JP5504132B2 - スナップインバルブ及びタイヤバルブユニット - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ホイールのリムに装着すべく形成されるスナップインバルブ、及び該スナップインバルブを用いて前記リムに装着されるタイヤバルブユニットに関する。
従来から、車両用タイヤにおける空気圧等のタイヤ状態を車室内で監視するタイヤ状態監視装置が知られているとともに、この装置に用いられるタイヤバルブユニットが種々提案されている。
このタイヤバルブユニットは一般的に、車両のホイールのリムに装着されるスナップインバルブ、及びスナップインバルブの端部に結合されるタイヤセンサを備えてなる。前記スナップインバルブは、バルブ本体と、バルブ本体から延出するバルブステムと、該バルブステムを囲繞する筒状弾性部材とを備えている。バルブステムは、金属製の硬質筒状部材である。筒状弾性部材は、例えばゴム製であって、バルブステムを囲繞する。タイヤセンサは、例えば空気圧センサであって、バルブステムに装着される。このようなタイヤバルブユニットは、前記筒状弾性部材を介して車両用ホイールのリムに装着される。
こうしてタイヤバルブユニットは、リムに対して弾性を有する筒状弾性部材を介して支持されるとともに、その端部にはホイールの回転により遠心力を受けるタイヤセンサを有するものとなっている。このため、ホイールの回転に伴ってタイヤセンサが受ける遠心力が大きくなると、タイヤバルブユニットをリムに支持している筒状弾性部材に撓みが生じ、タイヤバルブユニットがリムに対して傾いてしまうおそれがある。そして筒状弾性部材が撓むことにより、タイヤセンサがリムに接触したり、筒状弾性部材とリムとの間の気密性が低下してタイヤ内の空気漏れが生じたり、リムへの筒状弾性部材の支持力が低下してタイヤバルブユニットがリムから抜け落ちたりする。そこでタイヤセンサの大きさや形状を制限することによってホイールの回転に伴いタイヤセンサに生じる遠心力を小さくすることにより、筒状弾性部材が大きく撓まないようにしているものの、タイヤセンサの大きさや形状の制約がタイヤセンサの機能をも制約してしまうこともある。
そこで、リムに対するタイヤバルブユニットの傾きを抑制するタイヤバルブユニットの一例が特許文献1に提案されている。特許文献1に記載のタイヤバルブユニットUは、図8に示すように、リムRを挿通するタイヤバルブ1と、同タイヤバルブ1の端部にボルト3を介して結合されるタイヤセンサ2とを有している。タイヤバルブ1は、先端にバルブ本体10を備えるバルブステム12と、同バルブステム12を囲繞する筒状弾性部材16とを備えている。筒状弾性部材16の外周には、第1係合部17と第2係合部18との間に装着溝19が設けられているため、タイヤバルブ1がリムRに挿通されると、タイヤバルブ1は同装着溝19を介してリムRのバルブ装着孔Rhに気密性を維持しつつ嵌合される。バルブステム12の外周には、筒状弾性部材16の第1係合部17に対応する位置に突部90が形成されている。これにより、装着溝19と突部90との間の距離が短くなるため、装着溝19に嵌合されたリムRと突部90との間に介在される筒状弾性部材16が薄くなる。これによりタイヤバルブ1に傾く力が加わるとき、筒状弾性部材16が薄いことからその撓みが少なくなるので、タイヤバルブ1がリムRに対して傾きづらくなる。
米国特許出願公開第2010/0024539号明細書
確かに、特許文献1に開示されたタイヤバルブユニットによれば、タイヤバルブ1がリムRに対して傾きづらくなるものの、タイヤバルブ1をバルブ装着孔Rhに挿通させるとき、筒状弾性部材16の突部90に対応する部分は薄いため変形が少なくなる。そのため、筒状弾性部材16は、バルブ装着孔Rhに取り付けられる際、バルブ装着孔Rhに強く擦られるだけでなく、筒状弾性部材16の材質がリムRより柔らかいため、傷付いたり、塑性変形したり、又は一部が欠けたりするおそれもある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、リムへの取り付けに係る作業性を高く維持するとともに、リムの回転運動に伴う力が作用しても傾きを小さく維持することのできるスナップインバルブ、及び該スナップインバルブを用いて前記リムに装着されるタイヤバルブユニットを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両のホイールのリムに、タイヤの取り付けられる側である前記リムの内側から該リムの開口に挿通されることで該開口を貫通した状態で装着されるとともに、前記リムの内側にタイヤ状態を検出するタイヤセンサの結合されるスナップインバルブであって、前記タイヤセンサから前記リムの外側へ延びるバルブステムと、前記バルブステムを軸にして前記バルブステムの周りに設けられる弾性部材とを備え、前記弾性部材は、前記リムの外側に配置される先端部から前記リムの内側に配置される基端部へ外径が徐々に拡大するかたちに形成されるとともに、前記開口の内径よりも大きい外径を有して前記装着された状態では前記開口の内面に密着する係合部を有し、前記バルブステムの外周の少なくとも一部には、前記弾性部材のうちで前記係合部より前記先端部側の位置に、前記開口の通過に伴う前記弾性部材の圧縮変形に対応して弾性変形するとともに、前記装着された状態では前記係合部からの押圧を受けて該押圧に対抗する力を前記係合部に向けて付与する硬質の支持部が設けられ、前記支持部は、前記バルブステムの突部として設けられ、前記突部は、前記基端部に向けた弾性変形が可能な厚みで前記バルブステムから突出しているとともに、該突部の先端が前記係合部に向けて屈曲していることを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明は、車両のホイールのリムに、タイヤの取り付けられる側である前記リムの内側から該リムの開口に挿通されることで該開口を貫通した状態で装着されるとともに、前記リムの内側にタイヤ状態を検出するタイヤセンサの結合されるスナップインバルブであって、前記タイヤセンサから前記リムの外側へ延びるバルブステムと、前記バルブステムを軸にして前記バルブステムの周りに設けられる弾性部材とを備え、前記弾性部材は、前記リムの外側に配置される先端部から前記リムの内側に配置される基端部へ外径が徐々に拡大するかたちに形成されるとともに、前記開口の内径よりも大きい外径を有して前記装着された状態では前記開口の内面に密着する係合部を有し、前記バルブステムの外周の少なくとも一部には、前記弾性部材のうちで前記係合部より前記先端部側の位置に、前記開口の通過に伴う前記弾性部材の圧縮変形に対応して弾性変形するとともに、前記装着された状態では前記係合部からの押圧を受けて該押圧に対抗する力を前記係合部に向けて付与する硬質の支持部が設けられ、前記支持部は、前記バルブステムの突部として設けられ、前記突部は、前記基端部に向けた弾性変形が可能な厚みで前記バルブステムから突出しているとともに、前記バルブステムの外周から前記係合部に向けて延びる弧状に屈曲していることを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明は、車両のホイールのリムに、タイヤの取り付けられる側である前記リムの内側から該リムの開口に挿通されることで該開口を貫通した状態で装着されるとともに、前記リムの内側にタイヤ状態を検出するタイヤセンサの結合されるスナップインバルブであって、前記タイヤセンサから前記リムの外側へ延びるバルブステムと、前記バルブステムを軸にして前記バルブステムの周りに設けられる弾性部材とを備え、前記弾性部材は、前記リムの外側に配置される先端部から前記リムの内側に配置される基端部へ外径が徐々に拡大するかたちに形成されるとともに、前記開口の内径よりも大きい外径を有して前記装着された状態では前記開口の内面に密着する係合部を有し、前記スナップインバルブは、前記弾性部材のうちで前記係合部より前記先端部側の位置に、前記開口の通過に伴う前記弾性部材の圧縮変形に対応して弾性変形するとともに、前記装着された状態では前記係合部からの押圧を受けて該押圧に対抗する力を前記係合部に向けて付与する硬質の支持部を備え、前記支持部は、前記バルブステムとは別部材のコレット形状を有するリングであって、前記リングは、同リングの外周に受ける径方向の内側への押圧に応じて外径が縮小するように弾性変形するものであるとともに、前記弾性変形に伴う外径の縮小を可能とする隙間を前記バルブステムと前記リングとの間に有する態様に同バルブステムの外周に配置されるものであることを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明は、車両のホイールのリムに、タイヤの取り付けられる側である前記リムの内側から該リムの開口に挿通されることで該開口を貫通した状態で装着されるとともに、前記リムの内側にタイヤ状態を検出するタイヤセンサの結合されるスナップインバルブであって、前記タイヤセンサから前記リムの外側へ延びるバルブステムと、前記バルブステムを軸にして前記バルブステムの周りに設けられる弾性部材とを備え、前記弾性部材は、前記リムの外側に配置される先端部から前記リムの内側に配置される基端部へ外径が徐々に拡大するかたちに形成されるとともに、前記開口の内径よりも大きい外径を有して前記装着された状態では前記開口の内面に密着する係合部を有し、前記スナップインバルブは、前記弾性部材のうちで前記係合部より前記先端部側の位置に、前記開口の通過に伴う前記弾性部材の圧縮変形に対応して弾性変形するとともに、前記装着された状態では前記係合部からの押圧を受けて該押圧に対抗する力を前記係合部に向けて付与する硬質の支持部を備え、前記支持部は、前記バルブステムとは別部材のリングであって、該リングは、リングの一部が径方向に沿って除去されたCリングであり、前記リングは、同リングの外周に受ける径方向の内側への押圧に応じて外径が縮小するように弾性変形するものであるとともに、前記弾性変形に伴う外径の縮小を可能とする隙間を前記バルブステムと前記リングとの間に有する態様に同バルブステムの外周に配置されるものであることを要旨とする。
請求項1、請求項2、請求項3、及び請求項4に記載の発明によれば、リムの開口にスナップインバルブを通すことで該開口に係合部を係合させるとき、係合部の手前に配置される支持部は開口の通過に伴い弾性変形するため、支持部に対応する部分にあっても開口の挿通が容易になる。これにより、支持部が弾性変形しないような場合と比較すると、開口と弾性部材とが擦れる力が軽減されるため、開口よりも柔らかく剛性の低い弾性部材が、傷付いたり、塑性変形したり、一部が欠けたりするようなおそれが低減されるようになる。
また、スナップインバルブは、例えばリムの回転に伴いタイヤセンサに印加された遠心力を開口に係合されている係合部に受けることなどにより、その係合部を支点にして傾けられる力を受けて傾くことがある。このようなことからスナップインバルブが傾けられると、その係合部は係合された開口からの押圧を受け、この押圧が係合部を介して支持部にも伝達される。支持部は、この伝達された押圧に対抗する力を同係合部に付与することから、開口と係合部との間の位置の変化、すなわち、リムに対するスナップインバルブの傾きを矯正するようになる。これにより、リムに対するスナップインバルブの傾きを小さくすることができるようになる。
これらのことから、スナップインバルブを、リムへの取り付けに係る作業性を高く維持することができるものとするとともに、リムの回転運動に伴う力が作用しても傾きを小さく維持することのできるものとすることができる。その結果、スナップインバルブの傾きが弾性部材に生じさせる撓みが小さくなり、弾性部材とリムとの間の気密性が低下してタイヤ内の空気漏れが生じたり、リムへの弾性部材の支持力が低下してタイヤバルブユニットがリムから抜け落ちたり、タイヤセンサがリムに接触したりするおそれが抑制される。
請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、支持部がバルブステムに設けられるので、スナップインバルブにおける支持部の配置が比較的容易である
また、基端部に向けた弾性変形が可能な厚みでバルブステムから突出する突部の構成により、支持部が弾性変形することから、スナップインバルブの開口への取り付け、開口に取り付けられた後のスナップインバルブの傾き防止が好適に行われるようになる。
請求項に記載の発明によれば、前記突部の先端が前記係合部に向けて屈曲していることにより、突部の形状が単純な形状となるため、突部の形成が比較的容易になる。
請求項に記載の発明では、前記突部前記バルブステムの外周から前記係合部に向けて延びる弧状に屈曲している。
このような構成によれば、開口への取り付けのとき、弧状に屈曲している同突部の弾性変形が容易になり、取り付け作業の作業性を向上させる。
請求項3及び請求項4に記載の発明では、前記支持部前記バルブステムとは別部材のリングとして、同バルブステムの外周に配置されている。
このような構成によれば、支持部がバルブステムとは別部材として形成されるので、その形状や部材などの選択性が向上するようになる。
また、前記リングは、同リングの外周に受ける径方向の内側への押圧に応じて外径が縮小するように弾性変形するものであるとともに、前記弾性変形に伴う外径の縮小を可能とする隙間を前記バルブステムと前記リングとの間に有する態様に同バルブステムの外周に配置されるものである。
このような構成によれば、リングは外径に受ける径方向の内側への押圧に応じて縮小することから、開口に取り付けられるときには縮小して開口への取り付けを容易にする。また、係合部に開口が係合された後、リングは外径の大きさが元に戻ることで、係合部からの押圧に対抗する力を係合部に対して付与することで、スナップインバルブのリムに対する傾きを抑えることができるようになる。
請求項に記載の発明では、前記リングコレット形状を有している。
このような構成によれば、開口への取り付けに伴いコレット形状のリングは好適に縮小するので、スナップインバルブの開口への取り付けが容易になる。
請求項に記載の発明では、前記リングは、リングの一部が径方向に沿って除去されたCリングである。
このような構成によれば、リングがCリングであることから、支持部を容易な構造とすることができる。
上記課題を解決するため、請求項に記載の発明は、車両のホイールのリムに、タイヤの取り付けられる側である前記リムの内側から該リムの開口を挿通されることで該開口を貫通した状態で装着されるスナップインバルブと、前記スナップインバルブに結合されることで前記リムの内側に配置されてタイヤ状態を検出するタイヤセンサとを備えるタイヤバルブユニットであって、前記スナップインバルブは、請求項1〜のいずれか一項に記載のスナップインバルブからなることを要旨とする。
このような構成によれば、リムの開口にスナップインバルブを通すことで該開口に係合部を係合させるとき、支持部は開口の通過に伴い弾性変形するため、支持部に対応する部分にあっても開口の挿通が容易になる。これにより、支持部が弾性変形しないような場合と比較すると、開口と弾性部材とが擦れる力が軽減されるため、開口よりも柔らかく剛性の低い弾性部材が、傷付いたり、塑性変形したり、一部が欠けたりするようなおそれが低減されるようになる。
また、スナップインバルブは、リムの回転に伴いタイヤセンサに印加された遠心力を開口に係合されている係合部に受けることにより、その係合部を支点にして傾けられる力を受けて傾く。このようなことからスナップインバルブが傾けられると、その係合部は係合された開口からの押圧を受け、この押圧が係合部を介して支持部にも伝達される。支持部は、この伝達された押圧に対抗する力を同係合部に付与することから、開口と係合部との間の位置の変化、すなわち、リムに対するスナップインバルブの傾きを矯正するようになる。これにより、リムに対するスナップインバルブの傾きを小さくすることができるようになる。
これらのことから、タイヤバルブユニットをリムへの取り付けに係る作業性を高く維持することができるものとするとともに、リムの回転運動に伴う力が作用してもスナップインバルブの傾きを小さく維持することのできるものとすることができる。その結果、スナップインバルブの傾きが弾性部材に生じる撓みが小さくなり、弾性部材とリムとの間の気密性が低下してタイヤ内の空気漏れが生じたり、リムへの弾性部材の支持力が低下してタイヤバルブユニットがリムから抜け落ちたり、タイヤセンサがリムに接触したりするおそれが抑制される。
従って、上記記載の発明によれば、タイヤバルブの取り付けに係る作業性を高く維持するとともに、回転運動に伴う力が作用してもタイヤバルブの傾きを小さく維持することのできるスナップインバルブ、及び該スナップインバルブを用いて前記リムに装着されるタイヤバルブユニットを提供することができる。
本発明にかかるタイヤバルブユニットを具体化した第1の実施形態についてその概略構造を示す平面図。 同実施形態のタイヤバルブユニットについて、図1の2−2線における断面構造を示す断面図。 本発明にかかるタイヤバルブユニットを具体化した第2の実施形態についてその概略構造を示す断面図。 本発明にかかるタイヤバルブユニットを具体化した第3の実施形態についてその概略構造を示す図であって、(a)は断面図、(b)はコレット形状のリングの正面図、(c)は同リングの側面図。 本発明にかかるタイヤバルブユニットを具体化した第4の実施形態についてその概略構造を示す図であって、(a)は断面図、(b)はCリングの正面図、(c)は同Cリングの側面図。 本発明にかかるタイヤバルブユニットを具体化した第5の実施形態についてその概略構造を示す断面図。 本発明にかかるタイヤバルブユニットを具体化した第6の実施形態についてその概略構造を示す図であって、(a)は断面図、(b)は正面図。 従来のタイヤバルブユニットについてその概略構造を示す概略図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を、図1及び図2に従って説明する。
図1及び図2は、本実施形態のタイヤバルブユニットUを示す。タイヤバルブユニットUは、車両用タイヤ内の空気圧や温度等のタイヤ状態を監視するタイヤ状態監視装置に用いられる。タイヤバルブユニットUは、いわゆるスナップインバルブとしてのタイヤバルブ1と、該タイヤバルブ1にボルト3により締結されたタイヤセンサ2とを備え、車両用ホイールのリムRに設けられる開口としてのバルブ装着孔Rhに装着される。なお本実施形態では、バルブ装着孔Rhに装着されたタイヤバルブ1にあって、リムRの外側に配置される部分を先端部、リムRの外側の端部を先端とするとともに、リムRの内側に配置される部分を基端部、リムRの内側の端部を基端とする。すなわち、タイヤバルブ1の先端にはキャップ10Aが螺合される一方、タイヤバルブ1の基端にはタイヤセンサ2が取り付けられている。
タイヤセンサ2は、センサユニット(図示略)を収容する樹脂製のハウジングを含む。センサユニットは、種々の電子部品やバッテリ、アンテナ等を含み、リムRに装着されるタイヤの状態(内部空気圧等)を検出する機能や、検出したタイヤ状態を車室内に設けられる受信装置(図示略)に送信する送信機能等を備えている。
タイヤバルブ1は、金属製のバルブ本体10を含む。バルブ本体10は、リムRに挿通される態様によりリムRに装着されることで、リムRの外側に先端部を、リムRの内側に基端部を配置させる。バルブ本体10は、バルブステム12を含み、バルブステム12は、タイヤセンサ2に結合される小径部13を含む。すなわち、バルブ本体10の基端部には小径部13が配置され、バルブ本体10の先端部にはバルブステム12が配置される。バルブ本体10は、該バルブ本体10が延びる方向である長さ方向に延びる軸を有するとともに、その軸を中心とする外周に弾性部材としての筒状弾性部材16を有している。
図1及び図2に示すように、筒状弾性部材16は、弾性を有するゴム部材などからなり、バルブステム12の外周面に固着されている。筒状弾性部材16は、先端に向かうテーパ状をなしていることから、同先端側の外径がバルブ装着孔Rhの内径よりも小さいとともに、基端側の外径がバルブ装着孔Rhの内径よりも大きい。すなわち、筒状弾性部材16は、その先端から基端に向かって徐々に外径が大きくなる形状をしている。筒状弾性部材16の外周面には、径方向外側に向かって突出する環状の第1係合部17及び第2係合部18が設けられている。
第2係合部18は、筒状弾性部材16の基端に設けられ、リムRの内側面に係合可能である。第1係合部17は、第2係合部18からリムRの厚さに相当する距離だけ筒状弾性部材16の軸方向に離間しており、リムRの外側面に係合可能である。筒状弾性部材16のうちでこれら第1及び第2係合部17,18間には、バルブ装着孔Rhの周囲のリムRの部分(装着部Ra)が嵌入される装着溝19が形成されている。本実施形態において、第1係合部17及び第2係合部18の各々は環状凸部であるが、周方向に沿って所定間隔を置いて配置された複数の突起によって構成されてもよい。
このようなことからタイヤバルブ1は、先端がリムRの内側からリムRのバルブ装着孔Rhに挿通されるとともに、筒状弾性部材16が同バルブ装着孔Rhに押し込まれることで、装着溝19がバルブ装着孔Rhに配置される。これにより、タイヤバルブ1がリムRに装着される。ところで筒状弾性部材16はテーパ状であるため、その外径が第1係合部17よりも手前(先端側)でバルブ装着孔Rhの内径よりも大きくなる。このことからタイヤバルブ1は、先端側はバルブ装着孔Rhを容易に挿通するものの、筒状弾性部材16の外径がバルブ装着孔Rhの内径よりも大きくなると、同筒状弾性部材16の同外径をバルブ装着孔Rhによって同バルブ装着孔Rhを通す大きさに弾性変形されながら同バルブ装着孔Rhに押し込まれる。そしてタイヤバルブ1は、バルブ装着孔Rhに筒状弾性部材16の第1係合部17を通過させることによってバルブ装着孔Rhを装着溝19に嵌め込むようになる。
筒状弾性部材16がバルブ装着孔Rhに取り付けられる前、装着溝19の外径はバルブ装着孔Rhの内径よりも大きい。このため、筒状弾性部材16がバルブ装着孔Rhに取り付けられると、装着溝19はバルブ装着孔Rhにより押圧されて弾性変形する。この弾性変形に対抗する弾性力が装着溝19とバルブ装着孔Rhの内面とを密着させるため、装着溝19とバルブ装着孔Rhとの間に気密性が確保される。ところがタイヤバルブ1が傾くことによりバルブ装着孔Rhと装着溝19との係合面に傾きが生じるようになると、バルブ装着孔Rhと装着溝19との間の密着性が低下して、それらの間の気密性も低下するおそれがある。装着溝19とバルブ装着孔Rhとの間の気密性の低下は、タイヤからの空気漏れなどを生じさせて、タイヤ内部の空気圧を低下させかねない。
図2に示すように、筒状弾性部材16には、タイヤバルブユニットUがリムRに装着された状態においてリムRの内側に位置する凹設部20が設けられている。凹設部20は、筒状弾性部材16の筒内に設けられており、リムRの内側であるタイヤの内部空間に向かって開放されている。凹設部20の内壁と小径部13の外周面との間に形成されている環状空間部Sは、基端部から筒状弾性部材16の装着溝19に対応する位置まで延びている。
次に、バルブステム12に関してその詳細について説明する。
図2に示すように、バルブ本体10は、バルブ本体10先端部の内部にバルブ機構部品Vが収容されている。前記バルブステム12は円筒形などの筒状であり、バルブステム12の筒内には、長手方向に延びる筒内空間としての連通路12Aが形成されている。バルブステム12は金属製であるが、硬質筒状部材であれば樹脂製でもよい。前記小径部13は、バルブステム12の軸方向に延びる円筒形などの筒状である。小径部13は、タイヤセンサ2に結合される部分にバルブステム12の軸方向に交差する貫通孔が形成されるため、同貫通孔にボルト3が挿通されることによりタイヤセンサ2に締め付けられる。また、小径部13にはバルブステム12に連通している筒内の空間である連通路12Aを筒外の空間に連通させる連絡孔14が設けられている。連絡孔14は、タイヤセンサ2よりも先端側に設けられているため、バルブステム12の連通路12AとリムRの内側との間の空気の流通を確保する。
バルブステム12は、その基端に環状の溝である環状溝12Cと、環状溝12Cの基端側側壁を構成する突部を構成する支持部12Dとがそれぞれ形成されている。環状溝12Cと支持部12Dは、タイヤバルブユニットUがリムRに装着された状態において、リムRの外側に配置される。詳述すると、支持部12Dの設置位置は、バルブステム12において筒状弾性部材16における第1係合部17の径方向内側に対応する位置である。また支持部12Dは、同設置位置においてバルブステム12の外周にフランジ状に設けられている。すなわち、支持部12Dは、小径部13に対して凸設されるとともに、環状溝12Cの溝側壁を構成している。
なお支持部12Dは、バルブステム12の周方向に連続している環状の構成であっても、周方向に複数に分割されている構成であってもよい。支持部12Dの軸方向に対する厚みdは、当該支持部12Dの先端に基端方向へ印加される力によって該支持部12Dが基端方向へ弾性変形できる厚みに形成されている。なおこの厚みdは、バルブステム12の材料や支持部12Dの突出長さなどに基づいて好適な値が異なる値となるため、弾性変形を調べるため予め実施される各種実験や、各種演算や、シミュレーションなどを通じて好適な値が求められる。
これにより、筒状弾性部材16がバルブ装着孔Rhを挿通するとき、バルブ装着孔Rhにより弾性変形された筒状弾性部材16の押圧が支持部12Dに印加されて、その押圧により支持部12Dが弾性変形する。このように、バルブ装着孔Rhにより筒状弾性部材16及び支持部12Dが弾性変形されるため、筒状弾性部材16のバルブ装着孔Rhの挿通が容易になる。ところで、第1係合部17とは、筒状弾性部材16の外表面に凸設された部分であって、筒状弾性部材16を弾性変形させる量が他の部分よりも多く求められる部分である。この点、支持部12Dが同第1係合部17に対応して設けられているため、バルブ装着孔Rhによる第1係合部17の弾性変形に応じて支持部12Dも弾性変形するようになる。そのため、バルブ装着孔Rhに第1係合部17を挿通させることが容易になる。
支持部12Dの先端には、基端方向へ張り出す突部を構成する張出部12Eが形成されている。張出部12Eの長さは、装着溝19の径方向内側に対応する位置の手前までの長さになっている。これにより、タイヤバルブユニットUがリムRに装着された状態において、張出部12Eの張り出した先端がリムRのバルブ装着孔Rhの外側面に近い位置に配置される。このため、遠心力などによるF1方向への力などがタイヤセンサ2に作用して、タイヤバルブ1の先端がD1方向へ傾くような場合、図2において上側であるバルブ装着孔Rhと張出部12Eとが近づく。このとき、張出部12Eとバルブ装着孔Rhとの距離が近いため、弾性変形することのできる筒状弾性部材16の量が少ないことから、タイヤバルブ1の傾きが抑制される。また支持部12Dは、基端方向へは弾性変形する一方、径方向へはほとんど弾性変形しないため、張出部12EにリムRからの押圧力を受けた場合であれ、径方向へはほとんど変形せず、同押圧力に対して強い対抗力を生じてタイヤバルブ1の傾きを抑制する。
以上説明したように、本実施形態のタイヤバルブユニットによれば、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(1)リムRのバルブ装着孔Rhにタイヤバルブ1を通すことでバルブ装着孔Rhに装着溝19を係合させるとき、装着溝19の手前に配置される支持部12Dはバルブ装着孔Rhの通過に伴い弾性変形するため、支持部12Dに対応する部分にあってもバルブ装着孔Rhの挿通が容易になる。これにより、支持部12Dが弾性変形しないような場合と比較すると、バルブ装着孔Rhと筒状弾性部材16とが擦れる力が軽減されるため、バルブ装着孔Rhよりも柔らかく剛性の低い筒状弾性部材16が、傷付いたり、塑性変形したり、一部が欠けたりするようなおそれが低減されるようになる。
(2)タイヤバルブ1は、例えばリムRの回転に伴いタイヤセンサ2に印加された遠心力を開口に係合されている装着溝19に受けることなどにより、その装着溝19を支点にして傾けられる力を受けて傾くことがある。このようなことからタイヤバルブ1が傾けられると、その装着溝19は係合されたバルブ装着孔Rhからの押圧を受け、この押圧が装着溝19を介して支持部12Dにも伝達される。支持部12Dは、この伝達された押圧に対抗する力を同装着溝19に付与することから、バルブ装着孔Rhと装着溝19との間の位置の変化、すなわち、リムRに対するタイヤバルブ1の傾きを矯正するようになる。これにより、リムRに対するタイヤバルブ1の傾きを小さくすることができるようになる。
これらのことから、タイヤバルブ1を、リムRへの取り付けに係る作業性を高く維持することができるものとするとともに、リムRの回転運動に伴う力が作用しても傾きを小さく維持することのできるものとすることができる。その結果、タイヤバルブ1の傾きが筒状弾性部材16に生じさせる撓みが小さくなり、筒状弾性部材16とリムRとの間の気密性が低下してタイヤ内の空気漏れが生じたり、リムRへの筒状弾性部材16の支持力が低下してタイヤバルブユニットUがリムRから抜け落ちたり、タイヤセンサ2がリムRに接触したりするおそれが抑制される。
(3)支持部12Dがバルブステム12に設けられるので、タイヤバルブ1における支持部12Dの配置が比較的容易である。
(4)支持部12Dが弾性変形することから、タイヤバルブ1のバルブ装着孔Rhへの取り付け、バルブ装着孔Rhに取り付けられた後のタイヤバルブ1の傾き防止が好適に行われるようになる。
(5)張出部12Eの形状が単純な形状となるため、張出部12Eの形成が比較的容易になる。
(第2の実施形態)
本発明を具体化した第2の実施形態について、図3に従って説明する。
なお、本実施形態のタイヤバルブユニットUは、先の第1の実施形態に対して支持部12Dを支持部12Fに変更した点が相違するものの、その他の構成などは同様であることから、ここでは主に相違点について説明することとし、説明の便宜上、同様の構成などには同様の符号を付しその説明を割愛する。
図3に示すように、バルブステム12は、同バルブステム12において筒状弾性部材16の第1係合部17の径方向内側に対応する位置である基端側に、外周面から径方向に突出するフランジ状の突部としての支持部12Fを有している。
支持部12Fは、突出する方向に先細りする形状であるとともに、軸方向に対する先端方向へのテーパ状の形状をしている。先細りしている支持部12Fの先端突部21は、基端側である装着溝19の方向に延出され、かつ、同装着溝19に対応する位置の手前まで延出される。支持部12Fは、バルブステム12から突出される一方、その先端突部21が前記突出方向とは異なる基端方向に延出されていることから、バルブステム12から先端突部21までの全体が緩やかな弧状に形成されている。このように支持部12Fは、バルブステム12の外周方向に突出され、かつ、先端方向へのテーパ状であるため、その先端突部21から軸方向には、同先端突部21とバルブステム12との間に下部空間22が形成される。これにより支持部12Fは、該支持部12Fの先端突部21に基端方向への力又は軸方向への力が印加されると該支持部12Fが下部空間22の方向へ弾性変形して外周径が小さくなる。このことから支持部12Fは、バルブステム12の先端方向から押圧されると先端突部21が下部空間22側に撓むように弾性変形して外周径が部分的に小さくなる。また支持部12Fは、筒状弾性部材16から軸方向に押圧されると先端突部21が下部空間22側に撓むように弾性変形するため、同押圧力に対抗する対抗力を生じる。なお支持部12Fは、円周方向に連続している環状の構成であっても、円周方向に複数に分割されている構成であってもよい。なおこの形状は、バルブステム12の材料や支持部12Fの突出長さ、テーパ角度などに基づいて好適な形状が異なるため、弾性変形を調べるため予め実施される各種実験や、各種演算や、シミュレーションなどを通じて好適な値が求められる。
これにより、筒状弾性部材16がバルブ装着孔Rhを挿通するとき、バルブ装着孔Rhにより弾性変形された筒状弾性部材16の押圧が支持部12Fに印加されると、その押圧により支持部12Fが弾性変形する。このように、バルブ装着孔Rhにより筒状弾性部材16とともに支持部12Fが弾性変形されるため、筒状弾性部材16のバルブ装着孔Rhの挿通が容易になる。ところで第1係合部17は凸設されているので、筒状弾性部材16を弾性変形させる量が多くなるため弾性変形させることが容易ではない。しかしながら、支持部12Fが同第1係合部17に対応して設けられているため、バルブ装着孔Rhによる第1係合部17の弾性変形に応じて支持部12Fも弾性変形するようになることから、バルブ装着孔Rhに第1係合部17を挿通することが容易になる。
また、支持部12Fの先端突部21は、装着溝19の径方向内側に対応する位置の手前まで延出されている。これにより、タイヤバルブユニットUがリムRに装着された状態において、先端突部21がリムRのバルブ装着孔Rhの外側面に近い位置に配置される。このことから、タイヤセンサ2に遠心力などによるF1方向への力などが作用して、タイヤバルブ1の先端がD1方向へ傾くような場合、図3において上側であるバルブ装着孔Rhと先端突部21とが近づく。このとき、先端突部21とバルブ装着孔Rhとの距離が近いために弾性変形することのできる筒状弾性部材16が少ないことから、タイヤバルブ1の傾きが抑制される。また先端突部21は、軸方向へもある程度は弾性変形するものの筒状弾性部材16よりも剛性が高いため、バルブ装着孔Rhからの押圧力に対して強い対抗力を生じてタイヤバルブ1の傾きを抑制する。
以上説明したように、本実施形態のタイヤバルブユニットによっても先の第1の実施形態の前記(1)〜(4)の効果と同等もしくはそれに準じた効果が得られるとともに、次のような効果が得られるようになる。
(6)バルブ装着孔Rhへの取り付けのとき、弧状に屈曲している支持部12Fの弾性変形が容易になり、取り付け作業の作業性を向上させる。
(第3の実施形態)
本発明を具体化した第3の実施形態について、図4に従って説明する。
なお、本実施形態のタイヤバルブユニットUは、先の第1の実施形態に対して支持部12Dが設けられていない一方、該箇所にコレット状のリング24が設けられている点が相違するものの、その他の構成などは同様である。このことから、本実施形態では主に先の第1の実施形態に対する相違点について説明することとし、説明の便宜上、同様の構成などには同様の符号を付しその説明を割愛する。
図4に示すように、バルブステム12は、同バルブステム12において筒状弾性部材16の第1係合部17の径方向内側に対応する位置である基端側にリング配置部12Gが設けられている。リング配置部12Gの外径は、バルブステム12において同バルブステム12の先端側の外径に比べて小さい。そしてリング配置部12Gの基端側には小径部13が設けられている。
リング配置部12Gには、外周に押圧を受けると外径が小さくなるコレット状の支持部としてのリング24が、バルブステム12とは別部材として設けられている。リング24は、硬質部材の板材からなるジャバラ状の部材であり、そのジャバラの伸縮方向を環状方向に1周させた構成をしている。すなわち、リング24は、外周から押圧力を受けるとジャバラが縮んで外径が小さくなるとともに、同押圧力がなくなると、ジャバラが延びて所定の外径に戻るようになっている。リング24は、リング配置部12Gには、バルブ装着孔Rhの内径よりも小さい外径、かつ、リング配置部12Gの外径よりも大きな内径を有するように配置されている。これにより、リング24は、リング配置部12Gの表面との間に隙間d1を有するようになっており、外径に押圧力を受けたとき、隙間d1の分だけ内径が縮むことで外径も縮小するようになっている。
なお、リング24は、リング配置部12Gに配された後、リング配置部12Gとの間に所定の隙間d1を有しつつリング配置部12Gの所定の位置に位置決めされる。そして、リング24は、リング配置部12Gに位置決めされた状態でバルブステム12に筒状弾性部材16が形成されることにより筒状弾性部材16に内包されつつ同リング配置部12Gの所定の位置に配置される。
リング24は、リング外周からリング中心への力が印加されると、ジャバラが弾性変形して縮むことによりリング外径が小さくなるため、筒状弾性部材16の表面が押圧されて弾性変形すると、当該弾性変形に従って外周が押圧されて外径が小さくなる。一方、押圧力により弾性変形されたリング24は、同押圧力に対抗する対抗力も生じる。なおリング24の形状、すなわちリング24の厚みやジャバラの間隔などは、好適な弾性変形を調べるため予め実施される各種実験や、各種演算や、シミュレーションなどを通じて好適な値が求められる。
これにより、筒状弾性部材16がバルブ装着孔Rhを挿通するとき、バルブ装着孔Rhにより弾性変形された筒状弾性部材16の押圧がリング24に印加される場合、その押圧によりリング24が弾性変形する。このように、バルブ装着孔Rhにより筒状弾性部材16及びリング24が弾性変形されるため、筒状弾性部材16のバルブ装着孔Rhの挿通が容易になる。ところで第1係合部17は凸設されているので、筒状弾性部材16を弾性変形させる量が多くなるため弾性変形させることが容易ではない。しかしながら、リング24がリング配置部12Gに配置されることにより同第1係合部17に対応して設けられるため、バルブ装着孔Rhによる第1係合部17の弾性変形に応じてリング24も弾性変形するようになることから、バルブ装着孔Rhに第1係合部17を挿通することが容易になる。
またリング24は、第1係合部17に対応することに伴って、装着溝19の径方向内側に対応する位置の手前に配置される。これにより、タイヤバルブユニットUがリムRに装着された状態において、リング24がリムRのバルブ装着孔Rhの外側面に近い位置に配置される。このため、タイヤセンサ2に遠心力などによりF1方向への力などが作用して、タイヤバルブ1の先端がD1方向へ傾くような場合、図4において上側であるバルブ装着孔Rhとリング24とが近づく。このとき、リング24とバルブ装着孔Rhとの距離が近いために弾性変形することのできる筒状弾性部材16の量が少ないことから、タイヤバルブ1の傾きが抑制される。またリング24は、その一部がリング24の径方向に押圧されると、リング24の径方向高さが弾性力を受けることとなるが、ジャバラを構成する硬質部材を径方向に押圧してもその高さは縮まらない。そのため、筒状弾性部材16が弾性変形した場合であれリング24の一部のみを押圧する場合、リング24はほとんど弾性変形しないため、バルブ装着孔Rhからの押圧力に対して強い対抗力を生じてタイヤバルブ1の傾きを抑制する。
以上説明したように、本実施形態のタイヤバルブユニットによっても先の第1の実施形態の前記(1)及び(2)の効果と同等もしくはそれに準じた効果が得られるとともに、次のような効果が得られるようになる。
(7)リング24がバルブステム12とは別部材として形成されるので、その形状や部材などの選択性が向上するようになる。
(8)リング24は外径に受ける径方向の内側への押圧に応じて縮小することから、バルブ装着孔Rhに取り付けられるときには縮小してバルブ装着孔Rhへの取り付けを容易にする。また、装着溝19にバルブ装着孔Rhが係合された後、リング24は外径の大きさが元に戻ることで、装着溝19からの押圧に対抗する力を装着溝19に対して付与することで、タイヤバルブ1のリムRに対する傾きを抑えることができるようになる。
(9)バルブ装着孔Rhへの取り付けに伴いコレット形状のリング24は好適に縮小するので、タイヤバルブ1のバルブ装着孔Rhへの取り付けが容易になる。
(第4の実施形態)
本発明を具体化した第4の実施形態について、図5に従って説明する。
なお、本実施形態のタイヤバルブユニットは、先の第3の実施形態に対してコレット状のリング24がCリング25に変更された点が相違するものの、その他の構成などは同様である。このことから、本実施形態では主に先の第3の実施形態に対する相違点について説明することとし、説明の便宜上、同様の構成などには同様の符号を付しその説明を割愛する。
図5に示すように、バルブステム12は、同バルブステム12において筒状弾性部材16の第1係合部17の径方向内側に対応する位置にCリング配置部12Hが設けられている。Cリング配置部12Hの外径は、バルブステム12において同バルブステム12の先端側の外径に比べて小さい。Cリング配置部12Hの基端側には小径部13が設けられている。
Cリング配置部12Hには、円の一部が除去されて略円形の円弧となる態様の支持部としてのCリング25が設けられている。すなわちCリング25は、リングの2つの端部が所定の間隔25Gを空けて対向するようになっている。Cリング25は、硬質部材の板材からなり、外周から押圧力を受けるリングの2つの端部の間隔25Gが一時的に狭まって外径が小さくなるとともに、同押圧力がなくなると、一時的に狭まったリングの2つの端部の間隔25Gが元通りに開いて所定の外径に戻るようになっている。Cリング25は、Cリング配置部12Hには、バルブ装着孔Rhの内径よりも小さい外径、かつ、Cリング配置部12Hの外径よりも大きな内径を有するように配置されている。これによりCリング25は、Cリング配置部12Hの表面との間に隙間d2を有するようになっており、外径に押圧力を受けたとき、隙間d2の分だけ内径が縮むことで外径も縮小するようになっている。
なお、Cリング25は、Cリング配置部12Hに配された後、Cリング配置部12Hとの間に所定の隙間d2を有しつつCリング配置部12Hの所定の位置に位置決めされる。そして、Cリング25は、Cリング配置部12Hに位置決めされた状態でバルブステム12に筒状弾性部材16が形成されることによりCリング配置部12Hの所定の位置に配置される。
このようにCリング25は、リング外周からリング中心への力が印加されると、Cリング25が弾性変形してリングの2つの端部の間隔25Gが縮むことによりリング外径が小さくなる。このことから筒状弾性部材16の表面が押圧されて弾性変形すると、筒状弾性部材16に内包されているCリング25は、当該弾性変形に従って外周が押圧されてその外径が小さくなる。一方、押圧力により弾性変形されたCリング25は、同押圧力に対抗する対抗力も生じる。なおCリング25の形状、すなわちCリング25の厚みやリングの2つの端部の間隔などは、好適な弾性変形を調べるため予め実施される各種実験や、各種演算や、シミュレーションなどを通じて好適な値が求められる。
そして、先の第3の実施形態のコレット状のリング24と略同様に作用する。すなわち、バルブ装着孔Rhにより筒状弾性部材16とリング24が弾性変形するため、タイヤバルブ1によるバルブ装着孔Rhの挿通が容易になる。また、リング24は、軸方向には筒状弾性部材16のように弾性変形しないことから、タイヤバルブ1が傾いたことによる装着溝19からの押圧には対抗力を与えてタイヤバルブ1の傾きを抑制するようになる。
以上説明したように、本実施形態のタイヤバルブユニットによっても先の第1及び第3の実施形態の前記(1),(2),(7),(8)の効果と同等もしくはそれに準じた効果が得られるとともに、次のような効果が得られるようになる。
(10)Cリング25が「Cリング」であることから、Cリング25を容易な構造とすることができる。
(第5の実施形態)
本発明を具体化した第5の実施形態について、図6に従って説明する。
なお、本実施形態のタイヤバルブユニットは、先の第1の実施形態に対して支持部12Dが設けられていない一方、筒状弾性部材16に内ガイド部材16Aが設けられている点が相違するものの、その他の構成などは同様である。このことから、本実施形態では主に先の第1の実施形態に対する相違点について説明することとし、説明の便宜上、同様の構成などには同様の符号を付しその説明を割愛する。
図6に示すように、バルブステム12は、同バルブステム12において筒状弾性部材16の第1係合部17の径方向内側に対応する位置である基端側に中径部12Jが設けられている。中径部12Jの外径は、バルブステム12において同バルブステム12の先端側の外径に比べて小さい。中径部12Jの基端側には小径部13が設けられている。
筒状弾性部材16には、その外表面の形状に沿う形状に形成された支持部としての内ガイド部材16Aが内包されている。内ガイド部材16Aは、金属や樹脂などの硬質部材(硬質材料)から形成されるとともに、筒状弾性部材16に埋め込まれる態様で同筒状弾性部材16の先端から装着溝19にかけて配置されている。このことから内ガイド部材16Aは、第1係合部17に対応する位置においては、第1係合部17の突出幅及び突出量に対応する突出幅及び突出量を有する形状に形成されている。なお内ガイド部材16Aは、円周方向に連続する環状の構成ではなく、円周方向に複数に分割されている構成とされているため、筒状弾性部材16の外周が圧縮変形されたとき、筒状弾性部材16の圧縮変形を阻害せずに、筒状弾性部材16の圧縮変形に従って移動する。
これにより、筒状弾性部材16がバルブ装着孔Rhを挿通するとき、バルブ装着孔Rhにより弾性変形された筒状弾性部材16に従って内ガイド部材16Aが弾性変形することから、バルブ装着孔Rhにより筒状弾性部材16と内ガイド部材16Aとが共に弾性変形され、筒状弾性部材16のバルブ装着孔Rhの挿通が容易になる。ところで第1係合部17は凸設されているので、筒状弾性部材16を弾性変形させる量が多くなるため弾性変形させることが容易ではない。しかしながら、中径部12Jが同第1係合部17に対応して設けられていることから、バルブ装着孔Rhによる第1係合部17の弾性変形に応じて筒状弾性部材16が弾性変形する量が多くなるため、バルブ装着孔Rhに第1係合部17を挿通させることが容易になる。
また内ガイド部材16Aの基端側は、第1係合部17に対応する位置に配置されている。これにより、タイヤバルブユニットUがリムRに装着された状態において、内ガイド部材16Aの基端側はリムRのバルブ装着孔Rhの外側面に当接する位置に配置される。このことから、タイヤセンサ2に遠心力などによりF1方向への力などが作用して、タイヤバルブ1の先端がD1方向へ傾くような場合、図6において上側である内ガイド部材16AがリムRに強く当接する。このとき、内ガイド部材16Aは、軸方向には筒状弾性部材16のように弾性変形しないことから、押し付けられたリムRに強い対抗力を付与するためタイヤバルブ1の傾きが抑制される。
以上説明したように、本実施形態のタイヤバルブユニットによっても先の第1の実施形態の前記(1)及び(2)の効果と同等もしくはそれに準じた効果が得られるとともに、次のような効果が得られるようになる。
(11)硬質材料の内ガイド部材16Aが筒状弾性部材16に結合されるとともに、筒状弾性部材16の外径に沿う態様で設けられているため、バルブ装着孔Rhへ取り付けられる際、内ガイド部材16Aは筒状弾性部材16とともに弾性変形するようになることから、タイヤバルブ1としてバルブ装着孔Rhへの取り付けが容易になる。
(12)内ガイド部材16Aが筒状弾性部材16に埋め込まれているため、内ガイド部材16Aが筒状弾性部材16の外径を変化させないことから、バルブ装着孔Rhへの取り付けの作業性が維持される。
(第6の実施形態)
本発明を具体化した第6の実施形態について、図7に従って説明する。
なお、本実施形態のタイヤバルブユニットは、先の第5の実施形態に対して内ガイド部材16Aの代わりに表面ガイド部材16Bが設けられている点が相違するものの、その他の構成などは同様である。このことから、本実施形態では主に先の第5の実施形態に対する相違点について説明することとし、説明の便宜上、同様の構成などには同様の符号を付しその説明を割愛する。
図7(a)に示すように、筒状弾性部材16には、その外表面の形状に沿う形状に形成された支持部としての表面ガイド部材16Bが設けられている。表面ガイド部材16Bは、金属や樹脂などの硬質部材(硬質材料)から形成されるとともに、その一側面を筒状弾性部材16の表面に露出させる態様で、筒状弾性部材16の先端から第1係合部17にかけて配置されている。このことから表面ガイド部材16Bは、第1係合部17に対応する位置においては、第1係合部17の突出幅及び突出量に対応する突出幅及び突出量を有する形状に形成される。なお、図7(b)に示すように、表面ガイド部材16Bは、円周方向に連続している環状に構成されているのではなく、円周方向に複数に分割されている構成とされているため、筒状弾性部材16が圧縮変形されたとき、筒状弾性部材16の圧縮変形を阻害せずに、筒状弾性部材16の圧縮変形に従って移動する。また、表面ガイド部材16Bは、筒状弾性部材16の表面に露出しているため、筒状弾性部材16をバルブ装着孔Rhに挿通させるとき、バルブ装着孔Rhに表面ガイド部材16Bが強く擦れるものの、筒状弾性部材16へ擦れる力を軽減することができるため、筒状弾性部材16のバルブ装着孔Rhへの装着が容易になる。
そして、先の第5の実施形態の内ガイド部材16Aと略同様に作用する。すなわち、バルブ装着孔Rhにより筒状弾性部材16と表面ガイド部材16Bが弾性変形するため、タイヤバルブ1によるバルブ装着孔Rhの挿通が容易になる。また、表面ガイド部材16Bは、軸方向には筒状弾性部材16のように弾性変形しないことから、タイヤバルブ1が傾いたことにより押し付けられたリムRに強い対抗力を付与するため同タイヤバルブ1の傾きを抑制する。
以上説明したように、本実施形態のタイヤバルブユニットによっても先の第1及び第5の実施形態の前記(1),(2),(11),(12)の効果と同等もしくはそれに準じた効果が得られるとともに、次のような効果が得られるようになる。
(13)筒状弾性部材16よりも剛性の高い硬質の表面ガイド部材16Bが筒状弾性部材16の表面に露出しているため、筒状弾性部材16にバルブ装着孔Rhが挿通されるとき、バルブ装着孔Rhが表面ガイド部材16Bと擦れるようになることからバルブ装着孔Rhが筒状弾性部材16と擦れる力が軽減される。これにより、筒状弾性部材16に傷が付いたりするおそれが軽減されるようになることから、タイヤバルブ1のリムRへの取り付けがより容易になる。
なお、上記各実施形態は、例えば以下のような態様にて実施することもできる。
・上記第1の実施形態では、バルブステム12の環状溝12Cと支持部12Dが、タイヤバルブユニットUがリムRに装着された状態において、リムRの外側に配置される場合について例示したが、これに限らず、環状溝と支持部は、その一部もしくは全部がリムの真下となるバルブ装着孔内に配置されてもよい。これにより、スナップインバルブの設計の自由度が高められる。
・上記各実施形態では、筒状弾性部材16がゴム部材からなる場合について例示した。しかしこれに限らず、筒状弾性部材は、バルブ装着孔との間に好適な気密性を維持できるのであれば、樹脂などから構成されていてもよい。これにより、スナップインバルブの設計の自由度が高められる。
1…タイヤバルブ、2…タイヤセンサ、3…ボルト、10…バルブ本体、10A…キャップ、12…バルブステム、12A…連通路、12C…環状溝、12D…支持部、12E…張出部、12F…支持部、12G…リング配置部、12H…Cリング配置部、12J…中径部、13…小径部、14…連絡孔、16…筒状弾性部材、16A…内ガイド部材、16B…表面ガイド部材、17…第1係合部、18…第2係合部、19…装着溝、20…凹設部、21…先端突部、22…下部空間、24…リング、25…Cリング、25G…間隔、90…突部、R…リム、S…環状空間部、U…タイヤバルブユニット、V…バルブ機構部品、Rh…バルブ装着孔。

Claims (5)

  1. 車両のホイールのリムに、タイヤの取り付けられる側である前記リムの内側から該リムの開口に挿通されることで該開口を貫通した状態で装着されるとともに、前記リムの内側にタイヤ状態を検出するタイヤセンサの結合されるスナップインバルブであって、
    前記タイヤセンサから前記リムの外側へ延びるバルブステムと、
    前記バルブステムを軸にして前記バルブステムの周りに設けられる弾性部材とを備え、
    前記弾性部材は、前記リムの外側に配置される先端部から前記リムの内側に配置される基端部へ外径が徐々に拡大するかたちに形成されるとともに、前記開口の内径よりも大きい外径を有して前記装着された状態では前記開口の内面に密着する係合部を有し、
    前記バルブステムの外周の少なくとも一部には、前記弾性部材のうちで前記係合部より前記先端部側の位置に、前記開口の通過に伴う前記弾性部材の圧縮変形に対応して弾性変形するとともに、前記装着された状態では前記係合部からの押圧を受けて該押圧に対抗する力を前記係合部に向けて付与する硬質の支持部が設けられ
    前記支持部は、前記バルブステムの突部として設けられ、
    前記突部は、前記基端部に向けた弾性変形が可能な厚みで前記バルブステムから突出しているとともに、該突部の先端が前記係合部に向けて屈曲している
    ことを特徴とするスナップインバルブ。
  2. 車両のホイールのリムに、タイヤの取り付けられる側である前記リムの内側から該リムの開口に挿通されることで該開口を貫通した状態で装着されるとともに、前記リムの内側にタイヤ状態を検出するタイヤセンサの結合されるスナップインバルブであって、
    前記タイヤセンサから前記リムの外側へ延びるバルブステムと、
    前記バルブステムを軸にして前記バルブステムの周りに設けられる弾性部材とを備え、
    前記弾性部材は、前記リムの外側に配置される先端部から前記リムの内側に配置される基端部へ外径が徐々に拡大するかたちに形成されるとともに、前記開口の内径よりも大きい外径を有して前記装着された状態では前記開口の内面に密着する係合部を有し、
    前記バルブステムの外周の少なくとも一部には、前記弾性部材のうちで前記係合部より前記先端部側の位置に、前記開口の通過に伴う前記弾性部材の圧縮変形に対応して弾性変形するとともに、前記装着された状態では前記係合部からの押圧を受けて該押圧に対抗する力を前記係合部に向けて付与する硬質の支持部が設けられ、
    前記支持部は、前記バルブステムの突部として設けられ、
    前記突部は、前記基端部に向けた弾性変形が可能な厚みで前記バルブステムから突出しているとともに、前記バルブステムの外周から前記係合部に向けて延びる弧状に屈曲している
    ことを特徴とするスナップインバルブ。
  3. 車両のホイールのリムに、タイヤの取り付けられる側である前記リムの内側から該リムの開口に挿通されることで該開口を貫通した状態で装着されるとともに、前記リムの内側にタイヤ状態を検出するタイヤセンサの結合されるスナップインバルブであって、
    前記タイヤセンサから前記リムの外側へ延びるバルブステムと、
    前記バルブステムを軸にして前記バルブステムの周りに設けられる弾性部材とを備え、
    前記弾性部材は、前記リムの外側に配置される先端部から前記リムの内側に配置される基端部へ外径が徐々に拡大するかたちに形成されるとともに、前記開口の内径よりも大きい外径を有して前記装着された状態では前記開口の内面に密着する係合部を有し、
    前記スナップインバルブは、前記弾性部材のうちで前記係合部より前記先端部側の位置に、前記開口の通過に伴う前記弾性部材の圧縮変形に対応して弾性変形するとともに、前記装着された状態では前記係合部からの押圧を受けて該押圧に対抗する力を前記係合部に向けて付与する硬質の支持部を備え、
    前記支持部は、前記バルブステムとは別部材のコレット形状を有するリングであって、
    前記リングは、同リングの外周に受ける径方向の内側への押圧に応じて外径が縮小するように弾性変形するものであるとともに、前記弾性変形に伴う外径の縮小を可能とする隙間を前記バルブステムと前記リングとの間に有する態様に同バルブステムの外周に配置されるものである
    ことを特徴とするスナップインバルブ。
  4. 車両のホイールのリムに、タイヤの取り付けられる側である前記リムの内側から該リムの開口に挿通されることで該開口を貫通した状態で装着されるとともに、前記リムの内側にタイヤ状態を検出するタイヤセンサの結合されるスナップインバルブであって、
    前記タイヤセンサから前記リムの外側へ延びるバルブステムと、
    前記バルブステムを軸にして前記バルブステムの周りに設けられる弾性部材とを備え、
    前記弾性部材は、前記リムの外側に配置される先端部から前記リムの内側に配置される基端部へ外径が徐々に拡大するかたちに形成されるとともに、前記開口の内径よりも大きい外径を有して前記装着された状態では前記開口の内面に密着する係合部を有し、
    前記スナップインバルブは、前記弾性部材のうちで前記係合部より前記先端部側の位置に、前記開口の通過に伴う前記弾性部材の圧縮変形に対応して弾性変形するとともに、前記装着された状態では前記係合部からの押圧を受けて該押圧に対抗する力を前記係合部に向けて付与する硬質の支持部を備え、
    前記支持部は、前記バルブステムとは別部材のリングであって、該リングは、リングの一部が径方向に沿って除去されたCリングであり、
    前記リングは、同リングの外周に受ける径方向の内側への押圧に応じて外径が縮小するように弾性変形するものであるとともに、前記弾性変形に伴う外径の縮小を可能とする隙間を前記バルブステムと前記リングとの間に有する態様に同バルブステムの外周に配置されるものであ
    ことを特徴とするスナップインバルブ。
  5. 車両のホイールのリムに、タイヤの取り付けられる側である前記リムの内側から該リムの開口を挿通されることで該開口を貫通した状態で装着されるスナップインバルブと、
    前記スナップインバルブに結合されることで前記リムの内側に配置されてタイヤ状態を検出するタイヤセンサと
    を備えるタイヤバルブユニットであって、
    前記スナップインバルブは、請求項1〜のいずれか一項に記載のスナップインバルブからなる
    ことを特徴とするタイヤバルブユニット。
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