JP5509419B2 - 強誘電体膜、電子部品及び強誘電体膜の製造方法 - Google Patents

強誘電体膜、電子部品及び強誘電体膜の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5509419B2
JP5509419B2 JP2009173435A JP2009173435A JP5509419B2 JP 5509419 B2 JP5509419 B2 JP 5509419B2 JP 2009173435 A JP2009173435 A JP 2009173435A JP 2009173435 A JP2009173435 A JP 2009173435A JP 5509419 B2 JP5509419 B2 JP 5509419B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
ferroelectric
oriented
carbon
pzt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009173435A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011029399A (ja
Inventor
健 木島
祐二 本多
晴仁 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Youtec Co Ltd
Original Assignee
Youtec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Youtec Co Ltd filed Critical Youtec Co Ltd
Priority to JP2009173435A priority Critical patent/JP5509419B2/ja
Publication of JP2011029399A publication Critical patent/JP2011029399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5509419B2 publication Critical patent/JP5509419B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

本発明は、結晶化しようとする強誘電体膜の配向を変換して任意に制御する技術に関する。
Pb(Zr,Ti)O3(以下、「PZT」という。)ペロブスカイト型強誘電体セラミックスは、Zr/Ti=52/48を相境界とし、これよりもTiが多い領域では正方晶という結晶形となり、分極軸は<100>方向に存在する。この時、PZTを(111)配向膜とすることで、エンジニアドドメインの効果を最大限生かせることが出来、低電圧で分極反転させることが可能となる。その際に、PZTの下地電極として、(111)配向させたPt電極薄膜やIr電極薄膜を用いることで、その上部に容易に(111)配向したPZT膜を得ることが出来る。
次に相境界よりもZrが多い領域では菱面体晶という結晶形となり、分極軸は<111>方向に存在する。この時、PZTを(001)配向膜とすることで、エンジニアドドメインの効果を最大限生かせることが出来、低電圧で分極反転させることが可能となる。その際に、PZTの下地電極として、(111)配向させたPt電極薄膜やIr電極薄膜の上に(100)方向に強く自己配向するLaNiO3(以下、「LNO」という。)を積層したものを用いることで、その上部に(001)配向したPZT膜を得ることが出来る(例えば特許文献1,2参照)。
しかしながら、LNOは高温での再加熱時にその組成成分のLaやNiをその上部のPZT薄膜中に容易に拡散させてしまい、PZTの特性を劣化させるという課題がある。
また、上述したように、PZT膜の配向性を(111)に制御したり(001)に制御することは可能であるが、PZT膜の配向性を(110)に制御することは可能ではなかった。
特開2004−095635号公報 特開2005−277412号公報
従来技術では、結晶化しようとする強誘電体膜の配向を変換して任意に制御することは困難であった。
本発明の一態様は、結晶化しようとする強誘電体膜の配向を変換して任意に制御した強誘電体膜、その強誘電体膜を用いた電子部品及び強誘電体膜の製造方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様は、基板上に形成された所定の結晶面に配向した下地膜と、
前記下地膜上に形成された強誘電体膜と、
を具備し、
前記強誘電体膜は、前記所定の結晶面と異なる結晶面に配向されていることを特徴とする強誘電体膜である。
また、本発明の一態様において、前記強誘電体膜と前記下地膜との間には炭素膜が形成されていることも可能である。
また、本発明の一態様において、
前記強誘電体膜は、前記下地膜上に炭素膜を形成し、前記炭素膜上に強誘電体材料を含むアモルファス薄膜を形成し、前記アモルファス薄膜を加熱して結晶化することにより形成されるものであり、
前記強誘電体材料は、
ABOあるいは(Bi2+(Am−13m+12−(式中、AはLi、Na、K、Rb、Pb、Ca、Sr、Ba、Bi、La及びHfからなる群から選択される少なくとも1種、BはRu、Fe、Ti、Zr、Nb、Ta、V、W及びMoからなる群から選択される少なくとも1種、mは5以下の自然数である。)で表されるペロブスカイト及びビスマス層状構造酸化物、
LanBaCu、TrmBaCan−1Cu2n+4又はTrmBaCan−1Cu2n+3(式中、LanはY、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuからなる群から選択される少なくとも1種、TrmはBi、Tl及びHgからなる群から選択される少なくとも1種、nは5以下の自然数である。)で表される超伝導酸化物、
0.5BO(正方ブロンズ構造)又はA0.3BO(六方ブロンズ構造)(式中、AはLi、Na、K、Rb、Cs、Pb、Ca、Sr、Ba、Bi及びLaからなる群から選択される少なくとも1種、BはRu、Fe、Ti、Zr、Nb、Ta、V、W及びMoからなる群から選択される少なくとも1種である。)で表されるタングステンブロンズ構造酸化物、
CaO、BaO、PbO、ZnO、MgO、B、Al、Y、La、Cr、Bi、Ga、ZrO、TiO、HfO、NbO、MoO、WO及びVからなる群から選択される少なくとも1種の材料、
前記少なくとも1種の材料にSiOを含む材料、及び、
前記少なくとも1種の材料にSiO及びGeOを含む材料の少なくとも1つからなることも可能である。
また、本発明の一態様において、
前記下地膜は(111)配向したPt膜であり、
前記強誘電体膜はPZT膜であり、前記PZT膜は、(111)+(001)、(001)、(001)+(110)及び(110)のいずれかに配向されていることも可能である。
本発明の一態様は、基板上に形成された(111)配向したPt膜と、
前記Pt膜上に形成されたPZT膜と、
を具備し、
前記PZT膜は、(111)+(001)、(001)、(001)+(110)及び(110)のいずれかに配向されていることを特徴とする強誘電体膜である。
また、本発明の一態様において、
前記下地膜は(111)配向したPt膜であり、
前記強誘電体膜は(001)に配向したPZT膜であり、
前記炭素膜は(100)に配向したDLC膜であり、
前記DLC膜と前記PZT膜との間には(100)に配向したLNO膜が形成されていることも可能である。
また、本発明の一態様は、上述した強誘電体膜のいずれかを用いることを特徴とする電子部品である。
本発明の一態様は、基板上に所定の結晶面に配向した下地膜を形成する工程と、
前記下地膜上に炭素膜を形成する工程と、
前記炭素膜上に強誘電体材料を含むアモルファス薄膜を形成する工程と、
前記アモルファス薄膜を加熱して結晶化することにより、前記下地膜上に強誘電体膜を形成する工程と、
を具備し、
前記強誘電体膜は、前記所定の結晶面と異なる結晶面に配向されることを特徴とする強誘電体膜の製造方法である。
また、本発明の一態様において、
前記下地膜は(111)配向したPt膜であり、
前記強誘電体膜はPZT膜であり、前記PZT膜は、(111)+(001)、(001)、(001)+(110)及び(110)のいずれかに配向されていることも可能である。
本発明の一態様は、基板上に(111)配向したPt膜を形成する工程と、
前記Pt膜上に炭素膜を形成する工程と、
前記炭素膜上にPZTアモルファス薄膜を形成する工程と、
前記PZTアモルファス薄膜を加熱して結晶化することにより、前記Pt膜上にPZT膜を形成する工程と、
を具備し、
前記PZT膜は、(111)+(001)、(001)、(001)+(110)及び(110)のいずれかに配向されることを特徴とする強誘電体膜の製造方法である。
また、本発明の一態様において、
前記炭素膜を形成する工程と前記アモルファス薄膜を形成する工程との間に、前記炭素膜上に(100)に配向したLNO膜を形成する工程をさらに具備し、
前記下地膜は(111)配向したPt膜であり、
前記強誘電体膜は(001)に配向したPZT膜であり、
前記炭素膜は(100)に配向したDLC膜であることも可能である。
本発明によれば、結晶化しようとする強誘電体膜の配向を変換して任意に制御することができる。
本発明の実施例1によるPZT膜の製造方法を説明するための断面図である。 サンプル1〜3それぞれのXRDパターンを示す図である。 本発明の実施例2によるPZT膜の製造方法を説明するための断面図である。 サンプル1のDLC膜のXRDパターンを示す図である。 サンプル1のLNO膜7のXRDパターンを示す図である。 サンプル3のスパッタ直後のLNO膜7のXRDパターンを示す図である。 サンプル3の熱処理後のLNO膜7のXRDパターンを示す図である。 サンプル1のLNO膜7のXRDパターンを示す図である。 サンプル1のPZT膜8のXRDパターンを示す図である。
以下では、本発明の実施形態及び実施例について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施形態の記載内容及び実施例に限定して解釈されるものではない。
本発明の実施形態による強誘電体膜の製造方法について説明する。
基板上に所定の結晶面に配向した下地膜を形成する。この下地膜には、例えば(111)配向させたPt膜が用いられる。
次いで、この下地膜上に炭素膜を形成する。この炭素膜には、例えばDLC膜が用いられる。このDLC膜に含有する水素量は50%以下であることが好ましい。
次に、炭素膜上に強誘電体材料を含むアモルファス薄膜を形成する。この強誘電体材料には下記の(1)〜(6)のいずれかが用いられる。
(1)ABOあるいは(Bi2+(Am−13m+12−(式中、AはLi、Na、K、Rb、Pb、Ca、Sr、Ba、Bi、La及びHfからなる群から選択される少なくとも1種、BはRu、Fe、Ti、Zr、Nb、Ta、V、W及びMoからなる群から選択される少なくとも1種、mは5以下の自然数である。)で表されるペロブスカイト及びビスマス層状構造酸化物
(2)LanBaCu、TrmBaCan−1Cu2n+4又はTrmBaCan−1Cu2n+3(式中、LanはY、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuからなる群から選択される少なくとも1種、TrmはBi、Tl及びHgからなる群から選択される少なくとも1種、nは5以下の自然数である。)で表される超伝導酸化物
(3)A0.5BO(正方ブロンズ構造)又はA0.3BO(六方ブロンズ構造)(式中、AはLi、Na、K、Rb、Cs、Pb、Ca、Sr、Ba、Bi及びLaからなる群から選択される少なくとも1種、BはRu、Fe、Ti、Zr、Nb、Ta、V、W及びMoからなる群から選択される少なくとも1種である。)で表されるタングステンブロンズ構造酸化物
(4)CaO、BaO、PbO、ZnO、MgO、B、Al、Y、La、Cr、Bi、Ga、ZrO、TiO、HfO、NbO、MoO、WO及びVからなる群から選択される少なくとも1種の材料、
(5)前記少なくとも1種の材料にSiOを含む材料
(6)前記少なくとも1種の材料にSiO及びGeOを含む材料
次に、前記アモルファス薄膜を加熱して結晶化することにより、下地膜上には強誘電体膜が形成される。この強誘電体膜は、下地膜が配向する結晶面と異なる結晶面に配向される。強誘電体膜は例えばPZT膜であり、このPZT膜は、例えば(111)+(001)、(001)、(001)+(110)及び(110)のいずれかに配向されている。
詳細には、PZT膜が(111)+(001)に配向されるときの炭素膜の膜厚は、PZT膜が(001)に配向されるときの炭素膜の膜厚より薄くなっており、PZT膜が(001)に配向されるときの炭素膜の膜厚は、PZT膜が(001)+(110)に配向されるときの炭素膜の膜厚より薄くなっており、PZT膜が(001)+(110)に配向されるときの炭素膜の膜厚は、PZT膜が(110)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚より薄くなっている。ここでの炭素膜の膜厚は、例えば0.1nm〜100nmである。
上記実施形態によれば、所定の結晶面に配向した下地膜と強誘電体材料を含むアモルファス薄膜との間に炭素膜を形成し、このアモルファス薄膜を加熱して結晶化することにより、下地膜上に強誘電体膜の配向を変換して任意に制御することができる。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1によるPZT膜の製造方法を説明するための断面図である。
このPZT膜の製造方法は、基板上にPZT膜を製造する方法であり、ダイヤモンドライクカーボン(以下、「DLC」という。)などの炭素膜をバッファ層に用いて強誘電体セラミックス薄膜を製造する方法である。
まず、サンプル1〜3を作製するための3枚の基板を用意した。この基板としては、6インチSi基板1上に厚さ200nmのSiO2膜2が形成され、このSiO2膜2上に厚さ30nmのTiOx膜3が形成され、このTiOx膜3上に厚さ200nmの(111)配向させたPt電極薄膜4が形成されたものを用いた。
次いで、サンプル1の基板のPt電極薄膜4上にバッファ層としての炭素膜5である厚さ10nmのDLC膜を形成した。また、サンプル2の基板のPt電極薄膜4上にバッファ層としての炭素膜5である厚さ100nmのDLC膜を形成した。このDLC膜に含有する水素は25%であった。これらのDLC膜の形成方法は、以下のとおりである。なお、サンプル3は、比較検討用として用いるために、従来通り、サンプル3の基板のPt電極薄膜4上には炭素膜5を形成しなかった。
[サンプル1のDLC膜の成膜方法]
図示せぬ平行平板型プラズマCVD装置のチャンバー内の基板電極上にサンプル1の基板を設置し、チャンバー内に原料ガスとしてトルエンを30sccmの流量で導入し、チャンバー内の圧力を0.5Paとし、基板温度を室温とし(基板を加熱しない)、基板電極に周波数13.56MHzの高周波を出力900Wで供給し、所定の成膜時間で成膜することにより、サンプル1の基板のPt電極薄膜4上に厚さ10nm のDLC膜を形成した。
[サンプル2のDLC膜の成膜方法]
図示せぬ平行平板型プラズマCVD装置のチャンバー内の基板電極上にサンプル2の基板を設置し、チャンバー内に原料ガスとしてトルエンを30sccmの流量で導入し、チャンバー内の圧力を0.5Paとし、基板温度を室温とし(基板を加熱しない)、基板電極に周波数13.56MHzの高周波を出力900Wで供給し、所定の成膜時間で成膜することにより、サンプル2の基板のPt電極薄膜4上に厚さ100nmの DLC膜を形成した。
なお、上記のサンプル1,2では、成膜時のトルエンの流量を30sccmとしているが、成膜時の原料ガス流量を3〜100sccmの範囲としても良い。
また、上記のサンプル1,2では、成膜時のチャンバー内の圧力を0.5Paとしているが、成膜時のチャンバー内の圧力を0.1〜20Paの範囲としても良い。
また、上記のサンプル1,2では、成膜時の基板温度を室温としているが、成膜時の基板温度を室温〜300℃の範囲としても良い。
また、上記のサンプル1,2では、成膜時の基板電極に出力900Wの電力を供給しているが、成膜時の基板電極に電力密度0.01〜5.00W/cmの範囲の電力を供給しても良い。
次いで、サンプル1,2それぞれの基板の炭素膜5であるDLC膜上にスピンコート法によりPZT膜6を形成した。また、サンプル3の基板のPt電極薄膜4上にスピンコート法によりPZT膜6を形成した。これらのPZT膜6の形成方法は下記のとおりである。
PZT強誘電体薄膜形成用ゾルゲル溶液としては、三菱マテリアル株式会社製、ブタノールを溶媒とする鉛が20%過剰に添加された、濃度10重量%のE1溶液を用いた。このE1溶液をスピンコーターによって回転塗布した。スピンコーターは例えばミカサ株式会社製MS-A200を用いた。先ず800rpmで5秒、1500rpmで10秒回転させた後、徐々に10秒で3000rpmまで回転を上昇させ、その後、150℃のホットプレート(アズワン株式会社製セラミックホットプレートAHS-300)上に5min、大気中で放置した後、300℃のホットプレート(同AHS-300)上で10min、同じく大気中で放置した後、室温まで冷却した。これを5回繰り返すことで、所望の膜厚200nmのPZTアモルファス薄膜をDLC膜上に形成した。
次に、急速加熱炉(RTA)を用いてサンプル1〜3の基板のPZTアモルファス薄膜に熱酸化処理を施すことにより、PZTアモルファス薄膜の結晶化を行った。この際の熱処理条件は、O2100%の雰囲気、1atm大気圧環境下で、100℃/秒の昇温速度により650℃まで昇温し、5min保持した後、冷却したものである。
このようにして得られたサンプル1(200nm-PZT/10nm-DLC/200nm-Pt/30nm-TiOx/200nm-SiO2/Si)、サンプル2(200nm-PZT/100nm-DLC/200nm-Pt/30nm-TiOx/200nm-SiO2/Si)及びサンプル3(200nm-PZT/200nm-Pt/30nm-TiOx/200nm-SiO2/Si)それぞれのXRDパターンを図2に示す。サンプル1のPZT膜は強い(001)配向性を示し、サンプル2のPZT膜は強い(110)配向性を示し、サンプル3のPZT膜は従来通り強い(111)配向性を示した。
サンプル1〜3より更に細かくバッファ層(炭素膜5)としてのDLC膜の厚さの条件を振り、その上に形成したPZT膜6の配向性を評価した。その評価結果を表1に示す。
表1に示すように、DLC膜の厚さを調整することにより、PZT膜6の配向性を任意に制御出来ることが確認された。
詳細に説明すると、(111)配向させたPt電極薄膜4上に形成したDLC膜を強誘電体セラミックス形成の際のバッファ層(炭素膜5)に用いることで、PZT膜6の配向性を次のように制御することが出来る。DLC膜の厚さが厚くなるに従って、PZT膜6が(111)→(111)+(001)→(001)→(001)+(110)→(110)の順番で任意に制御することが出来る。
なお、表1では、DLC膜の厚さが10nmのときにPZT膜6の配向性が(001)となり、DLC膜の厚さが100nmのときにPZT膜6の配向性が(110)となると記載しているが、「10nm」と「100nm」の厚さは絶対的なものではない。つまり、PZT膜6の配向性を(001)とする最適なDLC膜の厚さが10nmであるとは限らないし、PZT膜6の配向性を(110)とする最適なDLC膜の厚さが100nmであるとは限らない。何故ならば、下地のPt電極薄膜4の配向性や結晶性は、Pt電極薄膜4の形成条件により異なるため、その時得られたPt電極薄膜4の(111)配向性の度合いにより、バッファ層(炭素膜5)としてのDLC膜の最適膜厚も変化するからである。
また、バッファ層としてDLC膜などの炭素膜5を用いることにより、PZT膜6の結晶化つまり酸化と同時にDLC膜は全て燃焼しCO2に変化するため、炭素がPZT膜6に拡散することがなく、その結果、PZT膜6の特性を劣化させることがないという大きなメリットが得られる。
また、DLC膜に含有する水素量は50%以下であることが好ましく、より好ましくは25%以下である。
また、バッファ層としてDLC膜などの炭素膜5は、その厚さや成膜条件などによってはPZTアモルファス薄膜を結晶化した後に残されることもあるし、消失してしまうこともある。ただし、PZTアモルファス薄膜を結晶化させる際に、バッファ層としてDLC膜などの炭素膜5を0.1nm〜100nmの膜厚で形成しておくことにより、PZT膜6の配向性を任意に制御することが出来る。
また、本実施例で得られる(001)に配向されたPZT膜は、アクチュエータ、MEMSなどの電子部品に適用することができ、(111)に配向されたPZT膜は、FRAM、などの電子部品に適用することができ、(110)に配向されたPZT膜は、SAWデバイスなどの電子部品に適用することができる。
(実施例2)
図3は、本発明の実施例2によるPZT膜の製造方法を説明するための断面図である。
このPZT膜の製造方法は、基板上にPZT膜を製造する方法であり、DLCなどの炭素膜及び(100)方向に強く自己配向するLNO膜をバッファ層に用いて強誘電体セラミックス薄膜を製造する方法である。
まず、サンプル1,2を作製するための2枚の基板を用意した。この基板としては、6インチの(100)配向したSi単結晶基板1上に無配向でアモルファスの厚さ200nmのSiO2膜2が形成され、このSiO2膜2上に厚さ30nmのTiOx膜(図示せず)が形成され、このTiOx膜上に厚さ200nmの(111)配向させたPt電極薄膜4が形成されたものを用いた。
次いで、サンプル1の基板のPt電極薄膜4上にバッファ層としての炭素膜5であるDLC膜を形成した。このDLC膜に含有する水素は25%であった。DLC膜の形成方法は、実施例1と同様である。なお、サンプル2,3は、比較検討用として用いるために、従来通り、サンプル2,3それぞれの基板のPt電極薄膜4上には炭素膜5を形成しなかった。
次いで、サンプル1の基板の炭素膜5であるDLC膜上にスパッタ法によりLNO膜7を形成し、このLNO膜7に300℃の温度で熱処理を施すことによりLNO膜7を結晶化した。このようにして得られたサンプル1の炭素膜5であるDLC膜のXRDパターンを図4に示し、サンプル1のペロブスカイト構造のLNO膜7のXRDパターンを図5に示す。図4に示すようにDLC膜は弱い(100)配向性を示し、図5に示すようにLNO膜7は強い(100)配向性を示した。
また、サンプル2の基板のPt電極薄膜4上にサンプル1と同様のスパッタ条件によりLNO膜7を形成し、このLNO膜7にサンプル1と同様の熱処理条件により熱処理を施した。このようにして得られたサンプル2のLNO膜7は、熱処理温度が300℃と低いため結晶化しなかった。
また、サンプル3の基板のPt電極薄膜4上にサンプル1と同様のスパッタ条件によりLNO膜7を形成した。この際のLNO膜7のXRDパターンを図6に示す。図6に示すようにLNO膜は配向性を示さなかった。次に、このLNO膜7に650℃の温度で熱処理を施すことによりLNO膜7を結晶化した。この際の熱処理条件は、熱処理温度以外はサンプル1と同様である。この際のLNO膜7のXRDパターンを図7に示す。図7に示すようにLNO膜7は(100)配向性を示した。
次に、サンプル1の基板のLNO膜7上にスピンコート法によりPZT膜8を形成した。また、サンプル2,3の基板のPt電極薄膜4上にスピンコート法によりPZT膜8を形成した。これらのPZT膜8の形成方法は下記のとおりである。
PZT強誘電体薄膜形成用ゾルゲル溶液としては、三菱マテリアル株式会社製、ブタノールを溶媒とする鉛が20%過剰に添加された、濃度10重量%のE1溶液を用いた。このE1溶液をスピンコーターによって回転塗布した。スピンコーターは例えばミカサ株式会社製MS-A200を用いた。先ず800rpmで5秒、1500rpmで10秒回転させた後、徐々に10秒で3000rpmまで回転を上昇させ、その後、150℃のホットプレート(アズワン株式会社製セラミックホットプレートAHS-300)上に5min、大気中で放置した後、300℃のホットプレート(同AHS-300)上で10min、同じく大気中で放置した後、室温まで冷却した。これを5回繰り返すことで、所望の膜厚200nmのPZTアモルファス薄膜をDLC膜上に形成した。
次に、急速加熱炉(RTA)を用いてサンプル1〜3の基板のPZTアモルファス薄膜に熱酸化処理を施すことにより、PZTアモルファス薄膜の結晶化を行った。この際の熱処理条件は、O2100%の雰囲気、1atm大気圧環境下で、100℃/秒の昇温速度により650℃まで昇温し、5min保持した後、冷却したものである。
このようにして得られたサンプル1のLNO膜のXRDパターンを図8に示し、PZT膜8のXRDパターンを図9に示す。サンプル1のLNO膜7は(100)配向性を示し、サンプル1のPZT膜8は強い(001)配向性を示した。
上記実施例2によれば、Pt電極薄膜4とLNO膜7との間にバッファ層としての炭素膜5であるDLC膜を形成することにより、LNO膜7の結晶化温度を300℃に低下させることができた。
1…Si基板
2…SiO2
3…TiOx
4…Pt電極薄膜
5…炭素膜
6…PZT膜
7…LNO膜
8…PZT膜

Claims (13)

  1. 基板上に形成された所定の結晶面に配向した下地膜と、
    前記下地膜上に形成された炭素膜と、
    前記炭素膜上に形成された強誘電体膜と、
    を具備し、
    前記強誘電体膜は、前記所定の結晶面と異なる結晶面に配向され、
    前記強誘電体膜は、(111)+(001)、(001)、(001)+(110)及び(110)のいずれかに配向され、
    前記強誘電体膜が(111)+(001)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は10nm未満であり、前記強誘電体膜が(001)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は10nmであり、前記強誘電体膜が(001)+(110)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は10nm超100nm未満であり、前記強誘電体膜が(110)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は100nm以上であり、
    前記強誘電体膜は、前記下地膜上に炭素膜を形成し、前記炭素膜上に強誘電体材料を含むアモルファス薄膜を形成し、前記アモルファス薄膜を加熱して結晶化することにより形成されるものであり、
    前記強誘電体材料は、
    ABOあるいは(Bi2+(Am−13m+12−(式中、AはLi、Na、K、Rb、Pb、Ca、Sr、Ba、Bi、La及びHfからなる群から選択される少なくとも1種、BはRu、Fe、Ti、Zr、Nb、Ta、V、W及びMoからなる群から選択される少なくとも1種、mは5以下の自然数である。)で表されるペロブスカイト及びビスマス層状構造酸化物の少なくとも1つからなることを特徴とする強誘電体膜。
  2. 請求項1において、
    前記下地膜は(111)配向したPt膜であり、
    前記強誘電体膜はPZT膜であることを特徴とする強誘電体膜。
  3. 基板上に形成された(111)配向したPt膜と、
    前記Pt膜上に形成された炭素膜と、
    前記炭素膜上に形成された強誘電体膜と、
    を具備し、
    前記強誘電体膜はPZT膜であり、前記PZT膜は、(111)+(001)、(001)、(001)+(110)及び(110)のいずれかに配向されており、
    前記PZT膜は、前記Pt膜上に炭素膜を形成し、前記炭素膜上に強誘電体材料を含むアモルファス薄膜を形成し、前記アモルファス薄膜を加熱して結晶化することにより形成されるものであり、
    前記強誘電体材料は、
    ABOあるいは(Bi2+(Am−13m+12−(式中、AはLi、Na、K、Rb、Pb、Ca、Sr、Ba、Bi、La及びHfからなる群から選択される少なくとも1種、BはRu、Fe、Ti、Zr、Nb、Ta、V、W及びMoからなる群から選択される少なくとも1種、mは5以下の自然数である。)で表されるペロブスカイト及びビスマス層状構造酸化物の少なくとも1つからなることを特徴とする強誘電体膜。
  4. 請求項2または3において、
    前記強誘電体膜は(001)に配向したPZT膜であり、
    前記炭素膜は(100)に配向したDLC膜であり、
    前記DLC膜と前記PZT膜との間には(100)に配向したLNO膜が形成されていることを特徴とする強誘電体膜。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の強誘電体膜を用いることを特徴とする電子部品。
  6. 基板上に所定の結晶面に配向した下地膜を形成する工程と、
    前記下地膜上に炭素膜を形成する工程と、
    前記炭素膜上に強誘電体材料を含むアモルファス薄膜を形成する工程と、
    前記アモルファス薄膜を加熱して結晶化することにより、前記下地膜上に強誘電体膜を形成する工程と、
    を具備し、
    前記強誘電体膜は、前記所定の結晶面と異なる結晶面に配向され、
    前記強誘電体膜は、(111)+(001)、(001)、(001)+(110)及び(110)のいずれかに配向され、
    前記強誘電体膜が(111)+(001)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は、前記強誘電体膜が(001)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚より薄く、前記強誘電体膜が(001)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は、前記強誘電体膜が(001)+(110)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚より薄く、前記強誘電体膜が(001)+(110)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は、前記強誘電体膜が(110)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚より薄く、
    前記強誘電体材料は、
    ABOあるいは(Bi2+(Am−13m+12−(式中、AはLi、Na、K、Rb、Pb、Ca、Sr、Ba、Bi、La及びHfからなる群から選択される少なくとも1種、BはRu、Fe、Ti、Zr、Nb、Ta、V、W及びMoからなる群から選択される少なくとも1種、mは5以下の自然数である。)で表されるペロブスカイト及びビスマス層状構造酸化物の少なくとも1つからなることを特徴とする強誘電体膜の製造方法。
  7. 請求項6において、
    前記下地膜は(111)配向したPt膜であり、
    前記強誘電体膜はPZT膜であることを特徴とする強誘電体膜の製造方法。
  8. 基板上に(111)配向したPt膜を形成する工程と、
    前記Pt膜上に炭素膜を形成する工程と、
    前記炭素膜上に強誘電体材料を含むアモルファス薄膜を形成する工程と、
    前記アモルファス薄膜を加熱して結晶化することにより、前記Pt膜上に強誘電体膜を形成する工程と、
    を具備し、
    前記強誘電体膜はPZT膜であり、前記PZT膜は、(111)+(001)、(001)、(001)+(110)及び(110)のいずれかに配向され、
    前記強誘電体材料は、
    ABOあるいは(Bi2+(Am−13m+12−(式中、AはLi、Na、K、Rb、Pb、Ca、Sr、Ba、Bi、La及びHfからなる群から選択される少なくとも1種、BはRu、Fe、Ti、Zr、Nb、Ta、V、W及びMoからなる群から選択される少なくとも1種、mは5以下の自然数である。)で表されるペロブスカイト及びビスマス層状構造酸化物の少なくとも1つからなることを特徴とする強誘電体膜の製造方法。
  9. 請求項8において、前記PZT膜が(111)+(001)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は、前記PZT膜が(001)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚より薄く、前記PZT膜が(001)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は、前記PZT膜が(001)+(110)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚より薄く、前記PZT膜が(001)+(110)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は、前記PZT膜が(110)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚より薄いことを特徴とする強誘電体膜の製造方法。
  10. 請求項7または8において、
    前記炭素膜を形成する工程と前記アモルファス薄膜を形成する工程との間に、前記炭素膜上に(100)に配向したLNO膜を形成する工程をさらに具備し、
    前記PZT膜は(001)に配向しており、
    前記炭素膜は(100)に配向したDLC膜であることを特徴とする強誘電体膜の製造方法。
  11. 請求項6乃至10のいずれか一項において、
    前記強誘電体膜が(111)+(001)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は10nm未満であり、前記強誘電体膜が(001)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は10nmであり、前記強誘電体膜が(001)+(110)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は10nm超100nm未満であり、前記強誘電体膜が(110)に配向されるときの前記炭素膜の膜厚は100nm以上であることを特徴とする強誘電体膜の製造方法。
  12. 請求項6乃至10のいずれか一項において、前記炭素膜は厚さ0.1nm〜100nmのDLC膜であることを特徴とする強誘電体膜の製造方法。
  13. 請求項10または12において、前記DLC膜に含有する水素量は50%以下であることを特徴とする強誘電体膜の製造方法。
JP2009173435A 2009-07-24 2009-07-24 強誘電体膜、電子部品及び強誘電体膜の製造方法 Active JP5509419B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009173435A JP5509419B2 (ja) 2009-07-24 2009-07-24 強誘電体膜、電子部品及び強誘電体膜の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009173435A JP5509419B2 (ja) 2009-07-24 2009-07-24 強誘電体膜、電子部品及び強誘電体膜の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011029399A JP2011029399A (ja) 2011-02-10
JP5509419B2 true JP5509419B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=43637808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009173435A Active JP5509419B2 (ja) 2009-07-24 2009-07-24 強誘電体膜、電子部品及び強誘電体膜の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5509419B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10618285B2 (en) 2016-06-17 2020-04-14 Canon Kabushiki Kaisha Piezoelectric substrate and method of manufacturing the piezoelectric substrate, and liquid ejection head

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5323278A (en) * 1992-09-17 1994-06-21 International Business Machines Corporation Low noise amplifier circuit for magnetoresistive sensors for fast read-write switching in low supply voltage applications
JP5828293B2 (ja) 2011-05-17 2015-12-02 三菱マテリアル株式会社 Pzt強誘電体薄膜の製造方法
JP5613910B2 (ja) 2011-05-17 2014-10-29 三菱マテリアル株式会社 Pzt強誘電体薄膜の製造方法
JP5891490B2 (ja) * 2012-01-27 2016-03-23 株式会社ユーテック 強誘電体膜の製造方法
JP2014103226A (ja) 2012-11-20 2014-06-05 Mitsubishi Materials Corp 強誘電体薄膜の製造方法
JP5528612B1 (ja) * 2013-07-09 2014-06-25 Roca株式会社 半導体装置
US9231206B2 (en) * 2013-09-13 2016-01-05 Micron Technology, Inc. Methods of forming a ferroelectric memory cell
US9590050B2 (en) 2014-05-08 2017-03-07 Flosfia, Inc. Crystalline multilayer structure and semiconductor device
JP6367331B2 (ja) * 2014-06-20 2018-08-01 株式会社アルバック 多層膜及びその製造方法
KR102637107B1 (ko) 2018-09-18 2024-02-15 삼성전자주식회사 전자 소자 및 그 제조방법
CN117042570B (zh) * 2023-10-10 2024-03-29 宁德时代新能源科技股份有限公司 钙钛矿薄膜、钙钛矿前驱液、钙钛矿电池和用电装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3685318B2 (ja) * 1999-11-09 2005-08-17 セイコーエプソン株式会社 強誘電体薄膜素子の製造方法及び加熱処理装置
US7008669B2 (en) * 2001-06-13 2006-03-07 Seiko Epson Corporation Ceramic and method of manufacturing the same, dielectric capacitor, semiconductor device, and element
JP4553137B2 (ja) * 2005-09-05 2010-09-29 セイコーエプソン株式会社 複合酸化物積層体の製造方法
JP2009070926A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Tokyo Institute Of Technology ペロブスカイト型酸化物薄膜の成膜方法および積層体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10618285B2 (en) 2016-06-17 2020-04-14 Canon Kabushiki Kaisha Piezoelectric substrate and method of manufacturing the piezoelectric substrate, and liquid ejection head

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011029399A (ja) 2011-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5509419B2 (ja) 強誘電体膜、電子部品及び強誘電体膜の製造方法
JP6347086B2 (ja) 強誘電体セラミックス
JPWO2009157189A1 (ja) 圧電体素子とその製造方法
TWI755444B (zh) 膜構造體及其製造方法
US10243134B2 (en) Piezoelectric film and piezoelectric ceramics
JP2009221037A (ja) 圧電体、圧電素子、および圧電アクチュエータ
US8877520B2 (en) Ferroelectric film containing a perovskite structure oxide and method for manufacturing a ferroelectric film
WO2022168800A1 (ja) 積層構造体及びその製造方法
JP6347084B2 (ja) 強誘電体セラミックス及びその製造方法
JP2021166302A (ja) 成膜装置及び膜構造体
Li et al. Ferroelectric and piezoelectric properties of La-modified lead-free (Bi0. 5Na0. 5) TiO3–(Bi0. 5K0. 5) TiO3–SrTiO3 thin films
US20180298484A1 (en) Ferroelectric film and manufacturing method thereof
JP2003086586A (ja) 配向性強誘電体薄膜素子及びその製造方法
Li et al. Effects of LaNiO3 seeding layers on the crystal structure and electrical properties in 0.94 (Bi0. 5Na0. 5) TiO3–0.06 BaTiO3 thin films
Yao et al. Effects of Heat‐Treatment Temperature on the Properties of (1–x)(Na0. 5Bi0. 5) TiO3–xBiAlO3 Lead‐Free Piezoelectric Thin Films
Arai et al. Effects of synthesis conditions on electrical properties of chemical solution deposition-derived Pb (Mg1/3Nb2/3) O3–PbTiO3 thin films
Tanaka et al. Effects of Pt bottom electrode layers and thermal process on crystallinity of alkoxy-derived (Na, K) NbO3 thin films
JP6813758B2 (ja) 強誘電体セラミックス及びその製造方法
JP5504533B2 (ja) 圧電体及び圧電素子
Uchida et al. Orientation control of barium titanate films using metal oxide nanosheet layer
JP6311179B2 (ja) 強誘電体セラミックス
Lee et al. Influence of piezoelectric property on annealing temperature of Ta-substituted (K0. 5Na0. 5) NbO3 thin films by chemical solution deposition
Du et al. Structure evolution and stoichiometry control of Pb (Zr, Ti) O3 thick films fabricated by electrospray assisted vapour deposition
Huang et al. Structure and electrical properties of (100)-oriented Pb (Zn1/3Nb2/3) O3–Pb (Mg1/3Nb2/3) O3–PbTiO3 thin films on La0. 7Sr0. 3MnO3 electrode by chemical solution deposition
JP2010241683A (ja) 圧電体膜および圧電アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5509419

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S303 Written request for registration of pledge or change of pledge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316303

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S303 Written request for registration of pledge or change of pledge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316303

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316803

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250