JP5482075B2 - 電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法及び電源制御プログラム - Google Patents

電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法及び電源制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法及び電源制御プログラムに関する。
例えば、MFP(Multifunction Printer)やLP(Laser Printer)などの画像形成装置は、当該画像形成装置の有する各部である各負荷への電力の供給を制御して各部の駆動を制御する。画像形成装置の有する各部のうち、このような制御を行なうものを情報処理システムという。このような画像形成装置では、例えば、内蔵される不揮発性メモリへ保存するデータの書き込み中に主電源スイッチのオフ(OFF)等で画像形成装置の有する各部へ供給される電力が遮断されると、保存対象として不揮発性メモリに転送中のデータや当該不揮発性メモリの破壊の懸念があることが知られている。その懸念を回避する対応として、主電源スイッチのオフの操作と情報処理システムへ供給される電力の遮断とが直結せず、代わりに、主電源スイッチのオフの操作を検知すると、情報処理システムの安全な終了処理を実行しその完了後、情報処理システムへの電力の供給を遮断するという技術が開発されている。即ち、このような技術では、主電源スイッチを物理的な電源遮断手段としてのスイッチではなく、ソフトウェアにより検知するためのトリガの発生、いわゆるソフトスイッチとして使用する。例えば、特許文献1参照の技術では、主電源であるAC電源の接続にリレー接点を用いてこれをオン(ON)にする構成を採っている。具体的には、当該技術では、主電源をオン又はオフにするためのメカスイッチをオフにする操作に応答して、電子機器に動作終了を開始するための電源OFF検出信号を送出するとともに、サブ電源によりメイン電源からの電力の供給を遮断するタイミングを制御し、メカスイッチをオフにする操作から所定時間(電子機器の動作終了処理に要する時間よりも長い時間に設定)経過後に、リレー接点をオフにしてメイン電源からの電力の供給を遮断する。
しかし、リレーの接点をオンに維持するためには電力が必要である。この電力の消費量は、情報処理システム全体が動作しているときと比較すると小さいものだが、電力の消費を抑える省電力モードが画像形成装置において設定される場合には、相対的に無視できない大きさとなる。特に環境への影響を考慮すると、画像形成装置は更なる省電力化が望まれており、従来と同等に不揮発性メモリの堅牢性を保持したまま、消費電力を低減することが望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、各負荷への電力の供給の遮断に関し、各負荷の堅牢性を保持したまま、消費電力を低減可能な電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法及び電源制御プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、電源制御装置であって、電源からの電力を得て、負荷に電力を供給する電源回路と、切り替えの操作に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える主電源切替手段と、制御信号に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から全ての前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える第1接点手段と、制御信号に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から一部の前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える第2接点手段と、前記主電源切替手段のオン又はオフを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果と、前記負荷に供給される電力の状態とに応じて、前記第1接点手段又は前記第2接点手段をオン又はオフにすることを示す前記制御信号を出力する制御手段とを備え、一部の前記負荷への電力の供給又はその遮断は、前記第1接点手段がオンにされている電力の状態において、前記第2接点手段のオン又はオフに応じて実現するものであって、前記制御手段は、前記電力の状態が、前記主電源切替手段がオン、前記第1接点手段及び前記第2接点手段がオフである省電力状態において、前記主電源切替手段がオフにされた場合に、前記第1接点手段をオンにすることを示す前記制御信号を出力することを特徴とする。
また、本発明は、電源からの電力を得て、負荷に電力を供給する電源回路と、切り替えの操作に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える主電源切替手段と、制御信号に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から全ての前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える第1接点手段と、制御信号に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から一部の前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える第2接点手段と、検出手段と、制御手段とを備える電源制御装置で実行される電源制御方法であって、前記検出手段が、前記主電源切替手段のオン又はオフを検出する検出ステップと、前記制御手段が、前記検出ステップの検出結果と、前記負荷に供給される電力の状態とに応じて、前記第1接点手段又は前記第2接点手段をオン又はオフにすることを示す前記制御信号を出力する制御ステップとを含み、一部の前記負荷への電力の供給又はその遮断は、前記第1接点手段がオンにされている電力の状態において、前記第2接点手段のオン又はオフに応じて実現するものであって、前記制御ステップは、前記電力の状態が、前記主電源切替手段がオン、前記第1接点手段及び前記第2接点手段がオフである省電力状態において、前記主電源切替手段がオフにされた場合に、前記第1接点手段をオンにすることを示す前記制御信号を出力することを特徴とする。
また、本発明は、上記の方法をコンピュータに実行させるための電源制御プログラムである。
本発明によれば、各負荷への電力の供給の遮断に関し、各負荷の堅牢性を保持したまま、消費電力が低減可能になる。
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置100の構成を例示する図である。 図2は、サブCPU104と、リレー駆動回路105と、第1リレー接点106との構成を抜粋した図である。 図3は、画像形成装置100の各動作モードへの遷移を例示する図である。 図4は、主電源スイッチ107がオフされた場合の通常動作モード、スタンバイモード及び第1省電力モードにおける動作可能電圧及び動作可能時間を例示する図である。 図5は、主電源スイッチ107がオフにされた場合の第2省電力モードにおける動作可能電圧及び動作可能時間を例示する図である。 図6は、シャットダウンモードからスタンバイモードへ遷移する際のサブCPU104が行う処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、各動作モードにおいて主電源スイッチ107がオフにされたときにサブCPU104が行う処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、主電源スイッチ107がオフにされてから、消費電力が各々異なる各負荷の電圧が時間に応じて低下する状態を例示する図である。 図9は、第1の実施の形態にかかるサブCPU104と、リレー駆動回路105と、第1リレー接点106との構成を抜粋した図である。 図10は、シャットダウンモードからスタンバイモードへ遷移する際のサブCPU104が行う処理の手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法及び電源制御プログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
ここで、電源制御装置を有する画像形成装置の構成について図1を用いて説明する。画像形成装置100は、電源装置116と、コントローラ101と、操作パネル111と、データ記憶部112と、FAX(Facsimile)通信部113と、画像読取部114と、画像形成部115との各デバイスを有する。これらのうち電源装置116を除くデバイスは、電源装置116から電力の供給を受ける各負荷となる。また、これらのうちコントローラ101及びデータ記憶部112が情報処理システムに相当する。コントローラ101は、主メモリ102と、メインCPU(Central Processing Unit)103と、サブCPU104とを有し、PC(Personal Computer)などの外部装置120と専用線又はネットワークを介して接続される。ネットワークとは、例えば、LAN(Local Area Network)、イントラネット、イーサネット(登録商標)又はインターネットなどである。電源装置116は、リレー駆動回路(Drive回路)105と、第1リレー接点106と、主電源スイッチ(LockerSW)107と、第1AC(Alternate current)/DC(Direct current)電源生成部108と、第2AC/DC電源生成部109と、第2リレー接点110とを有する。この電源装置116及びサブCPU102が電源制御装置に相当する。
主メモリ102は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等であり、各種データや各種プログラムを記憶する。データ記憶部112は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やNAND型のフラッシュメモリやNVRAMなどの不揮発性メモリであり、各種データや各種プログラムを記憶する。メインCPU103は、主メモリ102やデータ記憶部112に記憶された各種プログラムを実行することにより、画像形成装置100全体を制御する。サブCPU104は、メインCPU103への電力の供給が遮断された場合に、メインCPU103に代わって、主メモリ102や後述するデータ記憶部112に記憶された各種プログラムを実行することにより、画像形成装置100全体又はその一部を制御する。操作パネル111は、情報を表示する表示部と、ユーザの操作入力を受け付けるキーボードやマウス等の操作入力部とが一体的に形成されたものである。FAX通信部113は、外部装置(不図示)とFAX通信を行う。画像読取部114は、例えば、スキャナであり、原稿に表される画像を読み取る。画像形成部115は、例えば、白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ又は4ドラムカラープロッタとASIC(Application Specific Integrated Circuit)とを含み、画像読取部114が読み取った画像を表す画像データ又は外部装置120などの外部装置から受信した画像データに対して、誤差拡散やガンマ変換等の各種画像処理を行い、画像処理後の画像データを用いて、紙などの印刷媒体に画像を形成することにより、印刷を行う。
主電源スイッチ107は、切り替えの操作に応じてオン又はオフにされることにより、AC電源121からの電力の供給又はその遮断を切り替える。第1AC/DC電源生成部108は、PSU(Power Suply Unit)として機能し、AC電源121から供給される電力としての交流電圧(AC電源)を直流電圧(DC電源)に変換して、コントローラ101と、操作パネル111とに電力を供給する。第2AC/DC電源生成部109は、PSUとして機能し、AC電源121から供給される交流電圧を直流電圧に変換して、データ記憶部112と、FAX通信部113と、画像読取部114と、画像形成部115とに供給し、第2リレー接点110を介してサブCPU104に電力を供給する。リレー駆動回路105は、サブCPU104の制御の下、第1リレー接点106のオン/オフを制御する。第1リレー接点106は、リレー駆動回路105を介したサブCPU104の制御の下、AC電源121からの電力の供給又はその遮断を切り替える。第2リレー接点110は、サブCPU104の制御の下、オン/オフが制御される。
図2は、サブCPU104と、リレー駆動回路105と、第1リレー接点106との構成を抜粋した図である。主電源スイッチ107がオン又はオフにされると、その旨を示すACSW_ON_N信号がサブCPU104の入力ポートに入力される。具体的には、主電源スイッチ107がオンにされると、HighのACSW_ON_N信号が入力され、主電源スイッチ107がオフにされたときは、LowのACSW_ON_N信号が入力される。また、サブCPU104からは、第1リレー接点106のオン/オフを制御する制御信号であるREON_DC_N信号が出力される。具体的には、サブCPU104は、第1リレー接点106をオフからオンにする際、その旨を示すHighのREON_DC_N信号を出力ポートからリレー駆動回路105に出力する、即ち、REON_DC_N信号をアサートし、第1リレー接点106をオンからオフにする際、その旨を示すLowのREON_DC_N信号を出力ポートからリレー駆動回路105に出力する、即ち、REON_DC_N信号をディアサートする。リレー駆動回路105は、第1リレー接点106をオフにすることを示すLowのREON_DC_N信号が入力されると、第1リレー接点106をオフにする。この結果、AC電源121から第1AC/DC電源生成部108を介したコントローラ101及び操作パネル111への電力の供給と、第2AC/DC電源生成部109を介したデータ記憶部112、FAX通信部113、画像読取部114及び画像形成部115への電力の供給とが遮断される。リレー駆動回路105は、第1リレー接点106をオンにすることを示すLowのREON_DC_N信号が入力されると、第1リレー接点106をオンにする。この結果、AC電源121から第1AC/DC電源生成部108を介したコントローラ101及び操作パネル111へ電力が供給され、第2リレー接点110のオン/オフに応じて、第2AC/DC電源生成部109を介したデータ記憶部112、FAX通信部113、画像読取部114及び画像形成部115へ電力が供給される。以上のようにして、第1リレー接点106は、サブCPU104から出力された制御信号に応じてオン又はオフにされることにより、AC電源121からの電力の供給又はその遮断を切り替える。
以上のような構成の画像形成装置100は、上述の各負荷に供給される電力の状態に応じて、各々異なる複数の動作モードのいずれかに遷移する。各動作モードへの遷移は、主電源スイッチ107のオン/オフや、操作パネル111を介した操作入力や、画像形成部115における処理状態に応じる。動作モードには、System Down Process Executing(終了処理実行モード)と、Standby Mode(スタンバイモード)と、Active Mode(通常動作モード)と、PowerSave Mode1(第1省電力モード)と、PowerSave Mode2(第2省電力モード)と、Shutdown Mode(シャットダウンモード)とがある。図3は、画像形成装置100の各動作モードへの遷移を例示する図である。
同図に示される終了処理実行モードは、主電源スイッチ107がオフにされた直後のモードであり、画像形成装置100は、このモードにおいて、情報処理システムの安全な終了処理を行う。上述したように、例えば、データをデータ記憶部112に転送している途中やデータ記憶部112にアクセスしている途中にデータ記憶部112への電力の供給が突然遮断されると、記憶対象のデータが失われるばかりではなく、データ記憶部112自体が破壊される恐れがある。このようなことを回避するために、データ記憶部112への電力の供給が遮断される前に、サブCPU104が、情報処理システムの安全な終了処理を行う終了処理実行モードに遷移する。情報処理システムの安全な終了処理とは、例えば、外部装置120などの外部装置から受信した画像データなどのデータをデータ記憶部112へ記憶させるために転送中であったり、画像形成部115が画像処理を行っている途中の画像データなどの保存が必要なデータがあったりする場合に、当該データをデータ記憶部112への記憶を完了させる処理や、動作中における電力の供給の遮断により破壊の恐れがあるデータ記憶部112へのアクセスが行われている最中である場合に、データ記憶部112へのアクセスを終了する処理である。そして、終了処理の実行が終了すると、後述のシャットダウンモードに遷移する(フローE)。
通常動作モードは、主電源スイッチ107がオンにされて、第1リレー接点106及び第2リレー接点110もオンにされており、情報処理システムへ各々所定の電位の電圧の電力が供給されるモードである。この通常動作モードが設定されている状態で主電源スイッチ107がオフにされると、上述の終了処理実行モードに遷移する(フローA)。
スタンバイモードは、例えば、操作パネル111を介した操作入力がない状態や画像形成部115において画像処理を行っていない状態が所定時間以上である場合に遷移するモードである。このスタンバイモードでは、主電源スイッチ107がオンにされており、第1リレー接点106及び第2リレー接点110もオンにされており、情報処理システムへ所定の電位の電圧の電力が供給されるが、情報処理システムが待機中の状態である。この状態を経て、次に説明する第1省電力モードに遷移する。尚、このスタンバイモードの状態で主電源スイッチ107がオフにされると、上述の終了処理実行モードに遷移する(フローB)。
第1省電力モードは、主電源スイッチ107及び第1リレー接点106はオンにされているが、第2リレー接点110がオフにされており、画像形成装置100は、情報処理システムのうち、データ記憶部112、FAX通信部113、画像読取部114及び画像形成部115への電力の供給が遮断された状態であり、コントローラ101及び操作パネル111へは第1AC/DC電源生成部108を介して電圧が供給されている状態である。即ち、第1省電力モードは、通常動作モードよりも低い電圧が供給される省電力状態である。この第1省電力モードの状態で主電源スイッチ107がオフにされると、上述の終了処理実行モードに遷移し(フローC)、第1リレー接点106を介してAC電源121から供給される電圧によりサブCPU104は上述の終了処理を行う。
第2省電力モードは、主電源スイッチ107はオンにされているが、第1リレー接点106及び第2リレー接点110はオフにされており、画像形成装置100は、情報処理システムのうち、操作パネル111、データ記憶部112、FAX通信部113、画像読取部114及び画像形成部115への電力の供給が遮断された状態であり、コントローラ101のうち主メモリ102及びサブCPU104のみに第1AC/DC電源生成部108を介して電圧が供給されている状態である。このような第2省電力モードでは、画像形成装置100は、SuspendToRAMの状態となる。即ち、コントローラSTR技術により、このような状態では、情報処理システムにおいて実行される各種アプリケーションプログラムの展開とその状況、並びに各デバイス(操作パネル111、データ記憶部112、FAX通信部113、画像読取部114及び画像形成部115)のレジスタ設定値を主メモリ102に退避させ且つ主メモリ102をセルフリフレッシュ状態に遷移させ、サブCPU104及び主メモリ102以外への電力の供給が遮断される。これにより、第1省電力モードよりも更に低い電圧が供給される省電力状態となり、消費電力が更に小さくなる。
この第2省電力モードの状態で主電源スイッチ107がオフにされると、上述の終了処理実行モードに遷移する(フローD)。このとき、サブCPU104への電力の供給も遮断されるが、主電源スイッチ107がオフにされてからも、サブCPU104が動作可能な電圧(動作可能電圧という)を維持できる時間(動作可能時間という)がある程度確保できる。このため、この間にサブCPU104は、リレー駆動回路105を介して第1リレー接点106をオンにすることができる。そして、オンとなった第1リレー接点106に接続された第1AC/DC電源生成部108からサブCPU104に電力が供給され、サブCPU104は、上述の終了処理を行うことができる。
ここで、動作可能電圧及び動作可能時間について説明する。AC電源/DC電源は、従来、消費電力が大きい場合は出力端の電圧の低下、即ち、電荷の抜けが早く、消費電力が小さい場合は、電荷の抜けが遅くなる。図4は、このような特性の下、主電源スイッチ107がオフにされた場合の通常動作モード、スタンバイモード及び第1省電力モードにおける動作可能電圧及び動作可能時間を例示する図である。図5は、主電源スイッチ107がオフにされた場合の第2省電力モードにおける動作可能電圧及び動作可能時間を例示する図である。第2省電力モードでは、通常動作モード、スタンバイモード及び第1省電力モードに比べて、消費電力が小さい。このため、PSUの特性により、主電源スイッチ107がオフにされてから、動作可能電圧を維持できる時間が比較的長い。図4〜5に例示されるように、通常動作モード、スタンバイモード及び第1省電力モードでは、主電源スイッチ107がオフにされた後、動作可能電圧を維持可能な動作可能時間は10ms程度であるのに対し、消費電力が比較的少ない第2省電力モードでは、動作可能電圧を維持可能な動作可能時間は1s程度である。第1リレー接点106を実際にオンにするまでには数10ms程度の時間(セット時間という)がかかるが、この1sの時間内に、サブCPU104は、リレー駆動回路105を介して第1リレー接点106をオンにすることができる。以上のように、第2省電力モードでは、第1リレー接点106をオフにすることにより電力の消費を低減しつつ、主電源スイッチ107がオフにされたときには、動作可能電圧が維持されている間に第1リレー接点106をオンにすることができる。このため、情報処理システムの安全な終了処理を行うことができ、保存が必要なデータやデータ記憶部112の堅牢性を保持することができる。
シャットダウンモードは、主電源スイッチ107がオフにされて、上述の終了処理実行モードで終了処理の実行が終了すると遷移するモードであり、画像形成装置100は、第1リレー接点106及び第2リレー接点110もオフにされて、情報処理システムの電力の供給が遮断される状態となる。このシャットダウンモードにおいて主電源スイッチ107がオンにされると、上述のスタンバイモードに遷移する(フローF)。
次に、このようなハードウェア構成において、サブCPU104が主メモリ102に記憶された各種プログラムを実行することにより実現される各種機能について説明する。サブCPU104は、主電源スイッチ107のオン/オフを検出し、当該検出結果と、操作パネル111を介した操作入力や画像形成部115における処理状態とに応じて、各負荷へ供給される電力の状態が各々異なるいずれかの動作モードへの遷移を制御する。そして、サブCPU104は、図3を用いて説明したように、主電源スイッチ107がオンにされている場合には、動作モードに応じて、第1リレー接点106及び第2リレー接点110のオン/オフを制御し、主電源スイッチ107がオフにされたときに、情報処理システムの安全な終了処理を行う必要に応じて、第1リレー接点106のオン/オフを制御する。具体的には、例えば、主電源スイッチ107がオンにされてシャットダウンモードからスタンバイモードへ移行する際には、サブCPU104は、各種起動処理を行う。起動処理とは、例えば、画像形成装置100の主メモリ102やデータ記憶部112などのハードウェアを初期化したり、各種ドライバやスケジューラやタイマー機能,割り込み機能,メモリ管理機能などの各種資源などを初期化したりする。このとき、サブCPU104は、バックアップ機能が必要であるか否か、即ち、起動処理の実行中に電力が遮断された場合にバックアップ処理を行う必要があるか否かを判断する。そして、サブCPU104は、当該判断結果に応じて、第1リレー接点106のオン/オフを決定し、当該決定結果に応じて、第1リレー接点106をオン又はオフにすることを示す制御信号を適宜出力することにより、第1リレー接点106のオン又はオフを制御して、各種起動処理を行う。バックアップ処理とは、起動処理の実行中に取り扱うデータをデータ記憶部112に記憶させる処理のことである。また、主電源スイッチ107がオフにされて、通常動作モード、スタンバイモード、第1省電力モード及び第2省電力モードのいずれかからシャットダウンモードに移行する際には、サブCPU104は、情報処理システムの安全な終了処理が必要か否かを判断し、当該判断結果に応じて、第1リレー接点106のオン/オフを制御して、当該終了処理を行う。
次に、本実施の形態にかかる画像形成装置100の行う処理の手順について説明する。まず、シャットダウンモードからスタンバイモードへ遷移する際のサブCPU104が行う処理の手順について図6を用いて説明する。画像形成装置100の主電源スイッチ107がオフにされておりシャットダウンモードであるときに、主電源スイッチ107がオンにされると(ステップS1)、情報処理システムに電力が供給される。これにより電力が供給されたサブCPU104は、情報処理システムのリセットを解除して、情報処理システムを利用可能な状態に遷移させる(ステップS2)。そして、サブCPU104は、第1リレー接点106をオンにすることを決定し、REON_DC_N信号をアサートする(ステップS3)。リレー駆動回路105は、REON_DC_N信号がアサートされると、第1リレー接点106をオンにする。その後、サブCPU104は、スタンバイモードへ遷移するために各種起動処理を行う。このとき、サブCPU104は、バックアップ機能が必要であるか否かを判断する(ステップS4)。当該判断結果が肯定的である場合(ステップS4:YES)、サブCPU104は、第1リレー接点106をオンにすることを決定し、この場合、第1リレー接点106をオンに維持して、起動処理を行う。起動処理の終了後、サブCPU104は、第1リレー接点106をオフにすることを決定し、REON_DC_N信号をディアサートする(ステップS6)。リレー駆動回路105は、REON_DC_N信号がディアサートされると、第1リレー接点106をオフにする。その後、ステップS7に進む。
一方、ステップS4の判断結果が否定的である場合(ステップS4:NO)、サブCPU104は、第1リレー接点106をオンにする必要がないため、第1リレー接点106をオフにすることを決定し、第1リレー接点106を上述と同様にしてオフにして(ステップS10)、起動処理を行い(ステップS11)、起動処理の終了後、ステップS7に進む。ステップS7では、サブCPU104は、次に行う起動処理において、バックアップ機能が必要であるか否かを判断する。当該判断結果が肯定的である場合(ステップS7:YES)、第1リレー接点106をオンにすることを決定し、第1リレー接点106を上述と同様にしてオンにして(ステップS8)、ステップS5に進む。一方、ステップS7の判断結果が否定的である場合(ステップS7:NO)、サブCPU104は、第1リレー接点106をオンにする必要がないため、第1リレー接点106をオフにすることを決定し、第1リレー接点106をオフに維持して、起動処理を行い(ステップS9)、起動処理の終了後、ステップS7に進む。このようなステップS5〜S9の処理を、スタンバイモードへ遷移するために必要な各種起動処理の実行が終了するまで、サブCPU104は繰り返し行う。
次に、図3を用いて説明した各動作モードにおいて主電源スイッチ107がオフにされたときにサブCPU104が行う処理の手順について図7を用いて説明する。動作モードのうち、通常動作モード、スタンバイモード、第1省電力モード及び第2省電力モードのいずれかにおいて、主電源スイッチ107がオフにされると、サブCPU104に入力されるACSW_ON_N信号(図2参照)がHighからLowへと変化する。サブCPU104は、このACSW_ON_N信号がLowになったか否かを検出し(ステップS30)、Lowになったことを検出すると(ステップS30:YES)、第1リレー接点106がオンになっているかオフになっているかを検出する(ステップS31)。第1リレー接点106がオフになっている場合、動作モードは第2省電力モードである。この場合(ステップS31:NO)サブCPU104は、第1リレー接点106をオンにすることを決定し、REON_DC_N信号をアサートする(ステップS32)。リレー駆動回路105は、REON_DC_N信号がアサートされると、第1リレー接点106をオンにする。これにより、第1AC/DC電源生成部108からサブCPU104に電力が供給され、終了処理実行モードに遷移し、サブCPU104は終了処理を行うことができる。その後、ステップS33に進む。ステップS31で、第1リレー接点106がオンになっている場合も、ステップS33に進む。
ステップS33では、サブCPU104は、データ記憶部112へ保存が必要なデータがあるか否かを判断する。データ記憶部112へ保存が必要なデータがある場合とは、例えば、起動処理において保存が必要なデータがあったり、外部装置120などの外部装置から受信した画像データなどのデータをデータ記憶部112へ記憶させるために転送中であったり、画像形成部115が画像処理を行っている途中の画像データなどの保存が必要なデータがあったりする場合である。この場合(ステップS33:YES)、サブCPU104は、保存が必要なデータのデータ記憶部112への転送が完了するまで待機して(ステップS35)、ステップS34に進む。ステップS33の判断結果が否定的である場合も、ステップS34に進む。ステップS34では、サブCPU104は、データ記憶部112へのアクセスが行われている最中であるか否かを判断する。当該判断結果が肯定的である場合(ステップS34:YES)、サブCPU104は、データ記憶部112へのアクセスを終了する処理を行う(ステップS36)。当該処理の終了後は、情報処理システムへの電力の供給を安全に遮断することができるため、サブCPU104は、第1リレー接点106をオフにすることを決定し、REON_DC_N信号をディアサートする(ステップS37)。リレー駆動回路105は、REON_DC_N信号がディアサートされると、第1リレー接点106をオフにする。この結果、情報処理システムへの電力の供給が遮断され、画像形成装置100は、シャットダウンモードへ遷移する。ステップS34の判断結果が否定的である場合は、ステップS37を経て、画像形成装置100は、シャットダウンモードへ遷移する。
以上のように、画像形成装置100の動作モードに応じて、主電源スイッチ107のオフによる電力の供給の突然の遮断からデータやデータ記憶部112を保護するために設けられた第1リレー接点106のオン/オフを制御する。特に、第2消費電力モードでは、第1リレー接点106を常時オフにし、主電源スイッチ107がオフにされたときにこれをオンにして、情報システムの安全な終了処理を行う。これにより、第1リレー接点106を常時オンにすることにより消費電力を削減することができると共に、終了処理を行う必要があるときには、第1リレー接点をオンにして、サブCPU104へ電力を供給することができる。即ち、消費電力を削減可能でありつつ、保存が必要なデータやデータ記憶部112の堅牢性を保持することができる。
また、消費電力が小さいときに電荷の抜けが遅いというAC電源及びDC電源の特性を利用して、第2省電力モードにおいて主電源スイッチ107がオフにされたときに第1リレー接点106をオンにすることで、簡単な構成で、消費電力を削減可能でありつつ、保存が必要なデータやデータ記憶部112の堅牢性を保持することができる。
また、図3を用いて説明した通常動作モード、第1省電力モード、第2省電力モード及びスタンバイモードのどの動作モードにおいても主電源スイッチ107が突然オフにされても、保存すべきデータの消失やデータ記憶部112の破壊を回避することができる。
また、本実施の形態においては、第1リレー接点106をオフにする時間は、固定的ではなく、サブCPU104の行う処理の終了に応じて可変となる。即ち、処理の終了後に第1リレー接点106をオフにすることで、保存の必要のあるデータやデータ記憶部112の堅牢性をより確実に維持することができる。
[第2の実施の形態]
次に、電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法及び電源制御プログラムの第2の実施の形態について説明する。なお、上述の第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
上述の図4〜5を用いて説明したように、主電源スイッチ107がオフにされてから電圧が低下するのにかかる時間は、主電源スイッチ107がオフにされたときの負荷のうち、コントローラ101が消費する電力、即ち、コントローラ101が消費する電流の値(消費電流値)に比例している。また、図2を用いて説明したACSW_ON_N信号がLowになったことをサブCPU104が検出してからREON_DC_N信号をアサートし、第1リレー接点106をオンにするまでのセット時間を経過するまでの時間は、第1リレー接点106に用いるリレー接点のセット時間によってある程度のばらつきはあるが、ほぼ一定値(再ON可能時間という)である。よって、この再ON可能時間から、実際にオンにすることが可能な負荷の消費電流値を導出することができる。この値を再ON可能電流値という。これは上述した動作可能電圧の値に相応するものである。
図8は、主電源スイッチ107がオフにされてから、消費電力が各々異なる各負荷の電圧が時間に応じて低下する状態を例示する図である。同図における負荷曲線a,b,c,d,eは、その順に消費電力が大きい負荷について各電圧の遷移を各々示すものである。また、同図におけるxmsは、再ON可能時間を示している。この図から、負荷曲線a,b,cについては、主電源スイッチ107がオフにされてから再ON可能時間xmsが経過する前に、負荷に掛かる電圧は動作可能電圧を下回ってしまうが、負荷曲線d,eについては、主電源スイッチ107がオフにされてから再ON可能時間xmsが経過するまでの間は、負荷に掛かる電圧は動作可能電圧を上回っていることが分かる。即ち、負荷曲線d,eの負荷のときには、主電源スイッチ107がオフにされてから、負荷に掛かる電圧が動作可能電圧を下回る前に、第1リレー接点106をオンにすることが可能であることが分かる。このような動作可能電圧に相応し再ON可能時間から導出される再ON可能電流値を用いて、画像形成装置100は、第1リレー接点106のオン/オフを制御する。
図9は、サブCPU104と、リレー駆動回路105と、第1リレー接点106との構成を抜粋した図である。本実施の形態においては、画像形成装置100は、図2に例示される構成に加え、第1AC/DC電源生成部108の出力端に繋がる電流計118を備える。電流計118は、第1AC/DC電源生成部108から電力として供給される電流の値を計測する。サブCPU104は、電流計118が計測した電流の値を消費電流値としてこれと、再ON可能電流値とを比較し、当該比較結果に応じて、第1リレー接点106のオン/オフを制御する。再ON可能電流値は、例えば、主メモリ102に記憶されている。
次に、シャットダウンモードからスタンバイモードへ遷移する際のサブCPU104が行う処理の手順について図10を用いて説明する。ステップS1〜S3の処理は上述の第1の実施の形態と同様である。ステップS50では、サブCPU104は、電流計118が計測した消費電流値が再ON可能電流値より大きいか否かを判断する。当該判断結果が否定的である場合(ステップS50:NO)、サブCPU104は、第1リレー接点106をオフにすることを決定し、第1リレー接点106を上述のステップS10と同様にオフにする。その後、サブCPU104は、ステップS50と同様にして、電流計118が計測した消費電流値が再ON可能電流値より大きいか否かを判断する。当該判断結果が肯定的である場合(ステップS51:YES)、サブCPU104は、第1リレー接点106をオンにすることを決定し、第1リレー接点106を上述のステップS8と同様にオンにする。ステップS50の判断結果が肯定的である場合(ステップS50:YES)、第1リレー接点106をオンにすることを決定し、第1リレー接点106をオンに維持して、ステップS50に戻る。ステップS51の判断結果が否定的である場合(ステップS51:NO)、第1リレー接点106をオフにすることを決定し、第1リレー接点106をオフに維持して、ステップS51に戻る。以上のようなステップS50,S10,S51,S8の処理をサブCPU104は繰り返す。尚、ステップS50の処理を行ってからステップS51の処理を行うまでは、所定の時間を空けるようにしても良いし、ステップS50の処理を行った後ステップS51の処理を行うタイミングは任意であっても何らかのタイミングに応じても良い。
以上のように、コントローラ101における消費電流値に応じて、第1リレー接点106のオン/オフを動的に制御することにより、消費電力を効果的に削減することが可能になる。
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
上述した各実施の形態において、メインCPU103で実行される各種プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また当該各種プログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供するように構成しても良い。サブCPU104で実行される各種プログラムについても同様である。
上述した各実施の形態において、画像形成装置100は、上述のものに限らず、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも1つの機能を有するものであっても良い。即ち、画像形成装置100は、画像形成部115のうちコピー機能に関する部分及びプリンタ機能に関する部分と、画像読取部114と、FAX通信部113との少なくとも1つ以上を有するものであっても良い。
上述した第1の実施の形態においては、図7のステップS33で、保存が必要なデータがある場合とは、例えば、起動処理において保存が必要なデータがあったり、外部装置120などの外部装置から受信した画像データなどのデータをデータ記憶部112へ記憶させるために転送中であったり、画像形成部115が画像処理を行っている途中の画像データなどの保存が必要なデータがあったりする場合であるとした。しかし、これに限らず、保存が必要なデータとは、例えば、特定のデータであっても良い。特定のデータとは、例えば、ユーザに関するユーザ情報や、課金に関する課金情報や、FAX通信部113を介して外部装置から受信した画像データなどの比較的重要度の高いデータである。主電源スイッチ107がオフにされたとき、例えば、データをデータ記憶部112に記憶するために転送中であっても、そのデータが特定のデータでなければ、図7のステップS33では、保存の必要がないとして、当該データの転送が完了するのを待機せずに、ステップS34に進むようにしても良い。また、例えば、所定の度合い以上の重要度が付与されたデータを特定のデータとして取り扱うようにしても良い。
上述した第1の実施の形態においては、図7のステップS34では、サブCPU104は、データ記憶部112へのアクセスが行われている最中であるか否かを判断し、当該判断結果が肯定的である場合、第1リレー接点106がオンの状態で、アクセス終了処理を行った。しかし、データ記憶部112へのアクセスが行われている最中であっても、データ記憶部112からのデータの読み出ししか行っていない場合には、サブCPU104は、アクセスを終了する処理を行わずに、第1リレー接点106をオフにしても良い。
上述した各実施の形態においては、サブCPU104は、画像形成装置100に機能の拡張として追加される構成の数に応じて、第1リレー接点106のオン/オフを制御するようにしても良い。具体的には、画像形成装置100は、機能を拡張するためのオプションボードを装着するスロット(不図示)を備える。当該スロットに追加された構成(オプション構成という)の数をサブCPU104は検出する。この数の検出は、例えば、主メモリ102に記憶されたプログラムをサブCPU104が実行することにより行なう。このようなオプション構成は、コントローラ101に接続されると共に、第1AC/DC電源生成部108又は第2AC/DC電源生成部109に接続された第2リレー接点110のいずれかに接続され、電力の供給を受ける負荷となる。尚、上述のFAX通信部113も、オプション構成とするようにしても良い。
このような構成において、サブCPU104は、主電源スイッチ107がオンにされた場合、オプション構成の数を検出して、当該数が所定の数より小さい場合、第1リレー接点106をオフにするよう制御する。尚、所定の数の値は、例えば、主メモリ102に記憶されている。オプション構成の数が所定の数より小さいということは、即ち、負荷に供給される電力が少ないということであり、消費電力が小さいということである。従って、このような構成において、主電源スイッチ107がオンにされた場合、第1リレー接点106をオフにするよう制御することで、消費電力を効果的に削減可能である。また、このような構成において、主電源スイッチ107がオフにされたとき、上述の第1の実施の形態と同様にして、保存の必要なデータやデータ記憶部112にアクセスされている最中である場合には、第1リレー接点106をオンにするよう制御しても良い。この結果、消費電力を効果的に削減可能でありつつ、保存が必要なデータやデータ記憶部112の堅牢性を保持することができる。
100 画像形成装置
101 コントローラ
102 主メモリ
103 メインCPU
104 サブCPU
105 リレー駆動回路
106 第1リレー接点
107 主電源スイッチ
108 第1AC/DC電源生成部
109 第2AC/DC電源生成部
110 第2リレー接点
111 操作パネル
112 データ記憶部
113 FAX通信部
114 画像読取部
115 画像形成部
116 電源装置
118 電流計
120 外部装置
121 AC電源
特開2003−333748号公報

Claims (10)

  1. 電源からの電力を得て、負荷に電力を供給する電源回路と、
    切り替えの操作に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える主電源切替手段と、
    制御信号に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から全ての前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える第1接点手段と、
    制御信号に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から一部の前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える第2接点手段と、
    前記主電源切替手段のオン又はオフを検出する検出手段と、
    記検出手段の検出結果と、前記負荷に供給される電力の状態とに応じて、前記第1接点手段又は前記第2接点手段をオン又はオフにすることを示す前記制御信号を出力する制御手段とを備え、
    一部の前記負荷への電力の供給又はその遮断は、前記第1接点手段がオンにされている電力の状態において、前記第2接点手段のオン又はオフに応じて実現するものであって、
    前記制御手段は、前記電力の状態が、前記主電源切替手段がオン、前記第1接点手段及び前記第2接点手段がオフである省電力状態において、前記主電源切替手段がオフにされた場合に、前記第1接点手段をオンにすることを示す前記制御信号を出力する
    ことを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記主電源切替手段がオンにされたことを前記検出手段が検出した場合且つ機能の拡張として追加される前記負荷の数が所定の数より小さい場合、前記第1接点手段をオフにすることを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記電源回路が前記負荷に供給する電力の値を計測する計測手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記主電源切替手段がオフにされたことを前記検出手段が検出したとき、前記計測手段が計測した電力の値に応じて、前記第1接点手段のオン又はオフを決定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記主電源切替手段がオフにされたことを前記検出手段が検出したとき、前記計測手段が計測した電力の値と、前記電源の特性に応じて予め求められ且つ前記第1接点手段をオンにすることを可能にするための電力の値とを比較し、当該比較結果に応じて、前記第1接点手段のオン又はオフを決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の電源制御装置。
  5. 前記負荷は、データが記憶される不揮発性の記憶手段を含み、
    前記制御手段は、前記主電源切替手段がオフにされたことを前記検出手段が検出したとき、前記記憶手段へのアクセスが行われている場合、当該アクセスが終了するまで、前記第1接点手段をオンにすることを決定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源制御装置。
  6. 前記負荷は、データが記憶される不揮発性の記憶手段を含み、
    前記制御手段は、前記主電源切替手段がオフにされていたことを前記検出手段が検出したとき、前記記憶手段へのアクセスが行われている場合且つ前記記憶手段から前記データを読み出している場合、前記第1接点手段をオフにすることを決定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源制御装置。
  7. 前記負荷は、データを受信する受信手段と、前記データが記憶される不揮発性の記憶手段とを含み、
    前記制御手段は、前記主電源切替手段がオフにされたことを前記検出手段が検出したとき、前記受信手段が受信したデータを前記記憶手段に記憶させている場合且つ当該データが特定のデータ以外である場合、前記第1接点手段をオフにすることを決定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源制御装置。
  8. 画像を表す画像データを記憶する不揮発性の記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記画像データを用いて、印刷媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    電源からの電力を得て、前記記憶手段及び前記画像形成手段を少なくとも含む負荷に電力を供給する電源回路と、
    切り替えの操作に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える主電源切替手段と、
    制御信号に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から全ての前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える第1接点手段と、
    制御信号に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から一部の前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える第2接点手段と、
    前記主電源切替手段のオン又はオフを検出する検出手段と、
    記検出手段の検出結果と、前記負荷に供給される電力の状態とに応じて、前記第1接点手段又は前記第2接点手段をオン又はオフにすることを示す前記制御信号を出力する制御手段とを備え、
    一部の前記負荷への電力の供給又はその遮断は、前記第1接点手段がオンにされている電力の状態において、前記第2接点手段のオン又はオフに応じて実現するものであって、
    前記制御手段は、前記電力の状態が、前記主電源切替手段がオン、前記第1接点手段及び前記第2接点手段がオフである省電力状態において、前記主電源切替手段がオフにされた場合に、前記第1接点手段をオンにすることを示す前記制御信号を出力する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 電源からの電力を得て、負荷に電力を供給する電源回路と、切り替えの操作に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える主電源切替手段と、制御信号に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から全ての前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える第1接点手段と、制御信号に応じてオン又はオフにされることにより、前記電源から一部の前記負荷への電力の供給又はその遮断を切り替える第2接点手段と、検出手段と、制御手段とを備える電源制御装置で実行される電源制御方法であって、
    記検出手段が、前記主電源切替手段のオン又はオフを検出する検出ステップと、
    前記制御手段が、前記検出ステップの検出結果と、前記負荷に供給される電力の状態とに応じて、前記第1接点手段又は前記第2接点手段をオン又はオフにすることを示す前記制御信号を出力する制御ステップとを含み、
    一部の前記負荷への電力の供給又はその遮断は、前記第1接点手段がオンにされている電力の状態において、前記第2接点手段のオン又はオフに応じて実現するものであって、
    前記制御ステップは、前記電力の状態が、前記主電源切替手段がオン、前記第1接点手段及び前記第2接点手段がオフである省電力状態において、前記主電源切替手段がオフにされた場合に、前記第1接点手段をオンにすることを示す前記制御信号を出力する
    ことを特徴とする電源制御方法。
  10. 請求項に記載の方法をコンピュータに実行させるための電源制御プログラム。
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