JP5516239B2 - 光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光源装置に関し、更に詳しくは、例えば生体顕微鏡に照明光を供給するために用いられる光源装置に関する。
従来、例えば内視鏡に照明光を供給するために用いられる光源装置の或る種のものとしては、図4に示すように、放電ランプ21および当該放電ランプ21からの光を集光する集光鏡25を有する光源20と、当該光源20からの光が入射されるライトガイド52とを備え、これらの光源20およびライトガイド52とが、筐体11によって保持されて所期の位置に固定されており、放電ランプ21から放射された光が、集光鏡25に反射して集光されることによってライドガイド52に光入射口53Aから導入され、このライドガイド52によって導光されて外部に出射される構成を有するものが挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。
この図の例において、55は、筐体11に固定された金属製の遮光体用支持体57によって支持された、光源20からライトガイド52に至るまでの光路L1を取り囲む遮光体であり、筐体11の内部において生じる迷光(例えば、L2で示される光路を進む光)が当該筐体11から出ていくことを防止するための迷光防止部材として設けられているものである。また、17は、扇状の遮光板17Aに開口径の異なる複数の開口17Bが形成されてなる構成を有する、ライトガイド52に入射される光の光量を調整するための光量調整部材である。
このような構成の光源装置においては、ライトガイドとして、石英ファイバが用いられているが、十分な屈曲性が得られず、また全反射角が小さいものであることから、特にライトガイドを屈曲して用いる場合において、ライトガイドからの出射光が照度の小さいものとなってしまうなどの問題があり、しかも光源装置において更なる高照度化の要請があるため、この石英ファイバに代えて、クラッド内に光透過性液体が封入されおり、この光透過性液体によってコアが形成されてなる構成を有する液体ファイバを用いることが検討されている。
液体ファイバによれば、石英ファイバに比して高い屈曲性が得られると共に、コアを構成する光透過性液体が石英ガラスよりも屈折率の大きいものであることから、全反射角が大きく、しかも開口角(取り込み角)も大きいため、高い効率で光を伝送することができ、出射光として高い輝度の光を得ることができる。
しかしながら、光源装置において、ライトガイドとして液体ファイバを用いる場合には、その作動中において、光源からの光がライトガイドの光出射口から出射されなくなることがある、という問題がある。
このような問題が生じる理由は、放電ランプから放射される光には赤外線が含まれており、しかも液体ファイバには集光鏡によって集光された光が導入されることから、液体ファイバにおける単位断面積当たりの赤外線の強度が大きくなるため、赤外線により液体ファイバを構成する液体が加熱されることによって沸騰し、液体内部において発生する気泡によって光の伝送が妨げられるためである。
米国特許第7331699B2号明細書
而して、本発明者らは、光源からの光において赤外線を除去することが困難であること、すなわち放電ランプから放射される光のうちの赤外線を集光鏡の反射面において透過させ、これによって光源からの光において赤外線の強度を小さくすることは可能であるものの、放電ランプから放射される光から赤外線を完全に除去することは困難であることに鑑み、光源から液体ファイバに至るまでの光路上に赤外線カットフィルタを設けることによって液体ファイバに赤外線が導入されることを防止することを検討したが、このような手法によっては、液体ファイバが過熱されることを抑制することができないことが明らかとなった。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、ライトガイドとして液体ファイバを用いた場合において、このライトガイドを構成する液体ファイバが過熱されることを抑制することができ、これにより、液体ファイバが加熱されることに起因する弊害が生じることなく、光を供給することのできる光源装置を提供することにある。
本発明の光源装置は、放電ランプおよび当該放電ランプからの光を集光する集光鏡を有する光源と、当該光源からの光が入射されるライトガイドとが、それぞれ金属よりなる筐体における光源保持部およびライトガイド保持部において保持されており、当該筐体の内部において、筐体に固定された遮光体用支持体により支持された、光源からライトガイドに至るまでの光路を取り囲む筒状の遮光体を備えてなる光源装置において、
前記ライトガイドが、クラッド内に光透過性液体が封入されてなる液体ファイバよりなり、
前記遮光体に、光源からライトガイドに至るまでの光路上に位置するよう赤外線カットフィルタが設けられており、
前記遮光体用支持体が熱絶縁性材料よりなり、
前記遮光体用支持体および筐体において、前記遮光体と、前記ライトガイド保持部との間に、熱絶縁性材料よりなる熱絶縁性材料部が介在されることによって遮光体とライトガイド保持部とが互いに熱的に絶縁されていることを特徴とする。
本発明の光源装置においては、前記筺体に冷却風導入口と冷却風排気口とが設けられており、冷却ファンよりの冷却風により遮光体が冷却されることが好ましい。
本発明の光源装置においては、ライトガイドとして液体ファイバが用いられており、赤外線カットフィルタが設けられていると共に、遮光体とライトガイド保持部との間に熱絶縁性材料よりなる熱絶縁性材料部が介在されることによって遮光体およびライトガイド保持部が互いに熱的に絶縁されていることから、ライトガイドを構成する液体ファイバに赤外線が入射されることがないため、液体ファイバが赤外線によって加熱されることがなく、また、遮光体が光源からの光を受光することによって加熱されて高温となった場合であっても、当該遮光体の熱が、この光源装置の構成部材を伝熱することによってライトガイド保持部に伝達されることが抑制されるため、高温となった遮光体によってライドガイドが加熱されることを抑制することができる。
従って、本発明の光源装置によれば、ライトガイドとして液体ファイバを用いた場合において、このライトガイドを構成する液体ファイバが過熱されることを抑制することができ、これにより、液体ファイバが加熱されることに起因する弊害が生じることなく、光を供給することができる。
また、本発明の光源装置においては、遮光体用支持体が熱絶縁性材料よりなる構成とすることにより、当該遮光体用支持体が、遮光体を支持して筐体に固定する作用と共に、遮光体およびライトガイド保持部を互いに熱的に絶縁する作用とを有するものとなることから、遮光体の熱が当該遮光体を支持する部材を介して筐体に伝達されることを抑制することができるため、遮光体を支持するための専用部材と、遮光体および筐体におけるライトガイド保持部を互いに熱的に絶縁するための専用部材とを個別に設ける必要がないことから、大きな設計の自由度が得られる。
また、本発明の光源装置においては、筺体に冷却風導入口および冷却風排気口を設け、遮光体が冷却ファンよりの冷却風により冷却される構成とすることにより、光源からの光を受光する遮光体が温度上昇することが抑制されるため、液体ファイバが過熱されることをより一層確実に抑制することができる。
本発明の光源装置の構成の一例を示す説明用断面図である。 図1におけるA−A線の断面図である。 図1の光源装置を構成する液体ファイバの構成を示す説明用断面図である。 従来の光源装置の構成の一例を示す説明用断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の光源装置の構成の一例を示す説明用断面図であり、図2は、図1のA−A線の断面図である。
光源装置10は、放電ランプ21および当該放電ランプ21からの光を集光する集光鏡25を有する光源20と、当該光源20からの光が入射されるライトガイド30とが、直方体状の外観形状を有する、例えばアルミニウムおよびステンレスなどの金属よりなる筐体11によって保持されており、光源20からの光がライトガイド30を介して外部に出射される構成を有するものである。筐体11には、一端側(図1における左端側)の側面部11Cに、光源20における集光鏡25の開口27よりなる光投射口に適合した開口を有する放電ランプ保持部12が形成されていると共に、当該一端側の側面部11Cに対向する、他端側(図1における右端側)の側面部11Dに、ライトガイド30の外径(光入射口31A)に適合した内径を有する円筒状部分の内周面よりなるライトガイド保持部13が形成されており、これにより、光源20と、ライトガイド30とが、筐体11の内部において、光源20における光投射口と、ライトガイド30の光入射口31Aとが互いに対向するように固定されている。また、筐体11の内部には、円筒状の遮光体40が遮光体用支持体48によって支持されて、光源20からライトガイド30に至るまでの光路L1を取り囲むように配設されている。
この図の例においては、筐体11の内部には、扇状の遮光板17Aに開口径の異なる複数の開口17Bが形成されてなる構成を有する、ライトガイド30の光入射口31Aに入射される光の光量を調整するための光量調整部材17が、遮光体40のライトガイド側の開口41Aと、ライトガイド30の光入射口31Aとの間の位置に設けられている。
光源20は、放電ランプ21として、例えば直流電源によって点灯駆動される超高圧放電ランプを備え、この放電ランプ21のアーク方向と中心軸が一致するよう配置された回転反射面を具備する集光鏡25とを備えている。
放電ランプ21は、内部に放電空間を形成する外形が略球状の発光部22Aと、この発光部22Aの両端の各々に一体に形成された、それぞれ管軸に沿って外方に伸びるロッド状の封止部22Bにより構成された、例えば石英ガラスよりなる発光管22を備えてなり、発光部22Aの内部には、一対の電極23が、それぞれ発光管22の管軸方向に沿って互いに対向するよう配置され、また封入物が封入されている。
ここに、放電ランプ21の封入物としては、例えば0.05mg/mm3 以上の水銀、例えばアルゴンなどの希ガス、例えば沃素、臭素、塩素などのハロゲンなどが挙げられ、またメタルハライドランプを構成する場合には、これらの封入物の他に、ガリウム、鉄などの金属が封入される。また、希ガスは、点灯始動性を改善するためのものであり、その封入圧は、静圧で例えば13kPaであり、ハロゲンは、発光部22A内においてハロゲンサイクルを形成すると共に、これにより、電極物質が発光部22Aの内壁に付着することを抑制するためのものであり、水銀その他の金属との化合物の形態で封入される。
集光鏡25は、例えば硼珪酸ガラスや結晶化ガラスよりなり、凹面状の集光反射面を備えた集光部分26を有し、この集光部分26の前端には、正面形状が円状の光投射口を構成する開口27が形成されており、この集光部分26の内表面には、集光反射面として、放電ランプ21から放射される光のうち、必要な波長域の光を反射させて、不要な波長領域の光を集光鏡25の背後に透過させる反射膜が形成されている。
ライトガイド30としては、図3に示すように、クラッド33内に光透過性液体34が封入されており、この光透過性液体34によってコアが形成されてなる構成の液体ファイバが用いられる。
この液体ファイバは、クラッド33が、例えばポリテトラフルオロエチレン製のチューブなどの可撓性を有するものであり、クラッド33の両端が石英ガラス製のロッド36などよりなる封止栓によって封止されており、これらの封止栓によって封止されてなる基端部に光入射口31A、および先端部に光出射口が構成されている。
図3の例において、液体ファイバには、両端に設けられた石英ガラス製のロッド36と、光透過性液体34とによって光源20からの光を導光するための光路が形成されており、これらのロッド36および光透過性液体34の外周を取り囲むようにクラッド33が設けられている。そして、クラッド33の外周面には、光透過性液体34を囲繞する部分に、フレキシブルメタルシース38が設けられおり、これにより、液体ファイバには、ロッド36に挟まれた領域において、光透過性液体34による柔軟性が確保され、その柔軟性がフレキシブルメタルシース38によって維持されている。また、クラッド33の外周面においては、光透過性液体34を具備することによる柔軟性に起因して当該光透過性液体34とロッド36との境界部分に負荷がかかるために、光透過性液体34とロッド36との境界近傍領域に、ロッド36を囲繞する部分に設けられたガスケット39Bを介してメタルフェルール39Aが設けられており、これにより、補強がなされている。
遮光体40は、筐体11内において生じる迷光が当該筐体11から出ていくことを防止するための迷光防止部材として設けられてなるものであり、例えばアルミニウムおよびステンレスなどの金属よりなり、光源20からライトガイド30に至るまでの光路L1を取り囲むよう、光源20における光投射口に適合した内径を有し、一方の開口41Bが光源20における光投射口に対向し、他方の開口41Aがライトガイド30の光入射口31Aに対向するよう配置される円筒状体である。
この図の例においては、遮光体40は、光源20における光投射口から光量調整部材17までの領域において伸びるよう設けられている。
ここに、筐体11内において生じる迷光とは、光源20における光投射口から投射される光のうち、例えば集光鏡25によって反射されることなく放電ランプ21から直接放射される光(例えば、図1においてL2で示される光路を進む光)、および後述の赤外線カットフィルタ45によって反射される光(例えば、図1においてL3で示される光路を進む光)などのライトガイド30に入射されることのない光である。
また、遮光体40には、光源20からライトガイド30に至るまでの光路L1上に位置するよう赤外線カットフィルタ45が設けられている。
この図の例においては、赤外線カットフィルタ45は、その周縁部が遮光体40によって挟持されることによって固定されており、遮光体40の内部空間を、当該遮光体40の軸方向(図1における左右方向)において遮るように設けられている。
この赤外線カットフィルタ45は、ライトガイド30の光入射口31Aに近接する位置、すなわち遮光体40の伸びる方向における、ライトガイド30側に位置する開口41Aに偏移した位置に配設されていることが好ましい。
赤外線カットフィルタ45をライトガイド30側に偏移した位置に設けることにより、当該赤外線カットフィルタ45によって反射される光(赤外線)に起因する迷光が筐体11から出ていくことを遮光体40によって阻止することができる構成とすることができる。
赤外線カットフィルタ45としては、例えば透明基板の表面に、蒸着法によって赤外線反射層が形成されてなる構成のものを用いることができる。
ここに、赤外線カットフィルタ45としては、少なくとも赤外線を透過することがなく、可視光などの照明光を構成するための光(例えば波長340〜700nmの光)を透過する特性を有するものであればよく、例えば赤外線と共に紫外線を透過することのないものであってもよい。
遮光体用支持体48は、筐体11に固定されており、当該筐体11の内部において遮光体40を所期の位置に固定するためのものであり、例えば柱状であり、基端部が筐体11に固定され、先端部に遮光体40が固定される。
この図の例においては、遮光体40が筐体11における互いに対向する天面部11A(図1における上面)および底面部11B(図1における下面)の各々に固定された2つの遮光体用支持体48により、当該遮光体40の外周面上における軸方向の中心部において支持されており、2つの遮光体用支持体48の各々が筐体11の天面部11Aおよび底面部11Bにネジ止めによって固定されており、これらの2つの遮光体用支持体48にネジ止されることによって遮光体40が固定されている。
この遮光体用支持体48は、熱絶縁性材料よりなるものであることが好ましい。
すなわち、遮光体用支持体48は、遮光体40を支持して固定する支持部材として作用すると共に、遮光体40および筐体11におけるライトガイド保持部13とを互いに熱的に絶縁する熱絶縁性部材としても作用するものであることが好ましい。
ここに、熱絶縁性材料とは、筐体11の構成材料よりも熱伝導率が小さいものであることが必要とされ、その熱伝導率が筐体11の構成部材の熱伝導率の1/5倍未満であることが好ましく、具体的には、熱伝導率が3〔W・m-1・K-1〕以下であることが好ましい。
熱絶縁性材料の熱伝導率が3〔W・m-1・K-1〕以下であることにより、筐体11を構成するアルミニウムおよびステンレスなどの金属に比して熱伝導率が極めて小さくなることから、光源20からの光によって遮光体40が加熱されて高温となった場合であっても、この遮光体40と、ライトガイド保持部13との間に介在されている熱絶縁性材料よりなる熱絶縁性材料部(この図の例においては、遮光体用支持体48)により、当該遮光体40およびライトガイド保持部13が互いに熱的に絶縁された状態を確実に形成することができるため、この遮光体40の熱が、光源装置10の構成部材(具体的には、筐体11および遮光体用支持体48)を介してライトガイド保持部13に伝達されることによって液体ファイバが加熱されることを十分に抑制することができる。
なお、アルミニウムの熱伝導率は138〔W・m-1・K-1〕であり、ステンレスの熱伝導率は16〔W・m-1・K-1〕である。
熱絶縁性材料の具体例としては、例えばステアタイト(MgO・SiO2 )等のセラミックス、およびポリアセタール(POM)等の樹脂などが挙げられる。
なお、ステアタイトの熱伝導率は2〜3〔W・m-1・K-1〕であり、またポリアセタールの熱伝導率は0.25〔W・m-1・K-1〕である。
また、光源装置10は、図2に示されているように、筐体11に、冷却風導入口14Aと冷却風排気口14Bとが設けられており、冷却ファン19よりの冷却風により遮光体40が冷却される構成を有するものであることが好ましい。
筐体11において、冷却風導入口14Aおよび冷却風排気口14Bは、遮光体40の軸方向に平行な筐体11の構成面における、当該遮光体40の外周面と対向する領域に設けられていることが好ましく、また、互いに異なる構成板に設けられていることが好ましい。
冷却風導入口14Aおよび冷却風排気口14Bが互いに異なる構成板における遮光体40の外周面と対向する領域に形成されることにより、図2において矢印によって示すように、冷却ファン19よりの冷却風Wが遮光体40の外周面に直接吹き付けられ、その後、遮光体40の外周面を周方向に沿って流通することとなるため、遮光体40を高い効率で冷却することができ、しかも、冷却風排気口14Bがライトガイド30の光入射口31Aが位置する構成板(具体的には、側面部11D)と異なる構成板に形成されることから、筐体11の内部を流通することによって遮光体40などから熱を受熱した冷却風がライトガイド30の光入射口31Aに向かうことが抑制されるため、このような熱を受熱した冷却風によってライトガイド30が加熱されることを抑制することができる。
図の例においては、冷却風導入口14Aが、遮光体用支持体48が固定されている天面部11Aおよび底面部11Bに連続する一対の側面部の一方の側面部11Eにおいて、遮光体40の外周面に対向する領域の中心部分に設けられており、また、2つの冷却風排気口14Bが、それぞれ天面部11Aおよび底面部11Bにおいて、遮光体40の外周面に対向する領域における、冷却風導入口14Aが設けられている側面部11Eと対向する側面部11Fとの境界に近接する部分に設けられている。また、冷却ファン19は、冷却風導入口14Aに対向し、当該冷却風導入口14Aに近接して設けられている。
冷却ファン19としては、筐体11の内部に、冷却風導入口14Aを介して冷却風を供給し、当該筐体11の内部において冷却風を流通することのできるものであれば適宜のものを用いることができる。
また、筐体11の内部に供給される冷却ファン19による冷却風の風量は、例えば0.8〔m3 /min〕とされる。
このような構成の光源装置10は、光源20を構成する放電ランプ21が点灯状態とされることにより、放電ランプ21からの光が集光鏡25に反射して集光されることによって光投射口から投射され、この光源20からの光が遮光体40の内部を通過して光量調整部材17を介してライトガイド30に光入射口31Aから入射し、このライトガイド30に入射した光が当該ライトガイド30によって導光されることによって光出射口から出射される。
而して、光源装置10においては、赤外線カットフィルタ45が設けられていることから、光源20からの光のうちの赤外線が、遮光体40の内部を通過する過程において、赤外線カットフィルタ45によって反射され、ライトガイド30を構成する液体ファイバに赤外線が入射されることがないため、液体ファイバが赤外線によって加熱されることがない。
また、光源装置10においては、遮光体40が、光源20における光投射口から投射される光のうち、例えば集光鏡25によって反射されることなく放電ランプ21から直接放射される光、また赤外線カットフィルタ45によって反射される光などのライトガイド30に入射されることのない光よりなる迷光を受光することによって加熱されて高温となる。しかしながら、遮光体用支持体48および筐体11において、遮光体40およびライトガイド保持部13との間に熱絶縁性材料よりなる遮光体用支持体48によって構成された熱絶縁性材料部が介在されていることによって遮光体40およびライトガイド保持部13が互いに熱的に絶縁されていることから、遮光体40が高温となった場合であっても、当該遮光体40の熱が、この光源装置10の構成部材、具体的には遮光体用支持体48および筐体11を伝熱することによってライトガイド保持部13に伝達されることが抑制されるため、このライトガイド保持部13を介して、高温となった遮光体40によってライドガイド30を構成する液体ファイバが加熱されることを抑制することができる。
また、光源装置10においては、光源20を構成する放電ランプ21が点灯されている状態において、筐体11の内部に、冷却ファン19から冷却風導入口14Aを介して冷却風が供給され、この冷却風導入口14Aから供給された冷却風が、遮光体40の外周面に吹き付けられ、天面部11A側と底面部11B側との2つの方向から遮光体40の外周面を周方向に沿って流通しながら遮光体用支持体48を通過し、冷却風排気口14Bから筐体11外に排出され、このようにして冷却風が筐体11の内部を、遮光体40の外周面に沿うように流通することにより、遮光体40、遮光体用支持体48および筐体11が冷却されることとなる。そのため、光源20からの光を受光する遮光体40が温度上昇することが抑制され、また筐体11および遮光体用支持体48も併せて冷却されるため、ライトガイド30を構成する液体ファイバが過熱されることをより一層確実に抑制することができる。
このように、光源装置10によれば、ライトガイド30を構成する液体ファイバが過熱されることを抑制することができるため、例えば作動中において光源20からの光がライトガイド30の光出射口から出射されなくなる、あるいはライトガイド30を構成する液体ファイバの光透過性液体が劣化するなどの液体ファイバが加熱されることに起因する弊害を伴うことなく、当該液体ファイバの有する優れた光学特性を使用することによって光を供給することができる。
また、光源装置10においては、遮光体用支持体48が熱絶縁性材料よりなる構成であることにより、当該遮光体用支持体48が、遮光体40を支持して筐体11に固定する作用と共に、遮光体40およびライトガイド保持部13を互いに熱的に絶縁する作用を有するものとなることから、遮光体40の熱が当該遮光体40を支持する遮光体用支持体48を介して筐体11に伝達されることを抑制することができるため、遮光体40を支持するための専用部材と、遮光体40および筐体11におけるライトガイド保持部13を互いに熱的に絶縁するための専用部材とを個別に設ける必要がないことから、大きな設計の自由度が得られる。
本発明の光源装置においては、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、光源装置においては、遮光体とライトガイド保持部の間に介在される熱絶縁性材料よりなる熱絶縁性材料部は、設計の自由度の観点から、遮光体用支持体によって構成されてなることが好ましいが、この熱絶縁性材料部が、遮光体用支持体とは別個に設けられてなる構成のものであってもよい。具体的には、例えば筐体における遮光体用支持体の固定されている領域、あるいはライトガイド保持部などの筐体の一部が熱絶縁性材料によって構成されたものであってもよい。
また、光源装置は、遮光体の熱によって液体ファイバが加熱されることをより効果的に抑制する観点から、筐体に冷却風導入口および冷却風排気口が設けられており、冷却ファンよりの冷却風により遮光体を冷却することのできる構成を有するものであることが好ましいが、筐体の内部に冷却風が供給されることのない構成のものであってもよい。
以下、本発明における作用効果を確認するために行った実験例を示す。
〔実験例1〕
図1および図2の構成を有する光源装置(以下、「光源装置(1)」ともいう。)を作製した。
この光源装置(1)を構成する光源は、定格消費電力が130Wの超高圧水銀ランプと、波長800nmまでの領域の光を反射して集光する構成の集光鏡とよりなり、焦点における光の最大入射角度が13.5°のものである。
また、ライトガイドとしては、ルマテック社製の液体ファイバを用いた。
また、筐体は、アルミニウム(熱伝導率138〔W・m-1・K-1〕)製のものであり、この筐体により、光源とライトガイドは、その離間距離、すなわち光源における光投射口とライトガイドの光入射口との離間距離が100mmとなるよう支持されている。
また、遮光体は、アルミニウム製のものであり、赤外線カットフィルタとしては、波長360〜700nmの光を透過し、それ以外の波長領域の光を反射するものを用いた。
遮光体用支持体は、ポリアセタール(熱伝導率0.25〔W・m-1・K-1〕)製のものである。
作製した光源装置(1)について、温度40℃の条件下において作動させ、作動開始から8時間経過後に、ライトガイドの光入射口の温度を測定した。結果を表1に示す。
光源装置(1)においては、放電ランプの点灯中において、筐体の内部に供給される冷却風の風量が0.8〔m3 /min〕となる条件によって冷却ファンを作動した。
また、作動開始から8時間経過後に、筐体の表面温度を測定したところ、50℃であった。
〔実験例2〕
筺体に冷却風導入口と冷却風排気口を設けず、冷却ファンを用いなかったこと以外は実験例1に係る光源装置(1)と同様の構成を有する光源装置(以下、「光源装置(2)」ともいう。)を作製し、作製した光源装置(2)について、実験例1と同様にして作動開始から8時間経過後のライトガイドの光入射口の温度を測定した。結果を表1に示す。
〔比較実験例1〕
遮光体用支持体をポリアセタールに代えてアルミニウムによって構成したこと以外は実験例2に係る光源装置(2)と同様の構成を有する光源装置(以下、「比較用光源装置(1)」ともいう。)を作製し、作製した比較用光源装置(1)について、実験例1と同様にして作動開始から8時間経過後のライトガイドの光入射口の温度を測定した。結果を表1に示す。
また、作動開始から8時間経過後に、筐体の表面温度を測定したところ、75℃であった。
〔比較実験例2〕
赤外線カットフィルタを設けず、また遮光体用支持体をポリアセタールに代えてアルミニウムによって構成したこと以外は実験例2に係る光源装置(2)と同様の構成を有する光源装置(以下、「比較用光源装置(2)」ともいう。)を作製し、作製した比較用光源装置(2)について、実験例1と同様にして作動開始から8時間経過後のライトガイドの光入射口の温度を測定した。結果を表1に示す。
表1の結果から、本発明に係る光源装置(1)および光源装置(2)によれば、遮光体用支持体がポリアセタール(熱絶縁性材料)によって構成されており、また赤外線カットフィルタが設けられていることから、作動開始から8時間経過後においても液体ファイバの耐熱温度を超える温度となることがなく、液体ファイバが過熱されることを抑制できることが確認された。
また、光源装置(1)においては、筐体の内部に冷却風を流通させることによって遮光体を冷却することにより、遮光体の熱によって液体ファイバが加熱されることをより一層効果的に抑制できることが確認された。
一方、比較用光源装置(1)および比較用光源装置(2)においては、遮光体用支持体が筐体の構成材料と同じくアルミニウムによって構成されており、遮光体とライトガイド保持部の間に熱絶縁性材料部が介在されていないことから、ライトガイドの光入射口の温度が150℃以上の高温となることが確認された。特に比較用光源装置(2)は、赤外線カットフィルタが設けられていないことから、ライトガイドの光入射口の温度が190℃以上の高温となることが確認された。
ここに、比較用光源装置(1)においては、赤外線カットフィルタが設けられており、ライトガイドを構成する液体ファイバに赤外線が入射されることのない構成であるにも拘わらず、ライトガイドの光入射口の温度が150℃以上もの高温となった理由は、以下のように推測される。
すなわち、比較用光源装置(1)においては、赤外線カットフィルタによって反射された赤外線によって遮光体が加熱されることとなり、そのため、遮光体の熱が遮光体用支持体および筐体を伝熱することによってライトガイド保持部に伝達され、このライトガイド保持部が高温となるため、ライトガイドが過熱されてしまうものと推測される。
10 光源装置
11 筐体
11A 天面部
11B 底面部
11C、11D、11E、11F 側面部
12 ランプ保持部
13 ライトガイド保持部
14A 冷却風導入口
14B 冷却風排気口
17 光量調整部材
17A 遮光板
17B 開口
19 冷却ファン
20 光源
21 放電ランプ
22 発光管
22A 発光部
22B 封止部
23 電極
25 集光鏡
26 集光部分
27 開口
30 ライトガイド
31A 光入射口
33 クラッド
34 光透過性液体
36 ロッド
38 フレキシブルメタルシース
39A メタルフェルール
39B ガスケット
40 遮光体
41A、41B 開口
45 赤外線カットフィルタ
48 遮光体用支持体
52 ライトガイド
53A 光入射口
55 遮光体
57 遮光体用支持体

Claims (2)

  1. 放電ランプおよび当該放電ランプからの光を集光する集光鏡を有する光源と、当該光源からの光が入射されるライトガイドとが、それぞれ金属よりなる筐体における光源保持部およびライトガイド保持部において保持されており、当該筐体の内部において、筐体に固定された遮光体用支持体により支持された、光源からライトガイドに至るまでの光路を取り囲む筒状の遮光体を備えてなる光源装置において、
    前記ライトガイドが、クラッド内に光透過性液体が封入されてなる液体ファイバよりなり、
    前記遮光体に、光源からライトガイドに至るまでの光路上に位置するよう赤外線カットフィルタが設けられており、
    前記遮光体用支持体が熱絶縁性材料よりなり、
    前記遮光体用支持体および筐体において、前記遮光体と、前記ライトガイド保持部との間に、熱絶縁性材料よりなる熱絶縁性材料部が介在されることによって遮光体とライトガイド保持部とが互いに熱的に絶縁されていることを特徴とする光源装置。
  2. 前記筺体に冷却風導入口と冷却風排気口とが設けられており、冷却ファンよりの冷却風により遮光体が冷却されることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
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