JP5477074B2 - 計測処理用撮像装置 - Google Patents

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Description

この発明は、計測処理用撮像装置に関し、特に、撮像された画像に対して予め定められた形態計測処理をするために画像を示す信号を出力する計測処理用撮像装置に関する。
従来から、電子部品業界および食品業界などの様々な業界のFA(Factory Automation)分野などにおいては、各種の画像処理技術が利用されている。視覚センサは、このような画像処理技術のうち、製造される製品の形状、模様もしくは色彩またはこれらの結合されたものである形態などを計測処理するために画像を示す信号を出力するものである(たとえば、特許文献1参照)。
このような視覚センサの性能を示す指標として、設置距離(ワークディスタンス、以下「WD」、「撮像対象距離」ともいう)と、検出範囲(以下「視野」、「撮像範囲」ともいう)とがある。設置距離は、当該視覚センサと計測対象との設計距離である。検出範囲は、当該設置距離における撮像可能な範囲である。
視覚センサにより観察または検査するワークの種類は多岐にわたるため、ユーザは、視覚センサのWDと視野との組合せについて、様々な要求を有している。このような要求に応えるために、視覚センサについて多数のバリエーション(製品群)をラインナップすることが好ましい。
図6は、視覚センサに用いられるレンズの焦点距離ごとのワークディスタンスと視野との関係を示すグラフである。図6を参照して、そのために、様々なWDと視野との組合せに対応するために様々な焦点距離を有するレンズをそれぞれ搭載した視覚センサがラインナップされる。
図7は、視覚センサのレンズのワークディスタンスとバックフォーカス(以下「BF」ともいう)とを説明するための図である。図7を参照して、また、同じレンズを用いる場合であっても、レンズから(たとえば撮像素子の)撮像面までの距離であるバックフォーカスを異ならせたものがラインナップされる。
ここで、レンズの公式より、WDの値aとBFの値bとの間には、当該レンズの焦点距離をfとすると、1/a+1/b=1/fの関係がある。このため、BFを異ならせることによって、様々なWDに対応することができる。視覚センサには、このBFが、製造時に固定されたものと、ユーザが調整可能とされたものがある。
このため、レンズの調整のストローク量が多いほど、BFの変化量も大きく取れ、WDの変化量も大きく取れるので、図6で示したグラフにおける線の長さを長くすること、つまり、広い範囲のワークディスタンスおよび視野の組合せに対応することができる。
米国特許公開公報US2008/0158678A1
図8は、特許文献1に開示された従来の視覚センサにおけるバックフォーカスの調整の方法を説明するための図である。図8を参照して、このような視覚センサにおいては、ワークディスタンスと視野との組合せのバリエーションを確保するために、単純にレンズを前後させることによって、バックフォーカスを変化させることにより、ワークディスタンスおよび視野を変化させる方法が知られている。このため、レンズを始動させるストロークが長ければ長いほど、ワークディスタンスと視野との組合せのバリエーションを増やすことができる。
図8(A)から図8(C)を参照して、この視覚センサにおいては、レンズ鏡筒がねじ構造となっており、レンズ鏡筒を回すことで、ねじの原理でレンズ鏡筒が前後に移動する。しかし、ストローク量は、ねじの長さに制限される。このため、小型化が望まれている視覚センサにおいては、ねじの長さは予め長くしておくことができず、ストローク量を大きく取ることは困難である。また、この視覚センサの構造では、レンズ鏡筒を前後させるため、透明樹脂キャップを回転させるので、透明樹脂キャップと筐体との間の防水構造を保つのが難しい。
この発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、その目的の1つは、同じレンズを用いて撮像対象距離のバリエーションを増やす場合であっても必要最小限の装置の大きさとすることが可能な計測処理用撮像装置を提供することである。
上述の目的を達成するために、この発明のある局面によれば、計測処理用撮像装置は、撮像された画像に対して予め定められた形態計測処理をするために画像を示す信号を出力する装置であって、外部からの光を入射可能とする開口領域を含む筐体と、筐体に固定され、撮像面を含み当該撮像面に入射された像を撮像する撮像素子と、筐体の内部に収容され、撮像素子との撮像素子距離に応じて撮像素子に入射される撮像対象の範囲が変化するレンズを含み、入射光を撮像素子に導くレンズ部と、開口領域に取付けられ、レンズ部へ入射される光を透過する窓部材とを備える。
レンズ部は、レンズを保持するレンズ筐体と、レンズ筐体を入射光の光軸の方向に沿って移動可能に支持するレンズホルダとを有する。レンズ筐体とレンズホルダとの間には、撮像素子距離を調整するためのスペーサが取付け可能に設けられる。開口領域と窓部材との間には、窓部材とレンズ筐体との間の距離を調整するためのアタッチメントが取付け可能に設けられる。
好ましくは、スペーサは、光軸の方向に沿って複数のスペーサが積層可能に設けられる。アタッチメントは、光軸の方向に沿って複数のアタッチメントが積層可能に設けられる。
さらに好ましくは、アタッチメントの光軸の方向の一端側は、開口領域と嵌合可能であり、他端側は、他のアタッチメントの一端側または窓部材と嵌合可能である。
好ましくは、窓部材と開口領域との間、または窓部材とアタッチメントとの間に弾性部材を挟み込むことにより防水構造が設けられる。好ましくは、窓部材を覆う光学的フィルタをさらに備える。
この発明に従えば、レンズ筐体とレンズホルダとの間にスペーサを追加することにより、撮像素子距離が長くなるので、撮像対象距離を短くできるとともに撮像対象の範囲を狭くすることができる。このため、同じレンズを用いて撮像対象距離のバリエーションを増やすことができる。
また、スペーサを追加してレンズ部が開口領域から出っ張り、そのままでは窓部材が取付けられない場合は、開口領域と窓部材との間にアタッチメントを追加することができる。このため、それぞれの場合に応じた必要最小限の装置の大きさとすることができる。
その結果、同じレンズを用いて撮像対象距離のバリエーションを増やす場合であっても必要最小限の装置の大きさとすることが可能な計測処理用撮像装置を提供することができる。
本実施の形態に係る画像処理装置を含む視覚センサシステムの全体構成を示す概略図である。 画像処理装置と表示装置の構成を示すブロック図である。 アタッチメントおよびフィルタホルダを取付けた状態の画像処理装置の斜視図である。 画像処理装置の分解斜視図である。 アダプタまたはスペーサによる画像処理装置のバリエーションの拡充を説明するためのグラフである。 視覚センサに用いられるレンズの焦点距離ごとのワークディスタンスと視野との関係を示すグラフである。 視覚センサのレンズのワークディスタンスとバックフォーカスとを説明するための図である。 従来の視覚センサにおけるバックフォーカスの調整の方法を説明するための図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
<A.システム構成>
以下では、計測処理用撮像装置の一例として、画像を処理するためのコントローラ部を含む画像処理装置について説明する。しかし、これに限定されず、撮像された画像に対して予め定められた形態計測処理をするために画像を示す信号を出力する装置であれば、他の装置であってもよい。また、計測処理用撮像装置は、後述するようなコントローラ部を含む画像処理装置に限定されるものではない。また、計測処理用撮像装置は、後述するような視覚センサシステムに利用されるものに限定されるものでもない。
図1は、本実施の形態に係る画像処理装置100を含む視覚センサシステム1の全体構成を示す概略図である。
図1を参照して、本実施の形態に係る視覚センサシステム1においては、画像処理装置100と表示装置200とが、LAN(Local Area Network)ケーブル301によって接続可能である。より詳細には、画像処理装置100には、コネクタ311を介してLANケーブル301の一端が装着可能である。表示装置200には、コネクタ312を介してLANケーブル301の他端が装着可能である。
LANケーブル301と図示しないハブとを介して、1つの表示装置200に複数の画像処理装置100が接続されてもよい。そして、ユーザは、表示装置200を介して、複数の画像処理装置100を制御することができる。表示装置200は、複数の画像処理装置100からの画像処理結果を表示することができる。
また、画像処理装置100とPLC(Programmable Logic Controller)400とが、IOケーブル302によって接続可能である。より詳細には、画像処理装置100には、コネクタ313を介してIOケーブル302の一端が装着可能である。PLC400には、IOケーブル302の他端が接続される。なお、PLC400は、他の装置からの信号を受信したり、当該他の装置に信号を送信したりすることによって、視覚センサシステム1全体を制御することができる。なお、画像処理装置100とPLC400とは、LANケーブル301と図示しないハブとを介して接続されてもよい。また、IOケーブル302を介して、画像処理装置100に外部から電源が供給される。
視覚センサシステム1は、たとえば、生産ラインなどに組み込まれる。視覚センサシステム1は、検査対象(図2における「ワーク500」)を撮像することによって得られる画像に基づいて、文字の認識やキズの検査といった処理(以下、「計測処理」とも称す。)を実行する。
一例として、本実施の形態においては、ワーク500は、図示しないベルトコンベヤなどの搬送機構によって所定方向に搬送される。画像処理装置100は、搬送経路に対して固定した位置に配置されている。画像処理装置100は、搬送されるワーク500を複数回撮像する。画像処理装置100によって得られた複数の画像データは、表示装置200へと伝送される。
なお、本明細書において「撮像」とは、基本的には、画像処理装置100の撮像部130が、視野内の被写体からの光を受けて、それを示す画像(画像信号や画像データ)を出力する処理を意味する。但し、撮像部130が視野内の被写体を示す画像を所定周期で繰り返し生成している場合には、撮像部130が生成する画像のうちの、特定の画像を記憶部に格納する処理を意味する。すなわち、ある観点から見れば、「撮像」とは、ある意図されたタイミングにおいて、撮像部130が視野内の被写体の内容を示す画像を取得して計測処理可能な状態にすることを意味する。
ワーク500が撮像部130の視野内に到達したことは、搬送機構の両端に配置された図示しない検出センサなどによって検出される。検出センサからの信号(以下「トリガ信号」とも称す。)は、PLC400へと送信される。PLC400は、トリガ信号に基づいて、画像処理装置100にワーク500の撮影処理を行わせる。
<B.画像処理装置100と表示装置200の構成>
次に、画像処理装置100と表示装置200の構成について説明する。図2は、画像処理装置100と表示装置200の構成を示すブロック図である。
図2を参照して、まず、画像処理装置100の構成について説明する。画像処理装置100は、照明部110と、コントローラ部120と、撮像部130とを含む。
照明部110は、ワーク500に光を照射するためのものである。すなわち、照明部110は、撮像部130の撮像範囲に光を照射するためのものである。照明部110は、後述する照明基板上に設けられる複数の照明制御ユニット111を含む。本実施の形態においては、照明基板上に8つの照明制御ユニット111が配置されている。照明制御ユニット111の各々は、照明レンズ112と、LED113とを含む。たとえば、照明制御ユニット111は、コントローラ部120からの命令に基づいて、光を照射する。
コントローラ部120は、画像処理装置100を制御するためのものである。すなわち、コントローラ部120は、照明部110および撮像部130を制御する。コントローラ部120は、撮像部130からの画像信号に基づいて画像処理を行う。コントローラ部120は、画像処理装置100の外部とデータを送受信したりする。たとえば、コントローラ部120は、LANケーブル301を介して、PLC400から命令を受信したり、画像処理後の画像データ(静止画像データや動画像データなど)を表示装置200に送信したりする。
より詳細には、コントローラ部120は、センサ制御ユニット121と、センサデータ受信ユニット122と、表示灯制御ユニット123と、計測処理ユニット124と、入出力制御ユニット125と、外部機器通信ユニット126と、入出力ユニット127と、電源ユニット129とを含む。
センサ制御ユニット121は、照明部110の複数の照明制御ユニット111と、撮像部130の撮像素子132と、コントローラ部120の表示灯制御ユニット123とに指令を送ることによって、それらを制御する。センサ制御ユニット121は、計測処理ユニット124からの信号に基づいて、上記の制御を行ってもよい。
センサデータ受信ユニット122は、撮像素子132からの信号(画像信号)を受信して、当該画像信号を計測処理ユニット124に送信する。
表示灯制御ユニット123は、センサ制御ユニット121からの光信号を受信して、図示しない表示灯を点灯させたり消灯させたりする。
計測処理ユニット124は、センサデータ受信ユニット122からの画像信号に基づいて、画像処理を行う。計測処理ユニット124は、画像処理後の画像データを入出力制御ユニット125に送る。計測処理ユニット124は、入出力制御ユニット125を介して表示装置200などから命令を受信する。計測処理ユニット124は、入出力制御ユニット125からの命令をセンサ制御ユニット121に伝達する。
入出力制御ユニット125は、外部機器通信ユニット126とLANケーブル301とを介して、表示装置200にデータを送受信する。逆に、表示装置200からの命令を受け付ける。入出力制御ユニット125は、他の入出力ユニット127を介して、プリンタや無線機器などの他の外部機器とデータを送受信する。
上記のようなコントローラ部120を構成する各ユニットは、図示しない制御基板上に配置される部材によって実現される。
コントローラ部120(または制御基板)には、演算処理部であるCPU(Central Processing Unit)150と、記憶部(メモリ149)としての不揮発メモリおよび揮発メモリと、各種のインターフェイスと、データリーダ/ライタとが配置される。これらの各部は、バスを介して、互いにデータ通信可能に接続される。CPU150は、不揮発メモリに格納されたプログラム(コード)を揮発メモリに展開し、これらを所定順序で実行する。このように、CPU150は、各種の演算を実行することによって、上述の各ユニットを実現する。
揮発メモリは、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などである。揮発メモリは、不揮発メモリから読み出されたプログラムに加えて、撮像部130によって取得された画像データや、画像データの処理結果を示すデータ、およびワークデータなどを保持する。
また、不揮発メモリは、磁気記憶装置であり得る。不揮発メモリは、CPU150で実行されるプログラムに加えて、パターンサーチにおいて基準となる画像データ(以下「モデル画像」とも称す。)を記憶する。さらに、不揮発メモリには、各種設定値などが格納されてもよい。
このように、コントローラ部120のセンサ制御ユニット121と、センサデータ受信ユニット122と、表示灯制御ユニット123と、計測処理ユニット124と、入出力制御ユニット125と、外部機器通信ユニット126と、入出力ユニット127の全部または一部が、CPU150がプログラムを実行することによって実現される機能ブロックであり得る。ただし、上記の機能ブロックの全部または一部が、ハードウェアによって実現されてもよい。
換言すれば、コントローラ部120は、予めインストールされたプログラムを実行することによって、後述するような各種機能を提供するためのコンピュータである。コントローラ部120には、本実施の形態に係る機能を提供するためのアプリケーションに加えて、コンピュータの基本的な機能を提供するためのOS(Operating System)がインストールされていてもよい。この場合には、本実施の形態に係るプログラムは、OSの一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。すなわち、本実施の形態に係るプログラム自体は、上記のようなモジュールを含んでおらず、OSと協働して処理が実行される。本実施の形態に係るプログラムとしては、このような一部のモジュールを含まない形態であってもよい。さらに、本実施の形態に係るプログラムは、その他のアプリケーションプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。なお、プログラムの実行により提供される機能の一部もしくは全部を、専用のハードウェア回路によって実現してもよい。
撮像部130は、照明部110が照射した光の反射光を受けて、画像信号を出力するものである。撮像部130は、一例として、撮像レンズ131などの光学系に加えて、CCD(Coupled Charged Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサといった、複数の画素に区画された撮像素子132を含む。
次に、表示装置200の構成について説明する。表示装置200は、LCD(Liquid Crystal Display)201と、LCD制御部202と、表示画像制御部203と、画像制御部204と、画像保存部205と、フィールドバス制御部206と、通信部207、208、209と、操作部210と、電源部211とを含む。通信部207、208、209は、イーサネット(登録商標)を利用した通信に対応している。
LCD201は、LCD制御部202からの信号に基づいて、画像処理装置100からの画像を表示する。LCD制御部202は、表示画像制御部203からの命令に基づいて、LCD201の表示処理を制御する。
操作部210は、表示装置200の筐体の外側に設けられたスイッチや、LCD201の表面を覆う図示しないタブレットなどによって実現される。なお、LCD201とタブレットは、タッチパネルを構成する。ユーザは、スイッチやタッチパネルを介して、表示装置200に命令を入力する。
表示画像制御部203は、操作部210からの命令に基づいて、または画像制御部204からの画像に基づいて、LCD制御部202に表示命令を送る。表示画像制御部203は、通信部208、209を介して、または直接的に、画像制御部204とデータをやり取りする。たとえば、表示画像制御部203は、画像制御部204からの画像を、LCD201に表示させる。
画像制御部204は、画像処理装置100から受信した画像を画像保存部205に格納する。画像制御部204は、画像保存部205に格納されている画像を表示画像制御部203に送信する。
フィールドバス制御部206は、通信部207を介して画像処理装置100から受信した画像を画像制御部204に受け渡す。逆に、操作部210を介して入力された画像処理装置100に対する命令を、通信部207を介して画像処理装置100へと送信する。
<C.画像処理装置100のハードウェア構成>
図3は、アタッチメント171およびフィルタホルダ174を取付けた状態の画像処理装置100の斜視図である。図4は、画像処理装置100の分解斜視図である。図3および図4を参照するとともに、図1を再度参照して、筐体101の形状の外面は、1辺が40mm弱の正方形に近い形の断面で高さが80mm程度の略正四角柱である。
また、筐体101の1つの側面の上面側に、正四角柱の断面の1辺と略同じ長さの辺をもつ略正方形の開口部が形成される。この開口部が形成される側面を、以下、前面という。また、前面と対向する筐体101の側面を、後面という。
さらに、筐体101の下面は、ケーブルを接続するためのコネクタなどが取付けられた蓋が取付け可能に形成される。また、筐体101の内部から見て、前面側を前、後面側を後、上面側を上、下面側を下という。
さらにまた、前後方向をX軸方向とし、前側をプラス方向、後側をマイナス方向とする。上下方向をY軸方向とし、上側をプラス方向、下側をマイナス方向とする。そして、X軸方向およびY軸方向によって定まるZ軸方向が設けられる。
画像処理装置100は、図1で示した筐体101の内部の上部に、前面側から、照明部110および撮像部130、ならびに、それらの下部に、コントローラ部120を含む。
撮像部130は、前述の撮像レンズ131および撮像素子132に加えて、レンズホルダ134と、レンズガイド161と、レンズスライダ162と、調整ねじ163と、Oリング164と、六角ナット165と、撮像素子132が搭載される撮像素子基板133とを、主な構成として含む。
窓部材118は、窓枠1181と、撮像部130へ入射される光を透過する透明保護プレート1182とで構成され、筐体101の窓に取付けられる。透明保護プレート1182は、窓枠1181の内側に嵌め合わされる。透明保護プレート1182は、たとえば、アクリル板で構成されるが、これに限定されず、透明で工業用途に絶え得る強度があれば、他の材質、たとえば、強化ガラスであってもよい。
窓部材118は、筐体101の前面の上部の開口部を塞ぐように、接着シート119を挟んで筐体101の開口部に取付けられる。接着シート119としては、工業用途として支障のない耐熱性、耐水性等を有するとともに、弾性変形可能な両面テープが適しており、好適にはアクリルフォームテープが用いられる。市販品としては、例えば、住友スリーエム株式会社製のY−4905、Y−4930、Y−4920、Y−4914等を用いることができる。
接着シート119は、窓枠1181と略同一の外形寸法を有する枠状に形成され、窓枠1181の裏面に外形を合わせて貼り付けられる。接着シート119の、窓枠1181に貼り付けられた面と反対側の面は、筐体101の開口部内に形成された段付き部1013に貼り付けられる。枠状の接着シート119の各辺の幅は、段付き部1013の幅よりも大きい。
筐体101の開口部内面の段付き部1013より外側には、各面に2つずつ嵌合穴1012が形成される。また、窓枠1181には、この嵌合穴1012に嵌合される突起1183が形成される。突起1183が嵌合穴1012に嵌合されたときの窓枠1181と段付き部1013との間隔は、接着シート119の厚みより小さい。従って、窓部材118が筐体101に取り付けられる際、突起1183と嵌合穴1012が嵌合することにより、弾性変形した接着シート119が窓枠1181と段付き部1013とに強く押し付けられる。これにより、筐体101と窓部材118との間を密閉することができる。以上のように、筐体101の開口部と窓部材118との間を防水および防塵するための防水構造が形成される。
しかし、これに限定されず、防水構造は、他の構造、たとえば、窓部材118と筐体101との間にゴムなどのパッキン部材を挟み込んでねじで窓部材118と筐体101が締結されるような構造であってもよい。
照明部110は、窓部材118の後方に、放熱シート117を挟んで、筐体101にねじで取付けられる。放熱シート117を挟むことによって、照明部110のLEDによって発生された熱が、照明基板の銅箔パターンおよび放熱シート117を介して、筐体101の側に伝わり易くなる。これにより、画像処理装置100の外部に効率良く放熱することができる。
照明基板の前面には、マトリクス状に複数のLEDが配置される。LEDの各々は、照明レンズによって覆われる。照明基板上には、撮像レンズ131が貫通するための略中心部に形成された穴の周囲に8つのLEDと照明レンズとのセット(前述の照明制御ユニット111)が配置される。照明基板は、下部のコントローラ部120の基板とコネクタケーブルで接続される。
撮像レンズ131は、中空円筒状であり、中空円筒の内部に、中空円筒の中心線を光軸とするレンズを含む。当該レンズは、撮像素子132との距離であるバックフォーカス(BF)に応じて撮像素子132に入射される撮像対象の範囲(視野、撮像範囲)が変化するものである。撮像レンズ131は、外部から窓部材118を介して入射された光を撮像素子132に導く。撮像レンズ131には、光が入射する側と反対側の筒の外周におねじが形成される。
撮像レンズ131のレンズの光軸は、窓部材118の略中心を通り、撮像素子132の撮像面の略中心を通る。つまり、光軸はX軸方向である。また、撮像レンズ131は、照明部110の照明基板の略中心部に形成された穴を貫通するように、配置される。
レンズガイド161は、レンズホルダ134が撮像レンズ131の光軸の方向、つまりX軸方向に沿って移動可能なように案内するとともに、レンズスライダ162が上下方向、つまりY軸方向に沿って移動可能なように案内する。レンズガイド161は、筐体101に構成されたブラケットに、2つのねじ168で締結される。これによって、レンズガイド161は、筐体101に対して固定される。
調整ねじ163は、頭部にプラスドライバーを掛けて調整ねじ163を回転させるための十字穴が形成され、軸におねじが形成される。筐体101の上面には、調整ねじ163の頭部が収まるようなざぐりとともに、調整ねじ163の軸が貫通する穴が形成される。調整ねじ163は、軸が穴に貫通し、頭部がざぐりに収まり、軸の方向がY軸方向のマイナス方向となるように取付けられる。これにより、調整ねじ163の頭部は上面から出っ張らないが、工具は掛けてねじを回すことは可能に露出することとなる。
なお、調整ねじ163の工具を掛ける穴または溝は、プラスのドライバ用の十字穴に限定されず、他の形状であってもよく、たとえば、マイナスドライバ用のすりわりであってもよいし、プラスとマイナスの両方のドライバで扱えるプラスマイナス穴であってもよいし、六角レンチ用の六角穴であってもよい。
調整ねじ163は、調整ねじホルダ166が調整ねじ163が回転可能なように首部を保持した状態でねじ167で筐体101に固定されることによって、軸方向の動きが拘束されるように筐体101に取付けられる。これによって、調整ねじ163は、筐体101に対してねじの回転方向に回転可能であるが、Y軸方向の動きは拘束される。
調整ねじ163の頭部と筐体101のざぐりの部分との間隙には、外部からねじの貫通穴を介して水および塵が入らないように防水および防塵するためのOリング164が、調整ねじ163に対してY軸方向には動かないように取付けられる。
Oリング164がY軸方向に動く場合は、ざぐりの壁面または調整ねじ163の軸に付着した水または塵を掻き取ったり巻き込んだりして内部に侵入させてしまう可能性が高くなる。しかし、本実施の形態においては、Oリング164は、調整ねじ163および筐体101に対して回転方向には相対的に動くが、Y軸方向には動きが拘束されるので、壁面または軸に付着した水または塵を掻き取ったり巻き込んだりして内部に浸入させてしまうことを防止することができる。
レンズスライダ162は、レンズガイド161およびレンズホルダ134を取囲むようなフレーム構造である。フレーム構造は、対称形状の左右の縦フレームおよび2つの縦フレームを接続する上下の横フレームで構成される。レンズスライダ162は、Z軸プラス方向側の縦フレームの外側に、調整ねじ163のおねじと螺合されるめねじ部を含む。
レンズスライダ162はレンズガイド161によってY軸方向に沿って移動可能なように案内され、かつ、調整ねじ163はY軸方向に動きが拘束される。このため、調整ねじ163が右回り、つまり締まる方向に回転させられると、レンズスライダ162は、筐体101に対して、調整ねじ163の頭部に近付く方向、つまりY軸のプラス方向に動く。一方、調整ねじ163が左回り、つまり緩まる方向に回転させられると、レンズスライダ162は、筐体101に対して、調整ねじ163の頭部から離れる方向、つまりY軸のマイナス方向に動く。
調整ねじ163のレンズスライダ162との螺合部よりも先端側には、2つの六角ナット165がダブルナットとして取付けられる。これにより、簡単な構造で、レンズスライダ162の移動範囲を制限することができる。なお、レンズスライダ162の移動範囲を制限する構造は、これに限定されず、調整ねじ163の先端部に溝を切って、その溝にEリングを取付ける構造であってもよい。
また、調整ねじ163の六角ナット165が螺合される箇所のねじの呼び径(たとえば、M2)は、レンズスライダ162との螺合部のねじの呼び径(たとえば、M3)よりも小さくされる。これにより、呼び径が小さくされない場合と比較して、レンズスライダ162または筐体101など画像処理装置100の他の部分と、六角ナット165との隙間を大きくすることができるので、六角ナット165を回すときの作業性を向上させることができる。
レンズスライダ162の縦フレームは、アルファベットの「Z」の文字形状に似た形状であり、「Z」の文字の斜め部分に似た帯状傾斜部1621を含む。この帯状傾斜部1621は、X軸方向およびY軸方向が含まれる面に含まれるX軸方向およびY軸方向と異なる方向(以下、「スライド方向」という)に延びる。スライド方向とX軸とY軸とを含む面をスライド平面という。
レンズホルダ134は、主な部分が中空円筒状であり、中空円筒の内部に、中空円筒の長さ方向の全長に亘って、撮像レンズ131に形成されたおねじが螺合されるめねじが形成される。なお、ここでは、全長に亘ってめねじが形成されるが、これに限定されず、おねじと螺合される部分のみめねじが形成されるようにしてもよい。
レンズホルダ134およびレンズガイド161は、それぞれが摺動可能な面を有し、その面に沿って摺動する。レンズホルダ134は、X軸周りには回転しないようにするとともにX軸方向にのみ摺動可能とするための突起を、中空円筒の重心付近を通るY軸と平行な線と外周面とが交差する点の辺りに有する。レンズガイド161には、このレンズホルダ134の突起と係合する係合溝が設けられる。
しかし、このような構造に限定されず、レンズホルダ134が、X軸周りに回転しないように、レンズガイド161内を、X軸方向に沿って案内されるものであれば他の構造であっても良い。たとえば、レンズホルダ134の外面が円筒状でなく、他の形状、たとえば、正方形の角に丸くした断面を有する柱状であってもよい。このように円以外の断面形状の柱状とすることによって、軸方向に摺動するときに軸周りには回転しないようにすることができる。
レンズホルダ134の外周面でレンズガイド161と摺動しない部分、ここでは、中空円筒の重心付近を通るZ軸と平行な線と外周面とが交差する点の辺りの部分には、係合辺であるレンズスライダ162の帯状傾斜部1621に係合される係合突起1622が設けられる。
係合突起1622は、帯状傾斜部1621を挟み込む一対の突起を有する。つまり、2つの突起の間隔は、帯状傾斜部1621の幅と等しい。はめあいは、しまりばめとされる。また、係合突起1622の材質は、樹脂である。このため、しまりばめであるため、帯状傾斜部1621と係合突起1622とは遊びがなく嵌め合わされるが、係合突起1622の材質が樹脂であり、適度に弾性を持っているため、帯状傾斜部1621に対する係合突起1622のスライドには支障を来たさないようにすることができる。
レンズガイド161と帯状傾斜部1621と係合突起1622とで構成される変換機構の働きによって、レンズスライダ162がY軸方向に動かされると、係合突起1622の突起は、前述のスライド方向に垂直な方向に力を受け、レンズホルダ134はX軸方向には移動可能であるがY軸方向には動きを拘束されているので、レンズホルダ134および撮像レンズ131はX軸方向に動かされる。
レンズガイド161、レンズスライダ162、調整ねじ163、レンズホルダ134、および、撮像レンズ131を主な構成として、光軸の方向に沿ってレンズを移動させてレンズのバックフォーカスを調整するための調整機構が構成される。
調整ねじ163が最も締め込まれる方向、つまり右に回転されていくと、レンズスライダ162は、レンズガイド161に案内されて、筐体101に対してY軸プラス方向に移動する。これにより、レンズホルダ134は、レンズガイド161に案内されて、X軸プラス方向に移動する。
一方、調整ねじ163が最も緩められる方向、つまり左に回転されていくと、レンズスライダ162は、レンズガイド161に案内されて、筐体101に対してY軸マイナス方向に移動する。これにより、レンズホルダ134は、レンズガイド161に案内されて、X軸マイナス方向に移動する。
このため、レンズスライダ162のストロークを大きくできる程、撮像レンズ131のストロークを大きくすることができる。
撮像素子132の前述のCCDまたはCMOSで構成される撮像面には、窓部材118および撮像レンズ131を介して、光軸に沿って、撮像対象からの光が入射される。つまり、撮像対象の像が撮像面で結像する。撮像素子132は、撮像面に入射された光を電気信号に変換して、撮像素子基板133に出力する。
撮像素子基板133は、撮像素子132から入力された電気信号を処理してコントローラ部120の他の基板に出力する。撮像素子基板133は、レンズガイド161に、2つのねじ169で締結される。レンズガイド161は、筐体101に対して固定されているので、撮像素子基板133は、間接的に筐体101に対して固定される。撮像素子基板133は、下部のコントローラ部120の基板とコネクタケーブルで接続される。
アダプタ172は、外径がro1、内径がri1の中空円筒と外形がro2(≧ri1)、内径がri2の中空円筒とを円筒の軸が一致するように軸方向に繋ぎ合わせたような形状である。
アダプタ172の内径がri1の部分には、撮像レンズ131に形成されたおねじが螺合可能なめねじ、つまり、レンズホルダ134に形成されるめねじと同様のめねじが形成される。アダプタ172に形成されるめねじの長さは、撮像レンズ131のおねじの長さより長くされる。アダプタ172の内径がri1の部分の軸方向の長さは、アダプタ172に形成されるめねじの長さより長くされる。
アダプタ172の外形がro2の部分には、レンズホルダ134に形成されためねじが螺合可能なおねじ、つまり、撮像レンズ131に形成されたおねじと同様のおねじが形成される。アダプタ172に形成されるおねじの長さは、レンズホルダ134のめねじの長さより短くされる。アダプタ172の外形がro2の部分の軸方向の長さは、アダプタ172に形成されるおねじの長さと同じにされる。つまり、アダプタ172の外形がro2の部分は全ねじである。
これにより、アダプタ172は、撮像レンズ131とレンズホルダ134との間に取付けることができる。また、アダプタ172のめねじを撮像レンズ131のおねじと螺合させるとともにアダプタ172のおねじをレンズホルダ134のめねじと螺合させることによって、アダプタ172を撮像レンズ131とレンズホルダ134との間に取付けることにより、アダプタ172の外形ro1の軸方向の長さLa分、撮像レンズ131を前に出すことができる。つまり、撮像レンズ131のバックフォーカスを、長さLa分、長くすることができる。
スペーサ173は、内径がri3(≧ro2)、外形がro3(>ri3)の中空円筒状である。このため、スペーサ173は、アダプタ172のおねじに嵌め合せることができる。アダプタ172のおねじにスペーサ173を嵌め合せた状態で、アダプタ172のおねじをレンズホルダ134のめねじに螺合させることによって、スペーサ173をアダプタ172とレンズホルダ134との間に取付けることによって、アダプタ172のみを取付ける場合に加えて、さらに、スペーサの軸方向の長さLs分、撮像レンズ131を前に出すことができる。つまり、撮像レンズ131のバックフォーカスを、長さLs分、長くすることができる。
また、スペーサ173を複数、アダプタ172とレンズホルダ134との間に取付けることによって、さらに、長さLsにスペーサの個数を掛けた分、撮像レンズ131を前に出すことができる。つまり、撮像レンズ131のバックフォーカスを、長さLsにスペーサの個数を掛けた分、長くすることができる。この実施の形態においては、2個のスペーサ173が取付け可能とされる。
このように、単純な形状で安価なアダプタ172またはスペーサ173を、画像処理装置100の製造時に取付けるだけで、様々なバックフォーカスのバリエーションの幅を持たせることができる。このため、低コストで画像処理装置100のワークディスタンスおよび視野のバリエーション展開を拡充させることができる。
なお、撮像レンズ131、レンズホルダ134、アダプタ172およびスペーサ173は、一体となってレンズユニットを形成する。
アタッチメント171は、取付け時の光軸の方向の一端側が、開口部と嵌合可能な形状とされる。アタッチメント171は、取付け時の光軸の方向の他端側が、他のアタッチメント171の一端側または窓部材118と嵌合可能な形状とされる。具体的には、アタッチメント171の他端側は、筐体101の開口領域と同様の形状とされる。
アタッチメント171は、ゴム製のパッキン180を挟んで筐体101の開口部に4本のねじ1101で取付けられる。また、アタッチメント171が複数取付けられるときは、アタッチメント171と他のアタッチメント171の間にもパッキン180を挟んで筐体101に取付けられる。アタッチメント171をねじで締め付けることにより、弾性変形したパッキン180がアタッチメント171と筐体101とに強く押し付けられる。これにより、筐体101の開口部とアタッチメント171との間またはアタッチメント171どうしの間を密閉することができる。
また、アタッチメント171が取付けられるときは、窓部材118は、接着シート119でアタッチメント171に接着されて取付けられる。アタッチメント171の開口部内には、筐体101と同様に段付き部1713、嵌合穴1712が形成される。突起1183が嵌合穴1712に嵌合されたときの窓枠1811と段付き部1713との間隔は、接着シート119の厚みより小さい。従って、窓部材118がアタッチメント171に取り付けられる際、突起1183と嵌合穴1712が嵌合することにより、弾性変形した接着シート119が窓枠1811と段付き部1713とに強く押し付けられる。これにより、アタッチメント171と窓部材118との間を密閉することができる。
以上のように、筐体101の開口部とアタッチメント171との間や、アタッチメント171と窓部材118との間や、アタッチメント171どうしの間を防水および防塵するための防水構造が形成される。
アタッチメント171が取付けられるときは、照明部110は、窓部材118の後方に、放熱シート117を挟んでアタッチメント171に取付けられる。この際、照明部110はアタッチメント171を筐体101に取り付けるためのねじ1101で共締めしてもよいし、図示しない別のねじでアタッチメント171に取り付けてもよい。
撮像レンズ131とレンズホルダ134との間に、アダプタ172またはスペーサ173を取付ける場合、撮像レンズ131がストロークの一番前にある状態で、さらに、撮像レンズ131が前に出るので、撮像レンズ131と窓部材118が当たってしまい、窓部材118を取付けられない場合がある。
このような場合に、アタッチメント171を、撮像レンズ131がストロークの一番前にある状態で窓部材118が撮像レンズ131と干渉せずに取付けられる最小の個数、取付けることによって、撮像レンズ131と窓部材118とが干渉しないようにすることができる。
本実施の形態においては、撮像レンズ131とレンズホルダ134との間にスペーサ173は取付けずにアダプタ172のみを取付けた場合、および、アダプタ172と1つのスペーサ173とを取付けた場合、アタッチメント171を1つ取付ければ、撮像レンズ131と窓部材118とが干渉しないようにすることができる。
また、アダプタ172と2つのスペーサ173とを取付けた場合、アタッチメント171を2つ取付ければ、撮像レンズ131と窓部材118とが干渉しないようにすることができる。
また、アタッチメント171は、同一形状のものを複数個、積層可能なプラットフォーム構造であるので、部品点数の増加を抑えることができ、画像処理装置100の製造コストの増加を抑えることができる。
フィルタホルダ174は、窓枠と、窓枠に取付可能な偏光フィルタまたは拡散フィルタなどのフィルタとで構成され、窓部材118が取付けられた筐体101の開口部を覆うような形状である。筐体101には、開口部の外面のうち上面および両側面に1つずつ咬合穴1011が形成される。また、アタッチメント171にも、同様の咬合穴1711が形成される。フィルタホルダ174の窓枠には、この咬合穴1011,1711に咬合わされる取付爪1741が形成される。
これにより、フィルタホルダ174は、ワンタッチで筐体101の開口部またはアタッチメント171に取付けられる構造とされる。その結果、フィルタホルダ174に取付けられるフィルタを変更することで、簡単に、画像処理装置100の光学系に様々なフィルタ機能を付加することができる。
図5は、アダプタ172またはスペーサ173による画像処理装置100のバリエーションの拡充を説明するためのグラフである。図5を参照して、アダプタ172およびスペーサ173を取付けない場合は、ひし形で示される2つの点の間の線分で示される範囲で、ワークディスタンスおよび視野を調整可能な画像処理装置100を提供することができる。ここでは、ワークディスタンスが約220mmから約600mmまでの範囲、視野が約50mmから約145mmまでの範囲で調整可能となる。
スペーサ173を取付けずにアダプタ172のみを取付けた場合は、バツ印で示される2つの点の間の線分で示される範囲で、ワークディスタンスおよび視野を調整可能な画像処理装置100を提供することができる。ここでは、ワークディスタンスが約55mmから約220mmまでの範囲、視野が約13mmから約50mmまでの範囲で調整可能となる。
アダプタ172および1つのスペーサ173を取付けた場合は、丸印で示される2つの点の間の線分で示される範囲で、ワークディスタンスおよび視野を調整可能な画像処理装置100を提供することができる。ここでは、ワークディスタンスが約40mmから約60mmまでの範囲、視野が約8mmから約14mmまでの範囲で調整可能となる。
このように、アダプタ172またはスペーサ173を取付けることによって、同じ撮像レンズ131を用いた場合であっても、画像処理装置100のワークディスタンスおよび視野に様々なバリエーションを持たせることができる。
<D.まとめ>
(1) 以上説明したように、本実施の形態に係る画像処理装置100は、撮像された画像に対して予め定められた形態計測処理をするために画像を示す信号を出力する装置である。画像処理装置100は、外部からの光を入射可能とする開口部を含む筐体101と、筐体101に固定され、撮像面を含み当該撮像面に入射された像を撮像する撮像素子132と、筐体101の内部に収容され、撮像素子132とのバックフォーカスに応じて撮像素子132に入射される撮像対象の範囲が変化するレンズを含み、入射光を撮像素子132に導くレンズユニットと、開口部に取付けられ、レンズユニットへ入射される光を透過する窓部材118とを備える。
レンズユニットは、レンズを保持する撮像レンズ131と、撮像レンズ131を入射光の光軸の方向に沿って移動可能に支持するレンズホルダ134とを有する。撮像レンズ131とレンズホルダ134との間には、バックフォーカスを調整するためのアダプタ172およびスペーサ173が取付け可能に設けられる。開口部と窓部材118との間には、窓部材118と撮像レンズ131との間の距離を調整するためのアタッチメント171が取付け可能に設けられる。
このように、撮像レンズ131とレンズホルダ134との間にアダプタ172およびスペーサ173を追加することにより、バックフォーカスが長くなるので、ワークディスタンスを短くできるとともに視野を狭くすることができる。このため、同じレンズを用いてワークディスタンスおよび視野のバリエーションを増やすことができる。
また、アダプタ172およびスペーサ173を追加して撮像レンズ131が開口部から出っ張り、そのままでは窓部材118が取付けられない場合は、開口部と窓部材118との間にアタッチメント171を追加することができる。このため、それぞれの場合に応じた必要最小限の画像処理装置100の大きさとすることができる。
その結果、同じレンズを用いてワークディスタンスおよび視野のバリエーションを増やす場合であっても必要最小限の画像処理装置100の大きさとすることができる。
(2) また、スペーサ173は、光軸の方向に沿って複数のスペーサ173が積層可能に設けられる。アタッチメント171は、光軸の方向に沿って複数のアタッチメント171が積層可能に設けられる。
これにより、バックフォーカスを大きくするため、および、撮像レンズ131と窓部材118との干渉を防止するために、それぞれ、スペーサ173およびアタッチメント171を設ける場合であっても、同じ形状のものを用いることができる。このため、部品点数の増加を抑えることができる。その結果、画像処理装置100の製造コストを抑えることができる。
(3) さらにまた、アタッチメント171の光軸の方向の一端側は、開口部と嵌合可能であり、他端側は、他のアタッチメント171の一端側または窓部材118と嵌合可能である。
これにより、同じ形状のアタッチメント171を複数個、積層可能なプラットフォーム構造とすることができる。このため、部品点数の増加を抑えることができる。その結果、画像処理装置100の製造コストの増加を抑えることができる。
(4) また、窓部材118と開口部との間、または窓部材118とアタッチメント171との間に弾性部材を挟み込むことにより、防水構造が設けられる。
これにより、アタッチメント171を取付ける場合であっても、取付けない場合であっても、窓部材118の取付箇所の防水および防塵をすることができる。
(5) また、画像処理装置100は、窓部材118を覆うフィルタホルダ174をさらに備える。
これにより、フィルタホルダ174に取付けられるフィルタを偏光フィルタまたは拡散フィルタなどに変更することで、簡単に、画像処理装置100の光学系に様々なフィルタ機能を付加することができる。
次に、上述した実施の形態の変形例について説明する。
(1) 前述した実施の形態においては、アダプタ172のおねじにスペーサ173が嵌め合わされることによって、撮像レンズ131のバックフォーカスを長くするようにした。
しかし、これに限定されず、アダプタのおねじ部の長さを撮像レンズ131のおねじ部の長さと同じ程度にして、アダプタ172のおねじに他のアダプタ172のめねじを螺合させることによって、撮像レンズ131のバックフォーカスを長くするようにしてもよい。これにより、バックフォーカスを長くする場合であっても、スペーサ173が不要となるので、さらに部品点数を減らすことができる。
(2) 前述した実施の形態においては、撮像レンズ131、アダプタ172、スペーサ173、および、レンズホルダ134が、それぞれ、ねじで結合されるようにした。しかし、これに限定されず、結合方法は、それぞれを結合できるものであればどのような方法であってもよい。たとえば、嵌め込みで結合する方法であってもよいし、圧入で結合する方法であってもよいし、接着剤または粘着テープなどで接着する方法であってもよいし、溶接する方法であってもよいし、フランジを設けてフランジ同士をねじで締結する方法であってもよい。
(3) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 視覚センサシステム、100 画像処理装置、101 筐体、110 照明部、111 照明制御ユニット、112 照明レンズ、117 放熱シート、118 窓部材、119 接着シート、120 コントローラ部、121 センサ制御ユニット、122 センサデータ受信ユニット、123 表示灯制御ユニット、124 計測処理ユニット、125 入出力制御ユニット、126 外部機器通信ユニット、127 入出力ユニット、129 電源ユニット、130 撮像部、131 撮像レンズ、132 撮像素子、133 撮像素子基板、134 レンズホルダ、149 メモリ、150 CPU、161 レンズガイド、162 レンズスライダ、163 調整ねじ、164 Oリング、165 六角ナット、166 調整ねじホルダ、167,168,169 ねじ、171 アタッチメント、172 アダプタ、173 スペーサ、174 フィルタホルダ、180 パッキン、200 表示装置、201 LCD、202 LCD制御部、203 表示画像制御部、204 画像制御部、205 画像保存部、206 フィールドバス制御部、207,208,209 通信部、210 操作部、211 電源部、301 LANケーブル、302 IOケーブル、311,312,313 コネクタ、500 ワーク、1011 咬合穴、1012 嵌合穴、1013 段付き部、1101 ねじ、1181 窓枠、1182 透明保護プレート、1183 突起、1621 帯状傾斜部、1622 係合突起、1711 咬合穴、1712 嵌合穴、1713 段付き部、1741 取付爪。

Claims (5)

  1. 撮像された画像に対して予め定められた形態計測処理をするために前記画像を示す信号を出力する計測処理用撮像装置であって、
    外部からの光を入射可能とする開口領域を含む筐体と、
    前記筐体に固定され、撮像面を含み当該撮像面に入射された像を撮像する撮像素子と、
    前記筐体の内部に収容され、前記撮像素子との撮像素子距離に応じて前記撮像素子に入射される撮像対象の範囲が変化するレンズを含み、入射光を前記撮像素子に導くレンズ部と、
    前記開口領域に取付けられ、前記レンズ部へ入射される光を透過する窓部材とを備え、
    前記レンズ部は、前記レンズを保持するレンズ筐体と、前記レンズ筐体を前記入射光の光軸の方向に沿って移動可能に支持するレンズホルダとを有し、
    前記レンズ筐体と前記レンズホルダとの間には、前記撮像素子距離を調整するためのスペーサが取付け可能に設けられ、
    前記開口領域と前記窓部材との間には、前記窓部材と前記レンズ筐体との間の距離を調整するためのアタッチメントが取付け可能に設けられる、計測処理用撮像装置。
  2. 前記スペーサは、前記光軸の方向に沿って複数の前記スペーサが積層可能に設けられ、
    前記アタッチメントは、前記光軸の方向に沿って複数の前記アタッチメントが積層可能に設けられる、請求項1に記載の計測処理用撮像装置。
  3. 前記アタッチメントの前記光軸の方向の一端側は、前記開口領域と嵌合可能であり、前記他端側は、他の前記アタッチメントの前記一端側または前記窓部材と嵌合可能である、請求項2に記載の計測処理用撮像装置。
  4. 前記窓部材と前記開口領域との間、または前記窓部材と前記アタッチメントとの間に弾性部材を挟み込むことにより防水構造が設けられる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の計測処理用撮像装置。
  5. 前記窓部材を覆う光学的フィルタをさらに備える、請求項1から請求項3のいずれかに記載の計測処理用撮像装置。
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