JP5518814B2 - プリンター及びプリンターの制御方法 - Google Patents
プリンター及びプリンターの制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5518814B2 JP5518814B2 JP2011196253A JP2011196253A JP5518814B2 JP 5518814 B2 JP5518814 B2 JP 5518814B2 JP 2011196253 A JP2011196253 A JP 2011196253A JP 2011196253 A JP2011196253 A JP 2011196253A JP 5518814 B2 JP5518814 B2 JP 5518814B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- upstream
- bin
- temperature
- downstream
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Description
・不安定吐出の抑制…駆動前のヘッドの加熱及び駆動時のヘッドから発生する熱の放熱
・インクの固化・色材の結晶化抑制…循環によるインクの拡散
このようなプリンターでは、インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出していないとき(非印字時)、ノズルにおける圧力を僅かに負圧側に制御し、ノズルからのインク漏れが生じないようにしている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、インク循環経路の流量をQ、総流路抵抗をRとした時、インクジェットヘッドに接続されている上流側と下流側の流路抵抗比を1:r、上流側と下流側の単位体積当りのエネルギーをP1,P2、インクジェットヘッドのノズル開口部でのインク圧力Pnは、Pn=P1・r/(1+r)+P2/(1+r)の関係にある。従って、P1及びP2を制御することによってノズル開口部におけるインク圧力をコントロールすることが出来る。
電流 : I[A] 流量 : Q[m3/s]
抵抗 : R[V/I] 流路抵抗 : R[Pa・s/m3]
この循環路内の関係は、電気回路におけるオームの法則に対応して次式のように表される。
このとき、上流側と下流側でのエネルギー損失が次式(1)のように等しいときは、インクジェットヘッド11のノズル圧力は上流ビン12と下流ビン13との圧力差の1/2(若干の負圧)となる。
(Ru+ru)Q=(Rd+rd)Q ・・・ (1)
しかし、インク循環路21内部での温度変化によって流路抵抗が変化する場合は、一般的に次式のように上流側と下流側でのエネルギー損失は等しくならない。
従って、ノズル圧力のコントロールを上流ビン12と下流ビン13との圧力差だけで行うことができない。このような問題を解決するためには、流路抵抗Ru及びRdを可変抵抗のように変化させる事によって式(1)が成立するように制御すればよい。こうすることによって(1)式のようにノズル圧力を上流ビンと下流ビンとの圧力差のみによってコントロールすることが可能となる。
円管の流路抵抗Rは次の基本式(2)により求められる。
μ=μ(T) ・・・ (4)
さらに、この温度が円管の長さLを用いて表現できる場合、次式(5)の関係となる。
μ=μ(T(L)) ・・・ (5)
そこで、粘度の温度依存性を、アレニウス型を仮定して、次式(6)のように表現する。
また、温度Tが円管の長さLに比例すると仮定して次式(7)とする。
T=aL+b ・・・ (7)
これらの関係を、式(3)に代入すると次式(8)となる。
12・・・上流ビン
13・・・下流ビン
14・・・上流側の管路を構成する部材の一部
15・・・下流側の管路を構成する部材の一部
21・・・循環路
25…加熱手段及び上流側の管路を構成する部材の一部
26・・・加熱手段及び下流側の管路を構成する部材の一部
27〜32・・・温度計測手段
35・・・制御手段
36・・・テーブル
37,38・・・加熱温度設定手段
Claims (6)
- 上流ビンからインクジェットヘッドを経て下流ビンに通じ、この下流ビンから前記上流ビンに通じる循環路にインクを流し、前記インクジェットヘッドのノズルから前記インクを吐出可能なプリンターであって、
前記循環路の、上流ビンからインクジェットヘッドまでの上流側と、インクジェットヘッドから下流ビンまでの下流側とに設けられ、これらに流れる前記インクを加熱する加熱手段と、
前記上流側及び下流側に流れるインクの温度を検出し、このインクの温度が目標温度となるように前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記上流側及び下流側の管路の管径、管路長、インクの粘度から流路抵抗を求める基本式に基づき、かつ前記インクの粘度がインクの物性と温度に依存することから、これらの因子を用いた演算式により前記上流側と下流側との流路抵抗をそれぞれ求め、前記インクジェットヘッドのノズル部における非吐出時の圧力を所定圧とするための、前記上流側と下流側との流路抵抗比を実現する前記温度を前記演算式に基づいて求め、この求められた温度を前記目標温度とする構成である
ことを特徴とするプリンター。 - 前記インクジェットヘッドのノズル部における非吐出時の圧力を所定圧とするための、前記上流側と下流側との流路抵抗比とは略1:1であることを特徴とする請求項1に記載のプリンター。
- 上流ビンからインクジェットヘッドを経て下流ビンに通じ、この下流ビンから前記上流ビンに通じる循環路にインクを流し、前記インクジェットヘッドのノズルから前記インクを吐出可能なプリンターであって、
前記循環路の、上流ビンからインクジェットヘッドまでの上流側と、インクジェットヘッドから下流ビンまでの下流側とに設けられ、これらに流れる前記インクを加熱する加熱手段と、
前記上流側及び下流側に流れるインクの温度を検出し、その温度が目標温度となるように前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記上流側及び下流側管路の管径、管路長、インクの粘度から流路抵抗を求める基本式に基づき、かつ前記インクの粘度がインクの物性と温度に依存することから、これらの因子を用いた演算式により求めた前記上流側と下流側との流路抵抗と、これら上流側流路抵抗と下流側流路抵抗とから求まる流路抵抗比とを保持するテーブルを有し、さらに、前記加熱手段の加熱温度を任意に設定可能な加熱温度設定手段を有し、この加熱温度設定手段に設定された加熱温度に基づくインク温度により前記上流側と下流側との流路抵抗を前記演算式にて再計算し、その結果に基づき前記テーブルに保持された流路抵抗比を更新して表示する構成である
ことを特徴とするプリンター。 - 前記加熱手段は、前記上流側及び下流側の、最もインクジェットヘッド寄りの部分に設置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のプリンター。
- 上流ビンからインクジェットヘッドを経て下流ビンに通じ、この下流ビンから前記上流ビンに通じる循環路にインクを流し、前記インクジェットヘッドのノズルから前記インクを吐出可能なプリンターの、前記上流ビンからインクジェットヘッドまでの上流側と、前記インクジェットヘッドから下流ビンまでの下流側とに設けられ、これらに流れる前記インクを加熱する加熱手段を、前記インクの温度が目標温度となるように制御するプリンターの制御方法であって、
前記上流側及び下流側管路の管径、管路長、インクの粘度から流路抵抗を求める基本式に基づき、かつ前記インクの粘度がインクの物性と温度に依存することから、これらの因子を用いた演算式により前記上流側と下流側との流路抵抗をそれぞれ求め、前記インクジェットヘッドのノズル部における非吐出時の圧力を所定圧とするための、前記上流側と下流側との流路抵抗比を実現する前記温度を前記演算式に基づいて求め、この求められた温度を前記目標温度とする
ことを特徴とするプリンターの制御方法。 - 上流ビンからインクジェットヘッドを経て下流ビンに通じ、この下流ビンから前記上流ビンに通じる循環路にインクを流し、前記インクジェットヘッドのノズルから前記インクを吐出可能なプリンターの、前記上流ビンからインクジェットヘッドまでの上流側と、前記インクジェットヘッドから下流ビンまでの下流側とに設けられ、これらに流れる前記インクを加熱する加熱手段を、前記インクの温度が目標温度となるように制御するプリンターの制御方法であって、
前記上流側及び下流側管路の管径、管路長、インクの粘度から流路抵抗を求める基本式に基づき、かつ前記インクの粘度がインクの物性と温度に依存することから、これらの因子を用いた演算式により求められる前記上流側と下流側との流路抵抗と、これら上流側流路抵抗と下流側流路抵抗とから求まる流路抵抗比とをテーブルに保持し、前記加熱手段の加熱温度を任意に設定すると、この設定された加熱温度に基づくインクの温度により前記上流側と下流側との流路抵抗を前記演算式にて再計算し、その結果に基づき前記テーブルに保持された流路抵抗比を更新して表示する
ことを特徴とするプリンターの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011196253A JP5518814B2 (ja) | 2011-09-08 | 2011-09-08 | プリンター及びプリンターの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011196253A JP5518814B2 (ja) | 2011-09-08 | 2011-09-08 | プリンター及びプリンターの制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013056477A JP2013056477A (ja) | 2013-03-28 |
JP5518814B2 true JP5518814B2 (ja) | 2014-06-11 |
Family
ID=48132798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011196253A Expired - Fee Related JP5518814B2 (ja) | 2011-09-08 | 2011-09-08 | プリンター及びプリンターの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5518814B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6371072B2 (ja) * | 2014-02-21 | 2018-08-08 | セーレン株式会社 | インクジェットプリンタ用インク供給システム及び該システムにおけるインク圧力制御方法 |
CN113635674B (zh) * | 2021-09-06 | 2022-09-06 | 南京智能高端装备产业研究院有限公司 | 一种用于陶瓷墨水打印的供墨系统 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03295668A (ja) * | 1990-04-16 | 1991-12-26 | Seiko Epson Corp | 液晶カラープリンタ |
JPH10175315A (ja) * | 1996-12-19 | 1998-06-30 | Tec Corp | インクジェットプリンタ |
JP3991402B2 (ja) * | 1997-10-30 | 2007-10-17 | ブラザー工業株式会社 | インクジェットプリンタ |
JP3841303B2 (ja) * | 2004-03-30 | 2006-11-01 | 富士写真フイルム株式会社 | インクジェットプリンタのインク供給装置 |
JP5728148B2 (ja) * | 2006-04-27 | 2015-06-03 | 東芝テック株式会社 | インクジェット装置およびその制御方法 |
JP2008055646A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Toshiba Tec Corp | インクジェット記録装置およびその記録装置のインク供給方法 |
JP2009148976A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Olympus Corp | インクジェットプリンタ及びそのインク加温方法 |
JP5141336B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2013-02-13 | 凸版印刷株式会社 | インクジェット印刷装置 |
JP2009285845A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 印刷装置および印刷方法 |
-
2011
- 2011-09-08 JP JP2011196253A patent/JP5518814B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013056477A (ja) | 2013-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8926077B2 (en) | Ink supply system for ink jet printers | |
JP5586539B2 (ja) | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 | |
JP6371072B2 (ja) | インクジェットプリンタ用インク供給システム及び該システムにおけるインク圧力制御方法 | |
JP5153369B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5728148B2 (ja) | インクジェット装置およびその制御方法 | |
TWI594806B (zh) | Coating device and coating method | |
KR101929094B1 (ko) | 잉크토출장치 및 잉크토출방법 | |
JP2012091527A (ja) | インクジェット記録装置、インク供給機構及びインク供給方法 | |
CN111361293B (zh) | 一种陶瓷喷墨打印机墨路系统 | |
JP2017124610A5 (ja) | ||
JP5518814B2 (ja) | プリンター及びプリンターの制御方法 | |
US10232632B2 (en) | Liquid ejection apparatus and liquid ejection head | |
JPWO2016208533A1 (ja) | インクジェット印刷装置及び印刷方法 | |
JP2016068431A (ja) | インクジェット印刷装置 | |
JP2013056478A (ja) | インクジェットプリンター及びそのインク循環制御方法 | |
JP5556445B2 (ja) | 乾燥装置及び液体噴射装置 | |
JP2014079885A (ja) | インクジェット印字装置及びそのインク循環制御方法 | |
JP2017140806A (ja) | 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置 | |
JP6286456B2 (ja) | インクジェット装置 | |
JP5810027B2 (ja) | 画像形成装置およびインクの循環制御方法 | |
JP6286387B2 (ja) | インクジェット装置 | |
JP6322160B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
KR102511749B1 (ko) | 액체재료토출장치 및 액체재료토출방법 | |
JP2015089654A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2015188859A (ja) | 微細気泡発生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130307 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140311 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140402 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5518814 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |