JP5511715B2 - アクセルペダル装置 - Google Patents

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Description

本発明はアクセルペダル装置に係り、特に、急な踏込み操作が為された場合にその踏込みストロークに応じた動力源出力の制御を制限する技術の改良に関するものである。
踏込み操作される操作ペダルを有し、その操作ペダルの踏込みストロークに応じて動力源出力が制御されるアクセルペダル装置において、前記操作ペダルの踏込み速度が予め定められた制限速度を超えると、その操作ペダルの踏込みストロークに応じた動力源出力の制御が制限されるようにすることが提案されている。特許文献1に記載の装置はその一例で、車両用のアクセルペダル装置に関するものであり、操作ペダルが磁力でアクセルアームに連結されており、操作ペダルに衝撃力が加えられると、その磁力による吸着力に抗して操作ペダルがアクセルアームから切り離され、その操作ペダルの踏込みストロークに応じた動力源の出力が機械的に制限されて車両の急発進等が防止される。
特開平6−156111号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のアクセルペダル装置においては、操作ペダルの踏込み開始当初から、磁力による吸着力を超える急な踏込み操作が為されるとアクセルアームとの連結が遮断され、動力源の出力が制限されるため、踏込みストロークの途中まで踏込み操作して発進加速したい場合でも、その踏込み操作が急な場合にはアクセルアームとの連結が遮断されて出力が制限され、所望の発進加速性能が得られなくて加速フィーリングが悪化する恐れがあった。なお、車両用以外のアクセルペダル装置においても、同様の問題が生じる恐れがある。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、急な踏込み操作が為された場合に出力が制限されるアクセルペダル装置において、所定の動力源出力の増大要求を満足させつつ急な踏込み操作による急激な動力源出力の増大を防止することにある。例えば、車両用のアクセルペダル装置においては、所定の発進加速性能の確保と急発進防止による安全性確保との両立を図ることである。
かかる目的を達成するために、第1発明は、踏込み操作される操作ペダルを有し、その操作ペダルの踏込みストロークに応じて動力源出力が制御されるアクセルペダル装置において、(a) 前記操作ペダルに連結遮断装置を介して切り離し可能に連結され、その操作ペダルの踏込み操作に連動して移動させられるアクセル部材を有し、前記踏込みストロークに対応するそのアクセル部材の移動量に基づいて前記動力源出力が制御されるとともに、(b) 前記操作ペダルの原位置から所定の中間踏込みストロークまでの第1踏込み領域と、その中間踏込みストロークから最大踏込みストロークまたはその最大踏込みストロークより手前までの所定の第2踏込み領域とを有し、(c) 前記連結遮断装置は、前記操作ペダルの踏込みストロークが前記第1踏込み領域の場合には、その操作ペダルの踏込み速度に拘らずその操作ペダルと前記アクセル部材との連結状態を維持し、その操作ペダルの踏込みストロークに応じた前記動力源出力が許容される一方、(d) 前記連結遮断装置は、前記操作ペダルの踏込みストロークが前記第2踏込み領域内の場合には、その操作ペダルの踏込み速度が予め定められた制限速度以下の時にはその操作ペダルと前記アクセル部材との連結状態を維持し、その操作ペダルの踏込みストロークに応じた前記動力源出力が許容されるが、その踏込み速度がその制限速度を超えるとその操作ペダルとそのアクセル部材との連結を遮断し、その操作ペダルの踏込みストロークに応じたその動力源出力が制限されることを特徴とする。
発明は、第発明のアクセルペダル装置において、(a) 前記操作ペダルは第1軸心まわりに回動可能に配設されて踏込み操作されるもので、(b) 前記アクセル部材は、前記第1軸心と平行な第2軸心まわりに回動可能に配設されるとともに前記連結遮断装置を介して前記操作ペダルに連結され、その操作ペダルの踏込み操作に連動してその第2軸心まわりに回動させられるアクセルアームで、そのアクセルアームの回動量に基づいて前記動力源出力が制御される一方、(c) 前記連結遮断装置は、前記操作ペダルと前記アクセルアームとを磁力により吸着して連結する永久磁石を有し、前記踏込み速度が前記制限速度を超えるとその永久磁石による吸着力に抗してその操作ペダルとアクセルアームとが切り離されることを特徴とする。
発明は、第発明のアクセルペダル装置において、(a) 前記操作ペダルおよび前記アクセルアームの一方には、ローラ部材が前記第1軸心と平行な中心線まわりに回転可能に配設されており、(b) そのローラ部材は、前記操作ペダルおよび前記アクセルアームの他方と係合させられ、その操作ペダルの踏込み操作に伴うその他方の部材との相対変位に伴って前記中心線まわりに回転しながら転動させられる一方、(c) その他方の部材は、(c-1) 前記第1踏込み領域において前記ローラ部材に当接させられ、前記操作ペダルの踏込み操作に伴って前記アクセルアームを押圧して回動させる当接係合部と、(c-2) 前記第2踏込み領域において前記ローラ部材に磁力によって吸着され、前記操作ペダルの踏込み速度が前記制限速度以下の時にはその吸着状態を維持してその操作ペダルの踏込み操作に連動して前記アクセルアームを引張して回動させるが、その踏込み速度が制限速度を超えると、前記磁力に抗してそのローラ部材から離脱させられ、その操作ペダルの踏込み操作に連動するそのアクセルアームの回動を遮断する吸着係合部と、を備えており、(d) 前記ローラ部材および前記吸着係合部の何れか一方が前記永久磁石で、他方がその永久磁石に吸着される磁性材料にて構成されていることを特徴とする。
このようなアクセルペダル装置においては、原位置から中間踏込みストロークまでの第1踏込み領域では、操作ペダルの踏込み速度に拘らず踏込みストロークに応じた動力源出力が許容される一方、その中間踏込みストロークを超えた第2踏込み領域では、操作ペダルの踏込み速度が制限速度以下の場合には踏込みストロークに応じた動力源出力が許容されるが、踏込み速度が制限速度を超えると踏込みストロークに応じた動力源出力が制限される。したがって、操作ペダルが大きな踏込み速度で中間踏込みストロークを超えて大きく踏込み操作されると動力源出力が制限され、操作ペダルの急な踏込み操作による急激な動力源出力の増大が防止される。これにより、例えば車両用のアクセルペダル装置の場合、車両の急発進等が防止されて安全性が確保される。
一方、踏込みストロークが中間踏込みストローク以下の第1踏込み領域の範囲内であれば、操作ペダルが制限速度を超えた大きな踏込み速度で踏込み操作された場合でも、踏込みストロークに応じて動力源出力が制御されるため、その中間踏込みストロークに対応する動力源出力の範囲内でその動力源出力を急に増大させることができる。これにより、例えば車両用のアクセルペダル装置の場合、所定の発進加速性能を確保して加速フィーリングを向上させることができる。
また、操作ペダルに連結遮断装置を介して切り離し可能に連結され、その操作ペダルの踏込み操作に連動して移動させられるアクセル部材を有し、そのアクセル部材の移動量に基づいて動力源出力が制御されるようになっており、操作ペダルの踏込みストロークが第2踏込み領域内の時に踏込み速度が制限速度以下であれば、連結遮断装置による操作ペダルとアクセルアームとの連結状態が維持されるが、踏込み速度が制限速度を超えると連結遮断装置によりそれ等の連結が遮断される。これにより、操作ペダルの踏込みストロークに応じたアクセル部材の移動が遮断され、そのアクセル部材の移動量に基づいて電気的に動力源出力を制御する場合、およびアクセル部材の移動量に基づいて機械的に動力源出力を制御する場合の何れも、その動力源出力が適切に制限される。
発明は、第1軸心まわりに回動可能に配設された操作ペダルに連動して第2軸心まわりに回動させられるアクセルアームを有し、そのアクセルアームの回動量に基づいて動力源出力が制御されるとともに、前記連結遮断装置として永久磁石が用いられている場合で、踏込み速度が制限速度を超えると永久磁石による吸着力に抗して機械的に操作ペダルとアクセルアームとが切り離される。したがって、操作ペダルとアクセルアームとの連結および遮断を電気的に切り換える場合に比較して、複雑な制御や電動アクチュエータ等が不要で、アクセルペダル装置をコンパクトで簡単且つ安価に構成できる。
発明は、操作ペダルおよびアクセルアームの一方にローラ部材が配設されるとともに、他方に前記第1踏込み領域でローラ部材と係合させられる当接係合部、および前記第2踏込み領域でローラ部材に吸着される吸着係合部が設けられ、そのローラ部材および吸着係合部の何れか一方が永久磁石で他方が磁性材料にて構成されている場合で、ローラ部材がそれ等の当接係合部および吸着係合部に接して転動させられるとともに、その境界すなわち中間踏込みストローク付近でローラ部材の回転方向が逆転させられる。その場合に、ローラ部材の回転速度は踏込み速度に対応して増減し、その回転速度が大きくなると回転方向の逆転に伴う回転変化速度が大きくなるため、吸着力に抗してローラ部材から離脱し易くなり、第2踏込み領域まで踏込み操作された場合に踏込み速度に応じて操作ペダルとアクセルアームとが適切に切り離される。
本発明の一実施例である車両用アクセルペダル装置を説明する図で、(a) は制御系統のブロック図を併せて示す概略側面図、(b) は斜視図である。 図1の操作ペダルが適切に踏込み操作された場合の作動を説明する骨子図である。 図1の操作ペダルが大きな踏込み速度で大きく踏込み操作された場合の作動を説明する骨子図である。 図1の操作ペダルの第1踏込み領域および第2踏込み領域を説明する骨子図である。
本発明は、自動車等の車両用のアクセルペダル装置に好適に適用されるが、操作ペダルが踏込み操作されることにより動力源の出力を増大させる車両用以外のアクセルペダル装置にも適用され得る。このアクセルペダル装置は、操作ペダルの踏込みストロークに対応するアクセル部材の移動量を電気的に検出し、電動アクチュエータによってエンジン等の動力源の出力を制御することもできるが、アクセル部材にケーブルやリンク等が連結されてスロットル弁等の出力調整装置が機械的に制御されるようになっていても良い。
操作ペダルの踏込みストロークは、少なくとも第1踏込み領域および第2踏込み領域に分けられるが、第2踏込み領域を最大踏込みストロークよりも手前までとして、第2踏込み領域よりも踏込みストロークが大きい第3踏込み領域を備えていても良い。第3踏込み領域における動力源出力の制御は適宜定められ、例えば第2踏込み領域でアクセル部材が操作ペダルから切り離された場合、第3踏込み領域でもその切り離し状態が維持されるように構成される。
第1踏込み領域は、踏込み速度に拘らず急激な出力増大(急発進等)が防止され且つ所定の出力増大性能(発進加速性能)を確保できるように適宜定められる。第2踏込み領域における動力源出力の制限は、少なくとも踏込みストロークに応じて制御される通常の動力源出力よりも低下させるものであれば良い。例えばアクセル部材のみリターンスプリング等の付勢手段により原位置まで戻されて動力源出力が0或いはアイドル状態とされても良い。
第2踏込み領域で踏込み速度が所定の制限速度を超えると動力源出力が制限されるが、大きな操作力で踏込み操作された場合も、結果的に踏込み速度が大きくなるため、所定値以上の操作力で踏込み操作された場合に動力源出力が制限されるようになっていも良い。
結遮断装置は、電磁石など電気的に吸着力を制御してアクセル部材と操作ペダルとを連結したり切り離したりするものでも良いが、永久磁石など一定の吸着力でアクセル部材と操作ペダルとを連結し、踏込み速度が制限速度を超えて吸着負荷が吸着力よりも大きくなると機械的に切り離すものでも良い。磁力による吸着以外に摩擦力などでアクセル部材と操作ペダルとを連結して一体的に移動させるとともに、踏込み速度が制限速度を超えたら摩擦力等に抗して両者の連結が機械的に遮断され、或いは電気的に摩擦力等を低下させて遮断するものでも良いなど、種々の態様が可能である。
発明では操作ペダルが第1軸心まわりに回動するように踏込み操作されるが、第1発明の実施に際しては、例えば操作ペダルが一直線方向へ平行移動するように踏込み操作されるものでも良い。また、アクセル部材として第2軸心まわりに回動可能なアクセルアームが用いられているが、第発明の実施に際しては、例えば操作ペダルの移動方向と直角な軸心まわりに回動可能にその操作ペダルに配設されて他端部が一直線方向へスライド移動させられるアクセルアームなど、種々の態様が可能である。
発明の実施に際しては、例えば(a) 前記操作ペダルにはローラ部材が前記第1軸心と平行な中心線まわりに回転可能に配設されており、(b) 該ローラ部材は前記アクセルアームと係合させられ、前記操作ペダルの踏込み操作に伴う該アクセルアームとの相対変位に伴って前記中心線まわりに回転しながら転動させられる一方、(c) 該アクセルアームは、(c-1) 前記第1踏込み領域において前記操作ペダルの踏込み方向側で前記ローラ部材に当接させられ、該操作ペダルの踏込み操作に伴って前記アクセルアームを回動させる当接係合部と、(c-2) 前記第2踏込み領域において前記操作ペダルの踏込み方向と反対側で前記ローラ部材に磁力によって吸着され、前記操作ペダルの踏込み速度が前記制限速度以下の時には該吸着状態を維持して該操作ペダルの踏込み操作に連動して前記アクセルアームを回動させるが、該踏込み速度が該制限速度を超えると、前記磁力に抗して該ローラ部材から離脱させられ、該操作ペダルの踏込み操作に連動する該アクセルアームの回動を遮断する吸着係合部と、を備えて構成される。逆に、アクセルアームにローラ部材を配設し、操作ペダルに当接係合部および吸着係合部を設けるようにしても良い。そして、ローラ部材および吸着係合部の何れか一方を永久磁石にて構成し、他方を該永久磁石に吸着される鉄等の磁性材料にて構成する。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両用のアクセルペダル装置10を説明する図で、(a) は制御系統のブロック図を併せて示す概略側面図、(b) は斜視図である。このアクセルペダル装置10は、車両のフロア12上に設けられた回動軸14の軸心(第1軸心)S1まわりに回動可能に配設された操作ペダル16を備えており、運転者の足18によって図1(a) の左まわり方向(車両前方側)へ踏込み操作されるようになっている。この操作ペダル16の裏側(車両前側)には、略L字形状のロッド20が溶接等により一体的に固設されているとともに、そのロッド20が操作ペダル16から側方(車両の幅方向)へ突き出す部分には、円筒形状のローラ部材22が第1軸心S1と平行な中心線まわりに回転可能に配設されている。このローラ部材22は永久磁石にて構成されている。
上記操作ペダル16よりも車両前方側には、鉄製のアクセルアーム24が第1回動軸14と平行な取付軸部26の軸心(第2軸心)S2まわりに回動可能にフロア12等の車体側部材に配設されているとともに、そのアクセルアーム24の回動量Rが回転センサ28によって検出されるようになっている。アクセルアーム24はアクセル部材に相当し、取付軸部26から略直角に折り曲げられて操作ペダル16側(車両後方側)へ延び出して前記ローラ部材22と係合させられ、操作ペダル16の踏込み操作に連動して第2軸心S2まわりに回動させられる。このアクセルアーム24の回動量Rは操作ペダル16の踏込みストロークStに対応する。そして、その回転センサ28によって検出された回動量(検出値)Rは電子制御装置30に供給され、その回動量Rすなわち操作ペダル16の踏込みストロークStに応じてエンジン等の動力源32の出力が電気的に制御される。
アクセルアーム24は、U字形状に曲げられた逃げ部34と、その逃げ部34よりも先端側の先端係合部36とを備えており、逃げ部34の上方(操作ペダル16の踏込みに伴う回動方向と反対側)にはローラ部材22の外径寸法と略等しい隙間を隔てて鉄製の吸着板38が略平行に固設されている。そして、操作ペダル16が図4の(a) に示す原位置と(b) に示す中間踏込みストロークとの間に位置する第1踏込み領域では、ローラ部材22よりも操作ペダル16の踏込み方向側に先端係合部36が位置し、操作ペダル16の踏込み操作に伴ってローラ部材22がその先端係合部36に当接したまま中心線まわりに回転しながら先端係合部36上を転動させられ、アクセルアーム24を第2軸心S2まわりに押圧して回動させる。この先端係合部36は当接係合部に相当する。なお、アクセルアーム24は、図示しないリターンスプリングによって原位置へ戻るように付勢されており、この付勢力とローラ部材22の磁力による吸着力とによって、ローラ部材22と先端係合部36との当接状態を維持したままアクセルアーム24が第2軸心S2まわりに回動させられる。
また、操作ペダル16が図4の(b) の中間踏込みストロークと(c) に示す最大踏込みストロークとの間に位置する第2踏込み領域では、ローラ部材22が逃げ部34に到達し、そのローラ部材22よりも操作ペダル16の踏込み方向と反対側に吸着板38が位置してローラ部材22に磁力によって吸着され、その吸着力でローラ部材22に吸着されたまま操作ペダル16の踏込み操作に連動してアクセルアーム24が第2軸心S2まわりに回動させられる。この時も、ローラ部材22は吸着板38に接触したまま中心線まわりに回転しながら転動させられるが、その回転方向は、前記先端係合部36上を転動する中間踏込みストロークまでとは逆回転になる。そして、操作ペダル16の踏込み速度Vpが所定の制限速度αを超えると、上記回転方向の変化やアクセルアーム24の回転抵抗、慣性等により、ローラ部材22の磁力による吸着力に抗してローラ部材22が吸着板38から離脱させられる。ローラ部材22の転動による回転は踏込み速度Vpに応じて増減し、踏込み速度Vpが大きくなる程回転速度は速くなるため、回転方向が逆転する際の回転速度変化が大きくなり、吸着板38に対する吸着が難しくなる。ローラ部材22が吸着板38から離脱すると、操作ペダル16の踏込み操作に連動するアクセルアーム24の回動が遮断される。すなわち、図3の(b) に矢印Aで示すようにローラ部材22がU字形状の逃げ部34内に落下させられ、操作ペダル16のみが更に踏み込まれるが、アクセルアーム24は矢印Bで示すようにリターンスプリングによって原位置へ戻される。これにより、回転センサ28によって検出される回動量Rが0となり、操作ペダル16の踏込み操作に拘らずその回動量R=0に応じて動力源32の出力がアイドル状態とされる。上記吸着板38は吸着係合部に相当し、前記当接係合部として機能する先端係合部36およびローラ部材22と共に連結遮断装置40を構成している。
図2は、少なくとも中間踏込みストロークを超えた第2踏込み領域で操作ペダル16の踏込み速度Vpが制限速度α以下の場合の作動を説明する骨子図で、(a) の原位置から(c) の最大踏込みストロークまでの踏込みストロークStの全域で、操作ペダル16の踏込みストロークStに対応してアクセルアーム24が回動させられ、そのアクセルアーム24の回動量Rに応じて動力源32の出力が制御される。(c) の最大踏込みストロークは、図示しないストッパによって規定される。また、操作ペダル16の踏込み操作が解除されると、操作ペダル16およびアクセルアーム24は何れもリターンスプリングの付勢力に従って逆方向へ戻り回動させられ、(a) に示す原位置に復帰する。なお、図2のアクセルアーム24の破線部分は逃げ部34を意味している。以下の図3も同様である。
図3は、第2踏込み領域で操作ペダル16の踏込み速度Vpが制限速度αを超える場合の作動を説明する骨子図である。この場合、(a) の原位置から(b) の中間踏込みストロークまでの第1踏込み領域では、ローラ部材22が先端係合部36に当接してアクセルアーム24を押圧するため、操作ペダル16の踏込み速度Vpが制限速度αを超える場合であっても、その操作ペダル16の踏込みストロークStに対応してアクセルアーム24は第2軸心S2まわりに回動させられ、その回動量Rに応じて動力源32の出力が制御される。すなわち、踏込みストロークStが中間踏込みストローク以下であれば、制限速度αを超える大きな踏込み速度Vpで操作ペダル16を踏込み操作して動力源32の出力を急に増大させることができるのであり、急発進を回避しつつ優れた発進加速性能が得られ、加速フィーリングを向上させることができる。中間踏込みストロークは、このように踏込み速度Vpに拘らず急発進が防止され且つ所定の発進加速性能を確保できるように定められる。
一方、上記中間踏込みストロークを超えた第2踏込み領域で操作ペダル16の踏込み速度Vpが制限速度αを超えていると、図3の(b) →(c) に示すようにローラ部材22が吸着板38から離脱して逃げ部34内に落下し、操作ペダル16のみが更に踏み込まれるが、アクセルアーム24はリターンスプリングによって原位置へ戻される。すなわち、操作ペダル16の踏込みストロークStに応じた動力源32の出力制御が制限され、本実施例ではアクセルアーム24の回動量R=0となって動力源32がアイドル状態とされるのであり、操作ペダル16の急な踏込み操作による車両の急発進が防止されて安全性が確保される。
この場合、操作ペダル16の踏込み操作が解除されると、操作ペダル16はリターンスプリングの付勢力により原位置へ向かって戻り回動するが、図3の(d) に示すように操作ペダル16のローラ部材22がアクセルアーム24に当接する。したがって、この場合は一旦動力源32を停止した後、アクセルアーム24の吸着板38を踏込み操作するなどして、図3の(e) に示すようにアクセルアーム24と共に操作ペダル16を中間踏込みストロークを超えて回動させることにより、矢印Cで示すように逃げ部34からローラ部材22を通過させる。その後、吸着板38の踏込み操作を解除すると、(f) に示すように操作ペダル16およびアクセルアーム24が共にリターンスプリングの付勢力に従って原位置へ復帰させられる。図3の(d) において、ローラ部材22がアクセルアーム24に当接させられる位置には、ローラ部材22が吸着しない樹脂製の傾斜板42が固設されており、ローラ部材22はこの傾斜板42に案内されて逃げ部34を円滑に通過する。
このように本実施例のアクセルペダル装置10においては、原位置から中間踏込みストロークまでの第1踏込み領域では、操作ペダル16の踏込み速度Vpに拘らず踏込みストロークStに応じた動力源32の出力制御が許容される一方、その中間踏込みストロークを超えた第2踏込み領域では、操作ペダル16の踏込み速度Vpが制限速度α以下の場合には踏込みストロークStに応じた動力源32の出力制御が許容されるが、踏込み速度Vpが制限速度αを超えると踏込みストロークStに応じた動力源32の出力制御が制限される。したがって、操作ペダル16が大きな踏込み速度Vpで中間踏込みストロークを超えて大きく踏込み操作されると動力源32の出力が制限され、操作ペダル16の急な踏込み操作による車両の急発進が防止されて安全性が確保される。
一方、踏込みストロークStが中間踏込みストローク以下の第1踏込み領域の範囲内であれば、操作ペダル16が制限速度αを超えた大きな踏込み速度Vpで踏込み操作された場合でも、踏込みストロークStに応じて動力源32の出力が制御されるため、その中間踏込みストロークに対応する動力源出力の範囲内でその動力源出力を急に増大させることができる。これにより、所定の発進加速性能を確保して加速フィーリングを向上させることができる。
また、本実施例では、操作ペダル16に連結遮断装置40を介して切り離し可能に連結され、その操作ペダル16の踏込み操作に連動して回動させられるアクセルアーム24を有し、そのアクセルアーム24の回動量Rに基づいて動力源出力が制御される場合で、操作ペダル16の踏込みストロークStが第2踏込み領域内の時に踏込み速度Vpが制限速度α以下であれば、連結遮断装置40による操作ペダル16とアクセルアーム24との連結状態が維持されるが、踏込み速度Vpが制限速度αを超えると連結遮断装置40によりそれ等の連結が機械的に遮断される。これにより、操作ペダル16の踏込みストロークStに応じたアクセルアーム24の回動が遮断され、踏込みストロークStに基づく動力源32の出力制御が機械的に適切に制限される。
また、本実施例では、上記連結遮断装置40として永久磁石から成るローラ部材22が用いられており、踏込み速度Vpが制限速度αを超えると永久磁石による吸着力に抗して機械的に操作ペダル16とアクセルアーム24とが切り離される。したがって、操作ペダル16とアクセルアーム24との連結および遮断を電気的に切り換える場合に比較して、複雑な制御や電動アクチュエータ等が不要で、アクセルペダル装置10をコンパクトで簡単且つ安価に構成できる。
また、本実施例では、操作ペダル16に永久磁石から成るローラ部材22が配設される一方、アクセルアーム24には、第1踏込み領域でローラ部材22に当接して係合させられる先端係合部36、および第2踏込み領域でローラ部材22に吸着される鉄製の吸着板38が設けられ、ローラ部材22がそれ等の先端係合部36、吸着板38に接して転動させられるとともに、その境界すなわち中間踏込みストローク付近でローラ部材22の回転方向が逆転させられる。その場合に、ローラ部材22の回転速度は踏込み速度Vpに対応して増減し、その回転速度が大きくなると回転方向の逆転に伴う回転変化速度が大きくなるため、吸着力に抗してローラ部材22が吸着板38から離脱し易くなり、第2踏込み領域まで踏込み操作された場合に踏込み速度Vpに応じて操作ペダル16とアクセルアーム24とが適切に切り離される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
0:アクセルペダル装置 16:操作ペダル 22:ローラ部材 24:アクセルアーム(アクセル部材) 32:動力源 36:先端係合部(当接係合部) 38:吸着板(吸着係合部) 40:連結遮断装置 S1:第1軸心 S2:第2軸心 St:踏込みストローク R:回動量 Vp:踏込み速度 α:制限速度

Claims (3)

  1. 踏込み操作される操作ペダルを有し、該操作ペダルの踏込みストロークに応じて動力源出力が制御されるアクセルペダル装置において、
    前記操作ペダルに連結遮断装置を介して切り離し可能に連結され、該操作ペダルの踏込み操作に連動して移動させられるアクセル部材を有し、前記踏込みストロークに対応する該アクセル部材の移動量に基づいて前記動力源出力が制御されるとともに、
    前記操作ペダルの原位置から所定の中間踏込みストロークまでの第1踏込み領域と、該中間踏込みストロークから最大踏込みストロークまたは該最大踏込みストロークより手前までの所定の第2踏込み領域とを有し、
    前記連結遮断装置は、前記操作ペダルの踏込みストロークが前記第1踏込み領域の場合には、該操作ペダルの踏込み速度に拘らず該操作ペダルと前記アクセル部材との連結状態を維持し、該操作ペダルの踏込みストロークに応じた前記動力源出力が許容される一方、
    前記連結遮断装置は、前記操作ペダルの踏込みストロークが前記第2踏込み領域内の場合には、該操作ペダルの踏込み速度が予め定められた制限速度以下の時には該操作ペダルと前記アクセル部材との連結状態を維持し、該操作ペダルの踏込みストロークに応じた前記動力源出力が許容されるが、該踏込み速度が該制限速度を超えると該操作ペダルと該アクセル部材との連結を遮断し、該操作ペダルの踏込みストロークに応じた該動力源出力が制限される
    ことを特徴とするアクセルペダル装置。
  2. 前記操作ペダルは第1軸心まわりに回動可能に配設されて踏込み操作されるもので、
    前記アクセル部材は、前記第1軸心と平行な第2軸心まわりに回動可能に配設されるとともに前記連結遮断装置を介して前記操作ペダルに連結され、該操作ペダルの踏込み操作に連動して該第2軸心まわりに回動させられるアクセルアームで、該アクセルアームの回動量に基づいて前記動力源出力が制御される一方、
    前記連結遮断装置は、前記操作ペダルと前記アクセルアームとを磁力により吸着して連結する永久磁石を有し、前記踏込み速度が前記制限速度を超えると該永久磁石による吸着力に抗して該操作ペダルと該アクセルアームとが切り離される
    ことを特徴とする請求項に記載のアクセルペダル装置。
  3. 前記操作ペダルおよび前記アクセルアームの一方には、ローラ部材が前記第1軸心と平行な中心線まわりに回転可能に配設されており、
    該ローラ部材は、前記操作ペダルおよび前記アクセルアームの他方と係合させられ、該操作ペダルの踏込み操作に伴う該他方の部材との相対変位に伴って前記中心線まわりに回転しながら転動させられる一方、
    該他方の部材は、
    前記第1踏込み領域において前記ローラ部材に当接させられ、前記操作ペダルの踏込み操作に伴って前記アクセルアームを押圧して回動させる当接係合部と、
    前記第2踏込み領域において前記ローラ部材に磁力によって吸着され、前記操作ペダルの踏込み速度が前記制限速度以下の時には該吸着状態を維持して該操作ペダルの踏込み操作に連動して前記アクセルアームを引張して回動させるが、該踏込み速度が該制限速度を超えると、前記磁力に抗して該ローラ部材から離脱させられ、該操作ペダルの踏込み操作に連動する該アクセルアームの回動を遮断する吸着係合部と、を備えており、
    前記ローラ部材および前記吸着係合部の何れか一方が前記永久磁石で、他方が該永久磁石に吸着される磁性材料にて構成されている
    ことを特徴とする請求項に記載のアクセルペダル装置。
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