JP5515319B2 - 脂肪細胞への分化誘導培地及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、体外で哺乳動物の体性幹細胞を脂肪細胞へ分化誘導する培地および方法に関する。
脂肪細胞への分化誘導は、ヒト体性幹細胞の未分化能の確認や分化誘導した脂肪細胞でのメタボリックシンドローム関連等の研究などに利用されている。
ヒト体性幹細胞および脂肪前駆細胞から脂肪細胞への分化誘導には、動物血清(例えば、ウシ胎児血清、ヒト血清など)が用いられている。そして、動物血清は、成分構成が完全にわかっていないことに加え、血清の起源や製品等のロットにより脂肪細胞への分化誘導能力等の性能が異なることが知られている。そのため、高濃度の血清条件下で分化誘導させた脂肪細胞の品質を一定にすることが難しいという問題点がある。
従来、体性幹細胞から脂肪細胞への分化誘導方法は、動物血清含有の培地にイソブチルメチルキサンチン、デキサメタゾン、インスリンおよびチアゾール誘導体(ロシグリタゾン、ピオグリタゾンなど)を使用する方法(非特許文献1)および、イソブチルメチルキサンチン、デキサメタゾン、インスリンおよびインドール誘導体(インドメタシンなど)を使用する方法(非特許文献2)などが報告されている。さらに、ビオチン、プロスタグランジン、パントテン酸を添加して脂肪細胞分化することが知られている。
RhoAを活性化することで、脂肪細胞への分化誘導を抑制し、骨細胞への分化誘導を促進することが知られている(非特許文献3)。このRhoAの活性を誘導する物質としては、リゾリン脂質であるリゾホスファチジン酸(LPA)が知られている。これまでに、RhoAの活性化作用を有するLPAを体性幹細胞から脂肪細胞への分化誘導培地に添加することで、脂肪分化効率を改善する方法は知られていない。
J Biol Chem. 1995:28183−7. Stem Cells. 2005:1357−66. Dev Cell. 2004:483−95.
従来、哺乳類の体性幹細胞から脂肪細胞への分化誘導には、血清を含んだ分化誘導培地が使用されている。本発明は、無血清又は低血清培地条件下で効率よく哺乳類の体性幹細胞から脂肪細胞の特徴を持った細胞へ分化誘導する培地、添加剤および方法を提供することを課題とする。
本願発明者らは、鋭意研究の結果、従来から脂肪細胞の分化誘導に使用されている誘導剤(イソメチルキサンチン、インスリン、デキサメタゾン、ロシグリタゾン、インドメタシンなど)に内皮細胞分化遺伝子(Edg)ファミリーレセプターに対するリガンドであるリゾホスファチジン酸(LPA)、カルボキシル基転移酵素の補酵素で知られているビタミンのビオチン、抗酸化作用を有するビタミンのビタミンC(アスコルビン酸またはアスコルビン酸2リン酸)および緩衝剤として使用される有機化合物のHEPESを培地に配合することにより無血清培地条件下で効果的に哺乳動物の体性幹細胞から脂肪細胞へ分化させることができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、哺乳動物細胞培養用基本培地と、哺乳動物の間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導剤と、ビオチンと、内皮細胞分化遺伝子(Edg)ファミリーレセプターに対するリガンドと、ビタミンCと、HEPESとを含み、無血清又は低血清であ前記分化誘導剤がイソブチルメチルキサンチン、インスリン、デキサメタゾン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン及びインドメタシンから成る群より選ばれる少なくとも1種であり、前記リガンドがリゾホスファチジン酸(LPA)及びその塩並びにスフィンゴシン1リン酸(S1P)から成る群より選択される少なくとも1種である、哺乳動物の間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導培地を提供する。また、本発明は、ビオチンと、内皮細胞分化遺伝子(Edg)ファミリーレセプターに対するリガンドと、ビタミンCと、HEPESとを含前記リガンドがリゾホスファチジン酸(LPA)及びその塩並びにスフィンゴシン1リン酸(S1P)から成る群より選択される少なくとも1種である、哺乳動物の間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導培地添加剤を提供する。さらに、本発明は、上記本発明の培地中で、脂肪細胞へ分化し得る間葉系幹細胞を培養することを含む、間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導方法を提供する。
本発明の培地および培地添加剤は、体性幹細胞から脂肪細胞への分化誘導する際に、従来の分化誘導培地に添加されていた血清を用いない条件下、すなわち、無血清条件下で体性幹細胞を脂肪細胞へ効果的に分化させることを可能にする。さらに、血清を用いることにより発生していた血清の起源、ロットによる分化効率などへの影響を解決することができる。その結果、安定した品質の分化誘導された脂肪細胞を提供することが可能となった。
実施例1及び比較例1〜3で得られた、各培地中でヒト骨髄由来間葉系幹細胞から脂肪細胞へ分化誘導した細胞をオイルレッドO染色した図である。 実施例1及び比較例1〜3で得られた、(A)ヒト骨髄由来間葉系幹細胞から脂肪細胞へ分化誘導した細胞から分泌されたアディポネクチン量の変化を示したグラフ、(B)オイルレッドOで染色された脂肪量の変化を示したグラフ(縦軸は、波長492nmでの吸光度を細胞数でした値)である。 実施例1及び比較例1〜3で得られた、(A)ヒト骨髄由来間葉系幹細胞から脂肪細胞へ分化誘導した細胞のPPAR−γ遺伝子および(B)アディポネクチン遺伝子の発現量(mRNA量)変化を示したグラフである。 実施例2、比較例4〜8で得られた、各培地中でヒト骨髄由来間葉系幹細胞から脂肪細胞へ分化誘導した細胞をオイルレッドO染色した図である。 実施例3、比較例9〜11で得られた、各培地中でヒト脂肪由来多能性幹細胞から脂肪細胞へ分化誘導した細胞をオイルレッドO染色した図である。 実施例4、比較例12〜14で得られた、各培地中でヒト脂肪前駆細胞から脂肪細胞へ分化誘導した細胞をオイルレッドO染色した図である。
本発明において、「体性幹細胞」とは、骨芽細胞、脂肪細胞、軟骨細胞、皮膚細胞、神経細胞、筋肉細胞、血液系細胞、繊維芽細胞、肝臓細胞など生体内の各器官を形成する1種類以上の組織細胞に分化転換することができる細胞を意味する。そして、「体性幹細胞」は、何種類かの異なった機能を持つ細胞に分化する能力を有する幹細胞および前駆細胞のうち、胚性幹細胞を除く細胞であり、誘導多機能幹細胞、造血幹細胞、間葉系幹細胞、神経幹細胞、皮膚幹細胞、肝幹細胞、膵幹細胞などを含む。
本発明の培地中で脂肪細胞へ分化誘導可能な細胞は、脂肪組織由来幹細胞、骨髄由来間葉系幹細胞、線維芽細胞等由来の間葉系幹細胞である
本発明の培地には、RhoA活性効果を有する内皮細胞分化遺伝子(Edg)ファミリーレセプターに対するリガンドが必須成分として含まれる。ここで、Edgファミリーレセプターは、その遺伝子配列の相同性が高いGタンパク質共役型のレセプターの一群であり、現在までにヒト、マウス、ヒツジなどの哺乳類でEdg−1からEdg−8までが同定されている。これらのうち、Edg−2、Edg−4及びEdg−7はLPAレセプターとして機能し、Edg−1、Edg−3、Edg−5、Edg−6及びEdg−8はS1Pレセプターとして機能することが知られている。
本発明に用いられるEdgファミリーレセプターに対するリガンド(以下、便宜的に「Edgリガンド」と呼ぶことがある)は、リゾホスファチジン酸(LPA)およびその塩並びにスフィンゴシン1リン酸(S1P)からなる群より選択される1又は複数種の化合物である
LPAとは、下記の一般式(I):
R−O−CHCH(OH)CHPO (I)
(式中、Rは、炭素数10〜30のアルキル基、炭素数10〜30のアルケニル基又は炭素数10〜30のアシル基である)
で表される化合物である。なお、上記の式(I)のR基についてのアシル基の炭素数は、カルボニル基の炭素数を含まない。
LPAの塩としては、従来公知の塩を用いることができ、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、アンモニウム塩などが挙げられる。LPA又はLPAの塩としては、例えば1−オレオイルリゾホスファチジン酸ナトリウム塩、LPAカリウム塩などが挙げられる。
Edgリガンドは、単独で用いることもできるし、2種以上のものを組み合わせて用いることもできる。
本発明の培地には、カルボキシル基転移酵素(carboxylase)の補酵素として働くとして知られているビタミンのビオチンが含まれる。ビオチンは、糖代謝に関与するピルビン酸カルボキシラーゼ、脂肪酸代謝に関与するアセチルCoAカルボキシラーゼやプロピオニルCoAカルボキシラーゼなどの補酵素として体内で重要な役割を果たすことが知られている。
本発明の培地には、水溶性ビタミンとして知られているビタミンCが含まれている。ビタミンCは、アミノ酸の生合成に利用されるほか、副腎からのホルモンの分泌、脂肪酸をミトコンドリアに運ぶための担体であるL-カルニチンの合成、結合組織でコラーゲンを生成など、体内で進行するヒドロキシル化反応に重要な役割を果たすことが知られている。ビタミンCは、アスコルビン酸またはアスコルビン酸2リン酸でよく、これらの混合物でもよい。
本発明の培地には、緩衝液に用いられる有機化合物である2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]エタンスルホン酸(HEPES)が含まれる。HEPESは、pKaが7.55(20℃)で、およそpH 6.8-8.2の範囲で緩衝作用を持つころが知られている。
本培地中のEdgリガンドであるリゾホスファチジン酸(LPA)およびその塩の濃度は、0.01〜100μMが好ましく、 0.1〜10μMがさらに好ましい。ビオチンおよびその塩の濃度は、0.01〜10mMが好ましく、0.1〜5mMがさらに好ましい。ビタミンCおよびその塩の濃度は、0.01〜10mMが好ましく、0.1〜5mMがさらに好ましい。HEPESの濃度は、0.01〜100mMが好ましく、0.1〜50mMがさらに好ましい。
本発明の培地は、哺乳動物の間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導剤を含む。間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導剤自体は公知であり、本発明においても公知の分化誘導剤を好ましく用いることができる。本発明に用いられる公知の分化誘導剤、イソブチルメチルキサンチン;インスリン;デキサメタゾン;チアゾール誘導体であるロシグリタゾン及びピオグリタゾン;及びインドール誘導体であるインドメタシンである。これらの分化誘導剤は、単独で用いることもできるし、2種以上のものを組み合わせて用いることもできる。
培地中の分化誘導剤の濃度は、用いる分化誘導剤の種類や細胞の種類等に応じて適宜設定されるが、通常、イソブチルメチルキサンチンは、10〜1000μM程度、好ましくは、250〜750μM程度である。インスリンは、0.1〜10μM程度、好ましくは、0.5〜2.5μM程度である。デキサメタゾンは、0.1〜10μM程度、好ましくは、0.5〜2.5μM程度である。チアゾール誘導体は、0.1〜10μM程度、好ましくは、0.5〜5μM程度である。インドール誘導体は、10〜500μM程度、好ましくは、50〜200μM程度である。
本発明の培地は、上記した4種類の必須成分および上記分化誘導物質を含むことを除き、公知の哺乳動物細胞用培地と同様でよい。従って、公知の基本培地に、上記した4種類の必須成分および従来から脂肪細胞への分化誘導に使用されている分化誘導剤を添加することにより、本発明の培地を得ることができる。
本発明の培地に用いることができる、好ましい公知の無血清基本培地としては、イーグル培地のような最小必須培地(MEM)、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、最小必須培地α(MEM−α)、間葉系細胞基礎培地(MSCBM)、Ham’s F−12及びF−10培地、DMEM/F12培地、Williams培地E、RPMI−1640培地、MCDB培地、199培地、Fisher培地、Iscove改変ダルベッコ培地(IMDM)、McCoy改変培地などが挙げられる。これらの培地は、いずれもこの分野において周知の培地である。
本発明の培地は、さらに、哺乳動物細胞用培地に含ませることが周知である種々の添加剤を含んでいてもよい。このような周知の添加剤として、アミノ酸類、無機塩類、ビタミン類、及び炭素源や抗生物質等の他の添加剤を挙げることができる。
アミノ酸類としては、グリシン、L−アラニン、L−アルギニン、L−アスパラギン、L−アスパラギン酸、L−システイン、L−シスチン、L−グルタミン酸、L−グルタミン、L−ヒスチジン、L−イソロイシン、L−ロイシン、L−リジン、L−メチオニン、L−フェニルアラニン、L−プロリン、L−セリン、L−スレオニン、L−トリプトファン、L−チロシン及びL−バリンを挙げることができる。
無機塩類としては、塩化カルシウム、硫酸銅、硝酸鉄(III)、硫酸鉄、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム及び硫酸亜鉛を挙げることができる。
ビタミン類としては、コリン、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB4、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB12、ビタミンB13、ビタミンB15、ビタミンB17、ビタミンBh、ビタミンBt、ビタミンBx、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンM及びビタミンPを挙げることができる。
これらの添加剤を哺乳動物細胞用の培地に添加すること自体は公知であり、各添加剤の添加量も公知の培地と同様でよく、また、ルーチンな試験により適宜設定することもできる。例えば、アミノ酸類の添加量は、通常、各アミノ酸毎に5mg/L〜500mg/L程度、好ましくは10mg/L〜400mg/L程度であり、無機塩類の添加量は、通常、0mg/L〜10g/L程度、好ましくは、0.01mg/L〜7g/L程度であり、ビタミン類の添加量は、各ビタミン毎に0.01mg/L〜500mg/L程度、好ましくは0.05mg/L〜300mg/L程度である。
他の添加剤としては、(1)繊維芽細胞増殖因子(FGF)、内皮細胞増殖因子(EGF)、及び血小板由来増殖因子(PDGF)等の増殖因子、(2)ペニシリン、ストレプトマイシン、ゲンタマイシン及びカナマイシン等の抗生物質、(3)グルコース、ガラクトース、フルクトース及びスクロース等の炭素源、(4)マグネシウム、鉄、亜鉛、カルシウム、カリウム、ナトリウム、銅、セレン、コバルト、スズ、モリブデン、ニッケル及びケイ素等の微量金属)、(5) 2−メルカプトエタノール、カタラーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ及びN-アセチルシステイン等の抗酸化剤、並びにアデノシン 5‘−一りん酸、コルチコステロン、エタノールアミン、インスリン、還元型グルタチオン、リポ酸、ヒポキサンチン、フェノールレッド、プロゲステロン、プトレシン、ピルビン酸、チミジン、トリヨードチロニン、トランスフェリン及びラクトフェリン等の他の添加剤を挙げることができる。これらの添加剤の添加量も従来と同様でよく、また、各添加剤の目的に応じ、ルーチンな試験により適宜設定することもできる。通常、0.001mg/L〜5g/L、特に0.1〜3g/L程度である。
本発明の培地は、上記した各種添加剤の1種又は複数種を含むことができ、通常、複数の添加剤を組み合わせて含む。
なお、これらの他の添加剤のうち、プロゲステロンは、培地に添加した場合に脂肪細胞内の油滴量を増強する効果を発揮するので好ましい。プロゲステロンの場合、培地中の好ましい濃度は、20nM〜200nM程度である。
本発明の培地は、無血清又は低血清であり、無血清が好ましい。なお、ここで「低血清」は、血清を含むがその含有量が5重量%以下、好ましくは1重量%の培地を意味する。
本発明の培地中での哺乳動物体細胞の培養自体は、従来と同様な方法で行なうことができ、通常、30〜37℃の温度、及び5%CO環境下、及び5〜21%O環境下で行なわれる。また、分化誘導に必要な培養時間は、用いる分化誘導剤や細胞の種類等により適宜設定され、また、細胞の様子を観察しながら適宜選択することができるが、通常、10日〜28日程度である。
本発明は、上記した本発明の培地を構成するための添加剤をも提供する。従って、本発明の添加剤は、上記したEdgリガンド、ビオチン、ビタミンC及びHEPESを含む。また、これらにさらに上記分化誘導剤を含むものであってもよい。さらに、上記した各種添加剤の1種又は複数種を含んでいてもよい。さらに、基本培地の成分を含ませ、水に溶解するだけで、本発明の培地を与えるものとすることもできる。本発明の添加剤は、水又は基本培地に溶解することにより、上記した本発明の培地を与える組成を有するものが簡便で好ましい。この場合には、添加剤に含まれる各種成分の配合比率は、培地における各成分の含有量の比率と同じになる。なお、基本培地としては、従来から哺乳動物細胞の培養に用いられている、上記した各種培地が挙げられる。
以下、本発明を実施例及び比較例に基づきより具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。なお、各例に記載されている濃度は、培地中の終濃度である。また、用いたリゾホスファチジン酸(LPA)は、いずれも1−オレオイルリゾホスファチジン酸ナトリウムであった。
実施例1、比較例1〜3 無血清条件下でのヒト骨髄由来間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導1
HEPES含有(濃度25mM)のダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)に5μMのLPA、1mMのビタミンC、100μMのビオチンおよび41.5nMのプロゲステロンを添加して無血清コントロール培地(比較例1)を製造した。
HEPES含有のDMEMに最終濃度が500μMのイソブチルメチルキサンチン(IBMX)、1μMのデキサメダゾン、1μMのインスリン、1μMのロシグリタゾンを添加した脂肪細胞分化誘導培地を製造した。
上記脂肪細胞分化誘導培地に5μMのLPA、1mMのビタミンC、100μMのビオチンおよび41.5nMのプロゲステロンを添加して、本発明の無血清分化誘導培地(以下、無血清分化培地、実施例1)を製造した。
HEPES含有のDMEM及び前記脂肪細胞分化誘導培地のそれぞれに10%のウシ胎児血清(FBS)を添加して、従来培地(比較例2)および従来分化培地(比較例3)を製造した。
ヒト骨髄由来間葉系幹細胞(株名:正常ヒト間葉系幹細胞(Cryo hMSC)、入手先:LONZA)を30000細胞/cmの細胞密度となるように48穴培養プレートの培養容器に播種し、これらの培地を3〜4日ごとに新しい各培地に交換して、37℃、5%COで7〜21日間培養することにより、脂肪細胞への分化誘導を行った。
脂肪細胞は、オイルレッドOにて細胞内に蓄積した脂肪滴を染色して確認した。さらに、オイルレッドO染色した細胞をイソプロパノールで抽出し、細胞に蓄積された脂肪量を吸光光度計にて測定した(波長492nm)。そして、分化誘導4日目〜7日目、11日目〜14日目、18日目〜21日目の3日間で細胞から分泌されたアディポネクチン(Adiponectin)量をアディポネクチン測定キット(富士レビオ社製)で確認した。さらに、PPAR−γおよびアディポネクチンのmRNAの発現を、リアルタイムPCR法にて確認した。プライマーは、PPRA−γ:フォワード(ggtttcagaaatgccttgcag(配列番号1))、リバース(tcgcctttgctttggtcag(配列番号2))、アディポネクチン:フォワード(ccctcccgatatcaaaaagact(配列番号3))、リバース(tcagaaacaggcacacaactca(配列番号4))、GAPDH:フォワード(aacagcctcaagatcatcagc(配列番号5))、リバース(ggatgatgttctggagagcc(配列番号6))を使用した。
結果を、図1〜図3に示す。図1〜図3より、従来の血清含有分化誘導培地と同様に、本発明の無血清培地でヒト骨髄由来間葉系幹細胞が脂肪細胞に効率良く分化誘導されたことが確認された。
実施例2、比較例4〜7 無血清条件下でのヒト骨髄由来間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導2
実施例1と同様に、HEPES含有のDMEMに最終濃度が500μMのIBMX、1μMのデキサメダゾン、1μMのインスリン、1μMのロシグリタゾンを添加した脂肪細胞分化誘導培地を製造した。この脂肪細胞分化誘導基本培地に5μMのLPA、1mMのビタミンC、0.5mMのビオチンおよび41.5nMのプロゲステロンを添加した、本発明の無血清分化培地(実施例2)を製造した。一方、比較のため、LPAのみを添加しない培地(比較例4)、ビタミンCのみを添加しない培地(比較例5)、ビオチンのみを添加しない培地(比較例6)及びプロゲステロンのみを添加しない培地(比較例7)も調製した。
HEPES不含のDMEMに最終濃度が500μMのIBMX、1μMのデキサメダゾン、1μMのインスリン、1μMのロシグリタゾンを添加した脂肪細胞分化誘導培地2を製造した。この脂肪細胞分化誘導基本培地2に5μMのLPA、1mMのビタミンC、100μMのビオチンおよび41.5nMのプロゲステロンを添加して、無血清分化培地2を製造した(比較例8)。
実施例1と同様、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞を30000細胞/cmの細胞密度となるように48穴培養プレートのウェルに播種し、これらの培地を3〜4日ごとに新しい各培地に交換して、37℃、5%COで21日間培養することにより、脂肪細胞への分化誘導を行った。
脂肪細胞は、実施例1と同様、オイルレッドOにて細胞内に蓄積した脂肪滴を染色して確認した。
結果を図4に示す。図4に示されるように、実施例2及び比較例7の培地中で培養した場合に比べ、比較例4〜6及び比較例8の培地中で培養した場合には、脂肪細胞内の脂肪油滴量が明らかに少なかった。このことより、LPA、ビタミンC、ビオチン、HEPESは、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞が脂肪細胞に分化誘導に必要な物質であるが、プロゲステロンは分化誘導に必須ではないことが確認された。
実施例3、比較例9〜11 無血清条件下でのヒト脂肪由来多能性幹細胞から脂肪細胞への分化誘導
実施例1と同様にHEPES含有のDMEMに5μMのLPA、1mMのビタミンC、100μMのビオチンおよび41.5nMのプロゲステロンを添加して無血清コントロール培地(比較例9)を製造した。
実施例1と同様、HEPES含有のDMEMに最終濃度が500μMのIBMX、1μMのデキサメダゾン、1μMのインスリン、1μMのロシグリタゾンを添加した脂肪細胞分化誘導培地を製造した。この脂肪細胞分化誘導基本培地に5μMのLPA、1mMのビタミンC、100μMのビオチンおよび41.5nMのプロゲステロンを添加して、無血清分化培地を製造した(実施例3)。
HEPES含有のDMEMおよび上記脂肪細胞分化誘導培地のそれぞれに10%のウシ胎児血清(FBS)を添加して、従来培地(比較例10)および従来分化培地(比較例11)を製造した。
ヒト脂肪由来多能性幹細胞(株名:hMADS細胞、入手先:ステムセルサイエンス株式会社)を30000細胞/cmの細胞密度となるように48穴培養プレートのウェルに播種し、これらの培地を3〜4日ごとに新しい各培地に交換して、37℃、5%COで14日間培養することにより、脂肪細胞への分化誘導を行った。
脂肪細胞は、実施例1と同様、オイルレッドOにて細胞内に蓄積した脂肪滴を染色して確認した。
結果を図5に示す。図5に示されるように、比較例8(無血清コントロール培地)及び比較例9(従来培地)では、脂肪細胞は誘導されなかった。一方、実施例3の培地で培養した場合には、比較例10の培地(血清を含む従来分化培地)中で培養した場合と同程度に多くの脂肪細胞が効率よく分化した。
実施例4、比較例12〜14 無血清条件下でのヒト脂肪細胞前駆細胞から脂肪細胞への分化誘導
ヒト脂肪由来多能性幹細胞を、ヒト脂肪前駆細胞(株名:正常ヒト前駆脂肪細胞−臓器脂肪組織由来(Cryo HPRAD−VICE)、入手先:LONZA)に代えたことを除き、実施例3及び比較例9〜11と同じ操作を行った(それぞれ、実施例4、比較例12〜14)。
結果を図6に示す。図6に示されるように、比較例12(無血清コントロール培地)及び比較例13(従来培地)では、脂肪細胞は誘導されなかった。一方、実施例4の培地で培養した場合には、比較例14の培地(血清を含む従来分化培地)中で培養した場合と同程度に多くの脂肪細胞が効率よく分化した。

Claims (8)

  1. 哺乳動物細胞培養用基本培地と、哺乳動物の間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導剤と、ビオチンと、内皮細胞分化遺伝子(Edg)ファミリーレセプターに対するリガンドと、ビタミンCと、HEPESとを含み、無血清又は低血清であ前記分化誘導剤がイソブチルメチルキサンチン、インスリン、デキサメタゾン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン及びインドメタシンから成る群より選ばれる少なくとも1種であり、前記リガンドがリゾホスファチジン酸(LPA)及びその塩並びにスフィンゴシン1リン酸(S1P)から成る群より選択される少なくとも1種である、哺乳動物の間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導培地。
  2. 内皮細胞分化遺伝子ファミリーレセプターに対する前記リガンドの培地中の濃度が、0.01μM〜100μM、ビオチン濃度が10μM〜10mM、ビタミンC濃度が10μM〜10mM、HEPES濃度が10μM〜100mMである請求項1記載の培地。
  3. 前記基本培地が、DMEM、MEMα、MEM、Ham’s F−12、RPMI−1640、DMEM/F12、Williams培地E、MCDB培地、199培地、Fisher培地、Iscove改変ダルベッコ培地(IMDM)、McCoy改変培地から成る群より選ばれる請求項1又は2記載の培地。
  4. 無血清培地である請求項1ないしのいずれか1項に記載の培地。
  5. ビオチンと、内皮細胞分化遺伝子(Edg)ファミリーレセプターに対するリガンドと、ビタミンCと、HEPESとを含前記リガンドがリゾホスファチジン酸(LPA)及びその塩並びにスフィンゴシン1リン酸(S1P)から成る群より選択される少なくとも1種である、哺乳動物の間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導培地添加剤。
  6. 間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導剤をさらに含み、該分化誘導剤がイソブチルメチルキサンチン、インスリン、デキサメタゾン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン及びインドメタシンから成る群より選ばれる少なくとも1種である請求項記載の添加剤。
  7. 水又は基本培地に溶解することにより請求項1ないしのいずれか1項に記載の培地を与える組成を有する請求項又は記載の添加剤。
  8. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の培地中で、脂肪細胞へ分化し得る間葉系幹細胞を培養することを含む、間葉系幹細胞から脂肪細胞への分化誘導方法。
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