JP5513745B2 - 生物学的分子および担体ポリマーを含む粒子の調製方法 - Google Patents

生物学的分子および担体ポリマーを含む粒子の調製方法 Download PDF

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Description

本発明は、超臨界流体法を用いる生体分子および生物学的に活性な物質のデリバリーのための粒子担体の製造方法、該方法を用いて作製できる生産物、および該方法を実施するための装置に関する。
注射(IM/IV)後の細胞取込のための生物学的活性物質のデリバリーの成功は、しばしば、標的に届く前に体が該活性物質を分解する能力、および標的の該活性物質を取り込む能力によって制限される。例えば、DNA療法のデリバリーの間、プラスミドは、系に存在する化学物質によって破壊される場合があり、DNAが可溶化されているか、または溶液中にある場合、樹状細胞などの標的細胞は、溶性物質の取り込みを好まないことがある。ウイルス性ベクター、粒子担体およびアジュバントの使用を包含する該ハードルを克服するためのいくつかの戦略が採用されている。なかでも、本発明に関わる特定のものは、粒子担体アプローチであり、該アプローチによって活性物質が粒子形態中に包まれて、化学物質の攻撃から活性物質を保護し、粒子療法が食作用などの自然過程によって細胞に侵入することを可能とする。細胞中への侵入およびその後の粒子担体の破壊後、治療物質は制御された方法で放出され、治療応答をもたらしうる。
今日までに、所望の物理的、化学的および生物学的特性を有するかかる粒子担体を製造する手段として、種々の処理方法が利用されてきた。1の既知の処理方法は、超臨界流体または臨界点近傍流体の使用を含む。本明細書中で使用される場合、「超臨界流体」なる語は、実質的に、同時にその臨界圧(Pc)および臨界温度(Tc)であるか、または同時にその臨界圧(Pc)および臨界温度(Tc)を越えている流体をいう。本明細書中で使用される場合、「臨界点近傍流体」なる語は、溶液(または溶媒)の換算温度(Kelvinで測定された実際の温度をKelvinで測定された溶液(または溶媒)の臨界温度で割った値)および換算圧力(実際の圧力を溶液(または溶媒)の臨界圧力で割った値)がどちらも0.8よりも大きいが、超臨界流体ではない流体をいう。したがって、特定の流体の臨界点近傍条件は、換算温度および換算圧力がどちらも各々、0.8より大きい条件であるが、超臨界ではない条件をいう。本明細書中で使用される場合、「流体」なる語は、溶媒および溶媒中の溶液のどちらも示す。周囲条件下で、溶媒は、気体または液体であることができる。「溶媒」なる語は、また、2以上の異なる個別の溶媒の混合物を包含することを意味する。
臨界点近傍および超臨界流体(SCF’s)の使用およびその特性は、広範囲に文書化されている(例えば、McHugh M.A.およびKrukonis V.J.,Supercritical Fluid Extraction:Principles and Practice,Butterworth−Heinemann,第2版,1994、King M.B.およびBott T.R.,Extraction of Natural Products Using Near Critical Solvents,Blackie Academic and Professional,Glasgow,1993、およびKrukonis V.J.,Brunner G.およびPerrut M.,Industrial Operations with Supercritical Fluids:Current Processes and Perspectives on the Future,Tome 1,Proceedings of the 3rd Int.Symp.on Supercritical Fluids,1994参照)。超臨界流体は、それらの独特の特性のために、いくつかの活動分野においてかなりの関心がもたれている。これらの特性は、自己拡散および気体に近い粘度、液体に近い密度、および表面張力ゼロを包含する。さらに、超臨界流体の高い圧縮性は、圧力の小さな変化に対する流体密度の大きな変化を意味し、次いで、それは、高度に調節可能な溶媒化力をもたらし、かくして、単一の超臨界流体を用いて選択的抽出が可能である。さらに、多くの超臨界流体は周囲の温度および圧力条件で気体であり、それは、従来の液体抽出において必要とされた蒸発または濃縮工程を不要にする。超臨界流体の密度は、典型的に、通常の作業条件下で0.1〜1.4gml−1である。一般に使用される超臨界流体の多くは、その不活性およびルーチンな作業条件において使用される穏やかな温度のために、低安定性の化合物を用いる作業に有益な環境を提供する。二酸化炭素は、安価で、容易に入手可能であり、不活性で、非毒性で、非可燃性であり、かつ、周囲温度に近い臨界温度を有するので、最も幅広く使用されるSCFである。
SCFを使用できる多くの方法がある。1のかかるクラスの方法において、超臨界流体は、反溶媒(anti-solvent)または非溶媒として使用される。ガス反溶媒(Gas-Anti Solvent)(GAS)、超臨界反溶媒(Supercritical Anti-Solvent)(SAS)、圧縮流体反溶媒での沈澱(Precipitation with a Compressed fluid Anti-solvent)(PCA)、エーロゾル化超臨界抽出システム(Aerosolised Supercritical Extraction System)(ASES)、および固体の溶液強化分散(Solution Enhanced Dispersion of Solids)(SEDS)などの技術は、該クラスの例である。
しかしながら、DNAプラスミドなどの生物学的分子の再形成のための反溶媒としての超臨界流体の利用において、DNAの活性または所望の構造の保存において問題が引き起こされる場合がある。これは、Okamotoらによる文献、J.Pharm Sci,Vol92,No2,2003 pp371−380、Okamotoら、Int J.Pharm,290,(2005) pp73−81、Tservistasら、Biotech and Bio.Eng,Vol72,No1,2001において報告されている。これらの問題は、主として、例えばDNAなどの分子の溶解のための水性媒体の使用、次いで、水の存在下で酸形成物質である二酸化炭素などの超臨界反溶媒との混合の結果としての、pH効果およびプロトン攻撃の結果として引き起こされる。かかる場合、バッファーを用いてpHを安定化して、生物学的分子の分解を最小限にする。
US−A−5,043,280は、ポリラクチドなどの担体ポリマー中に埋め込まれた医薬物質を有する生成物の製造方法であって、該物質および該担体を含有する液体媒体を超臨界ガス中に送り、かくして形成された粒子を媒体とガスとの混合物から分離することを特徴とする方法を開示する。
US−A−6,183,783は、ポリマーフィルムの被包層で被覆された活性物質を含むマイクロカプセルの製造方法であって、活性物質をポリマー溶液中に懸濁し、次いで、超臨界流体を用いて溶媒を抽出してマイクロカプセルを形成させる方法を開示する。
US−A−5,833,891は、生物学的分子をポリマー粒子中に埋め込むことのできる方法であって、生物学的分子およびポリマーの混合した溶液または懸濁液を超臨界流体中にスプレーすることによる方法を開示する。
WO−A−2004/004862は、溶媒中における物質の溶液の小滴を非混和液中に懸濁し、次いで、超臨界流体を用いて溶媒を抽出することによる、物質の粒子を作成する方法を開示する。
WO−A−2004/006893は、炭水化物ポリマーおよび生物ポリマーを含む粒子の作成方法であって、これら2つを含む溶液と超臨界流体とを混合することによる方法を開示する。
本発明の目的は、生物学的分子を含む粒子の形成のための超臨界流体を用いる新規な方法を提供することにあり、既知の方法のこれらの問題に向けられている。本明細書中で使用される場合、「生物学的分子」なる語は、特に、核酸分子(該用語はDNAおよびRNA分子を包含する)またはタンパク質分子を包含する。
本発明によると、生物学的分子および担体ポリマーを含む粒子の調製方法が提供され、該方法は、生物学的分子の濃度が、溶剤中における該生物学的分子の飽和濃度の50%以上である生物学的分子および担体ポリマーの有機溶剤中溶液を提供し、
次いで、該溶液媒体を反溶媒物質と接触させて、それにより、生物学的分子および担体ポリマーを、生物学的分子および担体ポリマーの両方を含む粒子として溶剤から分離させる工程を含む。
その後、本発明の方法において、形成された流体を使用するために、単離および収集してもよい。
本発明の方法は、一般的に既知の方法に類似の方法で、生物学的分子を粒子中に被包して、生物学的分子を化学的攻撃から保護することができ、かつ、該粒子治療剤を食作用などの自然過程によって細胞中へ侵入させることができる。驚くべきことに、本発明の方法を用いると、二酸化炭素などの酸性ベースの物質を用いて、定量可能な分解を伴うことなくDNAプラスミドなどの感受性生物学的分子のための特定の担体を製造するために、超臨界流体に基づく方法を用いることが可能であり、粒子中のプラスミドなどの生物学的分子の負荷量が別法によって達成されるよりも高く、有益な治療特性があることが見出された。
本発明の方法は、好ましくは、次いで、形成された粒子を単離および収集するさらなる工程を有する。後者の工程は、好ましくは、次いで、形成された粒子を治療に使用される医薬処方中に処方するさらなる工程を有する。
「生物学的分子」なる語は、本明細書において、ペプチドおよびペプチド誘導体、例えば、ポリペプチドおよびタンパク質、および核酸誘導体、例えば、DNAおよびRNAを包含する。本発明の方法は、特に、DNAプラスミドである生物学的分子と一緒に使用するのに適する。かかる物質をカプセルで被包することが当該分野で知られている。本発明の方法は、特に、DNA、例えば、DNAプラスミドである生物学的分子と一緒に使用するのに適する。DNAプラスミドは、典型的には、1〜400+キロ塩基対(kbp)の大きさの範囲である。本発明を用いてカプセル被包できるプラスミドの大きさには制限がないようであり、本明細書中に報告される実験的例は、2〜10kbpのプラスミドのカプセル被包を示すが、これは非限定的かつ典型例であると考えられるべきである。
「担体ポリマー」なる語は、当該分野の用語である。担体ポリマーは、生物学的分子のカプセル被包の分野で知られており、適当なポリマーは、包まれる生物学的分子に関する既知の特徴に基づいて選択されうる。1つの担体ポリマーまたは複数の担体ポリマーを用いてもよい。適当な担体ポリマーは、患者に投与した後に、その中身の生物学的分子の放出を容易にするように、水溶性のポリマー、または水と接触すると崩壊するポリマー、例えば、生物分解性ポリマーを包含する。適当なポリマーは、特に、臨界点近傍または超臨界流体二酸化炭素を反溶媒物質として使用する場合、ポリヒドロキシ酸およびポリヒドロキシ酸を基礎とするポリマー、特に、ポリ−(L−ラクチド)を包含する。PLAは、生物学的適合性で生物分解性物質であり、最も一般的には、下記に示すように、開環重合によって乳酸の環状ジエステルから調製される。
Figure 0005513745
乳酸のキラル性質のために、PLAのいくつかの別個の形態が存在する。L型であるポリ−(L−ラクチド)は、典型的に、約37%の結晶性、約50−80℃のガラス転移温度および173−178℃の融点を有する。
かかるポリヒドロキシ酸、特にPLAの適当な分子量は、約5000〜150,000、好ましくは約5,000〜75,000である。分子量が高ければ、生じる分離した粒子が少数になり、かつ、放出速度が遅くなる。例えば、担体ポリマーは、ポリヒドロキシ酸から選択される2以上のポリマーの混合物、例えば、2以上のポリ乳酸の混合物を含みうる。
担体ポリマーは、例えば、その性質を修飾するために、他の物質を含んでいてもよい。例えば、担体ポリマーは、ポリマーの湿潤を増加するために1以上の界面活性剤を含んでいてもよい。例えば、粒子は、ポリビニルピロリドン(PVP)を含んでいてもよく、PVPは、粒子中、PLAと一緒になって、典型的には粒子の湿潤を促進することによって、粒子の分解速度を修飾することができる。典型的には、担体ポリマーは、0.1〜1.0wt%のPVPを含有しうるが、PVP量の増加は、分離した粒子の形成よりもむしろ凝集の傾向をもたらすことができるので、実際的な上限値が見出されうる。
溶剤中における生物学的分子:担体ポリマーの重量比は、例えば、1:1000〜1:1、好ましくは、1:20〜1:1であってもよい。粒子の所望の特性を達成するための適当な比は、実験的に決定すればよい。これらの比は、本発明のさらなる利点を示し、ここに、先行技術よりも、DNAなどの生物学的分子の負荷量が有意に高い粒子を作成しうる。
生物学的分子の濃度が溶剤中の生物学的分子の飽和濃度の50%以上である有機溶剤は、単一有機溶媒物質または複数の溶媒物質の混合物を含んでいてもよい。好ましくは、有機溶剤は、生物学的分子が比較的よく溶ける第1の有機溶媒、および生物学的分子が比較的溶け難い第2の有機溶媒の混合物であって、担体ポリマーが第1および第2の溶媒のいずれかまたは両方に対して溶解性である混合物を含む。好ましくは、有機溶剤は、実質的に、無水であり、例えば、1%v:v未満、好ましくは0.5%v:v未満、より好ましくは0.1%v:v未満の水しか含有していない。
好ましくは、本発明の方法は、
第1有機溶媒中における生物学的分子の第1溶液を提供し、
第2有機溶媒中における担体ポリマーの第2溶液を提供し、
第1および第2溶液を混合して、
それにより、生物学的分子の濃度が形成された第1および第2溶媒の混合物中における生物学的分子の飽和濃度の50%以上である第1および第2溶媒の混合物を形成し、
次いで、形成された混合物を反溶媒物質と接触させて、それにより、生物学的分子および担体ポリマーを、生物学的分子および担体ポリマーの両方を含む粒子として、第1および第2溶媒の混合物から分離する
工程によって実施する。
該本発明の方法を実施する好ましい方法において、第1および第2溶媒に同じ溶媒物質を用いてもよい。例えば、生物学的分子の第1溶液は、溶媒中において、該溶媒中における生物学的分子の飽和濃度の50%以上の生物学的分子濃度で調製してもよく、担体ポリマーの第2溶液は、同じ溶媒中で調製してもよい。第2溶液の体積は、第1溶液の体積と比べて非常に小さくてもよく、第1および第2溶液を混合した場合、生物学的分子の濃度は、依然として、第1および第2溶液を混合することによって形成される溶剤中における生物学的分子の飽和濃度の50%以上である。
好ましくは、該本発明の方法を実施する好ましい方法において、第1有機溶媒は、生物学的分子が比較的溶けやすい溶媒であり、第2有機溶媒は、生物学的分子が比較的溶け難い溶媒である。
生物学的分子が溶性である適当な第1有機溶媒は、既知である。プラスミドなどのDNA分子に好ましい溶媒は、極性溶媒、特に、DNAと配位結合できるもの、例えば、当該分野で「配位性溶媒」と呼ばれているものである。DNA分子に適当な第1有機溶媒物質は、ジメチルスルホキシド(DMSO)およびホルムアミドを包含する。第1溶媒は、単一の第1溶媒物質または複数の溶媒物質の混合物を含んでいてもよい。
第1有機溶媒中におけるDNA分子の第1溶液は、いずれかの適当な方法によって調製されうる。適当な方法は、DNA分子の水性溶液(かかる分子は、通常、水性溶液として保存される)からDNA分子を、例えば、DNA分子が典型的にはゲルとして析出するpHにpHを調製することによって、例えば、該水性溶液を酢酸ナトリウム(pH5.5)などの適当なバッファーと混合することによって、および/または該水性溶液を水混和性有機溶媒、例えば、エタノールなどのC1−5アルコールと混合することによって、沈澱させることを特徴とする。次いで、沈澱したDNA分子を洗浄して、例えばエタノールなどのC1−5アルコールなどの有機溶媒中、残留塩、例えば、酢酸ナトリウムなどの混入物質を除去してもよい。次いで、沈澱したDNA分子を水抽出性媒体、例えば、エタノールなどのC1−5アルコールと接触させたまま維持して、沈澱DNAから水を除去してもよい。DNAは、本発明の方法で使用する前、かかる媒体中で保存してもよい。次いで、例えば、デカント、次いで蒸発によって、DNAを水抽出性媒体から分離してもよい。次いで、DNAを第1溶媒、例えば、DMSO中に溶解してもよい。
既知の種類の担体ポリマーが溶性である適当な第2有機溶媒は既知であり、適当な第2溶媒は、担体ポリマーに基づいて選択されうる。第2溶媒は、単一溶媒物質または複数の溶媒物質の混合物を含んでいてもよい。適当な第2有機溶媒物質は、第1溶媒よりも極性の低い溶媒、例えば、実質的に非極性溶媒を包含する。適当な第2溶媒は、ハロゲン化炭化水素、例えば、C1−5ハロゲン化炭化水素溶媒、例えば、ジクロロメタン、クロロホルムおよびヘキサフルオロイソプロパノールを包含する。例えば、かかる溶媒中、ポリ乳酸は非常によく溶けるが、DNAは事実上、不溶性である。
「事実上、不溶性」なる語は、例えば薬局方に定義されるような、医薬分野において許容される意味を有する。典型的には、「事実上、不溶性」なる語は、1,000部以上の第2溶媒中において1部の生物学的分子の溶解度、好ましくは、5,000部以上の第2溶媒中において1部の生物学的分子の溶解度、より好ましくは、10,000部以上の第2溶媒中における1部の生物学的分子の溶解度をいう。
生物学的分子の濃度は、溶剤、例えば、第1および第2有機溶媒の混合物中における生物学的分子の飽和濃度の50%以上である。好ましくは、該濃度は、75%以上、好ましくは、90%以上である。最も好ましくは、溶剤は、生物学的分子で飽和または過飽和されており、すなわち、溶液濃度は飽和濃度の100%以上である。この高い濃度は、担体ポリマーによって被包されるようにするために、生物学的分子を担体ポリマーよりも前に溶液から析出させるためである。かかる混合物中における生物学的分子の飽和濃度は、実験的に決定すればよい。
溶剤が第1および第2溶媒の混合物を含む場合、上記の生物学的分子濃度は、好都合には、第1および第2溶媒、および混合物中におけるそれらの相対比率の選択によって達成されうる。例えば、これは、生物学的分子が不溶性または事実上不溶性である第2溶媒の選択によって達成されうる。かかる第2溶媒を生物学的分子が溶性である第1溶媒と混合することによって、生物学的分子の飽和濃度が第1溶媒中よりも低い第1および第2溶媒の混合物が調製されうる。かかる第2溶媒を、第1溶媒中における生物学的分子の溶液と混合することによって、該混合物中における飽和濃度に相対的な生物学的分子の濃度を増加することができる。飽和濃度の50%以上である第1および第2溶媒の混合物中における生物学的分子の濃度は、該混合物を反溶媒物質と接触させた場合に、生物学的分子の沈澱を促進する。
かかる第1および第2溶媒の混合物中における第1および第2溶媒の適当な比率は、実験的に決定すればよい。例えば、上記DMSOまたはホルムアミドなどのより極性の高い第1溶媒、および上記ハロゲン化溶媒などのより極性の低い第2溶媒の場合、適当な第1:第2溶媒体積比は、2:1〜1:10、典型的には2:1〜1:5、好ましくは1:1〜1:3+/−10%でありうる。
第2有機溶媒中における担体ポリマーの第2溶液を提供し、次いで、これを第1溶液と混合することによる好ましい方法で溶剤が成し遂げられる場合、第2溶液中における担体ポリマー溶液の濃度は、例えば、0.1〜200mg/ml、例えば、1〜100mg/ml、好ましくは1〜50mg/mlでありうる。
第1および第2溶液は、種々の方法で混合してもよい。1の適当な方法において、第2溶媒中における担体ポリマーの第2溶液を、第1溶媒中における生物学的分子の第1溶液に加えてもよい。例えば、第2溶液を第1溶液に滴下してもよく、次いで、該混合物をよく混合する。しかしながら、別法では、第1溶液を第2溶液に加えてもよい。
しかしながら、次いで、提供される溶剤を反溶媒物質と接触させて、それにより、生物学的分子および担体ポリマーを、生物学的分子および担体ポリマーの両方を含む粒子として媒体から分離する。好ましい反溶媒物質は、超臨界流体または臨界点近傍流体または液化ガスである。好ましくは、該流体の圧力は、0.8〜7.0Pcであり、温度は、0.8〜4.0Tcである。便宜上、および生物学的分子または担体ポリマーの分解傾向を回避するために、これらの圧力および温度範囲の下限が好ましい。適当には、本発明の方法のために、好ましくは25℃〜45℃および圧力80〜300バール、典型的には80〜200バールにおける超臨界状態または臨界点近傍状態において、二酸化炭素を反溶媒物質として用いてもよい。好ましい反溶媒物質は、超臨界流体二酸化炭素である。二酸化炭素は、31℃の臨界温度および74バールの臨界圧を有する。生物学的分子DNAに好ましい処理条件は、30〜40℃であり、これを超えると、DNAの分解が起こる可能性がある。100〜200バールの圧力が適当なようであり、この範囲を超えると、粒径にほとんど影響がないようである。結果として、一般に、所望の粒径を達成するために適当な条件は、35+/−5℃および圧力100+/−20バールでありうる。
反溶媒に使用してもよい他の適当な物質は、超臨界および臨界点近傍亜酸化窒素、一酸化炭素、エチレン、クロロトリフルオロメタン、エタン、C−Cヒドロフルオロカーボンまたはその誘導体、例えば、トリフルオロメタン、テトラフルオロエタンおよびクロロフルオロカーボンを包含する。
溶剤、例えば、第1および第2溶液の混合物は、反溶媒物質、例えば、超臨界流体と種々の方法で接触させてもよい。例えば、混合処理は、ガス−反溶媒(GAS)、超臨界反溶媒(SAS)、圧縮流体反溶媒での沈澱(PCA)、エーロゾル化超臨界抽出システム(ASES)、または固体の溶液強化分散(SEDS)処理であってもよい。
1の方法において、超臨界条件または臨界点近傍条件下、超臨界流体または臨界点近傍流体を圧力容器中に入れ、溶剤を圧力下、圧力容器中に導入ことによって、溶剤を超臨界流体または臨界点近傍流体、例えば、超臨界または臨界点近傍二酸化炭素と接触させる。適当には、かかる圧力容器は、超臨界条件を維持するための適当な圧力が容器内で維持される一方で、超臨界流体の物質が出口を介して出ていくことができ、減圧後、例えば、出口を介して溶剤を、例えば蒸気状態で、運搬することができるような、その出口に背圧制御を有するフロー容器であってもよい。
かかる条件下、粒子の沈澱は、典型的に、反溶媒が超臨界状態であるような条件下、圧力容器内で起こり、粒子を該圧力容器から収集してもよい。適当には、粒子の収集は、超臨界流体反溶媒物質、例えば、二酸化炭素がガスに変換するように圧力容器を減圧することによって、達成されうる。適当には、該減圧工程の前に、フロー容器中に超臨界流体を流して、残留する第1および第2溶媒を形成された粒子から一掃する段階があってもよい。
別の方法において、溶剤および超臨界流体は、各導管に沿って、混合された溶液および超臨界流体が合流して互いに接触する領域に送られうる。この最後に記載した本発明の方法を実施する方法を実施するための適当な装置は、その2つの肢の各々に沿って第1および第2溶液および超臨界流体を送ることができ、その結果、それらが管の接合点で合流し、第3の肢に沿って流れ、第3の肢を介して出ていくことができる「T」または「Y」配置の管を含む。例えば、溶剤および超臨界流体は、各共軸導管に沿って、混合された溶液および超臨界流体が合流して互いに接触する領域に送られうる。典型的には、かかる配置において、反溶媒、例えば、超臨界流体は、2つのかかる共軸導管の外側に沿って送られ、溶剤は内側に沿って送られうる。
本発明の方法によって形成された粒子は、有利には、少なくとも部分的に、好ましくは全体的に、担体ポリマーによって被包された生物学的分子の形態にある。上記のように、本発明のさらなる利点は、先行技術の方法よりも、DNAなどの生物学的分子の負荷量粥有意に高い粒子が作成されうることである。典型的な先行技術の方法は、粒子中において約1重量%の生物学的分子、例えば、DNAを成し遂げる。
したがって、さらなる態様において、本発明は、本発明の方法によって提供されうる、生物学的分子および担体ポリマーを含む粒子であって、該生物学的分子が粒子の5重量%以上、好ましくは10%以上、より好ましくは25%以上、または50%以上を構成する粒子を提供する。粒子の99%以上までが生物学的分子であってもよい。これらの粒子中、生物学的分子は、50%以上が担体ポリマーに包まれた状態であってもよく、好ましくは90%以上が包まれている。被包されていない生物学的分子は、典型的には、粒子の外表面にあるか、または粒子と結合していない。PLAを担体ポリマーとして有する粒子は、典型的には、100nm〜2μmの最大寸法を有する。
かかる粒子において、典型的な担体ポリマーは、上記のとおりであり、例えば、本発明の方法に関して上記したように、ポリヒドロキシ酸およびポリヒドロキシ酸を基礎とするポリマーである。
上記のように、かかる粒子中の担体ポリマーは、他の物質、例えば、ポリビニルピロリドン(PVP)を上記のレベルで含んでいてもよい。
かかる粒子は、生物学的分子および担体ポリマーを含む先行技術の粒子と同じ方法で生物学的分子に基づく療法に用いてもよいが、本発明の粒子、例えば、本発明の方法の生産物において達成された生物学的分子のより高い負荷量は、それらが投与された患者に応答増加を導くことができる。「療法」なる語およびその派生語は、本明細書において、予防的および治癒的治療の両方を包含する。
本発明のさらなる態様において、例えば、注射(IM/IV)後の細胞取り込みのために、患者への投与形態で提供される本発明の粒子を含む治療的処方が提供される。かかる処方は、適当なビヒクルと共に、例えば、水性ビヒクルと共に、注射に適当な形態に作製されたかかる粒子を含んでいてもよい。
さらなる態様において、治療の必要なヒトまたは動物の治療方法であって、かかる患者にかかる医薬処方を投与する工程を含む方法が提供される。
本発明は、今回、ほんの一例として、下記の図面を参照して記載される。
図1は、本発明の方法を実施するために使用されるような装置の単純化されたフローダイアグラムである。
図2および図3は、本発明の方法を用いて調製されるような本発明の粒子のマイクロ写真である。
図4は、本発明の粒子からのDNAの放出を示すゲル電気泳動跡である。
図5は、本発明の粒子からのDNAの放出を示す別のゲル電気泳動跡である。
図6は、本発明の粒子からの長時間のDNAの放出を示す。
図7は、粒子のサイズ分布を示す。
図8は、イン・ビボ実験の結果を示す。
図1に関し、本発明の方法を実施するための適当な装置は、工程温度および圧力に抵抗することができる温度調節された粒子収集容器1を含む。溶液リザーバー2が提供され、そこから、ポンプ4の手段によって、生物学的分子および担体ポリマーの混合溶液が管3を介して圧力容器1に送られることができる。圧縮ガス状二酸化炭素の供給源5、例えば、通常のシリンダーは、そこから二酸化炭素がポンプ7の手段によって、管6を介して容器1へ送られうる。圧力容器1中に送られる二酸化炭素の温度を調節するために、熱交換器8が提供され、二酸化炭素の流れの圧力もまた、熱交換器8の下流で二酸化炭素が超臨界状態になるように調節される。リザーバー2由来の混合溶液および超臨界二酸化炭素は、共軸ノズル9を介して容器1中に送られ、該溶液は内側の導管10に沿って流れ、超臨界二酸化炭素は外側の導管11に沿って流れる。容器1内には、容器1内で形成される粒子13を捕獲するために、フィルターカップ12が提供される。二酸化炭素および過剰の溶媒は、容器1から排出管14を介して出ていくことができ、排出管14には、容器1中の二酸化炭素が超臨界または臨界点近傍状態になるように容器1内の圧力を維持するために、背圧調節器15が提供される。調節器15の下流で、二酸化炭素および溶媒の混合物は、リサイクルまたは廃棄のために適当な収集容器(示されない)に送られうる。該装置には、当該分野で理解されるような適当なセンサーおよび制御装置が提供される。
実施例1
HBV−S DNAプラスミドを負荷したポリ(L−ラクチド)粒子の形成
1.DNA溶液の調製
DNAプラスミドは、外部から供給された。使用した3つのプラスミドは、pGAG(4.9kbp,HIVウイルスのGAG抗原をコードする):pRNG(6.57kbp,HIVウイルスのRT、NefおよびGAG抗原をコードする)、およびHBV−SAg(4.9kbp,B型肝炎ウイルス(HBV)をコードする)であった。これらは、典型的かつ代表的なDNAプラスミドであると考えられる。
典型的な例において、低温で保存されたPBS中におけるHBV−Sプラスミドの1mg/ml溶液5mlを室温になるまで放置した。該溶液に、0.25mlの酢酸ナトリウム(pH5.5)および10mlの無水エタノールを加えた。該溶液を低温で静置して、HBV−Sプラスミドを沈澱させた。該溶液を3500rpmで30分間遠心分離してプラスミドを濃縮した。次いで、該プラスミドを無水エタノール中で3回洗浄して、いずれの残留塩も除去した後、必要時まで、エタノールを基礎とする媒体下、低温で保存した。
該エタノールを捨て、大量の残留エタノールを蒸発させるために、ペレットを室温で放置した。Fischer Scientificによって供給された分析等級ジメチルスルホキシド(DMSO)10mlを加えた。次いで、該溶液を混合し、HBV−Sプラスミドが全て溶液中に入るまで遠心分離した。使用されたDMSOの典型的な水分含量は、DNAを溶解する前、0.0138%であった。
研究は、DNAプラスミドが有機溶媒DMSOおよびホルムアミド中に溶解された後、そのスーパーコイル構造を保持するかどうかを確認するために行われた。これは、DNAプラスミドを用いるいくつかの小規模沈澱実験を実施することによって行われた。BPDによって供給されたDNAプラスミド100μgを1mlのDMSOまたはホルムアミド中に溶解し、DNA溶液を密閉ガラスピペット中に入れた。次いで、浸漬管を用いて溶液中に二酸化炭素をバブリングすることによって有機溶媒を除去し、各溶媒で3回の沈澱を行った。沈澱したDNAの状態をゲル電気泳動によって決定した。この結果は、二酸化炭素を用いて溶媒を除去することにより、DNAがこれらの溶媒から沈澱することができることを示し、また、試料のほとんどにおいて、沈澱後にDNAのスーパーコイル構造の少なくともいくらかが保持されたことを示した。しかしながら、これらの溶媒と接触する長い処理時間は、DNAのスーパーコイル構造を分解する傾向にあることが分かった。
2.ポリマー溶液の調製
Flukaによって供給された約0.5dl/gの固有粘度(製造者の明細)および約67,400の分子量(製造者の明細)を有するポリ(l−ラクチド)「PLA」50mgを正確に計量した。10mlの分析等級ジクロロメタン(DCM)を加え、該溶液を10分間超音波処理して、完全にPLAを溶解させた。
3.DNAおよびポリマー溶液の混合
次いで、PLA/DCM溶液をDNA/DMSO溶液に滴下し、得られた溶液を混合した。
4.DNAおよびポリマー溶液と超臨界流体の接触
次いで、DNA/PLA溶液を、Jasco PU−980ポンプを用いて、流速1ml/分で、1/16’’ステンレススチール管から内径127μmの10cm長ノズルを通って、粒子収集容器1中に送り込んだ。BOCによって供給された二酸化炭素を圧力100バールまで、3kg/時間の速度でポンプで汲み上げ、熱交換器に通して二酸化炭素を35℃に加熱し、混合DNA/PLA溶液と同じ時に粒子収集容器中に送り込み、DNA/PLA溶液と接触させた。溶液の混合物が超臨界二酸化炭素と接触する時、DNAおよびPLAの微小粉末としての沈澱が開始する。
DNA/PLA溶液および二酸化炭素の粒子収集容器中への流れは、DNA/PLA溶液が全てポンプで汲み上げられるまで、20分間続けられた。次いで、1:1 DCM:DMSO溶液の混合物を1ml/分で5分間ポンプで汲み上げて、DNA/PLA溶液の管を洗浄し、それにより、DNA/PLA溶液の全てが確実に沈澱するようにした。
次いで、溶液ポンプを止め、一方、超臨界二酸化炭素の流れを30分間持続させた。次いで、二酸化炭素ポンプを止め、系を減圧した。いったん系を完全に減圧したら、試料を回収した。
下記の表は、上記の実施例1の手法にしたがう14回の実験において使用された条件範囲を例示するものである。
Figure 0005513745
Figure 0005513745
図2および3は、粒子のマイクロ写真を示す。付随するスケールは、粒子の大きさを示す。形成された粒子の試料はある程度堅く結合した直径約10ミクロンまでの凝集物を含有したが、個々の粒子は、直径200nm〜3ミクロンの大きさで形成された。図1において、粒子は、95wt.%の分子量67,000のPLAおよび5wt.%のDNAプラスミドを含む。図2において、粒子は、89wt.%の分子量67,000のPLAの混合物、10wt%のDNAプラスミドおよび1wt%のポリビニルピロリドンを含む。
分子量約67,000のPLAを用いると、直径2ミクロン未満の分離した個々の粒子が形成され、いずれの凝集物も容易に分散することが分かった。分子量約102,000のPLAを用いると、生成物は、直径2ミクロン未満の分離した個々の粒子を含む白色粉末であったが、200ミクロンまでの堅く結合された大きな凝集物も存在した。分子量約152,000および259,000のPLAを用いると、生成物は、大きな白色ふわふわしたボールであり、個々の粒子は観察されなかった。
分子量約5,000のPLAを用いると、分離した個々の球形粒子が形成されたが、分子量67,000のPLAを用いて製造された粒子よりも大きく、50ミクロンまでのいくつかの凝集物が存在した。SEMは、これらの粒子がわずかに有孔性であることを示し、これにより、該低分子量PLAが超臨界二酸化炭素中にわずかしか溶けないことを示唆した。
処理条件の適当な選択により、注射に適当な粒径を達成することができる。
図7は、0.5バール真空圧にてSympatec上で測定した分子量67,000のPLAを用いる上記の方法を用いて形成される粒子のサイズ分布のグラフを示す。
5.PVPとの共同処方
実験は、担体ポリマー中へのPVPの共同処方の影響を決定するために行われた。PVP共同処方は、上記の実験において使用された分子量約67,000のPLAを用いて調製された。顕微鏡検査は、PVP量の増加に伴って、凝集物の形成が数およびサイズにおいて増加したことを示した。1wt%以下のPVPを含有する試料は、所望の粒子特性を保持した。
形成した粒子の湿潤性を評価するために、種々の割合でPVPを含有する15mgの各粒子試料を10mlの水中に置き、30分間振盪する外観検査を行った。結果を下記にまとめる。
Figure 0005513745
これらの外観観察は、高いPVP負荷がPLAの湿潤性を改善したことを示す。動的光散乱分析を最低量のPVPを含有する試料で行った。該試料は、10mgを量り、これを3mlの水に添加することによって調製された。次いで、該試料を10分間プローブ超音波処理に付した。試料の各々のカウント率を分析し、カウント率が高ければ高いほど、懸濁中の粒子が多かった。結果は、PVPの量と、懸濁中に含まれる粒子の数との間に相関があることを示した。
0.1wt% PVP カウント率=600kcs−1
0.5wt% PVP カウント率=800kcs−1
1wt% PVP カウント率=1400kcs−1
6.粒子中におけるDNAの被包の証拠
図4は、生成粒子のゲル電気泳動分析を示す。
図4に示されるレーンは、
レーン1:1Kb+マーカー
レーン2:1μlクロロホルム/TE抽出物
レーン3:2μlクロロホルム/TE抽出物
レーン4:5μlクロロホルム/TE抽出物
レーン5:1μgEtOHを用いた沈澱
レーン6:EtOHを用いた沈澱、TE洗浄
レーン7:DCM/TEを用いて抽出し、EtOHを用いて沈澱したDNA 1μg
レーン8:濾過およびEtOH沈澱由来のDNA 1μg
レーン9:100ng投入DNA
レーン10:500ng投入DNA
レーン11:1μg投入DNA
レーン12:1Kb+マーカー
レーン1および12は、サイズマーカーである。レーン2〜4は、10wt%DNA試料(67k PLA)を示し、ここに、クロロホルムを用いてポリマーを溶解し、次いでTEバッファーを加えてDNAを抽出した。これらのレーンは、試料中にDNAが存在することを示す。レーン5、7、8、9、10および11は、本明細書中で標準として用いられている同じプラスミドDNAの種々のレベルである。
レーン6は、同じ試料をTEバッファー中で洗浄して、いずれかのゆるく結合した、または結合していないDNAを除去した場合を示す。かくして、バンドが見られないことは、DNAが被包されていることを示す。
ゲル電気泳動は、また、DNAがそのスーパーコイル構造の大部分を保持したことを示した。
7.被包効力
1、5、10、25および50wt%のDNA負荷量を有する粒子(残りは担体ポリマーである)を、分子量約67,000のPLAを用いて上記のように調製した。5、10および25wt%のDNA負荷量を有する粒子(残りは担体ポリマーである)を、分子量約5,000のPLAを用いて上記のように調製した。被包効力は下記のとおりであった。
Figure 0005513745
Figure 0005513745
8.DNAの構造に対する超臨界二酸化炭素の影響
超臨界二酸化炭素がDNAのスーパーコイル構造を崩壊するか否かを決定するために、上記の処理を純粋なDNAプラスミドで、すなわち、担体ポリマーを用いないで行った。この目的のために、5mgのDNAプラスミドのペレットを5mlのDMSO中に溶解し、該溶液を上記の処理に付した。該実験の収率は92%であり、ゲル電気泳動研究は、DNAがそのスーパーコイル構造の大部分を保持したことを示した。
9.粒子からの無傷DNAの持続放出の証拠
図5は、ゲル電気泳動分析を示し、無傷DNAが粒子担体から長時間放出されていることを示す。該放出は、ゲル電気泳動によって測定され、5kおよび67kの両方について10wt%負荷試料であるPLAの10mg/ml懸濁液50μlを各時点で用いた。粒子を50μl TEバッファー中室温でインキュベートした後、各試料2μlを0.8%アガロースゲル上に付し、遺伝子量でDNA定量を行った。注意:該ゲル画像上では認識できないが、67k粒子からの放出が見られた。しかしながら、放出レベルは非常に低く、遺伝子量の検出下限を越えている。重要な点は、DNAが無傷状態で長時間放出していることである。
長時間の粒子担体からのDNAの持続的放出のさらなる証拠は、UV分光学によって測定された。図4のゲルから得られた例示的放出プロフィールは、図6に示され、DNAプラスミドが長時間にわたって、注射後の担体から放出されることができることを明らかにする。PLA−DNA、PLA−PLA−DNAおよびPLA−PVP−DNAを修飾することによって、放出のタイムスケールおよび性質を調節する組成物を有利に調節することができることが分かった。
10.イン・ビボ研究
イン・ビボ研究は、上記の超臨界流体処理によって製造された粒子がイン・ビボ応答を生じることができるかを評価するために、マウスで行った。上記のようにして形成された粒子を含む2つの処方をGene Gun(BPDs’Gold Std’)および裸のDNAプラスミドと共に試験した。
イン・ビボ作業のためにしたがったプロトコールは、標準的なものであり、承認された手順にしたがった。
図8は、28日後の応答を示す。デリバリーされた全DNAは、各ケースで同じではなかった。Gene Gun=1μg、SCF=10μgおよび「裸の」DNA=100μg。正の結果が得られた。結果は、本発明の方法を用いて製造された粒子がイン・ビボで応答を誘起することを示し、「裸の」DNAよりも少なくとも10倍良好な応答が得られた。
図1は、本発明の方法を実施するために使用されるような装置の単純化されたフローダイアグラムである。 図2は、本発明の方法を用いて調製されるような本発明の粒子のマイクロ写真である。 図3は、本発明の方法を用いて調製されるような本発明の粒子のマイクロ写真である。 図4は、本発明の粒子からのDNAの放出を示すゲル電気泳動跡である。 図5は、本発明の粒子からのDNAの放出を示す別のゲル電気泳動跡である。 図6は、本発明の粒子からの長時間のDNAの放出を示す。 図7は、粒子のサイズ分布を示す。 図8は、イン・ビボ実験の結果を示す。

Claims (23)

  1. 核酸誘導体、DNAまたはRNAである生物学的分子、および担体ポリマーを含む粒子の調製方法であって、
    生物学的分子と配位結合できる極性溶媒である第1の有機溶媒と、C1−5ハロゲン化炭化水素溶媒である第2の有機溶媒との混合物である有機溶剤中における、前記生物学的分子および担体ポリマーの溶液を提供し、ここで、担体ポリマーは第1および第2の溶媒のいずれか又は両方に対して溶解性であり、前記有機溶剤は1%v:v未満の水を含有し、そして、生物学的分子の濃度は生物学的分子の前記有機溶剤中における飽和濃度の50%以上であり、
    次いで、該溶液を、超臨界流体である反溶媒物質と接触させて、それにより、生物学的分子および担体ポリマーを、生物学的分子および担体ポリマーの両方を含む粒子として前記有機溶剤から分離させる工程を含む、方法。
  2. 次いで、形成された粒子を単離および収集するさらなる工程によって特徴付けられる請求項1記載の方法。
  3. 生物学的分子がDNAプラスミドであることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 担体ポリマーがポリヒドロキシ酸またはポリヒドロキシ酸を基礎とするポリマーを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 担体ポリマーがポリ−(L−ラクチド)を含むことを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. ポリ−(L−ラクチド)が約5000〜150,000の分子量を有することを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. ポリ−(L−ラクチド)の分子量が約5,000〜75,000であることを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 担体ポリマーが1以上の界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の方法。
  9. 担体ポリマーがポリビニルピロリドンを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 担体ポリマーが0.1〜1.0wt%のポリビニルピロリドンを含有することを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 前記有機溶剤中における生物学的分子:担体ポリマーの重量比が1:20〜1:1の範囲であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
  12. 第1の有機溶媒中における生物学的分子の第1溶液を提供し、
    第2の有機溶媒中における担体ポリマーの第2溶液を提供し、
    第1および第2溶液を混合して混合溶液を形成し、それにより、第1および第2溶媒の混合物である有機溶剤を形成し、ここに、生物学的分子の濃度は、形成された第1および第2溶媒の混合物である有機溶剤中における生物学的分子の飽和濃度の50%以上であり、
    次いで、該形成された混合溶液と反溶媒物質とを接触させて、それにより、生物学的分子および担体ポリマーを、生物学的分子および担体ポリマーの両方を含む粒子として、第1および第2溶媒の混合物である有機溶剤から分離する
    工程によって特徴付けられる請求項1〜11のいずれか項記載の方法。
  13. 第1の有機溶媒がジメチルスルホキシドまたはホルムアミドであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか項記載の方法。
  14. 第2の有機溶媒がジクロロメタン、クロロホルムおよびヘキサフルオロイソプロパノールから選択される請求項1〜13のいずれか1項記載の方法。
  15. 生物学的分子の濃度が、前記有機溶剤中における生物学的分子の飽和濃度の90%以上であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。
  16. 前記有機溶剤が生物学的分子で飽和されているか、または過飽和されていることを特徴とする請求項15記載の方法。
  17. 第1:第2溶媒体積比における第1溶媒および第2溶媒が2:1〜1:10である、請求項1〜16のいずれか1項記載の方法。
  18. 第2の有機溶媒中における担体ポリマーの第2溶液を提供し、該溶液を第1溶液と混合することを特徴とし、ここに、第2溶液中における担体ポリマー溶液の濃度が0.1〜200mg/mlである請求項12〜17のいずれか1項記載の方法。
  19. 反溶媒物質が25℃〜45℃および圧力80〜300バールの二酸化炭素であることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項記載の方法、
  20. 前記有機溶剤および前記超臨界流体を混合された溶液および超臨界流体が合流して互いに接触する領域に、各々の導管に沿ってことを特徴とする請求項19記載の方法。
  21. 次いで、形成された粒子を治療に用いられる医薬処方に製造するさらなる工程を含む、請求項1〜20のいずれか1項記載の方法。
  22. 請求項1〜21のいずれかに記載の方法で調製される、生物学的分子および担体ポリマーを含む粒子であって、前記生物学的分子が前記粒子の5重量%以上を構成する、前記粒子。
  23. 請求項22に記載の粒子を含む、医薬組成物。
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