JP5477127B2 - 触媒温度推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、触媒温度推定装置に関する。
従来、内燃機関の排気ガス浄化用の触媒の温度を推定する触媒温度推定装置が考案されている。例えば特許文献1に係る触媒温度推定装置は、内燃機関の回転数および負荷に基づいて、内燃機関が定常運転状態のときにおける触媒の温度である定常推定温度を算出している。そして、特許文献1に係る触媒温度推定装置は、この算出された定常推定温度と、回転数および負荷によって決定されるなまし係数と、を用いたなまし処理を行うことによって、触媒の温度を推定している。
特開2003−343242号公報
しかしながら、特許文献1に係る触媒温度推定装置では、例えば内燃機関の運転状態が加速状態の場合には、推定された触媒の温度と実際の触媒の温度との誤差が大きくなるおそれがある。したがって、特許文献1に係る触媒温度推定装置の触媒温度推定精度は良好とはいえない。
本発明は、触媒温度を精度よく推定することができる触媒温度推定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る触媒温度推定装置は、内燃機関の排気ガス浄化用の触媒の排気ガス流動方向上流側端部の温度である前端温度を前端温度推定用のなまし処理を行うことによって推定する前端温度推定手段と、前記触媒の排気ガス流動方向下流側端部の温度である後端温度を、前記前端温度推定手段が推定した前記前端温度を用いた後端温度推定処理、および後端温度推定用のなまし処理のいずれか一方を行うことによって推定する後端温度推定手段と、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記後端温度推定用のなまし処理に用いられる係数である後端温度推定用なまし係数を算出する後端用なまし係数算出手段と、を備え、前記後端温度推定手段は、前記内燃機関の運転状態が加速状態の場合に、前記前端温度を用いた前記後端温度推定処理を行い、前記内燃機関の運転状態が加速状態でない場合に、前記後端温度推定用のなまし処理を行い、前記前端温度を用いた前記後端温度推定処理において、前記後端温度推定手段は、前記前端温度推定手段が推定した前記前端温度を前記後端温度と推定する
本発明に係る触媒温度推定装置によれば、例えば内燃機関の運転状態が加速状態の場合に触媒の前端温度および後端温度の温度挙動が異なった場合であっても、前端温度推定手段および後端温度推定手段によって触媒の前端温度および後端温度をそれぞれ推定することができる。それにより、触媒温度を精度よく推定することができる。また、後端温度推定手段が前端温度を用いた後端温度推定処理を行う場合には、後端温度推定手段は、後端温度が前端温度の影響を受けて変化する現象を精度よく捉えることができる。また、後端温度推定手段が後端温度推定用のなまし処理を行う場合には、後端温度推定用なまし係数が内燃機関の運転状態に基づいて算出されていることから、後端温度推定手段は、後端温度を精度よく推定することができる。
また本発明に係る触媒温度推定装置は、内燃機関の排気ガス浄化用の触媒の排気ガス流動方向上流側端部の温度である前端温度を前端温度推定用のなまし処理を行うことによって推定する前端温度推定手段と、前記触媒の排気ガス流動方向下流側端部の温度である後端温度を、前記前端温度推定手段が推定した前記前端温度を用いた後端温度推定処理、および後端温度推定用のなまし処理のいずれか一方を行うことによって推定する後端温度推定手段と、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記後端温度推定用のなまし処理に用いられる係数である後端温度推定用なまし係数を算出する後端用なまし係数算出手段と、を備え、前記後端温度推定手段は、前記内燃機関の運転状態が加速状態の場合に、前記前端温度を用いた前記後端温度推定処理を行い、前記内燃機関の運転状態が加速状態でない場合に、前記後端温度推定用のなまし処理を行い、前記前端温度を用いた前記後端温度推定処理において、前記後端温度推定手段は、前記後端温度推定手段が前回推定した前記後端温度を前記前端温度推定手段が前回推定した前記前端温度を用いて補正した結果を今回の前記後端温度として推定する
また本発明に係る触媒温度推定装置は、内燃機関の排気ガス浄化用の触媒の排気ガス流動方向上流側端部の温度である前端温度を前端温度推定用のなまし処理を行うことによって推定する前端温度推定手段と、前記触媒の排気ガス流動方向下流側端部の温度である後端温度を、前記前端温度推定手段が推定した前記前端温度を用いた後端温度推定処理、および後端温度推定用のなまし処理のいずれか一方を行うことによって推定する後端温度推定手段と、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記後端温度推定用のなまし処理に用いられる係数である後端温度推定用なまし係数を算出する後端用なまし係数算出手段と、を備え、前記後端用なまし係数算出手段は、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記後端温度推定用なまし係数として、前記内燃機関の運転状態が加速状態の場合に対応したなまし係数および前記内燃機関の運転状態が減速状態の場合に対応したなまし係数のいずれかを算出する
また本発明に係る触媒温度推定装置は、内燃機関の排気ガス浄化用の触媒の排気ガス流動方向上流側端部の温度である前端温度を前端温度推定用のなまし処理を行うことによって推定する前端温度推定手段と、前記触媒の排気ガス流動方向下流側端部の温度である後端温度を、前記前端温度推定手段が推定した前記前端温度を用いた後端温度推定処理、および後端温度推定用のなまし処理のいずれか一方を行うことによって推定する後端温度推定手段と、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記後端温度推定用のなまし処理に用いられる係数である後端温度推定用なまし係数を算出する後端用なまし係数算出手段と、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前端温度推定用のなまし処理に用いられる係数である前端温度推定用なまし係数を算出する前端用なまし係数算出手段と、を備え、前記前端用なまし係数算出手段は、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記前端温度推定用なまし係数として、前記内燃機関の運転状態が加速状態の場合に対応したなまし係数および前記内燃機関の運転状態が減速状態の場合に対応したなまし係数のいずれかを算出する
本発明によれば、触媒温度を精度よく推定することができる触媒温度推定装置を提供することができる。
実施例1に係るECUを備える内燃機関システムの構成を示す模式図である。 触媒の温度と内燃機関の運転状態との関係を説明するための図である。 実施例1に係るECUの触媒温度推定処理のフローチャートの一例を示す図である。 実施例2に係るECUの触媒温度推定処理のフローチャートの一例を示す図である。 実施例3に係るECUの触媒温度推定処理のフローチャートの一例を示す図である。 実施例4に係るECUの触媒温度推定処理のフローチャートの一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の実施例1に係るECU(Electronic Control Unit)80について説明する。図1は、ECU80を備える内燃機関システム5の構成を示す模式図である。内燃機関システム5は、内燃機関10、吸気通路20、排気通路30、インジェクタ40、スロットルバルブ50、触媒60、各種検出手段(クランクポジションセンサ70、スロットルポジションセンサ71、エアフロメータ72、アクセルポジションセンサ73、空燃比センサ74、酸素センサ75等)およびECU80を備えている。
内燃機関10は、その気筒内にピストン11を備えている。ピストン11はコンロッドを介してクランクシャフトに接続されている。クランクシャフトの近傍には、クランクポジションセンサ70が配置されている。クランクポジションセンサ70の出力は、ECU80に伝えられる。ECU80は、クランクポジションセンサ70の出力に基づいて、内燃機関10のクランク角および内燃機関10の回転数を取得する。
内燃機関10の吸気ポートには、吸気通路20が接続されている。内燃機関10の排気ポートには、排気通路30が接続されている。吸気通路20の空気流動方向上流には、インジェクタ40が配置されている。インジェクタ40は、ECU80に制御されて、燃料を噴射する。噴射された燃料は、空気と共に内燃機関10の気筒内に供給される。
吸気通路20のインジェクタ40よりも空気流動方向上流には、内燃機関10に供給される空気の量を調整するためのスロットルバルブ50が配置されている。スロットルバルブ50は、ECU80によって制御される。スロットルバルブ50の近傍には、スロットルポジションセンサ71が配置されている。スロットルポジションセンサ71の出力は、ECU80に伝えられる。
吸気通路20のスロットルバルブ50よりも空気流動方向上流には、エアフロメータ72が配置されている。エアフロメータ72の出力は、ECU80に伝えられる。また、ECU80には、アクセル100の操作量を検出するためのアクセルポジションセンサ73の出力が伝えられる。
排気通路30の排気ガス流動方向下流には、排気ガス浄化用の触媒60が配置されている。触媒60は、特に限定されないが、例えば、三元触媒を用いることができる。三元触媒として、例えば、二酸化セリウム、ジルコニア等の酸素吸蔵成分を含むコート材に、微粒子状の触媒成分(Pt、Pd等)が配置されたものが用いられる。
排気通路30の触媒60よりも排気ガス流動方向上流には、空燃比センサ74が配置されている。排気通路30の触媒60よりも排気ガス流動方向下流には、酸素センサ75が配置されている。空燃比センサ74および酸素センサ75の出力は、ECU80に伝えられる。
ECU80は、演算部としてのCPU(Central Processing Unit)81と、記憶部としてのROM(Read Only Memory)82およびRAM(Random Access Memory)83と、を備えるマイクロコンピュータである。
ECU80は、ROM82に記憶されているプログラム等に基づいてRAM83を一時記憶メモリとして使用しながらCPU81が動作することによって、スロットルバルブ50およびインジェクタ40を制御する制御手段としての機能を有する。例えば、ECU80は、クランクポジションセンサ70、スロットルポジションセンサ71、エアフロメータ72およびアクセルポジションセンサ73の出力に基づいて、適切なスロットル開度になるようにスロットルバルブ50を制御する。また、ECU80は、空燃比センサ74および酸素センサ75の出力に基づいて、例えば排気ガスの空燃比(A/F)が理論空燃比になるように、インジェクタ40から噴射される燃料噴射量をフィードバック制御する。
また、ECU80は、ROM82に記憶されているプログラム等に基づいてRAM83を一時記憶メモリとして使用しながらCPU81が動作することによって、触媒60の温度を推定する触媒温度推定処理を行う触媒温度推定装置としての機能も有している。
続いて、ECU80の触媒温度推定処理について説明する。まず、触媒60の温度と内燃機関10の運転状態との関係について説明する。図2は、触媒60の温度と内燃機関10の運転状態との関係を説明するための図である。横軸は時間(s)を示し、左側縦軸は触媒60の温度(℃)を示し、右側縦軸は内燃機関10に供給される単位時間当たりの空気量(g/s)を示している。ライン200aは、触媒60の排気ガス流動方向上流側端部(以下、前端と称する)の温度の実測値を示し、ライン200bは、触媒60の排気ガス流動方向下流側端部(以下、後端と称する)の温度の実測値を示し、ライン200cは、内燃機関10に供給される単位時間当たりの空気量(以下、空気量と略称する)の実測値を示している。
ライン200cが示すように、827(s)付近において、空気量は上昇を開始している。これは、827(s)付近において、内燃機関10の運転状態が定常状態から加速状態に移行したことを示している。また、空気量は、833(s)付近から減少を開始している。これは、833(s)付近において、内燃機関10の運転状態が減速状態に移行したことを示している。
ライン200aおよびライン200cから分るように、触媒60の前端と後端とでは、温度挙動が異なっている。例えば、触媒60の前端は、流入する排気ガスの温度の影響を強く受ける。そのため、触媒60の前端の温度は、空気量の変化に追従するように変化している。
一方、触媒60の後端は、排気ガスの温度の影響も受けるが、触媒60の前端から後端に至るまでの化学反応熱や触媒60の前端から後端にかけて伝わった熱(伝熱)の影響も受けている。そのため、内燃機関10の運転状態が加速状態に変化した初期の段階において、前端の温度よりも後端の温度の方が遅れて上昇を開始している。また、内燃機関10の運転状態が加速状態に変化した初期の段階において、後端の温度は、一旦低下し、その後上昇を開始している。また、内燃機関の運転状態が減速状態に変化したとき、前端の温度低下率の方が後端の温度低下率よりも高くなっている。
このように、触媒60の前端と後端との温度挙動は異なっている。そこで、触媒60の温度を精度よく推定するために、本実施例に係るECU80は、触媒温度推定処理において、前端の温度(以下、前端温度と略称する場合がある)を推定するための処理および後端の温度(以下、後端温度と略称する場合がある)を推定するための処理を行う。
前端の温度を推定するための処理(以下、前端温度推定処理と称する)において、ECU80は、前端温度推定用のなまし処理を行うことによって前端温度を推定する。具体的にはECU80は、下記式(1)に基づく演算処理を行うことによって、前端温度を推定する。すなわち、本実施例に係るECU80は、前端温度を推定する前端温度推定手段としての機能を有している。なお、本実施例において、前端温度推定用のなまし処理とは、下記式(1)に基づく演算処理のことをいう。
前端温度=前回前端温度推定用のなまし処理が行われた結果推定された前端温度+(触媒60の定常温度−前回前端温度推定用のなまし処理が行われた結果推定された前端温度)/(前端温度推定用なまし係数)・・・(1)
ここで、最初に前端温度推定用なまし処理を行うときの、「前回前端温度推定用のなまし処理が行われた結果推定された前端温度」としては、例えば、内燃機関10の冷却水の水温、内燃機関10の吸気温度等を用いることができる。例えば、ECU80は、冷却水の水温を、内燃機関10のウォータジャケットに配置された水温センサの出力に基づいて取得することができる。ECU80は、内燃機関10の吸気温度を、吸気通路20に配置された温度センサの出力に基づいて取得することができる。
また、式(1)の定常温度として、触媒60の到達予想温度を用いることができる。より具体的には、定常温度として、内燃機関10の運転状態が定常運転の状態(加速状態でもなく減速状態でもない状態)が所定期間続いたと仮定したときに触媒60の前端温度が到達すると予想される温度を用いることができる。
ECU80による定常温度の具体的な算出手法は、特に限定されない。例えばECU80は、内燃機関10の運転状態に基づいて、定常温度を算出する。内燃機関10の運転状態としては、特に限定されないが、例えば、空気量、内燃機関10の回転数、負荷等を用いることができる。本実施例においては、内燃機関10の運転状態として、空気量を用いる。すなわち、本実施例においてECU80は、空気量に基づいて定常温度を算出する。
ECU80による定常温度算出の具体的手法は、特に限定されない。例えば、ECU80は、空気量と触媒60の定常温度との関係を示すマップを記憶部に記憶しておく。ECU80は、例えばエアフロメータ72に基づいて取得した空気量に基づいて、記憶部のマップを参照することによって、触媒60の定常温度を算出することができる。なお、ECU80が内燃機関10の回転数、負荷等に基づいて定常温度を算出する手法は、例えば、空気量に基づく場合と同様にマップを参照する手法を用いることができる。
一方、後端温度を推定するための処理(以下、後端温度推定処理と称する)において、ECU80は、後端温度推定用のなまし処理を行うことによって、後端温度を推定する。本実施例においては、ECU80は、前端温度推定処理で推定された前端温度を用いた後端温度推定用のなまし処理を行うことによって、後端温度を推定する。具体的にはECU80は、下記式(2)に基づく演算処理を行うことによって、後端温度を推定する。すなわち、本実施例に係るECU80は、後端温度推定用のなまし処理を行うことによって後端温度を推定する後端温度推定手段としての機能を有している。なお、本実施例において、後端温度推定用のなまし処理とは、下記式(2)に基づく演算処理のことをいう。
後端温度=前回後端温度推定用のなまし処理が行われた結果推定された後端温度+(前端温度推定処理が行われた結果推定された前端温度−前回後端温度推定用のなまし処理が行われた結果推定された後端温度)/(後端温度推定用なまし係数)・・・(2)
ここで、最初に後端温度推定用なまし処理を行うときの、「前回後端温度推定用のなまし処理が行われた結果推定された後端温度」としては、例えば、内燃機関10の冷却水の水温、内燃機関10の吸気温度等を用いることができる。
ここで、式(1)で算出される前端温度は、前端温度推定用なまし係数の大きさによって変化する。よって、前端温度推定用なまし係数が適切に選定されることによって、ECU80は、前端温度の温度挙動を適切に推定することができる。また、式(2)で算出される後端温度は、後端温度推定用なまし係数の大きさによって変化することから、後端温度推定用なまし係数が適切に選定されることによって、ECU80は、後端温度の温度挙動を適切に推定することができる。
そこで、本実施例において、ECU80は、式(1)の前端温度推定用なまし係数を、内燃機関10の運転状態に基づいて算出する。また、ECU80は、式(2)の後端温度推定用なまし係数を、内燃機関10の運転状態に基づいて算出する。すなわち、本実施例に係るECU80は、前端温度推定用なまし係数を算出する前端用なまし係数算出手段としての機能、および後端温度推定用なまし係数を算出する後端用なまし係数算出手段としての機能を有している。
内燃機関10の運転状態としては、特に限定されないが、空気量、内燃機関10の回転数、負荷等が用いられる。本実施例においては、内燃機関10の運転状態として、空気量が用いられる。すなわち、本実施例において、ECU80は、空気量に基づいて、前端温度推定用なまし係数および後端温度推定用なまし係数を算出する。
ECU80による前端温度推定用なまし係数および後端温度推定用なまし係数の具体的な算出手法は、特に限定されない。例えば、ECU80は、空気量と前端温度推定用なまし係数との関係を示すマップ、および空気量と後端温度推定用なまし係数との関係を示すマップを記憶部に記憶しておく。ECU80は、エアフロメータ72の出力に基づいて取得した空気量に基づいて、記憶部のマップを参照することによって、前端温度推定用なまし係数および後端温度推定用なまし係数を算出することができる。なお、ECU80が内燃機関10の回転数、負荷等に基づいて前端温度推定用なまし係数および後端温度推定用なまし係数を算出する手法は、例えば、空気量に基づく場合と同様に、マップを参照する手法を用いることができる。
図3は、ECU80の触媒温度推定処理のフローチャートの一例を示す図である。ECU80は、所定周期で図3のフローチャートを繰り返し実行する。まず、ECU80は、内燃機関10の運転状態に基づいて、触媒60の定常温度(A)を推定する(ステップS10)。例えば、ECU80は、空気量に基づいて、触媒60の定常温度を推定する。
次いでECU80は、前端温度推定用なまし係数(B)を算出する(ステップS20)。具体的には、ECU80は、内燃機関10の運転状態に基づいて、前端温度推定用なまし係数を算出する。例えば、ECU80は、空気量に基づいて、前端温度推定用なまし係数を算出する。
次いでECU80は、後端温度推定用なまし係数(C)を算出する(ステップS30)。具体的には、ECU80は、内燃機関10の運転状態に基づいて、後端温度推定用なまし係数を算出する。例えば、ECU80は、空気量に基づいて、後端温度推定用なまし係数を算出する。
次いで、ECU80は、前端温度推定用なまし処理を行うことによって触媒60の前端温度(D)を推定する(ステップS40)。具体的には、ECU80は、式(1)に基づく演算処理を行うことによって、前端温度(D)を推定する。
次いでECU80は、後端温度推定用なまし処理を行うことによって触媒60の後端温度を推定する(ステップS50)。具体的には、ECU80は、式(2)に基づく演算処理を行うことによって、後端温度を推定する。次いでECU80は、フローチャートの実行を終了する。
以上のように、本実施例に係るECU80は、前端温度推定処理および後端温度推定処理を行うことによって、触媒60の前端温度および後端温度をそれぞれ推定している。それにより、触媒60の前端の温度挙動および後端の温度挙動が異なる場合であっても、ECU80は、触媒60の温度を精度よく推定することができる。その結果、ECU80によれば、内燃機関10が加速および減速を繰り返したときであっても、触媒60の推定温度と触媒60の実際の温度との誤差を小さく抑えることができる。
また、ECU80は、前端温度推定用なまし係数および後端温度推定用なまし係数を内燃機関10の運転状態に基づいて算出している。それにより、ECU80は、前端温度および後端温度をより精度よく推定することができる。
また、ECU80は、前端温度推定処理で推定された前端温度を用いて後端温度推定用のなまし処理を行うことによって、後端温度を推定している。それにより、ECU80は、後端温度が前端温度の影響を受けて変化する現象を精度よく捉えることができる。例えば、ECU80は、内燃機関10の加速初期に後端温度が前端温度の影響を受けて一旦低下する現象を精度よく捉えることができる。したがって、ECU80は、触媒60の温度を精度よく推定することができる。
続いて実施例2に係るECU80について説明する。実施例2に係るECU80は、触媒温度推定処理の処理内容が実施例1に係るECU80の処理内容と異なっている。具体的には、本実施例に係るECU80は、内燃機関10の運転状態が加速状態か否かによって、後端温度の推定処理内容を変更している。より具体的には、ECU80は、内燃機関10の運転状態が加速状態の場合には、前端温度を用いた後端温度推定処理を行う。またECU80は、内燃機関10の運転状態が加速状態でない場合には、実施例1とは異なる後端温度推定用のなまし処理を行う。すなわち、本実施例に係るECU80は、前端温度を用いた後端温度推定処理および後端温度推定用のなまし処理のいずれか一方を行うことによって後端温度を推定する後端温度推定手段としての機能を有している。
内燃機関10の運転状態が加速状態の場合に行われる前端温度を用いた後端温度推定処理(以下、加速時後端温度推定処理と称する)において、ECU80は、前端温度推定処理で推定された前端温度を後端温度と推定する。
内燃機関10の運転状態が加速状態でない場合に行われる後端温度推定用のなまし処理は、前端温度の代わりに触媒60の定常温度を用いている点において実施例1に係る後端温度推定用のなまし処理と異なっている。具体的には、本実施例に係る後端温度推定用のなまし処理は、下記式(3)に基づいて行われる。
後端温度=前回後端温度推定用のなまし処理が行われた結果推定された後端温度+(触媒60の定常温度−前回後端温度推定用のなまし処理が行われた結果推定された後端温度)/(後端温度推定用なまし係数)・・・(3)
図4は、本実施例に係るECU80の触媒温度推定処理のフローチャートの一例を示す図である。本実施例に係るECU80は、所定周期で図4のフローチャートを繰り返し実行する。図4のフローチャートは、ステップS50の代わりにステップS41、ステップS42およびステップS50aを備える点において、図3のフローチャートと異なる。その他の構成は、図3のフローチャートと同様のため、説明を省略する。
ステップS41は、ステップS40の後に行われる。ステップS41においてECU80は、内燃機関10の運転状態が加速状態であるか否かを判定する。ステップS41の具体的な判断手法は、特に限定されない。例えば、ECU80は、空気量の単位時間当たりの増加量が基準値より大きいか否かに基づいて、内燃機関10の運転状態が加速状態であるか否かを判定することができる。空気量の単位時間当たりの増加量が基準値より大きい場合、ECU80は内燃機関10が加速状態であると判定し、空気量の単位時間当たりの増加量が基準値以下の場合、ECU80は内燃機関10が加速状態でないと判定する。あるいは、ECU80は、内燃機関10の回転数の変化率、車両の速度変化率等に基づいて、内燃機関10が加速状態であるか否かを判定してもよい。
ステップS41において内燃機関10の運転状態が加速状態であると判定された場合、ECU80は、加速時後端温度推定処理を行う(ステップS42)。具体的には、ステップS42においてECU80は、ステップS40で推定された前端温度(D)を後端温度と推定する。次いでECU80は、フローチャートの実行を終了する。
ステップS41において内燃機関10の運転状態が加速状態であると判定されなかった場合、ECU80は、後端温度推定用のなまし処理を行うことによって後端温度を推定する(ステップS50a)。具体的には、ステップS50aにおいてECU80は、式(3)に基づく演算処理を行うことによって後端温度を推定する。次いでECU80は、フローチャートの実行を終了する。
なお、ステップS50aにおける後端温度推定用のなまし処理に用いられる定常温度(A)は、ステップS40の前端温度推定用のなまし処理で用いられる定常温度(A)と同一の温度を用いてもよく、異なる温度を用いてもよい。ステップS50aで用いられる定常温度とステップS40で用いられる定常温度とが異なる場合、例えば、ECU80は、ステップS10において、触媒60の前端の定常温度と、後端の定常温度と、をそれぞれ推定する。そして、ECU80は、ステップS40において、ステップS10で推定された前端の定常温度を用いて、式(1)に基づくなまし処理を行う。また、ECU80は、ステップS50aにおいて、ステップS10で推定された後端の定常温度を用いて、式(3)に基づくなまし処理を行う。
本実施例に係るECU80は、前端温度推定処理(ステップS40)および後端温度推定処理(ステップS42およびステップS50a)を行うことによって、触媒60の前端温度および後端温度をそれぞれ推定していることから、触媒60の温度を精度よく推定することができる。また、本実施例に係るECU80は、実施例1の場合と同様に、前端温度推定用なまし係数および後端温度推定用なまし係数を内燃機関10の運転状態に基づいて算出していることから、触媒60の温度をより精度よく推定することができる。
また、本実施例に係るECU80は、加速時後端温度推定処理(ステップS42)において、前端温度推定処理で推定された前端温度を後端温度と推定している。それにより、ECU80は、後端温度が前端温度の影響を受けて変化する現象を精度よく捉えることができる。例えば、ECU80は、内燃機関10の加速初期に後端温度が前端温度の影響を受けて一旦低下する現象を精度よく捉えることができる。したがって、ECU80は、触媒60の温度を精度よく推定することができる。
また、本実施例に係るECU80は、内燃機関10が加速状態でない場合に行われる後端温度推定用のなまし処理(ステップS50a)において、前端温度を用いずに後端温度を推定している。それにより、ECU80によれば、内燃機関10が加速状態でない場合には、推定される後端温度が前端温度の推定精度の影響を受けることを抑制することができる。
続いて実施例3に係るECU80について説明する。本実施例に係るECU80は、触媒温度推定処理の処理内容が実施例2に係るECU80の処理内容と異なっている。具体的には、本実施例に係るECU80の加速時後端温度推定処理の内容が実施例2に係るECU80の処理内容と異なっている。より具体的には、本実施例に係るECU80は、加速時後端温度推定処理において、後端温度推定処理によって前回推定された後端温度を前端温度推定処理によって前回推定された前端温度を用いて補正した結果を、今回の後端温度として推定している。その他の構成は、実施例2に係るECU80と同様のため、説明を省略する。
図5は、本実施例に係るECU80の触媒温度推定処理のフローチャートの一例を示す図である。ECU80は、所定周期で図5のフローチャートを繰り返し実行する。図5のフローチャートは、ステップS42の代わりにステップS43およびステップS44を備える点において、図4のフローチャートと異なる。ステップS43およびステップS44が、本実施例に係る加速時後端温度推定処理に対応している。その他の構成は、図4のフローチャートと同様のため、説明を省略する。
ステップS43は、ステップS41において内燃機関10の運転状態が加速状態であると判定された場合に行われる。ステップS43において、ECU80は、後端温度補正値(E)を算出する。具体的には、ECU80は、前回のフローチャートの実行時にステップS44またはステップS50aで推定された後端温度と、前回のフローチャートの実行時にステップS40で推定された前端温度(D)と、に基づいて、後端温度補正値(E)を算出する。
より具体的には、ECU80は、前回のフローチャートの実行時にステップS44が実行された場合には、前回ステップS44で推定された後端温度と、前回ステップS40で推定された前端温度(D)と、の差に基づいて、後端温度補正値(E)を算出する。例えば、ECU80は、前回ステップS44で推定された後端温度と、前回ステップS40で推定された前端温度(D)と、の差に所定の係数を掛けたものを、後端温度補正値(E)として取得する。
また、ECU80は、前回のフローチャートの実行時にステップS50aが実行された場合には、前回ステップS50aで推定された後端温度と、前回ステップS40で推定された前端温度(D)と、の差に基づいて、後端温度補正値(E)を算出する。例えば、ECU80は、前回ステップS50aで推定された後端温度と、前回ステップS40で推定された前端温度(D)と、の差に所定の係数を掛けたものを、後端温度補正値(E)として取得する。
ステップS43を実行した後、ECU80は、ステップS44を行う。ステップS44においてECU80は、前回ステップS44またはステップS50aを行うことによって推定された後端温度を、ステップS43で算出された後端温度補正値(E)で補正し、この補正結果を今回の後端温度と推定する。
具体的には、ECU80は、前回のフローチャートの実行時にステップS44が行われた場合には、前回ステップS44で推定された後端温度から今回ステップS43で算出された後端温度補正値(E)を差し引いた結果を、今回の後端温度と推定する。また、ECU80は、前回のフローチャートの実行時にステップS50aが行われた場合には、その前回ステップS50aで推定された後端温度から今回ステップS43で算出された後端温度補正値(E)を差し引いた結果を、今回の後端温度と推定する。次いで、ECU80はフローチャートの実行を終了する。
本実施例に係るECU80は、前端温度推定処理(ステップS40)および後端温度推定処理(ステップS43、ステップS44およびステップS50a)を行うことによって、触媒60の前端温度および後端温度をそれぞれ推定している。それにより、ECU80は、触媒60の温度を精度よく推定することができる。また、本実施例に係るECU80は、前端温度推定用なまし係数および後端温度推定用なまし係数を内燃機関10の運転状態に基づいて算出していることから、実施例1および実施例2の場合と同様に、触媒60の温度をより精度よく推定することができる。
また、本実施例に係るECU80は、加速時後端温度推定処理(ステップS43、ステップS44)において、後端温度推定処理によって前回推定された後端温度を前端温度推定処理によって前回推定された前端温度を用いて補正した結果を、今回の後端温度として推定している。それにより、ECU80は、後端温度が前端温度の影響を受けて変化する現象を精度よく捉えることができる。例えば、ECU80は、内燃機関10の加速初期に後端温度が前端温度の影響を受けて一旦低下する現象を精度よく捉えることができる。したがって、ECU80は、触媒60の温度を精度よく推定することができる。
続いて実施例4に係るECU80について説明する。本実施例に係るECU80は、触媒温度推定処理の処理内容が実施例1〜実施例3に係るECU80の処理内容と異なっている。具体的には、本実施例に係るECU80の前端温度推定用なまし係数算出処理および後端温度推定用なまし係数算出処理の処理内容が実施例1〜実施例3に係るECU80の処理内容と異なっている。
より具体的には、本実施例に係るECU80は、内燃機関10の運転状態に基づいて、前端温度推定用なまし係数として、内燃機関10の運転状態が加速状態の場合に対応したなまし係数および内燃機関10の運転状態が減速状態の場合に対応したなまし係数のいずれかを算出している。さらにECU80は、内燃機関10の運転状態に基づいて、後端温度推定用なまし係数として、内燃機関10の運転状態が加速状態の場合に対応したなまし係数および内燃機関10の運転状態が減速状態の場合に対応したなまし係数のいずれかを算出している。その他の構成は、実施例1〜実施例3に係るECU80と同様のため、説明を省略する。
図6は、本実施例に係るECU80の触媒温度推定処理のフローチャートの一例を示す図である。本実施例に係るECU80は、所定周期で図6のフローチャートを繰り返し実行する。図6のフローチャートは、ステップS20およびステップS30を行う代わりに、ステップS11、ステップS12およびステップS13を行う点において、図3、図4および図5のフローチャートと異なる。その他の構成は、図3、図4および図5のフローチャートと同様のため、説明を省略する。
ステップS11は、ステップS10の後に行われる。ステップS11においてECU80は、内燃機関10の運転状態が加速状態か減速状態かを判定する。内燃機関10の運転状態が加速状態か減速状態かの判断手法は、特に限定されない。例えばECU80は、ステップS10で算出した定常温度(A)が所定の基準値より大きい場合、内燃機関10の運転状態が加速状態であると判定し、定常温度(A)が所定の基準値以下の場合、内燃機関10の運転状態が減速状態であると判定することができる。あるいは、ECU80は、内燃機関10の回転数の変化率、車両の速度変化率等に基づいて、内燃機関10が加速状態であるか減速状態であるかを判定してもよい。
ステップS11において内燃機関10の運転状態が加速状態であると判定された場合、ECU80は、内燃機関10の運転状態に基づいて、加速時用の前端温度推定用なまし係数(B’)および加速時用の後端温度推定用なまし係数(C’)を算出する(ステップS12)。内燃機関10の運転状態としては、特に限定されないが、空気量、内燃機関10の回転数、負荷等が用いられる。本実施例においては、内燃機関10の運転状態として空気量が用いられる。すなわち、ECU80は、空気量に基づいて、加速時用の前端温度推定用なまし係数(B’)および加速時用の後端温度推定用なまし係数(C’)を算出する。
例えば、ECU80は、空気量と加速時用の前端温度推定用なまし係数(B’)との関係を示すマップおよび空気量と加速時用の後端温度推定用なまし係数(C’)との関係を示すマップを記憶部に記憶しておく。ECU80は、エアフロメータ72の出力に基づいて取得した空気量に基づいて、記憶部のマップを参照することによって、加速時用の前端温度推定用なまし係数(B’)および加速時用の後端温度推定用なまし係数(C’)を算出することができる。なお、内燃機関10の回転数、負荷等に基づくこれらのなまし係数(B’,C’)の算出手法は、空気量に基づく場合と同様にマップを参照する手法を用いることができる。
ステップS11において内燃機関10の運転状態が減速状態であると判定された場合、ECU80は、内燃機関10の運転状態に基づいて、減速時用の前端温度推定用なまし係数(B”)および減速時用の後端温度推定用なまし係数(C”)を算出する(ステップS13)。内燃機関10の運転状態としては、特に限定されないが、空気量、内燃機関10の回転数、負荷等が用いられる。本実施例においては、内燃機関10の運転状態として空気量が用いられる。すなわち、ECU80は、空気量に基づいて、減速時用の前端温度推定用なまし係数(B”)および減速時用の後端温度推定用なまし係数(C”)を算出する。
例えば、ECU80は、空気量と減速時用の前端温度推定用なまし係数(B”)との関係を示すマップおよび空気量と減速時用の後端温度推定用なまし係数(C”)との関係を示すマップを記憶部に記憶しておく。ECU80は、エアフロメータ72の出力に基づいて取得した空気量に基づいて、記憶部のマップを参照することによって、減速時用の前端温度推定用なまし係数(B”)および減速時用の後端温度推定用なまし係数(C”)を算出することができる。なお、内燃機関10の回転数、負荷等に基づくこれらのなまし係数(B”,C”)の算出手法は、空気量に基づく場合と同様にマップを参照する手法を用いることができる。
ECU80は、ステップS12の後に、加速時用の前端温度推定用なまし係数(B’)および加速時用の後端温度推定用なまし係数(C’)を用いて、図3、図4および図5のステップS40以下のステップを行う。ECU80は、ステップS13の後に、減速時用の前端温度推定用なまし係数(B”)および減速時用の後端温度推定用なまし係数(C”)を用いて、図3、図4および図5のステップS40以下のステップを行う。
本実施例に係るECU80は、ステップS40の後に図3、図4および図5のステップS40以下の工程を行うことから、実施例1〜実施例3の効果と同様の効果が得られる。
また、本実施例に係るECU80は、前端温度推定用なまし係数および後端温度推定用なまし係数として、内燃機関10の運転状態が加速状態に対応したなまし係数および内燃機関10の運転状態が減速状態の場合に対応したなまし係数のいずれかを算出している。それにより、ECU80は、前端温度および後端温度を精度よく推定することができる。したがって、ECU80は、触媒60の温度を精度よく推定することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
5 内燃機関システム
10 内燃機関
20 吸気通路
30 排気通路
40 インジェクタ
50 スロットルバルブ
60 触媒
72 エアフロメータ
74 空燃比センサ
75 酸素センサ
80 ECU
100 アクセル

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気ガス浄化用の触媒の排気ガス流動方向上流側端部の温度である前端温度を前端温度推定用のなまし処理を行うことによって推定する前端温度推定手段と、
    前記触媒の排気ガス流動方向下流側端部の温度である後端温度を、前記前端温度推定手段が推定した前記前端温度を用いた後端温度推定処理、および後端温度推定用のなまし処理のいずれか一方を行うことによって推定する後端温度推定手段と、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記後端温度推定用のなまし処理に用いられる係数である後端温度推定用なまし係数を算出する後端用なまし係数算出手段と、を備え
    前記後端温度推定手段は、前記内燃機関の運転状態が加速状態の場合に、前記前端温度を用いた前記後端温度推定処理を行い、前記内燃機関の運転状態が加速状態でない場合に、前記後端温度推定用のなまし処理を行い、
    前記前端温度を用いた前記後端温度推定処理において、前記後端温度推定手段は、前記前端温度推定手段が推定した前記前端温度を前記後端温度と推定する触媒温度推定装置。
  2. 内燃機関の排気ガス浄化用の触媒の排気ガス流動方向上流側端部の温度である前端温度を前端温度推定用のなまし処理を行うことによって推定する前端温度推定手段と、
    前記触媒の排気ガス流動方向下流側端部の温度である後端温度を、前記前端温度推定手段が推定した前記前端温度を用いた後端温度推定処理、および後端温度推定用のなまし処理のいずれか一方を行うことによって推定する後端温度推定手段と、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記後端温度推定用のなまし処理に用いられる係数である後端温度推定用なまし係数を算出する後端用なまし係数算出手段と、を備え、
    前記後端温度推定手段は、前記内燃機関の運転状態が加速状態の場合に、前記前端温度を用いた前記後端温度推定処理を行い、前記内燃機関の運転状態が加速状態でない場合に、前記後端温度推定用のなまし処理を行い、
    前記前端温度を用いた前記後端温度推定処理において、前記後端温度推定手段は、前記後端温度推定手段が前回推定した前記後端温度を前記前端温度推定手段が前回推定した前記前端温度を用いて補正した結果を今回の前記後端温度として推定する触媒温度推定装置。
  3. 内燃機関の排気ガス浄化用の触媒の排気ガス流動方向上流側端部の温度である前端温度を前端温度推定用のなまし処理を行うことによって推定する前端温度推定手段と、
    前記触媒の排気ガス流動方向下流側端部の温度である後端温度を、前記前端温度推定手段が推定した前記前端温度を用いた後端温度推定処理、および後端温度推定用のなまし処理のいずれか一方を行うことによって推定する後端温度推定手段と、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記後端温度推定用のなまし処理に用いられる係数である後端温度推定用なまし係数を算出する後端用なまし係数算出手段と、を備え、
    前記後端用なまし係数算出手段は、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記後端温度推定用なまし係数として、前記内燃機関の運転状態が加速状態の場合に対応したなまし係数および前記内燃機関の運転状態が減速状態の場合に対応したなまし係数のいずれかを算出する触媒温度推定装置。
  4. 内燃機関の排気ガス浄化用の触媒の排気ガス流動方向上流側端部の温度である前端温度を前端温度推定用のなまし処理を行うことによって推定する前端温度推定手段と、
    前記触媒の排気ガス流動方向下流側端部の温度である後端温度を、前記前端温度推定手段が推定した前記前端温度を用いた後端温度推定処理、および後端温度推定用のなまし処理のいずれか一方を行うことによって推定する後端温度推定手段と、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記後端温度推定用のなまし処理に用いられる係数である後端温度推定用なまし係数を算出する後端用なまし係数算出手段と、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて、前端温度推定用のなまし処理に用いられる係数である前端温度推定用なまし係数を算出する前端用なまし係数算出手段と、を備え、
    前記前端用なまし係数算出手段は、前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記前端温度推定用なまし係数として、前記内燃機関の運転状態が加速状態の場合に対応したなまし係数および前記内燃機関の運転状態が減速状態の場合に対応したなまし係数のいずれかを算出する触媒温度推定装置。
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