JP5489764B2 - 送水装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば水を加熱または冷却して所定温度で供給する冷温水供給装置の水の搬送を補助する送水装置に関するものである。
例えば、加熱または冷却した水をタンク等に供給する冷温水供給装置を有するシステムがある。このようなシステムの冷温水供給装置では、例えば配管を介してタンクから吸入した冷温水(湯水。以下、名称以外は水として説明する)を、ヒートポンプサイクル(冷凍サイクル)を利用して目標温度(または目標範囲の温度)に加熱、冷却して送り出し、別の配管を介して再度タンクに戻す。そして、冷温水供給装置とタンクとの間で水を循環させながらタンク内に貯めた水を所定の温度に保つ。
このとき、冷温水供給装置から流出する水が目標温度となるように、ポンプ(モーター)の回転数を制御し、熱交換器を流入出する水の流量を調節(制御)しながら循環させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。ここで、熱交換器、ポンプ等については、標準的仕様のものを組合せて冷温水供給装置を量産することが多い。
特開2009−85524号公報
上記のように、冷温水供給装置からの水を所定の温度でタンクに戻すようにしているため、冷温水供給装置とタンクとの間には、配管による圧損等を考慮した上で、冷温水供給装置の性能に応じた配管距離等の限度が定められている。しかしながら、設置場所によっては、冷温水供給装置とタンクとの距離が離れざるを得ない場合もある。そこで、例えば、配管距離を拡大するために、大揚程(時間あたりに送出する水量が大きい)のポンプに変更することもできるが、標準的仕様のものを組み合わせた量産をすることができない。
さらに、前述したように冷温水供給装置では、目標温度との関係で流出する水の流量を制御している。このため、例えば、配管延長による圧損まで考慮に含めた流量にしつつ、目標温度を保つために熱交換器についても、仕様の見直し等を行う必要がある。そのため、冷温水供給装置以外のものにより、システムにおける配管延長等の対策を行うことが望ましい。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、外部からの搬送により、冷温水供給装置による水の搬送(循環)を補助することができる送水装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明に係る送水装置は、加熱または冷却した水の供給を行う冷温水供給装置に接続した2本の配管のうち、一方の配管から流入した水を冷温水供給装置が加熱または冷却して他方の配管から流出させる、冷温水供給装置における水の搬送を補助する送水装置であって、配管を流れる水を加圧して送り出す流量可変の送水ポンプと、2本の配管に流れる水の流量の違いを検出する流れ検出手段と、流れ検出手段の検出に基づいて、送水ポンプが送り出す水の流量を変化させて制御する制御手段とを備えるものである。
本発明によれば、冷温水供給装置と接続する配管に送水装置を設け、送水装置の送水ポンプによって、配管の圧損による冷温水供給装置における水の搬送能力の低下を補助するようにしたので、例えば冷温水供給装置の機器、以前からの制御内容を変更することなく、冷温水供給装置とタンクとの間の配管距離を拡大する等、配管による機器設置に係る規制をできる限りなくすことができ、自由度を高めることができる。
送水装置20を組み込んだヒートポンプ給湯システムの構成図である。 実施の形態1における送水装置20を示す構成図である。 この発明の実施の形態1における容器6内の水の温度分布を表す図である。 実施の形態2における送水装置20Aを示す構成図である。 この発明の実施の形態2における容器6内の水の温度分布を表す図である。 実施の形態5における送水装置20Bを示す構成図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る送水装置20を中心とするシステムの構成を表す図である。図1では、冷温水供給装置1とタンク2の間に配管接続を行って冷温水循環回路(以下、水循環回路という)を構成する。冷温水供給装置1は、タンク2内の水を加熱または冷却して所定の温度にし、再びタンク2に供給(搬送)する(戻す)装置である。ここでは、水を加熱してタンク2に供給する温水供給装置となるものとする。このため、図1のシステムは給湯を行うためのヒートポンプ給湯システムであるものとして説明する。ここで、以下に示す温度の高低、水の流量の増減等については、特に絶対的な値との関係で高低等が定まっているものではなく、システム、装置等における状態、動作等において相対的に定まるものである。
供給ポンプ1aは、タンク2の水を低温側配管4を介して冷温水供給装置1に流入させ、加熱装置1bにおいて加熱した水を冷温水供給装置1から流出させて高温側配管3を介してタンク2に供給する流れを形成する。ここで、供給ポンプ1aは、供給制御手段1cからの指示に基づいてモーター等の回転数を変化することで、吸入、送出に係る水の流量(単位時間に流れる水量)を増減変化させることができる。
加熱装置1bは、水を加熱する装置である。加熱装置1bが水を加熱する方法等については特に限定するものではないが、本実施の形態ではヒートポンプサイクルを利用した加熱を行うものとする。このため、加熱装置1bにおける水の流路は、冷媒を放熱させて水を加熱するための熱交換器の一部となる。
供給制御手段1cは、冷温水供給装置1が備える各手段(機器)の動作を制御する。特に本実施の形態では、加熱装置1b(冷温水供給装置1)から流出する水の温度(水温)が目標温度(例えば65℃)となるように、供給ポンプ1aの回転数を変化させて供給ポンプ1aに流入出する水の流量を制御する。このため、加熱装置1b(冷温水供給装置1)から流出する水の流量は一定になるとは限らない。例えば、加熱装置1bに流入する水温が低いような場合には、加熱装置1bを通過する水の流量を減らして(回転数を少なくして)、加熱装置1bが水に与える熱量を多くする必要がある。逆に水温が高いような場合には、与える熱量が少なくてすむため、水の流量を増やす(回転数を多くする)。このようにして、冷温水供給装置1から目標温度で流出するようにすることで、高温側配管3を介してタンク2に供給する(戻る)水が所定の温度を確保できるようにする。
水を貯めるためのタンク2は、本実施の形態のシステムでは貯湯槽となる。タンク2の上部には、例えば浴槽等に供給する水が流れる給湯配管2bを有している。また、タンク2の下部には、給湯配管2bから供給された(タンク2から出て行った)分の水(例えば水道水)をタンク2に給水するための給水配管2aを有している。
高温側配管3は、タンク2の上方に接続され、高温水(例えば65℃)をタンク2の上部から供給するための配管である。高温側配管3内では冷温水供給装置1からタンク2に向けて水が流れる。さらに、低温側配管4は、タンク2の下部の低温水(例えば15℃)が流れるようにタンク2の下方に接続される配管である。低温側配管4内ではタンク2から冷温水供給装置1に向けて低温水が流れる。
図2はこの発明の実施の形態1における送水装置20の構成を示す図である。図2の送水装置20は、水循環回路上に設けることで、供給ポンプ1aによる水の循環を補助し、冷温水供給装置1とタンク2との配管距離を延長しても、供給ポンプ1aが送り出す水の流量を維持したままタンク2に供給するために使用するものである。送水装置20を設けることで、冷温水供給装置1においては、配管長等に関係なく、目標温度の水を流出させるように流量の制御を行うことができる。
ここで、本実施の形態における送水装置20は、通信手段等を有しておらず、冷温水供給装置1とは独立して動作するものとする。前述したように、冷温水供給装置1の供給ポンプ1aが送り出す水の流量は変化するため、送水装置20には維持すべき絶対的な流量が決まっておらず、送水装置20は自己の検出、判断等により、送出する流量(回転数)を制御する必要がある。そして、本実施の形態では、容器6内の水について温度に係るバランスを維持できるようにして、送水装置20が、冷温水供給装置1から流出する水の流量を維持したままタンク2に供給できるような制御をはかる。このため、本実施の形態の送水装置20は、送水ポンプ5、容器6、温度検出器7及び制御器8を有している。また、図2では特に示していないが、冷温水供給装置1(供給ポンプ1a)の動作開始を判断するために水循環回路を流れる流量を検出する流量検出器を設けることもできる。
送水ポンプ5は、水循環回路を流れる水を吸入して加圧して送り出しを行う。この送水ポンプ5は、制御器8の指示に基づいて、モーター等の回転数を変化(増減)して送り出しに係る流量を変化させることができる。ここで、例えば加熱装置1bにより水を加熱すると、水から気体が発生して高温側配管3を流れる高温水に混ざってしまうことがある。このような気体を送水ポンプ5が吸入すると、エア噛みが生じ、故障等の原因となる。このため送水ポンプ5は気体が流れない低温側配管4側に設けることが望ましい。そこで、本実施の形態では、低温側配管4上であって、容器6に対してタンク2側(容器6に対して水を流入させる側)に送水ポンプ5を設置する。このため、容器6に対して供給ポンプ1aが高温水を送り出すことに対応し、送水ポンプ5においても、低温水を吸入して加圧し、送り出しを行う。
また、水循環回路における水の流れる状態を検出するための流れ検出手段として、本実施の形態の送水装置20は容器6及び温度検出器7を有している。容器6には、制御器8が流量制御を行うための判断材料にする水を貯める。本実施の形態では容器6は柱状であるものとし、特に円柱状であるものとする。容器6には、高温側配管3側からは接続口6aを介して高温水が流入等し、低温側配管4側からは接続口6bを介して低温水が流入等する。このため、容器6の高さ方向に関して水温は一定ではない。そして、高温水と低温水との温度差が大きいため、その境界において温度境界層(急な温度変化が生じている領域)ができる。本実施の形態では、容器6内における水温と容器の高さとの関係(例えば温度境界層の高さ方向の位置)に基づいて、送水ポンプ5の回転数を増減させて水の流量制御を行う。ここで、容器6内に温度境界層を形成するため、また、形成した温度境界層を容器6内にとどめておくため(温度境界層における水がどちらかの配管に押し出されてしまわないようにするため)、送水装置20における容器6の高さ(高温側配管3と低温側配管4との距離)を上面又は底面の直径より高くすることが望ましい。好ましくは、上面又は底面の直径の約10倍以上の高さを有するようにし、水の(高さ方向に)移動できる幅をできる限り拡げるようにする。
温度検出器7は温度を検出し、検出に係る信号を制御器8に送信する温度センサである。本実施の形態では、容器6の高さ方向に対してほぼ中間となる位置に設けられ、その位置における水温を検出する。制御器8は、温度検出器7の検出に係る水温に基づいて、送水ポンプ5の回転数を増減させて、送出する流量制御を行う。ここで、本実施の形態では、制御器8は、送水ポンプ5の回転数を段階的に増減(微増、微減)させることができるものとし、急激に増減させることで送水ポンプ5が送り出す水の流量と供給ポンプ1aが送り出す水の流量とのバランスが乱れないようにする。ここでは段階的にしているが、線形的に行増減させるようにしてもよい。
次に実施の形態1の送水装置20の動作について説明する。前述したように、本実施の形態では、容器6に対して低温水を送り出す位置に設置しているため、送水ポンプ5が送り出す水の流量が冷温水供給装置1の供給ポンプ1aにおける水の流量を上回ると、低温側配管4から容器6内に流入する低温水が高温水より多くなる。逆に、送水ポンプ5が送り出す水の流量が冷温水供給装置1の供給ポンプ1aにおける水の流量を下回ると、高温側配管3から容器6内に流入する高温水が低温水より多くなる。これにより、容器6内の高さ方向における水の温度分布が変化し、温度検出器7が検出する水温が変化する。
冷温水供給装置1の供給ポンプ1aが動作して水循環回路を水が流れる。初期の段階では、容器6内の水について、安定した温度分布となるようにし、また、温度境界層を形成するため、高温配管3からの高温水を容器6内に流入させるようにする。そこで、制御器8は、例えば流量検出器により水が流れ始めたものと判断すると、あらかじめ定めた初期回転数により送水ポンプ5を駆動させ、少ない流量の水を送出するようにする。
高温側配管3からの高温水が流入することで、容器6内において、温度が高い水の割合が増えてくる。制御器8は、温度検出器7の検出に基づいて、高温側初期所定温度(例えば60℃)であると判断すると、送水ポンプ5の回転数を増やして送り出す水の流量を増加させる。そうすると、今度は低温側配管4から低温水が流入し、容器6内に温度が低い水の割合が増える。そして、温度検出器7の検出に基づいて、低温側所定温度(例えば30℃)であると判断すると、送水ポンプ5の回転数を維持し、送水ポンプ5が送り出す水の流量を維持するようにする。ここで、例えば、制御器8は、送水ポンプ5の回転数を増やしてから所定時間経過しても低温側所定温度に達しないと判断すると、例えばさらに1段階、送水ポンプ5の回転数を増やすようにする。
図3は実施の形態1に係る容器6内の水の温度分布を表す図である。例えば容器6内の水が安定していれば、温度境界層が形成される。また、例えば送水ポンプ5と供給ポンプ1aとの流量がほぼ等しければ、容器6内の水の温度分布にほぼ変化はない。制御器8は、温度検出器7の検出に係る水温が所定温度範囲(例えば30〜50℃)の間は、送水ポンプ5の回転数を維持する(送り出す水の流量を変化させない)。この間、送水ポンプ5が送り出す水の流量は、供給ポンプ1aが送り出す水の流量とバランスがとれている。
例えば、供給ポンプ1aが送り出す水の流量を増やすと、送水ポンプ5が送り出す水の流量が(相対的に)減り、接続口6aを介して流入する高温水が多くなることで、温度分布が容器6の高さに対して移動する(図3では左側にシフトする)。制御器8は、温度検出器7の検出に基づいて、水温が50℃以上となったと判断すると、送水ポンプ5の回転数を増やす。これにより、容器6内に流入する低温水を増やして、容器6内の温度分布と高さとの関係を元に戻すようにする(図3では右側にシフトさせるようにする)。ここで、例えば、制御器8は、送水ポンプ5の回転数を増やしてから所定時間経過しても水温が50℃以上であると判断すると、例えばさらに1段階、送水ポンプ5の回転数を増やすようにする。
また、供給ポンプ1aが送り出す水の流量を減らすと、送水ポンプ5が送り出す水の流量が(相対的に)増え、接続口6bを介して流入する低温水が多くなることで温度分布が移動する(図3では右側にシフトする)。制御器8は、水温が30℃以下となったと判断すると、送水ポンプ5の回転数を減少させる。これにより、容器6内に流入する高温水を増やして、容器6内の温度分布と高さとの関係を元に戻すようにする(図3では左側にシフトさせるようにする)。ここで、例えば、制御器8は、送水ポンプ5の回転数を減らしてから所定時間経過しても水温が30℃以下であると判断すると、例えばさらに1段階、送水ポンプ5の回転数を減らすようにする。このようにして、送水ポンプ5が送り出す水の流量と、供給ポンプ1aが送り出す水の流量とが同じになるようにし、水の循環の補助を行うようにする。
例えば、冷温水供給装置1が停止し、供給ポンプ1aが水を送り出さなくなると、容器6内における温度が低い水の割合が多くなっていくため、前述したように、制御器8は送水ポンプ5の回転数を減少させる。供給ポンプ1aが水を送り出さないことから、容器6内に高温水が流入する量が低温水を上回ることがないため、所定時間が経過しても、温度検出器7の検出に係る水温は30℃以下であり、送水ポンプ5の回転数を1段階減らすことになる。以上の動作が繰り返され、送水ポンプ5の回転数が段階的に減っていくことで、送水ポンプ5による送り出しもなくなり、送水装置20における動作も停止する。
以上のように実施の形態1のシステムによれば、冷温水供給装置1とタンク2とを接続する配管に送水装置20を設け、冷温水供給装置1が有する供給ポンプ1aによる水の循環について、配管の圧損による搬送能力の低下を送水装置20が有する送水ポンプ5により補助するようにしたので、例えば冷温水供給装置1の機器、以前からの制御内容を変更することなく、冷温水供給装置1とタンク2との間の配管距離を拡大する(長くする)等、配管によるシステム設置に係る規制をできる限りなくすことができ、自由度を高めることができる。
また、送水装置20においては、容器6と温度検出器7とを設け、高温側配管3、低温側配管4からの水により、水循環回路における水の循環状況を、温度検出器7の位置における容器6内の水温に基づいて制御器8が判断し、判断に基づいて、送水ポンプ5が送り出す水の流量と供給ポンプ1aが送り出す水の流量とが同じとなってバランスするように送水ポンプ5が送り出す水の流量を制御するようにしたので、冷温水供給装置1側との通信等を行わなくても、送水装置20が独立して流量制御を行うことができる。このため、通信用の配線等を付す必要がなく、通信手段を設ける必要がないため、設置の自由度を高めることができ、小型化をはかることができる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2における送水装置20Aの構成を示す図である。図4において、図1と同じ符号を付しているものは、実施の形態1で説明したことと同様の動作、機能を果たす。本実施の形態においては、容器6内に第一の温度検出器9及び第二の温度検出器10を設ける。ここで、第一の温度検出器9は、容器6の高さ方向において、中位よりも上側(高温側)に設け、第二の温度検出器10は中位よりも下側(低温側)に設ける。
図5は実施の形態2に係る容器6内の水の高さ方向の温度分布を表す図である。本実施の形態の容器6は、実施の形態1における容器6に比べて径を小さくしたものである。径を小さくすることで、容器6内では、水の自然対流が生じにくく、図5に示すように、温度境界層において水温は急峻に変化する。また、容器6の容積が小さいため、送水ポンプ5、供給ポンプ1aが送り出す水の流量を変化させると、容器6内における検出に係る水温の変化速度も速くなる。
本実施の形態では、容器6内の水温の変化に対応できるようにするため、対となる第一の温度検出器9及び第二の温度検出器10を容器6の2箇所に設ける。そして、制御器8においては、送水ポンプ5の送り出す水の流量を減らす(減速する)かどうかの判断を第一の温度検出器9の検出に係る水温に基づいて行う。一方、送水ポンプ5の送り出す水の流量を増やす(増速する)かどうかの判断を第二の温度検出器10の検出に係る水温に基づいて行う。例えば第一の温度検出器9の検出に係る水温が30℃以下であると判断すると、送水ポンプ5の回転数を減少させて低温水を送り出す水の流量を減少させ、容器6内に流入する高温水を増やす。また、第二の温度検出器10の検出に係る水温が50℃以上であると判断すると、送水ポンプ5の回転数を増加させて低温水を送り出す水の流量を増加させ、容器6内に流入する低温水を増やす。
以上のように、実施の形態2の送水装置20Aによれば、容器6の2箇所に第一の温度検出器9及び第二の温度検出器10を設けるようにしたので、例えば、容器6の上面、底面における面積を小さくして小型化した場合に、容器6内における水の移動が速くなっても対応することができる。このため、容器6の小型化、送水装置20Aの小型化を図ることができる。特に容器6の上側にある第一の温度検出器9の検出する水温に基づいて送水ポンプ5の回転数を減少させるかどうかの判断を行い、容器6の下側にある第二の温度検出器10の検出する水温に基づいて送水ポンプ5の回転数を増加させるかどうかの判断を行うようにしたことで、送水ポンプ5の回転数を必要以上に頻繁に変更(増減)することがなく、信頼性を維持することができる。
実施の形態3.
上述した実施の形態2において、例えば、図5のように温度境界層が形成されている部分は、他の部分に比べて勾配が急となっており、温度変化が大きくなることを表している。このため、第一の温度検出器9と第二の温度検出器10とが、いずれも温度境界層に係る水温を検出している場合、どちらか一方の温度検出器が温度境界層に係る水温を検出している場合と比べて、検出に係る水温の差が大きくなる。
そこで、制御器8は、第一の温度検出器9、第二の温度検出器10の検出に係る水温に基づいて、送水ポンプ5の回転数を増加又は減少させた後、第一の温度検出器9の検出に係る水温と第二の温度検出器10に係る水温との差が所定の温度以上になったものと判断すると、回転数を増加又は減少させる前の回転数に戻すようにする。これにより、容器6内における温度境界層の位置を安定させることで、送水ポンプ5が送り出す水の流量を早期に安定させることができる。
実施の形態4.
前述した実施の形態の送水装置は、冷温水供給装置1との間で通信を行わずに独立して動作するものであった。このため、送水装置20の制御器8は、冷温水供給装置1の動作の開始、流量検出器の検出に係る水の流量に基づいて判断するようにしていた。例えば、冷温水供給装置1と送水装置20との間に通信線等を設けることができる場合には、動作開始、停止に関する信号を受信することができる通信手段を設けるようにし、制御器8は受信した信号に基づいて動作を行うようにしてもよい。このとき、実施の形態1において説明した、冷温水供給装置1の動作開始を検出するための流量検出器を設ける必要がなく、また、流量検出器の代わりに設ける通信手段も、動作開始、停止等の簡単な信号(数値データ等の通信量が多くない信号)を受信できるものでよいため、コスト削減等をはかることができる。
ここで、信号に基づいて、冷温水供給装置1が動作を停止しても、送水装置20は、動作を停止させず、所定時間、動作を続けた後、送水ポンプ5を停止させるようにしてもよい。これにより、冷温水供給装置1が停止して高温側配管3に残った高温水をタンク2に供給し、より多くの高温水をタンクに貯めておくことができる。所定時間については、高温側配管3の配管長等に基づいて、高温水ができるだけ高温側配管3に残らないように、また、加熱されていない水がタンク2に流入しないような時間に設定することが望ましい。
実施の形態5.
図6はこの発明の実施の形態5における送水装置20Bの構成を示す図である。図6において、図1等と同じ符号を付しているものは、実施の形態1で説明したことと同様の動作、機能を果たす。本実施の形態においては、流れ検出手段を、流速検出用配管11と流速検出器12とで構成する。そして、流速検出用配管11を高圧側配管3と低圧側配管4との間に接続する。また、流速検出器12は、流速検出用配管11内の水の流速を検出し、検出に係る信号を制御器8に送信するようにする。ここで、流速検出器12は、流速検出用配管11の双方向の水の流れに対して流速を検出できるものとする。片方向の流速を検出する検出器の場合には、このような検出器を2台設けることで双方向の水の流れに対応できるようにする。
例えば、送水ポンプ5が送り出す水の流量と供給ポンプ1aが送り出す水の流量とのバランスがとれた状態で、高圧側配管3を流れる高温水と低圧側配管4を流れる低温水とがほぼ同じ場合には、流速検出用配管11内の水に流れが生じない。
一方、供給ポンプ1aが送り出す水の流量が送水ポンプ5が送り出す水の流量より多くなると高温水による圧力が増えるため、流速検出用配管11内には、高圧側配管3から低圧側配管4の方向に水の流れが発生する。また、送水ポンプ5が送り出す水の流量が供給ポンプ1aが送り出す水の流量より多くなると低温水による圧力が増えるため、流速検出用配管11内には、低圧側配管4から高圧側配管3の方向に水の流れが発生する。
制御器8は、流速検出器12の検出に係る流速とその方向に基づいて、例えば、高圧側配管3から低圧側配管4の方向に発生している流速が所定値以上であると判断すると回転数を上げて送り出す水の流量を増加させる。また、低圧側配管4から高圧側配管3の方向に発生している流速が所定値以上であると判断すると回転数を下げて送り出す水の流量を減少させる。そして、流速の絶対値が所定値より小さいと判断すると、回転数(水の流量)を変更させずに維持する。
以上のように、実施の形態5の送水装置20Bによれば、高圧側配管3と低圧側配管4との間に接続した流速検出用配管11を流れる水の流速及び流れる方向を流速検出器12が検出し、検出した流速、方向に基づいて、水循環回路における水の循環状況を制御器8が判断し、判断に基づいて、送水ポンプ5が送り出す水の流量を制御するようにしたので、例えば実施の形態1で説明した容器6よりも省スペースとなる流速検出用配管11による検出を行うことができ、送水装置20を小型化することができる。
また、流速検出器12が水の流れを検出することで、冷温水供給装置1(供給ポンプ1a)の動作開始を判断することができるため、動作開始検出用の検出器を備えなくても、送水装置20は冷温水供給装置1から独立して動作を行うことができ、また、コスト削減等をはかることができる。さらに、水の温度分布、温度境界層を形成しなくてもよいので、早期に流量制御を行うことができ、また、高温水と低温水の温度差が小さいような場合でも対応することができる。
実施の形態6.
上述の実施の形態では、冷温水供給装置1と冷温水タンク2との間に1台の送水装置20を接続した例について説明したが、配管長等に応じて、複数台の送水装置20を直列に接続するようにしてもよい。
ここで、前述した実施の形態4においては、冷温水供給装置1が動作を停止して所定時間後に送水ポンプ5を停止させるようにしている。例えば、複数台の送水装置20を直列に接続した場合には、冷温水供給装置1側からタンク2側に向けて順に動作を送水ポンプ5を停止させるようにすればよい。
1 冷温水供給装置、1a 供給ポンプ、1b 加熱装置、1c 供給制御手段、2 タンク、2a 給水配管、2b 給湯配管、3 高温側配管、4 低温側配管、5 ポンプ、6 容器、6a,6b 接続口、7 温度検出器、8 制御器、9 第一の温度検出器、10 第二の温度検出器、11 流速検出用配管、12 流速検出器、20,20A、20B 送水装置。

Claims (9)

  1. 加熱または冷却した水の供給を行う冷温水供給装置に接続した2本の配管のうち、一方の配管から流入した水を前記冷温水供給装置が加熱または冷却して他方の配管から流出させる、前記冷温水供給装置における水の搬送を補助する送水装置であって、
    前記配管を流れる水を加圧して送り出す流量可変の送水ポンプと、
    2本の配管に流れる水の流量の違いを検出する流れ検出手段と、
    前記流れ検出手段の検出に基づいて、前記送水ポンプが送り出す水の流量を変化させて制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする送水装置。
  2. 加熱または冷却した水の供給を行う冷温水供給装置に接続した2本の配管のうち、一方の配管から流入した水を前記冷温水供給装置が加熱または冷却して他方の配管から流出させる、前記冷温水供給装置における水の搬送を補助する送水装置であって、
    前記配管を流れる水を加圧して送り出す流量可変の送水ポンプと、
    2本の配管における水の流れる状態を検出する流れ検出手段と、
    前記流れ検出手段の検出に基づいて、前記送水ポンプが送り出す水の流量を変化させて制御する制御手段と
    を備え、
    前記流れ検出手段は、
    前記2本の配管を流れる水の一部が流入する2つの接続口を端部に有し、前記2つの接続口の間の水温が異なっていく温度分布が形成されるように前記水を貯める容器と、
    該容器の2つの接続口の間の所定の位置における水温を検出する温度検出器とを備え、
    前記制御手段は、前記温度検出器が検出した水温が所定温度範囲を維持できるように前記送水ポンプが送り出す水の流量を変化させることを特徴とする送水装置。
  3. 前記温度検出器は、前記2つの接続口の間の略中間の位置における水温を検出することを特徴とする請求項2に記載の送水装置。
  4. 前記2つの接続口の間に、対となる第一の温度検出器と第二の温度検出器とが設けられて、それぞれ水温を検出することを特徴とする請求項2に記載の送水装置。
  5. 前記制御手段は、前記第一の温度検出器の検出に係る水温と前記第二の温度検出器の検出に係る水温との差が所定値以上になったものと判断すると、前記送水ポンプが送り出す水の流量を、一つ前の変化に係る水の流量にすることを特徴とする請求項4に記載の送水装置。
  6. 前記冷温水供給装置の動作開始を検出するための開始検出手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の送水装置。
  7. 前記冷温水供給装置から少なくとも動作開始に係る信号を受信するための通信手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の送水装置。
  8. 加熱または冷却した水の供給を行う冷温水供給装置に接続した2本の配管のうち、一方の配管から流入した水を前記冷温水供給装置が加熱または冷却して他方の配管から流出させる、前記冷温水供給装置における水の搬送を補助する送水装置であって、
    前記配管を流れる水を加圧して送り出す流量可変の送水ポンプと、
    2本の配管における水の流れる状態を検出する流れ検出手段と、
    前記流れ検出手段の検出に基づいて、前記送水ポンプが送り出す水の流量を変化させて制御する制御手段と
    を備え、
    前記流れ検出手段は、
    前記2本の配管とそれぞれ接続し、前記2本の配管を流れる水の一部が流入する流速検出用配管と、
    前記流速検出用配管における水の流れる方向及び流速を検出する流速検出器とを備え、
    前記制御手段は、前記流速検出器が検出した流速が所定範囲を維持できるように前記送水ポンプが送り出す水の流量を変化させることを特徴とする送水装置。
  9. 前記2本の配管のうち、低温の水が流れる配管に前記送水ポンプを設けることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の送水装置。
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