JP5505822B2 - トランスコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、入力画像を復号画像に復号化して、復号画像を出力画像に符号化するトランスコーダに関する。
画像圧縮技術は、画像データの伝送負担および記憶負担を低減させるため、広範囲に利用されている。従来の符号化方式としてMPEG2などが存在して、新規の符号化方式としてH.264などが存在する。トランスコーダは、画像データの伝送負担および記憶負担を低減させるため、異なるまたは同一の符号化方式間における符号変換を実行する。
すなわち、トランスコーダは、まず、第1符号化方式による圧縮画像を入力して、第1符号化方式により伸張画像を生成する。そして、トランスコーダは、次に、第2符号化方式により伸張画像を圧縮して、第2符号化方式による圧縮画像を出力する。
ここで、トランスコーダは、画像データの伝送負担および記憶負担を低減させるため、出力ビットレートを目標ビットレートまで低くする必要がある。しかし、トランスコーダは、画像データの画質低下を低減させるため、第2符号化方式における量子化ステップ値を、第1符号化方式における量子化ステップ値から過度に大きくしない必要がある。
特許文献1のトランスコーダは、画像データの画質低下を低減させるとともに、画像データの伝送負担および記憶負担を低減させる。すなわち、トランスコーダは、各マクロブロックについて、空間/時間方向の変化度合を算出する。そして、トランスコーダは、各マクロブロックについて、空間/時間方向の変化度合に基づいて、第1符号化方式における量子化ステップ値を補正して、第2符号化方式における量子化ステップ値を決定する。
すなわち、トランスコーダは、画像データの画質を高くする必要がある画像領域については、第2符号化方式による圧縮画像の符号量を多く割り振る。そして、トランスコーダは、画像データの画質を高くする必要がない画像領域については、第2符号化方式による圧縮画像の符号量を多く割り振らない。そのため、トランスコーダは、第2符号化方式による圧縮画像全体の符号量を低減させることができる。
特開2008−42426号公報
特許文献1のトランスコーダは、画像データの画質低下を低減させるとともに、画像データの伝送負担および記憶負担を低減させる。すなわち、トランスコーダは、各マクロブロックについて、空間/時間方向の変化度合に基づいて、第1符号化方式における量子化ステップ値を補正して、第2符号化方式における量子化ステップ値を決定する。しかし、トランスコーダは、他のパラメータによる評価を加味することにより、画質調整および符号量調整をさらにきめ細やかにできることが期待される。
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、入力画像を復号画像に復号化して、復号画像を出力画像に符号化するトランスコーダにおいて、画質調整および符号量調整をよりきめ細やかにできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、入力画像を復号化して復号画像を生成するデコーダと、復号画像を符号化して出力画像を生成するエンコーダと、
を備えるトランスコーダであって、
各マクロブロックにおける空間方向の変化度合を示す空間変化評価値を算出する空間変化評価値算出部と、
各マクロブロックにおける時間方向の予測誤差を示す予測誤差評価値を算出する予測誤差評価値算出部と、
マクロブロックごとに、前記空間変化評価値と前記予測誤差評価値に基づいて、乗算補正係数と加算補正係数とを取得し、前記乗算補正係数を入力量子化ステップ値に乗算することで取得した第1出力量子化ステップ値と、前記加算補正係数を前記入力量子化ステップ値に加算することで取得した第2出力量子化ステップ値とを取得し、前記入力量子化ステップ値、前記第1出力量子化ステップ値、および、前記第2出力量子化ステップ値のいずれかを、各マクロブロックの出力量子化ステップ値として決定する量子化ステップ値決定部と、
を備え、
前記量子化ステップ値決定部は、
前記空間変化評価値を、第1ビットシフト数で、ビットシフト演算することで、調整後空間変化評価値を取得する空間変化評価値調整部と、
(1)処理対象マクロブロックがIピクチャに含まれる場合、Iピクチャ用シフトビット数を出力し、
(2)処理対象マクロブロックがPピクチャに含まれるインターマクロブロックである場合、Pピクチャ用シフトビット数を出力し、
(3)処理対象マクロブロックがBピクチャに含まれるインターマクロブロックである場合、Bピクチャ用シフトビット数を出力し、
(4)処理対象マクロブロックがPピクチャまたはBピクチャに含まれるイントラマクロブロックである場合、イントラマクロブロック用シフトビット数を出力する選択部と、
(1)処理対象マクロブロックがIピクチャに含まれる場合、前記予測誤差評価値を、前記Iピクチャ用シフトビット数で、ビットシフト演算することで、調整後予測誤差評価値を取得し、
(2)処理対象マクロブロックがPピクチャに含まれるインターマクロブロックである場合、前記予測誤差評価値を、前記Pピクチャ用シフトビット数で、ビットシフト演算することで、調整後予測誤差評価値を取得し、
(3)処理対象マクロブロックがBピクチャに含まれるインターマクロブロックである場合、前記予測誤差評価値を、前記Bピクチャ用シフトビット数で、ビットシフト演算することで、調整後予測誤差評価値を取得し、
(4)処理対象マクロブロックがPピクチャまたはBピクチャに含まれるイントラマクロブロックである場合、前記予測誤差評価値を、前記イントラマクロブロック用シフトビット数で、ビットシフト演算することで、調整後予測誤差評価値を取得する予測誤差評価値調整部と、
前記調整後空間変化評価値の前記調整後予測誤差評価値に対する比率である空間変化/予測誤差比率を取得する除算部と、
前記空間変化/予測誤差比率を入力データとし、当該入力データに対して単調増加となる出力値を取得するルックアップテーブルを含み、当該ルックアップテーブルの出力値を前記乗算補正係数として出力する乗算補正係数LUT部と、
前記空間変化/予測誤差比率を入力データとし、当該入力データに対して単調増加となる出力値を取得するルックアップテーブルを含み、当該ルックアップテーブルの出力値を前記加算補正係数として出力する加算補正係数LUT部と、
前記乗算補正係数を、前記入力量子化ステップ値に乗算することで前記第1出力量子化ステップ値を取得する乗算部と、
前記加算補正係数を、前記入力量子化ステップ値に加算することで前記第2出力量子化ステップ値を取得する加算部と、
を備える、ことを特徴とする。


請求項2記載の発明は、請求項1に記載のトランスコーダにおいて、さらに、制御部を備え、
前記制御部は、前記出力画像の出力ビットレートが、前記出力画像の目標ビットレートよりも高い場合、前記空間変化/予測誤差比率が大きくなるように、前記第1ビットシフト数、Iピクチャ用シフトビット数、Pピクチャ用シフトビット数、Bピクチャ用シフトビット数、および、イントラマクロブロック用シフトビット数の少なくとも1つを更新する、ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のトランスコーダにおいて、
前記量子化ステップ値決定部は、
前記出力画像の出力ビットレートが、前記出力画像の目標ビットレートよりも高い場合、前記入力量子化ステップ値と、前記第1出力量子化ステップ値と、前記第2出力量子化ステップ値とのうち、最大の値をとる量子化ステップ値を出力量子化ステップ値として決定する、ことを特徴とする。

請求項記載の発明は、請求項1ないし請求項に記載のトランスコーダにおいて、前記量子化ステップ値決定部は、前記空間変化評価値が小さいほど、出力量子化ステップ値を小さく決定して、前記予測誤差評価値が大きいほど、出力量子化ステップ値を小さく決定することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、前記量子化ステップ値決定部は、各マクロブロックのピクチャ種類に基づいて、出力量子化ステップ値を決定することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、さらに、入力画像の入力ビットレートと、出力画像の出力ビットレートと、出力画像の目標ビットレートと、の時間変化に基づいて、前記乗算補正係数を前記乗算補正係数LUT部に時々刻々と更新して書き込む乗算補正係数更新書込部、を備えることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、さらに、
入力画像の入力ビットレートと、出力画像の出力ビットレートと、出力画像の目標ビットレートと、の時間変化に基づいて、前記加算補正係数を前記加算補正係数LUT部に時々刻々と更新して書き込む加算補正係数更新書込部、
を備えることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、さらに、各マクロブロックにおける評価値に対して、所定個数の区分分けを実行する評価値区分分け部、を備え、前記量子化ステップ値決定部は、所定個数の区分分けを実行された評価値に基づいて、出力量子化ステップ値を決定することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載のトランスコーダにおいて、各区分における評価値のレンジは、それぞれ等しいことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項に記載のトランスコーダにおいて、各区分における評価値のレンジは、それぞれ異なることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、前記量子化ステップ値決定部は、前記乗算補正係数または加算補正係数により補正された出力量子化ステップ値に対して、微調整係数により微調整された出力量子化ステップ値を算出する微調整部、を含むことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項11に記載のトランスコーダにおいて、前記微調整係数は、前記乗算補正係数または加算補正係数により補正された出力量子化ステップ値に乗算される乗算微調整係数、を含むことを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項11または請求項12に記載のトランスコーダにおいて、前記微調整係数は、前記乗算補正係数または加算補正係数により補正された出力量子化ステップ値に加算される加算微調整係数、を含むことを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項11ないし請求項13のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、前記微調整係数は、各マクロブロックのピクチャ種類に基づいて、それぞれ設定されることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項11ないし請求項13のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、前記微調整係数は、入力画像の入力ビットレートと、出力画像の出力ビットレートと、出力画像の目標ビットレートと、の時間変化に基づいて、時々刻々と更新されることを特徴とする。

本発明のトランスコーダは、各マクロブロックについて、様々な特性評価値に基づいて、入力量子化ステップ値を補正して、出力量子化ステップ値を決定する。これにより、トランスコーダは、画質調整および符号量調整をよりきめ細やかにできる。ここで、様々な特性評価値として、以下の特性評価値があげられる。
第1の特性評価値として、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値、および、時間方向の予測誤差を示す予測誤差評価値があげられる。空間変化評価値が小さいほど、また、予測誤差評価値が大きいほど、出力量子化ステップ値は小さく決定される。これにより、時間方向の予測誤差が大きい画像領域については、画質をより向上させることができる。また、時間方向の予測誤差が小さいとしても、空間方向の変化度合が小さい画像領域についても、画質をより向上させることができる。画像全体の符号量調整も図られる。
第2の特性評価値として、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値、および、時間方向の変化度合を示す時間変化評価値があげられる。空間変化評価値が大きいほど、また、時間変化評価値が大きいほど、出力量子化ステップ値は小さく決定される。これにより、空間方向の変化度合が大きいうえに、時間方向の変化度合が大きい画像領域については、画質をより向上させることができる。画像全体の符号量調整も図られる。
第3の特性評価値として、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値、および、肌色色度を示す肌色色度評価値があげられる。空間変化評価値が小さいほど、また、肌色色度評価値が大きいほど、出力量子化ステップ値は小さく決定される。これにより、顔画像領域については、画質をより向上させることができる。画像全体の符号量調整も図られる。
第4の特性評価値として、各マクロブロックの座標位置を示す座標位置評価値があげられる。各マクロブロックの座標位置が、画像中心の座標位置に近いほど、出力量子化ステップ値は小さく決定される。これにより、中央画像領域については、画質をより向上させることができる。画像全体の符号量調整も図られる。
{第1の実施の形態}
[トランスコーダの構成要素]
以下、図面を参照しつつ、第1の実施の形態について説明する。図1は、トランスコーダ1の構成要素を示すブロック図である。トランスコーダ1は、MPEG2により符号化された入力画像を入力して、H.264により符号化された出力画像を出力する。入力画像および出力画像の符号化方式は、MPEG2またはH.264などに限られない。入力画像および出力画像の符号化方式は、異なっていても同一であってもよい。
トランスコーダ1は、デコーダ2、エンコーダ3、処理設定部4、CPU5、量子化ステップ値決定部6、評価値算出部7、画像メモリ8などから構成される。
デコーダ2は、入力画像を復号化して、復号画像を生成する。すなわち、デコーダ2は、復号化、逆量子化、周波数逆変換を、以上の順序により実行する。エンコーダ3は、復号画像を符号化して、出力画像を生成する。すなわち、エンコーダ3は、周波数変換、量子化、符号化を、以上の順序により実行する。
処理設定部4は、目標ビットレートなどの処理設定を、トランスコーダ1のユーザから受け付ける。CPU5は、デコーダ2から通知された入力ビットレート、エンコーダ3から通知された出力ビットレート、処理設定部4から通知された目標ビットレートに基づいて、トランスコーダ1を統括的に制御する。
量子化ステップ値決定部6は、各マクロブロックについて、入力画像の量子化ステップ値をデコーダ2から入力して補正する。量子化ステップ値決定部6は、各マクロブロックについて、出力画像の量子化ステップ値を決定してエンコーダ3に出力する。
評価値算出部7は、復号画像をデコーダ2から入力して、各マクロブロックについて、様々な特性評価値(後述)を算出する。画像メモリ8は、復号画像をデコーダ2から入力してエンコーダ3に出力するにあたり、復号画像を一時的に格納する。
入力画像の量子化ステップ値の補正、および、出力画像の量子化ステップ値の決定は、量子化ステップ値決定部6に格納された補正係数(後述)、および、評価値算出部7から通知された様々な特性評価値(後述)などに基づいて実行される。
[量子化ステップ値決定部の構成要素]
図2は、量子化ステップ値決定部6の構成要素を示すブロック図である。図2は、量子化ステップ値決定部6の周辺構成要素を含んでいる。量子化ステップ値決定部6は、第1決定部61、第2決定部62、第3決定部63、第4決定部64などから構成される。
第1決定部61は、各マクロブロックについて、トランスコーダ1に入力される入力画像の量子化ステップ値をデコーダ2から入力して、補正後の量子化ステップ値を第2決定部62に出力する。第1決定部61は、各マクロブロックについて、トランスコーダ1に入力される入力画像の量子化ステップ値を補正するにあたり、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値、および、時間方向の予測誤差を示す予測誤差評価値を利用する。
第2決定部62は、各マクロブロックについて、第1決定部61により補正された量子化ステップ値を第1決定部61から入力して、補正後の量子化ステップ値を第3決定部63に出力する。第2決定部62は、各マクロブロックについて、第1決定部61により補正された量子化ステップ値を補正するにあたり、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値、および、時間方向の変化度合を示す時間変化評価値を利用する。
第3決定部63は、各マクロブロックについて、第2決定部62により補正された量子化ステップ値を第2決定部62から入力して、補正後の量子化ステップ値を第4決定部64に出力する。第3決定部63は、各マクロブロックについて、第2決定部62により補正された量子化ステップ値を補正するにあたり、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値、および、肌色色度を示す肌色色度評価値を利用する。
第4決定部64は、各マクロブロックについて、第3決定部63により補正された量子化ステップ値を第3決定部63から入力して、トランスコーダ1から出力される出力画像の量子化ステップ値をエンコーダ3に出力する。第4決定部64は、各マクロブロックについて、第3決定部63により補正された量子化ステップ値を補正するにあたり、各マクロブロックの座標位置を示す座標位置評価値を利用する。
第1の実施の形態についての以下の説明においては、第1決定部61、第2決定部62、第3決定部63、第4決定部64の処理内容について、以上の順序により説明する。
[第1決定部61Aの処理内容]
図3は、第1決定部61の一種として、第1決定部61Aの構成要素を示すブロック図である。第1決定部61Aは、図3の左端において、「入力量子化ステップ値」、「ACT_MB」、「SAD_MB」を入力する。第1決定部61Aは、図3の右端において、「出力量子化ステップ値」を出力する。
「入力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、トランスコーダ1に入力される入力画像の量子化ステップ値である。「出力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、第1決定部61Aにより補正された量子化ステップ値である。
「ACT_MB」は、各マクロブロックにおける、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値である。空間変化評価値ACT_MBは、以下に説明するように算出される。まず、評価値算出部7は、デコーダ2から復号画像を入力する。次に、評価値算出部7は、復号画像の各マクロブロックにおいて、各画素値および平均画素値の差分絶対値を、各画素について加算することにより、空間変化評価値ACT_MBを算出する。
「SAD_MB」は、各マクロブロックにおける、時間方向の予測誤差を示す予測誤差評価値である。予測誤差評価値SAD_MBは、以下に説明するように算出される。まず、デコーダ2は、復号画像が参照する参照画像を探索する。次に、デコーダ2は、復号画像および参照画像の各マクロブロックにおいて、各対応画素値の差分絶対値を、各対応画素について加算することにより、予測誤差評価値SAD_MBを算出する。
「P_type_MB」は、各マクロブロックにおける、ピクチャ種類を示すパラメータである。ピクチャ種類として、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ、PピクチャまたはBピクチャにおけるイントラマクロブロックがあげられる。
ピクチャ種類がIピクチャであるときには、そのピクチャが参照する参照ピクチャは存在しない。このときには、そのピクチャの各マクロブロックにおける予測誤差評価値SAD_MBとして、そのピクチャの直前に位置するPピクチャの各対応マクロブロックにおける予測誤差評価値SAD_MBを採用する。
ピクチャ種類がPピクチャまたはBピクチャにおけるイントラマクロブロックであるときには、そのマクロブロックが参照する参照マクロブロックは存在しない。このときには、そのマクロブロックにおける予測誤差評価値SAD_MBとして、そのマクロブロックの近傍に位置するマクロブロックにおける予測誤差評価値SAD_MBを採用する。
第1決定部61Aは、シフタ611A、612A、セレクタ613A、加算器614A、除算器615A、補正係数格納部616A、乗算器617A、加算器618A、セレクタ619Aなどから構成される。特に、補正係数格納部616Aについて説明する。
補正係数格納部616Aは、入力量子化ステップ値を補正して、出力量子化ステップ値を決定するため、補正係数を格納する。補正係数として乗算係数が、予測誤差評価値SAD_MBに対する空間変化評価値ACT_MBの割合を1変数として、乗算係数1次元LUT616AMに格納されている。補正係数として加算係数が、予測誤差評価値SAD_MBに対する空間変化評価値ACT_MBの割合を1変数として、加算係数1次元LUT616AAに格納されている。
ここで、厳密には、予測誤差評価値SAD_MBに対する空間変化評価値ACT_MBの割合を1変数として、乗算係数および加算係数が格納されているわけではない。むしろ、厳密には、シフタ612Aによりシフト演算されて加算器614Aにより加算演算された予測誤差評価値SAD_MBに対する、シフタ611Aによりシフト演算された空間変化評価値ACT_MBの割合を1変数として、乗算係数および加算係数が格納されている。以上のように乗算係数および加算係数が格納されている理由について説明する。
そもそも、各マクロブロックおよびその参照マクロブロックのピクチャ間距離は、各マクロブロックのピクチャ種類により相違する。そのため、各マクロブロックにおける予測誤差評価値SAD_MBは、各マクロブロックのピクチャ種類によりレンジが相違する。しかし、乗算係数1次元LUT616AMおよび加算係数1次元LUT616AAは、各マクロブロックのピクチャ種類に依存せず、それぞれ1種類のみが格納されている。
そこで、各マクロブロックにおける予測誤差評価値SAD_MBは、各マクロブロックのピクチャ種類に依存して、それぞれ相違するシフト演算を実行される。そのため、シフト演算を実行された各マクロブロックにおける予測誤差評価値SAD_MBは、各マクロブロックのピクチャ種類によりレンジが相違しない。これにより、乗算係数1次元LUT616AMおよび加算係数1次元LUT616AAは、それぞれ1種類のみが格納されているとしても、各マクロブロックのピクチャ種類に依存せず有効に利用される。
次に、第1決定部61Aにおいて、あるマクロブロックについて、入力量子化ステップ値が補正されて、出力量子化ステップ値が決定される処理内容について説明する。
シフタ611Aは、あるマクロブロックについて、空間変化評価値ACT_MBを入力する。シフタ611Aは、空間変化評価値ACT_MBについて、シフトビット数act_shift_bit分だけ、シフト演算を実行する。シフタ611Aによるシフト演算により、乗算係数1次元LUT616AMおよび加算係数1次元LUT616AAは、各マクロブロックのピクチャ種類に依存せずより有効に利用される。
シフタ612Aは、あるマクロブロックについて、予測誤差評価値SAD_MBを入力する。シフタ612Aは、予測誤差評価値SAD_MBについて、シフトビット数sad_shift_bit分だけ、シフト演算を実行する。ここで、シフトビット数sad_shift_bitは、以下に説明するように決定される。
セレクタ613Aは、あるマクロブロックについて、ピクチャ種類P_type_MBを切替信号として入力する。ピクチャ種類P_type_MBがIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャであるときには、セレクタ613Aは、シフトビット数として、それぞれ、sad_shift_bit_I、sad_shift_bit_P、sad_shift_bit_Bを出力する。ピクチャ種類P_type_MBがPピクチャまたはBピクチャのイントラマクロブロックであるときには、セレクタ613Aは、シフトビット数として、sad_shift_bit_I_PBを出力する。
加算器614Aは、オフセットsad_offsetを、シフト演算を実行された予測誤差評価値SAD_MBに加算する。加算器614Aによる加算演算により、シフト演算を実行された予測誤差評価値SAD_MBは、よりきめ細かく微調整される。
除算器615Aは、シフト演算を実行された空間変化評価値ACT_MBを、シフト演算および加算演算を実行された予測誤差評価値SAD_MBにより除算することにより、予測誤差評価値SAD_MBに対する空間変化評価値ACT_MBの割合を算出する。
補正係数格納部616Aは、予測誤差評価値SAD_MBに対する空間変化評価値ACT_MBの割合を入力する。補正係数格納部616Aは、乗算係数1次元LUT616AMを利用して、乗算係数を算出する。補正係数格納部616Aは、加算係数1次元LUT616AAを利用して、加算係数を算出する。
図4(a)は、乗算係数1次元LUT616AMの内容を示す図である。予測誤差評価値SAD_MBに対する空間変化評価値ACT_MBの割合が増加するに従って、乗算係数が単調に増加する。予測誤差評価値SAD_MBに対する空間変化評価値ACT_MBの割合が所定値xであるときに、乗算係数は1である。すなわち、乗算係数を利用して決定される量子化ステップ値は、入力量子化ステップ値から変化しない。
図4(b)は、加算係数1次元LUT616AAの内容を示す図である。予測誤差評価値SAD_MBに対する空間変化評価値ACT_MBの割合が増加するに従って、加算係数が単調に増加する。予測誤差評価値SAD_MBに対する空間変化評価値ACT_MBの割合が所定値xであるときに、加算係数は0である。すなわち、加算係数を利用して決定される量子化ステップ値は、入力量子化ステップ値から変化しない。
乗算器617Aは、乗算係数1次元LUT616AMにより算出された乗算係数を、入力量子化ステップ値に乗算する。加算器618Aは、加算係数1次元LUT616AAにより算出された加算係数を、入力量子化ステップ値に加算する。
セレクタ619Aは、“0”、“1”、“2”のうちいずれかを、切替信号として入力する。切替信号が“0”であるときには、セレクタ619Aは、出力量子化ステップ値として、補正されていない入力量子化ステップ値を出力する。切替信号が“1”であるときには、セレクタ619Aは、出力量子化ステップ値として、乗算係数を乗算された入力量子化ステップ値を出力する。切替信号が“2”であるときには、セレクタ619Aは、出力量子化ステップ値として、加算係数を加算された入力量子化ステップ値を出力する。
空間方向の変化度合が同程度である画像領域のうち、時間方向の予測誤差が大きい画像領域については、出力量子化ステップ値が小さく決定される。そして、時間方向の予測誤差が小さい画像領域については、出力量子化ステップ値が大きく決定される。
すなわち、時間方向の予測誤差が大きい画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられることにより、画質をより向上させることができる。そして、時間方向の予測誤差が小さい画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられなくても、画質を過度に劣化させることはない。これにより、画像全体の符号量調整も図られる。
時間方向の予測誤差が同程度である画像領域のうち、空間方向の変化度合が小さい画像領域については、出力量子化ステップ値が小さく決定される。そして、空間方向の変化度合が大きい画像領域については、出力量子化ステップ値が大きく決定される。
すなわち、空間方向の変化度合が小さい画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられることにより、画質をより向上させることができる。そして、空間方向の変化度合が大きい画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられなくても、画質を過度に劣化させることはない。これにより、画像全体の符号量調整も図られる。
ここで、乗算係数1次元LUT616AMおよび加算係数1次元LUT616AAの内容は、時間変化することなく固定されていてもよい。また、シフトビット数act_shift_bit、sad_shift_bit、オフセットsad_offsetは、時間変化することなく固定されていてもよい。さらに、セレクタ619Aへの切替信号は、時間変化することなく固定されていてもよい。
しかし、乗算係数1次元LUT616AMおよび加算係数1次元LUT616AAの内容は、入力ビットレート、出力ビットレート、目標ビットレートに基づいて、CPU5により時々刻々と書き換えられてもよい。たとえば、出力ビットレートが目標ビットレートより高いときには、乗算係数および加算係数が大きく書き換えられるとよい。
また、シフトビット数act_shift_bit、sad_shift_bit、オフセットsad_offsetは、入力ビットレート、出力ビットレート、目標ビットレートに基づいて、CPU5により時々刻々と更新されてもよい。たとえば、出力ビットレートが目標ビットレートより高いときには、予測誤差評価値SAD_MBに対する空間変化評価値ACT_MBの割合が大きくなるように、シフトビット数act_shift_bit、sad_shift_bitが更新されるとよい。
さらに、セレクタ619Aへの切替信号は、入力ビットレート、出力ビットレート、目標ビットレートに基づいて、CPU5により時々刻々と更新されてもよい。たとえば、出力ビットレートが目標ビットレートより高いときには、セレクタ619Aに入力される量子化ステップ値のうち、最大の量子化ステップ値がセレクタ619Aから出力されるように、セレクタ619Aへの切替信号が更新されるとよい。
[第1決定部61Bの処理内容]
図5は、第1決定部61の一種として、第1決定部61Bの構成要素を示すブロック図である。第1決定部61Bは、図5の左端において、「入力量子化ステップ値」、「h_ACT_MB」、「h_SAD_MB」を入力する。第1決定部61Bは、図5の右端において、「出力量子化ステップ値」を出力する。
「入力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、トランスコーダ1に入力される入力画像の量子化ステップ値である。「出力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、第1決定部61Bにより補正された量子化ステップ値である。
「h_ACT_MB」は、各マクロブロックにおける、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値である。空間変化評価値h_ACT_MBは、空間変化評価値ACT_MBがカテゴリ化されたときのカテゴリ番号である。ここで、空間変化評価値ACT_MBは、評価値算出部7において、シフタ611Aと同様なシフト演算を実行されている。
「h_SAD_MB」は、各マクロブロックにおける、時間方向の予測誤差を示す予測誤差評価値である。予測誤差評価値h_SAD_MBは、予測誤差評価値SAD_MBがカテゴリ化されたときのカテゴリ番号である。ここで、予測誤差評価値SAD_MBは、評価値算出部7において、シフタ612Aと同様なシフト演算、および、加算器614Aと同様な加算演算を実行されている。
図6は、評価値のカテゴリ化方法を示す図である。図6(a)、(b)、(c)の共通点として、評価値は最小値から最大値までにかけて、5個のカテゴリにカテゴリ化されている。そして、カテゴリ番号が増加するほど、カテゴリに属する評価値が増加する。
図6(a)に示した第1のカテゴリ化方法においては、カテゴリ0、1、2、3、4のレンジはそれぞれ同一である。このときには、評価値のカテゴリ化は容易に実行される。
図6(b)に示した第2のカテゴリ化方法においては、カテゴリ0、1、2、3、4のレンジはそれぞれ相違する。カテゴリ番号が増加するほど、カテゴリのレンジが増加する。このときには、評価値が最小値に近いときほど、評価値が細かくカテゴリ化される。
図6(c)に示した第3のカテゴリ化方法においては、カテゴリ0、1、2、3、4のレンジはそれぞれ相違する。カテゴリ番号が2に近づくほど、カテゴリのレンジが減少する。このときには、評価値が中間値に近いときほど、評価値が細かくカテゴリ化される。
第1決定部61Bは、補正係数格納部611B、乗算器612B、加算器613B、セレクタ614Bなどから構成される。特に、補正係数格納部611Bについて説明する。
補正係数格納部611Bは、入力量子化ステップ値を補正して、出力量子化ステップ値を決定するため、補正係数を格納する。補正係数として乗算係数が、予測誤差評価値h_SAD_MBおよび空間変化評価値h_ACT_MBを2変数として、乗算係数2次元LUT611BMに格納されている。補正係数として加算係数が、予測誤差評価値h_SAD_MBおよび空間変化評価値h_ACT_MBを2変数として、加算係数2次元LUT611BAに格納されている。補正係数格納部611Bは、カテゴリ番号を2変数とする2次元LUTを格納するため、2次元LUTを格納するとしても、記憶容量を低減させることができる。
次に、第1決定部61Bにおいて、あるマクロブロックについて、入力量子化ステップ値が補正されて、出力量子化ステップ値が決定される処理内容について説明する。
補正係数格納部611Bは、あるマクロブロックについて、予測誤差評価値h_SAD_MBおよび空間変化評価値h_ACT_MBを入力する。補正係数格納部611Bは、乗算係数2次元LUT611BMを利用して、乗算係数を算出する。補正係数格納部611Bは、加算係数2次元LUT611BAを利用して、加算係数を算出する。
図7(a)は、乗算係数2次元LUT611BMの内容を示す図である。予測誤差評価値h_SAD_MBが増加するに従って、乗算係数が単調に減少する。空間変化評価値h_ACT_MBが増加するに従って、乗算係数が単調に増加する。
図7(b)は、加算係数2次元LUT611BAの内容を示す図である。予測誤差評価値h_SAD_MBが増加するに従って、加算係数が単調に減少する。空間変化評価値h_ACT_MBが増加するに従って、加算係数が単調に増加する。
乗算器612Bは、乗算係数2次元LUT611BMにより算出された乗算係数を、入力量子化ステップ値に乗算する。加算器613Bは、加算係数2次元LUT611BAにより算出された加算係数を、入力量子化ステップ値に加算する。
セレクタ614Bは、“0”、“1”、“2”のうちいずれかを、切替信号として入力する。切替信号が“0”であるときには、セレクタ614Bは、出力量子化ステップ値として、補正されていない入力量子化ステップ値を出力する。切替信号が“1”であるときには、セレクタ614Bは、出力量子化ステップ値として、乗算係数を乗算された入力量子化ステップ値を出力する。切替信号が“2”であるときには、セレクタ614Bは、出力量子化ステップ値として、加算係数を加算された入力量子化ステップ値を出力する。
乗算係数2次元LUT611BMおよび加算係数2次元LUT611BAの内容は、時間変化することなく固定されていてもよく、CPU5により時々刻々と書き換えられてもよい。セレクタ619Aへの切替信号は、時間変化することなく固定されていてもよく、CPU5により時々刻々と更新されてもよい。
[第2決定部の処理内容]
図8は、第2決定部62の構成要素を示すブロック図である。第2決定部62は、図8の左端において、「入力量子化ステップ値」、「h_ACT_MB」、「h_MVbit_MB」、「P_type_MB」を入力する。第2決定部62は、図8の右端において、「出力量子化ステップ値」を出力する。
「入力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、第1決定部61により補正された量子化ステップ値である。「出力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、第2決定部62により補正された量子化ステップ値である。
「h_ACT_MB」は、各マクロブロックにおける、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値である。空間変化評価値h_ACT_MBは、以下に説明するように算出される。まず、評価値算出部7は、デコーダ2から復号画像を入力する。次に、評価値算出部7は、復号画像の各マクロブロックにおいて、各画素値および平均画素値の差分絶対値を、各画素について加算することにより、空間変化評価値ACT_MBを算出する。次に、評価値算出部7は、図6に示したカテゴリ化方法により、カテゴリ化を実行する。
「h_MVbit_MB」は、各マクロブロックにおける、時間方向の変化度合を示す時間変化評価値である。時間変化評価値h_MVbit_MBは、以下に説明するように算出される。まず、デコーダ2は、入力画像の各マクロブロックにおける動きベクトルの大きさまたは動きベクトルの符号量を取得する。ここで、動きベクトルの符号量は、動きベクトルの大きさに相当する。次に、評価値算出部7は、図6に示したカテゴリ化方法により、カテゴリ化を実行する。
「P_type_MB」は、各マクロブロックにおける、ピクチャ種類を示すパラメータである。ピクチャ種類として、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ、PピクチャまたはBピクチャにおけるイントラマクロブロックがあげられる。
ピクチャ種類がIピクチャであるときには、そのピクチャが参照する参照ピクチャは存在しない。このときには、そのピクチャの各マクロブロックにおける時間変化評価値h_MVbit_MBは算出されない。
ピクチャ種類がPピクチャまたはBピクチャにおけるイントラマクロブロックであるときには、そのマクロブロックが参照する参照マクロブロックは存在しない。このときには、そのマクロブロックにおける時間変化評価値h_MVbit_MBは算出されない。
第2決定部62は、補正係数格納部621、622、623、セレクタ624、論理回路部625、乗算器626、加算器627、セレクタ628などから構成される。特に、補正係数格納部621、622、623について説明する。
補正係数格納部621は、Pピクチャについて、入力量子化ステップ値を補正して、出力量子化ステップ値を決定するため、補正係数を格納する。補正係数として乗算係数が、空間変化評価値h_ACT_MBおよび時間変化評価値h_MVbit_MB_Pを2変数として、乗算係数2次元LUT621Mに格納されている。補正係数として加算係数が、空間変化評価値h_ACT_MBおよび時間変化評価値h_MVbit_MB_Pを2変数として、加算係数2次元LUT621Aに格納されている。
補正係数格納部622は、Bピクチャについて、入力量子化ステップ値を補正して、出力量子化ステップ値を決定するため、補正係数を格納する。補正係数として乗算係数が、空間変化評価値h_ACT_MBおよび時間変化評価値h_MVbit_MB_Bを2変数として、乗算係数2次元LUT622Mに格納されている。補正係数として加算係数が、空間変化評価値h_ACT_MBおよび時間変化評価値h_MVbit_MB_Bを2変数として、加算係数2次元LUT622Aに格納されている。
補正係数格納部623は、Iピクチャについて、入力量子化ステップ値を補正して、出力量子化ステップ値を決定するため、補正係数を格納する。補正係数として乗算係数が、空間変化評価値h_ACT_MBを1変数として、乗算係数1次元LUT623Mに格納されている。補正係数として加算係数が、空間変化評価値h_ACT_MBを1変数として、加算係数1次元LUT623Aに格納されている。Iピクチャについて、時間変化評価値h_MVbit_MBは、乗算係数1次元LUT623Mおよび加算係数1次元LUT623Aの変数とならない。
次に、第2決定部62において、あるマクロブロックについて、入力量子化ステップ値が補正されて、出力量子化ステップ値が決定される処理内容について説明する。
補正係数格納部621は、Pピクチャのあるマクロブロックについて、空間変化評価値h_ACT_MBおよび時間変化評価値h_MVbit_MB_Pを入力する。補正係数格納部621は、乗算係数2次元LUT621Mを利用して、乗算係数を算出する。補正係数格納部621は、加算係数2次元LUT621Aを利用して、加算係数を算出する。補正係数格納部621は、乗算係数および加算係数を、セレクタ624に出力する。
補正係数格納部622は、Bピクチャのあるマクロブロックについて、空間変化評価値h_ACT_MBおよび時間変化評価値h_MVbit_MB_Bを入力する。補正係数格納部622は、乗算係数2次元LUT622Mを利用して、乗算係数を算出する。補正係数格納部622は、加算係数2次元LUT622Aを利用して、加算係数を算出する。補正係数格納部622は、乗算係数および加算係数を、セレクタ624に出力する。
補正係数格納部623は、Iピクチャのあるマクロブロックについて、空間変化評価値h_ACT_MBを入力する。補正係数格納部623は、乗算係数1次元LUT623Mを利用して、乗算係数を算出する。補正係数格納部623は、加算係数1次元LUT623Aを利用して、加算係数を算出する。補正係数格納部623は、乗算係数および加算係数を、セレクタ624に出力する。
図9(a)は、乗算係数2次元LUT621M、622Mの内容を示す図である。時間変化評価値h_MVbit_MBが増加するに従って、乗算係数が単調に減少する。空間変化評価値h_ACT_MBが増加するに従って、乗算係数が単調に減少する。乗算係数2次元LUT621M、622Mは、図9(a)のように同一のものであっても、図9(a)と異なり相違するものであってもよい。
図9(b)は、加算係数2次元LUT621A、622Aの内容を示す図である。時間変化評価値h_MVbit_MBが増加するに従って、加算係数が単調に減少する。空間変化評価値h_ACT_MBが増加するに従って、加算係数が単調に減少する。加算係数2次元LUT621A、622Aは、図9(b)のように同一のものであっても、図9(b)と異なり相違するものであってもよい。
図9(c)は、乗算係数1次元LUT623Mの内容を示す図である。空間変化評価値h_ACT_MBが増加するに従って、乗算係数が単調に減少する。
図9(d)は、加算係数1次元LUT623Aの内容を示す図である。空間変化評価値h_ACT_MBが増加するに従って、加算係数が単調に減少する。
論理回路部625は、あるマクロブロックについて、ピクチャ種類P_type_MBを入力する。論理回路部625は、セレクタ624の切替信号を、セレクタ624に出力する。図10は、論理回路部625における処理の流れを示すフローチャートである。
論理回路部625がピクチャ種類P_type_MBを入力したとき(ステップS1)、ピクチャ種類P_type_MBがPピクチャであるときについて考える(ステップS2においてYES)。論理回路部625は、セレクタ624の切替信号として、Pピクチャに対応する“0”を出力する(ステップS3)。セレクタ624は、乗算係数および加算係数として、乗算係数2次元LUT621Mおよび加算係数2次元LUT621Aにより算出されたものを出力する。
論理回路部625がピクチャ種類P_type_MBを入力したとき(ステップS1)、ピクチャ種類P_type_MBがBピクチャであるときについて考える(ステップS2においてNO、ステップS4においてYES)。論理回路部625は、セレクタ624の切替信号として、Bピクチャに対応する“1”を出力する(ステップS5)。セレクタ624は、乗算係数および加算係数として、乗算係数2次元LUT622Mおよび加算係数2次元LUT622Aにより算出されたものを出力する。
論理回路部625がピクチャ種類P_type_MBを入力したとき(ステップS1)、ピクチャ種類P_type_MBがIピクチャであるときについて考える(ステップS2においてNO、ステップS4においてNO、ステップS6においてYES)。論理回路部625は、セレクタ624の切替信号として、Iピクチャに対応する“2”を出力する(ステップS7)。セレクタ624は、乗算係数および加算係数として、乗算係数1次元LUT623Mおよび加算係数1次元LUT623Aにより算出されたものを出力する。
論理回路部625がピクチャ種類P_type_MBを入力したとき(ステップS1)、ピクチャ種類P_type_MBがPピクチャまたはBピクチャのイントラマクロブロックであるときについて考える(ステップS2においてNO、ステップS4においてNO、ステップS6においてNO)。論理回路部625は、そのマクロブロックの近傍に位置するマクロブロックについて、すでに算出されている乗算係数および加算係数を出力するように、セレクタ624に指示する(ステップS8)。
乗算器626は、セレクタ624により出力された乗算係数を、入力量子化ステップ値に乗算する。加算器627は、セレクタ624により出力された加算係数を、入力量子化ステップ値に加算する。
セレクタ628は、“0”、“1”、“2”のうちいずれかを、切替信号として入力する。切替信号が“0”であるときには、セレクタ628は、出力量子化ステップ値として、補正されていない入力量子化ステップ値を出力する。切替信号が“1”であるときには、セレクタ628は、出力量子化ステップ値として、乗算係数を乗算された入力量子化ステップ値を出力する。切替信号が“2”であるときには、セレクタ628は、出力量子化ステップ値として、加算係数を加算された入力量子化ステップ値を出力する。
空間方向の変化度合が大きく、時間方向の変化度合が大きい画像領域については、出力量子化ステップ値は小さく設定される。空間方向の変化度合が小さく、時間方向の変化度合が小さい画像領域については、出力量子化ステップ値は大きく設定される。
すなわち、小さい物体が激しく動く画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられることにより、画質をより向上させることができる。そして、大きい物体が緩やかに動く画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられなくても、画質を過度に劣化させることはない。これにより、画像全体の符号量調整も図られる。
ここで、第1決定部61においては、空間方向の変化度合が小さい画像領域において、出力量子化ステップ値が小さく設定される。すなわち、平坦な画像領域について、多くの出力ビット数が割り当てられる。しかし、第2決定部62においては、空間方向の変化度合が大きい画像領域において、出力量子化ステップ値が小さく設定される。すなわち、小さい物体を含む画像領域について、多くの出力ビット数が割り当てられる。このように、第1決定部61および第2決定部62は、それぞれ画像特性の異なる画像領域について、多くの出力ビット数を割り当てるのである。
乗算係数LUTおよび加算係数LUTの内容は、時間変化することなく固定されていてもよく、CPU5により時々刻々と書き換えられてもよい。セレクタ628への切替信号は、時間変化することなく固定されていてもよく、CPU5により時々刻々と更新されてもよい。カテゴリのレンジは任意であり、カテゴリ化を利用する次元数は任意である。
[第3決定部の処理内容]
図11は、第3決定部63の構成要素を示すブロック図である。第3決定部63は、図11の左端において、「入力量子化ステップ値」、「h_ACT_MB」、「h_SkinTone_MB」を入力する。第3決定部63は、図11の右端において、「出力量子化ステップ値」を出力する。
「入力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、第2決定部62により補正された量子化ステップ値である。「出力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、第3決定部63により補正された量子化ステップ値である。
「h_ACT_MB」は、各マクロブロックにおける、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値である。空間変化評価値h_ACT_MBは、以下に説明するように算出される。まず、評価値算出部7は、デコーダ2から復号画像を入力する。次に、評価値算出部7は、復号画像の各マクロブロックにおいて、各画素値および平均画素値の差分絶対値を、各画素について加算することにより、空間変化評価値ACT_MBを算出する。次に、評価値算出部7は、図6に示したカテゴリ化方法により、カテゴリ化を実行する。
「h_SkinTone_MB」は、各マクロブロックにおける、肌色色度を示す肌色色度評価値である。肌色色度評価値h_SkinTone_MBは、以下に説明するように算出される。まず、評価値算出部7は、デコーダ2から復号画像を入力する。次に、評価値算出部7は、復号画像の各マクロブロックにおいて、各画素の肌色色度を各画素の色差信号に基づいて算出して、肌色色度の高い画素数を計測することにより、肌色色度評価値SkinTone_MBを算出する。次に、評価値算出部7は、図6に示したカテゴリ化方法により、カテゴリ化を実行する。
第3決定部63は、補正係数格納部631、乗算器632、加算器633、セレクタ634などから構成される。特に、補正係数格納部631について説明する。
補正係数格納部631は、入力量子化ステップ値を補正して、出力量子化ステップ値を決定するため、補正係数を格納する。補正係数として乗算係数が、空間変化評価値h_ACT_MBおよび肌色色度評価値h_SkinTone_MBを2変数として、乗算係数2次元LUT631Mに格納されている。補正係数として加算係数が、空間変化評価値h_ACT_MBおよび肌色色度評価値h_SkinTone_MBを2変数として、加算係数2次元LUT631Aに格納されている。
次に、第3決定部63において、あるマクロブロックについて、入力量子化ステップ値が補正されて、出力量子化ステップ値が決定される処理内容について説明する。
補正係数格納部631は、あるマクロブロックについて、空間変化評価値h_ACT_MBおよび肌色色度評価値h_SkinTone_MBを入力する。補正係数格納部631は、乗算係数2次元LUT631Mを利用して、乗算係数を算出する。補正係数格納部631は、加算係数2次元LUT631Aを利用して、加算係数を算出する。
図12(a)は、乗算係数2次元LUT631Mの内容を示す図である。肌色色度評価値h_SkinTone_MBが増加するに従って、乗算係数が単調に減少する。空間変化評価値h_ACT_MBが増加するに従って、乗算係数が単調に増加する。
図12(b)は、加算係数2次元LUT631Aの内容を示す図である。肌色色度評価値h_SkinTone_MBが増加するに従って、加算係数が単調に減少する。空間変化評価値h_ACT_MBが増加するに従って、加算係数が単調に増加する。
乗算器632は、乗算係数2次元LUT631Mにより出力された乗算係数を、入力量子化ステップ値に乗算する。加算器633は、加算係数2次元LUT631Aにより出力された加算係数を、入力量子化ステップ値に加算する。
セレクタ634は、“0”、“1”、“2”のうちいずれかを、切替信号として入力する。切替信号が“0”であるときには、セレクタ634は、出力量子化ステップ値として、補正されていない入力量子化ステップ値を出力する。切替信号が“1”であるときには、セレクタ634は、出力量子化ステップ値として、乗算係数を乗算された入力量子化ステップ値を出力する。切替信号が“2”であるときには、セレクタ634は、出力量子化ステップ値として、加算係数を加算された入力量子化ステップ値を出力する。
肌色色度が大きく、空間方向の変化度合が小さい画像領域については、出力量子化ステップ値は小さく設定される。肌色色度が小さく、空間方向の変化度合が大きい画像領域については、出力量子化ステップ値は大きく設定される。
すなわち、顔画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられることにより、画質をより向上させることができる。そして、顔画像領域以外の画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられなくても、画質を過度に劣化させることはない。これにより、画像全体の符号量調整も図られる。
乗算係数2次元LUT631Mおよび加算係数2次元LUT631Aの内容は、時間変化することなく固定されていてもよく、CPU5により時々刻々と書き換えられてもよい。セレクタ634への切替信号は、時間変化することなく固定されていてもよく、CPU5により時々刻々と更新されてもよい。カテゴリのレンジは任意であり、カテゴリ化を利用する次元数は任意である。出力量子化ステップ値を小さくする画像領域は、肌色色度の高い画像領域のみならず、その他の色度の高い画像領域であってもよい。
[第4決定部の処理内容]
図13は、第4決定部64の構成要素を示すブロック図である。第4決定部64は、図13の左端において、「入力量子化ステップ値」、「MB_Addr_x」、「MB_Addr_y」を入力する。第4決定部64は、図13の右端において、「出力量子化ステップ値」を出力する。
「入力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、第3決定部63により補正された量子化ステップ値である。「出力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、トランスコーダ1から出力される出力画像の量子化ステップ値である。
「MB_Addr_x」および「MB_Addr_y」は、それぞれ、各マクロブロックの水平方向および垂直方向の座標位置を示す座標位置評価値である。座標位置評価値MB_Addr_x、MB_Addr_yは、デコーダ2から出力される。第4決定部64についての以下の説明においては、説明を簡潔にするため、1フレームの水平方向および垂直方向のサイズは、ともにマクロブロック5個分のサイズであると仮定する。
第4決定部64は、補正係数格納部641、乗算器642、加算器643、セレクタ644などから構成される。特に、補正係数格納部641について説明する。
補正係数格納部641は、入力量子化ステップ値を補正して、出力量子化ステップ値を決定するため、補正係数を格納する。補正係数として乗算係数が、座標位置評価値MB_Addr_x、MB_Addr_yを2変数として、乗算係数2次元LUT641Mに格納されている。補正係数として加算係数が、座標位置評価値MB_Addr_x、MB_Addr_yを2変数として、加算係数2次元LUT641Aに格納されている。1フレームの水平方向および垂直方向のサイズがともにマクロブロック5個分のサイズであることを反映して、乗算係数2次元LUT641Mおよび加算係数2次元LUT641Aのマトリックス数はともに5×5である。
次に、第4決定部64において、あるマクロブロックについて、入力量子化ステップ値が補正されて、出力量子化ステップ値が決定される処理内容について説明する。
補正係数格納部641は、あるマクロブロックについて、座標位置評価値MB_Addr_x、MB_Addr_yを入力する。補正係数格納部641は、乗算係数2次元LUT641Mを利用して、乗算係数を算出する。補正係数格納部641は、加算係数2次元LUT641Aを利用して、加算係数を算出する。
図14(a)は、乗算係数2次元LUT641Mの内容を示す図である。対象マクロブロックが画像中心に近くなるに従って、乗算係数が単調に減少する。
図14(b)は、加算係数2次元LUT641Aの内容を示す図である。対象マクロブロックが画像中心に近くなるに従って、加算係数が単調に減少する。
乗算器642は、乗算係数2次元LUT641Mにより出力された乗算係数を、入力量子化ステップ値に乗算する。加算器643は、加算係数2次元LUT641Aにより出力された加算係数を、入力量子化ステップ値に加算する。
セレクタ644は、“0”、“1”、“2”のうちいずれかを、切替信号として入力する。切替信号が“0”であるときには、セレクタ644は、出力量子化ステップ値として、補正されていない入力量子化ステップ値を出力する。切替信号が“1”であるときには、セレクタ644は、出力量子化ステップ値として、乗算係数を乗算された入力量子化ステップ値を出力する。切替信号が“2”であるときには、セレクタ644は、出力量子化ステップ値として、加算係数を加算された入力量子化ステップ値を出力する。
画像中心に近い画像領域については、出力量子化ステップ値は小さく設定される。画像中心から遠い画像領域については、出力量子化ステップ値は大きく設定される。
すなわち、中央画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられることにより、画質をより向上させることができる。そして、中央画像領域以外の画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられなくても、画質を過度に劣化させることはない。これにより、画像全体の符号量調整も図られる。
乗算係数2次元LUT641Mおよび加算係数2次元LUT641Aの内容は、時間変化することなく固定されていてもよく、CPU5により時々刻々と書き換えられてもよい。セレクタ644への切替信号は、時間変化することなく固定されていてもよく、CPU5により時々刻々と更新されてもよい。座標位置評価値MB_Addr_x、MB_Addr_yは、カテゴリ化されていてもよい。このときには、カテゴリのレンジは任意であり、カテゴリ化を利用する次元数は任意である。出力量子化ステップ値を小さくする画像領域は、中央画像領域のみならず、顔画像領域であってもよい。このときには、顔画像領域の座標位置が評価値算出部7により指定されればよい。
[量子化ステップ値決定部のまとめ]
量子化ステップ値決定部6は、各マクロブロックについて、様々な特性評価値に基づいて、入力量子化ステップ値を補正して、出力量子化ステップ値を決定する。トランスコーダ1は、画質調整および符号量調整をよりきめ細やかにできる。
量子化ステップ値決定部6において、第1決定部61などの決定部の個数および配列順序は任意である。第1決定部61などの決定部において、乗算係数LUTおよび加算係数LUTの変数の個数および組み合わせは任意である。
量子化ステップ値決定部6において、たとえば、第2決定部62、第1決定部61、第4決定部64、第3決定部63が、以上の順序により配列されていてもよい。乗算係数LUTおよび加算係数LUTにおいて、たとえば、肌色色度評価値h_SkinTone_MB、空間変化評価値h_ACT_MB、時間変化評価値h_MVbit_MBが、3変数として設定されていてもよい。
{第2の実施の形態}
[量子化ステップ値決定部の構成要素]
次に、第2の実施の形態について説明する。第1および第2の実施の形態を比較して、量子化ステップ値決定部6が主に相違する。図15は、量子化ステップ値決定部6の構成要素を示すブロック図である。第1および第2の実施の形態を比較して、第5決定部65が第4決定部64の下流側に配置されている。
第5決定部65は、各マクロブロックについて、第4決定部64により補正された量子化ステップ値を第4決定部64から入力して、トランスコーダ1から出力される出力画像の量子化ステップ値をエンコーダ3に出力する。第5決定部65は、各マクロブロックについて、第4決定部64により補正された量子化ステップ値を補正するにあたり、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値を利用する。
[第5決定部の処理内容]
図16は、第5決定部65の構成要素を示すブロック図である。第5決定部65は、図16の左端において、「入力量子化ステップ値」、「ACT_MB」、「ACT_PIC」を入力する。第5決定部65は、図16の右端において、「出力量子化ステップ値」を出力する。
「入力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、第4決定部64により補正された量子化ステップ値である。「出力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、トランスコーダ1から出力される出力画像の量子化ステップ値である。
「ACT_MB」は、各マクロブロックにおける、空間方向の変化度合を示す空間変化評価値である。「ACT_PIC」は、各フレームにおける、全マクロブロックの空間変化評価値ACT_MBの平均を示す空間変化評価平均値である。空間変化評価値ACT_MBおよび空間変化評価平均値ACT_PICは、以下に説明するように算出される。まず、評価値算出部7は、デコーダ2から復号画像を入力する。次に、評価値算出部7は、復号画像の各マクロブロックにおいて、各画素値および平均画素値の差分絶対値を、各画素について加算することにより、空間変化評価値ACT_MBを算出する。次に、評価値算出部7は、復号画像の各フレームにおいて、全マクロブロックの空間変化評価値ACT_MBの平均を算出することにより、空間変化評価平均値ACT_PICを算出する。
第5決定部65は、シフタ651、652、減算器653、乗算器654、リミッタ655、加算器656などから構成される。処理内容についても合わせて説明する。
シフタ651は、空間変化評価値ACT_MBを入力する。そして、シフタ651は、空間変化評価値ACT_MBについて、桁合わせのためのシフト演算を実行する。シフタ652は、空間変化評価平均値ACT_PICを入力する。そして、シフタ652は、空間変化評価平均値ACT_PICについて、桁合わせのためのシフト演算を実行する。
減算器653は、シフト演算を実行された空間変化評価値ACT_MB、および、シフト演算を実行された空間変化評価平均値ACT_PICを入力する。そして、減算器653は、シフト演算を実行された空間変化評価値ACT_MBから、シフト演算を実行された空間変化評価平均値ACT_PICを減算する。減算器653による減算値は、各マクロブロックにおける空間方向の変化度合が、各マクロブロックが属するフレームにおける空間方向の平均的な変化度合と比較して、どの程度ばらついているかを示す値である。
乗算器654は、減算器653による減算値を入力する。そして、乗算器654は、減算器653による減算値に、1より小さい正数である調整係数raqを乗算する。これにより、乗算器654は、減算器653による減算値の振れ幅を小さくする。
リミッタ655は、乗算器654による乗算値を入力する。また、リミッタ655は、上限閾値としてLIMIT_THRES_Hを入力して、下限閾値としてLIMIT_THRES_Lを入力する。そして、リミッタ655は、乗算器654による乗算値を上限閾値LIMIT_THRES_Hによりクリップして、乗算器654による乗算値を下限閾値LIMIT_THRES_Lによりクリップする。これにより、リミッタ655は、乗算器654による乗算値の振れ幅を小さくする。
加算器656は、入力量子化ステップ値、および、リミッタ655による出力値を入力する。そして、加算器656は、入力量子化ステップ値にリミッタ655による出力値を加算することにより、各マクロブロックにおける出力量子化ステップ値を決定する。
空間方向の変化度合が小さい画像領域については、出力量子化ステップ値は小さく設定される。空間方向の変化度合が大きい画像領域については、出力量子化ステップ値は大きく設定される。出力量子化ステップ値は過度に小さくならず、過度に大きくならない。
すなわち、空間方向の変化度合が小さい画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられることにより、画質をより向上させることができる。そして、空間方向の変化度合が大きい画像領域については、多くの出力ビット数が割り当てられなくても、画質を過度に劣化させることはない。これにより、画像全体の符号量調整も図られる。
調整係数raq、上限閾値LIMIT_THRES_H、下限閾値LIMIT_THRES_Lは、時間変化することなく固定されていてもよく、CPU5により時々刻々と書き換えられてもよい。量子化ステップ値決定部6において、第1決定部61などの決定部の個数および配列順序は任意である。
{第3の実施の形態}
[量子化ステップ値決定部の構成要素]
次に、第3の実施の形態について説明する。第2および第3の実施の形態を比較して、量子化ステップ値決定部6が主に相違する。図17は、量子化ステップ値決定部6の構成要素を示すブロック図である。第2および第3の実施の形態を比較して、微調整部66が第5決定部65の下流側に配置されている。
微調整部66は、各マクロブロックについて、第5決定部65により補正された量子化ステップ値を第5決定部65から入力して、トランスコーダ1から出力される出力画像の量子化ステップ値をエンコーダ3に出力する。微調整部66は、各マクロブロックについて、第5決定部65により補正された量子化ステップ値を微調整するにあたり、乗算微調整係数および加算微調整係数を利用する。
[微調整部の処理内容]
図18は、微調整部66の構成要素を示すブロック図である。微調整部66は、図18の左端において、「入力量子化ステップ値」、「P_type_MB」を入力する。微調整部66は、図18の右端において、「出力量子化ステップ値」を出力する。
「入力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、第5決定部65により補正された量子化ステップ値である。「出力量子化ステップ値」は、各マクロブロックにおける、トランスコーダ1から出力される出力画像の量子化ステップ値である。
「P_type_MB」は、各マクロブロックにおける、ピクチャ種類を示すパラメータである。ピクチャ種類として、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ、PピクチャまたはBピクチャにおけるイントラマクロブロックがあげられる。
微調整部66は、乗算器661、セレクタ662、加算器663、セレクタ664などから構成される。処理内容についても合わせて説明する。
乗算器661は、入力量子化ステップ値を入力する。そして、乗算器661は、入力量子化ステップ値に、乗算微調整係数を乗算する。ここで、乗算微調整係数は、以下に説明するように決定される。
セレクタ662は、ピクチャ種類P_type_MBを切替信号として入力する。ピクチャ種類P_type_MBがIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ、PピクチャまたはBピクチャのイントラマクロブロックであるときには、セレクタ662は、乗算微調整係数として、それぞれ、α、α、α、αI−PBを出力する。
加算器663は、乗算器661による乗算値を入力する。そして、加算器663は、乗算器661による乗算値に、加算微調整係数を加算する。ここで、加算微調整係数は、以下に説明するように決定される。
セレクタ664は、ピクチャ種類P_type_MBを切替信号として入力する。ピクチャ種類P_type_MBがIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ、PピクチャまたはBピクチャのイントラマクロブロックであるときには、セレクタ664は、加算微調整係数として、それぞれ、β、β、β、βI−PBを出力する。
第1決定部61から第5決定部65までにおいて、出力量子化ステップ値の補正が実行されて、微調整部66において、出力量子化ステップ値の微調整が実行される。乗算微調整係数α、α、α、αI−PB、および、加算微調整係数β、β、β、βI−PBは、時間変化することなく固定されていてもよく、CPU5により時々刻々と書き換えられてもよい。量子化ステップ値決定部6において、第1決定部61などの決定部および微調整部66など微調整部の個数および配列順序は任意である。
トランスコーダの構成要素を示すブロック図である。 量子化ステップ値決定部の構成要素を示すブロック図である。 第1決定部の構成要素を示すブロック図である。 第1決定部におけるLUTの内容を示す図である。 第1決定部の構成要素を示すブロック図である。 評価値のカテゴリ化方法を示す図である。 第1決定部におけるLUTの内容を示す図である。 第2決定部の構成要素を示すブロック図である。 第2決定部におけるLUTの内容を示す図である。 論理回路部における処理の流れを示すフローチャートである。 第3決定部の構成要素を示すブロック図である。 第3決定部におけるLUTの内容を示す図である。 第4決定部の構成要素を示すブロック図である 第4決定部におけるLUTの内容を示す図である。 量子化ステップ値決定部の構成要素を示すブロック図である。 第5決定部の構成要素を示すブロック図である。 量子化ステップ値決定部の構成要素を示すブロック図である。 微調整部の構成要素を示すブロック図である。
符号の説明
1 トランスコーダ
2 デコーダ
3 エンコーダ
4 処理設定部
5 CPU
6 量子化ステップ値決定部
7 評価値算出部
8 画像メモリ
61、61A、61B 第1決定部
62 第2決定部
63 第3決定部
64 第4決定部
65 第5決定部
66 微調整部

Claims (15)

  1. 入力画像を復号化して復号画像を生成するデコーダと、
    復号画像を符号化して出力画像を生成するエンコーダと、
    を備えるトランスコーダであって、
    各マクロブロックにおける空間方向の変化度合を示す空間変化評価値を算出する空間変化評価値算出部と、
    各マクロブロックにおける時間方向の予測誤差を示す予測誤差評価値を算出する予測誤差評価値算出部と、
    マクロブロックごとに、前記空間変化評価値と前記予測誤差評価値に基づいて、乗算補正係数と加算補正係数とを取得し、前記乗算補正係数を入力量子化ステップ値に乗算することで取得した第1出力量子化ステップ値と、前記加算補正係数を前記入力量子化ステップ値に加算することで取得した第2出力量子化ステップ値とを取得し、前記入力量子化ステップ値、前記第1出力量子化ステップ値、および、前記第2出力量子化ステップ値のいずれかを、各マクロブロックの出力量子化ステップ値として決定する量子化ステップ値決定部と、
    を備え、
    前記量子化ステップ値決定部は、
    前記空間変化評価値を、第1ビットシフト数で、ビットシフト演算することで、調整後空間変化評価値を取得する空間変化評価値調整部と、
    (1)処理対象マクロブロックがIピクチャに含まれる場合、Iピクチャ用シフトビット数を出力し、
    (2)処理対象マクロブロックがPピクチャに含まれるインターマクロブロックである場合、Pピクチャ用シフトビット数を出力し、
    (3)処理対象マクロブロックがBピクチャに含まれるインターマクロブロックである場合、Bピクチャ用シフトビット数を出力し、
    (4)処理対象マクロブロックがPピクチャまたはBピクチャに含まれるイントラマクロブロックである場合、イントラマクロブロック用シフトビット数を出力する選択部と、
    (1)処理対象マクロブロックがIピクチャに含まれる場合、前記予測誤差評価値を、前記Iピクチャ用シフトビット数で、ビットシフト演算することで、調整後予測誤差評価値を取得し、
    (2)処理対象マクロブロックがPピクチャに含まれるインターマクロブロックである場合、前記予測誤差評価値を、前記Pピクチャ用シフトビット数で、ビットシフト演算することで、調整後予測誤差評価値を取得し、
    (3)処理対象マクロブロックがBピクチャに含まれるインターマクロブロックである場合、前記予測誤差評価値を、前記Bピクチャ用シフトビット数で、ビットシフト演算することで、調整後予測誤差評価値を取得し、
    (4)処理対象マクロブロックがPピクチャまたはBピクチャに含まれるイントラマクロブロックである場合、前記予測誤差評価値を、前記イントラマクロブロック用シフトビット数で、ビットシフト演算することで、調整後予測誤差評価値を取得する予測誤差評価値調整部と、
    前記調整後空間変化評価値の前記調整後予測誤差評価値に対する比率である空間変化/予測誤差比率を取得する除算部と、
    前記空間変化/予測誤差比率を入力データとし、当該入力データに対して単調増加となる出力値を取得するルックアップテーブルを含み、当該ルックアップテーブルの出力値を前記乗算補正係数として出力する乗算補正係数LUT部と、
    前記空間変化/予測誤差比率を入力データとし、当該入力データに対して単調増加となる出力値を取得するルックアップテーブルを含み、当該ルックアップテーブルの出力値を前記加算補正係数として出力する加算補正係数LUT部と、
    前記乗算補正係数を、前記入力量子化ステップ値に乗算することで前記第1出力量子化ステップ値を取得する乗算部と、
    前記加算補正係数を、前記入力量子化ステップ値に加算することで前記第2出力量子化ステップ値を取得する加算部と、
    を備える、
    トランスコーダ。
  2. 請求項1に記載のトランスコーダにおいて、さらに、制御部を備え、
    前記制御部は、前記出力画像の出力ビットレートが、前記出力画像の目標ビットレートよりも高い場合、前記空間変化/予測誤差比率が大きくなるように、前記第1ビットシフト数、Iピクチャ用シフトビット数、Pピクチャ用シフトビット数、Bピクチャ用シフトビット数、および、イントラマクロブロック用シフトビット数の少なくとも1つを更新する、
    トランスコーダ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のトランスコーダにおいて、
    前記量子化ステップ値決定部は、
    前記出力画像の出力ビットレートが、前記出力画像の目標ビットレートよりも高い場合、前記入力量子化ステップ値と、前記第1出力量子化ステップ値と、前記第2出力量子化ステップ値とのうち、最大の値をとる量子化ステップ値を出力量子化ステップ値として決定する、
    トランスコーダ。
  4. 請求項1ないし請求項3に記載のトランスコーダにおいて、
    前記量子化ステップ値決定部は、前記空間変化評価値が小さいほど、出力量子化ステップ値を小さく決定して、前記予測誤差評価値が大きいほど、出力量子化ステップ値を小さく決定することを特徴とするトランスコーダ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、
    前記量子化ステップ値決定部は、各マクロブロックのピクチャ種類に基づいて、出力量子化ステップ値を決定することを特徴とするトランスコーダ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、さらに、
    入力画像の入力ビットレートと、出力画像の出力ビットレートと、出力画像の目標ビットレートと、の時間変化に基づいて、前記乗算補正係数を前記乗算補正係数LUT部に時々刻々と更新して書き込む乗算補正係数更新書込部、
    を備えることを特徴とするトランスコーダ。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、さらに、
    入力画像の入力ビットレートと、出力画像の出力ビットレートと、出力画像の目標ビットレートと、の時間変化に基づいて、前記加算補正係数を前記加算補正係数LUT部に時々刻々と更新して書き込む加算補正係数更新書込部、
    を備えることを特徴とするトランスコーダ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、さらに、
    各マクロブロックにおける評価値に対して、所定個数の区分分けを実行する評価値区分分け部、
    を備え、
    前記量子化ステップ値決定部は、所定個数の区分分けを実行された評価値に基づいて、出力量子化ステップ値を決定することを特徴とするトランスコーダ。
  9. 請求項8に記載のトランスコーダにおいて、
    各区分における評価値のレンジは、それぞれ等しいことを特徴とするトランスコーダ。
  10. 請求項8に記載のトランスコーダにおいて、
    各区分における評価値のレンジは、それぞれ異なることを特徴とするトランスコーダ。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、
    前記量子化ステップ値決定部は、
    前記乗算補正係数または加算補正係数により補正された出力量子化ステップ値に対して、微調整係数により微調整された出力量子化ステップ値を算出する微調整部、
    を含むことを特徴とするトランスコーダ。
  12. 請求項11に記載のトランスコーダにおいて、
    前記微調整係数は、
    前記乗算補正係数または加算補正係数により補正された出力量子化ステップ値に乗算される乗算微調整係数、
    を含むことを特徴とするトランスコーダ。
  13. 請求項11または請求項12に記載のトランスコーダにおいて、
    前記微調整係数は、
    前記乗算補正係数または加算補正係数により補正された出力量子化ステップ値に加算される加算微調整係数、
    を含むことを特徴とするトランスコーダ。
  14. 請求項11ないし請求項13のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、
    前記微調整係数は、各マクロブロックのピクチャ種類に基づいて、それぞれ設定されることを特徴とするトランスコーダ。
  15. 請求項11ないし請求項13のいずれかに記載のトランスコーダにおいて、
    前記微調整係数は、入力画像の入力ビットレートと、出力画像の出力ビットレートと、出力画像の目標ビットレートと、の時間変化に基づいて、時々刻々と更新されることを特徴とするトランスコーダ。
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