JP5514053B2 - シールドコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車などに装備される電子機器間などを電気的に接続する際に用いられるシールドコネクタに関する。
移動体としての自動車には、種々の電子機器が搭載される。このため、前記自動車は、前述した電子機器に信号を伝送するためにワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネクタを備えている。
電線は、導電性の芯線と、この芯線を被覆する絶縁性の合成樹脂からなる被覆部とを備えた所謂被覆電線である。コネクタは、導電性の金属からなる端子金具と、該端子金具を収容するコネクタハウジングとを備えている。コネクタハウジングは、絶縁性の合成樹脂からなり、前述した電子機器のコネクタと嵌合する。前述したワイヤハーネスは、コネクタが電子機器のコネクタと嵌合して、電子機器に所望の信号を伝送する。
例えば、電子機器として、ナビゲーション装置の現在位置などを算出する本体部と現在位置や目的位置を表示するディスプレイとの接続に用いられるコネクタでは、ディスプレイには、より高解像度であることが求められるとともにリアルタイムで現在位置などを表示できることが求められるので、大量の信号を高速で伝送する必要が生じている。前述したコネクタは、このように、大量の信号を高速で伝送する場合には、取り付けられる電線などのインピーダンスが整合されなければならない。
そこで、前述した電線を二本備えたシールドケーブルの電線の端末に取り付けられるシールドコネクタ(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)が提案されている。
特許文献1などに示されたシールドコネクタは、導電性の棒状の形成された端子と、前記端子を収容する絶縁性のハウジングと、前記ハウジングの外側を覆う導電性のシールドとを備えている。端子は、円柱状の棒状に形成され、一端部に電線の芯線の端末が挿入される丸孔が設けられている。端子は、他方の端部に丸孔が先細の針状部が設けられ、針状部が丸孔内に挿入されることで互いに接続するようになっている。
前述した特許文献1に示されたシールドコネクタは、電線の芯線間の距離及び当該芯線とシールドケーブルの外側シールドとの距離と、端子間の距離及び当該端子とシールドとの距離とを等しくすることで、インピーダンスの乱れが生じにくくしている。
特開2008−300128号公報 特開2009−87610号公報
前述した特許文献1などに示されたシールドコネクタでは、端子の一端部に設けられた丸孔内に芯線の端末を収容して、当該芯線に端子を取り付ける構造であるために、芯線間の間隔と端子間の間隔との間に差が生じてしまい、さらに、芯線とシールドケーブルの外側シールドとの距離と、各端子とシールドとの距離との間にも差が生じてしまう。このために、シールドコネクタでは、芯線と端子との間にインピーダンスの変化が生じ、インピーダンスを整合することが困難であった。
また、特許文献1などに示されたシールドコネクタでは、端子の他端部に設けられた針状部を丸孔内に挿入して端子同士を接続するために、端子同士の接続箇所で、芯線間の間隔と端子間の間隔との間に差が生じてしまい、さらに、芯線とシールドケーブルの外側シールドとの距離と、各端子とシールドとの距離との間にも差が生じてしまう。このために、シールドコネクタでは、端子同士の間にインピーダンスの変化が生じ、インピーダンスを整合することが困難であった。
したがって、本発明の目的は、電線の接続箇所や相手方のシールドコネクタとの接続箇所においてもインピーダンスを整合することを可能とするシールドコネクタを提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のシールドコネクタは、少なくとも一本の電線と、当該電線と平行に設けられたドレイン線と、前記電線とドレイン線との回りに巻かれた導体シートと、を備えたシールドハーネスの端末に取り付けられるシールドコネクタにおいて、合成樹脂で構成され、かつ前記シールドハーネスの端末を収容可能な収容空間を有し、当該収容空間の内面が前記シールドハーネスの端末の外形と等しく形成されているとともに、前記収容空間の内面全体に前記導体シートと前記ドレイン線との双方に密に接触する金属膜が形成されたハウジング部材と、絶縁性の合成樹脂で構成されかつ前記収容空間に収容されるコンタクトハウジングと、を備え、前記コンタクトハウジングが、内側に前記電線の芯線の端末を収容する溝部と、前記溝部の底面に設けられかつ前記電線の芯線の端末が重ねられるとともに相手方のシールドコネクタのコンタクトハウジングに向かって延在したコンタクト金属膜と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明のシールドコネクタは、請求項1記載のシールドコネクタにおいて、前記ハウジング部材の外面にシールド金属膜が形成されていることを特徴としている。
本発明のシールドコネクタによれば、ハウジング部材の収容空間の内面がシールドハーネスの外形と等しい形状に形成され、かつ当該収容空間の内面に導体シートに密に接触する金属膜が設けられているので、当該導体シートと金属膜との間でインピーダンスが乱れることを防止できる。
また、コンタクトハウジングが、電線の芯線を収容する溝部と当該溝部の底面に設けられかつ相手方のシールドコネクタのコンタクトハウジングに向かって延在したコンタクト金属膜とを備えている。このために、電線の芯線とコンタクト金属膜との接続箇所において、コンタクト金属膜間の間隔を電線の芯線間の間隔と等しくすることができるとともに、コンタクト金属膜と収容空間の内面の金属膜との間の間隔を、芯線と導体シートとの間の間隔と等しくすることができる。
また、コンタクトハウジングがコンタクト金属膜溝部の底面から相手方のシールドコネクタのコンタクトハウジングに向かって延在したコンタクト金属膜とを備えているので、コンタクト金属膜同士を重ねることで、コンタクト金属膜同士即ちコネクタ同士を接続することができる。このため、コンタクト金属膜同士即ちコネクタ同士の接続箇所において、コンタクト金属膜間の間隔を電線の芯線間の間隔と等しくすることができるとともに、コンタクト金属膜と収容空間の内面の金属膜との間の間隔を、芯線と導体シートとの間の間隔と等しくすることができる。
以上説明したように本発明は、導体シートと金属膜との間でインピーダンスが乱れることを防止できる。
また、電線の芯線とコンタクト金属膜との接続箇所において、コンタクト金属膜間の間隔を電線の芯線間の間隔と等しくすることができるとともに、コンタクト金属膜と収容空間の内面の金属膜との間の間隔を、芯線と導体シートとの間の間隔と等しくすることができる。このために、電線の芯線との接続箇所でインピーダンスが乱れることを防止できる。
さらに、コンタクト金属膜同士即ちコネクタ同士の接続箇所において、コンタクト金属膜間の間隔を電線の芯線間の間隔と等しくすることができるとともに、コンタクト金属膜と収容空間の内面の金属膜との間の間隔を、芯線と導体シートとの間の間隔と等しくすることができる。このために、コネクタ同士の接続箇所でインピーダンスが乱れることを防止できる。
したがって、電線の接続箇所や相手方のシールドコネクタとの接続箇所においてもインピーダンスを整合することを可能とすることができる。
本発明の一実施形態に係るシールドコネクタの分解斜視図である。 図1に示されたシールドコネクタが互いに組み付けられた状態を示す斜視図である。 図1に示されたシールドコネクタの一部を断面で示す斜視図である。 図3に示されたシールドコネクタの平面図である。 図1に示されたシールドコネクタの他の一部を断面で示す斜視図である。 図5に示されたシールドコネクタの側面図である。 図1に示されたシールドコネクタのベースハウジングとカバーハウジングなどを示す斜視図である。 図1に示されたシールドコネクタのカバーハウジングの斜視図である。 図1に示されたシールドコネクタのカバーハウジングの他の斜視図である。 図1に示されたシールドコネクタのベースハウジングの斜視図である。 図1に示されたシールドコネクタのコンタクトハウジングの斜視図である。 図11に示された一方のコンタクトハウジングの変形例の斜視図である。 図11に示された他方のコンタクトハウジングの変形例の斜視図である。 図1に示されたシールドコネクタの変形例の分解斜視図である。 本発明品と比較例のインピーダンスの乱れを示す説明図である。 本発明品と比較例の信号の通過損失量を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるシールドコネクタを、図1ないし図11に基づいて説明する。
本実施形態にかかるシールドコネクタ1は、図1及び図2に示すように、シールドハーネス2の端末に取り付けられて、互いに取り付けられて、これらシールドハーネス2の電線3の芯線4同士およびドレイン線5同士を電気的に接続する。
シールドハーネス2は、図2、図3及び図4に示すように、一対の電線3と、一対のドレイン線5と、導体シート6とを備えている。電線3は、導電性の芯線4と、該芯線4を被覆する絶縁性の被覆部7とを備えた、所謂被覆電線である。芯線4は、銅、銅合金またはアルミニウム合金などの金属で構成された少なくとも一本の素線で構成されている。被覆部7は、絶縁性の合成樹脂で構成されている。一対の電線3は、互いに平行に設けられている。一対の電線3は、自動車に搭載される電子機器間で伝送される信号が流される。
ドレイン線5は、銅、銅合金またはアルミニウム合金などの金属で構成された少なくとも一本の素線で構成されている。一対のドレイン線5は、互いに平行に設けられ、かつ互いの間に一対の電線3を位置付けている。導体シート6は、アルミニウム合金などの導電性の金属で構成されかつシート状に形成されて、一対の電線3及び一対のドレイン線5の周りに巻かれて、前記電線3の芯線4に外部から電気的なノイズが侵入することを防止する。導体シート6は、ドレイン線5と電気的に接続されている。
シールドハーネス2は、一方のドレイン線5、一対の電線3、他方のドレイン線5が順に並べられて、これらの周りに導体シート6が巻かれて組み立てられる。そして、シールドハーネス2は、例えば、自動車に搭載されるナビゲーション装置の現在位置などを算出する本体部と現在位置や目的位置を表示するディスプレイとの接続に用いられて、大量の信号を高速で伝送する。なお、シールドハーネス2は、その端末において、導体シート6が除去されて、電線3及びドレイン線5が露出している。さらに、シールドハーネス2の端末即ち電線3の端末において、被覆部7が除去されて、芯線4が露出している。なお、本実施形態では、電線3の被覆部7とドレイン線5とが並び、芯線4は、ドレイン線5と並ばずに、当該ドレイン線5よりも突出している。
シールドコネクタ1は、図1及び図2に示すように、ハウジング部8と、コンタクトハウジング9(図1のみに示す)とを備えている。ハウジング部8は、一つのベースハウジング10と、一対のカバーハウジング11とを備えている。これらのベースハウジング10と、カバーハウジング11は、特許請求の範囲に記載されたハウジング部材に相当する。
ベースハウジング10は、図10に示すように、絶縁性の合成樹脂で構成されたハウジング本体12と、このハウジング本体12の後述する収容空間13の内面17a,18aに設けられた金属膜14(図10中などに平行斜線で示す)とを備えている。ハウジング本体12は、帯板状の本体部15と、この本体部15の幅方向の両縁に連なって、互いに間隔をあけて平行な一対の側壁部16とを一体に備えている。
本体部15の両表面と一対の側壁部16の内面とで囲まれた空間13は、特許請求の範囲に記載された収容空間13をなしている。収容空間13には、互いに連通した端末収容部17と、ハウジング収容部18とが設けられている。
端末収容部17は、本体部15の表面と側壁部16の内面から凹に形成され、その内面17aが前記シールドハーネス2の端末の導体シート6、ドレイン線5及び電線3の被覆部7の外形と等しい形状に形成されている。ハウジング収容部18は、その内面18aが、本体部15の平坦な表面と、側壁部16の内面から凹の凹部とにより形成されている。なお、前述した内面17a,18aは、収容空間13の内面を構成している。ベースハウジング10は、ハウジング収容部18内にコンタクトハウジング9を収容し、端末収容部17内にシールドハーネス2の端末を収容する。
また、ハウジング本体12の側壁部16の外面の中央には、当該側壁部16の外面から凹の凹部19が設けられている。
金属膜14は、ニッケル、銅、金などの金属で構成され、収容空間13の内面17a,18aの全体に亘って均一の厚みで設けられている。また、金属膜14は、凹部19の底面に均一の厚みで設けられている。なお、本実施形態では、金属膜14は、ホットスタンプ、電気めっき、無電解めっき、化学めっきなどの所謂MID(Molded Interconnect Device)工法により得られる。
金属膜14は、図4及び図6に示すように、端末収容部17内に収容されたシールドハーネス2の導体シート6に密に接触して、当該シールドハーネス2の導体シート6と電気的に接続する。また、金属膜14は、シールドコネクタ1同士の後述するロックアームとロック穴とが互いに係合すると、相手方のシールドコネクタ1の金属膜14に密に接触して、当該相手方のシールドコネクタ1の金属膜14と電気的に接続する。
カバーハウジング11は、図8及び図9に示すように、絶縁性の合成樹脂で構成されたハウジング本体20と、このハウジング本体20の後述する収容空間21の内面26a,27aに設けられた金属膜22(図8及び図9中などに平行斜線で示す)と、シールド金属膜23(図8及び図9中などに平行斜線で示す)とを備えている。
ハウジング本体20は、帯板状の本体部24と、この本体部24の幅方向の両縁に連なって、互いに間隔をあけて平行な一対の側壁部25とを一体に備えている。本体部24の一方の表面と一対の側壁部25の内面とで囲まれた収容空間21は、特許請求の範囲に記載された収容空間21をなしている。
収容空間21には、互いに連通した端末収容部26と、ハウジング収容部27とが設けられている。端末収容部26は、本体部24の表面と側壁部25の内面から凹に形成され、その内面26aが前記シールドハーネス2の端末の導体シート6、ドレイン線5及び電線3の被覆部7の外形と等しい形状に形成されている。ハウジング収容部27は、その内面27aが、本体部24の平坦な表面と、側壁部25の内面から凹の凹部とにより形成されている。なお、前述した内面26a,27aは、収容空間21の内面を構成している。
また、ハウジング収容部27には、内面27aから凸でかつ収容空間21の長手方向に沿って直線状に延在しているとともに互いに平行な一対の押圧凸部28が設けられている。押圧凸部28は、コンタクトハウジング9の後述する溝部33と相対する。押圧凸部28は、シールドハーネス2の端末で露出した電線3の芯線4を溝部33の奥に向かって押圧して、当該芯線4を溝部33の底面即ち後述するコンタクト金属膜32に密に接触させる。
カバーハウジング11は、図3及び図5に示すように、ベースハウジング10に重ねられて、ハウジング収容部27内にコンタクトハウジング9を収容し、端末収容部26内にシールドハーネス2の端末を収容するとともに、側壁部25がベースハウジング10の側壁部16上に重ねられる。また、カバーハウジング11のハウジング本体20の側壁部25には、図7に示すように、前記凹部19に係合する係合爪部29が設けられている。
金属膜22は、ニッケル、銅、金などの金属で構成され、押圧凸部28の外面を除く収容空間21の内面26a,27aの全体に亘って均一の厚みで設けられている。なお、本実施形態では、金属膜22は、ホットスタンプ、電気めっき、無電解めっき、化学めっきなどの所謂MID(Molded Interconnect Device)工法により得られる。
金属膜22は、図4及び図6に示すように、端末収容部26内に収容されたシールドハーネス2の導体シート6に密に接触して、当該シールドハーネス2の導体シート6と電気的に接続する。また、金属膜22は、シールドコネクタ1同士のロックアームとロック穴とが互いに係合すると、相手方のシールドコネクタ1の金属膜22に密に接触して、当該相手方のシールドコネクタ1の金属膜22と電気的に接続する。
シールド金属膜23は、前述した金属膜14,22と同様に、ニッケル、銅、金などの金属で構成されている。シールド金属膜23は、本体部24の外面と側壁部25の外面とに亘って即ちカバーハウジング11のハウジング本体20の外面全体に亘って均一の厚みで設けられている。また、シールド金属膜23は、係合爪部29の外面にも設けられている。また、シールド金属膜23は、前述した金属膜22とは電気的に絶縁されている。なお、シールド金属膜23は、前述した金属膜14,22と同様に、所謂MID(Molded Interconnect Device)工法により得られる。
シールド金属膜23は、シールドコネクタ1同士のロックアームとロック穴とが互いに係合すると、相手方のシールドコネクタ1のシールド金属膜23に密に接触して、当該相手方のシールドコネクタ1のシールド金属膜23と電気的に接続する。また、カバーハウジング11がベースハウジング10に取り付けられると、係合爪部29に設けられたシールド金属膜23がベースハウジング10の凹部19の底面に設けられた金属膜14に密に接触して、カバーハウジング11のシールド金属膜23同士が電気的に接続する。
また、カバーハウジング11には、ハウジング部8同士が嵌合するために用いられる図示しないロックアームやロック穴が設けられている。
コンタクトハウジング9は、絶縁性の合成樹脂で構成され、かつ、図11に示すように、厚手の帯板状のハウジング本体30と、このハウジング本体30の長手方向の一端部に設けられた仕切り壁部31と、コンタクト金属膜32とを備えている。仕切り壁部31は、図示例では、三つ設けられ、ハウジング本体30の幅方向の両縁と幅方向の中央から立設して、互いに間隔をあけて平行に設けられている。互いに隣り合う仕切り壁部31は、互いの間にシールドハーネス2の電線3の芯線4を収容する。互いに隣り合う仕切り壁部31間の空間は、電線3の芯線4の端末を収容する溝部33をなしている。
コンタクト金属膜32は、前述した金属膜14,22及びシールド金属膜23と同様に、ニッケル、銅、金などの金属で構成されている。コンタクト金属膜32は、図示例では、二つ設けられ、溝部33の底面即ちハウジング本体30の表面に形成され、ハウジング本体30の全長に亘って均一の厚みで設けられている。
また、コンタクト金属膜32は、それぞれ直線状に形成され、二つのコンタクト金属膜32は、互いに間隔をあけて平行に設けられている。コンタクト金属膜32は、ハウジング本体30の全長に亘って形成されていることで、溝部33の底面から相手方のシールドコネクタ1に向かって延在している。また、コンタクト金属膜32は、互いに隣り合う仕切り壁部31間即ち溝部33内に挿入されたシールドハーネス2の電線3の芯線4の端末が重ねられる。
さらに、コンタクト金属膜32は、シールドコネクタ1同士のロックアームとロック穴とが互いに係合すると、相手方のシールドコネクタ1のコンタクトハウジング9のコンタクト金属膜32に密に重なって、当該相手方のシールドコネクタ1のコンタクトハウジング9のコンタクト金属膜32と電気的に接続する。
前述した構成のシールドコネクタ1は、以下のように組み立てられる。まず、ベースハウジング10の収容空間13のハウジング収容部18内にコンタクトハウジング9を収容する。そして、ベースハウジング10の端末収容部17内にシールドハーネス2の端末を収容する。このとき、端末収容部17に導体シート6及びドレイン線5を重ね、電線3の芯線4をコンタクトハウジング9の溝部33内に重ねる。そして、一対のカバーハウジング11の係合爪部29を凹部19に係合させて、当該一対のカバーハウジング11をベースハウジング10に取り付ける。
このとき、押圧凸部28が芯線4を溝部33の底面に向かって押圧して、コンタクト金属膜32に密に接触させる。こうして、シールドコネクタ1は、組み立てられる。シールドコネクタ1が組み立てられると、勿論、シールドハーネス2の導体シート6及びドレイン線5が金属膜14,22に密に重なり、これらが電気的に接続する。また、シールドハーネス2の電線3の芯線4がコンタクト金属膜32に密に重なり、これらが電気的に接続する。
ロックアームとロック穴とが互いに係合して、図2に示すように、前述したように組み立てられたシールドコネクタ1同士が互いに取り付けられる。すると、シールドコネクタ1の金属膜14,22同士が密に重なって電気的に接続し、コンタクト金属膜32同士が密に重なって電気的に接続し、シールド金属膜23同士が密に重なって電気的に接続して、一対のシールドハーネス2の端末同士を電気的に接続する。こうして、互いに取り付けられたシールドコネクタ1は、さらに導電性の金属で構成された図示しない筐体内に収容され、シールドハーネス2にさらに導電性の編組が巻かれて、当該編組が筐体に固定されて、前述した自動車に配索される。
本実施形態によれば、ハウジング10,11の収容空間13,21の端末収容部17,26の内面17a,26aがシールドハーネス2の外形と等しい形状に形成され、かつ当該収容空間13,21の内面17a,18a,26a,27aに導体シート6に密に接触する金属膜14,22が設けられているので、当該導体シート6と金属膜14,22との間でインピーダンスが乱れることを防止できる。
また、コンタクトハウジング9が、電線3の芯線4を収容する溝部33と当該溝部33の底面に設けられかつ相手方のシールドコネクタ1のコンタクトハウジング9に向かって延在したコンタクト金属膜32とを備えている。このために、電線3の芯線4とコンタクト金属膜32との接続箇所において、コンタクト金属膜32間の間隔を電線3の芯線4間の間隔と等しくすることができるとともに、コンタクト金属膜32と収容空間13,21の内面17a,18a,26a,27aの金属膜14,22との間の間隔を、芯線4と導体シート6との間の間隔と等しくすることができる。このために、電線3の芯線4との接続箇所でインピーダンスが乱れることを防止できる。
また、コンタクトハウジング9が溝部33の底面から相手方のシールドコネクタ1のコンタクトハウジング9に向かって延在したコンタクト金属膜32を備えているので、コンタクト金属膜32同士を重ねることで、コンタクト金属膜32同士即ちシールドコネクタ1同士を接続することができる。このため、コンタクト金属膜32同士即ちシールドコネクタ1同士の接続箇所において、コンタクト金属膜32間の間隔を電線3の芯線4間の間隔と等しくすることができるとともに、コンタクト金属膜32と収容空間13,21の内面17a,18a,26a,27aの金属膜14,22との間の間隔を、芯線4と導体シート6との間の間隔と等しくすることができる。このために、シールドコネクタ1同士の接続箇所でインピーダンスが乱れることを防止できる。
したがって、電線3の接続箇所や相手方のシールドコネクタ1との接続箇所においてもインピーダンスを整合することを可能とすることができる。
また、本発明では、互いに取り付けられるシールドコネクタ1の一方のコンタクトハウジング9を図12に示すように形成し、他方のコンタクトハウジング9を図13に示すように形成しても良い。なお、前述した実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図12に示された一方のコンタクトハウジング9のハウジング本体30は、互いに同軸な大柱部34と小柱部35とを備えている。そして、大柱部34同士が互いに平行に配置され、かつ互いに連なっている。溝部33が、大柱部34の外周面から凹でかつ当該一方のコンタクトハウジング9の長手方向に沿って延在している。コンタクト金属膜32は、溝部33の底面と小柱部35の外表面の全体に設けられている。
図13に示された他方のコンタクトハウジング9のハウジング本体30は、前記大柱部34と断面形状が等しくかつ互いに平行に配置されているとともに互いに連なった柱部36を備えている。そして、溝部33が、柱部36の外周面から凹でかつ当該一方のコンタクトハウジング9の長手方向に沿って延在している。これらの場合には、他方のコンタクトハウジング9のハウジング本体30に設けられた溝部33内に一方のコンタクトハウジング9のハウジング本体30の小柱部35が挿入されて、コンタクト金属膜32同士が密に接触して、互いに電気的に接続される。
また、前述した実施形態では、ハウジング部8を長方体状に形成したが、図14に示すように、本発明では、ハウジング部8を扁平な円柱状に形成してもよい。なお、図14において、前述した実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の発明者らは、前述した実施形態に示されたシールドコネクタ1の効果を確認した。結果を図15及び図16に示す。
図15及び図16に実線で示す本発明品は、前述した実施形態に示されたシールドコネクタ1を用い、一点鎖線で示す比較例では、前述した特許文献1に示された従来のシールドコネクタを用いている。図15の横軸は、互いに嵌合したシールドコネクタ1のうちの一方のシールドコネクタ1の端から電波を送り他方のシールドコネクタ1の端まで電波が到達する時間を示し、図15の縦軸は送った電波の状態をインピーダンスという形態で捉えた場合の当該インピーダンスを示して、図15は、シールドコネクタ1内におけるインピーダンスの変化(乱れ)を示している。図16の横軸は、伝送する信号の周波数を示し、図16の縦軸は当該信号の損失を示して、図16は、周波数における通過損失量を示している。
図15によれば、比較例がインピーダンスの乱れが大きいのに対し、本発明品は、インピーダンスの乱れが殆どないことが明らかとなった。また、図16によれば、比較例は、信号の損失が大きいのに対し、本発明品は、殆ど伝送する信号の損失がないことが明らかとなった。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 シールドコネクタ
2 シールドハーネス
3 電線
4 芯線
5 ドレイン線
6 導体シート
9 コンタクトハウジング
10 ベースハウジング(ハウジング部材)
11 カバーハウジング(ハウジング部材)
13 収容空間
14 金属膜
17a,18a 内面
21 収容空間
22 金属膜
23 シールド金属膜
26a,27a 内面
32 コンタクト金属膜
33 溝部

Claims (2)

  1. 少なくとも一本の電線と、当該電線と平行に設けられたドレイン線と、前記電線とドレイン線との回りに巻かれた導体シートと、を備えたシールドハーネスの端末に取り付けられるシールドコネクタにおいて、
    合成樹脂で構成され、かつ前記シールドハーネスの端末を収容可能な収容空間を有し、当該収容空間の内面が前記シールドハーネスの端末の外形と等しく形成されているとともに、前記収容空間の内面全体に前記導体シートと前記ドレイン線との双方に密に接触する金属膜が形成されたハウジング部材と、
    絶縁性の合成樹脂で構成されかつ前記収容空間に収容されるコンタクトハウジングと、
    を備え、
    前記コンタクトハウジングが、内側に前記電線の芯線の端末を収容する溝部と、前記溝部の底面に設けられかつ前記電線の芯線の端末が重ねられるとともに相手方のシールドコネクタのコンタクトハウジングに向かって延在したコンタクト金属膜と、を備えたことを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 前記ハウジング部材の外面にシールド金属膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載のシールドコネクタ。
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