JP5483319B2 - 木材乾燥方法 - Google Patents

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本発明は、木材を乾燥させる木材乾燥方法に係り、特に、高周波による熱処理を行なって木材を乾燥させる木材乾燥方法に関する。
従来、この種の木材乾燥方法としては、例えば、木材を容器内に搬入し、この容器内に、例えば100℃〜120℃の蒸気を送出し、この状態を5日〜7日間維持する。これにより、木材内部に蒸気の水分が徐々に浸入し、木材が飽和含水率状態となる。次に、高周波を木材に印加して木材を内部から加熱して熱処理を行なう。このとき、真空ポンプ等で容器内を減圧し、減圧状態を一定時間維持した後に大気開放し、この減圧及び大気開放を数回繰り返しながら高周波の印加を行なう。これにより、木材の内部温度が表層温度よりも高くなって、木材の表層と内部との間に温度勾配が形成されるようになり、そのため、木材の表層と内部との間に圧力差が生じて、木材内部の水分が内部から表層に向かって押し出されるように移動し、この水分が木材の表面から流出して、3日〜4日で木材が乾燥する(例えば、特開2006−44135号公報等参照)。
特開2006−44135号公報
しかしながら、この従来の木材乾燥方法においては、木材に高周波を印加する熱処理を3日〜4日行なうので、確かに木材内の水分除去は十分に行なわれるが、熱処理時間が長いため、木材の内部に割れが生じることがあり、この乾燥方法が必ずしも適正であるとはいえない。また、熱処理時間が長いので、それだけ電力等の消費が大きく、それだけ、コスト高になるという問題もあった。更に、熱処理時間が長いため、木材が熱変性してしまうことがあるという問題もある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、できるだけ木材に高周波を印加する時間を短くして、より一層、木材の内部に割れが生じる事態を防止することができるようにするとともに、コストの低減を図った木材乾燥方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の木材乾燥方法は、木材をその含水率が25W%〜40W%になるように乾燥する一次乾燥工程と、該一次乾燥工程後に木材を高周波加熱して木材の表層と内部との間に温度勾配が生じるようにする熱処理工程と、該熱処理工程後に木材をその含水率が20W%以下になるように養生して乾燥する二次乾燥工程とを備え、上記一次乾燥工程は、蒸気式乾燥装置で行なうとともに、該一次乾燥工程において、木材の温度を100℃未満にして行ない、上記熱処理工程において、電極で木材を挟み、該電極に高周波電源からの高周波を供給して行なうとともに、該熱処理工程において、木材の内部温度を100℃±2℃にして30分〜40分行ない、上記二次乾燥工程は、所定温度及び所定湿度の室内に、熱処理工程後の木材を静置させる自然乾燥である構成としている。ここで、含水率とは、乾量基準含水率(全乾法)である。
これにより、木材を乾燥させるときは、先ず、一次乾燥工程で木材の含水率が25W%〜40W%になるまで乾燥させる。この一次乾燥工程としては、例えば、蒸気等によって木材を外部から加熱して乾燥させたり、木材を所定温度及び所定湿度下において静置させて自然乾燥させたりする等の方法が挙げられる。この一次乾燥工程では、木材の表層温度が上昇するとともに、木材内の自由水が木材表面から流出して除去される。この工程で、木材内の結合水を除去しようとすると、多大な時間を要することになるので、自由水が除去された時点(木材の含水率が25W%〜40W%になった時点)で熱処理工程に移行することが望ましい。
次に、熱処理工程で一次乾燥工程後の木材に高周波を印加して木材を内部から加熱する。この熱処理工程では、木材内部の温度が上昇し、木材の内部温度が表層温度よりも高くなって、木材の表層と内部との間に温度勾配が形成されるようになり、そのため、木材の表層と内部との間に圧力差が生じて、木材内部の結合水が内部から表層に向かって押し出されるように励起される。この際、高周波を印加して木材内部を加熱する時間が30分〜40分間と比較的短いので、熱処理工程中に木材の内部に割れが生じる事態を防止することができる。また、高周波の印加時間が比較的短いので、電力等の消費を抑えることができ、それだけ、コストを低減させることができる。更に、高周波の印加時間が比較的短いので、熱処理工程中に、高周波の熱によって、木材が変色したり木材ににおいが付いたりして、木材が熱変性してしまう事態を防止することができる。
その後、二次乾燥工程で熱処理工程後の木材を養生し、木材の含水率が20W%以下になるまで乾燥させ、製品とする。この二次乾燥工程では、木材に外部から熱を加えず、また、木材内部の結合水が内部から表層に向かって押し出されるように励起されているので、木材内の水分が内部から表層に向かって移動し、表層から発散していく。そのため、木材の内部,外部共に割れ等を生じさせることなく、乾燥させることができる。即ち、含水率が20W%以下であって水分分布がバラツキのない均一化された安定した木材製品となり、そのため、出荷後に木材が変形する事態を防止することができる。
より詳しくは、本発明では、上記一次乾燥工程において、木材の温度を100℃未満にして行なう構成としている。
木材の温度が100℃以上になると、木材の内部に割れが生じやすくなるが、木材の温度を100℃未満にすることにより、木材に応力が然程かからないので、木材の内部に割れが生じる事態を抑制することができる。即ち、本発明は、木材の温度を100℃以上にして木材の含水率が30W%〜35W%になったところで一次乾燥を終了する、所謂ドライングセットとは異なり、木材の温度を100℃未満にして応力を最小限にし、ドライングセットを行なわずに乾燥させるので、木材の内部に割れが生じる事態を抑制することができる。また、一次乾燥工程において、木材が100℃以上にならないため、木材が変色したり木材ににおいが付いたりして、木材が熱変性してしまう事態を防止することができる。
また、必要に応じ、上記一次乾燥工程において、木材の温度を60℃〜90℃にして行なう構成としている。
これにより、木材の内部に割れが生じる事態をより一層抑制することができる。また、木材が変色したり木材ににおいが付いたりして、木材が熱変性してしまう事態をより一層確実に防止することができる。
更に、本発明では、上記一次乾燥工程は、蒸気式乾燥装置で行なう構成としており、この一次乾燥工程では、蒸気式乾燥装置で、木材の表面に蒸気を噴射して、木材を外部から加熱して乾燥させる。木材の表面に蒸気を噴射するので、自然乾燥した場合と比較して、一次乾燥工程にかかる時間を大幅に短縮することができる。
更にまた、本発明では、上記熱処理工程において、木材の内部温度を100℃±2℃にして30分〜40分行なう構成としている。
これにより、木材の内部温度が水の沸点程度であり、木材の励起を行ないつつ、熱処理工程中に木材の内部に割れが生じる事態を、より一層確実に防止することができる。また、電力等の消費をより一層抑えることができ、それだけ、コストを低減させることができる。更に、木材が変色したり木材ににおいが付いたりして、木材が熱変性してしまう事態を、より一層確実に防止することができる。
そしてまた、本発明では、上記熱処理工程において、電極で木材を挟み、該電極に高周波電源からの高周波を供給して行なう構成としている。
これにより、木材を両面から高周波加熱することができるので、それだけ、木材の加熱効率を向上させることができるとともに、木材に高周波を均一に印加することができる。
更に、本発明では、上記二次乾燥工程は、自然乾燥である構成としている。この場合、所定温度及び所定湿度の室内に木材を静置させている。
これにより、木材が自然な状態で、その含水率が20W%以下になるまで乾燥するので、より一層安定した木材製品となり、そのため、出荷後に木材が変形する事態をより一層確実に防止することができる。また、自然乾燥でも、前工程で高周波加熱をしているので、木材の含水率が20W%以下になるまでの時間が10日〜30日程度であり、そのため、比較的短い時間で木材を乾燥させることができる。
本発明の木材乾燥方法によれば、一次乾燥工程で木材の表層温度が上昇するとともに、木材内の自由水が木材表面から流出して除去されて木材の含水率が25W%〜40W%になるまで乾燥し、次に、熱処理工程で一次乾燥工程後の木材に高周波を30分〜40分間印加して木材を内部から加熱して、木材の表層と内部との間の圧力差で結合水が木材の内部から表層に向けて押し出されるように励起し、その後、二次乾燥工程で熱処理工程後の木材を養生して、木材内の水分が内部から表層に向かって移動して表層から発散し、木材の含水率が20W%以下になるまで乾燥して製品とするので、木材の内部に割れ等を生じさせることなく乾燥させることができる。また、高周波を印加して木材内部を加熱する時間が30分〜40分間と比較的短いので、熱処理工程中に木材の内部に割れが生じる事態を防止することができる。更に、高周波の印加時間が比較的短いので、電力等の消費を抑えることができ、それだけ、コストを低減させることができる。更にまた、高周波の印加時間が比較的短いので、熱処理工程中に、高周波の熱によって、木材が変色したり木材ににおいが付いたりして、木材が熱変性してしまう事態を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る木材乾燥方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る一次乾燥工程の蒸気式乾燥装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る熱処理工程を示し、木材を一対の電極で挾持した状態を示す斜視図である。 本発明の実験例に係り、実験結果を示すグラフである。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る木材乾燥方法を説明する。
図1乃至図3には、本発明の実施の形態に係る木材乾燥方法Tを示している。この木材乾燥方法Tは、樹皮を剥いだ木材Mをその含水率が25W%〜40W%になるように乾燥する一次乾燥工程1と、一次乾燥工程1後に木材Mを95℃〜130℃(実施の形態では100℃±2℃)の内部温度で20分〜60分間(望ましくは30分〜40分間)高周波加熱する熱処理工程10と、熱処理工程10後に木材Mをその含水率が20W%以下になるように養生して乾燥する二次乾燥工程20とを備えてなる。
先ず、一次乾燥工程1について説明する。この一次乾燥工程1は、蒸気式乾燥装置2を用いて行なわれ、木材Mの含水率が25W%〜40W%になるまで乾燥する。この蒸気式乾燥装置2は、例えば、木材Mを収容する乾燥室3と、乾燥室3内に蒸気を供給する蒸気供給手段4と、乾燥室3内を加熱するヒータ5と、乾燥室3内に設けられ乾燥室3内に供給された蒸気を乾燥室3内で循環させるファン6と、乾燥室3内の蒸気を外部に排気する排気筒7とを備えて構成されている。また、蒸気式乾燥装置2には、図示しないが、乾燥室3内の温度を調整し木材Mの温度が100℃未満になるように制御する制御部が備えられている。
この蒸気式乾燥装置2の乾燥室3内に木材Mを収容し、蒸気供給手段4によって乾燥室3内に蒸気を噴射するとともに、ヒータ5により乾燥室3内を所定温度に加熱する。このとき、噴射された蒸気はファン6によって乾燥室3内を循環させられるので、木材Mの表面に均一に蒸気が当てられて、木材Mをその表面から外部加熱する。そして、制御部(図示せず)により、木材Mの温度が100℃未満、望ましくは60℃〜90℃の範囲を保つように乾燥室3内の温度を調整し、木材Mの含水率が25W%〜40W%になるまで状態を維持する。尚、蒸気式乾燥装置2においては、蒸気の噴射を停止して加温する場合もある。この場合、蒸気供給手段4による蒸気の噴射を停止し、排気筒7から乾燥室3内の蒸気を外部に排気し、ヒータ5によって乾燥室3内を加熱する。
この条件下で一次乾燥を行なうと、木材Mの表層温度が蒸気によって上昇するとともに、木材M内の自由水が木材M表面から流出して除去される。そして、3日〜4日間状態を維持すると、木材Mの含水率を25W%〜40W%にすることができるので、従来と比較して、短時間で一次乾燥することができる。
また、木材Mの温度が100℃以上になると、木材Mの内部に割れが生じやすくなるが、木材Mの温度を100℃未満にすることにより、木材Mに応力が然程かからないので、木材Mの内部に割れが生じる事態を抑制することができる。即ち、本発明は、木材Mの温度を100℃以上にして木材Mの含水率が30W%〜35W%になったところで一次乾燥を終了する、所謂ドライングセットとは異なり、木材Mの温度を100℃未満にして応力を最小限にし、ドライングセットを行なわずに乾燥させるので、木材Mの内部に割れが生じる事態を抑制することができる。また、一次乾燥工程1において、木材Mが100℃以上にならないため、木材Mが変色したり木材Mににおいが付いたりして、木材Mが熱変性してしまう事態を防止することができる。
次に、熱処理工程10について説明する。この熱処理工程10は、所要の高周波電力を出力する高周波電源11と、高周波電源11から出力された高周波電力が供給され同一形状の上側電極12a及び下側電極12bからなる一対の電極12と、高周波電源11から出力される高周波電力を制御する制御部(図示せず)とを用いて行なわれる。詳しくは、上側電極12aと下側電極12bとで木材Mが挾持され、高周波電源11から上側電極12a及び下側電極12bに高周波電力を供給すると、上側電極12a及び下側電極12b間に電磁界が生じ、この電磁界によって上側電極12aと下側電極12bとで挾持された木材Mに高周波が印加されて、木材Mが内部から加熱される。このとき、制御部(図示せず)により、木材Mの内部温度を100℃±2℃にするように高周波電源11から出力される高周波電力を制御する。
この条件下で、木材Mに高周波を20分〜60分間、望ましくは30分〜40分間印加すると、木材Mの内部の温度が上昇して100℃±2℃になり、木材Mの内部温度が60℃〜90℃の表層温度よりも高くなるので、木材Mの表層と内部との間に温度勾配が形成されるようになり、そのため、木材Mの表層と内部との間に圧力差が生じて、木材Mの内部の結合水が内部から表層に向かって押し出されるように励起される。
この際、高周波を印加して木材Mの内部を加熱する時間が30分〜40分間と比較的短いので、熱処理工程10中に木材Mの内部に割れが生じる事態を防止することができる。また、木材Mの温度が水の沸点程度となるので、木材Mの励起を行ないつつ、熱処理工程10中に木材Mの内部に割れが生じる事態を、より一層確実に防止することができる。また、高周波の印加時間が比較的短いので、電力等の消費を抑えることができ、それだけ、コストを低減させることができる。更に、高周波の印加時間が比較的短いので、熱処理工程10中に、高周波の熱によって、木材Mが変色したり木材Mににおいが付いたりして、木材Mが熱変性してしまう事態を防止することができる。更にまた、木材Mを上下両面から高周波加熱することができるので、それだけ、木材Mの加熱効率を向上させることができるとともに、木材Mに高周波を均一に印加することができる。
次に、二次乾燥工程20について説明する。この二次乾燥工程20は、所定温度及び所定湿度の室内に、熱処理工程10後の木材Mを静置させ、木材Mの含水率が20W%以下になるまで自然乾燥で養生する。この条件下では、木材Mに外部から熱を加えず、また、木材Mの内部の結合水が内部から表層に向かって押し出されるように励起されているので、木材M内の水分が内部から表層に向かって移動し、表層から発散して、10日程で木材Mの含水率が20W%以下になる。そのため、木材Mの内部,外部共に割れ等を生じさせることなく乾燥させることができる。また、木材Mを静置して養生するので、この間に、木材M内の水分がより一層均一化されるようになる。更に、自然乾燥でも、前工程で高周波加熱をしているので、木材Mの含水率が20W%以下になるまでの時間が10日程度と比較的短い時間で木材Mを乾燥させることができる。
このようにして乾燥された木材Mを製品とするので、この製品は、含水率が20W%以下であって水分分布がバラツキのない均一化された安定した木材製品となり、そのため、出荷後に木材Mが変形する事態を防止することができる。
<実験例>
次に、実験例について説明する。
この実験は、高さ120mm、奥行120mm、巾3000mmの四角柱状に製材した木材Mとしての杉を用いて行なったもので、一次乾燥工程1,熱処理工程10,二次乾燥工程20によって乾燥させ、熱処理工程10後の含水率と、二次乾燥工程20後の含水率とを、乾量基準含水率(全乾法)により計測した。また、熱処理工程10は高周波の印加を30分行ない、二次乾燥工程20は10日間行なった。結果を図4に示す。
この結果、図4に示すように、熱処理工程10後(0日)の木材Mの含水率は、28.7W%であったが、二次乾燥工程20後(10日)の木材Mの含水率は、15.6W%となり、木材Mの含水率が、製品として出荷できる範囲(20W%以下)となった。このことから、本発明の木材乾燥方法で木材Mを乾燥させると、二次乾燥工程20で木材Mを自然乾燥させる時間が10日程度と比較的短い時間で木材Mを乾燥させることができることが明らかになった。
また、図示しないが、熱処理工程10後(0日)の木材Mの含水率は、計測箇所により水分分布に多少のバラツキが見られたが、二次乾燥工程20後(10日)の木材Mの含水率は、水分分布のバラツキが集束されて略均一となる結果となった。即ち、二次乾燥工程20後(10日)の木材Mは、含水率が20W%以下であって水分分布がバラツキのない均一化された安定した木材製品となった。
尚、上記実施の形態において、蒸気式乾燥装置2を上記のように構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、周知されている種々の蒸気式乾燥装置を用いても良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、熱処理工程10を一対の電極12間に木材Mを挾持させて、木材Mの上下両面から高周波を印加して行なったが、必ずしもこれに限定されるものではなく、木材Mの片面から高周波を印加しても良く、適宜変更して差支えない。
T 木材乾燥方法
M 木材
1 一次乾燥工程
2 蒸気式乾燥装置
3 乾燥室
4 蒸気供給手段
5 ヒータ
6 ファン
7 排気筒
10 熱処理工程
11 高周波電源
12 電極
12a 上側電極
12b 下側電極
20 二次乾燥工程

Claims (2)

  1. 木材をその含水率が25W%〜40W%になるように乾燥する一次乾燥工程と、該一次乾燥工程後に木材を高周波加熱して木材の表層と内部との間に温度勾配が生じるようにする熱処理工程と、該熱処理工程後に木材をその含水率が20W%以下になるように養生して乾燥する二次乾燥工程とを備え、
    上記一次乾燥工程は、蒸気式乾燥装置で行なうとともに、該一次乾燥工程において、木材の温度を100℃未満にして行ない、
    上記熱処理工程において、電極で木材を挟み、該電極に高周波電源からの高周波を供給して行なうとともに、該熱処理工程において、木材の内部温度を100℃±2℃にして30分〜40分行ない、
    上記二次乾燥工程は、所定温度及び所定湿度の室内に、熱処理工程後の木材を静置させる自然乾燥であることを特徴とする木材乾燥方法。
  2. 上記一次乾燥工程において、木材の温度を60℃〜90℃にして行なうことを特徴とする請求項1記載の木材乾燥方法。
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