JP5486353B2 - モジュール型熱交換器 - Google Patents
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Description
しかしながら、故障したモジュールを取外すには、主タンク全体を取外す必要があった。そして、新たなモジュールの取替えた後に、多数のモジュールの各連結パイプを同時に主タンクの連結孔に挿入する必要があり、その取付け作業が面倒である欠点があった。
そこで本発明は、主タンクを取外すことなく、故障したモジュールのみを単独で取替えることができる作業性の良い、モジュール型熱交換器を提供することを課題とする。
両主タンク(1)間で、その主タンク(1)の長手方向に互いに離間して並列され、それぞれフィン(2)およびチューブ(3)からなるコア部(4)の両端に副タンク(5)を有する複数の同一形状のモジュール(6)と、を具備し、各モジュール(6)の副タンク(5)と主タンク(1)とが夫々着脱自在に連結されるモジュール型熱交換器において、
それぞれの前記主タンク(1)には、その対向する面に複数の主パイプ(7)が前記モジュール(6)の幅に略等しいピッチで突設されると共に、その主パイプ(7)の開口が前記コア部(4)の平面の前面側に向くように、その軸線がL字状に曲折され且つ、そのコア部(4)の幅内で、その幅方向の一方側に片寄って突設され、
それぞれの前記モジュール(6)の副タンク(5)には、そのコア部(4)の幅内で、その幅方向の他方側に片寄って、副パイプ(8)が突設されると共に、その副パイプ(8)の開口が前記コア部(4)の平面の前面側に向くように形成され、
それぞれの主パイプ(7)と副パイプ(8)とが、その軸線をU字状又はコ字状とした第1連結パイプ(9)で着脱自在に連結され、
前記モジュール(6)の副タンク(5)は、前記他方側に片寄った位置で且つ、コアの背面側に偏平な立ち上がり流路(10)が一体に突設され、その立ち上がり流路(10)の先端部の前面に前記副パイプ(8)がコア部(4)の前面側に向けて突設されたモジュール型熱交換器である。
前記一対の主タンク(1)はその両端が、それらに直交する一対のサイド材(11)に支持され、
前記モジュール(6)の各副タンク(5)の背面側に隣接して、前記サイド材(11)または主タンク(1)に支持された端フレーム(14)が前記主タンク(1)に平行に配置され、
そのモジュール(6)の副タンク(5)には、その主タンク(1)側にブラケット(13)が突設され、そのブラケット(13)に前記コア部(4)の前面から後面側へ貫通する取付孔(12)が設けられ、
各モジュール(6)が前記取付孔(12)に挿通されるボルト(21)を介して端フレーム(14)に固定されたモジュール型熱交換器である。
多数の前記モジュール(6)が、前記主タンク(1)の長手方向に並列されると共に、その長手方向に直交する方向にも配置されるように、複数段に並列され、その各段の境の裏面側に隣接し、中間フレーム(19)がその両端を前記サイド材(11)に支持され、
各モジュール(6)の一対の副タンク(5)は、その立ち上がり流路(10)および副パイプ(8)が、互いにコア部(4)の平面に対して対角位置に配置され、
前記直交方向に隣接して配置される一対のモジュール(6)は、その隣接部が前記中間フレーム(19)に前記ブラケット(13)およびボルト(21)を介して固定されると共に、その隣接する副パイプ(8)間がU字状又はコ字状の第2連結パイプ(20)で接続されるモジュール型熱交換器である。
主タンク1を取外すことなく、第1連結パイプ9を着脱して、それぞれのモジュール6の着脱を容易に行うことができる。しかも、主パイプ7と副パイプ8とが幅方向に隣接することになり、その連結構造がコンパクトに形成され、小スペースなモジュール型熱交換器を提供できる。
さらに、モジュール6の副タンク5に偏平な立ち上がり流路10を一体に突設し、その立ち上がり流路10の先端部の前面に副パイプ8を前面側に向けて突設したので、さらに小スペースで体裁の良いモジュール型熱交換器を提供できる。
上記構成において、請求項3に記載のように、多数のモジュール6を複数段に並列し、その境目に配置した中間フレーム19にブラケット13およびボルト21を介して段方向に隣接した一対のモジュール6を固定し、各副パイプ8間をU字状又はコ字状の第2連結パイプ20で接続した場合には、より容量が大きく、強度の高いモジュール型熱交換器を小スペースで提供できる。
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1〜図3は、本発明の第1の実施の形態を示す。このモジュール型熱交換器は、図1に示すごとく、互いに平行に離間した上下一対の主タンク1と両主タンク1間に配置された同一形状の複数のモジュール6とを有する。
このようにしてなる多数のモジュール6を組立てるには、次の手順により行うことができる。
先ず、上下一対の主タンク1および一対の端フレーム14を左右一対のサイド材11に固定する。次いで、同一形状の各モジュール6のブラケット13における取付孔12と、端フレーム14のスペーサ18(図3)とを整合させ、それぞれ一対づつのボルト21により両者間を締結固定する。次いで、U字状の第1連結パイプ9の両端を副パイプ8の先端および主パイプ7の先端に連結する。この第1連結パイプ9は、好ましくは公知のワンタッチ型の継手を用いる。一例として特許第4291989号に記載のパイプコネクタを用いることができる。
このように、モジュール6の着脱は熱交換器の前面側から単独で取扱うことができる。そのとき主タンク1の取外しや他のモジュール6の着脱を必要としない。
次に、図4および図5は、本発明の第2の実施の形態を示す。
この例は、上下に一対のモジュール6が直列に配置され、2段に多数のモジュール6が並列されたものである。そのためにこの例では、上下一対のモジュール6の境部に中間フレーム19が配置され、その両端がサイド材11に固定されている。
2 フィン
3 チューブ
4 コア部
5 副タンク
6 モジュール
8 副パイプ
9 第1連結パイプ
10 立ち上がり流路
11 サイド材
12 取付孔
14 端フレーム
15 チューブプレート
16 かしめ部
17 Oリング嵌着溝
18 スペーサ
20 第2連結パイプ
21 ボルト
Claims (3)
- 互いに平行に離間した一対の主タンク(1)と、
両主タンク(1)間で、その主タンク(1)の長手方向に互いに離間して並列され、それぞれフィン(2)およびチューブ(3)からなるコア部(4)の両端に副タンク(5)を有する複数の同一形状のモジュール(6)と、を具備し、各モジュール(6)の副タンク(5)と主タンク(1)とが夫々着脱自在に連結されるモジュール型熱交換器において、
それぞれの前記主タンク(1)には、その対向する面に複数の主パイプ(7)が前記モジュール(6)の幅に略等しいピッチで突設されると共に、その主パイプ(7)の開口が前記コア部(4)の平面の前面側に向くように、その軸線がL字状に曲折され且つ、そのコア部(4)の幅内で、その幅方向の一方側に片寄って突設され、
それぞれの前記モジュール(6)の副タンク(5)には、そのコア部(4)の幅内で、その幅方向の他方側に片寄って、副パイプ(8)が突設されると共に、その副パイプ(8)の開口が前記コア部(4)の平面の前面側に向くように形成され、
それぞれの主パイプ(7)と副パイプ(8)とが、その軸線をU字状又はコ字状とした第1連結パイプ(9)で着脱自在に連結され、
前記モジュール(6)の副タンク(5)は、前記他方側に片寄った位置で且つ、コアの背面側に偏平な立ち上がり流路(10)が一体に突設され、その立ち上がり流路(10)の先端部の前面に前記副パイプ(8)がコア部(4)の前面側に向けて突設されたモジュール型熱交換器。 - 請求項1において、
前記一対の主タンク(1)はその両端が、それらに直交する一対のサイド材(11)に支持され、
前記モジュール(6)の各副タンク(5)の背面側に隣接して、前記サイド材(11)または主タンク(1)に支持された端フレーム(14)が前記主タンク(1)に平行に配置され、
そのモジュール(6)の副タンク(5)には、その主タンク(1)側にブラケット(13)が突設され、そのブラケット(13)に前記コア部(4)の前面から後面側へ貫通する取付孔(12)が設けられ、
各モジュール(6)が前記取付孔(12)に挿通されるボルト(21)を介して端フレーム(14)に固定されたモジュール型熱交換器。 - 請求項2において、
多数の前記モジュール(6)が、前記主タンク(1)の長手方向に並列されると共に、その長手方向に直交する方向にも配置されるように、複数段に並列され、その各段の境の裏面側に隣接し、中間フレーム(19)がその両端を前記サイド材(11)に支持され、
各モジュール(6)の一対の副タンク(5)は、その立ち上がり流路(10)および副パイプ(8)が、互いにコア部(4)の平面に対して対角位置に配置され、
前記直交方向に隣接して配置される一対のモジュール(6)は、その隣接部が前記中間フレーム(19)に前記ブラケット(13)およびボルト(21)を介して固定されると共に、その隣接する副パイプ(8)間がU字状又はコ字状の第2連結パイプ(20)で接続されるモジュール型熱交換器。
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