JP5509319B2 - 締結工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ナット等の締結部材を締結させるための締結工具に関する。更に詳しくは、ナット等の2個の締結部材を同時に締結を行うことができる締結工具に関する。
従来からボルトにナットを締め付けること、又弛みが生じないように締結させる技術は数多く提案され、実施もされていて周知である。中でも同一のボルトに2つのナットを重ねて相互の摩擦力を利用し弛みを止める締結機構は、一般的によく行われている方法である。このナットの締め付けは一般的にスパナを使用して手操作で行うが、量産化した場合は、動力回転の締結工具を使用し締結している。これらの締結作業は、通常一個のナット毎に個別に行われている。
この締結工具の例として、間欠的な打撃力を締結部材に加えるインパクトレンチが知られている。この締結動作を電動モータやエアモータ等の駆動力で締結を行うことはよく知られており(例えば、特許文献1)、自動車関係分野で広く適用されている。又、2つのナットを重ね合わせ、一方を外すことのできないロックナットとして締結する方法も知られている(例えば、特許文献2)。更に、他の締結形態として、ボルトとナットのねじの相対移動を利用して、ナット側の部材を構造物に締結する方法も知られている(例えば、特許文献3)。更には、ボルトにピッチが異なる二つのネジ山を形成し、これにピッチの異なる2個のナットを同時にねじ込んで、それぞれ締め付けるためのダブルナット締付工具も提案されている(特許文献4)。
特開2006−88279号公報 特開2000−240632号公報 特開2003−156024号公報 特開2006−167894号公報
前述したように、従来の締結工具は、主としてナット又はボルトを個別に回して締結する工具であった。この工具は、各締結形態に応じ、種々の形式のものが提案されているが、基本的には単体の締結形態に適用するものであった。このようなことから、例えば、二重ナットによる緩み止め構造であっても、2つのナットに対しては、個々のナットを別々に締結する構造のものである。
又、このような弛み止め締結構造の一つとして、1個のボルトに二種類のピッチの異なるねじ山を二重に形成したもの、例えば並目ねじに細目ねじが設けられたボルトに、ピッチの異なる並目ねじと細目ねじの2個のナットをねじ込んだ、二重ナットによる弛め防止の締結方法のものが提案され実施されている。このためのダブルナット締付工具(特許文献4)も提案されているが、提案されている構造では締め付けるトルクの調節がナット毎に個別にできない場合があり、実用的ではない。
特に、大量生産に伴う締結には、二重ナット機構であっても短時間でかつ個々のナット毎に正確なトルク管理が求められている。本発明は、このような従来の問題点に鑑み、それを解決するために創案されたものであり、次の目的を達成する。
本発明の目的は、二重ナット締結機構において、個々のナット毎に異なるトルクで2個のナットを同時操作により締め付けるための二重ナット用の締結工具を提供するものである。
本発明の他の目的は、ピッチの異なる二重ナット締結機構において、個々のナット毎に異なるトルクで締め付けるための二重ナット用の締結工具を提供するものである。
本発明は、上記目的を達成するために、次の手段で達成される。即ち、
本発明1の締結工具は、
第1締結体(2)を係合させるための開口部(1a)を前方に有し、回転駆動される外輪体(1)と、
前記外輪体(1)に相対回転可能に内蔵され、前記開口部(1a)と同軸で前方に第2締結体(4)を係合させるための挿入穴(3a)を有し、回転駆動される内輪体(3)と、
前部にフランジ(5b)を有し、後部に回転駆動するための操作部(5d)を有し、前記外輪体(1)の内部の空間である内孔(1b)に形成された支承面(1c)、及び前記内輪体(3)の後端面に、前記フランジ(5b)の前端面が当接して相対回転可能に設けられたフランジ軸体(5)と、
前記フランジ(5b)に形成された貫通孔であり、半径が各々異なる複数の第1通し穴(5a)及び第2通し穴(5e)と、
前記支承面(1c)に、前記第1通し穴(5a)に対応して配置され形成された、凹部である外輪体係合部(1d)と、
前記内輪体(3)の前記後端面に、前記第2通し穴(5e)に対応して配置され形成された、凹部である内輪体係合部(3c)と、
前記外輪体係合部(1d)に嵌り込み可能で、前記第1通し穴(5a)に挿入された複数の第1ボール(6)と、
前記内輪体係合部(3c)に嵌り込み可能で、前記第2通し穴(5e)に挿入される複数の第2ボール(7)と、
前記フランジ(5b)の後端面に接し、かつ前記第1ボール(6)を保持する第1保持部材(8)と、
前記フランジ(5b)の前記後端面に接し、かつ前記第2ボール(7)を保持する第2保持部材(10)と、
前記第1保持部材(8)と前記外輪体(1)との間に配置され、前記第1保持部材(8)を前記フランジ軸体(5)側へ押圧するための第1付勢部材(9)と、
前記第2保持部材(10)と前記外輪体(1)との間に配置され、前記第2保持部材(10)を前記フランジ軸体(5)側へ押圧するための第2付勢部材(11)と からなる。
本発明2の締結工具は、本発明1において、前記開口部(1a,30a)内に、前記第1締結体(2)を保持するための保持部材(31)が前記開口部(1a,30a)に配置されていることを特徴とする。
本発明3の締結工具は、本発明1において、前記挿入穴(40a)内に、前記第2締結体(4)を保持するための保持部材(41)が前記挿入穴(3a,40a)に配置されていることを特徴とする。
本発明4の締結工具は、本発明1ない3において、前記内輪体(3)と前記フランジ軸体(5)との間に、前記第2締結体(4)を前記開口部(1a,30a)側へ付勢するための第3付勢部材(14)が配置されていることを特徴とする。
本発明5の締結工具は、本発明1ないし3において、
前記第1締結体(2)は並目ねじナットであり、前記第2締結体(4)は細目ねじナットであることを特徴とする。
本発明6の締結工具は、
第1締結体(2)を係合させるための開口部(70a)を前方に有し、回転駆動される外輪体(70)と、
前記外輪体(70)に相対回転可能に内蔵され、前記開口部(70a)と同軸で前方に第2締結体(4)を係合させるための挿入穴(71a)を有し、回転駆動される内輪体(71)と、
前部にフランジ(72a)を有し、後部に回転駆動するための軸部(72c)を有し、前記内輪体(71)の後端面(71b)に、前記フランジ(72a)の前端面が当接して相対回転可能に設けられたフランジ軸体(72)と、
前部に前記フランジ軸体(72)の軸部(72c)に、軸線方向のみに移動可能に係合する内径部(76c)、及び前記内径部(76c)の外周である外径部(76a)有し、かつ後方の端部に回転駆動するための操作部(76b)とを有し、前記回転駆動するドライバーの安全装置で一定トルクを超えると前記回転駆動を停止するクラッチ部材(76)と、
前記外輪体(70)の後部に固定され前記外径部(76a)と係脱可能に噛み合う連結部材(77)と、
前記フランジ(72a)に貫通孔として配置された複数の通し穴(72b)と、
前記内輪体(71)の後端面に、前記通し穴(72b)に対応して配置された係合部(71c)と、
前記係合部(71c)に嵌り込み可能で、前記通し穴(72b)に挿入される複数のボール(73)と、
前記フランジ軸体(72)と前記連結部材(77)との間に設けられ、前記フランジ軸体(72)と前記ボール(73)を内輪体(71)側へ押圧する押圧部材(75)とからなる。
本発明7の締結工具は、本発明6において、前記押圧部材(75)は皿バネ(75)であることを特徴とする。
本発明8の締結工具は、本発明6において、前記押圧部材(75)と前記連結部材(77)との間に押圧力調整部材(80)が介在されていることを特徴とする。
本発明9の締結工具は、本発明6において、前記クラッチ部材(76)の前部に前記クラッチ部材(76)を後方へ付勢するバネ部材(78)を配置したことを特徴とする。
本発明の締結工具は、同一の締結工程で2個のナットを同時に締結することができ、短時間で能率よく締結できる締結工具となった。又、締結工具は簡素化され、操作のしやすい構成のものとなった。特に、各ナット毎に異なる締付けトルクを最適に設定できる利点のある締結工具となった。
図1は、本発明の実施の形態1を示す締結工具の断面図である。 図2は、並目ねじと細目ねじが設けられたねじ体の一部を断面した説明図である。 図3は、第1ナットが締結された状態の締結工具構成を示す断面図である。 図4は、第2ナットが締結された状態の締結工具構成を示す断面図である。 図5は、他の実施の形態であり、外輪体と内輪体に第1ナットと第2ナットの落下防止用の保持部材を設けた構成を示す部分断面図である。 図6は、実施の形態1の変形例で、第1ナットと第2ナットの外形が同じ場合の締結工具構成を示す断面図である。 図7は、実施の形態1の他の変形例で、長尺ボルトに対応した締結工具構成を示す断面図である。 図8は、本発明の実施の形態2を示すもので、クラッチ形式で操作部を係合させた構成の締結工具を示す断面図である。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1の締結工具の断面図である。この締結工具は、手動操作で回転させることも可能ではあるが、原動機による駆動体により回転させることが前提のものである。本実施の形態1においては、電動モータ、エアモータ等の原動機で回転駆動される回転体のソケット等に取り付けて操作するものとして説明する。締結工具の本体である外輪体1は、ナットを締め付けるとき回転駆動されるものであり、内部に多段に複数の円孔を有し、外形も円筒状の部材である。この外輪体1の先端の開口部1aは、第1ナット2(想像線)を挿入するための挿入穴となっている。この開口部1aの穴形状は、六角形の第1ナット2の外形に合致させた形状、正確には内周面に12個の凹凸(本例では角度が120度の角部が形成されている。)が形成されており、この凹凸で第1ナット2の角部を把持する。
第1ナット2の外形形状は、ナットの種類により種々多岐に亘るが、本例では一般的な6角ナットである。外輪体1の内部は、各部材を組み立てて収納するための空間であって、円筒状の内孔である内孔1bが形成されている。内孔1bは、概略、先端の小径部及び後端の大径部からなる。小径部と大径部との間の内径の違いで形成され、境目である中央部に段差面(支承面)1cが形成され、その小径部の先端部は円錐孔に形成されている。この円錐孔に内輪体3の先端が接して内蔵されている。内輪体3は、管状であり中心に貫通孔が形成されている。内輪体3は、外輪体1内に相対回転可能に外輪体1内に内蔵されている。内輪体3の貫通孔の先端には、第2ナット4を把持するための挿入穴3aが形成されている。
内輪体3の挿入穴3aは、外輪体1の開口部1aと同軸であり両者は連通しており、かつ第2ナット4を把持するために、内周面に12個の凹凸(本例では、角度が120度の角部が形成されている。)が形成された貫通孔である。第2ナット4は、第1ナット2が緩まないようにロックナットとして使用されているものである。挿入穴3aは、第1ナット2と異なる形状であって、第2ナット4の外形に合わせた形状の貫通孔である。本例の第2ナット4の外径は、第1ナット2に比し外径の大きさが異なり小さい。このために内輪体3の先端面は、第1ナット2が開口部1aに挿入されたとき、その第1ナット2の後端面に接する突き当て面3bとなる。一方、外輪体1の内孔1bの大径部には、フランジ軸体5が挿入されている。
このフランジ軸体5の前端面は、外輪体1の内孔1bの段差面1cに当接している。このフランジ軸体5は、先端部に円板状のフランジ5bが形成され、これと一体に後部には軸5cが形成されていて、この軸5cの後端に操作部5dが設けられている。フランジ軸体5は、フランジ5bの先端面が、外輪体1の段差面1c及び内輪体3の後端面に当接している。フランジ軸体5と内輪体3は、同軸に配置されている。フランジ5bには、貫通孔である複数の通し穴5a及び通し穴5eがそれぞれ等角度間隔に配置され、かつ同軸に配置されている。本例では、通し穴5aは6個であり、通し穴5eは3個である。6個の貫通孔である通し穴5aの中心線の位置は、3個の通し穴5eの中心線位置より外周位置に配置されている。即ち通し穴5aと通し穴5eの中心位置は、フランジ軸体5の中心線から半径方向の位置が異なる。
要するに、このフランジ5bの通し穴5a及び通し穴5eは、通し穴5aが外輪体1の段差面1cに相対する位置に、また通し穴5eが内輪体3の端面に相対する位置に各々複数個の穴として配置されている。この通し穴5aには、第1ボール6が挿入されている。同様に、通し穴5eには、第2ボール7が挿入されている。一方、外輪体1の段差面1cには、第1ボール6に対応して、外輪体ノッチ1dが形成されている。外輪体ノッチ1dは、円錐状の凹みであり、この凹みに第1ボール6が嵌り込みが可能である。
また、内輪体3の後端面には、第2ボール7に対応して、内輪体ノッチ3cが等角度間隔に3個所に形成されている。内輪体ノッチ3cは、円錐状の凹みであり、この凹みに第2ボール7の嵌り込みが可能である。このフランジ5bに対しては、外周側に円板状の第1カラー8が、又内周側に円板状の第2カラー10が同軸に突き当てられた状態で接触保持されている。第1カラー8は、第1ボール6が通し穴5aから脱落しないようにするための保持部材である。この第1カラー8は、フランジ5b側に押圧する第1付勢部材9により、常に外輪体1の段差面1c側に後方から移動自在に押圧されている。即ち、第1カラー8は、第1ボール6が通し穴5aから脱落しないように、第1ボール6及びフランジ5bの背面に接触して保持されている。
同様に、第2ボール7が通し穴5eから脱落しないように、保持部材である第2カラー10が、第2ボール7をフランジ5bの背面に接触させて保持している。この第2カラー10は、第2付勢部材11により、フランジ5b側に当接して常に内輪体3側に移動自在に押圧されている。第1付勢部材9と第2付勢部材11は、外輪体1の内孔1bの端部にねじ込まれた蓋部材12で保持されている。結局、第1付勢部材9は、第1カラー8と蓋部材12との間に圧縮して保持されている。第2付勢部材11は、第2カラー10と蓋部材12との間に圧縮して保持されている。
第1付勢部材9は、本例では円盤状のばねであって形状的にはお皿のように膨らみを持たせた、所謂皿バネである。なお、この皿バネに換えてコイルバネを用いても良い。第2付勢部材11は、本例ではコイルバネである。このコイルバネに換えて皿バネを用いても良い。フランジ軸体5の軸5cは、外輪体1から後方に突き出た構造になっていて、その先端部は操作部5dを構成している。即ち、この操作部5dは、このフランジ軸体5を回転駆動する原動機(図示せず)に接続させるためのソケット式の継手である。
また、内輪体3のフランジ5b側(後方)は、段差のある貫通孔である通し穴3dとなっていて、段差部3eにはワッシャー13が当接し、中心軸線方向に移動自在に設けられている。更に、このワッシャー13を段差部3e方向に付勢する第3付勢部材14が、ワッシャー13の後端面とフランジ5bの前端面との間に配置されている。第3付勢部材14は、本例ではコイルバネであるが、コイルバネに換えて皿バネであっても良い。
[作動]
本実施の形態1の締結工具は、以上のような構造になっているが、次にその操作と機能について説明する。本実施の形態1の対象とするねじ体は、図2に示すように並目ねじ用と細目ねじ用の異なったピッチが形成されたボルト15である。このねじ構成のボルト15に、並目ねじナット16に比しピッチの小さい細目ねじのナット17を、ロックナットとして並目ねじナット16とともにねじ込ませる。これによりピッチの異なる2つのナットが突き合わせたロック状態で取り付け、締結構造体を弛み防止機能を有する締結構成のものとする。
ボルト15は図示するように、並目ねじの上に細目ねじが構成されたものである。従って、このねじ構成のボルト15に、並目ねじナット16と細目ねじナット17を同軸にねじ込むことができる。このねじ締結方式は、並目ねじナット16と細目ねじナット17が締結時に接触して重ね合ったとき、各々ピッチが異なるので弛み難いという利点を生かすものである。本実施の形態1の締結工具は、このように2つのねじ形態を有するボルト15に、並目ねじナット16と細目ねじナット17の締結を同時に行って締め付けるようにしたものである。図1は、並目ねじナット16である第1ナット2と、細目ねじナット17である第2ナット4が締結工具内に挿入されて、ボルト15に締結される直前の状態を示している。
言い換えると、第1ナット2及び第2ナット4が、前もって開口部1a及び挿入穴3aにそれぞれ挿入された状態である。この状態で、操作部5dを回転駆動することにより、フランジ軸体5を回転させて、第1ナット2及び第2ナット4を回転駆動する。外輪体1は、第1ボール6が外輪体ノッチ1dに第1付勢部材9の付勢力で押圧されいるので、摩擦力によりフランジ軸体5と一体になり回転する。内輪体3も同様に、第2ボール7が内輪体ノッチ3cに第2付勢部材11の付勢力で押圧されているので、摩擦力によりフランジ軸体5と一体になり外輪体1とともに回転する。図3は、構造体Xを固定するため、第1ナット2のみがボルト15に締結された状態を示すものである。
第1ナット2及び第2ナット4は、締結当初は同じ回転でボルト15に締め付けられるが、その締め付け過程で、各ピッチが異なるので、並目ねじに比しピッチの小さい細目ねじの第2ナット4は、第1ナットに比し遅れて移動(締結)する。このために第2ナット4は、第1ナット2の締結完了時には間隔Aのずれが生じている(図3参照)。第2ナット4は、内輪体3内を軸線方向に移動自在となっているので、第2ナット4は図3に示したように、ワッシャー13を後方向に押圧し、第3付勢部材14の付勢力に抗して、後方である内部へ移動している。
第1ナット2が締結されると、所定のトルクより大きくなるので外輪体1は回転を停止する。しかし、フランジ軸体5はなおも回転を継続するので、このとき第1ボール6が第1付勢部材9の付勢力に抗して移動し、第1カラー8に当接し外輪体ノッチ1dから外れて浮き上がり、第1ボール6はフランジ軸体5の回転とともに外輪体1の段差面1cに接しながら空回りする。これにより、フランジ軸体5は、外輪体1と相対的に回転可能となる。
一方、内輪体3は、第2ボール7を介してフランジ軸体5と一体化された状態を維持してともに回転を継続する。これにより、第2ナット4はボルト15に対し締め付けを継続し、第1ナット2の側に進行する。図4は、第2ナット4が第1ナット2に当接し締結が完了したロック状態を示す。このときには、内輪体3の回転が停止する。この場合は、外輪体1の停止と同様に、フランジ軸体5はなおも回転を継続するが、このとき第2ボール7が第2付勢部材11の付勢力に抗して移動し、第2カラー10に当接し内輪体ノッチ3cから外れ浮き上がり、第2ボール6はフランジ軸体5の回転とともに内輪体3の端面に接しながら空回りする。
このようにフランジ軸体5は外輪体1及び内輪体3に対し相対的に空回りの状態で回転する。しかし、このときの空回りの状態は、第1ボール6及び第2ボール7の空回り音で掌握でき、2つのナットによる締結完了がわかるので、フランジ軸体5の回転を直ちに停止させる。以上のように、本実施の形態1によれば、本締結工具の内輪体3の挿入穴3aに細目ねじナットを挿入し、外輪体1の挿入穴1aに並目ねじナット2を挿入した状態で、一度の締結操作で2つのナットを締結することができる。これはボルト15に向けて、フランジ軸体5の操作部5dを電動モータ、エアモータ等の原動機により回転させるのみで、自動的に2つのナット2,4を所定の締め付けトルクにより締結できるものである。
その際、並目ねじナット2の締め付けトルクの大きさは、第1付勢部材9の強さ(バネ定数)、円錐状の凹みである外輪体ノッチ1dの凹みの角度(傾斜角)、摩擦係数により決定される。同様に、細目ねじナット4の締め付けトルクの大きさは、第2付勢部材11の強さ(バネ定数)、円錐状の凹みである内輪体ノッチ3cの凹みの角度(傾斜角)、摩擦係数により決定される。第1付勢部材9、又は第2付勢部材11は、本実施の形態(図1参照)においては、コイルスプリング又は皿バネが用いられているが、それに限定されることはなく、例えば弾性ゴム等であってもよい。第1ナット(並目ねじ)2、第2ナット(細目ねじ)4の締め付けトルクを変更するには、第1、第2付勢部材の強度を調整するか、あらかじめ、強さの異なる複数の付勢部材を用意しておき、必要に応じて交換すると良い。
[実施の形態1の変形例]
図5は、ナットの外れ防止を考慮した実施の形態1の一部を変形した変形例を示す部分断面図である。この構造は、ナットの挿入穴に溝を設け、この溝に輪状の弾性体をはめ込むようにしたものである。外輪体30の開口部30aの内周面に、第1ナット2の落下防止用溝30bを刻設し、弾性体31を取り付ける。同様に、内輪体40の挿入穴40aの内周面に、第2ナット4の落下防止用溝40bを刻設し、弾性体41を取り付ける。第1ナット2及び第2ナット4をこの弾性体31、41に抗して押し込み保持するようにする。
この構成にすることで、第1ナット2及び第2ナット4は、取り付けの際、この締結工具が傾いても落下するようなことはない。第2ナット4を挿入後に直ちに第1ナット2を挿入することであれば、弾性体31のみの保持であってもよい。図6は、更に実施の形態1の一部を変形した変形例を示す構造であり、並目ねじナットと細目ねじナットの外形が同じ外径の場合の適用例である。この場合、外輪体50の穴形状と内輪体60の穴形状は同じであるので、細目ねじナットも並目ねじナットと同様に、外輪体50の開口部50aから挿入されるが、外輪体50と内輪体60との間には段差がない。このためナット同士は外形が同じで重なり合いながらの挿入状態となる。
特に、第1ナット2の厚さにばらつきがあり、取り付け許容寸法を超えて幅が大きいかあるいは小さすぎるような場合、外輪体50又は内輪体60側に相互に寄り、締結時に干渉し内輪体60が回転しないおそれがある。即ち、外輪体50が停止時に内輪体60も干渉により停止してしまうことになる。これを避けるため外輪体50と内輪体60の境界部分の一部を、即ち、第1ナット2の幅許容範囲の外輪体50の係合部分50bと内輪体60の係合部分60aを一部溝状に切欠く形状とした。
これにより、第1ナット2開口部幅を超える厚さであっても内輪体60と干渉することが避けられ、又、第2ナット4側も外輪体50側に差し掛かっても干渉は避けられるので、第1ナット2の締結で外輪体50が停止しても内輪体60は回転継続が可能となる。図7に示すものは、ボルト15のねじ部の先が長い端部15aである場合を考慮した例である。フランジ軸体5のフランジ5b側の端面側から、ボルト端部15aの干渉を避ける穴15eを設けた。これによりねじ部端がねじのない長い端部であっても干渉せず締結することができる。
[実施の形態2]
図8は、本発明の実施の形態2を示すもので、クラッチ形式で操作部を係合させた構造の締結工具を示す断面図である。以下、実施の形態2を図8にもとづき説明する。締結工具の本体である外輪体70は、前述した外輪体1と同様に内孔を有する円筒状の部材であり、先端の開口部70aは第1ナット2を挿入するための挿入穴が形成されている。外輪体70の内孔は、同軸に小径部70bとこの内径より大きい大径部70cが形成されている。この小径部70bに内輪体71の前部が挿入され、大径部70cには小径部70bと一体の後部のフランジ71bが挿入され内蔵されている。小径部70bと大径部70cと境界の段差部にはスラストボール86が配置されている。
内輪体71は、スラストボール86が配置されているので、内輪体71と外輪体70は相対的に回転可能に支持されている。この内輪体71の中心には、筒形状で貫通孔である内孔が形成されている。内輪体71の先端部には、第2ナット4を把持するための内孔である挿入穴71aが形成されている。この挿入穴71aは、外輪体70の開口部70aと同軸であり連通している。この内輪体71の後端部のフランジ71bの後端面には、ノッチ71cが形成されている。ノッチ71cは、ボール73を位置決めし収納する凹部である。フランジ71bの後端面に対向して、フランジ軸体72が同軸上に配置されている。フランジ軸体72は、前端面にフランジ部72aが形成されている。
このフランジ部72aには、内輪体71のノッチ71cに対応する角度位置に、フランジ部72aを貫通する通し穴72bが複数個配置されている。この通し穴72b内にボール73がそれぞれ挿入されている。このフランジ部72aを挟んで、ノッチ71cと対向する反対側には、環状の板材であるカラー74が配置されている。このカラー74は、フランジ部72aの後端面、及びボール73に接し、通し穴72b内のボール73の離脱を皿バネであるバネ体75の付勢により防止している。即ち、バネ体75は、カラー74を介して、ボール73を前方に押圧して、ボール73をノッチ71c内に常時押し込んでいる。フランジ軸体72の後部である軸部72cの部分は、断面形状が六角形の駆動軸を構成している。
この軸部72cに、内面の断面形状が六角形のクラッチ部材76の内径部76cが挿入されて係合されている。このためにクラッチ部材76はこの軸部72c上を矢印方向に示した方向、即ち中心軸線方向にに進退自在となっている。クラッチ部材76の後部は、外輪体70の後方へ張り出している。又、クラッチ部材76の前端部である外径部76aは、断面形状が六角に構成されていている。外輪体70の後端には、カバー部材77がボルトで固定されている。カバー部材77の中心には、内面の断面形状が六角形で貫通孔である内径部77aが形成されている。クラッチ部材76の前端部の外径部76aは、この内径部77aに係合し、相対的にその軸線方向に摺動し進退自在である。結局、カバー部材77と軸部72cとの間には、外径部76aが介在されている構造になる。
後述する保持部材79と外径部76aとの間には、クラッチ部材76を外方(図示上右側)へ押圧するためのコイルバネ78が配置されている。外輪体70の内孔である大径部70c内には、保持部材79が回転自在にボール81により支持されている。バネ体75の後端面には、円筒状の部材である保持部材79の前端面が接して配置されている。保持部材79の中心には、フランジ軸体72を貫通するための貫通孔が形成されている。保持部材79には、コイルバネ78を収納するための収納孔が形成されている。この収納孔の底面(前端面)には、コイルバネ78の前端面が接している。このコイルバネ78の後端面(図示上の右端)は、クラッチ部材76に押し当てられている。
コイルバネ78の後端部は、クラッチ部材76の前部を巻くように挿入されて配置されている。クラッチ部材76は、外方へ離脱しないように、クラッチ部材76に設けられた円環状の止部材82が移動端でカバー部材77の段差部、即ち、内径部77aの断面形状が6角形の部分と、円形の内孔との間の段差部である端面に当接し、所定位置(後方位置)に止められている。保持部材79とカバー部材77との間には、筒状部材である調整カラー80が配置され、この調整カラー80の幅の長短によりバネ体75の付勢力を調整可能としている。このバネ体75の付勢力(バネ定数)を変えることで、ボール73を介しての内輪体71への押圧力を調整できる。
この結果、細目ねじ締結のためのフランジ軸体72の回転トルクを調整できることになる。又、クラッチ部材76の後端部76bは駆動体の係合部となっている。このような構成になる締結工具は、次のような操作でボルト/ナットの締結を行う。図8の構成は、並目ねじナットを締結する場合の構成を示している。クラッチ部材76の後端部76bは、図示していないがドライバー等の駆動体が係合することが可能な構造となっている。図8に示した状態は、カバー部材77の内径部77aに、クラッチ部材76の外径部76aを介して係合している場合を示している。従って、クラッチ部材76が回転駆動されると、この外径部76aを介して外輪体70が回転駆動される。この外輪体70の回転で、前述した実施の形態1のものと同様に、第1ナット2が回転駆動されてボルトに締結される。
このとき内輪体71は、フランジ軸体72の軸部72cがクラッチ部材76の内径部76cと係合しているので共に回転する。第1ナット2が締結完了されると、外輪体70は一定トルクを超えるので、外輪体70はドライバーの安全装置が働いて回転停止する。続いて、クラッチ部材76をコイルバネ78の付勢力に抗してさらに押し込むと、クラッチ部材76と外輪体70の係合部が外れ、外輪体70とはフリー状態となりクラッチ部材76は再び回転可能となる。
このときクラッチ部材76の内径部76cは、フランジ軸体72の軸部72cと係合しているので、フランジ軸体72は強制的に回転駆動される。このフランジ軸体72の回転により、バネ体75、カラー74の押圧に伴うボール73への押圧により、摩擦力が発生し、この摩擦力により内輪体71が回転し、第2ナット4を回転させて締結する。第2ナット4の締結が完了すると、内輪体71の回転は停止するが、フランジ軸体72は、ボール73が内輪体71のフランジ71b面に対し浮き上がり、フランジ軸体72はフランジ71bの後端面上を空回転する。このとき音が発生するので操作者はドライバーの駆動を停止させ、締結工具の締結操作を停止する。
このようにして前述の実施の形態1のものと同様に、同一ボルトに対し同時操作でピッチの異なる並目ネジと細目ネジの同時締結が可能となる。保持部材79にボール81を保持した状態で調整カラー80が突き当てられているが、この調整カラー80は幅を変えることで、バネ体75の付勢力を変えることができるので、細目ネジの締結トルクの調整が可能である。即ち、細目ネジを強固に締めるときは、調整カラー80の長さを長めにする。又、弱めに締めるときは調整カラー80の長さを短めにする。細目ネジを締めるときは、ボール81を介在させているので、この調整カラー80は回転しない構成である。
このようにすることで、第1ナット2を締結するときは、この締結工具全体が回転するが、第2ナット4を締結するときは、クラッチ部材76の押し込みで外輪体70、カバー部材77、調整カラー80は回転停止状態となる。結果的に第2ナット4を締結するときは、本構成にすることで、締結トルクの調整ができるとともに、外輪体70には全く負荷が生じない状態で締結できる。又、クラッチ部材76は、インパクトドライバー等の駆動体の直接取り付けが可能である。
従って、操作者はドライバーのみを支持しながら容易に2つのナットの締結操作を同時に行うことができる。この実施の形態2の構造とその作動は以上のようになっているが、第1ナット2と第2ナット4の保持構成は前述の実施の形態1のものと同様である。締結当初、第1ナットは外輪体70に設けられたスプリングプランジャ83で保持され、第2ナットは内輪体71内に設けられたワッシャー84、コイルバネ85により保持される。
以上説明した実施の形態2は、それ単独で実施する場合に限らず、重複して用いてもよいことは言うまでもない。例えば、図6の実施の形態1の変形例において、図5に示した実施の形態1の変形例のように、締結体の保持部材(31,41)を設けることが考えられる。この場合、同一ピッチねじにおいて二重ナット締結をする場合に、第1締結体と第二締結体を締結工具中に間隔を置いてセットし、締結工具を作動させれば、先ず第1締結体が締結完了し、更に作動を継続すると、第2締結体のみ作動するので、第2締結体が、第1締結体上に締結完了することができる。
1…外輪体
2…第1ナット
3…内輪体
4…第2ナット
5…フランジ軸体
6…第1ボール
7…第2ボール
8…第1カラー
9…第1付勢部材
10…第2カラー
11…第2付勢部材

Claims (9)

  1. 第1締結体(2)を係合させるための開口部(1a)を前方に有し、回転駆動される外輪体(1)と、
    前記外輪体(1)に相対回転可能に内蔵され、前記開口部(1a)と同軸で前方に第2締結体(4)を係合させるための挿入穴(3a)を有し、回転駆動される内輪体(3)と、
    前部にフランジ(5b)を有し、後部に回転駆動するための操作部(5d)を有し、前記外輪体(1)の内部の空間である内孔(1b)に形成された支承面(1c)、及び前記内輪体(3)の後端面に、前記フランジ(5b)の前端面が当接して相対回転可能に設けられたフランジ軸体(5)と、
    前記フランジ(5b)に形成された貫通孔であり、半径が各々異なる複数の第1通し穴(5a)及び第2通し穴(5e)と、
    前記支承面(1c)に、前記第1通し穴(5a)に対応して配置され形成された、凹部である外輪体係合部(1d)と、
    前記内輪体(3)の前記後端面に、前記第2通し穴(5e)に対応して配置され形成された、凹部である内輪体係合部(3c)と、
    前記外輪体係合部(1d)に嵌り込み可能で、前記第1通し穴(5a)に挿入された複数の第1ボール(6)と、
    前記内輪体係合部(3c)に嵌り込み可能で、前記第2通し穴(5e)に挿入される複数の第2ボール(7)と、
    前記フランジ(5b)の後端面に接し、かつ前記第1ボール(6)を保持する第1保持部材(8)と、
    前記フランジ(5b)の前記後端面に接し、かつ前記第2ボール(7)を保持する第2保持部材(10)と、
    前記第1保持部材(8)と前記外輪体(1)との間に配置され、前記第1保持部材(8)を前記フランジ軸体(5)側へ押圧するための第1付勢部材(9)と、
    前記第2保持部材(10)と前記外輪体(1)との間に配置され、前記第2保持部材(10)を前記フランジ軸体(5)側へ押圧するための第2付勢部材(11)と
    からなる締結工具。
  2. 請求項1に記載の締結工具において、
    前記開口部(1a,30a)内に、前記第1締結体(2)を保持するための保持部材(31)が前記開口部(1a,30a)に配置されていることを特徴とする締結工具。
  3. 請求項1に記載の締結工具において、
    前記挿入穴(40a)内に、前記第2締結体(4)を保持するための保持部材(41)が前記挿入穴(3a,40a)に配置されていることを特徴とする締結工具。
  4. 請求項1ないし3から選択される1項に記載の締結工具において、
    前記内輪体(3)と前記フランジ軸体(5)との間に、前記第2締結体(4)を前記開口部(1a,30a)側へ付勢するための第3付勢部材(14)が配置されていることを特徴とする締結工具。
  5. 請求項1ないし3から選択される1項に記載の締結工具において、
    前記第1締結体(2)は並目ねじナットであり、前記第2締結体(4)は細目ねじナットであることを特徴とする締結工具。
  6. 第1締結体(2)を係合させるための開口部(70a)を前方に有し、回転駆動される外輪体(70)と、
    前記外輪体(70)に相対回転可能に内蔵され、前記開口部(70a)と同軸で前方に第2締結体(4)を係合させるための挿入穴(71a)を有し、回転駆動される内輪体(71)と、
    前部にフランジ(72a)を有し、後部に回転駆動するための軸部(72c)を有し、前記内輪体(71)の後端面(71b)に、前記フランジ(72a)の前端面が当接して相対回転可能に設けられたフランジ軸体(72)と、
    前部に前記フランジ軸体(72)の軸部(72c)に、軸線方向のみに移動可能に係合する内径部(76c)、及び前記内径部(76c)の外周である外径部(76a)有し、かつ後方の端部に回転駆動するための操作部(76b)とを有し、前記回転駆動するドライバーの安全装置で一定トルクを超えると前記回転駆動を停止するクラッチ部材(76)と、
    前記外輪体(70)の後部に固定され前記外径部(76a)と係脱可能に噛み合う連結部材(77)と、
    前記フランジ(72a)に貫通孔として配置された複数の通し穴(72b)と、
    前記内輪体(71)の後端面に、前記通し穴(72b)に対応して配置された係合部(71c)と、
    前記係合部(71c)に嵌り込み可能で、前記通し穴(72b)に挿入される複数のボール(73)と、
    前記フランジ軸体(72)と前記連結部材(77)との間に設けられ、前記フランジ軸体(72)と前記ボール(73)を内輪体(71)側へ押圧する押圧部材(75)と
    からなる締結工具。
  7. 請求項6に記載の締結工具において、
    前記押圧部材(75)は皿バネ(75)であることを特徴とする締結工具。
  8. 請求項6に記載の締結工具において、
    前記押圧部材(75)と前記連結部材(77)との間に押圧力調整部材(80)が介在されていることを特徴とする締結工具。
  9. 請求項6に記載の締結工具において、
    前記クラッチ部材(76)の前部に前記クラッチ部材(76)を後方へ付勢するバネ部材(78)を配置したことを特徴とする締結工具。
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