JP5513269B2 - 振動式測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動式測定装置に係り、特に起動時における電流抑制と無駄時間の適正化による高精度な流量測定を実現するための振動式測定装置に関する。
従来、被測流体が流れる流路を有するセンサチューブを振動させて被測流体の物理量(質量や密度等)を測定する測定装置として、コリオリ式質量流量計又は振動式密度計と呼ばれる振動式測定装置がある。以下では、被測流体の質量流量を測定するコリオリ式質量流量計について説明する。
上述した振動式測定装置では、例えば、被測流体の質量流量を測定する場合、被測流体が流れるセンサチューブを当該センサチューブの固有振動数(共振周波数)で加振器により管径方向に振動させ、小さな駆動力でセンサチューブの振幅を大きくすることで、質量流量に比例したコリオリ力によるセンサチューブの変位をピックアップにより検出するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、センサチューブにおける被測流体の流速がゼロ(流量=ゼロ)の場合は、上流側直管部分、下流側直管部分の相対変位が同じであるため、検出信号の時間差がゼロとなる。また、コリオリ力は、センサチューブの振動方向に働き、且つ上流側と下流側とで逆方向に作用するため、センサチューブの中間部分では捩れが生じる。即ち、センサチューブにおける被測流体の流速がゼロ以上のときは、上流側直管部分における変位量に応じた検出信号は位相が進み、下流側直管部分における変位量に応じた検出信号は位相が遅れる。そのため、センサチューブの捩れ角に応じて得られた両検出信号の時間差が質量流量に比例する。
また、センサチューブは、ステンレス材等の金属パイプからなり、例えば、コリオリ力の検出感度を上げるために、肉薄パイプを使用した場合、温度の影響を受けやすくなる。更に、センサチューブを流れる被測流体の温度が大幅に上昇したり、低下した場合には、センサチューブの弾性係数(ヤング率)が変化する。
そこで、近年では、環境温度検出手段が得た温度データに基づいて、振幅制御回路が出力する目標振幅信号を変更する手法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載された手法によれば、目標振幅信号に基づいて振幅が大きくされた電流を励振コイルに供給することが可能となり、これによりマグネットの温度低下に伴う磁力線の発生数の低下にかかわらず、センサチューブが発生する実振幅を所定の大きさにすることができる。また、特許文献2に記載された手法によれば、環境温度の上昇に伴い従来技術で起こり得たゼロ点の変化を回避でき、計測精度の向上を図ることができる。
特開昭58−117416号公報 特開2008−64544号公報
ここで、上述したような従来技術におけるセンサチューブの振動方式には、共振方式を採用している。しかしながら、この方式を用いた場合には、共振状態においてはセンサチューブを振動させるための消費電力が小さくて済むものの、共振状態に達するまでの加振時に多くの電カを必要とする。
また、従来技術では、時間差演算を精度よく行うために、DSP(Digital Signal Processor)等の高速演算処理が可能な回路を利用しているが、高速で動作させているために消費電流も高くなっている。
したがって、従来では、特に流量計の起動時のピーク電流が高くなるため、供給電源に要求する電源容量が多くなるという課題があった。また、共振状態(センサチューブが正常に振れている状態)になる前に流量計測を行うと、流量の誤計測をしてしまう恐れがあった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、起動時における電流抑制と無駄時間の適正化による高精度な流量測定を実現するための振動式測定装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
本発明は、被測流体が流れるセンサチューブと、前記センサチューブを加振する加振器と、前記センサチューブの流入側、流出側の変位を検出する変位検出器と、前記変位検出器の検出信号から流入側変位と流出側変位との差から流量を演算する流量演算手段とを備えた振動式測定装置において、前記加振器と前記流量演算手段とに電圧を供給する電源回路を有し、前記電源回路は、前記センサチューブが共振状態になった後に前記流量演算手段が起動するように、前記流量演算手段の起動を遅延させ、更に前記電源回路は、電源電圧が一定値以上になった時点で前記流量演算手段を起動すべくリセット解除信号を出力するリセット回路を有し、前記流量演算手段は、前記リセット回路よりリセット解除信号が出力されたことをもって起動し、更に前記電源回路は、前記センサチューブが充分に共振状態になった後に、前記リセット回路への電源電圧入力信号が一定値以上になるように遅延時間を設定することを特徴とする。

また本発明において、前記センサチューブの振幅を検出する振幅検出手段を有し、前記電源回路は、前記振幅検出手段より得られる振幅が一定値以上になった後に、前記センサチューブが共振状態であると判断することを特徴とする。
また本発明において、前記電源回路は、前記振幅検出手段により得られる振幅が一定値以上になった場合に前記流量演算手段を起動させることを特徴する。
なお、本発明の構成要素、表現又は構成要素の任意の組合わせを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造等に適用したものも本発明の態様として有効である。
本発明によれば、起動時における電流抑制と無駄時間の適正化による高精度な流量測定を実現することができる。
本発明による振動式測定装置の一実施例が適用されたガス供給装置を模式的に示す系統図である。 図1に示すガス供給装置の制御装置が実行するガス供給制御処理の一例を示すフローチャートである。 本発明による振動式測定装置の一実施例の正面図である。 振動式測定装置の側面図である。 振動式測定装置(質量流量計)の流量計測制御回路を示すブロック図である。 流量計測制御回路における制御回路の実施例を示す図である。 図6に対応する電源起動シーケンスの一例を示す図である。 図6に対応する起動時のピーク電流の一例を示す図である。 本発明の別の実施例を示す図である。 上述した2つの実施例を組合わせた実施例の一例を示す図である。
<本発明について>
本発明は、例えばガス充填を行うためのディスペンサ用の質量流量計を実現するために、センサチューブを振動させて質量流量に比例するコリオリ力を入り口側の振動波形と出口側の振動波形に生じる位相差から計測するコリオリ式流量計等に対するものであり、このコリオリ式流量計におけるシステム起動時のピーク電流の抑制と、無駄時間の適正化による高精度な流量測定を実現するものである。
以下に、本発明における振動式測定装置を好適に実施した形態について、図面を用いて説明する。
<振動式測定装置>
図1は、本発明による振動式測定装置の一実施例が適用されたガス供給装置を模式的に示す系統図である。図1に示されるように、ガス供給装置10は、例えば自動車11の燃料タンク(被充填タンク)12に都市ガスを所定圧力に圧縮した圧縮天然ガス(CNG;Compressed Natural Gas)を供給するガス供給ステーション等に設置されている。
ガス供給装置10は、大略、都市ガスを所定圧力に圧縮し加圧されたガスを生成する圧力発生ユニット(図示せず)と、圧力発生ユニットにより圧縮されたガスを燃料タンク12に供給するためのディスペンサユニット13とを有する。
また、ディスペンサユニット13のガス供給経路14には、上流側から順に、ガス供給経路14を流れるガスの供給量を計測する質量流量計としての振動式測定装置15と、電磁弁よりなりガス供給経路14を開又は閉とするガス供給開閉弁16と、下流側(被充填側)へ供給されるガスの流量・圧力を制御する制御弁17と、制御弁17により制御された2次圧力を測定する圧力伝送器(圧力トランスミッタ)18とが配設されている。
更に、ガス供給経路14の下流側端部には、ガス充填ホース19が連通されており、ガス充填ホース19の下流側端部には、電磁駆動式の三方弁20が接続されている。三方弁20は、ガス充填ホース19が接続された流入ポートaと、脱圧管路21が接続された排気ポートbと、ガス充填カップリング22が接続された充填ポートcとを有する。この三方弁20は、ガス充填時に流入ポートaと充填ポートcとが連通された開弁状態に切替えられ、ガス充填完了後の脱圧操作を行う際に排気ポートbと充填ポートcとが連通するように切替えられてガス充填カップリング22内の圧力を減圧する。
また、圧力伝送器18は、ガス供給開閉弁16、制御弁17の下流に配置され、三方弁20を流入ポートaと充填ポートcとが連通された開弁状態に切替えることにより、燃料タンク12に連通されたガス供給経路14の圧力を測定することで、間接的に燃料タンク12の残留圧力を測定することができる。
更に、ディスペンサユニット13には、制御装置30、充填開始スイッチ釦31、充填停止スイッチ釦32、流量表示器33が配設されている。ディスペンサユニット13の制御装置30は、充填開始スイッチ釦31がオンに操作されると、ガス供給経路14に設けられたガス供給開閉弁16の開閉制御、三方弁20の切替制御を行うと共に、振動式測定装置15により測定された流量測定値、及び圧力伝送器18により測定された圧力測定値に基づいて制御弁17の弁開度制御を行うことで、燃料タンク12に目標圧力のガスを充填する。
また、制御装置30は、振動式測定装置15及び圧力伝送器18から出力された流量及び圧力の検出信号により燃料タンク12に供給された供給量及び供給圧力を演算する。
上記振動式測定装置15は、被測流体が流れる流路を有するセンサチューブを振動させ、この振動する流路内を流れるガス流量に応じたコリオリ力による管路の流入側と流出側との時間差が流量に比例することを利用して流量計測を行うコリオリ式質量流量計である。なお、振動式測定装置15の詳細については、後述する。
また、制御弁17は、制御装置30からの指令により弁開度が制御されて燃料タンク12へ供給されるガス供給量(流量は圧力×時間により求まる)を制御する。
また、自動車11では、ディスペンサユニット13のガス充填カップリング22が連結される被充填側のレセプタクル40と、レセプタクル40と燃料タンク12とを連通する管路41と、管路41に配設され、燃料タンク12に充填されたガスの逆流を防止する逆止弁43とを有する。
制御装置30のメモリ(ROM)には、ガス供給経路14の下流端部が燃料タンク12側に連結された状態で、ガス供給開閉弁16及び制御弁17を開としてガス供給経路14に所定圧力のガスを供給する制御プログラムが格納されている。そして、制御装置30は、後述するようにメモリに格納された各制御プログラムを読み込んでガス供給開閉弁16の開閉制御、三方弁20の切替制御を行うと共に、振動式測定装置15により測定された流量、及び圧力伝送器18により測定された圧力測定値に基づいて制御弁17の弁開度制御を実行する。
次に上記構成になるガス供給装置10におけるガス充填作業について説明する。上記自動車11の燃料タンク12にガスを充填する際、作業者は、まずディスペンサユニット13の掛止部(図示せず)からガス充填カップリング22を外して自動車11のレセプタクル40に結合させる。そして、作業者は、充填開始スイッチ釦31をオンに操作する。
これにより、制御装置30は、ガス供給開閉弁16及び制御弁17を開弁させて三方弁20より上流のガス供給経路14を最大供給圧力(目標圧力)に昇圧させる。次に、制御装置30は、ガス供給開閉弁16を閉弁させてから三方弁20を開弁状態(ポートa−c連通)に切替えてガス供給開閉弁16より下流のガス供給経路14に充填されたガスを燃料タンク12に供給する。なお、上記所定圧力は、燃料タンク12の上流に設けられた逆止弁43の閉弁力(弁体を付勢する力)より充分大きい圧力値に設定されている。
そして、制御装置30は、ガス供給開閉弁16より下流のガス供給経路14の圧力が燃料タンク12の圧力と均衡した状態になったとき、圧力伝送器18により測定された圧力測定値をメモリに記憶し、この圧力測定値に基づいて燃料タンク12の容積及び残留ガス量を演算し、この燃料タンク12の容積及び残留ガス量に応じた制御則(一定圧力制御或いは一定流量制御)により制御弁17の弁開度を制御する。
燃料タンク12へのガス供給が行われて圧力伝送器18により測定された圧力測定値が目標圧力に達すると、ガス供給開閉弁16及び制御弁17を閉弁した後、三方弁20を脱圧状態に切替えてガス充填カップリング22の圧力を減圧する。これにより、作業者は、軽い力でガス充填カップリング22を自動車11のレセプタクル40から分離させることが可能になる。
その後、作業者は、ディスペンサユニット13のガス充填カップリング22を掛止部(図示せず)に掛止させる。そして、充填停止スイッチ釦32がオンに操作されると、一連のガス充填作業が完了する。
<ガス供給制御処理>
ここで、上記構成になるガス供給装置10の制御装置30が実行するガス供給制御処理の例について、フローチャートを用いて説明する。図2は、図1に示すガス供給装置の制御装置が実行するガス供給制御処理の一例を示すフローチャートである。
制御装置30は、図2のS11において、ガス充填カップリング22が自動車11のレセプタクル40に結合されて充填開始スイッチ釦(充填開始SW)31がオンに操作されたか否かを判断し、充填開始スイッチ釦31がオンに操作された場合(YESの場合)、S12に進み、燃料タンク12に充填すべき最大供給圧力(目標圧力)Pをメモリから読み込む。このS11において、充填開始スイッチ釦31がオンに操作されていない場合(NOの場合)、充填開始スイッチ釦31がオンに操作されるまで後段の処理は行わない。
続いて、S13に進み、三方弁20を脱圧状態(流入ポートaが閉止、排気ポートbと充填ポートcとが連通)に切替える。なお、前回のガス供給終了時には、三方弁20を脱圧状態に切替えているが、本実施例では、三方弁20より上流側のガス供給経路14を確実に密閉させるため、三方弁20の流入ポートaを閉止させる。
次のS14では、ガス供給開閉弁16及び制御弁17を開弁させる。これにより、三方弁20より上流のガス供給経路14に圧力発生ユニットで生成された高圧ガスが供給される。そのため、三方弁20より上流のガス供給経路14を瞬時に最大供給圧力(目標圧力)に昇圧させることができる。
続いて、S15に進み、圧力伝送器18により測定された圧力測定値を読み込み、測定された圧力測定値が最大供給圧力(目標圧力)Pに達したか否かを判断する。このS15において、圧力伝送器18により測定された圧力測定値が最大供給圧力(目標圧力)Pに達した場合(YESの場合)、S16に進み、ガス供給開閉弁16を閉弁させてガス供給経路14へのガス供給を停止させる。このS19において、圧力伝送器18により測定された圧力測定値が低下している場合(NOの場合)、測定された圧力測定値が所定時間一定値を維持するまでS18,S19の処理を繰り返して待機状態となる。
続いて、S17では、三方弁20を開弁状態(流入ポートaと充填ポートcとが連通、排気ポートbが閉止)に切替える。これにより、ガス供給開閉弁16と三方弁20との間のガス供給経路14に充填されたガスは、ガス充填カップリング22、レセプタクル40を介して逆止弁43を開弁させ、自動車11の燃料タンク12に供給される。
次のS18では、圧力伝送器18により測定された圧力測定値が最大供給圧力(目標圧力)Pより低下したか否かを判断する。このS18において、圧力伝送器18により測定された圧力測定値が低下した場合(YESの場合)、S19に進み、圧力伝送器18により測定された圧力測定値が所定時間一定値を維持するか否かを判断する。このS19において、圧力伝送器18により測定された圧力測定値が低下している場合(NOの場合)には、測定された圧力測定値が所定時間一定値を維持するまでS18,S19の処理を繰り返して待機状態となる。
そして、S19において、圧力伝送器18により測定された圧力測定値が所定時間一定値を維持した場合(YESの場合)、S20に進み、この一定圧力値を燃料タンク12に残留している充填前タンク圧力値Ptとして記憶する。続いて、S21では、燃料タンク12の容積を上記充填前タンク圧力値Ptから演算する。なお、この燃料タンク12の容積を求める演算式としては、例えば、ガス供給開閉弁16と三方弁20との間のガス供給経路14の容積と、この容積に充填されたガス量(振動式測定装置15の流量測定値)との関係式から求まり、既に周知であるので、その詳細な説明は省略する。
次のS22では、ガス供給開閉弁16を開弁して燃料タンク12に対するガス供給を開始すると共に、制御弁17の弁開度を燃料タンク12の容積に応じた制御則(定圧力上昇制御又は定流量制御等)により制御する。これにより、燃料タンク12へのガス供給が行われ、タンク圧力も徐々に上昇する。
S23では、振動式測定装置15によりガス供給経路14を流れるガス流量を計測しており、振動式測定装置15から出力された流量パルスを積算して瞬時流量及び積算流量(燃料タンク12に充填されたガス量)を演算する。S24では、現時点での積算流量を流量表示器33に表示する。これにより、流量表示器33に表示される積算流量の数値が随時更新される。なお、本発明では、S23における演算のタイミングを後述する手法により制御することで、起動時のピーク電流の抑制と、無駄時間の適正化による高精度な流量測定を実現する。
次のS25では、現時点での積算流量が予め設定された制御則による目標流量に達したか否かを判断する。S25において、現時点での積算流量が目標流量に達していない場合(NOの場合)、S26に進み、積算流量が目標流量に近づくように制御弁17の弁開度を制御する。その後は、S23に戻り、S23〜S26の処理を繰り返す。また、S25において、現時点での積算流量が目標流量に達した場合(YESの場合)、S27に進む。
次のS27では、圧力伝送器18により測定された圧力測定値が最大供給圧力(目標圧力)Pに達したか否かを判断する。このS27において、圧力伝送器18により測定された圧力測定値が最大供給圧力(目標圧力)Pに達しない場合(NOの場合)、S23に戻り、S23〜S27の処理を繰り返す。
また、S27において、圧力伝送器18により測定された圧力測定値が最大供給圧力(目標圧力)Pに達した場合(YESの場合)、S28に進み、ガス供給開閉弁16、制御弁17を閉弁させてガス供給経路14へのガス供給を停止させる。そして、次のS29に進み、三方弁20を脱圧状態(流入ポートaが閉止、排気ポートbと充填ポートcとが連通)に切替える。これにより、ガス充填カップリング22及びレセプタクル40の圧力が減圧されると共に、逆止弁43が圧力差により閉弁する。この後、作業者は、ガス充填カップリング22をレセプタクル40から分離させてディスペンサユニット13の掛止部(図示せず)に掛止させる。これで、燃料タンク12に対するガス供給作業が終了する。
また、上記S18において、圧力伝送器18により測定された圧力測定値が低下しない場合(NOの場合)、ガス供給開閉弁16が閉弁できない等の異常が発生しているため、S30に進んで警報を発した後、S29に進み、三方弁20を脱圧状態(流入ポートaが閉止、排気ポートbと充填ポートcとが連通)に切替えてガス供給を中止する。
<振動式測定装置(質量流量計)15の構成例>
次に、振動式測定装置15の構成例について説明する。図3は、本発明による振動式測定装置の一実施例の正面図である。また、図4は、振動式測定装置の側面図である。なお、振動式測定装置は、被測流体の密度、及び密度を利用して質量流量を求めることができるため、振動式密度計及びコリオリ式質量流量計として用いられる。振動式密度計とコリオリ式質量流量計とは、同様な構成であるので、本実施例では質量流量計として用いた場合について詳細に説明する。
図3及び図4に示されるように、振動式測定装置(質量流量計)15は、マニホルド51と、マニホルド51の上面に接続され、平行に形成された逆U字状のセンサチューブ52,53と、センサチューブ52,53の円弧状の中間部分52c,53c間に取り付けられた加振器54と、センサチューブ52と53との流入側の相対変位を検出する流入側振動ピックアップ(変位検出器)55と、センサチューブ52と53との流出側の相対変位を検出する流出側振動ピックアップ(変位検出器)56を有する。
マニホルド51は、例えば、直方体形状の金属ブロックからなり、一方の端部に流入口51aが設けられ、他方の端部に流出口51bが設けられている。そして、センサチューブ52,53の流入側端部52a,53aが流入口51aに連通され、センサチューブ52,53の流出側端部52b,53bが流出口51bに連通されている。したがって、流入口51aに流入された流体は、センサチューブ52,53を通過して流出口51bより外部に流出される。
加振器54は、センサチューブ52の先端に取り付けられた励振コイル54aとセンサチューブ53の先端に取り付けられたマグネット54bからなる。また、図4に示す流出側振動ピックアップ56は、センサチューブ52に取り付けられたセンサコイル56aと、センサチューブ53に取り付けられたマグネット56bとからなる。なお、流入側振動ピックアップ55は、図4において、流出側振動ピックアップ56と重なって見えないが、流出側振動ピックアップ56と同様に、振動するセンサチューブ52に取り付けられたセンサコイル55aと、センサチューブ53に取り付けられたマグネット55bとからなる。
また、本実施例では、図3に示すように、センサチューブ52,53の流入側又はマニホルド51の流入口51a付近の温度を測定する温度センサ57が設けられている。
加振器54、流入側振動ピックアップ55、流出側振動ピックアップ56は、図3に示すように正面からみてセンサチューブ52,53の中間位置を横切る縦線に対して対称に、且つ加振器54を中心に流入側振動ピックアップ55と流出側振動ピックアップ56とが対称に設けられている。そして、加振器54は流量計測制御回路60により駆動制御され、流入側振動ピックアップ55、流出側振動ピックアップ56により検出された検出信号は、流量計測制御回路60に入力される。
加振器54は、励振コイル54aに正負のある交番電圧(交流信号)が印加されて生じる磁界に対してマグネット54bが吸引又は反発することで、センサチューブ52の中間部分を水平方向(Y方向、図4参照)に振動させる。当然センサチューブ53へはその反力として同じ力が働き、反対方向に振動する。
流入側振動ピックアップ55は、センサコイル55aとマグネット55bから構成されているので、センサコイル55aとマグネット55bが流入側のセンサチューブ52とセンサチューブ53と共に近接・離間するため、センサコイル55aからは、流入側におけるセンサコイル55aとマグネット55bの変位量(変位速度)に応じた検出信号が出力される。
また、流出側振動ピックアップ56は、上記センサコイル56aとマグネット56bとから構成されているので、センサコイル56a、マグネット56bが流出側のセンサチューブ52,53と共に、近接・離間するため、センサコイル56aからは、流出側におけるセンサコイル56aとマグネット56bの変位量(変位速度)に応じた検出信号が出力される。
<流量計測制御回路60>
次に、上述した流量計測制御回路60について図を用いて説明する。図5は、振動式測定装置(質量流量計)の流量計測制御回路を示すブロック図である。図5に示されるように、流量計測制御回路60は、本質安全防爆バリア回路70(以下、バリア回路70と略称する。)と、信号処理回路80と、演算回路90とを有するよう構成されている。
また、信号処理回路80は、振幅検出・励振検出手段81と、励振手段82とを有するよう構成されている。なお、信号処理回路80は、上述した図3に示す温度センサ57からの温度信号を、バリア回路70を介して入力する温度測定手段83が構成されていてもよい。
また、演算回路90は、時間差演算手段91と、流量演算手段92と、アナログ出力手段93と、パルス出力手段94とを有するよう構成されている。なお、演算回路90は、信号処理回路80に温度測定手段が構成されている場合には、温度測定手段83からの温度データを入力してヤング率を演算するヤング率演算手段95が構成されていてもよい。
なお、流量計測制御回路60には、外部電源100から回路全体に電源を供給する電源回路110が存在する。
図5に示すバリア回路70は、本実施形態におけるセンサユニットの各センサコイル55a,56aや加振器54の励振コイル54、温度センサ57に対する各信号を本質安全防爆化する。なお、バリア回路70は、例えば電圧電流制限素子(例えば、ツェナーダイオード,抵抗)等からなる。
信号処理回路80において、振幅検出・励振検出手段81は、センサコイル55a,56aから得られる検出信号から振幅を検出し、チューブが共振状態の振幅まで増幅されたか否かを検出したり、振幅検出結果等に応じて共振状態の振幅に制御するための励振信号を検出する。
また、振幅検出・励振検出手段81は、検出した励振信号を励振手段82に出力する。また、振幅検出・励振検出手段81は、検出した結果からバリア回路70における電圧電流制限や電源回路110からの電力供給を制御する制御信号を生成してそれぞれに対応する情報を出力する。具体的には、振幅検出・励振検出手段81は、センサチューブ52,53の振動を監視し、共振状態の振幅まで増幅されたか否かを判断し、その結果、充分な振幅が得られている場合には、ハイ(High)を、充分な振幅が得られていない場合には、ロー(Low)を電源回路110に出力する。なお、この部分についての具体的な説明は後述する。
励振手段82は、上述した加振器54の励振コイル54aに正負のある交番電圧を印加するための信号を生成し、バリア回路70を介して励振コイル54aに出力する。また、温度測定手段83は、温度センサ57により検出された温度信号から温度を測定し、測定された温度データを演算回路90のヤング率演算手段95に出力する。
また、例えばマイコンとしての演算回路90において、時間差演算手段91は、センサコイル56aが検出した信号から、コリオリ力によって生じる流入側と流出側の信号の時間差を計測する。なお、時間差演算手段91は、ヤング率演算手段95から得られるヤング率に基づいて、時間差に補正を行うこともできる。時間差演算手段91は、得られた時間差情報を流量演算手段92に出力する。
流量演算手段92は、時間差演算手段91から入力される時間差情報から流量に換算する。また、流量演算手段92は、得られた流量情報をアナログ出力手段93に出力する。また、流量演算手段92を含む演算回路90は、後述する電源回路110からのリセット解除信号の入力に基づき、流量演算等の演算処理を行う。
アナログ出力手段93は、流量演算手段92から入力される瞬時流量に相当するアナログ信号111を生成する。また、アナログ出力手段93は、瞬時流量をパルス出力手段94に出力すると共に、得られたアナログ信号を、バリア回路70を介してアナログ信号111として出力する。
パルス出力手段94は、アナログ出力手段93から入力される瞬時流量から積算流量に相当する流量パルスを生成する。また、パルス出力手段94は、得られた流量パルスを、バリア回路70を介して流量パルス信号112として出力する。
ヤング率演算手段95は、時間差演算手段91における時間差に補正を行うために、温度測定手段83で測定された温度からヤング率を演算する。また、ヤング率演算手段95は、得られたヤング率を時間差演算手段91に出力する。
電源回路110は、外部電源100から得られる電圧を制御し、信号処理回路80や演算回路90に電源電圧(Vcc)を供給する。また、電源回路110は、演算回路90に対し所定のタイミングでリセット信号やリセット解除信号を出力することにより、適切なタイミングで演算回路90による流量演算処理等を行わせる。なお、電源回路110における具体的な説明については後述する。
上記構成による振動式測定装置(質量流量計)15において、流量計測時は流量計測制御回路60によって加振器54が駆動され、センサチューブ52,53の振動特性(固有振動数)に応じた周期、振幅でセンサチューブ52,53の中間部分52c,53cを振動させる。そして、センサチューブ52,53は、マニホルド51に固定された両端を支点として円弧状の中間部分52c,53cが近接、離間方向(Y方向、図4参照)に振動する。
このとき、振動するセンサチューブ52と53に流体が流れると、その流量に応じた大きさのコリオリ力が発生する。そのため、センサチューブ52の流入側と流出側で動作遅れが生じ、これにより流入側振動ピックアップ55のセンサ信号と流出側振動ピックアップ56のセンサ信号との間に位相差が生じる。ここで、この流入側センサ信号と流出側センサ信号との位相差は、流量に比例するため、流量計測制御回路60は、上述した構成により当該位相差に基づいて流量を演算する。
したがって、センサチューブ52,53の変位が流入側振動ピックアップ55及び流出側振動ピックアップ56により検出されると、上記センサチューブ52,53の振動に伴う位相差が流量計測制御回路60により質量流量に変換される。
<実施例>
ここで、上述した本実施形態であるコリオリ式流量計におけるシステム起動時のピーク電流の抑制と、高精度な流量測定を実現させるための各実施例について図を用いて説明する。なお、本発明部分を明確にするため、以下の図面の説明では従来例と共に示すものとする。また、以下の実施例では、説明を容易にするため、上述した図5に示す流量計測制御回路60に部分的に対応させて説明し、上述で説明したバリア回路70等の具体的な構成等は省略するものとする。
図6は、流量計測制御回路における制御回路の実施例を示す図である。また、図7は、図6に対応する電源起動シーケンスの一例を示す図である。また、図8は、図6に対応する起動時のピーク電流の一例を示す図である。なお、図6(a),図7(a),図8(a)は、従来手法による制御回路例を示し、図6(b),図7(b),図8(b)は、本発明手法を用いた制御回路例を示している。また、図6〜図8は、上述した図5に示す電源回路110から演算回路90へリセット信号やリセット解除信号を出力するための制御回路の実施例を示している。
ここで、上述した図5における演算回路90は、一般的にはマイコンやDSP等の演算装置を利用し、各演算はソフトウェアで実施している。例えば、このようなシステムにマイコン120を用いた場合、電源投入時の電源電圧が不安定な領域で、マイコン120が暴走しないようにするため、例えばリセットIC(リセット回路)130(本実施例における電源回路110内の一部)等を利用して、電源電圧が一定値以上になるまでマイコン120(本実施例における演算回路90に相当)をリセット状態(演算回路90による各種の演算を行わない作動停止状態)に保つようにしている。なお、リセットIC130は、例えば検知する電圧等に応じて複数種類用意されている。
図6(a)は従来例であるが、リセットIC130の検知電圧入力に電源電圧(Vcc)を入力する。これにより、例えば所定の検知電圧以上の場合には、マイコンのRES信号(リセット信号)入力は解除状態(即ち、リセット解除信号を出力している状態)となり、また検知電圧未満の場合にはRES信号入力はリセット状態(即ち、リセット信号を出力している状態)となる。このような回路構成とした場合の信号処理回路80、演算回路90、及び演算回路(=マイコン)へのRES信号入力の関係は、図7(a)のようになる。ここで、電源投入からマイコンが動作するまでの時間はt1となる。
次に、図6(b)に示す本実施例では、検知電圧入力に、遅延手段として、例えばCRによる遅延回路140を設けることで、検知電圧入力端子への入力信号の立ち上がり時間を遅延させている。これにより、リセット(演算回路90による演算を行わせない状態、即ち、演算回路90において演算のための電力を消費させない状態)が解除されるまでの時間が延びるために、図7(b)に示す本実施例のように、電源投入からリセットが解除されるまでの時間をt2(t2>t1)までに延ばすことができる。つまり、図7(b)に示すリセット信号(RES信号)と時間との関係式において、時間t2に示す区間(RES信号が"Low"、即ち、演算回路90がリセット信号を入力している状態)では、リセット状態(演算回路90による各種の演算を行わない作動停止状態)となり、その後の区間(RES信号が"High"、即ち、演算回路90がリセット解除信号を入力している状態)では、リセット解除状態(演算回路90による各種の演算を行う動作状態)となる。
したがって、本実施例では、この時間t2を、センサチューブ52,53の加振を開始してからチューブ振動が共振状態になるまでの時間よりも長くなるように設定することで、図8(b)に示す起動シーケンスを実現することができる。
具体的には、図8に示すように、システム起動後の消費電流においては、センサチューブ52,53の駆動用の消費電流と、演算回路90の消費電流との合計が実際の消費電流となるが、図8(a)に示す従来例では、システム起動時の共振状態になっていない状態から共振状態になるまではセンサチューブ52,53を振動させるための消費電流が大きくなっている。この状態において、演算回路90にも電力を供給した場合には、センサチューブ52,53が共振状態となってセンサチューブ52,53の駆動用の消費電流が低下するまでの間は消費電力(ピーク電流)が高くなってしまうことになる。一方、図8(b)に示す本実施例では、センサチューブ52,53が共振状態になっていない場合、即ち、センサチューブ52,53の駆動用の消費電力が高くなっている場合(システム起動時から共振状態になるまでの間)は演算回路90を停止させるため、この区間における演算回路90の消費電力をなくすことができる。
つまり、図8(a)の従来例と比較すると、本実施例では遅延回路140を有することにより、センサチューブ52,53のチューブ振動が共振状態となるまでの加振器54で消費される消費電力(ピーク電流)が高い状態のときには演算回路90に電力を供給しないことにより、電源回路110より加振器54と演算回路90とへ供給される合計の消費電力(ピーク電流)を低下させるようにされている。したがって、起動時の一時的な消費電力の増大を防止することができる。
なお、上記構成では、電源遮断時等において、電源電圧が下がっていることによりリセットが解除されてしまうことになるため、このような誤動作を防ぐため、別途設けた電源監視IC(図示せず)により電源電圧低下時には演算回路90の流量演算のためのプログラムを待機状態とするように制御してもよい。
ここで、上述した遅延回路140は、リセットIC130と共に上述した電源回路110内に設けられるものであるが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えば図5に示す外部電源100からの電力が電源回路110に入力される前に設けられてもよく、また演算回路90内に設けられていてもよく、更には電源回路110と演算回路90の間に別体として設けられていてもよい。
<他の実施例>
次に、本実施形態における他の実施例について図を用いて説明する。図9は、本発明の別の実施例を示す図である。上述した実施例では、電源投入からマイコン120(演算回路90に相当)のリセット解除(演算回路90による演算を開始するとき)までの時間を延ばすことで、センサチューブ52,53が共振状態になってからマイコン120が起動するようにしていた。これに対し、本実施例では、上述した振幅検出・励振検出手段81でセンサチューブ52,53の振動を監視することで、センサチューブ52,53が共振状態の振幅まで増幅されたことをセンサ55の信号から直接検出させてマイコン120(演算回路90)へのリセット信号の出力を停止する(或いはリセット解除信号を出力する)ようにしている。
具体的には、図9に示すように、まずセンサコイル55a,56aからの信号を振幅検出・励振検出手段81に入力する。振幅検出・励振検出手段81では、充分な振幅が得られていない場合にはロー(Low)出力を、充分な振幅を得られている場合にはハイ(High)出力となるように構成されている。本実施例では、この振幅検出・励振検出手段81の出力信号と、マイコン120からのラッチ信号をOR回路150で結合し、その出力をマイコン120のリセット端子に入力する構成としている。このため、電源投入直後では、振幅が不充分であり、かつマイコン120はラッチ信号を出力していないため、RES信号はリセット状態となる。
ここで、充分な振幅が得られた段階で、振幅検出・励振検出手段81がハイ(High)を出力するので、RES信号はリセット解除状態(リセット解除信号を出力している状態)となり、リセット解除状態となったマイコン120は動作を始めることとなる。この電源シーケンスによって上述した図8(b)と同様の動作を実現することができる。なお、マイコン120が起動した後には、ラッチ信号をハイ(High)にすることで、振幅異常によってマイコン120が停止することはない。
ここで、本発明を適用できる実施例は、これに限定されるものではなく、例えば、上述した2つの実施例を組合わせても同様の効果を得ることができる。ここで、上述の内容について図を用いて説明する。
図10は、上述した2つの実施例を組合わせた実施例の一例を示す図である。図10に示すように、上述した2つの実施例に対してAND回路160を用いて、振幅検出・励振検出手段81からハイ(High)を入力したときと、上述した図6〜図8に示す実施例において、遅延回路140により遅延された電圧が供給された場合に、図9に示す処理を行って制御を行う。このように、上述した一方の実施例の出力を他方の実施例の入力として結合することにより、適切な遅延制御を実現でき、高精度な測定を実現することができる。
なお、上述したピーク電流の抑制と無駄時間の適正化による高精度な流量測定に関する処理は、例えば上述した図1における充填開始スイッチ釦31が押されたときに実行され、充填停止スイッチ釦32が押されたときには終了する。また、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えば上述した図1に示す三方弁20からガス充填カップリング22までのノズル等に設けられるノズルスイッチ等により、例えば電源回路110による電源のON/OFF制御を行ってもよい。
上述したように、本発明によれば、起動時における電流抑制と無駄時間の適正化による高精度な流量測定を実現することができる。具体的には、本発明によれば、CRによる遅延回路という簡単な構成で、電源シーケンスを調整でき、その結果目的とした起動時のピーク電流抑制を実現できる。更に、センサチューブの状態を直接監視することで、センサチューブの振動が共振状態になったことを、より高い確度で検出できる。これにより、起動時の一時的な消費電力の増大を防止することができる。
更に、本発明によれば、演算回路の遅延制御により共振状態(センサチューブが正常に振れている状態)になる前に流量計測を行わないため、流量の計測を高精度に行うことができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10 ガス供給装置
11 自動車
12 燃料タンク
13 ディスペンサユニット
14 ガス供給経路
15 振動式測定装置(質量流量計)
16 ガス供給開閉弁
17 制御弁
18 圧力伝送器
19 ガス充填ホース
20 三方弁
21 脱圧管路
22 ガス充填カップリング
30 制御装置
31 充填開始スイッチ釦
32 充填停止スイッチ釦
33 流量表示器
40 レセプタクル
41 管路
51 マニホルド
51a 流入口
51b 流出口
52,53 センサチューブ
52a,53a 流入側端部
52b,53b 流出側端部
54 加振器
54a 励振コイル
54b,55b,56b マグネット
55 流入側振動ピックアップ(変位検出器)
55a,56a センサコイル
56 流出側振動ピックアップ(変位検出器)
57 温度センサ
60 流量計測制御回路
70 本質安全防爆バリア回路
80 信号処理回路
81 励振手段
82 振幅検出・励振検出手段
83 温度測定手段
90 演算回路
91 時間差演算手段
92 流量演算手段
93 アナログ出力手段
94 パルス出力手段
95 ヤング率演算手段
100 外部電源
110 電源回路
111 アナログ回路
112 流量パルス
120 マイコン
130 リセットIC
140 遅延回路
150 OR回路
160 AND回路

Claims (3)

  1. 被測流体が流れるセンサチューブと、前記センサチューブを加振する加振器と、前記センサチューブの流入側、流出側の変位を検出する変位検出器と、前記変位検出器の検出信号から流入側変位と流出側変位との差から流量を演算する流量演算手段とを備えた振動式測定装置において、
    前記加振器と前記流量演算手段とに電圧を供給する電源回路を有し、
    前記電源回路は、前記センサチューブが共振状態になった後に前記流量演算手段が起動するように、前記流量演算手段の起動を遅延させ
    更に前記電源回路は、電源電圧が一定値以上になった時点で前記流量演算手段を起動すべくリセット解除信号を出力するリセット回路を有し、
    前記流量演算手段は、前記リセット回路よりリセット解除信号が出力されたことをもって起動し、
    更に前記電源回路は、前記センサチューブが充分に共振状態になった後に、前記リセット回路への電源電圧入力信号が一定値以上になるように遅延時間を設定することを特徴とする振動式測定装置。
  2. 前記センサチューブの振幅を検出する振幅検出手段を有し、
    前記電源回路は、前記振幅検出手段より得られる振幅が一定値以上になった後に、前記センサチューブが共振状態であると判断することを特徴とする請求項に記載の振動式測定装置。
  3. 前記電源回路は、
    前記振幅検出手段により得られる振幅が一定値以上になった場合に前記流量演算手段を起動させることを特徴する請求項に記載の振動式測定装置。
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