JP5488179B2 - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

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本発明は、例えば回路基板などの検査を行うものに適用して好適な検査装置及びその検査装置に適用される検査方法に関する。
従来、回路基板などの被検査物の形状を検査する検査装置として、その回路基板をビデオカメラなどの撮影装置で撮影した静止画像を画像解析して、検査するものが普及している。
この場合、例えば基板を平面的に撮影した静止画像を1枚、取得することで、平面的な形状、つまり二次元(2D)の検査が行える。また、被検査物に格子縞を投光した上で、その格子縞の投光位置の位相を変化させながら、複数枚の撮影を行って、その複数枚の静止画像を画像解析することで、立体形状、つまり三次元(3D)の検査が行える。この三次元形状検査は、位相シフト法と称される。
この位相シフト法による三次元検査を行うためには、格子縞の投光位置の位相を正確に制御する必要がある。即ち、格子縞の1配置間隔(1ピッチ)に相当する距離(位相)を2πとし、移動前の状態を原点としたとき、格子縞を原点から(1/2)π,π,(3/2)πに相当する距離だけ移動させた状態と、原点の状態との4つの状態で、静止画像を撮影する。
そして、そのそれぞれの格子縞の位相の静止画像を画像解析して、被写体(被測定物)の立体形状を測定する。位相シフト法による三次元検査を行うための装置構成例については、後述する実施の形態で説明する。
このような三次元検査は、例えば回路基板にクリーム状の半田を塗布したときの、各箇所の半田充填状態が正しい状態か否か検査することに適用できる。即ち、平面的に半田の充填状態を見たのでは、必要な領域に正しく充填されているように見えても、立体的に見た場合には、半田が充填された厚さが不十分である可能性があり、三次元形状検査を行うことで、正しいか否か的確に検査が行える。
図9は、回路基板上にクリーム状の半田を充填する場合で、正しく充填できていない様々な例を示した図である。図9のそれぞれの例は、基板1の上に、半田が充填されない箇所を隠すマスク手段であるメタルマスク2を配置し、そのメタルマスク2の開口部2aに、スキージ3を使って半田4を充填していくものである。スキージ3は、例えば、ある程度柔軟性を有する樹脂材で構成されて、先端部をメタルマスク2の表面と接触させて、縦方向や横方向などの決められた方向Mに移動させる。このとき、図9(a)などに示したように、そのスキージ3とメタルマスク2の表面との間に、ある程度の量の半田4を配置して、メタルマスク2の開口部2a、つまり基板1の半田充填箇所に、開口部2aの形状に対応した形状に半田を充填させるものである。
図9(a)に示した例は、スキージ3が移動する方向Mに対する奥側のメタルマスク2の開口部2aの壁に半田が当たり、スキージ3が移動する方向Mとは反対側に充填されていく状態を示したものである。ここで、メタルマスク2の開口部2aの開口サイズが長いと、充填させようとする半田が届かず、図9(a)に示したように、充填済みの半田5の充填不足箇所5aが発生してしまう。
図9(b)に示した例では、充填した半田5の一部5bが、スキージ3の反対側に張り付いてしまった状態を示している。この場合には、半田5の充填不足箇所が発生してしまう。
図9(c)に示した例では、スキージ3が移動する方向Mと直交する方向から見た問題を示したものである。この方向から見た場合、例えばスキージ3の材質がウレタン樹脂である場合、開口部2aの開口幅が広いと、スキージ3自身の中央部分3aが撓み、充填した半田をスキージ3が掻き出してしまい、半田5の充填厚さが不足した箇所5cが発生してしまう。
このようなそれぞれの充填不良は、三次元形状検査を行うことで正確に判断できる。
特許文献1には、被検査物に格子縞を投光した上で、その格子縞の投光位置の位相を変化させて、立体形状を測定する位相シフト法を適用した測定装置の例についての記載がある。
特開2006−227652号公報
ところで、位相シフト法を適用して立体形状を検査する場合には、格子縞の位相を変えながら、同一位置を複数回撮影する必要があり、平面的な形状を検査する2D検査に比べて、1箇所の検査に時間がかかる問題がある。従って、例えば1枚の回路基板の複数箇所について、クリーム半田が正しく塗布されたか否かを、全ての箇所ごとに3D検査を行った場合、1枚の基板の検査に要する時間が、非常に長く必要になってしまう問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、位相シフト法を適用して基板などを3D検査する場合に、検査精度を落とすことなく、検査時間を短縮することを目的とする。
本発明は、格子縞を、半田が塗布された基板である被検査物に投射し、その投射される格子縞をシフトさせながら、被検査物を撮影するようにして、被検査物の形状を3次元検査するものに適用される。
本発明の処理構成としては、被検査物の検査領域を検査するために設定した条件である、前記半田が塗布された箇所の短辺又は長辺についての条件に基づいて、該当する検査領域が2次元検査を行う領域か3次元検査を行う領域かを判断する。
その判断処理で2次元検査を行う領域と判断した場合に、該当する検査領域を撮影部で少なくとも1回撮影し、その撮影された画像から2次元形状を検査する。
また、判断処理で3次元検査を行う領域と判断した場合に、格子縞投射部で格子縞を投射させると共にその格子縞の投射位置をシフトさせながら、該当する検査領域を撮影部で複数回撮影して、その複数回撮影された画像から3次元形状を検査する。
このようにしたことで、被検査物の検査領域の形状から、2次元形状の検査で十分な検査が可能な領域については、2次元検査が実行される。また、被検査物の検査領域の形状から、3次元形状の検査が必要と思われる領域では、3次元検査が実行される。
従って、被検査物を検査する場合に、2次元形状の検査で十分な検査が可能な領域については、2次元検査用の撮像のみが行われ、被検査物の全検査領域を3次元検査する場合に比べて、検査に要する時間を短縮できるようになる。
本発明によると、被検査物の検査領域の形状などに基づいた条件で、2次元検査が実行される領域と、3次元検査が実行される領域とが自動的に設定され、検査に比較的時間がかかる3次元検査を行う領域を極力少なくして、高速で的確な検査が行えるようになる。
本発明の一実施の形態による装置構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態による装置全体の構成例を示す原理図である。 本発明の一実施の形態による半田充填状態の例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態による検査領域設定処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態による検査領域の形状の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態による基板上の検査領域の配置例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態による検査条件の設定画面の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態の変形例による検査条件の設定画面の例を示す説明図である。 半田の充填の不良の発生例を示す説明図である。
以下の順序で、本発明の一実施の形態の例を説明する。
1.装置構成の説明(図1,図2)
2.半田の充填処理の説明(図3)
3.検査処理の設定処理の説明(図4〜図7)
4.設定処理の変形例(図8)
[1.装置構成の説明]
図1及び図2を参照して、本実施の形態の例の検査装置を説明する。本実施の形態の例の検査装置は、電子機器に搭載される回路基板に半田を塗布した状態を検査する検査装置として構成してある。
図1及び図2に示すように、検査装置は、被検査物を載せるテーブル10を備え、そのテーブル10に載せられた被検査物である基板20を、撮影部であるカメラ30で撮影する。テーブル10の真上に配置されたカメラ30には、撮像レンズ部31が取り付けてあり、テーブル10上の基板20を撮影する。図1に示すように、撮像レンズ部31の周囲には、上段照明部32と下段照明部33とが配置してあり、被検査物を照明しながらカメラ30で撮影する。下段照明部33は、円形の開口部33aを備え、その開口部33a内に被検査物である基板20が配置されるようにしてある。上段照明部32と下段照明部33は、後述する2D検査と3D検査のいずれの場合でも、撮影時に使用する照明である。
図2に示すように、カメラ30で撮影して得た静止画像データは、画像メモリ13に記憶させる。記憶された静止画像データを制御部11の制御で読み出して、画像解析部14で形状を測定する。そして、予め登録された基板20の状態と一致するかどうか画像解析部14での解析処理で判断して、その判断結果を、制御部11が出力する。ここでは、予め登録された基板20の状態とは、基板20の半田充填箇所に正しく半田が充填された状態であり、正しく半田が充填されたか否かを検査する。
図2では、制御部11で得られた判断結果を、表示部16に供給して表示させる構成としてある。また、判断結果を外部に出力させて、製造ラインの管理用のコンピュータ装置などに伝える構成としてもよい。また、制御部11には操作部17が接続してあり、操作部17の操作により、各種調整などが行える。後述する3D検査を行うための条件設定についても、表示部16に入力画面を表示させながら、操作部17の操作で設定する。これらの入力画面の表示や設定の操作についても、検査装置に接続された外部のコンピュータ装置(情報処理装置)で実行するようにしてもよい。
この装置で検査を行う際には、基板20の平面形状を検査する2D検査と、基板20の立体形状を検査する3D検査の双方が可能である。
2D検査を行う場合には、被検査物である基板20の検査領域を、カメラ30で撮影して、静止画像データを得ることで検査が行える。この2D検査時には、3D用投影部40からの格子縞の投影は必要ない。
3D検査を行う場合には、被検査物である基板20の検査領域を、カメラ30で撮影する撮影処理を行う。このとき、格子縞スリット46で格子縞を基板20に投影した格子縞投射処理を行った状態で、その格子縞の位相を変える格子縞シフト処理を行いながら、4枚の静止画像データを得る。
即ち、格子縞スリット46には一定間隔で黒色などの縞が配置してある。縞の1周期(1ピッチ)の位相量を2πとしたとき、立体形状を測定する3D検査時には、次の4つの位相位置の格子縞を投影した状態の被検査物を撮影した静止画像を得る。即ち、位相0の原点の状態と、1周期の1/4だけシフトした(1/2)π位相シフトした状態と、1周期の1/2だけシフトしたπ位相シフトした状態と、1周期の3/4だけシフトした(3/2)π位相シフトした状態との4状態を設定する。それぞれの状態の格子縞が投影された状態の被検査物を、個別に撮影する。
そして、その4枚の静止画像データを画像解析して、基板20の検査領域の立体形状、即ち基板20の高さ方向の状態を判断する。判断結果は制御部11が取得する。
次に、このような3D検査を行う場合に必要な格子縞の投影構成について説明する。
図1に示すように、3D用投影部40がテーブル10の斜め上に配置してあり、その3D用投影部40から格子縞を投影する。
図2を参照して、格子縞を投影する構成について説明すると、投光機41からの光を、投影レンズ42を介して、被検査物である基板20の表面に斜めから照射する。このとき、投光機41と投影レンズ42との間に、格子縞スリット46を配置してある。
格子縞スリット46には、一定間隔(ピッチ)で格子縞が平行に形成させてあり、投光機41からの光を投影させることで、その格子縞が被検査物である基板20の表面に投影される。
格子縞スリット46は、スライドテーブル45により、投光機41からの光の光軸と直交する方向にスライド可能に配置してある。このスライドする方向は、格子縞スリット46上の格子縞が平行に並んだ方向へのスライドでもある。
図2に示したように、スライドテーブル45は、ネジ取り付け部45aがボールネジ44に取り付けてあり、スライド可能な格子縞シフト部として構成させてある。即ち、ボールネジ44は、モータ43により回転する構成としてあり、モータ43によるボールネジ44の回転で、スライドテーブル45が平行移動する構成としてある。本実施の形態の場合には、モータ43として、パルスモータを使用してあり、駆動パルス発生部12から駆動パルスが供給されることで、そのパルス数に相当した量だけボールネジ44を回転駆動させる。従って、モータ43に供給するパルス数と、スライドテーブル45の平行移動量とには相関関係があり、モータ43に供給するパルス数で、スライド量を制御できる。
なお、図2に示すように、投影レンズ42と格子縞スリット46とで形成される角度αと、投影レンズ42と被検査物(基板20)とで形成される角度βとは、シャインプルーフの原理を利用した角度としてある。即ち、シャインプルーフの原理を利用した角度とすることで、斜めから角度を持って投影される格子縞が、基板20上のどの位置でもフォーカスが合った状態となるようにしてある。
[2.半田の充填処理の説明]
次に、図3を参照して、本実施の形態の検査装置で検査を行う基板20に、半田を充填する状態の原理について説明する。この半田の充填作業は、基板を検査装置に載せる前に、別の充填作業を行う装置(図示せず)で実行される。
図3は、基板20の一部を拡大して示す図で、半田充填時の基板20の上には、金属製のマスク部材であるメタルマスク50を配置してある。メタルマスク50は、開口部51が設けてあり、その開口部51に対応した位置の基板20の上に、半田が充填される。
半田の充填作業は、図3に示すように、樹脂材などで構成されたスキージ60の先端を、メタルマスク50に接触させた状態で、そのスキージ60とメタルマスク50の表面とが接触した位置に、半田70を配置した上で、スキージ60を平行移動させて行う。この充填作業は、背景技術の欄で説明したものと同じであり、既に図9を参照して説明したように、充填不良が発生することがあり、充填後に本実施の形態の検査装置で検査を行う。なお、検査装置で検査を行う際には、メタルマスク50は外した状態で検査される。
このようにスキージを使用して半田が充填されるが、既に図9を参照して説明した半田の充填不良は、充填箇所のサイズ(つまり図3での開口部51のサイズ)と関係があることが判った。即ち、図3に示すように、半田を充填する開口部51の横方向の長さL1及び縦方向の長さL2のサイズが、一定の長さ以上であったり、あるいは一定の長さ以下である場合に、充填不良が比較的高い頻度で発生していることが判った。
この充填不良が発生する可能性が高い条件は、使用する基板や半田の種類、スキージを使用する際の条件などで異なる。一例を示すと、ある条件では、ほぼ四角形の開口に充填する際に、その開口の短辺が0.5mm以下であるとき、あるいは長辺が2.0mm以上であるとき、その開口への半田の充填不良が発生する可能性が高くなる。開口の短辺が0.5mmより長く、かつ、長辺が2.0mm未満であるときには、充填不良の発生は殆どないと考えることができる。
本実施の形態では、このことを利用して検査装置で3D検査を行う範囲を決めるようにしたものである。
[3.検査処理の設定処理の説明]
次に、図4〜図7を参照して、検査装置で基板20上に印刷された半田を検査する際の、各検査領域を、2D検査と3D検査のいずれの検査を行う領域か設定する、検査前の初期設定処理例を、図4のフローチャートを参照して説明する。この検査前の初期設定処理例は、例えば制御部11の制御で実行される。
まず、ユーザ操作で、2つの閾値W1,W2を入力して設定する(ステップS11)。この2つの閾値W1,W2は、半田を充填する1つ1つの箇所のサイズの内の短辺についての閾値W1と、長辺についての閾値W2である。例えば、上述したように、短辺についての閾値W1として0.5mmを設定し、長辺についての閾値W2として2.0mmを設定する。
そして、検査を行う基板の検査領域を設定する(ステップS12)。この検査領域は、基板上の半田が充填された箇所の配置状況に応じて設定され、基板の半田充填箇所の配置から自動的に設定してもよく、あるいはユーザ操作で設定されるようにしてもよい。また、外部から供給されるデータで検査領域が指示されるようにしてもよい。
その後、ステップS12で設定された検査領域内の1つ1つの半田充填箇所のサイズ(メタルマスクの1つの開口のサイズ)について判断処理を行う(ステップS13)。この判断で、短辺が閾値W1以下か、または長辺が閾値W2以上かを判定する(ステップS14)。この判定で、短辺が閾値W1以下か、または長辺が閾値W2以上に該当する場合には、この開口を含む検査領域を、立体形状を判断する3D検査領域に設定する(ステップS15)。
そして、ステップS14の判定で、短辺が閾値W1より大きく、かつ長辺が閾値W2未満である場合には、ステップS17に移り、現在判定中の検査領域内の全ての半田充填箇所(開口)についてサイズを判断したか否か判断する。この判断で、別の半田充填箇所があると判断した場合には、ステップS13に戻り、同じ検査領域内の別の半田充填箇所のサイズについて判断する。
ステップS17で、その検査領域内の全ての半田充填箇所のサイズを判断し、その領域についてステップS15での3D検査領域とする処理が行われていない場合には、その検査領域について、平面的な形状を検査する2D検査領域に設定する(ステップS18)。
そして、ステップS15で3D検査領域と設定された場合、及びステップS18で2D検査領域と設定された場合には、ステップS16に移行して、まだ2D検査領域と3D検査領域に区別していない検査領域があるか否か判断する。このステップS16の判断で、区別していない検査領域がある場合には、ステップS12に移り、未区別の検査領域について、ステップS12以降の処理を行う。
ステップS16で、全ての検査領域を2D検査領域と3D検査領域に区別した場合には、設定された2D検査領域と3D検査領域についてのデータを、メモリ15(図2)に記憶させる登録処理を行う。
そして、基板20を実際に検査する場合には、このメモリ15に記憶された2D検査領域と3D検査領域のデータに基づいて、制御部11が、それぞれの検査を行う領域を設定しながら検査を行う検査実行処理を行う。
図5は、それぞれの検査領域の例を示したものである。例えば図5(a)に示した検査領域100として、1つの半田充填箇所101では、短辺が閾値W1より大きいが、長辺が閾値W2以上となっているため、この検査領域100全体が3D検査領域になっている。同様に、この検査領域100内の別の半田充填箇所102についても、短辺が閾値W1より大きいが、長辺が閾値W2以上となっているため、この箇所102からも3D検査領域になる。但し、図4のフローチャートの処理から判るように、1つの検査領域100内の1つの箇所でも、3D検査領域の条件に合致する箇所があれば、その検査領域100は3D検査領域となり、2つの箇所のサイズを判断する必要はない。
図5(b)に示した検査領域200の場合には、1つの半田充填箇所201について、短辺が閾値W1より大きく、長辺が閾値W2未満の場合である。この検査領域200については、全ての半田充填箇所が、同じサイズであり、2D検査領域と判断される。
図6は、基板20上に3つの検査領域21,22,23があると想定した場合の例である。検査時には、この3つの検査領域21,22,23を、カメラ30で個別に撮影するものである。
検査領域21については、その領域21内の小範囲21aが2D検査領域と判断され、別の小範囲21bについても2D検査領域と判断されたとする。このとき、この検査範囲21は、2D検査範囲として設定され、検査時には、この範囲をカメラ30で撮影して得た画像データから、平面的な形状が判断される。
検査領域22については、その領域22内の小範囲22aが2D検査と3D検査とが混在した3D検査を行う領域と判断され、別の小範囲22bが2D検査領域と判断されたとする。このとき、この検査範囲22は3D検査範囲として設定される。従って検査時には、格子縞を位相シフトさせながら照射させた上で、この範囲をカメラ30で4回撮影して得た画像データから立体的な形状が判断され、平面的な形状だけでなく半田の高さと体積についても検査される。
検査領域23についても、その領域23内の小範囲23aが2D検査と3D検査との両方の検査を行う領域と判断され、別の小範囲23bが2D検査のみの検査を行う領域と判断されたとする。このとき、この検査範囲23は2次元検査用の撮像に加えて3次元検査用の4枚の撮像が行われる。そして、小範囲23aについては2次元検査としての平面的な形状の検査に加え、3次元としての半田の高さと体積についても検査される。小領域23bについては、2次元検査としての平面的な検査のみが行われる。
図7は、図4のフローチャートのステップS11での条件の入力画面の例を示したものである。この図7に示すように、3D検査条件として、半田サイズとして、短辺のサイズ(0.500mmと表示された箇所:W1)の入力と、長辺のサイズ(2.000mmと表示された箇所:W2)の入力が、ユーザ操作で可能としてあり、自由に設定ができる。但し、閾値W1≦W2となるように入力させる必要がある。
このようにして設定した条件に基づいて、2D検査と3D検査とを混在させて基板の検査を行うことで、3D検査を行う必要がない箇所は、2D検査用の撮影が行われ、比較的時間がかかる3D検査を行う領域を最低限にできる。従って、1枚の基板を検査するトータルの検査時間を短縮することができる効果を有する。
[4.設定処理の変形例]
図8は、2D検査と3D検査との判断を行うための条件の設定画面の別の例を示したものである。
この例では、短辺と長辺の指示の入力を行う欄の他に、縦方向の値と、横方向の値を入力させて、短辺と長辺の指示とは別に、縦方向の値(長さ)による制限と、横方向の値(長さ)による制限とを行うようにしたものである。各値による制限を行うのか否かを、それぞれの値の入力欄の直前のチェック欄へのチェックの有無で選択できるようにしてある。従って、図8の例で、短辺と長辺だけをチェックした場合には、図7の場合と同じ条件である。
図8においての縦方向と横方向とは、カメラ30で撮影した静止画像中の縦方向と横方向を示す。このように、方向を指示して制限できるようにしたのは、例えば図3に示したスキージが移動する方向と一致する方向と、その方向と直交する方向とで、条件を変えるようにしたものである。検査条件によっては、このようにスキージ方向を考慮して判断することで、より良好な判断ができる可能性がある。
また、図8の例で、短辺と長辺の内のいずれか一方だけをチェックして、いずれかの条件だけで、2D検査と3D検査の判定を行うようにしてもよい。例えば、長辺の長さが設定した閾値以上であるときだけ、3D検査を行うようにして、短辺の長さについては無視するようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態で説明した短辺や長辺などの閾値は、一例を示したものであり、これらの値に限定されるものではない。実際の被検査物の状態などにより、最適な条件を決めて、入力するものである。
また、上述した実施の形態では、回路基板の半田の充填(塗布)状態を検査する検査装置に適用したが、格子縞を使った位相シフト法により立体形状を測定する立体形状や高さを検査する検査装置であれば、その他の用途の装置に適用してもよい。
また、図1や図2に示した装置形状は、好適な一例であり、同様の原理で測定や検査を行う装置であれば、その他の形状であってもよい。
1…基板、2…メタルマスク、2a…開口部、3…スキージ、4…半田、5…充填された半田、10…テーブル、11…制御部、12…駆動パルス発生部、13…画像メモリ、14…画像解析部、15…メモリ、16…表示部、17…操作部、20…基板(被検査物)、30…カメラ、31…撮像レンズ部、32…上段照明部、33…下段照明部、33a…開口部、40…3D用投影部、41…投光機、41a…投影光出力部、42…投影レンズ、43…モータ、44…ボールネジ、45…スライドテーブル、45a…ネジ取り付け部、46…格子縞スリット、50…メタルマスク、51…開口部、60…スキージ、70…半田、100…検査領域、101,102…半田充填箇所、200…検査領域、201…半田充填箇所

Claims (5)

  1. 格子縞を、半田が塗布された基板である被検査物に投射する格子縞投射部と、
    前記被検査物に投射される格子縞をシフトさせる格子縞シフト部と、
    前記被検査物を撮影する撮影部と、
    前記被検査物の検査領域を検査するために設定した条件である、前記半田が塗布された箇所の短辺又は長辺についての条件に基づいて、該当する検査領域が2次元検査を行う領域か3次元検査を行う領域かを判断し、その判断で2次元検査を行う領域と判断した場合に、該当する検査領域を前記撮影部で少なくとも1回撮影し、その撮影された画像から2次元形状を検査する処理を行い、前記判断で3次元検査を行う領域と判断した場合に、前記格子縞投射部で格子縞を投射させると共にその格子縞の投射位置を前記シフト部でシフトさせながら、該当する検査領域を前記撮影部で複数回撮影して、その複数回撮影された画像から3次元形状を検査する処理を行う制御部とを備えた
    検査装置。
  2. 前記半田が塗布される箇所の短辺又は長辺についての条件は、長辺が第1の値以上であるときに、3次元検査を行う領域と判断し、前記第1の値未満のときに、2次元検査を行う領域と判断する
    請求項記載の検査装置。
  3. さらに、短辺が前記第1の値よりも小さな第2の値以下であるときに、3次元検査を行う領域と判断し、前記第2の値より大きくときに、2次元検査を行う領域と判断する
    請求項記載の検査装置。
  4. 前記撮影部で1回に撮影される範囲内に、2次元検査を行う検査領域と、3次元検査を行う検査領域とが混在している場合、該当する範囲内で3次元検査を行う
    請求項1〜のいずれか1項に記載の検査装置。
  5. 格子縞を、半田が塗布された基板である被検査物に投射する格子縞投射処理と、
    前記被検査物に投射される格子縞をシフトさせる格子縞シフト処理と、
    前記被検査物を撮影する撮影処理と、
    前記被検査物の検査領域を検査するために設定した条件である、前記半田が塗布された箇所の短辺又は長辺についての条件に基づいて、該当する検査領域が2次元検査を行う領域か3次元検査を行う領域かを判断する判断処理と、
    前記判断処理で2次元検査を行う領域と判断した場合に、該当する検査領域を前記撮影処理で少なくとも1回撮影し、その撮影された画像から2次元形状を検査する処理を行い、前記判断処理で3次元検査を行う領域と判断した場合に、前記格子縞投射処理で格子縞を投射させると共にその格子縞の投射位置を前記格子縞シフト処理でシフトさせながら、該当する検査領域を前記撮影処理で複数回撮影して、その複数回撮影された画像から3次元形状を検査する検査実行処理とを行う
    検査方法。
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