JP5509632B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5509632B2
JP5509632B2 JP2009057627A JP2009057627A JP5509632B2 JP 5509632 B2 JP5509632 B2 JP 5509632B2 JP 2009057627 A JP2009057627 A JP 2009057627A JP 2009057627 A JP2009057627 A JP 2009057627A JP 5509632 B2 JP5509632 B2 JP 5509632B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air amount
fuel injection
amount
predicted
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009057627A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010209819A (ja
Inventor
俊一 吉川
和彦 安倍
尚夫 川崎
学武 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2009057627A priority Critical patent/JP5509632B2/ja
Publication of JP2010209819A publication Critical patent/JP2010209819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5509632B2 publication Critical patent/JP5509632B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

本発明はエンジンの制御装置に関するものである。
従来、過度時におけるアクセル開度に基づいて空気量を予測し、その予測値と実際の計測値との比とから補正量を算出し、計測値を補正量によって補正して予測空気量を算出し、その予測空気量に対応した値を燃料噴射弁からの燃料噴射量とするものが特許文献1に開示されている。
特開2006−105110号公報
しかし、計測値には脈動があり、予測値と計測値との比から補正量を算出すると、補正量は脈動の影響を受けた値となる。そのような補正量によって計測値を補正すると、脈動成分がさらに大きくなり、予測空気量は大きな脈動成分を有することとなる。そのため、予測空気量に基づいて算出する燃料噴射量もまた大きな脈動成分を有することとなり、シリンダに吸入される空気に対して最適な燃料噴射量を燃料噴射弁によって噴射することができない、といった問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、シリンダに吸入される空気量に対して最適な燃料噴射を行うことを目的とする。
本発明は、アクセルペダル開度を検出するアクセルペダル開度検出手段と、アクセルペダル開度に基づいてエンジンのシリンダに吸入される空気量を調整する空気量調整手段と、エアフローメータによって検出した空気流量に基づいてシリンダに吸入される吸入空気量を算出する吸入空気量算出手段と、吸入空気量に基づいて燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と、アクセルペダル開度に基づいてシリンダに吸入される空気量を予測した第1予測空気量を算出する予測空気量算出手段と、第1予測空気量を遅れ補正した第2予測空気量を算出する予測空気量遅れ補正手段と、第1予測空気量と第2予測空気量とに基づいて燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段と、を備え、燃料噴射開始時から吸気弁が閉じるまでの時間が空気量調整手段の応答遅れ時間よりも長い場合に、燃料噴射開始時から吸気弁が閉じるまでの時間と応答遅れ時間との偏差に基づいて、空気量調整手段の応答を、燃料噴射開始時から吸気弁が閉じるまでの時間が応答遅れ時間よりも短い場合よりも遅くし、燃料噴射量補正手段は、第1予測空気量と第2予測空気量との比に基づいて燃料噴射量を補正し、予測空気量遅れ補正手段は、空気量調整手段が動作してから吸入空気量が変化するまでの遅れに基づいて第2予測空気量を算出する
また、本発明は、アクセルペダル開度を検出するアクセルペダル開度検出手段と、アクセルペダル開度に基づいてエンジンのシリンダに吸入される空気量を調整する空気量調整手段と、エアフローメータによって検出した空気流量に基づいてシリンダに吸入される吸入空気量を算出する吸入空気量算出手段と、吸入空気量に基づいて燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と、アクセルペダル開度に基づいてシリンダに吸入される空気量を予測した第1予測空気量を算出する予測空気量算出手段と、第1予測空気量を遅れ補正した第2予測空気量を算出する予測空気量遅れ補正手段と、第1予測空気量と第2予測空気量とに基づいて燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段と、を備え、燃料噴射開始時から吸気弁が閉じるまでの時間が空気量調整手段の応答遅れ時間よりも長い場合に、燃料噴射開始時から吸気弁が閉じるまでの時間と応答遅れ時間との偏差に基づいて、空気量調整手段の応答を、燃料噴射開始時から吸気弁が閉じるまでの時間が前記応答遅れ時間よりも短い場合よりも遅くし、燃料噴射量補正手段は、第1予測空気量と第2予測空気量との比に基づいて燃料噴射量を補正し、予測空気量遅れ補正手段は、空気量調整手段が動作してから吸入空気量が変化するまでの遅れに基づいて第2予測空気量を算出する
また、本発明は、アクセルペダル開度を検出するアクセルペダル開度検出手段と、アクセルペダル開度に基づいてエンジンのシリンダに吸入される空気量を調整する空気量調整手段と、エアフローメータによって検出した空気流量に基づいてシリンダに吸入される吸入空気量を算出する吸入空気量算出手段と、吸入空気量に基づいて燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と、アクセルペダル開度に基づいてシリンダに吸入される空気量を予測した第1予測空気量を算出する予測空気量算出手段と、第1予測空気量を遅れ補正した第2予測空気量を算出する予測空気量遅れ補正手段と、第1予測空気量と第2予測空気量とに基づいて燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段と、を備え、燃料噴射開始時から吸気弁が閉じるまでの時間が空気量調整手段の応答遅れ時間よりも長い場合に、燃料噴射量補正手段によって補正された燃料噴射量による燃料噴射に対して、燃料を追加噴射し、燃料噴射量補正手段は、第1予測空気量と第2予測空気量との比に基づいて燃料噴射量を補正し、予測空気量遅れ補正手段は、空気量調整手段が動作してから吸入空気量が変化するまでの遅れに基づいて第2予測空気量を算出する
本発明によると、アクセルペダル開度に基づいてシリンダに吸入される第1予測空気量を算出し、また第1予測空気量に対して遅れ補正を施した第2予測空気量を算出する。第1予測空気量は脈動成分を有しない値であるので、第2予測空気量も脈動成分を有しない値となる。そして、第1予測空気量と第2予測空気量とに基づいて、燃料噴射量を補正することで、計測値の脈動の影響を受けずに燃料噴射量を補正することができる。このようにして補正された燃料噴射量に基づいて、燃料噴射弁から燃料を噴射することで、シリンダに吸入される空気量に対して最適な燃料噴射を行うことができる。
本発明の第1実施形態のエンジンの概略構成図である。 エンジンコントローラの制御ブロック図である。 実バルブタイミング算出部の制御ブロック図である。 実シリンダ容積部の制御ブロック図である。 実吸入空気量算出部の制御ブロック図である。 予測値位相調整部の制御ブロック図である。 予測バルブタイミング算出部の制御ブロック図である。 予測シリンダ容積算出部の制御ブロック図である。 予測収支部の制御ブロック図である。 第1予測収支部の制御ブロック図である。 第2予測収支部の制御ブロック図である。 第3予測収支部の制御ブロック図である。 スロットルの無駄時間と燃料噴射開始から吸入弁閉時期における燃料噴射を説明する図である。 第1実施形態における燃料噴射制御についてのフローチャートである。 本実施形態を用いない場合の燃料噴射を説明する図である。 本実施形態を用いた場合の燃料噴射を説明する図である。 第2実施形態における燃料噴射制御についてのフローチャートである。 第3実施形態における燃料噴射制御についてのフローチャートである。
本発明の第1実施形態について図1を用いて説明する。図1は第1実施形態のエンジンの概略構成図である。
スロットルバルブ23により調量される空気は、吸気コレクタ2に蓄えられた後、吸気マニホールド3を介して各気筒の燃焼室5に導入される。燃料は各気筒の吸気ポート4に配置された燃料噴射弁21より、所定のタイミングで吸気ポート4内に間欠的に噴射供給される。ここで、燃料噴射弁21に与える燃料噴射量は、エンジンコントローラ31がエアフローメータ32により検出される吸入空気流量と、クランク角センサ(33、34)からの信号に基づいて演算されるエンジン回転速度とに応じて算出している。
噴射された燃料は吸気と混合して混合気を作り、この混合気は吸気弁15を閉じることで燃焼室5内に閉じこめられ、ピストン6の上昇によって圧縮され、点火プラグ14により着火されて燃焼する。この燃焼によるガス圧がピストン6を押し下げる仕事を行い、このピストン6の往復運動はクランクシャフト7の回転運動へと変換される。燃焼後のガス(排気)は排気弁16が開いたとき排気通路8へと排出される。
排気通路8には三元触媒9、10を備える。三元触媒9、10は排気の空燃比が理論空燃比を中心とした狭い範囲にあるとき、排気に含まれるHC、CO及びNOxを同時に効率よく除去できる。このため、エンジンコントローラ31では運転条件に応じて燃料噴射弁21からの基本噴射量を定めるとともに、三元触媒9の上流に設けたO2センサ35からの信号に基づいて空燃比をフィードバック制御する。
スロットルバルブ23はスロットルモータ24により駆動される。運転者の要求トルクはアクセルペダル38の踏み込み量(アクセルペダル開度)に現れる。そこで、エンジンコントローラ31はアクセルセンサ39(アクセルペダル開度検出手段)からの信号に基づいて目標トルクを定め、この目標トルクを実現するための目標空気量を定め、この目標空気量が得られるようにスロットルモータ24を介してスロットルバルブ23の開度を制御する。
ここで、スロットルバルブ23とスロットルモータ24からなる吸気絞り弁装置は、アクセルペダル38と機械的に接続されておらずアクセル開度に応じて目標スロットル開度が定まるとともに、実際にスロットル開度が目標スロットル開度と一致するまでに所定の応答遅れを有している。
吸気弁15のリフト量及び作動角を連続的に可変制御する多節リンク状の機構で構成される可変バルブ機構(以下、「VEL機構」という。)26と、クランクシャフト7と吸気バルブ用カムシャフト25との回転位相差を連続的に可変制御して、吸気弁15のバルブタイミングを進遅角する可変バルブタイミング機構(以下「VTC機構」という。)27とを備える。これらの具体的な構成は特開2003−314347公報により公知であるのでその詳しい説明は省略する。VEL機構26にはVELセンサ17が設けられている。VTC機構27にはVTCセンサ18が設けられている。
エンジンコントローラ31について図2を用いて説明する。図2はエンジンコントローラの制御ブロック図である。エンジンコントローラ31は、CPU、プログラムなどを格納するROM、ROMから一時的にプログラムなどが格納されるRAMなどによって構成される。図2に示す制御ブロックはハードウエアまたはソフトウエアおよびこれらの組み合わせによって実現される。
エンジンコントローラ31は、実デバイス応答部40と、実吸入空気量算出部(吸入空気量算出手段)41と、空気量パルス幅換算部(燃料噴射量算出手段)42と、予測値位相調整部43と、デバイス応答予測部44と、予測吸入空気量算出部(予測空気量算出手段、予測空気量遅れ補正手段)45と、予測比算出部46と、燃料先行パルス幅換算部(燃料噴射量補正手段)47と、を備える。
実デバイス応答部40は、実バルブタイミング算出部50と、実シリンダ容積算出部51とを備える。
実バルブタイミング算出部50について図3を用いて説明する。図3は実バルブタイミング算出部50の制御ブロック図である。実バルブタイミング算出部50は吸気弁15の中心角度からVTCセンサ値を減算することで、VTC機構27を動作させた場合の吸気弁の中心角度を算出する。そして、算出した中心角度からVELセンサ値に「2」を乗算した値を減算して実吸気弁開時期REIVOを算出する。また、算出した中心角度にVELセンサ値に基づく値を加算して実吸気弁閉時期REIVCを算出する。なお、本実施形態では、1つのシリンダに2つの吸気弁15を有している。そのためVELセンサ値に「2」を乗算している。
実シリンダ容積算出部51について図4を用いて説明する。図4は実シリンダ容積算出部51の制御ブロック図である。実シリンダ容積算出部51は、QD演算部53と、QMAX演算部54と、実シリンダ実効容積算出部55とを備える。
QD演算部53は、VELセンサ値に基づいてマップから吸気弁開口面積を算出する。また、VELセンサ値と実吸気弁開時期REIVOとに基づいてマップから上死点での吸気弁開口面積を算出する。この開口面積は吸気弁15における吹き返し分に当たる面積である。そして、吸気弁開口面積から上死点での吸気弁開口面積を減算した値に「2」を乗算する。
また、エンジン回転速度と「6」との積を算出し、積分刻み時間を、算出した値によって除算する。除算した値と、吸気弁開口面積から上死点での吸気弁開口面積を減算した値に「2」を乗算した値と、定数Vsonicとを乗算することで、ソニック流として空気をシリンダに吸入した場合の吸気バルブ通過空気量QDを算出する。
QMAX演算部54は、実吸気弁閉時期REIVCに基づいてマップから吸気弁15を閉じた時のシリンダ容積を算出し、吸気弁15を閉じた時のシリンダ容積から上死点におけるシリンダ容積を減算することで、シリンダ容積QMAXを算出する。
実シリンダ実効容積算出部55は、吸気バルブ通過空気量QDをシリンダ容積QMAXで除算し、除算した値に基づいてマップからシリンダ容積QMAXに対する実シリンダ実効容積QVCYLの比率(QVCYL/QMAX)を算出する。そして、算出した値に吸入空気量QMAXを乗算することで、実シリンダ実効容積QVCYLを算出する。
図2に戻り、実吸入空気量算出部41について図5を用いて説明する。図5は実吸入空気量算出部41の制御ブロック図である。実吸入空気量算出部41は、エアフローメータ32によって検出した空気流量から前回の演算で得られた実シリンダ吸入空気量QCYLを減算し、1/1800を乗じて単位系を揃え、前回の演算で得られたマニホールド内総空気量を加算してマニホールド内総空気量を算出する。マニホールド内総空気量をマニホールド容積で除算することでマニホールド空気密度を算出し、マニホールド空気密度に実シリンダ容積算出部51によって算出した実シリンダ容積QVCYLを乗算することで、シリンダ吸入総空気量を算出する。そして、シリンダ吸入総空気量に、エンジン回転速度とシリンダ数と60/1000とを乗算して単位換算を行い、1シリンダ、かつ1サイクル当たりの量として実シリンダ吸入空気量(実吸入空気量)QCYLを算出する。
図2に戻り、空気量パルス幅換算部42は、実吸入空気量算出部41によって算出した実シリンダ吸入空気量QCYLに換算係数を乗算することで、実シリンダ吸入空気量QCYLに対応する燃料噴射量として燃料噴射量位相パルス幅AVTPRを算出する。
予測値位相調整部43について図6を用いて説明する。図6は予測値位相調整部43の制御ブロック図である。予測値位相調整部43は、実吸入弁閉時期REIVCから燃料噴射弁21の燃料噴射開始時を減算する。減算した値を、エンジン回転速度に1/(60×360)を乗算して単位換算した値で除算することで燃料噴射弁21による燃料噴射開始から吸入弁閉時期までの時間を算出する。また、スロットルバルブ23の無駄時間から、燃料噴射開始から吸入弁閉時期までの時間を減算する。そして、減算した時間が本制御の何回分の演算周期TDLYとなるか算出する。本実施形態では10ms毎に演算を行っており、減算した時間に「100」を乗算することで、減算した時間が本制御の何回分の演算に相当するかを算出する。
図2に戻り、デバイス応答予測部44は、予測スロットル開度算出部60と、予測VEL算出部61と、予測VTC算出部62と、予測バルブタイミング算出部63と、予測シリンダ容積算出部64とを備える。
予測スロットル開度算出部60は、アクセルペダル38の操作に応じて設定される目標スロットル開度に1次フィルタをかけることで、スロットル開度応答予測値TVOVRを算出する。なお、1次フィルタの代わりにプラントモデルなどを用いても良い。目標スロットル開度は、アクセルペダル38の操作に対して遅れがない場合のスロットル開度である。
予測VEL算出部61および予測VTC算出部62は、予測スロットル開度算出部60と同様に、アクセルペダル38の操作に応じて設定される目標VEL値および目標VEC値にそれぞれ1次フィルタをかけることでVEL応答予測値VELEVRSおよびVTC応答予測値VTCEVRSを算出する。
予測バルブタイミング算出部63について図7を用いて説明する。図7は予測バルブタイミング算出部63の制御ブロック図である。予測バルブタイミング算出部63は、VTC算出部65と、VEL算出部66と、バルブタイミング算出部67とを備える。
VTC算出部65は、予測値位相調整部43によって算出した演算周期TDLYとスロットルバルブ23に対するVTC機構27の無駄時間とを加算した値と、予測VTC算出部62によって算出したVTC応答予測値VTCEVRSとに基づいてデバイス無駄時間合わせ後の最進VTC予測値を算出する。本実施形態では、スロットルバルブ23、VTC機構27、VEL機構26の中で、アクセルペダル38の操作に対してスロットルバルブ23が一番早く応答する。つまり、スロットルバルブ23の無駄時間が一番短い。スロットルバルブ23に対するVTC機構27の無駄時間とは、アクセルペダル38の操作に対して、スロットルバルブ23に変化が現れてからVTC機構27に変化が現れるまでの時間である。
また、VTC算出部65は実際のVTC機構27の実無駄時間と予測VTC算出部62によって算出したVTC応答予測値VTCEVRSとに基づいて、実無駄時間を含むVTC予測値を算出する。以下において、2つの値を含む線を図において太線で表す。
VEL算出部66は、VTC算出部65と同様の処理を行い、デバイス無駄時間合わせ後の最進VEL予測値VELIS、および実無駄時間を含むVEL予測値VELISDTを算出する。
バルブタイミング算出部67は、中心角度と、デバイス無駄時間合わせ後のVTC予測値と、デバイス無駄時間合わせ後の最進VEL予測値VELISとに基づいて、デバイス無駄時間合わせ後の最進IVO予測値IVORVRおよびデバイス無駄時間合わせ後の最進IVC予測値IVCRVRを算出する。
また、バルブタイミング算出部67は、中心角度と、実無駄時間を含むVTC予測値と、実無駄時間を含むVEL予測値VELISDTとに基づいて、実無駄時間を含むIVO予測値IVORVRDTおよび実無駄時間を含むIVC予測値IVCRVRDTを算出する。
図2に戻り、予測シリンダ容積算出部64について図8を用いて説明する。図8は、予測シリンダ容積算出部64の制御ブロック図である。予測シリンダ容積算出部64は、QD演算部68と、QMAX演算部69と、予測シリンダ実効容積算出部70とを備える。
予測シリンダ容積算出部64は、予測バルブタイミング算出部63によって算出したデバイス無駄時間合わせ後の最進VEL予測値VELIS、デバイス無駄時間合わせ後の最進IVO予測値IVORVR、デバイス無駄時間合わせ後の最進IVC予測値IVCRVRなどに基づいて、デバイス無駄時間合わせ後のシリンダ容積予測値VCYLVRを算出する。
また、予測シリンダ容積算出部64は、予測バルブタイミング算出部63によって算出した実無駄時間を含むVEL予測値VELISDLT、実無駄時間を含むIVO予測値IVORVRDT、実無駄時間を含むIVC予測値IVCRVRDTなどに基づいて、実無駄時間を含むシリンダ容積予測値VCYLVRDTを算出する。これらの算出方法については、図4の実シリンダ容積算出部51と同様の方法により算出するので、ここでの説明は省略する。
図2に戻り、予測吸入空気量算出部45について図9を用いて説明する。図9は予測吸入空気量算出部45の制御ブロック図である。予測吸入空気量算出部45は、第1予測収支部80と、第2予測収支部81と、第3予測収支部82とを備える。
第1予測収支部80について図10を用いて説明する。図10は第1予測収支部80の制御ブロック図である。第1予測収支部80は、予測値位相調整部43によって算出した演算周期TDLYと、予測スロットル開度算出部60から算出したスロットル開度応答予測値TVOVRとに基づいてスロットル開度予測値最進位相を算出する。ここで例えば演算周期TDLYが「a」であった場合には、「a」回前に演算されたスロットル開度応答予測値がスロットル開度予測値最進位相として算出される。
また、スロットル開度応答予測値TVOVRと実際のスロットルバルブ23の無駄時間とに基づいて、実スロットル開度無駄時間位相を算出する。実スロットル開度無駄時間位相は、スロットル開度応答予測値TVOVRをスロットルバルブ23の実無駄時間だけずらした位相として算出される。
算出したスロットル開度予測値最進位相および実スロットル開度無駄時間位相からマップに基づいてスロットル開口面積予測値最進位相および実スロットル開口面積無駄時間位相を算出する。
また、詳しくは後述する第2予測収支部81によって算出する前回の吸気圧予測値最進位相PMANVRSKおよび実吸気圧無駄時間位相PMANVRSKDTを大気圧によってそれぞれ除算し、除算した値からスロットルバルブ通過流量関数を示すマップに基づいてスロットルバルブ23を通過する流量を算出し、音速質量流速を乗算することで、スロットルバルブ23を通過する空気の空気流速予測値最進位相および実空気流速無駄時間位相を算出する。
そして、単位換算を行ったスロットル開口面積予測最進位相と、空気流速予測値最進位相とを乗算し、スロットル通過流量予測値最進位相QAVRSKを算出する。また、単位換算を行った実無駄時間位相と、実空気流速無駄時間位相とを乗算し、実スロットル通過流量無駄時間位相QAVRSKDTを算出する。
第2予測収支部81について図11を用いて説明する。図11は第2予測収支部81の制御ブロック図である。第2予測収支部81は、第1予測収支部80によって算出したスロットル通過流量予測値最進位相QAVRSKから前回の演算により算出されたシリンダ吸入空気量予測値最進位相QCLVRSKを減算し、減算した値とコレクタ容積、コレクタ内空気温度、ガス定数によって吸入圧の変化量位相を算出する。算出した吸入圧の変化量位相に積分刻み幅を乗算し、乗算した値を前回の吸圧予測値最進位相PMANVRSKに加算し、上下限のリミットを掛けて吸気圧予測値最進位相PMANVRSKを算出する。
また、第2予測収支部81は、第1予測収支部80によって算出した実スロットル通過流量無駄時間位相QAVRSKDTと前回演算により算出された実シリンダ吸入空気量無駄時間位相QCLVRSKDTに基づいて、同様に実吸気圧無駄時間位相PMANVRSKDTを算出する。
第3予測収支部82について図12を用いて説明する。図12は第3予測収支部82の制御ブロック図である。第3予測収支部82は、予測シリンダ容積算出部64によって算出したデバイス無駄時間合わせ後のシリンダ容積予測値VCYLVRと、第2予測収支部81によって算出した吸気圧予測最進位相PMANVRSKと、コレクタ内空気温度と、ガス定数とに基づいてシリンダ吸入空気量予測値最進位相(第1予測空気量)QCLVRSKを算出する。
また、第3予測収支部82は、予測シリンダ容積算出部64によって算出した実無駄時間を含むシリンダ容積予測値VCYLVRDTと、第2予測収支部81によって算出した実吸気圧無駄時間位相PMANVRSKDTと、コレクタ内空気温度と、ガス定数とに基づいて実シリンダ吸入空気量無駄時間位相(第2予測空気量)QCLVRSKDTを算出する。
図2に戻り、予測比算出部46は、第3予測収支部82によって算出したシリンダ吸入空気流量予測値最進位相QCLVRSKを実シリンダ吸入空気量無駄時間位相QCLVRSKDTによって除算し、燃料補正値TPSKRATを算出する。
燃料先行パルス幅換算部47は、空気量パルス幅換算部42によって算出した燃料噴射量位相パルス幅AVTPRに予測比算出部46によって算出した燃料補正量TPSKRATを乗算することで、先行噴射パルス幅TPを算出する。この先行噴射パルス幅TPによって燃料噴射弁21から燃料を噴射することで、シリンダに実際に吸入される空気量に対応した燃料を噴射することができる。
なお、予測値位相調整部43によって算出したスロットルバルブ23の無駄時間から、燃料噴射開始から吸入弁閉時期までの時間を減算した値が負の値であった場合には、シリンダに実際に吸入される空気量に応じた燃料噴射を行うことができない。例えば図13に示すように、スロットルバルブ23の無駄時間t1よりも、燃料噴射開始から吸入弁閉時期までの時間t2が長い場合には、仮に目標スロットル開度に応じて燃料噴射を行っても、燃料噴射時において予測されたシリンダへ吸入される空気量の変化量はL1となり、燃料噴射量は変化量L1に対応したものとなる。しかし、吸気弁閉時期においてシリンダへ吸入される実際の空気量の変化量はL2となる。そのため、L2とL1との偏差分の空気量に対応する燃料を噴射することができない。これはエンジン回転速度が遅い場合に生じる。
次にこのような場合の燃料噴射制御について図14を用いて説明する。図14は本実施形態における燃料噴射制御のフローチャートである。
ステップS100では、燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間とスロットルバルブ23の無駄時間とを比較する。そして、燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間がスロットルバルブ23の無駄時間よりも長い場合にはステップS101へ進む。一方、燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間がスロットルバルブ23の無駄時間よりも短い場合には本制御を終了する。
ステップS101では、スロットルバルブ23の無駄時間と、燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間との偏差を取り、その偏差を燃料噴射タイミングに加算する。つまり、燃料噴射開始を偏差分だけ遅くする。これにより実際にシリンダに吸入される空気量に対応した燃料噴射を行うことができる。
次に本実施形態を用いていない場合の燃料噴射、および本実施形態を用いた場合の燃料噴射について、図15、図16を用いて説明する。図15は本実施形態を用いない場合の燃料噴射であり、図16は本実施形態を用いた場合の燃料噴射である。
本実施形態を用いない場合には、燃料噴射量をアクセルペダル開度に基づいて算出される目標スロットル開度に基づいてシリンダ吸入空気流量予測値最進位相を予測し、例えばエアフローメータの値によって実シリンダ吸入空気量無駄時間位相を計測する。
実シリンダ吸入空気量無駄時間位相を実測値とすると実シリンダ吸入空気量無駄時間位相は脈動成分を含んだ位相となる。
このような場合に、シリンダ吸入空気流量予測値最進位相(予測値)と実シリンダ吸入空気量無駄時間位相(実測値)との比を算出すると、この比も脈動成分を含んだ値となる。
そして、例えばエアフローメータによって計測された値に基づいて燃料噴射量を算出し、その燃料噴射量(計測値から算出された燃料量)を上記算出した比を乗算して燃料噴射量を補正すると、補正された燃料噴射量には大きな脈動成分が現れる。シリンダに吸入される空気は、コレクタ2の効果によって脈動成分の影響が少ない比較的安定して吸入される。そのためシリンダに吸入される空気量に対する燃料噴射量のばらつきが大きくなり、最適な燃料噴射を行うことができない。
本実施形態では、実シリンダ吸入空気量無駄時間位相QCLVRSKDTはシリンダ吸入空気流量予測値最進位相QCLVRSK(第1予測値)に対してスロットルバルブ23などの応答遅れを含んだ位相(第2予測値)となる。つまり、実シリンダ吸入空気量無駄時間位相QCLVRSKDTは、シリンダ吸入空気流量予測値最進位相QCLVRSKに対して位相違いの同じプロフィールとなる。そのため、シリンダ吸入空気流量予測値最進位相QCLVRSKと実シリンダ吸入空気量無駄時間位相QCLVRSKDTとの比を算出した場合に、例えばエアフローメータ32の脈動成分を含まない比が算出される。
そして、この比を用いて燃料噴射量を補正するので、脈動成分の影響が少ない燃料噴射量を行うことができる。そのためシリンダに吸入される空気量に対する燃料噴射量のばらつきが小さくなり、最適な燃料噴射を行うことができる。
本発明の第1実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、アクセルペダル38の操作量に応じて設定される目標スロットル開度に基づいてスロットル開度応答予測値TVOVRを算出し、スロットル開度応答予測値TVOVRに基づいてシリンダ吸入空気流量予測値最進位相QCLVRSKを算出する。また、実シリンダ吸入空気量無駄時間位相QCLVRSKDTをスロットル開度応答予測値TVOVRとスロットルバルブ23の無駄時間などに基づいて算出する。つまり、実シリンダ吸入空気量無駄時間位相QCLVRSKDTをシリンダ吸入空気流量予測値最進位相QCLVRSKに対してスロットルバルブ23などの応答遅れを含んだ位相として算出する。そして、シリンダ吸入空気流量予測値最進位相QCLVRSKと実シリンダ吸入空気量無駄時間位相QCLVRSKDTとに基づいて燃料補正値TPSKRATを算出する。この燃料補正値TPSKRATに基づいて先行噴射パルス幅TPを算出し、先行噴射パルス幅TPによって燃料噴射を行うことで、例えばエアフローメータ32の脈動成分の影響を受けずに燃料噴射量を補正することができ、シリンダに吸入される空気量に対して最適な燃料噴射を行うことができる。
燃料補正値TPSKPATをシリンダ吸入空気流量予測値最進位相QCLVRSKと実シリンダ吸入空気量無駄時間位相QCLVRSKDTとの比として算出することで、シリンダに吸入される空気量に対して最適な燃料噴射を行うことができる。
燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間がスロットルバルブ23の無駄時間よりも長い場合には、スロットルバルブ23の無駄時間と、燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間との偏差分だけ燃料噴射タイミングを遅くすることで、シリンダに吸入される空気量に対応する燃料噴射を行うことができる。
なお、本実施形態では、燃料噴射量位相パルス幅AVTPRに燃料補正量TPSKRATを乗算することで先行噴射パルス幅TPを算出したが、実吸入空気量算出部41によって算出した実シリンダ吸入空気量QCYLに燃料補正量TPSKRATを乗算した後に、空気量パルス幅換算部42で燃料噴射量位相パルス幅AVTPR、すなわち先行噴射パルス幅TPを算出しても構わない。
次に本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態については第1実施形態と異なる部分を説明する。第2実施形態では、第1実施形態において図14を用いて説明した燃料噴射制御が異なっている。ここではこの制御について図17を用いて説明する。図17は本実施形態における燃料噴射制御のフローチャートである。
ステップS200では、燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間とスロットルバルブ23の無駄時間とを比較する。そして、燃料噴射タイミングから吸気弁閉時期までの時間がスロットルバルブ23の無駄時間よりも長い場合にはステップS201へ進む。一方、燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間がスロットルバルブ23の無駄時間よりも短い場合には本制御を終了する。
ステップS201では、スロットルバルブ23の無駄時間と燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間の偏差を取り、アクセルセンサの信号に偏差分の遅れを持たせる。つまり例えば目標スロットル開度に偏差分の遅れを持たせる。これによって、スロットルバルブ23は算出した偏差分だけ遅く動作を開始する。そのため、スロットルバルブ23の無駄時間が実質的に長くなり、シリンダに吸入される空気量に対して最適な燃料噴射を行うことができる。
なお、目標VTC値、目標VEL値についても同様に偏差分の遅れを持たせる。
本発明の第2実施形態の効果について説明する。
燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間がスロットルバルブ23の無駄時間よりも長い場合には、スロットルバルブ23の無駄時間を長くすることで、シリンダに吸入される空気量に対応する燃料噴射を行うことができる。
次に本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態については第1実施形態と異なる部分を説明する。第3実施形態では、第1実施形態において図14を用いて説明した燃料噴射制御が異なっている。ここではこの制御について図18を用いて説明する。図18は本実施形態における燃料噴射制御のフローチャートである。
ステップS300では、燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間とスロットルバルブ23の無駄時間とを比較する。そして、燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間がスロットルバルブ23の無駄時間よりも長い場合にはステップS301へ進む。一方、燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間がスロットルバルブ23の無駄時間よりも短い場合には本制御を終了する。
ステップS301では、スロットルバルブ23の無駄時間と燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間の偏差を算出する。
ステップS302では、演算周期TDLYをゼロとして一旦燃料噴射を行う。
ステップS303では、燃料噴射開始から偏差時間後に算出される先行噴射パルス幅TPからステップS302において噴射した際の先行噴射パルス幅TPの差分を取り、不足分を割り込み燃料噴射量として燃料噴射弁21から噴射する。
次に本発明の第3実施形態について説明する。
燃料噴射開始から吸気弁閉時期までの時間がスロットルバルブ23の無駄時間よりも長い場合に、シリンダに吸入される空気量に対応する燃料噴射量から既に噴射された燃料噴射量の差分を算出し、その差分を割り込み燃料噴射量として、燃料噴射弁21から噴射することで、燃料噴射弁21から噴射される燃料噴射量をシリンダに吸入される空気量に対して最適な燃料噴射量とすることができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
15 吸気弁
17 VELセンサ
18 VTCセンサ
21 燃料噴射弁21
23 スロットルバルブ
26 可変バルブ機構
27 可変バルブタイミング機構
31 エンジンコントローラ
38 アクセルペダル
39 アクセルセンサ(アクセルペダル開度検出手段)
42 空気量パルス幅換算部(燃料噴射量算出手段)
45 予測吸入空気量算出部(予測空気量算出手段、予測空気量遅れ補正手段)
47 燃料先行パルス幅換算部(燃料噴射量補正手段)

Claims (3)

  1. アクセルペダル開度を検出するアクセルペダル開度検出手段と、
    前記アクセルペダル開度に基づいてエンジンのシリンダに吸入される空気量を調整する空気量調整手段と、
    エアフローメータによって検出した空気流量に基づいて前記シリンダに吸入される吸入空気量を算出する吸入空気量算出手段と、
    前記吸入空気量に基づいて燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と、
    前記アクセルペダル開度に基づいて前記シリンダに吸入される空気量を予測した第1予測空気量を算出する予測空気量算出手段と、
    前記第1予測空気量を遅れ補正した第2予測空気量を算出する予測空気量遅れ補正手段と、
    前記第1予測空気量と前記第2予測空気量とに基づいて前記燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段と、を備え、
    燃料噴射開始時から吸気弁が閉じるまでの時間が前記空気量調整手段の応答遅れ時間よりも長い場合に、前記燃料噴射開始時から前記吸気弁が閉じるまでの前記時間と前記応答遅れ時間との偏差に基づいて、前記燃料噴射弁の燃料噴射開始時期を、前記燃料噴射開始時から前記吸気弁が閉じるまでの前記時間が前記応答遅れ時間よりも短い場合よりも遅くし、
    前記燃料噴射量補正手段は、前記第1予測空気量と前記第2予測空気量との比に基づいて前記燃料噴射量を補正し、
    前記予測空気量遅れ補正手段は、前記空気量調整手段が動作してから前記吸入空気量が変化するまでの遅れに基づいて前記第2予測空気量を算出することを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. アクセルペダル開度を検出するアクセルペダル開度検出手段と、
    前記アクセルペダル開度に基づいてエンジンのシリンダに吸入される空気量を調整する空気量調整手段と、
    エアフローメータによって検出した空気流量に基づいて前記シリンダに吸入される吸入空気量を算出する吸入空気量算出手段と、
    前記吸入空気量に基づいて燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と、
    前記アクセルペダル開度に基づいて前記シリンダに吸入される空気量を予測した第1予測空気量を算出する予測空気量算出手段と、
    前記第1予測空気量を遅れ補正した第2予測空気量を算出する予測空気量遅れ補正手段と、
    前記第1予測空気量と前記第2予測空気量とに基づいて前記燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段と、を備え、
    燃料噴射開始時から吸気弁が閉じるまでの時間が前記空気量調整手段の応答遅れ時間よりも長い場合に、前記燃料噴射開始時から前記吸気弁が閉じるまでの前記時間と前記応答遅れ時間との偏差に基づいて、前記空気量調整手段の応答を、前記燃料噴射開始時から前記吸気弁が閉じるまでの前記時間が前記応答遅れ時間よりも短い場合よりも遅くし、
    前記燃料噴射量補正手段は、前記第1予測空気量と前記第2予測空気量との比に基づいて前記燃料噴射量を補正し、
    前記予測空気量遅れ補正手段は、前記空気量調整手段が動作してから前記吸入空気量が変化するまでの遅れに基づいて前記第2予測空気量を算出することを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. アクセルペダル開度を検出するアクセルペダル開度検出手段と、
    前記アクセルペダル開度に基づいてエンジンのシリンダに吸入される空気量を調整する空気量調整手段と、
    エアフローメータによって検出した空気流量に基づいて前記シリンダに吸入される吸入空気量を算出する吸入空気量算出手段と、
    前記吸入空気量に基づいて燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と、
    前記アクセルペダル開度に基づいて前記シリンダに吸入される空気量を予測した第1予測空気量を算出する予測空気量算出手段と、
    前記第1予測空気量を遅れ補正した第2予測空気量を算出する予測空気量遅れ補正手段と、
    前記第1予測空気量と前記第2予測空気量とに基づいて前記燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段と、を備え、
    燃料噴射開始時から吸気弁が閉じるまでの時間が前記空気量調整手段の応答遅れ時間よりも長い場合に、前記燃料噴射量補正手段によって補正された燃料噴射量による燃料噴射に対して、燃料を追加噴射し、
    前記燃料噴射量補正手段は、前記第1予測空気量と前記第2予測空気量との比に基づいて前記燃料噴射量を補正し、
    前記予測空気量遅れ補正手段は、前記空気量調整手段が動作してから前記吸入空気量が変化するまでの遅れに基づいて前記第2予測空気量を算出することを特徴とするエンジンの制御装置。
JP2009057627A 2009-03-11 2009-03-11 エンジンの制御装置 Active JP5509632B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009057627A JP5509632B2 (ja) 2009-03-11 2009-03-11 エンジンの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009057627A JP5509632B2 (ja) 2009-03-11 2009-03-11 エンジンの制御装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012059646A Division JP5573872B2 (ja) 2012-03-16 2012-03-16 エンジンの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010209819A JP2010209819A (ja) 2010-09-24
JP5509632B2 true JP5509632B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=42970240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009057627A Active JP5509632B2 (ja) 2009-03-11 2009-03-11 エンジンの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5509632B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012251535A (ja) * 2011-06-07 2012-12-20 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3733669B2 (ja) * 1996-12-06 2006-01-11 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JP4986389B2 (ja) * 2004-10-08 2012-07-25 日産自動車株式会社 エンジンの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010209819A (ja) 2010-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100809122B1 (ko) 과급 내연 기관의 제어 방법
US20080046143A1 (en) Device, Method, and Program for Estimating Intake Air Amount
JP2005307847A (ja) 内燃機関の空気量算出装置
JP4779757B2 (ja) 内燃機関の制御装置及び制御方法
WO2014129225A1 (ja) 内燃機関の制御装置および制御方法
JP6237709B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5648040B2 (ja) 内燃機関の内部egr量算出装置
JP5509632B2 (ja) エンジンの制御装置
JP5573872B2 (ja) エンジンの制御装置
JP4761072B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JP5002987B2 (ja) エンジンのシリンダ吸入ガス量計測装置
JP2017223138A (ja) 内燃機関の排気温度推定装置
US6494185B2 (en) Fuel injection control apparatus and method for variably operated engine valve equipped internal combustion
JP6468212B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2015014257A (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JP4957033B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP4957594B2 (ja) 内燃機関の騒音低減装置
JP2006214349A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4304415B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4956473B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP5076983B2 (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JP4839909B2 (ja) エンジンの制御装置
JP3756366B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4175320B2 (ja) エンジンの点火時期制御装置
JPH1182100A (ja) エンジンの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130611

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140310

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5509632

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151