JP5494192B2 - 表示装置 - Google Patents

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本発明は、表示装置に係り、特に立体表示可能な表示装置に関する。
従来、肉眼で立体像を認識させることのできる表示装置としては、凹面鏡によって立体像を結像する表示装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−95656号公報
従来の凹鏡面を用いた表示装置であると、その凹鏡面に観察者自身が映り混んでしまい、表現の自由度を狭めてしまうこととなっていた。また、構造上、観察者の視野内に凹鏡面が存在しているために、表示前でも立体映像の表示を推測することができ、意外性が失われていた。
本発明の課題は、凹鏡面を使わなくとも立体的な表示を可能とすることで、意外性があり、なおかつ自由度の高い立体的な表現を可能とする表示装置を提供することである。
前記目的を果たすため、本発明の表示装置の一態様は、ビームスプリッタから形成された平板状のステージと、前記ステージの下方に配置された表示素子と、前記ビームスプリッタから形成され、前記ステージの上方を覆うように配置されたドーム部と、を備え、前記表示素子は、前記ドーム部の内面に対して光を照射するように、前記ドーム部の焦点よりも前記ドーム部から遠い位置に配置されていて、前記ステージは、前記ドーム部の前記焦点と前記表示素子との間に配置されており前記ドーム部は、略半球状に形成されていて、前記表示素子は、前記ドーム部における観察側とは反対側の内面に対して光を照射するように配置されている、ことを特徴とする。
また、前記目的を果たすため、本発明の表示装置の一態様は、ビームスプリッタから形成された平板状のステージと、前記ステージの下方に配置された表示素子と、前記ビームスプリッタから形成され、前記ステージの上方を覆うように配置されたドーム部と、を備え、前記表示素子は、前記ドーム部の内面に対して光を照射するように、前記ドーム部の焦点よりも前記ドーム部から遠い位置に配置されていて、前記ステージは、前記ドーム部の前記焦点と前記表示素子との間に配置されており、前記ドーム部は、略四半球状に形成され、且つ、その外周面が前記観察側を向くように配置されていて、前記ドーム部における前記観察側とは反対側には、前記ドーム部を閉塞する平板状のミラーが配置され、前記ステージには、視野角制限フィルムが積層され、前記表示素子は、前記ドーム部における前記観察側の内面に光を照射するように配置されている、ことを特徴とする。
また、前記目的を果たすため、本発明の表示装置の一態様は、ビームスプリッタから形成された平板状のステージと、前記ステージの下方に配置された表示素子と、前記ビームスプリッタから形成され、前記ステージの上方を覆うように配置されたドーム部と、前記表示素子を前記ステージの中心を基準に水平方向に回転させる回転部と、前記ステージの下方に配置されて観察者を撮影する撮像素子と、前記撮像素子で撮影された画像から前記観察者の位置を認識する位置認識部と、前記位置認識部で認識された位置に対向した位置に前記表示素子が配置されるように、前記回転部を制御する制御部と、を備え、前記表示素子は、前記ドーム部の内面に対して光を照射するように、前記ドーム部の焦点よりも前記ドーム部から遠い位置に配置されていて、前記ステージは、前記ドーム部の前記焦点と前記表示素子との間に配置されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、凹鏡面を使わなくとも立体的な表示を可能とすることで、意外性があり、なおかつ自由度の高い立体的な表現を可能とする表示装置が提供できる。
第一の実施の形態に係る表示装置の概略構成を示す斜視図である。 図3におけるII−II切断面から見た表示装置の内部構成を示す断面図である。 図2におけるIII−III切断面から見た表示装置の内部構成を示す断面図である。 図1の表示装置に備わるステージの成膜状態を示す説明図である。 本実施形態の表示素子からの光の経路を垂直面から見た模式図である。 図5における円S内を拡大した拡大図である。 本実施形態の表示素子から発せられた光の光路を水平面から見た模式図である。 本実施形態のドーム部の反対側の内面により反射された光の光路を水平面から見た模式図である。 本実施形態の表示素子からの光の経路を垂直面から見た模式図である。 本実施形態の表示素子からの光の経路を垂直面から見た模式図である。 本実施形態の表示素子からの光の経路を垂直面から見た模式図である。 本実施形態の表示素子から発せられた光の光路を水平面から見た模式図である。 本実施形態の表示素子から発せられた光の光路を水平面から見た模式図である。 第二の実施の形態に係る表示装置の概略構成を示す斜視図である。 第二の実施の形態に係る表示装置であって、図16におけるXV−XV切断面から見た内部構成を示す断面図である。 図15におけるXVI−XVI切断面から見た表示装置の内部構成を示す断面図である。 第二の実施の形態の表示素子からの光の経路を垂直面から見た模式図である。 図17における円S1内を拡大した拡大図である。 比較例として視野角制限フィルムを省略した場合の光の光路を示す説明図である。 第二の実施の形態に係る表示装置の視野角制限フィルムの作用を示す説明図である。 第三の実施の形態に係る表示装置であって、図22におけるXXI−XXI切断面から見た表示装置の内部構成を示す断面図である。 図21におけるXXII−XXII切断面から見た表示装置の内部構成を示す断面図である。 第三の実施の形態に係る表示装置の主制御構成を示すブロック図である。 第三の実施の形態に係る表示装置で使用されるキャラクターの画像データの一例を示す説明図である。 第三の実施の形態に係る表示装置で実行される回転動作を示す説明図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[第一の実施の形態]
図1は第一の実施の形態に係る表示装置の概略構成を示す斜視図である。また、図2は図3におけるII−II切断面から見た表示装置の内部構成を示す断面図であり、図3は図2におけるIII−III切断面から見た表示装置の内部構成を示す断面図である。
これら図1〜図3に示すように表示装置1は、台座2、ステージ3、表示素子4、ドーム部5を備えている。
台座2は、円板状の底板21と、底板21の周縁から立設する円筒状の壁部22とを備え、全体として遮光性を有している。
ステージ3は、台座2の内部空間を閉塞するように台座2の上部を覆っている。ステージ3は、例えばハーフミラー等のビームスプリッタにより円板状に形成されている。ビームスプリッタは、ガラスやアクリル等の透明基板にAgやAl等の高反射材料を蒸着、スパッタリング等で成膜することで形成されている。図4は、ステージ3の成膜状態を示す説明図である。図4(a)に示すように、ステージ3の全面に均一に成膜を施してもよいが、ステージ3の透過率T1と反射率R1との比率を場所によって調整して、表示素子4側で透過性が高く、結像側では反射性が高くなるようにすることが好ましい。例えば、図4(b)に示すように、前方から後方にかけて徐々に膜厚が薄くなるように成膜してもよいし、図4(c)に示すように、表示素子4近傍から、離れるにつれて徐々に膜厚が厚くなるように成膜を施してもよい。
表示素子4は、例えば液晶表示素子又は有機EL表示素子等である。表示素子4はステージ3の下方であって台座2内に収容されている。また、表示素子4は、その上端部がステージ3の中心O1に対向し、下方に進むにつれ中心O1を通過する垂直線L1から後方に離間するように傾いて配置されている。この表示素子4の傾斜角度は、水平面に対して45度程度であることが好ましい。そして、表示素子4の表示面41は観察側(前方)とは反対側を向いている。これにより表示素子4は、ドーム部5における観察側とは反対側の内面に対して光を照射することになる。
ドーム部5は、例えばガラスやアクリル等の透明材料により略半球状に形成されている。ドーム部5は、上方に向けて凸となるようにステージ3を覆っている。このドーム部5の内面は滑らかな凹曲面51となっていて、この凹曲面51の表面上に反射性の高い反射層を成膜することが好ましい。なお、ドーム部5として、ハーフミラー等のビームスプリッタを用いることも可能である。そして、凹曲面51の球心をO2、曲率半径をRとすると、光軸L2に平行な光に対する凹曲面51の焦点fはf=R/2となり、光軸L2における凹曲面51と球心O2との略中央に配置される。すなわち、表示素子4は、ドーム部5の焦点fよりもドーム部5から遠い位置に配置され、ステージ3は、ドーム部5の焦点fと表示素子4との間に配置されることになる。なお、以下の説明において、ドーム部5の凹曲面51のうち、前側半分を第一内面51aとし、後側半分を観察側とは反対側の第二内面51bと称す。
次に、第一の実施の形態に係る表示装置1の作用について説明する。図5は、表示素子4からの光路を垂直面から見た模式図であり、図6は図5における円S内を拡大した拡大図である。図5においては、光路をわかりやすく示すために、表示素子4の位置を図3に示した位置から後側にずらしている。また球心O2の位置も図3に示した位置から表示素子4の中心とほぼ同位置となるまで下方へとずらしている。また、表示素子4自体の大きさも小さく表している。さらに、表示素子4からの発光光は、表示素子4の表示面41全体から発せられるものであるが、わかりやすくするために表示素子の上部からの発光光(第一発光光d1)、表示素子4の中央からの発光光(第二発光光d2)、表示素子4の下部からの発光光(第三発光光d3)のみを表している。
図7は表示素子4から発せられた光の光路を水平面から見た模式図であり、図8はドーム部5の第二内面51bにより反射された光の光路を水平面から見た模式図である。図7,図8においては、表示素子4からの発光光は、わかりやすくするために第二発光光d2のみを表している。
また、図5,6では、ドーム部5の第二内面51bを通過する光は便宜上図示していない。
表示素子4の表示面41が発光すると、各発光光d1,d2,d3は、ドーム部5における第二内面51bに拡散しながら向かう。第二内面51bでは、一部の光はドーム部5を通過するものの、その他の光はステージ3に向かって反射する。ステージ3に到達した各発光光d1,d2,d3は、このステージ3によって再度反射されることにより観察者Wの視野内に進入する。ここで、図中Aは第一発光光d1の結像位置、Bは第二発光光d2の結像位置、Cは第三発光光d3の結像位置を示している。このように、第一発光光d1及び第二発光光d2は、ステージ3で反射された後に結像しているが、第三発光光d3はステージ3に反射される前に結像している。
図6に示すように、観察者Wからは、第三発光光d3の結像位置Cは、ステージ3によって結像位置Dにあるように見える。これにより、結像位置A,B,Dがステージ3に対して略垂直方向に沿って並ぶことになり、表示素子4で表示された画像が立体的に表示される。
ここで、表示素子4から発せられた光がドーム部5の第二内面51bで反射可能な範囲内であれば、視野角を振っても実像の輝度と精細度はあまり変わらないものの、大きさに多少変動がある。
視野角を上下に振った場合を図9〜図11に基づいて説明する。図9は、図5の観察位置から視野角が小さくなった場合、図10は、図5の観察位置から視野角が大きくなった場合、図11は図9の観察位置から更に視野角が小さくなった場合を示している。なお、図10,図11では、便宜上発光光d2を省略している。
図5で示した観察位置から視野角が小さくなった場合、各発光光d1,d2,d3の結像位置A,B,Cは図9に示す位置となる。更に視野角が小さくなると、各発光光d1,d3の結像位置A,Cは図11に示す位置となる。また、図5で示した観察位置から視野角が大きくなると、各発光光d1,d3の結像位置A,Cは図10に示す位置となる。これらの図から、結像位置Aから結像位置Dまでの大きさ、つまり実像の大きさは、視野角が小さいほど大きくなることがわかる。
次いで、視野角を左右に振った場合を図12,図13に基づいて説明する。図12は視野角を左に振った場合、図13は視野角を右に振った場合を示している。なお、図12,図13では、表示素子4からの発光光は、わかりやすくするために第二発光光の右側端部の発光光(右発光光d21)と、左側端部の発光光(左発光光d22)とを表している。図7,図8の観察位置から視野角が左に傾いた場合、右発光光d21及び左発光光d22の結像位置B1,B2は図12に示す位置となる。他方、図7,図8の観察位置から視野角が右に傾いた場合、右発光光d21及び左発光光d22の結像位置B1,B2は図13に示す位置となる。このように、視野角を左右に振った場合は実像の幅が少し歪むことになる。
なお、上述したような上下左右方向に視野角を振った場合の実像の歪みについては、後述する第三の実施の形態で、観察者を撮影する撮像素子等を導入することにより、視野角による歪みを観察者に認識させないようにすることができる。
以上のように、第一の実施の形態に係る表示装置1によれば、ドーム部5の凹曲面51に対して光を照射するように、ドーム部5の焦点fよりもドーム部5から遠い位置に表示素子4が配置されているとともに、ドーム部5の焦点fと表示素子4との間にステージ3が配置されているので、凹鏡面を使わなくとも立体的な表示が可能となる。これにより、観察者Wの視野内に凹鏡面が存在しなくなるので、意外性のある立体的な表現を実現することができる。また、凹鏡面に依存した表現の自由度の制限もなくなるので、自由度の高い立体的な表現も可能となる。
また、ドーム部5が略半球状に形成されていて、表示素子4がドーム部5の第二内面51bに対して光を照射するように配置されているので、表示素子4からの発光光が直接観察者Wに視認されることを防止することができる。
なお、上述した視野角を振ることによって生じる実像の変形は、ドーム部5の凹曲面51の形状を球面でなく非球面にすることで抑制可能である。
[第二の実施の形態]
第一の実施の形態では、ドーム部5が略半球状である場合を例示して説明したが、この第二の実施の形態では、ドーム部が略四半球状である場合について説明する。なお、以下の説明において第一の実施の形態と同一箇所においては同一符号を付してその説明を省略する。
図14は第二の実施の形態に係る表示装置の概略構成を示す斜視図である。また、図15は図16におけるXV−XV切断面から見た表示装置の内部構成を示す断面図であり、図16は図15におけるXVI−XVI切断面から見た表示装置の内部構成を示す断面図である。
これら図14〜図16に示すように表示装置6は、台座7、ステージ8、表示素子9、ドーム部10、ミラー11を備えている。
台座7は、半円板状の底板71と、底板71の周縁から立設する壁部72とを備え、全体として遮光性を有している。
ステージ8は、台座7の内部空間を閉塞するように台座7の上部を覆っている。ステージ8は、例えばハーフミラー等のビームスプリッタにより半円板状に形成されている。このステージ8の下面には、視野角制限フィルム81が積層されている。この視野角制限フィルム81は、当該フィルム81に対して略垂直に入射する光は透過するものの、それら以外の光は遮断するものである。視野角制限フィルム81としては、例えばルーバーフィルムが挙げられる。ルーバーフィルムとは一対の透明樹脂フィルムの間に、微細なルーバー構造を持つ特殊マイクロルーパー層を介在させたものである。
表示素子4は、その上端部がステージ8の円弧の中心O3に対向し、下方に進むにつれ中心O3を通過する垂直線から前方へ離間するように傾いて配置されている。そして、表示素子4の表示面41は観察側を向いている。
ドーム部10は、例えばハーフミラー等のビームスプリッタにより略四半球状に形成されている。ドーム部10は、その外周面が観察側を向くように配置されてステージ8を覆っている。このドーム部10の内面は凹曲面101となっていて、この凹曲面101の球心をO4、曲率半径をR1とすると、光軸L4に平行な光に対する凹曲面101の焦点f1はf1=R1/2となり、光軸L4における凹曲面101と球心O4との略中央に配置される。すなわち、表示素子4は、ドーム部10の焦点f1よりもドーム部10から遠い位置に配置され、ステージ8は、ドーム部10の焦点f1と表示素子4との間に配置されることになる。そして、表示素子4は、その傾きによってドーム部10の凹曲面101(観察側の内面)に対して光を照射することになる。
ミラー11は、ドーム部10を閉塞するようにドーム部10における観察側とは反対側に配置されていて、ミラー11の反射面は観察側を向いている。
次に、第二の実施の形態に係る表示装置6の作用について説明する。図17は、表示素子4からの光路を垂直面から見た模式図であり、図18は図17における円S1内を拡大した拡大図である。図17においては、光路をわかりやすく示すために、表示素子4の位置を図16に示した位置から前側にずらしている。また球心O4の位置も図16に示した位置から表示素子4の中心とほぼ同位置となるまで下方へとずらしている。また、表示素子4自体の大きさも小さく表している。さらに、表示素子4からの発光光は、表示素子4の表示面41全体から発せられるものであるが、わかりやすくするために表示素子4の上部からの発光光(第一発光光d4)、表示素子4の中央からの発光光(第二発光光d5)、表示素子4の下部からの発光光(第三発光光d6)のみを表している。また、図17では、ドーム部10の内面を通過する光は便宜上図示していない。
表示素子4の表示面41が発光すると、各発光光d4,d5,d6は、ドーム部10における凹曲面101に拡散しながら向かう。ドーム部10の凹曲面101では、一部の光はドーム部10を通過するものの、その他の光はミラー11に向かって反射する。ミラー11に到達した各発光光d4,d5,d6は、このミラー11によって再度反射されてステージ8に到達する。そして、ステージ8に到達した各発光光d4,d5,d6は、このステージ8によってさらに反射されることにより観察者Wの視野内に進入する。ここで、図中Eは第一発光光d4の結像位置、Fは第二発光光d5の結像位置、Gは第三発光光d6の結像位置を示している。このように、第一発光光d4及び第二発光光d5は、ステージ8で反射された後に結像しているが、第三発光光d6はステージ8に反射される前に結像している。
図18に示すように、観察者Wからは、第三発光光d6の結像位置Gは、ステージ8によって結像位置Hにあるように見える。これにより、結像位置E,F,Hがステージ8に対して略垂直方向に沿って並ぶことになり、表示素子4で表示された画像が立体的に表示される。
ここで、表示素子10から発せられた光がステージ8を通ってドーム部10の内面である凹曲面101で反射可能な範囲であれば、この場合に視野角を振っても実像の輝度と精細度はあまり変わらない。しかしながら、視野角制限フィルム81によって利用できる発光光の方向が制限されるため、実像が観測できる視野角範囲は第一の実施の形態の場合よりも狭くなってしまう。
以上のように、第二の実施の形態に係る表示装置6によれば、凹鏡面を使わなくとも立体的な表示が可能となる。これにより、観察者Wの視野内に凹鏡面が存在しなくなるので、意外性のある立体的な表現を実現することができる。また、凹鏡面に依存した表現の自由度の制限もなくなるので、自由度の高い立体的な表現も可能となる。
ここで、視野角制限フィルム81がない場合には、図19に示すように、表示素子4から照射された発光光d4,d5,d6のうち、一部の発光光がステージ8及びドーム部10を通過して観察者Wに至って、立体画像に重なって表示されることになる。しかしながら、ステージ8の下面に視野角制限フィルム81が積層されていると、図20に示すように表示素子4から直接ステージ8及びドーム部10に向かう発光光を遮断することができる。これにより、立体画像を明確に表示することが可能となる。
[第三の実施の形態]
第一の実施の形態では、表示素子4が固定されている場合を例示して説明したが、この第三の実施の形態では、表示素子4が移動し、その位置によって表示素子4の表示内容が変動する場合について説明する。なお、以下の説明において第一の実施の形態と同一箇所においては同一符号を付してその説明を省略する。
図21は第三の実施の形態に係る表示装置の内部構成を示す図22におけるXXI−XXI切断面から見た断面図であり、図22は図21におけるXXII−XXII切断面から見た表示装置の内部構成を示す断面図である。
図21及び図22に示すように、表示装置50の台座2の内部には、表示素子4をステージ3の中心を基準に水平方向に回転させる回転部59が設けられている。回転部59には、表示素子4を支持する回転台52と、回転台52を回転させるモータ53と、ステージ3の下方に配置されて観察者Wを撮影する撮像素子54とを備えている。
回転台52は、その回転中心がステージ3の中心O1と一致するように配置されている。この回転台52には、表示素子4を支持する表示素子用支持部55と、撮像素子54を支持する撮像素子用支持部56とが設けられている。表示素子用支持部55は、表示素子4の上端部がステージ3の中心O1に対向し、下方に進むにつれ中心O1を通過する垂直線L1から後方に離間するように、表示素子4を傾けて支持している。一方、撮像素子用支持部56は、垂直線L1を挟んで表示素子4に対向するように撮像素子54を支持している。撮像素子54の光軸は、観察者Wの顔を撮影できるように斜め上前方を向いている。
図23は、表示装置50の主制御構成を示すブロック図である。この図23に示すように表示装置50には、撮像素子54で撮影された画像から観察者Wの位置を認識する位置認識部57と、当該撮像素子54、表示素子4及びモータ53を制御する制御部58とが備えられている。
位置認識部57は、撮像素子54で撮影された画像に対して、周知の顔認識処理を施すことで観察者Wの顔を認識し、観察者Wの存在位置を認識する。
制御部58は、例えばCPU、ROM、RAM(いずれも図示せず)からなり、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPUによりこの処理プログラムを実行する。また、ROMには、回転部59の回転角度に応じた複数の画像データが記憶されている。例えば、図24は所定のキャラクターの画像データの一例を示す説明図である。なお、図24において外側の円が下方を表し、内側の円が上方を表している。本実施形態では、回転部59の回転角度が0度から360度まで45度毎に異なる画像データがROMに記憶されている。キャラクターQは人間を模した画像であり、回転角度0度のときは正面を向いた画像となっている。正面を向いたキャラクターQを基準として、各回転角度の画像は当該回転角度からキャラクターQを見た場合の画像となっている。
次に、第三の実施の形態に係る表示装置50の作用について説明する。
まず、制御部58は、位置認識部57を制御して、撮像素子54で得られた画像から観察者Wの顔を検出する。具体的に説明すると、位置認識部57は、図25(a)に示すように撮像素子54で得られた画像Tに対して周知の顔認識処理を施すことで観察者Wの顔を検出する。位置認識部57は、検出した顔を囲む顔検出枠Uを作成し、その中心U1を観察者位置として認識する。その後、図25(b)に示すように観察者Wが移動すると、位置認識部57は顔検出枠Uを追従させる。このとき、画像Tの中心位置T1と顔検出枠Uの中心U1とに位置ズレが生じる。制御部58は、この位置ズレがなくなるように、モータ53を制御して、回転台52を回転させ、図25(c)に示すように画像Tの中心位置T1と顔検出枠Uの中心U1とを一致させる。これにより、位置認識部57で認識された位置に対向するように表示素子4が配置されることになる。
また、制御部58は、このときの回転角度を記録しており、当該回転角度に対応する画像をROMから読み出して、読み出した画像に表示素子4の表示内容を切り替える。
以上のように、第三の実施の形態に係る表示装置50によれば、位置認識部57で認識された位置に対向するように表示素子4が配置されるので、観察者Wの移動に追従した立体表示が可能となる。
また、表示素子4の表示内容が回転部59の回転角度によって切り替えられるので、観察者Wの移動に関連した立体表示を実現することが可能となる。
さらに、前述したように、上下左右方向に視野角を振ることによって実像は歪んでしまう。つまり、視野角による実像の歪みを考慮し、変形後に歪みのない実像にみえる画像を、観察者Wの観察者位置に応じて予め制御部58が記憶しておけば、視野角による歪みが観察者Wに認識させないようにすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。
1 表示装置
2 台座
3 ステージ
4 表示素子
5 ドーム部
21 底板
22 壁部
41 表示面
51 凹曲面
51a 第一内面(観察側の内面)
51b 第二内面(反対側の内面)
d1 第一発光光
d2 第二発光光
d3 第三発光光
f 焦点

Claims (11)

  1. ビームスプリッタから形成された平板状のステージと、
    前記ステージの下方に配置された表示素子と、
    前記ビームスプリッタから形成され、前記ステージの上方を覆うように配置されたドーム部と、
    を備え、
    前記表示素子は、前記ドーム部の内面に対して光を照射するように、前記ドーム部の焦点よりも前記ドーム部から遠い位置に配置されていて、
    前記ステージは、前記ドーム部の前記焦点と前記表示素子との間に配置されており
    前記ドーム部は、略半球状に形成されていて、
    前記表示素子は、前記ドーム部における観察側とは反対側の内面に対して光を照射するように配置されている、
    ことを特徴とする表示装置。
  2. ビームスプリッタから形成された平板状のステージと、
    前記ステージの下方に配置された表示素子と、
    前記ビームスプリッタから形成され、前記ステージの上方を覆うように配置されたドーム部と、
    を備え、
    前記表示素子は、前記ドーム部の内面に対して光を照射するように、前記ドーム部の焦点よりも前記ドーム部から遠い位置に配置されていて、
    前記ステージは、前記ドーム部の前記焦点と前記表示素子との間に配置されており、
    前記ドーム部は、略四半球状に形成され、且つ、その外周面が前記観察側を向くように配置されていて、
    前記ドーム部における前記観察側とは反対側には、前記ドーム部を閉塞する平板状のミラーが配置され、
    前記ステージには、視野角制限フィルムが積層され、
    前記表示素子は、前記ドーム部における前記観察側の内面に光を照射するように配置されている、
    ことを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の表示装置において、
    前記表示素子を前記ステージの中心を基準に水平方向に回転させる回転部と、
    前記ステージの下方に配置されて観察者を撮影する撮像素子と、
    前記撮像素子で撮影された画像から前記観察者の位置を認識する位置認識部と、
    前記位置認識部で認識された位置に対向した位置に前記表示素子が配置されるように、前記回転部を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項記載の表示装置において、
    前記制御部は、前記表示素子の表示内容を前記回転部の回転角度によって切り替えることを特徴とする表示装置。
  5. ビームスプリッタから形成された平板状のステージと、
    前記ステージの下方に配置された表示素子と、
    前記ビームスプリッタから形成され、前記ステージの上方を覆うように配置されたドーム部と、
    前記表示素子を前記ステージの中心を基準に水平方向に回転させる回転部と、
    前記ステージの下方に配置されて観察者を撮影する撮像素子と、
    前記撮像素子で撮影された画像から前記観察者の位置を認識する位置認識部と、
    前記位置認識部で認識された位置に対向した位置に前記表示素子が配置されるように、前記回転部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記表示素子は、前記ドーム部の内面に対して光を照射するように、前記ドーム部の焦点よりも前記ドーム部から遠い位置に配置されていて、
    前記ステージは、前記ドーム部の前記焦点と前記表示素子との間に配置されている、
    ことを特徴とする表示装置。
  6. 請求項5記載の表示装置において、
    前記ドーム部は、略半球状に形成されていて、
    前記表示素子は、前記ドーム部における観察側とは反対側の内面に対して光を照射するように配置されていることを特徴とする表示装置。
  7. 請求項5記載の表示装置において、
    前記ドーム部は、略四半球状に形成され、且つ、その外周面が前記観察側を向くように配置されていて、
    前記ドーム部における前記観察側とは反対側には、前記ドーム部を閉塞する平板状のミラーが配置され、
    前記ステージには、視野角制限フィルムが積層され、
    前記表示素子は、前記ドーム部における前記観察側の内面に光を照射するように配置されていることを特徴とする表示装置。
  8. 請求項5記載の表示装置において、
    前記制御部は、前記表示素子の表示内容を前記回転部の回転角度によって切り替えることを特徴とする表示装置。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記ビームスプリッタはハーフミラーであることを特徴とする表示装置。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記表示素子は液晶表示素子であることを特徴とする表示装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記表示素子は有機EL表示素子であることを特徴とする表示装置。
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