JP5512527B2 - 紙葉類管理装置、紙葉類管理方法及び紙葉類管理プログラム - Google Patents

紙葉類管理装置、紙葉類管理方法及び紙葉類管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば、紙幣等の紙葉類を識別する、所定桁構成の記番号等の識別情報を紙葉類上から文字認識し、その文字認識した識別情報をデータベースに登録する紙葉類管理装置、紙葉類管理方法及び紙葉類管理プログラムに関する。
一般的に、例えば、紙幣、小切手、手形や商品券等の紙葉類上には、その紙葉類を識別するための該紙葉類を一意に特定する識別情報が記載されている。
近年、例えば、金融機関では、紙幣上から記番号を文字認識し、文字認識した記番号をデータベースに登録しておき、自分が取引した紙幣を管理する紙幣管理装置等の紙葉類管理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、諸外国では、金融機関の自動現金支払機(以下、単にATMと称する)から偽造紙幣が出金されたというようなクレームも多発していることから、金融機関では、その偽造紙幣が実際に自分で取引した出金紙幣であるか否かを記番号で管理する必要性がある。
従って、金融機関では、偽造紙幣が出金されたというようなクレームが生じたとしても、その紙幣の記番号を検索対象として入力し、その検索対象の記番号をデータベースから検索し、検索対象の記番号が同金融機関で過去に取り扱った紙幣であるか否かを識別可能にすることで、このようなクレームに対処することができる。
しかしながら、上記従来の紙葉類管理装置では、紙幣上から所定桁の記番号を文字認識する際、例えば、紙幣表面の汚れ等の紙幣の状態によっては、紙幣表面上の記番号が文字認識できないような場合も多々ある。
また、紙葉類管理装置では、各紙幣の記番号を文字認識し、文字認識した記番号は勿論のこと、記番号として識別できない程、文字認識不可の文字を含む記番号をも単純にデータベースに登録した場合、そのデータベースの記憶容量が無駄になる。
そこで、紙葉類管理装置では、認識不可の文字を含む記番号については、ユーザ操作で記番号を入力し、その入力記番号をデータベースに登録するようにしたので、記番号のデータベースへの無駄な登録を回避することができる。
特開2004−213559号公報
しかしながら、上記従来の紙葉類管理装置では、認識不可の文字を含む記番号の場合、ユーザ操作で記番号を入力するようにしたが、認識不可の文字を含む記番号に関わる紙幣が大量に発生した場合、その記番号入力に要するユーザ側の操作負担はきわめて大きい。
本発明は上記点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、記番号(識別情報)の無駄な登録を回避しながら、記番号(識別情報)入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる紙葉類管理装置、紙葉類管理方法及び紙葉類管理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために本願請求項1記載の紙葉類管理装置は、紙葉類を識別する所定桁の識別情報を前記紙葉類から文字認識し、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得し、取得した文字認識結果に基づき、認識可の確定文字及び/又は認識不可の不確定文字を含む識別情報認識結果を取得する識別情報認識部と、この識別情報認識部にて取得した前記識別情報認識結果内の前記確定文字又は前記不確定文字に基づき、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たしたか否かを判定する登録条件判定部と、この登録条件判定部にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たした場合、この識別情報認識結果を記憶部に登録すると共に、前記登録条件判定部にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかった場合、この識別情報認識結果の前記記憶部への登録を禁止する登録制御部と、を有するようにした。
また、本願請求項2記載の紙葉類管理装置は、本願請求項1記載の構成において、前記識別情報認識結果の所定桁の内、任意の特定桁を指定する特定桁指定部を有し、前記登録条件判定部は、前記特定桁指定部にて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記確定文字の場合、この識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、前記特定桁指定部にて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記不確定文字の場合、この識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断するようにした。
また、本願請求項3記載の紙葉類管理装置は、本願請求項1記載の構成において、前記識別情報認識結果の所定桁の内、前記不確定文字を許容できる不確定許容文字数を指定する不確定許容文字数指定部を有し、前記登録条件判定部は、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記不確定許容文字数指定部にて指定した前記不確定許容文字数以内の場合、この識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記不確定許容文字数指定部にて指定した前記不確定許容文字数を超えた場合、この識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断するようにした。
また、本願請求項4記載の紙葉類管理装置は、本願請求項1記載の構成において、前記識別情報認識結果の所定桁の内、任意の特定桁を指定する特定桁指定部と、前記識別情報認識結果の所定桁の内、前記不確定文字を許容できる不確定許容文字数を指定する不確定許容文字数指定部と、を有し、前記登録条件判定部は、前記特定桁指定部にて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記確定文字の場合、かつ、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記不確定許容文字数指定部にて指定した前記不確定許容文字数以内の場合、前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、前記特定桁指定部にて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記不確定文字の場合、又は、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記不確定許容文字数指定部にて指定した前記不確定許容文字数を超えた場合、前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断するようにした。
また、本願請求項5記載の紙葉類管理装置は、本願請求項1〜4の何れか一に記載の構成において、前記登録条件判定部にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかった場合、この識別情報識別結果に関わる入力操作を要求する入力操作要求部を有し、前記登録制御部は、前記入力操作要求部に対する前記識別情報認識結果に関わる入力操作を検出すると、この入力した識別情報を前記記憶部に登録するようにした。
また、本願請求項6記載の紙葉類管理装置は、本願請求項1〜4の何れか一に記載の構成において、検索対象の識別情報を入力する検索対象入力部と、前記記憶部に登録中の前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む識別情報認識結果から前記検索対象入力部にて入力した前記検索対象の識別情報に近似する識別情報認識結果を検索する検索制御部と、を有するようにした。
また、本願請求項7記載の紙葉類管理装置は、本願請求項1〜4の何れか一に記載の構成において、前記識別情報認識部は、前記紙葉類から複数の同一内容の識別情報を文字認識し、各識別情報に関わる、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得する文字認識部と、この文字認識部にて取得した各識別情報の文字認識結果同士を桁単位で照合する照合部と、この照合部にて照合した文字認識結果同士の同一桁の文字が全て認識可の同一文字の場合、その文字を同桁の前記確定文字として確定すると共に、前記文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の前記確定文字として確定すると共に、前記文字認識結果同士の同一桁の文字が全て認識不可の文字の場合、同桁の文字を前記不確定文字として確定する文字確定部と、前記文字確定部にて前記文字認識結果内の全桁の文字を確定すると、前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む前記識別情報認識結果を取得する識別情報認識結果取得部と、を有するようにした。
また、本願請求項8記載の紙葉類管理装置は、本願請求項7記載の構成において、前記文字確定部は、前記文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の前記確定文字として確定する際、前記複数の文字認識結果の内、前記認識不可の文字の合計数が最小の文字認識結果に関わる同桁の文字を同桁の前記確定文字として確定するようにした。
また、本願請求項9記載の紙葉類管理装置は、本願請求項7記載の構成において、前記紙葉類上の同一内容の複数の識別情報の内、各識別情報に付与した優先順位を記憶した優先順位記憶部を有し、前記文字確定部は、前記文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の前記確定文字として確定する際、前記複数の文字認識結果の内、前記優先順位記憶部に記憶中の優先順位の高い方の文字認識結果に関わる同桁の文字を同桁の前記確定文字として確定するようにした。
また、本願請求項10記載の紙葉類管理装置は、本願請求項7記載の構成において、前記照合部にて照合した複数の文字認識結果同士の同一桁間で前記認識可の文字が合致する合致比率を算出する合致比率算出部と、許容合致比率を指定する許容合致比率指定部と、を有し、前記登録条件判定部は、前記合致比率算出部にて算出した前記合致比率が前記許容合致比率指定部にて指定した前記許容合致比率を超えなかった場合、前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断するようにした。
また、本願請求項11記載の紙葉類管理装置は、本願請求項7記載の構成において、検索対象の識別情報を入力する検索対象入力部と、前記記憶部に登録中の前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む識別情報認識結果から前記検索対象入力部にて入力した前記検索対象の識別情報に近似する識別情報認識結果を検索する検索制御部と、を有するようにした。
また、本願請求項12記載の紙葉類管理装置は、本願請求項1〜4の何れか一に記載の構成において、前記識別情報認識部は、前記紙葉類から複数の同一内容の識別情報を文字認識し、各識別情報に関わる、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得する文字認識部と、この文字認識部にて取得した各識別情報の文字認識結果同士を桁単位で照合する照合部と、この照合部にて照合した前記複数の文字認識結果の内、前記認識不可の文字の合計数が最小の文字認識結果内の全桁の文字で前記確定文字及び/又は前記不確定文字を確定する文字確定部と、前記文字確定部にて前記文字認識結果内の全桁の文字を確定すると、前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む前記識別情報認識結果を取得する識別情報認識結果取得部と、を有するようにした。
また、上記目的を達成するために本願請求項13記載の紙葉類管理方法は、紙葉類を識別する所定桁の識別情報を前記紙葉類から文字認識し、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得し、取得した文字認識結果に基づき、認識可の確定文字及び/又は認識不可の不確定文字を含む識別情報認識結果を取得する識別情報認識ステップと、この識別情報認識ステップにて取得した前記識別情報認識結果内の前記確定文字又は前記不確定文字に基づき、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たしたか否かを判定する登録条件判定ステップと、この登録条件判定ステップにて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たした場合、この識別情報認識結果を記憶部に登録すると共に、前記登録条件判定ステップにて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかった場合、この識別情報認識結果の前記記憶部への登録を禁止する登録制御ステップと、を含むようにした。
また、上記目的を達成するために本願請求項14記載の紙葉類管理プログラムは、紙葉類を識別する所定桁の識別情報を前記紙葉類から文字認識し、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得し、取得した文字認識結果に基づき、認識可の確定文字及び/又は認識不可の不確定文字を含む識別情報認識結果を取得する識別情報認識手順と、この識別情報認識手順にて取得した前記識別情報認識結果内の前記確定文字又は前記不確定文字に基づき、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たしたか否かを判定する登録条件判定手順と、この登録条件判定手順にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たした場合、この識別情報認識結果を記憶部に登録すると共に、前記登録条件判定手順にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかった場合、この識別情報認識結果の前記記憶部への登録を禁止する登録制御手順と、を含む処理プログラムをコンピュータ装置に実行させるようにした。
上記のように構成された本願請求項1記載の紙葉類管理装置では、識別情報認識結果内の前記確定文字又は前記不確定文字に基づき、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たした場合、その識別情報認識結果を記憶部に登録すると共に、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たさなかった場合、その識別情報認識結果の記憶部への登録を禁止するようにした。つまり、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たした、例えば、識別情報認識結果内の不確定文字の有無に関係なく、その識別情報認識結果が特定可能な場合、その識別情報認識結果を記憶部に登録すると共に、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たさなかった、例えば、識別情報認識結果が特定不可能な場合、その識別情報認識結果の記憶部への登録を禁止するようにした。その結果、紙葉類管理装置では、特定不可能な識別情報認識結果のままでの記憶部への無駄な登録を回避すると共に、不確定文字を含む識別情報認識結果であっても、特定可能な識別情報認識結果の場合には、入力操作を要することなく、その識別情報認識結果を記憶部へ登録することで、識別情報入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、本願請求項2記載の紙葉類管理装置では、本願請求項1記載の効果に加えて、前記識別情報認識結果内の前記特定桁指定部にて指定した特定桁の文字が前記確定文字の場合、この識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が不確定文字の場合、この識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断するようにした。つまり、前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が確定文字の場合、その識別情報認識結果を特定可能と判断し、その識別情報認識結果を記憶部に登録すると共に、前記特定桁の文字が不確定文字の場合、その識別情報認識結果を特定不可能と判断し、その識別情報認識結果の記憶部への登録を禁止するようにした。その結果、紙葉類管理装置では、識別情報認識結果が不確定文字を含む場合でも、特定桁の条件を満たした場合には、入力操作を要することなく、その識別情報認識結果を記憶部へ登録することで、識別情報入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、紙葉類管理装置では、特定桁指定部を通じて、前記識別情報認識結果を識別するのに必要な文字、例えば、紙幣の造幣局を表す文字や、チェックディジットに使用する文字を記載した桁を特定桁としてユーザ側で自由に指定できるようにしたので、識別に必要な文字を記載した桁が異なる様々な紙葉類にも十分に対応することができると共に、特定桁を条件とした登録条件範囲を自由に設定することができる。
また、本願請求項3記載の紙葉類管理装置では、本願請求項1記載の効果に加えて、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記不確定許容文字数指定部にて指定した前記許容文字数以内の場合、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記許容文字数を超えた場合、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たさなかったものと判断するようにした。つまり、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記許容文字数以内の場合、その識別情報認識結果を特定可能と判断し、その識別情報認識結果を記憶部に登録すると共に、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記許容文字数を超えた場合、その識別情報認識結果を特定不可能と判断し、その識別情報認識結果の記憶部への登録を禁止するようにした。その結果、紙葉類管理装置では、前記識別情報認識結果が不確定文字を含む場合でも、許容文字数の条件を満たした場合には、入力操作を要することなく、その識別情報認識結果を記憶部に登録することで、識別情報入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、紙葉類管理装置では、不確定許容文字数指定部を通じて、前記識別情報認識結果を識別するのに許容できる不確定文字の許容文字数をユーザ側で自由に指定できるようにしたので、桁数の異なる様々な紙葉類にも十分対応することができると共に、その不確定文字の許容文字数を条件とした登録条件範囲を自由に設定することができる。
また、本願請求項4記載の紙葉類管理装置では、本願請求項1記載の効果に加えて、前記識別情報認識結果内の前記特定桁指定部にて指定した特定桁の文字が前記確定文字の場合、かつ、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記不確定許容文字数指定部にて指定した前記許容文字数以内の場合、前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記不確定文字の場合、又は、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記不確定許容文字数指定部にて指定した前記不確定許容文字数を超えた場合、前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断するようにした。その結果、紙葉類管理装置では、前記識別情報認識結果が不確定文字を含む場合でも、特定桁及び許容文字数の条件を満たした場合には、入力操作を要することなく、その識別情報認識結果を記憶部に登録することで、識別情報入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、紙葉類管理装置では、特定桁指定部及び不確定許容文字数指定部を通じて、前記識別情報認識結果内の特定桁及び許容文字数をユーザ側で自由に指定できるようにしたので、様々な紙葉類にも十分対応することができると共に、これら特定桁及び許容文字数を条件とした登録条件範囲を自由に設定することができる。
また、本願請求項5記載の紙葉類管理装置では、本願請求項1〜4の何れか一に記載の効果に加えて、前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかった場合、この識別情報認識結果に関わる入力操作を要求し、前記識別情報認識結果に関わる入力操作を検出すると、この入力操作に関わる識別情報認識結果を前記記憶部に登録するようにした。その結果、紙葉類管理装置では、識別情報認識結果が所定登録条件を満たさなかった場合にのみ、識別情報認識結果の入力操作を要求することになるため、識別情報入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、本願請求項6記載の紙葉類管理装置では、本願請求項1〜4の何れか一に記載の効果に加えて、前記記憶部に登録中の前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む識別情報認識結果から前記検索対象入力部にて入力した前記検索対象の識別情報に近似する識別情報認識結果を検索するようにしたので、例えば、不確定文字を含む識別情報認識結果の中から検索対象の識別情報に近似する識別情報認識結果を容易に検索することができる。
また、本願請求項7記載の紙葉類管理装置では、本願請求項1〜4の何れか一に記載の効果に加えて、前記紙葉類内に同一内容の識別情報が複数ある場合、これら識別情報の文字認識結果同士を照合し、前記文字認識結果同士の同一桁の文字が全て認識可の同一文字の場合、その文字を同桁の前記確定文字として確定すると共に、前記文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の前記確定文字として確定すると共に、前記文字認識結果同士の同一桁の文字が全て認識不可の文字の場合、同桁の文字を不確定文字として確定し、前記文字認識結果内の全桁の文字を確定すると、前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む前記識別情報認識結果を取得するようにしたので、複数の文字認識結果同士の照合結果に基づき、識別情報認識結果内の全桁の文字を確定することができる。
また、本願請求項8記載の紙葉類管理装置では、本願請求項7記載の効果に加えて、前記文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の確定文字として確定する際、前記複数の文字認識結果の内、前記認識不可の文字の合計数が最小の文字認識結果に関わる同桁の文字を同桁の確定文字として確定するようにしたので、識別情報認識結果内の各桁の文字を容易に確定することができる。
また、本願請求項9記載の紙葉類管理装置では、本願請求項7記載の効果に加えて、前記文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の前記確定文字として確定する際、前記複数の文字認識結果の内、前記優先順位記憶部に記憶中の優先順位の高い方の文字認識結果に関わる同桁の文字を同桁の前記確定文字として確定するようにしたので、識別情報認識結果内の各桁の文字を容易に確定することができる。
また、本願請求項10記載の紙葉類管理装置では、本願請求項7記載の効果に加えて、前記合致比率算出部にて算出した前記合致比率が前記許容合致比率指定部にて設定した前記許容合致比率を超えなかった場合、前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断するようにした。その結果、紙葉類管理装置では、前記合致比率が許容合致比率を超えなかった場合、文字認識結果同士の同一桁間で前記確定文字が合致する合致比率が低く、その識別情報認識結果の認識信頼性が低いものと判断し、その識別情報認識結果の記憶部への登録を禁止するようにしたので、識別情報認識結果の誤認識による不具合を回避することができる。
また、本願請求項11記載の紙葉類管理装置では、本願請求項7記載の効果に加えて、前記記憶部に登録中の前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む識別情報認識結果から前記検索対象入力部にて入力した前記検索対象の識別情報に近似する識別情報認識結果を検索するようにしたので、例えば、不確定文字を含む識別情報認識結果の中から検索対象の識別情報に近似する識別情報認識結果を容易に検索することができる。
また、本願請求項12記載の紙葉類管理装置では、本願請求項1〜4の何れか一に記載の効果に加えて、前記紙葉類内に同一内容の識別情報が複数ある場合、前記複数の文字認識結果の内、前記認識不可の文字の合計数が最小の文字認識結果内の全桁の文字で前記確定文字及び/又は前記不確定文字を確定し、前記文字認識結果内の全桁の文字を確定すると、前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む前記識別情報認識結果を取得するようにしたので、識別情報認識結果内の各桁の文字を確定する処理負担を大幅に軽減することができる。
また、本願請求項13記載の紙葉類管理方法では、識別情報認識結果内の前記確定文字又は前記不確定文字に基づき、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たした場合、その識別情報認識結果を記憶部に登録すると共に、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たさなかった場合、その識別情報認識結果の記憶部への登録を禁止するようにした。つまり、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たした、例えば、識別情報認識結果内の不確定文字の有無に関係なく、その識別情報認識結果が特定可能な場合、その識別情報認識結果を記憶部に登録すると共に、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たさなかった、例えば、識別情報認識結果が特定不可能な場合、その識別情報認識結果の記憶部への登録を禁止するようにした。その結果、紙葉類管理方法では、特定不可能な識別情報認識結果のままでの記憶部への無駄な登録を回避すると共に、不確定文字を含む識別情報認識結果であっても、特定可能な識別情報認識結果の場合には、入力操作を要することなく、その識別情報認識結果を記憶部へ登録することで、識別情報入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、本願請求項14記載の紙葉類管理プログラムでは、識別情報認識結果内の前記確定文字又は前記不確定文字に基づき、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たした場合、その識別情報認識結果を記憶部に登録すると共に、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たさなかった場合、その識別情報認識結果の記憶部への登録を禁止するようにした。つまり、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たした、例えば、識別情報認識結果内の不確定文字の有無に関係なく、その識別情報認識結果が特定可能な場合、その識別情報認識結果を記憶部に登録すると共に、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たさなかった、例えば、識別情報認識結果が特定不可能な場合、その識別情報認識結果の記憶部への登録を禁止するようにした。その結果、紙葉類管理プログラムでは、特定不可能な識別情報認識結果のままでの記憶部への無駄な登録を回避すると共に、不確定文字を含む識別情報認識結果であっても、特定可能な識別情報認識結果の場合には、入力操作を要することなく、その識別情報認識結果を記憶部へ登録することで、識別情報入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
図1は、本実施の形態を示す紙幣管理システム全体の概略構成を示すシステム説明図である。 図2は、紙幣管理システム内部の概略構成を示すブロック図である。 図3は、一般的な紙幣の記番号の位置関係を端的に示す説明図である。 図4は、紙幣管理装置側の表示部に表示中の記番号登録条件設定画面を端的に示す説明図である。 図5は、紙幣管理装置側の管理側制御部に関わる記番号認識部内部の概略構成を示すブロック図である。 図6は、紙幣管理装置側の管理側制御部に関わる記番号登録条件処理部内部の概略構成を示すブロック図である。 図7は、紙幣管理装置側の表示部に表示中の記番号入力画面を端的に示す説明図である。 図8は、紙幣管理装置側の表示部に表示中の記番号検索画面を端的に示す説明図である。 図9は、紙幣管理装置側の記番号登録条件設定処理に関わる管理側制御部内部の処理動作を示すフローチャートである。 図10は、紙幣管理装置側の記番号認識処理に関わる管理側制御部内部の処理動作を示すフローチャートである。 図11は、紙幣管理装置側の記番号認識処理に関わる管理側制御部内部の処理動作を示すフローチャートである。 図12は、紙幣管理装置側の記番号認識処理に関わる処理動作を端的に示す説明図である。 図13は、紙幣管理装置側の紙幣詳細情報登録処理に関わる管理側制御部内部の処理動作を示すフローチャートである。 図14は、紙幣管理装置側の紙幣詳細情報検索処理に関わる管理側制御部内部の処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 紙幣管理システム
2 紙幣処理装置
3 紙幣管理装置
32A 特定桁指定部
32B 許容エラー文字数指定部
32C 合致比率指定部
32D 検索対象入力部
33 データベース
38A 記番号認識部
38B 記番号登録条件処理部
38E DB制御部
38F 検索制御部
43 記番号文字認識部
44 記番号照合部
45 文字確定部
46 異番チェック処理部
47 記番号認識結果取得部
61 特定桁判定部
62 許容エラー文字数判定部
63 合致比率判定部
64 偽造紙幣リスト判定部
65 記番号入力要求部
以下、図面に基づき本発明の紙葉類管理装置、紙葉類管理方法及び紙葉類管理プログラムに関わる実施の形態を示す紙幣管理システムについて詳細に説明する。
まず、最初に本実施の形態の概要を説明するとすれば、その概要は、紙幣の記番号を文字認識し、その文字認識結果から取得した記番号認識結果内の確定文字又は不確定文字(エラー文字)に基づき、その記番号認識結果が所定登録条件を満たした、すなわち、不確定文字(エラー文字)があるにも関わらず、その記番号認識結果が特定可能な場合、その記番号認識結果をデータベースに登録すると共に、記番号認識結果が所定登録条件を満たさなかった、すなわち、記番号認識結果が特定不可能な場合、この記番号認識結果のデータベースへの登録を禁止するようにした。
その結果、本実施の形態では、特定不可能な記番号認識結果のままでのデータベースへの不要な登録を回避すると共に、不確定文字(エラー文字)を含む記番号認識結果であっても、特定可能な記番号認識結果の場合には、入力操作を要することなく、その記番号認識結果をデータベースへ登録することで、記番号入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
図1は、本実施の形態を示す紙幣管理システム全体の概略構成を示す説明図、図2は、紙幣管理システム内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す紙幣管理システム1は、紙幣を集積する複数のスタッカ11を備え、スタッカ11毎に設定した分類条件に基づき、紙幣を分類し、この分類した紙幣を分類条件に対応した複数のスタッカ11に順次集積する紙幣処理装置2と、この紙幣処理装置2を管理するパソコン等の紙幣管理装置3とを有している。
紙幣処理装置2は、紙幣を投入する紙幣投入部12と、紙幣投入部12から投入した紙幣を一枚単位で搬送する搬送部13(図2参照)と、搬送部13で搬送した紙幣を順次集積する複数のスタッカ11と、スタッカ11の分類条件に該当しない紙幣をリジェクトするリジェクト部14と、スタッカ11毎に、状態を表示するスタッカ表示部15と、様々な情報を入力又は表示する操作表示部16とを有している。
スタッカ11は、紙幣の分類条件毎に、第1スタッカ11A、第2スタッカ11B、第3スタッカ11C及び第4スタッカ11Dを有している。尚、分類条件は、紙幣管理装置3側の指定操作に応じて適宜変更可能である。
紙幣処理装置2は、搬送部13で搬送した紙幣が第1スタッカ11Aの分類条件に該当する場合、その紙幣を第1スタッカ11Aに集積し、搬送部13で搬送した紙幣が第2スタッカ11Bの分類条件に該当する場合、その紙幣を第2スタッカ11Bに集積し、搬送部13で搬送した紙幣が第3スタッカ11Cの分類条件に該当する場合、その紙幣を第3スタッカ11Cに集積し、搬送部13で搬送した紙幣が第4スタッカ11Dの分類条件に該当する場合、その紙幣を第4スタッカ11Dに集積するものである。
また、紙幣処理装置2は、搬送部13で搬送した紙幣が第1スタッカ11A、第2スタッカ11B、第3スタッカ11C及び第4スタッカ11Dの分類条件に該当しない場合、その紙幣をリジェクト部14に搬送するものである。
紙幣管理装置3は、紙幣処理装置2と接続し、その紙幣処理装置2を管理し、様々な情報を表示する表示部31と、様々な情報を入力する管理側操作部32と、紙幣の紙幣詳細情報を登録管理するデータベース33とを有している。
また、図2に示す紙幣処理装置2は、スタッカ11及び搬送部13等のメカ機構17と、操作表示部16と、様々な情報を記憶する処理側メモリ部18と、紙幣管理装置3との通信インタフェースを司る処理側インタフェース19とを有している。
更に、紙幣処理装置2は、搬送部13で搬送した紙幣の表面及び裏面の紙幣画像を撮像する撮像部20と、撮像部20にて撮像した紙幣画像から紙幣情報を抽出する紙幣情報抽出部21と、メカ機構17を駆動制御する駆動制御部22と、紙幣処理装置2全体を制御する処理側制御部23とを有している。
撮像部20は、搬送部13で搬送した紙幣に対して可視光、赤外光や緑光等の複数種類の光を照射する光照射部20Bと、CCD(Charge Coupled Device)カメラ20Aとを有している。
撮像部20は、搬送部13で搬送した紙幣に対して複数種類の光を光照射部20Bで順次照射し、その紙幣に反射した反射光をCCDカメラ20Aで受光することで、その紙幣の表面及び裏面の画像を撮像するものである。
更に、撮像部20は、紙幣に対して光照射部20Bで光を照射し、その紙幣の表面及び裏面を透過した透過光をCCDカメラ20Aで受光することで、紙幣の透過画像を撮像するものである。
また、撮像部20は、紙幣の表面及び裏面の磁気分布を検出する磁気センサ20Cを有し、磁気センサ20Cで検出した各紙幣の磁気分布を取得するものである。
つまり、撮像部20では、搬送部13で搬送した紙幣の表面及び裏面の画像、紙幣の透過画像及び紙幣の磁気分布を紙幣画像として取得するものである。
紙幣情報抽出部21は、搬送部13で搬送した紙幣の金種を識別する金種識別部21Aと、搬送部13で搬送した紙幣の正券や損券等を識別する正損識別部21Bとを有している。
金種識別部21Aは、撮像部20から取得した紙幣の紙幣画像に基づき、例えば、日本紙幣の場合、一万円、五千円、二千円や千円等の金種及び新旧券(紙幣改刷での前と後の紙幣)を識別するものである。尚、海外紙幣の場合、金種の他に、その金種の一部として版数(新旧券の世代)も識別するものである。
また、正損識別部21Bは、撮像部20から取得した紙幣の紙幣画像に基づき、例えば、金融機関のATMに装填可能な紙幣に相当する正券(以下、単にATMFIT券と称する)、窓口で使用可能な紙幣に相当する正券(以下、単にテラーFIT券と称する)、流通に適さない紙幣に相当する損券(UNFIT券と称する)等の正損結果を識別するものである。尚、ATMFIT券は、テラーFIT券に比較して、例えば、紙幣の“こし”が強く、“汚れ”も少なく、ATMの内部機構を円滑に通過することができる紙幣に相当するものである。
処理側制御部23は、紙幣の紙幣情報を生成する紙幣情報生成部23Aを有している。
紙幣情報生成部23Aは、撮像部20からの紙幣画像、金種識別部21Aの金種結果、正損識別部21Bの正損結果及び、その紙幣に関する取引を識別する取引IDを紙幣情報として生成するものである。
また、紙幣管理装置3は、表示部31、管理側操作部32及びデータベース33の他に、紙幣処理装置2との通信インタフェースを司る管理側インタフェース34と、様々な情報を記憶する管理側メモリ部35とを有している。
また、紙幣管理装置3は、後述する紙幣の記番号をデータベース33に登録する際に使用する記番号登録条件を設定記憶した記番号登録条件設定メモリ部36と、後述するデータベース33に登録中の紙幣詳細情報を記番号で検索する際に使用する検索条件を設定記憶した検索条件設定メモリ部37と、紙幣管理装置3全体を制御する管理側制御部38とを有している。
図3は、一般的な紙幣の記番号の位置関係を端的に示す説明図である。
図3に示す紙幣には、その紙幣を識別する所定複数桁の記番号を複数配置し、例えば、左下端部に記番号A、右上端部に記番号Bが記載してあるものとする。尚、記番号A及び記番号Bは同一内容の記番号に相当し、記番号の所定複数桁の内、例えば、第1桁目には、紙幣の識別に必要な造幣局を表す文字が付与されているものとする。
図2に示す紙幣管理装置3の管理側制御部38は、紙幣処理装置2から受信した紙幣情報内の紙幣画像に基づき各記番号の文字認識結果を取得し、これら取得した記番号の文字認識結果から紙幣の記番号認識結果を取得する記番号認識部38Aと、記番号認識部38Aにて取得した記番号認識結果が所定登録条件を満たしているか否かを判定する記番号登録条件処理部38Bとを有している。
記番号認識部38Aは、紙幣情報内の紙幣画像から各記番号の記番号領域を抽出し、抽出した記番号領域から記番号を文字認識し、例えば、記番号A及び記番号Bの文字認識結果を取得するものである。尚、記番号認識部38Aでは、本来、記番号A及び記番号Bが同一内容の記番号であるため、同一の文字認識結果を取得することになるが、例えば、紙幣の状態に応じて記番号A及び記番号Bで異なる文字認識結果が得られることもある。
また、記番号認識部38Aは、記番号Aの文字認識結果及び記番号Bの文字認識結果を照合し、その照合結果に基づき、記番号認識結果を取得するものである。例えば、本来の記番号は“1234567890”、記番号Aの文字認識結果が“123456?890”、記番号Bの文字認識結果が“1?3?56?6?0”の場合、記番号認識部38Aでは、記番号A及び記番号Bの文字認識結果を照合し、“123456?890”の記番号認識結果を取得することになる。尚、文字認識結果内の“?”の文字は認識不可の文字であるのに対し、記番号認識結果内の“?”は認識不可のエラー文字に相当するものである。
また、記番号登録条件処理部38Bは、記番号認識部38Aの記番号認識結果を取得すると、記番号認識結果が所定登録条件を満たしているか否かを判定するものである。尚、所定登録条件は、記番号認識結果の複数桁の内、照合必要特定桁の文字が確定文字とする第1登録条件と、記番号認識結果のエラー文字“?”の合計数が許容エラー文字数以内とする第2登録条件と、記番号A及び記番号Bの文字認識結果内の同一桁の認識可の文字が合致する合致比率が照合必要合致比率を超えたとする第3登録条件と、記番号認識結果が偽造紙幣リスト内にないとする第4登録条件等とを有している。
第1登録条件の照合必要特定桁とは、記番号認識結果の複数桁の内、記番号の識別に必要な文字、例えば、造幣局を表す文字や、チェックディジットに使用する文字を記載した桁に相当するものである。尚、照合必要特定桁は、後述する特定桁指定部32Aのユーザ操作で自由に指定できるものである。
第2登録条件の許容エラー文字数とは、記番号認識結果内のエラー文字の数が許容できる文字数に相当するものである。尚、許容エラー文字数は、後述する許容エラー文字数指定部32Bのユーザ操作で自由に指定できるものである。
第3登録条件の照合必要合致比率とは、記番号A及び記番号Bの文字認識結果同士を照合する上で必要な、文字認識結果同士の同一桁間で認識可の文字が合致する合致比率に相当するものである。尚、照合必要合致比率は、後述する合致比率指定部32Cのユーザ操作で自由に指定できるものである。
第4登録条件の偽造紙幣リストとは、例えば、警察機関等から提供を受けた偽造紙幣の記番号等に相当するものである。
また、紙幣管理装置3は、記番号登録条件処理部38Bにて記番号認識結果が所定登録条件を満たした場合、その紙幣の記番号認識結果(又は入力記番号)及び同紙幣の紙幣情報に基づき紙幣詳細情報を生成する紙幣詳細情報生成部38Cと、その紙幣の取引に関わる取引情報を生成する取引情報生成部38Dとを有している。尚、入力記番号とは、入力操作による記番号に相当するものである。
紙幣詳細情報生成部38Cは、紙幣処理装置2からの紙幣情報及び記番号認識部38Aの記番号認識結果(入力記番号)に基づき紙幣詳細情報を生成するものである。尚、紙幣詳細情報には、その紙幣を識別する紙幣管理番号と、その紙幣の記番号(記番号認識結果又は入力記番号)と、その紙幣の金種結果と、その紙幣の版数と、その紙幣の正損結果と、その紙幣を分類したスタッカ11の分類条件と、その紙幣の取引IDと、その紙幣の紙幣画像とを有している。
また、取引情報生成部38Dは、紙幣詳細情報生成部38Cにて生成した紙幣詳細情報内の取引IDの内容として取引情報を生成するものである。尚、取引情報は、その紙幣の取引IDと、その紙幣の取引開始日時と、その紙幣の取引終了日時と、その紙幣の取引者を識別するユーザIDと、その紙幣の取引相手を識別する顧客IDと、その紙幣を取引した窓口やATMを識別する窓口/ATM番号と、その紙幣を取引した店舗を識別する店舗コードとを有している。
また、データベース33は、紙幣詳細情報を登録する紙幣詳細情報一覧データベース33Aと、取引情報を登録する取引一覧データベース33Bとを有している。
また、紙幣管理装置3の管理側操作部32は、第1登録条件として記番号認識結果の照合必要特定桁を指定する特定桁指定部32Aと、第2登録条件として記番号認識結果内の許容エラー文字数を指定する許容エラー文字数指定部32Bと、第3登録条件として照合必要合致比率を指定する合致比率指定部32Cと、検索対象の記番号を入力する検索対象入力部32Dと、検索条件を指定する検索条件指定部32Eと、記番号の桁数を指定する記番号桁数指定部32F等とを有している。
図4は、紙幣管理装置3側の表示部31に表示中の記番号登録条件設定画面の内容を端的に示す説明図である。
図4に示す記番号登録条件設定画面70上には、記番号桁数指定部32Fにて記番号桁数を指定入力する入力欄71と、特定桁指定部32Aにて照合必要桁数を指定するチェックボックス指定欄72と、許容エラー文字数指定部32Bにて許容エラー文字数を指定入力する入力欄73と、合致比率指定部32Cにて照合必要合致比率を指定入力する入力欄74と、記番号登録条件設定を終了する終了ボタン75等とを有している。
管理側制御部38内の記番号登録条件設定部38Gは、記番号桁数指定部32Fを通じて記番号登録条件設定画面70上の入力欄71に対する紙幣の記番号に関わる記番号桁数
の指定入力を検出すると、その記番号桁数に応じたチェックボックス指定欄72を記番号登録条件設定画面70上に画面表示するものである。尚、記番号桁数を15桁に指定した場合、15個のチェックボックス指定欄72を画面表示することになる。
特定桁指定部32Aは、記番号の桁に応じたチェックボックス指定欄72をチェックし、記番号の複数桁の内、1又は複数の任意桁を必要照合特定桁として指定するものである。
検索条件指定部32Eは、第1検索条件として、データベース33に登録中の紙幣詳細情報に関わる記番号から許容可能な検索エラー文字数を指定すると共に、第2検索条件として、データベース33に登録中の紙幣詳細情報に関わる記番号の確定文字を近似文字に置換できる近似桁数を指定すると共に、第3検索条件として、データベース33に登録中の紙幣詳細情報に関わる記番号の検索必要特定桁を指定するものである。
第1検索条件の検索エラー文字数は、データベース33に登録中の紙幣詳細情報の記番号(記番号認識結果又は入力記番号)の内、そのエラー文字数以内の記番号のみを検索する検索条件に相当するものである。尚、例えば、検索エラー文字数が“1”の場合、検索制御部38Fは、データベース33に登録中のエラー文字数が1個以内の記番号に関わる紙幣詳細情報のみを検索するものである。
第2検索条件の近似桁数は、データベース33に登録中の紙幣詳細情報の記番号から検索対象の記番号に近似する記番号を検索する際、データベース33に登録中の記番号の確定文字の内、照合必要特定桁以外の桁の確定文字を近似文字に置換できる許容桁数に相当するものである。
例えば、検索対象の記番号を“5555…”、近似桁数を“1”、確定文字“5”に対する近似文字が“S”や“6”、照合必要特定桁を第1桁目とした場合、検索制御部38Fは、データベース33に登録中の紙幣詳細情報の記番号認識結果から検索対象の記番号“5555…”に近似する“5S55…”、“55S5…”、“555S…”、“5655…”、“5565…”等の記番号を検索するものである。
第3検索条件の検索必要特定桁は、データベース33に登録中の紙幣詳細情報の記番号の内、その検索必要特定桁が確定文字の記番号のみを検索する検索条件に相当するものである。尚、例えば、検索必要特定桁が第3桁の場合、検索制御部38Fは、データベース33に登録中の第3桁目が確定文字の記番号に関わる紙幣詳細情報のみを検索するものである。
また、管理側制御部38は、データベース33を登録制御するデータベース制御部(以下、単にDB制御部と称する)38Eと、検索対象入力部32Dにて入力した検索対象の記番号に関わる紙幣詳細情報をデータベース33から検索する検索制御部38Fとを有している。
DB制御部38Eは、紙幣の紙幣詳細情報及び取引情報をデータベース33に登録するものである。
また、検索制御部38Fは、検索条件指定部32Eにて指定した検索条件に基づき、検索対象入力部32Dにて入力した検索対象の記番号に関わる紙幣詳細情報をデータベース33から検索し、その検索結果を表示部31に画面表示するものである。尚、管理側制御部38は、その検索結果を印字出力することも可能である。
また、管理側制御部38は、管理側操作部32にて指定した記番号登録条件を設定する記番号登録条件設定部38Gと、検索条件指定部32Eにて指定した検索条件を設定する検索条件設定部38Hとを有している。
記番号登録条件設定部38Gは、特定桁指定部32Aにて指定した第1登録条件に相当する記番号認識結果内の照合必要特定桁と、許容エラー文字数指定部32Bにて指定した第2登録条件に相当する記番号認識結果内の許容エラー文字数と、合致比率指定部32Cにて指定した第3登録要件に相当する照合必要合致比率とを記番号登録条件設定メモリ部36に設定するものである。
検索条件設定部38Hは、検索条件指定部32Eにて指定した第1検索条件に相当する検索エラー文字数と、検索条件指定部32Eにて指定した第2検索条件に相当する近似桁数と、検索条件指定部32Eにて指定した第3検索条件に相当する記番号の検索必要特定桁とを検索条件設定メモリ部37に設定するものである。
図5は、紙幣管理装置3側の管理側制御部38に関わる記番号認識部38A内部の概略構成を示すブロック図である。
図5に示す記番号認識部38Aは、紙幣処理装置2からの紙幣情報を管理側インタフェース34経由で受信する紙幣情報受信部41と、紙幣情報受信部41にて受信した紙幣画像から紙幣上の、例えば、記番号A及び記番号Bの合計2個の記番号領域を抽出する記番号領域抽出部42とを有している。
また、記番号認識部38Aは、記番号領域抽出部42にて抽出した記番号領域から記番号A及び記番号Bを文字認識する記番号文字認識部43と、記番号文字認識部43にて文字認識した記番号A及び記番号Bの文字認識結果を照合する記番号照合部44とを有している。
記番号文字認識部43は、記番号領域から記番号を桁単位で文字認識し、文字認識ができた場合、認識可の文字を同桁の文字とすると共に、文字認識ができなかった場合、認識不可を示す文字“?”を同桁の文字とするものである。
記番号文字認識部43は、記番号A及び記番号Bの全桁の文字認識結果を取得するものである。尚、記番号文字認識部43は、図12に示す例では、記番号A側の文字認識結果“123?56?890”及び記番号B側の文字認識結果“1?3?5676?0”を取得することになる。
記番号照合部44は、記番号Aの文字認識結果及び記番号Bの文字認識結果を桁単位で比較照合するものである。
また、記番号認識部38Aは、記番号照合部44の文字認識結果同士を桁単位で照合し、その照合結果に基づき、記番号の各桁の文字を確定する文字確定部45と、記番号A及び記番号Bの文字認識結果に基づき異番チェック処理を実行する異番チェック処理部46と、文字確定部45にて全桁の文字を確定した記番号認識結果を取得する記番号認識結果取得部47とを有している。
文字確定部45は、記番号照合部44による記番号A及び記番号Bの文字認識結果同士の桁単位の照合結果に基づき、その同一桁の文字が全て認識可の同一文字の場合、同桁の文字を同桁の確定文字として確定するものである。尚、記番号Aの第3桁目の文字が“3”及び記番号Bの第3桁目の文字が“3”、すなわち、同一桁の文字が全て認識可の同一文字の場合、文字確定部45は、記番号認識結果内の第3桁目の文字を確定文字“3”として確定するものである。
また、文字確定部45は、同一桁の文字が全て認識不可の文字の場合、同桁の文字をエラー文字“?”として確定するものである。尚、記番号Aの第4桁目の文字が“?”及び記番号Bの第4桁目の文字が“?”、すなわち、同一桁の文字が全て認識不可の文字の場合、文字確定部45は、記番号認識結果内の第4桁目の文字をエラー文字“?”として確定するものである。
また、文字確定部45は、同一桁の文字が認識可の文字及び認識不可の文字を含む文字の場合、認識可の文字の内、任意の文字を同桁の確定文字として確定するものである。尚、記番号Aの第7桁目の文字が“?”及び記番号Bの第7桁目の文字が“7”の場合、文字確定部45は、記番号認識結果内の第7桁目の文字を確定文字“7”として確定するものである。
また、文字確定部45は、同一桁の文字が異なる認識可の文字の場合、異なる文字の内、任意の文字を同桁の確定文字として確定するものである。尚、記番号Aの第8桁目の文字が“8”及び記番号Bの第8桁目の文字が“6”の場合、文字確定部45は、後述する選択確定条件に基づき、記番号認識結果内の第8桁目の文字を確定文字“8”として確定するものである。
記番号認識結果取得部47は、記番号A及び記番号Bの文字認識結果から文字確定部45にて全桁の文字を順次確定し、記番号認識結果を取得するものである。
また、記番号認識部38Aは、各文字認識結果の認識不可の文字数を夫々算出する認識不可文字数算出部48と、この認識不可文字数算出部48にて夫々算出した記番号A及び記番号Bの認識不可の文字数を記憶する認識不可文字数メモリ部49と、各記番号の優先順位を記憶する優先順位メモリ部50とを有している。
認識不可文字数算出部48は、図12の例では、記番号Aの文字認識結果では認識不可の文字数が2個、記番号Bの文字認識結果では認識不可の文字数が3個ということになる。
また、優先順位メモリ部50では、紙幣上の同一内容の記番号毎に優先順位を設定し、例えば、記番号Aの優先順位を上位、記番号Bの優先順位を下位に設定するものとする。尚、優先順位は、ユーザの指定操作に応じて設定するものである。
次に、文字確定部45にて同一桁の文字が異なる認識可の文字の場合、同一桁の任意の文字を選択確定する選択確定条件について説明する。
文字確定部45は、記番号照合部44の照合結果に基づき、各文字認識結果の同一桁の文字が異なる認識可の文字の場合、認識不可文字数メモリ部49に記憶中の認識不可文字数に基づき、認識不可文字数が最小の記番号側の文字認識結果内の同桁の文字を同桁の確定文字として確定するものである。つまり、記番号Aの第8桁目の文字が“8”、記番号Bの第8桁目の文字が“6”の場合、文字確定部45は、認識不可文字数メモリ部49に記憶中の認識不可文字数に基づき、記番号A側の文字認識結果の認識不可文字数が最小のため、記番号A側の文字認識結果内の第8桁目の文字“8”を確定文字として確定するものである。
また、文字確定部45は、記番号照合部44の照合結果に基づき、各文字認識結果の同一桁の文字が異なる認識可の文字の場合、かつ、認識不可文字数メモリ部49に記憶中の各文字認識結果の認識不可文字数が同数の場合、優先順位メモリ部50に記憶中の優先順位が上位の記番号側の同桁の文字を同桁の確定文字として確定するものである。つまり、この場合、文字確定部45では、優先順位メモリ部50に記憶中の記番号A側が上位のため、記番号A側の文字認識結果内の同桁の文字を確定文字として確定するものである。
図6は、紙幣管理装置3側の管理側制御部38に関わる記番号登録条件処理部38B内部の概略構成を示すブロック図である。
図6に示す記番号登録条件処理部38Bは、記番号認識部38Aから記番号認識結果を取得すると、記番号認識結果の照合必要特定桁が確定文字であるか否かを判定する特定桁判定部61と、特定桁判定部61にて記番号認識結果の照合必要特定桁が確定文字の場合、記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数以内であるか否かを判定する許容エラー文字数判定部62とを有している。
特定桁判定部61は、記番号認識部38A内の記番号認識結果取得部47から記番号認識結果を取得すると、特定桁指定部32Aにて指定した記番号認識結果内の照合必要特定桁の文字が確定文字であるか否かを判定するものである。尚、特定桁判定部61は、例えば、記番号認識結果内の第1桁目及び第10桁目を照合必要特定桁とし、例えば、第1桁目の文字が“1”及び第10桁目の文字が“0”の場合、照合必要特定桁の文字が確定文字であると判定するものである。また、特定桁判定部61は、例えば、記番号認識結果内の第1桁目の文字が“1”及び第10桁目の文字が“?”の場合、照合必要特定桁の第10桁目の文字が確定文字でないと判定するものである。
許容エラー文字数判定部62は、特定桁判定部61にて記番号認識結果内の照合必要特定桁の文字が確定文字の場合、記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数指定部32Bにて指定した許容エラー文字数以内であるか否かを判定するものである。
また、記番号登録条件処理部38Bは、許容エラー文字数判定部62にて記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数以内の場合、記番号A及び記番号Bの文字認識結果同士の合致比率が合致比率指定部32Cにて指定した照合必要合致比率を超えたか否かを判定する合致比率判定部63を有している。
尚、合致比率は、記番号A及び記番号Bの文字認識結果同士の同一桁間で認識可の文字が合致する割合から算出するものである。例えば、記番号Aの文字認識結果を“123456?890”、記番号Bの文字認識結果を“1?3?5676?0”とした場合、第1桁目、第3桁目、第5桁目、第6桁目、第10桁目の5個(X個)を認識可の同一文字の桁数X、第2桁目、第4桁目、第7桁目及び第9桁目の4個(Y個)を認識不可の文字を含む桁数Y、第8桁目の1個(Z個)を認識可の異なる文字の桁数Zとしてチェックし、これらチェック結果に基づき、X/(X+Z)で合致比率を算出するものである。
また、記番号登録条件処理部38Bは、合致比率判定部63にて合致比率が照合必要合致比率を超えた場合、記番号認識結果(又は入力記番号)が偽造紙幣リスト内の偽造紙幣の記番号に該当するか否かを判定する偽造紙幣リスト判定部64を有している。
偽造紙幣リスト判定部64は、記番号認識結果(又は入力記番号)が偽造紙幣リスト内の偽造紙幣の記番号に該当しない場合、その記番号認識結果(又は入力記番号)が全ての所定登録条件(第1〜第4登録条件)を満たしたものと判断し、この記番号認識結果(又は入力記番号)を紙幣詳細情報生成部38Cに伝送するものである。
尚、記番号認識結果としては、全桁が確定文字の場合は勿論のこと、記番号認識結果内の照合必要特定桁が確定文字、かつ、記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数以内、かつ文字認識結果同士の合致比率が照合必要合致比率を超えた、かつ、記番号認識結果が偽造紙幣リスト内の偽造紙幣の記番号に該当しない場合、所定登録条件を満たした記番号に相当し、エラー文字“?”を含む記番号認識結果をも含んでも良い。
紙幣詳細情報生成部38Cは、紙幣の記番号認識結果(又は入力記番号)及び紙幣情報に基づき、紙幣詳細情報を生成し、DB制御部38Eを通じて紙幣詳細情報をデータベース33に登録するものである。
また、管理側制御部38は、偽造紙幣リスト判定部64にて紙幣の記番号認識結果が偽造紙幣リスト内の偽造紙幣の記番号に該当する場合、この紙幣に関わる紙幣詳細情報のデータベース33への登録を禁止し、偽造紙幣の発見を表示部31及び操作表示部16に警告表示するものである。尚、ユーザは、その警告表示に基づき、偽造紙幣の発見を認識することができるものである。
また、記番号登録条件処理部38Bは、特定桁判定部61にて記番号認識結果内の照合必要特定桁が確定文字でない場合、又は許容エラー文字数指定部62にて記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数以内でない場合、又は合致比率判定部63にて合致比率が照合必要合致比率を超えなかった場合、又は偽造紙幣リスト判定部64にて記番号認識結果が偽造紙幣リスト内の偽造紙幣の記番号に該当する場合、記番号認識部38Aからの記番号認識結果を紙幣詳細情報生成部38Cに伝送することなく、記番号の入力操作を要求する記番号入力要求部65と、記番号の入力操作に応じて入力記番号を受け付ける記番号入力受付部66とを有している。
記番号入力要求部65は、記番号の入力操作要求に関わる記番号入力画面を表示部31に画面表示するものである。
図7は、紙幣管理装置3側の表示部31に表示中の記番号入力画面を端的に示す説明図である。
図7に示す記番号入力画面80では、ユーザの入力操作で紙幣管理番号(紙幣ID)に対応する、その紙幣の記番号を入力する記番号入力欄81と、その紙幣の金種結果を入力する金種入力欄82と、記番号入力欄81に入力した紙幣の記番号を確定する確定ボタン83等とを有している。
記番号入力受付部66は、記番号入力画面80上の記番号入力欄81に入力した紙幣の記番号を受け付け、偽造紙幣リスト判定部64にて同紙幣の入力記番号が偽造紙幣リスト内の偽造紙幣の記番号に該当するか否かを判定するものである。
尚、紙幣詳細情報生成部38Cは、偽造紙幣リスト判定部64にて入力記番号が偽造紙幣リスト内の記番号に該当しない場合、この入力記番号及び紙幣情報に基づき、紙幣詳細情報を生成するものである。
また、検索制御部38Fは、データベース33に登録中の紙幣詳細情報から記番号を検索対象とし、検索条件設定部38Hにて設定した検索条件に基づき、その記番号に近似した記番号(又は記番号認識結果)に関わる紙幣詳細情報をデータベース33から検索し、その検索結果を記番号検索画面として表示部31に表示出力するものである。
図8は、紙幣管理装置3側の表示部31に表示中の記番号検索画面を端的に示す説明図である。
図8に示す記番号検索画面90では、検索結果の紙幣詳細情報として、例えば、紙幣に関わる記番号、金種結果、版数、正損結果、分類条件、取引ID及び紙幣画像の他に、取引情報として、取引IDの内容として、取引開始日時、取引終了日時、ユーザID(銀行員ID)、顧客ID、窓口/ATM番号及び店舗コードを一覧表示する一覧表示欄91を有している。
また、記番号検索画面90には、検索対象の記番号を入力する検索対象入力部32Dの記番号入力欄92と、データベース33に登録中のエラー文字を含む記番号認識結果に関わる紙幣詳細情報を検索する検索条件を指定する検索条件指定部32Eとして、第1検索条件の検索エラー文字数を指定入力する指定欄93と、第2検索条件の近似桁数を指定入力する指定欄94と、第3検索条件の検索必要特定桁を指定するチェックボックス指定欄95と、検索開始の検索ボタン96等とを有している。
尚、請求項記載の紙葉類管理装置は紙幣管理装置3、紙葉類は紙幣、識別情報は記番号、識別情報認識部は記番号認識部38A、登録条件判定部は記番号登録条件処理部38B、特定桁判定部61、許容エラー文字数判定部62、合致比率判定部63、偽造紙幣リスト判定部64、記憶部はデータベース33、登録制御部はDB制御部38E、特定桁指定部は特定桁指定部32A、不確定許容文字数指定部は許容エラー文字数指定部32B、不確定許容文字数が許容エラー文字数、入力操作要求部は記番号入力要求部65、検索対象入力部は検索対象入力部32D、検索制御部は検索制御部38F、文字認識部は記番号文字認識部43、照合部は記番号照合部44、文字確定部は文字確定部45、識別情報認識取得部は記番号認識結果取得部47、合致比率算出部は異番チェック処理部46、許容合致比率指定部は合致比率指定部32Cに相当するものである。
次に、本実施の形態を示す紙幣管理システム1の動作について説明する。図9は、紙幣管理装置3側の記番号登録条件設定処理に関わる管理側制御部38内部の処理動作を示すフローチャートである。
図9に示す記番号登録条件設定処理では、紙幣の記番号をデータベース33に登録する登録条件を自由に設定する処理である。
管理側制御部38内部の記番号登録条件設定部38Gは、記番号の登録条件を設定する記番号登録条件設定画面の開始操作を検出したか否かを判定する(ステップS11)。
記番号登録条件設定部38Gは、記番号登録条件設定画面の開始操作を検出した場合(ステップS11肯定)、図4に示す記番号登録条件設定画面70を表示部31に表示する(ステップS12)。
記番号登録条件設定部38Gは、記番号桁数指定部32Fを通じて、記番号の桁数を指定する指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS13)。尚、指定操作は、記番号桁数指定部32Fを通じて記番号登録条件設定画面70上の指定欄71に入力するものである。
記番号登録条件設定部38Gは、記番号の桁数を指定する指定操作を検出した場合(ステップS13肯定)、記番号の桁数を記番号登録条件設定メモリ部36に設定し(ステップS14)、再度、記番号の桁数を指定する指定操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS13に移行する。尚、記番号登録条件設定部38Gは、ステップS14にて記番号の桁数を記番号登録条件設定メモリ部36に設定すると、記番号登録条件設定画面70上に記番号桁数に応じたチェックボックス指定欄72を画面表示することになる。
記番号登録条件設定部38Gは、記番号の桁数を指定する指定操作を検出しなかった場合(ステップS13否定)、許容エラー文字数指定部32Bを通じて、許容エラー文字数を指定する指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS15)。尚、指定操作は、許容エラー文字数指定部32Bを通じて記番号登録条件設定画面70上の指定欄73に入力するものである。
記番号登録条件設定部38Gは、許容エラー文字数を指定する指定操作を検出した場合(ステップS15肯定)、許容エラー文字数を記番号登録条件設定メモリ部36に設定し(ステップS16)、再度、記番号の桁数を指定する指定操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS13に移行する。
記番号登録条件設定部38Gは、許容エラー文字数を指定する指定操作を検出しなかった場合(ステップS15否定)、特定桁指定部32Aを通じて記番号の照合必要特定桁を指定する指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS17)。尚、指定操作は、特定桁指定部32Aを通じて記番号登録条件設定画面70上のチェックボックス指定欄72にチェック入力するものである。
記番号登録条件設定部38Gは、記番号の照合必要特定桁を指定する指定操作を検出した場合(ステップS17肯定)、記番号の照合必要特定桁を記番号登録条件設定メモリ部36に設定し(ステップS18)、再度、記番号の桁数を指定する指定操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS13に移行する。
記番号登録条件設定部38Gは、記番号の特定桁を指定する指定操作を検出しなかった場合(ステップS17否定)、合致比率指定部32Cを通じて記番号の照合必要合致比率を指定する指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS19)。尚、指定操作は、合致比率指定部32Cを通じて記番号登録条件設定画面70上の指定欄74に入力するものである。
記番号登録条件設定部38Gは、記番号の照合必要合致比率を指定する指定操作を検出した場合(ステップS19肯定)、記番号の照合必要合致比率を記番号登録条件設定メモリ部36に設定し(ステップS20)、再度、記番号の桁数を指定する指定操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS13に移行する。
記番号登録条件設定部38Gは、記番号の照合必要合致比率を指定する指定操作を検出しなかった場合(ステップS19否定)、記番号登録条件設定画面70上の終了ボタン75を通じて、記番号登録条件の設定を終了する終了操作を検出したか否かを判定する(ステップS21)。
記番号登録条件設定部38Gは、終了操作を検出した場合(ステップS21肯定)、図9に示す処理動作を終了する。
また、記番号登録条件設定部38Gは、終了操作を検出しなかった場合(ステップS21否定)、再度、記番号の桁数を指定する指定操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS13に移行する。
また、記番号登録条件設定部38Gは、記番号登録条件設定の開始操作を検出しなかった場合(ステップS11否定)、図9に示す処理動作を終了する。
図9に示す記番号登録条件設定処理では、記番号桁数指定部32Fの指定操作に応じて記番号の桁数を自由に設定するようにしたので、記番号の桁数が異なる紙幣に対しても十分に対応することができる。
また、記番号登録条件設定処理では、許容エラー文字数指定部32Bの指定操作に応じて記番号認識結果内の許容エラー文字数を自由に設定するようにしたので、記番号認識結果内で許容できるエラー文字数を登録条件とした登録条件範囲を自由に設定することができる。
また、記番号登録条件設定処理では、特定桁指定部32Aの指定操作に応じて記番号認識結果内の照合必要特定桁を自由に設定するようにしたので、紙幣種別毎に異なる記番号の桁の重要度に応じて照合必要特定桁を条件とした登録条件範囲を自由に設定することができる。
また、記番号登録条件設定処理では、合致比率指定部32Cの指定操作に応じて記番号の文字認識結果間の照合必要合致比率を自由に設定するようにしたので、記番号の文字認識結果同士で許容できる合致比率を条件とした登録条件範囲を自由に設定することができる。
図10及び図11は、紙幣管理装置3側の記番号認識処理に関わる管理側制御部38内部の処理動作を示すフローチャートである。
図10及び図11に示す記番号認識処理では、紙幣上の複数の記番号を文字認識し、各記番号の文字認識結果を照合し、その照合結果に基づき、記番号認識結果を取得する処理である。
図10において管理側制御部38内の記番号認識部38Aの紙幣情報受信部41は、紙幣処理装置2から紙幣情報を受信したか否かを判定する(ステップS31)。
記番号認識部38A内の記番号領域抽出部42は、紙幣情報を受信した場合(ステップS31肯定)、紙幣情報内の紙幣画像から各記番号の記番号領域を抽出する(ステップS32)。尚、記番号領域抽出部42は、例えば、紙幣上に同一内容の記番号A及び記番号Bがある場合、記番号Aの記番号領域及び記番号Bの記番号領域を抽出するものである。
記番号認識部38A内の記番号文字認識部43は、各記番号の記番号領域を抽出すると、抽出した記番号領域から記番号を文字認識し(ステップS33)、全ての記番号に対する文字認識が終了したか否かを判定する(ステップS34)。
記番号認識部38A内の記番号照合部44は、全ての記番号に対する文字認識が終了した場合(ステップS34肯定)、各記番号の文字認識結果同士を照合し(ステップS35)、記番号の文字認識結果同士の桁単位の比較照合を開始すべく、図11に示すM1に移行する。尚、記番号文字認識部43は、全ての記番号に対する文字認識が終了した場合、図12に示す例では、記番号Aの文字認識結果として“123?567?90”、記番号Bの文字認識結果として“1?3?5676?0”を取得することになる。
また、紙幣情報受信部41は、紙幣情報を受信しなかった場合(ステップS31否定)、図10に示す処理動作を終了する。
また、記番号領域抽出部42は、全ての記番号に対する文字認識が終了しなかった場合(ステップS34否定)、次の記番号の記番号領域を抽出し(ステップS36)、同記番号を文字認識すべく、ステップS33に移行する。その結果、記番号照合部44では、記番号文字認識部43にて取得した記番号Aの文字認識結果及び記番号Bの文字認識結果同士を比較照合することになる。
図11に示すM1において記番号認識部38A内の記番号照合部44は、文字認識結果同士の照合桁を指定する(ステップS41)。尚、照合桁とは、例えば、記番号A及び記番号Bの文字認識結果同士を照合する照合対象の桁に相当するものである。照合桁は、例えば、第1桁、第2桁…の順で指定するものとする。
記番号認識部38A内の文字確定部45は、各記番号の文字認識結果同士の照合桁の文字が同一文字か否かを判定する(ステップS42)。
文字確定部45は、文字認識結果同士の照合桁の文字が同一文字の場合(ステップS42肯定)、同文字は認識不可の文字であるか否かを判定する(ステップS43)。
文字確定部45は、同文字が認識不可の文字でない場合(ステップS43否定)、すなわち、同文字が認識可の文字と判断し、この認識可の文字を照合桁の確定文字として確定し(ステップS44)、文字認識結果内の全桁の文字が確定したか否かを判定する(ステップS45)。尚、例えば、文字認識結果が10桁の場合、全10桁の文字が確定したか否かを判定するものである。
記番号照合部44は、文字認識結果内の全桁の文字が確定しなかった場合(ステップS45否定)、文字認識結果の内、未照合の次の照合桁を指定し(ステップS46)、照合桁の文字が同一文字であるか否かを判定すべく、ステップS42に移行する。
また、文字確定部45は、ステップS43にて同文字が認識不可の文字の場合(ステップS43肯定)、その認識不可の文字を照合桁のエラー文字として確定し(ステップS47)、文字認識結果内の全桁の文字を確定したか否かを判定すべく、ステップS45に移行する。
また、記番号照合部44は、ステップS42にて照合桁の文字が同一文字でない場合(ステップS42否定)、文字認識結果同士の照合桁の文字が異なる文字か否かを判定する(ステップS48)。
文字確定部45は、文字認識結果同士の照合桁の文字が異なる文字の場合(ステップS48肯定)、これら異なる文字は認識不可の文字を含むか否かを判定する(ステップS49)。
文字確定部45は、これら異なる文字は認識不可の文字を含まない場合(ステップS49否定)、これら異なる文字は認識可の文字と判断し、認識不可文字数メモリ部49に記憶中の各記番号の文字認識結果の認識不可文字数の内、最小の認識不可文字数の文字認識結果が複数あるか否かを判定する(ステップS50)。
文字確定部45は、最小の認識不可文字数の文字認識結果が複数ある場合(ステップS50肯定)、最小の認識不可文字数の文字認識結果の内、優先順位メモリ部50に記憶中の上位の記番号の文字認識結果側の同桁の文字を照合桁の確定文字として確定し(ステップS51)、文字認識結果内の全桁の文字を確定したか否かを判定すべく、ステップS45に移行する。
尚、文字確定部45は、例えば、記番号A及び記番号Bの文字認識結果の最小の認識不可文字数が同数、記番号Aの優先順位が記番号Bよりも上位、記番号Aの文字認識結果の第8桁目が“8”、記番号Bの文字認識結果の第8桁目が“6”の場合、記番号Aの文字認識結果内の第8桁目の“8”を同桁の確定文字として確定するものである。
また、文字確定部45は、ステップS50にて最小の認識不可文字数の文字認識結果が複数ない場合(ステップS50否定)、最小の認識不可文字数の文字認識結果側の同桁の文字を照合桁の確定文字として確定し(ステップS52)、文字認識結果の全桁の文字を確定したか否かを判定すべく、ステップS45に移行する。
尚、文字確定部45は、図12に示す例では、記番号Aの文字認識結果内の認識不可文字数が2個、記番号Bの文字認識結果内の認識不可文字数が3個、記番号Aの文字認識結果の第8桁目が“8”、記番号Bの文字認識結果の第8桁目が“6”の場合、記番号Aの文字認識結果内の第8桁目の“8”を同桁の確定文字として確定するものである。
また、文字確定部45は、ステップS49にて、これら異なる文字は認識不可の文字を含む場合(ステップS49肯定)、これら異なる文字の内、認識不可の文字を除く、認識可の文字が複数あるか否かを判定する(ステップS53)。
文字確定部45は、照合桁において認識可の文字が複数ある場合(ステップS53肯定)、認識不可の文字数が最小の文字認識結果が複数あるか否かを判定すべく、ステップS50に移行する。
また、文字確定部45は、照合桁において認識可の文字が複数ない場合(ステップS53否定)、その文字を照合桁の確定文字として確定し(ステップS54)、文字認識結果内の全桁の文字を確定したか否かを判定すべく、ステップS45に移行する。
また、記番号認識部38A内の異番チェック処理部46は、ステップS45にて文字認識結果内の全桁の文字を確定した場合(ステップS45肯定)、各記番号の文字認識結果同士の異番チェック処理を実行する(ステップS55)。
尚、異番チェック処理は、例えば、図12に示すように、記番号Aの文字認識結果“123?56?890”及び記番号Bの文字認識結果“1?3?5676?0”を桁単位で照合し、第1桁目、第3桁目、第5桁目、第6桁目及び第10桁目の同桁の文字が同一の認識可の文字の桁数X、第2桁目、第4桁目、第7桁目及び第9桁目の同桁の文字に認識不可の文字を含む桁数Y、及び、第8桁目の同桁の文字が認識可の異なる文字の桁数Zをチェックする。
異番チェック処理部46は、認識可の同一文字の桁数X及び、認識可の異なる文字の桁数Zに基づき、X/(X+Z)の数式で記番号A及び記番号Bの文字認識結果同士の合致比率を算出するものである。
記番号認識結果取得部47は、ステップS55にて異番チェック処理が完了すると、ステップS45にて確定した文字認識結果内の全桁の文字に基づき記番号認識結果を取得し(ステップS56)、図11に示す処理動作を終了する。
図10及び図11に示す記番号認識処理では、紙幣内に同一内容の記番号が複数ある場合、これら記番号の文字認識結果同士を照合し、文字認識結果同士の同一桁の文字が認識可の同一文字の場合、その文字を同桁の確定文字として確定すると共に、文字認識結果同士の同一桁の文字が認識可の異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の確定文字として確定すると共に、文字認識結果同士の同一桁の文字が認識不可の文字の場合、同桁の文字をエラー文字“?”として確定し、文字認識結果内の全桁の文字を確定すると、確定文字及び/又はエラー文字“?”を含む記番号認識結果を取得するようにしたので、複数の文字認識結果同士の照合結果に基づき、記番号認識結果内の全桁の文字を確定することができる。
また、記番号認識処理では、文字認識結果同士の同一桁の文字が認識可の異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の確定文字として確定する際、複数の文字認識結果の内、認識不可の文字数が最小の文字認識結果に関わる同桁の文字を同桁の確定文字として確定するようにしたので、記番号認識結果内の各桁の文字を容易に確定することができる。
また、記番号認識処理では、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の確定文字として確定する際、複数の文字認識結果の内、認識不可の文字数が最小の文字認識結果が複数ある場合、これら複数の文字認識結果の内、優先順位メモリ部50に記憶中の優先順位の高い方の文字認識結果に関わる同桁の文字を同桁の確定文字として確定するようにしたので、記番号認識結果内の各桁の文字を容易に確定することができる。
図13は、紙幣管理装置3側の紙幣詳細情報登録処理に関わる管理側制御部38内部の処理動作を示すフローチャートである。
図13に示す紙幣詳細情報登録処理とは、記番号認識部38Aの記番号認識結果が所定登録条件を満たした場合、記番号認識結果に関わる紙幣詳細情報をデータベース33に登録すると共に、記番号認識部38Aの記番号認識結果が所定登録条件を満たさなかった場合、入力操作の入力記番号に関わる紙幣詳細情報をデータベース33に登録する処理である。
図13に示す管理側制御部38の記番号登録条件処理部38B内部の特定桁判定部61は、記番号認識部38Aにて記番号認識結果を取得すると(ステップS61肯定)、記番号認識結果の照合必要特定桁の文字が確定文字であるか否かを判定する(ステップS62)。
記番号登録条件処理部38B内の記番号入力要求部65は、記番号認識結果の照合必要特定桁の文字が確定文字でない場合(ステップS62否定)、記番号の入力操作を要求する記番号入力画面80(図7参照)を表示部31に画面表示する(ステップS63)。
記番号登録条件処理部38B内の記番号受付部66は、記番号入力画面80上の記番号入力欄81上に記番号を入力する入力操作を検出したか否かを判定する(ステップS64)。
記番号登録条件処理部38B内の偽造紙幣リスト判定部64は、記番号の入力操作を検出した場合(ステップS64肯定)、入力記番号(又は記番号認識結果)が偽造紙幣リスト内の記番号に該当するか否かを判定する(ステップS65)。
偽造紙幣リスト判定部64は、入力記番号(又は記番号認識結果)が偽造紙幣リスト内の記番号に該当する場合(ステップS65肯定)、その入力記番号(又は記番号認識結果)の紙幣を偽造紙幣と判断し、その紙幣が偽造紙幣である旨の警告を表示部31及び操作表示部16に画面表示し(ステップS66)、図13に示す処理動作を終了する。
その結果、ユーザは、表示部31及び操作表示部16の警告表示に基づき、偽造紙幣の発生を認識することができる。
また、管理側制御部38内の紙幣詳細情報生成部38Cは、偽造紙幣リスト判定部64にて入力記番号(又は記番号認識結果)が偽造紙幣リスト内の記番号に該当しない場合(ステップS65否定)、その紙幣の入力記番号(又は記番号認識結果)及び紙幣情報に基づき、紙幣詳細情報を生成する(ステップS67)。
管理側制御部38内のDB制御部38Eは、紙幣詳細情報生成部38Cにて紙幣詳細情報を生成すると、この紙幣詳細情報をデータベース33に登録し(ステップS68)、図13に示す処理動作を終了する。
また、記番号登録条件処理部38Bは、ステップS61にて記番号認識結果を取得したのでない場合(ステップS61否定)、図13に示す処理動作を終了する。
また、記番号登録条件処理部38B内の許容エラー文字数判定部62は、ステップS62にて記番号認識結果内の照合必要特定桁の文字が確定文字の場合(ステップS62肯定)、記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数以内であるか否かを判定する(ステップS69)。
記番号入力要求部65は、記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数以内でない場合(ステップS69否定)、記番号の入力操作を要求すべく、ステップS63に移行する。
また、記番号登録条件処理部38内の合致比率判定部63は、ステップS69にて記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数以内の場合(ステップS69肯定)、各記番号の文字認識結果同士の合致比率が照合必要合致比率を超えたか否かを判定する(ステップS70)。
偽造紙幣リスト判定部64は、合致比率が照合必要合致比率を超えた場合(ステップS70肯定)、記番号認識結果の認識信頼性は高いものと判断し、その記番号認識結果が偽造紙幣リスト内の記番号に該当するか否かを判定すべく、ステップS65に移行する。
また、記番号入力要求部65は、ステップS70にて各記番号の文字認識結果同士の合致比率が照合必要合致比率を超えなかった場合(ステップS70否定)、記番号認識結果の認識信頼性は低いものと判断し、記番号の入力操作を要求すべく、ステップS63に移行する。
図13に示す紙幣詳細情報登録処理では、記番号認識部38Aにて記番号認識結果を取得すると、記番号認識結果の照合必要特定桁の文字が確定文字、記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数以内、各記番号の文字認識結果の合致比率が照合必要合致比率を超えた場合、かつ、記番号認識結果が偽造紙幣リスト内の記番号に該当しない場合、その記番号認識結果が所定登録条件を満たしたものと判断し、その記番号認識結果及び紙幣情報に基づき紙幣詳細情報を生成し、生成した紙幣詳細情報をデータベース33に登録する。その結果、所定登録条件を満たした場合、エラー文字“?”を含む記番号認識結果であっても、特定可能な記番号と判断し、その記番号認識結果をデータベース33に登録することができるため、記番号入力によるユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、紙幣詳細情報登録処理では、記番号認識部38Aにて記番号認識結果を取得すると、記番号認識結果の照合必要特定桁の文字がエラー文字“?”、又は記番号認識結果のエラー文字数が許容エラー文字数を超えた場合、又は、各記番号の文字認識結果の合致比率が照合必要合致比率を超えなかった場合、その記番号認識結果が所定登録条件を満たさなかったものと判断し、その記番号の入力操作を要求する。その結果、所定登録条件を満たさなかった場合、その記番号認識結果を特定不可能な記番号と判断し、その記番号の入力操作を要求することで、特定不可能な記番号をそのままデータベース33に登録するような不要な記番号のデータベース33への登録を回避することができる。
図14は、紙幣管理装置3側の紙幣詳細情報検索処理に関わる管理側制御部38内部の処理動作を示すフローチャートである。
図14に示す紙幣詳細情報検索処理は、データベース33に登録中のエラー文字を含む記番号の紙幣詳細情報から検索対象の記番号に近似した記番号認識結果の紙幣詳細情報を検索する処理である。
図14において管理側制御部38は、図8に示す記番号検索画面90の開始操作を検出したか否かを判定する(ステップS81)。
管理側制御部38は、記番号検索画面90の開始操作を検出した場合(ステップS81肯定)、記番号検索画面90を表示部31に画面表示する(ステップS82)。
管理側制御部38内の検索条件設定部38Hは、検索対象入力部32Dを通じて検索対象の記番号の入力操作を検出したか否かを判定する(ステップS83)。尚、入力操作は、検索対象入力部32Dを通じて記番号検索画面90上の記番号入力欄92に入力するものである。
検索条件設定部38Hは、検索対象の記番号の入力操作を検出した場合(ステップS83肯定)、検索条件指定部32Eを通じて、データベース33に登録中の紙幣詳細情報内の記番号の検索エラー文字数を検索条件として指定する指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS84)。尚、指定操作は、検索条件指定部32Eを通じて記番号検索画面90上の指定欄93に指定入力するものである。
検索条件設定部38Hは、検索エラー文字数を検索条件として指定する指定操作を検出した場合(ステップS84肯定)、検索条件として検索エラー文字数を検索条件設定メモリ部37に設定し(ステップS85)、検索対象の記番号の入力操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS83に移行する。
検索条件設定部38Hは、検索エラー文字数を検索条件として指定する指定操作を検出しなかった場合(ステップS84否定)、検索条件指定部32Eを通じて、データベース33に登録中の紙幣詳細情報内の記番号の近似検索桁数を検索条件として指定する指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS86)。尚、指定操作は、検索条件指定部32Eを通じて記番号検索画面90上の指定欄94に指定入力するものである。
検索条件設定部38Hは、近似検索桁数を検索条件として指定する指定操作を検出した場合(ステップS86肯定)、検索条件として近似検索桁数を検索条件設定メモリ部37に設定し(ステップS87)、検索対象の記番号の入力操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS83に移行する。
検索条件設定部38Hは、近似検索桁数を検索条件として指定する指定操作を検出しなかった場合(ステップS86否定)、検索条件指定部32Eを通じて、データベース33に登録中の紙幣詳細情報内の記番号の検索必要特定桁を検索条件として指定する指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS88)。尚、指定操作は、検索条件指定部32Eを通じて記番号検索画面90上のチェックボックス指定欄95をチェック入力するものである。また、この検索条件は、検索必要特定桁が確定文字の記番号に関わる紙幣詳細情報のみを検索条件とするものである。
また、検索条件設定部38Hは、記番号の検索必要特定桁を検索条件として指定する指定操作を検出した場合(ステップS88肯定)、検索条件として検索必要特定桁を検索条件設定メモリ部37に設定し(ステップS89)、検索対象の記番号の入力操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS83に移行する。
また、管理側制御部38内の検索制御部38Fは、記番号の検索必要特定桁を検索条件として指定する指定操作を検出しなかった場合(ステップS88否定)、検索開始操作を検出したか否かを判定する(ステップS90)。
また、検索制御部38Fは、検索開始操作を検出しなかった場合(ステップS90否定)、検索終了操作を検出したか否かを判定する(ステップS91)。
検索制御部38Fは、検索終了操作を検出した場合(ステップS91肯定)、図14に示す処理動作を終了する。また、検索制御部38Fは、検索終了操作を検出しなかった場合(ステップS91否定)、検索対象の記番号の入力操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS83に移行する。
また、検索制御部83Fは、検索開始操作を検出した場合(ステップS90肯定)、検索条件設定メモリ部37に設定中の検索条件に基づき、ステップS83にて入力した検索対象の記番号に近似する記番号(記番号認識結果又は入力記番号)の紙幣詳細情報をデータベース33から検索し(ステップS92)、その検索結果である紙幣詳細情報の一覧を表示部31に画面表示し(ステップS93)、検索終了操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS91に移行する。
また、検索条件設定部38Hは、検索対象の記番号の入力操作を検出しなかった場合(ステップS83否定)、検索対象の記番号の入力操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS83に移行する。
図14に示す紙幣詳細情報登録処理では、検索条件設定メモリ部37に設定中の検索条件に基づき、データベース33に登録中の確定文字及び/又はエラー文字を含む記番号認識結果に関わる紙幣詳細情報から検索対象入力部にて入力した検索対象の記番号に近似する識別情報認識結果に関わる紙幣詳細情報を検索するようにしたので、不確定文字を含む記番号認識結果に関わる紙幣詳細情報の中から検索対象の記番号に近似する記番号認識結果の紙幣詳細情報を簡単に検索することができる。
本実施の形態では、記番号認識結果内の確定文字又はエラー文字“?”に基づき、記番号認識結果が所定登録条件を満たした、例えば、記番号認識結果内のエラー文字の有無に関係なく、その記番号認識結果が特定可能な場合、その記番号認識結果をデータベース33に登録すると共に、記番号認識結果が所定登録条件を満たさなかった、例えば、記番号認識結果が特定不可能な場合、その記番号認識結果のデータベース33への登録を禁止するようにした。その結果、本実施の形態では、特定不可能な記番号認識結果のままでのデータベース33への無駄な登録を回避すると共に、エラー文字“?”を含む記番号認識結果であっても、特定可能な記番号認識結果の場合には、入力操作を要することなく、その記番号認識結果をデータベース33へ登録することで、記番号入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、本実施の形態では、記番号認識結果内の照合必要特定桁の文字が確定文字の場合、その記番号認識結果を特定可能と判断し、その記番号認識結果をデータベース33に登録すると共に、照合必要特定桁の文字がエラー文字の場合、その記番号認識結果を特定不可能と判断し、その記番号認識結果のデータベース33への登録を禁止するようにした。その結果、本実施の形態では、記番号認識結果がエラー文字を含む場合でも、照合必要特定桁の条件を満たした場合には、入力操作を要することなく、その記番号認識結果をデータベース33へ登録することで、記番号入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、本実施の形態では、特定桁指定部32Aを使用して記番号認識結果の識別に必要な文字、例えば、紙幣の造幣局を表す文字や、チェックディジットに使用する文字を記載した桁を照合必要特定桁として自由にユーザ側で指定できるようにしたので、識別に必要な文字を記載した桁が異なる様々な紙幣に十分に対応することができると共に、照合必要特定桁を条件とした登録条件範囲を自由に設定することができる。
また、本実施の形態では、記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数以内の場合、その記番号認識結果を特定可能と判断し、その記番号認識結果をデータベース33に登録すると共に、記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数を超えた場合、その記番号認識結果を特定不可能と判断し、その記番号認識結果のデータベース33への登録を禁止するようにした。その結果、本実施の形態では、記番号認識結果がエラー文字を含む場合でも、許容エラー文字数の条件を満たした場合には、入力操作を要することなく、その記番号認識結果をデータベース33に登録することで、記番号入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、本実施の形態では、許容エラー文字数指定部32Bを使用して記番号認識結果を識別するのに許容できるエラー文字数をユーザ側で自由に指定できるようにしたので、桁数の異なる様々な紙幣にも十分対応することができると共に、そのエラー文字のエラー文字数を条件とした登録条件範囲を自由に設定することができる。
また、本実施の形態では、記番号認識結果内の照合必要特定桁の文字が確定文字の場合、かつ、記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数以内の場合、記番号認識結果が所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、記番号認識結果内の照合必要特定桁の文字がエラー文字の場合、又は、記番号認識結果内の照合必要特定桁の文字が確定文字の場合、かつ、記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数を超えた場合、記番号認識結果が所定登録条件を満たさなかったものと判断するようにした。その結果、本実施の形態では、記番号認識結果がエラー文字を含む場合でも、照合必要特定桁及び許容エラー文字数の条件を満たした場合には、入力操作を要することなく、その記番号認識結果をデータベース33に登録することで、記番号入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、本実施の形態では、記番号認識結果が所定登録条件を満たさなかった場合、この記番号認識結果に関わる入力操作を要求し、記番号認識結果に関わる入力操作を検出すると、この入力操作に関わる記番号認識結果をデータベース33に登録するようにした。その結果、実施の形態では、記番号認識結果が所定登録条件を満たさなかった場合にのみ、記番号認識結果の入力操作を要求することになるため、記番号入力に要するユーザ側の操作負担を大幅に軽減することができる。
また、本実施の形態では、データベース33に登録中の確定文字及び/又はエラー文字を含む記番号認識結果に関わる紙幣詳細情報から検索対象入力部32Dにて入力した検索対象の記番号に近似する記番号認識結果に関わる紙幣詳細情報を検索するようにしたので、エラー文字を含む記番号認識結果であっても検索対象の記番号に近似する記番号認識結果に関わる紙幣詳細情報を容易に検索することができる。
また、本実施の形態では、紙幣内に同一内容の記番号が複数ある場合、これら記番号の文字認識結果同士を照合し、文字認識結果同士の同一桁の文字が全て認識可の同一文字の場合、その文字を同桁の確定文字として確定すると共に、文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の確定文字として確定すると共に、文字認識結果同士の同一桁の文字が全て認識不可の文字の場合、同桁の文字をエラー文字として確定し、文字認識結果内の全桁の文字を確定すると、確定文字及び/又はエラー文字を含む記番号認識結果を取得するようにしたので、複数の文字認識結果同士の照合結果に基づき、記番号認識結果内の全桁の文字を確定することができる。
また、本実施の形態では、文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の確定文字として確定する際、複数の文字認識結果の内、認識不可の文字数が最小の文字認識結果に関わる同桁の文字を同桁の確定文字として確定するようにしたので、記番号認識結果内の各桁の文字を容易に確定することができる。
また、本実施の形態では、文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の確定文字として確定する際、複数の文字認識結果の内、優先順位メモリ部50に記憶中の優先順位の高い方の文字認識結果に関わる同桁の文字を同桁の確定文字として確定するようにしたので、記番号認識結果内の各桁の文字を容易に確定することができる。
また、本実施の形態では、異番チェック処理部46にて算出した合致比率が合致比率指定部32Cにて指定した照合必要合致比率を超えなかった場合、記番号認識結果が所定登録条件を満たさなかったものと判断するようにした。その結果、本実施の形態では、合致比率が照合必要合致比率を超えなかった場合、文字認識結果同士の同一桁間で認識可の文字が合致する合致比率が低く、その記番号認識結果の認識信頼性が低いものと判断し、その記番号認識結果のデータベース33への登録を禁止するようにしたので、記番号認識結果の誤認識による不具合を回避することができる。
また、本実施の形態では、例えば、何れかの顧客が金融機関に来店して、「この紙幣が当該金融機関のATMから出金された偽造紙幣である」旨を指摘された場合でも、その紙幣の記番号を検索対象として、データベース33に登録中の紙幣詳細情報を検索し、その検索結果を表示部31に画面表示する。その結果、本実施の形態では、該当する記番号が登録済みの場合には顧客の指摘を認め、該当する記番号が登録されていない場合には顧客に対して「この紙幣は、当該金融機関のATMから出金されたものではない」旨を主張することができる。
また、本実施の形態では、例えば、金融機関で紙幣損券を上位銀行に出金する際に損券の紙幣詳細情報をデータベース33に登録しておくことで、上位銀行から出金した紙幣が偽造紙幣である旨を指摘された場合でも、その紙幣の記番号を検索対象として、データベース33に登録中の紙幣詳細情報を検索し、その検索結果を表示部31に画面表示する。その結果、本実施の形態では、該当する記番号が登録済みの場合には上位銀行の指摘を認め、該当する記番号が登録されていない場合には上位銀行に対して「その紙幣は、当該金融機関から出金されたものではない」旨を主張することができる。
尚、本実施の形態では、紙幣上に同一内容の記番号が複数、例えば2個ある場合を例に挙げて説明したが、紙幣上に記番号が1個しかない場合であっても同様の効果を得ることができる。この場合、記番号認識部38Aは、記番号文字認識部43を通じて記番号を文字認識し、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得し、文字確定部45及び記番号認識結果取得部47を経て、取得した文字認識結果の各桁を記番号認識結果として取得する。尚、記番号認識部38Aでは、記番号が1個しかない場合、記番号照合部44、異番チェック処理部46、認識不可文字数算出部48、認識不可文字数メモリ部49及び優先順位メモリ部50を使用しなくても、記番号認識結果を取得できるものである。
更に、この場合、記番号登録条件処理部38Bは、記番号認識部38Aにて取得した記番号認識結果が所定登録条件を満たしたか否かを判定する際、特定桁判定部61及び許容エラー文字数判定部62にて照合必要特定桁及び許容エラー文字数の登録条件を満たしたか否かを判定し、許容エラー文字数判定部62にて記番号認識結果内のエラー文字数が許容エラー文字数以内の場合、合致比率判定部63の判定動作を行うことなく、その記番号認識結果が偽造紙幣リスト内の記番号に該当するか否かを判定するものである。
このように紙幣管理装置3では、紙幣の記番号が1個だとしても、記番号の文字認識結果を取得し、取得した文字認識結果に基づき記番号認識結果を取得し、この記番号認識結果が所定登録条件を満たした場合、その記番号認識結果に基づく紙幣詳細情報をデータベース33に登録すると共に、記番号認識結果が所定登録条件を満たさなかった場合、その記番号認識結果のデータベース33への登録を禁止し、記番号の入力操作を要求することになる。
また、本実施の形態では、紙幣内に同一内容の記番号が複数ある場合、記番号の文字認識結果同士を桁単位で照合し、文字確定部45にて文字認識結果内の全桁の文字を確定して記番号認識結果を取得するようにしたが、例えば、記番号Aの文字認識結果内の認識不可の文字数及び記番号Bの文字認識結果内の認識不可の文字数の内、認識不可の文字数が最小の文字認識結果側の全桁の文字を確定し、記番号認識結果を取得するようにしても良く、この場合、記番号認識結果内の各桁の文字を確定する処理負担を大幅に軽減することができる。
また、本実施の形態では、記番号認識結果内のエラー文字数に基づき、第2登録条件を満たしているか否かを判定するようにしたが、例えば、記番号認識結果内の確定文字数に基づき、第2登録条件を満たしているか否かを判定するようにしても良く、記番号認識結果内の確定文字数が照合必要確定文字数以上の場合、第2登録条件を満たすようにしても良い。この場合、許容エラー文字数指定部32Bではなく、照合必要確定文字数を指定する確定文字数指定部を備えることで、同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施の形態では、記番号認識結果をデータベース33に登録する際、照合必要特定桁の第1登録条件、エラー文字数の第2登録条件、合致比率の第3登録条件、偽造紙幣の第4登録条件を夫々満たした場合、その記番号認識結果を含む紙幣詳細情報をデータベース33に登録するようにしたが、例えば、照合必要特定桁の第1登録条件、エラー文字数の第2登録条件、合致比率の第3登録条件又は偽造紙幣の第4登録条件の内の何れか一の条件又は複数の条件を満たした場合に、その記番号認識結果を含む紙幣詳細情報をデータベース33に登録するようにしても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態では、紙幣管理装置3側に記番号認識部38Aを設けるようにしたが、例えば、紙幣処理装置2側に記番号認識部38Aを設けるようにしても良く、この場合、紙幣管理装置3側の負担を大幅に軽減することができる。
また、上記実施の形態では、紙幣詳細情報全部をデータベース33に登録するようにしたが、紙幣詳細情報の内、紙幣の記番号(記番号認識結果又は入力記番号)のみを登録するようにしても良い。
また、上記実施の形態では、紙幣の記番号を含む紙幣詳細情報をデータベース33に登録する紙幣管理システム1を例に挙げて説明したが、紙幣ではなく、商品券や小切手等の紙葉類を、その紙葉類上に記載した、同紙葉類を識別する識別情報で管理するシステムに適用可能であることは言うまでもない。
以上、本実施の形態について説明したが、本実施の形態によって本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではなく、請求の範囲に記載した技術的思想の範囲を逸脱しない限り、各種様々な実施の形態が実施可能であることは言うまでもない。また、本実施形態に記載した効果は、これに限定されるものではない。
また、本実施形態で説明した各種処理の内、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動で行うことも可能であることは勿論のこと、その逆に、手動で行われるものとして説明した処理の全部又は一部を自動で行うことも可能であることは言うまでもない。また、本実施形態で説明した処理手順、制御手順、具体的名称、各種データやパラメータを含む情報についても、特記した場合を除き、適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的に記載したものであって、必ずしも物理的に図示のように構成されるものではなく、その各装置の具体的な態様は図示のものに限縮されるものでは到底ないことは言うまでもない。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上、又は同CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。

Claims (13)

  1. 紙葉類を識別する所定桁の識別情報を前記紙葉類から文字認識し、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得し、取得した文字認識結果に基づき、前記紙葉類に対して複数の同一内容の識別情報がある場合には、各識別情報の文字認識結果同士を桁単位で照合することで各桁の文字を認識可の確定文字又は認識不可の不確定文字として確定し、前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む識別情報認識結果を取得する識別情報認識部と、
    前記識別情報認識結果の所定桁の内、任意の特定桁を指定する特定桁指定部と、
    前記識別情報認識部にて取得した前記識別情報認識結果内の前記確定文字又は前記不確定文字に基づき、前記特定桁指定部にて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記確定文字の場合、この識別情報認識結果が所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、前記特定桁指定部にて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記不確定文字の場合、この識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断する登録条件判定部と、
    この登録条件判定部にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たした場合、この識別情報認識結果が前記不確定文字を含んでいてもデータベースに登録すると共に、前記登録条件判定部にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかった場合、この識別情報認識結果の前記データベースへの登録を禁止する登録制御部と、
    を有することを特徴とする紙葉類管理装置。
  2. 紙葉類を識別する所定桁の識別情報を前記紙葉類から文字認識し、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得し、取得した文字認識結果に基づき、認識可の確定文字及び/又は認識不可の不確定文字を含む識別情報認識結果を取得する識別情報認識部と、
    前記識別情報認識結果の所定桁の内、前記不確定文字を許容できる不確定許容文字数を指定する不確定許容文字数指定部と、
    前記識別情報認識部にて取得した前記識別情報認識結果内の前記確定文字又は前記不確定文字に基づき、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記不確定許容文字数指定部にて指定した前記不確定許容文字数以内の場合、この識別情報認識結果が所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記不確定許容文字数指定部にて指定した前記不確定許容文字数を超えた場合、この識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断する登録条件判定部と、
    この登録条件判定部にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たした場合、この識別情報認識結果が前記不確定文字を含んでいてもデータベースに登録すると共に、前記登録条件判定部にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかった場合、この識別情報認識結果の前記データベースへの登録を禁止する登録制御部と、
    を有することを特徴とする紙葉類管理装置。
  3. 紙葉類を識別する所定桁の識別情報を前記紙葉類から文字認識し、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得し、取得した文字認識結果に基づき、認識可の確定文字及び/又は認識不可の不確定文字を含む識別情報認識結果を取得する識別情報認識部と、
    前記識別情報認識結果の所定桁の内、任意の特定桁を指定する特定桁指定部と、
    前記識別情報認識結果の所定桁の内、前記不確定文字を許容できる不確定許容文字数を指定する不確定許容文字数指定部と、
    前記識別情報認識部にて取得した前記識別情報認識結果内の前記確定文字又は前記不確定文字に基づき、前記特定桁指定部にて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記確定文字の場合、かつ、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記不確定許容文字数指定部にて指定した前記不確定許容文字数以内の場合、前記識別情報認識結果が所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、前記特定桁指定部にて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記不確定文字の場合、又は、前記識別情報認識結果内の前記不確定文字の合計数が前記不確定許容文字数指定部にて指定した前記不確定許容文字数を超えた場合、前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断する登録条件判定部と、
    この登録条件判定部にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たした場合、この識別情報認識結果が前記不確定文字を含んでいてもデータベースに登録すると共に、前記登録条件判定部にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかった場合、この識別情報認識結果の前記データベースへの登録を禁止する登録制御部と、
    を有することを特徴とする紙葉類管理装置。
  4. 前記登録条件判定部にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかった場合、この識別情報識別結果に関わる入力操作を要求する入力操作要求部を有し、
    前記登録制御部は、
    前記入力操作要求部に対する前記識別情報認識結果に関わる入力操作を検出すると、この入力した識別情報を前記データベースに登録することを特徴とする請求項1〜の何れか一に記載の紙葉類管理装置。
  5. 検索対象の識別情報を入力する検索対象入力部と、
    前記データベースに登録中の前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む識別情報認識結果から前記検索対象入力部にて入力した前記検索対象の識別情報に近似する識別情報認識結果を検索する検索制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜の何れか一に記載の紙葉類管理装置。
  6. 前記識別情報認識部は、
    前記紙葉類から複数の同一内容の識別情報を文字認識し、各識別情報に関わる、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得する文字認識部と、
    この文字認識部にて取得した各識別情報の文字認識結果同士を桁単位で照合する照合部と、
    この照合部にて照合した文字認識結果同士の同一桁の文字が全て認識可の同一文字の場合、その文字を同桁の前記確定文字として確定すると共に、前記文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の前記確定文字として確定すると共に、前記文字認識結果同士の同一桁の文字が全て認識不可の文字の場合、同桁の文字を前記不確定文字として確定する文字確定部と、
    前記文字確定部にて前記文字認識結果内の全桁の文字を確定すると、前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む前記識別情報認識結果を取得する識別情報認識結果取得部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜の何れか一に記載の紙葉類管理装置。
  7. 前記文字確定部は、
    前記文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の前記確定文字として確定する際、前記複数の文字認識結果の内、前記認識不可の文字の合計数が最小の文字認識結果に関わる同桁の文字を同桁の前記確定文字として確定することを特徴とする請求項記載の紙葉類管理装置。
  8. 前記紙葉類上の同一内容の複数の識別情報の内、各識別情報に付与した優先順位を記憶した優先順位記憶部を有し、
    前記文字確定部は、
    前記文字認識結果同士の同一桁の文字が少なくとも一つの認識可の文字を含む異なる文字の場合、これら異なる文字の内、任意の文字を同桁の前記確定文字として確定する際、前記複数の文字認識結果の内、前記優先順位記憶部に記憶中の優先順位の高い方の文字認識結果に関わる同桁の文字を同桁の前記確定文字として確定することを特徴とする請求項記載の紙葉類管理装置。
  9. 前記照合部にて照合した複数の文字認識結果同士の同一桁間で前記認識可の文字が合致する合致比率を算出する合致比率算出部と、
    許容合致比率を指定する許容合致比率指定部と、
    を有し、
    前記登録条件判定部は、
    前記合致比率算出部にて算出した前記合致比率が前記許容合致比率指定部にて指定した前記許容合致比率を超えなかった場合、前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断することを特徴とする請求項記載の紙葉類管理装置。
  10. 検索対象の識別情報を入力する検索対象入力部と、
    前記データベースに登録中の前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む識別情報認識結果から前記検索対象入力部にて入力した前記検索対象の識別情報に近似する識別情報認識結果を検索する検索制御部と、
    を有することを特徴とする請求項記載の紙葉類管理装置。
  11. 前記識別情報認識部は、
    前記紙葉類から複数の同一内容の識別情報を文字認識し、各識別情報に関わる、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得する文字認識部と、
    この文字認識部にて取得した各識別情報の文字認識結果同士を桁単位で照合する照合部と、
    この照合部にて照合した前記複数の文字認識結果の内、前記認識不可の文字の合計数が最小の文字認識結果内の全桁の文字で前記確定文字及び/又は前記不確定文字を確定する文字確定部と、
    前記文字確定部にて前記文字認識結果内の全桁の文字を確定すると、前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む前記識別情報認識結果を取得する識別情報認識結果取得部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜の何れか一に記載の紙葉類管理装置。
  12. 紙葉類を識別する所定桁の識別情報を前記紙葉類から文字認識し、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得し、取得した文字認識結果に基づき、前記紙葉類に対して複数の同一内容の識別情報がある場合には、各識別情報の文字認識結果同士を桁単位で照合することで各桁の文字を認識可の確定文字又は認識不可の不確定文字として確定し、前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む識別情報認識結果を取得する識別情報認識ステップと、
    前記識別情報認識結果の所定桁の内、任意の特定桁を指定する特定桁指定ステップと、
    前記識別情報認識ステップにて取得した前記識別情報認識結果内の前記確定文字又は前記不確定文字に基づき、前記特定桁指定ステップにて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記確定文字の場合、この識別情報認識結果が所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、前記特定桁指定部にて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記不確定文字の場合、この識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断する登録条件判定ステップと、
    この登録条件判定ステップにて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たした場合、この識別情報認識結果が前記不確定文字を含んでいてもデータベースに登録すると共に、前記登録条件判定ステップにて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかった場合、この識別情報認識結果の前記データベースへの登録を禁止する登録制御ステップと、
    を含むことを特徴とする紙葉類管理方法。
  13. 紙葉類を識別する所定桁の識別情報を前記紙葉類から文字認識し、認識可の文字及び/又は認識不可の文字を含む文字認識結果を取得し、取得した文字認識結果に基づき、前記紙葉類に対して複数の同一内容の識別情報がある場合には、各識別情報の文字認識結果同士を桁単位で照合することで各桁の文字を認識可の確定文字又は認識不可の不確定文字として確定し、前記確定文字及び/又は前記不確定文字を含む識別情報認識結果を取得する識別情報認識手順と、
    前記識別情報認識結果の所定桁の内、任意の特定桁を指定する特定桁指定手順と、
    前記識別情報認識手順にて取得した前記識別情報認識結果内の前記確定文字又は前記不確定文字に基づき、前記特定桁指定手順にて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記確定文字の場合、この識別情報認識結果が所定登録条件を満たしたものと判断すると共に、前記特定桁指定部にて指定した前記識別情報認識結果内の特定桁の文字が前記不確定文字の場合、この識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかったものと判断する登録条件判定手順と、
    この登録条件判定手順にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たした場合、この識別情報認識結果が前記不確定文字を含んでいてもデータベースに登録すると共に、前記登録条件判定手順にて前記識別情報認識結果が前記所定登録条件を満たさなかった場合、この識別情報認識結果の前記データベースへの登録を禁止する登録制御手順と、
    を含む処理プログラムをコンピュータ装置に実行させることを特徴とする紙葉類管理プログラム。
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