子保持体とは物理的に別体で形成されてモータのハウジングに係止されたその端子保持体の一部が前記空隙に配置されるように構成されている。
外部電源接続端子を保持する端子保持体から分離したブラシホルダによって、互いに加わる力が干渉せず、外部電源接続端子を通じてモータ電源端子接続部品に受ける力がブラシホルダに影響して不用意に整流子へのブラシの接触状態を変えてしまうことを防止することができる。
請求項7に係る発明は、上記ブラシホルダを有するモータを提供するものである。
尚、接続、連結は、特に限定しない限り、直接的な接続、連結のほか、間接的な接続、連結をも含むものである。
モータのブラシホルダから分離した端子の保持体を設けることにより、端子に加わる力が、モータのブラシホルダに伝わることが無く、それによって、出荷製品のモータは、その最後の状態を維持しながら、ユーザに提供することが可能となり、より安定した品質を有する製品の出荷が可能となった。また、実際のユーザサイドにおいても、取り付け時の負荷によってブラシホルダの接触状態が変化することがなく、モータの特性やブラシ摺動音の悪化を回避し安定した製品を確保することが可能となった。また、モータ電源端子接続部品を別体とすることで、電気接続部に設計の自由度が増し、端子受部の形状が異なる多彩な製品に効率的に対応することが可能となる。
本願発明の一実施例のモータの全体斜視図である。 (a)は図1のモータの平面図(上面図)であり、(b)は (a)のA−A線で切断したモータの側部断面図である。 図1のモータの上部ブラケットを取り外した状態のモータの全体斜視図である。 (a)はモータホルダにモータが組み込まれた状態の平面図、(b)は(a)のA−A線で切断した側部部分断面図、(c)は符号Bで囲った部分の拡大図である。 図3のモータ電源端子接続部品とブラシホルダがヨークハウジングに取り付けられた状態にあるブラシターミナルとブラシホルダのみを示した平面図である。 図3のモータ電源端子接続部品とブラシホルダがヨークハウジングに取り付けられた状態にあるモータ電源端子接続部品とブラシホルダのみの下面図(底面図)である。 ブラシを備えた本発明による一実施例のモータ電源端子接続部品を示し、(a)はその正面図であり、(b)はその側面図である。
以下、本願発明の一実施の形態を図を参照して説明する。
図1乃至図3を参照して、モータ1の構造を説明する。図1は、本願発明の一実施例のモータの全体斜視図であり、図2(a)は図1のモータの平面図、図2(b)は図2(a)のA−A線で切断した側部断面図であり、図3は、図1のモータ1の上部ブラケット(エンドハウジング)6を取り外した状態のモータ1の全体斜視図である。
モータ1は、一方に上部開口部3を有したヨークハウジング2と、そのヨークハウジング2とは互いの淵部分で嵌合してヨークハウジング2の上部開口部3を覆ってエンドハウジングを構成する上部ブラケット6(上部ブラケット6のある方向を上とする)を有している。モータ1は、上部ブラケット6とヨークハウジング2との間にモータ電源端子接続部品用側部開口部4と、略対向する2つのブラシガイド部用側部開口部5が、ヨークハウジング2と上部ブラケット6の一部を切り抜くようにして形成されている。ヨークハウジング2はさらに上部開口部3の形成するハウジングの淵から切り抜かれた複数の(本例では4つの)周辺開口部16を有している。上部ブラケット6は、その中心にモータ回転軸12が外部に突出可能とする開口部9を有し、さらにその周縁にヨークハウジング2の周辺開口部16に部分的に嵌合して位置決めするための突出部17を有している。
モータ1のヨークハウジング2と上部ブラケット6で形成される内部には、電機子10が回転軸12を中心にして回転軸12とともに回転可能に収容されている。回転軸12は、ヨークハウジング2の底部中心と上部ブラケット6の中心に配設された同心円状下部及び上部軸受部13,14により回転可能に支持されている。電機子10を取り囲むように、複数の円周方向に分極された永久磁石11がヨークハウジング2の内周面に周方向等間隔に配置固定されている。上部軸受部14の軸方向隣には、回転軸12を中心として、その回転軸12と一体で回転する同心円状の整流子15が配設されている。この整流子15の周囲には、後に詳述するブラシホルダ20のブラシガイド部22に収納された例えば2つのブラシ37(図5Bを参照)が回転軸12の略中心方向に押圧されて整流子15の面とブラシ37の面とが摺接するようになっている。
図示しない外部電源から外部電源接続端子31、ブラシ37、そして整流子15を介して電機子10に巻装したコイル導電線に電流が供給されると、電機子10は回転軸12を中心にして回転駆動される。
モータ回転軸12の上部軸受部14は、上部ブラケット6がヨークハウジング2に組み合わされて固定されたときに、その上部ブラケット6の内部に嵌合する。上部軸受部14の軸方向下方に配設される同心円状の整流子15の外周面に摺接するブラシを収納し支持するためのブラシホルダ20と、ブラシホルダ20と近接してモータ電源端子接続部品30が配設されている。このモータ電源端子接続部品30は、外部電源からモータへと延びた電力供給端子(外部電源から直接の、または中継された電源ケーブルに接続された端子でありうる)と接続して電力を伝達するコネクタとしての機能を有している。
図4(a)は、本発明の実施形態のモータ1が組み込まれたモータホルダ40の平面図であり、図4(b)は、図4(a)の破線A−Aで切った部分的断面図である。図4(c)には、図4(b)の部分的断面図のうち符号Bで囲まれた部分の拡大図を示している。
モータホルダ40は、モータ1の有底略筒状のヨークハウジング2をその底面及び周囲で受ける収納部40bを有する。収納部40bは一方が開口して、その開口入り口からモータ1を収納部40b内に収納し、収納部底辺の螺子穴40aとヨークハウジング2の底部に設けられた螺子穴2aとを螺子止めしてモータ1をモータホルダ40に固定することが可能となっている。ヨークハウジング2の内部から外部にモータ1の電力受給用の2本の外部電源接続端子31の一部が平行して延出し、図4(c)の実線Bで囲まれた部分的拡大図で示したように、モータホルダ40に設けられた外部電源の電力供給端子である2つのホルダ側端子受部41にそれぞれ嵌合して電気的な連結を図っている。ホルダ側端子受部41は、図示しない外部電源と電気的に接続しており、外部電源接続端子31を介してモータ1の内部に電力を供給する。
図5Aは、図3で示した状態にあるモータ1のブラシホルダ20とモータ電源端子接続部品30のみを抽出して図示した平面図であり、図5Bは、その底面図である。これにより、ブラシホルダ20とモータ電源端子接続部品30との相互の位置関係を示すとともに、図3とともに参照してヨークハウジング2へのブラシホルダ20の固定方法について説明する。尚、ここでは、平面図で表された方向を上部(あるいは上面)といい、底面図で表された方向を底面(あるいは下面)という。
ブラシホルダ20はその外周がモータ1のヨークハウジング2の内周面に沿った周縁部20bを有した絶縁体からなる。ブラシホルダ20は、その中心に整流子15が配置可能なように円形の開口部21aを有している。周縁部20bには、円周外方向に突出する複数の(本例では、4つであるが、これに限定されるものではない)周辺突起部21(図面上では破線で表示)を有している。弾性体24に形成された穴がその周辺突起部21に嵌合するようにして、弾性体24がブラシホルダ20の円周外方向に突出して取り付けられている。弾性体24は上方から見てその外周面となる面がヨークハウジング2の外周面と略同一の湾曲を有した凸状のゴム部材であり、ヨークハウジング2の略肉厚に対応した分の高さと周辺開口部16の幅に対応した幅を持った上部が周辺開口部16の中へと収まり、弾性体24の幅広の下部の外方向の面がヨークハウジング2の内側の面と互いに合わさるようにして、弾性体24がヨークハウジング2の周辺開口部16に嵌まり込む。しかし、ヨークハウジング2の周辺開口部16は、嵌まり込んだ弾性体24によって全て塞がれるのではなく、その余った開口部分に嵌まり込んだ上部ブラケット6の突出部17とヨークハウジング2の周辺開口部16を形成する辺とで弾性体24を上下から押圧してブラシホルダ20をモータ1のハウジングに固定するようにしている。
ブラシホルダ20は、整流子15の方向から半径方向外側に伸びる空洞を形成する複数(この例では、2つ)のブラシガイド部22がホルダの上面から矩形状に盛り上がって設けられている。ブラシガイド部22は、その底部側、整流子側、そして整流子と反対の周辺部側(径方向外側)の3つの方向に開口している。ブラシガイド部22の周囲には複数(本例では4つ)の爪孔21bがブラシホルダに形成されている。薄い金属の導電性支持板23には、ブラシガイド部22の周囲に爪孔21bに対応して4つの係合爪23aが形成されており、爪孔21bに通された係合爪23aが折り曲げられることにより、ブラシガイド部22の底部側の開口を塞ぐように導電性支持板23がブラシホルダの底面に固定されている。導電性支持板23には、一方が開いたスリット23bが径方向外側から中心方向へと直線状に延びて設けられている。このスリット23bにはブラシ37に接続された可撓性ある導電線35が自由で弛んだ状態で入り、外部電源接続端子31に外力が加わっても直接ブラシ37にその力が伝わらないようにしてブラシガイド部22の内部でブラシ37が摺動可能となっている。ブラシガイド部22の周辺縁端部分の対向した両側には外方向に向く2つのガイド突起22aが設けられている。ブラシガイド部22の径方向外側の開口を塞ぐように、薄い弾力性のある金属片25が折り曲げられてその2つのガイド突起22aに係止され、ブラシ37は、その金属片25を支点としてスプリング26により径方向内側の整流子方向に付勢されて整流子15の周辺面に当接するようになっている。
尚、上記例では、ブラシホルダ20を上部ブラケット(エンドハウジング)6とヨークハウジング2とで挟持する構成としたが、上部ブラケット(エンドハウジング)6又はヨークハウジング2にブラシホルダ20を弾性保持する保持部を設けて上部ブラケット(エンドハウジング)6又はヨークハウジング2のいずれかでブラシホルダ20を係止するようにしてもよい。
図5A、Bと、図6の(a)のモータ電源端子接続部品30の正面図及び図6の(b)の側面図を参照して、モータ電源端子接続部品30の構造、ヨークハウジング2へのモータ電源端子接続部品30の固定方法について説明する。
モータ電源端子接続部品30は、不導電性の材料からなる、この例では樹脂で一体的に形成された端子保持体32と、一対の外部電源接続端子31と、外部電源接続端子31の一端にその一端が直列に接続されたチョークコイル33と、チョークコイル33の他端に接続されて伸びる可撓性のある導電線35と、その導電線35の先に取り付けられたブラシ37、そしてノイズ除去のために2つの外部電源接続端子31間に接続されたコンデンサ34とからなっている。この例では、外部電源接続端子31は2つの電気的に導通可能な略平坦な金属性のプレートからなっているが、これに限定されるものではなく、例えば、棒状であっても良いし、或いは複数の外部電源接続端子から構成しても良い。複数の外部電源接続端子の例としては、金属性プレートをハウジング外部に延出しない短い長さとし、これに一端にモータ電源端子が連結された樹脂被覆付きのリード線の他端を連結するようにすると良い。その場合でもリード線への外力はモータ内部に伝わらないようにすることができる。この外部電源接続端子31、チョークコイル33、コンデンサ34は、外部電源の電力供給端子と接続してその電力を適正にブラシ37に伝える電気接続回路の役割に加えて雑音防止素子としてノイズ除去の役割を有しているものである。従って、そのモータ1の特性に応じて適正な電力を電源から経由させてブラシ37に供給できるものであれば、チョークコイルやコンデンサが不要で、それぞれが連続する金属プレートのみからなる電気接続回路であったり、チョークコイル又はコンデンサのいずれかが不要な電気接続回路であったり、あるいは他の電気素子との組み合わせからなる電気接続回路でもありうる。また、この例では、2つの外部電源接続端子で説明しているが、3極によるモータ駆動やそれ以上の場合には、それに相当する数の外部電源接続端子もありうるし、その場合に対応して、外部電源接続端子に対応する数の、あるいはその一部の端子へのチョークコイルの使用や、グランド(GND)と他の電位間のコンデンサの接続等を行うことも可能である。
実施例に戻ると、一対の外部電源接続端子31は、端子保持体32がヨークハウジング2に取り付けられた状態にあるときに、ヨークハウジング2の内部から外部へとモータ回転軸12の方向に対してほぼ垂直に延びた後、モータ回転軸12方向に平行に下方にほぼ垂直に折れ曲がって端子保持体32に形成された溝32cへと通されて延出する形状となっている。
外部電源接続端子31のモータ1の内部に向かう一端31aは折り返されて、チョークコイル33の端子の一端を挟み込むように圧接されて、チョークコイル33と外部電源接続端子31との電気的な導通を形成している。チョークコイル33は、モータ電源端子接続部品30をヨークハウジング2に取り付けた際に、回転軸12とそのコイル33の軸線が略平行となるように、端子保持体32の脇に沿って配置され、端子保持体32に一体的に形成されたチョークコイル把持部32dによってそのコイルの周囲が一部分把持される。チョークコイル把持部32dは弾力性を持ち、チョークコイル33の径と同じかわずかに小さい径を有しており、その先端部は、チョークコイル33の径よりわずかに小さく閉じているため、チョークコイル33をその先端部から押し込むと、チョークコイル把持部32dでその周囲が部分的に把持されて、端子保持体32から容易に外れないように固定されている。
端子保持体32の空洞内に設けられたコンデンサ34の1対の各端子は、一対の外部電源接続端子31のモータ1内部に向かう部分に設けられた孔31bを通して貫通し、その孔近傍にある外部電源接続端子31から突出して設けられたはさみ状の圧接ジョイント31cに通されて圧接固定されて、コンデンサ34の両端子のそれぞれが一対の外部電源接続端子31のそれぞれに電気的に導通接続され、ノイズの除去を図っている。
尚、上記例では、端子保持体にコンデンサとチョークコイルが配設された構成を示したが、ブラシホルダ側にコンデンサとチョークコイル又はいずれかを配設して、端子保持体側の外部電源接続端子と可撓性のある導電線で接続するようにしてもよい。
図3及び図5A、Bに戻って参照すると、ブラシホルダ20は、モータ電源端子接続部品30をブラシホルダ20とは個別にモータ1内部に配設して、外部電源接続端子31がそのモータ1から延出できるように、ブラシホルダ20が存在しない領域が存在する。ブラシホルダ20が配設されたモータ1の内部では、ブラシホルダ20が存在しない領域に、モータ電源端子接続部品30を固定して収容できる程度に十分な空間が形成されている。具体的には、ブラシホルダ20が存在しない領域は、2つのブラシガイド部22から離れた位置にあって複数の外周突起部21のうちの2つの外周突起部の径方向内側に形成されたチョークコイル33が入る空間と、そのチョークコイル33の間の端子保持体32とが配置可能な空隙である。そして、その空隙に対応した位置に上部ブラケット6及びヨークハウジング2に空いた空間が存在し、モータ電源端子接続部品30を収容することが可能となっている。
以下に、モータ電源端子接続部品30をヨークハウジング2に固定する構造について再度図5A、B及び図6を参照して説明する。
ヨークハウジング2のモータ電源端子接続部品用側部開口部4を形成する上部開口部3の辺からヨークハウジング2の底部方向に垂直に延びた2つの平行の辺のそれぞれを挟み込むように、端子保持体32の両側にそれぞれ、その垂直の辺に対応して縦長に平行に延びた2つの係止片32a、32bが拡大して形成されている。これによって、上部ブラケット6がはずされたヨークハウジング2の上部開口部3から、そのモータ電源端子接続部品用側部開口部4の辺をモータ電源端子接続部品30の2つの係止片32a、32bで形成される溝に合わせて上方から下方にスライドさせることによって、モータ電源端子接続部品30をヨークハウジング2に装着することができる。上部ブラケット6をヨークハウジング2に取り付けると、装着された端子保持体32は上部ブラケット6によって上から押さえつけられて固定される。これによって、ブラシホルダ20とは独立にモータ電源端子接続部品30がヨークハウジング2に固定されるため、ブラシホルダ20とモータ電源端子接続部品30とは、力学的に自由な位置関係で固定されることとなり、たとえモータ電源端子接続部品30に外的な力が加わっても、その力が直接ブラシホルダ20にかかることが無く、ブラシ37と整流子15との接触状態を変えることがない。
モータ電源端子接続部品およびブラシホルダの構造について説明してきたが、これは例示であって限定されるものではない。例えば、モータホルダを使用せずに、直接モータを製品本体に固定するとともにモータ側の電源接続端子と製品本体側の端子受部とを接続するようにした製品でも効果があることは当業者であれば十分理解できるであろう。また、上記例では、モータ側の電源接続端子をオス型とし、外部電源の電力供給端子をメス型としたが、この反対でも良い。つまり、本願発明のモータ電源端子接続部品は、端子をモータハウジングの外部から内部へと案内保持して、モータ内部への電源電力の受給を可能としつつ、モータの外部から電源端子接続部品に受けるショックや力学的な負荷をブラシホルダに伝えないように、ブラシホルダとは独立した構成にしたものであることから、これを逸脱しないあらゆる態様をも本願発明は含みうることを理解すべきである。
1...モータ
2...ヨークハウジング
3...上部開口部
4...モータ電源端子接続部品用側部開口部
5...ブラシガイド部用側部開口部
6...上部ブラケット(エンドハウジング)
9...開口部
10...電機子
11...永久磁石
12...モータ回転軸
13...下部軸受部
14...上部軸受部
15...整流子(コンミテータ)
16...周辺開口部
20...ブラシホルダ
20b...周縁部
21...周辺突起部
21a...開口部
21b...爪孔
22...ブラシガイド部
22a...ガイド突起
23...導電性支持板
23a...係合爪
23b...スリット
24...弾性体
25...金属片
26...スプリング
30...モータ電源端子接続部品
31...外部電源接続端子
31a...外部電源接続端子の一端
31b...孔
31c...圧接ジョイント
32...端子保持体
32a、32b...係止片
32c...溝
33...チョークコイル
34...コンデンサ
37...ブラシ

Claims (7)

  1. モータのハウジング内部に電力を伝達するために前記モータのハウジングの外部に設けられた電源電力供給端子と電気的に連結するようにした外部電源接続端子と、
    前記外部電源接続端子を保持する不導電性の端子保持体と、からなり、
    前記外部電源接続端子は、整流子に押圧されるブラシへの電力を伝達するための可撓性を有する導電体に接続され、
    前記端子保持体は、前記外部電源接続端子に加わる力が前記ブラシに実質的に伝わらないように、前記ブラシを摺動可能に保持するためのブラシホルダと物理的に別体で形成され、前記端子保持体と前記ブラシホルダとが離間した状態でそれぞれ個別に前記ハウジングに係止され、前記端子保持体が当該ブラシホルダに形成された空隙を介して当該ブラシホルダの存在しない領域に該ブラシホルダから分離して配設されるようにした、モータ電源端子接続部品。
  2. 前記外部電源接続端子は、モータのハウジングの外部から内部へと延びる少なくとも2つの導電性プレートである、請求項1に記載のモータ電源端子接続部品。
  3. 前記外部電源接続端子と前記導電体との間に直列に接続されたチョークコイルを含む、請求項1又は2に記載のモータ電源端子接続部品。
  4. 前記外部電源接続端子の異なった電位間に接続されるコンデンサを含む、請求項1乃至3のいずれかに記載のモータ電源端子接続部品。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の前記モータ電源端子接続部品を有するモータ。
  6. モータの整流子に電力を伝達するブラシを摺動可能に保持するためのモータ内部に配設されるブラシホルダであって、
    前記整流子の方向にブラシを摺動して整流子と当該ブラシとを摺接するために前記ブラシを収容して所定の方向に案内するためのブラシガイド部と、
    モータのハウジングにブラシホルダを固定するための係止部と、からなり、
    前記ブラシホルダは、前記モータの回転軸が貫通する開口部と、外部電源からの電力をモータ内部へ伝達するために前記モータのハウジングの外部に設けられた電源電力供給端子と電気的に連結するようにした外部電源接続端子を保持する不導電性の端子保持体から分離するための空隙を有して前記端子保持体と前記ブラシホルダとが離間した状態でそれぞれ個別に前記ハウジングに係止され、当該外部電源接続端子に加わる力が前記ブラシに実質的に伝わらないように、当該ブラシホルダとは物理的に別体で形成されてモータのハウジングに係止された前記端子保持体前記空隙を介して前記ブラシホルダの存在しない領域に配置するようにした、ブラシホルダ。
  7. 請求項6に記載の前記ブラシホルダを有するモータ。
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