JP5485763B2 - 転がり軸受装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、転がり軸受装置の製造方法に関するものである。
一般に、転がり軸受装置は、同軸に配置された内輪および外輪を備える転がり軸受と、転がり軸受の内輪に嵌合される内筒と、転がり軸受の外輪を嵌合させる外筒とにより構成され、内筒および外筒が転がり軸受により相対回転自在に支持されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。特許文献1に記載の転がり軸受装置は、シャフト(内筒)と内輪およびハウジング(外筒)と外輪がそれぞれ接着剤により接合され、特許文献2に記載の転がり軸受装置では、シャフトと内輪が嫌気性の接着剤により接合されている。
特開平11−182543号公報 特開2000−346085号公報
しかしながら、嫌気性接着剤はアウトガス成分が多いとともに、硬化時間が長く生産性が低いという不都合がある。また、従来の転がり軸受装置のようにシャフトと内輪およびハウジングと外輪をそれぞれ接着剤により接合した場合、温度変化によって接着剤の剛性が変動し、これにより予圧が変化して共振周波数やトルクが変動する不都合がある。また、レーザ溶接する場合であっても、被溶接材に面取りがされていたり被溶接材間の隙間が大きかったりすると大きな溶接面積が必要となり、溶融部が硬化する際の収縮により位置ずれが生じトルクが低下するという問題がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、十分な接合強度を有し、アウトガスの発生が低減し共振周波数変動やトルク変動の発生を防止した転がり軸受装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各内輪とこれらの内輪に嵌合される第1の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記内輪の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射することにより局所的に曲げて前記第1の部材に近接させる熱変形工程と、該熱変形工程により前記第1の部材に近接させられた前記内輪の前記周縁部と前記第1の部材とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、磁気記録装置(HDD)等に用いるスイングアームを外輪に直接取り付けることにより、第1の部材とスイングアームとを相対的に回転自在に支持可能な転がり軸受装置が製造される。
この場合において、寸法の相違や面取りにより各内輪と第1の部材との嵌合部分に隙間が生じる場合であっても、熱変形工程により第1の部材に近接させる内輪の軸方向の一端の周縁部によって嵌合部分の隙間を小さくし、溶接工程により溶接範囲を大きくすることなく嵌合部分をレーザ溶接することができる。これにより、レーザ照射によって溶融した溶接箇所が硬化する際の収縮を低減して被溶接材どうしの位置ずれを抑制し、嵌合部分を確実かつ精度よく接合することができる。
また、嵌合部分をレーザ溶接により接合することで、嫌気性接着剤により接合した場合のようなアウトガスの発生を防止できるとともに、接合時間が短縮し生産性を向上することができる。また、レーザ溶接によれば、接着剤により接合した場合のような温度変化による接着剤の剛性変動に起因する予圧変化を回避し、共振周波数およびトルクの安定化を図ることができる。したがって、十分な接合強度を確保しつつ、アウトガスの発生が低減し共振周波数変動やトルク変動の発生を防止した転がり軸受装置を製造することができる。
上記発明においては、前記熱変形工程が、同一の前記内輪の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させることとしてもよい。
このように構成することで、熱変形工程により嵌合部分における周方向の3箇所以上の隙間を小さくし、溶接工程により嵌合部分を周方向にバランスして接合することができる。なお、熱変形工程において内輪の周方向に等間隔に熱変形させることが好ましい。
また、上記発明においては、前記2つの転がり軸受の前記内輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、前記熱変形工程が、前記予圧付与工程により押圧された状態の前記内輪の前記周縁部を熱変形させることとしてもよい。
このように構成することで、熱変形工程および溶接工程により内輪を押圧しまま第1の部材に接合し、予圧をかけた状態が維持された転がり軸受装置を短時間で容易に製造することができる。
本発明は、軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各外輪とこれらの外輪を嵌合させる第2の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記外輪の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射することにより局所的に曲げて前記第2の部材に近接させる熱変形工程と、該熱変形工程により前記第2の部材に近接させられた前記外輪の前記周縁部と前記第2の部材とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、スイングアームを内輪に直接取り付けることにより、第2の部材とスイングアームとを相対的に回転自在に支持可能な転がり軸受装置が製造される。
この場合において、各外輪と第2の部材との嵌合部分に隙間が生じる場合であっても、熱変形工程により第2の部材に近接させる外輪の軸方向の一端の周縁部によって嵌合部分の隙間を小さくし、溶接工程により溶接範囲を大きくすることなく嵌合部分をレーザ溶接することができる。したがって、被溶接材どうしの位置ずれを抑制し、嵌合部分を確実かつ精度よく接合した転がり軸受装置を製造することができる。
上記発明においては、前記熱変形工程が、同一の前記外輪の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させることとしてもよい。
このように構成することで、嵌合部分を周方向にバランスして接合することができる。なお、熱変形工程において外輪の周方向に等間隔に熱変形させることが好ましい。
また、上記発明においては、前記2つの転がり軸受の前記外輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、前記熱変形工程が、前記予圧付与工程により押圧された状態の前記外輪の前記周縁部を熱変形させることとしてもよい。
このように構成することで、熱変形工程および溶接工程により外輪を押圧しまま第2の部材に接合し、予圧をかけた状態が維持された転がり軸受装置を短時間で容易に製造することができる。
本発明は、軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各内輪とこれらの内輪に嵌合される第1の部材との嵌合部分、および、前記2つの転がり軸受の各外輪とこれらの外輪を嵌合させる第2の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記内輪または前記外輪の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射により局所的に熱変形させて第1の部材または第2の部材に近接させる熱変形工程と、該熱変形工程により前記第1の部材または前記第2の部材に近接させられた前記内輪または前記外輪の前記周縁部と前記第1の部材または前記第2の部材とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、各内輪に第1の部材を嵌合させた2つの転がり軸受の各外輪がそれぞれ第2の部材に嵌合され、熱変形工程および溶接工程により各内輪および各外輪の少なくとも1つが第1の部材または第2の部材にレーザ溶接されることで、2つの転がり軸受により第1の部材と第2の部材とが相対的に回転自在に支持される転がり軸受装置が製造される。
この場合において、各内輪と第1の部材との嵌合部分または各外輪と第2の部材との嵌合部分に隙間が生じる場合であっても、熱変形工程により内輪または外輪の軸方向の一端の周縁部によって嵌合部分の隙間を小さくし、溶接工程により溶接範囲を大きくすることなく嵌合部分をレーザ溶接することができる。
上記発明においては、前記熱変形工程が、同一の前記内輪または前記外輪の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させることとしてもよい。
このように構成することで、嵌合部分を周方向にバランスして接合することができる。
また、上記発明においては、前記2つの転がり軸受の前記内輪どうしまたは前記外輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、前記熱変形工程が、前記予圧付与工程により押圧された状態の前記内輪または前記外輪の前記周縁部を熱変形させることとしてもよい。
このように構成することで、予圧をかけた状態が維持された転がり軸受装置を短時間で容易に製造することができる。
本発明は、軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各内輪とこれらの内輪に嵌合される第1の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記第1の部材の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射することにより局所的に曲げて前記内輪に近接させる熱変形工程と、該熱変形工程により前記内輪に近接させられた前記第1の部材の前記周縁部と前記内輪とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、嵌合部分に隙間がある場合であっても、熱変形工程により第1の部材の軸方向の一端の周縁部によって嵌合部分の隙間を小さくし、溶接工程により溶接範囲を大きくすることなく嵌合部分をレーザ溶接することができる。
上記発明においては、前記熱変形工程が、同一の前記第1の部材の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させることとしてもよい。
熱変形工程において第1の部材の周方向に等間隔に熱変形させることが好ましい。
また、上記発明においては、前記2つの転がり軸受の前記内輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、前記溶接工程が、前記第1の部材の前記周縁部と前記予圧付与工程により押圧された状態の前記内輪とをレーザ溶接することとしてもよい。
本発明は、軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各外輪とこれらの外輪を嵌合させる第2の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記第2の部材の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射することにより局所的に曲げて前記外輪に近接させる熱変形工程と、該熱変形工程により前記外輪に近接させられた前記第2の部材の前記周縁部と前記外輪とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、嵌合部分に隙間がある場合であっても、熱変形工程により第2の部材の軸方向の一端の周縁部によって嵌合部分の隙間を小さくし、溶接工程により溶接範囲を大きくすることなく嵌合部分をレーザ溶接することができる。
上記発明においては、前記熱変形工程が、同一の前記第2の部材の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させることとしてもよい。
熱変形工程において第2の部材の周方向に等間隔に熱変形させることが好ましい。
また、上記発明においては、前記2つの転がり軸受の前記外輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、前記溶接工程が、前記第2の部材の前記周縁部と前記予圧付与工程により押圧された状態の前記外輪とをレーザ溶接することとしてもよい。
本発明は、軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各内輪とこれらの内輪に嵌合される第1の部材との嵌合部分、および、前記2つの転がり軸受の各外輪とこれらの外輪を嵌合させる第2の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記第1の部材または前記第2の部材の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射することにより局所的に曲げて前記内輪または前記外輪に近接させる熱変形工程と、該熱変形工程により前記内輪または前記外輪に近接させられた前記第1の部材または前記第2の部材の前記周縁部と前記内輪または前記外輪とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、嵌合部分に隙間がある場合であっても、熱変形工程により第1の部材または第2の部材の軸方向の一端の周縁部によって嵌合部分の隙間を小さくし、溶接工程により溶接範囲を大きくすることなく嵌合部分をレーザ溶接することができる。
上記発明においては、前記熱変形工程が、同一の前記第1の部材または前記第2の部材の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させることとしてもよい。
熱変形工程において第1の部材または第2の部材の周方向に等間隔に熱変形させることが好ましい。
また、上記発明においては、前記2つの転がり軸受の前記内輪どうしまたは前記外輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、前記溶接工程が、前記第1の部材または前記第2の部材の前記周縁部と前記予圧付与工程により押圧された状態の前記内輪または前記外輪とをレーザ溶接することとしてもよい。
上記発明においては、前記溶接工程による溶接箇所とは周方向に異なる位置を該溶接工程によるレーザ光のスポット径よりも大きいスポット径によりレーザ溶接する後溶接工程を含むこととしてもよい。
このように構成することで、後溶接工程により、嵌合部分の接合強度を向上することができる。この場合に、溶接工程において、レーザ光の大きなスポット径により溶融した内輪と第1の部材または外輪と第2の部材の溶接箇所が硬化して収縮する際に被溶接材を相対的に変化させる力が作用する場合であっても、熱変形工程および溶接工程により接合した溶接箇所の固定力によって被溶接材の位置ずれを抑制しつつ高い接合強度で嵌合部分を接合することができる。
本発明によれば、十分な接合強度を有し、アウトガスの発生が低減し共振周波数変動やトルク変動の発生を防止した転がり軸受装置を製造することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受装置の製造方法により製造される転がり軸受装置の縦断面図である。 図1の転がり軸受の内輪とシャフトとの嵌合部分を拡大して示す縦断面図である。 図2の内輪の周縁部を熱変形させた状態を示す縦断面図である。 図3の内輪とシャフトを軸方向に見た平面図である。 図3の熱変形させられた内輪の熱変形部にレーザ光を照射する様子を示す縦断面図である。 図5の内輪の熱変形部とシャフトとをレーザ溶接する様子を示す縦断面図である。 図6の内輪とシャフトを軸方向に見た平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受装置の製造方法のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る転がり軸受の外輪とスリーブとの嵌合部分を拡大して示す縦断面図である。 図9の外輪の周縁部を熱変形させた状態を示す縦断面図である。 図10の外輪とスリーブとを軸方向に見た平面図である。 図10の熱変形させられた外輪の熱変形部にレーザ光を照射する様子を示す縦断面図である。 図12の外輪の熱変形部とスリーブとをレーザ溶接する様子を示す縦断面図である。 図13の外輪とスリーブとを軸方向に見た平面図である。 本発明の各実施形態の変形例に係る転がり軸受装置の製造方法における外輪と熱変形させたスリーブとを軸方向に見る平面図である 図15の外輪と熱変形させたスリーブとをレーザ溶接した状態を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る転がり軸受装置の製造方法により製造される転がり軸受装置の縦断面図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受装置の製造方法について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る転がり軸受装置の製造方法は、例えば、磁気記録装置(HDD)や光記録装置等に用いられるスイングアーム等を揺動するための転がり軸受装置を製造する。
転がり軸受装置10としては、例えば、図1に示すように、軸方向に間隔をあけて同軸に配置される第1の転がり軸受1Aおよび第2の転がり軸受1Bによりシャフト(第1の部材)13とスリーブ(第2の部材)23とを相対回転可能に支持するものが挙げられる。2つの転がり軸受1A,1Bは、内輪3a,3bと外輪5a,5bとの間の円環状空間に複数の転動体7を周方向に所定の間隔をあけて転動可能に保持する。
本製造方法は、シャフト13を嵌合させた各転がり軸受1A,1Bの各内輪3a,3bをレーザ照射により局所的に熱変形させる熱変形工程と、熱変形工程により熱変形させられた内輪3a,3bとシャフト13との嵌合部分をレーザ溶接する溶接工程とを含んでいる。
熱変形工程は、図2に示すように、内輪3a,3bの軸方向の端面における半径方向の略中央付近に半径方向外方から斜めにレーザ光を照射し、図3に示すように、内側周縁部(周縁部)4a,4bを局所的に熱変形させて半径方向内方、すなわち、シャフト13の外周面に近接させるようになっている。符合Dはレーザ照射により熱変形させられた熱変形部を示している。
また、熱変形工程は、図4に示すように、内輪3a,3bの内側周縁部4a,4bのうち周方向に略等間隔に間隔をあけて3箇所を熱変形させるようになっている。熱変形工程においては、熱変形させた内輪3a,3bの熱変形部Dがシャフト13の外周面に対して接触した状態に近い微小間隙を有してもよいし、あるいは、熱変形部Dがシャフト13の外周面に接触して僅かに接合された状態となってもよい。
溶接工程は、図5に示すように、熱変形工程によりシャフト13の外周面に近接させられた内輪3a,3bの各熱変形部D周辺に半径方向外方から斜めにレーザ光を照射し、図6に示すように、内輪3a,3bの端面とシャフト13の外周面とが交差する部分をすみ肉溶接によって接合するようになっている。符合Wはレーザ溶接された溶接部を示している。
溶接工程においては、図7に示すように、熱変形工程により熱変形させられた内輪3a,3bの3箇所の熱変形部Dに対して径方向にずらした位置、例えば、熱変形部Dとシャフト13の外周面との境界付近に溶接部Wが形成される。
以下、転がり軸受装置10の製造方法を図8のフローチャートを用いて説明する。
まず、第1の転がり軸受1Aの内輪3aにシャフト13を嵌合させ、シャフト13の軸方向の一端に設けられた全周にわたって半径方向外方に突出する鍔状のフランジ部15に内輪3aの端面を突き当てる(ステップS1)。以下、この嵌合部分を「嵌合部分29A」とする。
次に、図2に示すように、嵌合部分29Aのうちフランジ部15に突き当てられた内輪3aの端面とは反対側の端面にレーザ光を照射する。この場合において、内輪3a、3bの内側周縁部4a、4bは同図に示すように面取りされた形状であってもよいし、または、面取りされていない形状であってもよい。
レーザ光が照射された内輪3aの端面は、図3に示すように、溶融した金属の対流と硬化により外側の周縁が盛り上がるとともに内側周縁部4aがシャフト13側に寄せられて若干凹んだクレータ形状となる。これにより、熱変形した内輪3aの熱変形部Dは、シャフト13の外周面に略接触または僅かに接合させられる(ステップS2、内輪3aの熱変形工程)。同様にして、内輪3aの内側周縁部4aにおける周方向の他の2箇所を熱変形させる。
続いて、図5に示すように、シャフト13に近接させられた内輪3aの各熱変形部D周辺にそれぞれレーザ光を照射する。これにより、内輪3aの各熱変形部Dとシャフト13との境界付近がレーザ溶接され、図6に示すように、嵌合部分29Aが接合させられる(ステップS3、内輪3aの溶接工程)。
この場合において、内輪3aの熱変形部Dによって面取りによる嵌合部分29Aの隙間をなくした部分(隙間を小さくした部分)をレーザ溶接することで、レーザパワーを低減し溶接範囲の幅(スポット径)を小さくすることができる。これにより、嵌合部分29Aの接合強度を確保しつつ、レーザ照射により溶融した溶融箇所が硬化する際の収縮を低減し内輪3aとシャフト13との位置ずれを抑制することができる。また、内側周縁部4aの周方向に3箇所の熱変形部Dをレーザ溶接することで、嵌合部分29Aを周方向にバランスして接合することができる。
次に、嵌合孔25の軸方向のほぼ中央に半径方向内方に突出する凸部(以下、「スペーサ部」という。)27を有するスリーブ23に第2の転がり軸受1Bの外輪5bを嵌合させ、外輪5bの端面をスペーサ部27に突き当てる(ステップS4)。以下、この嵌合部分を「嵌合部分29D」という。嵌合部分29Dには、例えば、外輪5bの外周面またはスリーブ23の嵌合孔25にあらかじめ接着剤を塗布しておく。
続いて、シャフト13のフランジ部15を鉛直下向きにして固定した状態で、スリーブ23を嵌合部分29Dとは軸方向の反対側からシャフト13に組み付ける。シャフト13に接合されている第1の転がり軸受1Aの外輪5aをスリーブ23の嵌合孔25に嵌合させ、外輪5aの端面をスペーサ部27に突き当てるとともに(以下、この嵌合部分を「嵌合部分29C」という。)、スリーブ23に接合されている第2の転がり軸受1Bの内輪3bにシャフト13を嵌合させ(以下、この嵌合部分を「嵌合部分29B」という。)、転がり軸受装置10の組立体を形成する(ステップS5)。嵌合部分29Cには、例えば、嵌合部分29Dと同様にあらかじめ接着剤を塗布しておく。
次に、嵌合部分29Bをレーザ溶接により接合する。
ここで、転がり軸受1A,1Bの外輪5a,5b間に挟まれたスペーサ部27により、内輪3a,3b間にはスペーサ部27の長さに応じた隙間が形成されている。そこで、内輪3aと内輪3bとを相互に近接させる方向に押圧して転がり軸受1A,1Bに予圧をかける。
この場合において、第1の転がり軸受1Aの内輪3aがシャフト13のフランジ部15に突き当てられているので、内輪3aに対して第2の転がり軸受1Bの内輪3bを近接させるように軸方向に押圧するだけで、転がり軸受1A,1Bの両方に予圧をかけることができる。
そこで、第2の転がり軸受1Bの内輪3bを軸方向に押圧し(ステップS6、予圧付与工程)、この状態で、嵌合部分29Bに熱変形工程および溶接工程を施す。具体的には、内輪3bの端面にレーザ光を照射し(図2参照)、内側周縁部4bの熱変形部Dをシャフト13の外周面に略接触または僅かに接合させる(ステップS7、内輪3bの熱変形工程、図3参照)。同様にして、内輪3bの内側周縁部4bにおける周方向の他の2箇所を熱変形させる。
続いて、シャフト13に近接させられた内輪3bの各熱変形部D周辺にそれぞれレーザ光を照射し(図5参照)、内輪3bの各熱変形部Dとシャフト13との境界付近をレーザ溶接する(ステップS8、内輪3bの溶接工程、図6参照)。これにより、嵌合部分29Bが接合されて転がり軸受1A,1Bに予圧がかけられた状態が維持される。
そして、他の嵌合部分29C,29Dが接着剤によって接合されることにより転がり軸受装置10が完成する(ステップS9)。例えば、接着剤として嫌気性接着剤を用いた場合には、所定の時間放置することにより接着剤が硬化し嵌合部分29C,29Dが接合される。また、接着剤として熱硬化接着剤を用いた場合には、所定の熱を加えることにより接着剤が硬化し嵌合部分29C,29Dが接合される。
以上説明したように、本実施形態に係る転がり軸受装置10の製造方法によれば、寸法の相違や面取りにより各嵌合部分29A,29Bに隙間がある場合であっても、熱変形工程により嵌合部分の隙間をなくした部分(隙間を小さくした部分)を溶接工程によりレーザ溶接することで、接合強度を確保しつつ小さいスポット径により内輪3a、3bとシャフト13との位置ずれを抑制し、嵌合部分29A,29Bが確実かつ精度よく接合された転がり軸受装置10を製造することができる。
また、全ての嵌合部分29A,29B,29C,29Dを嫌気性接着剤により接合する場合と比較してアウトガスの発生が低減するとともに、接合時間が短縮し生産性を向上することができる。また、レーザ溶接によれば、接着剤により接合した場合のような温度変化による接着剤の剛性変動に起因する予圧変化を回避し、共振周波数およびトルクの安定化を図ることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る転がり軸受装置の製造方法について説明する。
本実施形態に係る転がり軸受装置の製造方法は、熱変形工程が各内輪3a,3bに代えて各外輪5a,5bをレーザ照射により局所的に熱変形させ、溶接工程が熱変形工程により熱変形させられた外輪5a,5bとスリーブ23との嵌合部分をレーザ溶接する点で、第1の実施形態と異なる。
以下、第1の実施形態に係る転がり軸受装置の製造方法と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
熱変形工程は、図9に示すように、外輪5a,5bの軸方向の端面における半径方向の略中央付近に半径方向内方から斜めにレーザ光を照射し、図10に示すように、外側周縁部(周縁部)6a,6bを局所的に熱変形させて半径方向外方、すなわち、スリーブ23の嵌合孔25に熱変形部Dを近接させるようになっている。また、熱変形工程は、図11に示すように、外輪5a,5bの外側周縁部6a,6bのうち周方向に略等間隔に間隔をあけて3箇所を熱変形させる。
溶接工程は、図12に示すように、熱変形工程によりスリーブ23の嵌合孔25に近接させられた外輪5a,5bの各熱変形部D周辺に半径方向内方から斜めにレーザ光を照射し、図13に示すように、外輪5a,5bの端面とスリーブ23の嵌合孔25とが交差する部分をすみ肉溶接によって接合するようになっている。
溶接工程においては、図14に示すように、熱変形工程により熱変形させられた外輪5a,5bの3箇所の熱変形部Dに対して径方向にずらした位置、例えば、熱変形部Dとスリーブ23の嵌合孔25との境界付近に溶接部Wが形成される。
なお、嵌合部分29A,29Bは、例えば、接着剤により接合する。
このように構成された転がり軸受装置の製造方法によれば、寸法の相違や面取りにより各嵌合部分29C,29Dに隙間がある場合であっても、熱変形工程により外輪5a、5bの熱変形部Dにより嵌合部分29C,29Dの隙間をなくした部分(隙間を小さくした部分)を溶接工程によりレーザ溶接することで、嵌合部分29C,29Dの接合強度を確保しつつ小さいスポット径により外輪5a、5bとスリーブ23との位置ずれを抑制し、嵌合部分29C,29Dが確実かつ精度よく接合された転がり軸受装置を製造することができる。
なお、本実施形態においては、第2の部材として、嵌合孔25の内面にスペーサ部27を備えないスリーブを採用し、転がり軸受1A,1Bの内輪3a,3b間にリング状の間座を挟む構成としてもよい。この場合、外輪5a,5b間に間座の長さに応じた隙間が形成されるので、外輪5a,5bどうしを近接させる方向に押圧した状態で熱変形工程および溶接工程を施すこととすればよい。
また、上記各実施形態は以下のように変形することができる。
例えば、第1の変形例としては、転がり軸受装置の製造方法が、溶接工程による内輪3a,3bまたは外輪5a,5bにおける溶接部(溶接箇所)Wとは周方向に異なる位置を溶接工程によるレーザ光のスポット径より大きいスポット径(溶接工程時のレーザパワーより高いレーザパワー)によりさらにレーザ溶接する後溶接工程を含むこととしてもよい。
このようにすることで、後溶接工程により、嵌合部分29A,29Bまたは嵌合部分29C,29Dの接合強度を向上することができる。この場合に、後溶接工程において高いレーザパワーでレーザ溶接する際に溶接箇所の収縮によって内輪3a,3bとシャフト13または外輪5a,5bとスリーブ23を相対的に変化させる力が作用する場合であっても、熱変形工程および溶接工程により接合された溶接部Wの固定力によってこれらの位置ずれを抑制しつつ高い接合強度で嵌合部分29A,29Bまたは嵌合部分29C,29Dを接合することができる。
また、上記各実施形態および第1の変形例においては、内輪3a,3bまたは外輪5a,5bに熱変形工程および溶接工程を施すこととしたが、例えば、第2の変形例として、形状に応じてシャフト(第1の部材)またはスリーブ(第2の部材)に熱変形工程および溶接工程を施すこととしてもよい。
この場合、例えば、図15に示すように、外輪5a,5bとスリーブ123との嵌合部分129C,129Dにおいて、熱変形工程がスリーブ123の軸方向の一端にレーザ光を照射し、嵌合孔25の内側周縁部(周縁部)124a、124bを局所的に熱変形させて熱変形部Dを外輪5a,5bに近接させることとすればよい。また、図16に示すように、溶接工程が、熱変形工程により外輪5a,5bに近接させられたスリーブ123の熱変形部Dと外輪5a,5bとの境界付近をレーザ溶接し、嵌合部分129C,129Dを接合することとすればよい。
この場合、外輪5a,5bとスリーブ123を組み付けた状態で外輪5a,5bの軸方向の長さがスリーブ123の軸方向の長さより長いか、あるいは、ほぼ同程度の長さであることが好ましい。外輪5a,5bとスリーブ12の長さが同程度の場合には、これらの端面が略面一になるようにレーザ溶接することとすればよい。
また、本変形例においては、後溶接工程により、溶接工程によるスリーブ123における溶接部Wとは周方向に異なる位置を溶接工程によるレーザ光のスポット径より大きいスポット径によりさらにレーザ溶接することとしてもよい。
内輪3a,3bとシャフトとの嵌合部分についても同様である。
以上、本発明の各実施形態および各変形例について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態または変形例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記の各実施形態および各変形例に適用したものに限定されることなく、これらの実施形態および変形例を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。
また、例えば、上記各実施形態および各変形例においては、嵌合部分29A,29Bまたは嵌合部分29C,29Dを熱変形工程および溶接工程により接合することしたが、嵌合部分29A,29B,29C,29Dの少なくとも1箇所を熱変形工程および溶接工程により接合することとすればよい。また、例えば、上記各実施形態および各変形例においては、嵌合部分における周方向の3箇所を熱変形させてレーザ溶接することとしたが、例えば、周方向の2箇所以下、または、周方向の4箇所以上を熱変形させてレーザ溶接することとしてもよい。また、同一の嵌合部分29A,29B,29C,29Dにおいて、熱変形工程および溶接工程によるレーザ溶接と接着剤による接着とを併用して接合することとしてもよい。
また、上記各実施形態および各変形例においては、熱変形工程および溶接工程によりシャフト13およびスリーブ23を備える転がり軸受装置10を製造する場合を例示して説明したが、これに代えて、例えば、熱変形工程および溶接工程によりシャフト13またはスリーブ23の一方のみを備える転がり軸受装置を製造することとしてもよい。
例えば、図17に示すようなスリーブ23を備えない転がり軸受装置110については、転がり軸受1A,1Bの外輪5a,5b間にリング状のスペーサ部127を挟み、内輪3a,3bどうしを近接させる方向に押圧して予圧をかけることとすればよい。また、内輪3a,3bとシャフト13との嵌合部分29A,29Bの少なくとも1箇所に熱変形工程および溶接工程を施すこととすればよい。このようにすることで、外輪5a,5bにスイングアームを直接取り付け、シャフト13とスイングアームとを安定した共振周波数およびトルクで相対的に回転自在に支持可能な転がり軸受装置110を製造することができる。
一方、シャフト13を備えない転がり軸受装置については、転がり軸受1A,1Bの内輪3a,3b間にリング状のスペーサ部を挟み、外輪5a,5bどうしを近接させる方向に押圧して予圧をかけることとすればよい。また、外輪5a,5bとスリーブ23との嵌合部分29C,29Dの少なくとも1箇所に熱変形工程および溶接工程を施すこととすればよい。 本変形例においても後溶接工程を施すこととしてもよい。
1A 第1の転がり軸受
1B 第2の転がり軸受
3a,3b 内輪
4a,4b、124a,124b 内側周縁部(周縁部)
5a,5b 外輪
6a,6b 外側周縁部(周縁部)
7 転動体
10,110 転がり軸受装置
13 シャフト(第1の部材)
23,123 スリーブ(第2の部材)
29A,29B,29C,29D,129C,129D 嵌合部分
S2,S7 熱変形工程
S3,S8 溶接工程
S6 予圧付与工程

Claims (19)

  1. 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各内輪とこれらの内輪に嵌合される第1の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記内輪の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射することにより局所的に曲げて熱変形させて前記第1の部材に近接させる熱変形工程と、
    該熱変形工程により前記第1の部材に近接させられた前記内輪の前記周縁部と前記第1の部材とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
  2. 前記熱変形工程が、同一の前記内輪の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させる請求項1に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  3. 前記2つの転がり軸受の前記内輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、
    前記熱変形工程が、前記予圧付与工程により押圧された状態の前記内輪の前記周縁部を熱変形させる請求項1または請求項2に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  4. 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各外輪とこれらの外輪を嵌合させる第2の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記外輪の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射することにより局所的に曲げて熱変形させて前記第2の部材に近接させる熱変形工程と、
    該熱変形工程により前記第2の部材に近接させられた前記外輪の前記周縁部と前記第2の部材とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
  5. 前記熱変形工程が、同一の前記外輪の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させる請求5に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  6. 前記2つの転がり軸受の前記外輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、
    前記熱変形工程が、前記予圧付与工程により押圧された状態の前記外輪の前記周縁部を熱変形させる請求項4または請求項5に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  7. 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各内輪とこれらの内輪に嵌合される第1の部材との嵌合部分、および、前記2つの転がり軸受の各外輪とこれらの外輪を嵌合させる第2の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記内輪または前記外輪の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射することにより局所的に熱変形させて曲げて前記第1の部材または前記第2の部材に近接させる熱変形工程と、
    該熱変形工程により前記第1の部材または前記第2の部材に近接させられた前記内輪または前記外輪の前記周縁部と前記第1の部材または前記第2の部材とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
  8. 前記熱変形工程が、同一の前記内輪または前記外輪の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させる請求項7に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  9. 前記2つの転がり軸受の前記内輪どうしまたは前記外輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、
    前記熱変形工程が、前記予圧付与工程により押圧された状態の前記内輪または前記外輪の前記周縁部を熱変形させる請求項7または請求項8に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  10. 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各内輪とこれらの内輪に嵌合される第1の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記第1の部材の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射することにより局所的に曲げて前記内輪に近接させる熱変形工程と、
    該熱変形工程により前記内輪に近接させられた前記第1の部材の前記周縁部と前記内輪とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
  11. 前記熱変形工程が、同一の前記第1の部材の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させる請求項10に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  12. 前記2つの転がり軸受の前記内輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、
    前記溶接工程が、前記第1の部材の前記周縁部と前記予圧付与工程により押圧された状態の前記内輪とをレーザ溶接する請求項10または請求項11に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  13. 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各外輪とこれらの外輪を嵌合させる第2の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記第2の部材の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射することにより局所的に曲げて前記外輪に近接させる熱変形工程と、
    該熱変形工程により前記外輪に近接させられた前記第2の部材の前記周縁部と前記外輪とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
  14. 前記熱変形工程が、同一の前記第2の部材の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させる請求項13に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  15. 前記2つの転がり軸受の前記外輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、
    前記溶接工程が、前記第2の部材の前記周縁部と前記予圧付与工程により押圧された状態の前記外輪とをレーザ溶接する請求項13または請求項14に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  16. 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の各内輪とこれらの内輪に嵌合される第1の部材との嵌合部分、および、前記2つの転がり軸受の各外輪とこれらの外輪を嵌合させる第2の部材との嵌合部分の少なくとも1箇所の前記第1の部材または前記第2の部材の前記軸方向の一端の周縁部を前記軸方向に対して斜めからレーザ照射することにより局所的に曲げて前記内輪または前記外輪に近接させる熱変形工程と、
    該熱変形工程により前記内輪または前記外輪に近接させられた前記第1の部材または前記第2の部材の前記周縁部と前記内輪または前記外輪とをレーザ溶接する溶接工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
  17. 前記熱変形工程が、同一の前記第1の部材または前記第2の部材の周方向に間隔をあけて少なくとも3箇所以上を熱変形させる請求項16に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  18. 前記2つの転がり軸受の前記内輪どうしまたは前記外輪どうしを前記軸方向に相対的に近接させる方向に押圧して前記2つの転がり軸受に予圧をかける予圧付与工程を含み、
    前記溶接工程が、前記第1の部材または前記第2の部材の前記周縁部と前記予圧付与工程により押圧された状態の前記内輪または前記外輪とをレーザ溶接する請求項16または請求項17に記載の転がり軸受装置の製造方法。
  19. 前記溶接工程による溶接箇所とは周方向に異なる位置を該溶接工程によるレーザ光のスポット径よりも大きいスポット径によりレーザ溶接する後溶接工程を含む請求項1から請求項18のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造方法。
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