JP5511361B2 - 画像表示装置およびその制御方法、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、駆動周波数を変更することが可能な画像表示装置およびその制御方法に関する。
従来、視聴者の注視領域を検出し、注視領域と非注視領域において異なる画像処理を行う画像表示装置がある。例えば、特許文献1では、コンピュータグラフィックスにおける画像生成において、注視点検出装置として眼球位置検出装置と頭部姿勢検出装置等の専用ハードウェアを使用し、そこから得られたデータより視聴者の視線の方向を計算し、モニタ上の注視点を計算する。そして、注視領域は高解像度、非注視領域は低高解像度で画像処理することにより、画像を高速に表示する方法が提案されている。
特開平04−302381号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、視聴者の注視領域を検出するために、専用のハードウェアを用いなければばらないという課題があった。また特許文献1に記載の技術は、視聴者の注視領域に基づいて処理を高速化することが目的であり、視聴者の注視領域を意図的に変更させる目的に適用できる技術ではない。
さて、最近では、4K2Kディスプレイや100インチディスプレイが普及し始め、ディスプレイの高精細化・大画面化が急速に進展している。ディスプレイの高精細化や大画面化は、視聴者に臨場感や没入感のある映像を提供できるため、今後、いっそう進展するものと期待される。しかしながら、視聴者が大画面で臨場感のある映像を享受する場合、ディスプレイ全域を視野に入れることは困難であり、ディスプレイの一部を注視することになる。その結果、視聴者の注視点は分散され、製作者が意図しない部分(ピンボケなところや何も起こらないところ)を見ていて、決定的な場面を見逃してしまうことも予想される。そのため、視聴者の注視点を製作者が意図したところに向けさせる技術が求められている。
視聴者の注視点をコントロールする方法として、製作者が意図した領域にマーカ等を表示する方法が一般的に用いられるが、この方法では、せっかくの臨場感や没入感が損なわれてしまう問題がある。そのため、無意識に視聴者の注視点をコントロールする技術が求められている。また、複数の視聴者がシアターなどの大画面スクリーンを観察する場合にも対応できる技術が求められている。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、視聴者の注視点を製作者が意図した領域に無意識に向けさせることを可能とする画像表示装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上述の問題点を解決するため、本発明の画像表示装置は以下の構成を備える。すなわち、入力画像信号に基づく画像の表示周波数を変更可能な画像表示装置であって、入力画像信号に基づく画像の注目領域を決定する注目領域決定手段と、前記注目領域決定手段によって決定された前記注目領域の画像が周辺視野で知覚された場合は前記注目領域でフリッカが知覚され、視野の中心で知覚された場合は前記注目領域で前記フリッカが知覚されない第1の表示周波数で前記注目領域の画像が表示され、前記注目領域とは異なる非注目領域の画像が前記周辺視野及び前記視野の中心で知覚された場合に前記非注目領域で前記フリッカが知覚されない第2の表示周波数であって前記第1の表示周波数よりも高い前記第2の表示周波数で前記非注目領域の画像が表示されるように、前記注目領域と前記非注目領域との画像の表示周波数を異ならせる制御を行う制御手段とを備える。
本発明は、視聴者の注視点を製作者が意図した領域に無意識に向けさせることができる。これにより、視聴者は臨場感や没入感のある映像を享受しつつ、決定的な場面を見逃してしまうことを回避できる。また、製作者も意図したところに視聴者の注意を惹きつけることができるため、映像に効果的な演出を加えることができる。
実施形態1における画像表示装置の構成を示すブロック図 実施形態1における画像表示処理を示すフローチャート 注目領域を説明する図 周波数決定の処理を示すフローチャート図 CFFと視標の大きさとの関係を説明する図 CFFと視標の輝度との関係を説明する図 光強度決定の処理を示すフローチャート 表示周波数に対する明るさ知覚感度を説明する図 表示駆動を制御する方法を説明する図 実施形態2における画像表示装置の構成を示すブロック図 (a)1フレーム前の画像データを示す図(b)現フレームの画像データを示す図 CFFと視標の動き量との関係を説明する図 本発明に対応する画像表示装置のハードウェア構成の一例を示す図
以下、添付の図面を参照して、本願発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<実施形態1>
図1は本実施形態の画像表示装置の構成を示すブロック図である。図1において、101は入力画像信号において視聴者に注目してほしい領域である注目領域を決定する注目領域決定部、102は前記注目領域決定部によって決定された注目領域と非注目領域との表示周波数を異ならせるように入力画像信号を表示する制御部である。さらに制御部102は、周波数決定部103、発光強度決定部104、表示駆動制御部105を含む。
図2は本実施例の画像表示装置の処理を示すフローチャート図である。
ステップS201において、注目領域決定部101は、入力画像信号に基づいて注目領域を決定する。ここで、入力画像信号は一般的な画像データであるものとする。画像データは画像のピクセル情報および任意のメタデータで構成される。なお、注目領域決定の処理フローの詳細は後述する。
ステップS202において、周波数決定部103は、画像データのすべてのピクセルに対して表示周波数を決定する。ここでは、注目領域の表示周波数と非注目領域の表示周波数が異なるように決定する。また、表示周波数は、明るさに対する人の眼の時間周波数特性に基づいて決定する。明るさに対する時間周波数特性として、一般的に、表示周波数が低くなるとフリッカ(ちらつき)を感じ、一定の周波数を超えるとフリッカを感じなくなることが知られている。このときの周波数は臨界融合周波数(CFF)と呼ばれ、発光部の大きさや輝度、視野角、等により変化する。ここで、その理由を簡単に説明する。人の網膜には、錐体と桿体と呼ばれる2つの視細胞が存在する。錐体は色を感じる能力を備え、目の中央付近の黄斑部に密に分布する。また、桿体は明るさを高感度に感じる能力を備え、黄斑部の周辺に広く分布する。そのため、注視点から離れた位置にある光は、周辺部の桿体で受光されるため、注視点に比べてフリッカを感じやすくなる。なお、周波数決定の処理フローの詳細は後述する。
ステップS203において、発光強度決定部104は、画像データのすべてのピクセルに対して発光強度を決定する。発光強度は、表示周波数によって輝度が変化しないように決定する。なお、発光強度決定の処理フローの詳細は後述する。
ステップS204において、表示駆動制御部105は、画像データのすべてのピクセルに対する表示周波数および発光強度に基づいて、表示駆動を制御する。なお、表示駆動制御の処理フローの詳細は後述する。
なお、上述したステップS202〜204は、制御部102において、注目領域決定部101によって決定された注目領域と非注目領域との表示周波数を異ならせるように入力画像信号を表示制御することに他ならない。すなわち、ステップS202〜204においては非注目領域を処理対象として処理を行ってもよい。
<注目領域決定>
図3は注目領域を説明する図である。図3において、301は注目領域、302は非注目領域である。一例として、画像データのメタデータから注目領域を決定する方法について説明する。一般的な画像データはExif(Exchangeable image file format)と呼ばれるフォーマットでメタデータが記録されている。Exifでは、SubjectAreaのタグ名で、シーンにおける主被写体の位置および領域を記録することができる。そのため、画像データにSubjectAreaタグが含まれる場合は、主被写体の領域を注目領域として決定することができる。また、Exifのプライベートタグを用いて、画像データに注目領域を記録してもよい。また、画像データのフォーカス位置や測光位置を注目領域として決定してもよい。なお、画像データのメタデータはExifフォーマットに限定したものではなく、上記情報が記録可能なフォーマットであればよい。
また、一例として、画像データの特定領域を注目領域として決定する方法について説明する。ここでは、画像認識技術を用いて特定領域を検出可能であるとする。なお、画像認識技術の詳細説明は省略するが、一般的に、画像データからエッジや空間周波数などの特徴量を算出し、特定領域の特徴量を予め記録したデータベースと照合することにより、特定領域を検出する。例えば、特定人物の顔のパターンや文字パターンをデータベースに記録することにより、特定人物や文字を注目領域として決定することができる。また、一定の明るさ以上のピクセルが広く分布する領域を注目領域として決定してもよい。なお、特定領域は人物の顔や文字以外であってもよい。
<周波数決定>
図4は、周波数決定の処理を示すフローチャートである。本フローチャートにおいて、周波数決定部103は以下の処理を行う。
ステップS401では、画像データのピクセル情報を取得する。
ステップS402では、取得したピクセル情報がステップS201で決定した注目領域か否かを判定する。取得したピクセル情報が注目領域である場合はステップS403へ、そうでない場合はS404へ進む。
ステップS403では、注目領域の表示周波数を決定する。注目領域の表示周波数は、先述のCFFに基づいて決定する。
図5はCFFと視標の大きさ(発光面積)との関係を説明する図である。図5において、501は視野中心におけるCFF特性、502は視野周辺におけるCFF特性である。また、S0は視野中心のCFFと視野周辺のCFFが一致する視標の大きさであり、2度視野に相当する大きさである。これによれば、視標の大きさがS0より大きい場合、視野周辺でフリッカ(ちらつき)を感じやすくなる。
例えば、表示周波数がf1[Hz]、大きさがS1の視標を観察した場合、視標を視野中心で見ている場合はフリッカを感じないが、視野周辺で見ている場合はフリッカを感じることになる。したがって、視標の大きさに基づいて、fc[Hz]以上、fs[Hz]以下の表示周波数で視標を表示すれば、視標を視野中心で観察していない人に対してだけフリッカを感じさせることができる。その結果、フリッカを感じた領域に視聴者の視点を向けさせることが可能になる。フリッカは画質劣化の一要素であるが、すでに視標を視野中心で観察している人に対してはフリッカを感じさせないため、画質劣化を引き起こすことはない。
また、図6はCFFと視標の輝度との関係を説明する図である。図6において、601は視野中心におけるCFF特性、602は視野周辺におけるCFF特性である。これによれば、視標の輝度に比例して、視野全体でフリッカを感じやすくなる。
同様に、表示周波数がf1[Hz]、輝度がY1の視標を観察した場合、視標を視野中心で見ている場合はフリッカを感じないが、視野周辺で見ている場合はフリッカを感じることになる。したがって、視標の輝度に基づいて、fc[Hz]以上、fs[Hz]以下の表示周波数で視標を表示すれば、視標を視野中心で観察していない人に対してだけフリッカを感じさせることができる。その結果、フリッカを感じた領域に視聴者の視点を向けさせることが可能になる。
次に、上述のCFFの特性に基づいて、注目領域の表示周波数を決定する方法を説明する。ステップS201で決定した注目領域の大きさをS[%]、平均輝度をY[cd/m2]とすると、視野中心のCFFであるfc[Hz]、および視野周辺のCFFであるfs[Hz]は、次式(1)にて算出できる。
Figure 0005511361
・・・(1)
ここで、f(S)、f’(S)は注目領域の大きさに対する視野中心の感度関数、および視野周辺の感度関数であり、次式(2)、(3)で表すことができる。
Figure 0005511361
・・・(2)
Figure 0005511361
・・・(3)
ここで、S0、f0、kc、ksはCFFに基づく定数であり、kc<ksである。この定数は、複数の主観評価実験の平均値を用いてもよいし、視聴者個人ごとに設定してもよい。
また、g(Y)は注目領域の輝度に対する感度関数であり、次式(4)で表すことができる。
Figure 0005511361
・・・(4)
ここで、Y0、k0はCFFに基づく定数である。この定数は、複数の主観評価実験の平均値を用いてもよいし、視聴者個人ごとに設定してもよい。
ステップS404では、非注目領域の表示周波数を決定する。非注目領域の表示周波数は、視聴者の注視点にかかわらずフリッカを感じない周波数を決定する必要がある。例えば、ステップS403における視野周辺のCFFであるfs[Hz]よりも大きな周波数となるように決定すればよい。また、表示周波数が120Hz以上ではフリッカを感じないため、120Hz以上の周波数に決定してもよい。
ステップS405では、画像データのすべてのピクセルに対して表示周波数を決定したか否かを判定する。画像データのすべてのピクセルに対して表示周波数を決定した場合は終了し、そうでない場合はステップS402に戻る。
<光強度決定処理>
図7は、光強度決定の処理を示すフローチャート図である。本フローチャートにおいて、発光強度決定部104は以下の処理を行う。
ステップS701では、画像データのピクセル情報を取得する。
ステップS702では、対象ピクセルに対して、ステップS202で決定した表示周波数を取得する。
ステップS703では、対象ピクセルの発光強度を決定する。対象ピクセルの発光強度は表示周波数によって輝度が変化しないように決定する。以下に決定方法を説明する。
一例として、表示周波数と発光強度の積を一定にする方法について説明する。非注視領域の表示周波数をf[Hz]、1回あたりの発光強度をI[W]とすると、単位時間あたりの発光量P[W]は、次式(5)で表すことができる。
P=f×I・・・(5)
また、注視領域の表示周波数をf’[Hz]、1回あたりの発光強度をI’[W]とすると、単位時間あたりの発光量P’[W]は次式(6)で表すことができる。
P’=f’×I’・・・(6)
ここで、単位時間あたりの発光量を一致させるために、P=P’とすると、1回あたりの発光強度I’は、次式(7)となる。
I’=I×f/f’・・・(7)
したがって、表示周波数によって輝度が変化しないようにするには、(7)式を用いて1回あたりの発光強度を調整すればよい。
また、一例として、人の眼の視覚特性を考慮した発光強度の決定方法について説明する。人の眼の視覚特性として、表示周波数に対して知覚される明るさが異なることが知られている。図8は表示周波数に対する明るさ知覚感度を説明する図である。ここで、k(f)は明るさ知覚係数である。図8では、知覚係数が表示周波数faで大きくなっており、表示周波数faで最も明るく知覚されることを示している。また、この知覚係数k(f)は、図8に示すように、各表示周波数における明るさと等しくなる定常光の発光強度を求めることにより設定することができる。この知覚係数k(f)は、複数の主観評価実験の平均値を用いてもよいし、視聴者個人ごとに設定してもよい。
ここで、非注視領域の表示周波数をf[Hz]、1回あたりの発光強度をI[W]とすると、明るさの知覚量Bは、次式(8)で表すことができる。
B=f×I×k(f)・・・(8)
また、注視領域の表示周波数をf’[Hz]、1回あたりの発光強度をI’[W]とすると、明るさの知覚量B’は、次式(9)で表すことができる。
B’=f’×I’×k(f’)・・・(9)
ここで、明るさの知覚量を一致させるために、B=B’とすると、1回あたりの発光強度I’は、次式(10)で表すことができる。
I’=I×k(f)×f/(k(f’)×f’)・・・(10)
したがって、表示周波数によって明るさが変化しないようにするには、(10)式を用いて1回あたりの発光強度を調整すればよい。
ステップS704では、画像データのすべてのピクセルに対して発光強度を決定したか否かを判定する。画像データのすべてのピクセルに対して発光強度を決定した場合は終了し、そうでない場合はステップS702に戻る。
<表示駆動制御処理>
図9は、画像データの各ピクセルに対する表示周波数と発光強度に基づいて、表示駆動を制御する方法を説明する図である。図9において、Δtは画像表示装置のクロック幅、すなわち最大表示周波数の逆数である。表示周波数で駆動制御するには、ステップS203で取得した発光強度の信号と発光強度が0の信号の挿入比率を変更することにより実現できる。図9では、最大表示周波数が480Hzの画像表示装置において、発光強度が0の信号を1対2の比率で挿入し、表示周波数が160Hzになるように駆動制御している。また、発光強度が0の信号を1対1の比率で挿入すれば表示周波数が240Hzになり、1対3の比率で挿入すれば表示周波数が120Hzになる。さらに、最大表示周波数を変更することにより、任意の表示周波数で駆動制御することができる。
以上説明した処理制御を行うことで、画像データの注目領域に視聴者の視点を向けさせることが可能となる。
<実施形態2>
実施形態1では、入力画像信号が一般的な画像データである場合の画像表示方法について説明した。本実施例においては、入力画像信号が一般的な動画データである場合について説明する。
図10は本実施例の画像表示装置の構成を示すブロック図である。図10において、1001は入力画像信号の動き領域を検出する動き領域検出部、1002は入力画像信号の注目領域を決定する注目領域決定部、1003は前記注目領域取得部の出力結果に基づいて表示周波数を決定する周波数決定部である。なお、発光強度決定部103、表示駆動制御部104は実施形態1と同一であるため説明を省略する。
まず、動き領域検出部1001について説明する。図11は動き領域検出を説明する図である。図11(a)は1フレーム前の画像データ、図11(b)は現フレームの画像データである。動き領域の検出は、1つのフレームを複数の画素ブロックに分割し、パターンマッチングにより検出する方法が一般的である。図11(a)における1つの画素ブロック(破線)を図11(b)の各画素ブロックと比較しながら、相関の高い画素ブロックを判定する。ここでは、図11(a)に示す画素ブロック(太線)が検出されたものとする。
次に、注目領域決定部1002について説明する。ここでは、動き領域検出部により検出された動き領域を注目領域として決定するが、実施形態1と同様に、メタデータあるいは画像認識技術を用いて特定領域を注目領域として決定してもよい。
最後に、周波数決定部1003について説明する。ここでは、注目領域が動き領域である場合について説明する。図12はCFFと視標の動き量との関係を説明する図である。図12において、1201は視野中心におけるCFF特性、1202は視野周辺におけるCFF特性である。
例えば、表示周波数がf1[Hz]、動き量がM1の視標を観察した場合、視標を視野中心で見ている場合はフリッカを感じないが、視野周辺で見ている場合はフリッカを感じることになる。したがって、視標の動き量に基づいて、fc[Hz]以上、fs[Hz]以下の表示周波数で視標を表示すれば、視標を視野中心で観察していない人に対してだけフリッカを感じさせることができる。その結果、フリッカを感じた領域に視聴者の視点を向けさせることが可能になる。
次に、上述のCFFの特性に基づいて、注目領域の表示周波数を決定する方法を説明する。ステップS201で決定した注目領域の大きさをS[%]、平均輝度をY[cd/m2]、動き量をM[deg/s]とすると、視野中心のCFFであるfc[Hz]、および視野周辺のCFFであるfs[Hz]は、次式(11)で表すことができる。
Figure 0005511361
・・・(11)
ここで、f(S)、f’(S)は注目領域の大きさに対する視野中心の感度関数、および視野周辺の感度関数、g(Y)は注目領域の輝度に対する感度関数であり、実施形態1と同一である。また、h(M)は注目領域の動き量に対する感度関数であり、次式(12)で表すことができる。
Figure 0005511361
・・・(12)
ここで、k3、aはCFFに基づく定数である。この定数は、複数の主観評価実験の平均値を用いてもよいし、視聴者個人ごとに設定してもよい。
以上により、入力画像信号が一般的な動画データである場合でも、画像データの注目領域に視聴者の視点を向けさせることが可能となる。
<実施形態3>
図1、図10に示したそれぞれの装置が有する各部は全てハードウェアでもって構成しているものとして上記実施形態では説明した。しかし、各部をコンピュータプログラムでもって構成しても良い。この場合、このようなコンピュータプログラムを格納するためのメモリと、このメモリに格納されているコンピュータプログラムを実行するCPUとを有するコンピュータは、上記各実施形態に係る画像表示装置に適用することができる。
図13は、上記各実施形態に係る画像表示装置に適用可能なコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
CPU1301は、RAM1302やROM1303に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行うと共に、上記各実施形態に係る画像表示装置が行うものとして上述した各処理を実行する。即ち、CPU1301は、図1の101〜104、若しくは図10の1001〜1003として機能することになる。
RAM1302は、外部記憶装置1306からロードされたコンピュータプログラムやデータ、I/F(インターフェース)1309を介して外部から取得したデータなどを一時的に記憶するためのエリアを有する。更に、RAM1302は、CPU1301が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。即ち、RAM1302は、例えば、フレームメモリとして割当てたり、その他の各種のエリアを適宜提供することができる。
ROM1303には、本コンピュータの設定データや、ブートプログラムなどが格納されている。操作部1304は、キーボードやマウスなどにより構成されており、本コンピュータのユーザが操作することで、各種の指示をCPU1301に対して入力することができる。表示部1305は、CPU1301による処理結果を表示する。また表示部1305は例えば液晶ディスプレイのようなホールド型の表示装置や、フィールドエミッションタイプの表示装置のようなインパルス型の表示装置で構成される。
外部記憶装置1306は、ハードディスクドライブ装置に代表される、大容量情報記憶装置である。外部記憶装置1306には、OS(オペレーティングシステム)や、図1、図10に示した各部の機能及び図2に示したフローをCPU1301に実現させるためのコンピュータプログラムが保存されている。更には、外部記憶装置1306には、処理対象としての各画像データが保存されていても良い。
外部記憶装置1306に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU1301による制御に従って適宜RAM1302にロードされ、CPU1301による処理対象となる。I/F1307には、LANやインターネット等のネットワーク、他の機器を接続することができ、本コンピュータはこのI/F1307を介して様々な情報を取得したり、送出したりすることができる。1308は上述の各部を繋ぐバスである。
上述の構成からなる作動は前述のフローチャートで説明した作動をCPU1301が中心となって行う。
<その他の実施形態>
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。

Claims (13)

  1. 入力画像信号に基づく画像の表示周波数を変更可能な画像表示装置であって、
    入力画像信号に基づく画像の注目領域を決定する注目領域決定手段と、
    前記注目領域決定手段によって決定された前記注目領域の画像が周辺視野で知覚された場合は前記注目領域でフリッカが知覚され、視野の中心で知覚された場合は前記注目領域で前記フリッカが知覚されない第1の表示周波数で前記注目領域の画像が表示され、前記注目領域とは異なる非注目領域の画像が前記周辺視野及び前記視野の中心で知覚された場合に前記非注目領域で前記フリッカが知覚されない第2の表示周波数であって前記第1の表示周波数よりも高い前記第2の表示周波数で前記非注目領域の画像が表示されるように、前記注目領域と前記非注目領域との画像の表示周波数を異ならせる制御を行う制御手段と
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記注目領域および前記非注目領域の画像の表示のための表示部の発光強度を決定する発光強度決定手段であって、前記制御手段により決定された前記第1の表示周波数に基づいて前記注目領域の画像の表示のための発光強度を決定し、前記第2の表示周波数に基づいて前記非注目領域の画像の表示のための発光強度を決定する発光強度決定手段と、
    前記制御手段によって決定された表示周波数と前記発光強度決定手段によって決定された発光強度とに基づいて前記表示部の表示駆動を制御する表示駆動制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記制御手段は、前記注目領域の面積が第1の面積の場合よりも、前記注目領域の面積が前記第1の面積より大きい第2の面積の場合のほうが、前記注目領域の前記第1の表示周波数が高くなるように、前記注目領域の面積に基づいて前記第1の表示周波数を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記発光強度決定手段は、表示周波数と発光強度の積が一定となるように発光強度を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  5. 前記発光強度決定手段は、視聴者の明るさ知覚感度に基づいて発光強度を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  6. 入力画像信号に基づく画像の動き領域を検出する動き領域検出手段とを備え、
    前記注目領域決定手段は、前記動き領域検出手段によって検出された動き領域を注目領域として決定することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  7. 前記制御手段は、前記注目領域の輝度が第1の輝度の場合、前記注目領域の輝度が前記第1の輝度より高い第2の輝度の場合よりも、前記注目領域の前記第1の表示周波数がくなるように前記注目領域の輝度に基づいて前記第1の表示周波数を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  8. 入力画像信号に基づく画像の表示周波数を変更可能な画像表示装置の制御方法であって、
    入力画像信号に基づく画像の注目領域を決定する注目領域決定工程と、
    前記注目領域決定工程によって決定された前記注目領域の画像が周辺視野で知覚された場合は前記注目領域でフリッカが知覚され、視野の中心で知覚された場合は前記注目領域で前記フリッカが知覚されない第1の表示周波数で前記注目領域の画像が表示され、前記注目領域とは異なる非注目領域の画像が前記周辺視野及び前記視野の中心で知覚された場合に前記非注目領域で前記フリッカが知覚されない第2の表示周波数であって前記第1の表示周波数よりも高い前記第2の表示周波数で前記非注目領域の画像が表示されるように、前記注目領域と前記非注目領域との画像の表示周波数を異ならせる制御を行う制御工程と
    を備えることを特徴とする画像表示装置の制御方法。
  9. 前記注目領域および前記非注目領域の画像の表示のための表示部の発光強度を決定する発光強度決定工程であって、前記制御工程により決定された前記第1の表示周波数に基づいて前記注目領域の画像の表示のための発光強度を決定し、前記第2の表示周波数に基づいて前記非注目領域の画像の表示のための発光強度を決定する発光強度決定工程と、
    前記制御工程によって決定された表示周波数と前記発光強度決定工程によって決定された発光強度とに基づいて前記表示部の表示駆動を制御する表示駆動制御工程とを備えることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置の制御方法。
  10. 前記制御工程は、前記注目領域の面積が第1の面積の場合よりも、前記注目領域の面積が前記第1の面積より大きい第2の面積の場合のほうが、前記注目領域の前記第1の表示周波数が高くなるように、前記注目領域の面積に基づいて前記第1の表示周波数を決定することを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置の制御方法。
  11. 前記発光強度決定工程は、表示周波数と発光強度の積が一定となるように発光強度を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置の制御方法。
  12. 前記発光強度決定工程は、視聴者の明るさ知覚感度に基づいて発光強度を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置の制御方法。
  13. コンピュータが読み出して実行することにより、前記コンピュータを、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像表示装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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