実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は出力システムの概要を示す模式図である。出力システムは、中央装置1、配信装置2、端末装置3、及び、情報処理装置4等を含む。各装置はインターネット、LAN(Local Area Network)または携帯電話網等の通信網Nにより相互に接続されている。端末装置3、3、3、・・・は配信装置2を介して中央装置1が出力した表示情報を表示する装置である。端末装置3は複数の機種が存在する。例えば、端末装置3は主として情報を表示するために、店舗、駅、ビル、学校等の施設に設置されるディスプレイが用いられる。以下では当該端末装置3を機種Aとして説明する。
その他、端末装置3は、情報の表示に加えて、チケットの購入または情報の検索等、情報の入力が可能な施設に設置されるコンピュータが用いられる。以下では当該端末装置3を機種Bとして説明する。さらに、端末装置3はユーザが使用するパーソナルコンピュータが用いられる。以下では当該端末装置3を機種Cとして説明する。また場合により、機種Aの端末装置3を3A、機種Bの端末装置3を3B、機種Cの端末装置3を3Cと適宜読み替えて説明する。なお、本実施の形態においては、3つの機種の異なる端末装置3を例に挙げて説明するが複数機種であれば、この数及び例に限るものではない。
配信装置2は例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocol)により端末装置3と情報を送受信するサーバコンピュータである。以下では、配信装置2を配信サーバ2と読み替えて説明する。配信サーバ2は端末装置3から、端末装置3に表示する表示情報の取得要求を受け付ける。配信サーバ2は受け付けた取得要求を中央装置1へ送信する。なお、本実施の形態においては、説明を容易にするために配信サーバ2を1台用いた例を挙げて説明するがこれに限るものではない。例えば、配信サーバ2を複数台設け、処理を分担させても良い。また、配信サーバ2の機能を中央装置1に組み込みんでも良い。この場合、中央装置1と端末装置3とが直接情報の送受信を行う。
中央装置1は表示情報の検索及び出力を行うコンピュータであり、例えばサーバコンピュータ、または、データベース(DB)サーバコンピュータ等が用いられる。本実施形態では一例として中央装置1が、SQL(Structured Query Language)等のデータベース言語を用いるDBサーバコンピュータであるものとして説明する。以下では中央装置1をDBサーバ1という。情報処理装置4は出力システムを管理する管理者が使用する装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話機またはPDA(Personal Digital Assistant)等が用いられる。
出力システムの概要を説明する。端末装置3は施設の表示情報を表示すべく、表示情報に関連する施設、機種及び時間を含む特定情報と、表示情報の取得要求とを配信サーバ2へ送信する。配信サーバ2は特定情報と、表示情報の取得要求とをDBサーバ1へ出力する。DBサーバ1は特定情報に対応する表示情報を読み出し、配信サーバ2を介して端末装置3へ出力する。DBサーバ1はデータ入力ミス等により、特定情報に対応する表示情報が存在しない場合、後述するアルゴリズムにより検索した他の表示情報を端末装置3へ出力する。DBサーバ1は、管理者に注意を喚起すべく、他の表示情報を送信したことを示す情報を情報処理装置4へ送信する。以下、詳細を説明する。
図2は端末装置3Aのハードウェア群を示すブロック図である。端末装置3Aは、例えば、長方形の大型ディスプレイ及び当該ディスプレイの背面に内蔵されたコンピュータである。端末装置3Aは制御部としてのCPU(Central Processing Unit)31、RAM(Random Access Memory)32、入力部33、表示部34、記憶部35、通信部36、及び、時計部38等を含む。CPU31は、バス37を介してハードウェア各部と接続されている。CPU31はハードウェア各部を制御すると共に、記憶部35に格納された制御プログラム35Pに従って、種々のソフトウェア機能を実行する。
入力部33は電源スイッチ、または、音量若しくは画質調性を行う操作ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU31へ出力する。表示部34は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU31の指示に従い各種情報を表示する。なお、表示部34は入力部33上に積層したタッチパネルであっても良い。メモリとしてのRAM32は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM32は、CPU31による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
通信部36は無線LANカードまたは携帯電話用通信モジュール等であり、通信網Nを介して配信サーバ2との間で情報の送受信を行う。時計部38は日時をCPU31へ出力する。記憶部35は例えば、ハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等である。記憶部35には制御プログラム35Pの他、配信サーバ2を介してDBサーバ1から受信した表示情報を一時的に記憶する表示情報ファイル351が記憶されている。本実施の形態においては、端末装置3Aは店舗X向けの表示情報を1時間毎に更新して表示する例を挙げて説明する。なお、本実施形態で述べる例はあくまで一例であり、施設の情報であれば店舗の情報に限らない。また時間も30分毎、2時間毎、一日毎または異なる時間毎の組み合わせであっても良い。
さらに、本実施形態では説明を容易にするために文字情報を表示する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。例えば、静止画像または動画像を表示情報として表示しても良いことはもちろんである。CPU31は、制御プログラム35Pに従い、表示情報の取得を1時間毎に行う。本実施形態においては毎時0分の5分前に表示情報の取得処理を行う例を挙げて説明する。なお、この制御プログラム35Pは配信サーバ2またはDBサーバ1からダウンロードすることが可能である。その他、入力部33から適宜取得時間等の設定を書き換えることも可能である。CPU31は、時計部38の出力を参照し、表示開始5分前に特定情報の送信及び表示情報の取得要求を、通信部36を介して配信サーバ2へ送信する。
図3は特定情報の内容を示す説明図である。特定情報は表示情報の表示対象となる施設の情報、端末装置3の機種の情報、及び、表示情報の表示を行う時間の情報を含む。時間は、例えば、時間帯(11時〜12時)、日、または、開示時間及び表示時間(11時から3時間)等である。本実施形態では時間帯を例に挙げて説明する。図3の例では、提供する情報に係る施設はX店であり、表示情報を表示する機種はAである。本例では説明を容易にするために施設を、「X店」とする例を挙げたが、施設を「YショッピングモールX店」としても良い。また取得要求のあった表示情報の時間帯は2010年2月1日の午前10時から午前11時までである。CPU31は、自身のIP(Internet Protocol)アドレス、特定情報と、表示情報の取得要求とを配信サーバ2へ、通信部36を介して送信する。
図4は端末装置3Cのハードウェア群を示すブロック図である。端末装置3Cは、例えば、パーソナルコンピュータである。端末装置3Cは制御部としてのCPU31、RAM32、入力部33、表示部34、記憶部35、通信部36、及び、時計部38等を含む。表示部34は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等である。入力部33はマウス、キーボード、またはタッチパネル等の入力装置である。その他、各部の詳細は端末装置3Aと実質的に同一であるため詳細な説明は省略する。
記憶部35には、配信サーバ2から送信されるHTML(HyperText Markup Language)文書を表示するためのブラウザ35Bが記憶されている。CPU31は入力部33を介して入力されたURL(Uniform Resource Locator)を配信サーバ2へ送信する。CPU31はURLの送信の際、ブラウザ35Bの種類、OS(Operating System)の種類または機種情報をヘッダ内に記述して配信サーバ2へ送信する。本例では、送信するURLは店舗Xのホームページのアドレスである。
図5は配信サーバ2のハードウェア群を示すブロック図である。配信サーバ2は、制御部としてのCPU21、RAM22、記憶部25、通信部26、及び、時計部28等を含む。記憶部25はハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等である。CPU21は、バス27を介してハードウェア各部と接続されている。CPU21はハードウェア各部を制御すると共に、記憶部25に格納された制御プログラム25Pに従って、種々のソフトウェア機能を実行する。
時計部28は日時をCPU21へ出力する。通信部26はファイアウォールとしての機能を果たすゲートウェイ等であり、端末装置3、情報処理装置4及びDBサーバ1等との間でHTTP等により情報を送受信する。配信サーバ2のCPU21は通信部26を介して、端末装置3CからURLを受け付ける。本実施形態ではURLにより、店舗の情報が特定される。CPU21はさらに端末装置3から送信されたブラウザ35Bの種類、OSの種類または機種情報等を受信する。本実施形態ではOSの種類を受信するものとする。CPU21はOSの種類を参照することにより、機種を特定する。例えば、OSがマイクロソフト社のWindows(登録商標)である場合、機種Cと判断する。また例えば、OSがマイクロソフト社のWindows Mobile1(登録商標)である場合、その他の機種と判断する。
CPU21は、URLを受信した際の時刻に基づき表示情報の時間帯を決定する。例えば、11時30分にURLを受信した場合、11時から12時までの時間帯を特定する。その他、CPU21は、所定時刻経過後は次の時間帯を特定しても良い。例えば11時55分にURLを受信した場合、12時から13時までの時間帯を特定する。本実施形態では、一例として毎時55分以降0分までにURLを受信した場合、次の時間帯を特定し、それ以外は同一時間帯を特定する例を挙げて説明する。CPU21は特定した施設、機種及び時間帯を含む特定情報と、表示情報の取得要求とをDBサーバ1へ送信する。
端末装置3Bは、コンビニエンスストア等に設置されている装置である。端末装置3Bは、表示情報の表示の他、入力された情報に基づき各種処理を実行する。例えば、ホームページの表示、チケットの購入、音楽のダウンロードまたは写真の印刷等である。端末装置3Bは例えば、待機状態にある場合、端末装置3Aと同様に、表示情報の表示を行う。一方、ユーザが端末装置3Cと同じく、ホームページの表示を要求した場合、入力されたURLに対応する表示情報を表示する。このように、表示情報の表示に関し、端末装置3Bに端末装置3Aの機能と、端末装置3Cとの機能を併せ持たせても良い。本実施形態においては説明を容易にするために端末装置3Aと同じく、待機状態にある場合に、モニタに表示情報を表示する例を挙げて説明する。
端末装置3Bは端末装置3Aと比較して、表示部34のサイズが異なる、入力部33がタッチパネル方式である、現金、クレジットカードによる決済処理部を備える等の相違点が存在するが、実質的には同様であり、詳細な説明は省略する。端末装置3Bも毎時55分に、施設、機種及び時間帯を含む特定情報と、表示情報の取得要求とを配信サーバ2へ送信する。なお、本実施の形態においては、端末装置3A、3Bが施設、機種及び時間帯の情報を配信サーバ2へ送信する例を挙げたがこれに限るものではない。端末装置3AのIPアドレスまたは端末装置IDに対応付けて予め配信サーバ2の記憶部25に施設及び機種を記憶させておいても良い。この場合、配信サーバ2が施設及び機種を特定する。時間帯については、端末装置3Cと同じく、表示情報の取得要求を受け付けた時間に応じて適宜決定すればよい。
図6は表示情報のイメージを示す説明図である。DBサーバ1は特定情報に対応付けて表示情報を記憶している。DBサーバ1は要求のあった特定情報に対応する表示情報を配信サーバ2へ出力する。配信サーバ2は端末装置3へ表示情報を出力する。端末装置3Aの表示部34には、図6に示す表示情報が表示される。端末装置3AのCPU31は、時計部38から出力される日時を参照し、表示情報に対応する時間帯、当該表示情報を表示部34へ出力する。なお、端末装置3Cへ送信された場合、CPU31はブラウザ35B上に表示情報を表示する。図6の例では、レストランである施設「X店」に関連する表示情報「当店はグローバルな中華レストランです。・・・」が表示されている。端末装置3Aは例えばX店、X店が入居するビルまたはショッピングモール内、駅、空港またはインターチェンジ等の施設に設置すれば良い。また端末装置3Bは例えばコンビニエンスストア等の施設に設置し、施設X店に関する表示情報を表示すればよい。さらに、ユーザは自宅、会社、または外出先で、端末装置3Cから、施設X店に関する表示情報を閲覧すればよい。
図7はDBサーバ1のハードウェア群を示すブロック図である。DBサーバ1は、判断部または出力部等として機能するCPU11、RAM12、入力部13、表示部14、記憶部15、通信部16、及び、時計部18等を含む。記憶部15はハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等である。CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11はハードウェア各部を制御すると共に、記憶部15に格納された制御プログラム15Pに従って、種々のソフトウェア機能を実行する。
時計部18は日時をCPU11へ出力する。取得部として機能する通信部16はファイアウォールとしての機能を果たすゲートウェイ等である。入力部13はキーボードまたはマウス等であり、受け付けた操作情報をCPU11へ出力する。表示部14は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い各種情報を表示する。記憶部15には、特定情報DB151、表示情報DB152及び参照情報DB153が記憶されている。なお、特定情報DB151、表示情報DB152、または、参照情報DB153は、DBサーバ1内部の記憶部15に記憶する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。DBサーバ1外部の記憶装置に別途記憶しておき、必要に応じて読み書きするようにしても良い。
図8は特定情報DB151のレコードレイアウトを示す説明図である。特定情報DB151は配信IDフィールド、施設IDフィールド、機種フィールド及び時間帯フィールド等を含む。配信IDフィールドには、表示情報固有に付与される識別情報(以下、配信IDという)が記憶されている。施設フィールドには配信IDに対応付けて施設を特定するための情報が記憶されている。図8の例では、施設としてX店及びY店の情報が記憶されている。機種フィールドには、配信ID及び施設に対応付けて機種を特定するための情報が記憶されている。図8の例では機種A及び機種Bの情報が記憶されている。
時間帯フィールドには、配信ID、施設及び機種に対応付けて表示情報を表示する時間帯が記憶されている。例えば配信IDが「XA001」の場合、施設Xの情報が、機種Aである端末装置3Aにて、2010年2月1日10時〜11時に表示される。
図9は表示情報DB152のレコードレイアウトを示す説明図である。表示情報DB152は、配信IDフィールド、タイトルIDフィールド及び本文フィールド等を含む。タイトルIDフィールドには、配信IDに対応付けて表示情報のタイトルが記憶されている。同様に本文フィールドには、配信ID及びタイトルに対応付けて表示情報の本文が記憶されている。なお、画像、動画及び音声データをも含めても良いことはもちろんである。例えば配信IDが「XA001」の場合、タイトル「X店です」、本文「当店はグローバルな・・・」とする表示情報が表示される。
特定情報DB151、表示情報DB152及び後述する参照情報DB153の記憶内容は、入力部13から管理者が情報を変更することができる。その他、情報処理装置4から、DBサーバ1へアクセスし、特定情報DB151、表示情報DB152及び参照情報DB153の内容を変更することができる。図9に示す本文及びタイトル等の表示情報の入力漏れ等が発生する場合もある。この場合、端末装置3には、何も表示されないか、または、エラー画面となる。本実施形態においてはこれを防止すべく、参照情報DB153に第1情報及び第2情報を設けた。
図10は参照情報DB153のレコードレイアウトを示す説明図である。参照情報DB153は、配信IDフィールド、ディフォルトフィールド、第1情報フィールド、第2情報フィールド及び配信可否フィールド等を含む。ディフォルトフィールドには、配信IDに対応付けてYESまたはNOの情報が記憶されている。なお、本実施形態では説明を容易にするために、YES、NOを記載しているが、代わりに「1」、または、「0」の情報を記憶しておいても良いことはもちろんである。ディフォルトフィールドがYESの場合、表示情報が欠落していた際、代わりに配信IDに対応するタイトル及び本文(以下、場合により表示情報で代表する)が表示情報DB152から出力される。
第1情報は異なる時間での表示情報の出力を許可するか否かの情報である。例えば、11時から12時の時間帯の表示情報が、異なる時間帯に表示しても良いか否かの情報が第1情報として記憶される。表示しても良い場合、10時から11時の表示情報に欠落があったとしても、代わりに11時から12時までの表示情報が出力される。例えば図8、図9及び図10で配信ID「XA001」で示す表示情報は、第1情報がYESと記憶されている。第1情報フィールドには、配信IDに対応付けて、表示しても良いことを示すYESと、表示を認めないNOとが第1情報として記憶されている。なお、本実施の形態においては説明を容易にするために、同一施設、同一機種について同日の異なる時間帯での表示情報の出力を許可するか否かの情報を第1情報として説明するがこれに限るものではない。例えば、同一施設、同一機種について日または曜日を異にするが、異なる時間帯での表示情報の出力を許可するか否かの情報を第1情報としてもよい。
第2情報は、異なる機種での表示情報の出力を許可するか否かの情報である。例えば、出力を許可する場合、同一施設の機種Aの表示情報が欠落していた際に、機種Bの表示情報が代わりに出力される。第2情報フィールドには異なる機種での表示情報の出力を許可する情報としてYES、または、出力を許可しないNOが記憶されている。本実施形態においては、同一施設、同一時間帯の異なる機種での表示情報の出力を許可するか否かの情報を第2情報として説明するがこれに限るものではない。例えば、同一施設、他の時間帯の異なる機種での表示情報の出力を許可するか否かの情報を第2情報としても良い。
配信可否フィールドには、配信IDに対応付けて表示情報の配信を許可するか否かの情報が記憶されている。CPU11はYESが記憶されている場合、表示情報を出力する。反対にCPU11はNOが記憶されている場合、表示情報を出力しない。以下では、参照情報DB153のディフォルト、第1情報、第2情報及び配信可否に対するYESまたはNOの情報を参照情報という。管理者は情報処理装置4または入力部13から、表示情報の内容に基づき、参照情報DB153の設定を行う。なお、図8乃至10で示した各DBのレイアウトはあくまで一例であり、これに限るものではない。データ間の関係が維持されていれば、どのようなデータの持ち方であっても良い。
続いて、表示情報が欠落している場合の処理を、具体例を挙げて説明する。図11は第1情報を利用する例を示す説明図である。左欄は施設「X店」、機種A、時間帯「10時〜11時」の特定情報、表示情報及び参照情報の3情報である。なお、年月日は適宜省略する。一方右欄は施設「X店」、機種A、時間帯「13時〜14時」の3情報である。特定情報に関しては、右欄と比較して時間帯が相違する。また、表示情報に関しては本文の内容が相違する。参照情報は左欄の第1情報がYES、右欄の第1情報がNOと記憶されている。左欄の本文は、時間への依存が少ない普遍的な情報を記載しているため、管理者は異なる時間帯での表示を許可する第1情報をYESとしている。一方右欄の本文は、ランチライムに関する情報であり、時間への依存が高い。そのため、管理者は異なる時間帯での表示を排除すべく第1情報をNOとしている。
ここで、同じ施設「X店」、同じ機種A、時間帯「16時〜17時」とする特定情報に対応する表示情報の取得要求が、端末装置3Aから送信される。そして、表示情報DB152に時間帯「16時〜17時」の表示情報が欠落していたとする。CPU11は、特定情報DB151から施設及び機種を共通にし、かつ、同日の配信IDを抽出する。CPU11は参照情報DB153を参照し、抽出した配信IDの中で、第1情報がYESの配信IDを抽出する。
図12は第1情報を利用した結果を示す説明図である。ここで、第1情報がYESの左欄時間帯「10時〜11時」が抽出される。CPU11は「10時〜11時」の3情報をRAM12に記憶する。そして、取得要求のあった時間帯へ書き換える処理を行う。図12の例では、右欄の情報の内、時間帯が「16時〜17時」へと書き換えられる。なお、CPU11はディフォルトもNOと書き換える。このようにして、同じ施設「X店」、同じ機種A、時間帯「16時〜17時」とする特定情報に対応する表示情報の取得要求に対して、異なる時間帯の表示情報が端末装置3Aへ出力される。
続いて、第2情報を用いる例を説明する。抽出した配信IDに対応する第1情報が全てNOの場合、第2情報を利用する。図13は第2情報を利用する例を示す説明図である。左欄は施設「X店」、機種A、時間帯「10時〜11時」の特定情報、表示情報及び参照情報の3情報である。一方右欄は施設「X店」、機種C、時間帯「10時〜15時」の3情報である。ここで、施設「X店」、機種A、時間帯「12時〜13時」を特定情報とする表示情報の取得要求があったとする。表示情報に欠落が存在し、異なる時間帯の第1情報がNOである場合、CPU11は以下の処理を行う。CPU11は施設及び時間帯が共通し、機種の異なる配信IDを特定情報DB151から抽出する。なお、時間帯は完全に一致している必要はない。本実施形態の如く、時間帯が一部でも重複していれば、共通するとみなしてもよい。
図14は第2情報を利用した結果を示す説明図である。CPU11は対応する情報として、第2情報がYESの中央欄の機種C、時間帯「10時〜15時」の情報を抽出したとする。CPU11は中央欄の機種C、時間帯「10時〜15時」の3情報をRAM12に記憶する。そして、取得要求のあった機種、及び、時間帯へ書き換える処理を行う。図14の例では、右欄の情報の内、機種がAへ書き換えられ、時間帯が「12時〜13時」へと書き換えられる。なお、CPU11はディフォルトもNOと書き換える。このようにして、施設「X店」、機種A、時間帯「12時〜13時」を特定情報とする表示情報の取得要求に対して、機種Bの時間帯「10時〜15時」の表示情報を代わりに端末装置3Aへ出力することができる。
抽出した配信IDに係る第1情報及び第2情報が全てNOである場合、ディフォルトがYESの表示情報を読み出し、代わりに出力する。図15はディフォルトを利用する例を示す説明図である。左欄は施設「X店」、機種A、時間帯「10時〜11時」、ディフォルトはYESと設定されている。一方右欄は施設「X店」、機種C、時間帯「10時〜15時」、ディフォルトはNOと記憶されている。ここで、施設「X店」、機種A、時間帯「12時〜13時」を特定情報とする表示情報の取得要求があったとする。CPU11は対応する表示情報が欠落していると判断した場合、施設が共通、かつ、同日の配信IDを特定情報DB151から抽出する。CPU11は抽出した配信IDの内、ディフォルトがYESの配信IDを、参照情報DB153を参照して抽出する。なお複数抽出された場合、ランダムで選択するほか、時間帯が近いものを優先、または、機種が同一のものを優先すればよい。
図16はディフォルトの表示情報を利用した結果を示す説明図である。CPU11は左欄のディフォルトがYESであることから、左欄の情報をRAM12に記憶する。CPU11は特定情報の時間帯に書き換える。CPU11は右欄に示すように、時間帯を「12時〜13時」へ書き換える。なお、CPU11はディフォルトもNOと書き換える。このようにして、施設「X店」、機種A、時間帯「12時〜13時」を特定情報とする表示情報の取得要求に対して、機種Aの時間帯「10時〜11時」のディフォルトに係る表示情報を代わりに端末装置3Aへ出力することができる。
以上のハードウェアにおいて、ソフトウェア処理を、フローチャートを用いて説明する。図17及び図18は表示情報の取得要求処理の手順を示すフローチャートである。端末装置3のCPU31は時計部38の出力を参照し、所定時刻に達したか否かを判断する(ステップS171)。この所定時刻は、例えば毎時55分とすればよい。CPU31は所定時刻に達していないと判断した場合(ステップS171でNO)、当該処理を繰り返す。CPU31は所定時刻に達したと判断した場合(ステップS171でYES)、時間帯を決定する(ステップS172)。具体的には、次の1時間の時間帯に特定する。例えば、現在時刻が11時55分の場合、時間帯は12時から13時と特定される。
CPU31は、記憶部35に記憶した施設及び機種を読み出す。CPU31は施設、機種及び時間帯を含む特定情報、並びに、表示情報の取得要求を、通信部36を介して、配信サーバ2へ送信する(ステップS173)。配信サーバ2のCPU21は、通信部26を介して特定情報と、表示情報の取得要求とを受信する(ステップS174)。CPU21は、通信部26を介して、特定情報と、表示情報の取得要求とをDBサーバ1へ送信する(ステップS175)。
以下は、端末装置3Cの如く、URLが配信サーバ2に送信される場合の処理を示す。端末装置3のCPU31は、入力部33からURLを受け付ける。CPU31は受け付けたURL及び記憶部35に記憶したOSの情報を配信サーバ2へ送信する(ステップS176)。配信サーバ2のCPU21はURL及びOSの情報を受信する。CPU21は、URLから施設を特定する(ステップS177)。具体的には、記憶部25には、URLのホスト名及びパス名と、施設との情報が予め関連づけて記憶されている。CPU21はURLのホスト名及びパス名から、ユーザが閲覧を希望している施設を特定する。
CPU21はOSの情報から機種を特定する(ステップS178)。具体的には、記憶部25に、OSの種類及びバージョン、ブラウザ35Bの種類及びバージョン等の情報に対応付けて、機種の情報が記憶されている。CPU21は受信したOSの情報に基づき機種を特定する。CPU21は、時計部28からの出力を参照し、現在時刻が所定時刻であるか否かを判断する(ステップS179)。CPU21は所定時刻でないと判断した場合(ステップS179でNO)、現在の「時」に基づき、時間帯を特定する(ステップS182)。この所定時刻は、例えば毎時55分から59分である。本実施例では、現在時刻が55分〜59分の場合、現在の「時」に基づき時間帯を特定する。例えば8時55分の場合、時間帯は8時〜9時となる。
CPU21は所定時刻であると判断した場合(ステップS179でYES)、現在の「時」の1時間後を時間帯として特定する(ステップS181)。例えば8時56分の場合、時間帯は9時〜10時となる。CPU21は以上のようにして特定した施設、機種及び時間帯を特定情報として決定する(ステップS183)。CPU21は、通信部26を介して、特定情報と、表示情報の取得要求とを、DBサーバ1へ送信する(ステップS184)。
図19乃至図23は表示情報の出力処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は配信サーバ2から送信された特定情報と、表示情報の取得要求とを、通信部16を介して取得する(ステップS191)。CPU11は、送信サーバ2から受信した特定情報に対応する配信IDを、特定情報DB151から読み出す(ステップS192)。具体的には送信サーバ2から受信した特定情報内の施設、機種及び時間帯と一致する特定情報の配信IDを特定情報DB151から読み出す。CPU11はS192で読み出した配信IDに対応する表示情報が、表示情報DB152に記憶されているか否かを判断する(ステップS193)。
CPU11は、その読み出した配信IDに対応する表示情報が記憶されていると判断した場合(ステップS193でYES)、その読み出した配信IDに対応する表示情報を表示情報DB152から読み出す(ステップS194)。CPU11はS194で読み出した表示情報をRAM12に記憶する(ステップS195)。CPU11は配信IDに対応する配信可否情報を参照情報DB153から読み出す(ステップS196)。CPU11は配信可否情報がYESか否かを判断する(ステップS197)。CPU11は配信可否情報がYESの場合(ステップS197でYES)、ステップS194で読み出した表示情報を配信サーバ2へ出力する(ステップS203)。配信サーバ2は表示情報を端末装置3へ送信する。なお、CPU11は端末装置3のIPアドレスを参照し、表示情報を直接端末装置3へ出力しても良い。
CPU11は配信可否情報がYESでないと判断した場合(ステップS197でNO)、時計部18から日時を取得する(ステップS198)。CPU11は記憶部15に予め記憶したメールテンプレートを読み出す(ステップS199)。CPU11は取得した日時、ステップS191で取得した特定情報、ステップS195に記憶した表示情報、ステップS192で特定情報DB151から読み出した配信IDに対応する配信可否情報、配信ID及びURLをメールテンプレートに記述する(ステップS201)。CPU11は記憶部15に記憶した管理者の電子メールアドレスを読み出す。CPU11は記述後の電子メールを、読み出したアドレス宛へ送信する(ステップS202)。管理者は情報処理装置4にて電子メールを閲覧することができる。なお、CPU11は電子メールアドレス及び電子メールを配信サーバ2へ出力し、配信サーバ2が、電子メールアドレス宛へ、電子メールを送信しても良い。
ステップS202及びS203の後、CPU11はステップS195で記憶した表示情報をRAM12から削除する(ステップS204)。CPU11は配信IDに対応する表示情報が表示情報DB152に記憶されていないと判断した場合(ステップS193でNO)、ステップS205へ移行する。CPU11はステップS191で取得した施設及び機種が同一であり、時間帯が異なる配信ID(以下、第1配信IDという)を特定情報DB151から読み出す(ステップS205)。なお、ステップS205では時間帯の異なる第1配信IDが読み出されるが、本実施形態では同日内の時間帯の異なる第1配信IDを読み出す例を挙げて説明する。なお、日または曜日のみ異なる配信IDを抽出しても良いことはもちろんである。例えば2月1日13時から14時の表示情報の取得要求があった場合、2月1日15時から16時の表示情報であっても良い。また1週間後の2月8日13時から14時の表示情報であっても良い。
CPU11は第1配信IDの内、第1情報がYESの第1配信IDが、参照情報DB153に記憶されているか否かを判断する(ステップS206)。CPU11は第1情報がYESの配信IDが記憶されていると判断した場合(ステップS206でYES)、第1配信IDを抽出し、ステップS207へ移行する。なお、第1配信IDが複数抽出された場合の処理は後述する。本例ではランダムに一の第1配信IDを選択するものとする。CPU11は抽出した第1配信IDに対応する表示情報を表示情報DB152から読み出す(ステップS207)。CPU11はステップS192で読み出した配信IDに対応付けて、表示情報DB152内に、第1配信IDに対応する表示情報を複写する(ステップS208)。
CPU11は第1配信IDに対応する参照情報のレコードを読み出す(ステップS209)。参照情報のレコードは、配信IDに対応するディフォルト、第1情報、第2情報及び配信可否の各データ項目においてYESまたはNOを示す値が設定された情報である。CPU11はステップS192で読み出した配信IDに対応付けて、参照情報DB153内に、表示情報のレコードを複写する(ステップS210)。CPU11はS192で特定情報DB151から読み出した配信IDに対応するディフォルトをNOに書き換える(ステップS211)。これにより、取得要求のあった配信ID(S192で特定情報DB151から読み出した配信ID)に対応する表示情報及び参照情報が生成される。なお、本実施形態においては、第1配信IDに対応する表示情報を取得要求のあった配信IDに対応付けて複写し、第1配信IDに対応する参照情報を取得要求のあった配信IDに対応付けて記憶する例を挙げたがこれに限るものではない。例えば、第1配信IDに対応する特定情報、表示情報及び参照情報の全てを、RAM12に一時的に記憶し、S192で特定情報DB151から読み出した配信ID及び時間帯以外の情報を、S192で特定情報DB151から読み出した配信IDに対応付けて複写しても良い。
CPU11はステップS208で複写した表示情報を、配信サーバ2を介して端末装置3へ出力する(ステップS212)。CPU11は表示情報に欠落があったことから、欠落を示す情報を管理者に通知する。本実施形態では電子メールで通知する形態を一例として説明する。CPU11はステップS191で取得要求を取得した日時、及び、ステップS212で表示情報を出力した日時を、時計部18から取得する(ステップS213)。CPU11は記憶部15から電子メールの雛形となるメールテンプレートを読み出す(ステップS214)。
CPU11はステップS191で取得した特定情報を読み出す。CPU11はステップS207の第1配信IDに対応する特定情報を特定情報DB151から読み出す。CPU11はステップS208によって複写が完了した配信IDに対応する特定情報及び表示情報を、特定情報DB151及び表示情報DB152から読み出す。CPU11は配信IDを含むURLを生成する。CPU11は以上の日時、特定情報、第1配信IDに対応する特定情報、複写後の配信IDに対応する特定情報及び表示情報、配信ID、並びに、URLをメールテンプレート内に記述する(ステップS215)。CPU11は記述後の電子メールを記憶部15から読み出した電子メールアドレス宛へ送信する(ステップS216)。
図24は送信される電子メールのイメージを示す説明図である。タイトルには、表示情報が欠落しており、他の表示情報で複写処理が行われたことを示す情報が表示される。本文には、上述した日時、特定情報、第1配信IDに対応する特定情報、複写後の配信IDに対応する特定情報及び表示情報、並びに、URLが記載される。日時には、表示情報の取得要求日時及び表示情報の出力日時が記載される。特定情報は、取得要求のあった特定情報である。第1配信IDに対応する特定情報は、複写元の特定情報である。図24の例では10時台の表示情報が必要であったところ、欠落していたため、代わりに第1情報がYESの13時台の表示情報を複写したものである。複写後の配信IDに対応する特定情報及び表示情報には、配信ID、特定情報及び複写後の表示情報が記載される。URLには、配信IDを含んだ文字列が記載されている。すなわち、URLに当該画面情報の生成に用いるパラメータを示すクエリを付加した文字列データを含んでいる。図24の例では、取得要求のあった配信ID「XA002」が「id=XA002」として記載されている。なお、図24に記載した電子メールの例は一例であり、これに限るものではない。少なくとも配信ID、または、取得要求のあった特定情報だけを記載するようにしても良いことはもちろんである。
CPU11は第1情報がYESの第1配信IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS206でNO)、ステップS217へ移行する。CPU11はステップS191で取得した施設及び時間帯が同一であり、機種が異なる特定情報の配信ID(以下、第2配信IDという)を特定情報DB151から読み出す(ステップS217)。なお、ステップS217では時間帯を同じくする第2配信IDが読み出されるが、本実施形態では同日内の同一時間帯の第2配信IDを読み出す例を挙げて説明する。なお、日または曜日が異なるが同一の時間帯の第2配信IDを読み出しても良い。その他、同日内の他の時間帯の第2配信IDを読み出しても良い。さらには、日または曜日が異なり、かつ、時間帯も異なる第2配信IDを読み出しても良い。
CPU11は第2配信IDの内、第2情報がYESの第2配信IDが、参照情報DB153に記憶されているか否かを判断する(ステップS218)。CPU11は第2情報がYESの第2配信IDが記憶されていると判断した場合(ステップS218でYES)、第2配信IDを抽出し、ステップS219へ移行する。なお、第2配信IDが複数抽出された場合の処理は後述する。本例ではランダムに一の第2配信IDを選択するものとする。CPU11は抽出した第2配信IDに対応する表示情報を表示情報DB152から読み出す(ステップS219)。CPU11はステップS192で読み出した配信IDに対応付けて、表示情報DB152内に、第2配信IDに対応する表示情報を複写する(ステップS220)。
CPU11は第2配信IDに対応する参照情報のレコードを読み出す(ステップS221)。CPU11はステップS192で読み出した配信IDに対応付けて、参照情報DB153内に、表示情報のレコードを複写する(ステップS222)。CPU11は配信IDに対応するディフォルトをNOに書き換える(ステップS223)。これにより、取得要求のあった配信IDに対応する表示情報及び参照情報が生成される。なお、本実施形態においては、第2配信IDに対応する表示情報を配信IDに対応付けて複写し、第2配信IDに対応する参照情報を配信IDに対応付けて記憶する例を挙げたがこれに限るものではない。例えば、第2配信IDに対応する特定情報、表示情報及び参照情報の全てを、RAM12に一時的に記憶し、配信ID及び機種以外の情報を、配信IDに対応付けて複写しても良い。
CPU11はステップS220で複写した表示情報を、配信サーバ2を介して端末装置3へ出力する(ステップS224)。CPU11は表示情報に欠落があったことから、欠落を示す情報を管理者に通知する。CPU11はステップS191で取得要求を取得した日時、及び、ステップS224で表示情報を出力した日時を、時計部18から取得する(ステップS225)。CPU11は記憶部15から電子メールの雛形となるメールテンプレートを読み出す(ステップS2251)。
CPU11はステップS191で取得した特定情報を読み出す。CPU11はステップS219の第2配信IDに対応する特定情報を特定情報DB151から読み出す。CPU11はステップS220によって複写が完了した配信IDに対応する特定情報及び表示情報を、特定情報DB151及び表示情報DB152から読み出す。CPU11は配信IDを含むURLを生成する。CPU11は以上の日時、特定情報、第2配信IDに対応する特定情報、複写後の配信IDに対応する特定情報及び表示情報、配信ID、並びに、URLをメールテンプレート内に記述する(ステップS226)。CPU11は記述後の電子メールを記憶部15から読み出した電子メールアドレス宛へ送信する(ステップS227)。
図25は送信される電子メールのイメージを示す説明図である。タイトルには、表示情報が欠落しており、他の表示情報で複写処理が行われたことを示す情報が表示される。本文には、上述した日時、特定情報、第2配信IDに対応する特定情報、複写後の配信IDに対応する特定情報及び表示情報、並びに、URLが記載される。日時には、表示情報の取得要求日時及び表示情報の出力日時が記載される。特定情報は、取得要求のあった特定情報である。第2配信IDに対応する特定情報は、複写元の特定情報である。図25の例では機種Aの10時台の表示情報が必要であったところ、欠落していたため、代わりに第2情報がYESの機種Bの10時台の表示情報を複写したものである。複写後の配信IDに対応する特定情報及び表示情報には、配信ID、特定情報及び複写後の表示情報が記載される。URLには、配信IDを含んだ文字列が記載されている。なお、図25に記載した電子メールの例は一例であり、これに限るものではない。少なくとも配信ID、または、取得要求のあった特定情報だけを記載するようにしても良い。すなわち、URLに当該画面情報の生成に用いるパラメータを示すクエリを付加した文字列データを含んでいる。図25の例では、取得要求のあった配信ID「XA002」が「id=XA002」として記載されている。
CPU11は第2配信IDの内第2情報がYESの第2配信IDが存在しないと判断した場合(ステップS218でNO)、ステップS228へ移行する。CPU11は特定情報DB151を参照し、ステップS191で取得した施設が同一の配信IDを読み出す(ステップS228)。なお、ステップS228では施設及び機種が同一の配信IDを読み出しても良い。CPU11は読み出した配信IDの内、ディフォルトがYESの配信IDが、参照情報DB153に記憶されているか否かを判断する(ステップS229)。CPU11はディフォルトがYESの配信ID(以下、第3配信IDという)が記憶されていると判断した場合(ステップS229でYES)、第3配信IDを抽出する(ステップS230)。なお、第3配信IDが複数存在する場合は、ランダムに一つの第3配信IDを抽出すれば良い。
CPU11は第3配信IDに対応する表示情報を、表示情報DB152から読み出す(ステップS231)。CPU11はステップS192で読み出した配信IDに対応付けて、表示情報DB152内に、表示情報を複写する(ステップS232)。CPU11は第3配信IDに対応する参照情報のレコードを読み出す(ステップS233)。CPU11はステップS192で読み出した配信IDに対応付けて、参照情報DB153内に、表示情報のレコードを複写する(ステップS234)。CPU11は配信IDに対応するディフォルトをNOに書き換える(ステップS235)。これにより、取得要求のあった配信IDに対応する表示情報及び参照情報が生成される。
CPU11はステップS232で複写した表示情報を、配信サーバ2を介して端末装置3へ出力する(ステップS236)。CPU11は表示情報に欠落があったことから、欠落を示す情報を管理者に通知する。CPU11はステップS191で取得要求を取得した日時、及び、ステップS236で表示情報を出力した日時を、時計部18から取得する(ステップS237)。CPU11は記憶部15から電子メールの雛形となるメールテンプレートを読み出す(ステップS238)。
CPU11はステップS191で取得した特定情報を読み出す。CPU11はステップS231の第3配信IDに対応する特定情報を特定情報DB151から読み出す。CPU11はステップS231によって複写が完了した配信IDに対応する特定情報及び表示情報を、特定情報DB151及び表示情報DB152から読み出す。CPU11は配信IDを含むURLを生成する。CPU11は以上の日時、特定情報、第3配信IDに対応する特定情報、複写後の配信IDに対応する特定情報及び表示情報、配信ID、並びに、URLをメールテンプレート内に記述する(ステップS239)。CPU11は記述後の電子メールを記憶部15から読み出した電子メールアドレス宛へ送信する(ステップS2310)。
CPU11はディフォルトがYESの配信IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS229でNO)、ステップS241へ移行する。CPU11は記憶部15からエラーメールのテンプレートを読み出す(ステップS241)。なお、このテンプレート内には、「表示情報の取得要求がありましたが、情報を出力できませんでした。」等のテキスト文が記述される。CPU11はテンプレート内にステップS191で取得した特定情報または、ステップS192で読み出した配信IDをテンプレート内に記述する(ステップS242)。CPU11は記述後の電子メールを記憶部15から読み出した電子メールアドレス宛へ送信する(ステップS243)。
図26は情報処理装置4のハードウェア群を示すブロック図である。管理者は情報処理装置4によりステップS216またはS227で送信された電子メールを受信する。管理者は送信された電子メールを参照し、配信IDに係る表示情報及び参照情報を編集することができる。以下に詳細を説明する。情報処理装置4は、例えば、パーソナルコンピュータ、PDAまたは携帯電話機である。情報処理装置4は制御部としてのCPU41、RAM42、入力部43、表示部44、記憶部45及び通信部46等を含む。CPU41は、バス47を介してハードウェア各部と接続されている。CPU41はハードウェア各部を制御すると共に、記憶部45に格納された制御プログラムに従って、種々のソフトウェア機能を実行する。
表示部44は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等である。入力部43はマウス、キーボード、またはタッチパネル等の入力装置である。メモリとしてのRAM42は例えばSRAM、DRAM、またはフラッシュメモリ等である。RAM42は、CPU41による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
通信部46は無線LANカードまたは携帯電話用通信モジュール等であり、通信網Nを介して配信サーバ2またはDBサーバ1との間で情報の送受信を行う。記憶部45はハードディスクまたは大容量メモリであり、ブラウザ451を記憶している。管理者は、ステップS216またはS227で配信された電子メールに記述されたURLをクリックし、DBサーバ1へアクセスする。CPU11はブラウザ451を起動し、入力部43から受け付けたURLを参照し、DBサーバ1との間の通信を確立する。なお、管理者は電子メールを受信していない場合でも、入力部43からID及びパスワードを入力し、DBサーバ1へログインすることができる。この場合、編集を希望する配信IDを入力部43から入力する。
DBサーバ1のCPU11は配信IDを受信した場合、特定情報DB151、表示情報DB152及び参照情報DB153を参照し、対応する情報を読み出す。CPU11は読み出した情報を編集するためのHTML文書を作成し、情報処理装置4へ送信する。情報処理装置4のCPU41は、通信部46を介して、HTML文書を受信する。CPU41は表示部44にHTML文書を表示する。以下では表示部44に表示したHTML文書に係る画面を編集画面という。
図27は編集画面のイメージを示す説明図である。CPU41は表示部44に編集画面を表示する。管理者は入力部43から編集を希望する項目について、情報を入力する。図27は、図12において2010年12月1日16時から17時の表示情報が存在しないため、代わりに、同日の10時から11時の表示情報を複写したものである。管理者は表示情報の本文の書き換えを希望する場合、本文ボックス441に本文の情報を入力する。また、表示情報の配信自体を希望する場合、配信可否ボックス442をNOへ変更する。
管理者は編集後、決定ボタン443をクリックする。CPU41は入力部43を介して入力された編集後の情報を受け付け、通信部46を介してDBサーバ1へ送信する。DBサーバ1のCPU11は編集後の情報を、配信IDに対応付けて、特定情報DB151、表示情報DB152及び参照情報DB153に記憶する。CPU11は、表示情報の本文が編集された場合、配信サーバ2を介して、編集後の表示情報を端末装置3へ出力する。端末装置3のCPU31は編集後の表示情報を受信した場合、編集後の表示情報を表示する。CPU11は、配信可否をNOとする編集を受け付けた場合、表示停止命令を、配信サーバ2を介して、端末装置3へ送信する。端末装置3のCPU31は表示停止命令を受け付けた場合、表示情報の表示を停止する。
図28乃至図30は編集処理の手順を示すフローチャートである。情報処理装置4のCPU41は通信部46を介して、ステップS216またはS227で送信された配信IDを含む電子メールを受信する(ステップS281)。CPU41はDBサーバ1へアクセスし、併せて配信IDをDBサーバ1へ送信する(ステップS282)。具体的には、図24または図25に示したURLをクリックすることにより、DBサーバ1へのアクセスが開始され、また配信IDが送信される。DBサーバ1は、配信IDを受信する(ステップS283)。CPU11は、記憶部15に予め記憶したログイン画面を読み出し、情報処理装置4へ送信する(ステップS284)。情報処理装置4のCPU41は受信したログイン画面を表示部44へ表示する。CPU41は入力部43から入力されたID及びパスワードをDBサーバ1へ送信する(ステップS285)。
DBサーバ1のCPU11は、受信したID及びパスワードが、記憶部15に予め記憶したID及びパスワードに一致するか否かを判断する(ステップS286)。CPU11は一致しないと判断した場合(ステップS286でNO)、処理を終了する。CPU11は一致すると判断した場合(ステップS286でYES)、ステップS287へ移行する。CPU11は、ステップS283で受信した配信IDに対応する特定情報、表示情報及び参照情報を、特定情報DB151、表示情報DB152及び参照情報DB153から読み出す(ステップS287)。CPU11は読み出した特定情報、表示情報及び参照情報に基づき、編集画面を生成する(ステップS288)。
CPU11は図27の如く生成された編集画面を情報処理装置4へ送信する(ステップS289)。CPU41は編集画面を、通信部46を介して受信する(ステップS291)。CPU41は編集画面を表示部44へ表示する(ステップS292)。CPU41は、編集後の情報を入力部43から受け付ける(ステップS293)。CPU41は編集後の情報をDBサーバ1へ送信する(ステップS294)。CPU11は編集後の情報を受信する(ステップS295)。CPU11は編集後の情報を特定情報DB151、表示情報DB152及び参照情報DB153に記憶する(ステップS296)。これにより、DBサーバ1内の情報は管理者の指示に従った内容へ変更される。変更後に、端末装置3Cからアクセスがあった場合でも、編集後の内容が表示部34に表示される。
続いて、既に端末装置3へ送信した表示情報の変更処理について説明する。CPU11は時計部18から現在日時を取得する。CPU11は受信した編集後の情報の配信時間帯を特定情報DB151から読み出す。CPU11は現在日時が、読み出した配信時間帯を既に経過しているか否かを判断する(ステップS297)。CPU11は既に経過していると判断した場合(ステップS297でYES)、既に手遅れであるため処理を終了する。一方、CPU11は経過していないと判断した場合(ステップS297でNO)、配信可否の情報がNOへ変更されたか否かを判断する(ステップS298)。具体的には、CPU11は配信可否ボックス442の情報がYESからNOへ変更されたか否かを判断する。CPU11は配信可否がNOへ変更されたと判断した場合(ステップS298でYES)、配信停止命令及び配信IDを端末装置3へ送信する(ステップS299)。
端末装置3のCPU31は配信停止命令及び配信IDを受信する(ステップS301)。CPU31は配信IDを参照し、ステップS212またはS224で送信された表示情報の表示を停止する(ステップS302)。DBサーバ1のCPU11は配信可否の情報がNOへ変更するものでないと判断した場合(ステップS298でNO)、ステップS303へ移行する。CPU11は表示情報の編集があったか否かを判断する(ステップS303)。CPU11は表示情報の編集であったと判断した場合(ステップS303でYES)、編集後の表示情報及び配信IDを端末装置3へ送信する(ステップS304)。CPU11は表示情報の編集がない場合(ステップS303でNO)、処理を終了する。
端末装置3のCPU31は編集後の表示情報及び配信IDを受信する(ステップS305)。CPU31は表示情報を編集後の表示情報へ変更する(ステップS306)。具体的には、CPU31は表示情報ファイル351の表示情報を、配信IDを参照して書き換える。以上の処理により、複写が適切でないと判断される場合でも管理者が適宜内容の変更、または、配信の停止措置をとることが可能となる。
実施の形態2
実施の形態2は複数の配信IDが候補として存在する場合の処理に関する。ステップS206において施設及び機種が同一であり、かつ、第1情報がYESの時間帯の異なる第1配信IDが複数存在する場合、以下に述べる方法により一の第1配信IDを選択する。CPU11は、ステップS191で取得した時間帯と、複数の第1配信IDに係る時間帯との差分に基づき一の第1配信IDを選択すればよい。CPU11は例えば差分を重みとし、重みが最も小さい第1配信IDを選択する。なお、配信IDに係る時間帯の前後で同一の重みが存在する場合、いずれか一方を優先するようにすればよい。本実施形態では配信IDに係る時間帯の後の時間帯に係る第1配信IDを抽出する例を挙げて説明する。
図31は実施の形態2に係るDBサーバ1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15には重みテーブル154が記憶されている。図32は重みテーブル154のレコードレイアウトを示す説明図である。重みテーブル154には、ステップS191で取得した機種と、ステップS218で施設及び時間帯が同一、かつ、第2情報がYESの配信IDに係る機種との間の重みを記憶している。例えば、端末装置3Aと、端末装置3Bとの間は、重み3と記憶されている。また端末装置3Aと、端末装置3Cとの間は重み2と記憶されている。ステップS218において複数の第2配信IDが存在する場合、CPU11は重みの大きい端末装置3に係る配信IDを選択する。
図33は複数の第1配信IDが存在する場合の処理手順を示すフローチャートである。CPU11はステップS206の処理により、複数の第1配信IDが存在すると判断した場合、以下の処理を実行する。CPU11はステップS191で取得した時間帯を読み出す(ステップS331)。CPU11は複数の第1配信IDに係る時間帯を、特定情報DB151から読み出す(ステップS332)。この第1配信IDは、施設及び機種が同一であり、第1情報がYESのものである。CPU11はステップS331で読み出した時間帯と、ステップS332で読み出した各時間帯との差分を、それぞれ算出する(ステップS333)。なお本実施形態では同日の時間帯間の差分を一例として挙げたがこれに限るものではない。例えば、異なる日の時間帯の場合、CPU11は時間に注目して時間帯の差分を最初に求める。CPU11は次いで、日が何日相違するかを計数する。CPU11は求めた差分を計数した日で除すことにより、差分を補正しても良い。
CPU11は複数の差分の内、最も小さい第1配信IDを選択する(ステップS334)。この場合、時間帯の最も近い第1配信IDが選択される。なお、差分が最も大きい第1配信IDを選択しても良い。CPU11は同一の差分が存在するか否かを判断する(ステップS335)。CPU11は同一の差分が存在すると判断した場合(ステップS335でYES)、時間帯が後の第1配信IDを選択する(ステップS336)。なお、時間帯が前の第1配信IDを選択しても良い。CPU11はステップS336の処理後、または、同一の差分が存在しないと判断した場合(ステップS335でNO)、ステップS207へ移行する。
図34は複数の第2配信IDが存在する場合の処理手順を示すフローチャートである。CPU11はステップS218の処理により、複数の第1配信IDが存在すると判断した場合、以下の処理を実行する。CPU11はステップS191で取得した機種を読み出す(ステップS341)。CPU11は複数の第2配信IDに係る機種を、特定情報DB151から読み出す(ステップS342)。この第2配信IDは、施設及び時間帯が同一であり、第2情報がYESのものである。CPU11はステップS341で読み出した機種、及び、ステップS342で読み出した機種に基づき、重みテーブル154から重みを読み出す(ステップS343)。
CPU11は複数の重みの内、重みが最も大きい第2配信IDを選択する(ステップS344)。なお、重みの最も小さい第2配信IDを選択しても良い。またCPU11は、重みが同一の第2配信IDが複数存在する場合、ランダムで一の第2配信IDを選択すればよい。CPU11はステップS344の処理後、ステップS219へ移行する。これにより、複数の候補が存在した場合でも、予め設定した条件に従い、一の候補が選択され、一の表示情報が出力されることになる。
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
実施の形態3は第1配信IDに基づく処理と、第2配信IDに基づく処理との順序が実施の形態1と反対の形態に関する。図35は実施の形態3に係る表示情報の出力処理の手順を示すフローチャートである。CPU11はステップS193でNOの処理後、第2配信IDに基づく処理を先に実行する。CPU11はステップS191で取得した施設及び時間帯が同一であり、機種が異なる第2配信IDを読み出す(ステップS351)。
CPU11は第2配信IDの内、第2情報がYESの第2配信IDが、参照情報DB153に記憶されているか否かを判断する(ステップS352)。なお、ここで記憶されている第2配信IDが複数の場合、実施の形態2で述べた処理を行えばよい。CPU11は第2情報がYESの第2配信IDが記憶されていると判断した場合(ステップS352でYES)、第2配信IDを抽出し、ステップS353へ移行する。CPU11は抽出した第2配信IDに対応する表示情報を表示情報DB152から読み出す(ステップS353)。なお、以降の処理はステップS220〜S227と同様であるので詳細な説明は省略する。
CPU11は第2配信IDの内第2情報がYESの第2配信IDが存在しないと判断した場合(ステップS352でNO)、ステップS354へ移行する。CPU11はステップS191で取得した施設及び機種が同一であり、時間帯が異なる第1配信IDを読み出す(ステップS354)。CPU11は第1配信IDの内、第1情報がYESの第1配信IDが、参照情報DB153に記憶されているか否かを判断する(ステップS355)。CPU11は第1情報がYESの第1配信IDが記憶されていると判断した場合(ステップS355でYES)、第1配信IDを抽出し、ステップS356へ移行する。なお、複数の第1配信IDが存在する場合、実施の形態2で述べた処理を行えばよい。
CPU11は抽出した第1配信IDに対応する表示情報を表示情報DB152から読み出す(ステップS356)。以降の処理はステップS208〜S216と同様であるので詳細な説明は省略する。CPU11は第1情報がYESの第1配信IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS355でNO)、ディフォルト表示を行うべく、ステップS228へ移行する。以降の処理は実施の形態1で述べたとおりであるので詳細な説明は省略する。これにより、時間が異なる表示情報よりも、機種が異なる表示情報を優先させることが可能となる。
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態4
実施の形態4は時間帯と、機種間の関連性との双方を考慮して好ましい表示情報を出力する形態に関する。図36は実施の形態4に係る出力システムの概要を示す模式図である。端末装置3Dは例えば、携帯電話機、PDA、またはスマートフォン等である。図37は実施の形態4に係るDBサーバ1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15には、第1優先度テーブル155及び第2優先度テーブル156が記憶されている。
図38は第1優先度テーブル155のレコードレイアウトを示す説明図である。第1優先度テーブル155は差分フィールド及び第1優先度フィールドを含む。差分フィールドには、取得要求のあった時間帯から第1配信IDに係る時間帯を減じた値が記憶されている。例えば取得要求のあった時間帯が10時から11時、第1配信IDに係る時間帯が13時から14時の場合、差分は−3となる。また例えば取得要求のあった時間帯が10時から11時、第1配信IDに係る時間帯が8時から9時の場合、差分は2となる。第1優先度フィールドには、差分に対応付けて第1優先度が記憶されている。管理者は入力部13から、差分及び第1優先度を適宜の値に設定することができる。CPU11は入力部13から入力された値を第1優先度テーブル155に記憶する。なお、CPU11は、情報処理装置4から通信部16を介して、値を受け付けた場合も、第1優先度テーブル155に記憶しても良い。
例えば差分が1時間の場合、第1優先度は高く5と記憶されている。一方、差分が4時間の場合、第1優先度は低く2.4と記憶されている。また、差分が−1時間の場合、第1優先度は4と記憶されている。CPU11は特定情報から取得した時間帯から、第1情報がYESの第1配信IDに係る時間帯を減じて差分を算出する。なお、CPU11は第1情報がYESの第1配信IDに係る時間帯から、特定情報から取得した時間帯を減じて差分を算出しても良い。CPU11は第1優先度テーブル155を参照し、差分に対応する第1優先度を読み出す。なお、第1優先度テーブル155の数値例はあくまで一例であり、これに限るものではない。また、本実施形態では説明を容易にするために、第1優先度テーブル155を用いる例を挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば差分を代入することにより、第1優先度が算出される数式を記憶部15に予め記憶しておいても良い。CPU11は差分を読み出した数式へ代入することで、第1優先度を算出しても良い。
図39は第2優先度テーブル156のレコードレイアウトを示す説明図である。第2優先度テーブル156は端末装置3A〜3Dの機種間の関連性を第2優先度として記憶したものである。例えば端末装置3Aと端末装置3Bとの間は互換性が高いことから大きな第2優先度3が記憶されている。
また同一機種間は最も大きな第2優先度4が記憶されている。端末装置3Dは、端末装置3Aと比較して、画面サイズが小さいことから、互換性は低い。そのため、端末装置3Aと端末装置3Dとの間は、小さな第2優先度−2が記憶されている。なお、記載した数値はあくまで一例であり、これに限るものではない。機種間の互換性に応じて適宜の値を設定すればよい。
CPU11は第1情報がYESの第1配信IDに係る第1優先度と、第2情報がYESの第2配信IDに係る第2優先度とを比較し、いずれか大きい方の配信IDを選択する。CPU11は選択した配信IDに対応する表示情報を表示情報DB152から出力する。なお、CPU11は第1優先度、または、第2優先度のいずれか一方しか存在しない場合は、存在する優先度に係る配信IDを選択する。またCPU11は第2優先度しか存在せず、かつ、第2優先度の値が−の場合、当該第2優先度に係る配信IDを選択しなくとも良い。
図40乃至図42は表示情報の出力処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は配信サーバ2から送信された特定情報と、表示情報の取得要求とを、通信部16を介して取得する(ステップS401)。CPU11は特定情報DB151から特定情報に対応する配信IDを読み出す(ステップS402)。CPU11は配信IDに対応する表示情報が、表示情報DB152に記憶されているか否かを判断する(ステップS403)。
CPU11は配信IDに対応する表示情報が記憶されていると判断した場合(ステップS403でYES)、ステップS194へ移行する。なお、ステップS194以降の処理は他の実施形態で述べたとおりであるので詳細な説明は省略する。CPU11は配信IDに対応する表示情報が表示情報DB152に記憶されていないと判断した場合(ステップS403でNO)、ステップS404へ移行する。CPU11はステップS401で取得した施設及び機種が同一であり、時間帯が異なる第1配信IDを読み出す(ステップS404)。
CPU11は第1配信IDの内、第1情報がYESの第1配信IDが、参照情報DB153に記憶されているか否かを判断する(ステップS405)。CPU11は第1情報がYESの第1配信IDが記憶されていると判断した場合(ステップS405でYES)、第1情報がYESの第1配信IDを抽出する(ステップS406)。CPU11は抽出した各第1配信IDの時間帯を特定情報DB151から読み出す(ステップS407)。CPU11はステップS401で取得した時間帯と、ステップS407で読み出した時間帯とに基づき、第1配信ID毎に差分を算出する(ステップS408)。CPU11は各配信IDの差分及び第1優先度テーブル155を参照し、第1配信ID毎に第1優先度を決定する(ステップS409)。
CPU11は、ステップS409の処理後、または、第1情報がYESの第1配信IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS405でNO)、ステップS411へ移行する。CPU11はステップS401で取得した施設及び時間帯が同一であり、機種が異なる第2配信IDを読み出す(ステップS411)。CPU11は第2配信IDの内第2情報がYESの第2配信IDが、参照情報DB153に記憶されているか否かを判断する(ステップS412)。CPU11は第2情報がYESの第2配信IDが記憶されていると判断した場合(ステップS412でYES)、第2配信IDを抽出する(ステップS413)。CPU11は第2配信IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS412でNO)、ステップS416へ移行する。
CPU11は抽出した各第2配信IDの機種を特定情報DB151から読み出す(ステップS414)。CPU11はステップS401で取得した機種及びステップS414で読み出した機種に基づき、第2優先度テーブル156を参照し、第2配信ID毎に第2優先度を決定する(ステップS415)。CPU11はステップS406及びステップS413において第1配信ID及び第2配信IDの双方が抽出されたか否かを判断する(ステップS416)。CPU11は双方が抽出されていないと判断した場合(ステップS416でNO)、ステップS417へ移行する。
CPU11は第1配信IDのみ抽出されたか否かを判断する(ステップS417)。CPU11は第1配信IDのみ抽出されたと判断した場合(ステップS417でYES)、ステップS418へ移行する。CPU11はステップS409で決定した第1配信IDの第1優先度を読み出す(ステップS418)。CPU11は最も高い第1優先度をもつ第1配信IDを決定する(ステップS419)。CPU11はステップS207へ移行する。なお、ステップS207以降の処理は他の実施形態で述べたとおりであるので詳細な説明は省略する。
CPU11は第1配信IDのみ抽出したと判断しない場合(ステップS417でNO)、第2配信IDのみ抽出したか否かを判断する(ステップS421)。CPU11は第2配信IDのみ抽出したと判断した場合(ステップS421でYES)、ステップS422へ移行する。CPU11はステップS415で決定した第2配信IDの第2優先度を読み出す(ステップS422)。CPU11は最も高い第1優先度をもつ第2配信IDを決定する(ステップS423)。CPU11はステップS219へ移行する。なお、ステップS219以降の処理は他の実施形態で述べたとおりであるので詳細な説明は省略する。CPU11は第2配信IDのみ抽出したと判断しない場合(ステップS421でNO)、ステップS228へ移行する。なお、ステップS228以降の処理は他の実施形態で述べたとおりであるので詳細な説明は省略する。
CPU11は第1配信ID及び第2配信IDの双方が抽出されたと判断した場合(ステップS416でYES)、ステップS424へ移行する。CPU11はステップS409で決定した第1配信IDの第1優先度、及び、ステップS415で決定した第2配信IDの第2優先度を読み出す(ステップS424)。CPU11は読み出した第1配信IDの第1優先度と第2配信IDの第2優先度との中から、最も高い優先度をもつ配信IDを決定する(ステップS425)。CPU11は決定した配信IDは第1配信IDであるか否かを判断する(ステップS426)。
CPU11は第1配信IDであると判断した場合(ステップS426でYES)、ステップS207へ移行する。一方、CPU11は第1配信IDでないと判断した場合(ステップS426でNO)、ステップS219へ移行する。これにより、時間帯のみ異なる配信IDに係る表示情報と、機種が異なる配信IDに係る表示情報とが存在する場合、管理者の設定に応じた優先度に従い、好ましい表示情報が出力される。
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態5
図43は実施の形態5に係るDBサーバ1のハードウェア群を示すブロック図である。実施の形態1乃至4に係るDBサーバ1を動作させるためのプログラムは、本実施の形態5のように、読み取り部(図示せず)にUSBメモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
図43に示すDBサーバ1は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aによりまたは通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述したDBサーバ1として機能する。
本実施の形態5は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
以上の実施の形態1乃至5を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
端末装置に表示する表示情報を出力する中央装置において、
表示情報に関連する施設を示す施設情報と当該表示情報を表示する端末装置の機種を示す機種情報と当該表示情報を表示する時間を示す時間情報とを含む特定情報を取得する取得部と、
特定情報に対応付けられた表示情報を記憶する記憶部を参照し、前記取得部により取得した特定情報に対応する表示情報が前記記憶部に記憶されているか否かを判断する判断部と、
該判断部により記憶されていないと判断した場合に、前記取得した特定情報により示される前記時間とは異なる時間を示す特定情報に対応付けられた表示情報または前記取得した特定情報により示される前記機種とは異なる機種を示す特定情報に対応付けられた表示情報を前記記憶部から出力する出力部と
を備える中央装置。
(付記2)
請求項1に記載の中央装置は、
前記判断部により記憶されていないと判断した場合に、異なる時間での表示情報の出力を許可するか否かを示す第1情報を特定情報に対応付けて記憶する第1記憶部を参照し、前記取得部により取得した施設及び機種が共通であり、かつ、出力を許可する第1情報が記憶された表示情報が前記記憶部に記憶されているか否かを判断する、第1判断部と、
前記判断部により前記表示情報が記憶されていないと判断した場合、異なる機種での表示情報の出力を許可するか否かを示す第2情報を特定情報に対応付けて記憶する第2記憶部を参照し、前記取得部により取得した施設及び時間が共通であり、かつ、出力を許可する第2情報が記憶された表示情報が前記記憶部に記憶されているか否かを判断する第2判断部と、
の少なくとも何れか一方を備え、
前記出力部は、該判断部により記憶されていないと判断した場合に替えて、前記第1判断部を備える場合において前記記憶されていると該第1判断部により判断した場合と、前記第2判断部を備える場合において前記記憶されていると該第2判断部により判断した場合と、の少なくとも何れか一方の場合に、前記表示情報を出力する
中央装置。
(付記3)
前記出力部は、
前記第1判断部を備える場合において前記記憶部に複数の表示情報が記憶されていると当該第1判断部により判断した場合、前記取得部により取得した特定情報により示される時間と複数の表示情報に係る時間との差分に基づき選択される一の表示情報を出力し、
前記第2判断部を備える場合において前記記憶部に複数の表示情報が記憶されていると当該第2判断部により判断した場合、前記取得部により取得した特定情報により示される機種と複数の表示情報に係る機種との間の重みに基づき選択される一の表示情報を出力する
付記2に記載の中央装置。
(付記4)
前記判断部により表示情報が記憶されていないと判断した場合に、前記取得部により取得した特定情報を出力する特定情報出力部
を備える付記1乃至3に記載の中央装置。
(付記5)
前記第1判断部を備える場合において前記判断部により表示情報が記憶されていないと判断した場合に、前記取得部により取得した特定情報、並びに、前記第1出力部により出力された表示情報及び該表示情報に対応する特定情報を出力する第1特定情報出力部と、
前記第2判断部を備える場合において前記判断部により表示情報が記憶されていないと判断した場合に、前記取得部により取得した特定情報、並びに、前記第2出力部により出力された表示情報及び該表示情報に対応する特定情報を出力する第2特定情報出力部と、
の少なくとも何れか一方を備える付記2または3に記載の中央装置。
(付記6)
前記判断部により記憶されていないと判断した場合であって、前記取得した特定情報により示される前記時間とは異なる時間を示す特定情報に対応付けられた表示情報または前記取得した特定情報により示される前記機種とは異なる機種を示す特定情報に対応付けられた表示情報が前記記憶部に記憶されている場合に、前記出力部を制御するための入力操作を受け付ける画面を構成する画面情報の生成に用いるプログラムを呼び出すURLに当該画面情報の生成に用いるパラメータを示すクエリを付加した文字列データを含む電子メールを、前記表示情報を表示する端末装置の管理者に宛てて送信する通知部
を備える付記1又は2に記載の中央装置。
(付記7)
端末装置に表示する表示情報を出力するコンピュータに用いるプログラムにおいて、
コンピュータを、
表示情報に関連する施設を示す施設情報と当該表示情報を表示する端末装置の機種を示す機種情報と当該表示情報を表示する時間を示す時間情報とを含む特定情報を取得する取得部と、
特定情報に対応付けられた表示情報を記憶する記憶部を参照し、前記取得部により取得した特定情報に対応する表示情報が前記記憶部に記憶されているか否かを判断する判断部と、
該判断部により記憶されていないと判断した場合に、前記取得した特定情報により示される前記時間とは異なる時間を示す特定情報に対応付けられた表示情報または前記取得した特定情報により示される前記機種とは異なる機種を示す特定情報に対応付けられた表示情報を前記記憶部から出力する出力部と
して機能させるプログラム。
(付記8)
端末装置に表示する表示情報を中央装置の制御部により出力する出力方法において、
表示情報に関連する施設を示す施設情報と当該表示情報を表示する端末装置の機種を示す機種情報と当該表示情報を表示する時間を示す時間情報とを含む特定情報を前記制御部により取得し、
特定情報に対応付けられた表示情報を記憶する記憶部を参照し、前記制御部により、前記取得した特定情報に対応する表示情報が前記記憶部に記憶されているか否かを判断し、
記憶されていないと判断した場合に、前記制御部により、前記取得した特定情報により示される前記時間とは異なる時間を示す特定情報に対応付けられた表示情報または前記取得した特定情報により示される前記機種とは異なる機種を示す特定情報に対応付けられた表示情報を前記記憶部から出力する
出力方法。
(付記9)
中央装置から、端末装置に表示する表示情報を出力する出力システムにおいて、
前記中央装置は、
表示情報に関連する施設を示す施設情報と当該表示情報を表示する端末装置の機種を示す機種情報と当該表示情報を表示する時間を示す時間情報とを含む特定情報を取得する取得部と、
特定情報に対応付けられた表示情報を記憶する記憶部を参照し、前記取得部により取得した特定情報に対応する表示情報が前記記憶部に記憶されているか否かを判断する判断部と、
該判断部により記憶されていないと判断した場合に、前記取得した特定情報により示される前記時間とは異なる時間を示す特定情報に対応付けられた表示情報または前記取得した特定情報により示される前記機種とは異なる機種を示す特定情報に対応付けられた表示情報を前記記憶部から出力する出力部とを備え、
前記端末装置は、
前記出力部により出力された表示情報を表示する表示部
を備える出力システム。