JP5483402B2 - 乾燥機および乾燥制御方法 - Google Patents

乾燥機および乾燥制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5483402B2
JP5483402B2 JP2009101610A JP2009101610A JP5483402B2 JP 5483402 B2 JP5483402 B2 JP 5483402B2 JP 2009101610 A JP2009101610 A JP 2009101610A JP 2009101610 A JP2009101610 A JP 2009101610A JP 5483402 B2 JP5483402 B2 JP 5483402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying chamber
hot air
drying
chamber
adjustment plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009101610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010249469A (ja
Inventor
征忠 高崎
和夫 土山
幸宏 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANSHU SANGYO CO., LTD.
Original Assignee
SANSHU SANGYO CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANSHU SANGYO CO., LTD. filed Critical SANSHU SANGYO CO., LTD.
Priority to JP2009101610A priority Critical patent/JP5483402B2/ja
Publication of JP2010249469A publication Critical patent/JP2010249469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5483402B2 publication Critical patent/JP5483402B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、農産物や海産物等の食品、加工品等の乾燥に用いる乾燥機と乾燥制御方法に関する。
椎茸等の農産物や小魚等の海産物を乾燥させるための、一般的な食品乾燥機は、乾燥室内に多段の棚が複数列設けられ、乾燥対象の農産物や海産物を適宜並べた乾燥用トレイ(一般に「エビラ」と称される)を乾燥室まで移動して各列の棚に吊り込むようにしている。そして、乾燥作業にあたっては、外部の新鮮な外気を熱風発生装置内に導入して、生成した乾燥熱風を、乾燥室下部に送り込み、乾燥室内部を下段のトレイから上段のトレイへと吹き上げて、乾燥室内に並べた材料を乾燥させるようにしている。また、葉たばこの乾燥においては、多数枚の葉たばこを吊り下げた吊具を乾燥室内に上下2段に吊り込み、同じく、熱風発生装置内で生成した乾燥熱風を乾燥室に送り込み、乾燥室内の葉たばこを乾燥させるようにしている。
例えば、公知文献として、複数列の乾燥室を備える椎茸乾燥機(特許文献1参照)や多数の吊り込みラックを備える葉たばこ乾燥機(特許文献2参照)が知られている。
実開昭63−032291号公報 実開平6−50499号公報
上記の公知文献に示されるように、熱風発生装置内で生成した熱風は、乾燥室下部にいったん送り込み、乾燥室下部から整流板を通して乾燥室内部を吹き上げるようにしている。乾燥室下部は、熱風発生装置内で生成した熱風をむらなく混合し、そして整流板により均一な流れとして乾燥室内を吹き上げて乾燥を平均的に仕上げる重要な予圧室としての機能を発揮する。しかしながら、乾燥室下部に供給された熱風は、乾燥室下部の入口からその多くは乾燥室下部の奥に送り込まれて、そこから奥の壁に衝突する等して上昇する結果、乾燥室下部の入口側で乾燥室内に負圧空間が形成されることと相まって、図6に示すように、乾燥室内を吹き上げ吐出される熱風の吐出量分布に相当のばらつきが生じ(乾燥室下部の入口側に行くほど吐出量が少なく、乾燥室下部の奥側に行くほど吐出量が多くなる)、これが乾燥品質にばらつきを生じさせる要因となっていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、乾燥室下部から乾燥室内に吹き上げ吐出される熱風の吐出量分布のばらつきを平準化し、これにより乾燥品質を安定させることのできる乾燥機を提供することを目的とする。
また、乾燥室下部から乾燥室内に吹き上げ吐出される熱風の室内バランスを安定させ、乾燥品質を安定させることのできる乾燥制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る乾燥機は、熱風発生装置と乾燥室が併設され、乾燥室は2つの区切板により3つの部屋に区切られ、熱風発生装置内でケーシングの上部の吸気口から送風機により下向きに取り入れた空気を下部の火炉および熱交換器により加熱して生成した熱風を底面付近の入口から通風空間が奥面まで続く乾燥室下部に供給して、乾燥室下部から乾燥室の各部屋に吹き上げ吐出させ、乾燥室の各部屋の材料を乾燥させる一方、各部屋を吹き上げられた熱風はケーシングの上部天井であって中央の部屋の直上に開設された排気口に接続された排気ダクトから排気される構造の乾燥機において、
乾燥室下部の途中に、前記各区切板の位置に合わせて上側に熱風の通風口を残して底面から通風空間の高さの40%以上、64%以下の高さで立ち上がる調整板を設けて、乾燥室下部に供給された熱風の一部の流れを前記調整板により乾燥室内への吹き上げ方向に変えるとともに、乾燥室下部に供給された熱風の一部の流れを前記通風口を通して前記調整板の後方へ導くようにし、これにより乾燥室下部に供給された熱風を各調整板の前後で配分調整するようにしたことを特徴とする。
乾燥室下部の途中、例えば入口と入口から最も遠い奥面に至るまでの中間位置に、通風口を上側に残して、乾燥室下部の底面から立ち上がる調整板を配置し、調整板の手前では、乾燥室下部に供給した熱風の一部の流れを乾燥室内への吹き上げ方向へ変えて調整板の手前から乾燥室内に吹き上げる一方、乾燥室下部に供給した熱風の一部の流れを前記通風口を通して奥まで供給し、調整板の後方から乾燥室内に吹き上げるようにしたから、乾燥下部に供給された熱風が調整板により前後に配分調整され、調整板が配置された前方(入口側)の範囲で乾燥室下部から吹き上げ吐出される熱風の吐出量と、調整板が配置された後方(入口と反対側)の範囲で乾燥室下部から吹き上げ吐出される熱風の吐出量とが平準化されるべく改善される。
ここで、調整板の位置は、乾燥室が複数列の場合は乾燥室内を複数に等分する位置、例えば乾燥室が2列の場合は乾燥室を2等分する位置、乾燥室が3列の場合は乾燥室を3等分する位置にそれぞれ配置すればよい。あるいは、調整板の前後で乾燥室内に吹出し吐出される熱風の吐出量を測定し、測定値に従い、前後で吐出量が略均等となる位置に配置することでもよい。
本発明に係る乾燥機は、調整板に多数の通風孔が設けられていることを第2の特徴とする。
調整板の直上の通風口を通り調整板の後方に供給される熱風の一部が調整板の背後に回りこみ乱流を形成する場合があるところ、調整板の前面に受け止められた熱風の一部が、調整板に設けた各通風孔を通過し、前述の乱流を打ち消すように作用する。調整板背後の乱流が打ち消されることによって、調整板により後方に配分調整された熱風の流れが均一になり、均一な流れの熱風を乾燥室内に吹上げ吐出することができる。
本発明に係る乾燥機は、調整板の縦断面における通風孔全体の割合が20〜40%であることを第3の特徴とする。
調整板の縦断面における通風孔全体の割合を20%以上とすることで、調整板の背後に形成される乱流を効果的に打ち消し、40%以下とすることで、乾燥室下部に供給された熱風の、調整板による前後の配分調整が容易となる。
調整板の、乾燥室下部の底面からの高さを10cm以上とすることにより、乾燥室下部に供給される熱風のうち、特に乾燥室下部の底面付近を流れる熱風を効率よく受け止めて、その流れを乾燥室内への吹上げ方向へ変えることができ、調整板による熱風の前後の配分調整が容易になる。
調整板を、乾燥室を複数列に区切る1又は複数の区切板の位置に合わせてそれぞれ配置することにより、乾燥室下部に供給される熱風の一部を、通風口を介して乾燥室下部全体に行き渡らせる一方、乾燥室下部に供給される熱風の一部を、調整板によって乾燥室の最後列を除く残りの各列に吹上げ吐出させ、これにより乾燥室下部に供給された熱風を、各列毎に均等に配分すべく調整し、配分調整された熱風を各列に吹上げ吐出させることができる。
本発明に係る乾燥制御方法は、熱風発生装置と乾燥室が併設された乾燥機を用い、乾燥室下部の入口と入口から最も遠い位置の途中に、上側に通風口を残して底面から立ち上がる調整板を配置し、熱風発生装置内で生成した熱風を乾燥室下部に供給し、調整板の前後で配分調整された熱風を乾燥室内に吹き上げ吐出させ、乾燥室内の材料を乾燥させることを第1の特徴とする。
以上説明したように、本発明に係る乾燥機によると、乾燥室下部に配置した調整板により、乾燥室下部に供給された熱風を調整板の前後で配分調整し、これによって、乾燥室下部から乾燥室内へ吹上げ吐出される熱風の吐出量分布が乾燥室内全体で平準化されるべく改善され、これにより乾燥品質を安定させることができるという優れた効果を奏する。
また、本発明に係る乾燥制御方法によると、乾燥室下部に配置した調整板の作用によって、乾燥室下部の予圧室としての機能が改善され、乾燥室下部から乾燥室内に吹上げ吐出される熱風の乾燥室内バランスが安定し、これによって乾燥品質を安定させることができるという優れた効果を奏する。
本発明の第1実施形態を示すもので、本発明の乾燥機を示す正面図、 図1に示す乾燥機の断面図、 調整板の作用を示す説明図、 調整板の設置状況を示す要部斜視図、 本発明の乾燥機による乾燥室内への熱風の吐出量の分布を示す図、 従来の乾燥機による乾燥室内への熱風の吐出量の分布を示す図である。
本発明を実施するための第1の実施形態を図1ないし図5を参照して説明する。図1において、符号1は食品乾燥機である。
まず、食品乾燥機1の構造を説明すると、図1および図2に示すように、食品乾燥機(以下、「乾燥機」という)1には、熱風発生装置2および乾燥室3が併設されている。
熱風発生装置2は、ケーシング4の下部ユニットにバーナー5を備える火炉6と、火炉6に連絡する熱交換器7が配置され、上部ユニットに送風機8が配置されている。外部には制御装置9と、熱交換器7に連通する煙突10が配置されている。かかる熱風発生装置2は、送風機8によって上部ユニットの吸気口11から内部に取り入れた作業室内の新鮮な外気を、バーナー5の火炎によって加熱された火炉6とこれに続く熱交換器7によって加熱し、乾燥した熱風を、前記送風機8によって、下部ユニットの熱風吹出口12から側方の乾燥室3の下部に送り込むようになっている。吸気口11には空気の吸気量を調整する吸気ダンパ13が取り付けられている。吸気ダンパ13は、制御装置9からの乾燥プログラムに従う制御信号によって開度が制御される。
乾燥室3は、箱型のケーシング14の内部に3列×多数段(図示例の場合、15段)の棚15を備え、3列×多数段の棚15に多数枚の乾燥用トレイ16を収容できるようになっている。各列は2つの区画板17によって3つの部屋に区切られている。各列の部屋を、熱風発生装置2に最も近い側から順に、第1乾燥室3A、第2乾燥室3B、第3乾燥室3Cと呼ぶ。乾燥室3の入口18には密閉扉19が設けられている。ケーシング14の下部には、底面20aから所定の高さH(図4参照。図示例の場合、25cm)の通風空間(予圧室)20を残して、多数の孔21aを形成する整流板21が設けられている。通風空間20は、熱風発生装置2内で生成された熱風をむらなく混合する予圧室(以下、通風空間20を予圧室20と称する)としての機能を発揮し、また、整流板21は予圧室20内でむらなく混合された熱風を整流し、乾燥室3上部に均一な流れとして吐出させる役目をする。そして、これらの予圧室20および整流板21は、乾燥室3内に並べた材料の乾燥の進行や程度のばらつきを抑え、平均的に仕上げるための重要な役割を果たしている。
予圧室20には、乾燥室3を3室に区画する2つの区画板17、17のそれぞれの直下に位置して、底面20aから所定の高さH(図4参照。図示例の場合、16cm)だけ立ち上がる第1調整板22および第2調整板23が設けられている。各調整板22、23は、熱風発生装置2から予圧室20内に供給された熱風を配分調整する役割をするもので、図3に示すように、予圧室20内に供給された熱風の一部(特に底面20a付近)の流れを途中で受け止めてそれぞれの流れを第1乾燥室3A、第2乾燥室3B内への吹上げ方向へ変えるようになっている。
第1調整板22の上面と直上の区画板17の間には第1通風口24、第2調整板23の上面と直上の区画板17との間には第2通風口25がそれぞれ設けられている。各通風口24、25は、予圧室20の入口20bから第1予圧室20Aに供給された熱風を、隣の第2予圧室20B、さらにその隣りの第3予圧室20Cにそれぞれまんべんなく行き渡らせるために、所定の高さH2(図4参照。図示例の場合、9cm)が確保されている。ここで、予圧室20の入口20bから最初の第1調整板22までの下部空間を第1予圧室20A、第1調整板22から2番目の第2調整板23までの下部空間を第2予圧室20B、第2調整板23から奥面20cまでの下部空間を第3予圧室20Cと呼ぶ。
予圧室20の入口20bから第1予圧室20A内に供給された熱風は、最初の第1調整板22によって配分調整された後、最初の第1通風口24(および第1調整板22の通風孔26)を通過して、第2乾燥室3Bに供給されるようになっている。また、第2乾燥室3Bに供給された熱風は、2番目の第2調整板23によって再び配分調整された後、第2通風口25(および第2調整板23の通風孔26)を通過して、第3乾燥室3Bに供給されるようになっている。
そして、第1予圧室20A内に供給された熱風の一部が最初の第1調整板22によって第1乾燥室3A内に吹き上げられ、最初の配分調整によって第2予圧室20Bに供給された熱風の一部が2番目の第2調整板23によって第2乾燥室3B内に吹き上げられ、2度目の配分調整によって第3予圧室20C内に供給された熱風の一部が第3予圧室20Cの奥面20cにぶつかって第3乾燥室3C内に吹き上げられる。第1通風口24を備える第1調整板22と第2通風口25を備える第2調整板23の配分調整機能によって、第1予圧室20Aから第1乾燥室3Aへ吹き上げ吐出される熱風の吐出量、第2予圧室20Bから第2乾燥室3Bへ吹き上げ吐出される熱風の吐出量、第3予圧室20Cから第3乾燥室3Cへ吹き上げ吐出される熱風の吐出量とが互いに平準化されるべく改善される。
各調整板22、23には、図3および図4に示すように、多数個の通風孔26(図示例の場合、孔径3.0mm)が板厚方向に貫通して設けられている(図示例の場合、縦断面積に対する通風孔全体の割合約33%である)。各通風孔26は、各調整板22、23の前面に当接した熱風の一部を通過させることにより、各調整板22、23の直上の通風口24、25から調整板22、23の背後に回りこんで形成される乱流を打ち消す役目をする。これにより、各調整板22、23により後方に順次配分調整された熱風の流れを均一にして、均一な流れの熱風を第2乾燥室3B内、第3乾燥室3C内にそれぞれ吹き上げることができる。
ケーシング14の上部天井には排気ダクト27を備える排気口28が開設されている。排気ダクト28内には風圧式の排気ダンパ29が設けられている。排気ダンパ29は吸気ダンパ13の動きに連動して開閉される。排気ダクト28には、長さ調整可能な延長ダクト30がスライド可能に設けられている。
排気ダンパ29は、図2に示すように、排気ダクト28内において上側の軸29a回りに回動可能に支持されており、吸気ダンパ13の開度に連動して風圧力により回動される。吸気ダンパ13が全開のときは、排気ダンパ29も全開し、乾燥に使用された空気が排気ダクト28を介して全て室外へ排気され、吸気ダンパ13が全閉のときは、排気ダンパ29も全閉し、乾燥に使用された空気が乾燥室3と熱風発生装置2の間で全部循環される。排気ダクト28の全閉時には、下側のストッパー29bにより排気ダンパ29の閉状態が保持される。
延長ダクト30は、乾燥機1が設置された作業室の壁Wを貫通し、室外に延びている。これにより、乾燥に用いられた空気は、排気ダクト28から延長ダクト30を介して室外へ誘導されて排気される。また、熱風発生装置2側の側壁上部には、乾燥室3内を吹き上げられた熱風を熱風発生装置2内に戻すための熱風循環口31が開設されている。
熱風発生装置2の熱風吹出口12の近くには、乾燥室3内の乾燥温度を測定する乾燥温度センサ32が設置されている。また、乾燥用トレイ16の上側には、乾燥室3内の相対湿度を検出する相対湿度センサ33が設置されている。
次に、上記の乾燥機1を用いて、乾燥材料として生椎茸を例に、乾燥手順を説明する。
「運転」釦の押し操作により、図1のバーナー5が着火し、送風機8が駆動されると、図2に示すように、全開の吸気口11から外気が熱風発生装置2内に導入され、火炉6および熱交換器7により生成された乾燥熱風が、熱風吹出口12から乾燥室3下部の予圧室20内に供給される。送風機8により熱風発生装置2内を下降する熱風は、熱風発生装置2の底面に当接して、向きを変え、予圧室20の入口20bから第1予圧室20Aに入り、第1調整板22、第2調整板23により分配調整され、第2予圧室20B、第3予圧室20Cへと向かう。
このとき、熱風発生装置2内を下降する熱風の多くは、予圧室20内の上寄りではなく、底面20a付近の下寄りを奥面20cへ向けて進む。そして、底面20aから立ち上がる最初の第1調整板22で効率よく受け止められ、全体の約1/3の量の熱風が、第1予圧室20Aから最初の第1乾燥室3A内へ吹き上げられる。そして、残りの約2/3の量の熱風は、最初の第1調整板22の直上の通風口24(および第1調整板22の通風孔26)を通過し、次の第2調整板23で効率よく受け止められ、その約1/2、すなわち全体の約1/3の量の熱風が、第2予圧室20Bから第2番目の第2乾燥室3B内へ吹き上げられる。最後に、残りの量、すなわち全体の約1/3の量の熱風が、第3予圧室20Cから第3番目、すなわち最後の第3乾燥部3C内へ吹き上げられる。
かくして、熱風発生装置2から予圧室20内に供給された熱風は、各調整板22、23によって、第1予圧室20A、第2予圧室20B、第3予圧室20Cから、それぞれ第1乾燥室3A、第2乾燥室3B、第3乾燥室3C内へ、全体の約1/3の量ずつ、略均等に配分調整されて、各整流板21によって均一な流れに整流され、そして、均等に吹き上げられる。その結果、各乾燥室3A〜3C間の乾燥速度や乾燥具合のばらつきがなくなり、各乾燥室3A〜3C間で均一な乾燥品質を得ることができる。また、各調整板22、23に当接した熱風の一部がそのまま通風孔26を通過することによって、各調整板22、23の直上の通風口24、25を通過する熱風が各調整板22、23の背後に巻き込まれてできる乱流を打ち消し、これにより各調整板22、23の後方へ向かう熱風の流れを均一なものとして、その後に吹き上げられる熱風をより均一な流れとするべく寄与する。
このようにして、乾燥プログラムに基づき、乾燥初期から乾燥後期に向かうに従い、乾燥室3内の乾燥温度を段階的に引き上げると共に、乾燥室3下部の予圧室20内に供給する熱風の風量を段階的に引き下げて、乾燥運転を一昼夜に亘り行う。
本実施形態によると、2つの調整板22、23により、各予圧室20A〜20Cから各乾燥室3A〜3Bに吹き上げる熱風を略1/3ずつの量に均等に配分して、乾燥室3内に吹き上げる熱風の吐出量を平準化することができる。また、各調整板22、23に設けた通風孔26により、各通風口24,25を通り調整板22、23の背後で生じる乱流を防止して、各予圧室20A〜20Cから各乾燥室3A〜3Bに吹き上げる熱風の均一な流れを作り出すことができる。これによって、各乾燥室3A〜3C内でのあるいは各乾燥室3A〜3C間の乾燥のばらつきを防ぎ、乾燥品質を向上させることができるようになる。
本発明の乾燥機において、乾燥室下部の予圧室から乾燥室内に吹き上げ吐出される熱風の吐出量を、予圧室の入口側から奥側に至る12点で測定したところ、各点での吐出量が全体的に平準化されていることが確認された。図5のグラフにその計測結果を示す。
本発明に係る乾燥機は、農産物や海産物等の食品、葉たばこ、加工品の乾燥のほか、ドライフラワー等の工芸品向けの乾燥に利用可能である。
1 乾燥機
2 熱風発生装置
3 乾燥室
3A 第1乾燥室
3B 第2乾燥室
3C 第3乾燥室
4,14 ケーシング
4a 底面
5 バーナー
6 火炉
7 熱交換器
8 送風機
9 制御装置
10 煙突
11 吸気口
12 熱風吹出口
13 吸気ダンパ
15 棚
16 乾燥用トレイ
17 区画板
18 入口
19 密閉扉
20 予圧室(乾燥室下部)
20A 第1予圧室
20B 第2予圧室
20C 第3予圧室
20a 予圧室の底面
20b 予圧室の入口
20c 予圧室の奥面
21 整流板
21a 孔
22 第1調整板(調整板)
23 第2調整板(調整板)
24 第1通風口(通風口)
25 第2通風口(通風口)
26 通風孔
27 排気ダクト
28 排気口
29 排気ダンパ
29a 軸
29b ストッパー
30 延長ダクト
31 熱風循環口
32 乾燥温度センサ
33 相対湿度センサ
W 壁

Claims (3)

  1. 熱風発生装置と乾燥室が併設され、乾燥室は2つの区切板により3つの部屋に区切られ、熱風発生装置内でケーシングの上部の吸気口から送風機により下向きに取り入れた空気を下部の火炉および熱交換器により加熱して生成した熱風を底面付近の入口から通風空間が奥面まで続く乾燥室下部に供給して、乾燥室下部から乾燥室の各部屋に吹き上げ吐出させ、乾燥室の各部屋の材料を乾燥させる一方、各部屋を吹き上げられた熱風はケーシングの上部天井であって中央の部屋の直上に開設された排気口に接続された排気ダクトから排気される構造の乾燥機において、
    乾燥室下部の途中に、前記各区切板の位置に合わせて上側に熱風の通風口を残して底面から通風空間の高さの40%以上、64%以下の高さで立ち上がる調整板を設けて、乾燥室下部に供給された熱風の一部の流れを前記調整板により乾燥室内への吹き上げ方向に変えるとともに、乾燥室下部に供給された熱風の一部の流れを前記通風口を通して前記調整板の後方へ導くようにし、これにより乾燥室下部に供給された熱風を各調整板の前後で配分調整するようにしたことを特徴とする乾燥機。
  2. 調整板に多数の通風孔が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の乾燥機。
  3. 調整板の縦断面における通風孔全体の割合が20〜40%であることを特徴とする、請求項2記載の乾燥機。
JP2009101610A 2009-04-20 2009-04-20 乾燥機および乾燥制御方法 Active JP5483402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009101610A JP5483402B2 (ja) 2009-04-20 2009-04-20 乾燥機および乾燥制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009101610A JP5483402B2 (ja) 2009-04-20 2009-04-20 乾燥機および乾燥制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010249469A JP2010249469A (ja) 2010-11-04
JP5483402B2 true JP5483402B2 (ja) 2014-05-07

Family

ID=43312005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009101610A Active JP5483402B2 (ja) 2009-04-20 2009-04-20 乾燥機および乾燥制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5483402B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013217589A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Kihara Seisakusho:Kk 平行流乾燥機
CN104068458A (zh) * 2014-07-04 2014-10-01 代平 一种密集型烤房散叶烘烤分风板
CN104770848A (zh) * 2015-02-16 2015-07-15 贵州省烟草公司毕节市公司 一种提高散叶烘烤质量的捆烟方杆插签装炕方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS428478Y1 (ja) * 1965-05-31 1967-05-02
JPS498879B1 (ja) * 1970-09-01 1974-02-28
JPS5277066U (ja) * 1975-12-06 1977-06-08
JPS5436365Y2 (ja) * 1976-06-18 1979-11-02

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010249469A (ja) 2010-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100763460B1 (ko) 발아기 겸용 고추 건조기
KR100981316B1 (ko) 건조기
KR101460024B1 (ko) 제습장치가 내장된 풍향 전환형 감 건조기
JP5483402B2 (ja) 乾燥機および乾燥制御方法
JP4630736B2 (ja) 乾燥機
JP6421585B2 (ja) 穀物乾燥機
KR101452161B1 (ko) 농산물 건조기 및 이를 이용한 농산물 건조방법
KR200403920Y1 (ko) 고추 건조기
KR101738070B1 (ko) 결로현상을 이용한 초절전 건조기
KR100622676B1 (ko) 풍량제어 하향 송풍식 열풍순환 벌크 건조기
KR20110019252A (ko) 농수산물 건조장치
KR101861597B1 (ko) 농산물 살균 건조기
KR20150039961A (ko) 에너지 절감형 고추 건조기
KR200414339Y1 (ko) 농수산물 건조기
CN103582793B (zh) 被配置为干燥农产品的烘干机及相关方法
KR100578030B1 (ko) 정치식 원적외선 건조기
JP5830263B2 (ja) 植物栽培設備
JP2021132997A (ja) 物干しシステム
KR101741216B1 (ko) 건조기
JP2014135933A (ja) 鉄粉被覆種子酸化装置
JP3229815U (ja) 加湿装置を備えた乾燥機
KR20080024604A (ko) 농산물건조장치
KR20060121375A (ko) 냉,온풍 건조기
KR200422795Y1 (ko) 농수산물 건조기
JP5390920B2 (ja) 乾燥機の乾燥制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5483402

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250