JP5488499B2 - カナル型イヤホン - Google Patents

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本発明は、外耳道にフィットするイヤーピースを備えたカナル型イヤホンに関する。
この種の技術として、特許文献1は、スピーカユニット側の筒状の放音部と、この放音部が挿着されるイヤーピースとを備えたカナル型イヤホンを開示している。
実用新案登録第3161011号公報
昨今、この種のイヤホンで、イヤーピースの取り付けや交換に伴い、要求される音量が出力されなくなったなどの不具合を生じる場合があった。
そこで、本願発明者らは、鋭意研究の末、要求される音量が出力されない不具合のメカニズムを以下の通り突き止めた。即ち、一般に、イヤーピースをハウジングの外側に取り付けるには、イヤーピースをハウジングの外側に僅かに引っ掛けた状態で指の腹を使って押し込んでいく。このとき、イヤーピースは、イヤーピースの内鍔部の内周端部とハウジングの外周面が密に接触した状態を維持しながら、ハウジングの外周面上を摺動することになる。従って、イヤーピースの内鍔部と、イヤーピースの内周面と、指と、振動板と、で区画される空間内の気圧は一時的にではあるが上昇し、この気圧上昇が振動板に作用して振動板に変形を来す。そして、この気圧上昇幅の如何によっては、振動板の変形が、イヤーピースの取り付け後であっても残存する場合がある。この場合、振動板の電気信号に応じた振動は阻害され、これこそが、要求される音量が出力されない不具合の原因となっていたのである。
本願発明の目的は、要求される音量が出力されない不具合を改善することにある。
本願発明の観点によれば、カナル型イヤホンは、電気信号に応じて振動して音波を放射する振動板を有するスピーカユニットと、前記スピーカユニットを保持すると共に外周面を有するハウジングと、筒状に形成されると共に、その内周面が前記ハウジングの前記外周面に対して対向するように前記ハウジングの外側に取り付けられるイヤーピースと、を備える。前記イヤーピースの前記内周面には、前記内周面の径方向内方に向かって突出する内鍔部が形成されている。前記ハウジングの前記外周面には、前記イヤーピースの前記内鍔部を収容する内鍔部収容溝が形成されている。前記ハウジングの前記外周面、又は、前記イヤーピースの前記内鍔部の内周端部のうち少なくとも何れか一方には、前記イヤーピースを前記ハウジングの外側に取り付ける際に前記ハウジング又は前記イヤーピース内の空気を外部へ排出するための空気流通路が形成されている。
好ましくは、前記空気流通路は、前記ハウジングの前記外周面、又は、前記イヤーピースの前記内鍔部の前記内周端部のうち少なくとも何れか一方に溝状に形成されている。
好ましくは、前記空気流通路は、前記ハウジングの前記外周面のうち前記音波の放射方向における先端側の領域としての先端側領域を避けるように形成されている。前記イヤーピースを前記ハウジングの外側に取り付けた状態で、前記イヤーピースの前記内周面は、前記先端側領域に対して環状に密着している。
好ましくは、前記空気流通路は、前記イヤーピースの前記ハウジングに対する取り付け方向に沿って略直線状に形成されている。
好ましくは、前記空気流通路は、複数形成されている。
本願発明の観点によれば、前記イヤーピースを前記ハウジングの外側に取り付ける際に、前記ハウジングの前記外周面と前記イヤーピースの前記内鍔部の前記内周端部の間を通して、前記ハウジング又は前記イヤーピース内の空気を外部へ排出することができるので、前述した気圧上昇が抑制され、もって、要求される音量が出力されない不具合が根本的に改善される。
図1は、カナル型イヤホンの断面図である。(第1実施形態) 図2は、カナル型イヤホンの分解断面図である。(第1実施形態) 図3は、ハウジングの斜視図である。(第1実施形態) 図4は、イヤーピースの取り付け作業を示す第1断面図である。(第1実施形態) 図5は、イヤーピースの取り付け作業を示す第2断面図である。(第1実施形態) 図6は、比較例であって、イヤーピースの取り付け作業を示す断面図である。 図7は、比較例であって、振動板とイヤーピースと指によって形成される密閉空間を太線枠とハッチングでイメージした断面図である。 図8は、空気の流れを太線矢印でイメージした図である。(第1実施形態) 図9は、イヤーピースの取り付け作業を示す第3断面図である。(第1実施形態) 図10は、音響空間を太線枠とハッチングでイメージした断面図である。(第1実施形態) 図11は、カナル型イヤホンの断面図である。(第2実施形態) 図12は、カナル型イヤホンの分解断面図である。(第2実施形態) 図13は、フィルターの一部切り欠き斜視図である。(第2実施形態) 図14は、図11のA部拡大図である。(第2実施形態)
(第1実施形態)
以下、図1〜10を参照しつつ、本願発明の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、カナル型イヤホン1は、スピーカユニット2と、ハウジング3と、イヤーピース4とを主たる構成として備えている。
(スピーカユニット2)
スピーカユニット2は、振動板5と、振動板5を電気信号に応じて振動させる駆動部6とによって構成されている。この構成により、振動板5は、電気信号に応じて振動して所望の音波を放射する。ここで、スピーカユニット2によって生成された音波の放射の方向を放射方向D(放音方向)として定義する。
(ハウジング3)
ハウジング3は、スピーカユニット2を収容して保持するものである。ハウジング3は、放射方向Dに向かって順に配置された後ハウジング7及び前ハウジング8を備えている。
図2に示すように、後ハウジング7は、被嵌合部9と、フランジ部10と、ブッシング保持部11とによって構成されている。被嵌合部9は、大径のリング状に構成されており、ブッシング保持部11は小径のリング状に構成されている。そして、フランジ部10は、被嵌合部9とブッシング保持部11とを連結している。ブッシング保持部11には、電気信号伝送用コード12の端部が固定されるコードブッシング13が保持されている。
前ハウジング8は、音筒部14と、フランジ部15と、嵌合部16とによって構成されている。音筒部14は、断面円形であって小径の筒体として形成されており、音筒外周面14a(ハウジングの外周面)を有する。嵌合部16は、大径のリング状に構成されている。そして、フランジ部15は、音筒部14の放射方向Dにおける後端と嵌合部16とを連結している。
この構成で、リング状のスピーカユニット保持部材17の内周側にスピーカユニット2を嵌めた上で、スピーカユニット保持部材17を嵌合部16の内周側に挿入し、嵌合部16を被嵌合部9に対して嵌合させることで、スピーカユニット2はスピーカユニット保持部材17を介してハウジング3に保持される。
本実施形態においてハウジング3は、ステンレスなどの金属、樹脂、木材、セラミック等によって形成されている。
(ハウジング3:音筒部14)
音筒部14の音筒外周面14aには、溝18(空気流通路)と、環状の内鍔部収容溝19が形成されている。溝18は音筒部14の音筒外周面14aの放射方向Dにおける先端側に形成されており、内鍔部収容溝19は音筒部14の音筒外周面14aの放射方向Dにおける後端側に形成されている。
溝18は、本実施形態において1つ、形成されている。溝18は、放射方向Dに沿って略直線状に延びて形成されている。溝18の幅は、略一定である。溝18は、音筒部14の音筒外周面14aのうち放射方向Dにおける先端側の領域としての先端側領域20(図3において先端側領域20の境界を二点鎖線でイメージしている。)を避けるように形成されている。図2の断面視において、放射方向Dにおける先端側領域20(符号d1参照)と溝18(符号d2参照)の存在割合は、イヤーピース4の内鍔部25が内鍔部収容溝19に収容された状態で、イヤーピース4の内皮21の内周面21aが音筒部14の先端に密着できるようであればよく、図2に示すような、先端側からd1+d2の範囲において、d1:d2=2:8であってもよいし、d1:d2=3:7でもよい。実施例では、d1+d2が音筒部14の先端から内鍔部収容溝19の音筒部14先端側端までとしている。
(イヤーピース4)
図1に示すように、イヤーピース4は、筒状であって、ハウジング3の音筒部14の外側に取り付けられるものである。イヤーピース4は、内皮21と、外皮22、狭窄皮23とによって構成されている。内皮21は、薄肉の円筒状に形成されている。外皮22は、内皮21の径方向外側に配置されており、薄肉の中空砲弾型に形成されている。図2に示すように、狭窄皮23は、スピーカユニット2によって放射された音波の通り道となる小径の開口24を有する円盤状に形成されている。そして、内皮21の放射方向Dにおける先端と、外皮22の放射方向Dにおける先端と、狭窄皮23の外周部と、が図2の断面視で相互に接続されることで、内皮21や外皮22、狭窄皮23は一体成形されている。
内皮21は、内周面21aを有する。この内周面21aは、イヤーピース4がハウジング3の音筒部14の外側に取り付けられた状態(図1を併せて参照)で、ハウジング3の音筒部14の音筒外周面14aに対して対向する。内皮21の内周面21aの内径は、音筒部14の音筒外周面14aの外径よりも若干小さくなるように設定されている。内皮21の内周面21aの放射方向Dにおける後端には、内周面21aの径方向内方に向かって突出する内鍔部25が形成されている。内鍔部25は、図9に示すようにイヤーピース4がハウジング3の音筒部14の外側に取り付けられた状態で、内鍔部収容溝19内に収容される。図2に示すように本実施形態において内鍔部25の断面形状は矩形である。以上の構成のイヤーピース4は、外耳道に対するフィット感を確保すべく、シリコーンゴムやウレタンフォームによって形成されている。
また、本実施形態において、ハウジング3の音筒部14の放射方向Dにおける先端の開口には、図3に示すように不織布26が設けられている。なお、図3を除く他の図面では、この不織布26を描くことを省略している。
(製造方法)
次に、図4〜10を参照しつつ、カナル型イヤホン1の製造方法を説明する。ここでは、図4に示すように、電気信号伝送用コード12とスピーカユニット2の配線作業が完了しており、スピーカユニット2が既にハウジング3内に収容されているものとする。ここで、図4において、ハウジング3に対するイヤーピース4の取り付けの方向を取り付け方向Eと定義する。本実施形態において取り付け方向Eは、放射方向Dのちょうど反対方向である。
先ず、左手の指でイヤーピース4を掴み、右手の指でハウジング3を把持しておく。そして、イヤーピース4の内皮21の内鍔部25を強引に押し広げるようにして、イヤーピース4の内皮21の内周側に音筒部14を押し込む。図4の状態では、内鍔部25が径方向に拡大するように弾性変形しており、内鍔部25は自己弾性復元力によって音筒部14の音筒外周面14aの先端側領域20に対して環状に密着している。
次に、図5に示すように、イヤーピース4の狭窄皮23を左手の人差し指Iの腹Iaで押さえて、イヤーピース4をハウジング3の音筒部14に対して取り付け方向Eに強く押し込む。音筒部14の音筒外周面14aに形成された溝18の技術的意義がこのとき初めて発揮されるが、この技術的意義を説明するために、先ずは溝18が形成されていない比較例を図6及び図7に示しておく。
図6に示すように音筒部14の音筒外周面14aに溝18が形成されていないと、イヤーピース4は、イヤーピース4の内鍔部25の内周端部25aと音筒部14の音筒外周面14aが環状に密に接触した状態を維持しながら、音筒部14の音筒外周面14a上を摺動することになる。従って、図7において太線とハッチングで示すように、人差し指Iの腹Iaと、狭窄皮23と、内皮21と、内鍔部25と、音筒部14と、振動板5とによって区画される空間S1内の気圧は一時的にではあるが上昇し、この気圧上昇が振動板5に作用して振動板5に変形を来す。そして、この気圧上昇幅の如何によっては、振動板5の変形が、イヤーピース4の取り付け後であっても残存する場合がある。この場合、振動板5の電気信号に応じた振動は阻害され、この結果、要求される音量が出力されない不具合が発生する。
これに対し、本実施形態では、図5に示すように音筒部14の音筒外周面14aに溝18が形成されているので、図8において太線矢印で示すように、イヤーピース4を音筒部14の外側に取り付ける際に、溝18を介して、空間S1内の空気を外部へ排出することができる。従って、前述した気圧上昇が抑制され、もって、要求される音量が出力されない不具合が根本的に改善される。
そして、図5の状態でイヤーピース4をハウジング3に対して更に押し込んでいくと、やがて、図9に示すように、イヤーピース4の内皮21の内鍔部25は、ハウジング3の音筒部14の内鍔部収容溝19に到達し、自己弾性復元力によって内鍔部収容溝19に嵌り、内鍔部収容溝19に収容される。そして、図9に示すようにイヤーピース4を音筒部14の外側に取り付けた状態において、イヤーピース4の内皮21の内周面21aは、音筒部14の音筒外周面14aに対して、内皮21の径方向内周側への自己弾性復元力によって密着する関係にある。特には、イヤーピース4の内皮21の内周面21aは、先端側領域20に対して環状に満遍なく密着することになる。
(まとめ)
以上に本願発明の好適な第1実施形態を説明したが、第1実施形態は、要するに、以下の特長を有している。
カナル型イヤホン1は、振動板5を有するスピーカユニット2と、ハウジング3と、イヤーピース4とを備えている。イヤーピース4の内周面21aには、内鍔部25が形成されている。ハウジング3の音筒部14の音筒外周面14aには、イヤーピース4の内鍔部25を収容する内鍔部収容溝19が形成されている。そして、ハウジング3の音筒部14の音筒外周面14aには、イヤーピース4をハウジング3の音筒部14の外側に取り付ける際にハウジング3及びイヤーピース4内の空気を外部へ排出するための空気流通路(溝18)が形成されている。以上の構成によれば、イヤーピース4をハウジング3の外側に取り付ける際に、溝18を介して、ハウジング3及びイヤーピース4内の空気を外部へ排出することができるので、前述した気圧上昇が抑制され、もって、要求される音量が出力されない不具合が根本的に改善される。また、付随的な効果として、前述の気圧上昇はイヤーピース4を押し戻す機能を有するから、この意味で、気圧上昇が押えられることにより軽い力でもイヤーピース4をハウジング3の外側に取り付けることができるようになる。
なお、仮に、仮に狭窄皮23を指で塞いでイヤーピース4を抜いた場合でも、音筒部14先端側に吸い上げられる挿入時とは逆方向の圧力が振動板5に加わらず振動板5の変形を防ぐことができる。
なお、上記第1実施形態では、溝18をハウジング3の音筒部14の音筒外周面14aに形成することとしたが、これに代えて、イヤーピース4の内皮21の内鍔部25の内周端部25aに形成することとしてもよい。この場合でも、前述した気圧上昇抑制効果は問題なく発揮される。勿論、溝18をハウジング3の音筒部14の音筒外周面14aと、イヤーピース4の内皮21の内鍔部25の内周端部25aと、の両方に形成することとしてもよい。
また、上記第1実施形態において、溝18は1つ形成することとしたが、これに代えて、溝18は複数形成してもよい。
また、上記の空気流通路は、ハウジング3の音筒部14の音筒外周面14aに溝状に形成されている。以上の構成によれば、空気流通路を簡素な構成で実現することができる。
なお、上記の空気流通路は、音筒部14の表面に入口と出口の孔をあけて、経路が埋没しているトンネル状の空気流通路であっても良く、この場合、例えば音筒部14に溝を設けて経路分を開けて溝にはまり込むような別パーツと組み合わせて製造することができる。
また、溝18は、ハウジング3の音筒部14の音筒外周面14aのうち放射方向Dにおける先端側の領域としての先端側領域20を避けるように形成されている。イヤーピース4をハウジング3の外側に取り付けた状態で、イヤーピース4の内皮21の内周面21aは、先端側領域20に対して環状に密着している。より詳しくは、周方向に完全に密着して空気の流通がない。以上の構成によれば、イヤーピース4の内皮21の内周面21aが先端側領域20に対して環状に密着することで、使用時における音漏れが抑えられる。また、図10において太線とハッチングで示すカナル型イヤホン1内の音響空間S2から、イヤーピース4の内皮21の内周面21aとハウジング3の音筒部14の音筒外周面14aとの間に存在し得る僅かな隙間空間が排除されるので、音響空間S2をシンプルな形状にすることができる。このように、音響空間S2をシンプルな形状とすることは、音響空間S2内における音響設計に極めて有利である。
また、溝18は、図5に示すように、イヤーピース4のハウジング3に対する取り付け方向Eに沿って略直線状に形成されている(図3も併せて参照)。以上の構成によれば、溝18を設けたことによる、イヤーピース4のハウジング3に対する摺動抵抗の望まない上昇を抑えることができる。
以下に、第1実施形態のその他の変形例を説明する。
溝18の幅は一定としたが、これに限ることはない。
溝18は、取り付け方向Eに沿って略直線状に形成することとしたが、これに代えて、螺旋状に形成してもよい。
音筒部14は、断面円形の筒体としたが、これに代えて、断面楕円形の筒体としてもよいし、断面矩形の筒体としてもよい。
図4に示すようにイヤーピース4の内皮21の内周面21aに形成した内鍔部25の断面形状は矩形であるとしたが、これに代えて、内鍔部25の断面形状はV字状を呈する三角形状や半円形状であってもよい。
図1に示すようにスピーカユニット2は1つ設けることに代えて、複数設けてもよい。
スピーカユニット2の小型化に伴い、スピーカユニット2自体が振動板5を保持するハウジングを有し、このハウジングの外側にイヤーピース4を直接取り付ける構成も考えられる。
以上の本願発明の第1実施形態の要点をまとめて説明したが、上述した各種のアイデアを着想するに至るまでの若干の経緯を紹介する。
先に、振動板の変形に関する不具合を説明したが、実際のところではそれでも従来のカナル型イヤホンでは、スピーカユニットをしばらく駆動させてやれば、振動板の振動そのものをきっかけとして、その変形がいつのまにか消失する場合が多々あった。しかしながら、音筒の筒長さが従来よりも長いタイプのカナル型イヤホンでは、音筒の筒長さが大きいため、イヤピースを音筒の外側に嵌める際の音筒内の気圧の上昇幅が以前よりも大きくなっていた。また、イヤピースの耳の奥への挿入し易さを追求すべく、昨今のイヤピースは耳の奥へ向かって先細るようになっており、それに伴い、イヤピースの鼓膜側の開口の面積も小さくなる傾向にあり、開口が指で一層確実に塞がれるようになってきていた。これらの結果として、振動板の損傷が以前にも増して激しくなっていたと考えられる。このせいで、昨今のカナル型イヤホンは、購入直後やイヤピース交換直後、スピーカユニットをいくら駆動させても振動板の変形が消失することがなく、要求される音量を出力するに至らなかったのだろう。
(第2実施形態)
次に、図11〜14を参照しつつ、本願発明の第2実施形態を説明する。ここでは、本実施形態が上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明は適宜省略する。また、上記第1実施形態の各構成要素に対応する構成要素には原則として同一の符号を付すこととする。
図11及び図12に示すように、本実施形態においてカナル型イヤホン1は、ハウジング3の音筒部14の放射方向Dにおける先端に被せて用いるフィルター27を更に備えている。図13に示すように、フィルター27は、フィルター部28と、環状のフィルター保持部29とによって構成されている。フィルター部28は、振動板5を砂塵から保護するための網である。フィルター保持部29は、図14に示すように先端側領域20の一部に対して覆い被さることで、イヤーピース4の内皮21の内周面21aとハウジング3の音筒部14の音筒外周面14aによって挟持されると共に、フィルター部28を保持する。以上の構成によれば、フィルター27を備えつつも、イヤーピース4をハウジング3の音筒部14の外側に取り付けた状態で、イヤーピース4の内周面21aは、図14に示すように、先端側領域20に対して環状且つ直接的に密着することができる。
1 カナル型イヤホン
2 スピーカユニット
3 ハウジング
4 イヤーピース
5 振動板
14 音筒部
14a 音筒外周面
21 内皮
21a 内周面
18 溝(空気流通路)

Claims (5)

  1. 電気信号に応じて振動して音波を放射する振動板を有するスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットを保持すると共に外周面を有するハウジングと、
    筒状に形成されると共に、その内周面が前記ハウジングの前記外周面に対して対向するように前記ハウジングの外側に取り付けられるイヤーピースと、
    を備え、
    前記イヤーピースの前記内周面には、前記内周面の径方向内方に向かって突出する内鍔部が形成されており、
    前記ハウジングの前記外周面には、前記イヤーピースの前記内鍔部を収容する内鍔部収容溝が形成されており、
    前記ハウジングの前記外周面、又は、前記イヤーピースの前記内鍔部の内周端部のうち少なくとも何れか一方には、前記イヤーピースを前記ハウジングの外側に取り付ける際に前記ハウジング又は前記イヤーピース内の空気を外部へ排出するための空気流通路が形成されている、
    カナル型イヤホン。
  2. 請求項1に記載のカナル型イヤホンであって、
    前記空気流通路は、前記ハウジングの前記外周面、又は、前記イヤーピースの前記内鍔部の前記内周端部のうち少なくとも何れか一方に溝状に形成されている、
    カナル型イヤホン。
  3. 請求項1又は2に記載のカナル型イヤホンであって、
    前記空気流通路は、前記ハウジングの前記外周面のうち前記音波の放射方向における先端側の領域としての先端側領域を避けるように形成されており、
    前記イヤーピースを前記ハウジングの外側に取り付けた状態で、前記イヤーピースの前記内周面は、前記先端側領域に対して環状に密着している、
    カナル型イヤホン。
  4. 請求項2又は3に記載のカナル型イヤホンであって、
    前記空気流通路は、前記イヤーピースの前記ハウジングに対する取り付け方向に沿って略直線状に形成されている、
    カナル型イヤホン。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載のカナル型イヤホンであって、
    前記空気流通路は、複数形成されている、
    カナル型イヤホン。
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