JP5491970B2 - 入出力ユニット及びユーザ操作端末 - Google Patents

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Description

本発明は、入出力装置にユーザがアクセスするためのインタフェースとなる入出力ユニットにおける照明技術に関する。
現在、コンビニエンスストア等の多くの店舗には、顧客の操作に応じて、各種チケットの購入や施設予約のような様々なオンラインサービスを提供する情報端末が設置されている。このようなユーザ操作型の情報端末は、キオスク(KIOSK)端末とも呼ばれている。近年、キオスク端末は、店舗内のみに限られず、図書館等の公共施設内など様々な場所に設置されており、設置場所及び用途に応じて様々なサービスを提供する。
また、キオスク端末に限らず、自動販売機、セルフサービス型のガソリンスタンドの給油装置、駐車場の清算装置のような様々なユーザ操作型の端末装置が設置されている。ここでは、提供されるサービス、設置場所、用途などによらず、キオスク端末を含む、ユーザにより操作される端末装置を総称してユーザ操作端末とも表記する。
このようなユーザ操作端末は、ユーザインタフェースとして、情報を表示する画面、タッチパネル等のような入力装置、プリンタ等を有する。更に、磁気カードリーダ、非接触カードリーダ等をユーザインタフェースとして有するユーザ操作端末も存在する。
特開2001−100680号公報
現状、上述のようなユーザ操作端末は、屋内に設置されることが多く、屋外に設置されることは少ない。ここで、屋内用に設計された従来のユーザ操作端末を屋外に設置した場合には、幾つかの不都合が生じる。例えば、太陽光下では、ユーザ操作端末の表示画面等のユーザインタフェースから発光される照明(光)が見え難いという問題がある。また、屋外に設置されたユーザ操作端末は、対象空間が広いため、その存在が気付かれ難いという問題もある。
表示画面に関する前者の問題には、例えば、照明の輝度を高くする等して対応することが考えられる。一方、後者の問題には、顧客を装置に誘導するアイキャッチ効果を狙った照明を設けることにより対応することが考えられる。このようなアイキャッチ効果を得るための照明は、遠方からでも容易に視認できるように、広範囲に発光されることが望ましい。
このように上述のような問題点を解消するためには、各問題点に応じた複数の光(照明)が用いられる。しかしながら、このように複数の照明を用いる手法では、上述のような各用途に応じた複数の光源を配列しなければならず、スペースの問題やコストの問題が生じる。なお、上述のような問題点は、ユーザ操作端末を屋外に設置した場合のみに限定されるものではない。
本発明の課題は、このような問題点に鑑み、少ない光源からの光を効果的に利用する入出力ユニットを提供することにある。
本発明の各態様では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
本発明の第1態様は、入出力装置にユーザがアクセスするためのインタフェースとなる入出力ユニットに関する。第1態様に係る入出力ユニットは、ユーザ側となる前面に設けられるアクセス開口部と、このアクセス開口部から凹状に形成され、凹状の底部に当該入出力装置のユーザアクセス部が配置される収容凹部と、前方に向けられた発光面から光を出力する光源と、前方からの測面視で略V字を横に倒した形で向かい合う少なくとも2つの第1導光プレート部及び第2導光プレート部と、光源の発光面に対向して上記略V字の突部に設けられ、第1導光プレート部及び第2導光プレート部に光源からの光をそれぞれ入射させる入射面と、を備え、アクセス開口部以外で前面に設けられた開口部に第1導光プレート部の導光された光を出力する出力端面が配置され、収容凹部の内周面の開口部に第2導光プレート部の導光された光を出力する出力端面が配置される。
第1態様では、光源の発光面から出力された光は、入射面を介して、略V字を横に倒した形で向かい合う第1導光プレート部及び第2導光プレート部にそれぞれ入射される。即ち、光源からの光は第1導光プレート部に入射される光と第2導光プレート部に入射される光とに分光される。この分光された一方の光は、第1導光プレート部の出力端面から出力されることによりユーザ側となる前面から照射され、他方の光は、第2導光プレート部の出力端面から出力されることにより収容凹部に照射される。
ユーザ側となる前面から照射された光は、ユーザに近い位置まで導かれユーザ方向に照射されるため、本入出力ユニットを介して入出力装置にアクセスしようとするユーザにとって強い光として認識され易くなる。これにより、当該入出力装置が屋外に置かれた場合であっても、その光をユーザに認識させることができる。他方の光は、収容凹部に照射されるため、収容凹部の照明として利用され、収容凹部の凹状の底部に配置された入出力装置へのユーザアクセスを助ける。このように、第1態様に係る入出力ユニットによれば、単一の光源からの光を少なくとも2つの用途で効率的に利用することができる。
更に好ましい態様では、少なくとも2つの第1導光プレート部及び第2導光プレート部並びに入射面が一体の導光部材から成形される。この態様によれば、入出力ユニットを構成する部材を少なくすることができるため、コストを下げることができ、かつ、組み立て製造工程を簡易化させることができる。
更に好ましい態様では、当該入出力ユニットが、アクセス開口部を開閉させるカバープレートと、第2導光プレート部の出力端面、第2導光プレート部の出力端面が配置される開口部、又は、カバープレートの収容凹部側の逆側表面に配置される光拡散機構と、を更に備える。
この態様によれば、収容凹部に照射される光を拡散させることができるため、収容凹部内を広い範囲で明るくすることができる。これにより、収容凹部の明るさ又はカバープレートの明るさにより、夕方や夜間等のような暗環境下において離れた場所にいるユーザに対してアイキャッチ効果を奏することができる。
更に、分光された各光を各用途に応じて一層効果的に利用するために、当該入出力ユニットは、第2導光プレート部の出力端面が配置される開口部に、文字、記号及び図形の少なくとも1つを表す光遮断部材を更に備える。この態様によれば、光遮断部材が表す文字、記号及び図形が任意の箇所に投影されるため、その投影図によりユーザに興味をいだか
せることができる。
また、当該入出力ユニットは、第1導光プレート部の出力端面が配置される開口部及び第2導光プレート部の出力端面が配置される開口部にそれぞれ相互に異なる色の少なくとも2つの着色フィルムを更に備えるようにしてもよい。この態様によれば、分光された各光を相互に異なる色で着色することができるため、アイキャッチ効果を得ることができる。
また、当該入出力ユニットは、収容凹部の内周面及びカバープレートの収容凹部側の表面の少なくとも一方の少なくとも一部に蛍光材又は蓄光材が設けられるようにしてもよい。この態様によれば、光源からの光がなくなった後においても蓄光材で蓄積されている光が射出されるため収容凹部内を光源からの光を用いることなく明るく保つことができる。
更に好ましい態様では、当該入出力ユニットは、カバープレートの開閉動作に連動して光源の発光面の向きを変える連動機構を更に備える。光源の発光面の向きが変わると、入射面への光の入射角が変わるため、第1導光プレート部の出力端面から出力される光の量と第2導光プレート部の出力端面から出力される光の量を変えることができる。よって、例えば、カバープレートが閉まると収容凹部を照らす光を多くし、カバープレートが開くと前方へ射出される光を多くするといった切り替えを行うことができる。この例によれば、収容凹部を介して入出力装置へユーザがアクセスする際にはカバープレートが開くため、ユーザ方向へ射出される光を多くすることにより、その入出力ユニットの存在をユーザに認識し易くすることができる。一方で、入出力装置へユーザがアクセスしないときはカバープレートが閉じた状態であるため、収容凹部を照らす光を多くすることにより、収容凹部を一層明るくすることができ、アイキャッチ効果を上げることができる。
更に好ましい態様では、当該入出力ユニットは、第1導光プレート部における入射面と逆の端に回動可能に支持された回動部材を更に備え、第1導光プレート部の出力端面が、回動部材に設けられる。この態様によれば、ユーザ側へ射出される光の向きを変えることができるため、その光をユーザに一層認識させ易くすることができる。
上記各態様によれば、少ない光源からの光を効果的に利用する入出力ユニットを提供することができる。
一例としてのキオスク端末の斜視図。 図1のキオスク端末の入出力ユニット5が装着されている部分をX−X線で切断した場合の一部断面図を示す図。 実施例1における入出力ユニットの断面図。 導光モジュール20の詳細構造を示す図。 実施例2における入出力ユニットの断面を示す図。 実施例3における入出力ユニットの断面を示す図。 蓄光材又は蛍光材を用いた実施例4における入出力ユニットを示す図。 実施例5における入出力ユニットの一部断面を示す図。 実施例6における入出力ユニットの断面を示す図。
以下、本発明の一実施形態としての入出力ユニットについて具体例を挙げ説明する。以下に挙げる各実施例では、本実施形態としての入出力ユニットが、ユーザ操作端末としてのキオスク端末に適用された場合を例に挙げる。なお、本実施形態としての入出力ユニッ
トは適用される装置を限定するものではない。以下に挙げた各実施例はそれぞれ例示であり、本発明は、以下の各実施例の構成に限定されない。
[キオスク端末]
各実施例における入出力ユニットの詳細を説明する前に、まず、本実施形態としての入出力ユニットが装着されるキオスク端末の一例を図1を用いて説明する。図1は、一例としてのキオスク端末の斜視図である。図1の例に示すキオスク端末1は、屋外に設置されることを想定し、人の目を惹きやすくするために、例えば、3メートル(m)の高さを有する。また、キオスク端末1は、屋外で操作するユーザに安心感を与えかつ他のユーザを惹きつけるために、その前面の両サイド及び上部にそれぞれ緩やかな曲線を有する張り出しが設けられる。
キオスク端末1の前面には、2つのタイプのディスプレイ2及び3、並びに、4つの本実施形態としての入出力ユニット5が装着されている。ディスプレイ2は、前面の最上部に配置されており、例えば、デジタルサイネージに利用される。ディスプレイ3は、前面の、操作者が見易くかつ操作し易い位置に配置される。ディスプレイ3は、例えば、タッチパネルとして実現され、操作画面、各種情報を提供する画面等を表示する。
各入出力ユニット5は、磁気カードリーダ、非接触ICカードリーダ、サーマルプリンタ等の各種入出力装置を用いて、操作者に各種サービスをそれぞれ提供する。例えば、1つの入出力ユニット5では、会員カード等のような所定の磁気カードを操作者に挿入させ、この磁気カードの情報を読み取り、ポイント付与等のサービスが提供される。また、他の入出力ユニット5では、非接触ICカードを操作者にカードリーダにかざさせることで、そのカードにクーポン等の特典を付与するサービスが提供される。他の入出力ユニット5では、レシートが発券される。また、他の入出力ユニット5では、お買い物券や会員チケット等のような紙面が発券される。
図2は、入出力ユニット5の装着例を示す図である。図2は、図1のキオスク端末の入出力ユニット5が装着されている部分をX−X線で切断した場合の一部断面図を示す。図2には、2つの入出力ユニット5が示されている。図2の例によれば、上部の入出力ユニット5は、レシートプリンタ6のレシート出力口に操作者がアクセスできるように装着されており、下部の入出力ユニット5は、帳票用プリンタ7の帳票出力口に操作者がアクセスできるように装着されている。入出力ユニット5は、キオスク端末1の筐体8前面の開口部に装着される。
なお、本発明は、入出力ユニット5が装着されるキオスク端末1自体の構成を限定するものではないし、入出力ユニット5の数、入出力ユニット5からアクセスされる入出力装置の種類、入出力ユニット5及び入出力装置により提供されるサービスを限定するものでもない。
以下、実施例1における入出力ユニットの詳細について説明する。図3は、図2に示される断面図から入出力ユニット5の主要部を抜き出し拡大した図、即ち、実施例1における入出力ユニットの断面図を示す。以降の説明では、入出力ユニット5が装着されるキオスク端末1の前面方向、即ち、操作者方向を前方、その逆方向を後方、当該キオスク端末1が設置される地面に垂直な方向を上下方向とする。
実施例1における入出力ユニット5は、照明モジュール、及び、入出力ユニット5の外装を形成するベースモジュールから構成される。
ベースモジュールは、カバープレート30、このカバープレート30を開閉可能に支持する支持プレート35、ベースプレート40等を含む。支持プレート35及びベースプレート40は、同一部材として成形されてもよいし、別部材として成形されるようにしてもよい。
ベースプレート40は、底面が前面となり上面が背面となるように横に倒した略四角錐台形状又は略円錐台形状の周囲壁を形成する。この前面は開口されており、カバープレート30で開閉されるアクセス開口部41が形成される。また、背面にも、入出力装置のユーザアクセス部を設置させるための取付開口部43が形成される。ここで、入出力装置のユーザアクセス部とは、操作者が実際にアクセスする部分、例えば、磁気カードを挿入する口、非接触ICカードとの通信面、印刷物の出力口等を意味する。
このようなベースプレート40により、アクセス開口部41を介して操作者が入出力装置にアクセスするための空間となる操作室42が形成される。入出力ユニット5がキオスク端末1に装着されている状態では、このベースプレート40がキオスク端末1の筐体8前面の開口部から筐体内部へ挿入された状態となる。
カバープレート30は、アクセス開口部41を開閉するために設けられる。カバープレート30は、その上端部において支持プレート35の軸状の支持部36により回動可能に支持される。カバープレート30は、通常時は、その自重により支持プレート35のストッパ部37に接することでアクセス開口部41を塞ぐ位置に維持される。操作者は、このカバープレート30を手前に(前方に)引くことで、アクセス開口部41を開き、このアクセス開口部41を介して入出力装置へアクセスする。
照明モジュールは、光源モジュール10及び導光モジュール20から構成される。
光源モジュール10は、光源部11、光源回路を搭載する基板12等を含む。光源部11は、例えば、発光ダイオードである。光源部11は、基板12の光源回路に接続され、光源回路から供給される電力により発光し、その発光面15から光を出力する。なお、本発明は、光源部11の実現手法を限定するものではないが、発光面15の向く方向に指向性を持つ光を出力することができる光源部11であることが望ましい。
導光モジュール20は、略V字をその突部が後方に向くように横に倒しその突部の先端が切断された形状を有し、アクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂等の導光性を有する素材で成形される。以降、導光モジュール20のうち、向かい合う板状の部分を導光プレート部21及び22と表記し、突部の先端に成形された端面を入射端面25と表記する。なお、本発明は、この導光モジュール20の材質を限定するものではない。
入射端面25は、光源部11の発光面15に対向するように配置され、発光面15から射出された光を導光モジュール20へ入射させる。導光プレート部21及び22は、入射端面25から入射された光をその内部で全反射させながら入射端面25とは逆の各端面(出力端面26及び27)方向にそれぞれ導く。
このような構成により、導光モジュール20は、光源モジュール10から発された光を異なる2方向に分光し、各方向に各光をそれぞれ出力する。本実施例の入出力ユニット5は、このように分光されて出力される各光をそれぞれ異なる用途に用いる。導光プレート部21の出力端面26から出力される光は、操作者に入出力ユニット5が動作していることを認識させるためのインジケータとして利用される。導光プレート部22の出力端面27から出力される光は、操作室42の照明として利用される。
なお、図3に示すように、実施例1における導光モジュール20は、一体の導光部材として成形されるが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、導光プレート部21及び22がそれぞれ別体として成形され、出力端面26及び27の逆の各端面がそれぞれ入射端面となるようにしてもよい。
図4は、導光モジュール20の詳細構造を示す図であり、図3の一部の拡大図である。
光源部11の発光面15は、前方に光軸が向くように配置される。導光モジュール20の入射端面25は、発光面15に対向するように配置される。入射端面25と発光面15との距離は、光を確実に導光モジュール20に入射させるために、近ければ近い程好ましい。実施例1では、入射端面25は、図3及び4で示すように、発光面15の向く方向に垂直な平面であるが、本発明はこのような構造に限定するものではない。入射端面25は、発光面15から発光される光が確実に導光モジュール20に入射されるのに好ましい形状を有していればよい。例えば、入射端面25は、前方に窪む円弧形状であってもよいし、導光プレート部21及び22の各々に略垂直な各平面を持つ、前方に窪む形状であってもよい。
入射端面25から入射された光が、導光プレート部21及び22の内部を全反射して進み、出力端面26及び27からそれぞれ出力されるように、光源部11の光軸に対する導光プレート部21及び22の上下方向(図4の紙面上下方向)の角度が設定される。光軸に対する各角度が大きくなり過ぎると、導光プレート部21及び22への入射角が全反射角より小さくなるため、導光プレート部21及び22の出力端面26及び27以外の面からその光が出力されてしまう。結果として、出力端面26及び27から出力される光の量が小さくなってしまう。これでは、太陽光下等の外部光が強い場合において照明モジュールから出力される光を操作者に認識させることができず、インジケータとしての役割が果たされなくなる。
実施例1では、光軸を0度とし上方向を+に下方向を−とすると、導光プレート部21の光軸に対する角度は+20度に設定され、導光プレート部22の光軸に対する角度は−45度に設定される。このような角度にすることにより、入射端面25から入射された光を出力端面26及び27からそれぞれ強い光量で出力させることができる。このような導光プレート部21及び22の光軸に対する最大角度は、導光プレート部21及び22の材質が持つ特性としての全反射角に応じて決められる。
更に、光の用途に応じて、導光プレート部21の当該角度は、操作者の顔(目)が位置すると想定される方向に出来る限り近い方向に設定される。例えば、入出力ユニット5が装着される地面からの高さと、操作者となり得る人の平均身長との関係から、導光プレート部21の当該角度が設定される。但し、操作者の目に直接光が当たると、操作者に不快感を与えてしまう恐れがあるため、導光プレート部21の当該角度は、操作者の目が位置する方向に適度に近い方向に設定される。例え、光量が外部光よりも弱いとしても、操作者の目が位置する方向に導光プレート部21の出力端面26が向くように設定されれば、出力端面26から出力された光は操作者に認識され易くなる。結果、出力端面26から出力される光により、外部光が強い場合においても、操作者に入出力ユニット5が動作していることを確実に把握させることができる。一方で、導光プレート部22の当該角度は、操作室42を出来る限り明るく照らすことができるように設定される。このような導光プレート部21及び22の角度に加えて、出力端面26及び27の角度についても同様の観点により設定される。
出力端面26及び27から出力される各光は、その用途に応じて、照射対象に出来る限り近い位置まで拡散されることを防ぎ出力されることが望ましい。即ち、出力端面26か
らの光は、操作者の目に近い位置で出力端面26から出力され、出力端面27からの光は、操作室42に近い位置で出力端面27から出力されることが望ましい。そこで、実施例1では、導光プレート部21の出力端面26は、支持プレート35とベースプレート40のアクセス開口部41側の端との間の開口部に配置され、導光プレート部22の出力端面27は、ベースプレート40の開口部に配置される。
このような配置とするために、導光プレート部21及び22の長さがそれぞれ設定される。図4の例では、導光プレート部21の長さ、具体的には、その外側の面(外面28)と入射端面25との接点から出力端面26とその外面28との接点までの長さが、14.9ミリメートル(mm)に設定される。導光プレート部22の長さ、具体的には、その外側の面(外面29)と入射端面25との接点から出力端面27とその外面29との接点までの長さが、4.4ミリメートル(mm)に設定される。なお、このような導光プレート部21及び22の長さは例示であり、本発明はこのような形態に限定するものではない。
出力端面26及び27が配置される、支持プレート35とベースプレート40のアクセス開口部41側の端との間の開口部、及び、ベースプレート40の開口部はそれぞれ、防水、防塵等のために透明なシート51でカバーされる。この透明なシートは光の透過率が高いことが望ましい。
〔実施例1の作用及び効果〕
上述したように、実施例1では、光源部11の発光面15から出力された光は、導光モジュール20の入射端面25から導光プレート部21及び22へそれぞれ入射される。このように分光された各光は、導光プレート部21及び22の内部を全反射しながらそれぞれ進み、出力端面26及び27からそれぞれ出力される。即ち、1つの光源部11から発された光は、導光プレート部21及び22が有する各用途に応じた異なる2方向に分光されそれぞれ出力される。一方の光は、操作者の目に近い方向に出力されることによりインジケータとして利用され、他方の光は、ベースモジュールのベースプレート40により形成される操作室42へ向けて出力されることにより操作室42の照明として利用される。
このように、実施例1の入出力ユニット5の照明モジュールによれば、1つの光源からの光を多用途に利用することができる。導光プレート部21及び出力端面26の構造により、出力端面26からの光が操作者の目に近い方向及び近い位置で出力されるため、そのインジケータとしてのその光を外部光が強い場合であっても操作者に確実に認識させることができる。
更に、導光プレート部22及び出力端面27の構造により、出力端面27からの光が操作者が入出力装置にアクセスするための操作室42に照射されるため、操作室42内を全体的に明るくすることができる。操作室42内を全体的に明るくすれば、その明かりは夕方や夜間等のような暗環境下において離れた場所にいる人に対してアイキャッチ効果を奏する。
従って、実施例1によれば、1つの光源により、実施例1の入出力ユニット5を装着するキオスク端末1を屋外に設置した場合の上述のような問題点も解消することができる。
また、実施例1によれば、カバープレート30、ベースプレート40等により、内部に外部から遮断可能に入出力装置を収容することができるため、屋外に設置された場合でも、水分、熱、塵、風等から入出力装置を守ることができる。
実施例2における入出力ユニットについて説明する。図5は、実施例2における入出力
ユニットの断面を示す図である。実施例2における入出力ユニット5は、実施例1の構成に加えて、導光プレート部22の出力端面27から出力される光を拡散させるための光拡散機構55を更に有する。実施例2では、この光拡散機構により、操作室42の照明として利用される出力端面27から出力される光が拡散される。結果、実施例2によれば、操作室42を広範囲に照らすことができ、かつ、アイキャッチ効果を上げることができる。
光拡散機構55としては、例えば、光を拡散する樹脂がコーティングされた光拡散フィルムや光拡散シートが利用され、この光拡散シートが導光プレート部22の出力端面27が配置されるベースプレート40の開口部を覆うように配置される。出力端面27から出力された光がこの光拡散シートにより拡散されることにより、操作室42の広い範囲を照らすことになる。なお、本発明は、この光拡散の具体的手法を限定するものではなく、光拡散樹脂を用いることなく凹凸構造のみにより光拡散を実現するようにしてもよい。また、この光拡散シート55を設けることなく、出力端面27自体に光拡散機構55を設けるようにしてもよい。
更に、カバープレート30に光拡散機構を設けるようにしてもよい。具体的には、カバープレート30の外側(前方)に光拡散樹脂がコーティングされてもよいし、光拡散シートが貼付されてもよいし、凹凸構造が設けられてもよい。このようにすれば、出力端面27から出力された光をカバープレート30により広い範囲に拡散することができるため、一層高いアイキャッチ効果を奏することができる。
このように、実施例2によれば、導光モジュール20により分光された光のうちの出力端面27から出力される光を、操作室42の照明及びアイキャッチ効果のための照明として、より効果的に利用することができる。
実施例3における入出力ユニットについて説明する。図6は、実施例3における入出力ユニットの断面を示す図である。実施例3における入出力ユニット5は、実施例1又は2の構成に加えて、導光プレート部22の出力端面27から出力される光を用いて、文字、記号及び図形の少なくとも1つ(以降、投影図柄と表記する)を投影するための投影機構57を更に有する。
投影機構57としては、例えば、投影図柄に光を遮断する部材が利用される。投影機構57は、導光プレート部22の出力端面27から出力された光の光路上に設けられる。例えば、投影機構57はシート51に貼付される。
実施例3によれば、投影機構57が示す投影図柄がキオスク端末1の前方の地面等に投影されるため、ユーザの興味を引くことができる。図柄を投影させる場所は、カバープレート30でもよいし、ベースプレート40の周囲壁であってもよい。
実施例4における入出力ユニットについて説明する。実施例4における入出力ユニット5は、実施例1の構成におけるシート51をカラーシートとする。この場合、光の各用途に応じて、出力端面26側に配置されるカラーシートと出力端面27側に配置されるカラーシートとで異なる色のシートを用いるようにする。具体的には、例えば、出力端面26側には、目の向きに近いため目に優しく太陽光下でも気付き易い色のカラーシートを配置し、出力端面27側には、アイキャッチ効果を高める鮮やかな色のカラーシートを配置する。なお、実施例2の光拡散機構55をカラー素材とするようにしてもよい。
図7は、蓄光材又は蛍光材を用いた実施例4における入出力ユニットを示す図である。
図7に示すように、カバープレート30及びベースプレート40の操作室42側にそれぞれ既存の蓄光材又は蛍光材(以降、蓄光材59と表記する)を塗布する又は貼付するようにしてもよい。このようにすれば、光源部11の発光後でも蓄光材59が発光するため、操作室42内を明るくすることができるため、光源部11の発光後でもアイキャッチ効果を発揮することができる。
更に、投影機構57を有する実施例3の入出力ユニット5にこの蓄光材59を用いる構成を組み合わせるようにしてもよい。そのようにすれば、光源部11の発光後においても、投影機構57が表す投影図柄をこの蓄光材59の作用により光らせることができる。
実施例5における入出力ユニットについて説明する。実施例5では、導光プレート部21は、上述の実施例1から4の各構成に加えて、その出力端面26の方向を変える機構を更に有する。図8は、実施例5における入出力ユニットの一部断面を示す図である。
図8の例では、導光プレート部21の出力端面26側に回転部材61が取り付けられており、その回転部材61の先に出力端面26が設けられる。このような構成によれば、出力端面26を光源部11の光軸に対して上下方向に動かすことができる。回転部材61を駆動するための動力は、手動であってもよいし、電力が利用されるようにしてもよい。また、本発明は、回転部材61と導光プレート部21との接続関係を限定するものではなく、既存の接続構造が採用されればよい。例えば、導光プレート部21と回転部材61とを回転軸により支持するようにすればよい。
このような構成によれば、実施例5における入出力ユニット5の設置位置に応じて、出力端面26の方向を出力される光が操作者の顔方向に向くように調整することができる。また、電力等により回転部材61を駆動することにより、出力端面26の方向を変えながら光を出力することができる。このようにすれば、アイキャッチ効果も期待できる。
実施例6における入出力ユニットについて説明する。実施例6における入出力ユニット5は、上述の実施例1から5の各構成に加えて、カバープレート30の開閉動作と連動して光源部11の発光面15の方向を変える連動機構を更に有する。具体的には、カバープレート30の開動作に連動し、光源部11の発光面15の方向が、導光プレート部21が延びる入射端面25から出力端面26方向に近づくように変えられる。逆に、カバープレート30の閉開動作に連動し、光源部11の発光面15の方向が、導光プレート部22が延びる入射端面25から出力端面27への方向に近づくように変えられる。
これにより、カバープレート30が開くに従って出力端面26から出力される光の量が大きくなり、カバープレート30が閉じるに従って出力端面27から出力される光の量が大きくなる。即ち、実施例6の入出力ユニットの照明モジュールは、操作者がカバープレート30を開くと、インジケータとしての役割を大きく発揮し、操作者がカバープレート30を閉じると、操作室42内の照明としての役割を大きく発揮するようになる。インジケータとしての役割が大きく発揮されると、操作者がその入出力ユニット5が動作していることを認識し易くなり、操作室42内の照明としての役割が大きく発揮されると、遠方のユーザに対し高いアイキャッチ効果を上げることができる。
図9は、実施例6における入出力ユニットの断面を示す図であり、連動機構の具体例を示す。図9の例によれば、当該連動機構は、カバープレート側ギア70、光源側ギア71、ギア軸72、ベルト73等から構成される。カバープレート側ギア70は、例えば、支持プレート35の支持部36を軸とする。カバープレート側ギア70は、カバープレート
30と一体に成形されてもよいし、連動可能にカバープレート30に接続されてもよい。カバープレート側ギア70は、カバープレートの開閉動作に連動して回転し、ベルト73の歯部とかみ合うことによりベルト73を回動させる。
光源側ギア71は、カバープレート側ギア70により駆動されたベルト73の歯部とかみ合うことにより回転する。光源側ギア71は、その回転により、光源部11の発光面15の向きが前方水平方向から上下方向に変わるようにギア軸72を介して基板12に支持される。例えば、光源側ギア71は、基板12自体を回転させることにより光源部11の発光面15の向きを変える。更に、光源側ギア71は、他のギアを介して開閉動作によるカバープレート30の回転量と光源部11の発光面15の向きの変化量との割合を変換するようにしてもよい。
なお、本発明は、カバープレート30の開閉動作を回転動作に限定するものではなく、カバープレート30の開閉動作は平行移動動作であってもよい。この場合には、その平行移動動作を回転運動に変換する部材が利用されればよい。また、本発明は、当該連動機構をこのような機械式に限定するものではなく、カバープレート30の開度を電気的に開度信号として認識し、その認識された開度信号に応じて電力により基板12を回転させるようにしてもよい。
1 キオスク端末
5 入出力ユニット
10 光源モジュール
11 光源部
12 基板
15 発光面
20 導光モジュール
21、22 導光プレート部
25 入射端面
26、27 出力端面
30 カバープレート
35 支持プレート
40 ベースプレート
41 アクセス開口部
42 操作室
43 取付開口部
51 透明シート
55 光拡散機構
57 投影機構
59 蓄光材
61 回転部材
70 カバープレート側ギア
71 光源側ギア
72 ギア軸
73 ベルト

Claims (9)

  1. 入出力装置にユーザがアクセスするためのインタフェースとなる入出力ユニットにおいて、
    前記ユーザ側となる前面に設けられるアクセス開口部と、
    前記アクセス開口部から凹状に形成され、凹状の底部に前記入出力装置のユーザアクセス部が配置される収容凹部と、
    前方に向けられた発光面から光を出力する光源と、
    前方からの測面視で略V字を横に倒した形で向かい合う少なくとも2つの第1導光プレート部及び第2導光プレート部と、
    前記光源の発光面に対向して前記略V字の突部に設けられ、前記第1導光プレート部及び前記第2導光プレート部に前記光源からの光をそれぞれ入射させる入射面と、
    を備え、
    前記アクセス開口部以外で前記前面に設けられた開口部に前記第1導光プレート部の導光された光を出力する出力端面が配置され、前記収容凹部の内周面の開口部に前記第2導光プレート部の導光された光を出力する出力端面が配置される、
    ことを特徴とする入出力ユニット。
  2. 前記少なくとも2つの第1導光プレート部及び第2導光プレート部並びに前記入射面が一体の導光部材から成形されることを特徴とする請求項1に記載の入出力ユニット。
  3. 前記アクセス開口部を開閉させるカバープレートと、
    前記第2導光プレート部の出力端面、前記第2導光プレート部の出力端面が配置される開口部、又は、前記カバープレートの前記収容凹部側の逆側表面に配置される光拡散機構と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の入出力ユニット。
  4. 前記収容凹部の内周面及び前記カバープレートの前記収容凹部側の表面の少なくとも一方の少なくとも一部に蛍光材又は蓄光材が設けられることを特徴とする請求項3に記載の入出力ユニット。
  5. 前記カバープレートの開閉動作に連動して前記光源の発光面の向きを変える連動機構を更に備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の入出力ユニット。
  6. 前記第2導光プレート部の出力端面が配置される開口部に、文字、記号及び図形の少なくとも1つを表す光遮断部材を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の入出力ユニット。
  7. 前記第1導光プレート部の出力端面が配置される開口部及び前記第2導光プレート部の出力端面が配置される開口部にそれぞれ相互に異なる色の少なくとも2つの着色フィルムを更に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の入出力ユニット。
  8. 前記第1導光プレート部における前記入射面と逆の端に回動可能に支持された回動部材を更に備え、
    前記第1導光プレート部の出力端面は、前記回動部材に設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の入出力ユニット。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の入出力ユニットを有するユーザ操作端末。
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