JP5497707B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
この従来技術の問題点は、2本の油圧取り出し配管の取出カプラを共通支持するカプラ支持具を設け、カプラ支持具にアタッチメント側の油圧受け取り配管の受取カプラを接続するように構成し、前記カプラ支持具に2つの取出カプラに連通した圧抜き路を形成するとともに、この圧抜き路に連通する排油管を接続しておくことにより解決でき、コストを低減して接続作業も容易にすることができる。
そのため、前記取出カプラを共通支持するカプラ支持具を使用していると、異口径取出カプラを別途設けるだけでなく、その異口径取出カプラ用に圧抜き可能なカプラ支持具も別途設ける必要が生じ、カプラ支持具の製作費用が増大する。
本発明は、油圧取り出し配管の先端の圧抜き弁付き第1種取出カプラを圧抜き路付きカプラ支持具に接続し、第2種取出カプラの分岐配管を前記油圧取り出し配管に接続することにより、第2種取出カプラの圧抜きを第1種取出カプラを経由してできるようにした作業機を提供することを目的とする。
第1に、走行装置2を縣架した機体フレーム3に駆動原7及び油圧ポンプ10を搭載するとともに作業装置6を装着し、この作業装置6に油圧ポンプ10と連通する一対の油圧取り出し配管16と、各油圧取り出し配管16の先端に接続された圧抜き弁付き第1種取出カプラ17と、この第1種取出カプラ17を支持するカプラ支持具18とを設けており、前記カプラ支持具18に一対の第1種取出カプラ17の圧抜き弁17aと連通する圧抜き路19を形成するとともに、この圧抜き路19に油タンク14に連通する排油管20を接続しており、
前記一対の第1種取出カプラ17とは別の少なくとも一対の第2種取出カプラ21を設け、この各第2種取出カプラ21に接続された分岐配管22をそれぞれ前記各油圧取り出し配管16に接続していることを特徴とする。
第3に、前記カプラ支持具18に圧抜き路19と連通する排油カプラ24を設けており、この排油カプラ24を中心に前記一対の第1種取出カプラ17と一対の第2種取出カプラ21とを対称位置に配置していることを特徴とする。
即ち、第1に、カプラ支持具18に支持された一対の第1種取出カプラ17は、圧抜き弁17aで圧抜き路19に開放することにより油圧取り出し配管16内の圧を抜くことができ、一対の第1種取出カプラ17とは別の一対の第2種取出カプラ21は、分岐配管22を介して各油圧取り出し配管16に接続していることにより、第1種取出カプラ17の圧抜き弁17aを利用して分岐配管22及び油圧取り出し配管16内の圧を抜くことができる。
第3に、カプラ支持具18に圧抜き路19と連通する排油カプラ24を設け、この排油カプラ24を中心に一対の第1種取出カプラ17と一対の第2種取出カプラ21とを対称位置に配置することにより、第2種取出カプラ21に接続される油圧アクチュエータも第1種取出カプラ17に接続されるものと略同じ条件で排油カプラ24を共同利用することができる。
図6〜8において、符号1はトラックローダで例示したローダ作業機(作業機)を示しており、このローダ作業機1は、走行装置2を縣架した機体フレーム3の前部に運転装置4を配置し、この運転装置4の前方側で作業具(バケット)5を昇降させる作業装置(掘削作業装置)6の基部側を前記機体フレーム3の後部の左右両側に支持しており、機体フレーム3の後部にエンジン(駆動源)7及び冷却機器8を搭載し、機体フレーム3の後端を開放状に形成してボンネット9で開閉自在に覆っており、機体フレーム3の前後中途部にエンジン7によって駆動される多連の油圧ポンプ10を搭載している。
支持枠体27の内側壁27Aは外側壁27Bより大きく上方へ突出しており、この内側壁27Aの上部に前記架橋体28の左右端部が固着されている。支持枠体27の前壁はフレーム本体26の後部壁26Dによって形成されており、走行装置2の後方を覆うフェンダも兼ねている。
前記トラックフレーム30には前後従動輪33F、33Rと複数個の転輪34とが支持され、これらと油圧モータに装着された駆動輪35とにかけてクローラ36が巻き掛けられてクローラ式走行装置が構成され、左右一対のクローラ式走行装置で走行装置2が構成されている。
運転装置4はフレーム本体26の前半分の上方に配置され、キャビン37内の床板に運転席38及び操縦装置を配置して構成されている。前記キャビン37の床板はキャビン底の後半分に設けられ、前半分は下方に開放されており、運転席38に着座する運転者はフレーム本体26内に設けられるステップに足を置くようになっている。キャビン37は前面に乗降口を有する。
キャビン37は背面下部を中心に前部が前下側から後上側へ昇降可能であり、上昇させることにより、フレーム本体26内を開放して付設機器のメンテナンスができるようになっている。
前記制御リンク43は前後向き配置されており、その前部は支持枠体27の内側壁27Aの上部とフレーム本体26の後部壁26Dの前上部に固着した支持体48とに第3ピンP3を介して枢支され、その後部は第4ピンP4を介してアーム41の基部近傍の前記突出部41Aと連結され、略水平姿勢から後部が上昇する立ち上がり揺動可能になっている。
前記第1ピンP1は機体フレーム3の後端上部近傍に位置し、第3ピンP3は第1ピンP1より僅かに高く、前後位置が運転装置4のキャビン37の後部とオーバラップする位置になっている。
アーム41が最下位状態から最上位状態になるまでの上昇動作の全範囲に亘って、リフトリンク42はボンネット9より後方へは突出することがなく、制御リンク43は尻上がり姿勢から立ち上がって後傾姿勢まで変化するが、90度よりも小さい範囲で上下揺動する。
油タンク14は油圧ポンプ10の側方でフレーム本体26の底部に配置され、制御弁15はフレーム本体26の側壁26Bの内面上部に配置されており、油圧ポンプ10で油タンク14から吸引した作動油を制御弁15を介して走行装置2の油圧モータ、作業具シリンダ44及びアームシリンダ45等へ供給可能になっている。
このアタッチメント25には油圧シリンダ又は油圧モータ等の油圧アクチュエータが内蔵されており、使用油量の違いにより複数種のアタッチメント25があり、図4では第1種アタッチメント25Aと第2種アタッチメント25Bとを例示している。
左アーム41の前上部(枢支ピン44aの近傍)の内側面には板金で形成されたステー23が着脱自在に締結されており、このステー23は左アーム41の前面から上方に突出していて、その突出部分に下側の第1取付部23aと上側の第2取付部23bとが形成され、第1取付部23aにカプラ支持具18の側面がボルト締結されている。
図3においては、正面視で右にソケットが、左にプラグがそれぞれ配置されており、ソケットには第1種受取カプラ51のプラグと嵌合し、プラグは第1種受取カプラ51のソケットと嵌合可能である。
カプラ支持具18は鋳物で形成されていて、一対の第1種取出カプラ17を接続する取付孔18a、18bと排油路18cとこれらを連通する圧抜き路19とが形成されており、取付孔18a、18bに第1種取出カプラ17のソケットとプラグとが挿入され、かつ油圧取り出し配管16の端部が接続され、ソケット及びプラグと油圧取り出し配管16との間に戻しスプリング52が配置されている。
前記各第1種取出カプラ17は接続方向に摺動自在な摺動筒を有しており、この摺動筒にカプラの内外を連通する貫通孔が形成され、この貫通孔を開閉するために前記圧抜き弁17aが設けられており、圧抜き弁17aの先端ピンはその摺動筒から突出していて、摺動筒を戻しスプリング52に抗して取付孔18a、18bの奥側へ摺動することにより、先端ピンが孔奥の壁に当接して圧抜き弁17aが開放し、第1種取出カプラ17内を圧抜き路19と連通するようになっている。
前記ステー23の第2取付部23bには、前記一対の第1種取出カプラ17と口径が異なる一対の第2種取出カプラ21が設けられており、この各第2種取出カプラ21は分岐配管22を介してそれぞれ前記各油圧取り出し配管16に接続されている。
ステー23の上部は平面視L字状に形成されていて第2取付部23bとなっており、この第2取付部23bに前側から一対の第2種取出カプラ21のソケット及びプラグを挿入してナット58で締結固定し、ソケット及びプラグの後部にそれぞれ分岐配管22の先端を接続している。各分岐配管22の基端は油圧取り出し配管16にT継手55を介して接続されている。
前記第1種用の油圧取り出し配管16、排油管20及び第2種用の分岐配管22は、油圧ホースでもよいが、金属パイプが使用されており、左アーム41の内側面に沿って複数個の留め具57で固定されており、全長にわたって可及的にアーム上下幅内に配置されている。第1種油圧受け取り配管50及び第2種油圧受け取り配管53は金属パイプでもよいが、一般的に油圧ホースが使用されている。
例えば、前記一対の第1種取出カプラ17も第2種取出カプラ21もソケットとプラグの配置は左右逆でもよく、第2種取出カプラ21のソケットとプラグとはカプラ支持具18の近傍に配置することが好ましいが、離れていても支障はない。
前記一対の第1種取出カプラ17のソケットとプラグとを上下に配置し、その側方に第2種取出カプラ21もソケットとプラグとを上下にして配置してもよい。
また、一対の第2種取出カプラ21の一方又は両方をブラケットに取り付け、このブラケットをカプラ支持具18に装着するようにしてもよい。
2 走行装置
3 機体フレーム
4 運転装置
5 作業具
6 作業装置
7 エンジン(駆動源)
10 油圧ポンプ
13 油圧中継器
14 油タンク
15 制御弁
16 油圧取り出し配管
17 第1種取出カプラ
17a 圧抜き弁
18 カプラ支持具
18a 取付孔
18c 排油路
19 圧抜き路
20 排油管
21 第1種取出カプラ
22 分岐配管
23 ステー
23a 第1取付部
23b 第2取付部
24 排油カプラ
25 アタッチメント
41 アーム
50 第1種油圧受け取り配管
51 第1種受取カプラ
52 戻しスプリング
53 第2種油圧受け取り配管
54 第2種受取カプラ
55 T継手
56 排油路
Claims (3)
- 走行装置(2)を縣架した機体フレーム(3)に駆動源(7)及び油圧ポンプ(10)を搭載するとともに作業装置(6)を装着し、この作業装置(6)に油圧ポンプ(10)と連通する一対の油圧取り出し配管(16)と、各油圧取り出し配管(16)の先端に接続された圧抜き弁付き第1種取出カプラ(17)と、この第1種取出カプラ(17)を支持するカプラ支持具(18)とを設けており、前記カプラ支持具(18)に一対の第1種取出カプラ(17)の圧抜き弁(17a)と連通する圧抜き路(19)を形成するとともに、この圧抜き路(19)に油タンク(14)に連通する排油管(20)を接続しており、
前記一対の第1種取出カプラ(17)とは別の一対の第2種取出カプラ(21)を設け、この各第2種取出カプラ(21)に接続された分岐配管(22)をそれぞれ前記各油圧取り出し配管(16)に接続していることを特徴とする作業機。 - 前記作業装置(6)は前部に作業具(5)を有する昇降自在なアーム(41)を備えており、このアーム(41)の前部にカプラ支持具(18)を第1取付部(23a)に取り付けるステー(23)を設けており、このステー(23)に前記一対の第2種取出カプラ(21)を取り付ける第2取付部(23b)を形成していることを特徴とする請求項1に記載の作業機。
- 前記カプラ支持具(18)に圧抜き路(19)と連通する排油カプラ(24)を設けており、この排油カプラ(24)を中心に前記一対の第1種取出カプラ(17)と一対の第2種取出カプラ(21)とを対称位置に配置していることを特徴とする請求項2に記載の作業機。
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