JP5503919B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT装置に係り、特に、被検体の体軸方向に複数列のX線検出素子を備えたX線CT装置に関する。
X線CT装置は、被検体の撮影により生成される画像データを提供するものであり、診断や治療等の医療行為に重要な役割を果たしている。このX線CT装置は、被検体に対してX線を照射するX線照射部及び被検体を透過したX線を検出するX線検出部を有する架台を備えている。この架台は円筒状の開口部を有し、天板上に載置された被検体が開口部内に送り込まれると、X線照射部及びX線検出部が被検体の周りを回転しながら、被検体にX線を照射すると共に被検体を透過したX線を検出して撮影を行う。
X線検出部には、被検体の体軸方向であるスライス方向にX線検出素子が1列配列されたシングルスライス用がある。また、スライス方向にX線検出素子が複数列配列されたマルチスライス用がある。このマルチスライス用においては、X線照射部から複数列のX線検出素子の方向にX線を照射し、被検体を透過したX線をそのX線検出素子で検出することにより、同時に複数の断層像データ又は複数列の幅に応じたボリュームデータを得ることができる。
ところで、X線CT装置は、天板上に載置された被検体の位置決めを行うためのマーカとしての可視光を照射する投光器を備え、被検体の体軸方向における位置決めを行う投光器には、被検体の体軸に対して垂直方向に幅広く照射可能なように2箇所に発光体が設けられている。そして、シングルスライス用では、スライス方向に1列配列されたX線検出素子の方向に可視光を照射する。この可視光により被検体の撮影部位が照射される位置へ天板を移動することにより、被検体の位置決めが行われる。
しかしながら、マルチスライス用では、複数列のX線検出素子の方向に可視光を照射することができないので、所定範囲のスキャノ像の撮影を行い、このスキャノ像に基づいて撮影範囲を指定することにより、被検体の位置決めを行うX線CT装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)
特開2008−253805号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、スライス方向の範囲が広いので、スキャノ像の撮影を行うための被検体の正確な位置決めが困難となる。このため、必要とする範囲以上にマージンを持たせてX線を照射するため、被検体が必要以上に被曝する問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、被曝を低減することができるX線CT装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明のX線CT装置は、被検体にX線を照射し、前記被検体を透過したX線を検出して画像データを生成するX線CT装置において、前記被検体に対して照射するX線を発生するX線管と、前記X線管と前記被検体間に配置され、前記被検体に照射するX線の照射範囲を設定するために前記X線管からのX線が通過するスリットを形成するスリット部と、前記被検体の位置決めを行うための可視光を前記スリット部により形成されたスリットを通過させて、前記照射範囲の方向に照射する投光手段とを備え、前記投光手段は、前記X線管の照射軸上に位置する所定の点を中心とした前記X線管を通る円周上に配置され、且つ前記X線管からのX線の照射範囲外の位置に配置された可視光を発生する発光体と、前記X線管と前記スリット部間に配置され、前記所定の点を含む位置では、前記発光体から前記所定の点に入射した可視光が前記スリット部により形成されたスリットの方向に反射して前記照射軸上を通る角度に傾斜している反射体と、前記X線管と前記スリット部間に配置され、前記X線管からのX線が透過する前記被検体の体厚を補正するためのフィルタ、とを有し、前記反射体は、前記フィルタの透過したX線が出射する出射面上に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、被検体の位置決めを行うための可視光を、X線撮影のときに被検体に対して照射するX線の照射範囲を設定するスリットを通過させて照射することにより、位置決めを正確に行うことができる。これにより、被検体Pの被曝を低減することができる。
本発明の実施例に係るX線CT装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例に係るX線照射部の構成の一例を示す図。 本発明の実施例に係るフィルタ部の構成の一例を示す図。 本発明の実施例に係る投光器の構成の一例を示す図。 図4に示した投光器を説明するための図。 本発明の実施例に係る投光器の構成の他の例を示す図。 本発明の実施例に係る投光器の構成の他の例を示す図。 本発明の実施例に係る投光器の構成の他の例を示す図。 本発明の実施例に係る投光器及びフィルタ部の構成の他の例を示す図。 本発明の実施例に係るX線CT装置の動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例に係るX線CT装置の構成を示したブロック図である。このX線CT装置100は、被検体Pが載置される天板8と、この天板8上に載置された被検体PにX線を照射してX線投影データを生成するX線撮影を行う架台部10と、天板8を長手方向及び上下方向に移動する天板移動機構部50と、架台部10で生成されたX線投影データを再構成して画像データを生成する画像処理部60とを備えている。
また、X線CT装置100は、画像処理部60で生成された画像データを表示する表示部70と、架台部10で行われる被検体Pの撮影に関するX線の照射条件や被検体Pの情報等の入力操作を行なう操作部80と、架台部10、天板移動機構部50、及び画像処理部60を統括して制御するシステム制御部90とを備えている。
架台部10は、正面側から天板8上に載置された被検体Pが送り込まれる円筒状の開口部11と、この開口部11内に送り込まれた天板8及び被検体Pの周りをアイソセンタC0を中心にして矢印R1方向に回転する回転部12と、この回転部12を回転可能に支持する固定部13と、回転部12及び固定部13を覆うカバー14とを備えている。
回転部12は、架台部10の正面側から開口部11内に送り込まれた被検体Pに対して回転しながらX線を照射するX線照射部15と、被検体Pを透過したX線を検出するX線検出部16と、X線検出部16からの検出信号に基づいて投影データを生成するデータ収集部17と、データ収集部17で生成されたX線投影データを画像処理部60に出力するためのデータ伝送部18の送信部とを備えている。
また、X線照射に必要な高電圧をX線照射部15に供給する高電圧発生部19と、天板8上に載置された被検体Pの体軸方向における位置決めを行うための投光器20と、X線照射部15、X線検出部16、データ収集部17、データ伝送部18の送信部、高電圧発生部19、及び投光器20を回転可能に保持する回転フレーム30とを備えている。
X線検出部16はX線照射部15に対向して配置され、天板8上に載置された被検体Pの体軸の方向であるスライス方向にK(2以上の整数)列配列され、またR1方向であるチャンネル方向にファン角θの円弧に沿ってL(2以上の整数)列配列された(K×L)個のX線検出素子を備えている。そして、X線照射部15からX線の検出が可能な範囲に向けて照射され、被検体Pを透過したX線を検出して電気信号に変換し、その変換した信号をデータ収集部17に出力する。
データ収集部17は、X線検出部16から出力された検出信号を処理するアナログ/デジタル変換回路(ADC)等を備え、X線検出部16からのアナログ信号をデジタル信号に変換した後、回転フレーム30の所定の撮影角度回転毎に収集して1ビューの投影データを生成する。
データ伝送部18は、例えば光を利用して送受信するための送信部及び受信部を備えている。そして、送信部が回転部12に設けられ、データ収集部17からの投影データを固定部13に設けた受信部に伝送する。
固定部13は、回転部12の回転フレーム30を回転する回転機構制御部31及びデータ伝送部18の受信部を備えている。そして、回転機構制御部31は、回転フレーム30を例えば0.35秒で1回転する回転機構、回転フレーム30の回転角度を検出する角度検出器、及び前記回転機構を制御する制御回路を備えている。また、データ伝送部18の受信部は、送信部からの投影データを画像処理部60に出力する。
カバー14には、天板8上に載置された被検体Pの体軸に対して垂直方向の位置決めを行うための可視光を照射する図示しない投光器が配置される。この投光器は、天板8上に載置された被検体Pに対して延長線がアイソセンタC0を通る天板8の長手方向に延びた直線状の可視光を照射する。
画像処理部60は、架台部10における回転部12のデータ伝送部18から出力された投影データを保存する記憶部61と、記憶部61に保存された投影データを再構成して画像データを生成する再構成部62とを備えている。
再構成部62は、回転部12における回転フレーム30の例えば180°にファン角θを加えた360°未満の角度、又は360°の所定の角度を回転する間の撮影を1スキャンとし、1スキャンの間の撮影角度毎に生成された複数ビューの投影データを再構成して画像データを生成する。
表示部70は、液晶パネルやCRTなどのモニタを備え、画像処理部60の再構成部62で生成された画像データ等を表示する。
操作部80は、キーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの入力デバイスや表示パネル、更には各種スイッチなどを備えたインターラクティブなインターフェースであり、X線撮影のために被検体Pの情報や被検体Pの撮影部位に応じて照射するX線の照射範囲(照射野)等を設定するための入力操作を行う。
システム制御部90は、CPUと記憶回路を備え、操作部80からの入力操作により供給される入力情報を一旦記憶した後、これらの入力情報に基づいて、架台部10における回転部12の回転フレーム30の回転、投影データの生成、画像データの生成及び表示に関する制御などシステム全体の制御を行う。
次に、図1乃至図9を参照して、架台部10の回転部12におけるX線照射部15及び投光器20の構成の詳細を説明する。図2は、X線照射部15の構成の一例を示す図である。図3は、X線照射部15を構成しているユニットの一例を示す図である。図4は、投光器20の構成の一例を示す図である。図5は、投光器20を説明するための図である。図6乃至図9は、投光器20の構成の他の例を示す図である。
図2において、X線照射部15は、被検体Pに照射するX線を発生するX線管151と、被検体Pの体厚を補正するためのフィルタ部152と、このフィルタ部152を移動駆動するフィルタ駆動部153と、被検体Pに照射するX線の照射範囲を設定するためにX線管151からのX線が通過するスリットを形成するスリット部154とより構成される。
X線管151は、スリット部154により形成されたスリットの中心を通る照射軸151aを中心軸としてスリットの方向にX線を照射する。
フィルタ部152は、X線管151とスリット部154の間に移動可能に配置され、図3に示すように、被検体Pの体形に応じて選択可能なように例えばアルミニューム等の所定のX線透過率を有する材料から形成された4つのウェッジフィルタ1521乃至1524を有する。
各ウェッジフィルタ1521乃至1524は、X線管151からのX線が入射する入射面が曲面により構成され、入射して透過したX線が出射する出射面が照射軸151aに対して垂直な平面により構成される。そして、被検体Pの体軸P1近傍の体厚が厚い部分に照射するX線の吸収を最小とし、体軸P1に対して垂直方向における体厚が薄くなる部分ほど照射するX線の吸収が大きくなるように構成されている。
フィルタ駆動機構153は、システム制御部90により制御され、X線撮影が行われる被検体Pの体形に応じてフィルタ部152を天板8上に載置された被検体Pの体軸P1方向である矢印L1方向及びこのL1方向とは反対方向である矢印L2方向に移動する。そして、選択された各ウェッジフィルタ1521乃至1524の入射面がX線管151からのX線により照射される位置であり、且つ選択された各ウェッジフィルタ1521乃至1524の出射面の中心が照射軸151a上の所定の点C1に一致する位置に設定する。
スリット部154はX線管151と被検体P間に配置され、フィルタ部152を透過したX線が通過するスリットを形成するスリット板1541乃至1544、及びスリット板1541,1542を移動駆動するスリット駆動機構1545により構成される。そして、スリット板1541,1542は、体軸P1方向に対向して配置される。また、スリット板1543,1544は、体軸P1方向に対して垂直方向に対向して配置される。
スリット駆動機構1545は、システム制御部90から供給される照射野の情報に基づいて、L1方向にスリット板1541を移動すると共にL2方向にスリット板1542を移動して、体軸P1方向におけるスリットを拡大する。また、L2方向にスリット板1541を移動すると共にL1方向にスリット板1542を移動して、体軸P1方向におけるスリットを縮小する。
そして、位置決めされた被検体Pの斜線で示した撮影部位をX線が照射可能な範囲であり、この範囲に照射されたX線をX線検出部16の例えばスライス方向に複数列配列されたX線検出素子で検出可能な範囲である照射範囲Wを設定する。これにより、X線管151から照射され、スリットを通過したX線を照射範囲Wの方向に照射することができる。
図4は、投光器20の構成の一例を示した図である。この投光器20は、被検体Pの位置決めを行うための可視光を発生する発光体201、及び発光体201からの可視光を反射してX線照射部15のスリット部154で形成されたスリットを通過させる反射体202により構成される。
被検体Pの位置決めが行われるとき、固定部13の回転機構制御部31は、回転部12の回転フレーム30を回転して、X線照射部15及び投光器20を位置決め角度に設定する。
位置決め角度に設定されたX線照射部15のX線管151は、照射軸151aが例えば鉛直で下方に向けてX線を照射する角度に設定される。
発光体201は、可視光を放射状に照射する光源である例えばハロゲンランプを有し、照射軸151a上の点C1を中心としたX線管151の焦点を通る円周上に配置され、且つX線管151からのX線の照射範囲外の位置に配置される。即ち、点C1から点C1とX線管151の焦点間の距離D1離れた位置であって、X線管151からのX線の照射範囲外の位置に配置される。ここでは、点C1から例えばL1方向へ水平に距離D1離れた位置に配置される。なお、点C1からL1方向へ距離D1離れた位置で発光体201を固定部13に固定するように実施してもよい。
反射体202はX線管151とスリット部154間に配置され、表面が発光体201からの可視光を反射する平らな反射面を成し、裏面がX線照射部15のフィルタ駆動機構153によりL1方向及びL2方向に移動可能なようにフィルタ部152に保持されている。そして、天板8上に載置された被検体Pの位置決めが行われるとき、反射体202は反射面の中心が点C1に一致する位置へ移動される。この位置へ移動した反射面が点C1を含む位置では、発光体201から点C1に入射した可視光がスリット部154方向に反射して照射軸151a上を通る角度に傾斜している。ここでは、図5に示すように、反射体202の反射面が発光体201から点C1に入射する入射光の入射角及び点C1で反射した反射光の反射角が45°になる。また、X線撮影が行われるとき、X線管151から照射されるX線の照射範囲外の位置へ移動される。
そして、被検体Pの位置決めが行われるとき、X線照射部15及び投光器20が位置決め角度に設定された後、操作部80から入力されたX線撮影を行うための視野角の情報に基づいてスリット部154によりスリットが形成される。そして、発光体201から照射され、反射体202で反射した可視光を、スリット部154により形成されたスリットを通過させて、照射範囲Wの方向に照射する。
このように、1つの発光体201及び反射体202からなる簡単な構成の投光器20を設け、可視光をX線撮影が行われるときのスリットを通過させることにより、X線検出部16のスライス方向における複数列のX線検出素子で検出可能な照射範囲Wの方向に可視光を照射することができる。
なお、X線照射部15及び投光器20は上記実施例に限定されるものではなく、投光器20を、例えば図6に示すように、図4に示した発光体201を点C1からL2方向へ水平に距離D1離れた位置に配置換えした発光体201aと、反射体202を、反射面が点C1を含む位置では発光体201aから点C1に入射する入射光の入射角及び点C1で反射した反射光の反射角が45°になるように配置換えした反射体202aとにより構成される投光器20aに置き換えて実施するようにしてもよい。
このように、1つの発光体201a及び反射体202aからなる簡単な構成の投光器20aを設け、可視光をX線撮影が行われるときのスリットを通過させることにより、X線検出部16のスライス方向における複数列のX線検出素子で検出可能な照射範囲Wの方向に可視光を照射することができる。
また、投光器20を、図7に示すように、発光体201を点C1から体軸P1及び照射軸151aに対して垂直方向へ水平に距離D1離れた位置に配置換えした発光体201bと、反射体202を、反射面が点C1を含む位置では発光体201bから点C1に入射する入射光の入射角及び点C1で反射した反射光の反射角が45°になるように配置換えした反射体202bとにより構成される投光器20bに置き換えて実施するようにしてもよい。
このように、1つの発光体201b及び反射体202bからなる簡単な構成の投光器20bを設け、可視光をX線撮影が行われるときのスリットを通過させることにより、X線検出部16のスライス方向における複数列のX線検出素子で検出可能な照射範囲Wの方向に可視光を照射することができる。
更に、投光器20を、図8に示すように、投光器20cに置き換えて実施するようにしてもよい。この投光器20cは、図7に示した発光体201bと、フィルタ部152における例えばウェッジフィルタ1521の出射面上に配置された、X線を透過すると共に可視光を反射する例えばポリエステルフィルムの裏面側にアルミニュウムが蒸着されたミラーである反射体202cと、この反射体202cの反射面が点C1を含む位置では、点C1を通るL1方向及びL2方向に延びた仮想の直線を回動軸として反射体202cが配置されたフィルタ部152を矢印R2及び矢印R3方向に回動するフィルタ回動機構203とにより構成される。
そして、位置決めのときに、反射体202cの反射面が発光体201bから点C1に入射する入射光の入射角及び点C1で反射した反射光の反射角が45°になる角度にフィルタ部152を回動する。また、X線撮影のときに、フィルタ部152の出射面が照射軸151aに対して垂直になる角度に回動する。
このように、1つの発光体201bを含む投光器20cを設け、可視光をX線撮影が行われるときのスリットを通過させることにより、X線検出部16のスライス方向における複数列のX線検出素子で検出可能な照射範囲Wの方向に可視光を照射することができる。
更にまた、投光器20及びフィルタ部152の例えばウェッジフィルタ1521を、図9(c)及び図9(d)に示すように、投光器20d及び例えばウェッジフィルタ1521が選択される被検体Pの体形と同じ体形の体厚を補正するためのウェッジフィルタ1521aに置き換えて実施するようにしてもよい。
この投光器20dは、図4に示した発光体201と、ウェッジフィルタ1521aの平らな出射面上に配置された、X線を透過すると共に可視光を反射するミラーである反射体202dとにより構成される。
そして、位置決めが行われるとき、及びX線撮影でウェッジフィルタ1521aが選択されたとき、反射体202dの中心が点C1に一致する位置であり、且つ入射面がX線管151からのX線により照射される位置にウェッジフィルタ1521a移動する。そして、反射面が点C1を含む位置では、発光体201から点C1に入射する入射光の入射角及び点C1で反射する反射光の反射角が45°になる角度に傾斜している。
ウェッジフィルタ1521aは、体軸P1方向における長さD3と照射軸151a及び体軸P1に対して垂直な方向における長さD3が夫々ウェジフィルタ1521と同じ長さである。そして、ウェッジフィルタ1521aの出射面が、点C1を含む位置における反射体202dと同じ角度に傾斜している。また、入射面が曲面により構成され、その曲面が出射面と同じ方向に傾斜して、X線管151から放射された任意の角度におけるX線のウェッジフィルタ1521a内を透過する距離が、その角度におけるX線のウェッジフィルタ1521内を透過する距離と同じになるようになるように形成されている。例えば、照射軸151a上を通るX線のウェッジフィルタ1521a内を透過する距離は、ウェッジフィルタ1521と同じく距離D4となる。
これにより、被検体Pに入射する位置のX線の減衰率をウェッジフィルタ1521と同じ減衰率に設定することができ、ウェッジフィルタ1521と同じ補正機能を備えることができる。
このように、1つの発光体201及び反射体202dからなる簡単な構成の投光器20dを設け、可視光をX線撮影が行われるときのスリットを通過させることにより、X線検出部16のスライス方向における複数列のX線検出素子で検出可能な照射範囲Wの方向に可視光を照射することができる。また、反射体202dをウェッジフィルタ1521aに配置することにより、投光器20よりも小型化を図ることができる。
以下、図1乃至図4、及び図10を参照して、被検体Pの位置決めを行うときのX線CT装置100の動作の一例を説明する。
図10は、X線CT装置100の動作を示したフローチャートである。操作部80から被検体PのX線撮影を行うときの照射野である例えば照射範囲Wを入力した後、位置決めを行うために投光器20を点灯する操作が行われると、X線CT装置100は動作を開始する(ステップS1)。
システム制御部90は、架台部10に位置決めを指示する。架台部10における固定部13の回転機構制御部31は、回転部12の回転フレーム30を回転してX線照射部15及び投光器20を位置決め角度に設定する(ステップS2)。
X線照射部15のフィルタ駆動部153は、投光器20の反射体202を点C1の位置へ移動する(ステップS3)。
X線照射部15におけるスリット部154のスリット駆動機構1545は、システム制御部90から供給される照射野の情報に基づいて、各スリット板1541,1542をL1方向及びL2方向へ移動して、X線撮影を行うときのスリットを形成する(ステップS4)。
投光器20は、発光体201から照射され、反射体202で反射した可視光を、スリット部154により形成されたスリットを通過させて、照射範囲Wの方向に照射する(ステップS5)。
このように、照射範囲Wの方向に可視光を照射することができる。これにより、X線撮影のときに照射するX線の照射範囲Wを可視化することができる。
そして、操作部80からの天板8を移動操作して、被検体P上に照射された可視光の照射範囲Wに被検体Pの撮影部位を合わせる位置決めが行われる。位置決めが行われた後、操作部80から投光器20を消灯する操作が行われると、システム制御部90が架台部10に位置決めの終了を指示することにより、X線CT装置100は動作を終了する(ステップS6)。
このように、照射範囲Wの方向を可視化することにより、被検体Pの位置決めを正確に且つ容易に行うことができる。
位置決め終了後に、操作部80から被検体Pの体形に応じたウェッジフィルタ1521乃至1524のいずれかを選択する操作を行った後、X線撮影を開始する操作が行われると、フィルタ駆動機構153が反射体202をX線管151からのX線の照射範囲外へ移動すると共に選択されたウェッジフィルタをX線管151からのX線の照射範囲内へ移動する。そして、可視光が照射された照射範囲WにX線を照射してX線撮影が行われる。
このように、位置決めされた被検体Pに対して照射範囲WにX線を照射することにより、被検体Pの撮影部にX線を照射することができる。これにより、不要なX線の照射を防ぐことが可能となり、被検体Pの被曝を低減することができる。
以上述べた本発明の実施例によれば、1つの発光体201及び反射体202からなる簡単な構成の投光器20を設け、可視光をX線撮影が行われるときのスリットを通過させることにより、X線検出部16のスライス方向における複数列のX線検出素子で検出可能な照射範囲Wの方向に可視光を照射することができる。
これにより、X線撮影のときに照射するX線の照射範囲Wの方向を可視化することが可能となり、被検体Pの位置決めを正確に且つ容易に行うことができる。そして、位置決めされた被検体Pに対して照射範囲WにX線を照射することにより、被検体Pの撮影部位にX線を照射することが可能となり、不要なX線の照射を防いで、被検体Pの被曝を低減することができる。
C1 中心
D1 距離
P 被検体
P1 体軸
W 照射範囲
8 天板
11 開口部
15 X線照射部
16 X線検出部
20 投光器
151 X線管
151a 照射軸
152 フィルタ部
153 フィルタ駆動機構
154 スリット部
201 発光体
202 反射体
1541,1542,1543,1544 スリット板
1545 スリット駆動機構

Claims (6)

  1. 被検体にX線を照射し、前記被検体を透過したX線を検出して画像データを生成するX線CT装置において、
    前記被検体に対して照射するX線を発生するX線管と、
    前記X線管と前記被検体間に配置され、前記被検体に照射するX線の照射範囲を設定するために前記X線管からのX線が通過するスリットを形成するスリット部と、
    前記被検体の位置決めを行うための可視光を前記スリット部により形成されたスリットを通過させて、前記照射範囲の方向に照射する投光手段とを
    備え、
    前記投光手段は、
    前記X線管の照射軸上に位置する所定の点を中心とした前記X線管を通る円周上に配置され、且つ前記X線管からのX線の照射範囲外の位置に配置された可視光を発生する発光体と、
    前記X線管と前記スリット部間に配置され、前記所定の点を含む位置では、前記発光体から前記所定の点に入射した可視光が前記スリット部により形成されたスリットの方向に反射して前記照射軸上を通る角度に傾斜している反射体と、
    前記X線管と前記スリット部間に配置され、前記X線管からのX線が透過する前記被検体の体厚を補正するためのフィルタ、と
    を有し、
    前記反射体は、前記フィルタの透過したX線が出射する出射面上に配置されていることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記反射体は、X線を透過すると共に可視光を反射するミラーであることを特徴とする請求項に記載のX線CT装置。
  3. 前記出射面は、前記角度に傾斜し、
    前記X線管からのX線が入射する前記フィルタの入射面は曲面により構成され、その曲面が前記出射面と同じ方向に傾斜していることを特徴とする請求項又は請求項に記載のX線CT装置。
  4. 前記フィルタを回動する回動機構を有し、
    前記回動機構は、前記反射体が前記角度に傾斜する角度に前記フィルタを回動するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線CT装置。
  5. 前記発光体は、可視光を放射状に照射する光源を有することを特徴とする請求項乃至請求項に記載のX線CT装置。
  6. 前記スリット部により形成されたスリットを通過した前記X線管からのX線を検出するX線検出手段を有し、
    前記X線検出手段は、前記照射範囲に照射されたX線を検出する前記被検体の体軸方向に複数列配列されたX線検出素子を有することを特徴とする請求項乃至請求項に記載のX線CT装置。
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