JP5515295B2 - 測光装置および撮像装置 - Google Patents

測光装置および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5515295B2
JP5515295B2 JP2009007781A JP2009007781A JP5515295B2 JP 5515295 B2 JP5515295 B2 JP 5515295B2 JP 2009007781 A JP2009007781 A JP 2009007781A JP 2009007781 A JP2009007781 A JP 2009007781A JP 5515295 B2 JP5515295 B2 JP 5515295B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
average value
color component
color
component signal
photometric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009007781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010164826A (ja
Inventor
剛 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2009007781A priority Critical patent/JP5515295B2/ja
Publication of JP2010164826A publication Critical patent/JP2010164826A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5515295B2 publication Critical patent/JP5515295B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Description

本発明は、測光装置、撮像装置および測光方法に関する。
蓄積型の測光センサを用い、該測光センサで得られる出力の最大値に基づいて該測光センサを蓄積制御する第1制御と、該測光センサによる平均的な出力値に基づいて該測光センサを蓄積制御する第2制御を行う技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2008−185821号公報
従来技術では、所定色の領域で得られる測光センサの出力値に基づいて蓄積制御を行うことができなかった。
請求項1の発明による測光装置は、複数の画素を有し、各画素毎に、赤色、緑色、青色の色成分にそれぞれ対応する第1の色成分信号Rと第2の色成分信号Gと第3の色成分信号Bとからなる出力信号を出力する蓄積型の測光センサと、前記測光センサの各画素の出力信号について、前記第1の色成分信号Rと前記第2の色成分信号Gとの比R/Gと、前記第3の色成分信号Bと前記第2の色成分信号Gとの比B/Gとに基づき前記出力信号が肌色に対応するか否かを判定する肌色判定手段と、前記肌色判定手段によって前記肌色に対応すると判定された複数の画素の前記第2の色成分信号Gの平均値を算出する平均値手段と、前記測光センサで得られる前記出力信号の最大値に基づいて前記測光センサを蓄積制御する第1制御、および前記平均値手段によって算出された平均値に基づいて前記測光センサを蓄積制御する第2制御を行う蓄積制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、所定色の領域で得られる測光センサの出力値に基づいて適切な測光センサ出力が得られる。
本発明の一実施の形態による測光装置を搭載した電子カメラの要部構成を説明する図である。 電子カメラの測光部を説明するブロック図である。 撮影処理の流れを説明するフローチャートである。 測光処理の流れを説明するフローチャートである。 肌色領域の抽出およびG色平均値の算出を説明するフローチャートである。 測光センサから得られる画像を例示する図である。 測光センサから得られる画像を例示する図である。 測光センサから得られる画像を例示する図である。 画素単位の肌色・肌類似色領域の抽出を示す図である。 ブロック単位の肌色・肌類似色領域の抽出を示す図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態による測光装置を搭載した電子カメラの要部構成を説明する図である。図1において、カメラ本体100に対して着脱可能に構成される撮影レンズ鏡筒200が装着されている。
被写体からの光は、撮影レンズ鏡筒200のレンズ光学系1および絞り2を介してカメラ本体100へ入射される。カメラ本体100に入射した被写体光は、レリーズ前は破線で示すように位置するクイックリターンミラー(以下メインミラーと呼ぶ)3で上方のファインダ部へ導かれて拡散スクリーン6に結像する。また、カメラ本体100に入射した被写体光の一部はサブミラー4で下方へ反射され、測距素子5にも入射する。測距素子5は、撮影レンズ鏡筒200による焦点調節状態を検出する焦点検出処理(公知の瞳分割方式のAF処理)において用いられるのものである。
拡散スクリーン6に結像した被写体光はさらに、コンデンサレンズ7を介してペンタプリズム8へ入射する。ペンタプリズム8は、入射された被写体光を接眼レンズ9へ導く一方、その一部を測光用光学系へも導く。測光用光学系は、三角プリズム10、回折光学素子11、および測光レンズ12によって構成される。
測光用光束は三角プリズム10で上方へ折り曲げられ、回折光学素子11および測光レンズ12を介して測光センサ13上に被写体像を結像する。測光センサ13は、画素に対応する複数の光電変換素子を備えたCCDイメージセンサなどによって構成される。測光センサ13は、被写体像の明るさに応じた測光用およびシーン認識用の光電変換信号を出力する。測光センサ13の撮像面には、カラーフィルタ13aが設けられている。
レリーズ後はメインミラー3が実線で示される位置へ回動し、被写体光はシャッタ14を介して撮像素子15へ導かれて撮像面上に被写体像を結像する。撮像素子15は、画素に対応する複数の光電変換素子を備えたCCDイメージセンサなどによって構成される。撮像素子15は、撮像面上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じた撮影用の光電変換信号を出力する。
<測光部の構成>
本実施形態は上記電子カメラの測光部に特徴を有するので、以下は測光部を中心に説明する。図2は、電子カメラの測光部を説明するブロック図である。測光部は、測光光学系10,11,12と、測光センサ13と、A/D変換回路51と、測光センサ制御部52と、測光演算処理部53と、人物領域抽出部54とを有し、測光センサ13の測光レンジを切替え制御する。測光レンジの切替は、電荷蓄積時間および増幅利得の少なくとも一方を変化させることによって行う。露出制御部21は、測光部からの情報に基づいて露出制御を行い、AF制御部22は測光部からの情報に基づいてオートフォーカス処理を制御し、AWB用パラメータ算出部23は、測光部からの情報に基づいてオートホワイトバランス処理を行う。
測光光学系10,11,12を通過した測光用光束は、測光センサ13上に被写体像を結像する。測光センサ13は、カラーフィルタ13a(図1)を通して受光した光電変換信号を出力する。カラーフィルタ13aは、たとえば、測光センサ13の画素位置に配設されたR,G,B色のフィルタによって構成される。R色のフィルタを通して受光した画素からはR色成分の光に対応する光電変換信号が出力され、G色のフィルタを通して受光した画素からはG色成分の光に対応する光電変換信号が出力され、B色のフィルタを通して受光した画素からはB色成分の光に対応する光電変換信号が出力される。本実施形態では、撮像面上で近接してR,G,B色に対応する信号を出力する1組の画素群を「1画素」として扱う。
測光センサ13には、測光センサ制御部52から駆動用クロック信号、電荷蓄積時間を制御する信号、および増幅利得を制御するゲイン制御信号がそれぞれ入力される。測光センサ13は、蓄積した電荷信号(測光信号Vout)をA/D変換回路51へ出力する。A/D変換回路51は、測光信号VoutをA/D変換(アナログ信号→ディジタル信号へ変換)することにより、画素ごとにディジタル出力値を得る。
測光センサ制御部52は、測光センサ13に対する「測光用のセンサ制御」と「シーン認識用のセンサ制御」とを切替えて行う。「測光用のセンサ制御」を行う場合の測光センサ制御部52は、ディジタル変換後のディジタル出力値の最大値に基づいて、次回の電荷蓄積における最大のディジタル出力値を目標レベル1(たとえば、センサ最大出力レベルより低い所定レベル)に近づけるように測光センサ13の電荷蓄積時間および増幅利得を決定し、決定した電荷蓄積時間および増幅利得で次回の「測光用のセンサ制御」を行うように測光センサ13をフィードバック制御する。
「測光用のセンサ制御」によって得られたディジタル出力値は測光演算処理部53へ送出され、測光演算処理部53において測光演算のために使用される。露出制御部21は、測光演算処理部53による測光演算結果に基づいて、撮影時にシャッタ14および絞り2を制御する。また、「測光用のセンサ制御」によって得られたディジタル出力値は、AWB用パラメータ算出部23においてオートホワイトバランス処理におけるパラメータ算出のためにも用いられる。
さらにまた、「測光用のセンサ制御」によって得られたディジタル出力値は、人物領域抽出部54において人物領域の抽出のためにも用いられる。人物領域抽出部54は、測光センサ13から得られる画像(ディジタル出力値に基づく画像)の中で、人の肌色領域を抽出する。具体的には、上記「1画素」ごとにR/G色の出力比およびB/G色の出力比がそれぞれ所定範囲となる画素を抽出し、抽出した画素で構成される領域を肌色・肌類似色領域と推定する。
一方、「シーン認識用のセンサ制御」を行う場合の測光センサ制御部52は、肌色・肌類似色領域におけるディジタル出力値の平均値に基づいて、該平均値を目標レベル2(たとえば、目標レベル1より小さいのが好ましく、センサ最大出力レベルの0.2〜0.4倍)に近づけるように、測光センサ13の電荷蓄積時間および増幅利得を決定し、決定した電荷蓄積時間および増幅利得で次回の「シーン認識用のセンサ制御」を行うように測光センサ13をフィードバック制御する。
「シーン認識用のセンサ制御」によって得られたディジタル出力値は人物領域抽出部54へ送出され、人物領域抽出部54において人物領域抽出処理のために使用される。人物領域抽出部54は、たとえば、パターンマッチング方式、または輝度・色情報や距離情報から人物の位置を推定する方式など、公知の検出手法を用いる。
AF制御部22は、人物領域抽出部54によって抽出された「顔」の領域を対象に焦点調節状態を検出するAF処理を行う。これにより、人物の「顔」にピントを合わせるようにデフォーカス量が算出され、このデフォーカス量に応じて撮影光学系1が駆動制御される。
<撮影処理>
図3は、電子カメラの撮影制御回路(不図示)が行う撮影処理の流れを説明するフローチャートである。上記測光部は、撮影処理のうち測光処理(S12)において制御される。図3のステップS11において、撮影制御回路は、不図示のレリーズボタンが半押し操作されたか否かを判定する。撮影制御回路は、半押し操作された場合にはステップS11を肯定判定してステップS12へ進み、半押し操作されない場合にはステップS11を否定判定してステップS21へ進む。
ステップS12において、撮影制御回路は測光センサ制御部52へ指示を送り、測光処理を行わせてステップS13へ進む。測光処理の詳細については後述する。ステップS13において、撮影制御回路は、測距素子5による検出信号を用いてAF処理を行い、ステップS14へ進む。ステップS14において、撮影制御回路は、レリーズボタン(不図示)が全押し操作されたか否かを判定する。撮影制御回路は、全押し操作された場合にはステップS14を肯定判定してステップS15へ進み、全押し操作されない場合にはステップS14を否定判定してステップS11へ戻る。
ステップS15において、撮影制御回路は不図示のシーケンス制御装置へ指示を送り、メインミラー3のアップ駆動を開始させてステップS16へ進む。ステップS16において、撮影制御回路は、撮像素子15の初期化を行ってステップS17へ進む。ステップS17において、撮影制御回路は撮像素子15に撮影用の電荷蓄積を所定時間行わせる。なお、測光処理結果を用いた露出演算で算出された制御露出とするように、絞り2の駆動およびシャッタ14の走行幕駆動がシーケンス制御装置(不図示)によって行われる。撮影制御回路は、撮像素子15に蓄積された電荷の掃き出しを指示してステップS18へ進む。
ステップS18において、撮影制御回路はシーケンス制御装置(不図示)へ指示を送り、メインミラー3のダウン駆動を開始させてステップS19へ進む。ステップS19において、撮影制御回路は、画像を構成する電荷信号(光電変換信号)に対して所定の画像処理を行ってステップS20へ進む。ステップS20において、撮影制御回路は、画像処理後のデータを記録媒体(不図示)に記録して図3による撮影処理を終了する。
ステップS11を否定判定して進むステップS21において、撮影制御回路はタイムアップか否かを判定する。撮影制御回路は、無操作状態で所定時間が経過するとステップS21を肯定判定し、図3による処理を終了する。一方、撮影制御回路は、所定時間が経過していない場合にはステップS21を否定判定し、ステップS11へ戻る。
<測光処理>
図4は、測光センサ制御部52が行う測光処理の流れを説明するフローチャートである。図4による測光処理は、図3のステップS12に対応する。図4のステップS101において、測光センサ制御部52は、測光センサ13に「測光用のセンサ制御」による電荷蓄積を行わせてステップS102へ進む。
ステップS102において、測光センサ制御部52は、測光センサ13から読み出した測光信号VoutがA/D変換されたデータを測光センサ制御部52内のメモリ(不図示)に格納してステップS103へ進む。
ステップS103において、測光センサ制御部52は、データの有効性を判定してステップS104へ進む。測光センサ制御部52は、(1)データが測光センサ13の異常による出力飽和を示す場合、(2)データが測光センサ13のリニアリティ(線形性)を確保できないほど出力値が大きい場合(オーバーフロー)、(3)データが測光センサ13のリニアリティを確保できないほど出力値が小さい場合またはデータがノイズの影響を容認できないほど出力値が小さい場合(アンダーフロー)のいずれかに該当する場合に「データ有効性なし」を判定する。一方測光センサ制御部52は、上記(1)〜(3)のいずれにも該当しなければ「データ有効性あり」を判定する。
ステップS104において、測光センサ制御部52は、次回の電荷蓄積時間および次回の増幅利得を次式(1)により算出し、ステップS105へ進む。
次回蓄積時間(int)=目標レベル1/(今回の最大出力値)×(今回の電荷蓄積時間) (1)
ただし、目標レベル1は(センサ最大出力)×(所定係数(たとえば0.9))である。
ステップS105において、測光センサ制御部52は有効判定を行ってステップS106へ進む。測光センサ制御部52は、S103で「データ有効性なし」が判定されている場合にステップS105を否定判定してステップS101へ戻る。この場合、「測光用のセンサ制御」による電荷蓄積を繰り返す。測光センサ制御部52は、S103で「データ有効性あり」が判定されている場合にはステップS105を肯定判定し、ステップS106へ進む。
ステップS106において、測光センサ制御部52は人物領域抽出部54へ指示を送り、上述した肌色(肌類似色を含む)領域を抽出させるとともに、抽出した領域のG色の出力の平均値を算出させてステップS107へ進む。
上記ステップS106の処理内容について、図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。図5のステップS201において、人物領域抽出部54は、上述したように「1画素」ずつR/G色の出力比およびB/G色の出力比がそれぞれ所定範囲内か否かを判定する。人物領域抽出部54は、所定範囲内である(肌色または肌類似色と推定される)場合にステップS201を肯定判定してステップS202へ進む。人物領域抽出部54は、所定範囲内でない(肌色、肌類似色と推定されない)場合にステップS201を否定判定してステップS204へ進む。
ステップS202において、人物領域抽出部54は、当該画素におけるG色の出力値を加算してステップS203へ進む。ステップS203において、人物領域抽出部54は、S202で加算した画素数(肌色または肌類似色と推定される領域を構成する画素数)をカウントしてステップS204へ進む。
ステップS204において、人物領域抽出部54は最終画素か否かを判定する。人物領域抽出部54は、「測光用のセンサ制御」した測光センサ13からの全画素出力について上記処理を行った場合にステップS204を肯定判定してステップS205へ進む。人物領域抽出部54は、「測光用のセンサ制御」した測光センサ13からの全画素出力について上記処理を行っていない場合はステップS204を否定判定し、ステップS201へ戻る。
ステップS205において、人物領域抽出部54は、肌類似色の平均値を算出して図5による処理を終了する。肌類似色の平均値=(S202による加算値)/(S203によるカウント値)である。
図4のステップS107において、測光センサ制御部52は、「シーン認識用のセンサ制御」用の電荷蓄積時間および増幅利得を次式(2)により算出し、ステップS108へ進む。
シーン認識用蓄積時間(int)=目標レベル2/(肌類似色の平均値)×(測光用のセンサ制御の電荷蓄積時間) (2)
ただし、目標レベル2は(センサ最大出力)×(所定係数(たとえば0.2〜0.4))である。
測光センサ制御部53は、ステップS106において肌色(肌類似色を含む)領域が検出されていない場合には、「シーン認識用のセンサ制御」用の電荷蓄積時間および増幅利得を次式(3)により算出し、ステップS108へ進む。
シーン認識用蓄積時間(int)=目標レベル2/(全画素のG成分の平均値)×(測光用のセンサ制御の電荷蓄積時間) (3)
ただし、目標レベル2は(センサ最大出力)×(所定係数(たとえば0.2〜0.4))である。
ステップS108において、測光センサ制御部52は、測光センサ13に「シーン認識用のセンサ制御」による電荷蓄積を行わせてステップS109へ進む。ステップS109において、測光センサ制御部52は、測光センサ13から読み出した測光信号VoutがA/D変換されたデータを測光センサ制御部52内のメモリ(不図示)に格納してステップS110へ進む。
ステップS110において、測光センサ制御部52は、人物領域抽出部54へ指示を送り、顔領域を検出させて図4による処理を終了する。人物領域抽出部54で検出された顔領域は、ステップS13(図3)におけるAF処理において焦点検出用の領域を決定する際に使用される他、ステップS19(図3)における画像処理において処理対象を決定する際にも使用される。
図6〜図9は、異なるセンサ制御が行われた測光センサ13から得られる画像を例示する図である。トンネルを背景にした人物を含む画像である。図6は、ディジタル出力値の最大値に基づいて測光レンジを決定するように上記「測光用のセンサ制御」した測光センサ13から得られる画像を例示する図である。トンネル内の照明(点光源)に対応するディジタル出力値を目標レベル1に近づけるように蓄積時間・増幅利得を決めるため、点光源領域は飽和しないものの、人物を含む他の領域からのディジタル出力値は平均出力レベルより小さくなる(適正な明るさより暗い)。
図7は、ディジタル出力値の画像全体の平均値に基づいて測光レンジを決定するようにセンサ制御された測光センサ13から得られる画像を例示する図である。画面内の平均的なディジタル出力値を目標レベル2に近づけるように測光レンジを決めるため、画面内に明るい領域が少ない場合には、人物の顔部分のディジタル出力値が平均出力レベルより高くなって飽和するおそれが生じる。
図8は、画像の肌色・肌類似色の領域のディジタル出力値の平均値に基づいて測光レンジを決定するように上記「シーン認識用のセンサ制御」された測光センサ13から得られる画像を例示する図である。画面内の肌色・肌類似色を示すディジタル出力値を目標レベル2に近づけるように測光レンジを決めるため、点光源の色温度が低くて肌類似色に該当し、かつ画面内に明るい領域が少ない場合であっても、人物の顔部分のディジタル出力値が飽和することなく適正レベルに制御される。とくに、明るい主要被写体(顔)に対し、その周囲が暗くて肌類似色の色温度の光源が含まれる状態で、主要被写体に対応する出力値が適正レベルになるというメリットがある。このように、顔部分のディジタル出力値が飽和しないので、顔部分のエッジをより正確に抽出でき、ステップS19の画像処理などの精度も向上する。
図9は、上記「シーン認識用のセンサ制御」された測光センサ13から得られる図8の画像に基づいた画面内の肌色・肌類似色領域の抽出を説明する図である。低輝度領域の信号はノイズの影響を受けやすいので、この影響を避けるためにディジタル出力値が所定閾値以上となる領域から肌色・肌類似色を抽出する。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)電子カメラの測光部に、蓄積型の測光センサ13と、測光センサ13で得られる出力の最大値に基づいて測光センサ13を蓄積制御する第1制御(測光用のセンサ制御)、および所定色に対応する領域で得られる測光センサ13の出力の平均値に基づいて測光センサ13を蓄積制御する第2制御(シーン認識用のセンサ制御)を行う測光センサ制御部12とを備えたので、適切な測光センサ出力が得られる。
(2)測光センサ制御部12は第2制御の前に第1制御を行うので、「測光用のセンサ制御」で得た情報を「シーン認識用のセンサ制御」で用いることができる。
(3)測光センサ制御部12は、第1制御での測光センサ13の出力であって、所定色に対応する領域で得られる測光センサ13の出力の平均値に基づいて第2制御を行うようにしたので、所定色領域の測光センサ出力を適切レベルにするように制御できる。
(4)測光センサ制御部12は、第1制御では、測光センサ出力の最大値が測光センサ13の飽和出力レベルを超えないように測光センサ13の蓄積時間およびゲインを決定し、第2制御では、第1制御での蓄積時間およびゲインに基づいて所定色に対応する領域で得られる測光センサ13の出力の平均値が所定範囲の値になるように測光センサ13の蓄積時間およびゲインを決定する。これにより、高輝度に関する情報が欲しい場合、および平均輝度に関する情報が欲しい場合の双方で適切な情報を得ることができる。
(5)測光センサ制御部12は、肌色に対応する領域で得られる平均値に基づいて第2制御を行うようにしたので、人物の「顔」などの領域の測光センサ出力を適切レベルにするように制御できる。
(変形例1)
測光センサ13で取得した画像から肌色・肌類似色領域を抽出する手法として、R/G色の出力比およびB/G色の出力比がそれぞれ所定範囲となる領域を抽出するようにした。この代わりに、RGBの各出力値、色温度、色相などを用いる手法を採用してもよい。
(変形例2)
上述したステップS202(図5)において当該画素のG色の出力値を加算する例を説明したが、当該画素の出力値から得られるY(輝度)を加算するようにしてもよい。G色の出力値を加算することにより、演算量を小さくすることができる。
(変形例3)
測光センサ13で取得した画像から肌色・肌類似色領域を抽出する場合に、測光センサ13の有効画素部を所定数の領域に分割し、分割後のブロック単位で肌色・肌類似色領域を抽出するようにしてもよい。この場合は、各ブロック内に含まれる複数の画素によるディジタル出力値の平均値をR色、G色、B色ごとに求め、これら平均値によるR/G色の出力比、および平均値によるB/G色の出力比がそれぞれ所定範囲となる画素ブロックを抽出する。
図10は、ブロック単位で肌色・肌類似色領域を抽出する場合を例示する図である。変形例3によれば、測光センサ13の有効画素部の全域について画素単位で肌色・肌類似色領域の抽出を行う図9の場合に比べて、演算処理の負担を軽減することができる。
(変形例4)
「測光用のセンサ制御」におけるブロック間の平均値差が所定値より小さい場合には、「シーン認識用のセンサ制御」を省略させてもよい。各ブロック内に含まれる複数の画素によるディジタル出力値の平均値をR色、G色、B色ごとに求め、ブロック間で各平均値を比較する。一般に、順光下や高輝度の被写体を含まない場合は、ブロック間の平均値差が小さくなる上に「測光用のセンサ制御」と「シーン認識用のセンサ制御」とで設定される電荷蓄積時間および増幅利得がほぼ同じになる。「シーン認識用のセンサ制御」を省略することで、「測光用のセンサ制御」および「シーン認識用のセンサ制御」の双方のセンサ制御を行う場合に比べて測光処理に要する時間を短縮することができる。
(変形例5)
測光センサ13で取得した画像から肌色・肌類似色領域を抽出する場合に、測光センサ13の有効画素部を所定画素ずつ間引いて、間引き後の画素単位で肌色・肌類似色領域を抽出するようにしてもよい。この場合にも、測光センサ13の有効画素部の全域について画素単位で肌色・肌類似色領域の抽出を行う図9の場合に比べて、演算処理の負担を軽減することができる。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。たとえば、上述した測光装置を備えるカメラであれば電子カメラでもフィルムカメラでもよく、一眼レフタイプと異なるカメラに適用しても構わない。
10〜12…測光光学系
13…測光用センサ
13a…カラーフィルタ
21…露出制御部
22…AF制御部
23…AWB用パラメータ算出部
51…A/D変換回路
52…測光センサ制御部
53…測光演算処理部
54…人物領域抽出部
100…カメラ本体
200…撮影レンズ鏡筒

Claims (7)

  1. 複数の画素を有し、各画素毎に、赤色、緑色、青色の色成分にそれぞれ対応する第1の色成分信号Rと第2の色成分信号Gと第3の色成分信号Bとからなる出力信号を出力する蓄積型の測光センサと、
    前記測光センサの各画素の出力信号について、前記第1の色成分信号Rと前記第2の色成分信号Gとの比R/Gと、前記第3の色成分信号Bと前記第2の色成分信号Gとの比B/Gとに基づき前記出力信号が肌色に対応するか否かを判定する肌色判定手段と、
    前記肌色判定手段によって前記肌色に対応すると判定された複数の画素の前記第2の色成分信号Gの平均値を算出する平均値手段と、
    前記測光センサで得られる前記出力信号の最大値に基づいて前記測光センサを蓄積制御する第1制御、および前記平均値手段によって算出された平均値に基づいて前記測光センサを蓄積制御する第2制御を行う蓄積制御手段とを備えることを特徴とする測光装置。
  2. 請求項に記載の測光装置において、
    前記肌色判定手段は、前記測光センサの受光面を複数の領域に分割してなる複数の分割領域について前記分割領域に含まれる複数の画素の、前記第1の色成分信号Rの平均値と前記第2の色成分信号Gの平均値と前記第3の色成分信号Bの平均値とをそれぞれ算出し、前記第1の色成分信号Rの平均値と前記第2の色成分信号Gの平均値との比と、前記第3の色成分信号Bの平均値と前記第2の色成分信号Gの平均値との比とに基づき、前記複数の分割領域の前記第1、第2、第3の色成分信号の平均値が前記肌色に対応するか否かを判定し、
    前記平均値手段は、前記肌色判定手段によって前記肌色に対応すると判定された複数の分割領域の前記第2の色成分信号Gの平均値の更なる平均値を算出し、
    前記蓄積制御手段は、前記複数の分割領域の前記更なる平均値に基づいて、前記第2制御を行うことを特徴とする測光装置。
  3. 請求項1に記載の測光装置において、
    前記肌色判定手段は、前記測光センサの前記複数の画素の出力信号のうち、所定の画素間隔で間引き読み出しされた出力信号について、前記第1の色成分信号Rと前記第2の色成分信号Gとの比R/Gと、前記第3の色成分信号Bと前記第2の色成分信号Gとの比B/Gとに基づき前記出力信号が前記肌色に対応するか否かを判定することを特徴とする測光装置。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の測光装置において、
    前記蓄積制御手段は、前記第2制御の前に前記第1制御を行うことを特徴とする測光装置。
  5. 請求項に記載の測光装置において、
    前記蓄積制御手段は、前記第2制御の前に前記第1制御を行い、
    前記蓄積制御手段は、前記第1制御で、前記複数の分割領域の前記第1の色成分信号Rの平均値と前記第2の色成分信号Gの平均値と前記第3の色成分信号Bの平均値との差が所定値以下の場合に、前記第2制御を行わないことを特徴とする測光装置。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の測光装置において、
    前記蓄積制御手段は、前記第1制御では、前記出力信号の最大値が前記測光センサの飽和出力レベルを超えないように前記測光センサの蓄積時間およびゲインを決定し、前記第2制御では、前記第1制御での前記蓄積時間およびゲインに基づいて前記平均値手段によって算出された平均値が所定範囲の値になるように前記測光センサの蓄積時間およびゲインを決定することを特徴とする測光装置。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の測光装置を備えることを特徴とする撮像装置。
JP2009007781A 2009-01-16 2009-01-16 測光装置および撮像装置 Active JP5515295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007781A JP5515295B2 (ja) 2009-01-16 2009-01-16 測光装置および撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007781A JP5515295B2 (ja) 2009-01-16 2009-01-16 測光装置および撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010164826A JP2010164826A (ja) 2010-07-29
JP5515295B2 true JP5515295B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=42581030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009007781A Active JP5515295B2 (ja) 2009-01-16 2009-01-16 測光装置および撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5515295B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012198251A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Nikon Corp 測光装置およびカメラ
JP2012235325A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Nikon Corp 撮像装置
JP5888910B2 (ja) * 2011-09-14 2016-03-22 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11341501A (ja) * 1998-05-26 1999-12-10 Seiko Epson Corp 電子写真撮像装置、電子写真撮像方法、電子写真撮像制御プログラムを記録した媒体
JP4053764B2 (ja) * 2001-11-22 2008-02-27 コニカミノルタオプト株式会社 被写体抽出装置及び撮影装置
JP3762725B2 (ja) * 2002-08-22 2006-04-05 オリンパス株式会社 撮像システムおよび画像処理プログラム
JP4694424B2 (ja) * 2006-06-21 2011-06-08 三菱電機株式会社 認証装置
JP4687619B2 (ja) * 2006-09-06 2011-05-25 カシオ計算機株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2008185821A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Nikon Corp 測光装置および撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010164826A (ja) 2010-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5523143B2 (ja) 撮像装置及び自動焦点調節方法
JP2007243774A (ja) 電子的ぶれ補正装置
US8743209B2 (en) Image pickup apparatus and method for controlling the same
JP2009059326A (ja) 撮像装置
US9525813B2 (en) Imaging apparatus and method for controlling same
JP2010072619A (ja) 露出演算装置およびカメラ
JP5515295B2 (ja) 測光装置および撮像装置
JP6656584B2 (ja) 撮影装置
JP2008185821A (ja) 測光装置および撮像装置
US8149291B2 (en) Image capture apparatus, control method thereof, program, and storage medium
JP2012133172A (ja) カメラ
US20140293064A1 (en) Image pickup apparatus
JP5359150B2 (ja) 撮像装置
JP5556088B2 (ja) 測光装置、撮像装置および測光方法
JP5822479B2 (ja) 撮像装置
JP4978129B2 (ja) 露出演算装置およびカメラ
JP5364983B2 (ja) 測光装置
JP5320937B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP6660036B2 (ja) 焦点検出装置及び撮像装置
JP5245644B2 (ja) 露出演算装置
JP2010286577A (ja) 電子カメラ
JP2009081528A (ja) 撮像装置
JP6561432B2 (ja) 露出演算装置、露出制御装置及びカメラ
JP2016142776A (ja) 撮像装置
US20080056701A1 (en) Systems and methods of automatically selecting a focus range in cameras

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5515295

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250