以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態に係る監視業務支援システム100の利用形態の一例を示す。監視業務支援システム100は、有料道路の複数の料金所の車線の監視業務を支援するシステムである。この例では、料金所や監視センターにいる監視員が有料道路の3箇所の料金所の全6車線を監視する例について説明する。
監視業務システム100は、集約監視サーバ110、複数の車線監視サーバ130a〜c(以下、車線監視サーバ130と総称する。)、複数の料金所端末150a〜c(以下、料金所端末150と総称する。)、複数の車線設備170a〜c(以下、車線設備170と総称する。)、複数の車線設備190a〜c(以下、車線設備190と総称する。)、通信回線210、通信回線230、及び複数の通信回線250a〜c(以下、通信回線250と総称する。)を備える。
通信回線210は、各料金所及び監視センター外に形成された通信ネットワークである。通信回線230は、監視センター内に形成された通信ネットワークである。各通信回線250は、各料金所内に形成されたネットワークである。そして、通信回線210は、通信回線230及び各通信回線250と相互に通信接続されている。なお、通信回線210は、インターネット等のコンピュータネットワーク、通信事業者のコアネットワークであってよい。また、通信回線230及び通信回線250は、種々のローカルネットワークであってよい。
集約監視サーバ110は、主として、監視センターにいる監視員が監視対象の全車線の簡略な情報を集約して監視するための処理を行うコンピュータである。具体的には、集約監視サーバ110は、監視センターに設置されている。集約監視サーバ110には、複数のタッチスクリーン111が電気的に接続されている。タッチスクリーン111は、料金所の各車線の簡略な情報を集約して表示すると共に、指や専用のペンで画面に触れることで、集約監視サーバ110の操作を行うことができるディスプレイである。そして、集約監視サーバ110は、通信回線230を介して各車線監視サーバ130と通信接続されている。また、集約監視サーバ110は、通信回線230、通信回線210、及び通信回線250を介して料金所端末150と通信接続されている。なお、集約監視サーバ110は、この発明における「集約対応装置」の一例であってよい。また、タッチスクリーン111は、この発明における「全N車線の車線に関する情報を集約して表示するための表示手段」の一例であってよい。
車線監視サーバ130は、主として、監視センターにいる監視員が各車線の詳細な情報を個別に監視するための処理を行うコンピュータである。具体的には、車線監視サーバ130aは、監視センターに設置されている。車線監視サーバ130aには、複数のタッチスクリーン131a、及び複数のIP(Internet Protocol)電話機132aが電気的に接続されている。タッチスクリーン131aは、監視員によって選択された車線の詳細な情報を表示すると共に、指や専用のペンで画面に触れることで、車線監視サーバ130aの操作を行うことができるディスプレイである。IP電話機132aは、監視センターにいる監視員が、料金所の車線を通過する車両のドライバーと通話するための電話機である。そして、車線監視サーバ130aは、通信回線230、通信回線210、及び通信回線250を介して料金所端末150と通信接続され得る状態にある。また、車線監視サーバ130aは、上記のように、集約監視サーバ110とも通信接続されている。なお、車線監視サーバ130aは、この発明における「個別対応装置」の一例であってよい。また、タッチスクリーン131aは、この発明における「n車線までの車線に関する詳細な情報を個別に表示するための表示手段」の一例であってよい。また、IP電話機132aは、この発明における「監視員がn人のドライバーと通話するための通話手段」の一例であってよい。
車線監視サーバ130a以外の車線監視サーバ130b、cも、車線監視サーバ130aが有する構成要素と同じ構成要素を有する。以後の説明では、車線監視サーバ130が有する構成要素がいずれの車線監視サーバ130の構成要素であるかを区別する場合には、各構成要素を有する車線監視サーバ130と同じ添え字(a、b、c)を各構成要素の末尾に付して区別する。例えば、タッチスクリーン131a、タッチスクリーン131b、及びタッチスクリーン131cは、それぞれ車線監視サーバ130a、車線監視サーバ130b、及び車線監視サーバ130cの構成要素であることを示す。
また、以後の説明において、添え字が付されていない構成要素の機能及び動作は、同じ符号がふされたいずれの構成要素の機能及び動作を示す。例えば、タッチスクリーン131で説明された機能及び動作は、タッチスクリーン131a、タッチスクリーン131b、及びタッチスクリーン131cの機能及び動作を示す。
料金所端末150は、主として、料金所にいる監視員がその料金所の各車線の詳細な情報を個別に監視するための処理を行うコンピュータである。具体的には、料金所端末150は、料金所に設置されている。料金所端末150aには、タッチスクリーン151a及びIP電話機152aが電気的に接続されている。タッチスクリーン151aは、少なくとも料金所端末150aが設置されている料金所の各車線の詳細な情報を表示すると共に、指や専用のペンで画面に触れることで、料金所端末150aの操作を行うことができるディスプレイである。IP電話機152aは、料金所端末150aが設置されている料金所の監視員が、少なくともその料金所の車線を通過する車両のドライバーと通話するための電話機である。そして、料金所端末150aは、通信回線250aを介して車線設備170a及び車線設備190aと通信接続されている。また、料金所端末150aは、上記のように、集約監視サーバ110とも通信接続されている。また、料金所端末150aは、上記のように、車線監視サーバ130と通信接続され得る状態にある。なお、料金所端末150は、この発明における「料金所装置」の一例であってよい。また、タッチスクリーン151aは、この発明における「少なくとも当該装置が設置されている料金所の車線に関する詳細な情報を表示するための表示手段」の一例であってよい。また、IP電話機152aは、この発明における「監視員がドライバーと通話するための通話手段」の一例であってよい。
なお、料金所端末150a以外の料金所端末150b、cも、料金所端末150aが有する構成要素と同じ構成要素を有する。以後の説明では、料金所端末150が有する構成要素がいずれの料金所端末150の構成要素であるかを区別する場合には、各構成要素を有する料金所端末150と同じ添え字(a、b、c)を各構成要素の末尾に付して区別する。例えば、タッチスクリーン151a、タッチスクリーン151b、及びタッチスクリーン151cは、それぞれ料金所端末150a、料金所端末150b、及び料金所端末150cの構成要素であることを示す。
また、以後の説明において、添え字が付されていない構成要素の機能及び動作は、同じ符号が付されたいずれの構成要素の機能及び動作を示す。例えば、タッチスクリーン151で説明された機能及び動作は、タッチスクリーン151a、タッチスクリーン151b、及びタッチスクリーン151cの機能及び動作を示す。
車線設備170は、料金所における有料道路の入口側の車線に設置された設備である。具体的には、車線設備170aは、通行券自動発行機171a、監視カメラ172a、及びIP電話機173aの他、図示しない進入検知装置、車両番号認識装置、及び発進検知装置等によって構成されている。通行券自動発行機171aは、料金所の車線を通過する車両のドライバーに通行券を自動的に発行する機械である。監視カメラ172aは、料金所の車線の監視を行うためのビデオカメラである。IP電話機173aは、料金所の車線を通過する車両のドライバーが、監視センター又は料金所にいる監視員と通話するための電話機である。進入検知装置は、料金所の車線に進入してくる車両を検知して、その車両の大きさを取得する装置である。車両番号認識装置は、料金所の車線を通過する車両のナンバープレートの標記を認識して読み取る装置である。発進検知装置は、料金所における所定の手続を終えた車両が発進したことを検知する装置である。そして、車線設備170aは、上記のように、料金所端末150aと接続されている。なお、車線設備170aの通行券自動発行機171a、監視カメラ172a、進入検知装置、車両番号認識装置、及び発進検知装置は、この発明における「車線に関する詳細な情報を収集するための情報収集手段」の一例であってよい。また、IP電話機173aは、木の発明における「車線を通過する車両のドライバーが監視員と通話するための通話手段」の一例であってよい。
なお、車線設備170a以外の車線設備170b、cも、車線設備170aが有する構成要素と同じ構成要素を有する。以後の説明では、車線設備170が有する構成要素がいずれの車線設備170の構成要素であるかを区別する場合には、各構成要素を有する車線設備170と同じ添え字(a、b、c)を各構成要素の末尾に付して区別する。例えば、通行券自動発行機171a、通行券自動発行機171b、及び通行券自動発行機171cは、それぞれ車線設備170a、車線設備170b、及び車線設備170cの構成要素であることを示す。
また、以後の説明において、添え字が付されていない構成要素の機能及び動作は、同じ符号が付されたいずれの構成要素の機能及び動作を示す。例えば、通行券自動発行機171で説明された機能及び動作は、通行券自動発行機171a、通行券自動発行機171b、及び通行券自動発行機171cの機能及び動作を示す。
車線設備190は、料金所における有料道路の出口側の車線に設置された設備である。具体的には、車線設備190aは、料金自動収受機191a、監視カメラ192a、及びIP電話193aの他、図示しない進入検知装置、車両番号認識装置、及び発進検知装置等によって構成されている。料金自動収受機191aは、料金所の車線を通過する車両のドライバーから通行料金を自動的に収受する機械である。監視カメラ192a、IP電話193a、進入検知装置、車両番号認識装置、及び発進検知装置の機能及び動作は、上記の車線設備170の監視カメラ172、IP電話173、進入検知装置、車両番号認識装置、及び発進検知装置と同様の機能及び動作であるため、その詳細な説明を省略する。そして、車線設備190aは、上記のように、料金所端末150aと接続されている。なお、車線設備190aの料金自動収受機191a、監視カメラ192a、進入検知装置、車両番号認識装置、及び発進検知装置は、この発明における「車線に関する詳細な情報を収集するための情報収集手段」の一例であってよい。また、IP電話機193aは、木の発明における「車線を通過する車両のドライバーが監視員と通話するための通話手段」の一例であってよい。
なお、車線設備190a以外の車線設備190b、cも、車線設備190aが有する構成要素と同じ構成要素を有する。以後の説明では、車線設備190が有する構成要素がいずれの車線設備190の構成要素であるかを区別する場合には、各構成要素を有する車線設備190と同じ添え字(a、b、c)を各構成要素の末尾に付して区別する。例えば、通行券自動発行機191a、通行券自動発行機191b、及び通行券自動発行機191cは、それぞれ車線設備190a、車線設備190b、及び車線設備190cの構成要素であることを示す。
また、以後の説明において、添え字が付されていない構成要素の機能及び動作は、同じ符号が付されたいずれの構成要素の機能及び動作を示す。例えば、通行券自動発行機191で説明された機能及び動作は、通行券自動発行機191a、通行券自動発行機191b、及び通行券自動発行機191cの機能及び動作を示す。
このように構成された監視業務支援システム100において、車線設備170は、通行券自動発行機の利用状況を示すデータ、監視カメラ172によってリアルタイムに撮影されている映像を示すデータ、進入検知装置によって検知された車両の大きさを示すデータ、車両番号認識装置によって認識されたナンバープレートの標記を示すデータ、及び発進検知装置によって車両が発進したことを検知したことを示すデータ等を料金所端末150に送信する。
同様に、車線設備190は、料金自動収受機191の利用状況を示すデータ、監視カメラ192によってリアルタイムに撮影されている映像を示すデータ、進入検知装置によって検知された車両の大きさを示すデータ、車両番号認識装置によって認識されたナンバープレートの標記を示すデータ、及び発進検知装置によって車両が発進したことを検知されたことを示すデータ等を料金所端末150に送信する。
料金所端末150は、料金所に監視員がいる場合、少なくともこの料金所の車線を、この料金所にいる監視員によって監視させるための監視モードで動作している。一方、料金所端末150は、料金所に監視員がいない場合、この料金所の車線を、監視センターにいる監視員によって監視させるための遠隔監視モードで動作している。
料金所端末150は、監視モードで動作している場合、車線設備170及び車線設備190から送信されたデータを受信すると、そのデータをタッチスクリーン151に出力する。このようにして、タッチスクリーン151には、選択された車線の詳細な情報が表示されることになる。
一方、料金所端末150は、遠隔監視モードで動作している場合、車線設備170及び車線設備190から送信されたデータを受信すると、受信したデータによって示される各車線の詳細な情報を簡略化して、その簡略な情報を示すデータを集約監視サーバ110に送信する。
集約監視サーバ110は、料金所端末150から送信されたデータを受信すると、各車線の簡略な情報を示すデータをタッチスクリーン111に出力する。このようにして、タッチスクリーン111には、各車線の簡略な情報が集約されて表示されることになる。
そして、タッチスクリーン111に表示された各車線の簡略な情報のうち、いずれかの車線の簡略な情報が監視員によってタップ操作されることによって、一の車線が選択されると、集約監視サーバ110は、車線の監視処理を行うことができる一の車線監視サーバ130を選択する。ここで、車線監視サーバ130は、n車線までの車線の情報を同時に監視するための処理を行うことができる。この例の場合、車線監視サーバ130は、2車線までの車線の情報を同時に監視するための処理を行うことができるものとする。したがって、集約監視サーバ110は、2車線を同時に監視するための処理を行っていない車線監視サーバ130を選択することになる。
そして、集約監視サーバ110は、選択した車線監視サーバ130と、監視員によって選択された車線とを示すデータを、この選択された車線の簡略な情報を示すデータの送信元の料金所端末150に送信する。
そして、料金所端末150は、集約監視サーバ110から送信されたデータを受信すると、監視センターの監視員によって選択された車線の詳細な情報を示すデータを、集約監視サーバ111によって選択された車線監視サーバ130に送信する。
そして、車線監視サーバ130は、料金所端末150から送信されたデータを受信すると、車線の詳細な情報を示すデータをタッチスクリーン131に出力する。このようにして、タッチスクリーン131には、監視センターにいる監視員によって選択された車線の詳細な情報が表示されることになる。
また、車線設備170は、ドライバーによってIP電話機173が呼出操作されると、通話のための呼出要求を示すデータを料金所端末150に送信する。同様に、車線設備190は、ドライバーによってIP電話機193が呼出操作されると、通話のための呼出要求を示すデータを料金所端末150に送信する。
そして、料金所端末150は、監視モードで動作している場合、車線設備170から送信された呼出要求を示すデータを受信すると、IP電話機152を発呼制御する。一方、料金所端末150は、遠隔監視モードで動作している場合、呼出要求を示すデータを車線設備170又は車線設備190から受信すると、呼出要求されていることを通知する旨のデータを集約監視サーバ110に送信する。
集約監視サーバ110は、呼出要求されていることを通知する旨のデータを料金所端末150から受信すると、車線の監視処理を行うことができる一の車線監視サーバ130を選択する。そして、集約監視サーバ110は、選択した車線監視サーバ130を示すデータを料金所端末150に送信する。
料金所端末150は、選択された車線監視サーバ130を示すデータを集約監視サーバ110から受信すると、受信したデータによって示される車線監視サーバ130に、呼出要求を示すデータを送信する。車線監視サーバ130は、呼出要求を示すデータを料金所端末150から受信すると、IP電話機132を発呼制御する。
また、集約監視サーバ110は、料金所端末150からデータを受信して監視処理を行っている車線監視サーバ130に障害が発生した場合、車線の監視処理を行うことができる別の車線監視サーバ130を再選択する。そして、集約監視サーバ110は、再選択した車線監視サーバ130を示すデータを、障害が発生した車線監視サーバ130にデータを送信していた送信元の料金所端末150に送信する。料金所端末150は、再選択された車線監視サーバ130を示すデータを集約監視サーバ110から受信すると、障害が発生した車線監視サーバ130に送信していたデータを、再選択された車線監視サーバ130に送信する。
また、料金所端末150は、遠隔監視モードで動作しているときに、集約監視サーバ110との通信に障害が発生した場合、動作モードを監視モードに切り替えて動作する。また、料金所端末150は、料金所端末150が設置されている料金所の全車線が閉鎖されている場合、車線監視サーバ130として動作する。また、車線監視サーバ130のうち、車線の監視処理を行っていない一の車線監視サーバ130は、集約監視サーバ110に障害が発生した場合、集約監視サーバ110として動作する。
なお、本実施形態では、説明が煩雑になることを防ぐことを目的として、各料金所に一の料金所端末150を設置する構成について説明したが、各料金所には、複数の料金所端末150が設置してよい。
図2は、集約監視サーバ110のブロック構成の一例を示す。集約監視サーバ110は、車線数データ受信部112、障害データ受信部113、簡略データ受信部114、簡略データ出力部115、選択データ入力受付部116、装置選択部117、選択データ送信部118、呼出通知データ受信部119、障害データ送信部120、及び動作モードデータ受信部121を有する。以下に、各構成要素の機能及び動作を説明する。
車線数データ受信部112は、監視処理を行っている車線数を示すデータを各車線監視サーバ130から一定時間毎に受信する。具体的には、処理数データ受信部112は、監視処理を行っている車線数を示すデータを各車線監視サーバ130から受信する度に、そのデータを装置選択部117及び障害データ送信部120に送る。
障害データ受信部113は、障害が発生したときに通信していた相手の料金所端末150を示すデータを車線監視サーバ130から受信する。具体的には、障害データ受信部113は、障害が発生したときに通信していた相手の料金所端末150を示すデータを車線監視サーバ130から受信すると、このデータの送信元の車線監視サーバ130を示すデータを装置選択部117に送る。また、障害データ受信部113は、受信したデータを選択データ送信部118に送る。
簡略データ受信部114は、各車線に関する簡略な情報を示すデータを各料金所端末150から受信する。具体的には、簡略データ受信部114は、各車線に関する簡略な情報を示すデータを各料金所端末150から受信すると、そのデータを簡略データ出力部115に送る。
簡略データ出力部115は、簡略データ受信部114が各料金所端末150から受信した各データによって示される各車線に関する簡略な情報を、タッチスクリーン131に集約して表示すべく、各車線に関する簡略な情報を示すデータをタッチスクリーン111に出力する。具体的には、簡略データ出力部115は、各車線に関する簡略な情報を示すデータを簡略データ受信部114から受け取ると、そのデータをタッチスクリーン111に出力する。
選択データ入力受付部116は、タッチスクリーン111に情報が表示された各車線のうち、詳細な情報を表示すべき車線を、監視員がタップ操作することによって選択した場合、その選択された車線を示すデータの入力を受け付ける。具体的には、選択データ入力受付部116は、選択された車線を示すデータの入力をタッチスクリーン111から受け付けると、その旨を示すデータを装置選択部117に送る。また、選択データ入力受付部116は、タッチスクリーン111から入力を受け付けたデータを選択データ送信部118に送る。
装置選択部117は、選択データ入力受付部116がデータの入力を受け付けた場合、各車線監視サーバ130のうち、タッチスクリーン131に2車線の車線に関する詳細な情報を表示する処理を行っていない一の車線監視サーバ130を選択する。具体的には、装置選択部117は、監視処理を行っている車線数を示すデータを車線数データ受信部112から一定時間毎に受け取る。そして、装置選択部117は、タッチスクリーン111から入力を受け付けたことを示すデータを選択データ入力受付部116から受け取ると、車線数データ受信部112から受け取った最新のデータに基づいて、各車線監視サーバ130のうち、タッチスクリーン131に2車線の車線に関する詳細な情報を表示する処理を行っていない一の車線監視サーバ130を選択する。そして、装置選択部117は、選択した車線監視サーバ130を示すデータを選択データ送信部118に送る。
また、装置選択部117は、呼出通知データ受信部119がデータを受信した場合、各車線監視サーバ130のうち、IP電話機132によって監視員が2人のドライバーと通話する処理を行っていない一の車線監視サーバ130を選択する。具体的には、装置選択部117は、装置選択部117は、監視処理を行っている車線数を示すデータを車線数データ受信部112から一定時間毎に受け取る。そして、装置選択部117は、データを受信したことを示すデータを呼出通知データ受信部119から受け取ると、車線数データ受信部112から受け取った最新のデータに基づいて、各車線監視サーバ130のうち、IP電話機132によって監視員が2人のドライバーと通話する処理を行っていない一の車線監視サーバ130を選択する。そして、装置選択部117は、選択した車線監視サーバ130を示すデータを選択データ送信部118に送る。
また、装置選択部117は、車線監視サーバ130に障害が発生した場合、他の各車線監視サーバ130のうち、2車線の監視処理を行っていない車線監視サーバ130を選択する。具体的には、装置選択部117は、監視処理を行っている車線数を示すデータを車線数データ受信部112から一定時間毎に受け取る。そして、装置選択部117は、車線監視サーバ130を示すデータを障害データ受信部113から受け取ると、車線数データ受信部112から受け取った最新のデータに基づいて、障害データ受信部113から受け取ったデータによって示される車線監視サーバ130以外の他の各車線監視サーバ130のうち、2車線の監視処理を行っていない車線監視サーバ130を選択する。そして、装置選択部117は、選択した車線監視サーバ130を示すデータを選択データ送信部118に送る。
選択データ送信部118は、選択データ入力受付部116が入力を受け付けたデータと、装置選択部117が選択した車線監視サーバ130を示すデータとを、選択データ入力受付部116が入力を受け付けたデータによって示される車線に関する情報の送信元の料金所端末150に送信する。具体的には、選択データ送信部118は、監視員によって選択された車線を示すデータを選択データ入力受付部116から受け取り、選択された車線監視サーバ130を示すデータを装置選択部117から受け取ると、これら各データを、監視員によって選択された車線の簡略な情報の送信元の料金所端末150に送信する。
また、選択データ送信部118は、監視員が2人のドライバーと通話する処理を行っていない一の車線監視サーバ130を装置選択部117が選択した場合、装置選択部117が選択した車線監視サーバ130を示すデータのみを、呼出通知データ受信部119が受信したデータの送信元の料金所端末150に送信する。具体的には、選択データ送信部118は、車線監視サーバ130を示すデータを装置選択部117から受け取り、料金所端末150を示すデータを選択データ送信部118から受け取ると、装置選択部117から受け取ったデータを、選択データ送信部118から受け取ったデータによって示される料金所端末150に送信する。
また、選択データ送信部118は、車線監視サーバ130を装置選択部117が再選択した場合、装置選択部117が再選択した車線監視サーバ130を示すデータを、障害が発生した車線監視サーバ130と通信していた料金所端末150に送信する。具体的には、選択データ送信部118は、車線監視サーバ130を示すデータを装置選択部117から受け取り、料金所端末150を示すデータを障害データ受信部113から受け取ると、装置選択部117から受け取ったデータを、障害データ受信部113から受け取ったデータによって示される料金所端末150に送信する。
呼出通知データ受信部119は、呼出要求されていることを通知する旨のデータを、料金所端末150から受信する。具体的には、呼出要求されていることを通知する旨のデータを料金所端末150から受信すると、その旨を示すデータを装置選択部117に送る。また、呼出通知データ受信部119は、受信したデータの送信元の料金所端末150を示すデータを選択データ送信部118に送る。
障害データ送信部120は、自装置に障害が発生した場合、その旨を示すデータを、各車線監視サーバ130のうち、車線の監視処理を行っていない一の車線監視サーバ130に送信する。具体的には、障害データ受信部120は、各車線監視サーバ130が監視処理を行っている車線数を示すデータを車線数データ受信部112から一定時間毎に受け取る。そして、障害データ送信部120は、集約監視サーバ110に障害が発生した場合、その旨を示すデータを、車線数データ受信部112から受信したデータに基づいて、車線の監視処理を行っていない一の車線監視サーバ130に送信する。
図3は、車線監視サーバ130のブロック構成の一例を示す。車線監視サーバ130は、詳細データ受信部133、呼出要求データ受信部135、呼出制御部136、車線数データ送信部137、障害データ送信部138、障害データ受信部139、及び動作モード切替部140を有する。以下に、各構成要素の機能及び動作を説明する。
詳細データ受信部133は、車線に関する詳細な情報を示すデータを料金所端末150から受信する。具体的には、詳細データ受信部133は、車線に関する詳細な情報を示すデータを料金所端末150から受信すると、そのデータを詳細データ出力部134に送る。
詳細データ出力部134は、詳細データ受信部133が受信したデータによって示される車線に関する詳細な情報をタッチスクリーン131に表示すべく、車線に関する詳細な情報を示すデータをタッチスクリーン131に出力する。具体的には、詳細データ出力部134は、車線に関する詳細な情報を示すデータを詳細データ受信部133から受け取ると、そのデータをタッチスクリーン131に出力する。また、詳細データ出力部134は、詳細な情報を表示している車線の数を示すデータを一定時間毎に車線数データ送信部137に送る。
呼出要求データ受信部135は、呼出要求を示すデータを料金所端末150から受信する。具体的には、呼出要求データ受信部135は、呼出要求を示すデータを料金所端末150から受信すると、そのデータを呼出制御部136に送る。
呼出制御部136は、呼出要求データ受信部135がデータを受信すると、IP電話機132を呼出制御する。具体的には、呼出制御部136は、呼出要求を示すデータを呼出要求データ受信部135から受け取ると、IP電話機132を呼出制御する。また、呼出制御部136は、通話中のドライバーの人数を示すデータを一定時間毎に車線数データ送信部137に送る。
車線数データ送信部137は、監視処理を行っている車線数を示すデータを集約監視サーバ110に一定時間毎に送信する。具体的には、車線数データ出力部134は、詳細な情報を表示している車線の数を示すデータを、詳細データ出力部134から一定時間毎に受け取る。また、車線数データ出力部134は、通話中のドライバーの人数を示すデータを、呼出制御部136から一定時間毎に受け取る。そして、車線数データ送信部137は、詳細データ出力部134及び呼出制御部136から受け取ったデータに基づいて、監視処理を行っている車線数を算出し、算出した車線数を示すデータを集約監視サーバ110に一定時間毎に送信する。
障害データ送信部138は、自装置に障害が発生した場合、自装置と通信中の料金所端末150を示すデータを集約監視サーバ110に送信する。
障害データ受信部139は、集約監視サーバ110に障害が発生したことを示すデータを集約監視サーバ110から受信する。具体的には、障害データ受信部139は、集約監視サーバ110に障害が発生したことを示すデータを集約監視サーバ110から受信すると、そのデータを動作モード切替部140に送る。
動作モード切替部140は、自装置の動作モードを切り替える。具体的には、動作モード切替部140は、集約監視サーバ110に障害が発生したことを障害データ受信部139から受け取ると、自装置が集約監視サーバ110として動作するよう動作モードを切り替える。
図4は、料金所端末150のブロック構成の一例を示す。料金所端末150は、収集データ受信部153、情報簡略部154、簡略データ送信部155、選択データ受信部156、詳細データ送信部157、詳細データ出力部158、呼出要求データ受信部159、呼出通知データ送信部160、呼出要求データ送信部161、呼出制御部162、料金所データ入力受付部163、及び動作モード切替部164を有する。以下に、各構成要素の機能及び動作を説明する。
収集データ受信部153は、収集された車線に関する詳細な情報を示すデータを車線設備170及び車線設備190から受信する。具体的には、収集データ受信部153は、自装置の動作モードを示すデータを動作モード切替部164から受け取る。収集データ受信部153は、収集された車線に関する詳細な情報を示すデータを車線設備170及び車線設備190から受信すると、動作モード切替部164から受け取ったデータによって示される動作モードが遠隔監視モードである場合、車線設備170及び車線設備190から受信したデータを情報簡略部154に送る。また、収集データ受信部153は、監視員によって選択された車線を示すデータを選択データ受信部156から受け取ると、車線設備170及び車線設備190から受信したデータのうち、選択データ受信部156から受け取ったデータによって示される選択された車線の車線設備170又は車線設備190から受信したデータを詳細データ送信部157に送る。また、収集データ受信部153は、動作モード切替部164から受け取ったデータによって示される動作モードが監視モードである場合、車線設備170及び車線設備190から受信したデータを詳細データ出力部158に送る。
情報簡略部154は、収集データ受信部153が受信したデータによって示される車線に関する詳細な情報を簡略化する。具体的には、情報簡略部154は、車線に関する詳細な情報を示すデータを収集データ受信部153から受け取ると、そのデータによって示される車線に関する詳細な情報を簡略化する。そして、情報簡略部154は、簡略化した車線に関する情報を示すデータを簡略データ送信部155に送る。
簡略データ送信部155は、情報簡略部154が簡略化した車線に関する情報を示すデータを集約監視サーバ110に送信する。具体的には、簡略データ送信部155は、車線に関する簡略なデータを情報簡略部154から受け取ると、そのデータを集約監視サーバ110に送信する。また、簡略データ送信部155は、集約監視サーバ110にデータを送信することができなくなった場合、その旨を示すデータを動作モード切替部164に送る。
選択データ受信部156は、選択された車線を示すデータと、選択された車線監視サーバ130を示すデータとを、集約監視サーバ110から受信する。具体的には、選択データ受信部156は、選択された車線を示すデータと、選択された車線監視サーバ130を示すデータとを、集約監視サーバ110から受信すると、選択された車線を示すデータを収集データ受信部153に送ると共に、選択された車線監視サーバ130を示すデータを詳細データ送信部157及び呼出要求データ送信部161に送る。また、選択データ受信部156は、再選択された車線監視サーバ130を示すデータを集約監視サーバ110から受信すると、そのデータを詳細データ送信部157及び呼出要求データ送信部161に送る。
詳細データ送信部157は、収集データ受信部153が受信したデータのうち、選択データ受信部156が受信したデータによって示される車線に関する詳細な情報を示すデータを、選択データ受信部156が受信したデータによって示される選択された車線監視サーバ130に送信する。具体的には、詳細データ送信部157は、車線に関する詳細な情報を示すデータを収集データ受信部153から受け取ると、そのデータを、選択データ受信部156から受け取ったデータによって示される車線監視サーバ130に送信する。また、詳細データ送信部157は、再選択された車線監視サーバ130を示すデータを選択データ受信部156から受け取ると、正常に送信することができなくなっていたデータを、選択データ受信部156から受け取ったデータによって示される再選択された車線監視サーバ130に送信する。
詳細データ出力部158は、自装置が設置されている料金所に監視員がいる場合、収集データ受信部153が受信したデータによって示される車線に関する詳細な情報をタッチスクリーン151に表示すべく、その車線に関する詳細な情報を示すデータをタッチスクリーン151に出力する。具体的には、詳細データ出力部158は、車線に関する詳細な情報を示すデータを収集データ受信部153から受け取ると、そのデータをタッチスクリーン151に出力する。
呼出要求データ受信部159は、通話のための呼出要求を示すデータをIP電話機173又はIP電話機193から受信する。具体的には、呼出要求データ受信部159は、自装置の動作モードを示すデータを動作モード切替部164から受け取る。呼出要求データ受信部159は、呼出要求を示すデータをIP電話機173又はIP電話機193から受信すると、動作モード切替部164から受け取ったデータによって示される動作モードが遠隔監視モードである場合、呼出要求データを受信したことを通知するデータを呼出通知データ送信部160に送り、IP電話機173又はIP電話機193から受信したデータを呼出要求データ送信部161に送る。また、呼出要求データ受信部159は、動作モード切替部164から受け取ったデータによって示される動作モードが監視モードである場合、IP電話機173又はIP電話機193から受信したデータを呼出制御部162に送る。
呼出通知データ送信部160は、呼出要求データ受信部159がデータを受信した場合、呼出要求されていることを通知するデータを集約監視サーバ110に送信する。具体的には、呼出通知データ送信部160は、呼出要求データを受信したことを通知するデータを呼出要求データ受信部159から受け取ると、そのデータを集約監視サーバ110に送信する。また、呼出通知データ送信部160は、集約監視サーバ110にデータを送信することができなくなった場合、その旨を示すデータを動作モード切替部164に送る。
呼出要求データ送信部161は、選択された車線監視サーバ130を示すデータを選択データ受信部156が受信した場合、呼出要求データ受信部159が受信したデータを、選択データ受信部156が受信したデータによって示される車線監視サーバ130に送信する。具体的には、呼出要求データ送信部161は、呼出要求を示すデータを呼出要求データ受信部159から受け取る。そして、呼出要求データ送信部161は、選択された車線監視サーバ130を示すデータを選択データ受信部156から受け取ると、そのデータによって示される車線監視サーバ130に、呼出要求データ受信部159から受け取ったデータを送信する。
呼出制御部162は、自装置が設置されている料金所に監視員がいる場合、呼出要求を示すデータを呼出要求データ受信部159が受信すると、IP電話機152を呼出制御する。具体的には、呼出制御部162は、呼出要求を示すデータを呼出要求データ受信部159から受け取ると、IP電話機152を呼出制御する。
料金所データ入力受付部163は、料金所の状態に関するデータの入力を受け付ける。具体的には、料金所データ入力受付部163は、料金所に監視員がいること、又は料金所から監視員がいなくなることを示すデータの入力をタッチスクリーン151から受け付ける。また、料金所データ入力受付部163は、料金所の全車線が閉鎖されたことを示すデータの入力をタッチスクリーン151から受け付ける。そして、料金所データ入力受付部163は、タッチスクリーン151から入力を受け付けたデータを動作モード切替部164に送る。
動作モード切替部164は、自装置の動作モードを切り替える。具体的には、動作モード切替部164は、料金所に監視員がいることを示すデータを料金所データ入力受付部163から受け取ると、自装置の動作モードを監視モードに切り替える。また、動作モード切替部164は、料金所から監視員がいなくなることを示すデータを料金所データ入力受付部163から受け取ると、自装置の動作モードを遠隔監視モードに切り替える。また、動作モード切替部164は、集約監視サーバ110にデータを送信することができなくなったことを示すデータを簡略データ送信部155又は呼出通知データ送信部160から受け取ると、自装置の動作モードを監視モードに切り替える。また、動作モード切替部164は、料金所の全車線が閉鎖されたことを示すデータを料金所データ入力受付部163から受け取ると、自装置が車線監視サーバ130として動作するよう動作モードを切り替える。
図5は、集約監視サーバ110、車線監視サーバ130、及び料金所端末150の動作シーケンスの一例を示す。なお、料金所端末150は、遠隔監視モードで動作しているものとする。
まず、料金所端末150の収集データ受信部153は、収集された車線に関する詳細な情報を示すデータを車線設備170及び車線設備190から受信する(S101)。例えば、収集データ受信部153は、通行券自動発行機171の利用状況を示すデータ、監視カメラ172によってリアルタイムに撮影されている映像を示すデータ、進入検知装置によって検知された車両の大きさを示すデータ、車両番号認識装置によって認識されたナンバープレートの標記を示すデータ、及び発進検知装置によって車両が発進したことを検知したことを示すデータ等を車線設備170から受信する。また、収集データ受信部153は、料金自動収受機191の利用状況を示すデータ、監視カメラ192によってリアルタイムに撮影されている映像を示すデータの他、進入検知装置、車両番号認識装置、発進検知装置等によって収集された上記データと同様のデータを車線設備190から受信する。
そして、料金所端末150の情報簡略部154は、収集データ受信部153が受信したデータによって示される車線に関する詳細な情報を簡略化する(S102)。例えば、情報簡略部154は、監視カメラ172によってリアルタイムに撮影されている映像を圧縮したり、映像の色数、解像度、及びフレームレートを低下させたりする。また、情報簡略部154は、通行券自動発行機171の利用状況の情報、料金自動収受機191の利用状況の情報、進入検知装置によって検知された車両の大きさの情報、車両番号認識装置によって認識されたナンバープレートの標記の情報の各情報を要約する。
そして、料金所端末150の簡略データ送信部155は、情報簡略部154が簡略化した車線に関する情報を示すデータを集約監視サーバ110に送信する(S103)。このようにして、集約監視サーバ110の簡略データ受信部114は、各車線に関する簡略な情報を示すデータを各料金所端末150から受信する。
そして、集約監視サーバ110の簡略データ出力部115は、簡略データ受信部114が各料金所端末150から受信した各データによって示される各車線に関する簡略な情報を、タッチスクリーン131に集約して表示すべく、各車線に関する簡略な情報を示すデータをタッチスクリーン111に出力する(S104)。このようにして、タッチスクリーン111には、例えば、図7に示すような各車線の簡略な情報が一覧表示されることになる。
監視員は、一覧表示された各車線の簡略な情報を見ながら、詳細な情報を表示したい所望の車線選択する場合、その車線の簡略な情報をタップ操作する。このようにして所望の車線が選択された場合、車線監視サーバ110の選択データ入力受付部116は、その選択された車線を示すデータの入力を受け付ける(S105)。
そして、車線監視サーバ110の装置選択部117は、選択データ入力受付部116がデータの入力を受け付けた場合、各車線監視サーバ130のうち、2車線の監視処理を行っていない一の車線監視サーバ130を選択する(S106)。
そして、車線監視サーバ110の選択データ送信部118は、選択データ入力受付部116が入力を受け付けたデータと、装置選択部117が選択した車線監視サーバ130を示すデータとを、選択データ入力受付部116が入力を受け付けたデータによって示される車線に関する情報の送信元の料金所端末150に送信する(S107)。このようにして、料金所端末150の選択データ受信部156は、選択された車線を示すデータと、選択された車線監視サーバ130を示すデータとを、集約監視サーバ110から受信することになる。
そして、料金所端末150の詳細データ送信部157は、収集データ受信部153が受信したデータのうち、選択データ受信部156が受信したデータによって示される車線に関する詳細な情報を示すデータを、選択データ受信部156が受信したデータによって示される選択された車線監視サーバ130に送信する(S108)。このようにして、車線監視サーバ130の詳細データ受信部133は、車線に関する詳細な情報を示すデータを料金所端末150から受信することになる。
そして、車線監視サーバ130の詳細データ出力部134は、詳細データ受信部133が受信したデータによって示される車線に関する詳細な情報をタッチスクリーン131に表示すべく、車線に関する詳細な情報を示すデータをタッチスクリーン131に出力する(S109)。このようにして、タッチスクリーン111には、例えば、図8や図9に示すような選択された車線の詳細な情報が表示されることになる。
図5は、集約監視サーバ110、車線監視サーバ130、及び料金所端末150の動作シーケンスの別の例を示す。なお、上記例と同様、料金所端末150は、遠隔監視モードで動作しているものとする。
まず、料金所端末150の呼出要求データ受信部159は、通話のための呼出要求を示すデータをIP電話機173又はIP電話機193から受信する(S201)。そして、料金所端末150の呼出通知データ送信部160は、呼出要求されていることを通知するデータを集約監視サーバ110に送信する(S202)。このようにして、集約監視サーバ110の呼出通知データ受信部119は、呼出要求されていることを通知する旨のデータを、料金所端末150から受信することになる。
そして、車線監視サーバ110の装置選択部117は、呼出通知データ受信部119がデータを受信した場合、各車線監視サーバ130のうち、2車線の監視処理を行っていない一の車線監視サーバ130を選択する(S203)。
そして、車線監視サーバ110の選択データ送信部118は、装置選択部117が選択した車線監視サーバ130を示すデータを、呼出通知データ受信部119が受信したデータの送信元の料金所端末150に送信する(S204)。このようにして、料金所端末150の選択データ受信部156は、選択された車線監視サーバ130を示すデータを、集約監視サーバ110から受信することになる。
そして、料金所端末150の呼出要求データ送信部161は、選択された車線監視サーバ130を示すデータを選択データ受信部156が受信した場合、呼出要求データ受信部159が受信したデータを、選択データ受信部156が受信したデータによって示される車線監視サーバ130に送信する(S205)。このようにして、車線監視サーバ130の呼出要求データ受信部135は、呼出要求を示すデータを料金所端末150から受信することになる。
そして、車線監視サーバ130の呼出制御部136は、呼出要求データ受信部135がデータを受信すると、IP電話機132を呼出制御する。このようにして、IP電話機132が発呼して、監視員が呼び出されることになる。
以上説明したように、監視業務支援システム100では、複数の料金所の全車線の情報を集約的に監視するための装置と、複数の車線を個別に監視するための複数の装置とを組み合わせたシステムとすることによって、全車線の情報を集約的に監視しながら、複数の車線を同時に監視したり、複数のドライバーからの呼び出しにも同時に応じたりすることができる。
また、監視業務支援システム100では、監視員によって選択された車線の詳細な情報の処理が、集約監視サーバ110とは別の車線監視サーバ130によってなされるので、システムに利用される個々の装置のハードウェア等を効率良く活用し、コストパフォーマンスの高いシステムとすることができる。
また、監視業務支援システム100では、車線毎の詳細な情報を基にした監視処理を、複数の車線監視サーバ130にその都度割り当てて処理させるようにしたので、監視員は、自ら優先度の高い車線を選択して監視業務を遂行することができる。
また、監視すべき車線の数が増加しても、全車線の簡略な情報を集約して表示することができるだけでなく、個別の車線の情報を表示するにあたり、視認性を犠牲にすることなく十分な情報量を表示することができる。
また、監視業務支援システム100では、監視処理を行っている車線監視サーバ130に障害が発生しても、集約監視サーバ110が他の車線監視サーバ130を再選択することによって、再選択された他の車線監視サーバ130で監視処理を継続することができる。また、監視業務支援システム100では、集約監視サーバ110と料金所端末150との間で通信障害が発生しても、料金所端末150は、自端末で監視処理を行うことができる。また、監視業務支援システム100では、集約監視サーバ110に障害が発生しても、監視処理を行っていない一の車線監視サーバ130が集約監視サーバとして機能する。このように、監視業務支援システム100では、様々な障害が発生しても、車線を監視するためのサービスを継続することができる。
また、監視業務支援システム100では、全車線が閉鎖された料金所に設置された料金所端末150が車線監視サーバ130として機能することで、資源を有効に活用することができる。
図10は、集約監視サーバ110、車線監視サーバ130、及び料金所端末150をコンピュータ等の電子情報処理装置でそれぞれ構成した場合のハードウェア構成の一例を示す。集約監視サーバ110、車線監視サーバ130、及び料金所端末150は、CPU(Central Processing Unit)周辺部と、入出力部と、レガシー入出力部とを備える。CPU周辺部は、ホスト・コントローラ901により相互に接続されるCPU902、RAM(Random Access Memory)903、グラフィック・コントローラ904、及び表示装置905を有する。入出力部は、入出力コントローラ906によりホスト・コントローラ901に接続される通信インターフェイス907、ハードディスクドライブ908、及びCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ909を有する。レガシー入出力部は、入出力コントローラ906に接続されるROM(Read Only Memory)910、フレキシブルディスク・ドライブ911、及び入出力チップ912を有する。
ホスト・コントローラ901は、RAM903と、高い転送レートでRAM903をアクセスするCPU902、及びグラフィック・コントローラ904とを接続する。CPU902は、ROM910、及びRAM903に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部の制御をする。グラフィック・コントローラ904は、CPU902等がRAM903内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得して、表示装置905上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ904は、CPU902等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ906は、ホスト・コントローラ901と、比較的高速な入出力装置であるハードディスクドライブ908、通信インターフェイス907、CD−ROMドライブ909を接続する。ハードディスクドライブ908は、CPU902が使用するプログラム、及びデータを格納する。通信インターフェイス907は、ネットワーク通信装置991に接続してプログラム又はデータを送受信する。CD−ROMドライブ909は、CD−ROM992からプログラム又はデータを読み取り、RAM903を介してハードディスクドライブ908、及び通信インターフェイス907に提供する。
入出力コントローラ906には、ROM910と、フレキシブルディスク・ドライブ911、及び入出力チップ912の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM910は、集約監視サーバ110、車線監視サーバ130、及び料金所端末150が起動時に実行するブート・プログラム、あるいは集約監視サーバ110、車線監視サーバ130、及び料金所端末150のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ911は、フレキシブルディスク993からプログラム又はデータを読み取り、RAM903を介してハードディスクドライブ908、及び通信インターフェイス907に提供する。入出力チップ912は、フレキシブルディスク・ドライブ911、あるいはパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
CPU902が実行するプログラムは、フレキシブルディスク993、CD−ROM992、又はIC(Integrated Circuit)カード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。記録媒体に格納されたプログラムは圧縮されていても非圧縮であってもよい。プログラムは、記録媒体からハードディスクドライブ908にインストールされ、RAM903に読み出されてCPU902により実行される。CPU902により実行されるプログラムは、集約監視サーバ110を、図1から図9に関連して説明した車線数データ受信部112、障害データ受信部113、簡略データ受信部114、簡略データ出力部115、選択データ入力受付部116、装置選択部117、選択データ送信部118、呼出通知データ受信部119、障害データ送信部120、及び動作モードデータ受信部121として機能させ、車線監視サーバ130を、図1から図9に関連して説明した詳細データ受信部133、呼出要求データ受信部135、呼出制御部136、車線数データ送信部137、障害データ送信部138、障害データ受信部139、及び動作モード切替部140として機能させ、料金所端末150を、図1から図9に関連して説明した収集データ受信部153、情報簡略部154、簡略データ送信部155、選択データ受信部156、詳細データ送信部157、詳細データ出力部158、呼出要求データ受信部159、呼出通知データ送信部160、呼出要求データ送信部161、呼出制御部162、料金所データ入力受付部163、及び動作モード切替部164として機能させる。
以上に示したプログラムは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク993、CD−ROM992の他に、DVD(Digital Versatile Disk)又はPD(Phase Disk)等の光学記録媒体、MD(MiniDisk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークあるいはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶媒体を記録媒体として使用して、ネットワークを介したプログラムとして監視業務支援システム100を提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。