JP5484008B2 - 静止型流体混合器及び静止型流体混合器を用いた装置 - Google Patents

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Description

本発明は、化学工場、半導体製造分野、食品分野、医療分野、バイオ分野などの各種産業における流体輸送配管に用いられる流体混合器に関するものであり、特に流体の流れ方向の濃度分布や温度分布をムラなく均一化して混合させることのできる静止型流体混合器及び静止型流体混合器を用いた装置に関するものである。
従来、配管内に装着して管内を流れる流体を均一に混合する方法として、図18に示すように捻り羽根状のスタティックミキサーエレメント121を用いたものが一般的であった(例えば、特許文献1参照)。通常、スタティックミキサーエレメント121は、矩形板をその長手軸線周りに180度捻ったものを最小単位部材として、複数の最小単位部材を、捻り方向が交互に異なる方向になるように一体的に直列に結合した構造を有している。このスタティックミキサーエレメント121を管122内に配置し、管122の両端部にメールコネクター123を取り付け、フレアー125を装着して締付ナット124を締め付けることによりスタティックミキサーが形成される。このとき、スタティックミキサーエレメント121の外径が管122の内径にほぼ等しく設計されて、流体が効果的に撹拌されるようになっている。
特開2001−205062号公報
しかしながら、前記従来のスタティックミキサーを用いた流体の混合方法は、流れてくる流体を流れに沿って撹拌する構成であるため図19(a)に示すように配管の径方向の濃度分布をムラなく均一化することはできるが、図19(b)に示すように軸方向(流れ方向)の濃度分布をムラなく均一化することはできない。そのため、例えばスタティックミキサーの上流側で水と薬液を混合させて流す時、薬液の混合比が一時的に増加した場合には流路内で部分的に濃度が濃くなった状態でスタティックミキサーを通過する。このとき、径方向で均一化されて水と薬液は撹拌されても、軸方向(流れ方向)においては流路内で部分的に濃度が濃くなった箇所はほとんど希釈されることなく濃くなった状態のまま下流側へ流れてしまう(図19(b)参照)。これにより、半導体洗浄装置、特に半導体ウェハの表面に直接薬液を塗布して各種の処理を行うような装置に接続された場合、濃度の異なる薬液が半導体ウエハの表面に塗布されて不良品の原因となる問題があった。
この軸方向(流れ方向)の濃度分布のムラを回避する方法としては、流路の途中でタンクを設置してタンク内に流体を一旦貯めてタンク内の濃度を均一化させた後で流体を流す方法(図示せず)などが挙げられる。しかしながら、タンクを設置するには広いスペースが必要となり装置が大きくなる問題や、タンクから再び流体を輸送するにはポンプ、配管などが必要となるため、使用する部材の点数が多くなるという問題や、配管ラインを施工するためのコストが発生するという問題があった。また、この方法ではタンク内で流体が滞留する。流体が滞留するとバクテリアの発生原因となり、タンク内で発生したバクテリアが配管ラインに流れ込み、半導体製造ラインにおいては半導体ウエハに付着して不良品の原因となる問題があった。
本発明の目的は、以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、流体の流れ方向の濃度分布や温度分布をムラなく均一化して混合でき、コンパクトな構成の静止型流体混合器及び静止型流体混合器を用いた装置を提供することである。
本発明による静止型流体混合器は、第一流路と第二流路からなる主流路と、第二流路の周囲を囲むようにジグザグ状に往復しつつ、第二流路に沿って延設され、一端部に第一流路が連通するジグザグ流路と、第二流路とジグザグ流路を流れ方向の複数個所で連通する複数の連通流路と、第一流路または第二流路の端部に設けられた流体入口部と、流体入口部とは異なる、第一流路または第二流路の端部に設けられた流体出口部とを有することを特徴とする。
また、本発明による静止型流体混合器を用いた装置は、上述の静止型流体混合器と、この静止型流体混合器に複数の異種流体を合流して導く流路を形成する流路形成手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば以下のような効果が得られる。
(1)流路内で一時的に流体の濃度が濃くなったり薄くなったりした状態でも、流体の流れ方向の濃度分布をムラなく均一化して混合でき、濃度の安定した流体の供給が可能である。
(2)流路内で一時的に流体の温度が高くなったり低くなったりした状態でも、流体の流れ方向の温度分布をムラなく均一化して混合でき、温度の安定した流体の供給が可能である。
(3)静止型流体混合器を小型化することができ、その設置スペースも必要最小限にすることができる。
(4)本体部のジグザグ流路は螺旋のように軸線に対して斜めにならずに垂直に交わる平面状に形成されるため、例えば本体部を射出成形する際の金型の形成が容易となる。
本発明の第一の実施形態に係る静止型流体混合器の概略構成を示す斜視図である。 図1の静止型流体混合器を用いて流体の濃度を測定する装置を示す図である。 図2の静止型流体混合器の上流側の濃度を測定したグラフである。 図2の静止型流体混合器の下流側の濃度を測定したグラフである。 本発明の第二の実施形態の静止型流体混合器の概略構成を示す縦断面図である。 図5の本体部の正面図及び背面図である。 図5の円筒体の変形例を示す図である。 図5のジグザグ流路の変形例を示す図である。 図5の主流路の変形例を示す図である。 図5の静止型流体混合器にスティックミキサーエレメントを配置した一例を示す図である。 本発明の第三の実施形態の静止型流体混合器の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第四の実施の形態に係る静止型流体混合器の概略構成を示す縦断面図である。 図12の円筒体の変形例を示す図である。 本発明の第五の実施の形態に係る静止型流体混合器の概略構成を示す縦断面図である。 本発明の第六の実施の形態に係る静止型流体混合器の概略構成を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る静止型流体混合器を用いた装置の構成を示す図である。 図16の変形例を示す図である。 従来のスタティックミキサーを示す縦断面図である。 図18のスタティックミキサーの流体の撹拌状態を示す模式図である。 本発明の比較例としての分岐希釈装置を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面に示す実施例を参照して説明するが、本発明が本実施例に限定されないことは言うまでもない。
−第一の実施の形態−
以下、図1〜図4を参照して、本発明の第一の実施形態である静止型流体混合器について説明する。図1は、第一の実施の形態に係る静止型流体混合器の概略構成を示す斜視図である。この静止型流体混合器は、異種流体を混合するための混合流路を有する。混合流路は、例えば例えばPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)製のチューブにより形成される。なお、金属配管等、他の材質により混合流路を形成することもできる。
静止型流体混合器は、同軸上に互いに離間して配置された略直線状の第一流路1および第二流路3と、第二流路3の周囲を囲むように周方向をジグザグ状に往復しつつ、第二流路3に沿って延設されたジグザグ流路2と、第二流路3から各々分岐され、第二流路3とジグザグ流路2を流れ方向の複数個所で連通する複数の連通流路(分岐流路4a〜4g)と、第一流路1の端部に設けられた流体入口5と、流体入口5とは反対側の第二流路3の端部に設けられた流体出口6とを有する。第一流路1と第二流路3は主流路を構成する。
ジグザグ流路2は、周方向所定箇所(図1の上部)に、周方向の流れ方向を変更する複数の曲げ部2a〜2fを有する。周方向一方側から延びた曲げ部2a,2c,2eと、周方向他方側から延びた曲げ部2b,2d,2fは、軸方向(第二流路3に沿った方向)に互い違いに位置する。流体入口5の反対側の第一流路1の端部は、径方向外側に折り曲げられて、ジグザグ流路2の一端部に接続されている。最も上流側に位置する分岐流路4aの端部は、流体出口6の反対側の第二流路3の端部に接続され、最も下流側に位置する分岐流路4gの端部は、ジグザグ流路2の他端部に接続されている。
各分岐流路4a〜4gは直線状に形成され、その両端部はジグザグ流路2と第二流路3にそれぞれ略直角に接続されている。各分岐流路4a〜4gは、第二流路3に等間隔に接続され、第二流路3の周方向一方側および他方側から図の水平方向に交互に分岐している。すなわち、分岐流路4a,4c,4eはそれぞれ水平方向一方側に延在し、分岐流路4b,4d,4fはそれぞれ水平方向他方側に延在している。分岐流路4a〜4gは、ジグザグ流路2にも流路長さ方向において等間隔に接続されている
次に、本発明の第一の実施形態である静止型流体混合器の作用について説明する。
静止型流体混合器の上流側で水と薬液を混合させ、一時的に薬液の濃度が濃くなった状態で流すと、流路内で部分的に濃度が濃くなって流れる薬液は、流体入口5から第一流路1に流入してジグザグ流路2に流れる。部分的に濃度が濃くなって流れる薬液がジグザグ流路2の分岐流路4aの接続した箇所を流れた時点で、その一部が分岐流路4aを流れて第二流路3を通って流体出口6へと流れる。残りの薬液はジグザグ流路2の下流側へ流れ、また、部分的に濃度が濃くなって流れる残りの薬液が分岐流路4bの接続した箇所を流れた時点で、その一部が分岐流路4bを流れて第二流路3を通って流体出口6へと流れる。残りの薬液はジグザグ流路2の下流側へ流れ、さらに、部分的に濃度が濃くなって流れる残りの薬液は、分岐流路4bを流れた薬液と同様に分岐流路4cの接続した箇所を流れた時点で、その一部が分岐流路4cを流れて第二流路3を通って流体出口6へと流れる。以下、分岐流路4a〜4cと同様に部分的に濃度が濃くなって流れる残りの薬液は分岐流路4d〜4gを流れて第二流路3を通って流体出口6へと流れる。
このとき、分岐流路4aを流れる部分的に濃度が濃くなった薬液は、他の部分的に濃度が濃くなって流れる薬液よりも早く流体出口6から流出し、時間差で分岐流路4b、4c、4d、4e、4f、4gの順で部分的に濃度が濃くなって流れる薬液の一部ずつが流体出口6から流出する。つまり、流路内で部分的に濃度が濃くなって流れる薬液は静止型流体混合器よって時間差で7に分割されて流れることとなり、濃度の濃くなっていない薬液と各々混ざり合うことで流体の流れ方向の濃度分布をムラなく均一化して混合することができる。このとき各々の分岐流路の内径が略同一であると、部分的に濃度が濃くなって流れる薬液はほぼ7等分に分割されるので、流体の流れ方向の濃度分布をムラなくより均一化して混合することができる。
なお、図1では、分岐流路4a〜4gを第二流路3の軸線に沿って等間隔の位置になるように設けたが、各々の分岐流路4a〜4gを流れる流体に付与する時間差を調節するため、分岐流路4a〜4gが設けられる位置を自由に設定したり、ジグザグ流路2を、第一流路1と接続した一端部から他端部に向かって流路断面積が漸次小さくなるように形成したりしても良い。分岐流路4a〜4hの数も特に限定されない。分岐流路4a〜4hの数を多く設ける方が、流体の流れ方向の濃度分布をムラなくより細かく均一化することができる。また、ジグザグ流路2は、主流路(第一流路1、第二流路3)を中心として略環状、特に円環状に形成されていることが望ましいが、半円環状にして半円筒形状に形成しても良く、ジグザグ流路2を多角形状に設けて角柱形状になるように形成しても良い。すなわち、主流路の周囲を囲むように周方向をジグザグ状に往復しつつ、主流路に沿って延設されるのであれば、ジグザグ流路2の形状はいかなるものでもよい。
ここで、部分的に濃度が濃くなって流れる薬液を静止型流体混合器で分割して流体の流れ方向の濃度分布がムラなく均一化される作用について説明する。図2に示すように、2つの物質である純水と薬液が各々流れるラインの合流部の下流側に図1の静止型流体混合器を配置したラインにおいて、図1の静止型流体混合器の上流側と下流側に濃度計33、34を各々設置して、上流側から純水と薬液を混合して流す装置を作成し、純水と薬液を一定の比率で流している途中で瞬間的に薬液の濃度を濃くした状態(純水に対して薬液の比率を大きくする)にした後で、元の一定の比率に戻して濃度分布のムラを生じさせた時の上流側と下流側の濃度を測定すると図3及び図4のようになる。
図3は静止型流体混合器の上流側に設置した濃度計33により得られる特性を示す。横軸は経過時間、縦軸は濃度であり、ある一定時間に濃度が濃くなる場合には、図のようなピーク(h1)が現れる。図4は静止型流体混合器の下流側に設置した濃度計34により得られる特性を示す。図では、濃度のピークが7つに分散されて、ピーク(h2)の高さは約7分の1になっている。濃度のピーク間の間隔t1は、流体がジグザグ流路2内において分岐流路4aの位置を通過してから分岐流路4bに至るまでの時間に対応しており、同様にt2は分岐流路4bから分岐流路4cまで、t3は分岐流路4cから分岐流路4dまで、t4は分岐流路4dから分岐流路4eまで、t5は分岐流路4eから分岐流路4fまで、t6は分岐流路4fから分岐流路4gに至るまでの時間に対応している。
このとき、ジグザグ流路2の各々の分岐流路4a〜4gに至るまでの長さを変えることで、ピーク(h2)の出る間隔t1〜t6を変化させることができ、分岐流路4a〜4gの数をさらに増やすとピーク(h2)の高さは上流側のピーク(h1)に対して分岐流路の数で分割した程度の高さまで抑えることができる。なお、仮に静止型流体混合器を設置しない場合、図3に示される濃度のピークは流体の流れによって若干低下することはあるが、ピーク(h1)はほぼ変わらずに現れる。
なお、本実施形態では濃度分布のムラについて説明しているが、熱湯と冷水を混合した時の温度分布の流れ方向の均一化についても同様の効果を得ることができる。温度分布の均一化を目的として、給湯器などへの利用も可能となり、流路内で部分的に高温となった流体の温度の流れ方向の均一化を行うことでより温度を安定させ、熱湯が流れることによる火傷の発生を防止できる。また、静止型流体混合器の流路が分岐と合流を繰り返し、さらにはジグザグ流路2を流れることによりジグザグ流路2内で撹拌混合の効果が得られるため、流れ方向だけでなく径方向に対しても混合が行われる。
本実施形態では、流体入口5、流体出口6をそれぞれ流体入口部、流体出口部として流体を流すようにしたが、流体を逆方向に流しても同様の効果を得ることができ、この場合には、流体出口6が流体入口部になり、流体入口5が流体出口部になる。なお、複数の分岐流路4a〜4gは第二流路3の軸線に対して偏芯した位置に各々接続されても良く、ジグザグ流路2の軸線に対して偏芯した位置に各々接続されても良い。すなわち分岐流路4a〜4gの中央軸線(流路断面積の中心を通る軸線)の延長線が、第二流路3の中央軸線に交差せず、ジグザグ流路2の中央軸線にも交差しないように分岐流路4a〜4gを設けてもよい。このとき、薬液はジグザグ流路2の内壁に沿って渦を巻く流れを発生させ、ジグザグ流路2内で薬液が撹拌されるので径方向の混合が行われる。また、流路内で渦を巻く流れを発生させることにより、流路内のデッドスペースをなくして流体の滞留を防止できる。
図20は、本実施形態の比較例であり、軸方向(流れ方向)の濃度分布のムラを回避する他の方法を示す。図20には、流路を分岐して流体の希釈を行う分岐希釈装置が示されている。この装置は、細管131の中を一定の速度で流れている試料溶液を分析する装置において、流れている試料を複数の流路に分岐する分岐部132を流路の途中に設けることにより試料溶液を分割し、各分岐流路の細管133、134の内径や長さを変化させて検出器135の手前の合流部136で再度合流させ、試料溶液が検出される時間差を利用して希釈する。
しかしながら、図20の分岐希釈装置の技術を流体輸送配管に用いる場合、管路の途中で分岐された長さの異なる管路を設けて再び合流させる配管ラインを設ける必要がある。このため、軸方向(流れ方向)の濃度分布をムラなく流路内で均一化するには分岐した流路を多く設けなくてはならず、その場合には分岐した配管ラインを設けるスペースが大きくなってしまうという問題がある。また、このような配管ラインを施工するには部品点数が多く必要であり煩雑で時間がかかるという問題がある。この点、本実施の形態では、配管を設けるスペースを多く必要とせず、配管施行も容易で、短時間で配管施行を行うことができる。
−第二の実施の形態−
次に、図5〜図10を参照して、本発明の第二の実施形態である静止型流体混合器について説明する。図5は、第二の実施の形態に係る静止型流体混合器の概略構成を示す縦断面図である。第二の実施の形態では、本体部7と、本体部7の周囲を覆う円筒体14とにより、図1と同様の混合流路が形成される。図6(a),(b)は、それぞれ本体部7の正面図および背面図である。
本体部7は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製であり、全体が略円柱形状とされている。本体部7の中心軸上には、長手方向に互いに離間して略直線状の第一流路9と第二流路11が形成されている。本体部7の長手方向両端部には、それぞれ本体部7を貫通して流体入口8および流体出口10が設けられ、流体入口8は第一流路9に連通し、流体出口10は第二流路11に連通している。本体部7の外周面には、周方向をジグザグ状に往復しつつ、長手方向にかけてジグザグ溝12が形成されている。第一流路9の端部は、径方向外側に屈曲され、最も流体入口8側に位置するジグザグ溝12の底面に連通している。
本体部7には、第二流路11からジグザグ溝12の底面にかけて径方向外側に、略直線状の複数の貫通孔(連通孔13)が開口されている。これら連通孔13は、図1に示したのと同様の位置に設けられている。すなわち連通孔13の一端部は、第二流路11に等間隔に接続されるとともに、これらは交互に周方向一方側および周方向他方側に延設され、連通孔13の他端部は、ジグザグ溝12の底面に溝長さ方向において等間隔に接続されている。
円筒体14は、例えばPP(ポリプロピレン)製の筐体であり、略円筒形に形成されている。円筒体14の内径は本体部7の外径と略同径に形成され、円筒体14は、焼きばめによって本体部7外周面にシールされた状態で嵌合されている。本体部7に円筒体14を嵌合させたことにより、本体部7のジグザグ溝12と円筒体14との間にジグザグ流路15が形成される。ジグザグ流路15は、連通孔13を介して複数個所で第二流路11に連通するとともに、ジグザグ流路15の流体入口8側の端部は、第一流路9に連通する。
なお、円筒体14はチューブのような軟質の部材以外でもよく、硬質の部材で形成しても良い。筐体の形状は円筒体以外でもよく、直方体などであっても良い。円筒体14を本体部7にシールした状態で嵌合するのであれば、どのような方法で固定してもよい。焼きばめ以外に溶接や接着でもよい。図7に示すようにPFAチューブ製の円筒体17を本体部16に密着状態で嵌合させ、本体部16の両端にキャップナット18を螺合させることにより円筒体17を本体部16の外周面にシール状態で固定させてもよい。図8に示すように略円筒形の円筒体20をシールリング22を介して本体部19に嵌合し、キャップナット21により円筒体20を本体部19の外周面に固定しても良い。本体部7の形状部はジグザグ流路2を形成できれば円柱状以外の形状でも良く、板状、角柱状であっても良い。
次に、図5を用いて本発明の第二の実施形態である静止型流体混合器の作用について説明する。
静止型流体混合器の上流側から水と薬液を混合させ、一時的に薬液の濃度が濃くなった状態で流すと、流路内で部分的に濃度が濃くなって流れている薬液は、流体入口8から第一流路9に流入してジグザグ流路15に流れる。部分的に濃度が濃くなって流れる薬液はジグザグ流路15の各々の連通孔13によって分割して流れ、部分的に濃度が濃くなった薬液は時間差で第二流路11を流れて濃度の濃くなっていない薬液と各々混ざり合うことで流体の流れ方向に均一化して混合することができる。第二の実施形態の流体の流れ方向の濃度分布がムラなく均一化される作用は第一の実施形態と同様なので説明を省略する。
本実施形態の静止型流体混合器では、第二流路11とジグザグ流路15とを連通する連通孔13を容易に形成できるため、連通孔13の設置位置や設置する数を自由に設定することができ、流れの時間差を細かく均等に調節することができ、流体の流れ方向の濃度分布をムラなくより細かく均一化することができる。本実施形態の静止型流体混合器は、流路が複雑であるにも拘わらず加工が容易であり、部品点数も少ないことから容易に製造することができる。流路構造が小さくまとめられているため、静止型流体混合器を小型化することができ、配管スペースを取らずに設置することもできる。また、静止型流体混合器を配管ラインに接続する場合には、流体入口8と流体出口10に各々継手等で接続するだけで施工が完了するため、配管施工が容易であり、短時間で配管施行を行うことができる。
第二の実施形態の本体部7を製造する場合、本体部7は例えば射出成形によって形成される。本体部7のジグザグ流路15は、例えば螺旋溝のように軸線に対して斜めに交わることが無く、軸線に対して垂直に交わる平面で形成される。このため、ジグザグ流路15の折り返し部分のある面(図6(a))とその反対側の面(図6(b))とで金型を割るように形成すれば、金型製作におけるキャビティ構造がシンプルとなり、金型製作が容易で、アンダーカットとなる部分も無く成形時に型抜きも容易に行うことができる。
ここで連通孔13は、各々の通路断面積が略同一に形成されることが望ましい。これにより各々の連通孔13によって分割される流体の流量が各々一定で流れ、静止型流体混合器に流入した流体は、連通孔13の個数でほぼ等しく分割されて各々時間差をつけて合流して流れるようになり、濃度分布をムラなく均一化することができる。
なお、ジグザグ流路23を流れる流体は、各々の連通孔25から流体が分割して流れることで圧損が発生してジグザグ流路23の下流側の流速が低下するおそれがある。したがって、図8に示すようにジグザグ流路23は、第一流路24と接続した一端部側(流体入口26側)から他端部側(流体出口27側)に向かって通路断面積が漸次小さくなるように形成されることが好ましい。このようにジグザグ流路23の通路断面積を漸次小さくすることで、圧損が起こっても流体が一定の速度で流れるようになり、分割して流れる流体の時間差を安定させることができる。
図8では、ジグザグ溝の底面位置を合わせた本体部19の外周面を、流体入口26側から流体出口27側に向かって漸次縮径するように設け、この外周面形状に合わせた円筒体20を嵌合してジグザグ流路23を形成したが、ジグザグ流路23の第一流路24と接続した一端部側から他端部側に向かって通路断面積が漸次小さくする方法はこれに限らない。例えばジグザグ溝の深さを漸次浅くしたり、ジグザグ溝の幅を漸次狭くしたり、あるいはこれらの複合によって形成しても良い。
また、図9に示すように第二流路28は、流体出口30から上流部(流体入口29側)に向かって漸次縮径するように形成されることが好ましい。これにより、ジグザグ流路31から最初の連通孔32を介して第二流路28へと流れる流体をいち早く第二流路28を介して流体出口30から流出させるとともに、ジグザグ流路31の下流にいくに従い、連通孔32を介して第二流路28を流れる流体の流速を徐々に遅くさせ、分割して流れる流体の時間差をより明確にすることができる。
図10に示すように、第二流路35内にスタティックミキサエレメント36を配置するようにしても良い。スタティックミキサエレメント36は、流路軸心回りで所定角度ずつ交互に逆回りで捻られた複数の捻り板が直列に連結されてなり、これによりスタティックミキサエレメント36が配置された第二流路35を流体が通過すると、捻り板に沿って流体が交互に逆回転で撹拌されて径方向の混合が行われる。その結果、流体混合器の流れ方向と径方向の混合の効果にスタティックミキサエレメントの径方向の混合の効果が加わり、より均一に流体を混合できる。特に、流体に粘度があり、混合されにくい流体の混合には好適である。
−第三の実施の形態−
次に、図11を参照して、本発明の第三の実施形態である静止型流体混合器について説明する。図11は、第三の実施の形態に係る静止型流体混合器の概略構成を示す斜視図である。第三の実施の形態では、第一の実施の形態と同様、例えばチューブなどを配管接続することで静止型流体混合器を構成する。
第三の実施の形態に係る静止型流体混合器は、流体入口45が設けられた、径方向に延在する略直線状の第一流路41と、流体出口46が設けられた、軸方向に延在する略直線状の第二流路43と、第二流路43の周囲を囲むように周方向をジグザグ状に往復しつつ、第二流路43に沿って配設されたジグザグ流路42と、第二流路43から軸方向等間隔に各々分岐され、第二流路43とジグザグ流路42を流れ方向の複数個所で連通する複数の連通流路(分岐流路44a〜44g)とを有する。
ジグザグ流路42の流体入口側一端部には第一流路41が接続され、流体入口45と流体出口46は、軸方向同一側に位置する。ジグザグ流路42の他端部には、最も下流側に位置する分岐流路44gが接続されている。各分岐流路44a〜44gは直線状に形成されてジグザグ流路42と第二流路43に略直角に接続されるとともに、第二流路43の周方向一方側および他方側から図の水平方向に交互に分岐している。なお、第三の実施の形態では、第二流路43が主流路を構成する。
次に、本発明の第三の実施形態である静止型流体混合器の作用について説明する。
静止型流体混合器の上流側から水と薬液を混合させ、一時的に薬液の濃度が濃くなった状態で流すと、流路内で部分的に濃度が濃くなって流れる薬液は、流体入口45から第一流路41に流入してジグザグ流路42を流れる。部分的に濃度が濃くなって流れる薬液がジグザグ流路42の分岐流路44aの接続した箇所を流れた時点で、その一部が分岐流路44aを流れて第二流路43を通って流体出口46へと流れる。残りの薬液はジグザグ流路42の下流側へ流れ、また、部分的に濃度が濃くなって流れる残りの薬液が分岐流路44bの接続した箇所を流れた時点で、その一部が分岐流路44bを流れて第二流路43を通って流体出口46へと流れる。残りの薬液はジグザグ流路42の下流側へ流れ、さらに、部分的に濃度が濃くなって流れる残りの薬液は、分岐流路44bを流れた薬液と同様に分岐流路44cの接続した箇所を流れた時点で、その一部が分岐流路44cを流れて第二流路43を通って流体出口46へと流れる。以下、分岐流路44a、44b、44cと同様に部分的に濃度が濃くなって流れる残りの薬液は分岐流路44d、44e、44f、44gを流れて第二流路43を通って流体出口46へと流れる。
このとき、分岐流路44aを流れる部分的に濃度が濃くなった薬液の一部は、最短ルートで第二流路43を通って他の部分的に濃度が濃くなって流れる薬液よりも早く流体出口46から流出し、時間差で分岐流路44b、分岐流路44c、分岐流路44d、分岐流路44e、分岐流路44f、分岐流路44gの順で徐々に長くなるルートを通って部分的に濃度が濃くなって流れる薬液の一部ずつが流出する。つまり、流路内で部分的に濃度が濃くなって流れる薬液は、静止型流体混合器よって時間差で7つに分割されて流れることとなり、濃度の濃くなっていない薬液と各々混ざり合うことで流体の流れ方向に均一化して混合することができる。特に各々の分岐流路44a〜44gから分割した順に流体出口46までの距離が一定距離ごとに長くなるので、時間差をより明確にすることができる。
なお、図11の分岐流路44a〜44gは、第二流路43の軸線に沿って等間隔の位置になるように設けられているが、各々の分岐流路44a〜44gを流れる流体の時間差を調節するために、第二流路43と接続される位置を自由に設定してもよく、第一流路41と接続した一端部から他端部に向かってジグザグ流路42の通路断面積が漸次小さくなるようにジグザグ流路42を形成しても良い。分岐流路44a〜44gの数も特に限定されない。分岐流路44a〜44gの数を多く設ける方が、流体の流れ方向の濃度分布をムラなくより細かく均一化することができる。
−第四の実施の形態−
次に、図12、図13を参照して、本発明の第四の実施形態である静止型流体混合器について説明する。図12は、第四の実施の形態に係る静止型流体混合器の概略構成を示す縦断面図である。第四の実施の形態では、略円柱状の本体部47と、本体部47の周囲を覆う円筒体52とにより、図11と同様の混合流路が形成される。
本体部47はPTFE製であり、本体部47の中心軸上には第二流路49が設けられ、本体部47の軸方向一端面には第二流路49に連通して流体出口48が設けられている。本体部47の外周面には周方向にジグザグ状に往復するジグザグ溝50が軸方向にかけて延設され、ジグザグ溝50の底面から第二流路49にかけて軸方向等間隔に複数の連通孔51が設けられている。
円筒体52は、例えばPP製の筐体であり、略円筒形に形成されている。円筒体52内径は本体部47の外径と略同径に形成され、円筒体52は、焼きばめによって本体部47の外周面にシールされた状態で嵌合されている。本体部47に円筒体52を嵌合させたことにより、本体部47のジグザグ溝50と円筒体52との間にジグザグ流路53が形成される。円筒体52の一端部側外周面には、流体入口54が設けられ、流体入口54は円筒体52の周壁を貫通する第一流路55に接続されている。円筒体52の嵌合状態では、流体入口54は本体部47の流体出口48側に位置し、最も下流側のジグザグ流路53の端部に連通している。
なお、円筒体52は本体部47とシールした状態で嵌合されているのであればどのような方法で嵌合されても良く、例えば第二の実施形態に記載された種々のバリエーションを適用できる。また、図13に示すように有底円筒状の円筒体56をシールリング59を介して本体部57に嵌合させ、キャップナット58によって円筒体56を本体部57の外周面にシールされた状態で固定しても良い。図12では、流体入口54を円筒体52の周面に設けたが、流体出口48を周面に設けてもよい。
第四の実施形態における流体の流れ方向の濃度分布がムラなく均一化される作用は、第二の実施形態と同様なので説明を省略する。第二の実施形態と同様に連通孔51は、各々の通路断面積が略同一に形成されることが好ましい。ジグザグ流路53は、第一流路55と接続した一端側から他端側に向かって通路断面積が漸次小さくなるように形成されることが好ましく、第二流路49の内周面は、流体出口48から上流部に向かって漸次縮径して形成されることが好ましい。
−第五の実施の形態−
次に、図14を参照して、本発明の第五の実施形態である静止型流体混合器について説明する。図14は、第五の実施の形態に係る静止型流体混合器の概略構成を示す縦断面図であり、フェルール継手を用いた形状の静止型流体混合器を示している。この流体混合器は、略円柱状の本体部66と、本体部66の周囲を覆う一対の円筒部材(第一円筒部61,第二円筒部62)とを有する。なお、第一、第二円筒部61,62は筐体を構成する。
本体部66と円筒部材61、62は、例えばSUS304により構成されている。なお、第一円筒部61と第二円筒部62は同一形状なので、以下では主に第一円筒部61で代表して説明する。第一円筒部61の一端部外周にはフランジ部65が設けられ、他端部には円筒部が縮径された縮径部64が設けられている。縮径部64の縮径された端部にはフェルール継手部65が設けられている。フェルール継手部65の端面には入口開口76が設けられ、入口開口76は、第一円筒部61内部の入口流路77に連通している。なお、第二円筒部62のフェルール継手部の端面には出口開口78が設けられ、出口開口78は第二円頭部62内の出口流路79に連通している。
本体部66の内部には、同軸上に互いに離間して第一流路71および第二流路72が設けられている。本体部66の一端面には、入口流路77と第一流路71とを連通する流体入口69が設けられ、他端面には、出口流路79と第二流路72とを連通する流体出口70が設けられている。本体部66の外周面には、周方向にジグザグ状に往復しつつ、軸方向にかけてジグザグ溝73が設けられ、ジグザグ溝73の軸方向一端部には第一流路71が接続されている。ジグザグ溝73の底面から第二流路72の内周面にかけては、図5と同様に、複数の連通孔75が設けられ、流体出口70に最も近い場所に位置する連通孔75はジグザグ溝73の軸方向他端部に接続されている。
本体部66の両端部は第一、第二円筒部61、62の内周面に合わせた形状に縮径され、外周は第一、第二円筒部61、62の内周と略同径に形成されている。本体部66は第一、第二円筒部61、62の縮径されてない側のフランジ部63、67の開口部に嵌挿されている。各々のフランジ部63、67の端面間にはガスケット74が挟持され、フランジ部63、67はクランプ68により連結されている。このとき、第一、第二円筒部61、62が筐体を形成し、第一、第二円筒部61、62とジグザグ溝73との間にジグザグ流路が形成される。
なお、本実施形態のフランジ部63、67の接続はフェルール継手の接続方法と同様であり、フェルール継手を用いても良い。図14に示した以外の形状であってもフェルール継手を用いて組立容易に流体混合器を形成することができる。例えば、円筒状の筐体の両端部にフェルール継手部を設けた筐体に本体部を嵌合させた構成とすることができる。このとき、本体部の流路の形状を第四の実施形態と同様の形状にしても良く、この場合には、有底円筒状の第一円筒部と、流体入口及び流体出口が設けられた第二円筒部とをフェルール継手部によって接続してもよい。
次に第五の実施形態の作用について説明する。
静止型流体混合器に流入した流体は、流体入口69から本体部66の第一流路71を通ってジグザグ溝73が形成するジグザグ流路へ流入する。本体部66内の流路を流れることで流体の流れ方向の濃度分布がムラなく均一化される作用は第一の実施形態と同様なので説明を省略する。均一化した流体は第二流路72を通って流体出口70から流出される。このとき、本実施形態の静止型流体混合器は分解及び組立が容易であり、フェルール継手部65によって配管ラインへの取り付け取り外しが容易となり、特に分解して部品を洗浄して組み立てる作業が頻繁に行われる食品分野において好適に使用できる。このとき、ジグザグ溝73の底面を円弧状に形成しておくと洗浄が容易となるので好適である。
−第六の実施の形態−
次に、図15を参照して、本発明の第六の実施形態である流体混合器について説明する。図15は、第六の実施の形態に係る流体混合器の概略構成を示す縦断面図である。第六の実施の形態は、Y型ストレーナー形状の流体混合器であり、ボディと81とボディ81内に収容される本体部93とを有する。
ボディ81は、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)製であり、Y型管状に形成され、分岐部を有する。ボディ81の下部の分岐部に中空室82が設けられ、中空室82に連通する連通口83を有する台座84と、中空室82から下方へ開口する開口部85を有している。ボディ81両端面にはフランジ状の入口開口86及び出口開口87が形成され、入口開口86と中空室82に各々連通する入口流路88と、出口開口87と連通口83に各々連通する出口流路89とを有している。ボディ81の端部には蓋体90が取り付けられる。
蓋体90は例えばPVC製であり、円板状に形成され、蓋体90の一端部外周には鍔部91が設けられている。蓋体90はキャップナット92によりボディに取り付けられる。キャップナット92は例えばPVC製であり、円筒状に形成されている。キャップナット92の一方の端部内周には、ボディ81の開口部85外周に設けられた雄ネジ部に螺着される雌ネジ部が設けられ、もう一方の端部には内周方向へ突出する内鍔部が設けられている。キャップナット92は、蓋体90の鍔部91端面に内鍔部が当接し、ボディ81の雄ネジ部に螺着することで、蓋体90を固定し、このボディ81と蓋体90とで筐体を形成する。
なお、蓋体90と本体部93を一体で設けても良い。また、キャップナット92を用いずに蓋体90に雌ねじ部を形成してボディ81に螺着しても良く、ボディ81の開口部85に雌ねじ部を設けて雄ねじ部を有する蓋体90を螺着しても良い。また、固定方法は、ボディ81と蓋体90とを固着できるのであれば螺着以外でもよく、バヨネットやフェルールやねじなど特に限定されない。
本体部93は例えばPVC製であり、円柱状に形成されている。本体部93の一端面に流体出口96と流体出口96に連通する第二流路95が設けられ、第二流路95は本体部93の中心軸の位置に配置されている。本体部93の外周面には周方向にジグザグ状に往復しつつ軸方向にかけてジグザグ溝94が延設され、ジグザグ溝94の外側にジグザグ流路が形成されている。ジグザグ溝94の底面から第二流路95の内周面にかけては等間隔に複数の連通孔97が設けられ、連通孔97を介してジグザグ流路と第二流路95とが連通している。ジグザグ流路の流体出口96側の一端部は、ボディ81の入口流路88に連通し、ジグザグ流路の他端部は、流体出口96側から最も遠い場所に位置する連通孔97に連通している。
本体部93の外周はボディ81の中空室82の内周と略同径に形成され、本体部93の流体出口96の反対側の端部外周には開口部85内周面とシールされるOリングを有する環状溝が設けられている。本体部93はボディ81の開口部85から中空室82に嵌合され、挿入した本体部93の端部を台座84に当接させ、連通口83に本体部93の第二流路95が連通した状態で蓋体90とキャップナット92で固定されている。このとき入口開口86は静止型流体混合器の流体入口となり、入口流路88は静止型流体混合器の第一流路となって、ボディ81の中空室82とジグザグ溝94の内周面でジグザグ流路が形成される。なお、ボディ81の分岐部に中空室82が設けられるのであれば、中空室82はボディ81の下部以外にあってもよい。
次に第六の実施形態の作用について説明する。
静止型流体混合器に流入した流体は、ボディ81の入口開口86から入口流路88を通って本体部93のジグザグ溝94が形成するジグザグ流路へ流入する。本体部93内の流路を流れることで流体の流れ方向の濃度分布がムラなく均一化される作用は、第三の実施形態と同様なので説明を省略する。均一化した流体は第二流路95から出口流路89を通って出口開口87から流出される。このとき、本実施形態の静止型流体混合器は分解及び組立が容易であり、特に分解して部品を洗浄して組み立てる作業が頻繁に行われる食品分野において好適に使用できる。
次に、図16、図17を参照して以上の静止型流体混合器を用いた装置について説明する。
本発明の実施形態に係る静止型流体混合器は、例えば流体の温度または濃度が経時的に変化するライン内に適用される。すなわち、例えばライン内にヒーターを設置し、このヒーターで加熱される時間軸に対する流体の温度にバラツキが生じることで流体の温度が経時的に変化するものや、槽内に浸した固形物を流体内へ溶出させて流すラインで溶出した濃度が経時的に変化するものなどに適用され、静止型流体混合器内を用いることでラインの流体の温度または濃度を均一化することができる。なお、流体として流す物質は気体または流体であれば特に限定されない。
図16は、本実施形態に係る静止型流体混合器を用いた装置の一例を示す図である。図では、2つの物質が各々流れるライン101、102の合流部103の下流側に本実施形態に係る静止型流体混合器106が配置されている。各物質はそれぞれポンプ104,105により供給される。このため、ポンプ104、105の脈動などにより、流体が合流したときの混合比率が経時的に変化することがあるが、静止型流体混合器106により物質の混合比率が均一化されることで、時間軸に対して温度や濃度を一定にすることができる。なお、各ライン101,102に高温流体と低温流体をそれぞれ流した状態で、例えば高温流体が不均一に流れて時間軸に対する流体の温度にバラツキが生じる場合や、既定濃度の流体を他の流体と混合させたときに、混合流体の濃度が経時的に変化する場合などにも有効である。このときの流体は気体、液体、固体、粉体等のいずれでも良く、固体、粉体については、あらかじめ気体または液体と混合しても良い。なお、3つ以上の物質が流れるラインを合流させるように装置を構成し、3つ以上の物質が静止型流体混合器によって混合されるようにしても良い。
図17は、図16の変形例を示す図である。図17では、2つの物質が各々流れるライン107、108の合流部109の下流側に本実施形態に係る静止型流体混合器110を配置するとともに、静止型流体混合器110の下流側に他の物質が流れるライン111が合流する合流部112を設け、合流部112の下流側にも静止型流体混合器113を配置している。これにより3つ以上の物質を同時に混合すると混合ムラが生じる場合に、最初に混合した2つの物質を均一化した後に他の物質を混合して均一化させることで効率よく混合ムラのない均一な混合を行うことができる。例えば水と油と界面活性剤とを混合する場合において、一度に全部を混ぜるとうまく混ざらずに混合ムラが生じるので、予め水と界面活性剤を混合した後で油と混合することによりムラなく均一に混合することができる。水と硫酸を混合して希釈した後、その混合物にアンモニアガスを混合してアンモニアガスを吸収させたり、水と硫酸を混合して希釈した後、その混合物に珪酸ソーダを混合してpH調整させる場合にも、好適に用いることができる。なお、最初に3つ以上の物質を合流させても良く、途中で2つ以上の物質を合流させても良い。また、静止型流体混合器を3つ以上直列に配置し、段階的に他の物質を混合するようにしても良い。
本装置によって混合される異種流体の組み合わせについてさらに説明する。図16の装置において、一方の物質が流れるライン101には水、他方の物質の流れるライン102にはpH調整剤、液体肥料、漂白剤、殺菌剤、界面活性剤または液体薬品のいずれかを流すようにしてもよい。
この場合、水は、純水、蒸留水、水道水、工業用水など混合させる物質の条件に合う水であれば特に限定されない。また水の温度も特に限定されず、温水や冷水であっても良い。pH調整剤は、混合する液体のpH調整に用いられる酸、アルカリであれば良く、塩酸、硫酸、硝酸、フッ酸、カルボン酸、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム水溶液などが挙げられる。液体肥料は、農業用の液状の肥料であれば良く、糞尿や化学肥料などが挙げられる。
漂白剤は化学物質の酸化、還元反応を利用して色素を分解するものであれば良く、次亜塩素酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、過酸化水素、オゾン水、二酸化チオ尿素、亜二チオン酸ナトリウムなどが挙げられる。殺菌剤は病原性あるいは有害性を有する微生物を殺すための薬剤であり、ヨードチンキ、ポビドンヨード、次亜塩素酸ナトリウム、クロル石灰、マーキュロクロム液、グルコン酸クロルヘキシジン、アクリノール、エタノール、イソプロパノール、過酸化水素水、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、クレゾール石鹸液、亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸水、オゾン水などが挙げられる。
界面活性剤は分子内に水になじみやすい部分(親水基)と、油になじみやすい部分(親油基・疎水基)を持つ物質であり、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、モノアルキル硫酸塩、アルキルポリオキシエチレン硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、モノアルキルリン酸塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルカルボキシベタイン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ソルビタンエステル アルキルポリグルコシド 脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルモノグリセリルエーテル、アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸エステルナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホン酸ナトリウム、しょ糖脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルアミノ脂肪酸ナトリウム、アルキルベタイン、アルキルアミンオキシド、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩などが挙げられる。
また、液体薬品の範疇に入るのであれば上記のカテゴリに入らない液体薬品を用いても良く、塩酸、硫酸、酢酸、硝酸、蟻酸、フッ酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化アンモニウム珪酸ソーダ、油などが挙げられる。なお、ここに挙げた液体薬品は上記のカテゴリに該当するものとして使用されることもある。また、一方の物質が流れるライン101に水、他方の物質の流れるライン132にお湯を流しても良く、水とお湯を混ぜて均一で一定の温度に混合させるようにしてもよい。
また、一方の物質が流れるライン101に第一の液体薬品、他方の物質の流れるライン102に第二の液体薬品または金属を流し、これらを流体混合器106で混合させるようにしても良い。ここで、第一、第二液体薬品は混ぜることが可能である液体薬品であれば良く、上記の液体薬品やそれ以外の液体薬品でも良い。例えばフォトレジストとシンナーなどが挙げられる。また、液体薬品は化粧品であっても良い。化粧品は、洗顔料、クレンジング、化粧水、美容液、乳液、クリーム、ジェルといった肌質自体を整えることを目的とする基礎化粧品や、口臭、体臭、あせも、ただれ、脱毛などの防止、育毛又は除毛、ねずみや害虫駆除などの医薬部外品に当たる薬用化粧品などが挙げられる。
金属は主に有機金属化合物であり、微小な粒状、粉体または有機溶剤等に溶解させた液体で使用される。有機金属化合物は、クロロ(エトキシカルボニルメチル)亜鉛のような有機亜鉛化合物、ジメチル銅リチウムのような有機銅化合物、グリニャール試薬、ヨウ化メチルマグネシウム、ジエチルマグネシウムのような有機マグネシウム化合物、n-ブチルリチウムのような有機リチウム化合物、金属カルボニル、カルベン錯体、フェロセンをはじめとするメタロセンなどの有機金属化合物、パラフィンオイルに溶解させた単元素や多元素混合標準液などが挙げられる。また、ケイ素、ヒ素、ホウ素などの半金属の化合物やアルミニウムのような卑金属も含まれる。有機金属化合物は石油化学製品の製造や有機重合体の製造において触媒として好適に使用される。
また、一方の物質が流れるライン101に廃液、他方の物質の流れるライン102にpH調整剤または凝集剤を流し、これらを静止型流体混合器106で混合させるようにしても良い。pH調整剤は上記のpH調整剤が用いられ、凝集剤は廃液の凝集を行うことができるものなら特に限定されず、硫酸アルミニウム、ポリ硫酸第二鉄、ポリ塩化アルミニウム、ポリシリカ鉄、硫酸カルシウム、塩化第二鉄、消石灰などが挙げられる。微生物は廃液の発酵や分解を促すものであれば良く、カビ、酵母など菌類や、バクテリアなどの細菌類などが挙げられる。
また、一方の物質が流れるライン101に第一の石油類、他方の物質の流れるライン102に第二の石油類、添加剤、または水を流し、これらを静止型流体混合器106で混合させるようにしても良い。ここで第一、第二の石油類とは、炭化水素を主成分として他に少量の硫黄、酸素、窒素などさまざまな物質を含む液状の油のことであり、ナフサ(ガソリン)、灯油、軽油、重油、潤滑油、アスファルトなどが挙げられる。ここで言う添加剤は石油類の品質向上や保持のために添加されるものを指し、潤滑油添加剤として洗浄分散剤、酸化防止剤、粘度指数向上剤・流動点降下剤、油性向上剤・極圧添加剤、摩耗防止剤、防錆・防食剤など、グリース添加剤として構造安定剤、充填剤など、燃料油添加剤などが挙げられる。ここで言う水は、純水、蒸留水、水道水、工業用水など混合させる物質の条件に合う水であれば特に限定されない。また水の温度も特に限定されず、温水や冷水であっても良い。
また、一方の物質が流れるライン101に第一の樹脂、他方の物質の流れるライン102に第二の樹脂、溶剤、硬化剤、着色剤を流し、これらを静止型流体混合器106で混合させるようにしても良い。ここで言う樹脂とは、溶融樹脂、液体樹脂などの接着剤の主成分、塗料の塗膜形成成分のことである。溶融樹脂は射出成形や押し出し成形可能な樹脂なら特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド、ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトンなどが挙げられる。
液体樹脂などの接着剤の主成分はアクリル樹脂系接着剤、α-オレフィン系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、エーテル系セルロース、エチレン-酢酸ビニル樹脂接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、塩化ビニル樹脂溶剤系接着剤、クロロプレンゴム系接着剤、酢酸ビニル樹脂系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、シリコーン系接着剤、水性高分子-イソシアネート系接着剤、スチレン-ブタジエンゴム溶液系接着剤、スチレン-ブタジエンゴム系ラテックス接着剤、ニトリルゴム系接着剤、ニトロセルロース接着剤、反応性ホットメルト接着剤、フェノール樹脂系接着剤、変成シリコーン系接着剤、ポリアミド樹脂ホットメルト接着剤、ポリイミド系接着剤、ポリウレタン樹脂ホットメルト接着剤、ポリオレフィン樹脂ホットメルト接着剤、ポリ酢酸ビニル樹脂溶液系接着剤、ポリスチレン樹脂溶剤系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、ポリビニルピロリドン樹脂系接着剤、ポリビニルブチラール樹脂系接着剤、ポリベンズイミダソール接着剤、ポリメタクリレート樹脂溶液系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、ユリア樹脂系接着剤、レゾルシノール系接着剤などが挙げられる。塗料の塗膜形成成分としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂などが挙げられる。
溶剤としてはヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エタノール、メタノールなどが挙げられる。硬化剤としてはポリアミン、酸無水物、アミン類、過酸化物、サッカリンなどが挙げられる。着色剤としては、亜鉛華、鉛白、リトポン、二酸化チタン、沈降性硫酸バリウム、バライト粉、鉛丹、酸化鉄赤、黄鉛、亜鉛黄、ウルトラマリン青、フェロシアン化鉄カリ、カーボンブラックなどの顔料が挙げられる。
ここで上記樹脂が溶融樹脂の場合、成形機や押出機から静止型流体混合器106に溶融樹脂を流す装置を形成しても良い。例えば成形機の場合は、成形機のノズルと金型の間に静止型流体混合器106を配置して射出成形を行えばよく、押出機の場合は、押出機とダイの間に静止型流体混合器106を配置して押出成形を行えばよい。この場合、樹脂内の温度を均一化させ樹脂の粘土を安定させて厚みムラや内部応力の発生を抑えることができ、色ムラをなくすことができる。
また、一方の物質が流れるライン101に第一の食品原料、他方の物質の流れるライン102に第二の食品原料、食品添加剤、調味料、不燃性ガス等を流し、これらを静止型流体混合器106で混合させるようにしても良い。
第一、第二の食品原料とは配管内を流動可能な飲料または食品であれば良く、日本酒、焼酎、ビール、ウイスキー、ワイン、ウォッカなどのアルコール飲料、牛乳、ヨーグルト、バター、クリーム、チーズ、練乳、乳脂などの乳製品、ジュース、お茶、コーヒー、豆乳、水などの飲料、出汁、味噌汁、コンソメスープ、コーンスープ、豚骨スープなどの飲料食品、その他にもゼリー、こんにゃく、プリン、チョコレート、アイスクリーム、キャンディ、豆腐、練り製品、解き卵、ゼラチンなどの各種食品原料などが挙げられる。また流動可能なら個体や粉体でも良く、小麦粉、片栗粉、強力粉、薄力粉、そば粉、粉ミルク、コーヒー、ココアなどの粉原料や、果肉、ワカメ、ゴマ、青海苔、削り節、パン粉、細かく刻む又はすりおろした食品などの小さい固形食品などが挙げられる。
食品添加剤は、黒糖、三温糖、果糖、麦芽糖、蜂蜜、糖蜜、メープルシロップ、水飴、エリスリトール、トレハロース、マルチトール、パラチノース、キシリトール、ソルビトール、ソーマチン、サッカリンナトリウム、サイクラミン酸、ズルチン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、ネオテームなどの甘味料、カラメル色素、クチナシ色素、アントシアニン色素、アナトー色素、パプリカ色素、紅花色素、紅麹色素、フラボノイド色素、コチニール色素、アマランス、エリスロシン、アルラレッドAC、ニューコクシン、フロキシン、ローズベンガル、アシッドレッド、タートラジン、サンセットイエローFCF、ファストグリーンFCF、ブリリアントブルーFCF、インジゴカルミンなどの着色料、安息香酸ナトリウム、ε-ポリリジン、しらこたん白抽出物(プロタミン)、ソルビン酸カリウム、ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ツヤプリシン(ヒノキチオール)などの保存料、アスコルビン酸、トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エリソルビン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、クロロゲン酸、カテキンなどの酸化防止剤、香料などが挙げられる。
調味料は、醤油、ソース、酢、油、ラー油、味噌、ケチャップ、マヨネーズ、ドレッシング、みりんなどの液体のものや、砂糖、塩、胡椒、山椒、粉唐辛子などの粉体のものなどが挙げられる。微生物は食品の発酵や分解を促すものであり、キノコ、カビ、酵母など菌類や、バクテリアなどの細菌類である。菌類としては各種キノコや麹カビ菌などが挙げられ、細菌類として例えばビフィズス菌、乳酸菌、納豆菌などが挙げられる。不燃性ガスとしては炭酸ガスなどが挙げられ、例えば麦汁と炭酸ガスとを混合させてビールを生成するなどに用いられる。
また、一方の物質が流れるライン101に空気、他方の物質の流れるライン102に可燃性ガスを流し、これらを静止型流体混合器106で混合させるようにしても良い。可燃性ガスとしては、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、アセチレン、水素、一酸化炭素、アンモニア、ジメチルエーテルなどが挙げられる。
また、一方の物質が流れるライン101に第一の不燃性ガス、他方の物質の流れるライン102に第二の不燃性ガスまたは蒸気を流し、これらを静止型流体混合器106で混合させるようにしても良い。不燃性ガスとしては、窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴンガス、ヘリウムガス、硫化水素ガス、亜硫酸ガス、硫黄酸化物ガスなどが挙げられる。また、上記の他の組み合わせとして、一方の物質が流れるライン101に水、液体薬品、食品原料、他方の物質の流れるライン102に空気、不燃性ガス、蒸気を流し、これらを静止型流体混合器106で混合させるようにしても良い。
また、一方の物質が流れるライン101に第一の合成中間体、他方の物質が流れるライン102に第二の合成中間体、添加剤、液体薬品または金属等を流し、これらを静止型流体混合器106で混合させるようにしても良い。第一、第二の合成中間体とは、目標化合物までの多段階の合成経路の中で現れる合成が途中の段階の化合物のことを言い、複数の薬品を混合させた合成途中のものや、樹脂の精製途中のものや医薬中間体などが挙げられる。
なお、以上の異種流体を図17の装置を用いて混合させるようにしても良い。また、図16、図17の静止型流体混合器を用いた装置において、合流する前の物質の流れる各々のラインにヒーターまたは気化器を設けても良く、静止型流体混合器の下流側に熱交換器を設けても良い。さらに、合流する前の一方の物質の流れるラインに計測器を配置し、計測器で計測されたパラメーターに応じて他方の物質の流れるラインのポンプの出力を調整する制御部を設けても良く、他方の物質の流れるラインに制御弁を配置し、計測器のパラメーターに応じて制御弁の開度を調整する制御弁を設けても良い。このとき、計測器は必要な流体のパラメーターを計測できれば流量計、流速計、濃度計、pH測定器でも良い。また、ラインの合流部の下流側の流路にスタティックミキサーを設置しても良い。この場合、静止型流体混合器で流路の軸方向の均一化を行い、スタティックミキサーで流路の径方向均一化を行うので、より均一な流体の混合を行うことができる。
以上の静止型流体混合器における本体部7、47、66、93、円筒体14、52、第一、第二円筒部61、62、ボディ81、蓋体90、キャップナット92等の各部品の材質は、樹脂製であればポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどいずれでも良い。特に流体に腐食性流体を用いる場合は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオロライド、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂などのフッ素樹脂であることが好ましく、フッ素樹脂製であれば腐食性流体に用いることができ、また腐食性ガスが透過しても配管部材の腐食の心配がなくなるため好適である。本体部または筐体を形成する部材を透明または半透明な材質で形成しても良く、この場合には流体の混合の状態を目視で確認できるため好適である。また、静止型流体混合器に流す物質によっては各部品の材質は鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス、チタンなどの金属や合金であっても良い。
上記実施の形態では、分岐流路4a〜4g,44a〜44gや連通孔13,25,32,51,75,97によりジグザグ流路と主流路を流れ方向の複数個所で連通するようにしたが、連通流路の構成は上述したものに限らない。例えば複数の連通流路を各部で異なった形状(例えば断面積の異なる形状)としたり、連通流路の配置されるピッチを長手方向で変更するようにしてもよい。主流路や連通流路は直線状でなくてもよい。ジグザグ流路2を環状としたが、主流路の周囲を覆うように設けられるのであれば、他の形状(例えば矩形状)でもよい。ジグザグ流路2により主流路の全周を覆うようにしたが、全周より少ない周(例えば半周)を覆うのでもよい。図5や図12において、本体部7,54の外周面にジグザグ溝12,50を設けるようにしたが、本体部7,47と筐体(円筒体14,52)との嵌合面にジグザグ流路15,53を形成するのであれば、他の部材(例えば筐体の内周面)にジグザグ溝を設けてもよい。本体部と筐体との間に、ジグザグ状の孔が開口されたリング状部材を介装するようにしてもよい。上記実施の形態(例えば図1)では、第一流路1の端部に流体入口部としての流体入口5を設けるとともに、第二流路3の端部に流体出口部としての流体出口6を設けた。あるいは逆方向の流れの場合には、第一流路1の端部に流体出口部としての流体入口5を設けるとともに、第二流路3の端部に流体入口部としての流体出口6を設けた。しかし、本発明における流体入口部および流体出口部の構成はこれに限らず、例えばジグザグ流路の端部に直接、流体入口部や流体出口部を設けてもよい。図16では、ライン101,102と合流部103により、図17では、ライン107,108,111と合流部109,112により、それぞれ複数の異種流体を合流して導く流路を形成したが、流路形成手段はこれに限らない。
なお、上記第一の実施の形態〜第六の実施の形態を任意に組み合わせて静止型流体混合器を構成してもよい。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の静止型流体混合器に限定されない。
1 第一流路
2 ジグザグ流路
3 第二流路
4a〜4g 分岐流路
5 流体入口
6 流体出口
7 本体部
8 流体入口
9 第一流路
10 流体出口
11 第二流路
12 ジグザグ溝
13 連通孔
14 円筒体
15 ジグザグ流路
36 スタティックミキサーエレメント
41 第一流路
42 ジグザグ流路
43 第二流路
44a〜44g 分岐流路
45 流体入口
46 流体出口
47 本体部
48 流体出口
49 第二流路
50 ジグザグ溝
51 連通孔
52 円筒体
53 ジグザグ流路
54 流体入口
55 第一流路

Claims (14)

  1. 第一流路と第二流路からなる主流路と、
    該第二流路の周囲を囲むようにジグザグ状に往復しつつ、第二流路に沿って延設され、一端部に該第一流路が連通するジグザグ流路と、
    前記第二流路と前記ジグザグ流路を流れ方向の複数個所で連通する複数の連通流路と、
    前記第一流路または前記第二流路の端部に設けられた流体入口部と、
    前記流体入口部とは異なる、前記第一流路または前記第二流路の端部に設けられた流体出口部とを有することを特徴とする静止型流体混合器。
  2. 前記主流路の第一流路と第二流路が、互いに離間して略直線状に形成され、
    前記流体入口部は、前記第一流路の端部に設けられ、
    前記流体出口部は、前記流体入口部の反対側の前記第二流路の端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の静止型流体混合器。
  3. 前記ジグザグ流路の流路断面積は、前記第一流路と接続する一端部側から他端部側に向かって徐々に小さくされていることを特徴とする請求項1または2に記載の静止型流体混合器。
  4. 前記第二流路の流路断面積は、一端部側の流体入口部または流体出口部から他端部側に向かって徐々に小さくされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の静止型流体混合器。
  5. 前記複数の連通流路の流路断面積は、互いに略同一であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の静止型流体混合器。
  6. 本体部と、
    該本体部に嵌合する筒状の筐体とを有し、
    前記主流路および前記連通流路は、前記本体部の内部に形成され、
    前記ジグザグ流路は、前記本体部と前記筐体との嵌合面に形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の静止型流体混合器。
  7. 前記流体入口部および前記流体出口部は、それぞれ前記本体部の長手方向両端部に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の静止型流体混合器。
  8. 前記流体入口部および前記流体出口部の少なくとも一方は、前記筐体を貫通して設けられていることを特徴とする請求項6に記載の静止型流体混合器。
  9. 前記筐体の端部にフェルール継手部が設けられていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の静止型流体混合器。
  10. 前記筐体は、フランジ部を介して長手方向に連結される一対の円筒部材からなり、
    前記本体部は、前記一対の円筒部材の内側に収容され、前記一対の円筒部材の前記フランジ部同士が連結されることにより固定されることを特徴とする請求項9に記載の静止型流体混合器。
  11. 前記筐体は、
    一端部が開口された分岐部を有するボディと、
    前記分岐部の開口を閉塞する蓋体とを有し、
    前記分岐部は、中空室を形成するとともに、この中空室を介して前記ボディ内に入口流路と出口流路が形成され、前記本体部は、前記ボディの中空室に嵌合して配置されることを特徴とする請求項6,8,9のいずれか1項に記載の静止型流体混合器。
  12. 前記主流路、前記ジグザグ流路、前記流体入口部および前記流体出口部の少なくともいずれかに、スタティックミキサエレメントが配置されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の静止型流体混合器。
  13. 前記スタティックミキサエレメントは、流路軸心回りで所定角度ずつ交互に逆回りで捻られた複数の捻り板が直列に連結されてなることを特徴とする請求項12に記載の静止型流体混合器。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の静止型流体混合器と、
    この静止型流体混合器に複数の異種流体を合流して導く流路を形成する流路形成手段とを備えることを特徴とする静止型流体混合器を用いた装置。
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