JP5513016B2 - Game machine - Google Patents
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Description
本発明は、遊技盤面に遊技球を打ち出すパチンコ遊技機などの遊技機に関する。 The present invention relates to a gaming machine such as a pachinko gaming machine that launches a game ball on a game board surface.
パチンコ遊技機などの遊技機は、遊技盤の遊技領域に打ち出された遊技球が多数の釘などに弾かれながら遊技領域を流下していき、各種入賞口に入球すると、所定個数の賞球を払い出す。このような遊技機において磁石を用いた不正行為が行われることがある。すなわち、磁石を遊技盤面に近接させた状態でその磁石を動かすことにより、遊技球を不正に入賞口に導くというものである。 A gaming machine such as a pachinko gaming machine, when game balls launched into the game area of the game board are bounced off by a number of nails, etc., flow down the game area and enter the various winning holes, a predetermined number of prize balls Pay out. In such a gaming machine, an illegal act using a magnet may be performed. That is, by moving the magnet in a state where the magnet is close to the game board surface, the game ball is illegally guided to the winning opening.
従来、この種の遊技機において、磁石による不正を検出する技術のひとつとして、例えば、磁石が接近するとリードスイッチが閉じるようにしたリードスイッチ式磁気センサを、遊技機の正面側に位置する前枠部材の2枚のガラス板の間に配置する技術が提案されている(特許文献1)。この技術では、リードスイッチ式磁気センサが平板状部材やカード状部材に複数実装され、それら平板状部材やカード状部材が2枚のガラス板の間に挿入した状態に設置される。 Conventionally, in this type of gaming machine, as one of the techniques for detecting fraud due to a magnet, for example, a reed switch type magnetic sensor in which a reed switch is closed when a magnet approaches the front frame located on the front side of the gaming machine. The technique arrange | positioned between the two glass plates of a member is proposed (patent document 1). In this technique, a plurality of reed switch type magnetic sensors are mounted on a flat plate member or card member, and the flat plate member or card member is installed in a state of being inserted between two glass plates.
しかしながら、上記従来技術において磁気検知領域を拡大する場合には、遊技者が視認する遊技領域の一部を覆うような形態で平板状部材やカード状部材を配置することとなり、遊技領域の視認性を低下させるという問題がある。 However, when the magnetic detection area is enlarged in the above prior art, a flat plate member or a card-like member is arranged so as to cover a part of the game area visually recognized by the player. There is a problem of lowering.
また遊技領域の正面側に位置するガラス板は遊技者によって叩かれることが多い。また2枚のガラス板を保持する前枠部材は、店員によって何度も開閉操作が行われる。そのため、リードスイッチ式磁気センサを2枚のガラス板の間に配置すると、遊技者がガラス板を叩くことによる衝撃や、店員が前枠部材を開閉することによる衝撃がリードスイッチ式磁気センサに作用し易く、故障や破損の要因となる。 Further, the glass plate located on the front side of the game area is often hit by the player. The front frame member holding the two glass plates is opened and closed many times by the store clerk. Therefore, if the reed switch type magnetic sensor is arranged between two glass plates, the impact caused by the player hitting the glass plate or the impact caused by the store clerk opening and closing the front frame member is likely to act on the reed switch type magnetic sensor. Cause failure or damage.
特にこの種の遊技機では、磁石を検知するためのセンサが故障してしまうと、遊技者による不正行為を検知することができなくなるため、ホール(店舗)に多大な損害が発生する可能性がある。それ故、不正行為を検知するためのセンサには、故障対策や破損対策に万全を期すことが求められる。ところが、従来のようにリードスイッチが磁力によって動作するような可動タイプのセンサに故障対策や破損対策を施す場合、センサ周りの構成部品(例えば衝撃緩衝材など)が増加するため、不正行為を検知するためのコストが上昇するという問題がある。 Especially in this type of gaming machine, if the sensor for detecting the magnet breaks down, it will not be possible to detect fraudulent acts by the player, which may cause great damage to the hall (store). is there. Therefore, a sensor for detecting fraud is required to take all possible measures against failure and damage. However, when taking countermeasures against damage or damage to a movable type sensor in which the reed switch is operated by magnetic force as in the past, the number of components around the sensor (for example, shock-absorbing material) increases, so that fraud is detected. There is a problem that the cost for doing so increases.
そこで本発明は、上記課題を解決することを目的としてなされたものであり、遊技領域の視認性を低下させることがなく、しかも、安価に、かつ安定して磁石による不正行為を検出することができるようにした遊技機を提供するものである。 Therefore, the present invention has been made for the purpose of solving the above-mentioned problems, and it is possible to detect illegal acts by magnets stably and inexpensively without reducing the visibility of the game area. The present invention provides a gaming machine that can be used.
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、遊技機であって、遊技球が打ち出される遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技盤の正面側に配置され、前記遊技領域を視認可能な窓部を有する前枠部材と、前記遊技盤に設けられ、前記窓部近傍での磁石の移動に伴って誘導起電力を発生するコイルと、前記コイルに発生する誘導起電力に基づいて不正行為を検知する不正検知手段と、前記遊技盤の前記遊技領域のほぼ中央に取り付けられる画像表示ユニットとを備え、前記コイルは、前記画像表示ユニットの背面又は側面に沿って巻き回した状態に設けられることを特徴としている。
In order to achieve the above object, the invention according to
かかる構成によれば、遊技領域の視認性を低下させることがなく、しかも遊技領域の大部分を覆う状態でコイルを配置することができる。According to such a configuration, the visibility of the game area is not deteriorated, and the coil can be arranged in a state of covering most of the game area.
また請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記コイルの断線を検知する自己診断手段をさらに備えることを特徴としている。かかる構成によれば、遊技機において磁石による不正行為を検知可能な状態であるかを把握でき、万一、コイルが断線した場合にはそれに対応する処置を速やかに行うことができるようになる。
The invention according to
本発明にかかる遊技機によれば、磁石の移動に伴って誘導起電力を発生するコイルを遊技盤に設けており、このコイルに発生する誘導起電力によって磁石による不正行為を検知する。そのため、遊技領域を視認可能にする窓部に対してセンサを配置する必要がなく、遊技領域の視認性を低下させることがない。しかも、コイルは、従来のリードスイッチ式磁気センサと比較すると安価であるので、遊技機に対し、不正行為検知機能を安価に付与することができる。さらに、コイルは、従来のリードスイッチ式磁気センサなどと比較すると、可動物を有さず、その構造が簡単であり、衝撃などに強く、破損する可能性が低い。それ故、本発明の遊技機は、安価に、かつ、安定して磁石による不正行為を検出することが可能である。 According to the gaming machine of the present invention, the game board is provided with a coil that generates an induced electromotive force in accordance with the movement of the magnet, and an illegal act by the magnet is detected by the induced electromotive force generated in the coil. Therefore, it is not necessary to arrange a sensor with respect to the window part that allows the game area to be visually recognized, and the visibility of the game area is not lowered. In addition, since the coil is less expensive than the conventional reed switch type magnetic sensor, it is possible to provide the gaming machine with a fraud detection function at a low cost. Furthermore, the coil does not have a movable object, has a simple structure, is resistant to impacts, and is less likely to be damaged than a conventional reed switch type magnetic sensor. Therefore, the gaming machine of the present invention can detect fraudulent acts using magnets stably at low cost.
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについて重複する説明は省略する。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the embodiments described below, members that are common to each other are denoted by the same reference numerals, and duplicate descriptions thereof are omitted.
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態における遊技機1の外観構成を示す斜視図である。本実施形態の遊技機1は、ホール(店舗)の島設備などに固定される本体枠2と、その本体枠2の正面側に設けられた前枠部材3とを備えている。前枠部材3は、本体枠2の左端部に設けられた支持部2a,2aによって所定の鉛直軸周りに開閉可能に軸支される。また前枠部材3は、その中央に、本体枠2の内側に設けられる遊技盤20の遊技領域21を視認可能にするための透明板ユニット4が嵌め込まれた窓部5を有している。
(First embodiment)
FIG. 1 is a perspective view showing an external configuration of a
また図1に示すように、前枠部材3は、窓部5の下方において、遊技機1の正面側に張り出した状態に形成された球受け部6を有している。この球受け部6の上面には、遊技機1から払い出される賞球を受けるために凹状に形成された球受け皿8が設けられている。例えば球受け皿8の底部は右方向に傾斜しており、遊技球が払い出されると、その遊技級は球受け皿8を右方向へと転動していき、前枠部材3の背面側に設けられた遊技球発射機構へと導かれる。また球受け部6の上面には、遊技者が演出を楽しむために操作する各種の演出ボタン9が設けられている。
Further, as shown in FIG. 1, the
また球受け部6の右下部には、遊技者が操作するハンドルレバー7が設けられている。遊技者が、このハンドルレバー7を時計方向に回転操作すると、遊技球発射機構が作動し、その操作角度に応じた打球力で遊技球が遊技盤20の遊技領域21に所定の時間間隔で打ち出される。その遊技球が遊技盤20に設けられた各種入賞口に入球すると、それに応じた賞球が球受け皿8に払い出される。
A
また前枠部材3は、窓部5の上側および左右両側、並びに、球受け部6の下側に設けられた各種演出のための枠ランプ10を備えている。さらに前枠部材3はその上部に左右一対のスピーカ11を備えており、各種演出のための音声などを発生する。
Further, the
次に遊技機1の本体枠2の内側に設けられる遊技盤20の一例について説明する。図2は、遊技盤20の一例を示す正面図である。遊技盤20は、図2に示すように外側レール22と内側レール23とで囲まれた略円形の遊技領域21を有している。遊技球は、遊技領域21の左側に設けられた外側レール22と内側レール23の間の空隙から遊技領域21の内側に打ち出される。その遊技領域21の内側には、遊技盤20の略中央に位置するように画像表示ユニット24が設けられている。この画像表示ユニット24は、遊技盤20の略中央に形成された貫通孔に嵌め込まれ、ビスなどの固定手段によって遊技盤20に取り付けられる。
Next, an example of the
画像表示ユニット24は、その中央に、液晶ディスプレイなどで構成される画像表示器25を備えている。画像表示器25は、遊技の進行に伴って各種演出を行うための演出用画像や、遊技の進行とは関係なく遊技者に対して各種報知を行うための報知用画像などを表示する。また画像表示ユニット24は、画像表示器25の周囲に配置された演出用の各種盤ランプや可動役物などを備えている。
The
また遊技領域21には、画像表示ユニット24の周囲に配置された、多数の釘、スルーゲート、風車、各種入賞口、およびアウト口などの公知の部材が設けられている。そのため、遊技領域21に打ち出された遊技球は、多数の釘や風車などによって進路を変えながら遊技領域21を下方に向かって転動していき、スルーゲートを通過したり、各種入賞口に入球したり、或いはアウト口から排出される。図例の場合、画像表示ユニット24の左側にスルーゲート29が設けられており、このスルーゲート29を遊技球が通過することにより、遊技機1において普通図柄の抽選が行われる。また画像表示ユニット24の下方には、遊技球が入球することによって大当たり抽選が行われる始動口26や電動チューリップ27、大当たり抽選において当選した場合に所定回数開閉する大入賞口28が設けられている。電動チューリップ27は、遊技球がスルーゲート29を通過したことに伴って行われる普通図柄の抽選に当選すると、左右の羽根部材が所定時間および所定回数開放するようになっている。また遊技領域21の最下部には、いずれの入賞口にも入球しなかった遊技球を遊技盤20の背面側に排出するためのアウト口21aが設けられている。
The
遊技領域21の外側で遊技盤20の右下部には、例えば複数のLED発光素子によって構成される表示器30が設けられている。この表示器30は、例えば、普通図柄の抽選結果を表示する普通図柄表示器31と、普通図柄抽選の保留数を表示する普通図柄保留表示器32と、大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示する特別図柄表示器33と、大当たり抽選の保留数を表示する特別図柄保留表示器34とを有している。すなわち、表示器30は、遊技の進行に伴う普通図柄抽選の結果および大当たり抽選の結果を表示するためのものである。このような表示器30は、画像表示器25と比較すると表示サイズが小さく、しかも、遊技者にとって各種抽選結果を把握しにくい態様で表示が行われる。そのため、遊技者は、通常、画像表示器25に表示される演出用の画像を視認しながら遊技を行うことになる。
A
例えば、遊技領域21に打ち出された遊技球が、始動口26又は電動チューリップ27に入球すると、遊技機1は、それに基づいて大当たり抽選を行う。そして遊技機1は、特別図柄表示器33を作動させて特別図柄の変動表示を所定時間行い、所定時間経過後に変動表示を停止させて大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示する。大当たり抽選において当選する当たりの種類として、例えば「大当たり」と「小当たり」とがあり、大当たりに当選している場合、特別図柄表示器33は特別図柄の変動表示を開始してから所定時間が経過した後、その大当たりに対応した特別図柄を表示した状態で停止する。また小当たりに当選している場合、特別図柄表示器33は特別図柄の変動表示を開始してから所定時間が経過した後、その小当たりに対応した特別図柄を表示した状態で停止する。ただし、大当たりと小当たりのそれぞれに対応する特別図柄は、一見してそれらを区別して把握することが困難な図柄(表示態様)となっている。
For example, when a game ball launched into the
一方、画像表示器25では、特別図柄表示器33における特別図柄の変動表示中に、例えば数字などが付された3列の装飾図柄の変動表示が行われる。この装飾図柄の変動表示中は、遊技機1において予告演出やリーチ演出などの各種演出が行われることがある。例えば3列の装飾図柄のうち、2列の装飾図柄が揃った状態で停止すると、リーチ演出に移行し、画像表示器25においてリーチ演出用の動画像などが表示される。そして3列の装飾図柄の変動表示は、特別図柄表示器33における特別図柄の変動表示の停止と同時に或いはその直前に停止し、大当たり抽選の結果を遊技者に報知する。例えば、大当たりに当選していれば、3列の装飾図柄は「7,7,7」などのように全て揃った状態で停止するので、遊技者は大当たりに当選したことを把握することができる。
On the other hand, in the
大当たり抽選において大当たりに当選すると、遊技機1は大当たり遊技(特別遊技状態)に移行し、大入賞口28が開閉する。この大当たり遊技では、例えば、大入賞口28を開放する1回当たりの開放時間が所定時間(例えば30秒など)に設定され、その1回当たりの開放設定時間が経過するか或いは開放中に所定球数(例えば9個)の入球がカウントされれば大入賞口28を閉鎖するラウンドが所定回数(例えば15ラウンド)繰り返される。したがって、大当たり遊技において大入賞口28に多くの遊技球を入球させることにより、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。
When the jackpot lottery is won, the
また大当たり抽選において小当たりに当選した場合、遊技機1は小当たり遊技に移行し、この場合も大入賞口28が開閉する。ただし、小当たり遊技では、大入賞口28を開放する1回当たりの開放時間が大当たり遊技と比較して短い時間(例えば0.1秒など)に設定される。そのため、小当たり遊技では、通常、開放中の大入賞口28に多くの遊技球を入球させることは難しく、遊技者にとって多くの賞球を獲得することが困難な遊技状態となっている。
In addition, when a small win is won in the big win lottery, the
上記のような遊技盤20は、前枠部材3の窓部5に嵌め込まれた透明板ユニット4を介して遊技者が視認可能なようになっており、特に遊技盤20における遊技領域21の略全体を視認することができる。透明板ユニット4は、例えば、2枚の透明ガラス板を備え、それら2枚の透明ガラス板が所定間隔の空隙を隔てた状態となるように各透明ガラス板の周縁部を保持する構成である。
The
図3は、遊技機1の前枠部材3を開放した状態であって、本体枠2に対する遊技盤20の取り付け態様の一例を示す図である。また図4は、遊技機1の前枠部材3を開放した状態であって本体枠2の内側に遊技盤20が取り付けられた状態を示す図である。尚、図3および図4では、遊技盤20に設けられる上述した各部材の図示を省略している。図3に示すように遊技盤20は、本体枠2の内側に、本体枠2の正面側から装着される。そして本体枠2の内側に装着された遊技盤20がビスなどによって本体枠2に固定される。その結果、遊技盤20は、図4に示すように、本体枠2の内側に保持された状態となる。
FIG. 3 is a view showing an example of the manner in which the
遊技者が遊技を行うときには、図1に示したように前枠部材3は本体枠2に閉じられ、施錠された状態となるのに対し、遊技中、例えば遊技領域21において球詰まりなどが生じると、店員が前枠部材3を解錠して図4に示すように前枠部材3を開放することにより、遊技領域21の球詰まりなどを解消することができる。
When the player plays a game, the
また図3に示すように遊技盤20には、磁石による不正を検知するためのコイル12が設けられている。コイル12は、遊技盤20の側面に沿って所定回数巻き回した状態で配置されており、その内側には遊技盤20の盤面全体の領域が収まっている。それ故、コイル12は、遊技球が打ち出される遊技領域21のほぼ全体を包囲している。
Further, as shown in FIG. 3, the
また図3に示すように本体枠2の所定位置には、遊技盤20の背面に対向するように平板状の支持部15が設けられており、該支持部15にはコネクタ16が設けられている。このコネクタ16は、遊技盤20に設けられたコイル12を後述する制御機構に対して電気的に接続するためのものである。尚、コネクタ16の対となる他方のコネクタは、遊技盤20の背面側に設けられるが、これについては後述する。
Further, as shown in FIG. 3, a flat plate-
図5は遊技盤20に対するコイル12の配置形態の一例を示す図であり、図5(a)は図3に示した遊技盤20の角部Aを拡大した図であり、図5(b)はその断面図である。図5に示すように、遊技盤20の側面20aには、遊技盤20の全周に亘って形成された環状溝20bが設けられている。コイル12は、その環状溝20bに没入した状態で敷設され、遊技盤20の側面20aよりも外側には突出しない取り付け態様となっている。そのため、遊技盤20を本体枠2の内側に取り付ける際、或いは、遊技盤20を本体枠2に取り付けた状態において、コイル12が本体枠2の内側と擦れるような接触を起こすことはなく、コイル12の破損などを防止する。またコイル12を遊技盤20の側面20aに設けることにより、遊技盤20を本体枠2に取り付ければ、図4に示すようにコイル12が本体枠2によって隠蔽された状態となる。そのため、コイル12を目立たないように配置することができる。また悪意ある者がコイル12を意図的に切断しようとしても、遊技盤20と本体枠2との隙間は小さいので、切断することは難しく、意図的な切断行為を良好に防止できるという利点もある。
FIG. 5 is a view showing an example of the arrangement of the
ただし、コイル12の配置形態は図5に示したものに限られるものではない。例えば、遊技盤20の正面側又は背面側に少なくとも遊技領域21のほぼ全体を包囲する環状溝を形成し、その環状溝にコイル12を配置しても構わない。この場合、コイル12の意図的な切断を防止するという観点からすれば、遊技盤20の背面側に配置することがより好ましい。
However, the arrangement of the
図6は、コイル12の一構成例を示す図である。コイル12は、例えば、複数の芯線19a〜19hを有するケーブル19によって構成される。ケーブル19は、遊技盤20の環状溝20bに収容可能な直径であり、その内側に収容されている複数の芯線19a〜19hにはそれぞれ絶縁被覆が施されており、各芯線19a〜19hが独立した導線となっている。ケーブル19は環状溝20bの長さに応じて切断され、その両端に現れる各芯線19a〜19hが図6に示すように互い違いに接続されることにより、芯線の本数に応じた巻き数のコイル12が構成される。ケーブル19の一方端部に現れる芯線19aと、他方端部に現れる芯線19hとは、互いにどの芯線とも接続されず、コイル12の両端部となる。つまり、コイル12に磁束変化が生じると、それに伴う誘導起電力は、ケーブル19の一方端部の芯線19aと、他方端部の芯線19hとの間に現れる。尚、図例の場合、芯線の数が8本であるため、コイル12の巻き数は8となるが、必ずしもこれに限られるものではない。また上述したコイル12の構成は一例であって必ずしもそれに限定されるものでなく、上記構成とは異なるコイル12を採用しても良い。
FIG. 6 is a diagram illustrating a configuration example of the
次に図7は、遊技盤20の背面側を拡大して示す図であり、遊技盤20の正面視左下隅部の背面側の構成を示している。まず図7(a)に示す例では、遊技盤20の背面側の隅部に、コイル接続部20cが形成されている。コイル接続部20cは、例えば遊技盤20の他の部分よりも薄板状に形成されている。コイル接続部20cの表面には、支持基板41が設けられ、支持基板41には、2つのコネクタ14,43が設けられている。コネクタ14,43は支持基板41に形成された配線によって互いに導通している。コネクタ43は、コイル12から延びる芯線19a,19hを接続したコネクタ42を接続するためのものであり、コネクタ42をコネクタ43に装着することによってコイル12はコネクタ14に設けられた図示しない電極と導通する。
Next, FIG. 7 is an enlarged view showing the back side of the
また図7(b)に示す例では、支持基板41に対してコネクタ14のみが設けられており、コイル12から延びる芯線19a,19hは、コネクタ14に設けられた図示しない電極に対して直接的に結線される。尚、その他の点は、図7(a)の例と同様である。
In the example shown in FIG. 7B, only the
図7(a)および(b)のいずれの場合においても、コネクタ14は、本体枠2に設けられたコネクタ16と対向する位置にある。コネクタ14およびコネクタ16は一方が雄、他方が雌の一対のものであり、両者を接続することにより、遊技盤20に設けられたコイル12を後述する制御機構に対して電気的に導通状態とすることができる。特に本実施形態では、遊技盤20を本体枠2の内側の所定位置に装着することにより、コネクタ14とコネクタ16とが互いに装着状態となって内部電極が互いに接続され、コイル12を導通状態とすることができる。つまり、遊技盤20を本体枠2に対して適切に取り付ければ、それによってコイル12を電気的に接続する作業も完了する。
7A and 7B, the
また遊技盤20のコイル接続部20cを薄板状に形成しているので、遊技盤20を本体枠2に取り付けてコネクタ14とコネクタ16とを互いに装着状態としたとき、支持部15が遊技盤20の背面とほぼ面一となるように設定することもできる。この場合、コイル12を接続するためのコネクタ14,16の設置スペースを遊技盤20の板厚内にほぼ収めることができるので、遊技機1の内部に他の部材を設置する際、コネクタ14,16が障害となることを抑制できる。
Further, since the
このように本実施形態では、遊技盤20を本体枠2に装着すると、それに伴って、コネクタ14,16が互い接続され、コイル12が遊技機1と電気的に接続されるようになるので、別途コネクタ14,16を接続するための作業を行う必要がない。そのため、遊技盤20に設けられたコイル12を確実に遊技機1に接続することができると共に、遊技盤20の取り付け作業などを効率よく行うことができるという利点がある。
As described above, in this embodiment, when the
また遊技盤20が本体枠2に取り付けられると、遊技中の遊技者がコイル12に直接触れることができなくなる。また、例えば遊技中に球詰まりなどが発生して店員が前枠部材3を開放した場合でも、遊技者がコイル12に直接触れることを防止することができる。
Further, when the
図8は、本実施形態における遊技機1を正面から観た図である。遊技者は、図8に示す状態で、前枠部材3の窓部5を介して遊技領域21に打ち出される遊技球の挙動や、画像表示器25における装飾図柄の表示などに注目しつつ遊技を行う。図8において、上述したコイル12は例えば図中破線で示すように配置されている。ただし、図8に示すコイル12は、遊技機1の正面側から視認することができない状態である。
FIG. 8 is a view of the
図8に示すようにコイル12は、遊技領域21の全体を包囲するように所定回数巻き回されている。つまり、コイル12の内側に遊技領域21の全域が収められている。そのため、遊技者が不正行為を行おうとして透明板ユニット4に磁石を近づけると、それが遊技領域21のどの部分であったとしても、コイル12を貫く磁束がそれによって変化する。その結果、コイル12にはその磁束変化を打ち消す方向に誘導起電力が発生する。そして遊技機1は、コイル12に発生する誘導起電力を検知することによって磁石による不正行為を検知するように構成されている。
As shown in FIG. 8, the
図9は、遊技機1の制御機構を示すブロック図であり、遊技機1の背面側(遊技盤20のさらに背面側)に取り付けられる各種制御基板を示している。遊技機1は、遊技に関する主たる動作を制御するメイン制御基板100と、メイン制御基板100から出力される信号やコマンドに基づいて各部を制御するサブ制御基板200とを備えている。本実施形態の場合、サブ制御基板200は、払出制御基板120、演出制御基板130、画像制御基板140、ランプ制御基板150等で構成されている。
FIG. 9 is a block diagram showing a control mechanism of the
メイン制御基板100は、遊技に関する主要動作を制御する遊技制御部50と、コイル12からの出力信号(誘導起電力)を処理する信号処理回路51と、磁石による不正行為が行われたか否かを検知する不正検知部53とを備えている。また信号処理回路51には、コイル12の断線を自動検知する自己診断回路52が設けられている。
The
またメイン制御基板100には、遊技球が始動口26又は電動チューリップ27に入球したことを検知する始動口スイッチ81、電動チューリップ27を開閉させる電チューソレノイド82、遊技球が所定のスルーゲート29を通過したことを検知するゲートスイッチ83、遊技球が普通入賞口に入球したことを検知する普通入賞口スイッチ84、遊技球が大入賞口28に入球したことを検知する大入賞口スイッチ85、大入賞口28を開閉駆動する大入賞口ソレノイド86、普通図柄表示器31、普通図柄保留表示器32、特別図柄表示器33および特別図柄保留表示器34が接続されている。
The
遊技制御部50は、CPU101とROM102とRAM103とを備えている。この遊技制御部50は、始動口スイッチ81、普通入賞口スイッチ84および大入賞口スイッチ85のそれぞれが遊技球の入球を検知した場合、払出制御基板120に対して賞球コマンドを送出する。払出制御基板120は、CPU121とROM122とRAM123とを備え、遊技盤20の背面側に設けられた払出モータ124を制御するように構成されており、メイン制御基板100から賞球コマンドを入力すると、入球した入賞口に応じて所定球数の払い出しを行う。
The
また遊技制御部50は、大当たり抽選や普通図柄の抽選を行うように構成されている。例えばゲートスイッチ83が遊技球の通過を検知した場合、電動チューリップ27を開閉するための普通図柄抽選を行い、当選すれば電チューソレノイド82を所定時間若しくは所定回数駆動させて電動チューリップ27を開放させる。また始動口スイッチ81が入球を検知した場合、遊技制御部50は、大当たり抽選を行い、特別図柄表示器33での特別図柄の変動表示を開始すると共に、その抽選結果に応じた演出を行わせるべく、演出制御基板130に対して信号やコマンドを送出する。また始動口スイッチ81が入球を検知したとき、特別図柄の変動表示中である場合は、その入球に伴う特別図柄の変動表示を保留し、特別図柄保留表示器34に保留数を表示する。また遊技制御部50による大当たり抽選で大当たりに当選した場合、遊技制御部50は、特別図柄の変動表示後にその当たり種別に対応した特別図柄を表示し、大入賞口ソレノイド86の開閉駆動を開始すると共に、その当たり種別に応じてサブ制御基板200の各部を制御することにより、遊技機1を大当たり遊技に移行させる。
In addition, the
演出制御基板130は、CPU131とROM132とRAM133とリアルタイムクロック(RTC)134とを備えている。また演出制御基板130には、演出ボタン9が操作された場合の信号が入力する。演出制御基板130は、メイン制御基板100からの信号やコマンドなどに基づいて具体的な演出内容を決定し、画像制御基板140とランプ制御基板150のそれぞれを制御する。例えば、特別図柄の変動表示に伴ってメイン制御基板100から入力する変動パターンなどに基づいて装飾図柄の変動表示パターンや各種ランプの点灯パターンなどを決定し、メイン制御基板100によって特別図柄の変動表示が行われる時間の間、大当たり抽選の結果に応じた演出を行うべく、画像制御基板140およびランプ制御基板150のそれぞれを制御する。また演出制御基板130は、遊技者が演出ボタン9を操作した場合、それに応じて演出内容を変化させることがある。リアルタイムクロック(RTC)134は、電源投入の有無にかかわらず、リアルタイムに現在時刻をカウントする時計回路(計時手段)である。
The
画像制御基板140は、CPU141とROM142とRAM143とVRAM144とを備えており、演出制御基板130からの指示に基づいて画像表示器25における装飾図柄の変動表示を行うと共に、演出制御基板130から指定された図柄でその変動表示を停止させるなど、画像表示器25での表示画像を制御する。また画像制御基板140は、演出制御基板130からの指定に基づいてリーチ演出や画像表示器25にキャラクタを出現させるなどの各種の演出を行う。VRAM144は、画像表示器25に表示するための画像を書き込むメモリである。CPU141はこのVRAM144に対して背景画像表示処理、装飾図柄表示処理、キャラクタ画像表示処理などの各種処理を実行することにより、画像表示器25に対して、背景画像、装飾図柄画像、キャラクタ画像などを重畳的に表示することができる。また画像制御基板140は、スピーカ11から演出用の効果音などを発生させる。
The
ランプ制御基板150は、CPU151とROM152とRAM153とを備えており、演出制御基板130からの指示に基づいて枠ランプ10や盤ランプ87などを含む各種ランプを点灯させると共に、演出用の各種可動役物を駆動するための役物駆動部88を制御する。
The
またメイン制御基板100に設けられた信号処理回路51は、例えば信号増幅器、ノイズ除去回路、反転回路、A/D変換器などの各種処理部を備えた回路であり、コイル12が発生する誘導起電力を信号処理して不正検知部53に出力する。ただし、この信号処理回路51は、必ずしもメイン制御基板100に設けなくても良い。例えば遊技盤20のコイル12の近傍位置に設ければ、コイル12から信号処理回路51に接続するための配線をなるべく短くすることができ、信号処理回路51に入力するノイズ成分を抑制することができる。
The
不正検知部53は、信号処理回路51からの出力信号に基づいて磁石による不正行為の有無を検知する処理部である。不正検知部53が磁石による不正行為を検知すると、不正行為が行われていることを示す信号を遊技制御部50に出力する。
The
図10は、磁石による不正行為が行われた場合の信号処理の概念を示す図である。図10(a)に示すように遊技機1の正面側から磁石Mを透明板ユニット4(又は窓部5)に近づける方向F1に移動させ、その後、その磁石Mを透明板ユニット4から遠ざける方向F2に移動させる場合、遊技盤20に設けられたコイル12を貫く磁束は、例えば、はじめ増加し、その後、減少する。そのため、コイル12は、磁石Mが方向F1およびF2へ移動することに伴って図10(b)に示すように出力信号(誘導起電力)SG1を出力する。尚、コイル12の巻き方向が逆方向の場合、誘導起電力の正負は図10(b)とは逆になる。コイル12に接続されている信号処理回路51は、図10(b)に示すようなコイル12からの出力信号SG1に対し、上述した各種処理部での信号処理を順次行うことにより出力信号SG2を出力する。この出力信号SG2は、コイル12が発生する誘導起電力SG1に対応した信号となっており、例えばディジタル信号として出力される。不正検知部53は、この出力信号SG2を入力することにより、遊技機1において磁石による不正行為が行われているか否かを検知することができる。尚、コイル12の巻数は、磁石Mの接近や離反に対して十分な感度を有するように適宜設定しておけば良い。
FIG. 10 is a diagram illustrating a concept of signal processing when an illegal act using a magnet is performed. As shown in FIG. 10A, the magnet M is moved from the front side of the
またコイル12は、遊技盤20において遊技領域21を包囲するように巻き回されているため、遊技領域21のほぼ全域で磁石Mを検知することが可能であり、特に図10(a)に示すように磁石Mが透明板ユニット4に接近する方向F1に移動する場合や、遠ざかる方向F2に移動する場合、コイル12に大きな誘導起電力が発生する。そのため、例えば不正行為を行おうとして磁石を透明板ユニット4に近づけようとする遊技者の初期的な動作を良好に検知することができるという利点がある。
Further, since the
また透明板ユニット4に磁石Mを近接させている状態で、その磁石Mが遊技領域21に対して上下左右方向に移動すれば、それによってもコイル12を貫く磁束がある程度変化する。そのため、この場合もコイル12に誘導起電力が発生する。このとき発生する誘導起電力は、図10(a)に示した方向F1又はF2に移動する場合と比較すれば小さい起電力であるが、信号処理回路51における信号増幅率などを予め適切な値に調整しておくことで不正行為として検知することが可能である。
Further, if the magnet M is moved in the vertical and horizontal directions with respect to the
このように本実施形態の遊技機1は、遊技盤20に設けたコイル12、信号処理回路51および不正検知部53によって、遊技領域21の正面側にある窓部5の近傍で磁石Mが移動していれば、それを検知することができる。特に遊技領域21に対して接近する磁石Mの移動や遊技領域21から遠ざかる磁石Mの移動に対して高い感度を有している。
Thus, in the
次に図11は、自己診断回路52の一構成例を示す図である。この自己診断回路52は、例えば信号処理回路51がコイル12からの出力信号SG1を入力する前段位置に介挿されている。自己診断回路52は、コイル12の一端側に接続された電流源54と、コイル12の他端側に接続された電流検知部55と、電流検知部55の検知結果に基づいてコイル12の断線を検知する異常検知部56とを備え、異常検知部56がコイル12の断線を検知した場合には異常信号SG5を不正検知部53に出力するように構成されている。
Next, FIG. 11 is a diagram illustrating a configuration example of the self-
電流源54は、微弱な一定電流を発生させ、コイル12の一端に対してその一定電流を流す。コイル12が断線していない場合、電流検知部55は電流源54が発生する一定電流を検知する。これに対し、コイル12が断線している場合、電流検知部55は電流源54が発生する一定電流を検知しない。異常検知部56は、電流検知部55が検知する電流値に基づき、コイル12の断線を判断する。例えば、電流検知部55が電流を全く検知しない場合、異常検知部56はコイル12が断線していると判断し、不正検知部53に異常信号SG5を出力する。また電流検知部55が電流を検知していれば、異常検知部56はコイル12が断線していないと判断し、不正検知部53には異常信号の出力を行わない。
The
このような自己診断回路52により、コイル12が正常に機能しているかどうかを自己診断することができる。自己診断回路52が自己診断を行うタイミングは適宜設定可能であり、例えば遊技機1への電源投入以降常時行うようにしても良い。また電源投入以降、一定の時間間隔ごとに繰り返し自己診断を行うようにしても良い。
Such a self-
そして不正検知部53は、異常検知部56から出力される異常信号SG5を入力することにより、コイル12の断線を検知することができ、磁石による不正行為検出機能が有効に動作していない状況であることを把握する。そして不正検知部53は、コイル12が断線した状態であることを検知すると、コイル12が断線した状態であることを示す信号を遊技制御部50に出力する。
And the
図9に示した遊技制御部50は、上述したようにサブ制御基板200に対して信号やコマンドなどを出力することで遊技の進行状況に応じた制御を行いつつ、その一方で、定期的に不正検知部53の出力を監視している。
The
そして不正検知部53から不正行為が行われていることを示す信号を受信した場合、遊技制御部50は、そのタイミングで不正行為対策のための各種処理を実行する。例えば、演出制御基板130に対して不正行為警告コマンドを出力することにより、画像表示器25に警告用画像を装飾図柄の前面側に重畳して表示させたり、或いは、スピーカ11から警告のための音声を発生させる。また枠ランプ10などを所定のパターンで点灯させることで周囲の店員などに報知する。また遊技制御部50は、図示しない通信インタフェースを介してホール側のコンピュータに、磁石による不正行為が行われていることを通知する。これにより、ホール側では、多数設置されている遊技機のうち、どの遊技機で磁石による不正行為が行われているかをリアルタイムで把握することができる。
And when the signal which shows that the fraudulent act is performed from the
また不正検知部53からコイル12が断線した状態であることを示す信号を受信した場合、遊技制御部50は、そのタイミングでコイルの断線に対処するための各種処理を実行する。例えば、演出制御基板130に対して所定のコマンドを出力することにより、画像表示器25に「店員を呼んでください。」といった画像を装飾図柄の前面側に重畳して表示させたり、スピーカ11から所定の音声を発生させる。また枠ランプ10などを所定のパターンで点灯させることで周囲の店員などに報知する。また遊技制御部50は、図示しない通信インタフェースを介してホール側のコンピュータに、コイル12が断線状態であることを通知する。これにより、ホール側では、多数設置されている遊技機のうち、どの遊技機でコイル12の断線状態が発生しているかをリアルタイムで把握することができる。そしてコイル12の断線した遊技機を使用停止にするなど、適切な処置を速やかに行うことができる。
When the signal indicating that the
以上のように本実施形態の遊技機1は、遊技球が打ち出される遊技領域21を有する遊技盤20にコイル12を配置しており、そのコイル12に発生する誘導起電力に基づいて磁石による不正行為を検知することができる。コイル12は、従来のリードスイッチ式磁気センサなどと比較するとその構成が極めて簡単であるので、遊技機1に対して安価に不正行為検知機能を付与することができる。またコイル12を遊技盤20に設けたことにより、遊技者が透明板ユニット4を叩いた場合や、店員による前枠部材3の開閉動作が行われた場合でも、衝撃などによってコイル12が破損する可能性は極めて低く、安定した不正検知が可能になる。
As described above, in the
また本実施形態におけるコイル12は、遊技領域21の全体を包囲するように巻き回されるので、遊技領域21の視認性を低下させることがなく、しかも遊技領域21の略全域で磁石による不正行為を良好に検出することが可能である。また上述したように、これから不正行為を行おうとする遊技者の初期的な動作を良好に検知可能であるので、画像表示器25に警告用の画像などを表示することで遊技者に不正行為を思い留まらせるなど、不正行為を未然に防止することも可能である。
Further, since the
さらに本実施形態の遊技機1は、遊技盤20を本体枠2に対して装着すれば、それによって、コネクタ14がコネクタ16に装着されるので、遊技盤20の装着作業とは別に、遊技盤20に設けたコイル12を接続するための配線作業や接続作業などを行う必要はなく、透明板ユニット4を装着する際の作業効率が向上する。
Furthermore, in the
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。本実施形態では、遊技盤20に設けられる画像表示ユニット24に対してコイル12を配置する構成例について説明する。尚、本実施形態において、上述した第1の実施の形態で既に説明した部材と同様の部材について同一符号を付しており、それらについての詳細な説明は省略する。
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment will be described. In the present embodiment, a configuration example in which the
図12は、画像表示ユニット24を背面側から観た斜視図である。図12に示すように、この例では、画像表示ユニット24の背面側にコイル12が配置されている。画像表示ユニット24の背面側には、コイル12を保持する保持部材48が複数箇所に取り付けられている。コイル12はそれら複数の保持部材48によって画像表示ユニット24の背面側に保持された状態となっている。
FIG. 12 is a perspective view of the
次に図13は、画像表示ユニット24を正面側から観た斜視図である。図13に示すように、この例では、画像表示ユニット24の側面に対してコイル12が配置されている。例えば画像表示ユニット24の側面の複数箇所に、図12に示したような保持部材48を設け、コイル12を配置する。
Next, FIG. 13 is a perspective view of the
本実施形態では、図12又は図13に示したように、画像表示ユニット24の背面および側面のいずれか一方にコイル12が設けられていれば良い。画像表示ユニット24は、上述したように遊技盤20の略中央に形成された貫通孔に嵌め込まれた状態で取り付けられるため、上記のようにコイル12が配置された画像表示ユニット24を遊技盤20に取り付けると、遊技機1の正面側からコイル12を視認することができなくなり、また悪意ある者が意図的にコイル12を切断することもできなくなる。
In the present embodiment, as shown in FIG. 12 or FIG. 13, the
図14は、本実施形態における遊技機1を正面から観た図である。図14において、コイル12は例えば図中破線で示すように配置されている。ただし、図14に示すコイル12は、遊技機1の正面側から視認することができない状態である。
FIG. 14 is a view of the
図14に示すようにコイル12は、遊技領域21の全体を包囲していないが、遊技領域21の大部分を包囲した状態で所定回数巻き回されている。つまり、コイル12の内側に遊技領域21の中央の大部分の領域が収められている。そのため、遊技者が不正行為を行おうとして透明板ユニット4に磁石を近づけると、それが遊技領域21のどの部分であったとしても、コイル12を貫く磁束がそれによって変化する。特に、不正行為の多くは遊技球を画像表示ユニット24の下方に位置する始動口26や大入賞口28などに誘導しようとするものであるが、それらに対して磁石を近づけようとすると、画像表示ユニット24に設けたコイル12を貫く磁束が変化する。そしてその結果、コイル12にはその磁束変化を打ち消す方向に誘導起電力が発生する。それ故、遊技機1は、画像表示ユニット24に設けたコイル12に発生する誘導起電力を検知することによって磁石による不正行為を検知するように構成されている。尚、本実施形態における遊技機1の制御機構は、第1の実施の形態で説明したものと同様であり、コイル12から出力される誘導起電力は、メイン制御基板100に設けられた信号処理回路51によって検知される。そして不正検知部53が、信号処理回路51からの出力信号に基づいて磁石による不正行為の有無を検知する。
As shown in FIG. 14, the
図15は、磁石による不正行為が行われた場合の信号処理の概念を示す図である。図15(a)に示すように遊技機1の正面側から磁石Mを始動口26や大入賞口28などに向かって近づける方向F3に移動させ、その後、その磁石Mを遠ざける方向F4に移動させると、それによってコイル12の周囲の磁束は変化するので、それに伴いコイル12を貫く磁束も変化する。そのため、コイル12は、磁石Mが方向F3およびF4へ移動することに伴って図15(b)に示すように出力信号(誘導起電力)SG3を出力する。尚、コイル12の巻き方向が逆方向の場合、誘導起電力の正負は図15(b)とは逆になる。コイル12に接続されている信号処理回路51は、図15(b)に示すようなコイル12からの出力信号SG3に対し、上述した各種処理部での信号処理を順次行うことにより出力信号SG4を出力する。この出力信号SG4は、コイル12が発生する誘導起電力SG3に対応した信号となっており、例えばディジタル信号として出力される。不正検知部53は、この出力信号SG4を入力することにより、遊技機1において磁石による不正行為が行われているか否かを検知することができる。尚、コイル12の巻数は、始動口26や大入賞口28に対する磁石Mの接近や離反に対して十分な感度を有するように適宜設定しておけば良い。
FIG. 15 is a diagram illustrating the concept of signal processing when an illegal act using a magnet is performed. As shown in FIG. 15 (a), the magnet M is moved from the front side of the
したがって、本実施形態においても、窓部5の近傍での磁石Mの移動に伴ってコイル12に誘導起電力が発生するので、その誘導起電力に基づいて不正行為を検知することが可能である。特に本実施形態においても、例えば不正行為を行おうとして磁石Mを透明板ユニット4に近づけようとする遊技者の初期的な動作を良好に検知することが可能である。
Therefore, also in the present embodiment, an induced electromotive force is generated in the
また透明板ユニット4に磁石Mを近接させている状態で、その磁石Mが遊技領域21に対して上下左右方向に移動すれば、それによってもコイル12を貫く磁束が変化する。この場合の磁束変化は、第1の実施の形態よりも大きくなる。そのため、本実施形態の遊技機1は、窓部5の近傍において磁石Mが遊技領域21に対して上下左右方向に移動する場合に高い感度を有している。
Further, if the magnet M is moved in the vertical and horizontal directions with respect to the
尚、その他の構成は、第1の実施の形態と同様であり、例えば本実施形態でもコイル12の断線を診断するための自己診断回路52が設けられる。また本実施形態において好ましいコイル12の接続形態も第1の実施の形態と同様であり、例えば画像表示ユニット24に設けたコイル12からの配線を遊技盤20に設けたコネクタ14(図7参照)に接続し、遊技盤20を本体枠2に装着することによってコネクタ14とコネクタ16とが互いに装着状態となる接続形態を採用することが好ましい。
Other configurations are the same as those in the first embodiment. For example, a self-
以上のように本実施形態の遊技機1は、遊技盤20に設けられた画像表示ユニット24の背面又は側面に沿ってコイル12を所定回数巻き回した状態に配置しているため、コイル12が遊技領域21の視認性を低下させることはない。しかも、本実施形態の場合、前枠部材3を開放しただけでは、コイル12に触れることすらできない配置形態となっている。それ故、悪意ある者によってコイル12が切断される可能性がなく、安価に、かつ安定して磁石による不正行為を検知することが可能である。
As described above, the
(変形例)
以上、本発明に関する幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した内容に限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
(Modification)
As mentioned above, although several embodiment regarding this invention was described, this invention is not limited to the content mentioned above, A various modification is applicable.
例えば、上記実施形態では、始動口26に遊技球が入球すると、大当たり抽選を行い、その大当たり抽選に当選すると大入賞口28が所定回数開閉する遊技機を例示した。しかしながら、本発明の遊技機は、必ずしもそのような遊技機に限定されるものではなく、上述した遊技機以外の種々の遊技機に対しても適用可能であることは勿論である。
For example, in the above-described embodiment, a gaming machine in which a big hit lottery is performed when a game ball enters the start opening 26 and the big winning
また上述した第1の実施の形態では、遊技領域21の全域をコイル12の内側に収めるようにコイル12を配置する形態を例示したが、上述したように、不正行為の多くは遊技球を画像表示ユニット24の下方に位置する始動口26や大入賞口28などに誘導しようとするものである。そのため、例えば遊技盤20の背面側に少なくとも始動口26や大入賞口28などを包囲する環状溝を形成し、その環状溝にコイル12を配置するようにしても良い。これにより、多くの不正行為は検知することが可能であり、しかもコイル12のサイズを小さくすることができるという利点もある。
Further, in the first embodiment described above, an example in which the
また上記実施形態では、遊技機1に対して1つのコイル12を配置する例を示したが、複数のコイルを配置しても良い。この場合、磁石による不正行為が行われると、複数のコイルのそれぞれが誘導起電力を発生する。そのため、1つのコイルが仮に接触不良などを起こした場合でも、他のコイルが誘導起電力を発生していれば不正行為を良好に検知することができる。
Moreover, in the said embodiment, although the example which arrange | positions one
1 遊技機
2 本体枠
3 前枠部材
4 透明板ユニット
5 窓部
12 コイル
14 コネクタ(第1のコネクタ)
16 コネクタ(第2のコネクタ)
20 遊技盤
20b 環状溝
21 遊技領域
24 画像表示ユニット
51 信号処理回路
52 自己診断回路(自己診断手段)
53 不正検知部(不正検知手段)
DESCRIPTION OF
16 connector (second connector)
20
53 Fraud detection unit (fraud detection means)
Claims (2)
前記遊技盤の正面側に配置され、前記遊技領域を視認可能な窓部を有する前枠部材と、
前記遊技盤に設けられ、前記窓部近傍での磁石の移動に伴って誘導起電力を発生するコイルと、
前記コイルに発生する誘導起電力に基づいて不正行為を検知する不正検知手段と、
前記遊技盤の前記遊技領域のほぼ中央に取り付けられる画像表示ユニットと、
を備え、
前記コイルは、前記画像表示ユニットの背面又は側面に沿って巻き回した状態に設けられることを特徴とする遊技機。 A game board having a game area in which game balls are launched;
A front frame member that is disposed on the front side of the game board and has a window portion through which the game area can be visually recognized;
A coil that is provided in the game board and generates an induced electromotive force in accordance with the movement of the magnet in the vicinity of the window;
Fraud detection means for detecting fraud based on the induced electromotive force generated in the coil;
An image display unit that is attached to substantially the center of the game area of the game board;
With
The game machine according to claim 1, wherein the coil is provided in a state of being wound along a back surface or a side surface of the image display unit.
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