JP5496545B2 - ヘッドレストおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
袋状のヘッドレスト表皮と、前記ヘッドレスト表皮の内部に設けられるヘッドレストコアと、前記ヘッドレスト表皮と前記ヘッドレストコアとの間に介在する緩衝材と、前記ヘッドレストコアに設けた固定手段により該ヘッドレストコアに固定される取付手段とを備えるヘッドレストにおいて、
前記取付手段は、前記ヘッドレストコアに横方向に離間して設けた前記固定手段に上部が夫々固定されて、前記ヘッドレスト表皮の下面に開設したステー挿通孔を介して該ヘッドレスト表皮の外部に延出する2本の棒状の支持ステーからなり、
前記各固定手段は、
前記ステー挿通孔からの前記支持ステーの挿入経路上に設けられ、前記ヘッドレストコアとの間で該支持ステーの径方向の移動を規制する保持部と、
前記ステー挿通孔からの前記支持ステーの挿入経路上に設けられ、該ステー挿通孔から挿入されて前記保持部で案内される前記支持ステーに設けた係合部に係合して、保持部に挿通した該支持ステーの周方向への回転を規制すると共に該保持部からの該支持ステーの抜脱を規制する位置決め部と、
前記ステー挿通孔からの前記支持ステーの挿入経路上に設けられ、前記係合部と前記位置決め部とが係合したもとで前記支持ステーの上端に当接する当接部とを備え、
前記係合部は、前記支持ステーの外周部に開設された穴部であり、
前記位置決め部は、前記ヘッドレストコアに形成されたU字形のスリットで囲まれた舌片部の先端側に、前記支持ステー側に突出して形成された突状部であり、前記舌片部が弾性変形することで、前記係合部に係合する係合位置および該係合部から退避した退避位置の間で変位可能となっていることを特徴とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、当接部の当接片部により支持ステーの軸方向の位置決めが図られ、該当接部の環状部により該支持ステーにおける上端近傍部分の径方向の移動が規制され、該支持ステーの位置決めが図られる。
従って、請求項3に係る発明によれば、支持ステーが案内壁部に接触しながら保持部に挿通されるので、該支持ステーの挿入方向が適切となり、ヘッドレストコアに対して支持ステーを簡単かつ迅速に固定し得る。
従って、請求項4に係る発明によれば、支持ステーを保持部に挿通させて当接部に当接させることで、該支持ステーの係合部と位置決め部との係合を図り得る。
袋状のヘッドレスト表皮の下部に設けた表皮蓋部を捲ることで形成された開口を介して、ヘッドレストコアを該ヘッドレスト表皮の内部に収容し、
前記表皮蓋部を元に戻し、該表皮蓋部に開設したステー挿通孔と前記ヘッドレストコアに設けられた保持部とを、棒状の支持ステーの挿入経路上で一致させ、
前記支持ステーを、その上端から前記ステー支持孔から挿入すると共に前記保持部に挿通し、該保持部により径方向の移動が規制されたもとで該支持ステーを押し込み、
前記ヘッドレストコアに形成されたU字形のスリットで囲まれて弾性変形可能な舌片部の先端側に形成されて、支持ステー側に突出する突状の位置決め部を、該支持ステーの外周部に設けられた穴状の係合部に係合させると共に、前記ヘッドレストコアに設けられた当接部に該支持ステーの上端を当接させ、
前記位置決め部と係合部との係合により、前記支持ステーの周方向の回転を規制すると共に前記ヘッドレストコアからの脱落を規制したもとで、前記ヘッドレスト表皮と該ヘッドレストコアとの間で緩衝材を成形することを特徴とする。
また、別の発明に係るヘッドレストの製造方法によれば、ヘッドレスト表皮に収容したヘッドレストコアと支持ステーとの固定作業を簡易かつ迅速に行ない得る。
次に、前述のように構成された実施例に係るヘッドレストHRの製造方法について、図4〜図6を引用して説明する。
(1)支持ステーSの取付部11を、ヘッドレスト表皮Cのステー挿通孔67に臨むステー固定手段Vへ挿入して、該支持ステーSをヘッドレストコアBに固定する形態となっているので、ヘッドレストコアBに対する支持ステーSの取付作業の簡易化および迅速化を可能とする。
(2)ステー固定手段VによりヘッドレストコアBに固定された支持ステーSは、保持部50により径方向への移動が規制され、突ピン41は貫通孔15との係合により周方向への回転が規制されると共に軸方向への抜脱が規制され、かつ当接部30により軸方向に位置決めされ、ヘッドレストコアBに対して該支持ステーSが適切な位置で固定されるようにし得る。
(3)当接部30が、当接片部31および環状部32からなり、支持ステーSの上端16を緩衝材Uから被覆するようになっており、成形時に該緩衝材Uが上端16から支持ステーS内部へ侵入することを防止し得る。
(4)保持部50が、挿入経路Lに沿って延在する環状壁部51を備えているので、支持ステーSを該環状壁部51に沿って挿入することで、該支持ステーSが適切に挿入することを可能とする。
(5)2本の棒状の支持ステーS,Sから構成しても、図8に示した従来の支持ステーSにおける横連結部121がないので、ヘッドレストHRの軽量化を図り得る。
(1)ヘッドレストコアBに設けたステー固定手段Vにおける環状壁部51が、ヘッドレスト表皮C内に該ヘッドレストコアBを収容した際に該ヘッドレスト表皮Cに開設したステー挿通孔67に整合するように位置するため、ヘッドレストコアBに対する支持ステーSの固定作業が、簡易かつ迅速に行なわれる。すなわち支持ステーSは、ステー挿通孔67に挿通させた後に、環状壁部51から挿入経路Lに沿って押し込むだけで、ステー固定手段Vを介してヘッドレストコアBに固定されるため、手探りにより支持ステーSをヘッドレストコアBに固定する必要がない。
(2)支持ステーSを適正位置まで押し込むことで、支持ステーSの上端16が当接部30に当接し、支持ステーSの貫通孔15に突ピン41が突入して係合すると共に、支持ステーSの取付部11が保持部50で保持されるため、支持ステーSをヘッドレストコアBに対して簡易に位置決めして固定することが可能となる。
実施例のヘッドレストHRは、前記実施例に示した形態に限定されず、様々に変更することが可能である。
(1)当接部30は、図7(b)に示すように、当接片部31のみで形成するようにしてもよい。また、当接片部31の突出高さは、支持ステーSの取付部11の外径より小さくてもよい。
(2)支持ステーSの取付部11に設けた係合部14は、該取付部11の外周部に凹設した穴部であればよく、図7(a)に示すように、有底の凹部(切欠き)17であってもよい。
(3)環状壁部51は、図7(b)に示すように、挿入経路Lを挟んで対向する一対の保持片52,52から構成して、両保持片52,52により支持ステーSの取付部11を抱持する形態であってもよい。なお、この形態では、両保持片52,52の挿入経路Lと直交する方向における先端間の間隔は、取付部11の外径より小さくなっている。
(4)位置決め部40をなす突状部は、実施例で示した円錐状の突ピン41に限定されず、支持ステーSの係合部14に係合し得るものであれば、角錐やリブ状片等であってもよい。
(5)位置決め部40をなす突ピン41は、図7(c)に示すように、保持部50の環状壁部51に設けてもよい。この形態では、支持ステーSに設けられる係合部14の貫通孔15は、突ピン41の位置に合わせて適宜変更される。
(6)位置決め部40をなす突ピン41は、各ステー固定手段Vにおいて複数設けてもよい。また、突ピン41の配設位置は、当接部30と環状壁部51との間にだけでなく、環状壁部51より挿入経路Lにおいて下方に設けてもよい。
(7)支持ステーSは、棒状であればよく、中間屈曲部10を有さない真直形態であってもよい。
31 当接片部,32 環状部,40 位置決め部,41 突ピン(突状部),42 スリット
43 舌片部,50 保持部,51 環状壁部(案内壁部),62 第1表皮蓋部
63 第2表皮蓋部,64 第3表皮蓋部,65 第4表皮蓋部,66 開口
67 ステー挿通孔,B ヘッドレストコア,C ヘッドレスト表皮,H 取付手段
HR ヘッドレスト,L 挿入経路,U 緩衝材,S 支持ステー
V ステー固定手段(固定手段)
Claims (5)
- 袋状のヘッドレスト表皮と、前記ヘッドレスト表皮の内部に設けられるヘッドレストコアと、前記ヘッドレスト表皮と前記ヘッドレストコアとの間に介在する緩衝材と、前記ヘッドレストコアに設けた固定手段により該ヘッドレストコアに固定される取付手段とを備えるヘッドレストにおいて、
前記取付手段は、前記ヘッドレストコアに横方向に離間して設けた前記固定手段に上部が夫々固定されて、前記ヘッドレスト表皮の下面に開設したステー挿通孔を介して該ヘッドレスト表皮の外部に延出する2本の棒状の支持ステーからなり、
前記各固定手段は、
前記ステー挿通孔からの前記支持ステーの挿入経路上に設けられ、前記ヘッドレストコアとの間で該支持ステーの径方向の移動を規制する保持部と、
前記ステー挿通孔からの前記支持ステーの挿入経路上に設けられ、該ステー挿通孔から挿入されて前記保持部で案内される前記支持ステーに設けた係合部に係合して、保持部に挿通した該支持ステーの周方向への回転を規制すると共に該保持部からの該支持ステーの抜脱を規制する位置決め部と、
前記ステー挿通孔からの前記支持ステーの挿入経路上に設けられ、前記係合部と前記位置決め部とが係合したもとで前記支持ステーの上端に当接する当接部とを備え、
前記係合部は、前記支持ステーの外周部に開設された穴部であり、
前記位置決め部は、前記ヘッドレストコアに形成されたU字形のスリットで囲まれた舌片部の先端側に、前記支持ステー側に突出して形成された突状部であり、前記舌片部が弾性変形することで、前記係合部に係合する係合位置および該係合部から退避した退避位置の間で変位可能となっている
ことを特徴とするヘッドレスト。 - 前記当接部は、前記支持ステーの上端に当接する当接片部と、前記当接片部に一体的に形成されて、該当接片部に当接した支持ステーにおける上端近傍部分の径方向の移動を規制する環状部とを備える請求項1記載のヘッドレスト。
- 前記保持部は、前記支持ステーの挿入方向に沿って延在して、該保持部に挿通される該支持ステーの外面部に接触する案内壁部を備える請求項1または2記載のヘッドレスト。
- 前記位置決め部は、支持ステーの前記挿入経路上において、前記当接部と前記保持部との間に設けられる請求項1〜3の何れか一項に記載のヘッドレスト。
- 袋状のヘッドレスト表皮の下部に設けた表皮蓋部を捲ることで形成された開口を介して、ヘッドレストコアを該ヘッドレスト表皮の内部に収容し、
前記表皮蓋部を元に戻し、該表皮蓋部に開設したステー挿通孔と前記ヘッドレストコアに設けられた保持部とを、棒状の支持ステーの挿入経路上で一致させ、
前記支持ステーを、その上端から前記ステー支持孔から挿入すると共に前記保持部に挿通し、該保持部により径方向の移動が規制されたもとで該支持ステーを押し込み、
前記ヘッドレストコアに形成されたU字形のスリットで囲まれて弾性変形可能な舌片部の先端側に形成されて、支持ステー側に突出する突状の位置決め部を、該支持ステーの外周部に設けられた穴状の係合部に係合させると共に、前記ヘッドレストコアに設けられた当接部に該支持ステーの上端を当接させ、
前記位置決め部と係合部との係合により、前記支持ステーの周方向の回転を規制すると共に前記ヘッドレストコアからの脱落を規制したもとで、前記ヘッドレスト表皮と該ヘッドレストコアとの間で緩衝材を成形する
ことを特徴とするヘッドレストの製造方法。
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