JP5488880B2 - 巻線形誘導機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1次巻線が交流電源系統に接続され、2次巻線が電力変換器によって交流励磁される巻線形誘導機の制御装置において、高応答でかつ安定した2次電流制御を実現するための制御装置に関するものである。
夜間電力の有効利用と高効率運転を目的とした可変速揚水発電や、フライホイールを利用した電力平準化装置などでは、発電電動機に巻線形誘導機が使用されており、この巻線形誘導機の1次巻線は電力系統に接続され、2次巻線には電力変換器が接続されている。
ここで、誘導機のすべり周波数は2次巻線の励磁周波数に一致するため、電力変換器により励磁周波数を調整することによって巻線形誘導機を可変速制御することができる。また、このことから、上記のように2次励磁される巻線形誘導機は、交流励磁式同期機とも呼ばれている。なお、本装置をすべりが小さな速度範囲に適用すると、小さな2次電力で大きな1次電力を制御できるため、電力変換器の所要容量を小さくできる利点がある。
2次励磁用の電力変換器には、サイリスタを使用したサイクロコンバータやGTOインバータが使用され、最近では、高応答制御が可能なIGBTインバータも使用されている。
この種の電力変換器を用いた電流制御の方法として、特許文献1〜3に記載された従来技術が公知となっている。これらの従来技術では、巻線形誘導機の2次電流を回転座標系(d,q軸座標系)の電流に座標変換し、座標変換された電流をフィードバック制御して電力変換器を運転する方法が採られている。
さて、図10は巻線形誘導機を用いた可変速発電システムの全体構成図であり、特許文献1に記載されたものと実質的に同一である。
図10において、巻線形誘導機1の1次巻線は3相交流電源Vに接続され、2次巻線は電力変換器2に接続されている。電力変換器2は、インバータ21、コンバータ22、及び、これらの直流中間回路に接続された平滑コンデンサ23から構成されており、コンバータ22の入力側は変圧器3を介して電源Vに接続されている。
制御装置4には、電源Vに流れる有効電力の目標値Pと無効電力の目標値Q(または、Qに代えて電圧指令値V )とが入力されており、これらの目標値に対応した有効・無効電力P,Qを演算してフィードバック制御するために、電圧検出用の電圧センサ7及び電流検出用の電流センサ6が設けられている。また、この発電システムには、巻線形誘導機1の2次電流を検出する電流センサ5、及び、回転子位置θを検出する位置センサ8が設けられている。9は系統の配線インピーダンスである。
なお、コンバータ22を制御するためには、一般に平滑コンデンサ23の電圧とコンバータ22の入力電流とが制御装置4に入力されるが、コンバータ22の制御は本発明とは直接的な関係がないので、図10ではこれらの電圧、電流の検出手段の図示を省略してある。
次に、図11は、図10における制御装置4の主要部の構成を示しており、上記特許文献1に記載されている制御装置と原理的に等価なものである。
この制御装置は、4つのPID調節器401〜404を備えている。まず、電源Vに流れる有効電力の目標値P と、電流センサ6及び電圧センサ7により別途演算される有効電力の検出値Pとの偏差を加減算器406にて演算し、PID調節器401は、上記偏差を増幅して有効電力発生に寄与する2次電流の目標値(以下、q軸電流目標値ともいう)Iq2 を出力する。また、巻線形誘導機1の1次電圧の目標値V と、電圧センサ7により検出される1次電圧の大きさVとの偏差を加減算器407にて演算し、PID調節器402は、上記偏差を増幅して電圧発生に寄与する2次電流の目標値(以下、d軸電流目標値ともいう)Id2 を出力する。
θは巻線形誘導機1の1次巻線軸に対する1次電圧ベクトルの角度であり、電圧センサ7の出力信号から、例えばPLL(Phase Locked Loop)回路を用いて演算される。この角度θから、位置センサ8により得た回転子位置θを加減算器410にて減算し、2次巻線軸に対する1次電圧ベクトルの角度θが演算される。この角度θを用いて2次電流Iを座標変換器405により回転座標変換し、d,q軸座標系のIq2,Id2が演算される。Iq2は1次電圧ベクトルに平行なトルク電流成分であり、有効電力の発生に寄与する2次電流成分である。一方、Id2は1次電圧ベクトルに直交する励磁電流成分であり、無効電力の発生に寄与する2次電流成分である。
加減算器408によりIq2 とIq2との偏差が演算され、その偏差がPID調節器403により増幅されてq軸電圧指令値Vq2 が出力される。Id2 ,Id2についても同様であり、加減算器409及びPID調節器404を介してd軸電圧指令値Vd2 が出力される。これらのPID調節器403,404の出力は、前記角度θが入力されている座標変換器411により3相電圧指令値Va2 ,Va2 ,Vc2 に変換され、この電圧指令値Va2 ,Va2 ,Vc2 に従って図10のインバータ21がPWM制御されることになる。
以上説明したように、特許文献1に係る従来技術は、巻線形誘導機1の2次電流を有効電力発生に寄与するトルク電流(q軸電流)成分と無効電力発生に寄与する励磁電流(d軸電流)成分とに分離して制御することにより、2次電流制御の高応答化、安定化を図っている。
特開平1−274698号公報(第3頁左下欄第9行〜第4頁左下欄第10行、第1図,第2図等) 特開平2−246797号公報(第4頁左下欄の下から第2行〜第5頁左下欄第6行、第1図,第2図等) 特開平11−332293号公報(段落[0007]〜[0016]、図1,図2等)
特許文献1に係る従来技術を用いて巻線形誘導機1の2次電流を制御する場合、電力変換器2としてサイクロコンバータやGTOインバータを用いた装置では大きな問題を生じることはないが、例えば電力変換器2にIGBTインバータを用いて更に高応答な制御性能を得ようとすると、制御系が不安定になることがある。この原因を、以下に説明する。
一例として、4極の巻線形誘導機が1500[r/min]で回転しているとする。このとき、2次電流が直流(2次巻線の励磁周波数がゼロ)であれば通常の同期発電機による発電現象と同じ状態になるため、f=N[r/sec]×極対数=(1500/60)×(4/2)により、1次巻線には50[Hz]の交流電圧が誘導される。また、2次巻線に回転方向と同じ相順の50[Hz]の交流電流を供給すれば、1次巻線には100[Hz]の交流電圧が誘導される。
しかるに、2次巻線に回転方向と逆相順の50[Hz]の交流電流を供給した場合、1次巻線に周波数がゼロ、つまり直流電圧が誘導されるかというと、自明のように、1次巻線に電圧は発生しない。これは、逆相順の2次電流は固定子に対して回転磁界にならず、回転磁界を形成しない磁束に対しては1次巻線に電圧が誘導されないからである。
ここで、図12は巻線形誘導機の等価回路を示している。図12では、2次回路の電圧及びインピーダンスを1次回路に等価変換してあり、また、sは誘導機のすべりを示している。次に、この等価回路を用いて、前述した現象(2次巻線に逆相順の50[Hz]の交流電流を供給した場合の現象)を考察する。
逆相順の2次電流による影響は誘導機の1次回路には及ばない。このため、2次電流は1次巻線に流れず、もっぱら励磁インダクタンスLだけに流れることになる。励磁インダクタンスLのインピーダンスωLは、電源インピーダンスを含む1次巻線のインピーダンスに対して非常に大きいので、逆相順の50[Hz]成分に対してのみ、2次巻線から観測したインピーダンスが非常に大きくなる。
図13は、3.3[kV]、3000[kW]、10極の巻線形誘導機において、2次巻線から観測したインピーダンスの周波数特性を計算した例である。図12に示した等価回路の定数は、Rが0.030[Ω]、R’が0,033[Ω]、Lが0.77[mH]、Lが0.82[mH]、Lが18.3[mH]、等価巻数比(1次巻数/2次巻数)が1.16である。
図13によれば、2次電流の50[Hz]成分に対するインピーダンスだけが非常に大きいことがわかる。従って、50[Hz]を除いたインピーダンスに対して安定に調整された制御系であっても、50[Hz]に対しては望ましい調整とは言えず、これによって50[Hz]の振動電流が流れ、場合によっては電流が発散してしまうおそれがある。
ところで、サイクロコンバータやGTOインバータでは、そのスイッチングの遅さから、電流の制御応答はせいぜい20[Hz]程度が限界である。従って、前述した50[Hz]に対しては制御系が反応せずに問題にならないことが多い。しかるに、例えば急激かつ大きな負荷変動がある圧延主機駆動設備において電力平準化を実施する場合では、IGBTインバータ等を用いた電力変換器による100[Hz]以上の制御応答が必要であり、このような時には不安定な50[Hz]成分が応答周波数範囲内に入るので、前述したように制御系が不安定になるという問題が表面化する。
そこで、本発明の解決課題は、制御応答性能を低下させることなく、可変速発電システム等に用いられる巻線形誘導機の2次電流を安定に制御可能とした制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、1次巻線が交流電源系統に接続され、2次巻線が電力変換器によって交流励磁される巻線形誘導機の制御装置において、
前記2次巻線に流れる2次電流を座標変換して回転座標系のd軸電流とq軸電流とに分離する手段と、
前記d軸電流の検出値をフィードバックして前記d軸電流の目標値との偏差を増幅するd軸電流調節手段と、
前記q軸電流の検出値をフィードバックして前記q軸電流の目標値との偏差を増幅するq軸電流調節手段と、
前記d軸電流調節手段の出力を前記q軸電流調節手段の入力側に帰還する第1の帰還手段と、
前記q軸電流調節手段の出力を前記d軸電流調節手段の入力側に帰還する第2の帰還手段と、
を備え
前記第1の帰還手段及び前記第2の帰還手段を、前記誘導機の回転方向に対して逆相順に回転する2次電流の電源周波数成分のゲインがそれ以外の周波数成分のゲインよりも大きくなるように調整することにより、前記2次電流に含まれる電源周波数成分の振動を抑制するものである。
請求項2に係る発明は、1次巻線が交流電源系統に接続され、2次巻線が電力変換器によって交流励磁される巻線形誘導機の制御装置において、
前記2次巻線に流れる2次電流を座標変換して回転座標系のd軸電流とq軸電流とに分離する手段と、
前記d軸電流の検出値をフィードバックして前記d軸電流の目標値との偏差を増幅するd軸電流調節手段と、
前記q軸電流の検出値をフィードバックして前記q軸電流の目標値との偏差を増幅するq軸電流調節手段と、
前記d軸電流調節手段の入力を前記q軸電流調節手段の入力側に帰還する第3の帰還手段と、
前記q軸電流調節手段の入力を前記d軸電流調節手段の入力側に帰還する第4の帰還手段と、
を備え
前記第3の帰還手段及び前記第4の帰還手段を、前記誘導機の回転方向に対して逆相順に回転する2次電流の電源周波数成分のゲインがそれ以外の周波数成分のゲインよりも大きくなるように調整することにより、前記2次電流に含まれる電源周波数成分の振動を抑制するものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載した巻線形誘導機の制御装置において、
前記d軸電流調節手段及びq軸電流調節手段は、何れも、比例調節手段の出力と積分調節手段の出力とを加算するように構成された比例積分調節手段からなり、
前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の出力のみが前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の出力のみが前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力に帰還されるものである。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載した巻線形誘導機の制御装置において、
前記d軸電流調節手段及びq軸電流調節手段は、何れも、比例調節手段の出力と積分調節手段の出力とを加算するように構成された比例積分調節手段からなり、
前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力のみが前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力のみが前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還されるものである。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載した巻線形誘導機の制御装置において、
前記d軸電流調節手段は、d軸電流の検出値を増幅する比例調節手段と、積分調節手段とを備えた比例積分調節手段からなると共に、前記q軸電流調節手段は、q電流の検出値を増幅する比例調節手段と、積分調節手段とを備えた比例積分調節手段からなり、
前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の出力のみが前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の出力のみが前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、
前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の出力から、前記d軸電流調節手段内の比例調節手段の出力を減算してd軸電圧指令値を求め、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の出力から、前記q軸電流調節手段内の比例調節手段の出力を減算してq軸電圧指令値を求めるものである。
請求項6に係る発明は、請求項2に記載した巻線形誘導機の制御装置において、
前記d軸電流調節手段は、d軸電流の検出値を増幅する比例調節手段と、積分調節手段とを備えた比例積分調節手段からなると共に、前記q軸電流調節手段は、q電流の検出値を増幅する比例調節手段と、積分調節手段とを備えた比例積分調節手段からなり、
前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力のみが前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力のみが前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、
前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の出力から、前記d軸電流調節手段内の比例調節手段の出力を減算してd軸電圧指令値を求め、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の出力から、前記q軸電流調節手段内の比例調節手段の出力を減算してq軸電圧指令値を求めるものである。
請求項7に係る発明は、請求項1,3または5に記載した巻線形誘導機の制御装置において、前記第1の帰還手段及び前記第2の帰還手段が、何れも、所定周波数以上の高周波信号成分のみを通過させるハイパスフィルタを備えているものである。
請求項8に係る発明は、請求項2,4または6に記載した巻線形誘導機の制御装置において、前記第3の帰還手段及び前記第4の帰還手段が、何れも、所定周波数以下の低周波信号成分のみを通過させるローパスフィルタを備えているものである。
本発明によれば、電源周波数近傍における2次電流の振動を抑制し、IGBTインバータ等を用いた電力変換器により交流励磁される巻線形誘導機の高応答かつ安定した制御が可能になる。
なお、電流制御系に補償信号を加える点で、本発明と前述した特許文献3に係る従来技術とは一部関連しているが、この従来技術は巻線形誘導機の漏れインダクタンスに起因してd軸電流とq軸電流とが干渉するのを防止することを目的としており、その構成及び作用効果は本発明とまったく異なるものである。
本発明の実施例1を示す主要部の構成図である。 本発明の基本原理を説明するための図である。 本発明の実施例2を示す主要部の構成図である。 本発明の実施例3を示す主要部の構成図である。 本発明の実施例4を示す主要部の構成図である。 本発明の実施例5を示す主要部の構成図である。 本発明の実施例6を示す主要部の構成図である。 従来技術によるq軸電流のステップ応答波形を示す図である。 請求項8に係る本発明によるq軸電流のステップ応答波形を示す図である。 巻線形誘導機を用いた可変速発電システムの全体構成図である。 図10における制御装置の構成図である。 巻線形誘導機の等価回路図である。 巻線形誘導機の2次巻線から観測したインピーダンスの周波数特性を示す図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態では、巻線形誘導機の2次電流制御に関係する制御装置の主要部を中心として説明する。
図1は、巻線形誘導機1を用いた可変速発電システムにおいて、実施例1に係る制御装置4Aの主要部を主回路と共に示した構成図であり、図10,図11と同一番号、同一記号のものは、それぞれ同一の機能及び同一の信号を示している。
なお、図1において、q軸電流目標値Iq2 及びd軸電流目標値Id2 は、図11に示した如く、有効電力の目標値P 及び検出値Pが入力される加減算器406、PID調節器401、並びに、1次電圧の目標値V 及び検出値Vが入力される加減算器407、PID調節器402等を用いて、それぞれ生成されるものである。
図1に示した実施例1の特徴は、Iq2 とIq2との偏差が加減算器415に入力され、かつ、Id2 とId2との偏差が加減算器416に入力されると共に、q軸電流調節器403の出力Vq2 が関数器413及び加減算器416を介してd軸電流調節器404の入力側に正帰還され、このd軸電流調節器404の出力Vd2 が関数器414及び加減算器415を介して前記q軸電流調節器403の入力側に負帰還されていることである。
なお、図1において、412は3相電圧指令値Va2 〜Vc2 をパルス幅変調して得たPWM信号により電力変換器2内のインバータ21を制御するPWM演算器であり、417は、電圧センサ7から得た1次電圧ベクトルの角度θを検出するPLL回路である。その他の構成は図10及び図11と同一であるため、重複を避けるために説明を省略する。
この実施例によれば、q軸電流調節器403の出力をd軸電流調節器404の入力側に正帰還し、かつ、d軸電流調節器404の出力をq軸電流調節器403の入力側に負帰還すると共に、回転方向に対して逆相順に回転する特定周波数に対して調節器403,404のゲインを大きくし、この周波数が電源周波数に一致するように設計することにより、d軸電流及びq軸電流に電源周波数に一致した振動電流が流れたり制御系が不安定になったりする問題を解決することができる。
一般にフィードバック制御系において、定常偏差をゼロにするためには調節器に積分機能を持たせることがよく知られている。いま、簡単な例として、図2に示すように、積分時定数がTである2つの積分調節器A,Bを有し、積分調節器Aの出力をゲインKを介して積分調節器Bの入力側に正帰還し、同様に積分調節器Bの出力をゲインKを介して積分調節器Aの入力側に負帰還した場合の回路の特性を考察する。
このとき、積分調節器Aに例えば50[Hz]の正弦波cosωt(ここで、ω=2π×50)を入力すると共に、積分調節器Bに同じく50[Hz]の正弦波sinωtを入力し、K/Tが2π×50になるように設計する。すると、積分器A,Bは、50[Hz]の入力信号に対して、波高値が積分時定数Tで増加するように積分動作する。
その逆に、積分調節器Aの入力信号と積分調節器Bの入力信号とを入れ替え、積分調節器Aに50[Hz]の正弦波sinωtを、積分調節器Bに同じく50[Hz]の正弦波cosωtを入力する。このとき、積分調節器A,Bの出力側に現れる信号の積分時定数は非常に長くなり、積分動作はほとんどしなくなる。すなわち、図の回路によれば、90度位相差の相順を判別し、一方の相順の信号に対してのみゲインが大きな積分動作を行わせることができる。
従って、実施例1は上記の点に着目したもので、関数器413,414のゲインKを、前述の如くK/Tが2π×50になるように調整することにより、回転方向に対して逆相順に回転する電源周波数成分のゲインを大きくし、2次電流Id2,Id2に含まれる電源周波数成分の電流振動を抑制する。
次に、図3は、本発明の実施例2に係る制御装置4Bの主要部を示す構成図であり、図1と同一番号、同一記号のものは、それぞれ同一の機能及び同一の信号を表している。
本実施例の特徴は、q軸電流調節器403の入力が関数器413及び加減算器416を介してd軸電流調節器404の入力側に正帰還され、d軸電流調節器404の入力が関数器414及び加減算器415を介してq軸電流調節器403の入力側に負帰還されていることにある。
この実施例は、関数器413,414の入力をq軸電流調節器403、d軸電流調節器404の入力側からそれぞれ取り出す点を除いて、他の構成は図1と同一であるため、以下の説明を省略する。
図4は、本発明の実施例3に係る制御装置4Cの主要部を示す構成図であり、図1と同一番号、同一記号のものは、それぞれ同一の機能及び同一の信号を表している。
本実施例の特徴は、q軸電流調節器403が積分調節器403Aと比例調節器403Bとに分離されていると共に、d軸電流調節器404が積分調節器404Aと比例調節器404Bとに分離され、かつ、積分調節器403Aの出力が関数器413及び加減算器416を介して積分調節器404Aの入力側に正帰還され、積分調節器404Aの出力が関数器414及び加減算器415を介して積分調節器403Aの入力側に負帰還されていることである。
ここで、Iq2 とIq2との偏差は比例調節器403Bに入力されており、その出力は、q軸電流調節器403の内部において積分調節器403Aの出力と加算されている。同様に、Id2 とId2との偏差が比例調節器404Bに入力されており、その出力は、d軸電流調節器404の内部において積分調節器404Aの出力と加算されている。
その他の構成は図1と同一であるため、以下の説明を省略する。
図5は、本発明の実施例4に係る制御装置4Dの主要部を示す構成図であり、図3と同一番号、同一記号のものは、それぞれ同一の機能及び同一の信号を表している。
本実施例の特徴は、実施例3と同様に、q軸電流調節器403が積分調節器403Aと比例調節器403Bとに分離されていると共に、d軸電流調節器404が積分調節器404Aと比例調節器404Bとに分離されている。そして、積分調節器403Aの入力が関数器413及び加減算器416を介して積分調節器404Aの入力側に正帰還され、積分調節器404Aの入力が関数器414及び加減算器415を介して積分調節器403Aの入力に負帰還されている。なお、比例調節器403B,404Bは、比例及び微分の両機能をもつ比例微分調節器であってもよい。本発明では、この比例微分調節器を含めて比例調節器と呼ぶことにする。
その他の構成は図3と同一であるため、以下の説明を省略する。
図6は、本発明の実施例5に係る制御装置4Eの主要部を示しており、図4と同一番号、同一記号のものは、それぞれ同一の機能及び同一の信号を表している。
この実施例と図4との相違点を説明すると、図4では加減算器408の出力、すなわちIq2 とIq2との偏差が比例調節器403Bの入力になっているのに対し、図6では、q軸電流調節器403において、比例調節器403Bの入力をIq2とし、積分調節器403Aの出力から比例調節器403Bの出力を減算してq軸電圧指令値Vq2 を演算している。更に、図4では、加減算器409の出力、すなわちId2 とId2との偏差が比例調節器404Bの入力になっているのに対し、図6では、d軸電流調節器404において、比例調節器404Bの入力をId2とし、積分調節器404Aの出力から比例調節器404Bの出力を減算してd軸電圧指令値Vd2 を演算している。
その他の構成は図4と同一であるため、以下の説明を省略する。
この実施例によれば、比例調節器403B,404Bの入力をそれぞれq軸検出値Iq2,d軸電流検出値Id2としたことにより、積分調節器403A,404A側の設定応答と比例調節器403B,404B側の外乱応答とを個別に設計可能な2自由度制御の構成とすることができ、制御性能を一層高めることが可能である。
図7は、本発明の実施例6に係る制御装置4Fの主要部を示しており、図5と同一番号、同一記号のものは、それぞれ同一の機能及び同一の信号を表している。
この実施例と図5との相違点を説明すると、図5では加減算器408の出力、すなわちIq2 とIq2との偏差が比例調節器403Bの入力になっているのに対し、図7では、q軸電流調節器403において、比例調節器403Bの入力をIq2とし、積分調節器403Aの出力から比例調節器403Bの出力を減算してq軸電圧指令値Vq2 を演算している。
更に、図5では加減算器409の出力、すなわちId2 とId2との偏差が比例調節器404Bの入力になっているのに対し、図7では、d軸電流調節器404において、比例調節器404Bの入力をId2とし、積分調節器404Aの出力から比例調節器404Bの出力を減算してd軸電圧指令値Vd2 を演算している。
その他の構成は図5と同一であるため、以下の説明を省略する。
この実施例においても、実施例5と同様に、設定応答と外乱応答とを個別に設計可能であり、自由度の高い制御装置を実現することができる。
本発明の実施例7は、図1、図4または図6の実施例において、関数器413,414を、所定の周波数成分以上の信号を通過させるハイパスフィルタによって構成したものである。
この実施例によれば、上記ハイパスフィルタにより、直流成分に対して関数器413,414のゲインをゼロにできるので、定常偏差がない電流制御が可能になる。
また、実施例8は、図3、図5または図7の実施例において、関数器413,414を、所定の周波数以下の信号を通過させるローパスフィルタによって構成したものである。
ここで、図8及び図9は従来技術及び本発明の効果を対比して説明するための図であり、図8は従来技術によるq軸電流Iq2のステップ応答のシミュレーション結果を、図9は本発明の請求項8によるq軸電流Iq2のステップ応答のシミュレーション結果である。電動機等の等価回路定数は前述の数値とし、電源周波数は50[Hz]である。また、両者ともに、比例調節器、積分調節器の定数(比例定数、積分定数)は同一としてある。
図8と図9との比較から明らかなように、図8に示す従来技術では50[Hz]の電流振動が生じており、条件によってはこの振動が徐々に大きくなって制御系が不安定になる場合がある。
一方、図9に示す本発明では、50[Hz]の電流振動が消滅しており、良好な特性が得られている。
1 巻線形誘導機
2 電力変換器
3 変圧器
4A,4B,4C,4D,4E,4F 制御装置
5,6 電流センサ
7 電圧センサ
8 位置センサ
9 配線インピーダンス
21 インバータ
22 コンバータ
23 コンデンサ
401,402,403,404 調節器
405,411 座標変換器
406,407,408,409,410,415,416 加減算器
413,414 関数器
412 PWM演算器
417 PLL回路
A,B 積分調節器
d2 d軸電流検出値
q2 q軸電流検出値
d2 d軸電流目標値
q2 q軸電流目標値
d2 d軸電圧指令値
q2 q軸電圧指令値
〜V 3相電圧指令値
θ 1次巻線軸に対する1次電圧ベクトルの角度
θ 回転子位置
θ 2次巻線軸に対する1次電圧ベクトルの角度

Claims (8)

  1. 1次巻線が交流電源系統に接続され、2次巻線が電力変換器によって交流励磁される巻線形誘導機の制御装置において、
    前記2次巻線に流れる2次電流を座標変換して回転座標系のd軸電流とq軸電流とに分離する手段と、
    前記d軸電流の検出値をフィードバックして前記d軸電流の目標値との偏差を増幅するd軸電流調節手段と、
    前記q軸電流の検出値をフィードバックして前記q軸電流の目標値との偏差を増幅するq軸電流調節手段と、
    前記d軸電流調節手段の出力を前記q軸電流調節手段の入力側に帰還する第1の帰還手段と、
    前記q軸電流調節手段の出力を前記d軸電流調節手段の入力側に帰還する第2の帰還手段と、
    を備え
    前記第1の帰還手段及び前記第2の帰還手段を、前記誘導機の回転方向に対して逆相順に回転する2次電流の電源周波数成分のゲインがそれ以外の周波数成分のゲインよりも大きくなるように調整することにより、前記2次電流に含まれる電源周波数成分の振動を抑制することを特徴とする巻線形誘導機の制御装置。
  2. 1次巻線が交流電源系統に接続され、2次巻線が電力変換器によって交流励磁される巻線形誘導機の制御装置において、
    前記2次巻線に流れる2次電流を座標変換して回転座標系のd軸電流とq軸電流とに分離する手段と、
    前記d軸電流の検出値をフィードバックして前記d軸電流の目標値との偏差を増幅するd軸電流調節手段と、
    前記q軸電流の検出値をフィードバックして前記q軸電流の目標値との偏差を増幅するq軸電流調節手段と、
    前記d軸電流調節手段の入力を前記q軸電流調節手段の入力側に帰還する第3の帰還手段と、
    前記q軸電流調節手段の入力を前記d軸電流調節手段の入力側に帰還する第4の帰還手段と、
    を備え
    前記第3の帰還手段及び前記第4の帰還手段を、前記誘導機の回転方向に対して逆相順に回転する2次電流の電源周波数成分のゲインがそれ以外の周波数成分のゲインよりも大きくなるように調整することにより、前記2次電流に含まれる電源周波数成分の振動を抑制することを特徴とする巻線形誘導機の制御装置。
  3. 請求項1に記載した巻線形誘導機の制御装置において、
    前記d軸電流調節手段及びq軸電流調節手段は、何れも、比例調節手段の出力と積分調節手段の出力とを加算するように構成された比例積分調節手段からなり、
    前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の出力のみが前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の出力のみが前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力に帰還されることを特徴とする巻線形誘導機の制御装置。
  4. 請求項2に記載した巻線形誘導機の制御装置において、
    前記d軸電流調節手段及びq軸電流調節手段は、何れも、比例調節手段の出力と積分調節手段の出力とを加算するように構成された比例積分調節手段からなり、
    前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力のみが前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力のみが前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還されることを特徴とする巻線形誘導機の制御装置。
  5. 請求項1に記載した巻線形誘導機の制御装置において、
    前記d軸電流調節手段は、d軸電流の検出値を増幅する比例調節手段と、積分調節手段とを備えた比例積分調節手段からなると共に、前記q軸電流調節手段は、q電流の検出値を増幅する比例調節手段と、積分調節手段とを備えた比例積分調節手段からなり、
    前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の出力のみが前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の出力のみが前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、
    前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の出力から前記d軸電流調節手段内の比例調節手段の出力を減算してd軸電圧指令値を求め、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の出力から前記q軸電流調節手段内の比例調節手段の出力を減算してq軸電圧指令値を求めることを特徴とする巻線形誘導機の制御装置。
  6. 請求項2に記載した巻線形誘導機の制御装置において、
    前記d軸電流調節手段は、d軸電流の検出値を増幅する比例調節手段と、積分調節手段とを備えた比例積分調節手段からなると共に、前記q軸電流調節手段は、q電流の検出値を増幅する比例調節手段と、積分調節手段とを備えた比例積分調節手段からなり、
    前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力のみが前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の入力のみが前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の入力側に帰還され、
    前記d軸電流調節手段内の積分調節手段の出力から前記d軸電流調節手段内の比例調節手段の出力を減算してd軸電圧指令値を求め、前記q軸電流調節手段内の積分調節手段の出力から前記q軸電流調節手段内の比例調節手段の出力を減算してq軸電圧指令値を求めることを特徴とする巻線形誘導機の制御装置。
  7. 請求項1,3または5に記載した巻線形誘導機の制御装置において、
    前記第1の帰還手段及び前記第2の帰還手段が、何れも、所定周波数以上の高周波信号成分のみを通過させるハイパスフィルタを備えていることを特徴とする巻線形誘導機の制御装置。
  8. 請求項2,4または6に記載した巻線形誘導機の制御装置において、
    前記第3の帰還手段及び前記第4の帰還手段が、何れも、所定周波数以下の低周波信号成分のみを通過させるローパスフィルタを備えていることを特徴とする巻線形誘導機の制御装置。
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