JP5483940B2 - 吸収体及び吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲル化剤含有層と、吸熱剤含有層とを含む吸収体であって、上記ゲル化剤含有層が、上記吸熱剤含有層よりも表面側に存在する吸収体、並びに当該吸収体を含む吸収性物品に関する。
吸収体、及びそれを含む吸収性物品は、使い捨ておむつ、生理用製品、医療用血液吸収物品、ペット飼育用製品等において、体液又は排泄物等の液体を処理するために用いられており、優れた吸水性能が求められている。吸収体、及びそれを含む吸収性物品には、物品の軽量化、薄型化等が求められており、また環境への配慮や衛生面から、使用後の焼却量の低減又は水洗トイレへの廃棄を可能にする水解性、生分解性等が検討されている。
吸収体として、自重の数十倍〜数千倍の水を吸収することができるアクリル酸系吸収材が知られ、複数の製品に用いられている。特に、ポリアクリル酸塩架橋体等から成る高吸水性ポリマーの粒子がパルプ繊維中に分散されている吸収体は、使い捨ておむつ、生理用製品、医療用血液吸収物品、ペット飼育用製品等の分野で広範囲に用いられている。
しかし、上記アクリル酸系吸収材は、水分を取り込む際に発熱することが知られており、例えば、市販のアクリル酸系吸収材を含むオムツに、人工尿100mLを投入した場合には、図7の比較例2に示されるように、オムツ内温度が約20分間にわたり約2℃上昇する。またその際に、オムツ内の相対湿度は、ほぼ100%に達する。この温度及び湿度の変化は、自律神経の働きが未発達で、温度調節機能の未熟な赤ちゃんにとって、大きなストレスとなると考えられる。さらに、排尿後の高温高湿状態により、赤ちゃんは、ムレによる不快さを感じ、肌の恒常性バランスを崩しやすいので、おむつカブレ等を誘発しやすいと考えられる。従って、オムツ内環境を向上させる観点から、上記アクリル酸系吸収材に代わる新たな吸収材が求められている。
さらに、上記アクリル酸系吸収材は、体液又は排泄物等の液体が、吸収材が存在する位置まで到達した後に吸収、保液及び/又は固定するものであって、すべての液体が吸収剤の位置に到達するまでに時間がかかり、液体が固定化される前に液モレが発生する場合がある。また、上記アクリル酸系吸収材は、満足な吸収性能を得るためには、比較的大量に用いられる必要があり、「製品の軽量化」が困難である問題点を有する。
さらに、上記アクリル酸系吸収材は、その特性として、液体を吸収した後に、当該吸収材の粒子が周囲の空気を取り込みながら体積を大きく増加させるので、吸収後にその厚みが厚くなる傾向があり、「着用中の違和感」及び/又は「吸収性能の低下」が生ずる場合がある。また、上記アクリル酸系吸収材は、イオン交換水に対する吸収率は非常に高いものの、体液等のイオン含有液体に対する吸収率は大きく下がる傾向がある。吸収性能を高めるために、アクリル酸系吸収材の架橋度を下げる試みも行われているが、ゲル強度が低下する等の問題がある。さらに、環境保護の観点から、吸収性物品には、水解性及び/又は生分解性が求められているが、上記アクリル酸系吸収材は、水解性及び生分解性のいずれも満足できる水準にはなく、新たな吸収剤が求められている。
上記アクリル酸系吸収材の種々の問題点を改良するために、アクリル酸系吸収材を用いない吸収体、例えば、多糖類を用いる吸収体が検討されている。例えば、特許文献1には、多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類を含有し、且つ該多糖類が体液又は排泄物中の水分中に溶解又は解離し得る状態で存在している、体液又は排泄物の増粘処理物品等が提案されている。
特開2000−201976号公報
しかし、特許文献1に開示される体液又は排泄物の増粘処理物品は、表面側の最上層に多糖類が配置され、体液を吸収した場合に、多糖類により増粘されたがゲル化していない体液が肌に戻りやすく、さらに増粘した体液がさらなる吸収を阻害するので、「肌荒れ」が発生しやすいという問題点がある。
従って、これらの問題点を解決する吸収体及び吸収性物品が求められている。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ゲル化剤含有層と、吸熱剤含有層とを含む吸収体であって、上記ゲル化剤含有層におけるゲル化剤が、多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類及び多価金属イオンを供給可能な物質を含み、そして上記ゲル化剤含有層が、上記吸熱剤含有層よりも表面側に存在することを特徴とする吸収体により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
特に、本発明は、以下の態様に関する。
[態様1]
ゲル化剤含有層と、吸熱剤含有層とを含む吸収体であって、
上記ゲル化剤含有層におけるゲル化剤が、多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類及び多価金属イオンを供給可能な物質を含み、そして
上記ゲル化剤含有層が、上記吸熱剤含有層よりも表面側に存在することを特徴とする、
上記吸収体。
[態様2]
上記多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類が、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、ペクチン、ゲランガム、カラギーナン、グルコマンナン及びグアーガムから成る群から選択される、態様1に記載の吸収体。
[態様3]
上記多価金属イオンを供給可能な物質が、リン酸カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、酢酸カルシウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、リン酸アルミニウム及び酢酸アルミニウムから成る群から選択される、態様1又は2に記載の吸収体。
[態様4]
上記吸熱剤が、クエン酸及び炭酸水素ナトリウムである、態様1〜3のいずれか一つに記載の吸収体。
[態様5]
上記ゲル化剤が、有機酸及び/又は多価金属イオン捕捉剤をさらに含む、態様1〜4のいずれか一つに記載の吸収体。
[態様6]
上記有機酸が、グルコノ−δ−ラクトン、アジピン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸及び酢酸から成る群から選択される、態様5に記載の吸収体。
[態様7]
上記多価金属イオン捕捉剤が、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム及びピロリン酸ナトリウムから成る群から選択される、態様5又は6に記載の吸収体。
[態様8]
上記吸熱剤含有層において、上記吸熱剤が、上記吸熱剤含有層の少なくとも一部の領域に配置されている、態様1〜7のいずれか一つに記載の吸収体。
[態様9]
粉砕パルプ繊維層をさらに含む、態様1〜8のいずれか一つに記載の吸収体。
[態様10]
上記粉砕パルプ繊維層が、上記ゲル化剤含有層と、上記吸熱剤含有層との間にある、態様9に記載の吸収体。
[態様11]
高吸収性ポリマー含有層をさらに含む、態様1〜9のいずれか一つに記載の吸収体。
[態様12]
上記高吸収性ポリマー含有層が、上記吸熱剤含有層よりも裏面側にある、態様11に記載の吸収体。
[態様13]
液透過性トップシート及び液不透過性バックシート、並びに当該2つのシート間に配置された態様1〜12のいずれか一つに記載の吸収体を含む吸収性物品。
[態様14]
使い捨てオムツ又は尿取りパッドである、態様13に記載の吸収性物品。
本発明の吸収体は、ゲル化剤含有層が、排尿等の液体を吸収した際に液体及び周囲環境の温度を上昇させにくいので、着用時にカブレにくい。
本発明の吸収体は、吸熱剤含有層が排尿等の液体を吸収した際に液体及び周囲環境の温度を積極的に下げるので、着用時にカブレにくい。
本発明の吸収体は、多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類が大量の液体を吸収した後に当該多糖類を増粘させ、単位質量の多糖類当たりの液体吸収率及び保持率を高くし、そしてゲル化剤の量を少なくすることができるので、吸収体及び吸収性物品を軽量化及び/又は薄型化することができる。
図1は、表面側から順に、表面シート、ゲル化剤含有層、吸熱剤含有層及び裏面シートから成る吸収体の断面図である。 図2は、表面側から順に、表面シート、ゲル化剤含有層、粉砕パルプ繊維層、吸熱剤含有層及び裏面シートから成る吸収体の断面図である。 図3は、表面側から順に、表面シート、ゲル化剤含有層、吸熱剤含有層、高吸収性ポリマー含有層及び裏面シートから成る吸収体の断面図である。 図4は、液透過性トップシート及び液不透過性バックシート、並びに当該2つのシート間に配置された図1に示す吸収体を含む吸収性物品の断面図である。 図5は、吸熱剤の配置のバリエーションを示す吸熱剤含有層の平面図である。 図6は、吸収体に人工尿を投入した後の温度変化を示すグラフである。 図7は、吸収体に人工尿を投入した後の温度変化を示すグラフである。
以下に、本発明を詳細に説明する。
<<吸収体>>
[多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類]
本明細書において、「多糖類」は、単糖類が複数結合した糖類を意味する。本明細書において、「多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類」は、後述の多価金属イオンの存在下で架橋構造を形成し、系を増粘させる多糖類を意味する。
上記多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類としては、例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、ペクチン、ゲランガム、カラギーナン、グルコマンナン、グアーガム、ローカストビンガム、キサンタンガム、グルコース、カルボキシメチルデンプン、マンノース、ガラクトース、アラビノース、フコース、リボース、フルクトース及びデキストランを挙げることができる。好ましくは、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、ペクチン、ゲランガム、カラギーナン、グルコマンナン及びグアーガムが挙げられる。特に好ましいのは、入手のしやすさの観点から、アルギン酸ナトリウムである。
アルギン酸ナトリウムは、海藻類から作られる多糖類であり、海藻の食物繊維の主成分をなすものである。水に溶解して増粘するが、多価金属イオンと反応してゲルを形成することができる。アルギン酸ナトリウムには、β−(1→4)−D−マンヌロン酸(M体)とα−(1→4)−L−グルコン酸(G体)の2種類のウロン酸から成る直鎖状多糖でM−M結合のみからなるM体、G−G結合のみからなるG体、MとGがランダムに配列したランダム体が存在し、M体とG体の比率により、ゲルの性質が大きく異なる。アルギン酸ナトリウムは、天然物由来であるので、生分解性、生体安全性を有し、液体の流動抑制性、粘着性、低摩擦性等の性質を有しているので、食品添加物、糊剤、医薬品、化粧品、創傷被覆材など広い用途に使用されている。
アルギン酸ナトリウムは、溶解時の粘度が異なる複数のグレードが市販されているが、本発明の吸収体には、いずれの粘度グレードをも用いることができる。増粘性及び/又はゲル強度の得られやすさの点を考慮すると、高粘度タイプが望ましく、1質量%水溶液で100mPa・s以上、好ましくは500mPa・s以上の粘度を有するものがよい。
上記多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類の量は、例えば、当該多糖類の種類及び分子量、多価金属イオンを供給可能な物質の種類及び価数、並びに吸収体の用途及び吸収すべき液体の量によって変化するが、一般的には、坪量として、10〜1,000g/m2である。また、上記多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類としてアルギン酸ナトリウムを用いる場合には、その量は、例えば、坪量として20〜150g/m2である。
本発明の吸収体に含まれる多糖類の形態としては、例えば、粉体、繊維様構造体、フィルム、発泡体及び基材に固定化された複合体が挙げられる。また、1種又は2種以上の形態の上記多糖類を、吸収体に用いることができる。例えば、2種以上の形態を併用して、多糖類のゾル化及び/又はゲル化のタイミングを調整することができる。
上記粉体としては、市販の粒状物そのままの形態が挙げられる。しかし、例えば、市販の粒状物の粒径が小さい場合には、凝集を防ぐために、例えば、有機溶媒又は可塑剤を用いた造粒、界面活性剤によるコーティング等により市販の粒状物を処理することができる。上記造粒に用いられる有機溶媒としては、低級アルコール、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール及びプロピルアルコールを挙げることができ、造粒に用いることができる可塑剤としては、グリセリンを挙げることができる。
例えば、造粒は、粉体を上記有機溶媒又は可塑剤と混合して、分散させ、次いで乾燥させることによって、簡潔に実施することができる。上記粉体は、体液等の液体に対する親和性が高いため、凝集物をそのまま用いた場合には、未溶解部分が生じやすい。従って、粒径を大きくして凝集を防ぐことができ、さらに表面積を大きくすることができる造粒は有用である。
上記繊維様構造体としては、任意の製法により製造されたもの、例えば、紡糸し、乾燥させ、繊維様としたものが挙げられる。
上記フィルムとしては、成膜し、乾燥させてシート状としたものが挙げられる。上記フィルムは、平滑で且つ均一な厚みを有するのが一般的であるが、エンボス加工等による凹凸又は3次元構造を有することができる。また、様々な形の開孔や千鳥状等の非連続パターンの切れ目を有してもよく、破砕されたフレーク状であることができる。さらに上記フィルムは、単層又は複層であることができ、層ごとに溶解速度又は溶解量を変化させることができる。
上記発泡体としては、任意の製法により製造されたものを用いることができ、例えば、発泡剤及び/又はガスと、泡安定剤とを用いて、泡を多糖類溶液に内包させ、成膜し、乾燥させ、発泡体化したものが挙げられる。上記発砲体の発泡率は特に制限されるものではなく、例えば、数倍〜数十倍に発泡させたものを用いることができる。
上記複合体としては、上記多糖類及び基材の複合体、例えば、上記多糖類が基材に固定化されたものが挙げられる。上記多糖類を基材に固定化するために、バインダーを用いることができる。バインダーを用いる場合には、体液等の液体の接触する際に、多糖類の溶解を阻害しないものが好ましい。上記バインダーとしては、例えば、水溶性接着剤として作用するデンプン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール及びその他の水溶性高分子を挙げることができる。
上記複合体用の基材としては、上記多糖類を保持できるものであれば特に制限されず、任意の基材を用いることができる。上記基材としては、例えば、フィルム、シート、及びこれらの開孔物、切り目入り物若しくは引き裂き物、又は布帛、例えば、織布、不織布、編み物、網等が挙げられ、体液等の液体の接触時に多糖類の溶解を阻害しないものが好ましい。
[多価金属イオンを供給可能な物質]
本発明の吸収体に含まれる「多価金属イオンを供給可能な物質」は、2価以上の金属イオンを放出することができる水溶性物質、例えば、2価以上の金属イオンを含む塩を意味する。上記多価イオンは、上述の多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類を架橋し、ゲル化させる。
上記2価以上のイオンとしては、例えば、カルシウムイオン及びアルミニウムイオンを挙げることができる。
上記多価金属イオンを供給可能な物質としては、例えば、水溶性カルシウム塩又は有機酸の存在下で水溶性を示すカルシウム塩、例えば、リン酸カルシウム、例えば、第1リン酸カルシウム、第2リン酸カルシウム、第2リン酸カルシウム二水和物及び第3リン酸カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム及び酢酸カルシウム、並びに水溶性アルミニウム塩又は有機酸の存在下で水溶性を示すアルミニウム塩、例えば、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、リン酸アルミニウム及び酢酸アルミニウムが挙げられる。
ゲル化の速度が速い方が好ましい用途には、水溶解度の高いものを用いることができ、そしてゲル化の速度が遅い方が好ましい用途には、水溶解度の低いもの又は有機酸の存在下で水溶性を示すものを用いることができる。
上記多価金属イオンを供給可能な物質が、多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類をゲル化させる機構は、以下の通りである、
(1)吸収体に浸透した液体中に、ゲル化剤の各成分が溶解し始める、
(2)多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類が溶解することにより、液体の粘度が上がり、流動性が抑制される、そして
(3)多価金属イオンを供給可能な物質から多価金属イオンが放出され、放出された多価金属イオンが、上記多糖類をゲル化させる。
上記多価金属イオンを供給可能な物質の量は、例えば、当該物質の種類及び価数、上記多糖類の種類及び分子量、並びに吸収体の用途及び吸収すべき液体の種類及び量によって変化するが、一般的には、坪量として、20〜150g/m2、好ましくは50〜100g/m2である
本発明の吸収体に含まれる多価金属イオンを供給可能な物質の形態としては、例えば、粉体又は基材に固定化された複合体が挙げられる。
上記粉体としては、市販の粒状物を、そのまま粉体として用いることができる。しかし、例えば、市販の粒状物の粒径が小さい場合には、凝集を防ぐために、上述の「多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類」の項で説明したように、粉体を処理することができる。
なお、本発明の吸収体では、後述の有機酸及び多価金属イオン捕捉剤を用いることにより、ゲル化を所望の通りに促進及び/又は抑制することができる。しかし、上記多価金属イオンを供給可能な物質を、界面活性剤、ゼラチン、オブラート等でコーティングする手法、又はマイクロカプセル等で被覆する手法を用いることによっても、上記多価金属イオンを供給可能な物質の溶解を制御し、そしてゲル化のタイミングを制御することができる。
上記複合体としては、上記多価金属イオンを供給可能な物質及び基材の複合体、例えば、上記多価金属イオンを供給可能な物質が基材に固定化されたものが挙げられる。上記多価金属イオンを供給可能な物質を基材に固定化するために、バインダーを用いることができる。バインダーを用いる場合には、体液等の液体の接触する際に、多価金属イオンを供給可能な物質の溶解を阻害しないものが好ましい。上記バインダーとしては、例えば、水溶性接着剤として作用するデンプン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール及びその他の水溶性高分子を挙げることができる。
上記基材としては、上記多価金属イオンを供給可能な物質を保持できるものであれば特に制限されず、任意の基材を用いることができる。上記基材としては、例えば、布帛、例えば、織布、不織布、フィルム及びシートが挙げられ、上述の「多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類」の項で記載されたものと同一のものを用いることができる。
本発明の吸収体中のゲル化剤は、所望により、有機酸及び/又は多価金属イオン捕捉剤をさらに含むことができる。
[有機酸]
本発明において、有機酸は、ゲル化剤の任意成分である。
本明細書において、「有機酸」は、系のpHを下げることができる有機化合物を意味する。本発明の吸収体に用いられる有機酸としては、例えば、グルコノ−δ−ラクトン、アジピン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸及び酢酸を挙げることができる。有機酸は、単独もしくは複数組み合わせて用いてもよい。
上記有機酸が、多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類のゲル化を促進させる機構は、以下の通りである。
(1)吸収体に浸透した液体中に、ゲル化剤内の各成分が溶解し始める、
(2)多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類が溶解することにより、液体の粘度が上がり、流動性が抑制される、
(3)有機酸が溶解して、液体のpHを低下させる、特に、有機酸としてグルコノ−δ−ラクトンを用いた場合には、グルコン酸との平衡反応が生じ、溶液のpHを、徐々に低下させる、そして
(4)pHが低下することにより、多価金属イオンを供給可能な物質から多価金属イオンが放出されやすくなり、放出された多価金属イオンが、上記多糖類をゲル化させ、液体のゲル化が促進される。
上記有機酸の量は、特に制限されるものではなく、例えば、用いられる多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類、多価金属イオンを供給可能な物質及び多価金属イオン捕捉剤の種類及び量によって異なるものではあるが、一般的には、系のpHを低下させ、多価金属イオンを供給可能な物質の溶解速度を調整し、ゲル化を促進させる量であり、例えば、上記多価金属イオンを供給可能な物質の量に基づいて、25〜200質量%である。また、上記有機酸としてグルコノ−δ−ラクトンを用いる場合には、その量は、例えば、坪量として20〜150g/m2である。
本発明の吸収体に含まれる有機酸の形態としては、例えば、粉体又は基材に固定化された複合体が挙げられる。
上記粉体としては、市販の粒状物を、そのまま粉体として用いることができる。しかし、例えば、市販の粒状物の粒径が小さい場合には、凝集を防ぐために、上述の「多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類」の項で説明したように、粉体を処理することができる。
上記複合体としては、上記有機酸及び基材の複合体、例えば、上記有機酸が基材に固定化されたものが挙げられる。上記有機酸を基材に固定化するために、バインダーを用いることができる。バインダーを用いる場合には、体液等の液体の接触する際に、上記有機酸の溶解を阻害しないものが好ましい。上記バインダーとしては、例えば、水溶性接着剤として作用するデンプン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール及びその他の水溶性高分子を挙げることができる。
上記基材としては、上記有機酸を保持できるものであれば特に制限されず、任意の基材を用いることができる。上記基材としては、例えば、布帛、例えば、織布、不織布、フィルム及びシートが挙げられ、上述の「多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類」の項で記載されたものと同一のものを用いることができる。
有機酸を上記ゲル化剤に加えると、ゲル化の速度が速くなり、そして肌への戻りを簡潔に制御できるので、吸収体の構造を単純化することができる。
[多価金属イオン捕捉剤]
本発明において、多価金属イオン捕捉剤は、ゲル化剤の任意成分である。
本明細書において、「多価金属イオン捕捉剤」は、例えば、上記多価金属イオンを供給可能な物質、又は体液等の液体に由来する多価金属イオンを捕捉する化合物、例えば、多価金属イオンと錯体を形成する化合物を意味する。本発明の吸収体に用いられる多価金属イオン捕捉剤としては、例えば、カルボン酸塩、例えば、クエン酸ナトリウム、リン酸塩、例えば、ポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム及びピロリン酸ナトリウムが挙げられる。
上記多価金属イオン捕捉剤が、多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類のゲル化を抑制する機構は、以下の通りである。
(1)吸収体に浸透した液体中に、ゲル化剤の各成分が溶解し始める、
(2)多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類が溶解することにより、液体の粘度が上がり、流動性が抑制される(増粘する)、
(3)溶解した多価金属イオン捕捉剤が、多価金属イオンを供給可能な物質から放出された多価金属イオンを捕捉する(例えば、多価金属イオンと錯体を形成する)、そして
(4)多価金属イオンが捕捉されることにより、溶液中の多価金属イオン濃度が上がらず、ゲル化が抑制される。
上記多価金属イオン捕捉剤の量は、特に制限されるものではなく、用いられる多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類、多価金属イオンを供給可能な物質及び有機酸の種類及び量によって異なるが、例えば、上記多価金属イオンを供給可能な物質の量に基づいて、0.1〜1質量%である。
本発明の吸収体に含まれる多価金属イオン捕捉剤の形態としては、例えば、粉体又は基材に固定化された複合体が挙げられる。
上記粉体としては、市販の粒状物を、そのまま粉体として用いることができる。しかし、例えば、市販の粒状物の粒径が小さい場合には、凝集を防ぐために、上述の「多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類」の項で説明したように、粉体を処理することができる。
上記複合体としては、上記多価金属イオン捕捉剤及び基材の複合体、例えば、上記多価金属イオン捕捉剤が基材に固定化されたものが挙げられる。上記多価金属イオン捕捉剤を基材に固定化するために、バインダーを用いることができる。バインダーを用いる場合には、体液等の液体の接触する際に、上記多価金属イオン捕捉剤の溶解を阻害しないものが好ましい。上記バインダーとしては、例えば、水溶性接着剤として作用するデンプン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール及びその他の水溶性高分子を挙げることができる。
上記基材としては、上記多価金属イオン捕捉剤を保持できるものであれば特に制限されず、任意の基材を用いることができる。上記基材としては、例えば、布帛、例えば、織布、不織布、フィルム及びシートが挙げられ、上述の「多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類」の項で記載されたものと同一のものを用いることができる。
上記ゲル化剤に多価金属イオン捕捉剤を加えると、ゲル化の速度が遅くなり、上記多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類の単位質量当たりの液体吸収率が高くなるので、吸収体の構造を単純化することができる。
[ゲル化剤含有層]
本明細書において、「ゲル化剤」は、多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類と、多価金属イオンを供給可能な物質と、所望による有機酸及び多価金属イオン捕捉剤とを含むものを意味する。また、本明細書において、「ゲル化剤含有層」は、上述のゲル化剤を含む層を意味する。
本発明に用いられるゲル化剤含有層において、ゲル化剤の各成分、すなわち、多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類と、多価金属イオンを供給可能な物質と、所望による有機酸及び多価金属イオン捕捉剤とを、当該層に、それぞれ別個に導入することができる。上記成分を別個に導入する場合には、個々の成分を、それぞれ、上述の形態で導入することができる。
さらに、本発明に用いられるゲル化剤含有層において、多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類と、多価金属イオンを供給可能な物質と、所望による有機酸及び多価金属イオン捕捉剤とを混合してゲル化剤を調製した後、当該層に導入することができる。事前にゲル化剤を調製する場合、導入されるゲル化剤の形態としては、例えば、粉体、繊維様構造体、フィルム、発泡体及び基材に固定化された複合体が挙げられる。
上記粉体、繊維様構造体、フィルム、発泡体、基材に固定化された複合体としては、上述の「多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類」の項で説明したものと同一の形態であることができる。
本発明に用いられるゲル化剤含有層は、アクリル酸系吸収材の層と比較して、液体を吸収する際の体積膨潤が少なく、吸収後の吸収性物品の変形が少ないので、吸収性能の低下を抑制し、そして装着中の違和感を軽減することができる。
また、本発明に用いられるゲル化剤含有層は、アクリル酸系吸収材の層と比較して、液体を吸収する際の体積膨潤が少なく、吸収後の吸収性物品の厚みの増加が少ないので、吸収性能の低下を抑制し、そして装着中の違和感を軽減することができる。
さらに、本発明に用いられるゲル化剤含有層は、溶解及びゲル化の際に空気を取り込むことが少ないので、単位体積の液体を吸収した場合の体積増加率が小さく、変形しにくい。
[吸熱剤含有層]
本明細書において、「吸熱剤」は、水に溶解する際に吸熱する物質を意味する。水に溶解する際に吸熱する物質には、水への溶解そのものが吸熱反応である物質(すなわち、溶解熱が負である物質)のみならず、水に溶解して吸熱反応を生じる物質、例えば、酸及び塩基の組み合わせであって、水に溶解して中和する際の反応が吸熱であるものも含まれる。また、本明細書において、「吸熱剤含有層」は、上述の吸熱剤を含む層を意味する。
上記溶解熱が負である物質としては、例えば、糖類、例えば、グルコース、糖アルコール、例えば、エリトリトール、キシリトール、マンニトール、マルチトール、ソルビトール、アミノ酸、例えば、グリシン、尿素、塩、例えば、硫酸ナトリウム十水和物、硝酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム五水和物、硫酸アルミニウムカリウム、酢酸ナトリウム一水和物、炭酸ナトリウム十水和物、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウム、含硫アミン、例えば、タウリン等が挙げられる。これらを、単独又は併用して用いることができる。
上記吸熱剤の量は、液体を吸収した際の吸収性物品の温度変化を、おおよそ±1.5℃以内に抑えることができるような量であれば特に制限されず、また、用いられるゲル化剤の種類及び量によっても異なるものであるが、例えば、坪量として、20〜150g/m2である。
中和反応が吸熱である酸及び塩基の組み合わせとしては、例えば、カルボン酸、例えば、クエン酸と、炭酸水素ナトリウムとの組み合わせが挙げられる。クエン酸と、炭酸水素ナトリウムとの組み合わせの場合には、液体を吸収した際の吸収性物品の温度変化をおおよそ±1.5℃以内に抑えることができるような量として、クエン酸20〜250g/m2、及び炭酸水素ナトリウム20〜250g/m2が好ましい。さらに、吸熱効率を高くするため、クエン酸及び炭酸水素ナトリウムのモル比が近い方が好ましい。
上記吸熱剤としては、人体の皮膚に触れる可能性を考慮すると、クエン酸と炭酸水素ナトリウムとの組み合わせ、及びキシリトールが好ましい。
上記吸熱剤の形態としては、例えば、粉体又は基材に固定化された複合体が挙げられる。
上記粉体としては、市販の粒状物を、そのまま粉体として用いることができる。しかし、例えば、市販の粒状物の粒径が小さい場合には、凝集を防ぐために、上述の「多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類」の項で説明したように、粉体を処理することができる。
上記複合体としては、上記吸熱剤及び基材の複合体、例えば、上記吸熱剤が基材に固定化されたものが挙げられる。上記吸熱剤を基材に固定化するために、バインダーを用いることができる。バインダーを用いる場合には、体液等の液体の接触する際に、吸熱剤の溶解を阻害しないものが好ましい。上記バインダーとしては、例えば、水溶性接着剤として作用するデンプン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール及びその他の水溶性高分子を挙げることができる。
[吸収体]
本明細書において、「吸収体」は、生理用品、例えば、生理用ナプキン及びパンティライナー、衛生用品、例えば、使い捨ておむつ、尿漏れ防止用シート、失禁患者用の尿取りパッド、体液・血液吸収用医療用品、創傷用品、化粧用パック材、動物用排泄用処理剤、農園芸用品、食品分野における鮮度保持材、結露防止用材、並びに吸水及び/又は保水を必要とする場所で用いられる物等の用途において用いられる、主に液体を吸収するための物を意味する。
本発明の吸収体は、表面側から順に、表面シート、ゲル化剤含有層、吸熱剤含有層、裏面シートを含むことができる。また、本発明の吸収体は、所望により、追加の層及び/又はシートを含むことができる。
上記追加の層としては、例えば、粉砕パルプ繊維層及び高吸収性ポリマー含有層が挙げられる。そしてこれらの追加の層は、その目的に応じて、例えば、上記ゲル化剤含有層よりも表面側、ゲル化剤含有層と吸熱剤含有層との間、吸熱剤含有層よりも裏面側に配置することができる。
なお、本明細書において、「表面側」は、肌に接し、液体を吸収する側を意味し、「裏面側」は、衣服に接する側を意味する。
本発明の吸収体の各層の基材としては、例えば、繊維及び不織布が挙げられる。上記基材は、水解性及び/又は生分解性を有することが好ましい。
本発明の吸収体内部の繊維としては、例えば、合成繊維、例えば、ポリエステル繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリスチレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン繊維、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート複合繊維、ポリビニルアルコール繊維、半合成繊維、例えば、セルロース系繊維、タンパク質系繊維、天然繊維、再生繊維、例えば、セルロース系繊維、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、アセテート繊維から形成されたもの等を挙げることができる。上記繊維は、短繊維/長繊維のいずれでもよく、任意の径のものを用いることができる。さらに上記繊維は、例えば、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、異型中空繊維、微多孔繊維、接合型複合繊維等であることができる。
例えば、上記繊維を、20〜250g/m2の坪量で用いることができる。
本発明の吸収体の表面シートに用いられる不織布としては、例えば、サーマルボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド不織布、スパンレース不織布、エアレイド不織布、スルーエアー不織布(TA)、ポイントボンド(PB)等の公知の不織布を挙げることができる。また、上記表面シートとして、水解可能なティッシュを用いることができる。
また、上記不織布の製法としては、例えば、スルーエアー、ポイントボンド、スパンレース等の乾式又は湿式法を挙げることができる。
上記不織布は、伸縮性を有するものであることができる。伸縮性の不織布としては、メルトブローンやスパンボンドの各製法により製造された不織布が挙げられる。上記伸縮性の不織布は、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融及び紡糸させた伸縮性繊維から製造することができる。
本発明の吸収体の裏面シートとしては、例えば、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート又はポリビニルアルコール等から製造されたものが挙げられる。また、例えば、高密度ポリエチレン/低密度ポリエチレンから成る通気フィルム、非通気フィルム、開孔フィルム等が挙げられる。
本発明の吸収体は、当技術分野で通常用いられている可塑剤、香料、消臭剤、無機粉末、顔料、染料、抗菌材、粘着剤等の各種添加剤をさらに含むことができる。上記可塑剤として、例えば、グリセリン、ラクチトース、マルチトース、ペンタエリストース等が挙げられる。乾燥時のフィルム、シートのひび割れ防止のためトレハロースを用いることもできる。これらの添加剤により、吸収材に種々の機能を付与することができる。上記無機粉末としては、例えば、液体に対して不活性な物質、例えば、二酸化ケイ素、ゼオライト、カオリン、クレー等が挙げられる。
上述の各種添加剤を、当技術分野で通常用いられる方法に従って、上記ゲル化剤含有層及び/又は吸熱剤含有層、並びに所望による粉砕パルプ繊維層及び高吸収性ポリマー含有層内に含ませることができる。
上記高吸収性ポリマーとしては、合成ポリマー系吸収材、例えば、デンプン系、セルロース系、ポリアクリル酸系、ポリビニルアルコール系、ポリアクリルアミド系、ポリオキシエチレン系等吸収材を挙げることができ、ポリアクリル酸系吸収材が好ましく、中でも、ポリアクリル酸ナトリウム系吸収材が好ましい。
次に、本発明の吸収体の構成を、図面を用いて説明する。なお、図面に記載される態様は、例示であって、本発明をなんら制限するものではない点に留意すべきである。
なお、図1〜図3は、吸収体1の断面図であり、上が、表面側である。一方、図5は、吸熱剤含有層7を、表面側から見た図である。
図1は、上から順に、表面シート4、ゲル化剤含有層6、吸熱剤含有層7及び裏面シート5から成る吸収体1の断面図である。吸熱剤含有層7を、ゲル化剤含有層6よりも裏面側に配置することにより、自律神経の働きが未発達で温度調整機能の未熟な赤ちゃんの肌を、吸熱剤の冷却効果により急激に冷やすことを避けることができる。
図2は、上から順に、表面シート4、ゲル化剤含有層6、粉砕パルプ繊維層8、吸熱剤含有層7及び裏面シート5から成る吸収体1の断面図である。ゲル化剤含有層6と、吸熱剤含有層7との間に、粉砕パルプ繊維層8を設けることにより、液体の吸収時にゲル化剤が下の層に移行することを防止し、吸収体の表面側を十分にゲル化させ、表面側から吸収した液体が漏れることを防止することができる。
図3は、上から順に、表面シート4、ゲル化剤含有層6、吸熱剤含有層7、高吸収性ポリマー含有層10及び裏面シート5から成る吸収体1の断面図である。吸熱剤含有層7の裏面側に、高吸収性ポリマー含有層10を設けることにより、吸熱剤が冷却した液体をゲル化させ、モレを防止することができる。
図5は、吸熱剤の配置のバリエーションを示す吸熱剤含有層7の平面図である。図5(a)では、吸熱剤含有層7の全体に吸熱剤が配置されている。図5(b)では、吸収剤が格子状に配置され、図5(c)では縞筋状に配置され、図5(d)では網目状に配置され、そして(e)では股間部に配置されている。図5(b)では、各格子の大きさは、同一であってもよく、又は各格子の大きさが異なり、股間部に近いほど、格子が大きくともよい。図5(c)及び図5(d)では、縞筋及び網目の幅は、同一であってもよく、又は股間部に近いほど幅が広くなってもよい。
さらに、図5(a)〜図5(e)において、吸熱剤を含む領域14内の吸熱剤の坪量は一定であってもよく、又は股間部に近づくほど、坪量が大きくなる若しくは小さくなるように配置することができる。
本発明の吸収体に用いられるゲル化剤及び吸熱剤は水解性を有するので、液透過性トップシート及び液不透過性バックシートを、水解性を有する素材から選択することにより、本発明の吸収体に水解性を付与することができる。
さらに、本発明の吸収体に用いられるゲル化剤及び吸熱剤が生分解性を有するので、液透過性トップシート及び液不透過性バックシートを、生分解性を有する素材から選択することにより、本発明の吸収体に生分解性を付与することができる。
<<吸収性物品>>
本明細書において、「吸収性物品」とは、生理用品、例えば、生理用ナプキン及びパンティライナー、衛生用品、例えば、使い捨ておむつ、尿漏れ防止用シート、失禁患者用の尿取りパッド、体液・血液吸収用医療用品、創傷用品、化粧用パック材、動物用排泄用処理剤、農園芸用品、食品分野における鮮度保持材、結露防止用材、並びに吸水及び/又は保水を必要とする場所で用いられる物品を意味し、特に、使い捨ておむつ、尿漏れ防止用シート、失禁患者用の尿取りパッドを意味する。
本明細書において、「液透過性トップシート」は、表面側に配置される、液体、特に体液を透過させるシートを意味する。本発明の吸収性物品に用いられる液透過性トップシートとしては、液体が透過するものであれば特に制限されず、例えば、親水性繊維の不織布、複数の開孔を有する疎水性繊維の不織布、開孔を有するプラスチックフィルム等が挙げられる。
本明細書において、「液不透過性バックシート」は、通常の使用条件下において、液体、特に体液を透過させない、裏面側に配置されるシートを意味する。本発明の吸収性物品に用いられる液不透過性バックシートとしては、液体を透過しないシートであれば特に制限されず、当技術分野で用いられている任意のシートであることができ、例えば、フィルム及び不織布を挙げることができる。
本発明の吸収性物品の構造は、上記吸収体が、液体、特に体液又は液状排泄物を効果的に吸収することができるものであれば特に制限されず、当技術分野で用いられている任意の形態を採ることができるが、次の態様を例示することができる。
(a)液透過性トップシート及び液不透過性バックシート、並びに当該2つのシート間に配置された吸収体を含む吸収性物品。
(b)液透過性トップシート及び液不透過性バックシートの一方又は両方が水解性を有する、上記(a)の吸収性物品。
(c)液透過性トップシート及び液不透過性バックシートの一方又は両方が生分解性を有する、上記(a)又は(b)の吸収性物品。
次に、本発明の吸収性物品の構成を、図面を用いて説明する。なお、図面に記載される態様は、例示であって、本発明をなんら制限するものではない点に留意すべきである。
図4は、吸収性物品11の断面図であり、上が、表面側である。
図4は、液透過性トップシート12及び液不透過性バックシート13、並びに当該2つのシート間に配置された図1に示す吸収体1を含む吸収性物品11の断面図である。
以下、実施例によって、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、部及び%は、特に規定のない限り、それぞれ、質量部及び質量%を意味する。
[製造例1]
−上層用部材1−
アルギン酸ナトリウム77部と、無水リン酸ナトリウム77部と、グルコノ−δ−ラクトン77部と、粉砕パルプ繊維150部とを混合して、上層用部材1を製造した。
−下層用部材1−
炭酸水素ナトリウム58部と、クエン酸58部と、粉砕パルプ繊維150部とを混合して、下層用部材1を製造した。
−吸収体1−
150×200mmのサイズのホットメルト接着剤が塗工されているティッシュ(国光製紙(株)製、坪量:17g/m2)を、塗工面を上にして置き、その上に、下層用部材1を、坪量266g/m2となるように配置した。下層用部材1の上に、上層用部材1を、坪量381g/m2となるように直接配置した。さらに、上記と同一のティッシュを、塗工面を下にして重ね、プレス処理を実施して厚みを5mmとし、さらに下面(下層側)に150×200mmのサイズの透湿防漏フィルムをホットメルト接着剤により貼り付け、吸収体1を製造した。
[製造例2]
−上層用部材2−
アルギン酸ナトリウム77部と、無水リン酸ナトリウム77部と、グルコノ−δ−ラクトン77部と、粉砕パルプ繊維100部とを混合して、上層用部材2を製造した。
−中層用部材2−
中層用部材2として、粉砕パルプ繊維を準備した。
−下層用部材2−
炭酸水素ナトリウム58部と、クエン酸58部と、粉砕パルプ繊維100部とを混合して、下層用部材2を製造した。
−吸収体2−
150×200mmのサイズのホットメルト接着剤が塗工されているティッシュ(国光製紙(株)製、坪量:17g/m2)を、塗工面を上にして置き、その上に、下層用部材2を、坪量216g/m2となるように配置した。下層用部材2の上に、中層用部材2としての粉砕パルプ繊維を、坪量100g/m2となるように配置し、その上に上層用部材2を、坪量331g/m2となるように直接配置した。さらに、上記と同一のティッシュを、塗工面を下にして重ね、プレス処理を実施して厚みを5mmとし、さらに下面(下層側)に150×200mmのサイズの透湿防漏フィルムをホットメルト接着剤により貼り付け、吸収体2を製造した。
[製造例3]
−下層用部材3−
炭酸水素ナトリウム20部と、クエン酸20部と、粉砕パルプ繊維150部とを混合して、下層用部材3を製造した。
−吸収体3−
下層用部材1を下層用部材3(坪量190g/m2)に変更したことを除いて、製造例1に従って、吸収体3を製造した。
[製造例4]
−下層用部材4−
炭酸水素ナトリウム250部と、クエン酸250部と、粉砕パルプ繊維150部とを混合して、下層用部材4を製造した。
−吸収体4−
下層用部材1を下層用部材4(坪量650g/m2)に変更したことを除いて、製造例1に従って、吸収体4を製造した。
[製造例5]
−上層用部材5−
アルギン酸ナトリウム77部と、無水リン酸ナトリウム77部と、グルコノ−δ−ラクトン77部と、粉砕パルプ繊維100部とを混合して、上層用部材5を製造した。
−中層用部材5−
炭酸水素ナトリウム100部と、クエン酸100部と、粉砕パルプ繊維100部とを混合して、中層用部材5を製造した。
−下層用部材5−
アクリル酸系吸収材(サンダイヤポリマー(株)製、UP270)230部と、粉砕パルプ繊維100部とを混合して、下層用部材5を製造した。
−吸収体5の作成−
150×200mmのサイズのホットメルト接着剤が塗工されているティッシュ(国光製紙(株)製、坪量:17g/m2)を、塗工面を上にして置き、その上に、下層用部材5を、坪量330g/m2となるように配置した。下層用部材5の上に、中層用部材5を、坪量300g/m2となるように直接配置し、そして中層用部材5の上に、上層用部材5を、坪量331g/m2となるように直接配置した。さらに、上記と同一のティッシュを、塗工面を下にして重ね、プレス処理を実施して厚みを5mmとし、さらに下面(下層側)に150×200mmのサイズの透湿防漏フィルムをホットメルト接着剤により貼り付け、吸収体5を製造した。
[比較製造例1]
−吸収体6の作成−
150×200mmのサイズのホットメルト接着剤が塗工されているティッシュ(国光製紙(株)製、坪量:17g/m2)を、塗工面を上にして置き、その上に、粉砕パルプ繊維を、坪量300g/m2となるように配置した。さらに、上記と同一のティッシュを、塗工面を下にして重ね、プレス処理を実施して厚みを5mmとし、さらに下面(下層側)に150×200mmのサイズの透湿防漏フィルムをホットメルト接着剤により貼り付け、吸収体6を製造した。
[比較製造例2]
−吸収体7の作成−
粉砕パルプ繊維を、アクリル酸系吸収材(サンダイヤポリマー(株)製、UP270)230部と粉砕パルプ繊維300部との混合物(坪量530g/m2)に変更した以外は比較製造例1に従って、吸収体7を製造した。
[比較製造例3]
−上層用部材8−
アルギン酸ナトリウム77部と、粉砕パルプ繊維150部とを混合して、上層用部材8を製造した。
−下層用部材8−
アクリル酸系吸収材(サンダイヤポリマー(株)製、UP270)230部と、粉砕パルプ繊維150部とを混合して、下層用部材8を製造した。
−吸収体8の作成−
150×200mmのサイズのホットメルト接着剤が塗工されているティッシュ(国光製紙(株)製、坪量:17g/m2)を、塗工面を上にして置き、その上に、下層用部材8を、坪量380g/m2となるように配置した。下層用部材8の上に、上層用部材8を、坪量227g/m2となるように直接配置した。さらに、上記と同一のティッシュを、塗工面を下にして重ね、プレス処理を実施して厚みを5mmとし、さらに下面(下層側)に150×200mmのサイズの透湿防漏フィルムをホットメルト接着剤により貼り付け、吸収体8を製造した。
[実施例1〜5、並びに比較例1〜3]
[オムツ内温度の測定]
温度33.4℃、湿度55%Rhの恒温恒湿環境の試験室にて、吸収体の上面に円筒(内径φ60mm、高さ50mm)を置き、そして35℃の人工尿(イオン交換水10Lに、尿素200g、塩化ナトリウム80g、硫酸マグネシウム80g、塩化カルシウム8g及び色素:青色1号約1gを溶解させた水溶液)100mLを上記円筒内に投入し、投入と同時に時間の計測を開始した。投入後すぐ、上記円筒を取り除き、温度及び湿度測定用のセンサー((株)ティアンドデイ製 おんどとりTR−72U)を吸収体の上面に設置し、さらにラップフィルムで覆った。一定の時間(1分、3分、5分、10分、20分、30分、45分及び60分後)で、温度を記録した。なお、0分時の液温度は注入直前の人工尿の温度を代用した。
実施例及び比較例で用いた吸収体の層構造を表1に示し、実施例の結果を図6に示し、そして比較例の結果を図7に示す。
Figure 0005483940
実施例1〜5及び比較例1〜3から、本発明の吸収体1〜5は、比較製造例2の吸収体8(現行のアクリル酸系吸収材)と比較して、排尿後に温度がほとんど上昇せず、一般的なオムツ内温度(32.5℃)にすぐに戻った。吸収体1〜5は、人工尿投入後3〜10分における温度が、初期オムツ内温度の33.4℃から±1.5℃の範囲内にあった。
実施例5から、アクリル酸系吸収材を併用した場合であっても、アクリル酸系吸収材の量及び層構造の制御等により、おむつ内の温度を制御しうることが分かった。
1 吸収体
2 ゲル化剤
3 吸熱剤
4 表面シート
5 裏面シート
6 ゲル化剤含有層
7 吸熱剤含有層
8 粉砕パルプ繊維層
9 高吸収性ポリマー
10 高吸収性ポリマー含有層
11 吸収性物品
12 液透過性トップシート
13 液不透過性バックシート
14 吸熱剤を含む領域
15 吸熱剤を含まない領域

Claims (14)

  1. ゲル化剤含有層と、吸熱剤含有層とを含む吸収体であって、
    前記ゲル化剤含有層におけるゲル化剤が、多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類及び多価金属イオンを供給可能な物質を含み
    記ゲル化剤含有層が、前記吸熱剤含有層よりも表面側に存在し、そして
    前記多価金属イオンを供給可能な物質が、水溶性カルシウム塩又は水溶性アルミニウム塩である、
    ことを特徴とする、前記吸収体。
  2. 前記多価金属イオンの存在下で増粘し得る多糖類が、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、ペクチン、ゲランガム、カラギーナン、グルコマンナン及びグアーガムから成る群から選択される、請求項1に記載の吸収体。
  3. 前記多価金属イオンを供給可能な物質が、リン酸カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、酢酸カルシウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、リン酸アルミニウム及び酢酸アルミニウムから成る群から選択される、請求項1又は2に記載の吸収体。
  4. 前記吸熱剤が、クエン酸及び炭酸水素ナトリウムである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収体。
  5. 前記ゲル化剤が、有機酸及び/又は多価金属イオン捕捉剤をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収体。
  6. 前記有機酸が、グルコノ−δ−ラクトン、アジピン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸及び酢酸から成る群から選択される、請求項5に記載の吸収体。
  7. 前記多価金属イオン捕捉剤が、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム及びピロリン酸ナトリウムから成る群から選択される、請求項5又は6に記載の吸収体。
  8. 前記吸熱剤含有層において、前記吸熱剤が、前記吸熱剤含有層の少なくとも一部の領域に配置されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸収体。
  9. 粉砕パルプ繊維層をさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸収体。
  10. 前記粉砕パルプ繊維層が、前記ゲル化剤含有層と、前記吸熱剤含有層との間にある、請求項9に記載の吸収体。
  11. 高吸収性ポリマー含有層をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の吸収体。
  12. 前記高吸収性ポリマー含有層が、前記吸熱剤含有層よりも裏面側にある、請求項11に記載の吸収体。
  13. 液透過性トップシート及び液不透過性バックシート、並びに当該2つのシート間に配置された請求項1〜12のいずれか一項に記載の吸収体を含む吸収性物品。
  14. 使い捨てオムツ又は尿取りパッドである、請求項13に記載の吸収性物品。
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